JPH0990104A - 光学部品およびその製造方法 - Google Patents

光学部品およびその製造方法

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JPH0990104A
JPH0990104A JP7270611A JP27061195A JPH0990104A JP H0990104 A JPH0990104 A JP H0990104A JP 7270611 A JP7270611 A JP 7270611A JP 27061195 A JP27061195 A JP 27061195A JP H0990104 A JPH0990104 A JP H0990104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な耐熱性およびエッチング耐性を有する
マイクロレンズなどの微小な光学部品を簡単な製造工程
で製造する。 【解決手段】 製造すべき光学部品、例えばマイクロレ
ンズに対応する形状の開口2aを有するレジストパター
ン2をSi基板1上に形成し、このレジストパターン2
をマスクとしてSi基板1上に液相CVD法などにより
流動性を有する透明な無機材料、例えばSiO2 膜3を
形成する。次に、レジストパターン2を除去した後、例
えば400℃程度の低温で熱処理を行ってSiO2 膜3
を固化させ、例えばマイクロレンズ4を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学部品および
その製造方法に関し、特に、微小な光学部品、例えばマ
イクロレンズの製造に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】集光や光による信号のやりとりを行う光
集積回路(OIC)などにおいて、マイクロレンズは重
要な光学部品である。従来、このマイクロレンズのうち
例えば電荷結合素子(CCD)に用いられているもの
は、有機樹脂製のレジストを原料に用い、このレジスト
を基体上に塗布した後、そのエッチバックやフローを行
うことにより製造されていた(例えば、特開平5−48
057号公報および特開平6−140611号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような有機樹脂製のレジストにより製造されたマイクロ
レンズは、その製造後のプロセス温度を、少なくとも2
00℃以下にする必要があった。このため、マイクロレ
ンズ製造後のプロセスの自由度は制限されたものになら
ざるを得なかった。また、マイクロレンズの材料に有機
樹脂製のレジストを用いていることから、エッチング耐
性が低いという問題があった。さらに、マイクロレンズ
の製造工程は複雑であるので、これを簡略化することが
望まれていた。
【0004】したがって、この発明の目的は、十分な耐
熱性およびエッチング耐性を有するマイクロレンズなど
の微小な光学部品を簡単な製造工程で製造することがで
きる光学部品の製造方法およびそのような製造方法によ
り製造される十分な耐熱性およびエッチング耐性を有す
るマイクロレンズなどの微小な光学部品を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明による光学部品は、透明な無
機材料からなり、かつ少なくとも一方向の寸法が10μ
m以下であることを特徴とする。
【0006】この発明の第1の発明において、透明な無
機材料は、典型的には、二酸化シリコンまたは窒化シリ
コンである。
【0007】この発明の第2の発明による光学部品は、
第1の透明な無機材料からなる芯部と、芯部を覆うよう
に設けられた、第1の透明な無機材料の屈折率よりも屈
折率が高い第2の透明な無機材料からなる外周部とから
なり、少なくとも一方向の寸法が10μm以下であるこ
とを特徴とする。
【0008】この発明の第2の発明の一実施形態におい
て、第1の透明な無機材料は二酸化シリコンであり、第
2の透明な無機材料は窒化シリコンである。
【0009】この発明の第1の発明および第2の発明に
おいて、光学部品の少なくとも一方向の寸法は、光学部
品の用途に応じて、5μm以下であることも、3μm以
下であることもあり、さらには1μm以下であることも
ある。
【0010】この発明の第3の発明による光学部品の製
造方法は、基体上に流動性を有する透明な無機材料を選
択的に形成した後、透明な無機材料を固化させるように
したことを特徴とする。
【0011】この発明の第3の発明の一実施形態におい
ては、製造すべき光学部品に対応する形状の開口を有す
るパターンを基体上に形成し、このパターンをマスクと
して基体上に透明な無機材料を選択的に形成する。
【0012】ここで、このパターンの材料としては、光
学部品の製造後にこのパターンだけを選択的に除去する
ことができるものが用いられ、具体的には、例えば、ネ
ガ型レジスト、窒化シリコン、多結晶シリコンなどが用
いられる。このうちネガ型レジストは、その形成および
除去を簡単に行うことができるので、製造プロセスの簡
略化を図る上で有利である。また、例えば、光学部品の
材料として二酸化シリコンを用いる場合、このパターン
の材料として窒化シリコンまたは多結晶シリコンを用い
ると、それぞれの材料のエッチング特性の差により、パ
ターンだけを容易に選択的に除去することができる。
【0013】この発明の第3の発明の典型的な一実施形
態においては、ゾル−ゲル反応を利用した液相CVD法
により透明な無機材料を形成する。
【0014】この発明の第3の発明において、透明な無
機材料は、典型的には、二酸化シリコンまたは窒化シリ
コンである。
【0015】この発明の第4の発明による光学部品の製
造方法は、基体上に流動性を有する第1の透明な無機材
料を選択的に形成した後、第1の透明な無機材料を固化
させることにより芯部を形成する工程と、芯部を覆うよ
うに第1の透明な無機材料の屈折率よりも屈折率が高い
第2の透明な無機材料からなる外周部を形成する工程と
を有することを特徴とする。
【0016】この発明の第4の発明の一実施形態におい
ては、製造すべき光学部品に対応する形状の開口を有す
るパターンを基体上に形成し、このパターンをマスクと
して基体上に第1の透明な無機材料を選択的に形成す
る。
【0017】ここで、このパターンの材料としては、こ
の発明の第3の発明において述べたと同様なものが用い
られる。
【0018】この発明の第4の発明の一実施形態におい
ては、ゾル−ゲル反応を利用した液相CVD法により第
1の透明な無機材料を形成し、プラズマCVD法により
第2の透明な無機材料を形成する。
【0019】この発明の第4の発明の一実施形態におい
ては、第1の透明な無機材料は二酸化シリコンであり、
第2の透明な無機材料は窒化シリコンである。
【0020】この発明において、光学部品は、典型的に
は、マイクロレンズである。このマイクロレンズには、
円形レンズのほか、ロッドレンズなどが含まれる。
【0021】この発明によれば、光学部品の材料である
透明な無機材料として二酸化シリコンや窒化シリコンな
どの耐熱性絶縁体を用いることにより、材料だけで考え
ると光学部品製造後のプロセス温度は1000℃程度ま
で許容することができる。また、エッチング耐性も、有
機樹脂製のレジストと比較すると、はるかに優れてい
る。
【0022】さらに、第1の透明な無機材料からなる芯
部を覆うように第1の透明な無機材料の屈折率よりも屈
折率が高い第2の透明な無機材料からなる外周部を形成
して光学部品を二重構造とすることにより、集光力を高
めることができる。
【0023】また、流動性を有する透明な無機材料を基
体上に選択的に形成するだけで、その無機材料自身が有
する表面張力により、光学部品に必要な球面や円筒面が
自然に(自発的に)形成されるため、これらの球面や円
筒面を形成するための工程が不要となり、その分だけ製
造工程が簡略化される。また、光学部品に対応する形状
の開口を有するパターンをリソグラフィー技術を利用し
て形成し、これをマスクとして用いて基体上に無機材料
を選択的に形成することにより、リソグラフィーの解像
度によって決まる限界寸法程度まで光学部品の寸法を縮
小することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0025】図1は、この発明の第1の実施形態による
マイクロレンズの製造方法を示す断面図である。
【0026】この第1の実施形態によるマイクロレンズ
の製造方法においては、図1Aに示すように、まず、シ
リコン(Si)基板1上に、マイクロレンズの型となる
中空の半球またはドーム形状の開口2aが二次元アレイ
状に複数配置されたレジストパターン2をフォトリソグ
ラフィー法により形成する。このレジストパターン2の
平面形状を図2に示す。この場合、このレジストパター
ン2は、ネガ型レジストにより形成される。このレジス
トパターン2は、具体的には、Si基板1上にネガ型レ
ジストを塗布し、このネガ型レジストを、製造すべきマ
イクロレンズの反転パターン形状に露光した後、このネ
ガ型レジストの現像を行って未露光の部分を除去するこ
とにより形成することができる。ここで、ネガ型レジス
トは、露光された部分だけが縮合し、この部分が現像後
に残され、このとき現像による除去部の側面は逆テーパ
ー状の湾曲面となることにより、上述のように中空の半
球またはドーム形状の開口2aが形成される。
【0027】次に、真空乾燥やプラズマ照射を行うこと
により、レジストパターン2を硬化させる。
【0028】次に、図1Bに示すように、ゾル−ゲル反
応を利用した液相CVD法により二酸化シリコン(Si
2 )膜3の成長を行う。このSiO2 膜3は、成長温
度を例えば0℃程度に設定して成長を行うことにより、
高い流動性を示すものが得られ、その表面張力により、
レジストパターン2の開口2aの内部においてSi基板
1上に半球またはドーム形状に成長する。なお、図示は
省略するが、このSiO2 膜3は、レジストパターン2
上にも薄く成長する。
【0029】次に、酸素プラズマを用いたアッシング処
理によりレジストパターン2を除去する。このとき、レ
ジストパターン2上に薄く成長したSiO2 膜(図示せ
ず)は、リフトオフにより除去される。次に、低温で熱
処理を行うことにより、SiO2 膜3中に含まれるOH
基を除去し、このSiO2 膜3を固化させる。この熱処
理は、具体的には、例えば400℃で15分程度行う。
これによって、図1Cに示すように、SiO2 からなる
マイクロレンズ4が二次元アレイ状に形成される。この
ときの平面形状を図3に示す。
【0030】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、耐熱性絶縁体であるSiO2 をマイクロレンズ4の
材料として用いているので、マイクロレンズ4の製造後
のプロセス温度は1000℃程度まで許容することがで
き、有機樹脂製のレジストなどと比較してはるかに高い
耐熱性を得ることができる。また、優れたエッチング耐
性を得ることもできる。このため、マイクロレンズ4の
製造後のプロセスの自由度が高い。さらに、レジストパ
ターン2をマスクとして液相CVD法によりSiO2
3の成長を行うだけでマイクロレンズ4に必要な球面が
自発的に形成されるので、この球面を形成するための工
程が不要であり、このため製造工程の簡略化を図ること
ができる。また、レジストパターン2の開口2aの直径
はフォトリソグラフィーの解像度によって決まる限界寸
法程度まで縮小することができるので、直径が1μm以
下の極めて微小なマイクロレンズ4を製造することもで
きる。
【0031】この第1の実施形態によるマイクロレンズ
の製造方法は、例えば、CCDにおける各画素の受光セ
ル上に設けられるマイクロレンズ(オンチップマイクロ
レンズ)の製造に用いて好適なものである。
【0032】図4は、この発明の第2の実施形態による
マイクロレンズの製造方法を示す断面図である。
【0033】この第2の実施形態によるマイクロレンズ
の製造方法においては、図4Aに示すように、まず、S
i基板1上に、第1の実施形態と同様にして、マイクロ
レンズの型となるレジストパターン2を形成する。ただ
し、この場合、このレジストパターン2は、製造すべき
マイクロレンズの高さに比べて十分に薄く形成する。こ
の後、真空乾燥やプラズマ照射を行うことにより、この
レジストパターン2を硬化させる。
【0034】次に、図4Bに示すように、第1の実施形
態と同様にして、液相CVD法によりSiO2 膜3の成
長を行う。第1の実施形態におけると同様に、このSi
2膜3は、成長温度を例えば0℃程度に設定して成長
を行うことにより、高い流動性を示すものが得られ、そ
の表面張力により、レジストパターン2の開口2aの内
部におけるSi基板1上に自発的に半球またはドーム形
状に成長する。
【0035】次に、第1の実施形態と同様にして、酸素
プラズマを用いたアッシング処理により、レジストパタ
ーン2を、その上に成長した薄いSiO2 膜(図示せ
ず)とともに除去する。次に、低温で熱処理を行うこと
により、SiO2 膜3中に含まれるOH基を除去し、こ
のSiO2 膜3を固化させる。この熱処理は、具体的に
は、例えば400℃で15分程度行う。これによって、
図4Cに示すように、SiO2 からなるマイクロレンズ
4が二次元アレイ状に形成される。
【0036】この第2の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0037】図5は、この発明の第3の実施形態による
マイクロロッドレンズの製造方法を示す断面図である。
【0038】この第3の実施形態によるマイクロロッド
レンズの製造方法においては、図5Aに示すように、ま
ず、Si基板1上に、マイクロロッドレンズの型となる
半円またはドーム状の断面形状を有するストライプ状の
開口2bが互いに平行に配置されたレジストパターン2
をフォトリソグラフィー法により形成する。このレジス
トパターン2の平面形状を図6に示す。このレジストパ
ターン2は、第1の実施形態と同様な方法で形成する。
【0039】次に、真空乾燥やプラズマ照射を行うこと
により、レジストパターン2を硬化させる。
【0040】次に、図5Bに示すように、第1の実施形
態と同様にして、液相CVD法によりSiO2 膜3の成
長を行う。第1の実施形態におけると同様に、このSi
2膜3は、成長温度を例えば0℃程度に設定して成長
を行うことにより、高い流動性を示すものが得られ、そ
の表面張力により、レジストパターン2の開口2bの内
部においてSi基板1上に自発的に半球またはドーム状
の断面形状を有するロッド状に成長する。
【0041】次に、第1の実施形態と同様にして、酸素
プラズマを用いたアッシング処理によりレジストパター
ン2を除去する。このとき、レジストパターン2上に薄
く成長したSiO2 膜(図示せず)は、リフトオフによ
り除去される。次に、低温で熱処理を行うことにより、
SiO2 膜3中に含まれるOH基を除去し、このSiO
2 膜3を固化させる。この熱処理は、具体的には、例え
ば400℃で15分程度行う。これによって、図5Cに
示すように、SiO2 からなるマイクロロッドレンズ5
が形成される。このときの平面形状を図7に示す。
【0042】以上のように、この第3の実施形態によれ
ば、SiO2 からなるマイクロロッドレンズ5を製造す
ることができ、しかも第1の実施形態と同様な種々の利
点を得ることができる。
【0043】図8は、この発明の第4の実施形態による
マイクロロッドレンズの製造方法を示す断面図である。
【0044】この第4の実施形態によるマイクロロッド
レンズの製造方法においては、図8Aに示すように、ま
ず、Si基板1上に、第3の実施形態と同様にして、マ
イクロロッドレンズの型となる半円またはドーム状の断
面形状を有するストライプ状の開口2bが互いに平行に
配置されたレジストパターン2をフォトリソグラフィー
法により形成する。このレジストパターン2の平面形状
は図6に示すものと同様である。
【0045】次に、真空乾燥やプラズマ照射を行うこと
により、レジストパターン2を硬化させる。
【0046】次に、レジストパターン2をマスクとして
Si基板1を等方性エッチングによりエッチングして半
球またはドーム状の断面形状を有するストライプ状の穴
1aを形成する。
【0047】次に、図5Bに示すように、第1の実施形
態と同様にして、液相CVD法によりSiO2 膜3の成
長を行う。第1の実施形態におけると同様に、このSi
2膜3は、成長温度を例えば0℃程度に設定して成長
を行うことにより、高い流動性を示すものが得られ、そ
の表面張力により、レジストパターン2の開口2aの内
部においてSi基板1上に自発的に半球またはドーム状
の断面形状を有するロッド状に成長する。
【0048】次に、第1の実施形態と同様にして、酸素
プラズマを用いたアッシング処理によりレジストパター
ン2を除去する。このとき、レジストパターン2上に薄
く成長したSiO2 膜(図示せず)は、リフトオフによ
り除去される。次に、低温で熱処理を行うことにより、
SiO2 膜3中に含まれるOH基を除去し、このSiO
2 膜3を固化させる。この熱処理は、具体的には、例え
ば400℃で15分程度行う。これによって、図8Cに
示すように、SiO2 からなるマイクロロッドレンズ5
が形成される。
【0049】この第4の実施形態によれば、円形断面の
マイクロロッドレンズ5を製造することができるほか、
第3の実施形態と同様な利点を得ることができる。
【0050】図9は、この発明の第5の実施形態による
マイクロレンズの製造方法を示す断面図である。この第
5の実施形態によるマイクロレンズは、芯部と外周部と
からなる二重構造を有するものである。
【0051】この第5の実施形態によるマイクロレンズ
の製造方法においては、図9Aに示すように、まず、S
i基板1上に、第1の実施形態と同様にして、マイクロ
レンズの型となる中空の半球またはドーム形状の開口2
aが二次元アレイ状に複数配置されたレジストパターン
2をフォトリソグラフィー法により形成する。このレジ
ストパターン2の平面形状は、図2に示すものと同様で
ある。
【0052】次に、真空乾燥やプラズマ照射を行うこと
により、レジストパターン2を硬化させる。
【0053】次に、図9Bに示すように、第1の実施形
態と同様にして、液相CVD法によりSiO2 膜3の成
長を行う。第1の実施形態におけると同様に、このSi
2膜3は、成長温度を例えば0℃程度に設定して成長
を行うことにより、高い流動性を示すものが得られ、そ
の表面張力により、レジストパターン2の開口2aの内
部においてSi基板1上に半球またはドーム形状に成長
する。
【0054】次に、第1の実施形態と同様にして、酸素
プラズマを用いたアッシング処理によりレジストパター
ン2を除去する。このとき、レジストパターン2上に薄
く成長したSiO2 膜(図示せず)は、リフトオフによ
り除去される。次に、低温で熱処理を行うことにより、
SiO2 膜3中に含まれるOH基を除去し、このSiO
2 膜3を固化させる。この熱処理は、具体的には、例え
ば400℃で15分程度行う。これによって、図9Cに
示すように、マイクロレンズ形状の固化したSiO2
3が二次元アレイ状に形成される。このときの平面形状
は、図3に示すものと同様である。
【0055】次に、図9Dに示すように、例えばプラズ
マCVD法により窒化シリコン(SiNx )膜6の成長
を行う。このとき、このSiNx 膜6は、SiO2 膜3
上にこれを覆うように均一な厚さで成長する。
【0056】これによって、SiO2 膜3からなる芯部
と、この芯部を覆うように設けられたこのSiO2 膜3
よりも屈折率が高いSiNx 膜6からなる外周部とから
なる二重構造のマイクロレンズ4が製造される。
【0057】以上のように、この第5の実施形態によれ
ば、ともに耐熱性絶縁体であるSiO2 およびSiNx
をマイクロレンズ4の材料として用いていることによ
り、第1の実施形態と同様な種々の利点を得ることがで
きるほか、マイクロレンズ4の外周部が芯部のSiO2
膜3よりも屈折率が高いSiNx 膜6からなるので、高
い集光力を得ることができる。また、このマイクロレン
ズ4は、SiO2 膜3およびSiNx 膜6が薄くても集
光力があるため、構造の平坦化の点でも有利である。
【0058】図10は、この発明の第6の実施形態によ
るマイクロロッドレンズの製造方法を示す断面図であ
る。この第6の実施形態によるマイクロロッドレンズ
は、芯部と外周部とからなる二重構造を有するものであ
る。
【0059】この第6の実施形態によるマイクロロッド
レンズの製造方法においては、図10Aに示すように、
まず、Si基板1上に、第1の実施形態と同様にして、
マイクロロッドレンズの型となる半円またはドーム状の
断面形状を有する開口2bが互いに平行に配置されたレ
ジストパターン2をフォトリソグラフィー法により形成
する。このレジストパターン2の平面形状は、図6に示
すと同様である。
【0060】次に、真空乾燥やプラズマ照射を行うこと
により、レジストパターン2を硬化させる。
【0061】次に、図10Bに示すように、第1の実施
形態と同様にして液相CVD法によりSiO2 膜3の成
長を行う。第1の実施形態におけると同様に、このSi
2膜3は、成長温度を例えば0℃程度に設定して成長
を行うことにより、高い流動性を示すものが得られ、そ
の表面張力により、レジストパターン2の開口2bの内
部においてSi基板1上に半円またはドーム状の断面形
状のロッド状に成長する。
【0062】次に、第1の実施形態と同様にして、酸素
プラズマを用いたアッシング処理によりレジストパター
ン2を除去する。このとき、レジストパターン2上に薄
く成長したSiO2 膜(図示せず)は、リフトオフによ
り除去される。次に、低温で熱処理を行うことにより、
SiO2 膜3中に含まれるOH基を除去し、このSiO
2 膜3を固化させる。この熱処理は、具体的には、例え
ば400℃で15分程度行う。これによって、図10C
に示すように、マイクロロッドレンズ形状の固化したS
iO2 膜3が互いに平行に形成される。このときの平面
形状は、図7に示すと同様である。
【0063】次に、図10Dに示すように、第5の実施
形態と同様にして、例えばプラズマCVD法によりSi
x 膜6の成長を行う。このとき、このSiNx 膜6
は、SiO2 膜3上にこれを覆うように均一な厚さで成
長する。
【0064】これによって、SiO2 膜3からなる芯部
と、この芯部を覆うように設けられたこのSiO2 膜3
よりも屈折率が高いSiNx 膜6からなる外周部とから
なる二重構造のマイクロロッドレンズ5が製造される。
【0065】以上のように、この第6の実施形態によれ
ば、ともに耐熱性絶縁体であるSiO2 およびSiNx
をマイクロロッドレンズ5の材料として用いていること
により、第1の実施形態と同様な種々の利点を得ること
ができるほか、マイクロロッドレンズ5の外周部が芯部
のSiO2 膜3よりも屈折率が高いSiNx 膜6からな
るので、高い集光力を得ることができる。また、このマ
イクロロッドレンズ5は、SiO2 膜3およびSiNx
膜6が薄くても集光力があるため、構造の平坦化の点で
も有利である。
【0066】以上、この発明の実施形態につき具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定される
ものでなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形
が可能である。
【0067】例えば、上述の第1〜第6の実施形態にお
いては、酸素プラズマを用いたアッシング処理によりレ
ジストパターン2を除去しているが、このレジストパタ
ーン2の除去は、例えばアセトンを用いた超音波洗浄に
より行ってもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光学部品の材料として透明な無機材料を用いている
ことにより、十分な耐熱性およびエッチング耐性を有す
るマイクロレンズなどの微小な光学部品を簡単な製造工
程で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるマイクロレン
ズの製造方法を説明するための断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態によるマイクロレン
ズの製造方法において用いるレジストパターンの平面形
状を示す平面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態によるマイクロレン
ズの製造方法により製造されたマイクロレンズの平面形
状を示す平面図である。
【図4】この発明の第2の実施形態によるマイクロレン
ズの製造方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第3の実施形態によるマイクロロッ
ドレンズの製造方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第3の実施形態によるマイクロロッ
ドレンズの製造方法において用いるレジストパターンの
平面形状を示す平面図である。
【図7】この発明の第3の実施形態によるマイクロロッ
ドレンズの製造方法により製造されたマイクロロッドレ
ンズの平面形状を示す平面図である。
【図8】この発明の第4の実施形態によるマイクロロッ
ドレンズの製造方法を説明するための断面図である。
【図9】この発明の第5の実施形態によるマイクロレン
ズの製造方法を説明するための断面図である。
【図10】この発明の第6の実施形態によるマイクロロ
ッドレンズの製造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 レジストパターン 2a、2b 開口 3 SiO2 膜 4 マイクロレンズ 5 マイクロロッドレンズ 6 SiNx

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な無機材料からなり、かつ少なくと
    も一方向の寸法が10μm以下であることを特徴とする
    光学部品。
  2. 【請求項2】 上記透明な無機材料は二酸化シリコンま
    たは窒化シリコンであることを特徴とする請求項1記載
    の光学部品。
  3. 【請求項3】 上記光学部品はマイクロレンズであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光学部品。
  4. 【請求項4】 第1の透明な無機材料からなる芯部と、 上記芯部を覆うように設けられた、上記第1の透明な無
    機材料の屈折率よりも屈折率が高い第2の透明な無機材
    料からなる外周部とからなり、 少なくとも一方向の寸法が10μm以下であることを特
    徴とする光学部品。
  5. 【請求項5】 上記第1の透明な無機材料は二酸化シリ
    コンであり、上記第2の透明な無機材料は窒化シリコン
    であることを特徴とする請求項4記載の光学部品。
  6. 【請求項6】 上記光学部品はマイクロレンズであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の光学部品。
  7. 【請求項7】 基体上に流動性を有する透明な無機材料
    を選択的に形成した後、上記透明な無機材料を固化させ
    るようにしたことを特徴とする光学部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 製造すべき光学部品に対応する形状の開
    口を有するパターンを上記基体上に形成し、上記パター
    ンをマスクとして上記基体上に上記透明な無機材料を選
    択的に形成するようにしたことを特徴とする請求項7記
    載の光学部品の製造方法。
  9. 【請求項9】 ゾル−ゲル反応を利用した液相CVD法
    により上記透明な無機材料を形成するようにしたことを
    特徴とする請求項7記載の光学部品の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記透明な無機材料は二酸化シリコン
    または窒化シリコンであることを特徴とする請求項7記
    載の光学部品の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記光学部品はマイクロレンズである
    ことを特徴とする請求項7記載の光学部品の製造方法。
  12. 【請求項12】 基体上に流動性を有する第1の透明な
    無機材料を選択的に形成した後、上記第1の透明な無機
    材料を固化させることにより芯部を形成する工程と、 上記芯部を覆うように上記第1の透明な無機材料の屈折
    率よりも屈折率が高い第2の透明な無機材料からなる外
    周部を形成する工程とを有することを特徴とする光学部
    品の製造方法。
  13. 【請求項13】 製造すべき光学部品に対応する形状の
    開口を有するパターンを上記基体上に形成し、上記パタ
    ーンをマスクとして上記基体上に上記第1の透明な無機
    材料を選択的に形成するようにしたことを特徴とする請
    求項12記載の光学部品の製造方法。
  14. 【請求項14】 ゾル−ゲル反応を利用した液相CVD
    法により上記第1の透明な無機材料を形成するようにし
    たことを特徴とする請求項12記載の光学部品の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 プラズマCVD法により上記第2の透
    明な無機材料を形成するようにしたことを特徴とする請
    求項12記載の光学部品の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記第1の透明な無機材料は二酸化シ
    リコンであり、上記第2の透明な無機材料は窒化シリコ
    ンであることを特徴とする請求項12記載の光学部品の
    製造方法。
  17. 【請求項17】 上記光学部品はマイクロレンズである
    ことを特徴とする請求項12記載の光学部品の製造方
    法。
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