JPH0997665A - Cvケーブル接続部の異常検知方法 - Google Patents
Cvケーブル接続部の異常検知方法Info
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- JPH0997665A JPH0997665A JP25399095A JP25399095A JPH0997665A JP H0997665 A JPH0997665 A JP H0997665A JP 25399095 A JP25399095 A JP 25399095A JP 25399095 A JP25399095 A JP 25399095A JP H0997665 A JPH0997665 A JP H0997665A
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- Japan
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- connection part
- cable
- cable connection
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CVケーブル接続部の、内部放電などの異常
を検知する方法を提供すること。 【解決手段】 CVケーブル接続部内を減圧吸引して、
接続部内に存在する蒸発物を冷却剤により冷却したトラ
ップ内に捕捉し、捕捉した蒸発物を分析することを特徴
とするCVケーブル接続部の異常検知方法である。捕捉
した蒸発物からは炭素数1〜5の炭化水素を検出する。
を検知する方法を提供すること。 【解決手段】 CVケーブル接続部内を減圧吸引して、
接続部内に存在する蒸発物を冷却剤により冷却したトラ
ップ内に捕捉し、捕捉した蒸発物を分析することを特徴
とするCVケーブル接続部の異常検知方法である。捕捉
した蒸発物からは炭素数1〜5の炭化水素を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCVケーブル接続部
の、内部放電等の異常を検知する方法に関する。
の、内部放電等の異常を検知する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高電圧ケーブル絶縁診断法とし
て、OFケーブル(油入りケーブル)については絶縁油
を採取して、該絶縁油中のガス分析を行う方法が行われ
ている。すなわち、前記絶縁油中に残留する、放電ある
いは熱劣化に伴って生じた、水素ガス、炭化水素ガス、
一酸化炭素ガス、炭酸ガス等の分解ガスを検出すること
により、絶縁油の絶縁劣化等の異常を検知する方法が行
われている。しかし、CVケーブルについては、上記に
相当する異常検知方法はないが、最近、特に66KV以
上の特高ないし超高圧CVケーブルで部分放電診断方法
などの異常検知方法が用いられつつある。
て、OFケーブル(油入りケーブル)については絶縁油
を採取して、該絶縁油中のガス分析を行う方法が行われ
ている。すなわち、前記絶縁油中に残留する、放電ある
いは熱劣化に伴って生じた、水素ガス、炭化水素ガス、
一酸化炭素ガス、炭酸ガス等の分解ガスを検出すること
により、絶縁油の絶縁劣化等の異常を検知する方法が行
われている。しかし、CVケーブルについては、上記に
相当する異常検知方法はないが、最近、特に66KV以
上の特高ないし超高圧CVケーブルで部分放電診断方法
などの異常検知方法が用いられつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電力設備に
用いる高圧機器の絶縁体には、絶縁性が良く、経済性等
に優れた材料が要求され、様々な有機高分子材料が用い
られている。このような有機高分子材料の絶縁劣化等の
一原因は内部部分放電であり、該内部部分放電は、CV
ケーブルの接続部内で特に発生しやすく、CVケーブル
の接続部の固体絶縁材料の形成時の残留揮発成分の気化
あるいは導体部分との剥離などが原因で生じるボイド内
で繰り返しパルス的に発生する微弱な放電であるため、
その検出は極めて困難である。CVケーブル接続部内の
絶縁体が内部放電にさらされ続けると外部から検知され
ないまま、ボイドに面した絶縁体表面の侵食が進行し、
樹枝状破壊路が発生した後に急激に固体部分の全路破壊
に至る。このような全路破壊などの絶縁破壊事故を未然
に防止するためには、CVケーブル接続部の内部放電等
の異常を検知することが必要である。
用いる高圧機器の絶縁体には、絶縁性が良く、経済性等
に優れた材料が要求され、様々な有機高分子材料が用い
られている。このような有機高分子材料の絶縁劣化等の
一原因は内部部分放電であり、該内部部分放電は、CV
ケーブルの接続部内で特に発生しやすく、CVケーブル
の接続部の固体絶縁材料の形成時の残留揮発成分の気化
あるいは導体部分との剥離などが原因で生じるボイド内
で繰り返しパルス的に発生する微弱な放電であるため、
その検出は極めて困難である。CVケーブル接続部内の
絶縁体が内部放電にさらされ続けると外部から検知され
ないまま、ボイドに面した絶縁体表面の侵食が進行し、
樹枝状破壊路が発生した後に急激に固体部分の全路破壊
に至る。このような全路破壊などの絶縁破壊事故を未然
に防止するためには、CVケーブル接続部の内部放電等
の異常を検知することが必要である。
【0004】しかしながら、特に66KVクラス以上の
CVケーブルについては、接続部の異常を検知すること
ができる有効な方法がない。最近、採用されつつある部
分放電診断法についても、ノイズ対策などの煩雑さや実
績が少なく、未だ異常検知の信頼性が確立していないと
いう問題がある。
CVケーブルについては、接続部の異常を検知すること
ができる有効な方法がない。最近、採用されつつある部
分放電診断法についても、ノイズ対策などの煩雑さや実
績が少なく、未だ異常検知の信頼性が確立していないと
いう問題がある。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、信頼性の高い、CVケーブル接続部の異常検知方法
を提供することを課題とする。
で、信頼性の高い、CVケーブル接続部の異常検知方法
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のCVケーブル接
続部の異常検知方法は、CVケーブル接続部内を減圧吸
引して、該接続部内に存在する蒸発物を冷却剤により冷
却したトラップ内に捕捉し、捕捉した蒸発物を分析する
ことを特徴とする。また、本発明の異常検知方法は、前
記のようにして捕捉した蒸発物を分析して炭素数1〜5
の炭化水素を検出することを特徴とする。
続部の異常検知方法は、CVケーブル接続部内を減圧吸
引して、該接続部内に存在する蒸発物を冷却剤により冷
却したトラップ内に捕捉し、捕捉した蒸発物を分析する
ことを特徴とする。また、本発明の異常検知方法は、前
記のようにして捕捉した蒸発物を分析して炭素数1〜5
の炭化水素を検出することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】CVケーブル接続部内のボイドで
内部放電が発生すると、放電によって生じる原子状酸素
などの活性物質によって、接続部絶縁体或いはCVケー
ブルの架橋ポリエチレンなどの絶縁体表面が酸化され、
これらの絶縁体が徐々に劣化して分解ガスが発生し、こ
の分解ガスはCVケーブル接続部内に蒸発物として残留
する。
内部放電が発生すると、放電によって生じる原子状酸素
などの活性物質によって、接続部絶縁体或いはCVケー
ブルの架橋ポリエチレンなどの絶縁体表面が酸化され、
これらの絶縁体が徐々に劣化して分解ガスが発生し、こ
の分解ガスはCVケーブル接続部内に蒸発物として残留
する。
【0008】CVケーブル接続部内に蒸発物として残留
する前記分解ガスとは水素、一酸化炭素、炭酸ガス或い
はメタン、エタン、エチレン、アセチレン、プロパン、
プロピレン等の各種炭化水素である。これらの分解ガス
のうち、特にメタン、エタン、エチレン、アセチレン、
プロパン、プロピレン等の、炭素数1〜5の脂肪族炭化
水素は、有機物への溶解度が大きいため、発生後、接続
部絶縁体あるいは防水混和物層など内に長期間残留し、
容易には大気中に拡散消失しないという特性がある。こ
の特性を利用して、メタン等の炭化水素ガスを次のよう
にして効率的に捕捉し、該捕捉した蒸発物を分析するこ
とにより、CVケーブル接続部の異常を検知することが
できる。
する前記分解ガスとは水素、一酸化炭素、炭酸ガス或い
はメタン、エタン、エチレン、アセチレン、プロパン、
プロピレン等の各種炭化水素である。これらの分解ガス
のうち、特にメタン、エタン、エチレン、アセチレン、
プロパン、プロピレン等の、炭素数1〜5の脂肪族炭化
水素は、有機物への溶解度が大きいため、発生後、接続
部絶縁体あるいは防水混和物層など内に長期間残留し、
容易には大気中に拡散消失しないという特性がある。こ
の特性を利用して、メタン等の炭化水素ガスを次のよう
にして効率的に捕捉し、該捕捉した蒸発物を分析するこ
とにより、CVケーブル接続部の異常を検知することが
できる。
【0009】図1は、蒸発物の捕捉に用いる装置の一例
の要部側面図である。蒸発物の捕捉は、CVケーブル接
続部2内を減圧吸引して、CVケーブル接続部2内に存
在する蒸発物を吸引し、該吸引した蒸発物を冷却剤21
により冷却したトラップ20内に捕捉する、則ちトラッ
プすることにより行う。
の要部側面図である。蒸発物の捕捉は、CVケーブル接
続部2内を減圧吸引して、CVケーブル接続部2内に存
在する蒸発物を吸引し、該吸引した蒸発物を冷却剤21
により冷却したトラップ20内に捕捉する、則ちトラッ
プすることにより行う。
【0010】図1に示すように、CVケーブル接続部2
の銅管などの防食管3に孔を開けて、該孔に管状のコネ
クター33を接続する。コネクター33はCVケーブル
接続部2の作製時に予め設けておくこともできるし、蒸
発物の採取直前に後付けしても良い。コネクター33、
ゴム管34、開閉バルブ35等を介して、CVケーブル
の接続部2内とトラップ20内とを連通させる。トラッ
プ20は蒸発物を捕捉するための容器であって、該トラ
ップ20は冷却剤21で冷却する。メタン等の低沸点炭
化水素ガスを確実に捕捉できるようにするため、冷却剤
21としてはメタンより沸点が低いもの、例えば沸点ー
196゜Cの液体窒素、液体空気等が好ましい。
の銅管などの防食管3に孔を開けて、該孔に管状のコネ
クター33を接続する。コネクター33はCVケーブル
接続部2の作製時に予め設けておくこともできるし、蒸
発物の採取直前に後付けしても良い。コネクター33、
ゴム管34、開閉バルブ35等を介して、CVケーブル
の接続部2内とトラップ20内とを連通させる。トラッ
プ20は蒸発物を捕捉するための容器であって、該トラ
ップ20は冷却剤21で冷却する。メタン等の低沸点炭
化水素ガスを確実に捕捉できるようにするため、冷却剤
21としてはメタンより沸点が低いもの、例えば沸点ー
196゜Cの液体窒素、液体空気等が好ましい。
【0011】次いで真空ポンプなどによりトラップ20
内を排気し、トラップ20などを介してCVケーブル接
続部2内を減圧吸引する。トラップ20の内圧は、約
0.01から1mmHgの範囲に減圧保持することが好
ましい。CVケーブル接続部2内の架橋ポリエチレン、
内部半導電層、接続部絶縁体6、、外部しゃへい層、防
水混和物層7等の部材内に存在する蒸発物、例えばメタ
ン(沸点ー161゜C)、エタン(沸点ー88゜C)、
エチレン(沸点ー104゜C)、アセチレン(沸点ー8
4゜C)、プロパン(沸点ー42゜C)、プロピレン
(沸点ー48゜C)等の炭化水素ガスが減圧下に蒸発す
る。これらの蒸発物は、コネクター33、ゴム管34、
開閉バルブ35等の管路を通って、トラップ20の方向
に吸引されて、トラップ20内に流入する。そして、該
吸引された蒸発物は冷却剤21により冷却されたトラッ
プ20内に液化又は固化して捕捉される。
内を排気し、トラップ20などを介してCVケーブル接
続部2内を減圧吸引する。トラップ20の内圧は、約
0.01から1mmHgの範囲に減圧保持することが好
ましい。CVケーブル接続部2内の架橋ポリエチレン、
内部半導電層、接続部絶縁体6、、外部しゃへい層、防
水混和物層7等の部材内に存在する蒸発物、例えばメタ
ン(沸点ー161゜C)、エタン(沸点ー88゜C)、
エチレン(沸点ー104゜C)、アセチレン(沸点ー8
4゜C)、プロパン(沸点ー42゜C)、プロピレン
(沸点ー48゜C)等の炭化水素ガスが減圧下に蒸発す
る。これらの蒸発物は、コネクター33、ゴム管34、
開閉バルブ35等の管路を通って、トラップ20の方向
に吸引されて、トラップ20内に流入する。そして、該
吸引された蒸発物は冷却剤21により冷却されたトラッ
プ20内に液化又は固化して捕捉される。
【0012】前記のようにしてトラップ20内に捕捉さ
れた蒸発物23は、接続部の異常検知のため分析され
る。好ましい分析は、捕捉された蒸発物の総重量、炭素
数1〜5の炭化水素を検出する分析である。炭素数1〜
5の炭化水素の確認とその組成の分析はガスクロマトグ
ラフ等の分析装置を用いて行う。捕捉された蒸発物23
の総重量或いは組成分析から、CVケーブル接続部内で
の内部放電などの異常を検知できる。課電時間を変えて
炭化水素の検出を行えば、内部放電の進行状況を検知す
ることができる。内部放電が進行して、全路破壊などの
絶縁破壊事故の虞があれば、CVケーブル接続部を取り
替えるなどして絶縁破壊事故を未然に防止する。
れた蒸発物23は、接続部の異常検知のため分析され
る。好ましい分析は、捕捉された蒸発物の総重量、炭素
数1〜5の炭化水素を検出する分析である。炭素数1〜
5の炭化水素の確認とその組成の分析はガスクロマトグ
ラフ等の分析装置を用いて行う。捕捉された蒸発物23
の総重量或いは組成分析から、CVケーブル接続部内で
の内部放電などの異常を検知できる。課電時間を変えて
炭化水素の検出を行えば、内部放電の進行状況を検知す
ることができる。内部放電が進行して、全路破壊などの
絶縁破壊事故の虞があれば、CVケーブル接続部を取り
替えるなどして絶縁破壊事故を未然に防止する。
【0013】本発明の異常検知方法は、テープ式ジョイ
ント(TJ)、テープ式モールドジョイント(TM
J)、押出モールドジョイント(EMJ)あるいはプレ
ハブジョイント(PJ)等の各種のCVケーブル接続部
の異常検知手段として適用できる。
ント(TJ)、テープ式モールドジョイント(TM
J)、押出モールドジョイント(EMJ)あるいはプレ
ハブジョイント(PJ)等の各種のCVケーブル接続部
の異常検知手段として適用できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明する。図1に示
すように、導体断面積が400mm2のCVケーブル4
とCVケーブル4との導体接続部5の外周に接続部絶縁
体6として絶縁ゴムテープを巻き上げ、該絶縁ゴムテー
プの外側に防水混和物層7を設け、該防水混和物層7の
外側に銅管を防食管3として設け、さらにAl被を金属
被9として設けることにより66KVクラスのテープ式
CVケーブル接続部を、実施例品と比較例品の2種類作
製した。比較例品の接続部絶縁体6内には、絶縁ゴムテ
ープ巻きの際、該テープの一部を型くずれさせて、直径
1から3mmのボイドを数個含ませた。実施例品の接続
部絶縁体6内には、絶縁ゴムテープ巻きの際、ボイドを
含ませなかった。
すように、導体断面積が400mm2のCVケーブル4
とCVケーブル4との導体接続部5の外周に接続部絶縁
体6として絶縁ゴムテープを巻き上げ、該絶縁ゴムテー
プの外側に防水混和物層7を設け、該防水混和物層7の
外側に銅管を防食管3として設け、さらにAl被を金属
被9として設けることにより66KVクラスのテープ式
CVケーブル接続部を、実施例品と比較例品の2種類作
製した。比較例品の接続部絶縁体6内には、絶縁ゴムテ
ープ巻きの際、該テープの一部を型くずれさせて、直径
1から3mmのボイドを数個含ませた。実施例品の接続
部絶縁体6内には、絶縁ゴムテープ巻きの際、ボイドを
含ませなかった。
【0015】実施例品と比較例品のそれそれの防食管3
に穿孔を設け、該穿孔に管状のコネクター33を接続し
て設けた後、実施例品と比較例品の2種類のテープ式C
Vケーブル接続部(TJ)のそれぞれに、50KVの電
圧を1ヶ月間課電した。課電後、図1に示すように、ト
ラップ20等をコネクター33に接続し、前述のように
して、CVケーブル接続部2内を0.1mmHgの圧力
に減圧し、CVケーブル接続部2内の蒸発物を2時間減
圧吸引して、液体窒素21で冷却したトラップ20内に
蒸発物を液化せしめて捕捉した。捕捉された蒸発物23
の総重量を測定した後、該蒸発物23をガスクロマトグ
ラフを用いて組成分析した。比較例品の捕捉された蒸発
物23からは、メタン(14%)、エタン(12%)、
エチレン(22%)、アセチレン(29%)、プロパン
(8%)、プロピレン(15%)等の炭化水素ガスが検
出された。但し、括弧内は体積%で表示した、蒸発物の
組成である。一方、実施例品の捕捉された蒸発物23か
らは、メタン等の炭化水素ガスは検出されなかった。
に穿孔を設け、該穿孔に管状のコネクター33を接続し
て設けた後、実施例品と比較例品の2種類のテープ式C
Vケーブル接続部(TJ)のそれぞれに、50KVの電
圧を1ヶ月間課電した。課電後、図1に示すように、ト
ラップ20等をコネクター33に接続し、前述のように
して、CVケーブル接続部2内を0.1mmHgの圧力
に減圧し、CVケーブル接続部2内の蒸発物を2時間減
圧吸引して、液体窒素21で冷却したトラップ20内に
蒸発物を液化せしめて捕捉した。捕捉された蒸発物23
の総重量を測定した後、該蒸発物23をガスクロマトグ
ラフを用いて組成分析した。比較例品の捕捉された蒸発
物23からは、メタン(14%)、エタン(12%)、
エチレン(22%)、アセチレン(29%)、プロパン
(8%)、プロピレン(15%)等の炭化水素ガスが検
出された。但し、括弧内は体積%で表示した、蒸発物の
組成である。一方、実施例品の捕捉された蒸発物23か
らは、メタン等の炭化水素ガスは検出されなかった。
【0016】1ヶ月間課電後の、実施例と比較例の前記
テープ式CVケーブル接続部2を解体した所、実施例品
の絶縁ゴムテープ6内には放電痕が認められなかった
が、比較例品の絶縁ゴムテープ6内には多数の放電痕が
認められた。則ち、メタン等の炭化水素ガスの検出と放
電痕の発生には相関があり、メタン等の炭化水素ガスの
検出という非破壊試験により、CVケーブル接続部の内
部放電という異常を検知できることが分かった。
テープ式CVケーブル接続部2を解体した所、実施例品
の絶縁ゴムテープ6内には放電痕が認められなかった
が、比較例品の絶縁ゴムテープ6内には多数の放電痕が
認められた。則ち、メタン等の炭化水素ガスの検出と放
電痕の発生には相関があり、メタン等の炭化水素ガスの
検出という非破壊試験により、CVケーブル接続部の内
部放電という異常を検知できることが分かった。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、CVケーブル接続
部内を減圧吸引するので、CVケーブル接続部内に残留
する分解ガスなどの蒸発物を確実に蒸発せしめることが
できる。 また、蒸発した蒸発物は、液体窒素などの低
沸点冷却剤により冷却したトラップ内に捕捉されるの
で、メタン等の炭化水素ガスまでもほぼその全量を捕捉
される。従って、捕捉された蒸発物を用いての本発明の
異常検知方法は検知精度に優れ信頼性が良い。さらにま
た、蒸発物から炭素数1〜5の炭化水素を検出するの
で、CVケーブル接続部内の内部放電などの異常を、非
破壊試験により検知でき、全路破壊などのCVケーブル
接続部の絶縁破壊事故などを未然に防止することができ
る。
部内を減圧吸引するので、CVケーブル接続部内に残留
する分解ガスなどの蒸発物を確実に蒸発せしめることが
できる。 また、蒸発した蒸発物は、液体窒素などの低
沸点冷却剤により冷却したトラップ内に捕捉されるの
で、メタン等の炭化水素ガスまでもほぼその全量を捕捉
される。従って、捕捉された蒸発物を用いての本発明の
異常検知方法は検知精度に優れ信頼性が良い。さらにま
た、蒸発物から炭素数1〜5の炭化水素を検出するの
で、CVケーブル接続部内の内部放電などの異常を、非
破壊試験により検知でき、全路破壊などのCVケーブル
接続部の絶縁破壊事故などを未然に防止することができ
る。
【図1】 本発明の異常検知方法に用いる装置の一例の
要部側面図である。
要部側面図である。
2 CVケーブル接続部、 3 防食管、 4
CVケーブル、5 導体接続部、 6
接続部絶縁体、7 防水混和物層、9 金属被、
20 トラップ、 21 冷却剤、2
3 捕捉された蒸発物、 33 コネクター、 34
ゴム管、35 開閉バルブ
CVケーブル、5 導体接続部、 6
接続部絶縁体、7 防水混和物層、9 金属被、
20 トラップ、 21 冷却剤、2
3 捕捉された蒸発物、 33 コネクター、 34
ゴム管、35 開閉バルブ
Claims (2)
- 【請求項1】 CVケーブル接続部内を減圧吸引して、
該接続部内に存在する蒸発物を冷却剤により冷却したト
ラップ内に捕捉し、捕捉した蒸発物を分析することを特
徴とするCVケーブル接続部の異常検知方法。 - 【請求項2】 捕捉した蒸発物を分析して炭素数1〜5
の炭化水素を検出することを特徴とする請求項1記載の
CVケーブル接続部の異常検知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25399095A JPH0997665A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | Cvケーブル接続部の異常検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25399095A JPH0997665A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | Cvケーブル接続部の異常検知方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0997665A true JPH0997665A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17258741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25399095A Pending JPH0997665A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | Cvケーブル接続部の異常検知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0997665A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU170264U1 (ru) * | 2016-11-07 | 2017-04-19 | Общество с ограниченной ответственностью "Научно-производственная фирма "БИТЕК" | Муфта кабельного ввода для подключения погружных электродвигателей |
RU170310U1 (ru) * | 2016-11-07 | 2017-04-21 | Общество с ограниченной ответственностью "Научно-производственная фирма "БИТЕК" | Муфта кабельного ввода для подключения погружных электродвигателей |
CN108593791A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-09-28 | 广州岭南电缆股份有限公司 | 一种交联电缆绝缘线芯副产物的检测方法 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25399095A patent/JPH0997665A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU170264U1 (ru) * | 2016-11-07 | 2017-04-19 | Общество с ограниченной ответственностью "Научно-производственная фирма "БИТЕК" | Муфта кабельного ввода для подключения погружных электродвигателей |
RU170310U1 (ru) * | 2016-11-07 | 2017-04-21 | Общество с ограниченной ответственностью "Научно-производственная фирма "БИТЕК" | Муфта кабельного ввода для подключения погружных электродвигателей |
CN108593791A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-09-28 | 广州岭南电缆股份有限公司 | 一种交联电缆绝缘线芯副产物的检测方法 |
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