JPH0996676A - 連続型スミヤ採取方法およびその装置 - Google Patents
連続型スミヤ採取方法およびその装置Info
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- JPH0996676A JPH0996676A JP28908195A JP28908195A JPH0996676A JP H0996676 A JPH0996676 A JP H0996676A JP 28908195 A JP28908195 A JP 28908195A JP 28908195 A JP28908195 A JP 28908195A JP H0996676 A JPH0996676 A JP H0996676A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 原子力発電所などの放射線管理区域内で行わ
れる広範囲の平面上の放射性物質による表面汚染状況を
連続的に測定する。 【解決手段】 テープ状のスミヤ濾紙１を繰出して，試
料採取面に押付けて試料を採取した後，該スミヤ濾紙１
を巻取るとともに，該スミヤ濾紙の繰出量に連動して試
料採取位置４の移動距離を測定し，両者の対応から汚染
位置および汚染量を検出する連続型スミヤ採取方法およ
び，テープ状のスミヤ濾紙１を巻付けた巻心８と，該ス
ミヤ濾紙を試料採取位置４に押付ける濾紙押え３および
該濾紙押えに押圧力を加えるばね２と，テープ状のスミ
ヤ濾紙１と接触し該スミヤ濾紙を移送させる送りローラ
ー７と，床面１１と接触し装置を移動させる車輪５と，
該車輪の回転を前記送りローラーに伝達する伝達機構
と，スミヤ濾紙の巻取り用巻心９とからなる。
れる広範囲の平面上の放射性物質による表面汚染状況を
連続的に測定する。 【解決手段】 テープ状のスミヤ濾紙１を繰出して，試
料採取面に押付けて試料を採取した後，該スミヤ濾紙１
を巻取るとともに，該スミヤ濾紙の繰出量に連動して試
料採取位置４の移動距離を測定し，両者の対応から汚染
位置および汚染量を検出する連続型スミヤ採取方法およ
び，テープ状のスミヤ濾紙１を巻付けた巻心８と，該ス
ミヤ濾紙を試料採取位置４に押付ける濾紙押え３および
該濾紙押えに押圧力を加えるばね２と，テープ状のスミ
ヤ濾紙１と接触し該スミヤ濾紙を移送させる送りローラ
ー７と，床面１１と接触し装置を移動させる車輪５と，
該車輪の回転を前記送りローラーに伝達する伝達機構
と，スミヤ濾紙の巻取り用巻心９とからなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，例えば，原子力発電所
などの放射線管理区域内で行われる広範囲の平面上の放
射性物質による表面汚染状況を連続的に測定する方法お
よびその装置に関するものである。
などの放射線管理区域内で行われる広範囲の平面上の放
射性物質による表面汚染状況を連続的に測定する方法お
よびその装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】拭き取り式放射性表面汚染検査（スミヤ
法）は，遊離性の汚染の程度を測定する方法で，対象表
面の一定面積を濾紙片などで拭き取り，該濾紙片に付着
した放射能のβ線，γ線，またはα線を放射能測定器で
測定するものである。この測定法に使用される濾紙（ス
ミヤ濾紙）は図７の（ア）に示すように直径２．５ｃｍ
の「おたまじゃくし型」または（イ）に示すように直径
５ｃｍの「三矢型」の形状のものである。
法）は，遊離性の汚染の程度を測定する方法で，対象表
面の一定面積を濾紙片などで拭き取り，該濾紙片に付着
した放射能のβ線，γ線，またはα線を放射能測定器で
測定するものである。この測定法に使用される濾紙（ス
ミヤ濾紙）は図７の（ア）に示すように直径２．５ｃｍ
の「おたまじゃくし型」または（イ）に示すように直径
５ｃｍの「三矢型」の形状のものである。
【０００３】ところで，原子力発電所内などの作業床面
その他広範囲の場所における放射能の汚染状況を詳細に
測定する場合，数多くの場所についてそれぞれスミヤ濾
紙により試料を採取する必要があった。
その他広範囲の場所における放射能の汚染状況を詳細に
測定する場合，数多くの場所についてそれぞれスミヤ濾
紙により試料を採取する必要があった。
【０００４】ところでスミヤの採取は，予め図面上にナ
ンバー等により示されたスミヤ採取ポイントに従ってナ
ンバーリングされたスミヤ濾紙により，通常１０×１０
ｃｍの面積を一定の力で擦りとることによって行う。そ
のため詳細な汚染状況の測定を行うには数多くのスミヤ
を労力をかけて採取しなければならない。
ンバー等により示されたスミヤ採取ポイントに従ってナ
ンバーリングされたスミヤ濾紙により，通常１０×１０
ｃｍの面積を一定の力で擦りとることによって行う。そ
のため詳細な汚染状況の測定を行うには数多くのスミヤ
を労力をかけて採取しなければならない。
【０００５】また，採取した数多くのスミヤ試料を一枚
ずつ測定器により放射能を測定しなければならないが，
その際測定者が測定の都度，試料を交換するか，高価な
サンプルチェンジャー付きの測定装置により測定しなけ
ればならない。
ずつ測定器により放射能を測定しなければならないが，
その際測定者が測定の都度，試料を交換するか，高価な
サンプルチェンジャー付きの測定装置により測定しなけ
ればならない。
【０００６】さらに，以上の試料採取作業ならびに測定
を自動化しようとする場合，スミヤ濾紙を取出し，被検
査面を擦り，測定器に送り込むという一連の機構は，か
なり複雑なものとなる。また，このスミヤ採取作業をロ
ボット化しようとすると，個々のスミヤ濾紙のハンドリ
ング操作のための機構が非常に煩雑なものにならざるを
得ず，従って自動化を図り難いという問題がある。
を自動化しようとする場合，スミヤ濾紙を取出し，被検
査面を擦り，測定器に送り込むという一連の機構は，か
なり複雑なものとなる。また，このスミヤ採取作業をロ
ボット化しようとすると，個々のスミヤ濾紙のハンドリ
ング操作のための機構が非常に煩雑なものにならざるを
得ず，従って自動化を図り難いという問題がある。
【０００７】ところで，従来このような放射線の連続測
定装置に関するものの例として，特開昭５６−６４６７
１公報所載の発明がある。この発明は，濾紙片を略等間
隔に包み込んだ試料帯からなる試料の挿入を検出する試
料挿入検出器並びに濾紙片の位置を検出する試料位置検
出器を有する測定部を試料送り制御部に接続し，試料送
り制御部により動力部を介して駆動輪を駆動し，試料帯
を前進，停止せしめ，その停止時に濾紙片の測定を行う
ことを特徴とするものである。
定装置に関するものの例として，特開昭５６−６４６７
１公報所載の発明がある。この発明は，濾紙片を略等間
隔に包み込んだ試料帯からなる試料の挿入を検出する試
料挿入検出器並びに濾紙片の位置を検出する試料位置検
出器を有する測定部を試料送り制御部に接続し，試料送
り制御部により動力部を介して駆動輪を駆動し，試料帯
を前進，停止せしめ，その停止時に濾紙片の測定を行う
ことを特徴とするものである。
【０００８】この発明は，濾紙片を連続的に一本の帯状
に構成したものではあるが，採取後の試料の測定の連続
化を図るもので，試料採取自体を自動化・連続化を意図
したものではない。
に構成したものではあるが，採取後の試料の測定の連続
化を図るもので，試料採取自体を自動化・連続化を意図
したものではない。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は，上記のよう
な問題を解決することを目的とするもので，極めて簡易
な機構および操作により詳細な汚染状況を把握するため
の試料を採取し，比較的簡便な測定器で測定を行うこと
ができ，自動化に対応し得るスミヤ採取方法およびその
装置を提供しようとするものである。
な問題を解決することを目的とするもので，極めて簡易
な機構および操作により詳細な汚染状況を把握するため
の試料を採取し，比較的簡便な測定器で測定を行うこと
ができ，自動化に対応し得るスミヤ採取方法およびその
装置を提供しようとするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は，テー
プ状のスミヤ濾紙を繰出して，試料採取面に押付けて試
料を採取した後，該スミヤ濾紙を巻取るとともに，該ス
ミヤ濾紙の繰出量に連動して試料採取位置の移動距離を
測定し，両者の対応から汚染位置および汚染量を検出す
ることを特徴とする連続型スミヤ採取方法および，テー
プ状のスミヤ濾紙を巻付けた巻心と，該スミヤ濾紙を試
料採取位置に押付ける濾紙押えおよび該濾紙押えに押圧
力を加えるばねと，テープ状のスミヤ濾紙と接触し該ス
ミヤ濾紙を移送させる送りローラーと，床面と接触し装
置を移動させる車輪と，該車輪の回転を前記送りローラ
ーに伝達する伝達機構と，スミヤ濾紙の巻取り用巻心と
からなることを特徴とする連続型スミヤ採取装置あるい
はテープ状のスミヤ濾紙と，その入口および出口と，該
スミヤ濾紙を試料採取位置に押付ける濾紙押えおよび該
濾紙押えに押圧力を加えるばねと，テープ状のスミヤ濾
紙と接触し該スミヤ濾紙を移送させる送りローラーと，
床面と接触し装置を移動させる車輪と，該車輪の回転を
前記送りローラーに伝達する伝達機構とからなることを
特徴とする連続型スミヤ採取装置およびテープ状のスミ
ヤ濾紙の両端にパーフォレーションを穿設するととも
に，該テープ状のスミヤ濾紙の移送手段が，駆動機構を
介して車輪と接続するスプロケットであることを特徴と
するものである。
プ状のスミヤ濾紙を繰出して，試料採取面に押付けて試
料を採取した後，該スミヤ濾紙を巻取るとともに，該ス
ミヤ濾紙の繰出量に連動して試料採取位置の移動距離を
測定し，両者の対応から汚染位置および汚染量を検出す
ることを特徴とする連続型スミヤ採取方法および，テー
プ状のスミヤ濾紙を巻付けた巻心と，該スミヤ濾紙を試
料採取位置に押付ける濾紙押えおよび該濾紙押えに押圧
力を加えるばねと，テープ状のスミヤ濾紙と接触し該ス
ミヤ濾紙を移送させる送りローラーと，床面と接触し装
置を移動させる車輪と，該車輪の回転を前記送りローラ
ーに伝達する伝達機構と，スミヤ濾紙の巻取り用巻心と
からなることを特徴とする連続型スミヤ採取装置あるい
はテープ状のスミヤ濾紙と，その入口および出口と，該
スミヤ濾紙を試料採取位置に押付ける濾紙押えおよび該
濾紙押えに押圧力を加えるばねと，テープ状のスミヤ濾
紙と接触し該スミヤ濾紙を移送させる送りローラーと，
床面と接触し装置を移動させる車輪と，該車輪の回転を
前記送りローラーに伝達する伝達機構とからなることを
特徴とする連続型スミヤ採取装置およびテープ状のスミ
ヤ濾紙の両端にパーフォレーションを穿設するととも
に，該テープ状のスミヤ濾紙の移送手段が，駆動機構を
介して車輪と接続するスプロケットであることを特徴と
するものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下，本発明の具体的構成を添付
図面により詳細に説明する。図１は本発明の構成を示す
斜視図，図２は本発明の実例の外観を示す斜視図，図３
は本発明の濾紙移送機構の他の例を示す説明図，図４は
本発明による測定方法の説明図，図５は本発明の使用の
態様を示す説明図，図６は本発明の他の実例の外観を示
す斜視図，図７（ア）（イ）は従来使用されているスミ
ヤ濾紙の平面図である。
図面により詳細に説明する。図１は本発明の構成を示す
斜視図，図２は本発明の実例の外観を示す斜視図，図３
は本発明の濾紙移送機構の他の例を示す説明図，図４は
本発明による測定方法の説明図，図５は本発明の使用の
態様を示す説明図，図６は本発明の他の実例の外観を示
す斜視図，図７（ア）（イ）は従来使用されているスミ
ヤ濾紙の平面図である。
【００１２】図において，１は未使用のテープ状のスミ
ヤ濾紙で，巻心９に巻付けられている。３は該スミヤ濾
紙１を試料採取位置４に押付ける濾紙押えで，その上方
に設置されたばね２により押圧力を加えられている。５
は車輪，６は該車輪５と接続する駆動機構で，複数の歯
車で構成され，車輪５の回転をスミヤ濾紙１を移送する
送りローラー７に伝達する作用を営む。８は試料採取後
のスミヤ濾紙１を巻取る巻心である。１０は装置の進行
方向を示す矢印，１１は床面，１２は試料採取範囲であ
る。１３は装置を収容した筐体，１４は把手，１５は図
６に示す本発明の他の実例におけるスミヤ濾紙１の入
口，１６は出口である。また図３は本発明におけるスミ
ヤ濾紙１の移送機構を他の例を示すもので，１７はスミ
ヤ濾紙送り用のスプロケット，１８は該スプロケット１
７と係合するためにスミヤ濾紙１の両端に穿設したパー
フォレーションである。さらに図４において１９は放射
能測定装置である。
ヤ濾紙で，巻心９に巻付けられている。３は該スミヤ濾
紙１を試料採取位置４に押付ける濾紙押えで，その上方
に設置されたばね２により押圧力を加えられている。５
は車輪，６は該車輪５と接続する駆動機構で，複数の歯
車で構成され，車輪５の回転をスミヤ濾紙１を移送する
送りローラー７に伝達する作用を営む。８は試料採取後
のスミヤ濾紙１を巻取る巻心である。１０は装置の進行
方向を示す矢印，１１は床面，１２は試料採取範囲であ
る。１３は装置を収容した筐体，１４は把手，１５は図
６に示す本発明の他の実例におけるスミヤ濾紙１の入
口，１６は出口である。また図３は本発明におけるスミ
ヤ濾紙１の移送機構を他の例を示すもので，１７はスミ
ヤ濾紙送り用のスプロケット，１８は該スプロケット１
７と係合するためにスミヤ濾紙１の両端に穿設したパー
フォレーションである。さらに図４において１９は放射
能測定装置である。
【００１３】本発明は上記のような構成からなるので，
これを使用するには，巻心９に巻付けられているテープ
状のスミヤ濾紙１を引出し，試料採取位置４で濾紙押え
３と接触させ，さらに送りローラー７と接触させた後，
巻心８に巻付け，準備を終了する。そこで筐体１３を図
１の矢印１０の方向に移動させると，車輪５が回転し駆
動機構６を介して送りローラー７に運動が伝達され，そ
の結果テープ状のスミヤ濾紙１が送り出され，試料採取
位置４で濾紙押え３の押圧力により床面１１と密接し床
面１１の表面を擦り取り試料採取が行われる。試料採取
後のスミヤ濾紙１は巻心８に巻取られる。なお，このと
きスミヤ濾紙１の送出量は駆動機構６の歯車比によって
決定され，装置の移動量に対応する。
これを使用するには，巻心９に巻付けられているテープ
状のスミヤ濾紙１を引出し，試料採取位置４で濾紙押え
３と接触させ，さらに送りローラー７と接触させた後，
巻心８に巻付け，準備を終了する。そこで筐体１３を図
１の矢印１０の方向に移動させると，車輪５が回転し駆
動機構６を介して送りローラー７に運動が伝達され，そ
の結果テープ状のスミヤ濾紙１が送り出され，試料採取
位置４で濾紙押え３の押圧力により床面１１と密接し床
面１１の表面を擦り取り試料採取が行われる。試料採取
後のスミヤ濾紙１は巻心８に巻取られる。なお，このと
きスミヤ濾紙１の送出量は駆動機構６の歯車比によって
決定され，装置の移動量に対応する。
【００１４】このようにして，装置の移動に伴い，被測
定床面の試料採取が連続的に行われる。そこで図４に示
すように，試料採取済のテープ状のスミヤ濾紙１を巻心
８から巻きほぐし，放射能測定装置１９により放射能を
測定する。すなわち該放射能測定装置１９を，試料採取
済のテープ状のスミヤ濾紙１の長さ方向に沿って移動さ
せ，ａ点からｂ点まで汚染が検出されたとすれば，該ス
ミヤ濾紙１の紙上の位置は，実際の測定場所と対応させ
ることができるので，測定場所Ａ点からＢ点まで汚染さ
れていることを連続的をデータとして評価することがで
きる。
定床面の試料採取が連続的に行われる。そこで図４に示
すように，試料採取済のテープ状のスミヤ濾紙１を巻心
８から巻きほぐし，放射能測定装置１９により放射能を
測定する。すなわち該放射能測定装置１９を，試料採取
済のテープ状のスミヤ濾紙１の長さ方向に沿って移動さ
せ，ａ点からｂ点まで汚染が検出されたとすれば，該ス
ミヤ濾紙１の紙上の位置は，実際の測定場所と対応させ
ることができるので，測定場所Ａ点からＢ点まで汚染さ
れていることを連続的をデータとして評価することがで
きる。
【００１５】また，本発明装置は，テープ状のスミヤ濾
紙１を巻心９に巻付け，巻心８に巻取らなくても目的を
達成することができる。図６はその例を示すもので，ス
ミヤ濾紙１を筐体１３に設けた入口１５から筐体１３内
に挿入し，試料採取位置４で濾紙押え３と接触させ，さ
らに送りローラー７と接触させた後，出口１６から外部
に取出すように構成したものである。
紙１を巻心９に巻付け，巻心８に巻取らなくても目的を
達成することができる。図６はその例を示すもので，ス
ミヤ濾紙１を筐体１３に設けた入口１５から筐体１３内
に挿入し，試料採取位置４で濾紙押え３と接触させ，さ
らに送りローラー７と接触させた後，出口１６から外部
に取出すように構成したものである。
【００１６】また，スミヤ濾紙１の送りローラー７は，
放射能汚染物採取面を擦らないように配慮しなければな
らない。そのため図１においては，送りローラー７はス
ミヤ濾紙１の両端部にのみ接触するように構成している
が，図３に示すようにスミヤ濾紙１の両端にパーフォレ
ーション１８を穿設し，送りローラー７に代えてスプロ
ケット１７を使用してスミヤ濾紙１を移送するように構
成するとさらに効果的である。
放射能汚染物採取面を擦らないように配慮しなければな
らない。そのため図１においては，送りローラー７はス
ミヤ濾紙１の両端部にのみ接触するように構成している
が，図３に示すようにスミヤ濾紙１の両端にパーフォレ
ーション１８を穿設し，送りローラー７に代えてスプロ
ケット１７を使用してスミヤ濾紙１を移送するように構
成するとさらに効果的である。
【００１７】なお，濾紙押え３によるスミヤ濾紙１の押
圧力はばね２の力により調節することができる。また該
濾紙押え３はスミヤ濾紙１の移動を円滑に行わせるため
に，濾紙との接触面を円滑にするか，回転ローラーにす
ることが有効である。
圧力はばね２の力により調節することができる。また該
濾紙押え３はスミヤ濾紙１の移動を円滑に行わせるため
に，濾紙との接触面を円滑にするか，回転ローラーにす
ることが有効である。
【００１８】また，車輪５は床の移動距離を送りローラ
ー７に伝達するものであるため，少なくとも１個設けれ
ばよいが，操作の安定性を高めるために，補助車輪を採
用してもよい。
ー７に伝達するものであるため，少なくとも１個設けれ
ばよいが，操作の安定性を高めるために，補助車輪を採
用してもよい。
【００１９】
【実施例】つぎに，本発明による試料採取の実例を示
す。図１および図２に示す装置を使用し，スミヤ濾紙と
して，伸び縮みが少なく，かつ拭き取り効果の高い幅７
０ｍｍ不織布を使用し，濾紙押えは床面を押付ける幅が
５ｃｍになるようにし，さらに押圧力が３〜５ｋｇにな
るようにばねの力を調節した。一方濾紙送りローラーに
よる濾紙の移送量は，駆動機構の歯車比を調節すること
により，装置が１ｍ進むに従い，５ｃｍ送られるように
調節した。これにより，従来の５０ｍｍ径のスミヤ濾紙
での採取条件とほぼ同じ条件となる。そこで，床面に模
擬汚染面を作り，図５に示すような手段で採取試験を行
ったところ，従来の方法による擦り取りと同程度に紙上
に試料採取を行うことができた。かつ模擬汚染分布が実
際の分布の２０分の１の縮尺で，そのまま濾紙上に移し
取ることができた。測定は，検出器の窓の大きさにより
測定位置に関する分解能が異なるが，５０ｍｍ径の検出
器を使用した場合，上記の濾紙送り速度では，測定線１
ｍ分の汚染をまとめて順次測定することになり，床面の
汚染状況の把握には十分な分解能であった。
す。図１および図２に示す装置を使用し，スミヤ濾紙と
して，伸び縮みが少なく，かつ拭き取り効果の高い幅７
０ｍｍ不織布を使用し，濾紙押えは床面を押付ける幅が
５ｃｍになるようにし，さらに押圧力が３〜５ｋｇにな
るようにばねの力を調節した。一方濾紙送りローラーに
よる濾紙の移送量は，駆動機構の歯車比を調節すること
により，装置が１ｍ進むに従い，５ｃｍ送られるように
調節した。これにより，従来の５０ｍｍ径のスミヤ濾紙
での採取条件とほぼ同じ条件となる。そこで，床面に模
擬汚染面を作り，図５に示すような手段で採取試験を行
ったところ，従来の方法による擦り取りと同程度に紙上
に試料採取を行うことができた。かつ模擬汚染分布が実
際の分布の２０分の１の縮尺で，そのまま濾紙上に移し
取ることができた。測定は，検出器の窓の大きさにより
測定位置に関する分解能が異なるが，５０ｍｍ径の検出
器を使用した場合，上記の濾紙送り速度では，測定線１
ｍ分の汚染をまとめて順次測定することになり，床面の
汚染状況の把握には十分な分解能であった。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように，本発明は，採取装
置を移動させることにより，連続的にスミヤ試料を採取
することができ，採取のための労力を大幅に軽減するこ
とができる。また，採取したスミヤ濾紙は，従来法のよ
うに１枚ごとに測定することなく，連続して測定できる
ので，高価なサンプルチェンジャーを必要とせず，測定
器を濾紙上を移動させる簡単な機構で対応することがで
き，測定の簡易化を図ることができる。
置を移動させることにより，連続的にスミヤ試料を採取
することができ，採取のための労力を大幅に軽減するこ
とができる。また，採取したスミヤ濾紙は，従来法のよ
うに１枚ごとに測定することなく，連続して測定できる
ので，高価なサンプルチェンジャーを必要とせず，測定
器を濾紙上を移動させる簡単な機構で対応することがで
き，測定の簡易化を図ることができる。
【００２１】また，その測定値は，測定位置に対応した
連続的な汚染分布としてデータが得られるので，より詳
細な評価を行うことができる。
連続的な汚染分布としてデータが得られるので，より詳
細な評価を行うことができる。
【００２２】さらには，ロボット化も簡易な機構で設計
することができ，容易に対応することが可能である。等
々多大の効果を有する。
することができ，容易に対応することが可能である。等
々多大の効果を有する。
【図１】本発明の構成を示す斜視図。
【図２】本発明の実例の外観を示す斜視図。
【図３】本発明の濾紙移送機構の他の例を示す説明図。
【図４】本発明による測定方法の説明図。
【図５】本発明の使用の態様を示す説明図。
【図６】本発明の他の実例の外観を示す斜視図。
【図７】従来使用されているスミヤ濾紙の平面図。
１ スミヤ濾紙 ２ ばね ３ 濾紙押え ４ 試料採取位置 ５ 車輪 ６ 駆動機構 ７ 送りローラー ８ 巻心 ９ 巻心 １０ 矢印 １１ 床面 １２ 試料採取範囲 １３ 筐体 １４ 把手 １５ 入口 １６ 出口 １７ スプロケット １８ パーフォレーション １９ 放射能測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 広綱 東京都港区高輪１丁目３番13号 住生興和 高輪ビル東電工業株式会社内 (72)発明者 茂木 道教 東京都新宿区西新宿７丁目８番13号 株式 会社日本環境調査研究所内 (72)発明者 児玉 高之 東京都新宿区西新宿７丁目８番13号 株式 会社日本環境調査研究所内
Claims (4)
- 【請求項１】 テープ状のスミヤ濾紙を繰出して，試料
採取面に押付けて試料を採取した後，該スミヤ濾紙を巻
取るとともに，該スミヤ濾紙の繰出量に連動して試料採
取位置の移動距離を測定し，両者の対応から汚染位置お
よび汚染量を検出することを特徴とする連続型スミヤ採
取方法。 - 【請求項２】 テープ状のスミヤ濾紙を巻付けた巻心
と，該スミヤ濾紙を試料採取位置に押付ける濾紙押えお
よび該濾紙押えに押圧力を加えるばねと，テープ状のス
ミヤ濾紙と接触し該スミヤ濾紙を移送させる送りローラ
ーと，床面と接触し装置を移動させる車輪と，該車輪の
回転を前記送りローラーに伝達する伝達機構と，スミヤ
濾紙の巻取り用巻心とからなることを特徴とする連続型
スミヤ採取装置。 - 【請求項３】 テープ状のスミヤ濾紙と，その入口およ
び出口と，該スミヤ濾紙を試料採取位置に押付ける濾紙
押えおよび該濾紙押えに押圧力を加えるばねと，テープ
状のスミヤ濾紙と接触し該スミヤ濾紙を移送させる送り
ローラーと，床面と接触し装置を移動させる車輪と，該
車輪の回転を前記送りローラーに伝達する伝達機構とか
らなることを特徴とする連続型スミヤ採取装置。 - 【請求項４】 テープ状のスミヤ濾紙の両端にパーフォ
レーションを穿設するとともに，該テープ状のスミヤ濾
紙の移送手段が，駆動機構を介して車輪と接続するスプ
ロケットであることを特徴とする請求項２あるいは請求
項３記載の連続型スミヤ採取装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28908195A JPH0996676A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 連続型スミヤ採取方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28908195A JPH0996676A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 連続型スミヤ採取方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0996676A true JPH0996676A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17738585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28908195A Withdrawn JPH0996676A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 連続型スミヤ採取方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0996676A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005274367A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Atox Co Ltd | 高所の大面積汚染検査装置 |
| JP2020091213A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | 日立Ｇｅニュークリア・エナジー株式会社 | 表面汚染密度測定システム |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP28908195A patent/JPH0996676A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005274367A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Atox Co Ltd | 高所の大面積汚染検査装置 |
| JP2020091213A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | 日立Ｇｅニュークリア・エナジー株式会社 | 表面汚染密度測定システム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |