JPH0998767A - アルコール性飲料からのアルコール除去方法、およびそれによって得られた低アルコール性飲料 - Google Patents

アルコール性飲料からのアルコール除去方法、およびそれによって得られた低アルコール性飲料

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JPH0998767A
JPH0998767A JP13700595A JP13700595A JPH0998767A JP H0998767 A JPH0998767 A JP H0998767A JP 13700595 A JP13700595 A JP 13700595A JP 13700595 A JP13700595 A JP 13700595A JP H0998767 A JPH0998767 A JP H0998767A
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alcoholic beverage
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JP13700595A
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Heriberto Leitner
ヘリベルト、レイトネル
Rodolfo Sadler
ロドルフォ、サドレル
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FUND UNIV NACIONAL DE CUYO FUNC
Bodegas y Vinedos Santa Ana SA
Original Assignee
FUND UNIV NACIONAL DE CUYO FUNC
Bodegas y Vinedos Santa Ana SA
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12HPASTEURISATION, STERILISATION, PRESERVATION, PURIFICATION, CLARIFICATION OR AGEING OF ALCOHOLIC BEVERAGES; METHODS FOR ALTERING THE ALCOHOL CONTENT OF FERMENTED SOLUTIONS OR ALCOHOLIC BEVERAGES
    • C12H1/00Pasteurisation, sterilisation, preservation, purification, clarification, or ageing of alcoholic beverages
    • C12H1/02Pasteurisation, sterilisation, preservation, purification, clarification, or ageing of alcoholic beverages combined with removal of precipitate or added materials, e.g. adsorption material
    • C12H1/06Precipitation by physical means, e.g. by irradiation, vibrations
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12HPASTEURISATION, STERILISATION, PRESERVATION, PURIFICATION, CLARIFICATION OR AGEING OF ALCOHOLIC BEVERAGES; METHODS FOR ALTERING THE ALCOHOL CONTENT OF FERMENTED SOLUTIONS OR ALCOHOLIC BEVERAGES
    • C12H3/00Methods for reducing the alcohol content of fermented solutions or alcoholic beverage to obtain low alcohol or non-alcoholic beverages
    • C12H3/04Methods for reducing the alcohol content of fermented solutions or alcoholic beverage to obtain low alcohol or non-alcoholic beverages using semi-permeable membranes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期製品の生来の特性を維持したまま、アル
コール飲料、特に糖類の醗酵に由来するアルコール性飲
料中からアルコール分を除去する方法を提供する。 【構成】 微生物層を減少させる目的で予め滅菌プレー
ト中で濾過して精製したアルコール含有飲料を、化学的
および微生物学的に精製した水と容量比1:10乃至
1:1で混合、希釈し、次いでこの混合物を20乃至5
0バールの圧力、温度10乃至30℃において逆浸透膜
により分画してアルコール溶液に該当する第1画分を回
収することにより,上記化学的および微生物学的に精製
した水中で処理した飲料からアルコール分を除去する工
程から成る方法。上記の方法によって得られる低アルコ
ール性飲料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルコール性飲料からア
ルコールを除去する方法、およびそれによって得られる
低アルコール性飲料に関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】天然糖類の醗酵により得られ
るアルコール製品は、原材料または醗酵方法に由来す
る、異なる割合の主成分および複成分としての一群の物
質から成る混合物であることに特徴がある。これらの物
質のなかでも水およびアルコールは混合物中で最も大き
な割合を占めている。
【0003】今日まで、これらのアルコール分の全部ま
たは一部を除去する方法は、アルコールの蒸発および相
変化を利用したアルコールの分離、または媒質として水
を用いて膜を通過させるアルコールの分離方法により行
なわれてきたが、前者はアルコール性飲料特有の味覚が
殆ど失われ、後者は著しく多数の物質が処理すべきアル
コール生成物に加わるために化学的、感覚的および微生
物学的見地から変性され、初期製品が有する生粋性が失
なわれる。
【0004】この発明は従来の手段によっては解決しえ
ない、次のような実際上の必要性と技術的条件を基にし
て完成されたものである。 a)反応器中の膜類は酵母に対して選択性を示さないの
で、最終製品が汚染され、これが繰り返されると残留糖
類の損失、透明性や感覚的特性の変質により製品本来の
生粋性が損なわれる。 b)膜類が細菌に対して選択性を示さないので、最終製
品が汚染され、これが繰り返されるとアルコールが消費
されて揮発性の酸(酢酸や乳酸)が形成して製品を変質
させると同時に、透明性が損なわれて初期製品の生粋性
が失なわれる。 c)アルコールストリッピングを促進するために初期製
品中に添加する水の中に存在しうる他のタイプの細菌
(この場合は大腸菌など)に対して、この膜類は選択性
を示さないので、アルコールを含まない最終製品中にそ
れらの菌が混入(いくつかの場合に)する恐れがあり、
初期製品の無菌状態が損なわれてヒトの健康に危険にな
る; d)膜類は藻類や土類に対し選択性を示さないので、元
の製品が汚染されて生粋性を損ない、同時に膜が閉塞を
起こして消耗が促進される。 e)化学添加剤に対して膜類が選択性を示さないので、
最終製品が変化して初期製品の生粋性が失われる。
【0005】以下、アルコールストリッピングを促進す
るために添加する水の中に伴う恐れがある化学汚染物質
をリストするが、これらは最終製品中にも残留して本来
の特性を変性する可能性がある。 塩素: 塩化物を形成して変色させる。 クロム: 食品を変性し、かつ製品の生理学的必要性状
を変える。 鉛: 食品の必要性状を変性する。 水銀およびカドニウム: 食品の必要性状を変性する。 鉄: 感覚的特性を変え、かつ化合物形成(りん酸第2
鉄)により最終製品の清澄性を変える。 ナトリウムおよびカリウム: 塩類化合物を形成した
り、清澄性を変える化合物を形成して最終製品の感覚的
特性を変える。 カルシウム: 天然有機酸と結合し、対応する塩類を沈
殿させて感覚的特性を変える。 炭酸塩: アルカリ性を増加させ、pHを変更して製品
本来の特性を変える。 硫酸塩: 製品本来の感覚的特徴を変え、かつ清澄性を
変える塩を形成させる。 りん酸塩: 清澄性を変える沈殿を起こして、初期製品
の特性を変える。 硝酸塩、亜硝酸塩およびアンモニウム: これらの汚染
物質の存在は生物学的起源の変化を示す。
【0006】アルコールの除去法として例えば蒸発法が
知られている。この熱処理法の目的は逆浸透法と同一で
あるが、製品の相変化を伴う、すなわち液相から気相へ
と移行して望ましくない現象が促進され味覚の熱劣化
(焼けの味)やフレーバーの損失および/または変性を
招来し、同時に製品中のアルコール性蒸気が失われる
[Cuenatらの International O.I.V. 会議(1986
年)報告,Santiago de Chile )。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による方法を適
用すると次のような利点が得られ、これらの手段によれ
ば従来公知の手段では解決しえなかった困難性と技術的
条件が除かれる: a)酵母; 滅菌濾過プレートによる濾過、絶対保持カ
ートリッジ、紫外線照射および銀イオン化法を用いる酵
母の除去 b)細菌; 滅菌濾過板による濾過、絶対保持カートリ
ッジ、紫外線照射および銀イオン化法を用いる細菌の除
去 c)藻類および土類; 公称濾過カートリッジを用いる
濾過手段による除去 d)クロム、鉛、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウ
ム、水銀およびカドミウム; 第1段で磁気コンデイシ
ョナーによる捕捉、次にアニオンおよびカチオン樹脂混
合床による捕捉 e)塩素; 活性炭床を使用する除去 f)硫酸塩、炭酸塩、燐酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩および
アンモニウム; 第1段で磁気コンデイショナーによる
捕捉、次段での混合床樹脂交換体による捕捉
【0008】本発明の目的は製品生来の特性と生粋性と
を維持したまま、アルコール性飲料、特に糖類の醗酵に
由来するアルコール性飲料中のアルコール分を除去する
方法の提供にあり、その方法は、微生物層を減少させる
目的で予め滅菌プレート中で濾過によって精製したアル
コール除去のための飲料を混合し、この際化学的および
微生物学的に精製した水中で上記飲料を容量比1:10
乃至1:1で希釈し、次いで20乃至50バールの圧
力、温度10から30℃の間の条件下で上記混合物を上
記化学的および微生物学的純度特性を有する2paに対
して逆浸透による分画操作に処し、アルコール溶液に相
当する第1画分を回収することにより,化学的および微
生物学的に精製した水の2pa中で処理した飲料からア
ルコール分を除去する工程から成る。本発明の方法は、
元の生成物の生来の特性および本来保有する諸条件とを
維持したまま、アルコール飲料、特に糖類の醗酵により
得られるアルコール性飲料からアルコール分を除去する
ための方法であって、上記方法が次の工程を実施するこ
とを特徴とする方法。微生物層を低減するために殺菌プ
レート中で濾過して予め精製した、アルコール除去のた
めに処理すべき飲料を混合し、この際化学的および微生
物学的に精製した水を用いて容量比1:10乃至1:1
の割合で上記飲料を希釈し、次いで上記混合物を操作圧
20乃至50バール、温度10乃至30℃で上記化学的
および生物学的純度特性を有する水に対して逆浸透分画
操作に処し、アルコール分を除去した飲料から成る第1
画分と、化学的および微生物学的に精製した水中で処理
した上記飲料からストリップされたアルコールを含む水
性アルコール溶液から成る第2画分とを回収する、工程
からなる。
【0009】この発明の他の目的は製品生来の特性と生
粋性とを維持したまま、アルコール飲料、特に糖類の醗
酵から得られるアルコール性飲料中のアルコール分を除
去する方法の提供にあり、その方法は上記の方法であっ
て、微生物層を減少させる目的で予め滅菌プレートによ
り濾過したアルコール除去のための飲料を化学的および
微生物学的に精製した水と容量比1:10乃至1:1で
混合し、次いでこの混合物を20乃至50バールの圧
力、温度10乃至30℃の条件下、前記特性を有する水
に対して逆浸透分画操作に処して、アルコール分を含有
しない飲料に相当する第1画分を回収し、かつ処理飲料
から除去されたアルコール分を含む水性アルコール溶液
に相当する第2画分を回収する工程から成り、上記の水
としては、藻類や懸濁無機粒子保持の為に予め濾過用カ
ートリツジで処理した飲料水を磁気コンデショニングに
より部分的に鉱物質除去して導電率の値が600乃至8
00マイクロシーム(microsiems) を超えなくなる迄充
分に低減させ、次いで前段階で得られた鉱物質除去水を
順次帰納的に次の(i):アニオンおよびカチオン含有
量を低減させて導電率の値が20乃至50マイクロシー
ムを超えない値になるようにイオン交換樹脂で処理し、
(ii)残留微生物叢を捕捉してその含有量が1乃至1
0個の微生物/フイールドを数える程度にまで減少させ
るために濾過プレートおよびカートリツジを用いて生物
学的に精製し、さらに(iii)得られた水を”インシ
トウ”イオン化銀の静菌作用を利用したUV照射化学殺
菌により殺菌処理して得られる、化学的および微生物学
的に精製した水を使用するものである。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、上記問題点を解決する為の
本発明の方法および装置並びに応用方法について詳細に
述べる。図1を参照されたい。水を衛生特性のステンレ
鋼製ポンプを用いて移送するが、ポンプの特性上、この
ポンプは全ラインにおけるあらゆるタイプの運転に使用
する。上記水は公称濾過カートリッジに送り、水中に含
まれる藻類、有機物質、砂および粘土粒子の捕捉を誘発
するが、作用圧は温度5乃至25℃において0.200
乃至1200kg/cm2 である。次いで水を磁気水コ
ンデショナーに送り、ここで予備鉱物質除去を実施して
導電率の値を1.300乃至1.400マイクロシーム
(マイクロジーメンス)から600乃至800マイクロ
シームの値まで低減させるためにこの装置は負荷除去に
よる静電気状態調節を行なう。流速は4.000乃至
5.000L/時である。次いで水をアニオンおよびカ
チオン交換樹脂の混合床に送り鉱物質除去するが、流速
は4.000乃至5.000L/時、圧力は300乃至
800g/cm2 である。ライン配備の導電計(conduct
imeter) を用いて水の電気的負荷をミクロシーム(micr
osiems) 位で表現して鉱物質除去の程度を確認するが、
この場合は10および20ミクロシームの間にある。
【0011】カチオン交換樹脂はカルシウム、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、鉄、クロム、水銀、鉛、
カドニウム等を捕捉する。アニオン交換樹脂は炭酸塩、
硫酸塩、けい酸塩、りん酸塩、塩化物、硝酸塩、亜硝酸
塩、アンモニウム等を捕捉する。塩素含有水の場合は、
塩素含有化合物を捕捉するために活性炭床を用いる。
【0012】これらの条件下にある水は衛生ステンレス
鋼製タンクに集め、ここから衛生ステンレス鋼ポンプに
よりプレートフイルター(plate filter) に移送し、こ
のフィルターにより存在する微生物叢を一部捕捉する。
フイルター能力は0.400乃至1.700kg/cm
2 の圧力において4.000乃至5.000L/時であ
る。水をフイルターから絶対カートリッジに送り、ここ
で存在する殆ど全ての微生物を捕捉するが、流速は20
0乃至800g/cm2 圧において4.000乃至5.
000L/時である。この場合の微生物密度は培養基中
でのカウントおよびインキュベーションにおいて、フィ
ールド当り1乃至2個の微生物を超過してはならない。
【0013】カートリッジ通過後、この水を紫外線照射
水殺菌装置に送る。この装置は可視スペクトルより下で
X線より上の波長の電磁照射を低圧水銀ランプから放射
させる。この水銀ランプには、露光した全ての微生物を
殺傷する能力を有する光線を通過させる結晶が具備され
ている。この装置の滅菌室中に水を導き、ここで装置を
通過する強力なUV放射に被曝す。かくしてUV放射線
が細菌、酵母、藻類およびウイルスと衝突し、これらの
外膜を破りADNとして知られる微生物の核に到達し
て、これを破壊する。さらに水を銀イオン化装置中に送
る。この装置では銀が細胞物質上に作用して蛋白を凝固
させて微生物を破壊する。これらの濃度(0.015p.
p.m )の銀イオンは味覚に影響を与えず、他の毒性もな
い。
【0014】銀の活性は持続性があり、病原体と最初に
出会うとイオンの一部が中和される。残留している銀は
長期に亘って活性を維持して水を保護する。UV照射装
置および銀イオン化装置の操作速度は4.000乃至
5.000L/時である。ライン配備の濁度計により清
澄度を試験する。この装置では1分子より大きい粒子上
の光偏差が全て測定され、濾過デバイスの完璧性が保証
される。濁度値の例としては0.1乃至0.01NTU
である。これらの条件下にある水をステンレス鋼性複数
タンク中に貯蔵し、後段の使用に供する。
【0015】アルコール除去のために処理する製品は別
のステンレス鋼タンク中に入れ、ここから衛生ポンプで
滅菌プレートフイルターへ取り出し、このろ過装置で初
期製品中に含まれる微生物を捕捉する。フイルター作用
圧は0.500乃至2.000kg/cm2 である。次
いで製品を上記の手法により得られた水と複数ステンレ
ス鋼タンク中で混合する。アルコール除去のために処理
する製品1部に対して処理水3部の割合である。この混
合物を逆浸透装置に送る。
【0016】浸透は濃度勾配作用に起因して、膜を通過
する溶媒(殆どの場合は水)の移動現象である。選択的
透過性を有する膜により隔離された二つの区分室中に異
なる濃度の二つの溶液を内蔵する場合、高濃度溶液へ向
かう希薄溶液の水の流れにより浸透現象が起こる。高濃
度溶液側を加圧して水の流れを止めると、移動水の量は
減少するが、ある時点での圧力が水の流れを停止させる
ならば、かかる時点の圧力が浸透圧に等しい。平衡レベ
ル(浸透圧)をこえるレベルに加圧すると、流れが高濃
度溶液から希薄溶液へと変わり、浸透流とは逆方向に水
が流れる:これが逆浸透現象である。この現象はフロリ
ダ大学のレイド(Reid)により発見され、海水の脱塩に
関する報文中に発表された。
【0017】アルコール類は水に極めて近い溶媒和作用
を示し、膜類を通して容易に移動すが、拒否の程度はア
ルコールの分子質量と共に増加する。特定化合物に対す
る逆浸透膜の選択性は溶媒(この発明の場合には水)の
含有量に応じて益々大きくなる。膜の基本材料はセルロ
ースであり、一つまたはそれ以上の水酸基がアセテート
基で置換してセルロースアセテート膜を形成している。
【0018】逆浸透の実際面への応用は最近のことであ
る。1987年に Cuenat およびKobet が逆浸透の応用
の研究を初め、最近に至って食品工業への応用が見い出
されるに到った。本発明の場合、初期製品中に添加した
全部の水が完全に分離され、かつアルコール除去のため
に処理した製品からのアルコールの一部または全部の分
離、および分子量約150ダルトンより大きい全ての物
質が捕捉され、その効率は99.99%に達し、アルコ
ール除去の結果としての初めのアルコール含有量の低下
と密度の増加以外の変化は見られず、初期製品の生粋性
が保証される。
【0019】この発明における逆浸透装置の作業圧は温
度20乃至28℃の間において35乃至40バールであ
る。この理由は膜が熱特異性であり、作業温度を35℃
を超過させてはならないからである。この温度を超えた
場合には熱交換器を作動させて温度を下げる。アルコー
ル除去後、製品は不活性窒素雰囲気でステンレス鋼タン
ク中に貯蔵して出荷に備える。アルコール/水混合物は
別途にステンレス鋼製タンク中に収納するが、その化学
的、生物学的および感覚的特性により、他の低アルコー
ル飲料の配合ベースとして使用してもよい。
【0020】以下、この発明を実施例により説明する。
この実施例ではアルコール性飲料としてワインを選択し
た。ワインは化学成分が複雑で、感覚的および化学的特
性の変化を敏感に示すからである。ここで得られた結果
は、人の消費に当てられる他のタイプのアルコール性飲
料にも適用が可能である。ワインは多相の物質系から成
り、ある種のものは最初から存在し、他のものは醗酵過
程で糖類から由来し、また副次的醗酵に由来するものも
ある。
【0021】
【実施例】
(実施例1) 使用した水の分析データ 全硬度(CaCO3 ): 626PPM 重炭酸塩(CaCO3 )に対するアルカリ度: 255
PPM 水酸化物(CaCO3 ) に対するアルカリ度: 000
PPM 乾燥残さ(105℃): 1290PPM 塩化物(Cl- ): 113PPM 硫酸塩(SO4=): 482PPM 重炭酸塩(CO3 H- ): 311PPM カルシウム(Ca++): 196PPM マグネシウム(Mg++): 33PPM アルカリ類(Na+ 、K+ ): 135PPM pH : 6.90 微生物学的試験: 総計で正のカウント。酵母、コケ
類、細菌および藻類の存在。注): シリカの定性試験
で正。土の存在。 塩化物: オルトトルイジンに対して負の反応。 伝導率(25℃): 1412マイクロシーム(マイク
ロジーメンス) 物理特性: 透明外観 臭気: 無臭 色相: 無色 味: 無味
【0022】ポンプを用いて1.000Lの水を公称5
0ミクロンカートリッジ中に導いた。次いで磁気コンデ
ショナーを通過させ、ここから混合樹脂床へと導入し
た。この操作を流速4.000L/時で行なった。得ら
れた水は次の性状を示した: 全硬度(CaCO3 ): 000PPM 重炭酸塩(CaCO3 )に対するアルカリ度:55PP
M 水酸化物(CaCO3 )に対するアルカリ度: 000
PPM 乾燥残さ(105℃): 21PPM 塩化物(Cl- ): 000PPM 硫酸塩(SO4=): 001PPM 重炭酸塩(CO3 H- ): 000PPM カルシウム(Ca++): 000PPM マグネシウム(Mg++): 000PPM アルカリ類(Na+ 、K+ ): 01PPM未満 pH : 7.1 微生物学的試験: 酵母および細菌の存在。 注: シリカの定性分析は負
【0023】これらの条件で、この水を衛生ステンレス
鋼製タンク中に貯蔵した。このタンクから水を衛生ポン
プで無菌プレートフイルターへ送り、ここで存在する微
生物の大部分を捕捉し、(培養分析により試験して)フ
イールド当り10乃至20個の細菌以下とする。次いで
この水をカートリッジ(絶対0.20ミクロン保持)に
送り、事実上全ての存在する細菌を捕捉(フイールド当
り1または2個の細菌の値)した。水をUV照射滅菌装
置に送り、さらに銀イオン化装置に入れ、上記化学的特
性を示す生物学的に超純粋な水を得る。この水をステン
レス鋼製タンク中に貯蔵して将来の使用に備えた。一
方、500Lのワインをステンレス鋼製タンク中に入れ
(ワインの明細を表1に示す)、ここから衛生ポンプに
より取り出して無菌プレートタンクに送った。上記プレ
−トの孔径は0.7ミクロンである。この操作によりワ
イン中に存在する全ての微生物を捕捉した。次いでワイ
ンをステンレス鋼製タンク中で1000Lの処理水と混
合して完全に均一化した。この混合物を逆浸透装置に送
り、初期生成物中に混入していたアルコールを水から分
離した。この装置の操作温度は24℃、操作圧は38.
5バールである。アルコール分を部分的に除去した初期
の製品の容量は470Lであった。ストリップアルコー
ルを含む水1030Lが得られた。所要時間は22分で
あった。この部分アルコール除去ワインの分析データを
表1に示す。 表1 分析測定 初期製品 最終製品 色相 白 白 外観 透明 透明 味 ワイン特有 ワイン特有 香味 果物臭 果物臭 アルコール(G.L.グレード) 11.1 5.1 密度 0.991 0.997 全酸度 (g/L、酒石酸) 4.58 4.52 揮発性酸度 (g/L、酢酸) 0.32 0.35 乾燥抽出物(g/L) 17.8 18.1 全糖分(g/L) 1.5 1.5 pH 3.5 3.5 メチルアルコール(g/L) 0.0497 0.0199 酢酸エチル(g/L) 0.0456 0.0250 アセトアルデヒド(g/L) 0.0782 0.0786 プロパノール(g/L) 0.0276 0.0197 イソブタノール(g/L) 0.0389 0.0348 アミルおよびイソアミル− アルコール(g/L) 0.119 0.109 ヘキサノール(g/L) 0.0217 0.0273 くえん酸(g/L) 1未満 1未満 酒石酸(G/L) 5.13 4.50 サッカラーセ(g/L) ナシ ナシ 全ポリフエノール 5.26 3.28 鉛(ミリg/L) 0.52 0.48 銅(ミリg/L) 1未満 1未満 カドニウム(ミリg/L) 検出されず 検出されず 硫酸塩(g/L、SO4 2 ) 1未満 1未満 塩化物(g/L、NaCl) 1未満 1未満 ナトリウム(ミリg/L) 220 125 カリウム(ミリg/L) 960 1050 カルシウム(ミリg/L) 80 80 クロム(ミリg/L) 検出されず 検出されず 旋光偏差 0.0 0.0 カロリー 677 375
【0024】分析データから判るように、両分析試料の
アルコール含有量のみが変わり、したがってアルコール
値の低減の結果として密度が変わる以外は、両試料の諸
成分は正確に対応している。ワイン鑑定人のパネルによ
り両試料を味見したところ、両者において感覚的性質の
大きな差異は見られず、得られたノンアルコール製品は
新鮮な果物様製品の特性を有していた。
【0025】(実施例2)上記したと同様のタイプの水
を使用して次の実験を行なった。したがって、同じ分析
データを考慮して、5.000Lの水を使用した以外は
実施例1の操作を繰り返した。アルコール除去後の製品
(ワイン)容量は2.500Lであった。最初の濾過工
程は実施例1と同じであった。初期製品の分析データを
表2に示す。このワインと処理水をステンレス製タンク
中で混合し、逆浸透装置へ送った。作業圧は35バー
ル、温度は25℃であった。処理時間は93分であっ
た。部分アルコール除去ワインの試験結果を表2に示
す。 表2 分析測定 初期製品 最終製品 色相 赤 赤 外観 透明 透明 味 ワイン特有 ワイン特有 香味 果物臭 果物臭 アルコール(G.L.グレード) 11.4 6.2 密度 0.992 0.998 全酸度 (g/L、酒石酸) 4.95 4.87 揮発性酸度 (g/L、酢酸) 0.55 0.56 乾燥抽出物(g/L) 22.4 22.8 全糖分(g/L) 1.3 1.3 pH 3.6 3.6 メチルアルコール(g/L) 0.0543 0.0364 酢酸エチル(g/L) 0.0799 0.0792 アセトアルデヒド(g/L) 0.0749 0.0723 プロパノール(g/L) 0.0154 0.0122 イソブタノール(g/L) 0.0452 0.0433 アミルおよびイソアミル− アルコール(g/L) 0.258 0.256 ヘキサノール(g/L) 0.046 0.0374 くえん酸(g/L) 1未満 1未満 酒石酸(G/L) 5.96 5.81 サッカラーゼ(g/L) ナシ ナシ 全ポリフエノール 18.2 19.03 鉛(ミリg/L) 0.75 0.70 銅(ミリg/L) 1未満 1未満 カドニウム(ミリg/L) 検出されず 検出されず 硫酸塩(g/L、SO4 2 ) 1未満 1未満 塩化物(g/L、NaCl) 1未満 1未満 カルシウム 80 80 ナトリウム(ミリg/L) 125 120 カリウム(ミリg/L) 1050 1050 旋光偏差 0.0 0.0 カロリー 687 398
【0026】これらのデータから判るように、両分析試
料の諸成分は正確に対応しており、最も重要な差異はア
ルコール含有量と密度である。両試料を味見したとこ
ろ、感覚的特性において大きな差異は認められなかっ
た。アルコール含有量の低下に原因して、ある鑑定人は
口に含んだ際のアルコール除去試料は”こく”の減少が
あることを指摘した。しかし処理したワインは新鮮な果
実様であり、初期ワインとの比較において大きな変化は
見られなかった。
【0027】(実施例3)使用した水の分析データは次
のようである: 全硬度(CaCO3 ): 450PPM 重炭酸塩(CaCO3 ) に対するアルカリ度:180P
PM 水酸化物(CaCO3 ) に対するアルカリ度: 000
PPM 乾燥残さ(150℃): 583PPM 塩化物(Cl- ): 180PPM 硫酸塩(SO4=): 450PPM 重炭酸塩(CO3 H- ): 280PPM カルシウム(Ca++): 160PPM マグネシウム(Mg++): 25PPM アルカリ類(Na+ 、K+ ): 120PPM pH : 6.70 遊離塩化物: 15PPM 微生物学的試験: グラム陽性(プレート当り2乃至
4) 注: クレーおよび藻の存在。 電気導電度(25℃): 980マイクロシーム 物理的性質: 清澄透明、無色、塩素臭
【0028】この用水を活性炭床に通して塩素臭を除い
た。衛生ポンプで公称50ミクロンカートリッジに送っ
た。次いで磁気コンデショナーを通過させ、さらに混合
樹脂床へと送った。この工程の処理速度は4000L/
時であった。得られた処理水のデータは次のようであ
る。 全硬度(CaCO3 ): 000PPM 重炭酸塩(CaCO3 ) に対するアルカリ度: 55P
PM 水酸化物(CaCO3 ) に対するアルカリ度: 000
PPM 乾燥残さ(105℃): PPM 塩化物(Cl- ): 000PPM 硫酸塩(SO4=): 000PPM 重炭酸塩(CO3 H- ): 000PPM カルシウム(Ca++): 000PPM マグネシウム(Mg++): 000PPM アルカリ類(Na+ 、K+ ): 000PPM pH : 7.1 微生物学的試験: グラム陽性(4〜8フイールド) 注: シリカの定性試験は負
【0029】これらの条件にある水を衛生ステンレス鋼
製タンク中に貯蔵した。この水を衛生ポンプを用いて滅
菌プレートを具備するフイルター中に送り、ここで存在
する微生物の大半を捕捉(培養試験によりフイールド当
り1乃至2個の微生物以下)した。さらにこの水を絶対
0.20ミクロン保持カートリッジ中に流し、ここで殆
ど全ての微生物(フィールド当り0乃至1個の値)を捕
捉した。さらにこの水をUV照射滅菌装置に送り、さら
に銀イオン化装置で生物学的に超純粋な、上記化学的特
性を有する水を取得した。この水は使用に供するまでス
テンレス鋼製タンク中に保存した。この実施例では全5
000Lの上記水を使用した。アルコール除去後の生成
物(ワイン)容量は2500Lであった。最初の濾過工
程(複数)は上記実施例と同じであった。最初の分析デ
ータを表3に示す。この処理水を不錆鋼製タンク中でワ
インと混合し、混合物を逆浸透膜装置に送り、38バー
ル、温度21℃において操作した。処理時間は120分
であった。得られた部分アルコール除去ワインの分析デ
ータを表3に示す。アルコール部分除去ワインの容量は
2350Lであり、得られた水/アルコールの容量は5
150Lであった。 表3 分析測定 初期製品 最終製品 色相 白 白 外観 透明 透明 味 ワイン特有 ワイン特有 香味 果物臭 果物臭 アルコール(G.L.グレード) 11.1 5.08 密度 0.991 0.997 全酸度 (g/L、酒石酸) 4.58 4.41 揮発性酸度 (g/L、酢酸) 0.32 0.40 乾燥抽出物(g/L) 17.80 18.10 全糖分(g/L) 1.4 1.3 pH 3.5 3.45 メチルアルコール(g/L) 0.0497 0.0199 酢酸エチル(g/L) 0.0456 0.0250 アセトアルデヒド(g/L) 0.0782 0.0786 プロパノール(g/L) 0.0276 0.0197 イソブタノール(g/L) 0.0389 0.0348 アミルおよびイソアミル− アルコール(g/L) 0.119 0.109 ヘキサノール(g/L) 0.0217 0.0273 くえん酸(g/L) 1未満 1未満 酒石酸(G/L) 5.13 4.89 サッカラーゼ(g/L) ナシ ナシ 全ポリフエノール 5.26 4.91 鉛(ミリg/L) 0.52 0.48 銅(ミリg/L) 1未満 1未満 カドニウム(ミリg/L) 検出されず 検出されず 硫酸塩(g/L、SO4 2 ) 1未満 1未満 塩化物(g/L、NaCl) 1未満 1未満 カルシウム 102 102 ナトリウム(ミリg/L) 80 80 カリウム(ミリg/L) 960 965 旋光偏差 0.0 0.0 カロリー 677 375
【0030】これらのデータから判るように、両分析試
料の諸成分は正確に対応しており、最も重要な差異はア
ルコール含有量と密度である。両試料を鑑定人のパネル
により味見したところ、感覚的特性において大きな差異
は認められなかった。
【0031】(実施例4)次の実施例ではアルコール除
去対象製品としてサイダーを用いた。このサイダーは林
檎ジユースに含まれる天然の糖類の醗酵により得られた
ものである。この実施例では上記実施例に記載のタイプ
と同じ水を700L用いた。同じ分析データを考慮して
上記実施例に記載の操作を行なった。この場合に得られ
たアルコール分除去サイダー製品の容量は500Lであ
った。最初の濾過工程は上記の実施例記載の工程と同一
であった。初期製品の分析データを表4に示す。サイダ
ーをステンレス鋼製タンク中で処理水と混合し、混合物
を逆浸透装置に送り、処理圧38バール、温度21℃で
処理した。部分アルコール除去製品の容量は480L、
水−アルコールの容量は720Lであった。 表4 分析測定 初期製品 最終製品 色相 白 白 外観 透明 透明 香味 特有 特有 アルコール(G.L.グレード) 5.90 2.40 密度 0.997 0.998 全酸度 (g/L、酒石酸) 4.12 4.05 揮発性酸度 (g/L、酢酸) 0.41 0.38 乾燥抽出物(g/L) 19.04 18.96 全糖分(g/L) 1.95 1.85 pH 3.2 3.2 メチルアルコール(g/L) 0.0385 0.0210 酢酸エチル(g/L) 0.0543 0.0486 アセトアルデヒド(g/L) 0.0565 0.0541 プロパノール(g/L) 0.0098 0.0087 イソブタノール(g/L) 0.0294 0.0265 アミルおよびイソアミル− アルコール(g/L) 0.123 0.114 ヘキサノール(g/L) 0.035 0.025 くえん酸(g/L) 1未満 1未満 酒石酸(G/L) 4.5 4.4 サッカラーゼ(g/L) ナシ ナシ 全ポリフエノール 4.4 4.2 鉛(ミリg/L) 0.45 0.42 銅(ミリg/L) 1未満 1未満 カドニウム(ミリg/L) 検出されず 検出されず 硫酸塩(g/L、SO4 2 ) 1未満 1未満 塩化物(g/L、NaCl) 1未満 1未満 カルシウム 60 55 ナトリウム(ミリg/L) 110 105 カリウム(ミリg/L) 860 840 旋光偏差 0.0 0.0 カロリー 380 260 図1の工程図において、すべてのタンクは衛生ステンレ
ス鋼タンクであり、対応する容量がそれぞれ記載されて
いる。また各装置間の連結パイプも衛生ステンレス鋼で
ある。
【0032】これらのデータから判るように、両分析試
料は正確に対応しており、分析の差異はアルコール含有
量と密度である。両試料を味見したところ、感覚的特性
において大きな差異は認められなかった。アルコール除
去試料に関しては天然の林檎臭が強化されたとする鑑定
人も見られた。
【発明の効果】製品生来の特性と生粋性とを維持したま
ま、アルコール飲料、特に糖類の醗酵に由来するアルコ
ール性飲料中からアルコール分を除去する方法が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により、アルコール性飲料からアルコー
ルを除去して低アルコール飲料を製造するための装置の
一例を示す工程図。
【符号の説明】
1 水 2 公称膜カートリッジ 3 磁気水コンディショナー 4 樹脂混合床圧縮機 5 導電計 6,10,21,24 マノメーター 7 ポンプA2 8 プレート 9 プレートフィルター 11 絶体膜カートリッジ 12 UV照射水殺菌器 13 銀イオン化装置 14 ポンプA3 15 逆浸透装置 16 アルコール除去工程用製品 17 ポンプ 18 V1 ポンプ 19 プレートフィルター 20 ポンプV2 22 フィルター 23 プレートフィルター 25 絶体膜カートリッジ 26 最終生成物
フロントページの続き (71)出願人 595079700 フンダシオン、ユニベルシタート、ナショ ナル、デ、クーヨ、フンク FUNDACION UNIVERSID AD NACIONAL DE CUY O,FUNC. アルゼンチン国プロビンス、オブ、メンド サ、メンドサ、シティー、パルケ、ヘネラ ル、サン、マルチン、セントロ、ウニベル シタリオ(番地なし) (72)発明者 ヘリベルト、レイトネル アルゼンチン国メンドサ、フランシスコ、 モヤノ、2828 (72)発明者 ロドルフォ、サドレル アルゼンチン国メンドサ、グアイマレン、 バリオ、サンタ、アナ、ポルトゥガル、 6319

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】元の生成物の生来の特性および本来保有す
    る諸条件とを維持したまま、アルコール飲料、特に糖類
    の醗酵により得られるアルコール性飲料からアルコール
    分を除去するための方法であって、上記方法が次の工程
    を実施することを特徴とする方法。微生物層を低減する
    ために殺菌プレート中で濾過して予め精製した、アルコ
    ール除去のために処理すべき飲料を混合し、この際化学
    的および微生物学的に精製した水を用いて容量比1:1
    0乃至1:1の割合で上記飲料を希釈し、次いで上記混
    合物を操作圧20乃至50バール、温度10乃至30℃
    で上記化学的および生物学的純度特性を有する2paに
    対して逆浸透分画操作に処し、アルコール分を除去した
    飲料から成る第1画分と、化学的および微生物学的に精
    製した水の2pa中で処理した上記飲料からストリップ
    されたアルコールを含む水性アルコール溶液から成る第
    2画分とを回収する。
  2. 【請求項2】生成物の生来の特性および諸条件とを維持
    したまま、アルコール飲料、特に糖類の醗酵により得ら
    れるアルコール性飲料のアルコール分を除去するための
    方法であって、上記方法が次の工程を実施することを特
    徴とする、請求項1に記載の方法。微生物負荷を低減す
    るために殺菌プレートによって予め濾過した、アルコー
    ル除去のために処理すべき飲料を混合し、この際化学的
    および微生物学的に精製した水を用いて容量比1:10
    乃至1:1の割合で希釈し、次いで上記混合物を操作圧
    20乃至50バール、温度10乃至30℃で上記特性を
    有する水に対して逆浸透操作に処し、アルコール分を除
    去した飲料に相当する第1画分と、処理された上記飲料
    から除去されたアルコール分を含む水性アルコール溶液
    に相当する第2画分とを回収する工程から成り、かつ上
    記の水として、藻類および無機懸濁粒子の捕捉の目的で
    飲料水を濾過カートリッジ中で予備処理し、次いで導電
    率が600乃至800ミクロシーム以下へ充分に低減す
    るまで磁気コンデショニングで部分的に鉱物質除去し、
    上記段階で得られた水をi)アニオンおよびカチオン含
    有量を低減させ、導電率を20乃至50マイクロシーム
    以下の値にもっていくためにイオン交換樹脂処理を行な
    い、ii)残部微生物叢を捕捉してフィールド当りの微
    生物カウント数を1および10の間の値にまで低減させ
    るために濾過プレートおよびカートリッジにより生物学
    的に精製し、およびiii)上記段階で得られた水をU
    V照射、インシトウでのイオン化銀の静菌効果を利用し
    て化学的に滅菌する諸段階に従って帰納的に順次処理
    し、さらに濁度が0.1および0.01NTUの間にあ
    り、かつ化学的および微生物学的に精製された上記水を
    回収する、工程により得られた精製水を使用する。
  3. 【請求項3】イオン交換樹脂による処理を混合床で実施
    する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】アルコール除去のために処理すべき飲料と
    して12度ワインを用い、逆浸透処理を35乃至40バ
    ール、温度20乃至28℃で実施する、請求項1または
    2項に記載の方法。
  5. 【請求項5】アルコール除去のために処理すべき飲料と
    してワインを用い、かつ上記段階ii)における条件が
    フイールド当り1乃至2個の微生物を超過しない、請求
    項1または2に記載の方法。
  6. 【請求項6】アルコール除去のために処理すべき飲料と
    して11.1度ワインを用い、かつ原のワイン本来の特
    性を有するアルコールの除去の5.1度ワインを逆浸透
    分画法により取得する、請求項1または2に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】必要に応じてイオン交換操作後に、水 ii)
    を活性炭床で処理する、請求項1または2に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】アルコール飲料、特に糖類の醗酵により得
    られる低アルコール性の飲料であって、請求項1または
    2に記載の方法に従って高アルコール性飲料からアルコ
    ール分を除去して得られ、かつ本来の飲料の特性を維持
    して成る低アルコール性飲料。
JP13700595A 1994-06-02 1995-06-02 アルコール性飲料からのアルコール除去方法、およびそれによって得られた低アルコール性飲料 Pending JPH0998767A (ja)

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