JPH0992425A - コネクタ圧縮用ダイスおよびこれを用いた圧縮工具 - Google Patents

コネクタ圧縮用ダイスおよびこれを用いた圧縮工具

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JPH0992425A
JPH0992425A JP7244984A JP24498495A JPH0992425A JP H0992425 A JPH0992425 A JP H0992425A JP 7244984 A JP7244984 A JP 7244984A JP 24498495 A JP24498495 A JP 24498495A JP H0992425 A JPH0992425 A JP H0992425A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタを電線に圧着する配電線の接続作業
に多大な労力を要していた。 【解決手段】 共通軸線A上に対向配置される略U字状
の圧縮部10b,11bとその外側を取り囲み圧縮部1
0b,11bを補強支持する支持部10c,11cとを
有するダイス10,11の少なくとも一側に、圧縮部1
0bの一端側の支持部10cから突出する位置決め部1
3を設け、その位置決め部13にダイス10,11間に
挿入されたコネクタ1を当接させることによって、コネ
クタ1の中心軸線を圧縮部10b,11bの共通軸線A
に近接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ圧縮用ダ
イスおよびこれを用いた圧縮工具に関し、特に、配電線
に使用されるような筒状に形成されたコネクタ内に電線
を挿入した状態で、コネクタと電線とを圧着する技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電線に使用されるコネクタは、従来よ
り、種々の形態のものが提案されている。これらのコネ
クタは、一般に、接続すべき電線を内側に配した状態
で、圧縮工具によって圧縮されることにより電線にかし
められ、電線どうしの半永久的な接続状態を維持するこ
とができるようになっている。
【0003】このような種類のコネクタの一例として、
図5に示すものがある。このコネクタ1は、略円筒状に
形成されており、接続に際しては、両側の開口1a・1
bから電線2が挿入された後に、長手方向に沿って複数
箇所を圧縮されることによって、電線2に圧着されるよ
うになっている。
【0004】図中符号3は、コネクタ1内に挿入される
電線2を突き当てるための中央突き当て板である。ま
た、圧縮箇所の数は、圧縮工具の出力、電線のサイズ等
に応じて適宜設定される。
【0005】このようなコネクタを圧縮する圧縮工具4
は、例えば、図6に示すように、一方向に開口する略コ
字状のアーム部5を有する。このアーム部5の一端に
は、アーム部5の内側に向けてロッド6aを進退可能な
シリンダ6が固定されている。このアーム部5の先端内
側および前記シリンダ6のロッド6aの先端には、対向
配置される一対のダイス7,8が着脱可能に取り付けら
れている。
【0006】これらのダイス7,8は、どちらも同一形
状に形成されており、共通軸線A上に対向配置される略
U字状に形成された圧縮部7a,7bと、該圧縮部7,
8の外部を取り囲むように該圧縮部7a,8aと一体的
に形成される支持部7b,8bと、前記アーム部5およ
びシリンダ6のロッド6aに取り付けるための取付部7
c,8cとを有している。
【0007】前記圧縮部7a,8aは、2つのダイス
7,8が当接する位置まで、あるいは圧縮圧力が平衡す
る位置まで近接させられたときに、両者間に六角孔を構
成する圧縮面7d,8dを有している。また、前記支持
部7b,8bは、略直方体のブロック状に形成されてい
る。さらに、前記取付部7c,8cは、例えば、アーム
部5およびシリンダ6のロッド6a内に設けられたボー
ルチャック機構等により把持されることができるように
周溝7e,8eを形成した円柱状に形成されている。
【0008】また、前記アーム部5は、前記シリンダ6
のロッド6aの軸線Aに平行に配され、かつ、前記アー
ム部5の先端内側に取付られる一側のダイス7の支持部
7bの一外面7fを接触状態に配し、前記シリンダ6の
ロッド6a先端に取り付けられる他側のダイス8の支持
部8bの一外面8fを摺動させる接触面9を有してい
る。
【0009】このように構成された、圧縮工具4によっ
て電線2とコネクタ1とを圧着するには、電線2の径お
よびそれに適合するコネクタ1の径寸法に応じた圧縮面
7d,8dの形状を有する一対のダイス7,8を選択
し、アーム部5の先端内側およびロッド6aの先端に取
り付ける。このとき、各ダイス7,8の一外面7f,8
fはアーム部5の接触面9に接触させられるので、ダイ
ス7,8は、共通軸線A回りの回転を抑制される。
【0010】そして、シリンダ6のロッド6aを後退さ
せてダイス7,8の圧縮部7a,8aの間隔を広げた状
態で、これらダイス7,8の間に電線2を挿入したコネ
クタ1を挿入した後に、シリンダ6を作動させてダイス
7,8の支持部7b,8bどうしが接触するまでダイス
7,8どうしを近接させることにより、コネクタ1がダ
イス7,8の圧縮面7d,8dによって圧縮されて電線
2に圧着されることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な圧縮工具7においては、種々の径寸法の電線2、ある
いはコネクタ1の圧縮を行なうために、上述したよう
に、電線2等の径寸法に合わせてダイス7,8を選択で
きるようになっている。すなわち、電線2等が細い場合
には、圧縮面7d,8dが小さい六角孔を形成するダイ
ス7,8が選択され、電線2等が太い場合には大きな六
角孔を形成するダイス7,8が選択される。
【0012】これらの場合において、大きな六角孔を形
成するダイス7,8が選択される場合には、圧縮面7
d,8dの一端部は、アーム部5の接触面9に比較的近
接した位置に配される。すなわち、図6に示すように、
接触面9から圧縮面7d,8dまでの寸法Bはきわめて
小さい。したがって、アーム部5の開口側からダイス
7,8の間に挿入されるコネクタ1は、接触面9に当接
する位置まで挿入された場合であっても、ダイス7,8
どうしが近接させられるに従って、図6に鎖線で示すよ
うに、圧縮面7d,8dによってダイス7,8の共通軸
線A方向に引き上げられる。これにより、コネクタ1の
適正な圧縮が実施されることになる。
【0013】しかしながら、小さい径寸法のコネクタ1
を圧縮する場合には、図7に示すように、回転防止のた
めにアーム部5の接触面9に接触させられる支持部7
b,8bの外面から圧縮面7d,8dまでの寸法Bが大
きい。このため、ダイス7,8間に挿入されるコネクタ
1が、接触面9に当接する位置まで挿入された状態で圧
縮作業が実施されると、図7に鎖線で示すように、コネ
クタ1がダイス7,8の支持部7b,8bどうしの間に
挟まれてしまい、適正な圧縮作業を実施することができ
ない場合が生じる。
【0014】特に、配電線2の接続作業が通電させたま
まの状態(活線状態)で実施されるような場合には、間
接工法、すなわち、上記圧縮工具4を長い絶縁棒(図示
略)の先端に取り付けた状態で圧縮作業を行なわなけれ
ばならない。このため、上記圧縮工具4を用いて、コネ
クタ1をダイス7,8に対して適正な位置に位置決めし
つつ圧縮作業を行なうことはきわめて困難であった。
【0015】また、上記のような条件下における圧縮作
業では、絶縁棒の先端に取り付けた圧縮工具4を絶縁棒
の基端側でコントロールして、ダイス7,8の間にコネ
クタ1を挿入すること自体、きわめて困難な作業であ
り、多大な労力を必要とするものであった。本発明は、
上述した事情に鑑みてなされたものであって、コネクタ
1を電線2に圧着する配電線の接続作業を適正に、か
つ、少ない労力で実施し得るコネクタ圧縮用ダイスおよ
びこれを用いた圧縮工具を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、電線を挿入したコネクタを挟ん
で対向する径方向外方から相互に接近させられ、電線と
コネクタとを同時に圧縮して固着状態に接続する一対の
ダイスであって、各ダイスが共通軸線上に対向配置され
る略U字状の圧縮部と、その外側を取り囲み圧縮部を補
強支持する支持部とを具備し、少なくとも一側のダイス
に、該ダイスの支持部から対向するダイスに向かって延
び、ダイス間に挿入されたコネクタを当接させて、その
コネクタの軸線を圧縮部の共通軸線に近接させる位置決
め部が設けられているコネクタ圧縮用ダイスを提案して
いる。
【0017】請求項2の発明は、上記コネクタ圧縮用ダ
イスにおいて、位置決め部が直棒状に形成され、コネク
タを挿入可能な間隔以上に両ダイスが離間されたとき
に、対向するダイスの支持部との間にコネクタが脱落す
る隙間を形成しないように、その長さ寸法が設定されて
いるコネクタ圧縮用ダイスを提案している。
【0018】請求項3の発明は、請求項1のコネクタ圧
縮用ダイスにおいて、位置決め部が先端に向けて圧縮部
の共通軸線から漸次遠ざかる斜面を有するコネクタ圧縮
用ダイスを提案している。
【0019】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
記載のコネクタ圧縮用ダイスにおいて、一対のダイスが
共通軸線上に対向配置された状態で、各ダイスの位置決
め部が設けられる一側の支持部に対して圧縮部を挟んだ
他側の支持部に、共通軸線から遠ざかるに従って、漸次
離間する案内面が設けられているコネクタ圧縮用ダイス
を提案している。
【0020】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
のいずれかのコネクタ圧縮用ダイスを用いた圧縮工具で
あって、ダイスを内側に対向状態に配置する略コ字状の
アーム部と、そのアーム部に固定され、ダイスの一方を
他方のダイスに対して接離する方向に変位させるシリン
ダとを具備し、各ダイスが、アーム部およびシリンダに
それぞれ着脱可能に取り付けられ、アーム部に、各ダイ
スの支持部の外面に接触して該ダイスの回転を抑制する
接触面が設けられている圧縮工具を提案している。
【0021】
【作用】請求項1の発明に係るコネクタ圧縮用ダイスに
よれば、ダイス間に挿入されるコネクタが位置決め部に
当接することによって、コネクタの軸線がダイスの圧縮
部の共通軸線に近接するように配されるので、圧縮作業
に当たってコネクタが支持部どうしの間に挟まれるよう
な不具合の発生が回避されることになる。
【0022】請求項2の発明に係るコネクタ圧縮用ダイ
スによれば、ダイス間にコネクタが挿入されると、コネ
クタは、一方のダイスの支持部から他方のダイスに向け
て延びる棒状の位置決め部に当接する。位置決め部は、
少なくとも一方のダイスの圧縮面の一端側から延びてお
り、しかも、その先端と他方のダイスの支持部との間隔
は、コネクタが脱落できない程度の寸法に設定されてい
るので、コネクタは、位置決め部に当接されると同時
に、その軸線がダイスの圧縮部の共通軸線に近接した位
置に配されることになり、適正な圧縮作業が行なわれ
る。
【0023】請求項3の発明に係るコネクタ圧縮用ダイ
スによれば、ダイス間にコネクタが挿入されると、コネ
クタは、一旦ダイスの支持部間に配置される場合もあ
る。この場合においても、圧縮作業が開始されダイスど
うしが近接させられると、少なくとも一側のダイスに設
けられた突出部の斜面が、コネクタの軸線がダイスの圧
縮部の共通軸線に近接する方向にコネクタを漸次移動さ
せる。その結果、コネクタが圧縮される際には、コネク
タとダイスとが確実に芯合わせされて適正な圧縮作業が
行なわれることになる。
【0024】請求項4の発明に係るコネクタ圧縮用ダイ
スによれば、ダイス間に挿入されるコネクタは、ダイス
間の間隔寸法より広く開口した案内面によってダイス間
に導かれることになる。したがって、コネクタをダイス
間に挿入する作業の作業性が改善されることになる。
【0025】さらに、請求項5の発明にかかる圧縮工具
によれば、請求項1から請求項4のダイスを略コ字状に
形成されたアーム部の内側に対向配置し、該ダイス間に
コネクタを配置した状態で、一方のダイスをシリンダに
よって他方のダイスに近接させることにより圧縮作業が
行なわれる。この場合において、種々の径寸法のコネク
タに対する圧縮作業は、ダイスを取り替えることによっ
て容易に実施することが可能である。
【0026】この場合に、ダイスの支持部はアーム部の
接触面に接触させられることにより回転を抑制され、コ
ネクタの圧縮作業に際して、圧縮面の方向が適正に維持
される。そして、これらの場合に、ダイスは、上記請求
項1から請求項4のものであるから、いずれの場合にお
いても、適正な圧縮作業を実施することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコネクタ圧縮
用ダイスおよびこれを用いた圧縮工具の一実施の形態に
ついて、図1を参照して説明する。なお、本実施形態の
コネクタ圧縮用ダイス10・11および圧縮工具12に
おいて、上述した従来のダイス7,8および圧縮工具4
と構成を共通とする箇所には、同一符号を付して説明を
簡略化する。
【0028】本実施形態に係るコネクタ圧縮用ダイス1
0,11は、図1に示されるように、固定側ダイス10
と移動側ダイス11とから構成されている。固定側ダイ
ス10は、圧縮工具12の先端内側に取り付けられるダ
イス10であって、圧縮面10aを有する略U字状の圧
縮部10bと該圧縮部10bを補強するように一体的に
形成されるブロック状の支持部10cと、圧縮工具12
に取り付けるための取付部10dとを具備している。前
記支持部10cには、幅方向の両側面に、圧縮部10b
の一側から突出する直棒状の位置決め部13を有するプ
レート14がネジ15によって固定されている。
【0029】一方、移動側ダイス11は、圧縮工具12
のシリンダ6のロッド6a先端に取り付けられるダイス
11であって、前記固定側ダイス10の位置決め部13
に代えて、該位置決め部13に対応する位置に、該位置
決め部13を挿通可能な段部16を形成するプレート1
7を有している。また、これら固定側ダイス10および
移動側ダイス11には、これらのダイス10,11に取
り付けられたプレート14・17に、圧縮部10b,1
1bを挟んだ位置決め部13あるいは段部16の反対側
の支持部10c,11c側にそれぞれ突出する導入突起
18,19を有している。
【0030】前記位置決め部13は、前記ダイス10,
11の共通軸線Aと平行に延びる直棒状に形成されてい
る。その長さ寸法は、例えば、図1に示すように、ダイ
ス10,11の間隔が最大限に離間させられた状態にお
いても、その先端が移動側ダイス11に重なって配され
るように設定されている。すなわち、ダイス10,11
間の間隙がいかなる寸法であっても、位置決め部13が
ダイス10,11の支持部10c,11c間に隙間を形
成することなく掛け渡されるように設定されている。
【0031】また、前記導入突起18,19は、固定側
ダイス10と移動側ダイス11とが対向配置されたとき
に、両ダイス10,11の共通軸線Aに向かって漸次近
接する2つの曲面18a,19a(案内面)を該ダイス
10,11間へのコネクタ1の投入口に配置するように
なっている。したがって、コネクタ1のダイス10,1
1間への挿入は、導入突起18,19の曲面18a,1
9aによって円滑に案内されるようになっている。
【0032】このように構成された圧縮工具12による
コネクタ1の圧縮作業について、以下に説明する。ま
ず、固定側ダイス10をアーム部5の先端内側に取り付
け、移動側ダイス11をシリンダ6のロッド6aの先端
に取り付ける。そして、シリンダ6を作動させることに
より、両ダイス10,11間の距離が挿入されるべきコ
ネクタ1の径寸法より大きくなる位置まで、移動側ダイ
ス11を変位させる。あるいは、シリンダをスプリング
リターン方式として自動的にダイス10,11間の距離
をコネクタ1の径寸法より大きくすることとしてもよ
い。
【0033】この状態で、コ字状のアーム部5の開口方
向からダイス10,11間にコネクタ1を挿入する。ダ
イス10,11間の開口部には導入突起18,19が設
けられているので、コネクタ1は、該導入突起18,1
9の曲面18a,19aによって案内されて、ダイス1
0,11間に容易に導かれることになる。
【0034】次いで、ダイス10,11間に導かれたコ
ネクタ1は、その側面を固定側ダイス10の位置決め部
13に当接させられる。位置決め部13は、圧縮部10
bの一端側に配される支持部10c,11c間に掛け渡
されるような直棒状に形成されているので、該位置決め
部13とコネクタ1との当接位置において、コネクタ1
の軸芯が両ダイス10,11の共通軸線Aと概略交差す
るように芯合わせされることになる。
【0035】この状態で、シリンダ6を作動させること
によって、移動側ダイス11を固定側ダイス10に近接
させ、両ダイス10,11間の間隙を狭めていくことに
より、コネクタ1が圧縮面10a,11aによって圧縮
されてその内部に挿入されている電線2に圧着されるこ
とになる。すなわち、コネクタ1とダイス10,11と
が芯合わせされた状態での適正な圧縮作業が行なわれ、
コネクタ1と電線2との最適な圧着状態が達成されるこ
とになる。
【0036】この場合において、位置決め部13は、移
動側ダイス11の段部16内を摺動させられることにな
るので、移動側ダイス11の動作が妨げられることはな
い。また、位置決め部13を固定側ダイス10に設ける
ことによって移動側ダイス11のみに干渉を避ける段部
16を設けるだけで済み、アーム部5の強度が低下させ
られることがない。なお、位置決め部13を移動側ダイ
ス11に設けることも可能である。
【0037】なお、本実施形態においては、導入突起1
8,19および位置決め部13の両方を設けたダイス1
0,11について記載したが、これらは、それぞれ単独
で設けられていることとしてもよい。また、位置決め部
13の長さは、両ダイス10,11が最大限に離間した
状態でも支持部10c,11c間に隙間を生じない長さ
に設定することとしたが、これに代えて、図2に示すよ
うに、位置決め部13と支持部11cとの間に隙間を許
容する長さ寸法に設定することとしてもよい。この場合
には、少なくとも、ダイス10,11間寸法が圧縮前の
コネクタ1の寸法より若干大きく開かれたときに、位置
決め部13の先端とダイス11の支持部11cとの間の
距離が、その間にコネクタが脱落しない程度の間隔寸法
以下となるように設定されていればよい。
【0038】ここで、コネクタ1が位置決め部13の先
端と支持部11cとの隙間に脱落するとは、コネクタ1
がその隙間内に陥ってしまい、圧縮作業に際しても圧縮
部方向に戻ることなくそのまま位置決め部13の先端と
支持部11cとの間に挟まれてしまう状態をいう。例え
ば、上記間隔寸法がコネクタ1の半径寸法と同等程度で
あれば、コネクタ1は隙間に脱落することはない。ま
た、それよりも若干大きく設定されている場合であって
も、圧縮作業に際してコネクタ1が隙間から安定して戻
される状態も考えられるので、脱落に該当しない場合も
ある。
【0039】したがって、両ダイス10,11が最大限
に離間させられたときに、固定側ダイス10の位置決め
部13の先端と移動側ダイス11の支持部11cとの間
隔が、コネクタ1の半径寸法以下に設定されていれば、
十分である。
【0040】また、位置決め部13を固定側ダイス10
および移動側ダイス11の両方に設け、該位置決め部1
3との干渉を回避する切欠20を各ダイス10,11に
設けることとしてもよい。この場合、図3のように、ダ
イス10,11の幅方向に等間隔をおいて位置決め部1
3と切欠20とを交互に設けることとすれば、固定側ダ
イス10と移動側ダイス11の共通化をも図ることが可
能である(図3では、片方のダイス10のみを示してあ
る)。
【0041】さらに、導入突起18,19は、ダイス1
0,11の圧縮部10b,11bに向けて漸次近接する
曲面18a,19aを有するものとしたが、これに代え
て、漸次近接する傾斜面としてもよいことはいうまでも
ない。
【0042】次に、本発明に係るコネクタ用ダイスおよ
びこれを用いた圧縮工具の第2実施形態について図4を
参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態にお
ける直棒状の位置決め部13に代えて、先端に向かって
ダイス10,11の共通軸線Aからの距離が漸次大きく
なる斜面21aを有する突出部21が設けられている。
本実施形態では、突出部21は、固定側ダイス10のみ
ならず移動側ダイス11にも設けられ、各ダイス10,
11には、これらの突出部21との干渉を回避するため
の切欠22が設けられている。
【0043】これら突出部21および切欠22は、ダイ
ス10,11の幅方向に等間隔をおいて複数設けられて
おり(図示略)、固定側ダイス10と移動側ダイス11
とは共通のものを使用することができるようになってい
る。
【0044】このように構成されたダイス10,11を
有する圧縮工具12を用いてコネクタ1を圧縮する場合
について、以下に説明する。まず、シリンダ6の起動に
よりダイス10,11どうしの間隔を広げて、電線2を
挿入したコネクタ1をその間に配置する。この場合に
は、例えば、図4に実線で示すように、コネクタ1は、
アーム部5の接触面9に近接するまで挿入される。
【0045】そして、シリンダ6の起動により、移動側
ダイス11を固定側ダイス10に向けて変位させると、
コネクタ1は、各ダイス10,11の斜面21aに当接
し、該斜面21a上を滑るようにしてその軸線を両ダイ
ス10,11の共通軸線Aに近づける方向に変位させら
れる。その結果、ダイス10,11がコネクタ1の圧縮
を開始する時点には、コネクタ1は、図4に鎖線で示す
ように、その中心軸を両ダイス10,11の共通軸線A
とほぼ交差する位置まで引き上げられることになり、そ
の後、適正な圧縮作業が実施されることになる。
【0046】このように、本実施形態に係るコネクタ圧
縮用ダイス10,11および圧縮工具12によれば、圧
縮作業の進行に従って、コネクタ1がダイス10,11
に対する適正位置に配置されるようになるので、作業者
がコネクタ1の位置決めを行なう必要がなく、圧縮作業
の高効率化と、コネクタ1と電線2との圧着状態の向上
とを図ることができる。
【0047】なお、上記第2の実施形態においては、固
定側ダイス10と移動側ダイス11とに共通のものを採
用したが、突出部21の数の異なる別々のものを採用す
ることとしてもよい。また、突出部21の数も任意に設
定することができる。さらに、突出部21の斜面21a
の傾斜角度は、該斜面21aとそれに当接させられるコ
ネクタ1との間の摩擦抵抗が、圧縮作業に伴ってコネク
タ1が斜面21a上を滑ることができる程度の小さいも
のとなるように設定されていればよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコネ
クタ圧縮用ダイスおよびこれを用いた圧縮工具によれ
ば、同一の圧縮工具に取り付けられる種々のダイスによ
って、種々の径寸法を有するコネクタを圧縮する場合に
おいても、コネクタが、位置決め部の作用によってダイ
スの圧縮部に芯合わせされるので、適正な圧縮状態を得
ることができるという効果を奏する。また、作業者は、
圧縮作業に際して、コネクタのダイスへの微妙な位置合
わせ作業を行なう必要がないので、作業効率を大幅に改
善することができるという効果がある。
【0049】さらに、ダイスに案内面を設けることとす
れば、作業者は、コネクタのダイス間への挿入作業にお
いても作業性を大幅に改善される。これにより、コネク
タの圧縮作業における省力化をきわめて簡易な構成のダ
イスおよび圧縮工具によって達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ圧縮用ダイスおよび圧縮
工具を示す正面図である。
【図2】図1のコネクタ圧縮用ダイスの他の例を示す正
面図である。
【図3】図1のコネクタ圧縮用ダイスの他の例を示す斜
視図である。
【図4】本発明に係るコネクタ圧縮用ダイスの第2の実
施形態を示す正面図である。
【図5】配電線用のコネクタが電線と接続された状態を
示す一部を破断した正面図である。
【図6】従来のコネクタ圧縮用ダイスおよび圧縮工具を
示す正面図である。
【図7】図6のコネクタ圧縮用ダイスおよび圧縮工具で
あって、図6のコネクタより径の小さいコネクタを圧縮
するためのものを示す正面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 2 電線 5 アーム部 6 シリンダ 9 接触面 10,11 ダイス(コネクタ圧縮用ダイス) 10a,11a 圧縮部 10c,11c 支持部 12 圧縮工具 13,21 位置決め部 18a,19a 曲面(案内面) 21a 斜面 A 共通軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を挿入したコネクタを挟んで対向す
    る径方向外方から相互に接近させられ、前記電線と前記
    コネクタとを同時に圧縮して固着状態に接続する一対の
    ダイスであって、 各ダイスが共通軸線上に対向配置される略U字状の圧縮
    部と、該圧縮部の外側を取り囲み該圧縮部を補強支持す
    る支持部とを具備するとともに、 少なくとも一側のダイスに、該ダイスの支持部から対向
    するダイスに向けて延び、ダイス間に挿入されたコネク
    タを当接させて、該コネクタの中心軸線を前記圧縮部の
    共通軸線に近接させる位置決め部が設けられていること
    を特徴とするコネクタ圧縮用ダイス。
  2. 【請求項2】 位置決め部が、直棒状に形成されるとと
    もに、コネクタを挿入可能な間隔以上に両ダイスが離間
    されたときに、対向するダイスの支持部との間に、コネ
    クタが脱落する隙間を形成しないように、その長さ寸法
    が設定されていることを特徴とする請求項1記載のコネ
    クタ圧縮用ダイス。
  3. 【請求項3】 位置決め部が、先端に向けて圧縮部の共
    通軸線から漸次遠ざかる斜面を有することを特徴とする
    請求項1記載のコネクタ圧縮用ダイス。
  4. 【請求項4】 一対のダイスが共通軸線上に対向配置さ
    れた状態で、各ダイスの位置決め部が設けられる一側の
    支持部に対して圧縮部を挟んだ他側の支持部に、共通軸
    線から遠ざかるに従って、漸次離間する案内面が設けら
    れていることを特徴とする請求項1から請求項3記載の
    コネクタ圧縮用ダイス。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のコネクタ圧縮用ダイスを用いた圧縮工具であって、 前記ダイスを内側に対向状態に配置する略コ字状のアー
    ム部と、 該アーム部に固定され、前記ダイスの一方を他方のダイ
    スに対して接離する方向に変位させるシリンダとを具備
    し、 前記各ダイスが、前記アーム部およびシリンダにそれぞ
    れ着脱可能に取り付けられ、 前記アーム部に、各ダイスの支持部の外面に接触して該
    ダイスの回転を抑制する接触面が設けられていることを
    特徴とする圧縮工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114374129A (zh) * 2020-10-15 2022-04-19 科颉工业股份有限公司 电缆端子的压接装置

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