JPH0994535A - プラスチック製物体の選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明の分離装置は直立状分離器と選別
第二トラック８とを備える。直立状分離器はタンク２と
要素９とから構成される。タンク２は、上部に縁５によ
って限定される第一トラック３を有しており、垂直軸に
よって回転可能であり、選別される物体を受ける。要素
９は、垂直線に対して傾斜しかつ前記タンク内で回転す
る軸によって回転可能にされている。第二トラック８
は、実質的に水平であり、かつ第一トラック３に接し、
縁５によって第一トラック３から分離されており、第二
トラック８は独立して回転される。 【効果】 あらゆる種類のプラスチック包装の選別に適
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガラス製、
プラスチック製または他のすべての類似物質からなる物
体の選別装置に関する。一般には、この型の装置は、前
記選別される物体を識別し得る少なくとも一つのセンサ
ーを備えており、該センサーは、前記物体の識別段階の
際に、該物体がセンサーの前で列を作って進む場合に
は、該物体の発端および末端の信号を与える。従って、
本発明は、物体の選別装置に関し、より詳細には、前記
センサーの前の制限された面積内で、選別される物体を
正しく列を作って進ませる手段に関する。

【０００２】

【従来技術及び解決すべき課題】装置システムの目的
は、物体の選別、例えば本明細書においては、普通の外
観の瓶ではあるが、堆積状の外観で現われるプラスチッ
ク製瓶、あるいは不明確な形態であり、かつ不均一な色
および資質を有する細かく切り刻まれた瓶の選別を実施
することである。

【０００３】選別の基準は、識別される物体の特性（資
質、色、形態、化学組成、物理的特性等）に応じて、選
択されて使用されるセンサーに依存する。

【０００４】簡略化のために、この記載に引き続いて、
異なる組成および／または色を有するプラスチック製瓶
の分離法を記載するが、記載される装置は、物体の形態
がどのようなものであっても、プラスチック製または他
の物質からなるすべての物体の分離に適する。光学検知
器によるガラス製瓶の分離装置 (EP-A-479756)または別
の手段による分離装置(US-A-5314072)が既に提案されて
いた。

【０００５】特許WO 92/07232 には、物体の分離用直線
状コンベアが記載されている。

【０００６】特許US 3900107には、底部に円板を備える
単一タンクが記載されており、該円板は、実質的に水平
であり、かつ選別される物体を円板から物体の分離用コ
ンベアまで上げるためのいくつかの手段の使用を強いる
ものである。

【０００７】特許WO 92/03551 には、相対的にあまり傾
斜していない円板形態の底部を有するタンクが記載され
ている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】例として、物体分離装置
は、本発明をより良く理解するためにこの明細書におい
て記載される５つの機能的部分要素（参照番号は、本発
明の限定されない図１に関連する。）で構成される。本
発明は、それ自体が専ら手段（遠心分離容器）であり、
該手段によって、物体の流出を受け入れることを可能に
し、かつセンサーの前で該物体を１つずつ搬送すること
を可能にする。

【０００９】（１）少なくとも一つの受入れ用ホッパー
(1) これは、物体の分離装置システムまたは装置の供給点で
ある。ホッパーの充填は、運搬手段（例えば、バケット
コンベア）によって行なわれる。ホッパーの下部内で、
抜き出し用コンベアによって、選別される材料の流量の
調節が確実に行なわれる。

【００１０】（２）少なくとも一つの選別手段 変化する長さによって、選別手段は、破片および選別機
では受け入れられない小サイズの物体を排出させること
を目的とする。

【００１１】（３）（例えば、帯状体を有する）少なく
とも一つのエレベータ(4) このエレベータによって、一定の流量で分離器の供給が
確実に行なわれる。

【００１２】（４）遠心分離容器を有する、少なくとも
一つの直立状分離器（図２を参照） この直立状分離器は、特に下記の選別トラックと組合わ
せられて、本発明の対象となる。この部分要素は、次の
二つの部分に分解される： ・ 実質的に截頭球体または球体または円錐台形態であ
るタンク(2) であり（従って、該タンクは、通常の円筒
状形態を有していない）、該タンクは、その上部に、長
さの一部分を遮断されている、固定された外側環状物
（または縁）によって限定される水平状第一周辺トラッ
ク(3) を有する。該環状物は、垂直帯状形態の円形状壁
の外観を有する。この帯状体は低い壁のように作用して
おり、その高さは、分離される物体の高さの（例えば）
１〜約４倍である。該帯状体によって、第一トラックが
下記に定義される第二トラック(8) から分離される。

【００１３】タンクは、実質的に垂直な軸によって回転
可能にされており、かつ選別される物体を受ける。

【００１４】・ 円錐または円錐台または截頭球体また
はあらゆる類似形態からなる群から選択される要素(9)
であり、該要素の頂部は上方に向けられており、かつ垂
直線に対して、一般には５〜３０度、好ましくは１０〜
２５度（例えば１５度）傾斜しかつ該タンクの内部で回
転する軸（図２のｎ度）によって、回転可能にされてい
る。

【００１５】円錐、円錐台または截頭球体は、タンク内
でカーブを描く。その直径は、近辺で作動するタンクの
直径に実質的に等しい。

【００１６】回転運動中に、円板または円錐または円錐
台または截頭球体は、物体を周辺に導く。該物体は、円
板または円錐または円錐台または截頭球体の“上部”地
点に到着すると、該円板または円錐または円錐台または
截頭球体の母線は、水平周辺トラックの高さに位置す
る。該物体は、遠心分離力の作用によって縁に押しつけ
られて、次いで第一トラック(3) に到着する。トラック
の幅は、単一物体が存在できる幅である。従って、各物
体はトラック上で孤立される。縁(5) に設けられた遮断
部分によって、孤立された物体を、後に定義される選別
トラック（または射程トラック）と称する第二トラック
(8) へ通行させることが可能になる。

【００１７】（５）少なくとも一つの選別トラック(8) 該選別トラックは、実質的に水平であり、かつ前記第一
トラックに接している。従って、該選別トラックは前記
環状物によって分離される（図２）。

【００１８】選別トラックは、独立して回転される。そ
の回転速度は、タンクの回転速度以上であり、かつ物体
間の間隔を増加させることを可能にする。

【００１９】

【発明の実施の形態】本発明による装置は、例えば次の
ように完成されてよい：選別トラックによって描かれる
軌跡は、好ましくは角セクター（角領域）に分割され
る。セクターは、一般には、第一セクターが、縁に設け
られた遮断部分の後すぐに位置されており、物体の識別
に充当される。コンベアの網目状構造は、識別される物
体の両端部を感知するセンサー(7) の位置付けを可能に
する。他のセクターの大部分は、選別されて分離された
物体の収集に役立つ。続くセクターの数は、物体に持た
らすのが望まれる選択率によって決められる。各セクタ
ーは、選別される物体の型に対応する。場合によって
は、例えば最終のセクターは、具合よく識別されなかっ
た、または識別されなかった物体に対しての屑帯域であ
り、あるいは他のセクター内で選択されなかった物体の
他のすべての特別な回収に対して使用されてよい。

【００２０】（例えば、送風器で送られる空気による）
排出装置システム(10)は、各セクターの高さの位置にあ
る選別用コンベアの下に位置する。ひとたび排出された
物体は、特定のサイロに導かれる。

【００２１】前述の原理は、特に、種々の材料、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等および／または種々の色で構
成されるプラスチック製瓶の選別に適用される。

【００２２】作成された商品ロットの純度は、一般には
９８％以上である。選別された瓶の割合は、１時間に付
き、１８０００瓶に達し得る。

【００２３】このようにして材料毎に選別された商品ロ
ットは、種々のリサイクル専門中心機関に搬送される。

【００２４】選別装置はセンサーを全体の一部として採
り入れており、該センサーによって、種々の材料を識別
することが可能になる。使用されるセンサーは、例えば
BUHLERの因数フィルターを有する近赤外線(NIR) 分光計
である。

【００２５】識別される瓶または他の物体は、光線源
（例えば、ハロゲンランプ）で照らされて、次いでセン
サーと物理的に接触しないで測定される。

【００２６】瓶または他の物体の排出は、圧縮空気の圧
力によって行なわれる。使用される送風装置は、正確で
あり、かつ測定可能である指向性噴射を与える。

【００２７】設備全体は、一般には自動システムによっ
て操作され、該自動システムは、主として瓶の流量の調
節、センサーとの対話および排出機の指令を確実に行な
う。

【００２８】選別機は、識別された物体を特定サイロに
供する。選別トラックは、角度位置のセンサーを備え
る。識別センサーを基準とする位置に対する各受け入れ
サイロの相対的角度位置は、予め測定されて、次いで自
動システムのレベルでパラメータ化される。

【００２９】識別段階の際に、センサーは、自動システ
ムに物体の始端および終端の信号を与える。これらの信
号は、物体の長さを測定するために、角度位置のセンサ
ーによって与えられる情報を有する自動システムによっ
て同調される。この同調の精度によって、特に（瓶の
栓、ラベル、インキ、バーコード、塗料等）が無視され
るか、あるいはそれらが処理される物体ゾーンの境界を
画定することが可能になる。この長さを認識することに
よって、射程の最適着弾点を決定することが可能にな
る。

【００３０】従って、本発明による装置は、遠心分離容
器を有する、少なくとも一つの直立状分離器を備えてお
り、その部分要素は、次の二つの部分に分解される： −実質的に截頭球体または球形円錐台形態であるタンク
であり、該タンクは、その上部に、長さの一部分を遮断
されている、固定された外側環状物または縁によって限
定される水平状第一周辺トラックを有しており、該タン
クは、垂直な軸によって回転可能にされており、かつ選
別される物体を受けるものである、および −上方に向けられた頂部を有する、円板または円錐また
は円錐台または截頭球体であり、かつ垂直線に対して傾
斜しかつ前記タンクの内部で回転する軸によって回転可
能にされており、前記円板または円錐または円錐台また
は截頭球体は、前記タンク内に組み込まれており、その
直径は、近辺で作動するタンクの直径とほぼ等しいもの
である。

【００３１】本発明による装置は、種々のサイズ、形
態、色および重量を有する物体の分離に適用される。選
別される物体は、例えばガラス製またはプラスチック製
瓶である。

【００３２】装置は、特に（瓶が溶接されたり、又はに
かわ付けされたり、押しつぶし工程によって一まとめに
して複雑に重なり合っていない条件において）、割れ
た、細かく切り刻まれた、あるいは押しつぶされたプラ
スチック製瓶の選別に非常に良く適する。さらに、装置
は、あらゆる種類のプラスチック包装、例えば、洗剤溶
液、清掃用化成品、食料品（油の容器）、自動車用品、
家庭園芸用品、肥料の包装又はあらゆるタイプの類似包
装の選別に適する。上記物体のすべての混合物を選別す
ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 物体分離装置の全体を示す概略図である。

【図２】 物体分離装置の斜視図である。

【符号の説明】

(1) …ホッパー (2) …タンク (3) …第一トラック (4) …エレベータ (5) …縁 (7) …センサー (8) …第二トラック (9) …要素 (10)…排出装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596042730 アンスティテュ レジョナル デ マテリ オー ザヴァンセ フランス国 プルムール ベー ペー 64 パルク テクノロジック ドゥ ソワイ エ （番地なし) (71)出願人 596042741 ソシエテ シデル フランス国 ロリャーン ゾーン アンデ ュストリヤル ドゥ ケルヤド リュ デ ュ ガイェク （番地なし) (72)発明者 アニェス ラシャーンブル フランス国 ロリャーン リュ デュ ポ ール 68 (72)発明者 クリスチャン アモン フランス国 サン ナゼール シュマン ドゥ ポルセ 41 (72)発明者 シルヴァーン アーンリョ フランス国 ラーンギディク ポンテ パ シュ （番地なし) (72)発明者 パスカル ペロ フランス国 ボ マントゥラン （番地な し) (72)発明者 ピエール ボサール フランス国 クヴァン カルサン （番地 なし) (72)発明者 ジャン モルレック フランス国 サン ナゼール ルート デ ュ フォール ドゥ レーヴ 48

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 物体の分離装置であって、 ・ 遠心分離容器を備える少なくとも一つの直立状分離
   器であり、該分離器は、次の二つの部分に分解される：
   すなわち、 −実質的に截頭球体または球体または円錐台形態である
   タンク(cuve)であり、該タンクは、その上部に、長さの
   一部分を遮断されている、固定された外側環状物または
   縁によって限定される水平状第一周辺トラック(piste)
   を有しており、該タンクは、実質的に垂直な軸によって
   回転可能にされており、かつ選別される物体を受けるも
   のである、および −円錐、円錐台、截頭球体または同等のあらゆる形態か
   らなる群から選択される要素であり、該要素の頂部は上
   方に向けられており、かつ垂直線に対して（一般には５
   〜３０度）傾斜しかつ前記タンクの内部で回転する軸に
   よって回転可能にされており、円錐は前記タンク内に組
   み込まれており、その直径は、近辺で作動するタンクの
   直径とほぼ等しく、前記要素は前記タンク内に組み込ま
   れており、その直径は、前記タンクの直径と実質的に等
   しいものである、二つの部分に分解される分離器、並び
   に ・ 選別トラック(piste de tri)と称する少なくとも一
   つの第二トラックであり、該第二トラックは、先の前記
   第一トラックの周辺に位置しており、かつ実質的に水平
   であり、かつ前記第一トラックに接しており、該第二ト
   ラックは、前記環状物によって前記第一トラックから分
   離されており、該選別トラックは独立して回転される、
   を備える分離装置。
2. 【請求項２】 さらに、選別用コンベア(tapis de tri)
   によって描かれる軌跡は、角セクター（角領域）に分割
   され、縁に設けられた遮断部分の後すぐに一般に位置す
   るセクターは、物体の識別に充当されており、該選別ト
   ラックは網目状構造を有しており、コンベアの該網目状
   構造は、識別される物体の両端部を感知するセンサーの
   位置付けを可能にし、他のセクターの大部分は、識別さ
   れて分離された物体の収集に役立つものである、請求項
   １による装置。
3. 【請求項３】 種々のサイズ、形態、色および重量を有
   する物体の分離に適用される、請求項１または２による
   装置。
4. 【請求項４】 さらに直立状分離器の上流に： ・少なくとも一つの受入れ用ホッパー、及び ・破片および選別機では受け入れられない小サイズの物
   体を排出させるための少なくとも一つの選別手段、を備
   える、請求項１〜３のいずれか１項による装置。
5. 【請求項５】 前記物体の識別段階の際に、センサーが
   物体の始端および終端の信号を自動システムに与え、該
   信号は、物体の長さを測定するために、角度位置センサ
   ーによって与えられる情報を有する自動システムによっ
   て同調される、請求項２〜４のいずれか１項による装
   置。
6. 【請求項６】 瓶の選別に適用される、請求項１〜５の
   いずれか１項による装置。
7. 【請求項７】 ガラス製瓶の選別に適用される、請求項
   １〜６のいずれか１項による装置。
8. 【請求項８】 プラスチック製瓶の選別に適用される、
   請求項１〜６のいずれか１項による装置。
9. 【請求項９】 割れた、細かく切り刻まれた、あるいは
   押しつぶされたプラスチック製瓶の選別に適用される、
   請求項１〜６のいずれか１項による装置。
10. 【請求項１０】 洗剤溶液、食料品、清掃用化成品また
    は類似物用のプラスチック包装の選別に適用される、請
    求項１〜６のいずれか１項による装置。
11. 【請求項１１】 物体の混合物の選別に適用される、請
    求項７〜１０のいずれか１項による装置。