JPH0993828A - 発電機の出力制御装置 - Google Patents
発電機の出力制御装置Info
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- JPH0993828A JPH0993828A JP7251126A JP25112695A JPH0993828A JP H0993828 A JPH0993828 A JP H0993828A JP 7251126 A JP7251126 A JP 7251126A JP 25112695 A JP25112695 A JP 25112695A JP H0993828 A JPH0993828 A JP H0993828A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発電機の発電能力を最大限に取り出す。
【解決手段】 レギュレータ19の指示電圧Vcに応じ
てロータ4の励磁電流を制御して、発電機1の出力電圧
Voを制御するものにおいて、各出力電圧Voにおける
発電機1の出力電力が最大電力になるような各出力電圧
Voにおけるロータ4の許容最大励磁電力を、各出力電
圧Voに応じてあらかじめ最大励磁電流算出器154内
に記憶しておき、励磁電流制御回路157によってロー
タ4の励磁電流を各出力電圧に応じた許容最大励磁電力
になるように制御する。発電機1の出力電圧Voが変化
したとき、その出力電圧Voにおける最大出力以上の出
力電力になるような励磁電流が流れることがないため、
ロータ4、ステータ3等が過熱することがなく、出力電
圧Voが変化しても、各出力電圧Voに応じた発電機1
の最大電力が得られる。
てロータ4の励磁電流を制御して、発電機1の出力電圧
Voを制御するものにおいて、各出力電圧Voにおける
発電機1の出力電力が最大電力になるような各出力電圧
Voにおけるロータ4の許容最大励磁電力を、各出力電
圧Voに応じてあらかじめ最大励磁電流算出器154内
に記憶しておき、励磁電流制御回路157によってロー
タ4の励磁電流を各出力電圧に応じた許容最大励磁電力
になるように制御する。発電機1の出力電圧Voが変化
したとき、その出力電圧Voにおける最大出力以上の出
力電力になるような励磁電流が流れることがないため、
ロータ4、ステータ3等が過熱することがなく、出力電
圧Voが変化しても、各出力電圧Voに応じた発電機1
の最大電力が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機の出力電力
を制御する発電機の出力制御装置に関する。
を制御する発電機の出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電機の出力電力は、例えば、界磁巻線
に供給する電力(励磁電力)に比例して増減する。この
ため、出力電力を上げる必要がある場合には、特開平2
−255000号のように、励磁電力を増やす方法が広
く用いられている。ところが、発電機のステータ及びロ
ータや出力系統等の最大電流容量には限界があり、ま
た、一般に、ステータやロータの温度は、出力電力や励
磁電力の増加に伴う自己発熱と相互の伝熱に依存し、ス
テータやロータの温度を最大許容温度以下に制限する必
要があるため、同一構成のステータやロータからなる発
電機においては、単純に励磁電力を増やして出力増加を
図ることは、温度上昇の観点から容易ではない、このた
め、従来では、例えば、特開平4−172929号のよ
うに、発電開始時点から所定の待機時間が経過するまで
の間には、出力電圧を低く抑えるようにして、出力系統
の保護をすることによって、通常発電時における大きな
最大出力を確保している。
に供給する電力(励磁電力)に比例して増減する。この
ため、出力電力を上げる必要がある場合には、特開平2
−255000号のように、励磁電力を増やす方法が広
く用いられている。ところが、発電機のステータ及びロ
ータや出力系統等の最大電流容量には限界があり、ま
た、一般に、ステータやロータの温度は、出力電力や励
磁電力の増加に伴う自己発熱と相互の伝熱に依存し、ス
テータやロータの温度を最大許容温度以下に制限する必
要があるため、同一構成のステータやロータからなる発
電機においては、単純に励磁電力を増やして出力増加を
図ることは、温度上昇の観点から容易ではない、このた
め、従来では、例えば、特開平4−172929号のよ
うに、発電開始時点から所定の待機時間が経過するまで
の間には、出力電圧を低く抑えるようにして、出力系統
の保護をすることによって、通常発電時における大きな
最大出力を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今まで、発電機の設計
では、ステータやロータが最大許容温度を呈する値以下
に最大励磁電力を制限するように設計するのが一般的
で、諸条件に応じて最大励磁電力を変化させることはな
かった。また、最大励磁電力を変化させる場合にも、ス
テータやロータ等の部品にサーミスタ等の温度センサを
取り付け、その信号をフィードバックする方法を用いて
おり、センサ自体の信頼性やコストアップが問題であっ
た。
では、ステータやロータが最大許容温度を呈する値以下
に最大励磁電力を制限するように設計するのが一般的
で、諸条件に応じて最大励磁電力を変化させることはな
かった。また、最大励磁電力を変化させる場合にも、ス
テータやロータ等の部品にサーミスタ等の温度センサを
取り付け、その信号をフィードバックする方法を用いて
おり、センサ自体の信頼性やコストアップが問題であっ
た。
【0004】本発明は、ステータやロータの温度が最大
許容温度を呈するような発電機の出力電力を得ることの
できる励磁電力の値を、発電機の各出力電圧に対応して
前もってコントローラ内に記憶しておき、発電機の出力
電力の必要時に、記憶した電力まで励磁電力を増加させ
て、発電機自体の持つ発電能力を最大限取り出すことを
目的とする。
許容温度を呈するような発電機の出力電力を得ることの
できる励磁電力の値を、発電機の各出力電圧に対応して
前もってコントローラ内に記憶しておき、発電機の出力
電力の必要時に、記憶した電力まで励磁電力を増加させ
て、発電機自体の持つ発電能力を最大限取り出すことを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、概略円筒状の
ハウジングと、該ハウジング内で該ハウジングと同軸上
に嵌着保持されたステータと、該ステータ内を回転する
巻線界磁式のロータとを有し、指示される目標電圧に応
じて前記ロータの励磁電流を制御して出力電圧を制御す
る発電機において、各出力電圧における前記発電機の出
力電力が最大電力となるような各出力電圧における前記
励磁電流の許容最大励磁電力の値をあらかじめ記憶した
許容最大励磁電力記憶手段と、前記ロータの前記励磁電
流が前記許容最大励磁電力記憶手段に記憶された前記許
容最大励磁電力の値になるように、前記励磁電流を前記
出力電圧に応じて制御する最大励磁電力制御手段とを具
備することを技術的手段とする。
ハウジングと、該ハウジング内で該ハウジングと同軸上
に嵌着保持されたステータと、該ステータ内を回転する
巻線界磁式のロータとを有し、指示される目標電圧に応
じて前記ロータの励磁電流を制御して出力電圧を制御す
る発電機において、各出力電圧における前記発電機の出
力電力が最大電力となるような各出力電圧における前記
励磁電流の許容最大励磁電力の値をあらかじめ記憶した
許容最大励磁電力記憶手段と、前記ロータの前記励磁電
流が前記許容最大励磁電力記憶手段に記憶された前記許
容最大励磁電力の値になるように、前記励磁電流を前記
出力電圧に応じて制御する最大励磁電力制御手段とを具
備することを技術的手段とする。
【0006】
【発明の効果】発電機では、ステータやロータの温度
は、出力電力や励磁電力の増加に伴う自己発熱と相互の
伝熱に依存し、ステータやロータの温度を最大許容温度
以下に制限する必要がある。また、発電機のステータ及
びロータや出力系統等の最大電流容量には限界がある。
本発明では、発電機の各出力電圧に対応する励磁電流の
許容最大励磁電力の値があらかじめ許容最大励磁電力記
憶手段に記憶されており、励磁電流は、それぞれの出力
電圧における許容最大励磁電力になるように制御され、
発電機の出力電圧がどのように変化しても、発電機の出
力系統等の最大電流容量や発電機の最大許容温度を越え
るような励磁電流が流れることがない。従って、各出力
電圧における発電機の最大の出力能力が確保される。
は、出力電力や励磁電力の増加に伴う自己発熱と相互の
伝熱に依存し、ステータやロータの温度を最大許容温度
以下に制限する必要がある。また、発電機のステータ及
びロータや出力系統等の最大電流容量には限界がある。
本発明では、発電機の各出力電圧に対応する励磁電流の
許容最大励磁電力の値があらかじめ許容最大励磁電力記
憶手段に記憶されており、励磁電流は、それぞれの出力
電圧における許容最大励磁電力になるように制御され、
発電機の出力電圧がどのように変化しても、発電機の出
力系統等の最大電流容量や発電機の最大許容温度を越え
るような励磁電流が流れることがない。従って、各出力
電圧における発電機の最大の出力能力が確保される。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明を、以下に示す実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明に係わる自動車用
の液冷型の発電機1の実施例を示す。図1において、2
は概略アルミ製で円筒状のフロントハウジング、3はフ
ロントハウジング2と同軸上に嵌着され保持されたステ
ータで、シート状の鉄板を積み重ねたコアに巻線を巻装
して構成され、フロントハウジング2に同軸上に圧入さ
れ保持される。
に基づいて説明する。図1は、本発明に係わる自動車用
の液冷型の発電機1の実施例を示す。図1において、2
は概略アルミ製で円筒状のフロントハウジング、3はフ
ロントハウジング2と同軸上に嵌着され保持されたステ
ータで、シート状の鉄板を積み重ねたコアに巻線を巻装
して構成され、フロントハウジング2に同軸上に圧入さ
れ保持される。
【0008】4はシート状の鉄板を積み重ねたコアに巻
線を巻装したロータで、その中心部を貫通するシャフト
5の両端に圧入された軸受け6により、フロントハウジ
ング2とリアハウジング7に保持されて、ステータ3内
で回転自在に組み付けられている。
線を巻装したロータで、その中心部を貫通するシャフト
5の両端に圧入された軸受け6により、フロントハウジ
ング2とリアハウジング7に保持されて、ステータ3内
で回転自在に組み付けられている。
【0009】シャフト5の一方の端には、導電体からな
る円環状の2個のスリップリングが圧入またはインサー
ト成形により保持されており、リアハウジング7に組み
付けられたブラシ10がその表面上を摺動して、ロータ
4の巻線に電力を供給する。シャフト5の他方の端に
は、スプライン加工が施してあり、エンジン等から動力
を受けてロータ4を回転させる。
る円環状の2個のスリップリングが圧入またはインサー
ト成形により保持されており、リアハウジング7に組み
付けられたブラシ10がその表面上を摺動して、ロータ
4の巻線に電力を供給する。シャフト5の他方の端に
は、スプライン加工が施してあり、エンジン等から動力
を受けてロータ4を回転させる。
【0010】フロントハウジング2の外周部には、液状
冷媒(例えば、エンジン冷却水)13の通る流路14が
設けられており、例えば、ウォータポンプ等により冷却
水を流して発電機1を冷却する。15はコントローラ
で、発電機1の出力電圧、出力電流を検出して、ロータ
4に巻装された界磁巻線に流す励磁電力を制御する。
冷媒(例えば、エンジン冷却水)13の通る流路14が
設けられており、例えば、ウォータポンプ等により冷却
水を流して発電機1を冷却する。15はコントローラ
で、発電機1の出力電圧、出力電流を検出して、ロータ
4に巻装された界磁巻線に流す励磁電力を制御する。
【0011】なお、フロントハウジング2とリアハウジ
ング7は、ボルト8により一体化されており、9はブラ
シ10、スリップリング11、端子12等を外部環境か
ら保護するためにボルト16によりリアハウジング7に
固定されたカバーである。
ング7は、ボルト8により一体化されており、9はブラ
シ10、スリップリング11、端子12等を外部環境か
ら保護するためにボルト16によりリアハウジング7に
固定されたカバーである。
【0012】次に、発電機1の作動について説明する。
ロータ4は、いわゆる電磁石で、その巻線に外部から励
磁電流の供給を受け、ステータ3内を回転することによ
り、ステータ3の巻線に電圧を誘起し、外部に電力を出
力する。このとき、ロータ4、ステータ3には、各巻線
を流れる電流によるジュール熱や、交番磁束による鉄損
が発生して発電機1を加熱するため、発電機1の冷却が
必要となる。本実施例では、前述のように、フロントハ
ウジング2の外周部に液状冷媒13の通る流路14が設
けられており、ここに低温の液状冷媒を通してフロント
ハウジング2を冷却し、フロントハウジング2に嵌着さ
れているステータ3を冷却する。
ロータ4は、いわゆる電磁石で、その巻線に外部から励
磁電流の供給を受け、ステータ3内を回転することによ
り、ステータ3の巻線に電圧を誘起し、外部に電力を出
力する。このとき、ロータ4、ステータ3には、各巻線
を流れる電流によるジュール熱や、交番磁束による鉄損
が発生して発電機1を加熱するため、発電機1の冷却が
必要となる。本実施例では、前述のように、フロントハ
ウジング2の外周部に液状冷媒13の通る流路14が設
けられており、ここに低温の液状冷媒を通してフロント
ハウジング2を冷却し、フロントハウジング2に嵌着さ
れているステータ3を冷却する。
【0013】一方、ロータ4は、発電機1内部で回転し
ており、両ハウジング2,7とはシャフト5、軸受け6
を介して組み付けされているのみであり、その発熱は、
発電機1内の空気を介してステータ3、両ハウジング
2,7に伝熱、あるいは輻射して放熱するしかなく、ス
テータ3より高温になりやすい。冷却ファン等を設けて
強制的に外部から空気を導入することも考えられるが、
耐環境性の面から好ましくない。従って、このような発
電機1のロータ4の冷却は、両ハウジング2,7やステ
ータ3の温度に依存しており、これらをいかに効率よく
冷却するかにかかっている。
ており、両ハウジング2,7とはシャフト5、軸受け6
を介して組み付けされているのみであり、その発熱は、
発電機1内の空気を介してステータ3、両ハウジング
2,7に伝熱、あるいは輻射して放熱するしかなく、ス
テータ3より高温になりやすい。冷却ファン等を設けて
強制的に外部から空気を導入することも考えられるが、
耐環境性の面から好ましくない。従って、このような発
電機1のロータ4の冷却は、両ハウジング2,7やステ
ータ3の温度に依存しており、これらをいかに効率よく
冷却するかにかかっている。
【0014】以上の構成を有する発電機1において、一
般に、励磁電力、入力回転数一定のときの出力電圧と、
出力電力との関係は、図2の実線Aに示すように、概略
放物線となる。ここで、出力電力は、ロータ4に流す励
磁電流の大きさに比例するため、小型で高出力を得るた
めには、励磁電流を多く流す、すなわち、実線Bに示す
ように、励磁電力を増すとよいが、その場合には、ステ
ータ3、ロータ4の発熱量が増すため、十分に冷却する
必要がある。
般に、励磁電力、入力回転数一定のときの出力電圧と、
出力電力との関係は、図2の実線Aに示すように、概略
放物線となる。ここで、出力電力は、ロータ4に流す励
磁電流の大きさに比例するため、小型で高出力を得るた
めには、励磁電流を多く流す、すなわち、実線Bに示す
ように、励磁電力を増すとよいが、その場合には、ステ
ータ3、ロータ4の発熱量が増すため、十分に冷却する
必要がある。
【0015】しかし、ある出力電圧範囲で、実線Aに示
す特性で出力電力を発生させたとき、各部の温度、例え
ばステータ3の温度は、図2の実線Cのように、発電機
1の出力電圧が低い側で温度が高く、発電機1の出力電
圧が高い側で温度が低い傾向があることが分かってい
る。これは、主として高電圧側では出力電流が小さくな
り、ステータ3の巻線のジュール熱が抑えられるからで
ある。
す特性で出力電力を発生させたとき、各部の温度、例え
ばステータ3の温度は、図2の実線Cのように、発電機
1の出力電圧が低い側で温度が高く、発電機1の出力電
圧が高い側で温度が低い傾向があることが分かってい
る。これは、主として高電圧側では出力電流が小さくな
り、ステータ3の巻線のジュール熱が抑えられるからで
ある。
【0016】通常、発電機1の出力電力は、各部品の最
高許容温度にて制限されるため、もし実線C上のP点が
ステータ3の最高許容温度であれば、この電圧におい
て、これ以上発電機1の出力電力を上げることが不可
能、すなわち、これ以上、励磁電力を増すことはできな
い。ところが、P点より高電圧側のQ点では、P点より
温度が低く、ここでは、励磁電力を増やして出力電力を
上げることが可能である。このようにして、ステータ3
が最高許容温度を示すように励磁電力を増やしていく
と、結局、発電機1の出力電力は、図2の一点鎖線Dの
ようになり、大幅に増やすことができる。
高許容温度にて制限されるため、もし実線C上のP点が
ステータ3の最高許容温度であれば、この電圧におい
て、これ以上発電機1の出力電力を上げることが不可
能、すなわち、これ以上、励磁電力を増すことはできな
い。ところが、P点より高電圧側のQ点では、P点より
温度が低く、ここでは、励磁電力を増やして出力電力を
上げることが可能である。このようにして、ステータ3
が最高許容温度を示すように励磁電力を増やしていく
と、結局、発電機1の出力電力は、図2の一点鎖線Dの
ようになり、大幅に増やすことができる。
【0017】ここで、コントローラ15は、発電機1の
出力電圧から、ロータ4に加えるべき励磁電力を算出
し、印加指令を出す役割を果たす。図3に、コントロー
ラ15の具体的な構成の一例を示す。図3において、1
7はバッテリ、18は負荷、19は発電機1の出力電圧
の指示電圧Vcを決定するレギュレータである。
出力電圧から、ロータ4に加えるべき励磁電力を算出
し、印加指令を出す役割を果たす。図3に、コントロー
ラ15の具体的な構成の一例を示す。図3において、1
7はバッテリ、18は負荷、19は発電機1の出力電圧
の指示電圧Vcを決定するレギュレータである。
【0018】コントローラ15において、整流器151
はステータ3の発生電圧を整流して、出力をバッテリ1
7、負荷18に供給する。比較器152は、バッテリ1
7の端子電圧である整流器151の出力電圧Voとレギ
ュレータ19の指示電圧Vcとを比較し、 Vo≦Vc のとき、励磁用信号を出力する。励磁電流検出器153
は、ロータ4に流れる励磁電流Ifを検出し、信号処理
して比較器155に出力する。
はステータ3の発生電圧を整流して、出力をバッテリ1
7、負荷18に供給する。比較器152は、バッテリ1
7の端子電圧である整流器151の出力電圧Voとレギ
ュレータ19の指示電圧Vcとを比較し、 Vo≦Vc のとき、励磁用信号を出力する。励磁電流検出器153
は、ロータ4に流れる励磁電流Ifを検出し、信号処理
して比較器155に出力する。
【0019】最大励磁電流算出器154は、出力電圧V
oに対応する最大励磁電流Ifmaxを演算する部分で、
発電機1のステータ3、ロータ4の最大許容温度に基づ
いて各出力電圧Voに対応した最大励磁電流Ifmax を
あらかじめ記憶しておき、出力電圧Voを入力すると、
その出力電圧Voに対応した最大励磁電流Ifmax を読
み出して、出力する。
oに対応する最大励磁電流Ifmaxを演算する部分で、
発電機1のステータ3、ロータ4の最大許容温度に基づ
いて各出力電圧Voに対応した最大励磁電流Ifmax を
あらかじめ記憶しておき、出力電圧Voを入力すると、
その出力電圧Voに対応した最大励磁電流Ifmax を読
み出して、出力する。
【0020】比較器155は、励磁電流検出器153で
検出された励磁電流Ifと最大励磁電流算出器154か
ら出力される最大励磁電流Ifmax とを比較して、 If≦Ifmax のとき、励磁用信号を出力する。
検出された励磁電流Ifと最大励磁電流算出器154か
ら出力される最大励磁電流Ifmax とを比較して、 If≦Ifmax のとき、励磁用信号を出力する。
【0021】AND回路156は、各比較器152,1
55がともに励磁用信号を出力する場合、すなわち、 Vo≦Vc、且つ、If≦Ifmax の場合に、励磁用信号を出力する。
55がともに励磁用信号を出力する場合、すなわち、 Vo≦Vc、且つ、If≦Ifmax の場合に、励磁用信号を出力する。
【0022】励磁制御回路157は、AND回路156
から励磁用信号が出力されるときに励磁電流Ifを流
し、励磁用信号が出力されないときには励磁電流Ifを
流さない。これにより、励磁電流Ifが増加すると、出
力電圧Voが上昇し、発電機1の出力電力が増えるが、
Vo>Vcとなると、比較器152の出力がLoとな
り、AND回路156の出力もLoとなって、励磁電流
Ifを絞る。また、励磁電流Ifが増加しても、出力電
圧Voが所定の電圧に達しない場合.(例えば、大負荷
の場合)でも、If>Ifmax になれば、励磁電流If
を絞るため、発電機1が出力増加により過熱するのを防
止できる。
から励磁用信号が出力されるときに励磁電流Ifを流
し、励磁用信号が出力されないときには励磁電流Ifを
流さない。これにより、励磁電流Ifが増加すると、出
力電圧Voが上昇し、発電機1の出力電力が増えるが、
Vo>Vcとなると、比較器152の出力がLoとな
り、AND回路156の出力もLoとなって、励磁電流
Ifを絞る。また、励磁電流Ifが増加しても、出力電
圧Voが所定の電圧に達しない場合.(例えば、大負荷
の場合)でも、If>Ifmax になれば、励磁電流If
を絞るため、発電機1が出力増加により過熱するのを防
止できる。
【0023】以上のように、本発明では、励磁電流If
は、あらかじめコントローラ15内に記憶された値まで
増加させることができるため、発電機1の最大許容温度
以内で発電機1の出力電力を増やすことができる。上記
実施例では、コントローラを発電機に搭載した例を示し
たが、別置でもよい。上記実施例では、液冷方式の発電
機1の例を示したが、空冷でもよい。
は、あらかじめコントローラ15内に記憶された値まで
増加させることができるため、発電機1の最大許容温度
以内で発電機1の出力電力を増やすことができる。上記
実施例では、コントローラを発電機に搭載した例を示し
たが、別置でもよい。上記実施例では、液冷方式の発電
機1の例を示したが、空冷でもよい。
【0024】以下に、本発明の発電機の出力制御装置を
用いるのに適したハイブリッドビーグル100につい
て、図4を参考に説明する。ハイブリッドビーグル(H
V)100では、エンジン200で発電機1を回転駆動
し、得られた発電機1の出力で、走行用モータ300を
駆動して、車両を動かす。また、発電機1とは別にバッ
テリ17を搭載しており、車両の加速時、あるいは高速
走行時に必要なパワーを補助するとともに、一次停車時
や定速走行時に、余剰電力を充電する蓄電装置の役割を
有する。ハイブリッドビーグル100において、バッテ
リ17は、通常の低電圧バッテリを複数個、直列接続し
たもので、その出力電圧は、250〜300Vの間に施
されることが多い。従って、発電機1は、このバッテリ
17を充電するために、その出力電圧が、バッテリ電圧
と同等以上であることが必要である。しかも、車両の加
速時、あるいは高速走行時等の走行条件下では、バッテ
リ電圧が大きく変化するため(例えば200〜350
V)、発電機1の出力電圧は、その変化に対応する必要
があり、必要な電圧が得られるように設計され、また、
出力電圧を広く変化させて使用される。上記実施例にお
けるレギュレータ19は、車両の走行条件に応じて必要
な出力電圧を指示電圧Vcとして決定して出力するもの
である。
用いるのに適したハイブリッドビーグル100につい
て、図4を参考に説明する。ハイブリッドビーグル(H
V)100では、エンジン200で発電機1を回転駆動
し、得られた発電機1の出力で、走行用モータ300を
駆動して、車両を動かす。また、発電機1とは別にバッ
テリ17を搭載しており、車両の加速時、あるいは高速
走行時に必要なパワーを補助するとともに、一次停車時
や定速走行時に、余剰電力を充電する蓄電装置の役割を
有する。ハイブリッドビーグル100において、バッテ
リ17は、通常の低電圧バッテリを複数個、直列接続し
たもので、その出力電圧は、250〜300Vの間に施
されることが多い。従って、発電機1は、このバッテリ
17を充電するために、その出力電圧が、バッテリ電圧
と同等以上であることが必要である。しかも、車両の加
速時、あるいは高速走行時等の走行条件下では、バッテ
リ電圧が大きく変化するため(例えば200〜350
V)、発電機1の出力電圧は、その変化に対応する必要
があり、必要な電圧が得られるように設計され、また、
出力電圧を広く変化させて使用される。上記実施例にお
けるレギュレータ19は、車両の走行条件に応じて必要
な出力電圧を指示電圧Vcとして決定して出力するもの
である。
【図1】本発明の実施例における発電機の構造を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の実施例における発電機の出力電圧と出
力電力及び温度との関係を示す特性図である。
力電力及び温度との関係を示す特性図である。
【図3】本発明の実施例の発電システムを示す構成図で
ある。
ある。
【図4】本発明を適用するハイブリッドビーグルを説明
するための概略図である。
するための概略図である。
1 発電機 2 フロントハウジング 3 ステータ 4 ロータ 7 リアハウジング 15 コントローラ(発電機の出力制御装置) 17 バッテリ 154 最大励磁電流算出器(許容最大励磁電力記憶手
段) 157 励磁制御回路
段) 157 励磁制御回路
Claims (1)
- 【請求項1】 概略円筒状のハウジングと、該ハウジン
グ内で該ハウジングと同軸上に嵌着保持されたステータ
と、該ステータ内を回転する巻線界磁式のロータとを有
し、指示される目標電圧に応じて前記ロータの励磁電流
を制御して出力電圧を制御する発電機において、 各出力電圧における前記発電機の出力電力が最大電力と
なるような各出力電圧における前記励磁電流の許容最大
励磁電力の値をあらかじめ記憶した許容最大励磁電力記
憶手段と、 前記ロータの前記励磁電流が前記許容最大励磁電力記憶
手段に記憶された前記許容最大励磁電力の値になるよう
に、前記励磁電流を前記出力電圧に応じて制御する最大
励磁電力制御手段とを具備することを特徴とする発電機
の出力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7251126A JPH0993828A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 発電機の出力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7251126A JPH0993828A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 発電機の出力制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0993828A true JPH0993828A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17218064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7251126A Pending JPH0993828A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 発電機の出力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0993828A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005078912A1 (ja) * | 2004-02-18 | 2005-08-25 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 電動発電機の制御装置 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP7251126A patent/JPH0993828A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005078912A1 (ja) * | 2004-02-18 | 2005-08-25 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 電動発電機の制御装置 |
US7268441B2 (en) | 2004-02-18 | 2007-09-11 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Control device for motor generator |
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