JPH0995645A - 常温硬化性樹脂組成物 - Google Patents

常温硬化性樹脂組成物

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JPH0995645A
JPH0995645A JP27690995A JP27690995A JPH0995645A JP H0995645 A JPH0995645 A JP H0995645A JP 27690995 A JP27690995 A JP 27690995A JP 27690995 A JP27690995 A JP 27690995A JP H0995645 A JPH0995645 A JP H0995645A
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JP
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group
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curable resin
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JP27690995A
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English (en)
Inventor
Takeshi Harakawa
健 原川
Hirohiko Mori
浩彦 森
Yoshiki Tachibana
佳樹 橘
Hisanori Tanabe
久記 田辺
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性の常温硬化性樹脂組成物について、耐水
性および耐溶剤性に優れた膜が形成できるようにする。 【解決手段】 常温硬化性樹脂組成物は、重合性二重結
合を有するオキソ化合物を含むモノマーを共重合するこ
とにより得られるカルボニル基含有共重合体の水分散液
と、分子内にアニオン基およびカチオン基の両者を有し
かつ複数個の末端にイソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーを鎖伸長剤と水中で反応させることにより
得られるポリウレタンディスパージョンとを含んでい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物、特
に、常温硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】耐候性、耐水性および耐久性
などが要求される建築物などの外壁塗装用塗料として、
常温硬化性樹脂を含む塗料組成物が用いられている。こ
の種の塗料に常温硬化性樹脂が用いられるのは、屋外に
おいては塗料の樹脂成分を加熱して硬化させるのが困難
なためである。
【0003】ところで、上述の常温硬化性樹脂は、環境
汚染を防止する観点から、溶剤系のものに代えて水性の
ものの利用が進められている。水性の常温硬化性樹脂と
しては、例えば、特開平5−339542号公報に記載
のものが知られている。この常温硬化性樹脂は、カルボ
ニル基含有共重合体水分散液と、架橋剤としてのジヒド
ラジド化合物と、水性ポリウレタン樹脂とを含んでい
る。ここで用いれる水性ポリウレタン樹脂は、ジイソシ
アネート化合物とカルボキシル基を含むグリコール化合
物との反応で得られるポリウレタンのカルボキシル基を
中和し、これにヒドラジン誘導体を反応して得られたも
のである。
【0004】このような常温硬化性樹脂を含む塗料は、
水性塗料であるにも拘らず、溶剤型のウレタン塗料によ
り得られる特性、例えば、乾燥性、耐水性、塗膜弾性、
耐汚染性などを達成することができるとされているが、
架橋度が十分に高い膜を形成することができず、これら
の諸特性について、特に耐水性および耐溶剤性について
満足な結果を得るには至っていない。
【0005】本発明の目的は、水性の常温硬化性樹脂組
成物について、耐水性および耐溶剤性に優れた膜が形成
できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】本発明に係る常温硬化性樹脂組成物は、重
合性二重結合を有するオキソ化合物を含むモノマーを共
重合することにより得られるカルボニル基含有共重合体
の水分散液と、分子内にアニオン基およびカチオン基の
両者を有しかつ複数個の末端にイソシアネート基を有す
るウレタンプレポリマーと鎖伸長剤とを水中で反応させ
ることにより得られるポリウレタンディスパージョンと
を含んでいる。
【0008】この常温硬化性樹脂組成物では、カルボニ
ル基含有共重合体の水分散液(A)と、ポリウレタンデ
ィスパージョン(B)との重量割合が、例えば、固形分
比(A/B)で100/5〜5/100に設定されてい
る。
【0009】また、カルボニル基含有共重合体は、例え
ば、重合性二重結合を有するオキソ化合物を0.5重量
%以上含むモノマーの共重合体である。
【0010】一方、ウレタンプレポリマーは、例えば、
下記の一般式(1)で示される、アニオン基およびカチ
オン基の両者を有する構造単位U1 と、炭素数が4〜1
3の炭化水素基からなる構造単位U2 と、ポリオール化
合物から少なくとも2個の水酸基を除いたものに相当す
る鎖状構造を有する構造単位U3 とを含んでいる。ここ
で、構造単位U1 、U2 およびU3 は、構造単位U1
構造単位U1 、構造単位U3 と構造単位U3 、または構
造単位U1 と構造単位U3 が構造単位U2 を挟んで位置
し、しかも末端に構造単位U2 が位置するよう複数の単
位が互いにウレタン結合しながら配列されており、かつ
前記末端に位置する構造単位U2 の端末にはイソシアナ
ート基が結合している。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1 は、炭素数が1または2のア
ルキレン基、R2 は、炭素数が2〜4の、構造単位U2
との結合点を1つ有するアルキレン基または構造単位U
2 との結合点を2つ有するアルキレン基、R3 は、R2
が構造単位U2 との結合点を1つ有するアルキレン基の
場合は炭素数が2〜4のアルキレン基、R2 が構造単位
2 との結合点を2つ有するアルキレン基の場合は水素
または炭素数が1〜12のアルキル基、Xは、−S
3 -、−PO3 -または−COO- 、を示す。)
【0013】ここで、構造単位U1 に含まれるR2 およ
びR3 は、例えば、炭素数2〜4でありかつ前記構造単
位U2 との結合点を1つ有するアルキレン基である。ま
た、構造単位U2 は、例えば、脂肪族炭化水素基であ
る。さらに、構造単位U3 は、例えば、ポリカーボネー
ト鎖、ポリエステル鎖、ポリエーテル鎖およびポリシロ
キサン鎖からなる群から選ばれた少なくとも1つのポリ
マー鎖である。
【0014】この場合、構造単位U1 に含まれるXは、
例えば−SO3 -であり、構造単位U2 は、例えば下記の
一般式(2)で示される脂肪族炭化水素基であり、構造
単位U3 は、例えばポリカーボネート鎖である。
【0015】
【化4】
【0016】なお、ウレタンプレポリマーは、例えば、
重量平均分子量が1,500〜30,000でありかつ
酸価が10〜100である。
【0017】また、本発明の常温硬化性樹脂組成物は、
例えば、低分子量架橋剤をさらに含んでいる。この低分
子量架橋剤は、カルボニル基含有共重合体を構成する重
合性二重結合を有するオキソ化合物/低分子量架橋剤の
官能基当量比が、例えば、1/0.01〜1/1の条件
を満たすよう含まれている。
【0018】
【発明の実施の形態】カルボニル基含有共重合体の水分散液 本発明で用いられるカルボニル基含有共重合体の水分散
液は、1分子中に少なくとも1個のカルボニル基を含有
しかつ重合性二重結合を有するオキソ化合物、重合性二
重結合を有するカルボキシル化合物、およびその他のモ
ノマーを乳化重合することにより得られたものである。
なお、本明細書において、カルボニル基とは、C=Oの
両末端が酸素原子や窒素原子などのヘテロ原子と結合し
ていない基を表すものとする。
【0019】ここで、重合性二重結合を有するオキソ化
合物は、1分子中に少なくとも1個のカルボニル基と重
合可能な二重結合とを有するものである。具体的には、
ダイアセトンアクリルアミド,ダイアセトンメタクリル
アミドなどの(メタ)アクリルアミドから誘導されるも
の、アセトアセトキシエチルメタクリレート,アセトア
セトキシエチルアクリレートなどのアセトアセトキシ基
を有する(メタ)アクリル酸エステル、ビニルメチルケ
トン,ビニルエチルケトン,ビニルブチルケトンなどの
ビニルアルキルケトン、アクロレイン,ホルミルスチロ
ールなどのアルデヒド基を有するものを例示することが
できる。この中で好ましいものとしては、(メタ)アク
リルアミドから誘導されるもの、およびアセトアセトキ
シ基を有する(メタ)アクリル酸エステルであり、特に
好ましいものは、ダイアセトンアクリルアミド、ダイア
セトンメタクリルアミド、アセトアセトキシエチルメタ
クリレート、アセトアセトキシエチルアクリレートであ
る。
【0020】一方、重合性二重結合を有するカルボキシ
ル化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸などを例示することができる。また、
その他のモノマーとしては、アクリル酸またはメタクリ
ル酸のメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、フ
ェニル、ベンジル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピルのエステル、ポリカプロラクトンと2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートとの付加物、アク
リルアミド、メタクリルアミド、およびN−メチロール
アクリルアミドの誘導体などのアクリル系モノマー、並
びに、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニルなど
の非アクリル系モノマーが例示できる。
【0021】カルボニル含有共重合体の水分散液を製造
する際に用いられる、重合性二重結合を有するオキソ化
合物の量は、通常、全モノマーの0.1〜30重量%、
好ましくは0.5〜10重量%、さらに好ましくは1〜
10重量%である。0.1重量%未満の場合は、本発明
の樹脂組成物により得られる膜の架橋度が不十分になる
おそれがある。逆に、30重量%を超えると、得られる
膜の物性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0022】一方、重合性二重結合を有するカルボキシ
ル化合物の量は、共重合体としての酸価が10〜50に
なるように設定するのが好ましい。酸価が10未満の場
合には、安定な水分散体が得られにくく、50を超える
場合には、得られる膜の物性に悪影響を及ぼすおそれが
ある。その他のモノマーは、得られる膜の物性調整のた
めの必要量を適宜選択して用いることができる。
【0023】なお、本発明のカルボニル基含有共重合体
の水分散液を製造する際の乳化重合の方法は、特に限定
されるものではなく、当業者に一般的に知られている方
法が利用できる。
【0024】ポリウレタンディスパージョン 本発明で用いられるポリウレタンディスパージョンは、
ウレタンプレポリマーと鎖伸長剤とを水中で反応させる
ことにより得られるものである。
【0025】本発明では、上述のポリウレタンディスパ
ージョンを実現するためのウレタンプレポリマーとし
て、分子内にアニオン基およびカチオン基の両者を有す
るものが用いられる。
【0026】アニオン基としては、−SO3 -、−PO3 -
および−COO- が例示できる。また、カチオン基とし
ては、4級アミノ基が例示できる。このようなアニオン
基およびカチオン基は、1分子内に複数個含まれていて
もよい。この場合、1分子内には、1種類のアニオン基
およびカチオン基のみが含まれていてもよいし、複数種
類のアニオン基およびカチオン基が含まれていてもよ
い。
【0027】また、本発明で用いられるウレタンプレポ
リマーは、直鎖状または分枝を有するものであり、直鎖
状の場合は2つの末端(両末端)を、また分枝を有する
場合は少なくとも3つの末端を有している。このような
ウレタンプレポリマーの複数個の末端のうち、少なくと
も2つにはイソシアネート基が結合している。
【0028】上述のウレタンプレポリマーは、それを構
成する構造単位で考えると、次の3種類の構造単位を有
している。
【0029】構造単位U1 :アニオン基およびカチオン
基の両者を有する構造単位。 構造単位U2 :炭化水素基からなる構造単位。 構造単位U3 :ポリオール化合物から少なくとも2つの
水酸基を除いたものに相当する鎖状構造を有する構造単
位。
【0030】構造単位U1 は、例えば、下記の一般式
(1)で示される。
【0031】
【化5】
【0032】一般式(1)中、R1 は、炭素数が1ま
たは2のアルキレン基であり、具体的にはメチレン基ま
たはエチレン基である。
【0033】R2 は、炭素数が2〜4のアルキレン基
である。ここでのアルキレン基は、他の構造単位(具体
的には、後述するように構造単位U2 )との結合点を1
つ有するもの、または他の構造単位(同様に構造単位U
2 )との結合点を2つ有するアルキレン基である。な
お、ここでの「結合点」は、後述するウレタン結合を介
して他の構造単位と結合し得る点を意味している。ここ
で、結合点を1つ有するアルキレン基としては、エチレ
ン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げられる。また、
結合点を2つ有するアルキレン基としては、例えば下記
のものが挙げられる。なお、下記の例示では、いずれの
ものも右端部分が一般式(1)中のNとの結合部位であ
る。
【0034】
【化6】
【0035】R3 は、R2 の種類により決定される。具
体的には、R2 が結合点を1つ有するアルキレン基の場
合は、R3 はR2 と同様に炭素数が2〜4のアルキレン
基である。このようなアルキレン基としては、R2 の場
合と同様にエチレン基、プロピレン基、ブチレン基が挙
げられる。一方、R2 が結合点を2つ有するアルキレン
基の場合は、R3 は水素または炭素数が1〜12のアル
キル基である。炭素数が1〜12のアルキル基として
は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ドデシル基など
の直鎖状のアルキル基、i−プロピル基、i−ブチル
基、t−ブチル基などの分枝を有するアルキル基が挙げ
られる。
【0036】また、Xは、アニオン基であり、具体的に
は、−SO3 -、−PO3 -または−COO- である。
【0037】このような構造単位U1 の具体例は、例え
ば次の通りである。
【0038】(R2 が結合点を1つ有するアルキレン基
の場合)
【0039】
【化7】
【0040】(R2 が結合点を2つ有するアルキレン基
の場合)
【0041】
【化8】
【0042】なお、上述のウレタンプレポリマーに2つ
以上の構造単位U1 が含まれる場合、構造単位U1 は2
種以上であってもよい。
【0043】構造単位U2 は、炭素数が4〜13個のも
のであれば、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基
のいずれの炭化水素基であってもよい。また、これらの
炭化水素基は、分岐を有していてもよい。なお、ここで
は、脂肪族炭化水素基および芳香族炭化水素基を次のよ
うに区別する。すなわち、対象とする炭化水素基におい
て芳香環が存在する場合に、その芳香環が後述するウレ
タン結合と結合していれば芳香族炭化水素基とする。一
方、対象とする炭化水素基に芳香環が存在していても、
その芳香環がウレタン結合と結合していなければ、その
炭化水素基は脂肪族炭化水素基とする。勿論、芳香環が
存在しなければ、脂肪族炭化水素基である。
【0044】脂肪族炭化水素基としては、例えば、ヘキ
サメチレン基、トリメチルヘキサメチレン基などが例示
できる。脂肪族炭化水素基の中で脂環を含むものとして
は、下記の一般式(2)で示されるもの、メチルシクロ
ヘキシレン基、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシ
ル)基などが例示できる。また、芳香環を含んでいる
が、それがウレタン結合と結合していないためにここで
は脂肪族炭化水素基として考えるものとしては、m−テ
トラメチルキシリレン基が例示できる。なお、下記の一
般式(2)で示される脂環を含んだ脂肪族炭化水素基
は、イソホロンジイソシアネートから2つのイソシアネ
ート基を除いた残りの炭化水素基に相当している。ま
た、芳香族炭化水素基としては、例えば、トリレン基、
キシリレン基、4,4’−メチレンビス(フェリル)基
などが例示できる。
【0045】
【化9】
【0046】なお、上述のウレタンプレポリマーには、
2種以上の構造単位U2 が含まれていてもよい。
【0047】構造単位U3 の基礎となり得るポリオール
化合物は、水酸基を2つ以上有するポリマー状のもの、
すなわち、ジオール化合物、トリオール化合物などであ
る。このような、ポリオール化合物としては、ポリカー
ボネートポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエ
ーテルポリオールおよびポリシロキサンポリオールが例
示できる。なお、このようなポリオール化合物は、一般
に、分子量が500〜2,000のものが好ましい。
【0048】このようなポリオール化合物を基礎とする
構造単位U3 は、各ポリオール化合物から少なくとも2
つの水酸基を除いた鎖状構造、例えば、ポリカーボネー
ト鎖、ポリエステル鎖、ポリエーテル鎖およびポリシロ
キサン鎖を有している。
【0049】なお、上述のウレタンプレポリマーに2つ
以上の構造単位U3 が含まれる場合、構造単位U3 は2
種以上であってもよい。
【0050】上述の構造単位U1 、U2 およびU3 は、
次の3つの条件を満たすよう複数の単位がウレタン結合
により結合している。
【0051】(条件1):構造単位U1 と構造単位U
1 、構造単位U3 と構造単位U3 、または構造単位U1
と構造単位U3 は、構造単位U2 を挟んで位置する。 (条件2):複数個の末端には構造単位U2 が位置して
いる。 (条件3):末端に位置する構造単位U2 の端末には、
イソシアネート基が結合している。
【0052】このような条件によれば、本発明で用いら
れるウレタンプレポリマーは、例えば、下記のやの
ように模式的に示すことができる。
【0053】
【化10】
【0054】なお、上に示した模式的なウレタンプレポ
リマーでは、構造単位U2 を挟みながら構造単位U1
構造単位U3 とが交互に配列されているが、本発明で用
いられるウレタンプレポリマーはこれに限られない。す
なわち、本発明で用いられるウレタンプレポリマーは、
構造単位U2 を挟んで構造単位U1 と構造単位U1 とが
隣接して配列している部分、および/または、構造単位
2 を挟んで構造単位U3 と構造単位U3 とが隣接して
配列している部分を含んでいてもよい。
【0055】また、これらの例では、ウレタンプレポリ
マーが直鎖状に形成されているが、構造単位U2 が分岐
を有する炭化水素基である場合や構造単位U3 の基礎と
なるポリオール化合物が3つ以上の水酸基を有するもの
である場合には、本発明で用いられるウレタンプレポリ
マーは分岐を有するものになり得る。
【0056】本発明で用いられる上述のウレタンプレポ
リマーは、製造の容易性等の点で、構造単位U1 に含ま
れるR2 およびR3 が他の構造単位、すなわち構造単位
2との結合点を1つずつ有するアルキレン基であり、
構造単位U2 が脂肪族炭化水素基であり、構造単位U3
がポリカーボネート鎖、ポリエステル鎖、ポリエーテル
鎖およびポリシロキサン鎖のうちの少なくとも1つから
なるものであるのが好ましい。
【0057】特に、このような好ましいウレタンプレポ
リマーは、構造単位U1 に含まれるXが−SO3 -であ
り、構造単位U2 が上述の一般式(2)で示される脂肪
族炭化水素基であり、構造単位U3 がポリカーボネート
鎖である場合が最も好ましい。
【0058】本発明で用いられるウレタンプレポリマー
の重量平均分子量は、1,500〜30,000が好ま
しく、3,000〜10,000がより好ましい。重量
平均分子量が1,500未満の場合は、このウレタンプ
レポリマーにより得られるポリウレタンディスパージョ
ンを含む、本発明に係る樹脂組成物による膜の性能が低
下する場合がある。逆に、30,000を越えると、乳
化が困難になり、ポリウレタンディスパージョンの安定
性が低下する。なお、重量平均分子量は、例えば、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により
求めることができる。
【0059】また、本発明で用いられるウレタンプレポ
リマーの酸価は、10〜100が好ましく、20〜80
がより好ましい。酸価が10未満の場合は、乳化が困難
になり、ポリウレタンディスパージョンの安定性が低下
する。逆に、100を越えると、このウレタンプレポリ
マーから得られるポリウレタンディスパージョンを含
む、本発明に係る樹脂組成物により得られる膜の耐水性
が低下する。なお、ここでの酸価は、ウレタンプレポリ
マー1g中に存在するアニオン基と当量の水酸化カリウ
ムのmg数であり、通常、滴定により求めることができ
る。
【0060】本発明で用いられる上述のウレタンプレポ
リマーは、次の3通りの方法により製造することができ
る。
【0061】(製造方法1) 〔工程1〕先ず、分子内にアニオン基とカチオン基とを
有する第1のポリオール化合物と、ポリイソシアネート
化合物とを反応させる。ここで用いる第1のポリオール
化合物は、上述のアニオン基とカチオン基とを有しかつ
少なくとも2つの水酸基を有するもの(好ましくは、2
つまたは3つの水酸基を有するもの)であり、2つの水
酸基を有するものについては、下記の一般式(3)また
は(4)で示すことができる。
【0062】
【化11】
【0063】一般式(3)および(4)中、R1 は炭素
数が1または2のアルキレン基である。R2 は、炭素数
が2〜4のアルキレン基である。R3 は、一般式(3)
においては炭素数が2〜4のアルキレン基であり、一般
式(4)においては水素または炭素数が1〜12のアル
キル基である。Xは、アニオン基であり、具体的には−
SO3 -、−PO3 -または−COO- である。
【0064】このような第1のポリオール化合物の具体
例としては、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−
タウリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミ
ノメチルスルホン酸、N,N−ビス(2−ヒドロキシブ
チル)アミノエチルスルホン酸、(1,2−ジヒドロキ
シプロピル)メチルアミノエチルスルホン酸、(1,2
−ジヒドロキシプロピル)ドデシルアミノエチルスルホ
ン酸、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノエ
チルカルボン酸、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノエチルリン酸などが挙げられる。
【0065】一方、ポリイソシアネート化合物として
は、炭素数が4〜13でありかつイソシアネート基を少
なくとも2つ以上有するもの(好ましくは、2つのイソ
シアネート基を有するもの)が用いられる。具体的に
は、2,4−トリレンジイソシアネート,2,6−トリ
レンジイソシアネート,4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート,m−フェニレンジイソシアネート,キ
シリレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート,ヘキサメチレン
ジイソシアネート,1,4−シクロヘキシレンジイソシ
アネート,4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート,イソホロンジイソシアネート,テトラメチル
キシリレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネ
ートなどの、ポリウレタンの製造に一般的に使用される
ポリイソシアネート化合物が用いられる。なお、ここで
の脂肪族イソシアネートと芳香族イソシアネートとの区
別は、「ウレタン結合」を「イソシアネート基」と読み
替える点を除いて上述の構造単位U2 での説明と同様で
ある。
【0066】上述の第1のポリオール化合物とポリイソ
シアネート化合物とを反応させる際には、ポリイソシア
ネート化合物が第1のポリオール化合物の少なくとも2
倍当量、好ましくは2倍当量になるよう両者の比率を設
定する。この比率でない場合は、後述するような複数個
の末端にイソシアネート基を有するイソシアネート化合
物を得るのが困難になる。
【0067】両者を反応させる際には、溶媒を用いる。
溶媒としては、そのもの自身はイソシアネート基と反応
せずに第1のポリオール化合物を溶解することができる
ものが好ましく、より好ましくは沸点が100℃以上の
ものである。具体的には、ジメチルスルホキシド、ジグ
ライム、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルホル
ムアニリド、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2(H)−ピリミジノン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノンなどが用いられる。溶媒の使用
量は、ポリイソシアネート化合物と第1のポリオール化
合物との合計がその60〜70重量%になるよう設定す
るのが好ましい。
【0068】また、反応の際には、触媒が用いられても
よい。触媒としては、通常のウレタン化反応で用いられ
る3級アミンまたはスズ化合物が用いられる。
【0069】反応操作では、先ず、溶媒中に第1のポリ
オール化合物を加え、当該ポリオール化合物が溶解また
は溶融するまで加熱する。そして、第1のポリオール化
合物が析出しない温度に維持しながらポリイソシアネー
ト化合物を加える。反応の終了は、イソシアネート当量
を測定することにより判断することができる。このよう
な反応操作により、第1のポリオール化合物とポリイソ
シアネート化合物とがウレタン化反応を起こし、上述の
ポリイソシアネート化合物によるイソシアネート基を複
数個の末端に有するイソシアネート化合物が得られる。
このイソシアネート化合物は、下記の一般式(5)で示
される。
【0070】
【化12】
【0071】一般式(5)中、Yは、下記の一般式
(6)で示される構造単位であり、これは、上述の第1
のポリオール化合物からウレタン化反応に関与した水酸
基を除いたものに相当している。
【0072】
【化13】
【0073】一般式(6)中、R1 は、炭素数が1また
は2のアルキレン基である。R2 は、炭素数が2〜4
の、一般式(5)中に含まれる2つのウレタン結合部の
うちの一方との結合点を有するアルキレン基または一般
式(5)中に含まれる2つのウレタン結合部の双方との
結合点を有するアルキレン基である。R3 は、R2 が一
方のウレタン結合部との結合点を有する場合は炭素数が
2〜4でありかつ他方のウレタン結合との結合点を有す
るアルキレン基、R2 が双方のウレタン結合部との結合
点を有するアルキレン基の場合は水素または炭素数が1
〜12のアルキル基である。また、Xは、アニオン基で
あり、具体的には−SO3 -、−PO3 -または−COO-
である。
【0074】また、一般式(5)中のZは、炭素数が4
〜13の炭化水素基を示し、これは、上述のポリイソシ
アネート化合物からウレタン化反応に関与したイソシア
ネート基を除いたものに相当している。
【0075】〔工程2〕次に、工程1で得られたイソシ
アネート化合物と、第2のポリオール化合物とを反応さ
せる。ここで用いるイソシアネート化合物は、工程1の
反応操作で得られたものを単離したものであってもよい
し、単離していないものであってもよい。
【0076】一方、ここで用いる第2のポリオール化合
物は、上述の第1のポリオール化合物とは異なるもので
あり、ポリウレタンを製造する際に広く用いられている
ものである。具体的には、ポリエチレングリコール,ポ
リプロピレングリコール,ポリテトラメチレングリコー
ルなどのポリエーテル類、エチレングリコール,プロピ
レングリコール,ブタンジオール,ヘキサンジオール,
ネオペンチルグリコール,シクロヘキシルジメタノール
などの多価アルコールとマレイン酸,コハク酸,アジピ
ン酸,フタル酸などの多価カルボン酸との脱水縮合反応
または環状エステルの開環重合反応で得られるポリエス
テル類、ポリカーボネートなどのポリジオール、エチレ
ングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレング
リコール,1,2−プロピレングリコール,トリメチレ
ングリコール,1,3−ブチレングリコール,テトラメ
チレングリコール,ヘキサメチレングリコール,水添ビ
スフェノールA,ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ドもしくはプロピレンオキサイド付加物などの低分子量
グリコール、およびポリシロキサンジオールなどを例示
することができる。なお、第2のポリオール化合物とし
ては、上述のジオール類の一部を、トリオール類などの
水酸基を3つ以上有するものに置き換えることができ
る。
【0077】工程1で得られたイソシアネート化合物と
第2のポリオール化合物とを反応させる際には、イソシ
アネート化合物よりも少ない当量割合で第2のポリオー
ル化合物を反応させる。第2のポリオール化合物の当量
割合が多い場合は、末端に水酸基を有するポリマーが形
成され、目的とするウレタンプレポリマーが得られな
い。なお、ここでの当量割合は、イソシアネート化合物
に含まれるイソシアネート基の当量と、第2のポリオー
ル化合物に含まれる水酸基の当量との割合を云う。好ま
しい当量割合は、イソシアネート基/水酸基の値が1.
1〜3.0、より好ましくは1.5〜2.0である。
【0078】この工程での反応は、ウレタン化反応であ
り、ここでの操作は通常のウレタン化反応の手順に従う
ことができる。反応の終点は、イソシアネート基の当量
を測定することにより判断することができる。このよう
な反応により、複数個の末端に工程1で得られたイソシ
アネート化合物のイソシアネート基を有するポリマー化
合物、すなわち目的とするウレタンプレポリマーが得ら
れる。
【0079】(製造方法2)この方法では、上述の製造
方法1の工程2において、イソシアネート化合物よりも
多い当量割合で第2のポリオール化合物を反応させる。
ここでの好ましい当量割合は、イソシアネート基/水酸
基の値が0.3〜0.9、より好ましくは0.5〜0.
7である。これにより、複数個の末端に第2のポリオー
ル化合物の水酸基を有する第1のポリマー化合物が得ら
れる。
【0080】次に、得られた第1のポリマー化合物とポ
リイソシアネート化合物とを反応させる。ここでは、第
1のポリマー化合物の末端の水酸基とポリイソシアネー
ト化合物のイソシアネート基とがウレタン化反応し、複
数個の末端にポリイソシアネート化合物のイソシアネー
ト基を有する第2のポリマー化合物、すなわち目的とす
るウレタンプレポリマーが得られる。
【0081】この工程で用いるポリイソシアネート化合
物は、上述の製造方法1の工程1で用いたものと同様で
ある。反応割合は、第1のポリマー化合物に対して少な
くとも2倍当量のポリイソシアネート化合物を用いる。
ポリイソシアネート化合物の反応割合がこの割合よりも
小さい場合は、反応後も第1のポリマー化合物の末端の
水酸基が残存し、目的とするウレタンプレポリマーが得
られにくい。
【0082】(製造方法3)この方法では、生成物の複
数個の末端にイソシアネート基が位置するようにポリオ
ール化合物とポリイソシアネート化合物とを反応させ
る。
【0083】ここで用いられるポリオール化合物は、上
述の製造方法1で用いた第1のポリオール化合物、すな
わち、分子内にアニオン基とカチオン基とを有する両性
ポリオール化合物と、同じく上述の製造方法1で用いた
第2のポリオール化合物との混合物である。ここでは、
第1のポリオール化合物(両性ポリオール化合物)と第
2のポリオール化合物との割合を、重量比で1:0.2
〜1:20に設定するのが好ましい。
【0084】一方、この製造方法で用いられるポリイソ
シアネート化合物は、上述の製造方法で用いられるポリ
イソシアネート化合物と同様である。
【0085】この方法において、生成物の複数個の末端
にイソシアネート基が位置するよう上述のポリオール化
合物と上述のポリイソシアネート化合物とを反応させる
ためには、ポリオール化合物よりも多い当量割合でポリ
イソシアネート化合物を反応させる。ここでの好ましい
当量割合は、上述の製造方法1の工程2の場合と同様
に、イソシアネート基/水酸基の値が1.1〜3.0、
より好ましくは1.5〜2.0である。なお、両化合物
の当量割合を上述のように設定しない場合は、末端に水
酸基を有するポリマーが生成し、目的とするウレタンプ
レポリマーが得られない。
【0086】なお、上述の製造方法1、2および3は、
副生成物が生成しにくい点で製造方法1および2が好ま
しい。
【0087】上述のウレタンプレポリマーを用いてウレ
タンディスパージョンを製造する場合には、上述のウレ
タンプレポリマーと鎖伸長剤とを水中で反応させる。反
応方法としては、ウレタンプレポリマーと鎖伸長剤とを
用いてポリウレタンディスパージョンを製造する場合に
従来から採用されている一般的な方法を採用することが
できる。
【0088】鎖伸長剤としては、分子中に複数個のアミ
ノ基を有する化合物が用いられる。このようなものとし
ては、ヒドラジン化合物、ジアミン化合物およびトリア
ミン化合物などが例示できる。ここで、ジアミン化合物
の具体例としては、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミンが挙げられる。また、ト
リアミン化合物の具体例としては、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。
【0089】なお、カルボニル基としてアセトアセトキ
シ基を用いる場合には、反応性を考慮して、ジアミン化
合物を鎖伸長剤として用いるのが好ましい。
【0090】ウレタンプレポリマーと鎖伸長剤との混合
比は、ウレタンプレポリマー/鎖伸長剤の当量比が1/
0.5〜2.5になるよう設定するのが好ましい。当量
比がこの範囲外の場合は、高分子量の樹脂が得られず、
このウレタンディスパージョンを含む本発明に係る樹脂
組成物が目的とする特性を達成しにくい。なお、ここで
の当量比は、ウレタンプレポリマーに含まれるイソシア
ネート基の当量と、鎖伸長剤に含まれるアミノ基の当量
との比を意味する。
【0091】反応時に用いる水の量は、製造しようとす
るポリウレタンディスパージョンの固形分量に応じて適
宜設定することができる。
【0092】このような本発明で用いられるポリウレタ
ンディスパージョンは、その原料となるウレタンプレポ
リマーがアニオン基とカチオン基の両者を有しているの
で、乳化剤やアミンなどの中和剤を用いなくても分散安
定性が良好である。勿論、アニオン基をアミン等で中和
することにより、または乳化剤を用いることにより、分
散性を安定化させることも可能である。
【0093】低分子量架橋剤 本発明で用いられる低分子量架橋剤としては、ジアミン
化合物、ジヒドラジド化合物、ポリオキシアルキレンア
ミン化合物などが挙げられる。このような低分子架橋剤
の分子量は、1,000以下が好ましい。分子量が1,
000を越える場合は、樹脂粒子の水分散安定性を低下
させるおそれがある。
【0094】上述のジアミン化合物の具体例としては、
1,6−ヘキサンジアミンが例示できる。また、ジヒド
ラジド化合物としては、例えば、下記の一般式(7)で
示されるものが用いられる。このような一般式(7)で
示されるジヒドラジド化合物の具体例としては、例え
ば、アジピン酸ジヒドラジドが挙げられる。さらに、ポ
リオキシアルキレンアミン化合物としては、ジェファー
ミンD−230、同D−400、同ED−600、同E
D−900(いずれもテキサコケミカルカンパニー社の
商品名)が挙げられる。
【0095】
【化14】
【0096】混合割合 本発明の常温硬化性樹脂組成物は、上述のカルボニル基
含有共重合体の水分散液(A)と、上述のポリウレタン
ディスパージョン(B)との重量割合が、固形分比(A
/B)で100/5〜5/100となるよう両成分を含
むのが好ましく、100/10〜10/100となるよ
う両成分を含むのがより好ましい。両成分の割合がこの
範囲外の場合は、上述のカルボニル基含有共重合体に基
づく特性と、上述のポリウレタンディスパージョンに基
づく特性とを兼ね備えた膜を形成するのが困難になる。
【0097】本発明の常温硬化性樹脂組成物が上述の低
分子量架橋剤を含む場合は、カルボニル基含有共重合体
の水分散体とポリウレタンディスパージョンとの重量割
合は、上述の固形分比(A/B)で100/5〜50/
100となるよう設定するのが好ましく、100/10
〜100/100となるよう設定するのがより好まし
い。また、低分子量架橋剤の添加量は、カルボニル基含
有共重合体に含まれるカルボニル基/低分子量架橋剤の
アミノ基が、当量比で1/0.01〜1/1になるよう
設定するのが好ましい。1/0.01未満の場合には、
添加効果が確認されず、1/1を超える場合には、得ら
れる膜の物性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0098】なお、このような低分子量架橋剤を用いた
場合は、上述のウレタンディスパージョンの使用量を少
なくした場合でも、十分な架橋度を有する膜が得られ
る。
【0099】用途 本発明の常温硬化性樹脂組成物は、例えば、塗料として
用いることができる。この場合、アクリル樹脂であるカ
ルボニル基含有共重合体に基づく特性、例えば高耐候性
などと、ウレタン樹脂に基づく特性、例えば弾性、強靱
性、耐久性および耐汚染性などとを兼ね備えた塗膜を形
成することができる。また、この塗膜は、従来のカルボ
ニル基/ヒドラジド/ウレタンディスパージョンの硬化
系に比べて、耐水性および耐溶剤性が向上している。こ
の理由の詳細は不明であるが、ウレタンディスパージョ
ンがアニオン基とカチオン基との両方を有していること
に起因するものと考えられる。
【0100】なお、本発明の常温硬化性樹脂組成物を塗
料として用いる場合には、通常使用される顔料や各種添
加剤などを適宜配合することができる。
【0101】
【実施例】製造例1(カルボニル基含有共重合体の水分散体の製
造) 反応装置として、撹拌機、温度計、冷却管、滴下ロート
および窒素ガスフロー用のガラス管を備えた1リットル
の五つ口丸底セパラブルフラスコを用意した。この反応
容器に、脱イオン水160gとレベノールWZ(花王株
式会社製の乳化剤)1.2gとを仕込み、窒素ガスを流
しながら撹拌して80℃に保った。
【0102】これに、脱イオン水20gと過硫酸アンモ
ニウム0.8gとの混合液を添加し、10分後に下記の
組成のプレエマルションを3時間かけて滴下した。プレ
エマルションの滴下開始から30分後に、脱イオン水8
0gと過硫酸アンモニウム0.6gとの混合液を3時間
かけてさらに滴下し始めた。
【0103】〔プレエマエルション〕 ダイアセトンアクリルアミド 12g アクリル酸 12g メチルメタクリレート 125g 2−エチルヘキシルアクリレート 125g スチレン 126g レベノールWZ 14.8g 脱イオン水 200g
【0104】全ての滴下が終了した後、さらに80℃で
2時間撹拌を継続し、その後、40℃まで冷却してアン
モニア水でpHを8〜9に調整した。これによりアクリ
ルエマルションA−1を得た。
【0105】製造例2(カルボニル基含有共重合体の水
分散体の製造) 滴下するプレエマルションとして下記のものを用いる点
を除いて製造例1と同様に操作し、アクリルエマルショ
ンA−2を得た。
【0106】〔プレエマエルション〕 ダイアセトンアクリルアミド 1.2g アクリル酸 12g メチルメタクリレート 129g 2−エチルヘキシルアクリレート 129g スチレン 128.8g レベノールWZ 14.8g 脱イオン水 200g
【0107】製造例3(カルボニル基含有共重合体の水
分散体の製造) 滴下するプレエマルションとして下記のものを用いる点
を除いて製造例1と同様に操作し、アクリルエマルショ
ンA−3を得た。
【0108】〔プレエマエルション〕 アセトアセトキシエチルメタクリレート 20g アクリル酸 12g メチルメタクリレート 123g 2−エチルヘキシルアクリレート 123g スチレン 122g レベノールWZ 14.8g 脱イオン水 200g
【0109】製造例4(ポリウレタンディスパージョン
の製造) 反応装置として、撹拌機、温度計、冷却管および窒素ガ
スフロー用のガラス管を備えた1リットルの四つ口丸底
セパラブルフラスコを用意した。この反応容器に、N,
N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−タウリン21
g、イソホロンジイソシアネート45gおよび40重量
%の1−メチル−2−ピロリドン(44g)を仕込み、
窒素ガスを流しながら撹拌してオイルバスにより約16
0℃まで加熱した。
【0110】N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)
−タウリンが完全に溶解したことを確認した後に、2時
間かけて約80℃まで冷却した。これに、ジ−n−ブチ
ルチンジラウレート(0.06重量%/固形分)を滴下
してさらに30分間撹拌し、クリヤーなジイソシアネー
ト化合物を得た。
【0111】次に、得られたジイソシアネート化合物に
分子量が800のポリカーボネートジオール(ダイセル
化学工業株式会社製のプラクセルCD−208PL)1
20gと、分子量が1,000のポリカーボネートジオ
ール(ダイセル化学工業株式会社製のプラクセルCD−
210PL)50gとを1−メチル−2−ピロリドン1
13gとともに添加し、窒素ガスを流しながら約80℃
で4時間撹拌した。これにより得られたポリマーの末端
に残っている未反応の水酸基を完全にイソシアネート基
に置換するために、イソホロンジイソシアネートを先に
用いた量と等モル(45g)添加して80℃で4時間撹
拌し、ウレタンプレポリマーを得た。
【0112】得られたウレタンプレポリマーの溶液を5
0℃以下に冷却し、トリエチルアミン10gで中和した
後、ヒドラジン一水和物5gと蒸留水500gとを加え
て乳化することにより、ポリウレタンディスパージョン
U−1を得た。
【0113】製造例5(ポリウレタンディスパージョン
の製造) ウレタンプレポリマーを中和しない点を除いて製造例4
と同様の方法でポリウレタンディスパージョンU−2を
得た。
【0114】製造例6(ポリウレタンディスパージョン
の製造) 製造例4で用いたものと同様の反応容器に、N,N−ビ
ス−(2−ヒドロキシエチル)−タウリン43g、イソ
ホロンジイソシアネート89gおよび40重量%の1−
メチル−2−ピロリドン(88g)を仕込み、窒素ガス
を流しながら撹拌してオイルバスにより約160℃まで
加熱した。
【0115】N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)
−タウリンが完全に溶融したことを確認した後に、2時
間かけて約80℃まで冷却した。これに、ジ−n−ブチ
ルチンジラウレート(0.06重量%/固形分)を滴下
してさらに30分間撹拌し、クリヤーなジイソシアネー
ト化合物を得た。
【0116】次に、得られたジイソシアネート化合物に
分子量が800のポリカーボネートジオール(ダイセル
化学工業株式会社製のプラクセルCD−208PL)4
gと、分子量が1,000のポリカーボネートジオール
(ダイセル化学工業株式会社製のプラクセルCD−21
0PL)145gとを1−メチル−2−ピロリドン99
gとともに添加し、窒素ガスを流しながら約80℃で4
時間撹拌してウレタンプレポリマーを得た。
【0117】得られたウレタンプレポリマーの溶液を5
0℃以下に冷却し、ヒドラジン一水和物2.5gと蒸留
水470gとを加えて乳化することにより、ポリウレタ
ンディスパージョンU−3を得た。
【0118】製造例7(ポリウレタンディスパージョン
の製造) 製造例4で用いたものと同様の反応容器に、N,N−ビ
ス−(2−ヒドロキシエチル)−アミノエチルカルボン
酸35g、イソホロンジイソシアネート89gおよび4
0重量%の1−メチル−2−ピロリドン(83g)を仕
込み、窒素ガスを流しながら撹拌してオイルバスにより
約110℃まで加熱した。
【0119】N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)
−アミノエチルカルボン酸が完全に溶融したことを確認
した後に、2時間かけて約80℃まで冷却した。これ
に、ジ−n−ブチルチンジラウレート(0.06重量%
/固形分)を滴下してさらに30分間撹拌し、クリヤー
なジイソシアネート化合物を得た。
【0120】次に、得られたジイソシアネート化合物に
分子量が1,000のポリカーボネートジオール(ダイ
セル化学工業株式会社製のプラクセルCD−210P
L)113gと、分子量が2,000のポリカーボネー
トジオール(ダイセル化学工業株式会社製のプラクセル
CD−220PL)40gとを1−メチル−2−ピロリ
ドン102gとともに添加し、窒素ガスを流しながら約
80℃で4時間撹拌してウレタンプレポリマーを得た。
【0121】得られたウレタンプレポリマーの溶液を5
0℃以下に冷却し、ヒドラジン一水和物3.3gと蒸留
水470gとを加えて乳化することにより、ポリウレタ
ンディスパージョンU−4を得た。
【0122】製造例8(ポリウレタンディスパージョン
の製造) 最終段階で用いたヒドラジン一水和物をエチレンジアミ
ン一水和物3.9gとする点を除いて製造例6と同様に
操作し、ポリウレタンディスパージョンU−5を得た。
【0123】製造例9(ポリウレタンディスパージョン
の製造) 製造例4で用いたものと同様の反応容器に、ジメチロー
ルプロピオン酸12g、イソホロンジイソシアネート1
01g、分子量が1,000のポリカーボネートジオー
ル(ダイセル化学工業株式会社製のプラクセルCD−2
10PL)137gおよび40重量%の1−メチル−2
−ピロリドン(167g)を仕込み、窒素ガスを流しな
がら75〜80℃で5時間撹拌してウレタンプレポリマ
ーを合成した。
【0124】得られたウレタンプレポリマーの溶液を5
0℃以下に冷却し、トリエチルアミン9gで中和した後
にエチレンジアミン一水和物11.3gと蒸留水435
gとを加えて乳化することにより、ポリウレタンディス
パージョンU−6を得た。
【0125】製造例10(ポリウレタンディスパージョ
ンの製造) 最終段階で用いたヒドラジン一水和物をエチレンジアミ
ン一水和物17.7gとする点を除いて製造例9と同様
に操作し、ポリウレタンディスパージョンU−7を得
た。
【0126】製造例11(ポリウレタンディスパージョ
ンの製造) 1−メチル−2−ピロリドン45gにポリエチレングリ
コールモノエーテル(分子量750)47gを溶解し、
これにイソホロンジイソシアネート14gを50℃で3
0分かけて滴下した。次に、この反応系を30℃以下に
冷却し、ジエタノールアミン6.6gを加えてポリエチ
レンオキサイド鎖を有するジオール溶液を得た。
【0127】このジオール溶液90g、イソホロンジイ
ソシアネート74g、分子量が1,000のポリカーボ
ネートジオール(ダイセル化学工業株式会社製のプラク
セルCD−210PL)117gおよび1−メチル−2
−ピロリドン127gを製造例4と同様の反応容器に仕
込み、窒素ガスを流しながら75〜80℃で5時間撹拌
してウレタンプレポリマーを合成した。
【0128】得られたウレタンプレポリマーの溶液を5
0℃以下に冷却し、ヒドラジン一水和物8.4gと蒸留
水417gとを加えて乳化することにより、ポリウレタ
ンディスパージョンU−8を得た。
【0129】実施例1〜8、比較例1〜8 製造例1〜3で得られたアクリルエマルション、製造例
4〜11で得られたポリウレタンディスパージョンおよ
び低分子量架橋剤を表1および表2に示す割合で1リッ
トルのステンレス容器に加えて撹拌し、樹脂組成物R−
1〜R16を調製した。
【0130】
【表1】
【0131】
【表2】
【0132】なお、表1および表2において、低分子量
架橋剤の欄のC−1、C−2およびC−3は、それぞれ
アジピン酸ジヒドラジド、1,6−ヘキサンジアミンお
よびジェファーミンED−600(テキサコケミカルカ
ンパニー社製のポリオキシアルキレンアミン化合物)を
示す。また、固形分重量比は、アクリルエマルション
(A)とポリウレタンディスパージョン(B)との固形
分比(A/B)を示す。さらに、低分子量架橋剤割合
は、アクリルエマルションに含まれているカルボニル基
に対する、低分子量架橋剤のアミノ基の当量比を示す。
【0133】得られた樹脂組成物による膜を形成し、そ
の耐水性、アセトン不溶分、耐アルカリ性、伸びおよび
強度を調べた。調査方法は下記の通りである。結果を表
3および表4に示す。
【0134】(耐水性)6MILのドクターブレードを
用いてガラス板に塗布し、3日間常温乾燥した。その
後、40℃の温水に1日間浸漬し、膜外観の変化を目視
で評価した。評価の基準は下記の通りである。
【0135】◎:異常なし。 ○:やや白化。 △:白化。 ×:溶解。
【0136】(アセトン不溶分)#40のバーコーター
を用いてアルミニウム板に塗布し、3日間常温乾燥し
た。その後、アセトンで3時間煮沸したときの塗膜の残
存率を求めた。
【0137】(耐アルカリ性)6MILのドクターブレ
ードを用いてガラス板に塗布し、3日間常温乾燥した。
その後、5%の苛性ソーダ溶液を室温で1日間スポット
したときの膜外観の変化を目視で評価した。評価の基準
は次の通りである。
【0138】○:異常なし。 △:変色。 ×:ふくれ。
【0139】(伸びおよび強度)膜厚が乾燥時で約70
μmになるようにフリーフイルムを作製した。これをJ
IS−A−6910の伸び試験方法に従って養生し、2
号ダンベルにより打ち抜いたものを試験片として20℃
で測定した。また、強度は、伸びの測定時に同時に記録
した。
【0140】
【表3】
【0141】
【表4】
【0142】実施例9〜16、比較例9〜16 1リットルのステンレス容器に下記の原料を入れて20
分間撹拌し、その後原料の総重量の6割相当分のガラス
ビーズを入れてさらに30分間撹拌した。ここからガラ
スビーズのみを取り除き、顔料分散ペーストを得た。
【0143】〔原料〕 エチレングリコール 20g ノプコスパース44C(*1) 6g SNデフォーマー364(*2) 4g HEC SP−600(*3) 0.1g チタン白 R−930(*4) 480g 水道水 160g (*1:サンノプコ株式会社製の顔料分散剤、*2:サ
ンノプコ株式会社製の消泡剤、*3:ダイセル化学工業
株式会社製の増粘剤、*4:石原産業株式会社製の白着
色顔料)
【0144】得られた顔料分散ペースト、上述の樹脂組
成物R−1〜R16およびCS−12(チッソ株式会社
製の造膜助剤)を表5および表6に示す割合で混合し、
これをアンモニア水でpHを8〜9に調整して塗料組成
物を作製した。なお、表5および表6において、”PV
C”は、ピグメントボリュームコンテントである。
【0145】
【表5】
【0146】
【表6】
【0147】得られた塗料組成物を用いて塗膜を形成
し、その光沢、光沢保持率、耐溶剤性および耐候性を調
べた。試験方法は下記の通りである。結果を表7および
表8に示す。
【0148】(光沢)6MILのドクターブレードを用
いてガラス板に塗布し、3日間常温乾燥した。その後、
60度反射率を測定した。
【0149】(光沢保持率)6MILのドクターブレー
ドを用いてガラス板に塗布し、3日間常温乾燥した。そ
の後、40℃の温水に1日間浸漬したときの光沢(60
度反射率)を測定し、初期光沢に対する比率を算出し
た。
【0150】(耐溶剤性)6MILのドクターブレード
を用いてガラス板に塗布し、3日間常温乾燥した。その
後、キシレンを滲みこませた布で往復50回塗膜を擦
り、膜外観の変化を目視評価した。評価の基準は次の通
りである。
【0151】◎:異常なし。 ○:やや白化。 △:白化。 ×:溶解。
【0152】(耐候性)バーコーターを用いて乾燥時の
膜厚が30μmになるよう鉄板に塗布し、3日間常温で
乾燥した。その後、QUV試験器に200時間セットし
たときの色差(△E値)を測定した。
【0153】
【表7】
【0154】
【表8】
【0155】
【発明の効果】本発明に係る常温硬化性樹脂は、カルボ
ニル基含有共重合体の水分散液と、分子内にアニオン基
およびカチオン基の両者を有するウレタンプレポリマー
を鎖伸長剤と水中で反応させることにより得られるポリ
ウレタンディスパージョンとを含むため、従来のものに
比べて耐水性および耐溶剤性に優れた膜を形成すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 183/00 PMU C09D 183/00 PMU (72)発明者 田辺 久記 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合性二重結合を有するオキソ化合物を含
    むモノマーを共重合することにより得られるカルボニル
    基含有共重合体の水分散液と、 分子内にアニオン基およびカチオン基の両者を有しかつ
    複数個の末端にイソシアネート基を有するウレタンプレ
    ポリマーと鎖伸長剤とを水中で反応させることにより得
    られるポリウレタンディスパージョンと、を含む常温硬
    化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記カルボニル基含有共重合体の水分散液
    (A)と、前記ポリウレタンディスパージョン(B)と
    の重量割合が、固形分比(A/B)で100/5〜5/
    100に設定されている、請求項1に記載の常温硬化性
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記カルボニル基含有共重合体は、前記重
    合性二重結合を有するオキソ化合物を0.5重量%以上
    含む前記モノマーの共重合体である、請求項1または2
    に記載の常温硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記ウレタンプレポリマーは、下記の一般
    式(1)で示される、アニオン基およびカチオン基の両
    者を有する構造単位U1 と、炭素数が4〜13の炭化水
    素基からなる構造単位U2 と、ポリオール化合物から少
    なくとも2個の水酸基を除いたものに相当する鎖状構造
    を有する構造単位U3 とを含み、 前記構造単位U1 、U2 およびU3 は、前記構造単位U
    1 と前記構造単位U1、前記構造単位U3 と前記構造単
    位U3 、または前記構造単位U1 と前記構造単位U3
    前記構造単位U2 を挟んで位置し、しかも末端に前記構
    造単位U2 が位置するよう複数の単位が互いにウレタン
    結合しながら配列されており、かつ前記末端に位置する
    前記構造単位U2 の端末にはイソシアナート基が結合し
    ている、請求項1、2または3に記載の常温硬化性樹脂
    組成物。 【化1】 (式中、R1 は、炭素数が1または2のアルキレン基、
    2 は、炭素数が2〜4の、構造単位U2 との結合点を
    1つ有するアルキレン基または構造単位U2 との結合点
    を2つ有するアルキレン基、R3 は、R2 が構造単位U
    2 との結合点を1つ有するアルキレン基の場合は炭素数
    が2〜4のアルキレン基、R2 が構造単位U2 との結合
    点を2つ有するアルキレン基の場合は水素または炭素数
    が1〜12のアルキル基、Xは、−SO3 -、−PO3 -
    たは−COO- 、を示す。)
  5. 【請求項5】前記構造単位U1 に含まれるR2 およびR
    3 が炭素数2〜4でありかつ前記構造単位U2 との結合
    点を1つ有するアルキレン基であり、 前記構造単位U2 が脂肪族炭化水素基であり、 前記構造単位U3 がポリカーボネート鎖、ポリエステル
    鎖、ポリエーテル鎖およびポリシロキサン鎖からなる群
    から選ばれた少なくとも1つのポリマー鎖である、請求
    項4に記載の常温硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】前記構造単位U1 に含まれるXが−SO3 -
    であり、 前記構造単位U2 が下記の一般式(2)で示される脂肪
    族炭化水素基であり、 前記構造単位U3 がポリカーボネート鎖である、請求項
    5に記載の常温硬化性樹脂組成物。 【化2】
  7. 【請求項7】前記ウレタンプレポリマーの重量平均分子
    量が1,500〜30,000でありかつ酸価が10〜
    100である、請求項4、5または6に記載の常温硬化
    性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】低分子量架橋剤をさらに含む、請求項1、
    2、3、4、5、6または7に記載の常温硬化性樹脂組
    成物。
  9. 【請求項9】前記低分子量架橋剤が、前記重合性二重結
    合を有するオキソ化合物/前記低分子量架橋剤の官能基
    当量比が1/0.01〜1/1の条件を満たすよう含ま
    れている、請求項8に記載の常温硬化性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009108173A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Kansai Paint Co Ltd 水性ウレタン樹脂組成物
JP2013112782A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Taiho Kagaku Kogyo Kk 1液常温架橋型水性被覆組成物
WO2015146748A1 (ja) * 2014-03-27 2015-10-01 日本ペイント株式会社 常温硬化型水性塗料組成物

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