JPH0998605A - 人工種子製造機 - Google Patents

人工種子製造機

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Publication number
JPH0998605A
JPH0998605A JP7256281A JP25628195A JPH0998605A JP H0998605 A JPH0998605 A JP H0998605A JP 7256281 A JP7256281 A JP 7256281A JP 25628195 A JP25628195 A JP 25628195A JP H0998605 A JPH0998605 A JP H0998605A
Authority
JP
Japan
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supply
adsorption
state
coating
piston
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7256281A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kono
靖司 河野
Tatsuo Hayashi
健生 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
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Priority to US08/724,689 priority patent/US5902398A/en
Priority to FR9612074A priority patent/FR2739251B1/fr
Publication of JPH0998605A publication Critical patent/JPH0998605A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01HNEW PLANTS OR NON-TRANSGENIC PROCESSES FOR OBTAINING THEM; PLANT REPRODUCTION BY TISSUE CULTURE TECHNIQUES
    • A01H4/00Plant reproduction by tissue culture techniques ; Tissue culture techniques therefor
    • A01H4/005Methods for micropropagation; Vegetative plant propagation using cell or tissue culture techniques
    • A01H4/006Encapsulated embryos for plant reproduction, e.g. artificial seeds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01CPLANTING; SOWING; FERTILISING
    • A01C1/00Apparatus, or methods of use thereof, for testing or treating seed, roots, or the like, prior to sowing or planting
    • A01C1/06Coating or dressing seed

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Developmental Biology & Embryology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カプセル内に任意の個数の封入物を確実に挿
入でき、かつ封入する培養物に適した径を有し、貴重な
培養物を無駄なく有効に活用できしかも均質な人工種子
を得るようにする人工種子製造機を提供する。 【解決手段】 供給機構Bでは、制御部10Aの回転制
御手段101Bが駆動源16によりチップ21を吸着位
置と供給位置に移動させる。吐出機構Bでは、制御部1
0Aのモータ制御手段101Aが設定操作により記憶手
段103Aに記憶された移動距離データによりモータ1
6にピストンの往復動を制御する。吸着制御手段101
Cがチップに供給機構の容器25内の不定胚等の封入物
を吸着させ、供給制御手段101Dが供給位置で吸着を
確認して記憶手段103Bに記憶した数だけ封入物を中
空ノズルプランジャ8を通じて被覆物の膜上に供給させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は人工種子製造機に係
り、特に、封入物である不定胚などの組織培養物をカプ
セル化して人工種子を製造する人工種子製造機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の人工種子製造機として、
例えば、特開平3−127920号公報に示されるよう
に、化学反応によりゲルになる能力を有するゲル化剤中
に不定胚などの組織培養物を分散して封入させ、その液
滴を小孔から硬化剤中に落下供給し、落下途中の液滴を
表面張力により球状化させるようにしたものや、ノズル
から連続的に硬化剤中に押し出して長い紐状の形状と
し、これを適当な長さに切断するようにしたものがあ
る。
【0003】また、特開昭63−197530号公報に
示されるように、ゾル供給槽に連結されたホースの先端
を遊星歯車で遊星運動をさせながら、被覆物化剤中に封
入物を分散させたゾルをホースの先端から下方の硬化槽
に落下させるようにしたものや、特開昭62−2661
37号公報に示されるように、液滴の作成を遠心力によ
り行わせるようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−12792
0号公報に示されるもののうち前者のものでは、カプセ
ル化剤の中に封入物を均一に分散させることが困難で、
硬化剤中に供給されたカプセル中には、封入物が入って
いるものと入っていないものが混在しており、封入物の
あるカプセルを選別する処理作業が必要である。後者の
ものでは、紐状のものをブロックに切断する位置の決定
が非常に困難であり、切断されたブロックに封入される
組織培養物の数が不安定になる。
【0005】特開昭63−197530号、特開昭62
−266137号公報に示されるものについても、封入
物を均一に分散させることは困難である。
【0006】封入物である培養物は貴重なものであり、
封入物が1個の場合には無駄はないが、複数個の場合に
は無駄を生じる。また、封入物が無いものは、面倒な選
別作業を行って除去しなければならない。これらでは、
被覆径の大きさや、封入物個数を任意に変更することは
できない。
【0007】封入物を被覆物の膜で被覆する種子被覆加
工装置(実開平5−7016号公報参照)によれば、被
覆径の大きさや、封入物個数を任意に変更することがで
きるが、被覆径の大きさを加減するためには、手動操作
により被覆物吐出量を調整しなければならない。このた
め、この装置は、一般に無菌室の中に設置される封入物
である不定胚などの組織培養物をカプセル化して人工種
子を製造する製造機には使用できない。
【0008】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、カプセル内に確実に封入物を挿入でき、かつカプ
セルの径を任意の大きさに自動的に変更できるように制
御し、封入する培養物に適した径を有し、貴重な培養物
を無駄なく有効に活用できしかも均質な人工種子を得る
ようにする人工種子製造機を提供することを目的として
いる。
【0009】また本発明は、上述した点に鑑み、カプセ
ル内に任意の個数の封入物を挿入するように制御し、貴
重な培養物を無駄なく有効に活用できしかも均質な人工
種子を得るようにする人工種子製造機を提供することを
目的としている。
【0010】更に本発明は、上述した点に鑑み、カプセ
ル内に封入物のないカプセルを製造することがないよう
に制御し、封入物のないカプセルを選別する面倒な作業
を必要なくした人工種子製造機を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明により成された人工種子製造機は、図1の基本構
成図に示すように、吸着・供給チップ21を封入物を吸
着する吸着位置と該吸着した封入物を供給する供給位置
に駆動源16により移動させ、前記吸着位置に対応して
配置された封入物容器25に培養液と共に収容されてい
る不定胚等の封入物を前記吸着・供給チップに吸着させ
前記封入物供給位置において供給させる封入物供給機構
Bと、前記封入物供給位置に対応して配置され、内部に
被覆物を収容する被覆物流路9と、該被覆物流路に連通
するピストン挿入孔14に往復動自在に挿入され往動に
より前記被覆物を加圧し、復動により前記被覆物流路内
に被覆物を流入するピストン77と、前記被覆物の加圧
により開弁して前記被覆物を流出させ、該流出した被覆
物の一部を自重落下させると共に残余の前記被覆物によ
り中空部の下端を塞ぐ前記被覆物の膜を形成させる中空
ノズルプランジャ8と、正逆回転により前記ピストンを
往復駆動するステッピングモータ61とを備えた被覆物
吐出機構Cと、前記封入物供給機構Bと前記被覆物吐出
機構Cとを制御する制御部10Aとを備え、前記制御部
10Aが、設定操作によって入力される前記ピストンの
往復移動距離を指定するための設定データを書き換え可
能に記憶する移動距離記憶手段103Aと、該移動距離
記憶手段に記憶されている設定データに基づいて前記ス
テッピングモータに対して前記往復移動距離だけ前記ピ
ストンを往復動させるための駆動パルスを供給する制御
を行うステッピングモータ制御手段101Aとを有する
ことを特徴としている。
【0012】上記構成において、封入物供給機構Bは、
駆動源16により吸着・供給チップ21を封入物を吸着
する吸着位置と該吸着した封入物を供給する供給位置に
移動させ、吸着位置に対応して配置された封入物容器2
5に培養液と共に収容されている不定胚等の封入物を吸
着・供給チップに吸着させ封入物供給位置において供給
させるので、カプセル内に確実に封入物を挿入でき、か
つ貴重な培養物を無駄なく有効に活用できしかも均質な
人工種子を得ることができる。
【0013】被覆物吐出機構Cは、被覆物流路9と、ピ
ストン77と、中空ノズルプランジャ8と、ステッピン
グモータ61とを備える。被覆物流路9が封入物供給位
置に対応して配置され、内部に被覆物を収容し、ピスト
ン77が被覆物流路に連通するピストン挿入孔14に往
復動自在に挿入され往動により被覆物を加圧し、復動に
より被覆物流路内に被覆物を流入する。中空ノズルプラ
ンジャ8が被覆物の加圧により開弁して被覆物を流出さ
せ、該流出した被覆物の一部を自重落下させると共に残
余の被覆物により中空部の下端を塞ぐ被覆物の膜を形成
させる。ステッピングモータ61が正逆回転により前記
ピストンを往復駆動する。
【0014】封入物供給機構Bと被覆物吐出機構Cとを
制御する制御部10Aは、移動距離記憶手段103Aと
ステッピングモータ制御手段101Aとを有し、移動距
離記憶手段103Aが設定操作によって入力されるピス
トンの往復移動距離を指定するための設定データを書き
換え可能に記憶し、ステッピングモータ制御手段101
Aが移動距離記憶手段に記憶されている設定データに基
づいてステッピングモータに対して往復移動距離だけピ
ストンを往復動させるための駆動パルスを供給する制御
を行う。
【0015】よって、設定操作によって設定データを移
動距離記憶手段103Aに記憶させることによって、ス
テッピングモータ制御手段101Aが駆動パルスを制御
してピストンを往復動させる往復移動距離を変更するこ
とができるので、ピストンの往復移動量を機械的なスト
ッパ位置を機械的な手作業により調整することなく、ピ
ストン77の往復動により加圧して被覆物流路外に流出
させ中空部の下端を塞ぐ膜を形成する被覆物の量を変
え、所望の径の人工種子を製造することができる。
【0016】前記制御部10Aが前記駆動源を制御して
前記吸着・供給チップを前記封入物吸着位置と前記封入
物供給位置とに移動させて停止させる回転制御手段10
1Bと、前記封入物吸着位置において前記吸着・供給チ
ップに前記封入物容器内の封入物を吸着させる吸着制御
手段101Cと、前記封入物供給位置において前記吸着
・供給チップに該吸着・供給チップが吸着している封入
物を前記中空ノズルプランジャの中空部を通じて前記被
覆物の膜上に供給させる供給制御手段101Dとを有す
ることを特徴としている。
【0017】上記構成において、制御部10Aの有する
回転制御手段101Bが駆動源を制御して吸着・供給チ
ップを封入物吸着位置と封入物供給位置とに移動させて
停止させ、吸着制御手段101Cが封入物吸着位置にお
いて吸着・供給チップに封入物供給機構が供給する封入
物を吸着させ、供給制御手段101Dが封入物供給位置
において吸着・供給チップに該吸着・供給チップが吸着
している封入物を中空ノズルプランジャの中空部を通じ
て被覆物の膜上に供給させるので、カプセル内に確実に
封入物を挿入でき、かつ貴重な培養物を無駄なく有効に
活用できしかも均質な人工種子を得ることができる。
【0018】前記制御部10Aが、設定操作によって入
力される前記被覆物の膜上に供給すべき封入物の数を指
定するための設定データを書き換え可能に記憶する封入
物数記憶手段103Bを有し、前記供給制御手段101
Dが前記封入物数記憶手段に記憶されている設定データ
に基づいて前記封入物の数だけ前記吸着・供給チップが
吸着している封入物を前記中空ノズルプランジャの中空
部を通じて前記被覆物の膜上に供給させ、前記ステッピ
ングモータ制御手段101Aは、前記供給制御手段が前
記被覆物の膜上に前記封入物の数だけ前記被覆物の膜上
に供給した後、前記ピストンを往復動させる駆動パルス
前記ステッピングモータに対して駆動パルスを供給する
ことを特徴としている。
【0019】上記構成において、制御部10Aの有する
封入物数記憶手段103Bが設定操作によって入力され
る被覆物の膜上に供給すべき封入物の数を指定するため
の設定データを書き換え可能に記憶し、供給制御手段1
01Dが封入物数記憶手段に記憶されている設定データ
に基づいて封入物の数だけ吸着・供給チップが吸着して
いる封入物を中空ノズルプランジャの中空部を通じて被
覆物の膜上に供給させる。ステッピングモータ制御手段
101Aは、供給制御手段が被覆物の膜上に封入物の数
だけ被覆物の膜上に供給した後、ピストンを往復動させ
る駆動パルスをステッピングモータに対して駆動パルス
を供給するので、貴重な培養物を無駄なく有効に活用で
きしかもカプセル内に任意の個数の封入物を挿入した均
質な人工種子を得ることができる。
【0020】前記供給制御手段101Dが、前記封入物
供給位置において前記吸着・供給チップに供給動作を行
わせるに先立ち、前記吸着・供給チップが封入物を吸着
しているかどうかを検査し、該検査の結果前記吸着・供
給チップが封入物を吸着していないとき当該吸着・供給
チップによる供給動作を行わせず、前記封入物供給位置
における次の吸着・供給チップの供給動作を行わせるこ
とを特徴としている。
【0021】上記構成において、供給制御手段101D
が、封入物供給位置において吸着・供給チップに供給動
作を行わせるに先立ち、吸着・供給チップが封入物を吸
着しているかどうかを検査し、該検査の結果吸着・供給
チップが封入物を吸着していないとき当該吸着・供給チ
ップによる供給動作を行わせず、封入物供給位置におけ
る次の吸着・供給チップの供給動作を行わせカプセル内
に封入物のないカプセルを製造することがないように制
御し、封入物のないカプセルを選別する面倒な作業を必
要なくすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は本発明による人工種子製造
機の正面図、図3は図2の側面図、図4は図2の平面図
である。人工種子製造機は、図2及び図3に示すよう
に、不定胚等の封入物を吸着位置で吸着し、この吸着し
た封入物を供給位置に移動させて供給させる封入物供給
機構Bと、封入物供給位置に対応して配置された被覆物
吐出機構Cとに大別することができる。同図に示すよう
に、ほぼ中央に設置された架台15の壁面に取り付け台
36が固着され、取り付け台36に被覆物吐出機構Cが
ねじにより締着され、架台15の上面に封入物供給機構
Bを構成する部材などが設けられている。
【0023】被覆物吐出機構Cは、図6、図7に示すバ
ルブ部C1 と、図8、図9に示す駆動部C2と、図2の
左側に配設される被覆物タンク54とにより構成され
る。まず駆動部C2について説明すると、図9に示すよ
うに、接合面を重ね合わせて内部にスライダ収容室56
が形成されるスライダケース57,58の右端面に、ギ
ヤカバー59がボルト60により締着されている。ギヤ
カバー59の外面にはステッピングモータ61がボルト
62により締着され、ステッピングモータ61の出力軸
61aの外周面に駆動歯車63が固着されている。
【0024】スライダケース57には同心の孔64,6
5が貫通し、図8において左側の孔64に軸受66が嵌
着され、右側の孔65に軸受67が嵌着され、両軸受6
6,67には、雄ねじ軸68の左端に設けられた軸部6
8aと中間部に設けられた軸部68bが回動可能に支承
されている。軸部68bの左端にスラスト受け用の鍔部
68cが設けられ、軸部68bの右側に設けられた雄ね
じ部69にナット70が螺合し、鍔部68cとナット7
0により雄ねじ軸68の軸方向移動が阻止される。
【0025】雄ねじ部69の右側に延設された軸部71
には、駆動歯車63に噛合する従動歯車72が固着され
ている。雄ねじ軸68に螺合するナット73は、スライ
ダ収容室56内を摺動可能なスライダ74に設けられた
孔に嵌着されている。スライダ74には、スライダケー
ス57を貫通するスライドロッド75が取り付けられ、
スライドロッド75の先端には継手76を介してピスト
ン77が取り付けられている(図8参照)。
【0026】従って、ステッピングモータ61の回転
は、駆動歯車63、従動歯車72を介して雄ねじ軸68
に伝達され、スライダ74と共にピストン77が移動す
る。図8に示すように、スライダ74に遮光プレート7
8が固着され、遮光プレート78の移動方向にストロー
クエンド検知用センサ79、原点復帰位置検出用センサ
80、ストロークエンド検知用センサ81が配列して設
けられている。センサ79,80,81は投受光型のセ
ンサである。
【0027】バルブ部C1 は、図6、図7に示すよう
に、ほぼ直方体のバルブ本体1の内部に空間部2が設け
られ、空間部2から外部に開口するピストン挿入孔14
には、ピストン77が往復動自在に挿入されている。バ
ルブ本体1の下端面の開口3には、被覆物タンク54に
連通する管路55が接続し、開口3と空間部2との間に
は、鋼球4と、鋼球4を開口3に押し付けるばね4aと
により開口3を開閉する逆止弁が構成され、バルブ本体
1の左側面にバルブケース5が取り付けられている。
【0028】バルブケース5は上下方向に貫通するプラ
ンジャ挿入孔6の下端に弁座6aが形成され、プランジ
ャ挿入孔6の内面にブッシュ7が嵌着され、ブッシュ7
の内面に中空のノズルプランジャ8が昇降可能に挿入さ
れている。ノズルプランジャ8の外周面は、下半部を小
径にすることにより受圧面8aが形成されている。プラ
ンジャ挿入孔6と空間部2とを連通する被覆物流路9が
設けられ、被覆物貯留槽の被覆物が開口3、逆止弁を経
由して空間部2に補給され、被覆物流路9、プランジャ
挿入孔6に充填される。
【0029】バルブケース5の上面には、プランジャ挿
入孔6を取り巻く円筒部10が設けられ、円筒部10の
外周面に螺設された雄ねじ10aにスプリングアジャス
タ11の内面に設けられた雌ねじ11aが螺合されてい
る。ノズルプランジャ8の上にはスプリング受け12が
載置され、スプリング受け12とスプリングアジャスタ
11との間にスプリング13が挿入されている。従っ
て、下方に付勢されたノズルプランジャ8の下端部は、
弁座6aを閉鎖しているが、被覆物押圧ピストンが突出
して被覆物が昇圧されると、受圧面8aを押されたノズ
ルプランジャ8が上昇して開弁し、被覆物が吐出され
る。
【0030】図2において左側に配置された支柱53に
は、内部に被覆物を収容する被覆物タンク54が取り付
けられ、被覆物タンク54の底壁を貫通する孔に被覆物
移送管55が接続し、被覆物移送管55の端部は被覆物
吐出機構Cの開口3(図6参照)に接続されている。そ
して、被覆物流路9内の被覆物圧が低下すると、被覆物
タンク54内の被覆物が被覆物流路9内に流入して補充
される。
【0031】ノズルプランジャ8が下降して閉弁する
と、被覆物の吐出が停止するが、弁座の下面に停滞して
いる被覆物が、表面張力によってプランジャ挿入孔6の
下方を覆って塞ぐ被覆物の膜を形成し、自重により垂れ
下がる。これに同期して、後述する封入物供給機構Bか
ら封入物を落下供給すると、封入物が被覆され、次の開
弁によって補充された被覆物と共に下方に落下し、表面
張力によって球形化しながら硬化槽(図示しない)に供
給される。
【0032】封入物供給機構Bは、図2、図3に示すよ
うに、架台15の上面に、ステッピングモータより成る
駆動源16が取り付けられ、駆動源16の出力軸に固着
された支持部材17の小径部17aに、回転板18の中
央部に設けられた孔が装着され、支持部材17にねじ止
めされている。回転板18には、円周方向を6等分する
位置にピストンロッド19aを下向きにしたチップ用エ
アシリンダ19が取り付けられ、ピストンロッド19a
の先端に固着された中空管20に下端に封入物吸着・供
給チップ21が嵌着されている。
【0033】封入物吸着・供給チップ21は、プラスチ
ック材より形成された先細り状の筒状体で、先端の内径
は1個の封入物を吸着する大きさを有し、封入物の種類
が変わるときには封入物の大きさに合わせた封入物吸着
・供給チップ21に取替えられる。封入物吸着・供給チ
ップ21は弾性を有するので、容易に中空管20に挿脱
することができるので便利である。
【0034】封入物供給機構Bにおいては、駆動源16
の出力軸に対して被覆物吐出機構Cの反対側に設置され
る支柱22の頂部にブラケット23が設けられ、ブラケ
ット23の側面に開口する長孔24が設けられ、長孔2
4には封入物容器25の下部に設けられた小径部26が
移動可能に挿入されている(図3、図5参照)。小径部
26には雄ねじが螺設され、この雄ねじに螺合する雌ね
じを有するロックハンドル27によって封入物容器25
がブラケット23に固定されている。
【0035】封入物容器25は、上部が開口し、内部に
培養液と共に不定胚等の多数の封入物を収容するもの
で、底部には小径部26の下面に貫通する貫通孔28が
設けられ、貫通孔28に周設された溝には、貫通孔28
に昇降可能に挿入される供給ロッド29と貫通孔28の
隙間を密閉する水密シール82が嵌着される。本実施の
形態では、水密シール82にはOリングを使用した。
【0036】支柱22の側面に取り付けられたシリンダ
台30に、供給ロッド用エアシリンダ31が取り付けら
れている。供給ロッド用エアシリンダ31としてはエア
シリンダが使用され、上に向けて作動するピストンロッ
ド31aの上端部に雄ねじが設けられ、この雄ねじに、
継手32の下端面に設けられたねじ孔と、継手31を固
定する止めナット33が螺合されている(図3、図13
参照)。
【0037】継手32の上面には、長孔24に平行にT
型溝34が貫通し、貫通孔28に挿入される供給ロッド
29の下端には、断面形状がT型に形成され、T型溝3
4に挿脱可能なT型部35が設けられている(図13参
照)。供給ロッド29の上端面には凹面状の封入物載置
面29aが形成され、封入物載置面29aに複数の液供
給溝82が放射状に設けられている(図11、図12参
照)。
【0038】取り付け台36に立設されたセンサ支持柱
37には、上下方向の2箇所にアーム38がねじ止めさ
れ、アーム38には、上下に投受光部を有する1対の位
置検出センサ39と初期位置復帰用センサ40が設けら
れている。回転板18の外周縁部には円周方向を6等分
する位置決め用小孔41と、1個の復帰時期用小孔(図
示しない)が設けられている。そして、位置検出センサ
39が位置決め用小孔41を検知すると、回転板18の
停止信号が送信され、初期位置復帰用センサ40が復帰
時期用小孔を検知すると、原点復帰信号が送信されるよ
うになっている。
【0039】支持部材17の上端部に回転マニホールド
42が固着され、回転マニホールド42には、各チップ
用エアシリンダ19の上下2箇所のポートに接続される
空圧管路43と、中空管20に空圧或いは負圧を供給す
る管路44とによって構成される吸着・供給チップ側管
路45が設けられている(図2参照)。図2において右
側に配設され、内部に制御装置を収容する制御盤46に
支持ロッド47が設けられ、支持ロッド47に固定され
たサイドロッド48の先端部に固定マニホールド49が
配設されている。
【0040】固定マニホールド49は回転マニホールド
42の上方に位置し、回転マニホールド42と固定マニ
ホールド49には、コイル状に巻回され、多少の捩じり
変形が可能な弾性体管路50の両端部が接続されてい
る。固定マニホールド49から制御盤46内に挿入され
る固定側管路51は、制御盤46内の各封入物吸着・供
給チップ21に対応した切り換え弁52を介して正圧源
及び負圧源(図示しない)に連通されている。
【0041】次に、上述した構成の人工種子製造機の制
御部を、回路構成を示すブロック図である図14を参照
して以下説明する。同図において、100は制御部であ
り、予め定めたプログラムに従って動作する中央処理ユ
ニット(CPU)101、リードオンリーメモリ(RA
M)102、ランダムアクセスメモリ(RAM)10
3、ステッピングモータコントローラ104、ソレノイ
ド出力インタフェース(IF)105、センサ入力イン
タフェース(IF)106、スイッチ入力インタフェー
ス(IF)107及び内部設定用デジタルスイッチ10
8を有し、これらはバスライン109を介して相互接続
されている。
【0042】上記CPU101にはまた、液晶表示器1
11がコネクタを介して接続されている。液晶表示器1
11には、加工実績と加工目標の他に動作状態が表示さ
れ、異常があるときにはその内容を示す異常情報も表示
され、かつ手動モードのときにはその旨が表示されるよ
うになっている。また、CPU101には、RS232
C準拠のコネクタを介してパーソナルコンピュータ(パ
ソコン)112が接続されると共に、RS485準拠の
コネクタを介して同様の制御部1001 〜10015が最
大15台接続されることができるようになっている。
【0043】パソコン112は、制御部100における
制御のために使用する次のようなパラメータ、すなわ
ち、実績加工個数、封入物数、作業速度、供給ソレノイ
ドオン時間、ピストン動作タイミング、ピストン移動距
離、ピストン移動時間、吸着リトライ回数を設定するた
めに使用される。
【0044】加工目標個数は運転時の実績加工個数が加
工目標個数に到達したときに運転を停止させるために利
用される。封入物数は被覆剤の中に封入する封入物数で
あり、供給封入物数が封入物数に到達したときにピスト
ン動作、すなわち被覆剤押し出しを行う。作業速度は1
時間当りの加工封入物数を決定するためのものである。
供給ソレノイドオン時間は供給動作時の正圧エア用ソレ
ノイドのオン時間であり、このオン時間の間はロータリ
/ピストンは動作しない。ピストン動作タイミングは供
給動作の完了からピストン動作の開始までの時間であ
る。ピストン移動距離はピストン動作時の押し出し長で
ある。ピストン移動時間はピストン動作の片道(押し出
し及び引き込み)分の動作時間であり、これによってピ
ストン移動距離で設定された長さをピストン移動時間で
動作するようにモータを駆動する。吸着リトライ回数は
吸着失敗時に再試行する回数である。
【0045】ステッピングモータコントローラ104に
は、被覆物吐出機構Cにおけるピストン77を往復動さ
せるためのステッピングステッピングモータ61を駆動
するステッピングモータドライバ121と、このステッ
ピングモータ61によって往復動されるピストン77の
移動位置を検出するために設けられた3つのセンサ、す
なわち、原点復帰位置検出用センサ80並びにストロー
クエンド検知用センサ79及び81とが単一のコネクタ
を介して接続されると共に、封入物供給機構Bにおける
回転板18を正逆回転させるためのステッピングモータ
16を駆動するステッピングモータドライバ122と、
このステッピングモータ16によって回転駆動される回
転板18の回転位置を検出するために設けられた3つの
センサ、すなわち、初期位置復帰用センサ40及び2つ
の位置検出センサ39が単一のコネクタを介して接続さ
れている。
【0046】また、ソレノイド出力IF105には、回
転板18の円周方向を6等分する位置に取り付けられた
チップ用エアシリンダ19をそれぞれオン駆動させる6
つのチップ用エアシリンダソレノイドと、封入物供給機
構Bにおける供給ロッド29を昇降させる供給ロッド用
エアシリンダ31をオン駆動させる供給ロッド用エアシ
リンダソレノイドと、チップ用エアシリンダ19により
上下動される封入物吸着・供給チップ21に負圧を供給
して封入物の吸着を行わせる6つの吸着ソレノイドと、
封入物吸着・供給チップ21に正圧を供給して封入物の
供給を行わせる6つの供給ソレノイドとが単一のコネク
タを介して接続されている。
【0047】センサ入力IF106には、回転板18に
取り付けられたチップ用エアシリンダ19のピストンロ
ッド19aの下方移動位置及び上方移動位置をそれぞれ
検知する各6つシリンダ下検知センサ及びシリンダ上検
知センサと、供給ロッド用エアシリンダ31により昇降
される供給ロッド29の上方移動位置及び下方移動位置
をそれぞれ検知する各1つの供給シリンダ上検知センサ
及び供給シリンダ下検知センサと、負圧を供給された封
入物吸着・供給チップ21が封入物を吸着したことを負
圧の変化により確認する6つの吸着確認センサと、回転
板18を回転駆動するステッピングモータ16の位置決
めを検知するロータリ位置決め検知センサと、被覆物を
収容している被覆物タンク54中の被覆物の上中下の3
つの残量レベルを検知するための3つのタンク残量検知
センサとが単一のコネクタを介して接続されている。
【0048】スイッチ入力IF107には、手動時に操
作される各種のスイッチが接続されている。すなわち、
回転板18に取り付けられたチップ用エアシリンダ19
をそれぞれオン駆動させる際に操作される6つのチップ
用エアシリンダスイッチと、封入物供給機構Bにおける
供給ロッド29を昇降させる供給ロッド用エアシリンダ
31をオン駆動させる際に操作される供給ロッド用エア
シリンダ用スイッチと、封入物吸着・供給チップ21に
封入物を吸着させる際に操作される吸着用スイッチと、
封入物吸着・供給チップ21に吸着している封入物を供
給させる際に操作される供給用スイッチと、自動運転と
手動運転を切り替える際に操作される自動/手動切替用
スイッチと、作業の開始と停止を手動操作により行わせ
るための作業開始/停止用スイッチとが単一のコネクタ
を介して接続されている。
【0049】以上、人工種子製造機の構成を説明した
が、以下封入物吸着・供給チップ21が封入物容器25
側の封入物供給位置において封入物を吸着し、ノズルプ
ランジャ8側の封入物供給位置において吸着している封
入物を供給する封入物供給機構Bの動作について、封入
物供給機構Bの回転板18の位置決め順序を示す図15
〜図22の状態図と、制御部100のCPU101が行
う処理を示す図23〜図33のフローチャートとを参照
して以下説明する。
【0050】制御部100のCPU101は、封入物供
給機構Bに封入物の吸着、供給動作を行わせるに当たっ
て、まず初期位置の確認、すなわち、ピストン用ステッ
ピングモータの初期位置だし及びロータリ用ステッピン
グモータの初期位置だしと、封入物吸着・供給チップ2
1のつまりの確認とを行う。この初期位置の確認動作が
終了した時点で図15に示すような状態になり、この状
態から封入物の吸着、供給動作を開始し、まず図15〜
図17に示す初期吸着動作を行う。
【0051】なお、初期位置を示す図15において、回
転板18の下側を封入物吸着位置、上側を封入物供給位
置とし、かつ回転板18に設けられた6個の封入物吸着
・供給チップを21a〜21fとすると、回転板18が
初期位置にあるときには、封入物吸着・供給チップ21
aが封入物容器25の供給ロッド29の真上にあり、封
入物吸着・供給チップ21dが被覆物吐出機構Bのノズ
ルプランジャ8の真上にある。
【0052】初期吸着動作では、ロータリ用ステッピン
グモータ16により回転板18を右回りに回転させてチ
ップ用エアシリンダ押し出し、供給ロッド用エアシリン
ダ押し出し及び吸着動作を行い、図16及び図17に示
すようにチップ21a〜21cに封入物F(黒丸で示
す)を吸着させる。すなわち、図15において、封入物
吸着・供給チップ21aの内部を負圧にして封入物を吸
着すると、封入物吸着・供給チップ21a内の負圧が高
まり、このことを負圧センサ(図示しない)により検出
して封入物の吸着の確認を行う。吸着確認が行えない場
合、チップ用エアシリンダ及び供給ロッド用エアシリン
ダを引き込み再度トライする。負圧センサからの信号に
より吸着確認が行えたとき、ロータリ用ステッピングモ
ータ16の出力軸と共に回転板18が図15において時
計方向に回動する。なお、回転板18は各シリンダの引
き込みを確認して回転させる。
【0053】次に、位置決めセンサ39が回転板18の
位置決め用小孔41を検出すると、ロータリ用ステッピ
ングモータ16が停止し、図16に示すように封入物吸
着・供給チップ21bが供給ロッド29、封入物吸着・
供給チップ21eがノズルプランジャ8の真上にそれぞ
れ位置するようになる。この位置において、上記と同様
にして封入物吸着・供給チップ21bに封入物Fが吸着
される。続いて、回転板18が図17に示すように時計
方向に60度回動して停止し、供給ロッド29の真上に
位置する封入物吸着・供給チップ21cに封入物Fが吸
着されて吸着動作が完了する。
【0054】この吸着動作が完了した時点で、初期位置
復帰用センサ40が回転板18の復帰時期用小孔(図示
しない)を検出し、この検出によりロータリ用ステッピ
ングモータ16が回転板18を反時計方向に回動し、図
18に示すように図15に対応する原点位置に復帰させ
て初期吸着動作を終了する。従って、弾性体管路50に
生じていた捩れが開放される。上述のようにロータリ用
ステッピングモータ16を120°反時計方向に回転さ
せ原点位置に復帰させた後、ロータリ用ステッピングモ
ータ16を更に60°反時計方向に回転させることによ
り、図19に示すような状態になる。
【0055】図19の状態において、封入物供給位置側
と封入物吸着位置側とでそれぞれ以下の動作を行う。ノ
ズルプランジャ8の真上の封入物供給位置側では、チッ
プ21cの吸着を確認し、吸着の確認ができたらチップ
用エアシリンダの押し出しを行い、チップ21cの内部
を正圧にして空気を吹き出し吸着している封入物Fをノ
ズルプランジャ8の被覆物の膜に供給し、かつピストン
用ステッピングモータ61の動作を行わせる。一方、供
給ロッド29の真上の封入物吸着位置側では、チップ用
エアシリンダの押し出しと供給ロッド用エアシリンダ3
1の押し出しとを行い、チップ21fの吸着とその確認
動作を行う。この封入物供給位置側と封入物吸着位置側
の動作が終了してからロータリ用ステッピングモータ1
6を60°反時計方向に回転させることを順次行うこと
により、図20に示すような状態になる。
【0056】図20の状態において、封入物供給位置側
と封入物吸着位置側とでそれぞれ以下の動作を行う。封
入物供給位置側では、チップ21aの吸着を確認し、吸
着の確認ができたらチップ用エアシリンダの押し出しを
行い、チップ21aの内部を正圧にして空気を吹き出し
吸着している封入物Fをノズルプランジャ8の被覆物の
膜に供給し、かつピストン用ステッピングモータ61の
動作を行わせる。一方、供給ロッド29の真上の封入物
吸着位置側では、チップ用エアシリンダの押し出しと供
給ロッド用エアシリンダの押し出しとを行い、チップ2
1dの吸着とその確認動作を行う。この封入物供給位置
側と封入物吸着位置側の動作が終了してからロータリ用
ステッピングモータ16を更に180°時計方向に回転
させることにより、図21に示すような状態になる。
【0057】図21の状態において、封入物供給位置側
では、チップ21dの吸着を確認し、吸着の確認ができ
たらチップ用エアシリンダの押し出しを行い、チップ2
1dの内部を正圧にして空気を吹き出し吸着している封
入物Fをノズルプランジャ8の被覆物の膜に供給し、か
つピストン用ステッピングモータ61の動作を行わせ
る。一方、封入物吸着位置側では、チップ用エアシリン
ダの押し出しと供給ロッド用エアシリンダ31の押し出
しとを行い、チップ21aの吸着とその確認動作を行
う。この封入物供給位置側と封入物吸着位置側の動作が
終了してからロータリ用ステッピングモータを更に18
0°反時計方向に回転させることにより、図22に示す
ような状態になる。
【0058】このとき、初期位置復帰用センサ40が回
転板18の復帰時期用小孔(図示しない)を検出して回
転板18が停止し、反対方向に捩じられていた弾性体管
路50の捩れが開放される。以上のように回転板18の
回動量が累積しないので、弾性体管路50の捩れが制限
され、捩じり変形が容易なコイル状に巻回されている弾
性体管路50に無理な外力が加わらない。
【0059】図22の状態において、封入物供給位置側
では、チップ21cの吸着を確認し、吸着の確認ができ
たらチップ用エアシリンダ19の押し出しを行い、チッ
プ21cの内部を正圧にして空気を吹き出し吸着してい
る封入物Fをノズルプランジャ8の被覆物の膜に供給
し、かつピストン用ステッピングモータ61の動作を行
わせる。一方、封入物吸着位置側では、チップ用エアシ
リンダの押し出しと供給ロッド用エアシリンダの押し出
し31とを行い、チップ21fの吸着とその確認動作を
行う。この封入物供給位置側と封入物吸着位置側の動作
が終了してからロータリ用ステッピングモータを更に6
0°反時計方向に順次回転させることにより、以後上述
の動作を繰り返す。
【0060】なお、封入物供給位置側でのチップの吸着
確認の結果が未吸着の場合には、チップの吹き出し、ピ
ストン用ステッピングモータの動作をスキップするよう
になっている。上記動作は封入物数が1つの場合であ
り、封入物数が変化した場合にはそれに対応した動作が
行えるようになっている。また、吸着確認を行う場合、
吸着用ソレノイドがオンしていないと確認は行えないよ
うになっている。運転途中でも各ステッピングモータの
位置確認を行い、機械的なトラブルがないようにしてい
る。
【0061】次に、人工種子製造機の全体の動作を説明
すると、ロータリ用ステッピングモータ16の出力軸と
共に回転板18が回転し、位置検出センサ39の検出信
号によりロータリ用ステッピングモータ16が停止し、
封入物吸着・供給チップ21が被覆物吐出機構Cのノズ
ルプランジャ8及び封入物供給機構Bにおける供給ロッ
ド29の真上に位置決め停止される。
【0062】次に、チップ用エアシリンダ19が作動し
て封入物吸着・供給チップ21が下降すると共に、封入
物供給機構Bの供給ロッド用エアシリンダ31が作動し
て供給ロッド29が上昇し、封入物容器25内の培養液
に浸漬されている封入物の一部が、上昇する供給ロッド
29に載置されて封入物吸着・供給チップ21に近接
し、封入物と共に供給ロッド29上に載置された培養液
は、液排出溝83を経由して供給ロッド29の外に流出
する。
【0063】封入物に近接する封入物吸着・供給チップ
21の内部が負圧になって封入物を吸着し、次に、チッ
プ用エアシリンダ19が作動して封入物吸着・供給チッ
プ21が上昇すると共に、供給ロッド用エアシリンダ3
1が作動して供給ロッド29が下降し、封入物容器25
内に没入する。この封入物の吸着動作に併行して、封入
物を吸着し被覆物吐出機構Cの真上に位置決めされてい
た封入物吸着・供給チップ21は、チップ用エアシリン
ダ19の作動により下降し、被覆物吐出機構Cのノズル
プランジャ8の下方に形成された被覆物の膜に近接し、
封入物吸着・供給チップ21内に正圧が供給されて封入
物を被覆物の膜上に供給する。封入物の吸着と供給がほ
ぼ同時に行われた後に、再び、ロータリ用ステッピング
モータ16が作動して回転板18が所定量回動して、同
様の動作が繰り返される。
【0064】被覆物吐出機構Cでは、駆動部C2 のピス
トン用ステッピングモータ61が制御部の指示量だけ正
転、逆転を交互に行い、この回転量に応じた長さだけピ
ストン77が往復動作をして被覆物流路9内のゾル状態
の被覆物を押動、後退を行い、被覆物流路9内の被覆物
を昇圧と減圧を交互に行う。被覆物が昇圧したときにノ
ズルプランジャ8が開弁し、減圧したときに被覆物の補
充が行われる。
【0065】従って、ピストン用ステッピングモータ6
1の回動量に応じた量の被覆物がノズルプランジャ8か
ら吐出されるので、手動操作によらないで吐出被覆物量
を容易に加減することができる。ノズルプランジャ8が
閉弁したときに、ノズルプランジャ8の下方に形成され
た被覆物の膜が自重で垂れ下がり、封入物吸着・供給チ
ップ21から封入物が供給され、開弁すると、流出した
被覆物により封入物と気泡が被覆され、重量が増加した
被覆物は自重により硬化槽に落下する。
【0066】被覆径を大きくするには、制御部からピス
トン用ステッピングモータ61へ大きな回動量を指示
し、ピストンのストロークすなわち移動距離を大きくす
ればよい。封入物個数を2個に変更する場合には、1回
の開弁に対して2回の封入物供給を行うようにすればよ
い。封入物の種類を変える場合には、封入物容器25及
び供給ロッド29を容易に取り外すことができるので便
利である。
【0067】以上説明した人工種子製造機の動作の詳細
を、接続部100のCPU101が予め定めた制御プロ
グラムに従って行う処理を示す図23〜図33のフロー
チャートと、図34〜図36の状態遷移図を参照して以
下説明する。
【0068】図23に示すメインルーチンは、電源の投
入によって動作を開始し、その最初のステップS1にお
いて初期設定を行った後ステップS2に進んで液晶表示
処理を行う。その後ステップS3に進んで送信処理を、
つぎのステップS4においてロータリ処理(図24〜図
25参照)を、更に次のステップS5においてピストン
処理(図26〜図27参照)を、また次のステップS6
において吸着処理(図28〜図30参照)を、そして次
のステップS7において供給処理(図31〜図33参
照)をそれぞれ行う。
【0069】次にステップS8に進んで現行状態を取得
してからステップS9に進んで入力情報を取得する。続
いてステップS10に進んでRAM103のワークエリ
アに格納してある前状態を現状態により置き換えてから
ステップS11に進み、ここで上記ステップS8におい
て取得した現行状態と上記ステップS9において取得し
た入力情報とにより図34〜図36の状態遷移テーブル
を参照して現状態を更新する。その後ステップS12に
進んで実行サブルーチンがあればそれを実行してから、
ステップS13に進み、ここで被覆剤の残量をタンク残
量センサからの信号によりチェックしてから上記ステッ
プS2に戻る。
【0070】上記ステップS2の液晶表示処理では、液
晶表示器111に各種の表示を行わせる。製造機が手動
モードで運転されているときには手動モードで運転中で
あることを液晶表示器の画面に表示させる。手動モード
でないとき、すなわち、自動モードのときには運転条件
の有効に設定されているかどうかを調べ、未設定のとき
にはパラメータが無効であることを液晶表示器の画面に
表示させる。パラメータが無効であるときは運転の開始
はできない。パラメータが有効であるときには、自動モ
ードで運転中であることを液晶表示器の画面に表示さ
せ、この画面に作業(加工)実績と作業(加工)目標を
表示させると共に、動作状態と異常情報を表示させる。
液晶表示器に表示される動作状態には、停止中、運転
中、中断中及び異常停止中がある。また、液晶表示器に
表示される異常情報には、異常・警告なし、吸着リトラ
イエラー、吸着チップのつまり、ロータリ用ステッピン
グモータ異常、ピストン用ステッピングモータ異常、被
覆剤残量なし、チップ用エアシリンダ異常、供給ロッド
用エアシリンダ異常及び被覆剤残量中間がある。
【0071】上記ステップS3の送信処理では、図示し
ない受信割込により得られるパソコン112からのコマ
ンドに応じて制御部100からパソコン112に対して
送る各種のデータの送信を行うための処理を行う。
【0072】各処理の詳細を説明する前に、図34〜図
36の状態遷移図の見方について説明する。停止状態に
あるときに、パソコンからの起動入力があると、加工実
績数をクリアすると共にソレノイドを全てオフにし、か
つ状態をロータリ/ピストン原点復帰開始にする。な
お、停止状態において異常検出があると、全出力をオフ
にしてから状態を異常にする。この状態で起動入力があ
ると、加工実績数をクリアすると共にソレノイドを全て
オフにし、かつ状態をロータリ/ピストン原点復帰開始
にする。また、この状態で再起動入力があると、加工目
標数を再計算すると共にソレノイドを全てオフにし、か
つ状態をロータリ/ピストン原点復帰開始にする。
【0073】上記ロータリ/ピストン原点復帰中にロー
タリ処理及びピストン処理が行われ、ロータリ停止によ
り状態をピストン原点復帰中に、ピストン停止により状
態をロータリ原点復帰中にする。なお、ロータリ/ピス
トン原点復帰中に終了入力があると、ロータリ/ピスト
ン処理を強制停止させて停止状態にする。また、ロータ
リ/ピストン原点復帰中に異常検出があると、全出力を
オフにしてから状態を異常にして上述と同様の処理を行
う。
【0074】ロータリ原点復帰中にロータリ停止入力が
あると、ロータリ移動先を120°にすると共に封入物
吸着・供給チップ21aの吸着開始を行わせる。このロ
ータリ原点復帰中に中断入力があると、状態を停止待ち
ロータリ動作中にし、ロータリ停止入力に応じて状態を
停止にする。この停止状態においては、起動入力がある
と、加工実績数をクリアすると共にソレノイドを全てオ
フにし、かつ状態をロータリ/ピストン原点復帰開始に
する。また、この状態で再起動入力があると、加工目標
数を再計算すると共にソレノイドを全てオフにし、かつ
状態ロータリ/ピストン原点復帰開始にする。
【0075】ロータリ原点復帰中にピストン停止入力が
あると、ロータリ移動先を120°にすると共に封入物
吸着・供給チップ21aの吸着開始を行わせる。このロ
ータリ原点復帰中に中断入力があると、状態を停止待ち
ピストン動作中にし、ロータリ停止入力に応じて状態を
停止にする。この停止状態においては、起動入力がある
と、加工実績数をクリアすると共にソレノイドを全てオ
フにし、かつ状態をロータリ/ピストン原点復帰開始に
する。また、この状態で再起動入力があると、加工目標
数を再計算すると共にソレノイドを全てオフにし、かつ
状態ロータリ/ピストン原点復帰開始にする。
【0076】吸着開始により吸着中状態になっていると
きに、吸着完了入力があると、状態をロータリ移動開始
にする。なお、吸着完了の封入物吸着・供給チップが2
1cの場合には状態を初期位置だしにする。上記ロータ
リ移動開始によりロータリ回転状態になっているときに
ロータリ停止入力があると、状態を吸着開始にする。そ
して、吸着中の吸着完了により封入物吸着・供給チップ
が21cとなって状態を初期位置だしにする。
【0077】初期位置だし状態において、ロータリ停止
入力があると、状態を吸着開始にすると共に封入物吸着
・供給チップ21cに供給開始を行わせる。このことに
よって吸着/供給中状態になり、この状態において吸着
完了入力があると、状態をロータリ移動開始にする。な
お、このとき加工すべき残り数が0の場合には状態を終
了待ちにする。また、吸着/供給中状態において供給完
了入力があると、状態を吸着中にする。そして、この状
態において吸着完了入力があると、状態をロータリ移動
開始にする。
【0078】上記ロータリ移動開始により、ロータリ回
転状態になり、この状態においてロータリ停止入力があ
ると、状態をタクト(時間)待ちにする。このタクト待
ち状態においてタイマ終了入力があると、状態を吸着開
始と供給開始にする。このことにより、吸着/供給中状
態になり、加工すべき残り数が0になるまで上述した動
作を繰り返す。なお、加工すべき残り数が0になると、
終了待ち状態になり、ピストン停止入力に応じて状態を
停止にして全ての動作を停止する。
【0079】次に、上述したメインフローチャート中の
ステップS4〜S7の処理の詳細を順次説明する。
【0080】上記ステップS4のロータリ処理では、図
24に示すように、まずステップS4aにおいて現状態
が停止状態にあるか否かを判定し、この判定がYESの
ときには図23のメインルーチンに戻り、次のステップ
S5に進む。そして、人工種子製造機が停止状態にある
とき、パソコンl12からの指令により起動され、上記
ステップS11における状態遷移テーブルの参照により
現状態が更新され、停止状態から原点復帰開始状態にさ
れていると、ステップS4aの判定がNOとなり、現状
態が原点復帰開始状態になっているか否かを判定するス
テップS4bに進むので、このステップS4bの判定が
YESになる。
【0081】ステップS4bの判定がYESのときには
ステップS4b1に進んでロータリ用ステッピングモー
タの速度やステップ数等を指定する原点復帰コマンドを
発行してモータコントロール104に対して出力し、そ
の後ステップS4b2に進んで動作時間を制限するため
の監視タイマを設定してからステップS4b3に進み、
ここで原点復帰開始状態にある現状態をリミット待ちに
してから図23のメインルーチンのステップS5に進
む。上記ステップS4b3において現状態がリミット待
ち状態にされると、次にステップS4のロータリ処理に
入ってきたとき、ステップS4a〜S4bの判定がNO
になってステップS4cに進み、このステップの判定が
YESになる。
【0082】ステップS4cの判定がYESになるとス
テップS4c1に進み、ここで上記ステップS4b2にお
いて設定した監視タイマを見に行き、その結果タイムア
ウトになっているか否かを次のステップS4c2におい
て判定する。ステップS4c2の判定がNOのとき、す
なわち、制限時間内のときにはステップS4c3に進ん
で上記ステップS4b1において設定したステップ数に
従ってロータリ用ステッピングモータが回転して停止し
たか否かをモータコントロール104からの信号により
判定する。このステップS4c3の判定がNOのときに
は図23のメインルーチンのステップS5に進んで上述
したステップを繰り返し、ステップS4c3の判定がY
ESのときにはステップS4c4に進んで原点位置セン
サがオンしたか否かを判定し、このステップの判定がY
ESのときには後述するステップS4e4に進み、判定
がNOのときにはステップS4c5に進む。
【0083】ステップS4c5においては、ロータリ用
ステッピングモータの30°の時計方向への回転をモー
タコントロール104に開始させ、その後ステップS4
6に進んで動作時間を制限するための監視タイマを設
定してからステップS4c7に進み、ここでリミット待
ち状態にある現状態を原点通過待ちにしてから図23の
メインルーチンのステップS5に進む。上記ステップS
4c7において現状態が原点通過待ち状態にされると、
次にステップS4のロータリ処理に入ってきたとき、ス
テップS4a〜S4cの判定がNOになってステップS
4dに進み、このステップの判定がYESになる。
【0084】ステップS4dの判定がYESになるとス
テップS4d1に進み、ここで上記ステップS4c6にお
いて設定した監視タイマを見に行き、その結果タイムア
ウトになっているか否かを次のステップS4d2におい
て判定する。ステップS4d2の判定がNOのとき、す
なわち、制限時間内のときにはステップS4d3に進ん
で上記ステップS4c5において開始させた30°分の
ステップ数に従ってロータリ用ステッピングモータが回
転して停止したか否かをモータコントロール104から
の信号により判定する。このステップS4d3の判定が
NOのときには図23のメインルーチンのステップS5
に進んで上述したステップを繰り返し、ステップS4d
3の判定がYESのときにはステップS4d4に進んで動
作時間を制限するための監視タイマを設定してからステ
ップS4d5に進み、ここで原点通過待ち状態にある現
状態を原点復帰終了待ちにしてから図23のメインルー
チンのステップS5に進む。上記ステップS4d5にお
いて現状態が原点復帰終了待ち状態にされると、次にス
テップS4のロータリ処理に入ってきたとき、ステップ
S4a〜S4dの判定がNOになってステップS4eに
進み、このステップの判定がYESになる。
【0085】ステップS4eの判定がYESになるとス
テップS4e1に進み、ここで上記ステップS4d4にお
いて設定した監視タイマを見に行き、その結果タイムア
ウトになっているか否かを次のステップS4e2におい
て判定する。ステップS4e2の判定がNOのとき、す
なわち、制限時間内のときにはステップS4e3に進ん
でロータリ用ステッピングモータが回転して停止したか
否かをモータコントロール104からの信号により判定
する。このステップS4e3の判定がNOのときには図
23のメインルーチンのステップS5に進んで上述した
ステップを繰り返し、ステップS4e3の判定がYES
のときにはステップS4e4に進んで原点位置センサが
オンしたか否かを判定し、このステップの判定がYES
のときにはステップS4e5に進み、判定がNOのとき
には図23のメインルーチンのステップS5に進む。
【0086】ステップS4e5においては、ロータリ用
ステッピングモータの120°の時計方向への回転をモ
ータコントロール104に開始させ、その後ステップS
4e 6に進んで動作時間を制限するための監視タイマを
設定してからステップS4e7に進み、ここで原点復帰
終了待ち状態にある現状態を初期位置移動待ちにしてか
ら図23のメインルーチンのステップS5に進む。上記
ステップS4e7において現状態が初期位置移動待ち状
態にされると、次にステップS4のロータリ処理に入っ
てきたとき、ステップS4a〜S4eの判定がNOにな
ってステップS4fに進み、このステップの判定がYE
Sになる。
【0087】ステップS4fの判定がYESになるとス
テップS4f1に進み、ここで上記ステップS4e6にお
いて設定した監視タイマを見に行き、その結果タイムア
ウトになっているか否かを次のステップS4f2におい
て判定する。ステップS4f2の判定がNOのとき、す
なわち、制限時間内のときにはステップS4f3に進ん
で上記ステップS4e5において開始させた120°分
のステップ数に従ってロータリ用ステッピングモータが
回転して停止したか否かをモータコントロール104か
らの信号により判定する。なお、モータコントローラは
その内部のカウンタに120°分のパルス数を設定し、
これをディクリメントし0になったことでモータ停止と
判定する。このステップS4f3の判定がNOのときに
は図23のメインルーチンのステップS5に進んで上述
したステップを繰り返し、ステップS4f3の判定がY
ESのときにはステップS4f4に進んで初期位置状態
のビットを立てることにより現在位置をプリセットす
る。その後ステップS4f5に進んで停止を確認するた
めの時間を制限するための確認タイマを設定してからス
テップS4f6に進み、ここで初期位置移動待ち状態に
ある現状態を停止確認にしてから図23のメインルーチ
ンのステップS5に進む。上記ステップS4f6におい
て現状態が停止確認状態にされると、次にステップS4
のロータリ処理に入ってきたとき、図24及び図25の
ステップS4a〜S4hの判定がNOになってステップ
S4iに進み、このステップの判定がYESになる。
【0088】ステップS4iの判定がYESになるとス
テップS4i1に進み、ここで上記ステップS4f5にお
いて設定した停止確認タイマを見に行き、確認時間が終
了したか否かを判定する。ステップS4i1の判定がN
Oのとき、すなわち、確認時間内のときには次にステッ
プS4i2に進んで回転板18が所定の位置で停止して
いるか否かをセンサからの信号を監視することにより判
定する。このステップS4i2の判定がNOのときには
図23のメインルーチンのステップS5に進み、判定が
YESのときにはステップS4i3に進んで次の移動先
に回転板を移動するためにロータリ用ステッピングモー
タを回転させるステップ数をパルスカウンタに設定する
ことにより、移動先NO.を更新すると共に、次のステッ
プS4i4においてロータリ停止を設定してからステッ
プS4i5に進んで停止確認状態にある現状態を停止状
態にしてから図23のメインルーチンのステップS5に
進む。
【0089】上記ステップS4i1の判定がYESのと
き、すなわち、確認時間を過ぎてもステップS4i2
おける回転板18の所定位置で停止が判定されないとき
には、ステップS4i6に進んで異常検出を設定してか
らステップS4i7に進んで停止確認状態にある現状態
を停止状態にしてから図23のメインルーチンのステッ
プS5に進む。また、上記ステップS4iの判定もNO
のときには図23のメインルーチンのステップS5に進
む。
【0090】なお、現状態がロータリ移動開始となって
いるときにはステップS4gの判定がYESとなってス
テップS4g1に進み、ここで移動先に回転板を回転さ
せるために必要なロータリ用ステッピングモータの回転
ステップ数等を指定するプリセット動作コマンドを発行
してモータコントロール104に対して出力する。その
後ステップS4g2に進んで動作時間を制限するための
監視タイマを設定してからステップS4g3に進み、こ
こで停止状態にある現状態を移動終了待ちにしてから図
23のメインルーチンのステップS5に進む。上記ステ
ップSg3において現状態が移動終了待ち状態にされる
と、次にステップS4のロータリ処理に入ってきたと
き、ステップS4a〜S4gの判定がNOになってステ
ップS4hに進み、このステップの判定がYESにな
る。
【0091】ステップS4hの判定がYESになるとス
テップS4h1に進み、ここで上記ステップS4g3にお
いて設定した監視タイマを見に行き、次のステップS4
2において監視時間が終了したか否かを判定する。ス
テップS4h2の判定がNOのとき、すなわち、確認時
間内のときには次にステップS4h3に進んで回転板1
8が上記ステップSg1において指令されたステップ数
ロータリ用ステッピングモータが回転して停止している
か否かをモータコントロール104からの信号により判
定する。このステップS4h3の判定がNOのときには
図23のメインルーチンのステップS5に進み、判定が
YESのときにはステップS4h4に進んで停止を確認
するための時間を制限するための確認タイマを設定して
からステップS4h5に進み、ここで移動終了待ち状態
にある現状態を停止確認にしてから図23のメインルー
チンのステップS5に進む。上記ステップS4h5にお
いて現状態が停止確認状態にされると、次にステップS
4のロータリ処理に入ってきたとき、ステップS4a〜
S4hの判定がNOになって上述したステップS4iに
進み、このステップ以降の処理を行って現状態を再度停
止状態にしてから図23のメインルーチンのステップS
5に進む。
【0092】上記ステップS5のピストン処理では、図
26に示すように、まずステップS5aにおいて現状態
が停止状態にあるか否かを判定し、この判定がYESの
ときには図23のメインルーチンに戻り、次のステップ
S6に進む。そして、人工種子製造機が停止状態にある
とき、パソコンl12からの指令により起動され、上記
ステップS11における状態遷移テーブルの参照により
現状態が更新され、停止状態から原点復帰開始状態にさ
れていると、ステップS5aの判定がNOとなり、現状
態が原点復帰開始状態になっているか否かを判定するス
テップS5bに進むが、このステップS5bの判定がY
ESになる。
【0093】ステップS5bの判定がYESのときには
ステップS4b1に進んでピストン用ステッピングモー
タのピストン引き方向の速度やステップ数等を指定する
引き方向連続コマンドを発行してモータコントロール1
04に対して出力し、その後ステップS5b2に進んで
動作時間を制限するための監視タイマを設定してからス
テップS5b3に進み、ここで原点復帰開始状態にある
現状態をリミット待ちにしてから図23のメインルーチ
ンのステップS5に進む。上記ステップS5b 3におい
て現状態がリミット待ち状態にされると、次にステップ
S5のピストン処理に入ってきたとき、ステップS5a
〜S5bの判定がNOになってステップS5cに進み、
このステップの判定がYESになる。
【0094】ステップS5cの判定がYESになるとス
テップS5c1に進み、ここで上記ステップS5b2にお
いて設定した監視タイマを見に行き、その結果タイムア
ウトになっているか否かを次のステップS5c2におい
て判定する。ステップS5c2の判定がNOのとき、す
なわち、制限時間内のときにはステップS5c3に進ん
で上記ステップS5b1において設定したステップ数に
従ってピストン用ステッピングモータが回転して停止し
たか否かをモータコントロール104からの信号により
判定する。このステップS5c3の判定がNOのときに
は図23のメインルーチンのステップS6に進んで上述
したステップを繰り返す。ステップS5c3の判定がY
ESのときにはステップS5c4に進んで原点復帰のた
めにピストン用ステッピングモータのピストン押し出し
方向のステップ数等を指定する押し方向原点復帰コマン
ドを発行してモータコントロール104に対して出力
し、その後ステップS5c5に進んで動作時間を制限す
るための監視タイマを設定してからステップS5c6
進み、ここでリミット待ち状態にある現状態を原点復帰
終了待ちにしてから図23のメインルーチンのステップ
S6に進む。上記ステップS5c6において現状態が原
点復帰終了待ち状態にされると、次にステップS5のピ
ストン処理に入ってきたとき、ステップS5a〜S5c
の判定がNOになってステップS5dに進み、このステ
ップの判定がYESになる。
【0095】ステップS5dの判定がYESになるとス
テップS5d1に進み、ここで上記ステップS5c5にお
いて設定した監視タイマを見に行き、その結果タイムア
ウトになっているか否かを次のステップS5d2におい
て判定する。ステップS5d2の判定がNOのとき、す
なわち、制限時間内のときにはステップS5d3に進ん
で上記ステップS5c4において押し方向原点復帰コマ
ンド発行した所定ステップ数に従ってピストン用ステッ
ピングモータが回転して停止したか否かをモータコント
ロール104からの信号により判定する。このステップ
S5d3の判定がNOのときには図23のメインルーチ
ンのステップS6に進んで上述したステップを繰り返
し、ステップS5d3の判定がYESのときにはステッ
プS5d4に進んで原点位置センサがオンしたか否かを
判定し、このステップの判定がYESのときにはステッ
プS5d5に進んでピストン停止を設定してからステッ
プS5c6に進んで原点復帰終了状態にある現状態を停
止状態にしてから図23のメインルーチンのステップS
6に進む。なお、上記ステップS5d4の判定がNOの
ときには、ステップS5d7に進んで異常検出を設定し
てピストン異常を出力してから停止を設定するステップ
S5d6に進む。
【0096】なお、現状態がピストン動作開始となって
いるときにはステップS5a〜S5dの判定がNOとな
って図27のステップS5eに進み、このステップS5
eの判定がYESとなってステップS5e1に進む。ス
テップS5e1においては動作の開始を待つための時間
を制限するためのタイマを設定してからステップS5e
2に進み、ここで停止状態にある現状態を動作開始待ち
にしてから図23のメインルーチンのステップS6に進
む。上記ステップS5e2において現状態が動作開始待
ち状態にされると、次にステップS5のピストン処理に
入ってきたとき、ステップS5a〜S5eの判定がNO
になってステップS5fに進み、このステップの判定が
YESになる。
【0097】ステップS5fの判定がYESになるとス
テップS5f1に進み、ここで上記ステップS5e1にお
いて設定したタイマの開始待ち時間が終了したか否かを
判定し、このステップS5f1の判定がYESになると
ステップS5f2に進む。ステップS5f2においては被
覆剤を所定量押し出すために必要なピストン用ステッピ
ングモータの回転ステップ数等を指定する押し方向プリ
セットコマンドを発行してモータコントロール104に
対して出力する。その後ステップS4g2に進んで動作
時間を制限するための監視タイマを設定してからステッ
プS5f3に進み、動作時間を制限するための監視タイ
マを設定してからステップS5f4に進み、ここで動作
開始待ち状態にある現状態を押し出し終了待ちにしてか
ら図23のメインルーチンのステップS6に進む。上記
ステップS5f4において現状態が押し出し終了待ち状
態にされると、次にステップS5のピストン処理に入っ
てきたとき、ステップS5a〜S5fの判定がNOにな
ってステップS5gに進み、このステップの判定がYE
Sになる。
【0098】ステップS5gの判定がYESになるとス
テップS5g1に進み、ここで上記ステップS5f3にお
いて設定した監視タイマを見に行き、その結果タイムア
ウトになっているか否かを次のステップS5g2におい
て判定する。ステップS5g2の判定がNOのとき、す
なわち、制限時間内のときにはステップS5g3に進ん
で上記ステップS5c4において設定したステップ数に
従ってピストン用ステッピングモータが回転して停止し
たか否かをモータコントロール104からの信号により
判定する。このステップS5g3の判定がNOのときに
は図23のメインルーチンのステップS6に進んで上述
したステップを繰り返す。ステップS5g3の判定がY
ESのときにはステップS5g4に進んで引き込み開始
を待つための時間を制限するためのタイマを設定してか
らステップS5g5に進み、ここで押し出し終了待ち状
態にある現状態を引き込み開始待ちにしてから図23の
メインルーチンのステップS6に進む。上記ステップS
5g5において現状態が引き込み開始待ち状態にされる
と、次にステップS5のピストン処理に入ってきたと
き、ステップS5a〜S5gの判定がNOになってステ
ップS5hに進み、このステップの判定がYESにな
る。
【0099】ステップS5hの判定がYESになるとス
テップS5h1に進み、ここで上記ステップS5g4にお
いて設定した引き込み開始時間が終了したか否かを判定
し、このステップS5h1の判定がYESになるとステ
ップS5h2に進む。ステップS5h2においては、ピス
トン引き込みのためにピストン用ステッピングモータの
引き込み方向のステップ数等を指定する引き方向プリセ
ットコマンドを発行してモータコントロール104に対
して出力し、その後ステップS5h3に進んで動作時間
を制限するための監視タイマを設定してからステップS
5h4に進み、ここで引き込み開始待ち状態にある現状
態を引き込み終了待ちにしてから図23のメインルーチ
ンのステップS6に進む。上記ステップS5h4におい
て現状態が引き込み終了待ち状態にされると、次にステ
ップS5のピストン処理に入ってきたとき、ステップS
5a〜S5hの判定がNOになってステップS5iに進
み、このステップの判定がYESになる。
【0100】ステップS5iの判定がYESになるとス
テップS5i1に進み、ここで上記ステップS5h3にお
いて設定した監視タイマを見に行き、その結果タイムア
ウトになっているか否かを次のステップS5i2におい
て判定する。ステップS5i2の判定がNOのとき、す
なわち、制限時間内のときにはステップS5i3に進ん
で上記ステップS5h2において引き方向プリセットコ
マンド発行した所定ステップ数に従ってピストン用ステ
ッピングモータが回転して停止したか否かをモータコン
トロール104からの信号により判定する。このステッ
プS5i3の判定がNOのときには図23のメインルー
チンのステップS6に進んで上述したステップを繰り返
し、ステップS5i3の判定がYESのときにはステッ
プS5i4に進んでピストン停止を設定してからステッ
プS5i5に進んで引き込み終了待ち状態にある現状態
を停止状態にしてから図23のメインルーチンのステッ
プS6に進む。なお、上記ステップS5iの判定がNO
のときには、直ちに図23のメインルーチンのステップ
S6に進む。
【0101】上記ステップS6の吸着処理では、図28
に示すように、まずステップS6aにおいて現状態が停
止状態にあるか否かを判定し、この判定がYESのとき
には図23のメインルーチンに戻り、次のステップS7
に進む。そして、図34の状態遷移図に示すように、現
状態がロータリ原点復帰中、ロータリ回転及び初期位置
出しの各状態にあるときロータリ停止が設定された場
合、又はピストン原点復帰中の状態にあるときピストン
停止が設定された場合、上記ステップS11における状
態遷移テーブルの参照により現状態が更新され、現状態
が吸着開始にされるようになっている。このように現状
態が吸着開始状態にされていると、ステップS6aの判
定がNOとなり、現状態が吸着開始状態になっているか
否かを判定するステップS6bに進み、このステップS
6bの判定がYESになる。
【0102】ステップS6bの判定がYESのときには
ステップS6b1に進んで吸着ソレノイドがオンしてい
るか否かを判定し、吸着ソレノイドがオフしていて判定
がNOのときにはステップS6b2に進んで残り吸着封
入物数があるか否か、すなわち、目標数が実績数よりも
大きいかどうかを判定する。このステップS6b2は、
終了時に吸着中の封入物をなくするためのものである。
ステップS6b2の判定がYESのとき、すなわち実績
数が目標数に達していないときにはステップS6b3
進んで吸着ソレノイドをオンし、その後ステップS6b
4に進んで真空安定待ちタイマを設定し、次のステップ
S6b5において現状態を真空安定待ちにしてから図2
3のメインルーチンのステップS7に進む。
【0103】上記ステップS6b1の判定がYESのと
き、すなわち、吸着開始状態において既に吸着ソレノイ
ドがオンしているときには、再起動時の吸着済み処理と
してステップS6b6に進んでチップが封入物を吸着中
であるか否かを判定する。このステップS6b6の判定
がNOのときには上記ステップS6b2に進み、またス
テップS6b6の判定がYESのときにはステップS6
7に進む。ステップS6b7においては吸着完了を設定
し、その後ステップS6b8に進んでチップNO.を更新し
てからステップS6b9に進み、ここで吸着開始状態に
ある現状態を停止状態にしてから図23のメインルーチ
ンのステップS7に進む。なお、上記ステップS6b2
の判定がNOのとき、すなわち、実績数が目標数に達し
ているときには、終了時に吸着中の封入物をなくするよ
うに、新たな吸着を行うことなく、ステップS6b7
進んで吸着完了を設定する。
【0104】上記ステップS6b5において現状態が真
空安定待ち状態にされることにより、次にステップS6
の吸着処理に入ってきたとき、ステップS6a〜S6b
の判定がNOになってステップS6cに進み、このステ
ップの判定がYESになる。ステップS6cの判定がY
ESになるとステップS6c1に進み、ここで上記ステ
ップS6b4において設定したタイマを見て安定待ちが
完了したか否かを判定する。ステップS6c1の判定が
YESのときにはステップS6c2に進み、ここでチッ
プがつまっているか否かを判定する。チップのつまりが
なくステップS6c2の判定がNOのときにはステップ
S6c3に進んでチップ用エアシリンダをオンさせ、次
にステップS6c4に進んで供給ロッド用エアシリンダ
をオンさせる。その後ステップS6c5に進んで動作時
間を制限するための監視タイマを設定してからステップ
S6c6に進み、ここで真空安定待ち状態にある現状態
を動作待ちにしてから図23のメインルーチンのステッ
プS7に進む。
【0105】なお、上記ステップS6c2の判定がYE
SのときにはステップS6c7に進んで異常検出を設定
してチップつまりエラーを出力すると共に、次のステッ
プS6c8において上記ステップS6b5において真空安
定待ち状態にされた現状態を停止にしてから図23のメ
インルーチンのステップS7に進む。
【0106】上述のようにステップS6c6において現
状態が動作待ち状態にされると、次にステップS6の吸
着処理に入ってきたとき、ステップS6a〜S6cの判
定がNOになって図29のステップS6dに進み、この
ステップの判定がYESになる。ステップS6dの判定
がYESになるとステップS6d1に進み、ここで上記
ステップS6c5において設定した監視タイマがタイム
アウトになっているか否かを判定し、このステップS6
1の判定がNOのときにはステップS6d2に進んでチ
ップ用エアシリンダの下端位置検出センサがオンしたか
否かを判定し、このステップS6d2の判定がYESの
ときにはステップS6d3に進んで供給ロッド用エアシ
リンダの上端検出センサがオンしたか否かを判定する。
ステップS6d3の判定もYESのときにはステップS
6d4に進んで動作待ちタイマを設定してからステップ
S6d5に進み、ここで動作待ち状態にある現状態を吸
着中にしてから図23のメインルーチンのステップS7
に進む。
【0107】なお、上記ステップS6d1の判定がYE
SのときにはステップS6d6に進んで異常検出を設定
してエアシリンダエラーを出力すると共に、次のステッ
プS6d7において上記ステップS6b5において動作待
ち状態にされた現状態を停止にしてから図23のメイン
ルーチンのステップS7に進む。
【0108】上述のようにステップS6d5において現
状態が吸着中状態にされると、次にステップS6の吸着
処理に入ってきたとき、ステップS6a〜S6dの判定
がNOになってステップS6eに進み、このステップの
判定がYESになる。ステップS6eの判定がYESに
なるとステップS6e1に進み、ここで上記ステップS
6d4において設定した動作待ちタイマの時間が終了し
たか否かを判定し、このステップS6e1の判定がYE
SのときにはステップS6e2に進んでチップ用エアシ
リンダをオフさせ、次にステップS6e3に進んで供給
ロッド用エアシリンダをオフさせる。その後ステップS
6e4に進んで動作時間を制限するための監視タイマを
設定してからステップS6e5に進み、ここで吸着中状
態にある現状態をエアシリンダ動作待ちにしてから図2
3のメインルーチンのステップS7に進む。
【0109】上述のようにステップS6e5において現
状態がエアシリンダ動作待ち状態にされると、次にステ
ップS6の吸着処理に入ってきたとき、ステップS6a
〜S6eの判定がNOになって図30のステップS6f
に進み、このステップの判定がYESになる。ステップ
S6fの判定がYESになるとステップS6f1に進
み、ここで上記ステップS6e4において設定した監視
タイマがタイムアウトになっているか否かを判定し、こ
のステップS6f1の判定がNOのときにはステップS
6f2に進んでチップ用エアシリンダの下端位置検出セ
ンサがオフしたか否かを判定し、このステップS6f2
の判定がYESのときにはステップS6f3に進んで供
給ロッド用エアシリンダの下端位置検出センサがオンし
たか否かを判定する。ステップS6f3の判定もYES
のときにはステップS6f4に進んで動作待ちタイマを
設定してからステップS6f5に進み、ここでエアシリ
ンダ動作待ち状態にある現状態をエアシリンダ復帰中に
してから図23のメインルーチンのステップS7に進
む。
【0110】なお、上記ステップS6f1の判定がYE
SのときにはステップS6f6に進んで異常検出を設定
してシリンダエラーを出力すると共に、次のステップS
6f7において上記ステップS6e5においてエアシリン
ダ動作待ち状態にされた現状態を停止にしてから図23
のメインルーチンのステップS7に進む。
【0111】上述のようにステップS6f5において現
状態がエアシリンダ復帰中状態にされると、次にステッ
プS6の吸着処理に入ってきたとき、ステップS6a〜
S6fの判定がNOになってステップS6gに進み、こ
のステップの判定がYESになる。ステップS6gの判
定がYESになるとステップS6g1に進み、ここで上
記ステップS6f4において設定した動作待ちタイマが
終了したか否かを判定する。このステップS6f1の判
定がYESのときにはステップS6g2に進んで吸着が
成功したか否かを判定し、このステップS6g2の判定
がYESのときにはステップS6g3に進んで吸着封入
物数をインクリメントする。その後ステップS6g4
進んでチップNO.を1,2,3,6,5,4の順に更新してか
らステップS6g5に進み、ここで吸着完了を設定す
る。そして、ステップS6g6に進んでエアシリンダ復
帰中状態にある現状態を停止にしてから図23のメイン
ルーチンのステップS7に進む。
【0112】なお、上記ステップS6g2の判定がNO
のときにはステップS6g7に進んでリトライカウンタ
を更新し、その後ステップSg8に進んでリトライ回数
をオーバしてリトライアウトとなったか否かを判定す
る。ステップS6g8の判定がNOのときにはステップ
S6g9に進んでエアシリンダ復帰中状態にある現状態
を吸着開始状態にしてから図23のメインルーチンのス
テップS7に進む。上記ステップSg8の判定がYES
であるときにはステップS6g10に進んで異常検出を設
定して吸着リトライエラーを出力してからステップS6
11に進み、ここでエアシリンダ復帰中状態にある現状
態を停止にしてから図23のメインルーチンのステップ
S7に進む。
【0113】上記ステップS7の供給処理では、図31
に示すように、まずステップS7aにおいて現状態が停
止状態にあるか否かを判定し、この判定がYESのとき
には図23のメインルーチンに戻り、次のステップS8
に進む。そして、図34の状態遷移図に示すように、現
状態が初期位置出しの状態にあるときロータリ停止が設
定された場合、上記ステップS11における状態遷移テ
ーブルの参照により現状態が更新され、現状態が供給開
始にされるようになっている。このように現状態が供給
開始状態にされていると、ステップS7aの判定がNO
となり、現状態が供給開始状態になっているか否かを判
定するステップS7bに進み、このステップS7bの判
定がYESになる。
【0114】ステップS7bの判定がYESのときには
ステップS7b1に進んでチップが封入物を吸着してい
ないか否かを判定する。この判定がNOのとき、すなわ
ち、封入物の吸着が行われているときには、ステップS
7b2に進んで供給開始状態にある現状態をピストン停
止待ち状態にしてから図23のメインルーチンのステッ
プS8に進む。上記ステップS7b1の判定がYESの
とき、すなわち、封入物の吸着が行われていないときに
は、ステップS7b3に進んで上記ステップS6g3にお
いてインクリメントした吸着封入物数をデクリメントし
てからステップS7b4に進む。ステップS7b4にお
いては次に供給させるチップNO.を更新し、その後ステ
ップS7b5に進んで供給完了を設定してからステップ
S7b6に進んで供給開始状態にある現状態を停止状態
にしてから図23のメインルーチンのステップS8に進
む。なお、上記ステップS6b1の判定がYESのと
き、すなわち、未吸着のときには、封入物の数を誤らな
いように封入物数をデクリメントし、また無駄な供給動
作を行うことなく供給完了を設定する。
【0115】上記ステップS7b2において現状態がピ
ストン停止待ち状態にされることにより、次にステップ
S7の供給処理に入ってきたとき、ステップS7a〜S
7bの判定がNOになってステップS7cに進み、この
ステップの判定がYESになる。ステップS7cの判定
がYESになるとステップS7c1に進み、ここでピス
トン停止が設定されているか否かを設定し、このステッ
プS7c1の判定がNOのときには図23のメインルー
チンのステップS8に進む。また、ステップS7c1
判定がYESのときにはステップS7c2に進んで吸着
ソレノイドをオフし、次にステップS7c3に進んでチ
ップを下降して封入物を供給する動作を行わせる供給ソ
レノイドをオンしてからステップS7c4に進んでチッ
プ用エアシリンダをオンさせる。
【0116】その後ステップS7c5に進んで供給ソレ
ノイドをオフさせるタイマを設定してからステップS7
6に進み、ここで動作時間を制限するための監視タイ
マを設定してからステップS6c7に進み、ここでピス
トン停止待ち状態にある現状態をシリンダ動作待ちにし
てから図23のメインルーチンのステップS8に進む。
【0117】上述のようにステップS7c7において現
状態がシリンダ動作待ち状態にされると、次にステップ
S7の供給処理に入ってきたとき、ステップS7a〜S
7cの判定がNOになって図32のステップS7dに進
み、このステップの判定がYESになる。ステップS7
dの判定がYESになるとステップS6d1に進み、こ
こで供給ソレノイドオフ処理を行う。この供給ソレノイ
ドオフ処理においては、供給ソレノイドタイマがタイム
アウトになったか否かを判定し、タイムアウトになった
ときに供給ソレノイドをオフさせ、その後ステップS7
2に進む。このステップS7d2においては、上記ステ
ップS7c6において起動した監視タイマがタイムアウ
トになったか否かを判定し、この判定がNOのときには
ステップS7d3に進む。ステップS7d3においては、
チップ用エアシリンダの下端位置検出センサがオンした
か否かを判定し、このステップS7d3の判定がNOの
ときには図23のメインルーチンのステップS8に進
み、ステップS7d3の判定がYESのときにはステッ
プS7d4に進んでチップ用エアシリンダ停止タイマを
設定し、その後ステップS7d5に進んでシリンダ動作
待ち状態にある現状態を供給待ちにしてから図23のメ
インルーチンのステップS8に進む。
【0118】なお、上記ステップS7d2の判定がYE
SのときにはステップS7d6に進んで異常検出を設定
してエアシリンダエラーを出力すると共に、次のステッ
プS7d7において上記ステップS7c7においてシリン
ダ動作待ち状態にされた現状態を停止にしてから図23
のメインルーチンのステップS8に進む。
【0119】上述のようにステップS7d5において現
状態が供給状態にされると、次にステップS7の供給処
理に入ってきたとき、ステップS7a〜S7dの判定が
NOになってステップS7eに進み、このステップの判
定がYESになる。ステップS7eの判定がYESにな
るとステップS7e1に進み、ここで供給ソレノイドオ
フ処理を行う。その後ステップS7e2に進んで上記ス
テップS7d4において設定したチップ用エアシリンダ
停止タイマの時間が終了したか否かを判定し、この判定
がNOのときには図23のメインルーチンのステップS
8に進む。ステップS7e2の判定がYESのときには
ステップS7e3に進んで供給ソレノイドをオフさせて
からステップS7e4に進み、チップ用エアシリンダを
オフさせる。次にステップS7e5に進んで動作時間を
制限するための監視タイマを設定してからステップS7
6に進み、ここで供給待ち状態にある現状態をエアシ
リンダ復帰待ちにしてから図23のメインルーチンのス
テップS8に進む。
【0120】上述のようにステップS7e6において現
状態がエアシリンダ復帰待ち状態にされると、次にステ
ップS7の供給処理に入ってきたとき、ステップS7a
〜S7eの判定がNOになってステップS7fに進み、
このステップの判定がYESになる。ステップS7fの
判定がYESになるとステップS7f1に進み、ここで
供給ソレノイドオフ処理を行う。その後ステップS7f
2に進んで上記ステップS7e5において設定した監視タ
イマがタイムアウトになっているか否かを判定し、この
ステップS7f2の判定がNOのときにはステップS7
3に進んでチップ用エアシリンダの下端位置検出セン
サがオフしたか否かを判定し、ステップS7f3の判定
がNOのときには図23のメインルーチンのステップS
8に進み、このステップS7f3の判定がYESのとき
にはステップS7f4に進んで動作待ちタイマを設定し
てからステップS7f5に進み、ここでエアシリンダ復
帰待ち状態にある現状態をエアシリンダ復帰中にしてか
ら図23のメインルーチンのステップS8に進む。
【0121】なお、上記ステップS7f2の判定がYE
SのときにはステップS7f6に進んで異常検出を設定
してシリンダエラーを出力すると共に、次のステップS
7f7において上記ステップS7e6においてエアシリン
ダ復帰待ち状態にされた現状態を停止にしてから図23
のメインルーチンのステップS8に進む。
【0122】上述のようにステップS7f5において現
状態がエアシリンダ復帰中状態にされると、次にステッ
プS7の供給処理に入ってきたとき、ステップS7a〜
S7fの判定がNOになって図33のステップS7gに
進み、このステップの判定がYESになる。ステップS
7gの判定がYESになるとステップS7g1に進み、
ここで供給ソレノイドオフ処理を行う。その後ステップ
S7g2に進んで上記ステップS7f4において設定した
動作待ちタイマが終了したか否かを判定し、この判定が
NOのときには図23のメインルーチンのステップS8
に進み、このステップS7g2の判定がYESのときに
はステップS7g3に進んでエアシリンダ復帰中状態に
ある現状態をソレノイドオフ待ちにしてから図23のメ
インルーチンのステップS8に進む。
【0123】上述のようにステップS7g3において現
状態がソレノイドオフ待ち状態にされると、次にステッ
プS7の供給処理に入ってきたとき、ステップS7a〜
S7gの判定がNOになってステップS7hに進み、こ
のステップの判定がYESになる。ステップS7hの判
定がYESになるとステップS7h1に進み、ここで供
給ソレノイドオフ処理を行う。その後ステップS7h2
に進んでソレノイドがオフか否かを判定し、この判定が
NOのときには図23のメインルーチンのステップS8
に進み、このステップS7h2の判定がYESのときに
はステップS7h3に進んで加工数をインクリメント
し、次にステップS7h4に進んで封入数をインクリメ
ントしてからステップS7h5に進む。
【0124】ステップS7h5においては、1つの被覆
物に封入すべき封入物の数が設定数に達したか否かを判
定し、この判定がYESのときにはステップS7h6
進んで封入数をクリアし、次にステップS7h7に進ん
で被覆物数をインクリメントしてからステップS7h8
に進む。ステップS7h8においてはピストンの動作を
開始させ、その後ステップS7h9に進んでチップNO.を
更新させてからステップS7h10に進む。ステップS7
10においては供給完了を設定し、その後ステップS7
11に進んでソレノイドオフ待ち状態にある現状態を停
止にしてから図23のメインルーチンのステップS8に
進む。なお、上記ステップS7a〜7hの判定がNOの
ときには図23のメインルーチンのステップS8に進
む。
【0125】以上、フローチャートを参照して説明した
処理により、回転板の位置(初期位置)、チップ用エア
シリンダの上位置及び供給ロッドの下位置が確認できた
ら運転動作を開始する。
【0126】まず、供給ロッドが液中より封入物をすく
い上げる。この際、ロッド先端部のくぼみに封入物が入
っている。このロッドの動作に同期して封入物吸着・供
給チップ21が取り付けられたチップ用エアシリンダが
下降する。封入物吸着・供給チップ21には、負圧源か
ら負圧が供給されており、封入物を吸着できるようにな
っている。供給ロッドと封入物吸着・供給チップ21と
の間隔は、一番近いときでも2mm程度あり、封入物に
封入物吸着・供給チップ21が接触しない位置関係であ
るが、十分に封入物を吸着することができる。吸着ミス
やロッドが封入物をすくい上げられなかった場合、チッ
プ用エアシリンダと供給ロッドは初期位置に戻り、再度
吸着確認が行われるまでこの動作を繰り返す。
【0127】チップ用エアシリンダの圧力スイッチによ
り吸着確認が行われると、チップ用エアシリンダは上
昇、供給ロッドは下降、回転板はステッピングモータの
回転により60°回転し、次の封入物吸着・供給チップ
21がロッド上方にきたら同様の動作を行う。なお、回
転の順序などは上述した通りである。
【0128】初期動作が終了すると中空ノズルプランジ
ャ8の上方にきたチップ用エアシリンダは封入物吸着・
供給チップ21に封入物が吸着されているかどうかを確
認し、吸着されていれば下降する。吸着されていなけれ
ば、吸着されている封入物吸着・供給チップ21が中空
ノズルプランジャ8上方にくるまで回転板を回転させ
る。チップ用エアシリンダは下降して中空ノズルプラン
ジャ8の中を通過し、先端が被覆剤膜の近傍まで達する
と封入物吸着・供給チップ21に正圧が供給され、封入
物が供給される。供給後チップ用エアシリンダは上昇
し、ピストン用ステッピングモータが回転し、ピストン
が移動して被覆剤が押し出される。ピストンがバルブ本
体に押し込まれたときに逆止弁は閉じ被覆剤が中空ノズ
ルプランジャ8より押し出され、引いたときには中空ノ
ズルプランジャ8は閉じて逆止弁が開いて被覆剤が供給
される。この動作を連続して行い加工運転される。中空
ノズルプランジャ8下方にはビーカなどに硬化剤を入れ
ておけば加工処理も行える。また、装置はクリーンルー
ム、クリーンベンチ内に設置してシーケンサなどの制御
部によりその外部から運転条件などを設定するので、無
菌的にかつ連続的に加工運転が行える。
【0129】制御部からの設定により封入物が2個供給
されてからピストンを動作させることも可能で封入物数
を任意に変えるとができる。また、ステッピングモータ
でピストンを動作させているため、外部ドライバよりそ
の回転数を変えることで、被覆剤の押し出し量が代わ
り、被覆径も可変となる。しかも、封入物吸着・供給チ
ップ21に封入物が確実に供給されてからピストンが動
作するので確実に封入されているものができあがり、後
で選別することが不要となる。
【0130】図31〜図33のフローチャートを参照し
て行った上述の説明から明らかなように、CPU101
は、設定操作によって入力されるピストンの往復移動距
離を指定するための設定データを書き換え可能に記憶す
る移動距離記憶手段を構成するRAM103Aに記憶さ
れている設定データに基づいてステッピングモータに対
して往復移動距離だけピストンを往復動させるための駆
動パルスを供給する制御を行うステッピングモータ制御
手段101Aとしての他、駆動源を制御して吸着・供給
チップを封入物吸着位置と封入物供給位置とに移動させ
て停止させる回転制御手段101Bとして、封入物吸着
位置において吸着・供給チップに封入物供給機構が供給
する封入物を吸着させる吸着制御手段101Cとして、
封入物供給位置において吸着・供給チップに該吸着・供
給チップが吸着している封入物を中空ノズルプランジャ
の中空部を通じて被覆物の膜上に供給させる供給制御手
段101Dとしてそれぞれ働いている。
【0131】供給制御手段101Dを構成しているCP
U101は、設定操作によって入力される被覆物の膜上
に供給すべき封入物の数を指定するための設定データを
書き換え可能に記憶する封入物数記憶手段103Bに記
憶されている設定データに基づいて封入物の数だけ吸着
・供給チップが吸着している封入物を中空ノズルプラン
ジャの中空部を通じて被覆物の膜上に供給させる。ステ
ッピングモータ制御手段101Aを構成しているCPU
101は、供給制御手段101Dが被覆物の膜上に封入
物の数だけ被覆物の膜上に供給した後、ピストンを往復
動させる駆動パルス前記ステッピングモータに対して駆
動パルスを供給する。
【0132】供給制御手段101Dを構成しているCP
U101は、封入物供給位置において吸着・供給チップ
に供給動作を行わせるに先立ち、吸着・供給チップが封
入物を吸着しているかどうかを検査し、該検査の結果吸
着・供給チップが封入物を吸着していないとき当該吸着
・供給チップによる供給動作を行わせず、封入物供給位
置における次の吸着・供給チップの供給動作を行わせ
る。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
プセル内に確実に封入物を挿入でき、かつ貴重な培養物
を無駄なく有効に活用できしかも均質な人工種子を得る
ことができる他、ピストンの往復移動量を機械的なスト
ッパ位置を機械的な手作業により調整することなく、ピ
ストンの往復動により加圧して被覆物流路外に流出させ
中空部の下端を塞ぐ膜を形成する被覆物の量を変えるこ
とにより、カプセルの径を任意の大きさに自動的に変更
できるように制御して、封入する培養物に適した所望の
径の人工種子を製造することができる。
【0134】また、貴重な培養物を無駄なく有効に活用
できしかもカプセル内に任意の個数の封入物を挿入した
均質な人工種子を得ることができる。
【0135】更に、封入物供給位置において吸着・供給
チップに供給動作を行わせるに先立ち、吸着・供給チッ
プが封入物を吸着しているかどうかを検査し、該検査の
結果吸着・供給チップが封入物を吸着していないとき当
該吸着・供給チップによる供給動作を行わせず、封入物
供給位置における次の吸着・供給チップの供給動作を行
わせカプセル内に封入物のないカプセルを製造すること
がないように制御し、封入物のないカプセルを選別する
面倒な作業を必要なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による人工種子製造機の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明による人工種子製造機の一実施例を示す
正面図である。
【図3】図1の人工種子製造機の側面図である。
【図4】図1の人工種子製造機の平面図である。
【図5】図3の一部破断要部平面図である。
【図6】被覆物吐出機構の要部を示す縦断面図である。
【図7】図5の正面図である。
【図8】被覆物吐出機構の駆動部の一部破断正面図であ
る。
【図9】被覆物吐出機構の駆動部の横断面図である。
【図10】封入物吸着・供給チップの縦断面図である。
【図11】供給ロッドの要部を示す正面図である。
【図12】図11のX矢視図である。
【図13】供給ロッドと供給ロッド用エアシリンダとの
接続部を示す斜視図である。
【図14】人工種子製造機の制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】初期位置だしを行った直後の封入物吸着・供
給チップの状態を示す説明図である。
【図16】初期吸着動作を途中の状態を示す説明図であ
る。
【図17】初期吸着動作の完了状態を示す説明図であ
る。
【図18】初期位置への復帰状態を示す説明図である。
【図19】運転動作状態を示す説明図である。
【図20】反転動作状態を示す説明図である。
【図21】反転動作終了後の状態を示す説明図である。
【図22】反転動作終了後の状態を示す説明図である。
【図23】図14中のCPUが行う処理のメインフローチ
ャートを示す図である。
【図24】図23中のロータリ処理の一部の詳細を示すフ
ローチャートを示す図である。
【図25】図23中のロータリ処理の他の部分の詳細を示
すフローチャートを示す図である。
【図26】図23中のピストン処理の一部の詳細を示すフ
ローチャートを示す図である。
【図27】図23中のピストン処理の他の部分の詳細を示
すフローチャートを示す図である。
【図28】図23中の吸着処理の一部の詳細を示すフロー
チャートを示す図である。
【図29】図23中の吸着処理の他の部分の詳細を示すフ
ローチャートを示す図である。
【図30】図23中の吸着処理の更に他の部分の詳細を示
すフローチャートを示す図である。
【図31】図23中の供給処理の一部の詳細を示すフロー
チャートを示す図である。
【図32】図23中の供給処理の他の部分の詳細を示すフ
ローチャートを示す図である。
【図33】図23中の供給処理の更に他の部分の詳細を示
すフローチャートを示す図である。
【図34】図14中のCPUが処理を進める上で参照する
状態遷移の一部を示す図である。
【図35】図14中のCPUが処理を進める上で参照する
状態遷移の他の部分を示す図である。
【図36】図14中のCPUが処理を進める上で参照する
状態遷移の更に他の部分を示す図である。
【符号の説明】
B 封入物供給機構 C 被覆物吐出機構 8 中空ノズルプランジャ 9 被覆物流路 10A 制御部 14 ピストン挿入孔 16 駆動源 21 吸着・供給チップ 25 封入物容器 61 ステッピングモータ 77 ピストン 101A ステッピングモータ制御手段(CPU) 101B 回転制御手段(CPU) 101C 吸着制御手段(CPU) 101D 供給制御手段(CPU) 103A 移動距離記憶手段(RAM) 103B 封入物数記憶手段(RAM)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着・供給チップを封入物を吸着する吸
    着位置と該吸着した封入物を供給する供給位置に駆動源
    により移動させ、前記吸着位置に対応して配置された封
    入物容器に培養液と共に収容されている不定胚等の封入
    物を前記吸着・供給チップに吸着させ前記封入物供給位
    置において供給させる封入物供給機構と、 前記封入物供給位置に対応して配置され、内部に被覆物
    を収容する被覆物流路と、該被覆物流路に連通するピス
    トン挿入孔に往復動自在に挿入され往動により前記被覆
    物を加圧し、復動により前記被覆物流路内に被覆物を流
    入するピストンと、前記被覆物の加圧により開弁して前
    記被覆物を流出させ、該流出した被覆物の一部を自重落
    下させると共に残余の前記被覆物により中空部の下端を
    塞ぐ前記被覆物の膜を形成させる中空ノズルプランジャ
    と、正逆回転により前記ピストンを往復駆動するステッ
    ピングモータとを備えた被覆物吐出機構と、 前記封入物供給機構と前記被覆物吐出機構とを制御する
    制御部とを備え、 前記制御部が、設定操作によって入力される前記ピスト
    ンの往復移動距離を指定するための設定データを書き換
    え可能に記憶する移動距離記憶手段と、該移動距離記憶
    手段に記憶されている設定データに基づいて前記ステッ
    ピングモータに対して前記往復移動距離だけ前記ピスト
    ンを往復動させるための駆動パルスを供給する制御を行
    うステッピングモータ制御手段とを有することを特徴と
    する人工種子製造機。
  2. 【請求項2】 前記制御部が、前記駆動源を制御して前
    記吸着・供給チップを前記封入物吸着位置と前記封入物
    供給位置とに移動させて停止させる回転制御手段と、前
    記封入物吸着位置において前記吸着・供給チップに前記
    封入物容器内の封入物を吸着させる吸着制御手段と、前
    記封入物供給位置において前記吸着・供給チップに該吸
    着・供給チップが吸着している封入物を前記中空ノズル
    プランジャの中空部を通じて前記被覆物の膜上に供給さ
    せる供給制御手段とを有することを特徴とする請求項1
    に記載の人工種子製造機。
  3. 【請求項3】 前記制御部が、設定操作によって入力さ
    れる前記被覆物の膜上に供給すべき封入物の数を指定す
    るための設定データを書き換え可能に記憶する封入物数
    記憶手段を有し、 前記供給制御手段が前記封入物数記憶手段に記憶されて
    いる設定データに基づいて前記封入物の数だけ前記吸着
    ・供給チップが吸着している封入物を前記中空ノズルプ
    ランジャの中空部を通じて前記被覆物の膜上に供給さ
    せ、 前記ステッピングモータ制御手段は、前記供給制御手段
    が前記被覆物の膜上に前記封入物の数だけ前記被覆物の
    膜上に供給した後、前記ピストンを往復動させる駆動パ
    ルスを前記ステッピングモータに対して供給することを
    特徴とする請求項2記載の人工種子製造機。
  4. 【請求項4】 前記供給制御手段が、前記封入物供給位
    置において前記吸着・供給チップに供給動作を行わせる
    に先立ち、前記吸着・供給チップが封入物を吸着してい
    るかどうかを検査し、該検査の結果前記吸着・供給チッ
    プが封入物を吸着していないとき当該吸着・供給チップ
    による供給動作を行わせず、前記封入物供給位置におけ
    る次の吸着・供給チップの供給動作を行わせることを特
    徴とする請求項2又は3記載の人工種子製造機。
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