JPH0993702A - 鉄道車両用電力変換装置 - Google Patents

鉄道車両用電力変換装置

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JPH0993702A
JPH0993702A JP7252416A JP25241695A JPH0993702A JP H0993702 A JPH0993702 A JP H0993702A JP 7252416 A JP7252416 A JP 7252416A JP 25241695 A JP25241695 A JP 25241695A JP H0993702 A JPH0993702 A JP H0993702A
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vehicle
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converter
power
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JP7252416A
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Satoru Ito
知 伊東
Satoshi Inarida
聡 稲荷田
Kiyoshi Nakada
仲田  清
Wataru Miyake
亙 三宅
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】列車全体の高調波を低減する。 【解決手段】コンバータ611〜62nとインバータ8
11〜82nの間を、フィルタコンデンサ711〜74
nを介し直流側で接続する。車両31のフィルタコンデ
ンサ711と731,721と741の間は、直流ブス
10により接続し、さらに同じく直流ブス10により、
隣接する車両32のフィルタコンデンサ712,732,7
22,742に接続する。さらにこれらは、同じく直流
ブス10により他の車両のフィルタコンデンサに接続
し、列車3の図上で右端にある車両3nのフィルタコン
デンサ71n,72n,73n,74nに接続する。以
上のように、列車3内のすべてのフィルタコンデンサの
端子間電圧は、直流ブス10により、配線インピーダン
スの僅かな影響を除くと、常に同電位に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流架線より電力
を供給する鉄道車両用電力変換器に関わる。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両における電力変換器において
は、誘導障害などを防止するため、入力側の高調波低減
が重要課題である。特開昭62−217808号公報には、編成
全体の高調波低減のため、編成内の電力変換器のキャリ
ア位相を均等にずらして設定し、高調波を相殺するいわ
ゆる「ユニット間相差運転」に関する技術が記載されて
いる。
【0003】また、列車全体の電力変換器の構成を示し
た例として、特開昭60−234401号公報、特開昭64−6920
1号公報、および特開平4−281301号公報に記載の技術が
あげられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭62−217808
号公報記載のユニット間相差運転は、高調波低減に有効
な技術であるが、下記のような問題点がある。
【0005】一般に、鉄道車両における電力変換器の直
流ステージは、互いに独立で接続されていない。また、
複数の電力変換器の直流ステージが接続されている例で
も、同一車両内、あるいは2ないし3両程度の車両で構
成されるユニット内のみにとどまり、編成がごく短い場
合の例外を除き、編成内に独立の直流ステージが複数存
在する。
【0006】編成内の電力変換器のキャリア位相を均等
にずらし、高調波を相殺する前提条件として、全コンバ
ータの出力が等しいことが必要である。一つでも出力が
他と異なると、高調波は相殺せず、残留する成分が発生
する。極端な場合には、増加する事も考えられる。
【0007】上述の鉄道用電力変換器の場合、直流ステ
ージは各々独立であるので、あるインバータの出力が、
空転・滑走、あるいは車輪径の差異などが原因で他と異
なる状況が発生するが、この場合、これに接続されるコ
ンバータの出力がインバータにあわせて他と異なってし
まうので、高調波の低減が不可能となる。
【0008】さらに、編成内の車軸の出力を独立に制御
するいわゆる編成制御を行う場合を想定すると、上記と
同様にコンバータ出力は常に互いに異なることになり、
ユニット間相差運転による高調波低減は期待できない。
【0009】また、特開昭60−234401号公報,特開昭64
−69201号公報、および特開平4−281301号公報には、そ
れぞれ直流電車の列車全体において、直流ステージを互
いに接続する技術が記載されている。しかしながらこれ
らは、高速大量輸送に適した交流電化区間で用いられ
る、いわゆる交流電気車に適用できないだけでなく、電
源側に発生する高調波の低減に関しては、いっさい考慮
されていないという問題がある。
【0010】本発明の目的は、編成全体の高調波低減を
可能にする電力変換器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】電源に接続された変圧器
と、交流を直流に変換する第1の電力変換器と、少なく
ともフィルタコンデンサで構成される直流ステージ回路
と、直流を交流に変換する第2の電力変換器とのうち、
少なくともいずれかを搭載する車両が、複数連結してな
る鉄道車両用電力変換装置において、各車の直流ステー
ジを互いに接続する直流ブスを設けたことを特徴とす
る。
【0012】この編成内直流ブスを設けたことにより、
各インバータの出力が互いに異なるような状況でも、全
コンバータは互いに等しい出力で運転可能である。これ
により、編成全体の高調波を低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施例を示す。
【0014】交流電源1から、架線2を介し、車両3
1,32,・・・3nで構成される列車3に電力を供給
する。
【0015】複数ある車両のうち、図では左端にある車
両31を例にとって説明する。
【0016】架線2に接触し電圧を得る集電器41か
ら、変圧器51を介し交流を直流に変換する電力変換器
(以下、コンバータと称する)611および621にそ
れぞれ給電し、フィルタコンデンサ711および721
にそれぞれ直流電圧を与える。さらにこれらにそれぞれ
接続されたフィルタコンデンサ731および741を介
し、直流を交流に変換する電力変換器(以下、インバー
タと称する)811および821により、交流電動機9
11と921、および931と941をそれぞれ駆動
し、列車3を走行させる。
【0017】また、フィルタコンデンサ711と73
1、および721と741の間は、直流ブス10により
互いに接続され、さらに同じく直流ブス10により、隣
接する車両32のフィルタコンデンサ712,732,
722,742に接続される。さらにこれらは、同じく
直流ブス10により他の車両のフィルタコンデンサに接
続され、最終的には、列車3の図上で右端にある車両3
nのフィルタコンデンサ71n,72n,73n,74
nに接続される。以上のように、列車3内のすべてのフ
ィルタコンデンサの端子間電圧は、直流ブス10によ
り、配線インピーダンスの僅かな影響を除くと、常に同
電位に保たれる。
【0018】この様な構成にすることにより、全インバ
ータの出力の総和と、全コンバータの出力の総和が等し
ければ、各コンバータの出力はこれに対応するインバー
タとは独立の出力で制御できる。即ち、図1のコンバー
タ611とインバータ811を例に取ると、直流ブス1
0を設けることにより、両者の出力は必ずしも等しくな
くてもよいと言うことになる。
【0019】そこで、各コンバータの出力を互いに等し
く設定し、その値を(数1)のように、全インバータ出
力の総和をコンバータ数で除したものとする。
【0020】
【数1】
【0021】ただし、Pcは1コンバータあたりの出
力、Ncはコンバータ数、Niはインバータ数、Pi
(m)はm番目のインバータの出力である。
【0022】さらに各コンバータのキャリアの位相差Δ
θcを(数2)のように設定する。
【0023】
【数2】
【0024】列車編成内に直流ブス10を設置すること
により、編成内のコンバータを(数1)および(数2)
を同時に満たすように運転できるため、編成全体の高調
波を低減することが可能である。
【0025】図2は、図1の実施例におけるコンバータ
の制御装置を示したものである。簡単のため、必要な部
分のみを示した。
【0026】コンバータ6の交流側は、変圧器5を介し
集電器4が接続される。また、主コンバータ6の直流側
にはコンデンサ7を介し、直流ブスに接続される。
【0027】コンバータ6を制御する制御装置13は次
のように構成される。電圧検出器121により直流電圧
edを検出する。減算器131により直流電圧指令値E
d*と直流電圧edの偏差を算出し、電圧制御器132
によりコンバータ全体の出力の総和に相当する全交流電
流振幅指令Ist*を算出し、呈倍器136で1/Nc
を乗じ、コンバータ1台あたりの交流電流振幅指令Is
*を算出する。現在位相ωtと位相指令値φ*を加算器
134で加算し、正弦波発生器135で基準正弦波を発
生し、乗算器136で交流電流振幅指令Is*と乗算を
行い、交流電流指令値is*を得る。減算器137で、
交流電流指令値is*と、電流検出器123により検出
した交流電流isとの偏差をとり、電流制御器138に
よって、変圧器インピーダンスの電圧降下分の制御信号
yetを得る。また、除算器139により、電圧検出器
122により検出した交流電圧esを直流電圧Edで除
算し、交流電源電圧分の制御信号yesを得る。減算器
140により、制御信号yesからyetを減算して変
調波信号ymを求める。
【0028】また、編成内の各コンバータには、1から
Nc(Ncはコンバータ総数)の番号をふる。図2のコ
ンバータをnc番目のコンバータと仮定し、また1番目
のコンバータのキャリア位相を0[deg]とすると、
このコンバータのキャリア位相は(数3)のように求め
られる。
【0029】
【数3】
【0030】キャリア位相発生器により、(数3)によ
り記述されたキャリア位相θcを発生し、三角波発生器
142によりキャリア位相θcに応じた三角波信号をキ
ャリアとして発生し、これと変調波信号ymに基づき、
PWM制御回路143によりパルス信号を発生し、コン
バータ6を制御する。
【0031】図1内のコンバータを図2のように構成す
ることにより、編成全体の高調波を低減できる。
【0032】図3は、図1の実施例における直流ステー
ジの接続を示したものであり、簡単のため、関連する部
分だけ示している。
【0033】図3(a)において、車両31のコンバー
タ61の直流出力側はフィルタコンデンサ711,72
1を介しインバータ81の直流入力側に接続される。同
様に車両32のコンバータ62,フィルタコンデンサ7
12,722,インバータ82も互いに接続されてい
る。また、両者の直流ステージは、直流ブス10a,1
0bで接続され、これらにはスイッチ11a,11bが
備えられる。
【0034】図1において、直流ブスは簡単のため1本
の線で示したが、実際には本図のように最低2本の線が
必要であることは自明である。また、図1では簡単のた
め図示していないが、スイッチ11a,11bを設ける
ことにより、車両31と32を切り放す場合でも、本発
明の技術を適用できる。このため、分割・併合運転を行
う車両においても本発明により高調波低減が可能とな
る。また、保守の際にも便利である。
【0035】図3(b)も、上記と同様の図であるが、
高調波低減効果の大きい多レベル電力変換器に適用した
例として、3レベル電力変換器を用いる例を示した。
【0036】3レベルコンバータ63,64,3レベル
インバータ83,84,フィルタコンデンサ713から
744は、図3(a)と同様に接続されているのに加
え、互いの中性点も接続されている。また、直流ブス
も、中性点の直流ブス10c、および直流ブス10c上
のスイッチ11cが追加されている。
【0037】本図では、図3(a)の効果に加え、多レ
ベル電力変換器の安定動作に必須の中性点電圧制御が効
果的に行えるという利点がある。
【0038】従来、中性点電圧制御の方法は様々な方式
が提案されているが、一般にインバータの中性点電圧に
おいては、出力周波数が高く1周期のパルス数が少ない
領域では、中性点電圧制御の効きが悪くなると言う問題
がある。また、コンバータの中性点電圧制御では、入力
側における高調波成分の増加や、変圧器の偏磁を引き起
こす可能性がある。図3(b)のような構成にすること
により、編成内のコンバータおよびインバータの中か
ら、中性点電圧制御にもっとも都合の良い出力状態のも
のを選び、これを用いて中性点電圧制御を行えば、編成
内全部の中性点電圧を安定に保つことができ、かつ上記
のような問題がなくなる。
【0039】図3(b)は、3レベル電力変換器におけ
る例を示したが、他の多レベル構成の電力変換器におい
ても、直流ブスの本数を増やすだけで同様の効果が得ら
れる。
【0040】また、多レベル電力変換器を用いる場合で
も、あえて中性点の直流ブスを設けず、図3(a)のよ
うな構成とすることも考えられる。この場合、全電力変
換器で常に中性点電圧制御を行う必要があるが、反面、
ある1つの電力変換器が原因で起こる中性点電圧の変動
の影響を、他に及ぼす心配がなくなる。また、直流電圧
さえ一致すれば、インバータのレベル数は互いに一致し
ていなくてもよいという自由度を持つことになる。
【0041】多レベル電力変換器において、図3(a)
と(b)のいずれが適当かは、装置の諸元、動作環境等
に依存し、これらに応じて適当な方を選択すればよい。
【0042】図4に、本発明の別の実施例を示す。
【0043】列車を構成する複数の車両のうち、車両3
01においては、架線2に接触し電圧を得る集電器4か
ら、変圧器5を介し交流を直流に変換するコンバータ6
1から64にそれぞれ接続され、フィルタコンデンサ7
1から74を介し、直流ブス10に給電している。
【0044】直流ブス10を介し、他の車両に電力が供
給される。図で左端の車両31を例に取ると、直流ブス
10から、フィルタコンデンサ731および741を介
し、インバータ811および821に給電し、交流電動
機911と921、および931と941をそれぞれ駆
動し、列車3を走行させる。図で右端の車両3nも同様
の構成である。
【0045】この様に本図では、図示の車両31および
3nにインバータが搭載され、車両301にはコンバー
タが搭載され、直流ブス10で接続されている。
【0046】図1に比べ、編成全体のコンバータの数が
減っているので、全インバータの出力を同等とすると、
コンバータ1台あたりの容量は、図4の方が大きくな
る。これは、大容量の半導体素子(例えばGTO)の使
用や、半導体素子の並列数増で対処できる。
【0047】本実施例は、図1の実施例同様、全コンバ
ータを直流ブスで接続することによる高調波低減効果の
他、下記のような利点がある。
【0048】まず第1に、列車全体の変圧器数およびコ
ンバータ数を低減したため、容量が同じであれば、コン
バータの重量,容積,コストが低減できる。従って編成
全体の重量低減,コスト低減の他、電力変換器の容積が
小さくなった分、接客設備など、営業用車両として必要
な部分にスペースを割くことができる。
【0049】特に、コンバータは全体の大きさが変わら
なくとも、できるだけじゃまにならない形に設計するこ
とが比較的自由にできるのに対し、変圧器は鉄心と巻線
で構成されるため、あまり形を変えることができず、車
両に搭載する際の障害となっていた。例えば、動力分散
型列車で2階建て車両の場合、変圧器や電力変換器は車
端部の床上に設置するが、コンバータやインバータは中
央の乗客用通路の両側に配置するようにすることが可能
であるのに対し、変圧器はそのようなことができず、通
路を端に寄せる必要があり、単に場所をとるだけでな
く、旅客車として不便な構成を余儀なくされていた。本
図のような構成にすることにより、変圧器形状の設計自
由度は変えられないものの、全体の大きさ,占有床面積
を低減できる。
【0050】第2に、コンバータ数は集約して低減して
も、インバータの数および配置はこれと無関係に自由に
設定でき、全車をインバータを搭載するいわゆる電動車
にできるので、編成全体の粘着性を向上できる。図3で
は、車両301にはインバータが搭載されていないが、
重量,スペースが許せば搭載することはいっこうに差し
支えず、列車の粘着性をより向上できる。
【0051】第3に、電動車の構成は架線電圧が直流で
あるいわゆる直流電車とほぼ同じであるので、設計を共
通化することにより、コスト,保守性を低減できる。
【0052】本図では、コンバータは車両301のみに
搭載としたが、場合によっては、少数の複数の車両に分
散しても、上記利点が変わらないことは自明である。さ
らにこの場合、重量,容積およびコストの低減効果は若
干弱まるが、重量の大きい変圧器を分散できるので、列
車の最大軸重を低減可能である。
【0053】図5に、本発明の別の実施例を示す。図4
との相違は、コンバータを搭載する車両301が編成の
端、図では右端にあること、車両301にインバータ8
3とこれに接続されるフィルタコンデンサ75,電動機
95,96が搭載されていること、および電動の車両3
1から3nのうちの一部、図では車両31に直流区間用
の集電器41,スイッチ151,フィルタリアクトル1
52が搭載されていることである。
【0054】本実施例においては、図4の実施例と同様
の利点の他、下記のような利点がある。
【0055】第1に、コンバータおよび変圧器を編成端
の車両301に搭載するため、これらを車両301の車
端に設置し、乗客用の通路は設けないようにすると、特
に変圧器を旅客用設備など、他の車載設備に邪魔になら
ずに設置することが可能である。乗務員用通路が必要な
場合もあるが、乗客用通路より狭く、端に寄っていて、
かつ曲がりくねっていても旅客サービスの低減にはなら
ないので、車端にこれをおくことで車両設計上の自由度
が増す。
【0056】第2に、本発明を交直両用車両に適用する
場合、変圧器,コンバータなどの交流機器を端部の車両
301に集約し、交流区間から直流区間に入る際には、
この車両を切り放すことで、直流区間で不要な機器を搭
載して走行する必要がなくなり、動力費の削減が可能で
ある。また、切り放した車両301は、反対に直流区間
から交流区間に走行する列車に連結すればよく、運用の
仕方にもよるが、特に走行区間のうち交流区間の長さが
短い場合、鉄道会社が保有する交流機器搭載車数を低減
できるので、車両購入の際の初期コストの低減も可能で
ある。これは、一般に交流機器の方が電圧が高く、よっ
て価格が高いことに起因する。
【0057】また、上記交流機器を搭載した車両301
を切り放す場合、インバータ83を用いることにより、
入れ換え用機関車などは不要となる。また、インバータ
83を入れ換え用にのみ用いるのであれば、容量は小さ
くて済むので、車両301の重量,コスト増加は最低限
で済む。もちろん、編成全体の動軸数を増やし、粘着性
を向上するには、車両301にも他車と同じ大容量のイ
ンバータを搭載してもよい。
【0058】なお、直流区間を走行する際は、車両31
の集電器41,スイッチ151,フィルタリアクトル1
52を介し、各車に直流電圧を供給する。
【0059】
【発明の効果】列車全体に直流ブスを設置することによ
り、各インバータの出力が等しくなくても、各コンバー
タの出力は等しく設定でき、相差運転による高調波低減
が可能となる。
【0060】さらに、コンバータとインバータの数およ
び配置をそれぞれ独立に設定できるので、電力変換器の
小形軽量化と、動軸数増加による粘着性向上を同時に実
現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の実施例におけるコンバータの構成を詳細
に示した図である。
【図3】本発明の直流ブスによる直流ステージの接続を
示した図である。
【図4】本発明の別の実施例を示す図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…交流電源、2…架線、3…列車、31〜34,3
n,301…車両、4,41,42,4n…集電器、
5,51,52,5n…変圧器、61〜64,611〜6
22,61n〜62n…コンバータ、71〜75,71
1〜744,71n〜74n…フィルタコンデンサ、8
1〜84,811〜821,81n〜82n,83…イ
ンバータ、911〜942,91n〜94n…交流電動
機、10,10a,10b,10c…直流ブス、11
a,11b,11c…スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 亙 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源に接続された変圧器と、交流を直流に
    変換する第1の電力変換器と、少なくともフィルタコン
    デンサで構成される直流ステージ回路と、直流を交流に
    変換する第2の電力変換器とのうち、少なくともいずれ
    かを搭載する車両が、複数連結してなる鉄道車両用電力
    変換装置において、 各車の直流ステージを互いに接続する直流ブスを設けた
    ことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、複数ある第1の電力変
    換器の出力を互いに等しくする手段を設けたことを特徴
    とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、複数ある第1の電力変
    換器のキャリア位相を均等に設定する手段を設けたこと
    を特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかにおいて、各車
    の直流ステージを互いに接続する前記直流ブスは、各車
    の直流ステージの正電位点と負電位点をそれぞれ互いに
    接続することを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、上記第1および第2の
    電力変換器は多レベル電力変換器であることを特徴とす
    る鉄道車両用電力変換装置。
  6. 【請求項6】請求項1から3のいずれかにおいて、上記
    第1および第2の電力変換器は多レベル電力変換器であ
    り、各車の直流ステージを互いに接続する前記直流ブス
    は、各車の直流ステージの正電位点,負電位点、および
    各直流ステージに1つあるいは複数存在する中間電位点
    をそれぞれ互いに接続することを特徴とする鉄道車両用
    電力変換装置。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかにおいて、上記
    第1の電力変換器を搭載した車両の数が、第2の電力変
    換器を搭載した車両の数よりも少ないことを特徴とする
    鉄道車両用電力変換装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、上記第1の電力変換器
    を搭載した車両の数は、上記第2の電力変換器を搭載し
    た数より少ないことを特徴とする鉄道車両用電力変換装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8において、上記第1の電力変換器
    を搭載した車両は、列車編成の片端あるいは両端に連結
    されることを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  10. 【請求項10】請求項7から9のいずれかにおいて、直
    流区間走行中は、上記第1の電力変換器を介さず直流ス
    テージに直流電圧を供給する手段を有し、かつ上記第1
    の電力変換器を搭載した車両を切り放す手段を有するこ
    とを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
JP7252416A 1995-09-29 1995-09-29 鉄道車両用電力変換装置 Pending JPH0993702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7252416A JPH0993702A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 鉄道車両用電力変換装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003264902A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Toshiba Corp 電気車制御装置
CN100420138C (zh) * 2004-02-12 2008-09-17 株式会社东芝 铁道车辆用功率变换装置
CN108058597A (zh) * 2018-01-23 2018-05-22 北京控股磁悬浮技术发展有限公司 一种磁悬浮列车的车载交流辅助供电系统

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