JPH0993299A - デジタル復調器 - Google Patents

デジタル復調器

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JPH0993299A
JPH0993299A JP7244622A JP24462295A JPH0993299A JP H0993299 A JPH0993299 A JP H0993299A JP 7244622 A JP7244622 A JP 7244622A JP 24462295 A JP24462295 A JP 24462295A JP H0993299 A JPH0993299 A JP H0993299A
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JP
Japan
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signal
frequency
circuit
level
phase
Prior art date
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Withdrawn
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JP7244622A
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English (en)
Inventor
Sachikazu Kita
祥和 喜多
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相変調された変調波を復調する際に、同期
外れが発生した場合も局部発振周波数を速やかに復帰さ
せることが可能なデジタル復調器を提供する。 【解決手段】 同期検波回路11から出力された同相お
よび復調信号に基づいて、位相誤差検出回路19は変調
波および局部発振波の位相ずれを検出する。位相誤差検
出回路19からの位相誤差信号に応じてループフィルタ
回路20から出力される信号により、局部発振波を発生
するVCO18の発振周波数が制御される。位相同期外
れが発生し、同相および直交復調信号の信号レベルが所
定の値以下になったことをレベル判定回路14が検出す
ると、ループフィルタ回路20には、内部クロック信号
を所定の分周比で分周した信号が入力される。分周され
たクロック信号の時間平均はループフィルタ回路20の
入力に対する可変範囲の中央値であるため、それに応じ
て制御されるVCO18の発振周波数もその可変範囲の
中央値に復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相変調された変
調波から同期検波によりベースバンド信号を取出すデジ
タル復調器に関し、より特定的には、同期検波に必要な
搬送波を再生する方法として、コスタス型位相同期回路
を備えたデジタル復調器の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】搬送波が位相変調された変調波に対して
同期検波を行なうための局部発振波を生成する代表的な
方法としては、逓倍法、逆変調(再変調)法、コスタス
(Costas)法などがよく知られており、中でもコスタス
法は、受信された搬送波に対して位相同期して局部発振
波を発生するための制御信号を得るための過程がベース
バンド帯域であるため、IC技術によって安定動作が得
られるという利点を有する。さらに、同期検波回路がP
LL(Phase Locked Loop )回路として一体化すること
が可能なため、他の方法では必要な遅延線が不要なこと
等の利点があり、さまざまに変化されて使われている。
【0003】図11は、従来のコスタス型多値QAM
(Quadrature Amplitude Modulation)復調器200の
構成を示す概略ブロック図である。
【0004】ここで、多値QAMとは一度に複数ビット
の情報を送信するために、搬送波に対して位相変調およ
び振幅変調を同時に行なう変調方式であって、たとえ
ば、16値QAMなどが知られている。
【0005】ただし、以下の説明においては、振幅変調
に対応した多値QAM復調器の構成部分については、本
質的でないので、説明を簡単にするために、主に位相変
調に対する復調器の構成について説明することにする。
すなわち、以下では、多値QAMの1つであるQPSK
(Quadrature Phase Shift Keying )復調器の構成につ
いて説明することと同等である。
【0006】同期検波回路11は、受信された変調波
と、局部発振器18(以下、VCO:Voltage Control
Oscillatorと呼ぶ。)で発生された変調波と同期した局
部発振波とを受けて、両者を乗積することにより、ベー
スバンド信号を取出して出力する。
【0007】同期検波回路11からは、同相復調信号お
よび直交復調信号がそれぞれ出力される。アナログ/デ
ジタル変換器(以下A/D変換器と呼ぶ。)12は、同
相復調信号を受けて、アナログ/デジタル変換した信号
(以下、I復調信号と呼ぶ。)を出力する。A/D変換
器13は、直交復調信号を受けて、アナログ/デジタル
変換した信号(以下、Q復調信号と呼ぶ。)を出力す
る。すなわち、これらのA/D変換器12および13に
より、同期検波の結果、所定の絶対値を有する正値ある
いは負値をとる復調信号は、対応するデジタル信号に変
換されることになる。
【0008】位相誤差検出回路19は、IおよびQ復調
信号の和信号および差信号の乗算結果と、IおよびQ復
調信号の乗算結果との乗算値を位相誤差信号pdとして
出力する。したがって、位相誤差信号pdは、A/D変
換回路12および13から出力されるデジタル信号の
“H”レベルに対応する信号レベルと“L”レベルに対
応する信号レベルとのいずれか一方をとるデジタル信号
となる。
【0009】フリップフロップ回路16は、内部クロッ
ク信号CLのタイミングで、位相誤差信号pdをサンプ
リングして、ループフィルタ17に出力する。
【0010】ループフィルタ17は、フリップフロップ
回路16からの出力信号のうち所定の周波数以上の信号
成分を除去し、平滑化された発振周波数制御信号fcを
出力する。VCO18は、発振周波数制御信号fcに応
じて発振する周波数を変化させる。
【0011】つまり、同期検波回路11によって取出さ
れたベースバンド信号に基づいて、A/D変換回路12
および13、位相誤差検出回路19、フリップフロップ
回路16、ループフィルタ17およびVCO18という
経路で負帰還のループが形成され、VCO18からは、
変調波における搬送波と同期した局部発振波が発生され
ることになる。
【0012】この負帰還のループにおいて、帰還量を決
定するのは、同期検波回路11から取出されたベースバ
ンド信号に基づいて出力される位相誤差信号pdであっ
て、上記負帰還ループはコスタスループの一種である。
【0013】以上の構成により、デジタル復調器200
は、変調波とそれに同期した局部発振波との乗算結果で
あるIおよびQ復調信号をデジタル信号として出力する
ことになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】コスタス法において
は、局部発振波発生のために、復調されたベースバンド
信号を用いて、受信した変調波と局部発振波との位相誤
差を検出しているために、同期外れが発生した場合に
は、局部発振波発生のためのVCO18を制御するルー
プフィルタ17の出力が異常状態になり、VCO18が
迷走状態となる。
【0015】図12は、上述のような同期外れからの復
帰を速めるために用いられるループフィルタ17の構成
を示す回路図である。
【0016】ループフィルタ17は、オペアンプ81
と、一端がオペアンプ81の反転入力と接続し、他端が
フリップフロップ回路16の出力と接続する入力抵抗R
1と、オペアンプ81の出力を反転入力に帰還させる、
互いに直列接続された抵抗体R2および帰還コンデンサ
Cならびに直列接続された抵抗体R2と帰還コンデンサ
Cとに対して並列に接続された抵抗体R3とを含む。オ
ペアンプ81の非反転入力は接地電位と結合している。
【0017】一般的な低域透過アクティブフィルタは、
図12に示したループフィルタ17の構成において抵抗
体R3を除いた構成を有する。すなわち、オペアンプ8
1と入力抵抗R1と帰還抵抗R2および帰還容量Cとで
構成される回路は、本質的に積分回路であって、入力抵
抗R1および帰還容量Cで決定される周波数以下の信号
を透過させる低域透過フィルタとして動作する。
【0018】しかしながら、上記帰還抵抗R3のない構
成において、同期外れのために入力信号値が異常状態、
たとえば、“H”レベルの一定値となった場合は、帰還
容量Cの充電量が飽和し、積分回路として正常な動作を
行なえなくなる。
【0019】これに対して、帰還抵抗R3を付加した場
合は、帰還容量Cの放電経路が付加されることとなる結
果、入力信号が正常値に復帰したときに、帰還抵抗R3
はオペアンプ81の正常動作への復帰を速めるという効
果を奏する。
【0020】しかしながら、ループフィルタ17を上記
のような構成とした場合においても、以下に述べるよう
な問題点がある。
【0021】第1には、PLL回路の周波数精度(安定
度)と引込み速度は相反するものであり、周波数精度
(安定度)をよくするとその引込み速度は遅くなり、逆
に引込み速度を速くするとその周波数精度は悪くなって
しまうという傾向がある。このため、通常は上記トレー
ドオフを考慮し適当な妥協点を見出して、ループフィル
タの回路定数値を決定している。
【0022】第2には、同期外れの大きさが比較的大き
く、ループフィルタ17への入力信号値が、一定値とな
ったまま復帰しない場合は、上記ループフィルタ17の
構成のみでは受信された変調波と局部発振波との同期を
回復させることが困難な点である。
【0023】さらに、変調される搬送波の周波数が高く
なり、検波方法としてダブルヘテロダイン方式を用いた
場合は以下のような問題が発生する。この場合、図11
に示した復調回路に対し、その受信波の入力側に初段の
ヘテロダイン検波回路が付加される構成となる。
【0024】初段のヘテロダイン検波回路において、受
信された変調波は中間周波数の信号に変換され、図11
の同期検波回路に入力することになる。
【0025】この場合、後段の検波回路においては、局
部発振波の発振周波数精度を向上させるために、VCO
18に代えて、VCXO(電圧制御水晶振動子:Voltag
e Controle crystal Oscillator )が使用される。VC
XOの周波数可変範囲は一般に、通常のVCOに比べて
狭いため、変調信号の搬送波と局部発振波との位相の間
にずれが発生し、そのずれがVCXOの追従範囲以上に
なった場合、通常の局部発振波発生回路では位相同期が
とれなくなってしまう状態が発生する。
【0026】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、同期検波回
路において、変調波と局部発振波の位相同期に位相外れ
が発生した場合も、局部発振波を発生するPLL回路の
安定動作への速やかな復帰を行なわせることが可能なデ
ジタル復調器を提供することである。
【0027】本発明の他の目的は、コスタス法を用いた
デジタル復調器において、局部発振波を発生するPLL
回路中のループフィルタ回路の出力値を、位相同期外れ
が発生した場合においても、速やかに初期化し、同期動
作へ復帰させることが可能なデジタル復調器を提供する
ことである。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のデジタル
復調器は、位相変調された搬送波により送信されたデジ
タル信号を受信して復調するデジタル復調器であって、
受信された位相変調された搬送波と搬送波に同期すべく
発生された内部発振波とを受けて、ベースバンド信号を
出力する同期検波手段と、ベースバンド信号を受けて、
搬送波と内部発振波の位相差の方向に応じて、第1およ
び第2の信号レベル値のいずれか一方をとる位相誤差信
号を出力する位相誤差検出手段と、ベースバンドの信号
のレベルが所定の値以下である場合に、所定の期間レベ
ル検出信号を活性とする信号レベル判定手段と、位相誤
差信号を受けて、レベル検出信号が不活性な期間は、位
相誤差信号レベル値に応じて、所定の信号レベル範囲の
第1の発振周波数制御信号を出力し、レベル検出信号の
活性な期間は、所定の信号レベル範囲の中間値の信号を
出力する発振周波数制御手段と、発振周波数制御手段の
出力に応じて、搬送波と同期すべく内部発振波の周波数
を所定の周波数範囲で変化させる周波数可変内部発振手
段とを備え、搬送波と内部発振波との位相同期が不確定
状態となり、ベースバンド信号のレベルが所定の値以下
となった場合、所定の期間、周波数可変内部発振手段か
ら出力される内部発振波の周波数を所定の周波数範囲の
中間値へと復帰させる機能を有する。
【0029】請求項2記載のデジタル復調器は、請求項
1記載のデジタル復調器の構成に加えて、第1の周期で
第1および第2の信号レベル間を変化する第1の内部ク
ロック信号を出力する内部クロック手段と、第1の内部
クロック信号を受けて、第2の周期を有する第2の内部
クロック信号を出力する分周手段とをさらに備え、発振
周波数制御手段は、レベル検出信号に制御され、位相誤
差信号と第2の内部クロック信号とを受けて、いずれか
一方を出力する切換手段と、切換手段の出力を受けて、
第1の内部クロック信号に応じてサンプリングするサン
プリング手段と、所定の周波数領域の信号成分を通過さ
せる特性を有し、サンプリング手段の出力を受けて、サ
ンプリング手段の出力値の第1および第2の信号レベル
値の平均値からの変位に応じた信号を出力するフィルタ
手段とを含む。
【0030】請求項3記載のデジタル復調器は、請求項
2記載のデジタル復調器の構成に加えて、フィルタ手段
は、帰還容量と演算増幅回路とを有する低域通過アクテ
ィブフィルタ回路と、レベル検出信号の活性化に応じ
て、低域通過アクティブフィルタ回路出力を初期化する
出力初期化手段とを含む。
【0031】請求項4記載のデジタル復調器は、請求項
3記載のデジタル復調器の構成に加えて、低域通過アク
ティブフィルタ回路は、一端がサンプリング手段と接続
し、他端が演算増幅回路の反転入力ノードと接続する第
1の抵抗体と、反転入力ノードと一端が接続する帰還容
量の他端と、演算増幅回路の出力ノードとの間に接続さ
れる第2の抵抗体と、演算増幅回路の反転入力ノードと
出力ノードとの間に接続される第3の抵抗体とを含み、
出力初期化手段は、レベル検出信号の活性化に応じて、
反転入力ノードの蓄積電荷を放電させる。
【0032】請求項5記載のデジタル復調器は、受信さ
れた位相変調された搬送波を受けて、中間周波数信号に
周波数変換して同期検波手段に与える前置ヘテロダイン
検波手段をさらに備え、前置ヘテロダイン検波手段は、
周波数変換のために、位相変調された搬送波に混合する
局部発振波を出力する局部発振手段と、局部発振波の周
波数を、第2の発振周波数制御信号に応じて可変させる
局部発振周波数可変手段とを含み、同期検波手段は、中
間周波数信号を受け、内部発振波は中間周波数信号にお
ける搬送波に対して同期すべく発生され、信号レベル反
転手段の出力を受けて、位相同期外れの発生を監視する
同期外れ監視手段をさらに備え、同期外れ監視手段は、
位相同期外れを検知すると、第2の発振周波数制御信号
を出力して、位相外れから復帰が行なわれるまで、局部
発振波の周波数を変化させる。
【0033】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1のデジ
タル復調器100の構成を示す概略ブロック図である。
【0034】図1を参照して、実施の形態1のデジタル
復調器は、多値QAM復調器としての構成を有する。
【0035】デジタル復調器100は、受信された変調
波と、局部発振波を受けて、乗算結果を出力する同期検
波回路11と、同期検波回路11からのI復調信号およ
びQ復調信号をそれぞれ受けるアナログデジタル変換器
12および13と、アナログデジタル変換器12および
13の出力を受けて、その信号レベルと所定の値との比
較を行なうレベル判定回路14と、I復調信号およびQ
復調信号を受けて、それらの和信号および差信号の乗算
結果と、I復調信号およびQ復調信号の乗算結果との乗
算結果を位相誤差信号として出力する位相誤差検出回路
19と、内部クロック発生回路および内部クロック発生
回路の信号を受けて、たとえば、2分周して出力する分
周回路(図示せず)と、位相誤差信号と2分周された内
部クロック信号とを受けて、レベル判定回路14の判定
結果に応じて、そのいずれか一方を出力する切換回路1
5と、切換回路15の出力を受けて、内部クロック信号
CLのタイミングでサンプリングして出力するフリップ
フロップ回路16と、フリップフロップ回路16の出力
を受けて所定の周波数成分の信号を通過させ、入力信号
を平滑化して出力するループフィルタ回路20と、ルー
プフィルタ回路20からの発振周波数制御信号に応じて
発振する局部発振波の周波数を可変とするVCO18と
を含む。
【0036】図2は、ループフィルタ回路20の構成を
示す回路図である。従来のループフィルタ回路17と
は、帰還容量Cとオペアンプ81の反転入力とが接続す
るノードと接地電位との間に、レベル判定回路14の判
定結果に応じて開閉するスイッチ回路21が付加されて
いる点で異なる。
【0037】以下では、デジタル復調器100の動作を
説明するにあたり、説明を簡単にするために多値QAM
の1つであるQPSK復調器の動作を例にとって説明を
行なう。
【0038】同期検波回路11は、受信された変調波
と、その変調波に位相同期すべくVCO18において発
生された局部発振波とを受けて、両者を乗算することで
同相復調信号を出力し、局部発振波と位相が90°ずれ
た波と変調波とを乗算することで直交復調信号を出力す
る。
【0039】A/D変換器12は、同期検波回路11か
らの同相復調信号を受けて、アナログデジタル変換して
I復調信号を出力する。A/D変換器13は、同期検波
回路11からの直交復調信号を受けて、アナログデジタ
ル変換を行ないQ復調信号を出力する。
【0040】図3は、位相同期の状態が正常であって、
局部発振波と変調波の位相同期がとれている場合の、I
およびQ復調信号の時間変化を示すタイミングチャート
である。
【0041】同期検波回路11から出力される同相およ
び直交復調信号は、そのサンプリングが行なわれる時点
において、たとえば、1Vあるいは−1Vのいずれかの
値をとる。A/D変換器12、13として、入力電圧範
囲が±1Vで分解能8bitのA/Dコンバータを用い
た場合は、図4に示すように、A/Dコンバータの出力
は、入力信号レベルが1VでFFh、−1Vで0hとな
る。
【0042】したがって、量子化誤差ならびに同期検波
回路11での僅かなレベル変動とを考慮すると、前記
I、Q復調信号は“1”(1V)のときにはFFhに近
い値となり、“−1”(−1V)のときは、0hに近い
値をとることになる。
【0043】図1において、レベル判定回路14は、こ
のIおよびQ復調信号の信号レベルをモニタし、変調波
と局部発振波の位相同期が外れて正常な復調動作が行な
われない場合に、サンプリング時点においてIおよびQ
復調信号の信号レベルが上述したFFhの値ないし0h
から所定のしきい値分以上を変動したことを検出する
と、レベル検出信号ldを活性状態(“L”レベル)と
する。
【0044】位相誤差検出回路19は、従来のデジタル
復調器200におけるのと同様に、A/D変換器12お
よび13からの出力に基づいて、受信された変調波と局
部発振波との位相誤差を検出して、対応する位相誤差信
号pdを出力する。
【0045】切換回路15は、位相誤差信号pdおよび
2分周された内部クロック信号を受けて、レベル判定回
路14からのレベル検出信号ldが不活性である期間は
位相誤差信号を、活性である期間は2分周された内部ク
ロック信号をそれぞれ出力する。
【0046】フリップフロップ回路16は、切換回路1
5からの出力を受けて、内部クロック信号CLのタイミ
ングでサンプリングを行ない、その結果を出力する。
【0047】ループフィルタ回路20は、フリップフロ
ップ回路16からの出力信号を受けて、所定の周波数以
上の信号成分を除去して平滑化し、所定の時間内におけ
る入力信号レベルの平均値の変位(“H”レベルおよび
“L”レベルの平均値からのずれ)に応じた発振周波数
制御信号fcを出力する。
【0048】VCO18は、発振周波数制御信号fcに
応じて、その発振周波数を変化させる。したがって、変
調波とVCO18が発生する局部発振波の位相がずれて
いる場合は、VCO18は、両者の位相誤差が小さくな
るようにその発振周波数を変化させることになる。
【0049】図5は、変調波と局部発振波の位相同期が
正常に保たれている場合の位相誤差信号、内部クロック
信号、ループフィルタ入力信号およびループフィルタ出
力信号の時間変化を示すタイミングチャートである。
【0050】位相誤差検出回路19は、変調波と局部発
振波との位相差の方向(変調波の位相に対して局部発振
波の位相が進んでいるかあるいは遅れているかを示す)
に応じて、“H”レベルあるいは“L”レベルの信号p
dを出力する。
【0051】位相誤差信号pdは、フリップフロップ回
路16において内部クロック信号CLのタイミングでサ
ンプリングされてループフィルタ入力信号として出力さ
れるので、ループフィルタ入力信号においては、位相誤
差信号における内部クロック信号の時定数以下の情報は
失われている。
【0052】ループフィルタ20は、ループフィルタ入
力信号を受けて、所定の時定数内の入力信号の時間変化
を平滑化して出力する。ここで、ループフィルタからの
出力信号は、ループフィルタの入力信号レベルの所定時
間内における平均値が、“H”レベルおよび“L”レベ
ルの平均値からのずれに対応した信号となる。
【0053】図6は、同期外れが発生した場合におけ
る、デジタル復調器100の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【0054】時刻t1において、同期外れが発生する
と、位相誤差信号は、たとえば、“H”レベルの一定値
を維持する。
【0055】このため、内部クロック信号CLのタイミ
ングでサンプリングされたループフィルタ入力信号も、
“H”レベルの一定値を維持することになる。
【0056】したがって、ループフィルタの出力信号
は、ループフィルタ自体が基本的には積分回路であるこ
とを反映して、時刻t1から時刻t2にかけて、出力レ
ベルが上昇し、時刻t2以降は可変範囲の最大値に飽和
してしまう。
【0057】以上のような状態になると、受信された変
調波と局部発振波の位相は完全にずれた状態となってし
まい、図1における、A/D変換器12および13が出
力する信号レベルは、正常状態における0hあるいはF
Fh近傍から大きくずれてしまうことになる。
【0058】たとえば、レベル判定回路14の判定しき
い値が、1に対しては0.75V以上、−1に対しては
−0.75V以下であるとする。このとき、レベル判定
回路14は、位相同期が外れI、Q復調信号が正常に復
調されず、QPSK復調のサンプリング点において、±
1以外の値、すなわち、20h〜DFh(−0.75V
以上0.75V以下)となった場合に、時刻t3におい
て、レベル検出信号ldを所定の期間活性状態(“L”
レベル)とする。
【0059】ループフィルタ20中におけるスイッチ回
路21は、レベル検出信号ldの活性化に応じて、帰還
容量Cに蓄積された電荷を接地に対して放電させる。こ
の動作により、ループフィルタ回路20の出力値は初期
化される。
【0060】一方、時刻t3において、レベル検出信号
ldが活性化するのに応じて、切換回路15は、位相誤
差信号の代わりに2分周された内部クロック信号をフリ
ップフロップ回路16に対して出力する。
【0061】2分周されたクロック信号がフリップフロ
ップ回路16においてサンプリングされた結果が、ルー
プフィルタへの入力信号としてフリップフロップ回路1
6から出力される。この場合は、2分周されたクロック
信号がそのまま出力されることになる。2分周されたク
ロック信号は、その信号レベルの平均値は、“H”レベ
ルおよび“L”レベルの平均値と一致するので、ループ
フィルタ20に対しては、その入力可変範囲の中央値が
入力することになる。ループフィルタ20の出力レベル
は、スイッチ回路21により初期化されているので、以
後はループフィルタの出力信号はその可変範囲の中央値
付近に回復することになる。レベル判定回路14から出
力されるレベル検出信号ldは、所定の時間経過後に再
び不活性状態(“H”レベル)に復帰する。
【0062】したがって、ループフィルタ回路20に、
2分周されたクロック信号が入力している期間は、VC
O18に対しても、入力信号として、その可変範囲の中
央値が入力することとなり、VCO18から出力される
局部発振波の周波数もその可変範囲の中央値付近に復帰
することになる。
【0063】時刻t3から所定の時間経過後に、レベル
検出信号ldが不活性状態になることに応じて、切換回
路15から位相誤差信号pdが出力され、再び位相誤差
に基づく負帰還のループが形成される。負帰還ループを
形成する回路の回路定数は、本質的に、受信する変調波
の搬送波周波数と同期するべく設定されているので、V
CO18の出力がその可変周波数の中央値付近に復帰し
た後は、通常の同期動作に従って、変調波と局部発振波
の位相同期が達成されることになる。
【0064】すなわち、図1に示したデジタル復調器1
00の構成により、受信した変調波に対して正常に位相
同期した局部発振波の発生が行なわれなかった場合に
は、復調信号のレベル判定回路14により位相同期外れ
が検出されるのに応じて、スイッチ回路21によりルー
プフィルタ内の帰還コンデンサCが放電され、ループフ
ィルタ20の出力信号レベルが初期化される。切換回路
15により、所定の時間の間、ループフィルタ回路20
には2分周されたクロック信号が入力され、VCO18
の出力周波数は、その可変範囲の中央値に復帰する。所
定の時間経過後、切換回路15により位相誤差信号に基
づく帰還ループが形成されると、再びVCO18の出力
周波数は、受信された変調波に対して位相同期するべ
く、安定動作領域に復帰することになる。
【0065】図7は、図1に示したデジタル復調器10
0におけるレベル判定回路14の構成の一例を示す概略
ブロック図である。
【0066】レベル判定回路14は、前述のとおり8ビ
ットのデジタル信号としてA/D変換器12および13
から出力されたI復調信号およびQ復調信号を受ける。
レベル判定回路14は、I復調信号の上位3ビットを受
ける3入力AND回路142と、I復調信号の上位3ビ
ットを受けるNOR回路144と、I復調信号の最上位
ビット(以下MSBと呼ぶ)とAND回路142の出力
を受けるAND回路154と、I復調信号のMSBを受
ける反転回路150と、NOR回路144の出力と反転
回路150の出力を受けるAND回路156と、AND
回路154および156の出力を受けるOR回路162
とを含む。
【0067】レベル判定回路14は、Q復調信号に対し
ても、I復調信号に対するのと同様な接続関係を有す
る、Q復調信号の上位3ビットを受けるAND回路14
6と、Q復調信号の上位3ビットを受けるNOR回路1
48と、Q復調信号のMSBおよびAND回路146の
出力を受けるAND回路158と、Q復調信号のMSB
を受ける反転回路152と、NOR回路148の出力と
反転回路152の出力を受けるAND回路160と、A
ND回路158および160の出力を受けるOR回路1
64とを含む。OR回路162の出力およびOR回路1
64の出力は、OR回路166に入力する。
【0068】レベル判定回路14は、さらに、内部クロ
ック信号CLを受けて、所定回数クロックパルスをカウ
ントするカウント回路40と、OR回路166の出力信
号に応じてリセットされ、カウンタ回路40の出力信号
の活性化のタイミングで出力値を反転させるDフリップ
フロップ回路41と、NOR回路166の出力とDフリ
ップフロップ回路41の出力を受けてレベル検出信号l
dを出力するOR回路168とを含む。
【0069】次に、レベル判定回路14の動作について
説明する。I復調信号の入力値に対応した動作と、Q復
調信号の入力値に対応した動作は、同様であるので以下
では、I復調信号に対する動作を中心に述べる。
【0070】I復調信号の8ビットの信号のうち、上位
3ビットがすべて1である場合、すなわち、図4を参照
すると、入力電圧が0.75Vを超える場合にAND回
路154の出力は“H”レベルとなる。一方、I復調信
号の8ビットの信号のうち上位3ビットがすべて0であ
る場合、すなわち、図4を参照すると入力信号が−0.
75V以下である場合に、AND回路156の出力は
“H”レベルとなる。したがって、OR回路162の出
力信号は、I復調信号の信号レベルが0.75Vを超え
る場合あるいは−0.75V以下である場合において
“H”レベルとなり、それ以外の場合は“L”レベルと
なる。
【0071】Q復調信号の信号レベルに対して、OR回
路164が出力する信号も、Q復調信号のレベルが0.
75Vを超える場合または−0.75V以下である場合
に“H”レベルとなり、それ以外の場合は“L”レベル
となる。
【0072】したがって、OR回路162および164
の出力を受けるOR回路166の出力信号は、I復調信
号およびQ復調信号の信号レベルがともに−0.75V
〜0.75Vの範囲にある場合に、“L”レベル(活性
状態)となる。
【0073】OR回路166の出力信号が“L”レベル
となるのに応じて、フリップフロップ回路41の出力信
号はリセット状態、すなわち、“L”レベルの出力状態
となる。したがって、OR回路166の出力とフリップ
フロップ回路41の出力を受けるOR回路168の出力
信号のレベル検出信号ldは、“L”レベルとなる。
【0074】レベル検出信号をldが“L”レベルとな
るのに応じて、切換回路15は、位相誤差信号の代わり
に、2分周された内部クロック信号をフリップフロップ
回路16に対して出力する。
【0075】一方、レベル検出信号ldの活性化
(“L”レベルへの変化)に応じて、カウンタ回路40
は、内部クロック信号CLのトグル回数をカウントし始
め、所定の時間経過後Dフリップフロップ回路41に対
してクロック信号を出力する。Dフリップフロップ回路
41は、カウンタ回路40からのクロック信号に応じ
て、その反転出力/Qを入力信号Dとして受けて出力す
るので、その非反転出力Qは、“L”レベルから“H”
レベルに変化する。したがって、OR回路168の出力
信号であるレベル検出信号ldも、カウンタ回路40が
所定のカウント値まで計数を終了した後は、再び“H”
レベル(不活性状態)に復帰する。
【0076】これに応じて、切換回路15は、2分周さ
れた内部クロック信号CLの代わりに、位相誤差信号を
フリップフロップ回路16に対して出力する。
【0077】図8は、切換回路15の構成の一例を示す
概略ブロック図である。切換回路15は、位相誤差信号
およびレベル検出信号ldを受けるAND回路170
と、レベル検出信号ldを受ける反転回路172と、2
分周された内部クロック信号と反転回路172の出力を
受けるAND回路174と、AND回路170および1
74の出力を受けるOR回路176を含む。
【0078】レベル検出信号ldが活性状態(“L”レ
ベル)である間は、ANDゲート174が開状態とな
り、2分周された内部クロック信号がOR回路176か
ら出力される。
【0079】一方、レベル検出信号ldが不活性状態
(“H”レベル)である間は、ANDゲート170が開
状態となり、位相誤差信号が、OR回路176から出力
される。
【0080】以上のレベル判定回路14および切換回路
15の構成により、同期検波回路11から出力された同
相および直交復調信号の信号レベルの絶対値が所定のし
きい値、すなわち、上記の例においては0.75V以下
である場合は、レベル判定回路から出力されるレベル検
出信号ldは活性状態(“L”レベル)となり、切換回
路15は、レベル検出信号ldの活性化に応じて、位相
誤差信号の代わりに、2分周された内部クロック信号を
出力する。したがって、フリップフロップ回路16の出
力を受けるループフィルタ20からの出力信号は、入力
される2分周された内部クロック信号の信号レベルの時
間平均が、“H”レベルおよび“L”レベルの平均値に
等しいので、その可変範囲の中間値を出力することにな
る。つまり、VCO18の出力周波数は、その可変周波
数範囲の中間値を出力することになる。
【0081】以上の動作により、上述のとおり、位相同
期外れが発生した場合には、VCO18の出力周波数
は、その可変範囲の中間値に復帰されることになる。
【0082】なお、以上の説明では、切換回路15に2
分周された内部クロック信号が入力される構成とした。
しかし、時間平均が“H”レベルと“L”レベルの中央
値となる信号であれば、上記の構成には限定されない。
【0083】[実施の形態2]多値QAM復調器等によ
るデジタル信号の復調の際には、局部発振波を発生する
VCO18の精度が問題となり、より精度のよいVCX
OがVCOの代わりに用いられることがある。
【0084】すなわち、たとえば、より高い周波数領域
での搬送波により信号が伝送される場合、復調器内で入
力された変調波の搬送波周波数を、初段のヘテロダイン
検波器により、所定の中間周波数に変換してから後段の
同期検波回路により検波する方式がよく用いられる。こ
の場合、後段の同期検波回路における局部発振器には、
高い周波数精度が要求されるので、上記のように通常の
VCOの代わりにVCXOが用いられる。
【0085】図9は、上記のようなダブルヘテロダイン
方式を用いたデジタル復調器102の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【0086】実施の形態1におけるデジタル復調器10
0の構成とは、同期検波回路611の前段に前置ヘテロ
ダイン検波回路600が設けられていること、および、
レベル判定回路614からの出力により、同期外れの発
生を監視する制御回路(以下CPU:Central Processi
ng Unit と呼ぶ)が設けられ、CPU65が前置ヘテロ
ダイン検波回路600中のPLL回路63を制御する構
成となっている点で異なる。
【0087】前置ヘテロダイン回路600は、局部発振
用VCO62と、VCO62の動作を制御するPLL回
路63と、VCO62の出力と受信した変調波を混合す
るミキサー回路61と、ミキサー回路61の出力を受け
て不要な周波数成分を除去するフィルタ回路64とを含
む。
【0088】すなわち、復調器102内部に配置された
CPU65によりPLL回路63の制御が行なわれ、P
LL回路63の出力で局部発振用VCO62の発振周波
数が制御され、VCO62の出力信号と入力される変調
信号とがミキサー61で所望の中間周波数に周波数変換
され、さらにフィルタ64で不要な周波数成分がカット
される。以後は、第1の実施の形態におけるデジタル復
調器100と同様の動作でQPSK復調が行なわれる。
【0089】次に、図9および図10を参照して、本発
明の実施の形態2に係るデジタル復調器102の動作を
説明する。
【0090】CPU65は、レベル判定回路614の出
力を監視し、同期が確定している期間は監視状態のまま
待機する(ステップS71)。
【0091】CPU65は、同期外れが発生したと判断
した場合には、局部発振用VCO62を制御するPLL
回路63の分周比を、任意の周波数分だけステップさせ
るように分周比の再設定を行なう(ステップS72)。
【0092】続いて、CPU65は、レベル判定回路6
14の出力信号をもとに同期確定の判定を行ない、同期
が確定するとステップS71に処理が返り、待機状態と
なる。また、同期が確定しない場合は、再度ステップS
72に処理が返り、PLL回路63の分周比の設定を行
ない、以後同期が確定するまでこの分周比の設定動作を
繰返す。
【0093】したがって、検波方法としてダブルヘテロ
ダイン方式を用い、さらに後段の局部発振波発生回路と
してVCOの代わりにVCXOを用いた場合に、変調信
号の搬送波と局部発振波の位相ずれがVCXO618の
追従範囲以上となって後段の検波回路内での局部発振波
発生回路で受信された変調波と位相同期がとれなくなっ
た場合は以下のような制御が行なわれる。
【0094】すなわち、CPU65が、レベル判定回路
614の出力信号をもとに、変調信号の搬送波と局部発
振波の位相にずれが生じたと判断すると、CPU65
は、PLL回路63を制御して、前段のヘテロダイン検
波回路600における局部発振器(VCO)62の発振
周波数を任意の周波数分だけステップさせ、位相同期を
確定させる。したがって、デジタル復調器102は、位
相同期外れが発生した場合も、正常な局部発振波発生の
安定動作に素早く復帰することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のデジタル復調器100
の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】実施の形態1におけるループフィルタ回路20
の構成を示す回路図である。
【図3】実施の形態1における同相復調信号および直交
復調信号の時間変化を示すタイミングチャートである。
【図4】実施の形態1におけるA/D変換器12および
13の動作を示す動作説明図である。
【図5】実施の形態1の正常動作時の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図6】実施の形態1において同期外れが発生した場合
の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】実施の形態1におけるレベル判定回路14の構
成を示す概略ブロック図である。
【図8】実施の形態1における切換回路15の構成を示
す概略ブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係るデジタル復調器1
02の構成を示す概略ブロック図である。
【図10】実施の形態2におけるCPU65の動作を示
すフローチャートである。
【図11】従来のデジタル復調器の構成を示す概略ブロ
ック図である。
【図12】従来のデジタル復調器におけるループフィル
タの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
11 同期検波回路 12、13 アナログ/デジタル変換器 14 レベル判定回路 15 切換回路 16 フリップフロップ回路 17、20 ループフィルタ 18 VCO 19 位相誤差検出回路 21 初期化スイッチ回路 61 ミキサー 62 VCO 63 PLL回路 64 フィルタ回路 65 CPU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相変調された搬送波により送信された
    デジタル信号を受信して復調するデジタル復調器であっ
    て、 受信された前記位相変調された搬送波と、前記搬送波に
    同期すべく発生された内部発振波とを受けて、ベースバ
    ンド信号を出力する同期検波手段と、 前記ベースバンド信号を受けて、前記搬送波と前記内部
    発振波の位相差の方向に応じて、第1および第2の信号
    レベル値のいずれか一方をとる位相誤差信号を出力する
    位相誤差検出手段と、 前記ベースバンドの信号のレベルが、所定の値以下であ
    る場合に、所定の期間レベル検出信号を活性とする信号
    レベル判定手段と、 前記位相誤差信号を受けて、前記レベル検出信号が不活
    性な期間は、前記位相誤差信号レベル値に応じて所定の
    信号レベル範囲の第1の発振周波数制御信号を出力し、
    前記レベル検出信号の活性な期間は、前記所定の信号レ
    ベル範囲の中間値の信号を出力する発振周波数制御手段
    と、 前記発振周波数制御手段の出力に応じて、前記搬送波と
    同期すべく、前記内部発振波の周波数を所定の周波数範
    囲で変化させる周波数可変内部発振手段とを備え、 前記搬送波と前記内部発振波との位相同期が不確定状態
    となり、前記ベースバンド信号のレベルが所定の値以下
    となった場合、前記所定の期間、前記周波数可変内部発
    振手段から出力される前記内部発振波の周波数を前記所
    定の周波数範囲の中間値へと復帰させる機能を有する、
    デジタル復調器。
  2. 【請求項2】 第1の周期で、前記第1および前記第2
    の信号レベル間を変化する第1の内部クロック信号を出
    力する内部クロック手段と、 前記第1の内部クロック信号を受けて、第2の周期を有
    する第2の内部クロック信号を出力する分周手段とをさ
    らに備え、 前記発振周波数制御手段は、 前記レベル検出信号に制御され、前記位相誤差信号と前
    記第2の内部クロック信号とを受けて、いずれか一方を
    出力する切換手段と、 前記切換手段の出力を受けて、前記第1の内部クロック
    信号に応じてサンプリングした結果を出力するサンプリ
    ング手段と、 所定の周波数領域の信号成分を通過させる特性を有し、
    前記サンプリング手段の出力を受けて、前記サンプリン
    グ手段の出力値の、前記第1および前記第2の信号レベ
    ル値の平均値からの変位に応じた信号を出力するフィル
    タ手段とを含む、請求項1記載のデジタル復調器。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ手段は、 帰還容量と演算増幅回路とを有する低域通過アクティブ
    フィルタ回路と、 前記レベル検出信号の活性化に応じて、前記低域通過ア
    クティブフィルタ回路出力を初期化する出力初期化手段
    とを含む、請求項2記載のデジタル復調器。
  4. 【請求項4】 前記低域通過アクティブフィルタ回路
    は、 一端が前記サンプリング手段と接続し、他端が前記演算
    増幅回路の反転入力ノードと接続する第1の抵抗体と、 前記反転入力ノードと一端が接続する前記帰還容量の他
    端と、前記演算増幅回路の出力ノードとの間に接続され
    る第2の抵抗体と、 前記演算増幅回路の反転入力ノードと出力ノードとの間
    に接続される第3の抵抗体とを含み、 前記出力初期化手段は、前記レベル検出信号の活性化に
    応じて、前記反転入力ノードの蓄積電荷を放電させる、
    請求項3記載のデジタル復調器。
  5. 【請求項5】 受信された前記位相変調された搬送波を
    受けて、中間周波数信号に周波数変換して前記同期検波
    手段に与える前置ヘテロダイン検波手段をさらに備え、 前記前置ヘテロダイン検波手段は、 前記周波数変換のために、前記位相変調された搬送波に
    混合する局部発振波を出力する局部発振手段と、 前記局部発振波の周波数を、第2の発振周波数制御信号
    に応じて可変させる局部発振周波数可変手段とを含み、 前記同期検波手段は、前記中間周波数信号を受け、前記
    内部発振波は前記中間周波数信号における搬送波に対し
    て同期すべく発生され、 前記信号レベル反転手段の出力を受けて、位相同期外れ
    の発生を監視する同期外れ監視手段をさらに備え、 前記同期外れ監視手段は、 前記位相同期外れを検知すると、前記第2の発振周波数
    制御信号を出力して、前記位相外れから復帰が行なわれ
    るまで、前記局部発振波の周波数を変化させる、請求項
    1記載のデジタル復調器。
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