JPH0994922A - 積層体及びその製造方法 - Google Patents

積層体及びその製造方法

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JPH0994922A
JPH0994922A JP7278418A JP27841895A JPH0994922A JP H0994922 A JPH0994922 A JP H0994922A JP 7278418 A JP7278418 A JP 7278418A JP 27841895 A JP27841895 A JP 27841895A JP H0994922 A JPH0994922 A JP H0994922A
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Fusayoshi Fujii
房芳 藤井
Yoichi Ebina
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Hidetoshi Okawa
秀俊 大川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニル樹脂の有する優れた耐候性、二次
加工性と、ポリアセタール樹脂の有する優れた高温剛
性、機械的強度、耐薬品性、摩擦・摩耗特性を兼ね備え
た積層体およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 融点が150〜170℃のポリアセター
ル樹脂(A1)またはポリアセタール樹脂(A1)100
重量部に無機もしくは有機の充填剤を0を越え120重
量部の範囲で配合したポリアセタール樹脂組成物
(A2)層の何れかと、塩化ビニル樹脂(B)層とを各
々1層以上有する積層体、特には塩化ビニル樹脂(B)
層、ポリアセタール樹脂(A1)もしくはポリアセター
ル樹脂組成物(A2)層および塩化ビニル樹脂(B)層
の三層がこの順で含まれて積層された積層体、およびポ
リアセタール樹脂(A1)またはポリアセタール樹脂組
成物(A2)と塩化ビニル樹脂(B)を共押出するこ
と、特には異形共押出することを特徴とする前記積層体
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は特定の融点を有するポリアセター
ル樹脂またはその充填剤配合組成物層と、これに積層さ
れた塩化ビニル樹脂層とを有する積層体およびその製造
方法に関する。さらに詳しくは、特定の融点範囲のポリ
アセタール樹脂またはその充填剤配合組成物を使用し、
共押出成形法により得られ、塩化ビニル樹脂の有する優
れた耐候性、二次加工性と、前記ポリアセタール樹脂ま
たはその組成物の有する優れた高温剛性、機械的強度、
耐薬品性、摩擦・摩耗特性を兼ね備えた積層体およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル樹脂は、汎用合成樹脂の中で
は比較的機械的強度が大きく、耐薬品性、耐候性、二次
加工性などにも優れ、可塑剤の配合量を調整することに
より、硬質から軟質まで種々の成形品として広く応用さ
れている。押出成形品を例にとると、パイプ、平板、波
板、異形製品、フィルム、発泡製品、電線被覆などが挙
げられる。一方ポリアセタール樹脂は、エンジニアリン
グ樹脂の中でも、バランスのとれた機械的性質、耐疲労
性、摩擦・摩耗特性、耐薬品性、耐熱性等に優れた特性
を有する樹脂であり、自動車、電機、電子、建材、機能
雑貨等の部品を中心に用途を拡大している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように塩化ビニ
ル樹脂は広く用いられているものの、用途によっては更
なる品質向上を要求されている。硬質塩化ビニル樹脂製
雨樋を例にとると、塩化ビニル樹脂は約60℃で軟化
し、これ以上の高温下では変形を生じる等の問題があっ
た。それを解決するために、特開昭55−138549
号公報には充填剤配合塩化ビニル樹脂芯材層と芯材層の
内外両面に被覆せられたアクリル樹脂表層を備えた雨樋
が、また特開平6−10460号公報には塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を
繊維で強化した芯材層と芯材層の外面に被覆せられたア
クリル系エラストマー分散熱可塑性メタクリル系樹脂外
表層と、芯材層の内面に被覆せられた塩化ビニル樹脂内
表層とを備えた繊維複合雨樋が提案されている。
【0001】しかし、直射日光のもと雨樋に土砂等が堆
積した場合、その荷重で雨樋が変形する等の問題があ
り、前記のような提案にかかる雨樋でも耐熱変形性の点
では必ずしも満足のいくものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、例えば前
記雨樋のような塩化ビニル樹脂製品に共通に見られる高
温剛性の改良要求に鑑み鋭意検討した結果、特定の融点
範囲のポリアセタール樹脂またはそれに充填剤を配合し
た組成物と塩化ビニル樹脂の積層体は高温剛性に優れ、
また塩化ビニル樹脂との共押出による積層体の成形は、
ポリアセタール樹脂を共重合により前記のような特定の
融点範囲とすることにより、塩化ビニル樹脂の熱分解を
防止する特別な熱安定剤を添加しなくても共押出可能で
あること、さらにはこのような共押出により得られる積
層体が全体として前記塩化ビニル樹脂成形品の高温剛性
の向上要求に応えられるものであるとの知見を得て、本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明によれば、融点が150〜
170℃の範囲にあるポリアセタール樹脂(A1)層ま
たはポリアセタール樹脂(A1)100重量部に無機も
しくは有機の充填剤を0を越え120重量部の範囲で配
合したポリアセタール樹脂組成物(A2)層の何れかも
しくは両方と、塩化ビニル樹脂(B)層とを各々1層以
上有する積層体が提供される。また本発明によれば、塩
化ビニル樹脂(B)層、ポリアセタール樹脂(A1)層
またはポリアセタール樹脂組成物(A2)層の何れか、
および塩化ビニル樹脂(B)層の三層をこの順で含んで
積層されてなる前記積層体が提供される。更に本発明に
よれば、ポリアセタール樹脂(A1)またはポリアセタ
ール樹脂組成物(A2)と塩化ビニル樹脂(B)を共押
出することを特徴とする上記積層体の製造方法が提供さ
れる。以下、本発明を詳しく説明する。
【0006】本発明において使用されるポリアセタール
樹脂(A1)は、融点が150〜170℃の範囲にある
ものであり、通常全反復アルキレンオキシド構造単位中
のオキシメチレン構造単位(−OCH2−)を92〜9
8モル%含有し、反復アルキレンオキシド構造単位中に
エチレンオキサイドから誘導されるオキシエチレン構造
単位(−OCH2CH2−)を2〜8モル%含有する共重
合体、1,3−ジオキソランからなる構造単位を2〜8
モル%含有する共重合体、1,4−ブタンジオールから
なる構造単位を2〜8モル%含有する共重合体、あるい
はジエチレングリコールホルマールからなる構造単位を
1〜4モル%含有する共重合体がそれぞれ好ましいもの
として挙げられる。なおこれらのオキシメチレン以外の
構造単位を複数種含有していてもよい。
【0007】これらは、例えばホルマリンまたはホルマ
リンの縮合物と共に、少なくとも2個の隣接炭素原子を
有する環式ホルマール(エチレンオキサイド、1,3−
ジオキソラン、1,4−ブタンジオールホルマール、ジ
エチレングリコールホルマール等)の1種または2種以
上を、三フッ化ホウ素ジブチルエーテル等の触媒の存在
下に共重合させることにより得られる。反復アルキレン
オキシド基中のオキシメチレン構造単位含量は、98モ
ル%よりも過多であるとポリアセタール樹脂の融点が高
くなり、よって加工温度が高くなり、共押出する他方の
素材である塩化ビニル樹脂が共押出時に分解するように
なる。このため、オキシメチレン構造単位含量は98モ
ル%以下であることが好ましい。またオキシメチレン構
造単位含量が92モル%よりも過少であると弾性率が低
下し、本発明の主旨である高温における積層体の剛性が
低下し、充填剤の添加により剛性を高める必要がある。
従って、オキシメチレン構造単位含量は92〜98モル
%の範囲にあることが好ましい。
【0008】なお、本発明に使用するポリアセタール樹
脂(A1)の剛性をさらに向上させる必要がある場合に
は、有機充填剤や無機充填剤をポリアセタール樹脂(A
1)に配合することも可能である。このような有機充填
剤や無機充填剤としては、カーボン繊維、アラミド繊
維、ガラス繊維、ガラスビーズ、ウォラストナイト、チ
タン酸カリウム繊維、タルク、マイカ等が挙げられる
が、なんらこれらに限定されるものではない。これら充
填剤の配合量は、ポリアセタール樹脂100重量部に対
して、0を越え120重量部以下、特には0を越え10
0重量部以下の範囲である。また本発明で用いるポリア
セタール樹脂(A1)に、更にその他必要に応じ所望の
特性を付加するため、従来より公知の添加剤、例えば酸
化防止剤、抗酸剤、滑耐光安定剤、顔料、染料、導電性
カーボンブラック、滑剤、核剤、離型剤、帯電防止剤等
を添加することも可能である。
【0009】本発明に使用できる塩化ビニル樹脂(B)
としては、通常、塩化ビニルの単独重合体であるが、本
発明の効果を阻害しない範囲で酢酸ビニル等の他の共重
合可能モノマーが共重合されていても構わない。本発明
に使用される塩化ビニル樹脂(B)には、本発明の効果
を阻害しない範囲で、安定剤、顔料、可塑剤、滑剤、充
填剤等が配合されていてもよい。しかし、本発明は硬質
塩化ビニル樹脂製品の高温剛性を改良するのがその主な
目的であるので、特に可塑剤については、配合されてい
ないことが好ましい。
【0010】本発明の積層体としては、前記ポリアセタ
ール樹脂(A1)またはその充填剤配合組成物(A2
(以下、両者の何れかを指す場合を単にポリアセタール
樹脂(A)または単に(A)と略す。)層と塩化ビニル
樹脂(B)層のみからなる(A)層/(B)層の二層で
あってもよく、(A)層/(B)層/(A)層がこの順
に含まれて積層された積層体、(B)層/(A)層/
(B)層がこの順に含まれて積層された三層以上、ある
いは(A)層/(B)層の繰り返しを含む4層以上の積
層体でもよい。さらには(A)層/(B)層の積層体と
他の素材との積層体も本発明の積層体の範囲に含まれ
る。これらの中では(A)層/(B)層の二層からなる
もの、および(B)層/(A)層/(B)層の三層がこ
の順に含まれて積層された積層体が特に好ましい。
【0011】更に、(B)層と(A)層間の密着力を向
上させるために、両層の間に接着層を介在させ、(B)
層/接着層/(A)層としてもよい。接着剤としては、
エポキシ系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ニト
リルゴム系接着剤、シリコンゴム系接着剤等が使用可能
であるが、これらに限定されるものではない。
【0012】前記積層体の各(A)層、(B)層の厚み
としては、積層体の用途により、あるいは要求される機
械的強度、耐熱変形性(高温剛性)等、さらには充填剤
の配合量等により適宜選択すればよい。本発明の(B)
層/(A)層/(B)層の三層を含む積層体である
(B)層/(A)層/(B)層の積層体を雨樋に応用す
る場合を例にとると、両表面を構成する(B)層は0.
1〜4mm、特には0.5〜2mm、芯材層となる
(A)層は0.2〜5mm、特には、0.5〜2mmの
範囲である。
【0013】本発明の前記各積層体の製造方法として
は、通常ポリアセタール樹脂と塩化ビニル樹脂とを前記
層構造となるように共押出すればよい。共押出温度とし
ては、それぞれの樹脂が押出可能な温度に設定して、押
し出せばよい。本発明で使用する前記ポリアセタール樹
脂(A)の押出温度は、融点+40℃以下で、樹脂温度
は200℃以下が好ましい。塩化ビニル樹脂の押出温度
は200℃以下、好ましくは140〜190℃の範囲で
ある。
【0014】通常、本発明の積層体は共押出により製造
することができるが、その際の押出形状としては、用途
によりシート状(平板状)、波板状、あるいは雨樋やカ
ーテンレール、襖の敷居のような異形断面を有する異形
状でもよい。
【0015】その他、ポリアセタール樹脂(A)層が内
側、塩化ビニル樹脂(B)層が外側からなる二層構造を
有する管状製品でもよい。この場合、管の内側は塩化ビ
ニル樹脂では耐えられないがポリアセタール樹脂では耐
えられる薬品、油類、温水等を通すことも貯蔵すること
も可能である。管状製品の応用例としては、マジックイ
ンキのインキ溜筒を挙げることが出来る。この場合も、
内側にポリアセタール樹脂(A)層が有るため、インキ
中の有機溶媒に耐薬品性やバリヤー性がある。本発明の
積層体の代表的な形状として、図1〜4に示すものが挙
げられるが、これらに限定されるものではない。各図に
おいて、例えばa層をポリアセタール樹脂(A)で構成
し、b層を塩化ビニル樹脂(B)で構成することが好ま
しい。
【0016】本発明による積層体は、従来使用されてい
た種々の塩化ビニル樹脂成形品において、ポリアセター
ル樹脂(A)を積層することにより、その高温剛性、弾
性率等の機械的強度、耐薬品性、耐摩耗性、摺動性を大
幅に改善することが出来る。この様な用途としては、前
記雨樋、樹脂サッシ等の建築資材、襖の敷居、カーテン
レール等の摺動性を要求される建築材料、波板、平板、
管状製品等の各種産業資材、給湯器具等を例示すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例、比較例において、原料樹脂および物性の評
価方法は以下の通りである。
【0018】(使用樹脂) P1:トリオキサン92モル%、1,3−ジオキソラン
8モル%からなる共重合体(融点150℃) P2:トリオキサン96モル%、1,3−ジオキソラン
4モル%からなる共重合体(融点165℃) P3:ポリアセタール樹脂P2の100重量部に対し、ガ
ラス繊維25重量部を配合した組成物 P4:ポリアセタール樹脂P2の100重量部に対し、タ
ルク25重量部を配合した組成物 P5:トリオキサン98モル%、エチレンオキサイド2
モル%からなる共重合体(融点165℃) P6:トリオキサン96モル%、1,4−ブタンジオー
ルホルマール4モル%からなる共重合体(融点165
℃) P7:トリオキサン97モル%、ジエチレングリコール
ホルマール3モル%からなる共重合体(融点165℃) P8:トリオキサン100モル%からなるホモポリマー
(末端基処理を含む,融点175℃) 塩化ビニル樹脂:理研ビニル(株)製硬質塩化ビニル樹
脂(後記の表中では、「硬質塩ビ」と略す)。
【0019】(シート成形)押出機として東洋精機
(株)ラボプラストミルを使用し、Tダイで合計厚さ3
mmの三層共押出シートを成形した。物性測定のため、
長さ125mm×幅12mmの大きさに試験片を切り出
した。
【0020】(曲げ強度,曲げ弾性率)ASTM D7
90に準拠して測定した。
【0021】(熱変形性)シート試験片を所定の温度に
1時間放置後、局部的に小荷重を加え、シート表面のく
ぼみなどの変形の有無を確認した。評価基準としては、
○:シート表面変化無し、△:シート表面に多少のくぼ
みなどの発生が認められる、×:シート表面変化大、と
した。
【0022】(融点)DSCを使用し、その吸熱ピーク
トップを融点とした。
【0023】(実施例1)三層共押出(Tダイ)装置を
使用し、塩化ビニル樹脂(厚み0.5mm)/P1(厚
み2mm)/塩化ビニル樹脂(厚み0.5mm)構成の
三層シートを作製した。上、中および下層の構成樹脂、
ダイ温度(設定温度)、厚みなどの成形条件と得られた
三層シートの物性を表−1に示す。
【0024】(実施例2)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み0.5mm)/ P2(厚み2m
m)/塩化ビニル樹脂(厚み0.5mm)構成の三層シ
ートを作製した。上、中および下層の構成樹脂、ダイ温
度(設定温度)、厚みなどの成形条件と得られた三層シ
ートの物性を表−1に示す。
【0025】(実施例3)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み1mm)/ P3(厚み1mm)/
塩化ビニル樹脂(厚み1mm)構成の三層シートを作製
した。上、中および下層の構成樹脂、ダイ温度(設定温
度)、厚みなどの成形条件と得られた三層シートの物性
を表−1に示す。
【0026】(実施例4)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み1mm)/ P4(厚み1mm)/
塩化ビニル樹脂(厚み1mm)構成の三層シートを作製
した。上、中および下層の構成樹脂、ダイ温度(設定温
度)、厚みなどの成形条件と得られた三層シートの物性
を表−1に示す。
【0027】(実施例5)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み0.5mm)/ P5(厚み2m
m)/塩化ビニル樹脂(厚み0.5mm)構成の三層シ
ートを作製した。上、中および下層の構成樹脂、ダイ温
度(設定温度)、厚みなどの成形条件と得られた三層シ
ートの物性を表−2に示す。
【0028】(実施例6)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み0.5mm)/ P6(厚み2m
m)/塩化ビニル樹脂(厚み0.5mm)構成の三層シ
ートを作製した。上、中および下層の構成樹脂、ダイ温
度(設定温度)、厚みなどの成形条件と得られた三層シ
ートの物性を表−2に示す。
【0029】(実施例7)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み0.5mm)/ P7(厚み2m
m)/塩化ビニル樹脂(厚み0.5mm)構成の三層シ
ートを作製した。上、中および下層の構成樹脂、ダイ温
度(設定温度)、厚みなどの成形条件と得られた三層シ
ートの物性を表−2に示す。
【0030】(比較例1)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み1mm)/塩化ビニル樹脂(厚み1
mm)/塩化ビニル樹脂(厚み1mm)構成の三層シー
トを作製した。上、中および下層の構成樹脂、ダイ温度
(設定温度)、厚みなどの成形条件と得られた三層シー
トの物性を表−2に示す。
【0031】(比較例2)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み0.5mm)/P8(厚み2mm)
/塩化ビニル樹脂(厚み0.5mm)構成の三層シート
をダイ温度190℃で作製した。中層のポリアセタール
樹脂の一部が未溶融となり、正常に製膜できなかった。
【0032】(比較例3)実施例1と同様な方法で、塩
化ビニル樹脂(厚み0.5mm)/P8(厚み2mm)
/塩化ビニル樹脂(厚み0.5mm)構成の三層シート
をダイ温度210℃で作製した。塩化ビニル樹脂が分解
し、正常に製膜できなかった。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】表−1に示したように、中間層にポリアセ
タール樹脂(A)層を形成することにより、曲げ強度、
曲げ弾性率などの物性の向上が図れた。実施例では、シ
ート形状の成形を行っているが、本実施例に限定したも
のでなく、ダイ形状の変更により、波板状、雨樋やカー
テンレール、襖の敷居などの異形断面形状でもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明により提供される積層体は、従
来、塩化ビニル樹脂成形品で要求されていた耐熱変形性
(高温剛性)や機械的強度、更には耐薬品性、摺動性等
の向上を容易に達成することができる。従って、雨樋や
樹脂サッシ、カーテンレール、襖の敷居など、従来塩化
ビニル樹脂が使用されていた多様な用途に応用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層体から形成される成形品形状の一
例を示す。
【図2】本発明の積層体から形成される成形品形状の他
の一例を示す。
【図3】本発明の積層体から形成される成形品形状の他
の一例を示す。
【図4】本発明の積層体から形成される成形品形状の他
の一例を示す。
【符号の説明】
a ポリアセタール樹脂(A)層 b 塩化ビニル樹脂(B)層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/20 B32B 27/20 Z 27/30 101 27/30 101 // B29L 9:00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が150〜170℃の範囲にあるポ
    リアセタール樹脂(A1)層またはポリアセタール樹脂
    (A1)100重量部に無機もしくは有機の充填剤を0
    を越え120重量部の範囲で配合したポリアセタール樹
    脂組成物(A2)層の何れかもしくは両方と、塩化ビニ
    ル樹脂(B)層とを各々1層以上有する積層体。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル樹脂(B)層、ポリアセター
    ル樹脂(A1)層またはポリアセタール樹脂組成物
    (A2)層の何れか、および塩化ビニル樹脂(B)層の
    三層をこの順で含んで積層されてなる請求項1記載の積
    層体。
  3. 【請求項3】 充填剤がガラス繊維またはタルクである
    請求項1または2記載の積層体。
  4. 【請求項4】 ポリアセタール樹脂(A1)が、全反復
    アルキレンオキシド構造単位中のオキシメチレン構造単
    位含量が92〜98モル%のポリアセタール樹脂である
    請求項1〜3の何れかに記載の積層体。
  5. 【請求項5】 ポリアセタール樹脂(A1)が、全反復
    アルキレンオキシド構造単位中のオキシエチレン構造単
    位含量が2〜8モル%のポリアセタール樹脂である請求
    項4に記載の積層体。
  6. 【請求項6】 ポリアセタール樹脂(A1)が、全反復
    アルキレンオキシド構造単位中の1,3−ジオキソラン
    からなる構造単位含量が2〜8モル%のポリアセタール
    樹脂である請求項4に記載の積層体。
  7. 【請求項7】 ポリアセタール樹脂(A1)が、全反復
    アルキレンオキシド構造単位中の1,4−ブタンジオー
    ルホルマールからなる構造単位含量が2〜8モル%のポ
    リアセタール樹脂である請求項4に記載の積層体。
  8. 【請求項8】 ポリアセタール樹脂(A1)が、全反復
    アルキレンオキシド構造単位中のジエチレングリコール
    ホルマールからなる構造単位含量が1〜4モル%のポリ
    アセタール樹脂である請求項4に記載の積層体。
  9. 【請求項9】 ポリアセタール樹脂(A1)が、トリオ
    キサンを反復アルキレンオキシド構造単位の原料として
    製造されたポリアセタール樹脂である請求項4〜8の何
    れかに記載の積層体。
  10. 【請求項10】 ポリアセタール樹脂(A1)またはポ
    リアセタール樹脂組成物(A2)と塩化ビニル樹脂
    (B)を共押出することを特徴とする請求項1〜9の何
    れかに記載の積層体の製造方法。
  11. 【請求項11】 共押出が異形共押出である請求項10
    記載の積層体の製造方法。
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