JPH0994489A - 静電塗装機 - Google Patents
静電塗装機Info
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- JPH0994489A JPH0994489A JP25297095A JP25297095A JPH0994489A JP H0994489 A JPH0994489 A JP H0994489A JP 25297095 A JP25297095 A JP 25297095A JP 25297095 A JP25297095 A JP 25297095A JP H0994489 A JPH0994489 A JP H0994489A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- atomizing head
- paint
- supply nozzle
- rotary atomizing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B3/00—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
- B05B3/02—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
- B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
- B05B3/1064—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft
Landscapes
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 静電塗装機の回転霧化頭内に塗料を供給する
塗料ノズルの先端外周部に塗料の液滴が付着しても、こ
れを確実に除去できるようにして、色混じりやブツなど
の塗装不良を起こさないようにする。 【解決手段】 管状回転軸(5)の後端側に形成された
前記空気流入口(13)から、管状回転軸(5)と塗料供
給ノズル(3)の隙間を通り、回転霧化頭(2)内に空
気を流出させる空気流路(15)を形成し、空気流路(1
5)の空気流出口(14)となる回転霧化頭(2)のノズ
ル差込孔(2a)と塗料供給ノズル(3)との隙間を、塗
料供給ノズル(3)の先端に付着した塗料の滴を吹き飛
ばす風速が得られる程度に狭く形成すると共に、塗料供
給ノズル(3)の先端を、回転霧化頭(2)の内周面
(2b)と略面一にした。
塗料ノズルの先端外周部に塗料の液滴が付着しても、こ
れを確実に除去できるようにして、色混じりやブツなど
の塗装不良を起こさないようにする。 【解決手段】 管状回転軸(5)の後端側に形成された
前記空気流入口(13)から、管状回転軸(5)と塗料供
給ノズル(3)の隙間を通り、回転霧化頭(2)内に空
気を流出させる空気流路(15)を形成し、空気流路(1
5)の空気流出口(14)となる回転霧化頭(2)のノズ
ル差込孔(2a)と塗料供給ノズル(3)との隙間を、塗
料供給ノズル(3)の先端に付着した塗料の滴を吹き飛
ばす風速が得られる程度に狭く形成すると共に、塗料供
給ノズル(3)の先端を、回転霧化頭(2)の内周面
(2b)と略面一にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアモータの管状
回転軸の先端に取り付けられた回転霧化頭に対し、管状
回転軸内に挿通された塗料供給ノズルから塗料を供給し
て静電塗装を行うセンターフィードタイプの静電塗装機
に関する。
回転軸の先端に取り付けられた回転霧化頭に対し、管状
回転軸内に挿通された塗料供給ノズルから塗料を供給し
て静電塗装を行うセンターフィードタイプの静電塗装機
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2はセンターフィードタイプの静電塗
装機40を示す概略図であって、これによれば、高電圧
が印加される回転霧化頭41が、エアモータ42の管状
回転軸43の先端に取り付けられ、前記管状回転軸43
内には回転霧化頭42に塗料を供給する塗料供給ノズル
44が非接触状態で挿通されると共に、その先端44a
が回転霧化頭41の背面側に開口されたノズル差込孔4
1aから回転霧化頭41内に挿し込まれている(実開平
2−112353号公報,実開平4−91754号公報
参照)。
装機40を示す概略図であって、これによれば、高電圧
が印加される回転霧化頭41が、エアモータ42の管状
回転軸43の先端に取り付けられ、前記管状回転軸43
内には回転霧化頭42に塗料を供給する塗料供給ノズル
44が非接触状態で挿通されると共に、その先端44a
が回転霧化頭41の背面側に開口されたノズル差込孔4
1aから回転霧化頭41内に挿し込まれている(実開平
2−112353号公報,実開平4−91754号公報
参照)。
【0003】また、塗料供給ノズル44は塗料ホース4
5を介して色替装置46に接続されており、例えば、コ
ンベアで次々に搬送されてくる自動車ボディ等の被塗物
を予め指定された色の塗料で塗装する場合は、前記色替
装置46から所望の色の塗料を回転霧化頭41に供給し
て塗装を行うように成されている。そして、前色塗料か
ら次色塗料へ色替えを行う場合は、色替装置46から洗
浄溶剤と洗浄エアを交互に供給することにより、色替装
置46,塗料ホース45,塗料供給ノズル44及び回転
霧化頭41内に残存し付着している前色塗料を洗浄除去
して、前色塗料と次色塗料の色混じりを防止している。
5を介して色替装置46に接続されており、例えば、コ
ンベアで次々に搬送されてくる自動車ボディ等の被塗物
を予め指定された色の塗料で塗装する場合は、前記色替
装置46から所望の色の塗料を回転霧化頭41に供給し
て塗装を行うように成されている。そして、前色塗料か
ら次色塗料へ色替えを行う場合は、色替装置46から洗
浄溶剤と洗浄エアを交互に供給することにより、色替装
置46,塗料ホース45,塗料供給ノズル44及び回転
霧化頭41内に残存し付着している前色塗料を洗浄除去
して、前色塗料と次色塗料の色混じりを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに色替洗浄をしても、図5に示すように、塗料供給ノ
ズル44の先端44a外周面に付着した塗料47の液滴
を洗浄除去することは難しく、色替洗浄が終了して次色
塗料で塗装しているときに、前色塗料の液滴が回転霧化
頭41内に滴下して色混じりを起こすという問題が生じ
た。また、色替しない場合は、付着した液滴が固化して
徐々に成長して塗料塊が形成され、これが剥がれ落ちて
回転霧化頭41から塗料と共に噴霧され、塗膜上に落ち
るてブツと称する塗装不良を生ずることになる。
うに色替洗浄をしても、図5に示すように、塗料供給ノ
ズル44の先端44a外周面に付着した塗料47の液滴
を洗浄除去することは難しく、色替洗浄が終了して次色
塗料で塗装しているときに、前色塗料の液滴が回転霧化
頭41内に滴下して色混じりを起こすという問題が生じ
た。また、色替しない場合は、付着した液滴が固化して
徐々に成長して塗料塊が形成され、これが剥がれ落ちて
回転霧化頭41から塗料と共に噴霧され、塗膜上に落ち
るてブツと称する塗装不良を生ずることになる。
【0005】このため、本発明者らは、さまざまな先端
形状のノズルを試作して実験を行ったところ、図3に示
すように、塗料供給ノズル51の先端52に、その外周
縁53をエッジ状に尖らしたフランジ54を形成したも
のは、供給ノズル51から吐出された塗料55はフラン
ジ54の正面を伝ってエッジ状の外周縁53から滴下す
るので、フランジ54の裏側へ回り難く、したがって、
細管状ノズル51の外周面に付着することがほとんどな
いことが判明した。
形状のノズルを試作して実験を行ったところ、図3に示
すように、塗料供給ノズル51の先端52に、その外周
縁53をエッジ状に尖らしたフランジ54を形成したも
のは、供給ノズル51から吐出された塗料55はフラン
ジ54の正面を伝ってエッジ状の外周縁53から滴下す
るので、フランジ54の裏側へ回り難く、したがって、
細管状ノズル51の外周面に付着することがほとんどな
いことが判明した。
【0006】しかし、この塗料供給ノズル51も、同一
色の塗装を続けると、その間は色替洗浄が行われないの
で、塗料56がフランジ54の裏側に回ってしまうこと
がある。そして、フランジ54の裏側へ回ってしまった
ときには、いままでよりも洗浄しにくくなり、結局、次
色塗料で塗装している間に滴下して色混じりを起こした
り、ブツなどの塗装不良を起こすおそれは残る。そこ
で、本発明は、塗料供給ノズルの先端外周部に塗料の液
滴が付着しても、これを確実に除去できるようにして、
色混じりやブツなどの塗装不良を起こすことがないよう
にすることを技術的課題としている。
色の塗装を続けると、その間は色替洗浄が行われないの
で、塗料56がフランジ54の裏側に回ってしまうこと
がある。そして、フランジ54の裏側へ回ってしまった
ときには、いままでよりも洗浄しにくくなり、結局、次
色塗料で塗装している間に滴下して色混じりを起こした
り、ブツなどの塗装不良を起こすおそれは残る。そこ
で、本発明は、塗料供給ノズルの先端外周部に塗料の液
滴が付着しても、これを確実に除去できるようにして、
色混じりやブツなどの塗装不良を起こすことがないよう
にすることを技術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、高電圧が印加される回転霧化頭が、エア
モータの管状回転軸の先端に取り付けられ、前記管状回
転軸内には回転霧化頭に塗料を供給する塗料供給ノズル
が非接触状態で挿通されると共に、その先端が回転霧化
頭の背面側に開口されたノズル差込孔に差し込まれ、前
記回転霧化頭に高電圧を印加した状態で高速回転駆動し
ながら塗料供給ノズルから塗料を供給して静電塗装を行
う静電塗装機において、前記管状回転軸の後端側には、
管状回転軸内に空気を流入させる空気流入口が形成され
ると共に、前記管状回転軸の先端側には、回転霧化頭の
ノズル差込孔と塗料供給ノズルとの隙間から回転霧化頭
内に空気を流出させる空気流出口が形成されて、前記空
気流入口から管状回転軸と塗料供給ノズルの隙間を通り
空気流出口に至る空気流路が形成され、前記空気流出口
は、その開口面積が塗料供給ノズルの先端に付着した塗
料の滴を吹き飛ばす風速が得られる程度に狭く形成され
ると共に、塗料供給ノズルの先端は、回転霧化頭の内周
面と略面一に配設されたことを特徴とする。
に、本発明は、高電圧が印加される回転霧化頭が、エア
モータの管状回転軸の先端に取り付けられ、前記管状回
転軸内には回転霧化頭に塗料を供給する塗料供給ノズル
が非接触状態で挿通されると共に、その先端が回転霧化
頭の背面側に開口されたノズル差込孔に差し込まれ、前
記回転霧化頭に高電圧を印加した状態で高速回転駆動し
ながら塗料供給ノズルから塗料を供給して静電塗装を行
う静電塗装機において、前記管状回転軸の後端側には、
管状回転軸内に空気を流入させる空気流入口が形成され
ると共に、前記管状回転軸の先端側には、回転霧化頭の
ノズル差込孔と塗料供給ノズルとの隙間から回転霧化頭
内に空気を流出させる空気流出口が形成されて、前記空
気流入口から管状回転軸と塗料供給ノズルの隙間を通り
空気流出口に至る空気流路が形成され、前記空気流出口
は、その開口面積が塗料供給ノズルの先端に付着した塗
料の滴を吹き飛ばす風速が得られる程度に狭く形成され
ると共に、塗料供給ノズルの先端は、回転霧化頭の内周
面と略面一に配設されたことを特徴とする。
【0008】これによれば、回転霧化頭を高速回転する
と遠心力が作用して、塗料供給ノズルから供給された塗
料がその外周縁から外側に向かって噴霧されると共に、
回転霧化頭内の空気も遠心力により外側に排出され、そ
の結果、回転霧化頭内は負圧になる。一方、先端に回転
霧化頭が取り付けられたエアモータの管状回転軸は、そ
の後端側に空気流入口が形成されると共に、その空気流
入口から管状回転軸と塗料供給ノズルの隙間を通り回転
霧化頭に至る空気流路が形成されているので、負圧にな
った回転霧化頭内に空気が流入する。なお、空気流入口
から強制的に所定の圧力で給気すれば、回転霧化頭内の
負圧の程度に拘らず確実に空気を流入させることができ
る。
と遠心力が作用して、塗料供給ノズルから供給された塗
料がその外周縁から外側に向かって噴霧されると共に、
回転霧化頭内の空気も遠心力により外側に排出され、そ
の結果、回転霧化頭内は負圧になる。一方、先端に回転
霧化頭が取り付けられたエアモータの管状回転軸は、そ
の後端側に空気流入口が形成されると共に、その空気流
入口から管状回転軸と塗料供給ノズルの隙間を通り回転
霧化頭に至る空気流路が形成されているので、負圧にな
った回転霧化頭内に空気が流入する。なお、空気流入口
から強制的に所定の圧力で給気すれば、回転霧化頭内の
負圧の程度に拘らず確実に空気を流入させることができ
る。
【0009】空気流入口から空気流路内に流入された空
気は、管状回転軸の先端側に形成された空気流出口から
回転霧化頭内に流出され、このとき空気流出口を通過す
る空気の風速は、塗料供給ノズルの先端に付着した塗料
の滴を吹き飛ばせる程度になる。このとき、塗料供給ノ
ズルの先端は、回転霧化頭の内周面と略面一に配設され
ているので、空気流出口から流出される風速の速い空気
が、塗料供給ノズルの先端に吹き付けられ、したがっ
て、ノズル先端に塗料の滴が付着してもその滴は空気で
吹き飛ばされてしまい、滴となって残ることはない。
気は、管状回転軸の先端側に形成された空気流出口から
回転霧化頭内に流出され、このとき空気流出口を通過す
る空気の風速は、塗料供給ノズルの先端に付着した塗料
の滴を吹き飛ばせる程度になる。このとき、塗料供給ノ
ズルの先端は、回転霧化頭の内周面と略面一に配設され
ているので、空気流出口から流出される風速の速い空気
が、塗料供給ノズルの先端に吹き付けられ、したがっ
て、ノズル先端に塗料の滴が付着してもその滴は空気で
吹き飛ばされてしまい、滴となって残ることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体的
な実施形態に基づいて説明する。図1は本発明に係る静
電塗装機の概略構成を示す断面図である。
な実施形態に基づいて説明する。図1は本発明に係る静
電塗装機の概略構成を示す断面図である。
【0011】図中1は、回転霧化頭2に高電圧を印加し
た状態で高速回転させながら塗料供給ノズル3から塗料
を供給して静電塗装を行う静電塗装機であって、前記回
転霧化頭2が、エアモータ4の管状回転軸5の先端に取
り付けられ、前記管状回転軸5内には回転霧化頭2に塗
料を供給する塗料供給ノズル3が非接触状態で挿通され
ている。
た状態で高速回転させながら塗料供給ノズル3から塗料
を供給して静電塗装を行う静電塗装機であって、前記回
転霧化頭2が、エアモータ4の管状回転軸5の先端に取
り付けられ、前記管状回転軸5内には回転霧化頭2に塗
料を供給する塗料供給ノズル3が非接触状態で挿通され
ている。
【0012】また、回転霧化頭2内には、背面側に突出
する尖頭6aを回転中心位置に形成した塗料拡散板6が
配設され、当該塗料拡散板6の外周縁に沿って多数の塗
料流出孔6bが所定間隔で形成されている。そして、回
転霧化頭2の背面側には、前記塗料供給ノズル3の先端
に形成された塗料吐出口7を差し込むノズル差込孔2a
が形成されている。
する尖頭6aを回転中心位置に形成した塗料拡散板6が
配設され、当該塗料拡散板6の外周縁に沿って多数の塗
料流出孔6bが所定間隔で形成されている。そして、回
転霧化頭2の背面側には、前記塗料供給ノズル3の先端
に形成された塗料吐出口7を差し込むノズル差込孔2a
が形成されている。
【0013】塗料供給ノズル3は、先端側に、前記塗料
拡散板6に形成された尖頭6aに対向して開口された塗
料吐出口7を備えたマニホールド8に、洗浄液,洗浄エ
アを供給する洗浄用細管9や各色塗料を個別に供給する
塗料供給細管10,10・・・が一括接続されて形成さ
れている。そして、洗浄用細管9の先端には、洗浄液及
び洗浄エアをマニホールド8に接続された他の塗料供給
細管10の先端に向かって噴射させるノズルチップ11
が取り付けられ、各塗料供給細管10の先端にはゲート
バルブ12が形成されている。
拡散板6に形成された尖頭6aに対向して開口された塗
料吐出口7を備えたマニホールド8に、洗浄液,洗浄エ
アを供給する洗浄用細管9や各色塗料を個別に供給する
塗料供給細管10,10・・・が一括接続されて形成さ
れている。そして、洗浄用細管9の先端には、洗浄液及
び洗浄エアをマニホールド8に接続された他の塗料供給
細管10の先端に向かって噴射させるノズルチップ11
が取り付けられ、各塗料供給細管10の先端にはゲート
バルブ12が形成されている。
【0014】また、エアモータ4で回転駆動される管状
回転軸5の後端側には、管状回転軸5内に空気を流入さ
せる空気流入口13が大気に開放されて形成され、管状
回転軸5の先端側には、回転霧化頭2のノズル差込孔2
aと塗料供給ノズルの塗料吐出口7との隙間から回転霧
化頭2内に空気を流出させる環状の空気流出口14が形
成されて、前記空気流入口13から管状回転軸5と塗料
供給ノズル3の隙間を通り空気流出口14に至る空気流
路15が形成されている。そして、空気流入口13に
は、流入される空気に含まれるゴミや埃の侵入を阻止す
るフィルタ16が設けられている。
回転軸5の後端側には、管状回転軸5内に空気を流入さ
せる空気流入口13が大気に開放されて形成され、管状
回転軸5の先端側には、回転霧化頭2のノズル差込孔2
aと塗料供給ノズルの塗料吐出口7との隙間から回転霧
化頭2内に空気を流出させる環状の空気流出口14が形
成されて、前記空気流入口13から管状回転軸5と塗料
供給ノズル3の隙間を通り空気流出口14に至る空気流
路15が形成されている。そして、空気流入口13に
は、流入される空気に含まれるゴミや埃の侵入を阻止す
るフィルタ16が設けられている。
【0015】なお、管状回転軸5は、これを回転させた
ときに、回転霧化頭2の塗料拡散板6に形成された塗料
流出孔6bに作用する遠心力が、管状回転軸5の後端に
形成された空気流入口13に作用する遠心力よりも大き
くなるように、塗料拡散板6より細く形成されている。
したがって、管状回転軸5を回転させると、遠心力が作
用して回転霧化頭2内の空気が塗料流出孔6b・・から
流出されて霧化されるから、回転霧化頭2内は負圧にな
り、空気流入口13から吸い込まれた空気が、空気流路
15を通り、空気流出口14から回転霧化頭2内に吹き
出される。
ときに、回転霧化頭2の塗料拡散板6に形成された塗料
流出孔6bに作用する遠心力が、管状回転軸5の後端に
形成された空気流入口13に作用する遠心力よりも大き
くなるように、塗料拡散板6より細く形成されている。
したがって、管状回転軸5を回転させると、遠心力が作
用して回転霧化頭2内の空気が塗料流出孔6b・・から
流出されて霧化されるから、回転霧化頭2内は負圧にな
り、空気流入口13から吸い込まれた空気が、空気流路
15を通り、空気流出口14から回転霧化頭2内に吹き
出される。
【0016】そして、空気流出口14は、その開口面積
が塗料供給ノズル3の先端に付着した塗料の滴を吹き飛
ばせる風速が得られる程度に絞られているので、空気流
入口13から空気流路15を通ってきた空気は、空気流
出口14で加速される。このとき、塗料供給ノズル3
は、その先端に形成された塗料吐出口7が比較的短く形
成されて、空気流出口14を通る流速の速い空気が吹き
付けられるように回転霧化頭2の内周面2bと略面一に
配設されており、塗料吐出口7の先端外周面に塗料の滴
が付着しても空気流出口14から回転霧化頭2内に流出
される空気により滴が吹き飛ばされるようになされてい
る。なお、本発明者らの実験によれば、環状の空気流出
口14を形成する塗料供給ノズル3とノズル差込孔2a
との隙間を0.1 〜2mm程度に選定し、塗料供給ノズル
3の先端面が回転霧化頭2の内周面2bを基準にして±
1mmの範囲内に選定したときに良好な結果が得られ
た。
が塗料供給ノズル3の先端に付着した塗料の滴を吹き飛
ばせる風速が得られる程度に絞られているので、空気流
入口13から空気流路15を通ってきた空気は、空気流
出口14で加速される。このとき、塗料供給ノズル3
は、その先端に形成された塗料吐出口7が比較的短く形
成されて、空気流出口14を通る流速の速い空気が吹き
付けられるように回転霧化頭2の内周面2bと略面一に
配設されており、塗料吐出口7の先端外周面に塗料の滴
が付着しても空気流出口14から回転霧化頭2内に流出
される空気により滴が吹き飛ばされるようになされてい
る。なお、本発明者らの実験によれば、環状の空気流出
口14を形成する塗料供給ノズル3とノズル差込孔2a
との隙間を0.1 〜2mm程度に選定し、塗料供給ノズル
3の先端面が回転霧化頭2の内周面2bを基準にして±
1mmの範囲内に選定したときに良好な結果が得られ
た。
【0017】以上が本発明の一例構成であって、次にそ
の作用について説明する。まず、静電塗装を行うとき
は、高電圧を印加した回転霧化頭2をエアモータ4によ
り高速回転しながら、所望の色の塗料供給細管10から
マニホールド8内に塗料を供給すると、塗料吐出口7を
介して回転霧化頭2内に塗料が供給されて静電霧化され
る。このとき、回転霧化頭2は高速回転されているか
ら、その遠心力により回転霧化頭2内の空気が外側に噴
射されて、回転霧化頭2内は負圧になる。したがって、
当該回転霧化頭2に連通した空気流路15内には、大気
に開放された空気流入口13から回転霧化頭2内に開口
された空気流出口14に向かう空気流が形成される。
の作用について説明する。まず、静電塗装を行うとき
は、高電圧を印加した回転霧化頭2をエアモータ4によ
り高速回転しながら、所望の色の塗料供給細管10から
マニホールド8内に塗料を供給すると、塗料吐出口7を
介して回転霧化頭2内に塗料が供給されて静電霧化され
る。このとき、回転霧化頭2は高速回転されているか
ら、その遠心力により回転霧化頭2内の空気が外側に噴
射されて、回転霧化頭2内は負圧になる。したがって、
当該回転霧化頭2に連通した空気流路15内には、大気
に開放された空気流入口13から回転霧化頭2内に開口
された空気流出口14に向かう空気流が形成される。
【0018】このとき、空気流出口14は、その開口面
積が塗料供給ノズル3の先端に付着した塗料の滴を吹き
飛ばせる風速が得られる程度に狭く形成されており、塗
料供給ノズル3の先端の塗料吐出口7は、前記空気流出
口14を通る空気が吹き付けられる程度に短く形成され
ているので、塗料吐出口7の先端外周部に塗料の滴が付
着しても、これが回転霧化頭2内に吹き飛ばされてしま
い、滴が付着したまま残ることはない。したがって、色
替洗浄時に、塗料吐出口7の周囲を簡単に洗浄すること
ができ、色混じりやブツなどの塗装不良を生ずることが
ない。
積が塗料供給ノズル3の先端に付着した塗料の滴を吹き
飛ばせる風速が得られる程度に狭く形成されており、塗
料供給ノズル3の先端の塗料吐出口7は、前記空気流出
口14を通る空気が吹き付けられる程度に短く形成され
ているので、塗料吐出口7の先端外周部に塗料の滴が付
着しても、これが回転霧化頭2内に吹き飛ばされてしま
い、滴が付着したまま残ることはない。したがって、色
替洗浄時に、塗料吐出口7の周囲を簡単に洗浄すること
ができ、色混じりやブツなどの塗装不良を生ずることが
ない。
【0019】なお、上述した説明では、空気流入口13
を大気に開放し、回転霧化頭2の遠心力を利用して空気
流入口13から空気を流入させる場合について説明した
が、本発明はこれに限らず、空気流入口13を、例え
ば、エアモータ4に供給される駆動エアや、管状回転軸
5のエア軸受け(図示せず)に供給される圧縮空気や、
その他任意の空気供給源に接続して、所定圧力の空気を
強制的に給気させるようにしてもよい。また、エアモー
タ4の管状回転軸5はパイプ状に形成されて、その後端
部が開放れているのが普通であるから、図示するような
空気流入口13を穿設しなくても同様の効果が得られ
る。この場合、管状回転軸5の後端部にはエアモータ4
のタービンが位置しているのが普通であるから、その廃
棄をそのまま利用してもよい。
を大気に開放し、回転霧化頭2の遠心力を利用して空気
流入口13から空気を流入させる場合について説明した
が、本発明はこれに限らず、空気流入口13を、例え
ば、エアモータ4に供給される駆動エアや、管状回転軸
5のエア軸受け(図示せず)に供給される圧縮空気や、
その他任意の空気供給源に接続して、所定圧力の空気を
強制的に給気させるようにしてもよい。また、エアモー
タ4の管状回転軸5はパイプ状に形成されて、その後端
部が開放れているのが普通であるから、図示するような
空気流入口13を穿設しなくても同様の効果が得られ
る。この場合、管状回転軸5の後端部にはエアモータ4
のタービンが位置しているのが普通であるから、その廃
棄をそのまま利用してもよい。
【0020】さらに、塗料供給ノズル3として、マニホ
ールド8に洗浄用細管9や多数の塗料供給細管10,1
0・・を一括接続する場合について説明したが、塗料供
給ノズルを一本の細管状ノズルで形成し、色替装置で択
一的に選択して供給される各色塗料,洗浄液,洗浄エア
を前記細管状ノズルに供給する場合であってもよい。さ
らにまた、多色静電塗装機に適用する場合に限らず、セ
ンターフィードタイプの静電塗装機であれば、単色の静
電塗装機にも適用することができる。
ールド8に洗浄用細管9や多数の塗料供給細管10,1
0・・を一括接続する場合について説明したが、塗料供
給ノズルを一本の細管状ノズルで形成し、色替装置で択
一的に選択して供給される各色塗料,洗浄液,洗浄エア
を前記細管状ノズルに供給する場合であってもよい。さ
らにまた、多色静電塗装機に適用する場合に限らず、セ
ンターフィードタイプの静電塗装機であれば、単色の静
電塗装機にも適用することができる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、塗
料供給ノズルから回転霧化頭内に塗料を供給したときに
塗料供給ノズルの先端外周部に塗料の液滴が付着して
も、空気流入口から流入された空気が空気流路を通り空
気流出口から回転霧化頭内に噴射されて、塗料供給ノズ
ルの先端に付着された塗料の液滴は回転霧化頭内に吹き
飛ばされるので、液滴となって塗料供給ノズルの先端に
残ることはなく、したがって、色混じりやブツなどの塗
装不良を起こすことがないという大変優れた効果を有す
る。
料供給ノズルから回転霧化頭内に塗料を供給したときに
塗料供給ノズルの先端外周部に塗料の液滴が付着して
も、空気流入口から流入された空気が空気流路を通り空
気流出口から回転霧化頭内に噴射されて、塗料供給ノズ
ルの先端に付着された塗料の液滴は回転霧化頭内に吹き
飛ばされるので、液滴となって塗料供給ノズルの先端に
残ることはなく、したがって、色混じりやブツなどの塗
装不良を起こすことがないという大変優れた効果を有す
る。
【図1】本発明に係る静電塗装機の概略構成を示す断面
図。
図。
【図2】従来装置の概略構成を示す断面図。
【図3】従来装置の要部を示す断面図。
1・・・静電塗装機 2・・・回転霧化頭 2a・・ノズル差込孔 3・・・塗料供給ノズル 4・・・エアモータ 5・・・管状回転軸 6・・・塗料拡散板 7・・・塗料吐出口 13・・・空気流入口 14・・・空気流出口 15・・・空気流路
Claims (1)
- 【請求項1】 高電圧が印加される回転霧化頭(2)
が、エアモータ(4)の管状回転軸(5)の先端に取り
付けられ、前記管状回転軸(5)内には回転霧化頭
(2)に塗料を供給する塗料供給ノズル(3)が非接触
状態で挿通されると共に、その先端が回転霧化頭(2)
の背面側に開口されたノズル差込孔(2a)に差し込ま
れ、前記回転霧化頭(2)に高電圧を印加した状態で高
速回転駆動しながら前記塗料供給ノズル(3)から塗料
を供給して静電塗装を行う静電塗装機において、 前記管状回転軸(5)の後端側には、当該管状回転軸
(5)内に空気を流入させる空気流入口(13)が形成さ
れると共に、前記管状回転軸(5)の先端側には、回転
霧化頭(2)のノズル差込孔(2a)と塗料供給ノズル
(3)との隙間から回転霧化頭(2)内に空気を流出さ
せる空気流出口(14)が形成されて、前記空気流入口
(13)から管状回転軸(5)と塗料供給ノズル(3)の
隙間を通り空気流出口(14)に至る空気流路(15)が形
成され、 前記空気流出口(14)は、その開口面積が塗料供給ノズ
ル(3)の先端に付着した塗料の滴を吹き飛ばす風速が
得られる程度に狭く形成されると共に、塗料供給ノズル
(3)の先端は、回転霧化頭(2)の内周面(2b)と略
面一に配設されたことを特徴とする静電塗装機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25297095A JPH0994489A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 静電塗装機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25297095A JPH0994489A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 静電塗装機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994489A true JPH0994489A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17244692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25297095A Pending JPH0994489A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 静電塗装機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0994489A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2762237A1 (fr) * | 1997-04-16 | 1998-10-23 | Nordson Corp | Dispositif de pulverisation a atomisation rotative electrostatique |
WO2005113156A1 (ja) | 2004-05-24 | 2005-12-01 | Trinity Industrial Corporation | 塗装機とその回転霧化頭 |
WO2005115629A1 (ja) | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Trinity Industrial Corporation | 塗装機とその回転霧化頭 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25297095A patent/JPH0994489A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2762237A1 (fr) * | 1997-04-16 | 1998-10-23 | Nordson Corp | Dispositif de pulverisation a atomisation rotative electrostatique |
WO2005113156A1 (ja) | 2004-05-24 | 2005-12-01 | Trinity Industrial Corporation | 塗装機とその回転霧化頭 |
US7806074B2 (en) | 2004-05-24 | 2010-10-05 | Trinity Industrial Corporation | Coating machine and rotary atomizing head thereof |
WO2005115629A1 (ja) | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Trinity Industrial Corporation | 塗装機とその回転霧化頭 |
US7959092B2 (en) | 2004-05-25 | 2011-06-14 | Trinity Industrial Corporation | Coating machine and rotary atomizing head thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040113 |