JPH0997691A - 電子スタータ、放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents
電子スタータ、放電灯点灯装置及び照明装置Info
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- JPH0997691A JPH0997691A JP25285295A JP25285295A JPH0997691A JP H0997691 A JPH0997691 A JP H0997691A JP 25285295 A JP25285295 A JP 25285295A JP 25285295 A JP25285295 A JP 25285295A JP H0997691 A JPH0997691 A JP H0997691A
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- discharge lamp
- temperature
- electronic starter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 保護素子として感温抵抗を有する電子スター
タにおいて、放電灯が始動点灯せずに始動動作が繰り返
されることによる感温抵抗の温度上昇を抑えて、冷める
のを待つことなく、交換後の放電灯を始動点灯できるよ
うにする。 【解決手段】 放電灯1の始動動作を行ったが、寿命末
期等の原因により始動点灯せずに感温抵抗8が動作して
発熱した場合には、リセット回路10が制御回路9の動
作を停止させる。これにより、半導体スイッチング装置
7がオンせず感温抵抗8には電流が流れなくなるので、
感温抵抗8もそれ以上発熱することはない。よって、放
電灯1を交換した場合、感温抵抗8が冷めるのを待たな
くても本来の電流を流せるので、交換後の放電灯1をす
ぐに始動点灯させることができる。
タにおいて、放電灯が始動点灯せずに始動動作が繰り返
されることによる感温抵抗の温度上昇を抑えて、冷める
のを待つことなく、交換後の放電灯を始動点灯できるよ
うにする。 【解決手段】 放電灯1の始動動作を行ったが、寿命末
期等の原因により始動点灯せずに感温抵抗8が動作して
発熱した場合には、リセット回路10が制御回路9の動
作を停止させる。これにより、半導体スイッチング装置
7がオンせず感温抵抗8には電流が流れなくなるので、
感温抵抗8もそれ以上発熱することはない。よって、放
電灯1を交換した場合、感温抵抗8が冷めるのを待たな
くても本来の電流を流せるので、交換後の放電灯1をす
ぐに始動点灯させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子スタータ、放
電灯点灯装置及び照明装置に関する。
電灯点灯装置及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の電子スタータを用いた放
電灯点灯装置の回路構成図である。即ち、商用交流電源
20に対して安定器21、放電灯22のフィラメント2
3を介して電子スタータ24が直列に接続されている。
この電子スタータ24は、サイリスタ25とポジスタ
(感温抵抗)26との直列回路と、サイリスタ25のゲ
ートトリガを周期的に断続するゲートトリガ回路27と
により構成されている。
電灯点灯装置の回路構成図である。即ち、商用交流電源
20に対して安定器21、放電灯22のフィラメント2
3を介して電子スタータ24が直列に接続されている。
この電子スタータ24は、サイリスタ25とポジスタ
(感温抵抗)26との直列回路と、サイリスタ25のゲ
ートトリガを周期的に断続するゲートトリガ回路27と
により構成されている。
【0003】これにより、電源スイッチ(図示せず)を
投入し、ゲートトリガ回路27によってサイリスタ25
がゲートトリガされ、このサイリスタ25がオンすると
フィラメント23を予熱する。このような予熱状態でゲ
ートトリガ回路27に付加された逆バイアス回路28に
よりサイリスタ25がオフすると、安定器21を流れる
電流も瞬断されるため、この安定器21がキック電圧を
発生させる。放電灯22はこのキック電圧を受けて始動
点灯する。放電灯22の始動点灯後は、ランプ電圧が低
下するので、電子スタータ24側は動作しない。
投入し、ゲートトリガ回路27によってサイリスタ25
がゲートトリガされ、このサイリスタ25がオンすると
フィラメント23を予熱する。このような予熱状態でゲ
ートトリガ回路27に付加された逆バイアス回路28に
よりサイリスタ25がオフすると、安定器21を流れる
電流も瞬断されるため、この安定器21がキック電圧を
発生させる。放電灯22はこのキック電圧を受けて始動
点灯する。放電灯22の始動点灯後は、ランプ電圧が低
下するので、電子スタータ24側は動作しない。
【0004】ここに、放電灯22が寿命末期時のもので
ある場合には、キック電圧を印加しても放電灯22は点
灯せず、ランプ電圧が低下しないため、電子スタータ2
4側は継続的にキック電圧を発生させる始動動作を継続
する。この結果、安定器21やサイリスタ25には過大
な電圧が継続的に印加されるとともに過大な予熱電流が
流れてしまい、寿命を早める等の不都合がある。そこ
で、安定器21とサイリスタ25とに直列にポジスタ2
6を接続し、寿命末期時の放電灯22が用いられて不点
状態が継続してもポジスタ26が発熱してその抵抗値が
増大することにより、結果として、予熱電流を小さくす
ることで安定器21やサイリスタ25を保護するように
している。
ある場合には、キック電圧を印加しても放電灯22は点
灯せず、ランプ電圧が低下しないため、電子スタータ2
4側は継続的にキック電圧を発生させる始動動作を継続
する。この結果、安定器21やサイリスタ25には過大
な電圧が継続的に印加されるとともに過大な予熱電流が
流れてしまい、寿命を早める等の不都合がある。そこ
で、安定器21とサイリスタ25とに直列にポジスタ2
6を接続し、寿命末期時の放電灯22が用いられて不点
状態が継続してもポジスタ26が発熱してその抵抗値が
増大することにより、結果として、予熱電流を小さくす
ることで安定器21やサイリスタ25を保護するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電源スイッチを投入し
ても、放電灯22が始動点灯しない場合、寿命末期時と
判断し、新品の放電灯22と交換することが多い。しか
し、図3に示したような従来技術によると、電子スター
タ24やゲートトリガ回路27は始動動作を継続してお
り、ポジスタ26の温度はかなり高くなっている。この
ような状態では、放電灯22を交換してもポジスタ26
の抵抗値が高くて放電灯22のフィラメント23に流れ
る予熱電流が通常時に比べて低すぎるので、良好に始動
点灯させることができない。
ても、放電灯22が始動点灯しない場合、寿命末期時と
判断し、新品の放電灯22と交換することが多い。しか
し、図3に示したような従来技術によると、電子スター
タ24やゲートトリガ回路27は始動動作を継続してお
り、ポジスタ26の温度はかなり高くなっている。この
ような状態では、放電灯22を交換してもポジスタ26
の抵抗値が高くて放電灯22のフィラメント23に流れ
る予熱電流が通常時に比べて低すぎるので、良好に始動
点灯させることができない。
【0006】よって、保護素子としてポジスタ26を用
いた電子スタータ24においては、ポジスタ26の温度
が低下するまで数10秒ないしは1分程度待ってから放
電灯22を交換しなければならない不都合がある。
いた電子スタータ24においては、ポジスタ26の温度
が低下するまで数10秒ないしは1分程度待ってから放
電灯22を交換しなければならない不都合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
子スタータは、インダクタ装置を介して交流電源により
付勢される放電灯と並列的に設けられ、オン・オフ動作
によりインダクタ装置にキック電圧を発生させる半導体
スイッチング装置と;半導体スイッチング装置の制御信
号を断続する制御回路と;半導体スイッチング装置に直
列に接続された感温抵抗と;感温抵抗が動作したことを
検知して制御回路の動作を停止させるリセット回路と;
を有している。ここに、インダクタ装置としては、例え
ば安定器が兼用することを許容するが、安定器と別個に
設けることも許容する。半導体スイッチング装置として
は、例えば、サイリスタを許容する。感温抵抗として
は、例えば正の温度特性を示すポジスタ(PTC)が用
いられる。
子スタータは、インダクタ装置を介して交流電源により
付勢される放電灯と並列的に設けられ、オン・オフ動作
によりインダクタ装置にキック電圧を発生させる半導体
スイッチング装置と;半導体スイッチング装置の制御信
号を断続する制御回路と;半導体スイッチング装置に直
列に接続された感温抵抗と;感温抵抗が動作したことを
検知して制御回路の動作を停止させるリセット回路と;
を有している。ここに、インダクタ装置としては、例え
ば安定器が兼用することを許容するが、安定器と別個に
設けることも許容する。半導体スイッチング装置として
は、例えば、サイリスタを許容する。感温抵抗として
は、例えば正の温度特性を示すポジスタ(PTC)が用
いられる。
【0008】従って、本発明においては、放電灯の始動
動作を行ったが、寿命末期等の原因により始動点灯せず
に感温抵抗が動作して発熱した場合には、リセット回路
が制御回路の動作を停止させることで、以後の始動動作
は行われず、感温抵抗もそれ以上発熱することはない。
よって、放電灯を交換してもすぐに始動点灯させること
ができる。
動作を行ったが、寿命末期等の原因により始動点灯せず
に感温抵抗が動作して発熱した場合には、リセット回路
が制御回路の動作を停止させることで、以後の始動動作
は行われず、感温抵抗もそれ以上発熱することはない。
よって、放電灯を交換してもすぐに始動点灯させること
ができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
子スタータであって、リセット回路は、半導体スイッチ
ング装置と感温抵抗との直列回路の両端間の電圧が所定
値を越えた場合に感温抵抗が動作したことを検知する電
圧検知手段を有している。また、請求項3記載の発明
は、請求項1記載の電子スタータであって、リセット回
路は、感温抵抗の温度が所定温度を越えた場合に感温抵
抗が動作したことを検知する温度検知手段を有してい
る。従って、請求項1記載の電子スタータの手段を実行
する上で、感温抵抗が動作したことを簡単かつ確実に検
知できる。
子スタータであって、リセット回路は、半導体スイッチ
ング装置と感温抵抗との直列回路の両端間の電圧が所定
値を越えた場合に感温抵抗が動作したことを検知する電
圧検知手段を有している。また、請求項3記載の発明
は、請求項1記載の電子スタータであって、リセット回
路は、感温抵抗の温度が所定温度を越えた場合に感温抵
抗が動作したことを検知する温度検知手段を有してい
る。従って、請求項1記載の電子スタータの手段を実行
する上で、感温抵抗が動作したことを簡単かつ確実に検
知できる。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2記載の電
子スタータであって、リセット回路は、制御回路の動作
停止状態を維持するリセット状態維持手段を有してい
る。従って、リセット回路が制御回路の動作を一旦停止
させたとしても、感温抵抗の温度がまだ高い状態で即座
に制御回路の動作が再開されてしまうような不都合がな
く、感温抵抗の必要以上の発熱が確実に防止される。
子スタータであって、リセット回路は、制御回路の動作
停止状態を維持するリセット状態維持手段を有してい
る。従って、リセット回路が制御回路の動作を一旦停止
させたとしても、感温抵抗の温度がまだ高い状態で即座
に制御回路の動作が再開されてしまうような不都合がな
く、感温抵抗の必要以上の発熱が確実に防止される。
【0011】請求項5記載の発明の放電灯点灯装置は、
請求項1ないし4の何れか一記載の電子スタータと;電
子スタータの動作に応じて放電灯に対しキック電圧を発
生する安定器と;を有している。また、請求項6記載の
発明の照明装置は、請求項5記載の放電灯点灯装置と;
放電灯とともに放電灯点灯装置が実装される器具本体
と;を有している。従って、感温抵抗を有する電子スタ
ータを用いた始動方式において、放電灯が寿命末期の
際、感温抵抗が冷めるのを待つことなく放電灯を交換し
て始動点灯させることができる。
請求項1ないし4の何れか一記載の電子スタータと;電
子スタータの動作に応じて放電灯に対しキック電圧を発
生する安定器と;を有している。また、請求項6記載の
発明の照明装置は、請求項5記載の放電灯点灯装置と;
放電灯とともに放電灯点灯装置が実装される器具本体
と;を有している。従って、感温抵抗を有する電子スタ
ータを用いた始動方式において、放電灯が寿命末期の
際、感温抵抗が冷めるのを待つことなく放電灯を交換し
て始動点灯させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の電子スタータ及び放電灯
点灯装置の一実施の形態を図1に基づいて説明する。
点灯装置の一実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0013】図1は電子スタータを含む放電灯点灯装置
の回路構成図である。放電灯1を負荷とするこの放電灯
点灯装置2は、チョークコイルよりなりインダクタ装置
を兼用する安定器3と、電子スタータ4とを主体として
構成されている。即ち、交流電源5に対して電源スイッ
チ(図示せず)、安定器3、放電灯1の一方のフィラメ
ント6、電子スタータ4、放電灯1の他方のフィラメン
ト6が接続されて閉回路が形成されている。
の回路構成図である。放電灯1を負荷とするこの放電灯
点灯装置2は、チョークコイルよりなりインダクタ装置
を兼用する安定器3と、電子スタータ4とを主体として
構成されている。即ち、交流電源5に対して電源スイッ
チ(図示せず)、安定器3、放電灯1の一方のフィラメ
ント6、電子スタータ4、放電灯1の他方のフィラメン
ト6が接続されて閉回路が形成されている。
【0014】電子スタータ4は、サイリスタ(半導体ス
イッチング装置)7とポジスタ(感温抵抗)8との直列
回路と、サイリスタ7のゲートトリガを周期的に断続す
るゲートトリガ回路(制御回路)9と、このゲートトリ
ガ回路9の動作を規制するリセット回路10とにより形
成されている。
イッチング装置)7とポジスタ(感温抵抗)8との直列
回路と、サイリスタ7のゲートトリガを周期的に断続す
るゲートトリガ回路(制御回路)9と、このゲートトリ
ガ回路9の動作を規制するリセット回路10とにより形
成されている。
【0015】ここに、サイリスタ7とポジスタ8との直
列回路は、放電灯1のフィラメント6間に接続されてい
る。ゲートトリガ回路9は、サイリスタ7とポジスタ8
との直列回路に並列に接続された抵抗R1 ,R2 の直列
回路と、抵抗R2 に並列に接続されたコンデンサC1
と、コンデンサC1 の一端とサイリスタ7のゲートとの
間に接続されたツェナダイオードZD1 と、ポジスタ8
に並列に接続されたコンデンサC2 及び抵抗R3 とによ
り形成されている。また、このゲートトリガ回路9中に
は、安定器3・交流電源5間とサイリスタ7のゲートと
の間に接続された抵抗R4 とダイオードD1 とによる逆
バイアス回路11が付加されている。なお、ポジスタ8
と他方のフィラメント6との間には、サイリスタ7に対
する逆流防止用のダイオードD2 と抵抗R5 とが接続さ
れている。
列回路は、放電灯1のフィラメント6間に接続されてい
る。ゲートトリガ回路9は、サイリスタ7とポジスタ8
との直列回路に並列に接続された抵抗R1 ,R2 の直列
回路と、抵抗R2 に並列に接続されたコンデンサC1
と、コンデンサC1 の一端とサイリスタ7のゲートとの
間に接続されたツェナダイオードZD1 と、ポジスタ8
に並列に接続されたコンデンサC2 及び抵抗R3 とによ
り形成されている。また、このゲートトリガ回路9中に
は、安定器3・交流電源5間とサイリスタ7のゲートと
の間に接続された抵抗R4 とダイオードD1 とによる逆
バイアス回路11が付加されている。なお、ポジスタ8
と他方のフィラメント6との間には、サイリスタ7に対
する逆流防止用のダイオードD2 と抵抗R5 とが接続さ
れている。
【0016】さらに、リセット回路10は、抵抗R2 両
端間に並列に接続された短絡用のトランジスタQ1 と、
サイリスタ7とポジスタ8との直列回路に並列に接続さ
れた抵抗R6 とコンデンサC3 との直列回路と、抵抗R
6 ・コンデンサC3 の接続中点とトランジスタQ1 のベ
ースとの間に接続された抵抗R7及びツェナダイオード
ZD2 と、トランジスタQ1 のベース・エミッタ間に接
続された抵抗R7 と、抵抗R6 の両端間に並列に接続さ
れた放電用のダイオードD3 とにより形成されている。
端間に並列に接続された短絡用のトランジスタQ1 と、
サイリスタ7とポジスタ8との直列回路に並列に接続さ
れた抵抗R6 とコンデンサC3 との直列回路と、抵抗R
6 ・コンデンサC3 の接続中点とトランジスタQ1 のベ
ースとの間に接続された抵抗R7及びツェナダイオード
ZD2 と、トランジスタQ1 のベース・エミッタ間に接
続された抵抗R7 と、抵抗R6 の両端間に並列に接続さ
れた放電用のダイオードD3 とにより形成されている。
【0017】このようなリセット回路10において、ツ
ェナダイオードZD2 が電圧検知手段として機能し、ポ
ジスタ8が発熱することにより抵抗値が増大し、サイリ
スタ7とポジスタ8との直列回路両端間の電圧が所定値
を越えた場合に導通するようにツェナ電圧が設定されて
いる。ツェナダイオードZD1 との関係では、ツェナダ
イオードZD2 のツェナ電圧のほうが高く設定されてい
る。また、コンデンサC3 がダイオードD3 を介してポ
ジスタ8に直列接続されることによりリセット状態維持
手段を構成している。
ェナダイオードZD2 が電圧検知手段として機能し、ポ
ジスタ8が発熱することにより抵抗値が増大し、サイリ
スタ7とポジスタ8との直列回路両端間の電圧が所定値
を越えた場合に導通するようにツェナ電圧が設定されて
いる。ツェナダイオードZD1 との関係では、ツェナダ
イオードZD2 のツェナ電圧のほうが高く設定されてい
る。また、コンデンサC3 がダイオードD3 を介してポ
ジスタ8に直列接続されることによりリセット状態維持
手段を構成している。
【0018】このような構成における作用を説明する。
まず、電源スイッチを投入すると、安定器3、フィラメ
ント6を通って抵抗R1 ,R2 に数mA程度の微小な電
流が流れる。これにより、コンデンサC1 が充電され、
その充電電圧がツェナダイオードZD1 のツェナ電圧を
越えると、ツェナダイオードZD1 が導通して、サイリ
スタ7がゲートトリガされてオンする。これにより、交
流電源5、安定器3、フィラメント6、サイリスタ7、
ポジスタ8、フィラメント6の閉回路が形成され、フィ
ラメント6に十分な予熱電流が流れる。このような予熱
状態で、逆バイアス回路11によってゲートに逆バイア
スがかかると、サイリスタ25はオフする。これによ
り、予熱電流が瞬断されるため、安定器3はパルス状の
キック電圧を発生させる。このキック電圧が放電灯1の
フィラメント6間に印加されることにより、予熱済みの
放電灯1は始動点灯する。放電灯1の始動点灯後は、ラ
ンプ電圧が低下するので、電子スタータ4側は動作しな
い。また、リセット回路10中のコンデンサC3 もコン
デンサC1 の充電に並行して充電されるが、このコンデ
ンサC3 の充電電圧はサイリスタ7がオンした時点で、
ダイオードD3 、サイリスタ7、ポジスタ8(抵抗値が
小さい)を通して放電されてしまう。
まず、電源スイッチを投入すると、安定器3、フィラメ
ント6を通って抵抗R1 ,R2 に数mA程度の微小な電
流が流れる。これにより、コンデンサC1 が充電され、
その充電電圧がツェナダイオードZD1 のツェナ電圧を
越えると、ツェナダイオードZD1 が導通して、サイリ
スタ7がゲートトリガされてオンする。これにより、交
流電源5、安定器3、フィラメント6、サイリスタ7、
ポジスタ8、フィラメント6の閉回路が形成され、フィ
ラメント6に十分な予熱電流が流れる。このような予熱
状態で、逆バイアス回路11によってゲートに逆バイア
スがかかると、サイリスタ25はオフする。これによ
り、予熱電流が瞬断されるため、安定器3はパルス状の
キック電圧を発生させる。このキック電圧が放電灯1の
フィラメント6間に印加されることにより、予熱済みの
放電灯1は始動点灯する。放電灯1の始動点灯後は、ラ
ンプ電圧が低下するので、電子スタータ4側は動作しな
い。また、リセット回路10中のコンデンサC3 もコン
デンサC1 の充電に並行して充電されるが、このコンデ
ンサC3 の充電電圧はサイリスタ7がオンした時点で、
ダイオードD3 、サイリスタ7、ポジスタ8(抵抗値が
小さい)を通して放電されてしまう。
【0019】ここに、放電灯1が寿命末期時のものであ
る場合には、安定器3によってキック電圧を印加しても
放電灯1が点灯せず、ランプ電圧が低下しないため、電
子スタータ4側は上述したようなキック電圧を発生させ
る始動動作を何回も継続する。これにより、サイリスタ
7がオンしてポジスタ8を通って予熱電流を流す動作も
何回も繰り返されるが、ポジスタ8が次第に発熱してそ
の抵抗値が増大する(例えば、通常時には10Ω程度で
も10kΩ程度まで増大する)ことにより、予熱電流の
電流値が小さくなり、サイリスタ7や安定器3が保護さ
れる。
る場合には、安定器3によってキック電圧を印加しても
放電灯1が点灯せず、ランプ電圧が低下しないため、電
子スタータ4側は上述したようなキック電圧を発生させ
る始動動作を何回も継続する。これにより、サイリスタ
7がオンしてポジスタ8を通って予熱電流を流す動作も
何回も繰り返されるが、ポジスタ8が次第に発熱してそ
の抵抗値が増大する(例えば、通常時には10Ω程度で
も10kΩ程度まで増大する)ことにより、予熱電流の
電流値が小さくなり、サイリスタ7や安定器3が保護さ
れる。
【0020】ところが、このような始動動作が繰り返さ
れる内に、ポジスタ8の抵抗値が高くなり、抵抗R6 を
通してコンデンサC3 に充電された電圧は、サイリスタ
7がオンしてもポジスタ8を通して放電されなくなり、
徐々に上がっていく。この結果、コンデンサC3 の電圧
がツェナダイオードZD2 のツェナ電圧を越えると、ツ
ェナダイオードZD2 が導通してトランジスタQ1 がオ
ンする。これにより、ゲートトリガ回路9中の抵抗R2
がトランジスタQ1 により短絡され、コンデンサC1 が
充電されなくなるので、サイリスタ7がゲートトリガさ
れることがなくなる。即ち、ゲートトリガ回路9の動作
が停止される。よって、サイリスタ7がオンしてポジス
タ8に電流が流れ、このポジスタ8の温度がさらに上昇
する、という現象はなくなる。この際、コンデンサC3
の電圧は、ポジスタ8の温度が一定値以下に低下して
(抵抗値が低下して)放電電流が流れ得る状態になるま
で維持されるため、リセット回路10によるゲートトリ
ガ回路9の動作停止状態も維持される。
れる内に、ポジスタ8の抵抗値が高くなり、抵抗R6 を
通してコンデンサC3 に充電された電圧は、サイリスタ
7がオンしてもポジスタ8を通して放電されなくなり、
徐々に上がっていく。この結果、コンデンサC3 の電圧
がツェナダイオードZD2 のツェナ電圧を越えると、ツ
ェナダイオードZD2 が導通してトランジスタQ1 がオ
ンする。これにより、ゲートトリガ回路9中の抵抗R2
がトランジスタQ1 により短絡され、コンデンサC1 が
充電されなくなるので、サイリスタ7がゲートトリガさ
れることがなくなる。即ち、ゲートトリガ回路9の動作
が停止される。よって、サイリスタ7がオンしてポジス
タ8に電流が流れ、このポジスタ8の温度がさらに上昇
する、という現象はなくなる。この際、コンデンサC3
の電圧は、ポジスタ8の温度が一定値以下に低下して
(抵抗値が低下して)放電電流が流れ得る状態になるま
で維持されるため、リセット回路10によるゲートトリ
ガ回路9の動作停止状態も維持される。
【0021】このように始動動作により放電灯1が点灯
せずにポジスタ8が動作したような場合には、ポジスタ
8の温度(抵抗値)がある程度上がった時点でリセット
回路10により、それ以上発熱しないようにリセットが
かけれるので、新品の放電灯1に交換してもポジスタ8
が冷めるのを待つことなく始動点灯させることができ
る。
せずにポジスタ8が動作したような場合には、ポジスタ
8の温度(抵抗値)がある程度上がった時点でリセット
回路10により、それ以上発熱しないようにリセットが
かけれるので、新品の放電灯1に交換してもポジスタ8
が冷めるのを待つことなく始動点灯させることができ
る。
【0022】本発明の照明装置の一実施の形態を図2に
より説明する。図2はダウンライト照明装置を示す一部
切欠いた正面図である。図において、11は天井12面
に埋め込まれる照明器具であり、所定形状の反射板13
の頂部には、蛍光管を略U字状に折り曲げた2本の放電
灯1が着脱自在に装着されているとともに、この放電灯
1を点灯させる図1に示したような安定器3及び電子ス
タータ4を備えた放電灯用点灯装置2が実装されてい
る。
より説明する。図2はダウンライト照明装置を示す一部
切欠いた正面図である。図において、11は天井12面
に埋め込まれる照明器具であり、所定形状の反射板13
の頂部には、蛍光管を略U字状に折り曲げた2本の放電
灯1が着脱自在に装着されているとともに、この放電灯
1を点灯させる図1に示したような安定器3及び電子ス
タータ4を備えた放電灯用点灯装置2が実装されてい
る。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明よれば、保護素子と
して感温抵抗を備えた電子スタータにおいて、放電灯の
始動動作を行ったが寿命末期等の原因により始動点灯せ
ずに感温抵抗が動作して発熱した場合には、リセット回
路が制御回路の動作を停止させるので、以後の始動動作
は行われず、感温抵抗もそれ以上発熱することがなくな
り、よって、放電灯を交換しても感温抵抗が冷めるまで
の待ち時間を要せずにすぐに始動点灯させることができ
る。
して感温抵抗を備えた電子スタータにおいて、放電灯の
始動動作を行ったが寿命末期等の原因により始動点灯せ
ずに感温抵抗が動作して発熱した場合には、リセット回
路が制御回路の動作を停止させるので、以後の始動動作
は行われず、感温抵抗もそれ以上発熱することがなくな
り、よって、放電灯を交換しても感温抵抗が冷めるまで
の待ち時間を要せずにすぐに始動点灯させることができ
る。
【0024】請求項2及び3記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果を得る上で、感温抵抗が動作した
ことを簡単かつ確実に検知できる。
項1記載の発明の効果を得る上で、感温抵抗が動作した
ことを簡単かつ確実に検知できる。
【0025】請求項4記載の発明によれば、リセット状
態維持手段によって制御回路の動作停止状態が維持され
るので、リセット回路が制御回路の動作を一旦停止させ
たとしても、感温抵抗の温度がまだ高い状態で即座に制
御回路の動作が再開されてしまうような不都合がなく、
感温抵抗の必要以上の発熱を確実に防止することができ
る。
態維持手段によって制御回路の動作停止状態が維持され
るので、リセット回路が制御回路の動作を一旦停止させ
たとしても、感温抵抗の温度がまだ高い状態で即座に制
御回路の動作が再開されてしまうような不都合がなく、
感温抵抗の必要以上の発熱を確実に防止することができ
る。
【0026】請求項5及び6記載の発明によれば、請求
項1ないし4の何れか一記載の電子スタータを用いてい
るので、感温抵抗を有する電子スタータを用いた始動方
式において、放電灯が寿命末期の際、感温抵抗が冷める
のを待つことなく放電灯を交換しても始動点灯する放電
灯点灯装置や照明装置を提供することができる。
項1ないし4の何れか一記載の電子スタータを用いてい
るので、感温抵抗を有する電子スタータを用いた始動方
式において、放電灯が寿命末期の際、感温抵抗が冷める
のを待つことなく放電灯を交換しても始動点灯する放電
灯点灯装置や照明装置を提供することができる。
【図1】本発明の電子スタータ及び放電灯点灯装置の一
実施の形態を示す回路構成図
実施の形態を示す回路構成図
【図2】本発明の照明装置の一実施の形態を示す一部切
欠いた正面図
欠いた正面図
【図3】従来の電子スタータ及び放電灯点灯装置を示す
回路構成図
回路構成図
1:放電灯 2:放電灯点灯装置 3:インダクタ装置 4:電子スタータ 7:半導体スイッチング装置 8:感温抵抗 9:制御回路 10:リセット回路 ZD2 :電圧検知手段
Claims (6)
- 【請求項1】 インダクタ装置を介して交流電源により
付勢される放電灯と並列的に設けられ、オン・オフ動作
によりインダクタ装置にキック電圧を発生させる半導体
スイッチング装置と;半導体スイッチング装置の制御信
号を断続する制御回路と;半導体スイッチング装置に直
列に接続された感温抵抗と;感温抵抗が動作したことを
検知して制御回路の動作を停止させるリセット回路と;
を有することを特徴とする電子スタータ。 - 【請求項2】 リセット回路は、半導体スイッチング装
置と感温抵抗との直列回路の両端間の電圧が所定値を越
えた場合に感温抵抗が動作したことを検知する電圧検知
手段を有する;ことを特徴とする請求項1記載の電子ス
タータ。 - 【請求項3】 リセット回路は、感温抵抗の温度が所定
温度を越えた場合に感温抵抗が動作したことを検知する
温度検知手段を有する;ことを特徴とする請求項1記載
の電子スタータ。 - 【請求項4】 リセット回路は、制御回路の動作停止状
態を維持するリセット状態維持手段を有する;ことを特
徴とする請求項2記載の電子スタータ。 - 【請求項5】 請求項1ないし4の何れか一記載の電子
スタータと;電子スタータの動作に応じて放電灯に対し
キック電圧を発生する安定器と;を有することを特徴と
する放電灯点灯装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の放電灯点灯装置と;放電
灯とともに放電灯点灯装置が実装される器具本体と;を
有することを特徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25285295A JPH0997691A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 電子スタータ、放電灯点灯装置及び照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25285295A JPH0997691A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 電子スタータ、放電灯点灯装置及び照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0997691A true JPH0997691A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17243077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25285295A Pending JPH0997691A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 電子スタータ、放電灯点灯装置及び照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0997691A (ja) |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25285295A patent/JPH0997691A/ja active Pending
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