JPH099127A - 画像伝送システム - Google Patents

画像伝送システム

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JPH099127A
JPH099127A JP7154246A JP15424695A JPH099127A JP H099127 A JPH099127 A JP H099127A JP 7154246 A JP7154246 A JP 7154246A JP 15424695 A JP15424695 A JP 15424695A JP H099127 A JPH099127 A JP H099127A
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moving
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JP7154246A
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Inventor
Isao Furukawa
功 古川
Junji Suzuki
純司 鈴木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像伝送システムにおいて、高品質な動画像
と超高品質な静止画像とを少ない演算処理、伝送速度で
同時に伝送する。 【構成】 撮像手段を有する画像入力手段と、入力され
た画像信号を送信する送信手段と、画像信号を伝送する
伝送路と、伝送された画像信号を受信する受信手段と、
受信された画像信号を表示する画像表示手段とを備えて
なる画像伝送システムにおいて、画像信号の出力側には
入力側の被撮影静止物体を前記撮像手段に垂直な方向に
正確に移動させるための制御信号を発生する制御信号生
成手段を設け、画像入力側には前記制御信号に基づいて
て被撮影静止物体を正確に移動させる被撮影静止物体移
動手段と、前記被撮影静止物体の移動量に基づいて精細
度を可変する精細度可変手段とを設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像伝送システムに関
し、特に、画像の入力側における被撮影静止物体の移動
量を、画像の出力側からの制御信号により設定可能な画
像伝送システムに適用して有効な画像伝送システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、病理診断を必要とする医療行為は
年々増加しており、病理医の不足が顕在化している。従
って、少ない病理医のカバー、病理診断の専門的対応の
強化、同僚病理医のチェックによる診断の客観化などを
目的とした病理顕微鏡画像の遠隔伝送システムが必要と
なってきている(芦原,第83回日本病理学会総会論文
集,pp.75-77,Mar.1994.参照)。
【0003】図6に遠隔病理顕微鏡画像診断システムの
一般的な構成を示す。図6において、101は病理顕微
鏡画像入力装置、102は送信回路、103は伝送路、
104は受信回路、105は画像信号モニタである。
【0004】従来の遠隔病理顕微鏡画像診断システム
は、図6に示すように、遠隔地に設置した病理顕微鏡画
像を病理顕微鏡画像入力装置101から入力し、この入
力された種々の病理顕微鏡画像は送信回路102及び伝
送路103を通して伝送され、その伝送された病理顕微
鏡画像は受信回路104で受信され、画像信号モニタ1
05上に表示される。この画像信号モニタ105上に表
示された病理顕微鏡画像を病理医が見て画像信号モニタ
105上で診断する。
【0005】このような遠隔病理診断システムとして、
これまでは伝送路103のビットレートの制限、装置コ
ストの低減の観点から、通常のテレビジョン画像(NT
SC品質画像)あるいは高精細なHDTV品質画像が用
いられてきた。
【0006】遠隔地からの病理診断を行うには、診断に
用いる顕微鏡画像を十分な品質で伝送できることが不可
欠な要素となる。人間が実際に観測可能な病理顕微鏡画
像の画素数は、400万〜600万画素程度と言われて
いる(粥川,TV学会誌,48,3,pp.251-253,Mar.1994.参
照)。
【0007】これに対して、NTSC品質画像は、約4
0万画素、HDTV品質画像は約200万画素であり、
これらの画像を用いて顕微鏡画像を伝送するには解像度
が不足する。一方、印刷や医療など、従来のNTSC品
質画像やHDTV品質画像では解像度が不足するアプリ
ケーションへの適用を目的として、約400万画素を有
する超高精細(Super High Definition:SHD)画像(S.On
o et al.,IEICE Trans.,E76-B,6,PP.599-608,June 199
3.参照)が開発されている。このように超高精細画像
は、解像度の点で病理顕微鏡診断に十分に使用できると
考えられる。
【0008】そして、病理顕微鏡診断においては、病理
標本中の病変位置を探索するために、病理スライドを顕
微鏡ステージ上で任意方向に移動させる必要性がある。
また、同時に、観察部に対して顕微鏡レンズの焦点合わ
せを行う必要性もあるため、静止画システムでは操作性
の点において不十分であり、効率的な病変位置検索・焦
点合わせのために動画システムが必要になる。
【0009】超高精細画像を動画システムとして用いる
と、原画像データの伝送のためには、少なくとも204
8(画素)×2048(画素)×8(bit/画素)×3
(赤緑青の三原色)×60(フレーム/秒)=6ギガビ
ット/秒(Gb/s)という膨大な伝送容量が必要とな
り、これは通信業者が現在提供している最高速専用線の
伝送レートである150メガビット/秒(Mb/s)の
40倍に相当する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
の技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0011】NTSC品質あるいはHDTV品質程度の
動画像や静止画像では、特に、高解像度を要求される顕
微鏡低倍率観察時の画像品質が不足する。
【0012】また、超高精細画像は、品質としては遠隔
病理診断に十分であるが、動画像伝送に必要なビットレ
ートは6ギガビット/秒(Gb/s)にもなり、膨大な
伝送容量が求められる。このようにデータ量の大きい動
画像の伝送に必要なビットレートを低減するために、様
々な画像圧縮符号化アルゴリズムが検討されているが、
例えば、MPEG2(Moving Picture coding Experts
Group phase2)に基づく圧縮アルゴリズムを用いると、
超高精細動画像を1/40程度まで高品質に圧縮可能で
あることが明らかになっている(T.Sawabe et al.,Proc
eedings of PCS'94,Sep.1994.参照)。しかしながら、
病理顕微鏡画像の伝送にこのような圧縮符号化を適用す
るには、以下の問題がある。
【0013】(1)顕微鏡画像に基づく病理診断では、
最終的な診断は静止画に基づいて行われる。ところが、
MPEG2など既存の動画像圧縮符号化アルゴリズムは
符号化によって必ず歪みが生ずるため、動画像の1フレ
ームを静止画として診断に用いる場合、誤診につながる
可能性がある。従って、一般には、誤診率の低い診断の
ために、原画像あるいは無歪み圧縮の静止画像が必要と
される。
【0014】(2)病変部の位置検索あるいは焦点合わ
せのために必要な動画像伝送には、MPEG2等で圧縮
した動画像でも品質的には十分であると考えられるが、
超高精細画像をMPEG2等でリアルタイムで圧縮する
には膨大な演算処理が必要である。また、必要となる伝
送容量を削減するために、空間間引きや時間間引きをし
た動画像を用いると、病変部の位置検索には使用できる
ものの、焦点合わせ時には画像鮮鋭度劣化の問題から不
適当であると考えられる。
【0015】本発明の目的は、画像伝送システムにおい
て、高品質な動画像と超高品質な静止画像とをその画像
鮮鋭度を劣下させることなく少ない演算処理及び少ない
伝送容量で同時に伝送することが可能な技術を提供する
ことにある。
【0016】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0018】(1)撮像手段を有する画像入力手段と、
入力された画像信号を送信する送信手段と、画像信号を
伝送する伝送路と、伝送された画像信号を受信する受信
手段と、受信された画像信号を表示する画像表示手段と
を備えてなる画像伝送システムにおいて、画像信号の出
力側には入力側の被撮影静止物体を前記撮像手段に垂直
な方向に正確に移動させるための制御信号を発生する制
御信号発生手段を設け、画像入力側には前記制御信号に
基づいて被撮影静止物体を正確に移動させる被撮影静止
物体移動手段と、前記被撮影静止物体の移動量に基づい
て精細度を可変する精細度可変手段とを設けてなること
を特徴とする画像伝送システム。
【0019】(2)前記被撮影静止物体に移動がある場
合には、前記精細度可変手段により撮像手段の上限精細
度から精細度を低下させて画像信号を伝送して表示し、
被撮影静止物体が静止した場合には、上限精細度で画像
信号を伝送して表示する手段を備えてなることを特徴と
する画像伝送システム。
【0020】
【作用】前述した手段によれば、画像表示手段側には画
像入力手段の被撮影静止物体を撮像センサに垂直な平面
上で正確に移動させる制御信号を発生する制御信号発生
手段を設け、画像入力手段側には画像信号出力側からの
制御信号に応じて被撮影静止物体を正確に移動させる被
撮影静止物体移動手段を設けて、例えば、被撮影静止物
体に移動がある場合には撮像手段の上限精細度から精細
度を低下させて画像伝送して表示し、被撮影静止物体の
移動が停止した場合には上限精細度で画像伝送して表示
するので、高品質な動画像と超高品質な静止画像とをそ
の画像鮮鋭度を劣化させることなく少ない演算処理及び
少ない伝送容量で同時に伝送することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明について実施例と共に図面を参
照して詳細に説明する。
【0022】(実施例1)図1は本発明の画像伝送シス
テムの一実施例(実施例1)の概略構成を示すブロック
図であり、1は撮像手段(例えば、ディジタルビデオカ
メラ等)、2はディジタル画像を空間領域で二つのグル
ープに分解する画素分解器、3,4は分解された画素の
グループを蓄積するためのフレームメモリ、5,6はフ
レームメモリ3,4から伝送に必要な画像信号のみを読
み出して伝送用信号を構成する伝送制御器、7は標本の
動きを制御し実際の動きベクトル量を出力する画像入力
側のXYステージ制御器、7AはXY移動ステージ、8
は伝送制御器5,6の出力とXYステージ制御器7の出
力を多重化して伝送路に送出する多重化器、9は伝送路
14から受信した信号を画像信号と動きベクトル量とに
分離するための分離器、10は伝送された画像信号と動
きベクトル量に応じて表示画像を作成する画像再生器、
11は画像表示手段に表示する画像信号を蓄積するフレ
ームメモリ、12は画像を表示するための画像表示手段
(画像モニタ)、13は画像入力側でのXY移動ステー
ジ7Aの移動量を制御する信号を作成する画像出力側の
XYステージ制御器、14は伝送路である。
【0023】本実施例1の画像伝送システムは、図1に
示すように、画像入力側では、XYステージ制御器7に
よって制御されるXY移動ステージ7A上の標本は、撮
像手段(ディジタルビデオカメラ)1によって、ディジ
タル動画像に変換される。ディジタル動画像を構成する
画像の1枚々々を以下ではフレームと称する。
【0024】このようにして作成された動画像の各フレ
ームは、画素分解器2によって図2に示すような順番で
隣接する画素に分解され、次段のフレームメモリ3及び
4に入力される。すなわち、横方向の画素列を一つおき
に分離してA11,A12,…,B11,B12…という二つの
グループに分けて、前者の画素グループをサブフレーム
#1としてフレームメモリ3に入力し、後者の画素グル
ープをサブフレーム#2としてフレームメモリ4に入力
する。従って、フレームメモリ3及び4の内部には、撮
像手段(ディジタルビデオカメラ)1によって入力され
る上限精細度を持つ画像の、精細度が半分に低下した部
分画像が蓄積されることになる。
【0025】ここで、フレームメモリ3に入力される画
像は、本実施例1において基底精細度を確保するための
ものであり、フレームメモリ4に入力される画像は、付
加精細度を確保するためのものである。
【0026】前記伝送制御器5は、フレームメモリ3内
の画像を動きベクトルが零でない場合に新規領域内の画
素のみを多重化器8に出力し、動きベクトルが零の場合
には何も出力しない。
【0027】一方、伝送制御器6は、フレームメモリ4
内の画像のどの領域が既に送信済みであり、どの領域が
未送信であるかを表す情報の保持と、動きベクトル量に
応じて未送信画像を多重化器8に入力する。すなわち、
動きベクトルが零でない場合には、XYステージの動き
に対応してフレームメモリ4内に存在する未送信画像の
領域を表すアドレス値を更新し、動きベクトルが零の場
合には動きベクトルが非零の値を持つまで、あるいはフ
レームメモリ4内の未送信画像が無くなるまでのどちら
かの条件が満たされるまで未送信の画素値を多重化器8
に出力する。
【0028】XYステージ制御器7は、画像出力側の操
作者が指示した動きベクトル量を受けてXY移動ステー
ジ7Aを移動させた結果、実際に移動した量を動きベク
トル量として伝送制御器5,6と多重化器8に供給す
る。伝送制御器5,6で用いる動きベクトル量は、画像
出力側から送られてくる動きベクトル量を用いることも
可能であるが、XY移動ステージ7Aの移動は機械的に
行われ、指示された動きベクトル量に追随できない場合
もあるため、実際のXY移動ステージ7Aの動きベクト
ル量を伝送制御器5,6では用いている。
【0029】一方、画像信号の出力側では、画像入力側
から送信された信号が、分離器9によって画像信号と動
きベクトル量に分離される。画像再生器10では伝送さ
れたサブグループの画像をフレームメモリ11の対応す
る空間位置にロードするための信号が作成され、実際に
フレームメモリ11に蓄積される。画像再生器10内で
の処理は、分離器9によって分離された動きベクトル量
の大きさに基づいて行われる。すなわち、動きベクトル
が零でない場合には、画像入力側から伝送される情報は
基底精細度を有する新規領域の画素値のみであるので、
既に表示されている画像を動きベクトル量だけ移動して
空隙となった領域に新規領域の基底精細度の画素値を充
填する。
【0030】そして、動きベクトルが零の場合には、画
像入力側から伝送される情報は精細度を付加するための
画素値であるため、対応する位置に精細度を増やすため
に付加精細度の画素値を充填する。画像表示手段12
は、フレームメモリ11の画像信号を読み出すことによ
って画像表示手段12に画像を表示する。
【0031】XYステージ制御器13は、画像表示手段
12を観察しながら観察者が表示領域を移動させる場合
に、その移動量を指示する制御信号を発生させるための
ものである。
【0032】以上述べた画像入力側の伝送制御器5,6
と、画像出力側の画像再生器10で行われる処理を、動
きベクトルが零と非零のそれぞれの場合に対して整理す
ると、表1のようになる。
【0033】
【表1】
【0034】なお、前記実施例1では、画素を二つのサ
ブグループに分解して解像度を段階的に向上させると説
明したが、画素を三つ以上のサブグループに分解しても
前記手法によって同様の効果が得られることは当然であ
る。さらに、画素をサブグループに分解する方法とし
て、本実施例1では横方向の画素列を分離していく方法
を用いたが、これは縦方向の画素列を分離していく方法
を用いることもできる。
【0035】また、本実施例1では、精細度の制御を空
間領域における画素数の精度に基づいて行うとしている
が、1画素を表すディジタルデータの上位ビットと下位
ビットを分離して、上位ビットのグループを基底精細度
を持つサブデータ、下位ビットのグループを付加精細度
を持つサブデータとして対応づければ、やはり、本実施
例1で示した方法によって同様の効果を得ることができ
る。
【0036】次に、本実施例1の画像伝送システムの動
作原理を図3(フローチャート)及び図4(画像フレー
ムの動きを説明するための図)を用いて説明する。
【0037】図3に示すように、画像入力側では最初に
初期静止画面を出力側で表示可能な上限精細度で伝送す
る(ステップS301)。これによって、送信及び受信
システムの初期化が完了する。このとき、画像出力側の
画像表示手段12には、図4のS(1)の画像が表示され
ている。
【0038】次に、XY移動ステージ7Aの動きがある
か否かを検出し(ステップS302)、この検出された
XY移動ステージ7Aの動き情報に基づいて、動きが存
在しなければ、初期画面が静止画として表示され続け、
動きが存在すれば、動きによって新たに表示領域に含ま
れた領域のみを低精細度画像として画像表示手段12側
に送信する(ステップS303)。
【0039】図4のS(2)の画像は、動きベクトルv(1)
だけXY移動ステージ7Aが移動した後の、表示可能領
域を表している。従って、画像S(2)内の右上向斜線で
示される新規領域ΔS(2)が低精細度画像として表示さ
れている。
【0040】さらに、XY移動ステージ7Aの動きがあ
るか否かを検出し(ステップS304)、XY移動ステ
ージ7Aの動きが連続して存在すれば、前記新規領域の
低精細度画像伝送が引き続き行われる。図4のS(3)の
画像は、さらに、動きベクトルv(2)だけXY移動ステ
ージ7Aが移動した後の、表示可能領域を表している。
【0041】従って、この時点では前記のΔS(2)の領
域に加え、左上向斜線で示される新規領域ΔS(3)が低
精細度画像として表示されていることになる。
【0042】XY移動ステージ7Aの動きが止まれば、
既に、低精細画像として伝送された部分の解像度を向上
されるための情報が出力側に送信され(ステップS30
5)、表示側で表示可能な上限精細度に達した時点で送
信は終了し(ステップS306)、再び、前記ステップ
S302に戻り、XY移動ステージ7Aの動きがあるか
否かを検出して、XY移動ステージ7Aの動きが存在す
るまで同一の静止画を表示する。
【0043】図4においては、画像S(3)内に存在する
領域ΔS(2)とΔS(3)のそれぞれが上限精細度に達する
まで情報伝送が行われ、表示側では最終的に元のS(1)
画像と同じ精細度で観察することができる。再びXY移
動ステージ7Aが動き出した場合は、前記の手順が全く
同様に繰り返される。
【0044】前述したように、本実施例1の画像伝送シ
ステムは、従来の技術とは、特に、動きのある物体に対
する人間の視覚感度の低下を利用することにより、画像
入力側で画像の動きに応じて精細度を変化させる点が異
なる。
【0045】本実施例1の画像伝送システムによれば、
被撮影静止物体が移動する場合には精細度を低下させて
伝送を行い、画像が静止している間に精細度が低下して
いる領域を上限精細度まで向上させる情報を伝送する構
成としたので、常に上限精細度を有する動画像を伝送す
る場合に比べて端末コスト及び伝送コストを削減するこ
とができる。
【0046】また、前述の説明では、動きが存在する場
合に精細度を低下させるとしているが、この場合の精細
度の低下とは、画素数の低下でも良いし、画素データを
上位ビットと下位ビットに分割し、上位ビットを先に伝
送して歪みの大きい画像を表示しても良い。さらに、画
像データの伝送に際しては、データ量を削減するために
画像入力側で符号化が、画像出力側で復号化が行われる
場合もある。
【0047】(実施例2)図5は本発明を病理顕微鏡画
像伝送システムに適用した一実施例(実施例2)の概略
構成を示すブロック図であり、21は病理顕微鏡画像入
力装置、21aは動画像カメラ(撮像手段)、21bは
病理用顕微鏡、21cは病理標本スライド、21dはX
Y移動ステージ、21eはXY移動ステージコントロー
ラ、22は画像信号送信回路、23は伝送回路、24は
画像入力側に設けられているXY移動ステージコントロ
ール信号受信回路、25は入力側の伝送路、26は出力
側の伝送回路、27は画像信号受信回路、28は画像出
力側に設けられているXY移動ステージコントロール信
号送信回路、29は画像表示手段(画像表示モニタ)で
ある。
【0048】本実施例の病理顕微鏡画像伝送システム
は、図5に示すように、病理顕微鏡画像入力装置21の
動画像カメラ21aで撮像された画像は、画像信号送信
回路22で画像信号に変換されて画像入力側の伝送回路
23に送られる。この画像信号は伝送回路23及び伝送
路25を通して画像出力側の伝送回路26に送られる。
送られた画像信号は、画像出力側の伝送回路26に受信
され、画像信号受信回路27を通って画像表示手段(画
像表示モニタ)29に表示される。
【0049】一方、画像出力側に設けられているXY移
動ステージコントロール信号送信回路28は、入力側の
病理標本スライド21cを動画像カメラ21aに垂直な
方向に正確に移動させるための制御信号を送出する。こ
の制御信号は、伝送回路26、伝送路25、伝送回路2
3を通って画像入力側に設けられているXY移動ステー
ジコントロール信号受信回路24に入力される。この入
力された制御信号は、XY移動ステージコントローラ2
1eに入力され、XY移動ステージコントローラ21e
はこの入力された制御信号に基づいてXY移動ステージ
21dを移動させて病理標本スライド21cを正確に移
動させ、その移動量を用いて画像の空間及び時間解像
度、歪み等の精細度を可変する。これによって病理標本
スライド21cに移動がある場合には動画像カメラ(撮
像センサ)21aの上限精細度から精細度を低下させて
画像伝送して表示し、被撮影静止物体が静止した場合に
は上限精細度で画像伝送して表示する。
【0050】本実施例2によれば、病理標本スライド2
1cがXY移動ステージ21d上で動画像カメラ21a
に垂直な方向に遠隔操作で動かされ、この移動装置とし
てパルスモーター等を用い、パルス数カウンタ及び位置
検出センサを利用すれば、動画モードにおいて病理スラ
イドの移動量及び速度を正確に測定することができ、か
つ、XY移動ステージ21dの停止により静止画モード
の検出ができるので、動画モード時には、移動分の画素
のみを補間的に伝送し、静止画モード時には、原画像あ
るいは無歪み圧縮画像を伝送することができる。
【0051】また、病理遠隔診断の性格上、原画像ある
いは無歪み圧縮画像1枚を1秒程度の時間で伝送できれ
ば実用上問題ない。実際、超高精細静止画像1枚のデー
タ量は約100メガビット(Mbit)であり、150
メガビット/秒(Mb/s)の高速専用回線を用いれ
ば、1秒以内の伝送が可能である。
【0052】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0053】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0054】(1)画像伝送システムにおいて、被撮影
物体が静止物であり、それを撮像手段に垂直な方向に移
動させた場合、被撮影静止物体に移動のある時には精細
度を低下させて伝送を行い、被撮影静止物体に移動のな
い間に移動により精細度が低下している領域を上限精細
度まで向上させる情報を伝送する構成としたので、高品
質な動画像と超高品質な静止画像とをその画像鮮鋭度を
劣化させることなく少ない演算処理及び少ない伝送容量
で同時に伝送することができる。
【0055】また、常に上限精細度を有する動画像を伝
送する場合に比べて端末コスト及び伝送コストを削減す
ることができる。
【0056】(2)動画像伝送を簡易な処理装置を用い
て低コストで画像伝送システムが実現できる。
【0057】(3)病理診断において、病変部の検索に
高品質の動画像を用いるので、操作性が向上し、実際の
診断を下す場合には無歪の超高品質な静止画像を用いて
正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像伝送システムの一実施例(実施例
1)の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例1のシステムの上限精細度を持つフレ
ーム(フルフレーム)を画素分解によって基底精細度と
付加精細度を受け持つ二つのフレーム(サブフレーム)
に分ける方法を説明するための図である。
【図3】本実施例1の画像伝送システムの動作原理の概
要を説明するための代表的なアルゴリズムのフローチャ
ートである。
【図4】本実施例1の動きを持つフレームにおいて、動
きに応じて精細度を段階的に変化させて伝送を行う手順
を説明するための図である。
【図5】本発明を病理顕微鏡画像伝送システムに適用し
た一実施例(実施例2)の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図6】従来の病理顕微鏡画像を伝送路を介して遠隔地
へ伝送し、画像モニタで診断を行う遠隔病理診断システ
ムの一般的な構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…撮像手段(ディジタルビデオカメラ)、2…画素分
解器、3,4…フレームメモリ、5,6…伝送制御器、
7…XYステージ制御器、7A…XY移動ステージ、8
…多重化器、9…分離器、10…画像再生器、11…フ
レームメモリ、12…画像表示手段(画像表示モニ
タ)、13…XYステージ制御器、21…病理顕微鏡画
像入力装置、21a…動画像カメラ、21b…病理用顕
微鏡、21c…病理標本スライド、21d…XY移動ス
テージ、21e…XY移動ステージコントローラ、22
…画像信号送信回路、23,26…伝送回路、24…X
Y移動ステージコントロール信号受信回路、25…伝送
路、27…画像信号受信回路、28…XY移動ステージ
コントロール信号送信回路、29…画像表示手段(画像
表示モニタ)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段を有する画像入力手段と、入力
    された画像信号を送信する送信手段と、画像信号を伝送
    する伝送路と、伝送された画像信号を受信する受信手段
    と、受信された画像信号を表示する画像表示手段とを備
    えてなる画像伝送システムにおいて、画像信号の出力側
    には入力側の披撮影静止装置を前記撮像手段に垂直な方
    向に正確に移動させるための制御信号を発生する制御信
    号発生手段を設け、画像入力側には前記制御信号に基づ
    いて被撮影静止物体を正確に移動させる被撮影静止物体
    移動手段と、前記被撮影静止物体の移動量に基づいて精
    細度を可変する精細度可変手段とを設けてなることを特
    徴とする画像伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記被撮影静止物体に移動がある場合に
    は、前記精細度可変手段により撮像手段の上限精細度か
    ら精細度を低下させて画像信号を伝送して表示し、被撮
    影静止物体が静止した場合には、上限精細度で画像信号
    を伝送して表示する手段を備えてなることを特徴とする
    請求項1に記載される画像伝送システム。
JP7154246A 1995-06-21 1995-06-21 画像伝送システム Pending JPH099127A (ja)

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JP (1) JPH099127A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6536825B2 (en) 2000-05-09 2003-03-25 Lear Corporation Control panel for a vehicle
JP2006145793A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Olympus Corp 顕微鏡画像撮像システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6536825B2 (en) 2000-05-09 2003-03-25 Lear Corporation Control panel for a vehicle
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