JPH0996802A - 液晶パネル製造用治具 - Google Patents

液晶パネル製造用治具

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JPH0996802A
JPH0996802A JP25622595A JP25622595A JPH0996802A JP H0996802 A JPH0996802 A JP H0996802A JP 25622595 A JP25622595 A JP 25622595A JP 25622595 A JP25622595 A JP 25622595A JP H0996802 A JPH0996802 A JP H0996802A
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JP
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jig
packing ring
glass substrate
liquid crystal
crystal panel
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JP25622595A
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Yasushi Fujii
康司 藤井
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なった寸法形状のガラス基板(液晶パネ
ル)に対応することができ、治具の段取り替えによる生
産性の低下を最小限に抑えることができる液晶パネル製
造用治具を提供する。 【解決手段】 パッキンリングを備えた上治具と下治具
との間に二枚のガラス基板を装着して、液晶パネルを製
造する液晶パネル製造用治具であって、上治具および下
治具は、ガラス基板装着面側に内周側パッキンリングお
よび外周側パッキンリングを備え、第1の寸法形状(大
サイズ)のガラス基板を装着する場合に、ガラス基板が
外周側のパッキンリングに密着し、第2の寸法形状(小
サイズ)のガラス基板を装着する場合に、ガラス基板が
内周側のパッキンリングに密着するように、内周側のパ
ッキンリングと外周側のパッキンリングとの間に、段差
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル製造用
治具に関し、特に、一定の間隙を設けて対向した二枚の
ガラス基板を貼り合わせる液晶パネル製造用治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶パネルの製造工程において、
一定の間隙を設けて、液晶パネルを構成する二枚のガラ
ス基板を対向させて貼り合わせる方法として、機械的な
プレスによる押圧方法が用いられている。しかし、近年
の液晶パネルの大型化に伴い、この押圧方法によれば、
貼り合わせの圧力の分布にバラツキが生じやすく、均一
な間隙を保持することが困難となっている。この機械的
なプレスによる押圧方法に対して、気圧差を利用した押
圧方法(以下、気圧押圧方法という。)が知られてい
る。この気圧押圧方法は、二枚のガラス基板の間隙の気
圧を、その外気圧より低く保つことにより気圧差を発生
させ、この気圧差により対向する二枚のガラス基板を均
等に加圧するものである。
【0003】図4(a)は、気圧押圧方法を用いた液晶
パネル製造装置において使用される従来の液晶パネル製
造用治具の構造を表す断面図であり、二枚のガラス基板
を装着した状態を表している。この従来の液晶パネル製
造用治具は、上治具100a側と下治具100b側とか
ら成り、液晶パネルを構成する二枚のガラス基板14a
および14bは、シール材13を挟んで対向した状態で
上治具100a側と下治具100b側との間に装着され
る。ここで、上治具100aは、パッキンリング3aお
よび4aを備え、これらパッキンリング3aおよび4a
は、ガラス基板14aおよび14bの外周形状に対応し
て環状に形成されている。一方、下治具100bは、上
治具のパッキンリング3aおよび4aにそれぞれ対向し
て、パッキンリング3bおよび4bを備えている。これ
らパッキンリング3aと3bとにより内周側パッキンリ
ング(符号なし)が構成され、パッキンリング4aと4
bとにより外周側パッキンリング(符号なし)が構成さ
れている。
【0004】二枚のガラス基板14aおよび14bは、
内周側パッキンリングを構成するパッキンリング3aお
よび3bで挟まれ、ガラス基板14aおよび14bの外
周部がそれぞれパッキンリング3aおよび3bに密着し
て、この上治具100aと下治具100bとの間に装着
される。このように二枚のガラス基板を治具に装着する
と、内周側パッキンリングと外周側パッキンリングとの
間の領域は、真空吸引エリア17を形成し、ガラス基板
14aと14bとの間隙は、真空排気口16を除いて外
気から遮断されるものとなる。なお、シール材13とし
て熱硬化性樹脂が用いられており、このシール材13は
加熱前において流動性の性質を有している。したがっ
て、シール材13を加熱する前は、シール材13に囲ま
れた二枚のガラス基板の間隙の気圧は、真空吸引エリア
17の気圧に依存するものとなっている。
【0005】このようにガラス基板14aおよび14b
が装着された従来の液晶パネル製造用治具の真空排気口
16から、図示しない真空吸引装置により、真空吸引エ
リア17内の空気を吸引する。この結果、ガラス基板1
4aと14bとの間隙の気圧が低下し、二枚のガラス基
板14aおよび14bは、それぞれの上面および下面か
ら外気圧により均一に加圧される。そして、この外気圧
による加圧を行いながら、図示しない加熱装置により、
窓7aおよび7bから加熱してシール材13を硬化させ
ることにより、二枚のガラス基板14aおよび14bを
貼り合わせるものとなっている。以上説明したように、
気圧押圧方法を用いた液晶パネル製造装置において使用
される従来の液晶パネル製造用治具は、内周側パッキン
リングをガラス基板の外周部に密着させて、二枚のガラ
ス基板の間隙を外気から遮断するものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の液晶パネル製造用治具は、内周側パッキンリングを
構成する上治具パッキンリングおよび下治具パッキンリ
ングが、それぞれ上治具および下治具に固定されている
ので、特定のサイズ(寸法形状)のガラス基板の貼り合
わせにしか使用できないものとなっており、種々のサイ
ズのガラス基板に対応するためには、それぞれのガラス
基板のサイズに適合した内周側パッキンリングを備えた
複数の種類の治具を準備しなければならないという問題
があった。さらに、複数の溝のみ掘り込んでパッキンリ
ングを交換し段取り替えをする方法では、段取り替えに
手間がかかることや、生産上の都合により寿命前のパッ
キンリングを取り外し、他の種類のパッキンに取り替え
た場合、パッキンリングを痛めて寿命を短くするという
問題があった。
【0007】また、パッキンリングの交換のためには、
治具全体を交換しなければならないので、治具の交換が
頻発するような場合には、生産性が著しく低下するとい
う問題があった。さらに、図4(b)に示すように、パ
ッキンリングの位置を小さいサイズのガラス基板に合わ
せて準備した治具を、より大きなサイズの液晶パネルの
貼り合わせに流用しようとすると、シール材13を塗布
した部分が真空吸引エリア17内に隠れることとなるた
め、窓7aおよび7bからシール材13を加熱して硬化
させる際に、シール材13の周辺の熱分布を安定させる
ことが困難となり、シール強度が低下するという問題が
あった。
【0008】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、異なったサイズのガラス基板(液晶パネル)
に対応することができ、また、治具の段取り替えによる
生産性の低下を最小限に抑えることができ、さらに、シ
ール材周辺の熱分布を安定させることができ、シール強
度が低下することのない液晶パネル製造用治具を提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決達成する
ため、本発明は次の構成を有する。請求項1記載の発明
にかかる液晶パネル製造用治具は、パッキンリングを備
えた上治具と下治具との間に二枚のガラス基板を装着
し、前記ガラス基板の内面側と外面側との気圧差により
前記二枚のガラス基板を貼り合わせて液晶パネルを製造
する液晶パネル製造用治具であって、前記上治具は、前
記ガラス基板が装着される面側に、第1の寸法形状のガ
ラス基板よりも大きな対向面と、該第1の寸法形状のガ
ラス基板よりも小さな第2の寸法形状のガラス基板を収
納可能に前記対向面に形成された凹部と、前記対向面に
おける前記凹部と他の部分との段差部を挟んで前記他の
部分側および凹部側にそれぞれ第1および第2の上治具
パッキンリングとを備え、前記下治具は、前記ガラス基
板の寸法形状に基づいて、前記第1の上治具パッキンリ
ングに対向して第1の下治具パッキンリングが固定され
た第1の枠または前記第2の上治具パッキンリングに対
向して第2の下治具パッキンリングが固定された第2の
枠を選択的に備え、前記第1および第2の枠の高さは、
前記段差部の段差に対応して定められているように構成
されている。
【0010】請求項2記載の発明にかかる液晶パネル製
造用治具は、パッキンリングを備えた上治具と下治具と
の間に二枚のガラス基板を装着し、前記ガラス基板の内
面側と外面側との気圧差により前記二枚のガラス基板を
貼り合わせて液晶パネルを製造する液晶パネル製造用治
具であって、前記上治具は、前記ガラス基板が装着され
る面側に、第1の寸法形状のガラス基板よりも大きな対
向面と、該第1の寸法形状のガラス基板よりも小さな第
2の寸法形状のガラス基板を囲み且つ前記第1の寸法形
状のガラス基板の外周内に位置するように前記対向面に
環状に形成された凸部と、前記凸部の内周側の段差部を
挟んで前記凸部の先端面および内側面にそれぞれ第1お
よび第2の上治具パッキンリングとを備え、前記下治具
は、前記ガラス基板の寸法形状に基づいて、前記第1の
上治具パッキンリングに対向して第1の下治具パッキン
リングが固定された第1の枠または前記第2の上治具パ
ッキンリングに対向して第2の下治具パッキンリングが
固定された第2の枠を選択的に備え、前記第1および第
2の枠の高さは、前記段差部の段差に対応して定められ
ているように構成されている。
【0011】請求項3記載の発明にかかる液晶パネル製
造用治具は、パッキンリングを備えた上治具と下治具と
の間に二枚のガラス基板を装着し、前記ガラス基板の内
面側と外面側との気圧差により前記二枚のガラス基板を
貼り合わせて液晶パネルを製造する液晶パネル製造用治
具であって、前記上治具は、前記ガラス基板が装着され
る面側に第1の枠を備え、前記第1の枠は、前記ガラス
基板の寸法形状に対応して、前記第1の枠の外周と内周
との間の外周側または内周側に選択的に固定された上治
具パッキンリングを備え、前記下治具は、前記上治具パ
ッキンリングに対向して下治具パッキンリングが固定さ
れた第2の枠を備えるように構成されている。
【0012】請求項1記載の発明にかかる液晶パネル製
造用治具によれば、第1の寸法形状(大きいサイズ)の
ガラス基板を装着する場合、上治具に備えられた第1の
上治具パッキンリングに対向して、第1の下治具パッキ
ンリングが備えられた第1の枠を選択して下治具に装着
する。そして、第1の寸法形状のガラス基板の外周部を
第1の上治具パッキンリングと第1の下治具パッキンリ
ングとで挟んで、第1の寸法形状の二枚のガラス基板を
上治具と下治具との間に装着する。また、第2の寸法形
状(小さいサイズ)のガラス基板を装着する場合、上治
具に備えられた第2の上治具パッキンリングに対向し
て、第2の下治具パッキンリングが備えられた第2の枠
を選択して下治具に装着する。そして、第2の寸法形状
の二枚のガラス基板を、上治具の対向面に設けられた凹
部に収納するようにして、第2の寸法形状のガラス基板
の外周部を第2の上治具パッキンリングと第2の下治具
パッキンリングとで挟んで、上治具と下治具との間に装
着する。
【0013】請求項2記載の発明にかかる液晶パネル製
造用治具によれば、第1の寸法形状(大きいサイズ)の
ガラス基板を装着する場合、上治具に備えられた第1の
上治具パッキンリングに対向して、第1の下治具パッキ
ンリングが備えられた第1の枠を選択して下治具に装着
する。そして、第1の寸法形状のガラス基板の外周部を
第1の上治具パッキンリングと第1の下治具パッキンリ
ングとで挟んで、第1の寸法形状の二枚のガラス基板を
上治具と下治具との間に装着する。また、第2の寸法形
状(小さいサイズ)のガラス基板を装着する場合、上治
具に備えられた第2の上治具パッキンリングに対向し
て、第2の下治具パッキンリングが備えられた第2の枠
を選択して下治具に装着する。そして、第2の寸法形状
のガラス基板を、上治具の対向面に環状に形成された凸
部で囲まれる領域に収納するようにして、第2の寸法形
状のガラス基板の外周部を第2の上治具パッキンリング
と第2の下治具パッキンリングとで挟んで、上治具と下
治具との間に装着する。
【0014】請求項3記載の発明にかかる液晶パネル製
造用治具によれば、ガラス基板の寸法形状(サイズ)に
応じて、外周側または内周側に上治具パッキンリングが
固定された第1の枠を選択して、上治具のガラス基板が
装着される面側に装着する。すなわち、ガラス基板が小
さいサイズである場合、内周側に上治具パッキンリング
が固定された第1の枠を選択し、また、ガラス基板が大
きいサイズである場合、外周側に上治具パッキンリング
が固定された第1の枠を選択して上治具に装着する。ま
た、上治具に装着された上治具パッキンリングに対向し
て下治具パッキンリングが固定された第2の枠を選択し
て下治具に装着する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる液晶パネル
製造用治具の実施の形態について、図面を参照して説明
する。 (請求項1記載の発明の実施の形態)図1は、請求項1
記載の発明の実施の形態にかかる液晶パネル製造用治具
の構造を表す断面図である。上治具1aのガラス基板が
装着される側の面(以下、上治具対向面という。)には
凹部50が設けられており、この凹部50は、サイズの
小さいガラス基板(第2の寸法形状のガラス基板)を収
納できる程の大きさを有する。また、この凹部50を形
成することにより生じる段差部50aを挟んで、凹部側
(凹部50の底面側)にパッキンリング2a(第2の上
治具パッキンリング)が、上治具対向面側にパッキンリ
ング3a(第1の上治具パッキンリング)が固定されて
おり、パッキンリング2aと3aとの間には、段差部5
0aにより一定の段差が設けられている。さらに、パッ
キンリング2a,3aを取り囲むようにパッキンリング
4aが上治具1aの対向面に固定されている。ここで、
パッキンリング2a,2bまたは3a,3bは内周側パ
ッキンリングを構成し、パッキンリング4a,4bは外
周側パッキンリングを構成する。なお、上治具1aに
は、真空排気口8がパッキンリング3aと4aとの間の
上治具対向面に通じるように形成されている。
【0016】一方、下治具1bのガラス基板が装着され
る側の面(以下、下治具対向面という。)には、枠5b
(第2の枠)に固定されたパッキンリング2b(第2の
下治具パッキンリング)または枠6b(第1の枠)に固
定されたパッキンリング3b(第1の下治具パッキンリ
ング)が、それぞれ上治具1aに備えられたパッキンリ
ング2aまたは3aに対向するように、下治具対向面上
に装着される。また、パッキンリング2aと3aとの段
差に対応した段差がパッキンリング2bと3bとの間に
生じるように、枠5bおよび枠6bの高さがそれぞれ定
められており、これら枠5bおよび6bは、下治具1b
からの脱着が可能なものとなっている。さらに、上治具
1aは支柱9aおよび9bに固定され、下治具1bは、
支柱9a、9bをガイドとして上下方向に移動が可能と
なっている。
【0017】このような構造を有する液晶パネル製造用
治具に、大サイズの二枚のガラス基板(第1の寸法形状
のガラス基板)を装着する場合には、先ず、下治具1b
を下ろし、パッキンリング3bを備えた枠6bを下治具
1bの下治具対向面上に装着する。次に、パッキンリン
グ3bがガラス基板の外周部を支持するように、シール
材を挟んだ二枚のガラス基板を下治具1b側に装着す
る。そして、支柱9aおよび9bをガイドとして、下治
具1bを上方に移動し、二枚のガラス基板の外周部をリ
ング3aおよび3bで挟んで固定する。また、小サイズ
の二枚のガラス基板(第2の寸法形状のガラス基板)を
装着する場合、先ず、下治具1bを下に移動して、パッ
キンリング2bを備えた枠5bを下治具1bの下治具対
向面上に装着する。次に、シール材を挟んだ二枚のガラ
ス基板を上治具1aの上治具対向面上に形成された凹部
50に合わせて、パッキンリング2bがガラス基板の外
周部を支持するように下治具1b側に装着する。そし
て、ガラス基板が凹部50に収納されるように、下治具
1bを上に移動して、二枚のガラス基板の外周部をリン
グ2aおよび2bで挟み、パッキンリング4aと4bと
を密着させて固定する。
【0018】このように、二枚のガラス基板が内周側パ
ッキンリングに密着して装着されると、内周側パッキン
リングと外周側パッキンリングとの間の領域は真空排気
口8を除いて、外気から遮断される。したがって、この
真空排気口8に、図示しない真空吸引装置を接続して空
気を吸引すると、従来例と同様に二枚のガラス基板の間
隙と外界との間に気圧差が発生し、この気圧差により二
枚のガラス基板を押圧して貼り合わせる。以上、本実施
の形態にかかる液晶パネル製造用治具によれば、下治具
パッキンリングが固定された枠のみを交換することによ
り、治具の段取り替えを行うことができ、治具全体を交
換することなく、サイズが異なる複数の種類のガラス基
板の貼り合わせに対応することができる。
【0019】(請求項2記載の発明の実施の形態)図2
は、請求項2記載の発明の実施の形態にかかる液晶パネ
ル製造用治具の構造を表す断面図である。上述した請求
項1記載の発明の実施の形態にかかる液晶パネル製造用
治具との相違点は、上治具10aに備えられるパッキン
リング2aと3aとの段差が、枠6aの高さにより定め
られるものとなっている点と、下治具が、引き出し部1
0bおよび保持部11b、12bの三つのパーツに分割
されている点である。上治具10aのガラス基板が装着
される側の面(上治具対抗面)には、小サイズのガラス
基板の外周部を支持するように、下治具の引き出し部1
0b側に装着されたパッキンリング2bに対向して、パ
ッキンリング2aが固定されており、また、パッキンリ
ング2aの外周側には、下治具の引き出し部10bに装
着されたパッキンリング3bに対向して、枠6aにパッ
キンリング3aが固定されている。この枠6aは、パッ
キンリング2aを囲むように上治具10aの上治具対向
面上に環状の凸部を形成し、この凸部の段差により、パ
ッキンリング2aと3aとの間に一定の段差が生じるも
のとなっている。
【0020】一方、下治具の引き出し部10bは、それ
ぞれ支柱9aおよび9bをガイドとして上下の移動が可
能な保持部11bおよび12bを残して、手前に引き出
して取り外すことが可能となっている。すなわち、引き
出し部10bと保持部11bとの接続部にはそれぞれ段
部(符号なし)が形成されており、この段部により治具
受け部19を形成する。そして、引き出し部10bは、
治具受け部19で保持部11bおよび12bに保持され
ており、脱着が可能となっている。また、治具受け部1
9の引き出し部10b側の段部には位置合わせ用ピンP
が設けられ、保持部11bおよび12b側の段部には、
位置合わせ用ピンPと組み合うように位置合わせ用ホー
ルHが設けられている。これら位置合わせ用ピンPと位
置合わせ用ホールHが組み合うように、引き出し部10
bを治具受け部19に装着することにより、精度よく引
き出し部10bを装着することができる。
【0021】このように構成された治具に、パッキンリ
ングを交換してガラス基板を装着する場合、先ず、支柱
9aおよび9bをガイドとして下治具全体を下方に移動
し、引き出し部10bを引き出して取り外す。次に、ガ
ラス基板のサイズに適合するパッキンリングが備えられ
た枠5bまたは6bを選択して、下治具の引き出し部1
0bに装着する。ガラス基板の外周部が、選択された枠
に固定された下治具パッキンリングに支持されるよう
に、ガラス基板を下治具の引き出し部10bに装着す
る。ガラス基板が装着された引き出し部10bを治具受
け部19に装着して、保持部11bおよび12bで保持
する。そして、支柱9aおよび9bをガイドとして下治
具全体を上治具10aに押し当てるように上方に移動し
て固定する。以上、本実施の形態にかかる液晶パネル製
造用治具によれば、下治具パッキンリングが備えられた
下治具の引き出し部を手前に引き出して取り外すことが
できるので、前述した請求項1記載の発明の実施の形態
にかかる液晶パネル製造用治具による効果に加えて、パ
ッキンリング交換の作業性を向上させることができ、段
取り替えの作業性をさらに向上させることができる。
【0022】(請求項3記載の発明の実施の形態)図3
は、請求項3記載の発明の実施の形態にかかる液晶パネ
ル製造用治具の構造を表す断面図である。上治具20a
に装着されるパッキンリング2aは、枠32aに固定さ
れており、この枠32aは、上治具20aから脱着可能
となっている。同様に、下治具20に装着されるパッキ
ンリング2bは、枠32bに固定されており、この枠3
2bは、下治具20bから脱着可能となっている。ここ
で、枠32aおよび32bは、幅Wを有しており、パッ
キンリング2aおよび2bは、この幅を限度として、ガ
ラス基板のサイズに最も適合した位置に固定されてい
る。したがって、ガラス基板のサイズが小さい場合に
は、枠の幅Wを限度として、内周側にそれぞれパッキン
リング2aおよび2bを固定した枠32aおよび32b
を準備して、上治具および下治具に装着する。また、ガ
ラス基板のサイズが大きい場合には、枠の幅Wを限度と
して、外周側にそれぞれパッキンリング2aおよび2b
を固定した枠32aおよび32bを準備して、上治具お
よび下治具に装着する。このように、ガラス基板のサイ
ズに応じてパッキンリングが、枠の内周側または外周側
の適切な位置に固定された複数の枠32aおよび32b
を準備することにより、これら枠を交換するのみで、治
具の段取り替えを行うことができる。
【0023】また、本実施の形態にかかる液晶パネル製
造用治具の上治具および下治具は、請求項2記載の発明
の実施の形態にかかる液晶パネル製造用治具の下治具と
同様に、一部取り外しができるものとなっている。すな
わち、上治具は、引き出し部20aおよび保持部21
a、22aの三つのパーツに分割されており、引き出し
部20aと保持部21aおよび22aとの接続部には治
具受け部19が形成されている。この引き出し部20a
は保持部21aおよび22aにより保持されるものとな
っており、この引き出し部20aは保持部21aおよび
22aを残して、引き出して取り外すことができる。ま
た、保持部21aおよび22aは、それぞれ支柱9aお
よび9bをガイドとして上下の移動が可能となってい
る。下治具も同様に、引き出し部20bおよび保持部2
1b、22bの三つのパーツの分割されており、引き出
し部20bは、保持部21bおよび22bを残して、引
き出して取り外すことが可能となっている。また、保持
部21bおよび22bは、それぞれ支柱9aおよび9b
をガイドとして上下の移動が可能となっている。なお、
固定バー30aおよび30bが、それぞれ支柱9aおよ
び9bに固定されて備えられており、この固定バー30
a,30bが、上治具および下治具の上方向の移動を制
限するものとなっている。
【0024】このように分割して構成された治具に、パ
ッキンリングを交換してガラス基板を装着する場合、先
ず、下治具と上治具を支柱9aおよび9bをガイドとし
て下方に移動し、引き出し部20aおよび引き出し部2
0bを、それぞれ引き出して取り外す。次に、ガラス基
板のサイズに最も適合するパッキンリングが備えられた
枠32aおよび32bを、それぞれ引き出し部20aお
よび20bに装着し、ガラス基板の外周部が下治具パッ
キンリングに支持されるように、ガラス基板を引き出し
部20bに装着する。そして、引き出し部20aと引き
出し部20bとを元の位置に戻して、それぞれを保持部
21a,22aおよび21b,22bで保持し、支柱9
aおよび9bをガイドとして下治具と上治具とを固定バ
ー30a,30bに押し当てるように上方に移動して固
定する。以上、本実施の形態にかかる液晶パネル製造用
治具によれば、ガラス基板のサイズに最適なパッキンリ
ングを選択して装着することが可能となり、また、上治
具および治具側の双方の引き出し部を引き出して取り外
すことができるので、パッキンリング交換の作業性を向
上させることができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1および請求項2記載の発明にかかる液晶パネル製造用
治具によれば、下治具パッキンリングが固定された枠の
みを交換することにより、治具の段取り替えを行うこと
ができるので、治具全体を交換することなく、サイズが
異なる複数の種類のガラス基板(液晶パネル)の貼り合
わせに対応することができる。
【0026】また、段取り替えの作業性が向上するの
で、段取り替えによる生産性の低下を最小限に抑えるこ
とができる。さらに、パッキンリングがガラス基板の外
周部を挟むように装着することができるので、シール材
が塗布された部分の熱分布を安定させることができ、一
定のシール強度を得ることができる。さらにまた、複数
種類の治具本体を準備する必要がないので、製造コスト
を低減することができる。
【0027】請求項3記載の発明にかかる液晶パネル製
造用治具によれば、上治具パッキンリングおよび下治具
パッキンリングを備えたそれぞれの枠を交換することに
より、ガラス基板のサイズに最適なパッキンリングを選
択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施の形態にかかる液晶
パネル製造用治具の構造を表す断面図である。
【図2】請求項2記載の発明の実施の形態にかかる液晶
パネル製造用治具の構造を表す断面図である。
【図3】請求項3記載の発明の実施の形態にかかる液晶
パネル製造用治具の構造を表す断面図である。
【図4】(a)は、気圧押圧方法を用いた液晶パネル製
造装置に使用される従来の液晶パネル製造用治具の構造
を表す断面図である。(b)は、小さいサイズのガラス
基板に合わせてパッキンリングを配置した従来の液晶パ
ネル製造用治具に、大きいサイズのガラス基板を装着し
た状態を表す断面図である。
【符号の説明】
1a,10a,100a 上治具 1b,100b 下治具 2a,2b,3a,3b,4a,4b パッキンリング 5b,6b,32a,32b 枠 7a,7b 窓 8,16 真空排気口 9a,9b 支柱 10b,20a,20b 引き出し部 11b,12b,21a,22a,21b,22b 保
持部 13 シール材 14a,14b ガラス基板 17 真空吸引エリア 19 治具受け部 30a,30b 固定バー 50 凹部 H 位置合わせ用ホール P 位置合わせ用ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッキンリングを備えた上治具と下治具
    との間に二枚のガラス基板を装着し、前記ガラス基板の
    内面側と外面側との気圧差により前記二枚のガラス基板
    を貼り合わせて液晶パネルを製造する液晶パネル製造用
    治具であって、 前記上治具は、前記ガラス基板が装着される面側に、第
    1の寸法形状のガラス基板よりも大きな対向面と、該第
    1の寸法形状のガラス基板よりも小さな第2の寸法形状
    のガラス基板を収納可能に前記対向面に形成された凹部
    と、前記対向面における前記凹部と他の部分との段差部
    を挟んで前記他の部分側および凹部側にそれぞれ第1お
    よび第2の上治具パッキンリングとを備え、 前記下治具は、前記ガラス基板の寸法形状に基づいて、
    前記第1の上治具パッキンリングに対向して第1の下治
    具パッキンリングが固定された第1の枠または前記第2
    の上治具パッキンリングに対向して第2の下治具パッキ
    ンリングが固定された第2の枠を選択的に備え、 前記第1および第2の枠の高さは、前記段差部の段差に
    対応して定められていることを特徴とする液晶パネル製
    造用治具。
  2. 【請求項2】 パッキンリングを備えた上治具と下治具
    との間に二枚のガラス基板を装着し、前記ガラス基板の
    内面側と外面側との気圧差により前記二枚のガラス基板
    を貼り合わせて液晶パネルを製造する液晶パネル製造用
    治具であって、 前記上治具は、前記ガラス基板が装着される面側に、第
    1の寸法形状のガラス基板よりも大きな対向面と、該第
    1の寸法形状のガラス基板よりも小さな第2の寸法形状
    のガラス基板を囲み且つ前記第1の寸法形状のガラス基
    板の外周内に位置するように前記対向面に環状に形成さ
    れた凸部と、前記凸部の内周側の段差部を挟んで前記凸
    部の先端面および内側面にそれぞれ第1および第2の上
    治具パッキンリングとを備え、 前記下治具は、前記ガラス基板の寸法形状に基づいて、
    前記第1の上治具パッキンリングに対向して第1の下治
    具パッキンリングが固定された第1の枠または前記第2
    の上治具パッキンリングに対向して第2の下治具パッキ
    ンリングが固定された第2の枠を選択的に備え、 前記第1および第2の枠の高さは、前記段差部の段差に
    対応して定められていることを特徴とする液晶パネル製
    造用治具。
  3. 【請求項3】 パッキンリングを備えた上治具と下治具
    との間に二枚のガラス基板を装着し、前記ガラス基板の
    内面側と外面側との気圧差により前記二枚のガラス基板
    を貼り合わせて液晶パネルを製造する液晶パネル製造用
    治具であって、 前記上治具は、前記ガラス基板が装着される面側に第1
    の枠を備え、 前記第1の枠は、前記ガラス基板の寸法形状に対応し
    て、前記第1の枠の外周と内周との間の外周側または内
    周側に選択的に固定された上治具パッキンリングを備
    え、 前記下治具は、前記上治具パッキンリングに対向して下
    治具パッキンリングが固定された第2の枠を備えること
    を特徴とする液晶パネル製造用治具。
JP25622595A 1995-10-03 1995-10-03 液晶パネル製造用治具 Pending JPH0996802A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1081497A2 (en) * 1999-08-31 2001-03-07 Soshotech Co., Ltd. Flat panel display support framework

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1081497A2 (en) * 1999-08-31 2001-03-07 Soshotech Co., Ltd. Flat panel display support framework
EP1081497A3 (en) * 1999-08-31 2004-05-12 Soshotech Co., Ltd. Flat panel display support framework

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