JPH0997009A - シート状部材 - Google Patents

シート状部材

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JPH0997009A
JPH0997009A JP27655595A JP27655595A JPH0997009A JP H0997009 A JPH0997009 A JP H0997009A JP 27655595 A JP27655595 A JP 27655595A JP 27655595 A JP27655595 A JP 27655595A JP H0997009 A JPH0997009 A JP H0997009A
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JP27655595A
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Masahiro Ishikawa
正洋 石川
Naoki Matsuyama
直樹 松山
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザによって複写機の前ドアに貼着される
シート状部材を、その前ドアから剥がすことなく、その
前ドアを再生処理できるようにしたシート状部材を提供
する。 【解決手段】 シート基材7の表面に加筆コート層8が
積層され、その裏面に粘着剤層9が積層されたシート状
部材6であって、その粘着剤層9によってシート状部材
6が複写機の前ドア2に貼着される。シート基材7は、
前ドア2を構成する熱可塑性合成樹脂と相溶性のある熱
可塑性樹脂より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の製造に貼着
され、ユーザによって所望する情報が記入されるシート
状部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ、その
複合機などの画像形成装置や、ワープロ、パソコンなど
の事務機器、或いはテレビ、ビデオなどの民生機器、又
はその他の各種の製品が、オフィスや一般家庭内などで
広く使用されている。その際、このような各種の工業製
品を使いやすくするため、ユーザ自身がその製品の部品
に、紙や樹脂フィルムなどから成るシート状部材を貼着
し、その表面にその製品の操作方法や製品の管理責任者
名などの情報を記入することが一般に行われている。
【0003】ところで、特に近年、環境の保護や、一層
の省資原化を図る目的で、リサイクル性に優れた製品の
出現が強く要望されている。そこで、従来より各種製品
の部品、例えば、その外装部品を熱可塑性合成樹脂によ
り構成し、これを使い尽したとき、その部品を廃棄せず
に当該部品を再生処理してこれを再利用することが行わ
れている。例えば、使用し終えた熱可塑性合成樹脂製の
部品をシュレッダによってペレット状に破砕し、これを
加熱溶融して再び何らの部品として成形し、その再生成
形品を再度使用するのである。
【0004】ところが、再生処理しようとする製品の部
品に、前述のように紙などから成るシート状部材が貼着
されていると、その部品とシート状部材が全く異種材料
より成るため、当該部品を破砕して溶融すると、そのな
かにシート状部材の材料が混入する。かかる溶融材料に
よって再生部品を成形したとすれば、その再生成形品の
機械的強度などの特性が著しく低下し、これをその部品
として再利用することができない。特に最近では、再生
成形品を、その再生前の製品の部品と同じグレードの部
品として使用することが試みられているが、上述のよう
にシート状部材が混入した材料からは、このようなグレ
ードの製品を再生することは困難である。
【0005】そこで、特に同じグレード材への再生を行
うためには、再生処理すべき部品から、シート状部材を
剥がし、これを除去した後の熱可塑性合成樹脂製の部品
だけを破砕し、これを溶融して再生成形品を得る必要が
ある。ところが、部品からシート状部材を剥がす作業
は、手間と時間のかかる大変面倒な作業であり、これに
よりその部品の再生コストが上昇する欠点を免れない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その目的とす
るところは、部品から剥がすことなく、当該部品をその
まま再生処理できるシート状部材を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、製品に同梱され、この製品の部品に貼着さ
れるシート状部材であって、シート基材と、その表面に
積層された加筆性のあるコート層と、シート基材の裏面
に積層された粘着剤層とを有し、これらのうちの少なく
ともシート基材が、そのシート状部材が貼着される熱可
塑性合成樹脂製の部品と互いに相溶性のある熱可塑性合
成樹脂により構成されていることを特徴とするシート状
部材を提案する。
【0008】その際、上記構成において、部品に貼着さ
れたシート状部材をその部品から剥がすことなく当該部
品を再生処理できることを示す表示が、シート状部材の
表面に記入されていると有利である。
【0009】また、上記各構成において、シート状部材
が貼着される部品とそのシート状部材の粘着剤層との接
着力が、当該粘着剤層とシート基材との接着力よりも弱
いと特に有利である。
【0010】さらに、上記各構成において、シート状部
材を貼着すべき部位を示す表示が、当該シート状部材の
表面に記入されていると有利である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0012】図1は工業製品の一例である複写機を示
し、この複写機は、外装カバー1、前ドア2、操作パネ
ルカバー3、給紙カセット前カバー4、原稿押えカバー
5などの外装部品や、その内部の図示していない各種要
素などの多数の部品から構成されている。
【0013】このような複写機の部品、通常はその外装
部品の表面に、ユーザ自身によってシート状部材6が貼
着され、その表面にユーザの所望する情報、例えば複写
機の管理責任者名や、複写機の操作方法などが記入され
ている。図1に示した複写機では、その前ドア2にシー
ト状部材6が貼着されている。
【0014】その際、従来はユーザが紙や樹脂フィルム
などのシート状部材を自ら用意し、これを複写機の部品
に貼り付けていた。このため、先に説明したように、複
写機の部品を再生処理するとき、そのシート状部材をそ
の部品から剥がさなければならず、その作業に多大な手
間と時間を必要としていた。
【0015】そこで、本例のシート状部材6は、新品の
複写機が製造工場や販売業者からユーザへ向けて出荷さ
れるとき、その複写機に付属品として同梱され、複写機
がユーザの元に納入されてから、ユーザ自身が、必要に
応じてそのシート状部材6を複写機の所望する部品に貼
着できるようになっている。ユーザが複写機の部品に貼
着するシート状部材6が予め指定されていて、ユーザが
これ以外のシート状部材を複写機に貼着しないようにし
ているのである。ユーザは、予め決められたシート状部
材6を複写機の所望する部品に貼着してから、その表面
に必要情報を記入するか、又はその情報を記入したシー
ト状部材6を部品上に貼着する。
【0016】図2は、複写機と共に梱包され、未だその
部品に貼着されていないシート状部材6を示す平面図で
あり、図3はそのIII−III線断面図である。この図から
判るように、シート状部材6は、シート基材7と、その
表面の全面に一体に積層された加筆性のあるコート層
(以下、加筆コート層という)8と、シート基材7の裏
面の全面に積層された粘着剤層9とを有し、その粘着剤
層9は離型性の高い剥離シート10に貼られている。
【0017】複写機がユーザの元に届いた後、ユーザ自
身が複写機に同梱されたシート状部材6を剥離シート1
0から剥がし、そのシート状部材6を、その粘着剤層9
によって、複写機の所望する部品、例えば図1及び図4
に示したようにその前ドア2の外表面に貼り付ける。シ
ート基材7の表面にコーティングされた加筆コート層8
は、ボールペン、サインペン又は鉛筆などの適宜な筆記
具によって必要情報を記入できるように構成されたもの
であり、ユーザは、シート状部材6を複写機に貼着する
前、又はその後に、表面の加筆コート層8に自らの好み
の筆記具によって自由に必要情報を記入することができ
る。
【0018】このように、加筆コート層8を、実質的に
いかなる筆記具によっても必要情報を記入できるように
すれば、ユーザは必ずシート状部材6を使用することに
なる。ユーザの好みの筆記具を使用したとき、これによ
って、必要情報をシート状部材6に記入できないことが
あると、ユーザは自ら用意した紙などのシート状部材を
使用するおそれがあるが、いかなる筆記具によっても、
その加筆コート層8に必要情報を記入できれば、このよ
うな事態の発生を阻止することができる。
【0019】シート状部材6が貼着される複写機の部
品、すなわち外装カバー1、前ドア2、操作パネルカバ
ー3、給紙カセットカバー4及び原稿押えカバー5など
の外装部品は、再生処理可能な熱可塑性合成樹脂により
構成されている。そして、その各部品には、その材質
と、その材料のグレードを示す文字や記号などが、例え
ば彫り込みによって記入されている。各部品を製造する
際、その成形型によって、その各部品に材質とグレード
を示す文字や記号を刻印成形するのである。複写機本体
の内部に収められた要素にも、その材質とグレードを示
す記号や文字が記入されている。このように各部品に材
質やグレードを記入するのは、複写機を再生処理すると
き、同一材質の部品、ないしは同一グレードの部品ごと
に分別し、その分別した部品ごとに再生処理することに
よって高品質な再生成形品が得られるようにするためで
ある。
【0020】ここで、シート状部材6を構成するシート
基材7、加筆コート層8、及び粘着剤層9のうち、少な
くともシート基材7は、そのシート状部材6が貼着され
る熱可塑性合成樹脂製の部品と互いに相溶性のある熱可
塑性合成樹脂により構成されている。
【0021】図1に示した複写機を使用し尽したとき、
この複写機はユーザの元からリサイクル業者のところに
搬入され、ここで解体され、その外装部品などの再利用
可能な部品は再生処理される。このとき、上述のよう
に、シート状部材6の少なくともシート基材7は、これ
が貼着された外装部品と相溶性の良い熱可塑性合成樹脂
より成るので、そのシート状部材6を、部品(図1及び
図4の例では前ドア2)から剥がすことなく、これをそ
のまま、例えば図示していないシュレッダによって一辺
が5mm程度のペレットに破砕し、これを加熱溶融すれ
ば、その部品を構成する樹脂材料と、シート状部材6を
構成する樹脂材料が互いに良好に溶融し合う。よってか
かる材料を、図示していない成形機によって所定の部品
に成形すれば、再生前の部品とほとんど特性の変らな
い、充分に使用に耐え得る特性の部品を再生することが
できる。このように、再生すべき部品からシート状部材
6を剥がさずとも、高品質の再生成形品が得られるの
で、その再生コストを支障なく下げることができる。
【0022】一般に、複写機の外装カバー1、前ドア
2、操作パネルカバー3、給紙カセット前カバー4及び
原稿押えカバー5などの外装部品は、PS(ポリスチレ
ン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、ABS(ア
クリル・ブタジエン・スチレン)、又はPPO(ポリフ
ェニルオキサイド)などの熱可塑性樹脂により構成され
ることが多いが、これらの樹脂材料より成る部品に貼着
されるシート状部材6のシート基材7としては、次に例
示する樹脂材料を使用することが好ましい。
【0023】PSより成る外装部品に対しては、これと
相溶性のある例えばPC(ポリカーボネイト)、又はP
MMA(メタクリル樹脂)のほか、この外装部品の材料
と同じPSより成るシート基材7を有利に用いることが
できる。またPPEより成る外装部品に対しては、これ
と相溶性のある例えばPS、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)、ABS、PC、又はPMMAのほか、こ
の外装部品の材料と同じPPEより成るシート基材7を
有利に使用できる。さらに、ABSより成る外装部品に
対しては、これと相溶性のある例えばPS、PET、P
C、又はPMMAのほか、この外装部品の材料と同じA
BSより成るシート基材7を有利に使用できる。またP
POより成る外装部品に対しては、これと相溶性のある
例えばPS、又はABSのほか、その外装部品の材料と
同じPPOより成るシート基材7を有利に用いることが
できる。
【0024】外装部品とこれに貼着されるシート状部材
6のシート基材7を、上に例示した如き熱可塑性樹脂に
よって構成することにより、かかるシート状部材6を前
ドア2から剥がすことなく、これをそのまま再生処理し
ても、その再生品の特性、例えば機械的な強度(曲げ強
度や衝撃強度)などが大きく低下することはない。この
ようにして再生コストを低減でき、再生成形品のコスト
を低減することができるのである。
【0025】ここで、製品の部品を構成する熱可塑性樹
脂と、これに貼着されたシート基材を構成する熱可塑性
樹脂が互いに相溶性を有しているとは、上述したところ
から理解できるように、これらを再生して得た成形品
が、その本来の目的に使用したとき、その使用に耐え得
る特性を維持できる程度に、再生前の部品とシート基材
とを構成する各熱可塑性樹脂が互いに相溶性を有してい
ることを意味している。
【0026】シート状部材6は、その大半がシート基材
7であり、加筆コート層8と粘着剤層9の割合は一般に
極くわずかである。このため、上述のように、シート状
部材6のシート基材7と、シート状部材6が貼着される
部品とを、相溶性の良い熱可塑性合成樹脂で構成すれ
ば、シート状部材6を貼り付けたまま、その部品を再生
処理しても、前述の如く高品質な再生品を得ることがで
きる。
【0027】このように、一般には、シート状部材6の
加筆コート層8及び粘着剤層9と、これが貼着される部
品との相溶性について特に考慮しなくともよいが、加筆
コート層8と粘着剤層9についても、シート状部材6が
貼着される部品と互いに相溶性の良い材料によって構成
すれば、再生品の品質をより一層高めることができる。
【0028】外装部品とシート基材7を接合する熱可塑
性樹脂の粘着剤としては、例えばPMMAを使用でき、
かかる粘着剤は、例えばPS、PPE、ABSなどに対
して相溶性が良好であり、よってPMMAを粘着剤層と
して使用したときは、PS、PPE、又はABSなどの
樹脂によって外装部品とシート基材7をそれぞれ構成す
ることが好ましい。
【0029】図5及び図6に示した例では、図2及び図
3に示したシート状部材と同様に構成された互いにサイ
ズの異なる複数のシート状部材6が、共通の剥離シート
10上に並べて貼り付けられている。各シート状部材6
は互いに分離されていて、その1枚ずつを剥離シート1
0から剥がして使用することができる。このように複数
枚のシート状部材6を、同じ剥離シート10上に貼着し
たものが、複写機に同梱されてユーザの元に納入される
のである。
【0030】この構成によると、ユーザは自らの好み、
又は必要性に応じたサイズのシート状部材を選択して、
これを図6に示すように剥離紙から剥がし、そのシート
状部材6を複写機の部品に貼着することができる。この
ため、ユーザに対して、シート状部材6の利用をより確
実に促すことができる。また複数枚のシート状部材6が
同一の剥離シート10上に貼られているので、これを管
理しやすくなり、しかもその運搬や取扱い性が向上す
る。シート状部材6を複写機と共に梱包しやすくなる利
点も得られる。剥離紙とシート状部材の全体のコスト低
減にも寄与することができる。
【0031】また図2、図3、図5及び図6に示したシ
ート状部材6の表面の符号11で示した部位には、複写
機の部品に貼着されたシート状部材をその部品から剥が
すことなく、当該部品を再生処理できることを示す文字
や記号などの表示が、例えば印刷などによって記入され
ている。例えば、「このシートを剥がさずに、リサイク
ルできます」、或いは「このシートと、これが貼られた
部品は相溶性の良い材料で作られています」なるメッセ
ージをシート状部材6の表面に記入する。或いは、これ
と同じ事実を示すマークなどを、シート状部材6の表面
に予め記入しておくのである。
【0032】上記構成によれば、リサイクル業者が、部
品を再生処理するとき、その部品に貼着されたシート状
部材6を部品から剥がす必要のないことを直ちに知るこ
とができ、迷うことなく、能率よく作業を遂行すること
できる。
【0033】また上述した文字や記号のほかに、シート
状部材6の表面に、そのシート基材7の材質名、例えば
「PS」を記入しておくと、リサイクル業者はより一層
能率よく作業を行うことができる。
【0034】ところで、図4は複写機の部品である前ド
ア2にシート状部材6が貼着された状態を示している
が、このシート状部材6が貼着される部品とそのシート
状部材6の粘着剤層9との接着力が、その粘着剤層9と
シート基材7との接着力よりも弱くなっていると有利で
ある。すなわち、シート基材7と粘着剤層9を剥がすの
にF1なる力を必要とし、またその粘着剤層9を部品
(図3では前ドア2)から剥がすのにF2なる力を必要
としたとき、後者の力F2の方が前者の力F1よりも小さ
くなるように、シート基材7と粘着剤層9を構成するの
である。
【0035】この構成によれば、ユーザがシート状部材
6を複写機の部品の或る部位に貼着したあと、これを他
の部位に貼り替えるべく、そのシート状部材6をその部
品から剥がすとき、粘着剤層9が部品上に残ることはな
く、容易にそのシート状部材6を部品から剥がすことが
できる。
【0036】また、ユーザが、図2、図3、図5及び図
6に示したように所定のサイズにカットされたシート状
部材6をさらに小さくカットして、その小サイズのシー
ト状部材6を部品に貼着することも考えられる。その
際、ユーザがシート状部材6をカットするとき、前述の
「シート状部材を部品から剥がすことなくその部品を再
生処理できることを示す表示」を切り落とし、かかる表
示のない小さなシート状部材を部品に貼り付けてしまう
こともあり得る。或いは、複写機がリサイクル業者のと
ころに運搬される間に、上記表示のある部分が何らかの
理由によって剥がされてしまうこともあり得る。このよ
うな場合、リサイクル業者は、部品に貼着されているシ
ート状部材を剥がさずに、その部品を再生処理してよい
か否かを確認できず、この場合には、そのシート状部材
を部品から剥がすことになる。その際、上述のように、
部品と粘着剤層9との接着力が、その粘着剤層9とシー
ト基材7との接着力よりも弱くなっていれば、リサイク
ル業者は楽にそのシート状部材を部品から剥がすことが
できる。このように、この構成によると、シート状部材
を部品から剥がす必要が生じたとき、これを楽に剥がす
ことができるのである。
【0037】ところで、ユーザがシート状部材6を貼着
する複写機の部位は、通常、その外装部品である。従っ
て、その外装部品と、シート状部材6の少なくともシー
ト基材7とを相溶性の良い材料で構成しておればよい。
ところが、場合によっては、ユーザが複写機本体内の要
素にシート状部材6を貼着してしまうこともあり、この
とき、その要素の材質がシート基材7と相溶性のないも
のであることもあり得る。また、外装部品に関しても、
その全てをシート基材7と相溶性の良い材料で構成でき
るとは限らない。このような場合、シート状部材6と、
これが貼着された部品とが、偶々相溶性のない材質であ
ったという事態が発生することも考えられる。
【0038】そこで、シート状部材を貼着すべき複写機
の部位を示す表示を、そのシート状部材の表面に、例え
ば印刷などによって記入しておくと有利である。例え
ば、「このシートは、前カバーに貼り付けて下さい。」
なるメッセージをシート状部材の表面に記入しておくの
である。このようにすれば、ユーザが誤って、シート状
部材と相溶性のない部品にこれを貼着することを阻止で
きる。またこのような表示をなしておければ、複写機本
体内の要素に対しても支障なくシート状部材を貼着する
ことができる。
【0039】本発明は、複写機に限らず、先に例示した
各種の工業製品や、玩具、家具などのあらゆる製品に貼
着されるシート状部材にも適用できるものである。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載のシート状部材によれ
ば、これを貼着した製品の部品を、そのシート状部材を
剥がすことなく、そのまま再生処理しても、高品質な再
生品を得ることができる。部品からシート状部材を剥が
す必要がないため、再生コストの低減を図ることができ
る。
【0041】請求項2に記載のシート状部材によれば、
部品からシート状部材を剥がす必要のないことを直ちに
知ることができ、再生処理作業を能率よく行うことがで
きる。
【0042】請求項3に記載のシート状部材によれば、
部品に貼着したシート状部材を剥がす必要が生じたと
き、これを楽に剥がすことができる。
【0043】請求項4に記載のシート状部材によれば、
相溶性のない部品にシート状部材が貼着されてしまうお
それをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製品の一例である複写機の外観斜視図である。
【図2】部品に貼着される前のシート状部材の平面図で
ある。
【図3】図2のIII−III線拡大断面図である。
【図4】前ドアに貼着されたシート状部材の断面図であ
る。
【図5】部品に貼着される前のシート状部材の他の例を
示す平面図である。
【図6】図5に示した1枚のシート状部材を剥離シート
から剥がすときの様子を示した斜視図である。
【符号の説明】
6 シート状部材 7 シート基材 8 コート層 9 粘着剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品に同梱され、この製品の部品に貼着
    されるシート状部材であって、シート基材と、その表面
    に積層された加筆性のあるコート層と、シート基材の裏
    面に積層された粘着剤層とを有し、これらのうちの少な
    くともシート基材が、そのシート状部材が貼着される熱
    可塑性合成樹脂製の部品と互いに相溶性のある熱可塑性
    合成樹脂により構成されていることを特徴とするシート
    状部材。
  2. 【請求項2】 部品に貼着されたシート状部材をその部
    品から剥がすことなく当該部品を再生処理できることを
    示す表示が、シート状部材の表面に記入されていること
    を特徴とする請求項1に記載のシート状部材。
  3. 【請求項3】 シート状部材が貼着される部品とそのシ
    ート状部材の粘着剤層との接着力が、当該粘着剤層とシ
    ート基材との接着力よりも弱いことを特徴とする請求項
    1又は2に記載のシート状部材。
  4. 【請求項4】 シート状部材を貼着すべき部位を示す表
    示が、当該シート状部材の表面に記入されていることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシート状
    部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020095165A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 シャープ株式会社 画像形成装置
WO2021036151A1 (zh) * 2019-08-28 2021-03-04 杨小娜 一种可在上写字做标识的胶带

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JP2020095165A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 シャープ株式会社 画像形成装置
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