JPH0994302A - 緩降機用安全ベルト - Google Patents
緩降機用安全ベルトInfo
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- JPH0994302A JPH0994302A JP28543095A JP28543095A JPH0994302A JP H0994302 A JPH0994302 A JP H0994302A JP 28543095 A JP28543095 A JP 28543095A JP 28543095 A JP28543095 A JP 28543095A JP H0994302 A JPH0994302 A JP H0994302A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 最小胸囲の降下者の胸部にC字状ばね8の弾
力で保持される欠円状ループ9を一端に備え、降下者の
重力作用で拡開ループを緊締する緩降機用安全ベルトに
おいて、胸囲差に基づく落下衝撃を増大せずに、降下可
能な最大胸囲の増大を可能とする。 【解決手段】 欠円状ループ9の端末を第1掛杆3で連
結した締金具1の第2掛杆4を経由するベルト6が、降
下索13への連結金具14の懸下杆15を経由して、第
1掛杆上方の締金具1に第3掛杆5で連結され、安全ベ
ルトの装着時にはベルトの略全長が最拡開ループを形成
し、又降下時には、懸下杆15の両側ベルトに作用する
落下衝撃を略等しくしたことを特徴とする。欠円状ルー
プの少くも内周には弾力性クツシヨン材を取付けるのが
よい。
力で保持される欠円状ループ9を一端に備え、降下者の
重力作用で拡開ループを緊締する緩降機用安全ベルトに
おいて、胸囲差に基づく落下衝撃を増大せずに、降下可
能な最大胸囲の増大を可能とする。 【解決手段】 欠円状ループ9の端末を第1掛杆3で連
結した締金具1の第2掛杆4を経由するベルト6が、降
下索13への連結金具14の懸下杆15を経由して、第
1掛杆上方の締金具1に第3掛杆5で連結され、安全ベ
ルトの装着時にはベルトの略全長が最拡開ループを形成
し、又降下時には、懸下杆15の両側ベルトに作用する
落下衝撃を略等しくしたことを特徴とする。欠円状ルー
プの少くも内周には弾力性クツシヨン材を取付けるのが
よい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は火災発生時に避難者
が建物の高所より緩降下する際に使用する緩降機用の安
全ベルトに関する。
が建物の高所より緩降下する際に使用する緩降機用の安
全ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】実開平7−24345号公報記載の発明
のように、最小胸囲の降下者の胸部を囲んで、これに支
持させるように、C字状ばねを埋設した欠円状ループを
一端に備えるベルトと、欠円状ループの自由端が連結さ
れる第1掛杆と、該欠円状ループ他端のベルトが経由す
る第2掛杆とを両側に設けた締金具と、緩降機の降下索
下端にベルトを吊下げ支持させる連結金具とを備えた緩
降機用安全ベルトでは、締金具の第2掛杆を経由したベ
ルトの他端を、緩降機の降下索への連結金具に連結し
て、欠円状ループを可及的に拡開した最拡開ループ内
に、所定の最大胸囲の降下者が出入できるように、全体
のベルト長さを設定して、降下者胸囲の設定範囲内にお
いては、拡開ループ内に胸部を入れさえすれば、降下可
能となるようにしていたが、この構成では、仮に降下者
の最小胸囲を60糎、又安全ベルトを胸部に装着するの
に必要なベルトの余裕長さを20糎程度に設定すれば、
降下可能な最大胸囲は100糎程度に抑えられる。
のように、最小胸囲の降下者の胸部を囲んで、これに支
持させるように、C字状ばねを埋設した欠円状ループを
一端に備えるベルトと、欠円状ループの自由端が連結さ
れる第1掛杆と、該欠円状ループ他端のベルトが経由す
る第2掛杆とを両側に設けた締金具と、緩降機の降下索
下端にベルトを吊下げ支持させる連結金具とを備えた緩
降機用安全ベルトでは、締金具の第2掛杆を経由したベ
ルトの他端を、緩降機の降下索への連結金具に連結し
て、欠円状ループを可及的に拡開した最拡開ループ内
に、所定の最大胸囲の降下者が出入できるように、全体
のベルト長さを設定して、降下者胸囲の設定範囲内にお
いては、拡開ループ内に胸部を入れさえすれば、降下可
能となるようにしていたが、この構成では、仮に降下者
の最小胸囲を60糎、又安全ベルトを胸部に装着するの
に必要なベルトの余裕長さを20糎程度に設定すれば、
降下可能な最大胸囲は100糎程度に抑えられる。
【0003】何故ならば、降下し始めには、C字状ばね
の弾力で安全ベルトが降下者の胸部に保持されるのであ
るから、最小胸囲の降下者が緩降下を開始しようとした
時には、最拡開ループと欠円状ループとのベルト長さの
差だけ降下者が重力作用で落下する場合を生ずるが、重
力の加速度をg、落下高さをhとすれば、落下終端の速
度は(2×g×h)の平方根の大きさとなる。即ち落下
終端時の速度が落下高さの平方根に比例して大きくなる
し、又最大胸囲が100糎程度になれば、降下者体重が
大きくなるため、落下終端時に、ベルトが胸部を締め付
ける衝撃が大きく、降下者の胸部に痛みを生ずる場合が
あるからである。
の弾力で安全ベルトが降下者の胸部に保持されるのであ
るから、最小胸囲の降下者が緩降下を開始しようとした
時には、最拡開ループと欠円状ループとのベルト長さの
差だけ降下者が重力作用で落下する場合を生ずるが、重
力の加速度をg、落下高さをhとすれば、落下終端の速
度は(2×g×h)の平方根の大きさとなる。即ち落下
終端時の速度が落下高さの平方根に比例して大きくなる
し、又最大胸囲が100糎程度になれば、降下者体重が
大きくなるため、落下終端時に、ベルトが胸部を締め付
ける衝撃が大きく、降下者の胸部に痛みを生ずる場合が
あるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、近時の降下者の体格向上により、肥満体の降下者
の降下をも可能とせねばならないが、前述の従来技術で
は、降下可能な降下者の最大胸囲の設定値を100糎程
度以上にすることができない点である。
点は、近時の降下者の体格向上により、肥満体の降下者
の降下をも可能とせねばならないが、前述の従来技術で
は、降下可能な降下者の最大胸囲の設定値を100糎程
度以上にすることができない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は最小胸囲の降下
者の胸部を囲んで、これに支持させるように、C字状ば
ねを埋設した欠円状ループを一端に備えるベルトと、欠
円状ループの自由端が連結される第1掛杆と、該欠円状
ループ他端のベルトが経由する第2掛杆とを両側に設け
た締金具と、緩降機の降下索下端にベルトを吊下げ支持
させる連結金具とを備えた緩降機用安全ベルトにおい
て、前記第2掛杆を経由したベルトを、降下索への連結
金具の下端に水平に設けた懸下杆に掛けて、該ベルト自
由端を、第1掛杆の上方において締金具に一体に設けた
第3の掛杆に連結し、欠円状ループを可及的に拡開した
最拡開ループ内に、所定の最大胸囲の降下者の胸部を出
入できるように、全体のベルト長さを設定したことを最
も主要な特徴とする。
者の胸部を囲んで、これに支持させるように、C字状ば
ねを埋設した欠円状ループを一端に備えるベルトと、欠
円状ループの自由端が連結される第1掛杆と、該欠円状
ループ他端のベルトが経由する第2掛杆とを両側に設け
た締金具と、緩降機の降下索下端にベルトを吊下げ支持
させる連結金具とを備えた緩降機用安全ベルトにおい
て、前記第2掛杆を経由したベルトを、降下索への連結
金具の下端に水平に設けた懸下杆に掛けて、該ベルト自
由端を、第1掛杆の上方において締金具に一体に設けた
第3の掛杆に連結し、欠円状ループを可及的に拡開した
最拡開ループ内に、所定の最大胸囲の降下者の胸部を出
入できるように、全体のベルト長さを設定したことを最
も主要な特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】欠円状ループの少くも内周に弾力
性クツシヨン材を取付けている。
性クツシヨン材を取付けている。
【0007】
【実施例】図1〜図4は本発明の一実施例を示し、締金
具1は、ベルト幅より若干大きい間隔をおいて対向する
前後一対の端板2,2と、該両端板を一体に固着する軸
状の第1掛杆3,第2掛杆4,第3掛杆5とを備え、3
個の該掛杆は夫々三角形の頂点に位置する。各掛杆は両
端に夫々小径の延長部分A(図3参照)を設けておい
て、一端の延長部分を一方の端板に挿通して、かしめ固
着や溶着等により予め固着し、他端の延長部分は、安全
ベルトの組立完了後に、他方の端板に適宜の固着手段に
より固着するようにして、安全ベルトの組立を容易とす
ることができる。
具1は、ベルト幅より若干大きい間隔をおいて対向する
前後一対の端板2,2と、該両端板を一体に固着する軸
状の第1掛杆3,第2掛杆4,第3掛杆5とを備え、3
個の該掛杆は夫々三角形の頂点に位置する。各掛杆は両
端に夫々小径の延長部分A(図3参照)を設けておい
て、一端の延長部分を一方の端板に挿通して、かしめ固
着や溶着等により予め固着し、他端の延長部分は、安全
ベルトの組立完了後に、他方の端板に適宜の固着手段に
より固着するようにして、安全ベルトの組立を容易とす
ることができる。
【0008】6はポリエステル糸条,その他の合成或い
は天然糸条の1つ又は複数を平二重織りしてなるベルト
を示し、該ベルト6の一方の端部は、図2に示すよう
に、第1掛杆3への掛環7を形成するように折返され
て、最小胸囲の降下者(小学校4年生程度)の胸部を囲
んで、該胸部に保持されるように、内径Dが19〜21
糎(好ましくは20糎)のC字状ばね8を埋設した欠円
状ループ9を形成する。
は天然糸条の1つ又は複数を平二重織りしてなるベルト
を示し、該ベルト6の一方の端部は、図2に示すよう
に、第1掛杆3への掛環7を形成するように折返され
て、最小胸囲の降下者(小学校4年生程度)の胸部を囲
んで、該胸部に保持されるように、内径Dが19〜21
糎(好ましくは20糎)のC字状ばね8を埋設した欠円
状ループ9を形成する。
【0009】このため欠円状ループ9は、ベルト6を折
返してなる二重ベルト部の両側と掛環7側端末とを縫着
10した袋状体の中に、薄い板ばね(複数のばね線条で
もよい)を円形に彎曲させたC字状ばね8を埋設して、
該二重ベルト部の他端と、これに挟持されたC字状ばね
端末とを、2個の鋲11により結着してなる。尚12は
二重ベルト部の上下に夫々配設した鋲11の取付座板を
示す。
返してなる二重ベルト部の両側と掛環7側端末とを縫着
10した袋状体の中に、薄い板ばね(複数のばね線条で
もよい)を円形に彎曲させたC字状ばね8を埋設して、
該二重ベルト部の他端と、これに挟持されたC字状ばね
端末とを、2個の鋲11により結着してなる。尚12は
二重ベルト部の上下に夫々配設した鋲11の取付座板を
示す。
【0010】図1に示すように掛環7が第1掛杆3に連
結されて、欠円状ループ9を形成するように締金具1の
第2掛杆4を経由したベルト6は、降下索13への連結
金具14の下端に水平に設けた懸下杆15を経由して、
該ベルト自由端が、第1掛杆3の上方において締金具1
に一体に設けた第3の掛杆5に連結され(第3掛杆への
ベルト重ね連結部の長さは10糎以下である)、欠円状
ループ9を含む全体のベルト長さは、該欠円状ループを
できるだけ拡開した最拡開ループ内に、所定の最大胸囲
の降下者の胸部を出し入れできるように設定されてい
る。尚16は第3掛杆5への掛環17を形成するよう
に、ベルト端末を重ね連結する複数の鋲、18は該鋲の
取付座板である。
結されて、欠円状ループ9を形成するように締金具1の
第2掛杆4を経由したベルト6は、降下索13への連結
金具14の下端に水平に設けた懸下杆15を経由して、
該ベルト自由端が、第1掛杆3の上方において締金具1
に一体に設けた第3の掛杆5に連結され(第3掛杆への
ベルト重ね連結部の長さは10糎以下である)、欠円状
ループ9を含む全体のベルト長さは、該欠円状ループを
できるだけ拡開した最拡開ループ内に、所定の最大胸囲
の降下者の胸部を出し入れできるように設定されてい
る。尚16は第3掛杆5への掛環17を形成するよう
に、ベルト端末を重ね連結する複数の鋲、18は該鋲の
取付座板である。
【0011】火災発生時に、例えば図5に示すように、
建造物19の窓20等に張出し可能に取付けた取付アー
ム21の先端に緩降機22を吊下げて、その降下索13
に連結金具14を介し連結された安全ベルト23で降下
者Eが緩降下するに際し、該降下者の胸囲が所定の最大
胸囲(例えば160糎)に近い大きさであると、降下者
がその胸部Mを拡開した欠円状ループ9内に入れて安全
ベルトを身に付けた時は、図4に示すように該欠円状ル
ープ内のC字状ばね8の両端の弾力で胸部Mが前後挟圧
されるため、降下者の胸部前面に痛みを生じさせるか
ら、このような場合は、欠円状ループ9の少くも内周に
弾力性クツシヨン材24を取付ける。
建造物19の窓20等に張出し可能に取付けた取付アー
ム21の先端に緩降機22を吊下げて、その降下索13
に連結金具14を介し連結された安全ベルト23で降下
者Eが緩降下するに際し、該降下者の胸囲が所定の最大
胸囲(例えば160糎)に近い大きさであると、降下者
がその胸部Mを拡開した欠円状ループ9内に入れて安全
ベルトを身に付けた時は、図4に示すように該欠円状ル
ープ内のC字状ばね8の両端の弾力で胸部Mが前後挟圧
されるため、降下者の胸部前面に痛みを生じさせるか
ら、このような場合は、欠円状ループ9の少くも内周に
弾力性クツシヨン材24を取付ける。
【0012】図3の弾力性クツシヨン材24は、発泡性
の合成ゴム(例えばスポンジ状のポリウレタンゴム)等
よりなる鞘状に構成され、該鞘状の弾力性クツシヨン材
24内に、C字状ばね8を埋設した欠円状ループ9を軽
く圧入して、該欠円状ループに鞘状の弾力性クツシヨン
材24を摩擦的に取付けているが、上述のようなスポン
ジ状体を、欠円状ループの内周ベルト6と、これに縫付
けた表皮との間に充填してもよければ、多数のゴム糸条
を少くも該内周ベルト6に直接編み込んで、弾力性クツ
シヨン材に構成してもよい。
の合成ゴム(例えばスポンジ状のポリウレタンゴム)等
よりなる鞘状に構成され、該鞘状の弾力性クツシヨン材
24内に、C字状ばね8を埋設した欠円状ループ9を軽
く圧入して、該欠円状ループに鞘状の弾力性クツシヨン
材24を摩擦的に取付けているが、上述のようなスポン
ジ状体を、欠円状ループの内周ベルト6と、これに縫付
けた表皮との間に充填してもよければ、多数のゴム糸条
を少くも該内周ベルト6に直接編み込んで、弾力性クツ
シヨン材に構成してもよい。
【0013】又図4に実線で示したように、C字状ばね
8の弾力によつて、安全ベルト23を胸部Mに装着した
降下者が、その体重Wにより落下した時には、降下者の
重力作用によつて、締金具1の第1,第2の掛杆3,4
に略均等な落下衝撃が作用し、従つて連結金具14の懸
下杆15に掛けたベルトがスリツプして、該両側ベルト
6,6に略均等な張力が作用するから、降下者の落下高
さは、最拡開ループと欠円状ループ9とのベルト長さの
差の略2分の1となるから、落下衝撃も著しく減少す
る。
8の弾力によつて、安全ベルト23を胸部Mに装着した
降下者が、その体重Wにより落下した時には、降下者の
重力作用によつて、締金具1の第1,第2の掛杆3,4
に略均等な落下衝撃が作用し、従つて連結金具14の懸
下杆15に掛けたベルトがスリツプして、該両側ベルト
6,6に略均等な張力が作用するから、降下者の落下高
さは、最拡開ループと欠円状ループ9とのベルト長さの
差の略2分の1となるから、落下衝撃も著しく減少す
る。
【0014】しかもこの落下衝撃によつて、胸部を抱持
した左右の欠円状ループ9のC字状ばね8と弾性クツシ
ヨン材24が弾性変形することにより、該欠円状ループ
とベルト6によつて、胸部Mを左右挟圧する力が略均等
化するから、図4に鎖線で示したように、胸部Mの前面
(図4の上面〕と締金具1との間に空所を生じ、該胸部
背面側よりも痛みを生じ易い胸部前面に対する欠円状ル
ープの押圧力を無くして、降下者の最大胸囲を安全に増
大し得る。
した左右の欠円状ループ9のC字状ばね8と弾性クツシ
ヨン材24が弾性変形することにより、該欠円状ループ
とベルト6によつて、胸部Mを左右挟圧する力が略均等
化するから、図4に鎖線で示したように、胸部Mの前面
(図4の上面〕と締金具1との間に空所を生じ、該胸部
背面側よりも痛みを生じ易い胸部前面に対する欠円状ル
ープの押圧力を無くして、降下者の最大胸囲を安全に増
大し得る。
【0015】第3掛杆5を、第1掛杆3の上方において
締金具1に一体に設けたのは、緩降機22の降下索に連
結した安全ベルト23の降下者胸部への装着や、該安全
ベルトを装着した降下者の避難運動を容易とすると共
に、該緩降機で緩降下中の締金具1の姿勢を略一定に維
持するためである。
締金具1に一体に設けたのは、緩降機22の降下索に連
結した安全ベルト23の降下者胸部への装着や、該安全
ベルトを装着した降下者の避難運動を容易とすると共
に、該緩降機で緩降下中の締金具1の姿勢を略一定に維
持するためである。
【0016】図1の実施例の連結金具14は、その懸下
杆15の上縁に、ベルト6の滑りを良くするアールRを
付しているが、図6に示すように、懸下杆15に、これ
を被覆する断面C字形の外套26を取付けるようにして
もよい。
杆15の上縁に、ベルト6の滑りを良くするアールRを
付しているが、図6に示すように、懸下杆15に、これ
を被覆する断面C字形の外套26を取付けるようにして
もよい。
【0017】又図1に示す第2掛杆4や懸下杆15を経
由するベルト6の屈曲抵抗によつて、該第2掛杆や懸下
杆に対するベルトの滑りが悪い場合は、該ベルトの材
質,織り方等に応じて、図8及び図7に示すように、締
金具1の軸状の第2掛杆4と、降下索13への連結金具
14の前後両脚14a間に両端支持されるピン状(軸
状)の懸下杆15との少くも一方に、ベルト6を案内す
る円筒状の転子28或いは27を回動自在に支承させる
のがよい。勿論必要に応じ該転子は第2掛杆と懸下杆の
両方に取付けることもできる。図7,図8中、図1と同
じ符号を付した部材は相対応する部材である。
由するベルト6の屈曲抵抗によつて、該第2掛杆や懸下
杆に対するベルトの滑りが悪い場合は、該ベルトの材
質,織り方等に応じて、図8及び図7に示すように、締
金具1の軸状の第2掛杆4と、降下索13への連結金具
14の前後両脚14a間に両端支持されるピン状(軸
状)の懸下杆15との少くも一方に、ベルト6を案内す
る円筒状の転子28或いは27を回動自在に支承させる
のがよい。勿論必要に応じ該転子は第2掛杆と懸下杆の
両方に取付けることもできる。図7,図8中、図1と同
じ符号を付した部材は相対応する部材である。
【0018】前述の従来技術のように、例えば降下者の
最小胸囲を60糎、最大胸囲を100糎、安全ベルトを
胸部に装着するのに必要なベルトの余裕長さを20糎に
設定した場合には、最拡開ループのベルト長さが120
糎となるから、最小胸囲者の降下し始めにおける最大落
下高さは、最拡開ループのベルト長さと最小胸囲との
差、即ち60糎になるが、本発明において、最小胸囲者
の降下し始めにおける落下高さを60糎にするには、こ
の落下高さの2倍が最拡開ループのベルト長さと最小胸
囲との差に等しくなるから、安全ベルトを胸部に装着す
るのに必要なベルトの余裕長さを20糎に仮定すれば、
最拡開ループのベルト長さは180糎、従つて安全に降
下可能な最大胸囲の限界は160糎となり、最大胸囲を
100〜160糎の範囲内で降下者の体格に応じ自由に
設定できる。
最小胸囲を60糎、最大胸囲を100糎、安全ベルトを
胸部に装着するのに必要なベルトの余裕長さを20糎に
設定した場合には、最拡開ループのベルト長さが120
糎となるから、最小胸囲者の降下し始めにおける最大落
下高さは、最拡開ループのベルト長さと最小胸囲との
差、即ち60糎になるが、本発明において、最小胸囲者
の降下し始めにおける落下高さを60糎にするには、こ
の落下高さの2倍が最拡開ループのベルト長さと最小胸
囲との差に等しくなるから、安全ベルトを胸部に装着す
るのに必要なベルトの余裕長さを20糎に仮定すれば、
最拡開ループのベルト長さは180糎、従つて安全に降
下可能な最大胸囲の限界は160糎となり、最大胸囲を
100〜160糎の範囲内で降下者の体格に応じ自由に
設定できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の緩降機用
安全ベルトは、これを降下者の胸部に取付ける際に、欠
円状ループを含むベルトの略全長が最拡開ループを形成
し、又緩降機による降下し始めに安全ベルトが自動的に
緊締する降下者の落下高さを従来より略半減するように
構成したから、該降下者落下時の衝撃を増大する恐れ無
くして、安全に降下可能な降下者の最大胸囲を従来より
大きくすることができ、しかも欠円状ループの少くも内
周に弾力性クツシヨン材を取付ければ、胸部に痛みを生
ずる恐れ無くして、降下者の最大胸囲を更に増大するこ
とができる効果を奏する。
安全ベルトは、これを降下者の胸部に取付ける際に、欠
円状ループを含むベルトの略全長が最拡開ループを形成
し、又緩降機による降下し始めに安全ベルトが自動的に
緊締する降下者の落下高さを従来より略半減するように
構成したから、該降下者落下時の衝撃を増大する恐れ無
くして、安全に降下可能な降下者の最大胸囲を従来より
大きくすることができ、しかも欠円状ループの少くも内
周に弾力性クツシヨン材を取付ければ、胸部に痛みを生
ずる恐れ無くして、降下者の最大胸囲を更に増大するこ
とができる効果を奏する。
【図1】要部を切断して示す本発明一実施例の正面図で
ある。
ある。
【図2】欠円状ループの要部の縦断正面図である。
【図3】締金具を関連させて示す図2のX−X断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の作用説明図である。
【図5】本発明使用時の側面図である。
【図6】図1の連結金具の変形例を示す側面図である。
【図7】図1の連結金具の他の実施例を示す縦断正面図
である。
である。
【図8】図1の締金具の他の実施例を示す縦断正面図で
ある。
ある。
1 締金具 3 第1掛杆 4 第2掛杆 5 第3掛杆 6 ベルト 8 C字状ばね 9 欠円状ループ 13 降下索 14 連結金具 15 懸下杆 22 緩降機 24 弾力性クツシヨン材
Claims (3)
- 【請求項1】 最小胸囲の降下者の胸部を囲んで、これ
に支持させるように、C字状ばねを埋設した欠円状ルー
プを一端に備えるベルトと、欠円状ループの自由端が連
結される第1掛杆と、該欠円状ループ他端のベルトが経
由する第2掛杆とを両側に設けた締金具と、緩降機の降
下索下端にベルトを吊下げ支持させる連結金具とを備え
た緩降機用安全ベルトにおいて、前記第2掛杆を経由し
たベルトを、降下索への連結金具の下端に水平に設けた
懸下杆に掛けて、該ベルト自由端を、第1掛杆の上方に
おいて締金具に一体に設けた第3の掛杆に連結し、欠円
状ループを可及的に拡開した最拡開ループ内に、所定の
最大胸囲の降下者の胸部を出入できるように、全体のベ
ルト長さを設定したことを特徴とする緩降機用安全ベル
ト。 - 【請求項2】 欠円状ループの少くも内周に弾力性クツ
シヨン材を取付けたことを特徴とする請求項1の緩降機
用安全ベルト。 - 【請求項3】 締金具の第2掛杆と、連結金具の懸下杆
との少くも一方に、ベルト案内用の円筒状の転子を回動
自在に支承させたことを特徴とする請求項1又は請求項
2の緩降機用安全ベルト。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28543095A JP2720147B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 緩降機用安全ベルト |
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