JPH0996355A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
自動変速機の制御装置Info
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- JPH0996355A JPH0996355A JP7253978A JP25397895A JPH0996355A JP H0996355 A JPH0996355 A JP H0996355A JP 7253978 A JP7253978 A JP 7253978A JP 25397895 A JP25397895 A JP 25397895A JP H0996355 A JPH0996355 A JP H0996355A
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- engine
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/04—Smoothing ratio shift
- F16H61/06—Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
- F16H61/061—Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure using electric control means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2510/00—Input parameters relating to a particular sub-units
- B60W2510/06—Combustion engines, Gas turbines
- B60W2510/0638—Engine speed
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2510/00—Input parameters relating to a particular sub-units
- B60W2510/06—Combustion engines, Gas turbines
- B60W2510/0657—Engine torque
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/14—Inputs being a function of torque or torque demand
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/14—Inputs being a function of torque or torque demand
- F16H59/24—Inputs being a function of torque or torque demand dependent on the throttle opening
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】シフトアップ中に、摩擦締結要素の締結力が過
大になることに起因するつき上げショックを防止する。 【解決手段】多段変速歯車機構10におけるブレ−キ、
クラッチ等の摩擦締結要素の目標締結力が、所定の特性
線として設定、記憶されている。ロ−ド状態での特性線
が、スロットル開度をパラメ−タとして、適正値を設定
する基本の特性線X1と遅れ補正用の特性線Y2との2
種類設定されている。特性線X1とY2とは、それぞ
れ、スロットル開度の増大に応じて増大されるが、特性
線Y2はX1に比して、締結力の増大率が小さく設定さ
れている。シフトアップ中にスロットル開度が増大する
と、目標締結力が、各特性線X1とY2とに基づく目標
締結力が同じ値となるγ時点から、特性線X1に基づく
基本設定状態から特性線Y2に基づく補正設定状態へと
移行される。
大になることに起因するつき上げショックを防止する。 【解決手段】多段変速歯車機構10におけるブレ−キ、
クラッチ等の摩擦締結要素の目標締結力が、所定の特性
線として設定、記憶されている。ロ−ド状態での特性線
が、スロットル開度をパラメ−タとして、適正値を設定
する基本の特性線X1と遅れ補正用の特性線Y2との2
種類設定されている。特性線X1とY2とは、それぞ
れ、スロットル開度の増大に応じて増大されるが、特性
線Y2はX1に比して、締結力の増大率が小さく設定さ
れている。シフトアップ中にスロットル開度が増大する
と、目標締結力が、各特性線X1とY2とに基づく目標
締結力が同じ値となるγ時点から、特性線X1に基づく
基本設定状態から特性線Y2に基づく補正設定状態へと
移行される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の制御装
置に関するものである。
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機、特に自動車用自動変速機に
おいては、例えば遊星歯車機構からなる多段変速歯車機
構を有して、ブレーキ、クラッチ等の複数の摩擦締結要
素の作動状態を切換える、つまり締結と締結解除との組
み合わせを変更することにより、多段変速歯車機構の動
力伝達系路を切換えて、変速を行うようになっている
(例えば特公昭63−18053号公報参照)。このよ
うな多段変速歯車機構は、通常トルクコンバ−タを介し
てエンジンに連結される。
おいては、例えば遊星歯車機構からなる多段変速歯車機
構を有して、ブレーキ、クラッチ等の複数の摩擦締結要
素の作動状態を切換える、つまり締結と締結解除との組
み合わせを変更することにより、多段変速歯車機構の動
力伝達系路を切換えて、変速を行うようになっている
(例えば特公昭63−18053号公報参照)。このよ
うな多段変速歯車機構は、通常トルクコンバ−タを介し
てエンジンに連結される。
【0003】前記摩擦締結要素は通常油圧作動式とされ
て、締結油圧を変更することによりその締結力が変更さ
れる。この締結力は、所定以上の大きさとする必要があ
るが、不必要に締結力を大きくすることは、燃費低減や
変速ショック防止等の観点から好ましくないものとな
る。このため、締結力つまり締結油圧は、エンジン発生
トルクに応じて設定することが行われている。
て、締結油圧を変更することによりその締結力が変更さ
れる。この締結力は、所定以上の大きさとする必要があ
るが、不必要に締結力を大きくすることは、燃費低減や
変速ショック防止等の観点から好ましくないものとな
る。このため、締結力つまり締結油圧は、エンジン発生
トルクに応じて設定することが行われている。
【0004】すなわち、摩擦締結要素の締結力は、エン
ジンからの入力トルクに対抗できるだけの力、つまり滑
らずにエンジンからの入力トルクを自動変速機側へ無駄
なく伝えるだけの力が最低限必要であり、この最低限必
要な締結力を出すための油圧の値を適正値と呼ぶとこと
とする。しかしながら、実際には、摩擦締結要素に加え
る油圧は、適正値よりも少し大きい値にして、安定状態
をつくっている。勿論、適正値からかけ離れた大きな値
とするのは、燃費が悪くなって好ましくないものとな
る。そこで、エンジンからの入力トルクの大きさに応じ
て、適正値が変化するのに対応すべく、油圧の大きさが
変更される。
ジンからの入力トルクに対抗できるだけの力、つまり滑
らずにエンジンからの入力トルクを自動変速機側へ無駄
なく伝えるだけの力が最低限必要であり、この最低限必
要な締結力を出すための油圧の値を適正値と呼ぶとこと
とする。しかしながら、実際には、摩擦締結要素に加え
る油圧は、適正値よりも少し大きい値にして、安定状態
をつくっている。勿論、適正値からかけ離れた大きな値
とするのは、燃費が悪くなって好ましくないものとな
る。そこで、エンジンからの入力トルクの大きさに応じ
て、適正値が変化するのに対応すべく、油圧の大きさが
変更される。
【0005】一方、エンジン発生トルクが小さい領域で
は、スロットル開度が小さくなるにつれて、つまりエン
ジン発生トルクが小さくなるにつれて、エンジン側から
自動変速機を駆動するロ−ド状態から、自動変速機側か
らエンジンを駆動するノ−ロ−ド状態へと移行する領域
となる。そして、ロ−ド状態とノ−ロ−ド状態との切換
点においては、締結油圧はほぼ零でよく、この切換点よ
りもエンジン発生トルクが大きいロ−ド状態では、発生
トルクの増大に応じて締結油圧が増大するように設定す
るのが好ましいものとなる。
は、スロットル開度が小さくなるにつれて、つまりエン
ジン発生トルクが小さくなるにつれて、エンジン側から
自動変速機を駆動するロ−ド状態から、自動変速機側か
らエンジンを駆動するノ−ロ−ド状態へと移行する領域
となる。そして、ロ−ド状態とノ−ロ−ド状態との切換
点においては、締結油圧はほぼ零でよく、この切換点よ
りもエンジン発生トルクが大きいロ−ド状態では、発生
トルクの増大に応じて締結油圧が増大するように設定す
るのが好ましいものとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、変速時は、
摩擦締結要素の締結の際、その油圧が適正値より大きい
と変速ショックを生じる。そこで、一般的には、変速時
には油圧の安定マ−ジンを減らして、ほぼ適正値に近付
けている(勿論、摩擦締結要素が滑り続けて焼き付けを
生じたり変速できなくなるおそれを回避するために、適
正値以下にはされない)。
摩擦締結要素の締結の際、その油圧が適正値より大きい
と変速ショックを生じる。そこで、一般的には、変速時
には油圧の安定マ−ジンを減らして、ほぼ適正値に近付
けている(勿論、摩擦締結要素が滑り続けて焼き付けを
生じたり変速できなくなるおそれを回避するために、適
正値以下にはされない)。
【0007】このように、油圧の安定マ−ジンが小さい
変速中、例えばシフトアップ中に、アクセルを踏み込ん
でエンジンからの入力トルクが増大すると、摩擦締結要
素の容量不足が生じ、タ−ビン回転数が上昇する。タ−
ビン回転数が上昇すると、この上昇することに使われた
分だけエンジンからの入力トルクが減少されることにな
る。しかしながら、油圧はエンジンの発生トルクに基づ
いて決定さているので(タ−ビン回転数上昇に伴う入力
トルクのロスは無視されている)、油圧の変化がエンジ
ンからの入力トルクの変化より大きくなり、油圧過多が
生じてしまうことになる。そして、油圧過多が生じるこ
とにより、摩擦締結要素が急激に締結されて、つき上げ
ショックを生じることになる。
変速中、例えばシフトアップ中に、アクセルを踏み込ん
でエンジンからの入力トルクが増大すると、摩擦締結要
素の容量不足が生じ、タ−ビン回転数が上昇する。タ−
ビン回転数が上昇すると、この上昇することに使われた
分だけエンジンからの入力トルクが減少されることにな
る。しかしながら、油圧はエンジンの発生トルクに基づ
いて決定さているので(タ−ビン回転数上昇に伴う入力
トルクのロスは無視されている)、油圧の変化がエンジ
ンからの入力トルクの変化より大きくなり、油圧過多が
生じてしまうことになる。そして、油圧過多が生じるこ
とにより、摩擦締結要素が急激に締結されて、つき上げ
ショックを生じることになる。
【0008】とりわけ、ロ−ド状態とノ−ロ−ド状態と
を含むエンジン発生トルクが小さい領域において、変速
中、特にシフトアップ変速中に、ノ−ロ−ド状態からア
クセルが踏み込まれてロ−ド状態へと移行したような場
合に、前述した油圧過多が顕著になり、つき上げショッ
クが問題となる。
を含むエンジン発生トルクが小さい領域において、変速
中、特にシフトアップ変速中に、ノ−ロ−ド状態からア
クセルが踏み込まれてロ−ド状態へと移行したような場
合に、前述した油圧過多が顕著になり、つき上げショッ
クが問題となる。
【0009】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、摩擦締結要素の締結力が過大
になることによるつき上げショックを防止できるように
した自動変速機の制御装置を提供することにある。
れたもので、その目的は、摩擦締結要素の締結力が過大
になることによるつき上げショックを防止できるように
した自動変速機の制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明はその第1の構成として次のようにしてあ
る。すなわち、摩擦締結要素の作動状態を切換えて多段
変速歯車機構の動力伝達系路を切換えることにより変速
を行うようにした自動変速機において、エンジンの発生
トルクをするトルク検出手段と、前記摩擦締結要素の締
結力が、前記トルク検出手段で検出されたエンジン発生
トルクに応じて決定される目標値となるように制御する
締結力制御手段と、前記目標値が、エンジン発生トルク
に応じた適正値近傍の値になっている状態であることを
検出する適正状態検出手段と、エンジン発生トルクの変
化速度に対する締結力の変化速度の遅れ量を調整する遅
れ量調整手段と、前記適正状態検出手段および前記トル
ク検出手段からの出力を受け、前記遅れ量調整手段を制
御して、エンジン発生トルクの増大が検出されたとき
は、前記目標値が適正値近傍の値になっている状態のと
きは適正値近傍の値になっていない場合に比して、前記
遅れ量が大きくなるように補正する遅れ量補正手段と、
を備えた構成としてある。上記構成を前提とした好まし
い態様は、特許請求の範囲における請求項3〜請求項1
0に記載の通りである。
め、本発明はその第1の構成として次のようにしてあ
る。すなわち、摩擦締結要素の作動状態を切換えて多段
変速歯車機構の動力伝達系路を切換えることにより変速
を行うようにした自動変速機において、エンジンの発生
トルクをするトルク検出手段と、前記摩擦締結要素の締
結力が、前記トルク検出手段で検出されたエンジン発生
トルクに応じて決定される目標値となるように制御する
締結力制御手段と、前記目標値が、エンジン発生トルク
に応じた適正値近傍の値になっている状態であることを
検出する適正状態検出手段と、エンジン発生トルクの変
化速度に対する締結力の変化速度の遅れ量を調整する遅
れ量調整手段と、前記適正状態検出手段および前記トル
ク検出手段からの出力を受け、前記遅れ量調整手段を制
御して、エンジン発生トルクの増大が検出されたとき
は、前記目標値が適正値近傍の値になっている状態のと
きは適正値近傍の値になっていない場合に比して、前記
遅れ量が大きくなるように補正する遅れ量補正手段と、
を備えた構成としてある。上記構成を前提とした好まし
い態様は、特許請求の範囲における請求項3〜請求項1
0に記載の通りである。
【0011】前記目的を達成するため、本発明はその第
2の構成として次のようにしてある。すなわち、摩擦締
結要素の作動状態を切換えて多段変速歯車機構の動力伝
達系路を切換えることにより変速を行うようにした自動
変速機において、エンジンの発生トルクをするトルク検
出手段と、前記摩擦締結要素の締結力が、前記トルク検
出手段で検出されたエンジン発生トルクに応じて決定さ
れる目標値となるように制御する締結力制御手段と、前
記目標値が、エンジン発生トルクに応じた適正値近傍の
値になっている状態であることを検出する適正状態検出
手段と、前記摩擦締結要素の締結力の立上りの遅れ量を
調整する遅れ量調整手段と、前記適正状態検出手段およ
び前記トルク検出手段からの出力を受け、前記遅れ量調
整手段を制御して、前記摩擦締結要素の締結力の立ち上
がりのときにエンジン発生トルクの増大が検出されたと
きは、前記目標値が適正値近傍の値になっている状態の
ときは適正値近傍の値になっていない場合に比して、前
記遅れ量が大きくなるように補正する遅れ量補正手段
と、を備えた構成としてある。上記構成を前提とした好
ましい態様は、特許請求の範囲における請求項3〜請求
項10に記載の通りである。
2の構成として次のようにしてある。すなわち、摩擦締
結要素の作動状態を切換えて多段変速歯車機構の動力伝
達系路を切換えることにより変速を行うようにした自動
変速機において、エンジンの発生トルクをするトルク検
出手段と、前記摩擦締結要素の締結力が、前記トルク検
出手段で検出されたエンジン発生トルクに応じて決定さ
れる目標値となるように制御する締結力制御手段と、前
記目標値が、エンジン発生トルクに応じた適正値近傍の
値になっている状態であることを検出する適正状態検出
手段と、前記摩擦締結要素の締結力の立上りの遅れ量を
調整する遅れ量調整手段と、前記適正状態検出手段およ
び前記トルク検出手段からの出力を受け、前記遅れ量調
整手段を制御して、前記摩擦締結要素の締結力の立ち上
がりのときにエンジン発生トルクの増大が検出されたと
きは、前記目標値が適正値近傍の値になっている状態の
ときは適正値近傍の値になっていない場合に比して、前
記遅れ量が大きくなるように補正する遅れ量補正手段
と、を備えた構成としてある。上記構成を前提とした好
ましい態様は、特許請求の範囲における請求項3〜請求
項10に記載の通りである。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、摩
擦締結要素の締結力がエンジン発生トルクに応じた適正
値近傍の値となっている状態でエンジン発生トルクが増
大しているとき、つまり締結力過大となるおそれがある
ときは、エンジン発生トルクの変化速度に対する締結力
の変化速度の遅れ量が大きくなるように補正するので、
締結力が過大になることに起因するつき上げショックが
防止されることになる。
擦締結要素の締結力がエンジン発生トルクに応じた適正
値近傍の値となっている状態でエンジン発生トルクが増
大しているとき、つまり締結力過大となるおそれがある
ときは、エンジン発生トルクの変化速度に対する締結力
の変化速度の遅れ量が大きくなるように補正するので、
締結力が過大になることに起因するつき上げショックが
防止されることになる。
【0013】請求項2に記載された発明によれば、請求
項1に対応した効果と同様の効果を得ることができる。
特に、締結力が過大になり易い摩擦締結要素の締結力が
立ち上がときのつき上げショックを防止することができ
る。
項1に対応した効果と同様の効果を得ることができる。
特に、締結力が過大になり易い摩擦締結要素の締結力が
立ち上がときのつき上げショックを防止することができ
る。
【0014】請求項3〜請求項5に記載したような構成
とすることにより、変速中に生じ易いつき上げショック
を防止することができる。
とすることにより、変速中に生じ易いつき上げショック
を防止することができる。
【0015】請求項6に記載したような構成とすること
により、摩擦締結要素の締結力の目標値を、従来一般に
行なわれているスロットル開度に応じて設定することが
できる。
により、摩擦締結要素の締結力の目標値を、従来一般に
行なわれているスロットル開度に応じて設定することが
できる。
【0016】請求項7に記載したような構成とすること
により、摩擦締結要素の締結力の目標値を、つき上げシ
ョックに関連したタ−ビントルクに応じて設定して、つ
き上げショックを確実に防止する上で好ましいものとな
る。
により、摩擦締結要素の締結力の目標値を、つき上げシ
ョックに関連したタ−ビントルクに応じて設定して、つ
き上げショックを確実に防止する上で好ましいものとな
る。
【0017】請求項8に記載したような構成とすること
により、タ−ビントルクを、タ−ビントルクを検出する
専用のトルクセンサを用いることなく、エンジン回転
数、エンジン吸入空気量、タ−ビン回転数という一般的
なパラメ−タを利用して決定することができる。
により、タ−ビントルクを、タ−ビントルクを検出する
専用のトルクセンサを用いることなく、エンジン回転
数、エンジン吸入空気量、タ−ビン回転数という一般的
なパラメ−タを利用して決定することができる。
【0018】請求項9に記載したような構成とすること
により、つき上げショックが問題となるシフトアップ時
のつき上げショックを防止することができる。
により、つき上げショックが問題となるシフトアップ時
のつき上げショックを防止することができる。
【0019】請求項10に記載したような構成とするこ
とにより、つき上げショックが生じ易いノ−ロ−ド状態
からロ−ド状態へと移行するときのつき上げショックを
防止することができる。
とにより、つき上げショックが生じ易いノ−ロ−ド状態
からロ−ド状態へと移行するときのつき上げショックを
防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付した図
面に基づいて説明する。図1において、EGはスロット
ル開度を調整することによりエンジン負荷の調整が行わ
れるエンジンで、このエンジンEGの発生トルクが、自
動変速機ATを介して駆動輪へと伝達される。
面に基づいて説明する。図1において、EGはスロット
ル開度を調整することによりエンジン負荷の調整が行わ
れるエンジンで、このエンジンEGの発生トルクが、自
動変速機ATを介して駆動輪へと伝達される。
【0021】自動変速機ATは、トルクコンバ−タ2と
遊星歯車式の多段変速歯車機構10とから構成され、以
下この自動変速機ATについて、図2を参照しつつ説明
する。先ずエンジンEGのクランク軸1と同軸にトルク
コンバ−タ2および多段変速歯車装置10がエンジン側
から順次配置されている。上記トルクコンバ−タ2は、
ポンプ3、タ−ビン4およびステ−タ5を備えており、
ポンプ3は、クランク軸1に固定されている。ステ−タ
5は、一方向クラッチ6を介して上記多段変速歯車装置
10のケ−シングCと一体の固定軸7上で回転する。上
記一方向クラッチ6は、ステ−タ5をポンプ3と同方向
の回転は許すが、逆転は許さない作用をなすものであ
る。
遊星歯車式の多段変速歯車機構10とから構成され、以
下この自動変速機ATについて、図2を参照しつつ説明
する。先ずエンジンEGのクランク軸1と同軸にトルク
コンバ−タ2および多段変速歯車装置10がエンジン側
から順次配置されている。上記トルクコンバ−タ2は、
ポンプ3、タ−ビン4およびステ−タ5を備えており、
ポンプ3は、クランク軸1に固定されている。ステ−タ
5は、一方向クラッチ6を介して上記多段変速歯車装置
10のケ−シングCと一体の固定軸7上で回転する。上
記一方向クラッチ6は、ステ−タ5をポンプ3と同方向
の回転は許すが、逆転は許さない作用をなすものであ
る。
【0022】多段変速歯車装置10は、基端が上記クラ
ンク軸1に固定され、先端が該多段変速歯車装置の中央
を貫通して延び、該装置の側壁に配置されたオイルポン
プPを駆動するため、該ポンプに連結された中央軸12
を備えている。この中央軸12の外方には、基端が上記
トルクコンバ−タ2のタ−ビン4に連結され、先端が上
記多段変速歯車装置10の上記側壁まで延び、この側壁
に回転自在に支持された中空のタ−ビンシャフト13が
設けられている。このタ−ビンシャフト13上には、ラ
ビニヨ型プラネタリギヤユニット14が設けられてお
り、このプラネタリギヤユニット14は、小径サンギヤ
15、この小径サンギヤ15のエンジンから遠い側の側
方に配置された大径サンギヤ16、ロングピニオンギヤ
17、ショ−トピニオンギヤ18およびリングギヤ19
からなっている。
ンク軸1に固定され、先端が該多段変速歯車装置の中央
を貫通して延び、該装置の側壁に配置されたオイルポン
プPを駆動するため、該ポンプに連結された中央軸12
を備えている。この中央軸12の外方には、基端が上記
トルクコンバ−タ2のタ−ビン4に連結され、先端が上
記多段変速歯車装置10の上記側壁まで延び、この側壁
に回転自在に支持された中空のタ−ビンシャフト13が
設けられている。このタ−ビンシャフト13上には、ラ
ビニヨ型プラネタリギヤユニット14が設けられてお
り、このプラネタリギヤユニット14は、小径サンギヤ
15、この小径サンギヤ15のエンジンから遠い側の側
方に配置された大径サンギヤ16、ロングピニオンギヤ
17、ショ−トピニオンギヤ18およびリングギヤ19
からなっている。
【0023】プラネタリギヤユニット14のエンジンか
ら遠い側の側方には、フォワ−ドおよびコ−ストのクラ
ッチ20、21が並列して配置されている。上記フォワ
−ドクラッチ20は、前進走行用のクラッチであり、第
1のワンウェイクラッチ22を介して上記小径サンギヤ
15とタ−ビンシャフト13の間の動力伝達を断続する
ものである。上記コ−ストクラッチ21は、上記フォワ
−ドクラッチ20と並列で上記小径サンギヤ15とタ−
ビンシャフト13の間の動力伝達を断続するものであ
る。上記コ−ストクラッチ21の半径方向外方には、2
−4ブレ−キ23が配置されている。この2−4ブレ−
キ23は、バンドブレ−キであり、上記大径サンギヤ1
6に連結されたブレ−キドラム23−1とこのブレ−キ
ドラムに掛けられたブレ−キバンド23−2を有する。
上記フォワ−ドクラッチ20の半径方向外方であって、
かつ上記2−4ブレ−キ23の側方には、リバ−スクラ
ッチ24が配置されている。このリバ−スクラッチ24
は、後進走行用のクラッチであり、上記2−4ブレ−キ
23のブレ−キドラム23−1を介して上記大径サンギ
ヤ16とタ−ビンシャフト13の間の動力伝達の断続を
行うものである。
ら遠い側の側方には、フォワ−ドおよびコ−ストのクラ
ッチ20、21が並列して配置されている。上記フォワ
−ドクラッチ20は、前進走行用のクラッチであり、第
1のワンウェイクラッチ22を介して上記小径サンギヤ
15とタ−ビンシャフト13の間の動力伝達を断続する
ものである。上記コ−ストクラッチ21は、上記フォワ
−ドクラッチ20と並列で上記小径サンギヤ15とタ−
ビンシャフト13の間の動力伝達を断続するものであ
る。上記コ−ストクラッチ21の半径方向外方には、2
−4ブレ−キ23が配置されている。この2−4ブレ−
キ23は、バンドブレ−キであり、上記大径サンギヤ1
6に連結されたブレ−キドラム23−1とこのブレ−キ
ドラムに掛けられたブレ−キバンド23−2を有する。
上記フォワ−ドクラッチ20の半径方向外方であって、
かつ上記2−4ブレ−キ23の側方には、リバ−スクラ
ッチ24が配置されている。このリバ−スクラッチ24
は、後進走行用のクラッチであり、上記2−4ブレ−キ
23のブレ−キドラム23−1を介して上記大径サンギ
ヤ16とタ−ビンシャフト13の間の動力伝達の断続を
行うものである。
【0024】上記プラネタリギヤユニット14の半径方
向外方には、該プラネタリギヤユニット14のキャリヤ
14aと多段変速歯車装置10のケ−シングCとを係脱
するロ−・リバ−スブレ−キ25が配置されている。上
記2−4とロ−・リバ−スとのブレ−キ23および25
の間には、該ロ−・リバ−スブレ−キ25と並列で上記
キャリヤ14aとケ−ス10aとを係脱する第2のワン
ウェイクラッチ26が配置されている。上記プラネタリ
ギヤユニット14のエンジン側の側方には、該プラネタ
リギヤユニットのキャリヤ14aと上記タ−ビンシャフ
ト13の間の動力伝達を断続する3−4クラッチ27が
配置されている。この3−4クラッチ27のエンジン側
の側方には、リングギヤ19に連結されたアウトプット
ギヤ28が配置されており、このギヤ28はアウトプッ
トシャフト28aに取付けられている。なお、図中符号
29は、タ−ビンシャフト13とクランクシャフト1を
トルクコンバ−タ2を介さずに直結するためのロックア
ップクラッチを示す。
向外方には、該プラネタリギヤユニット14のキャリヤ
14aと多段変速歯車装置10のケ−シングCとを係脱
するロ−・リバ−スブレ−キ25が配置されている。上
記2−4とロ−・リバ−スとのブレ−キ23および25
の間には、該ロ−・リバ−スブレ−キ25と並列で上記
キャリヤ14aとケ−ス10aとを係脱する第2のワン
ウェイクラッチ26が配置されている。上記プラネタリ
ギヤユニット14のエンジン側の側方には、該プラネタ
リギヤユニットのキャリヤ14aと上記タ−ビンシャフ
ト13の間の動力伝達を断続する3−4クラッチ27が
配置されている。この3−4クラッチ27のエンジン側
の側方には、リングギヤ19に連結されたアウトプット
ギヤ28が配置されており、このギヤ28はアウトプッ
トシャフト28aに取付けられている。なお、図中符号
29は、タ−ビンシャフト13とクランクシャフト1を
トルクコンバ−タ2を介さずに直結するためのロックア
ップクラッチを示す。
【0025】以上説明した構造の多段変速歯車装置10
は、それ自体で前進4段、後進1段の変速段を有し、摩
擦締結要素としての各クラッチ20、21、24および
27と、各ブレ−キ23および25を適宜作動させるこ
とにより所要の変速段を得ることができる。以上の構成
において、各変速段とクラッチ、ブレ−キの作動関係
が、図3に示される。なお、各クラッチ、ブレ−キのう
ち、2−4ブレ−キ23(用のアクチュエ−タ)のみ
が、後述するようにアプライ側とレリ−ズ側との2つの
油室を有して、アプライ側に油圧供給すると共にレリ−
ズ側の油圧を開放したときにのみ2−4ブレ−キ23が
締結され、その他の油圧供給態様では2−4ブレ−キ2
3が開放される。そして、残る他のクラッチ、ブレ−キ
(の各アクチュエ−タ)は、それぞれ1つの油室のみを
有して、この油室に油圧が供給されたときに締結され、
この油室の油圧が開放されたときに開放される。
は、それ自体で前進4段、後進1段の変速段を有し、摩
擦締結要素としての各クラッチ20、21、24および
27と、各ブレ−キ23および25を適宜作動させるこ
とにより所要の変速段を得ることができる。以上の構成
において、各変速段とクラッチ、ブレ−キの作動関係
が、図3に示される。なお、各クラッチ、ブレ−キのう
ち、2−4ブレ−キ23(用のアクチュエ−タ)のみ
が、後述するようにアプライ側とレリ−ズ側との2つの
油室を有して、アプライ側に油圧供給すると共にレリ−
ズ側の油圧を開放したときにのみ2−4ブレ−キ23が
締結され、その他の油圧供給態様では2−4ブレ−キ2
3が開放される。そして、残る他のクラッチ、ブレ−キ
(の各アクチュエ−タ)は、それぞれ1つの油室のみを
有して、この油室に油圧が供給されたときに締結され、
この油室の油圧が開放されたときに開放される。
【0026】再び図1において、Uはマイクロコンピュ
−タを利用して構成された制御ユニットで、CPU、R
OM、RAMを備えている。この制御ユニットUによ
り、変速制御、ロックアップ制御、および後述する摩擦
締結要素としての前記ブレーキやクラッチの締結油圧の
制御が行われる。制御ユニットUは、例えばスロットル
開度と車速とをパラメ−タとして設定された変速特性を
記憶しており、この変速特性に基づいて、シフトアップ
信号あるいはシフトダウン信号を自動変速機ATの変速
用ソレノイドSL1に出力する。また、制御ユニットU
は、例えばスロットル開度と車速とをパラメ−タとして
設定されたロックアップ特性を記憶しており、このロッ
クアップ特性に基づいて、ロックアップ信号あるいはロ
ックアップ解除信号を、自動変速機ATのロックアップ
用ソレノイドSL2に出力する。摩擦締結要素の締結油
圧の制御のために、制御ユニットUは、自動変速機AT
における締結力調整手段としての例えばライン圧調整用
ソレノイドSL3を制御する。なお、ロックアップクラ
ッチ29は、変速時に締結解除される。
−タを利用して構成された制御ユニットで、CPU、R
OM、RAMを備えている。この制御ユニットUによ
り、変速制御、ロックアップ制御、および後述する摩擦
締結要素としての前記ブレーキやクラッチの締結油圧の
制御が行われる。制御ユニットUは、例えばスロットル
開度と車速とをパラメ−タとして設定された変速特性を
記憶しており、この変速特性に基づいて、シフトアップ
信号あるいはシフトダウン信号を自動変速機ATの変速
用ソレノイドSL1に出力する。また、制御ユニットU
は、例えばスロットル開度と車速とをパラメ−タとして
設定されたロックアップ特性を記憶しており、このロッ
クアップ特性に基づいて、ロックアップ信号あるいはロ
ックアップ解除信号を、自動変速機ATのロックアップ
用ソレノイドSL2に出力する。摩擦締結要素の締結油
圧の制御のために、制御ユニットUは、自動変速機AT
における締結力調整手段としての例えばライン圧調整用
ソレノイドSL3を制御する。なお、ロックアップクラ
ッチ29は、変速時に締結解除される。
【0027】制御ユニットUには、上記制御のために、
センサS1〜S3からの信号が入力される。センサS1
は、スロットル開度を検出するものであり、エンジンの
発生トルク検出手段を構成する。センサS2は車速を検
出するものであり、車速検出手段を構成する。センサS
3はタ−ビントルクを検出するものであり、タ−ビント
ルク検出手段を構成する。
センサS1〜S3からの信号が入力される。センサS1
は、スロットル開度を検出するものであり、エンジンの
発生トルク検出手段を構成する。センサS2は車速を検
出するものであり、車速検出手段を構成する。センサS
3はタ−ビントルクを検出するものであり、タ−ビント
ルク検出手段を構成する。
【0028】ここで、スロットル開度が小さい領域(例
えば数%以下の領域)で、1速から2速へのシフトアッ
プ状態を示す図4を参照しつつ、変速中における締結油
圧が不足することによるエンジンの吹き上がりと、その
後の締結油圧が過大になることによるショック(つき上
げショック)とについて説明する。この図4において、
t1時点において、スロットル開度が全閉とされ、その
後シフトアップすべき状態となる。t2時点よりも若干
前に変速指令信号つまりシフトアップ信号が発生され、
t2時点において摩擦締結要素の切換によってタ−ビン
回転数が低下し始める(イナ−シャフェイズの開始)。
えば数%以下の領域)で、1速から2速へのシフトアッ
プ状態を示す図4を参照しつつ、変速中における締結油
圧が不足することによるエンジンの吹き上がりと、その
後の締結油圧が過大になることによるショック(つき上
げショック)とについて説明する。この図4において、
t1時点において、スロットル開度が全閉とされ、その
後シフトアップすべき状態となる。t2時点よりも若干
前に変速指令信号つまりシフトアップ信号が発生され、
t2時点において摩擦締結要素の切換によってタ−ビン
回転数が低下し始める(イナ−シャフェイズの開始)。
【0029】タ−ビン回転数が低下していく変速途中
で、t3時点でスロットル開度が増大される。このと
き、エンジンEGからの自動変速機ATへの入力トルク
は比較的早く増大するが、タ−ビン軸13の実トルクは
緩やかに増大される。一方、締結油圧つまり2速へ変速
するために締結される2−4ブレーキ23への締結油圧
は、T3時点からかなり遅れたt4時点で上昇し始める
ことになる。この締結油圧の上昇が遅れるため、2−4
ブレーキ23の締結力が不足して、タ−ビン軸13つま
りエンジンEGの回転吹き上がりが生じてしまうことに
なる。この吹き上がりを防止するため、後述するよう
に、締結油圧を一時的に大きいものとするように増大補
正される(適正値よりも大きい値にする)。
で、t3時点でスロットル開度が増大される。このと
き、エンジンEGからの自動変速機ATへの入力トルク
は比較的早く増大するが、タ−ビン軸13の実トルクは
緩やかに増大される。一方、締結油圧つまり2速へ変速
するために締結される2−4ブレーキ23への締結油圧
は、T3時点からかなり遅れたt4時点で上昇し始める
ことになる。この締結油圧の上昇が遅れるため、2−4
ブレーキ23の締結力が不足して、タ−ビン軸13つま
りエンジンEGの回転吹き上がりが生じてしまうことに
なる。この吹き上がりを防止するため、後述するよう
に、締結油圧を一時的に大きいものとするように増大補
正される(適正値よりも大きい値にする)。
【0030】エンジンEGの吹き上がりが生じたt4時
点以後、締結油圧は十分大きくなっているが、タ−ビン
軸13の実トルクは十分に上昇していないものとなる。
このため、上記吹き上がりの後、今度は締結油圧が過大
となり、この結果、タ−ビン回転数が急激に減少するシ
ョックを生じてしまうことになる。このため、後述する
ように、タ−ビン回転数の急激な低下によるつき上げシ
ョック防止のために、締結油圧の上昇度合(増大率)を
適正値とするための上昇度合いよりも小さくする遅れ補
正を行うようにしてある。
点以後、締結油圧は十分大きくなっているが、タ−ビン
軸13の実トルクは十分に上昇していないものとなる。
このため、上記吹き上がりの後、今度は締結油圧が過大
となり、この結果、タ−ビン回転数が急激に減少するシ
ョックを生じてしまうことになる。このため、後述する
ように、タ−ビン回転数の急激な低下によるつき上げシ
ョック防止のために、締結油圧の上昇度合(増大率)を
適正値とするための上昇度合いよりも小さくする遅れ補
正を行うようにしてある。
【0031】図4において、締結油圧の変化を示すう
ち、一点鎖線は好ましい変化例を示すもので、変速中に
スロットル開度が増大されたときは締結油圧を大きくし
てエンジン吹き上がりを防止あるいは低減し、その後
は、締結油圧の上昇度合いを低減させてタ−ビン回転数
の急減な変化を防止するようにしてある。
ち、一点鎖線は好ましい変化例を示すもので、変速中に
スロットル開度が増大されたときは締結油圧を大きくし
てエンジン吹き上がりを防止あるいは低減し、その後
は、締結油圧の上昇度合いを低減させてタ−ビン回転数
の急減な変化を防止するようにしてある。
【0032】図5は、前述したエンジン吹き上がりとタ
−ビン回転数の急激な低下を防止するための締結油圧の
設定例を示すものであり、実施例では、横軸のパラメ−
タとして、エンジン発生トルクに対応したスロットル開
度が採択されている。この図5において、α時点を境と
して、エンジン発生トルクが大きい側が、エンジンEG
側から自動変速機ATへとトルク伝達するロ−ド状態で
あり、αよりもエンジン発生トルクが小さい領域が、自
動変速機AT側からエンジンEGへとトルク伝達するノ
−ロ−ド状態となる。
−ビン回転数の急激な低下を防止するための締結油圧の
設定例を示すものであり、実施例では、横軸のパラメ−
タとして、エンジン発生トルクに対応したスロットル開
度が採択されている。この図5において、α時点を境と
して、エンジン発生トルクが大きい側が、エンジンEG
側から自動変速機ATへとトルク伝達するロ−ド状態で
あり、αよりもエンジン発生トルクが小さい領域が、自
動変速機AT側からエンジンEGへとトルク伝達するノ
−ロ−ド状態となる。
【0033】ロ−ド状態では、エンジン発生トルクに応
じて設定された第1目標値LAが、特性線X1として設
定、記憶されている。より具体的には、第1目標値LA
は、ロ−ド状態とノ−ロ−ド状態との境界となるαでは
零とされ、エンジン発生トルクが増大するにつれて非線
形的(双曲線状)に大きくなるように設定されている。
このような第1目標値LAは、エンジン発生トルクによ
り定まる適正値以上の大きさとされているが、実施例で
は適正値そのものとなるように設定されている。
じて設定された第1目標値LAが、特性線X1として設
定、記憶されている。より具体的には、第1目標値LA
は、ロ−ド状態とノ−ロ−ド状態との境界となるαでは
零とされ、エンジン発生トルクが増大するにつれて非線
形的(双曲線状)に大きくなるように設定されている。
このような第1目標値LAは、エンジン発生トルクによ
り定まる適正値以上の大きさとされているが、実施例で
は適正値そのものとなるように設定されている。
【0034】ノ−ロ−ド状態では、第2目標値LNが、
特性線X2で示すように、エンジン発生トルクに応じて
は変化しない一定の固定値として設定されている。すな
わち、スロットル開度が全閉つまりエンジン負荷が零の
ときに、締結油圧としては零よりもかなり大きい所定の
適正値とすることが要求されるが、第2目標値LNは、
このスロットル全閉時における適正値と同じか若干大き
い値に設定されている。そして、実施例では、第2目標
値LNは、駆動系のイナ−シャを示す車速に応じて設定
するようにしてある(車速大ほど第2目標値LNが
大)。上述のような第1目標値LAと第2目標値LN
(X1とX2)とは、それぞれ、記憶手段としての制御
ユニットUのROMに記憶されている。
特性線X2で示すように、エンジン発生トルクに応じて
は変化しない一定の固定値として設定されている。すな
わち、スロットル開度が全閉つまりエンジン負荷が零の
ときに、締結油圧としては零よりもかなり大きい所定の
適正値とすることが要求されるが、第2目標値LNは、
このスロットル全閉時における適正値と同じか若干大き
い値に設定されている。そして、実施例では、第2目標
値LNは、駆動系のイナ−シャを示す車速に応じて設定
するようにしてある(車速大ほど第2目標値LNが
大)。上述のような第1目標値LAと第2目標値LN
(X1とX2)とは、それぞれ、記憶手段としての制御
ユニットUのROMに記憶されている。
【0035】図5において、さらに、特性線Y1および
Y2が想定される。特性線Y1は、特性線X2を、特性
線X1と交差するまで延長したもので(X1との交差点
が符号βで示される)、特性線Y1に基づく目標値は、
第2目標値LNと同じである。また、特性線Y2は、エ
ンジン発生トルクをパラメ−タとして設定されるもの
で、エンジン発生トルクの増大に応じた増大割合つまり
増大率が、特性線X1の場合よりも小さくなるように設
定されている。この特性線Y2は、ロ−ド状態とノ−ロ
−ド状態との境界時点における特性線X1から始まっ
て、トルクが増大するのに伴って線形的に増大され、特
性線X1との交差点が符号γで示される。この特性線Y
2が、特性線Y1に比して、エンジン発生トルクの増大
の変化速度に対して締結油圧の変化速度の遅れ量を大き
くする補正用となる(特許請求の範囲における遅れ量補
正手段の内容)。
Y2が想定される。特性線Y1は、特性線X2を、特性
線X1と交差するまで延長したもので(X1との交差点
が符号βで示される)、特性線Y1に基づく目標値は、
第2目標値LNと同じである。また、特性線Y2は、エ
ンジン発生トルクをパラメ−タとして設定されるもの
で、エンジン発生トルクの増大に応じた増大割合つまり
増大率が、特性線X1の場合よりも小さくなるように設
定されている。この特性線Y2は、ロ−ド状態とノ−ロ
−ド状態との境界時点における特性線X1から始まっ
て、トルクが増大するのに伴って線形的に増大され、特
性線X1との交差点が符号γで示される。この特性線Y
2が、特性線Y1に比して、エンジン発生トルクの増大
の変化速度に対して締結油圧の変化速度の遅れ量を大き
くする補正用となる(特許請求の範囲における遅れ量補
正手段の内容)。
【0036】締結油圧の選択は、次のように行われる。
先ず、エンジン発生トルクが減少して、ロ−ド状態から
ノ−ロ−ド状態へと移行するときは、図5破線矢印で示
すようになる。すなわち、特性線X1にしたがって目標
値が小さくなってα時点で零となり、このα時点で一挙
に特性線X2に移行し、その後は特性線X2にしたがう
ものとされる。つまり、ロ−ド状態からノ−ロ−ド状態
へと移行するときは、ロ−ド状態での設定値となる第1
目標値LA、ノ−ロ−ド状態での設定値となる第2目標
値LNというように、基本の設定通りに選択されること
になる。
先ず、エンジン発生トルクが減少して、ロ−ド状態から
ノ−ロ−ド状態へと移行するときは、図5破線矢印で示
すようになる。すなわち、特性線X1にしたがって目標
値が小さくなってα時点で零となり、このα時点で一挙
に特性線X2に移行し、その後は特性線X2にしたがう
ものとされる。つまり、ロ−ド状態からノ−ロ−ド状態
へと移行するときは、ロ−ド状態での設定値となる第1
目標値LA、ノ−ロ−ド状態での設定値となる第2目標
値LNというように、基本の設定通りに選択されること
になる。
【0037】ノ−ロ−ド状態からノ−ロ−ド状態へと移
行するときは、締結油圧の目標値は、図5実線で示すよ
うにして選択される。すなわち、α時点までは特性線X
2に従う第2目標値LNとされ、α時点経過後は、特性
線Y1にしたがうものとなって、第2目標値LNのまま
とされ、β時点からは特性線X1にしたがう第1目標値
LAが選択されることになる(エンジン発生トルクに応
じた適正値の選択状態)。そして、γ時点を経過してな
おもトルク増大すると、特性線Y2にしたがうものとな
り、特性線X1にしたがう第1目標値LAよりも目標値
の増大率が小さい状態とされる。
行するときは、締結油圧の目標値は、図5実線で示すよ
うにして選択される。すなわち、α時点までは特性線X
2に従う第2目標値LNとされ、α時点経過後は、特性
線Y1にしたがうものとなって、第2目標値LNのまま
とされ、β時点からは特性線X1にしたがう第1目標値
LAが選択されることになる(エンジン発生トルクに応
じた適正値の選択状態)。そして、γ時点を経過してな
おもトルク増大すると、特性線Y2にしたがうものとな
り、特性線X1にしたがう第1目標値LAよりも目標値
の増大率が小さい状態とされる。
【0038】以上の説明で既に明らかなように、ノ−ロ
−ド状態からロ−ド状態へと移行したときに、締結油圧
の目標値を、第1目標値LAよりも大きな第2目標値L
Nとすることにより、前述した図4の締結油圧の増大補
正が行われて、エンジンの吹き上がりが防止あるいは低
減されることになる。また、特性線Y2にしたがうよう
に締結油圧の増大率を低下させることにより、前述した
図4の締結油圧の遅れ補正が行われて、タ−ビン回転数
の急激な低下(に起因するつき上げショック)が防止さ
れる。なお、第1目標値および第2目標値共に、変速の
種類(1速から2速への変速、2速から3速への変速
等)に応じて設定されており、したがって、図5に示す
内容は、変速の種類毎に設定されているものである。
−ド状態からロ−ド状態へと移行したときに、締結油圧
の目標値を、第1目標値LAよりも大きな第2目標値L
Nとすることにより、前述した図4の締結油圧の増大補
正が行われて、エンジンの吹き上がりが防止あるいは低
減されることになる。また、特性線Y2にしたがうよう
に締結油圧の増大率を低下させることにより、前述した
図4の締結油圧の遅れ補正が行われて、タ−ビン回転数
の急激な低下(に起因するつき上げショック)が防止さ
れる。なお、第1目標値および第2目標値共に、変速の
種類(1速から2速への変速、2速から3速への変速
等)に応じて設定されており、したがって、図5に示す
内容は、変速の種類毎に設定されているものである。
【0039】ここで、燃費低減から、ノ−ロ−ド状態に
おいて、エンジン発生トルクに応じて設定する締結油圧
の目標値のもっとも好ましい値(適正値)は、図5の2
点鎖線で示す特性線Y2にしたがうものとなる。つま
り、α時点から、トルク減少に応じて徐々に締結油圧の
目標値が増大されて、スロットル全閉のときの適正値へ
と変化する態様が理想的とされる。したがって、特性線
X2に対応した第2目標値LNの設定は、特性線Y3に
対応したものよりも大きくされて、この分燃費低減の上
では不利となるが、変速中のエンジン吹き上がり防止を
効果的に行うには、スロットル全閉時の適正締結油圧以
上の締結油圧として設定しておくのが好ましいものとな
る。
おいて、エンジン発生トルクに応じて設定する締結油圧
の目標値のもっとも好ましい値(適正値)は、図5の2
点鎖線で示す特性線Y2にしたがうものとなる。つま
り、α時点から、トルク減少に応じて徐々に締結油圧の
目標値が増大されて、スロットル全閉のときの適正値へ
と変化する態様が理想的とされる。したがって、特性線
X2に対応した第2目標値LNの設定は、特性線Y3に
対応したものよりも大きくされて、この分燃費低減の上
では不利となるが、変速中のエンジン吹き上がり防止を
効果的に行うには、スロットル全閉時の適正締結油圧以
上の締結油圧として設定しておくのが好ましいものとな
る。
【0040】制御ユニットUによる前述した制御を行う
ための詳細が、図6のフロ−チャ−トに示される。以
下、図6のフロ−チャ−トについて説明するが、以下の
説明でQはステップを示す。
ための詳細が、図6のフロ−チャ−トに示される。以
下、図6のフロ−チャ−トについて説明するが、以下の
説明でQはステップを示す。
【0041】先ず、Q1において、スロットル開度TV
Oと車速VSPとタ−ビントルクTNTとが読み込まれ
る。次いでQ2において、変速判定が行われるが、この
とき、変速の種類の判定と、ロ−ド状態(エンジン発生
トルクが図5のどの位置にあるかの判断)の判定とが行
われる。
Oと車速VSPとタ−ビントルクTNTとが読み込まれ
る。次いでQ2において、変速判定が行われるが、この
とき、変速の種類の判定と、ロ−ド状態(エンジン発生
トルクが図5のどの位置にあるかの判断)の判定とが行
われる。
【0042】Q3では、シフトアップ変速中であるか否
かが判別される。この判別は、例えば、タ−ビン回転数
が変化している最中のイナ−ヤフェ−ズ中であるか否か
によって、あるいは所定の変速指令信号が出力されてか
ら所定の変速終了信号がない状態であるかによって(シ
フトフラグの設定に対応)。このQ3の判別でNOのと
きは、本発明による締結油圧の制御が不要なときである
として、Q4においてフラグが0にリセットされてQ1
へ戻る。なお、フラグは、ノ−ロ−ド状態になったとき
に1にセットされるものである。
かが判別される。この判別は、例えば、タ−ビン回転数
が変化している最中のイナ−ヤフェ−ズ中であるか否か
によって、あるいは所定の変速指令信号が出力されてか
ら所定の変速終了信号がない状態であるかによって(シ
フトフラグの設定に対応)。このQ3の判別でNOのと
きは、本発明による締結油圧の制御が不要なときである
として、Q4においてフラグが0にリセットされてQ1
へ戻る。なお、フラグは、ノ−ロ−ド状態になったとき
に1にセットされるものである。
【0043】Q3の判別でYESのときは、Q4におい
て、現在ロ−ド状態であるか否かが判別される。このQ
4の判別でNOのときはノ−ロ−ド状態のときであり、
このときは、Q6においてフラグが1にセットされ、次
いでQ7において後述するLMが0にクリアされ(LM
は、図5における特性線Y2設定用)、Q8において、
締結油圧の目標値PLが、図5の特性線X2に対応した
第2目標値LNとして設定される。
て、現在ロ−ド状態であるか否かが判別される。このQ
4の判別でNOのときはノ−ロ−ド状態のときであり、
このときは、Q6においてフラグが1にセットされ、次
いでQ7において後述するLMが0にクリアされ(LM
は、図5における特性線Y2設定用)、Q8において、
締結油圧の目標値PLが、図5の特性線X2に対応した
第2目標値LNとして設定される。
【0044】Q5の判別でYESのときは、Q9におい
て、第1目標値LAが仮に設定される。次いでQ10に
おいて、フラグが1であるか否かが判別される。このQ
10の判別でNOのときは、ノ−ロ−ド状態からロ−ド
状態へと移行していないときであり、このときはQ11
において、Q9で仮に設定された第1目標値LAがその
まま最終目標値PLとして設定される。
て、第1目標値LAが仮に設定される。次いでQ10に
おいて、フラグが1であるか否かが判別される。このQ
10の判別でNOのときは、ノ−ロ−ド状態からロ−ド
状態へと移行していないときであり、このときはQ11
において、Q9で仮に設定された第1目標値LAがその
まま最終目標値PLとして設定される。
【0045】Q10の判別でYESのときは、ノ−ロ−
ド状態からロ−ド状態へと移行したときであり、このと
きは、Q12において、第2目標値LNが仮に設定され
る。次いでQ13において、LMの前回値に所定の締結
油圧の増大分が加算されて今回値LMが設定される。Q
13における締結油圧の増大率は、特性線Y2に対応し
たもので、特性線X1にしたがう第1目標値LAの増大
率よりも小さいものとされる。
ド状態からロ−ド状態へと移行したときであり、このと
きは、Q12において、第2目標値LNが仮に設定され
る。次いでQ13において、LMの前回値に所定の締結
油圧の増大分が加算されて今回値LMが設定される。Q
13における締結油圧の増大率は、特性線Y2に対応し
たもので、特性線X1にしたがう第1目標値LAの増大
率よりも小さいものとされる。
【0046】Q13の後、Q14において、LNとLM
とが加算されて、仮の目標値PL1が設定される。この
PL1は、図5の特性線Y2に対応した目標値となる。
次いでQ15において、第1目標値LAと第2目標値L
Nとのうち、大きい方の目標値が選択されて、仮の目標
値PL2が決定される。この仮の目標値PL2が、特性
線Y1を経てX1への移行に対応したものとなる。さら
に、Q16において、仮の目標値PL1とPL2とのう
ちいずれか小さい方が選択されて、最終目標値PLが決
定される。
とが加算されて、仮の目標値PL1が設定される。この
PL1は、図5の特性線Y2に対応した目標値となる。
次いでQ15において、第1目標値LAと第2目標値L
Nとのうち、大きい方の目標値が選択されて、仮の目標
値PL2が決定される。この仮の目標値PL2が、特性
線Y1を経てX1への移行に対応したものとなる。さら
に、Q16において、仮の目標値PL1とPL2とのう
ちいずれか小さい方が選択されて、最終目標値PLが決
定される。
【0047】前記Q8、Q11、あるいは116の後
は、それぞえQ17に移行して、決定された目標値PL
が出力される(目標値PLとなるように、締結油圧の調
整用ソレノイドSL3が制御される)。
は、それぞえQ17に移行して、決定された目標値PL
が出力される(目標値PLとなるように、締結油圧の調
整用ソレノイドSL3が制御される)。
【0048】以上の実施例において、図5が、目標値設
定手段あるいは記憶手段(図5の特性線は、記憶手段を
構成する制御ユニットUのROMに記憶されている)を
構成する。また、図6において、Q8、Q9、Q11、
Q12、が目標値設定手段を構成し、Q15、Q16が
目標値の選択手段を構成する。なお、図6における各ス
テップは、それぞれ所定の機能実現のための手段を構成
するもので、その機能を代表する名称に手段の文字を付
して、機能部材として表現することができる。
定手段あるいは記憶手段(図5の特性線は、記憶手段を
構成する制御ユニットUのROMに記憶されている)を
構成する。また、図6において、Q8、Q9、Q11、
Q12、が目標値設定手段を構成し、Q15、Q16が
目標値の選択手段を構成する。なお、図6における各ス
テップは、それぞれ所定の機能実現のための手段を構成
するもので、その機能を代表する名称に手段の文字を付
して、機能部材として表現することができる。
【0049】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず、例えば次のような場合をも含むものであ
る。
これに限らず、例えば次のような場合をも含むものであ
る。
【0050】ロ−ド状態において、ノ−ロ−ド状態から
ロ−ド状態へ移行したときに使用する第2目標値とし
て、図5の特性線X2とY1とに対応した値を設定、記
憶して、この記憶されている第2目標値を特性線X1に
基づいて得られる第1目標値と比較して、いずれか大き
い方の値を最終的な目標値として選択するようにしても
よい。
ロ−ド状態へ移行したときに使用する第2目標値とし
て、図5の特性線X2とY1とに対応した値を設定、記
憶して、この記憶されている第2目標値を特性線X1に
基づいて得られる第1目標値と比較して、いずれか大き
い方の値を最終的な目標値として選択するようにしても
よい。
【0051】シフトダウン時にも、同様な制御を行うこ
ともできる。また、自動変速機ATを構成する多段変速
歯車機構としては、遊星歯車式に限らず適宜の形式のも
のであってもよい。さらに、摩擦締結要素は、油圧式で
なく、電磁式であってもよい(この場合は締結力は、例
えば供給電力を調整することにより調整される)。
ともできる。また、自動変速機ATを構成する多段変速
歯車機構としては、遊星歯車式に限らず適宜の形式のも
のであってもよい。さらに、摩擦締結要素は、油圧式で
なく、電磁式であってもよい(この場合は締結力は、例
えば供給電力を調整することにより調整される)。
【0052】図5における目標値設定(記憶)のパラメ
−タとしてのエンジン発生トルクは、エンジン負荷とし
てのスロットル開度の他、エンジン発生トルクに関連し
た適宜のパラメ−タを用いることができる。また、エン
ジン発生トルクを、エンジンの吸入空気量とエンジン回
転数とから理論的に決定するようにしてもよい。したが
って、9において、タ−ビントルクの代えて、例えばス
ロットル開度を用いることもできる。
−タとしてのエンジン発生トルクは、エンジン負荷とし
てのスロットル開度の他、エンジン発生トルクに関連し
た適宜のパラメ−タを用いることができる。また、エン
ジン発生トルクを、エンジンの吸入空気量とエンジン回
転数とから理論的に決定するようにしてもよい。したが
って、9において、タ−ビントルクの代えて、例えばス
ロットル開度を用いることもできる。
【0053】タ−ビントルクを決定する場合、エンジン
回転数と吸入空気量とから決定される点火時期(の進角
量)を、点火時期とエンジン発生トルクとを対応させた
テ−ブルに照合してエンジン発生トルクを決定し、この
決定されたエンジン発生トルクとエンジン回転数とタ−
ビン回転数とからタ−ビントルクを決定するようにして
もよい。
回転数と吸入空気量とから決定される点火時期(の進角
量)を、点火時期とエンジン発生トルクとを対応させた
テ−ブルに照合してエンジン発生トルクを決定し、この
決定されたエンジン発生トルクとエンジン回転数とタ−
ビン回転数とからタ−ビントルクを決定するようにして
もよい。
【0054】本発明の目的は、明記されたものに限ら
ず、発明の効果に対応したものあるいは利点、好ましい
とされた内容に対応した目的を暗黙的に含むものであ
る。勿論、本発明は、装置としてのみならず、制御方法
として表現することも可能である。
ず、発明の効果に対応したものあるいは利点、好ましい
とされた内容に対応した目的を暗黙的に含むものであ
る。勿論、本発明は、装置としてのみならず、制御方法
として表現することも可能である。
【図1】本発明の一実施例を示す全体系統図。
【図2】自動変速機の一例を示すスケルトン図。
【図3】図2に示す自動変速機の変速段と摩擦締結要素
の作動状態との関係を示す図。
の作動状態との関係を示す図。
【図4】本発明の制御内容を図式的に示すタイムチャ−
ト。
ト。
【図5】目標締結力の設定例を示す図。
【図6】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】 EG:エンジン AT:自動変速機 SL1:変速用ソレノイド SL3:締結油圧調整用ソレノイド S1:スロットル開度センサ S2:車速センサ LA:第1目標値 LN:第2目標値 LM:目標値の増大量(増大率低減補正用) U:制御ユニット X1:特性線(第1目標値設定用) X2:特性線(第2目標値設定用) Y1:特性線(締結力増大の応答遅れの補正用で、第2
目標値を利用) Y2:特性線(締結力の増大率低下のための補正用)
目標値を利用) Y2:特性線(締結力の増大率低下のための補正用)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:44
Claims (10)
- 【請求項1】摩擦締結要素の作動状態を切換えて多段変
速歯車機構の動力伝達系路を切換えることにより変速を
行うようにした自動変速機において、 エンジンの発生トルクをするトルク検出手段と、 前記摩擦締結要素の締結力が、前記トルク検出手段で検
出されたエンジン発生トルクに応じて決定される目標値
となるように制御する締結力制御手段と、 前記目標値が、エンジン発生トルクに応じた適正値近傍
の値になっている状態であることを検出する適正状態検
出手段と、 エンジン発生トルクの変化速度に対する締結力の変化速
度の遅れ量を調整する遅れ量調整手段と、 前記適正状態検出手段および前記トルク検出手段からの
出力を受け、前記遅れ量調整手段を制御して、エンジン
発生トルクの増大が検出されたときは、前記目標値が適
正値近傍の値になっている状態のときは適正値近傍の値
になっていない場合に比して、前記遅れ量が大きくなる
ように補正する遅れ量補正手段と、を備えていることを
特徴とする自動変速機の制御装置。 - 【請求項2】摩擦締結要素の作動状態を切換えて多段変
速歯車機構の動力伝達系路を切換えることにより変速を
行うようにした自動変速機において、 エンジンの発生トルクをするトルク検出手段と、 前記摩擦締結要素の締結力が、前記トルク検出手段で検
出されたエンジン発生トルクに応じて決定される目標値
となるように制御する締結力制御手段と、 前記目標値が、エンジン発生トルクに応じた適正値近傍
の値になっている状態であることを検出する適正状態検
出手段と、 前記摩擦締結要素の締結力の立上りの遅れ量を調整する
遅れ量調整手段と、 前記適正状態検出手段および前記トルク検出手段からの
出力を受け、前記遅れ量調整手段を制御して、前記摩擦
締結要素の締結力の立ち上がりのときにエンジン発生ト
ルクの増大が検出されたときは、前記目標値が適正値近
傍の値になっている状態のときは適正値近傍の値になっ
ていない場合に比して、前記遅れ量が大きくなるように
補正する遅れ量補正手段と、を備えていることを特徴と
する自動変速機の制御装置。 - 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記遅れ量補正手段が、変速中であることを条件として
作動される、ことを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 【請求項4】請求項3において、 前記遅れ量補正手段が、変速時におけるイナ−シャ状態
のときを条件として作動される、ことを特徴とする自動
変速機の制御装置。 - 【請求項5】請求項3において、 前記遅れ量補正手段が、変速指令信号が出力されている
ことを条件として作動される、ことを特徴とする自動変
速機の制御装置。 - 【請求項6】請求項1または請求項2において、 前記トルク検出手段が、エンジンのスロットル開度を検
出するように設定され、 前記目標値が、スロットル開度をパラメ−タとして記憶
手段に記憶されている、ことを特徴とする自動変速機の
制御装置。 - 【請求項7】請求項1または請求項2において、 前記多段変速歯車機構が、トルクコンバ−タを介してエ
ンジンに連結され、 前記トルク検出手段が、タ−ビントルクを検出するよう
に設定されて、前記目標値がタ−ビントルクに応じて設
定されている、ことを特徴とする自動変速機の制御装置 - 【請求項8】請求項7において、 前記トルク検出手段が、 エンジン回転数とエンジンの吸入空気量とからエンジン
の点火時期の進角量を決定し、 前記決定された進角量を、該進角量とエンジン発生トル
クとの対応関係を記憶した記憶手段に照合して、エンジ
ン発生トルクを決定し、 前記決定されたエンジン発生トルクとエンジン回転数と
タ−ビン回転数とからタ−ビントルクを決定するように
構成されている、ことを特徴とする自動変速機の制御装
置。 - 【請求項9】請求項3において、 前記遅れ量補正手段が、シフトアップ時であることを条
件に作動される、ことを特徴とする自動変速機の制御装
置。 - 【請求項10】請求項9において、 前記遅れ量補正手段が、シフトアップ時に、ノ−ロ−ド
状態からロ−ド状態へと移行したことを条件として作動
されることを特徴とする自動変速機の制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7253978A JPH0996355A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 自動変速機の制御装置 |
US08/724,599 US6159128A (en) | 1995-09-29 | 1996-09-30 | Automatic transmission control system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7253978A JPH0996355A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0996355A true JPH0996355A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17258576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7253978A Pending JPH0996355A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6159128A (ja) |
JP (1) | JPH0996355A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3360643B2 (ja) * | 1999-04-06 | 2002-12-24 | トヨタ自動車株式会社 | 動力源と無段変速機を備えた車両の制御装置 |
JP2001173734A (ja) * | 1999-12-15 | 2001-06-26 | Honda Motor Co Ltd | 車両用自動変速装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6035579B2 (ja) * | 1980-03-27 | 1985-08-15 | トヨタ自動車株式会社 | 車輛用自動変速機の油圧制御装置 |
JPS5834258A (ja) * | 1981-08-19 | 1983-02-28 | Toyota Motor Corp | 車輌用自動変速機の切換制御装置 |
JPH07108639B2 (ja) * | 1987-01-22 | 1995-11-22 | 日産自動車株式会社 | 車両用ヘッドランプの点灯制御装置 |
JP2615872B2 (ja) * | 1988-07-06 | 1997-06-04 | 日産自動車株式会社 | 自動変速機のライン圧制御装置 |
JPH02304261A (ja) * | 1989-05-19 | 1990-12-18 | Nissan Motor Co Ltd | 自動変速機のライン圧制御装置 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP7253978A patent/JPH0996355A/ja active Pending
-
1996
- 1996-09-30 US US08/724,599 patent/US6159128A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6159128A (en) | 2000-12-12 |
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