JPH0989796A - 光走査装置及び異物検査装置 - Google Patents

光走査装置及び異物検査装置

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JPH0989796A
JPH0989796A JP7267741A JP26774195A JPH0989796A JP H0989796 A JPH0989796 A JP H0989796A JP 7267741 A JP7267741 A JP 7267741A JP 26774195 A JP26774195 A JP 26774195A JP H0989796 A JPH0989796 A JP H0989796A
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Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大面積を高速かつ常に一定の偏光状態の光ビー
ムで走査することのできる光走査装置及び異物検査装置
を実現し難かつた。 【解決手段】光源から発射された光束が被照射物に入射
するように光束に偏向を与える光偏向手段と、被照射物
に入射する光束が被照射物に対して一定の偏光状態とな
るように光束の偏光状態を調整する偏光状態調整手段
と、光偏向手段によつて偏向された光束が被照射物を走
査するように光偏向手段及び偏光状態調整手段を一体に
回転させる回転駆動手段とで光走査装置を構成するよう
にしたことにより、被照射物に対して光束を高速走査さ
せながら常に一定の偏光状態で入射させることができ、
かくして大面積を一定の偏光状態の光束に高速走査させ
得る光走査装置を実現できる。またこの光走査装置を用
いて異物検査装置を構築することにより大面積を一定の
偏光状態の光束で高速走査し得る異物検査装置を実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光走査装置及び異物
検査装置に関し、例えば液晶製造用マスク等の大型基板
の表面における異物の有無等を検査する異物検査装置に
適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、異物検査装置においては、集光し
た光ビームに被検査基板の被検査面を走査させ、この際
この被検査面上に付着した異物が発生させる散乱光を周
囲に配設された複数の受光素子によつて受光し得るよう
になされており、かくしてこれら各受光素子の出力に基
づいて被検査基板の被検査面における異物の有無等を検
出し得るようになされている。
【0003】この場合このような異物検査装置では、集
光した光ビームに被検査基板の被検査面を走査させる方
法として、レーザ光源から発射された光ビームをガルバ
ノミラーやポリゴンミラー等のスキヤナによつて被検査
基板の被検査面に向けて偏向すると共に、これをfθレ
ンズやfsin -1θレンズ等の集光レンズを介して被検査
基板の被検査面上に集光する方法が広く用いられてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが異物検査装置
の光学系をこのように構成した場合、被検査基板が大型
化すると集光レンズとして画角の大きなものが必要にな
る。しかしながら大画角の集光レンズを光学的に小さい
収差で設計し、製造することは、非常に困難な問題があ
つた。またかかる構成の異物検査装置では、集光した光
ビームに被検査基板の被検査面を走査させる方法として
上述のようにガルバノミラーやポリゴンミラーを用いて
いるが、ガルバノミラーは往復運動によりスキヤン周波
数の上限が決定されるため検査速度が制限され、またポ
リゴンミラーは面間の面倒れ補正が非常に困難な問題が
あるなど、理想的な光学性能を達成することが難しい問
題があつた。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、大面積を高速に走査することのできる光走査装置及
び異物検査装置を提供することを目的とする。
【0006】さらに例えばガラス基板などではS偏光波
よりもP偏光波の方が反射率が高く、また金属材からな
るパターンが形成された基板では入射光がP偏光波の方
がS偏光波のときよりもパターンエツジにおいて散乱光
が発生し易いことが知られている。従つて上述のような
異物検査装置では、被検査基板の被検査面を常にS偏光
波でなる光ビームによつて走査するようにした方がより
精度良く異物検査を行い得るものと考えられる。
【0007】従つて例えば大面積を高速かつ入射面に対
して常に一定の偏光状態の光ビームで走査させ得るよう
な光学系を構築することができれば、従来の異物検査装
置に比べてより検査効率が良く、検査精度の良い異物検
査装置を構成し得るものと考えられる。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、大面積を高速かつ常に一定の偏光状態の光ビームで
走査することのできる光走査装置及び異物検査装置を提
案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、光源(1)から発射された光
束(L11)が被照射物(21)に入射するように光束
(L11)に偏向を与える光偏向手段(4)、(44)
と、被照射物(21)に入射する光束(L11)が被照
射物(21)に対して一定の偏光状態となるように光束
(L11)の偏光状態を調整する偏光状態調整手段
(3)、(41)と、光偏向手段(4)、(44)によ
つて偏向された光束(L11)が被照射物(21)を走
査するように光偏向手段(4)、(44)及び偏光状態
調整手段(3)、(41)を一体に回転させる回転駆動
手段(1、2)、(1、40)とで光走査装置を構成す
るようにした。
【0010】また第2の発明においては、被検査物(2
1)の被検査面(21A)に付着した異物の有無を検査
する異物検査装置において、光束(L11)を発射する
光源(11)と、光源(11)から発射された光束(L
11)が被検査物(21)の被検査面(21A)に入射
するように光束(L11)に偏向を与える光偏向手段
(4)、(44)と、被検査物(21)の被検査面(2
1A)に入射する光束(L13)が被検査物(21)の
被検査面(21A)に対して一定の偏光状態となるよう
に光束(L11)の偏光状態を調整する偏光状態調整手
段(3)、(41)と、光偏向手段(4)、(44)に
よつて偏向された光束(L11)が被検査物(21)の
被検査面(21A)を走査するように光偏向手段
(4)、(44)及び偏光状態調整手段(3)、(4
1)を一体に回転させる回転駆動手段(1、2)、
(1、40)と、被検査物(21)の被検査面(21
A)に付着した異物により発生される光束(L13)の
散乱光(S)を受光し、受光した散乱光(S)の強度に
応じた電気信号(S10〜S26)を出力する受光手段
(60〜76)と、受光手段(60〜76)から供給さ
れる電気信号(S10〜S26)に基づいて異物を検出
する信号処理手段(80、82)とを設けるようにし
た。
【0011】この場合第1の発明においては、被照射物
(21)に対して光束(L13)を常に一体の偏光状態
で入射させると共に、この光束(L13)に被照射物
(21)を高速で走査させることができる。
【0012】同様に第2の発明においても、被検査物
(21)の被検査面(21A)に対して光束(L13)
を常に一体の偏光状態で入射させ得ると共に、この光束
(L13)に被検査物(21)の被検査面(21A)を
高速で走査させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0014】(1)第1実施例 (1−1)原理 図1(A)及び(B)のように、モータ1の駆動軸1A
に箱体2、λ/4波長板3及び反射鏡4からなる光学ユ
ニツト5が固定された光走査装置6に、右回りの円偏光
の光ビームL1をz方向と平行な回転軸K1に沿つて、
入射させる場合を考える。ここで、図1(A)は光走査
装置6の正面図を示し、図1(B)は、光走査装置6の
側面図を示す。
【0015】この場合モータ1は、駆動軸1Aを介して
光学ユニツト5を回転軸K1を中心として矢印CWで示
す方向に回転させるものとする。また光学ユニツト5に
おいてλ/4波長板3は、箱体2の底面に形成された窓
2Aを覆うように当該箱体2Aの下側面に固定されると
共に、反射鏡4は、回転軸K1に対して45〔°〕傾いた
反射面4Aが箱体2の周側面に形成された窓2Bと対向
するように箱体2内部に固定配置される。
【0016】このときこの光走査装置6の光学ユニツト
5に入射する光ビームL1は、λ/4波長板3により位
相変調を受けて直線偏光の光ビームL2に変換され、箱
体2の窓2Aを通過して反射鏡4の反射面4Aに入射
し、当該反射面4Aにおいて反射され、光ビームL3と
して箱体2の窓2Bを通過して光学ユニツト5の外部に
出射する。
【0017】この場合図1(A)において、反射鏡4の
反射面4Aの法線n(以下、これを単に法線nと呼ぶ)
及び当該反射面4Aに入射する光ビームL2は両者とも
yz平面内にあるため、反射鏡4の反射面4Aから出射
する光ビームL3もyz平面内にある。このとき法線n
は、モータ1による光学ユニツト5の回転に同期して回
転軸K1を中心に回転するが、反射鏡4の反射面4Aに
対する光ビームL2の入射面が常にzn平面と一致する
ため、反射の法則により光ビームL3も常にzn平面内
に存在する。
【0018】従つてこの光走査装置6に入射する光ビー
ムL1は、法線nと常に45〔°〕の角度をなす方向に光
学ユニツト5の回転に追随して回転軸K1を中心に出射
方向が回転するように偏向されて当該光学ユニツト5か
ら出射する。ここでこの光走査装置6を上方から透視し
て見た図2に示すように、この光走査装置6においてλ
/4波長板3を、反射鏡4の反射面4Aと平行でかつ回
転軸K1と垂直な直線M1に対して、当該直線M1を含
み回転軸K1と垂直な平面内においてθ1 (=45
〔°〕)だけλ/4波長板3の光学軸K2が傾くように
配置するものとする。
【0019】この場合光学ユニツト5に入射する光ビー
ムL1は、λ/4波長板3によつて位相変調されること
により電気ベトクルの振動面が常にzn平面(図1
(A))に直交する直線偏光の光ビームL2(図1
(A))に変換され、この後反射鏡4によつて回転軸K
1(図1(A))と垂直な方向に偏向される。
【0020】従つてこの光走査装置6では、反射鏡4か
ら出射する光ビームL3の電気ベクトルの振動方向も光
学ユニツト5の回転角度に関わらず常にzn平面(図1
(A))に直交するため、光ビームL3の光路を遮るよ
うに光学ユニツト5の周囲に配置された被照射物の被照
射面を常にほぼ一定の偏光状態の光ビームL3で走査す
ることができる。また、反射鏡4に入射する円偏光の光
ビームL1の回転方向を逆転させれば、出射される光ビ
ームL3の直線偏光の偏波面が90〔°〕回転し、zn平
面に平行となることは言うまでもない。
【0021】(1−2)第1実施例による異物検査装置
の構成 図1との対応部分に同一符号を付して示す図3におい
て、10は全体として第1実施例による異物検査装置を
示し、レーザ光源11から発射された直線偏向波の光ビ
ームL10をλ/4波長板12で位相変調することによ
り右回りの円偏光の光ビームL11を形成する。この光
ビームL11は、反射ミラー13を介してエキスパンダ
EXに入射し、このエキスパンダEXにおいて拡大され
た後、レンズ14及び反射ミラー15を順次介して軸K
1に沿つて光走査装置6に入射する。
【0022】このとき光走査装置6では、図2に示すよ
うに、反射鏡4の反射面4Aと平行でかつ回転軸K1と
垂直な直線M1に対して、当該直線M1を含み回転軸K
1と垂直な平面内においてθ1 (=45〔°〕)だけλ/
4波長板3の光学軸K2が傾くようにλ/4波長板3が
配置されている。かくしてこの光走査装置6に入射した
光ビームL11は、光学ユニツト5のλ/4波長板3に
よつて電気ベトクルの振動面が常にzn平面と直交する
直線偏向波の光ビームL12に位相変調され、この後反
射鏡4の反射面4Aにおいて反射されることにより電気
ベトクルの振動面が常にzn平面と直交する光ビームL
13として当該光走査装置6から出射する。
【0023】この光ビームL13は、テーブル20上に
載置された被検査基板21の被検査面21Aに斜めに入
射し、光走査装置6のモータ1の駆動に伴う光学ユニツ
ト5の回転に応じて(具体的には反射鏡4の回転に応じ
て)当該被検査基板21の被検査面21Aを直線的に走
査する。この場合テーブル20の周囲には、図4に示す
ように、被検査基板21の被検査面21Aを光ビームL
13が走査する際に発生した散乱光を互いに異なる空間
方向から受光し得るように集光レンズ22A〜22C及
び受光素子23A〜23Cからなる受光部24A〜24
Cが複数配設されている。
【0024】実際上これら各受光部24A〜24Cは、
光ビームL13が被検査基板21の被検査面21Aに形
成されたパターンのエツジを照射した場合に発生する散
乱光が強い指向性を伴うのに対し、異物による散乱光が
当該異物からあらゆる方向に広がることを考慮して、被
検査基板21の被検査面21Aに形成されたパターンの
エツジからの散乱光を全ての受光素子22A〜22Cが
受光しないようにその配置位置が選定されている。
【0025】さらに図5に示すように、これら各受光素
子22A〜22Cの出力は、散乱光量検出信号S1A〜
S1Cとしてそれぞれ信号処理部30の対応する増幅器
31A〜31Cを介して対応する差動増幅器32A〜3
2Cに供給され、それぞれ各差動増幅器32A〜32C
において基準電圧供給部33から供給される基準電圧V
ref1と比較される。
【0026】これら各差動増幅器32A〜32Cによる
比較結果は、それぞれ比較信号S2A〜S2Cとして論
理回路34に供給される。このとき論理回路34は、供
給される比較信号32A〜32Cに基づいて例えば論理
積(AND)演算等の所定の演算処理を行い、各受光素
子22A〜22Cが全て十分なレベルの散乱光量検出信
号S1A〜S1Cを出力したときに異物検出信号S3を
出力するようになされている。
【0027】これによりこの異物検査装置10において
は、異物検出信号S3に基づいて、このとき光ビームL
13が被検査基板21の被検査面21Aに形成した走査
線25(図4)上における異物の有無を検出し得るよう
になされている。また図3及び図4においてテーブル2
0は、光走査装置6のモータ1と同期して駆動するアク
チユエータ26によつて、光ビームL13が被検査基板
21の被検査面21Aを走査し終えるごとに当該光ビー
ムL13の走査方向と垂直な矢印aで示す方向に移動す
るようになされ、これにより光ビームL13が被検査基
板21の被検査面21Aを全面に亘つて走査し得るよう
になされている。これによりこの異物検査装置10で
は、被検査基板21の被検査面21Aの全面に亘つて異
物の有無を検査し得るようになされている。
【0028】(1−3)第1実施例の動作 以上の構成において、この異物検査装置10では、レー
ザ光源11から発射された直線偏光の光ビームL10を
λ/4波長板12によつて円偏光波でなる光ビームL1
1に変換した後、これを反射ミラー13、エキスパンダ
EX、レンズ14及び反射ミラー15でなる光学系を介
して光走査装置6の光学ユニツト5に回転軸K1に沿つ
て入射させる。
【0029】次いでこの光ビームL11を、光学ユニツ
ト5のλ/4波長板3によつてその電気ベクトルの振動
面がzn平面と垂直な直線偏光波でなる光ビームL13
に変換し、これを反射鏡4の反射面4Aにおいて被検査
基板21の被検査面21Aに入射するように、かつ回転
軸K1を中心として出射方向が回転するように偏向する
ことにより、光ビームL13に被検査基板21の被検査
面21Aを走査させる。さらにこのとき被検査基板21
の被検査面21Aにおいて発生する散乱光を複数の受光
素子22A〜22Cによつて受光し、これら受光素子2
2A〜22Cの出力に基づいて信号処理部30において
異物の有無を検出する。
【0030】従つてこの異物検査装置10では、従来の
異物検査装置のように光学系にガルバノミラーやポリゴ
ンミラーを用いない分、検査速度が制限されたり、光学
性能が低下することがない。またこのように光学系にガ
ルバノミラーやポリゴンミラーを用いない分、大画角の
集光レンズを必要とせず、集光レンズとして画角につい
て制約を受けないレンズ15を使用することにより光学
系の設計や製造が容易となる。
【0031】さらにこの異物検査装置10では、上述の
ように、光走査装置6の光学ユニツト5から出射する光
ビームL13の電気ベクトルの振動面が光学ユニツト5
の回転位置に関わらず常にzn平面に直交するため、光
ビームL13を常にS偏光波として被検査基板21の被
検査面21Aに入射させることができる。従つてこの異
物検査装置10では、被検査基板21の被検査面21A
に入射させる光ビームの偏光状態を考慮していなかつた
従来の異物検査装置に比べて、より精度良く異物を検出
することができる。
【0032】(1−4)第1実施例の効果 以上の構成によれば、モータ1の駆動軸1Aにλ/4波
長板3及び反射鏡4が一体に固定されてなる光走査装置
6を設け、当該光走査装置6に入射する円偏光の光ビー
ムL11をλ/4波長板3によつてその電気ベクトルの
振動方向がzn平面と垂直な光ビームL12に変換し、
当該光ビームL12を反射鏡4の反射面4Aで被検査基
板21の被検査面21Aに入射するように偏向するよう
にしたことにより、被検査基板21の被検査面21Aを
高速に、かつ常にS偏向波でなる光ビームL13で走査
することができ、かくして大面積を高速かつ常に一定の
偏光状態の光ビームで走査することのできる光走査部及
び異物検査装置を実現できる。かくするにつき検査効率
及び検査精度の良い大型基板に対応し得る異物検査装置
を得ることができる。
【0033】(2)第2実施例 (2−1)原理 図6のように、モータ1の駆動軸1Aに箱体40、λ/
4波長板41及び反射鏡42からなる光学ユニツト43
が固定された光走査装置44にz方向と平行な軸K10
に沿つて右回りの円偏光の光ビームL20を入射させる
場合を考える。
【0034】この場合モータ1は、駆動軸1Aを介して
光学ユニツト43を回転軸K10を中心として矢印CW
で示す方向に回転させるものとする。また光学ユニツト
43においてλ/4波長板41は、箱体40の底面に形
成された窓40Aを覆うように当該箱体40の下側面に
固定され、かつ反射鏡42は回転軸K10に対して第1
及び第2の反射面42A、42Bの各法線n1 、n2
それぞれ所定角θ10、θ11(この実施例ではθ10=θ11
=22.5〔°〕)傾くように箱体40内部に固定配置され
ているものとする。
【0035】このときこの光走査装置44の光学ユニツ
ト43に入射する光ビームL20は、λ/4波長板41
により位相変調を受けて直線偏光波でなる光ビームL2
1に変換され、箱体40の窓40Aを通過して反射鏡4
1の第1及び第2の反射面41A、41Bにそれぞれ入
射し、これら第1及び第2の反射面41A、41Bにお
いて第1及び第2の光ビームL22A、L22Bに分割
される。これら第1及び第2の光ビームL22A、L2
2Bは、それぞれ反射鏡42の対応する第1又は第2の
反射面42A、42Bの各法線n1 、n2 とθ12(=θ
10)、θ13(=θ11)の角度をなす方向に反射され、そ
れぞれ箱体40の底面に形成された第1又は第2の窓4
2B、42Cを通過して光学ユニツト43から外部に出
射する。
【0036】従つてこの光走査装置44においても第1
及び第2の光ビームL22A、L22Bは、第1実施例
の原理の欄において説明した場合と同様に、モータ1の
駆動に伴う光学ユニツト43(具体的には反射鏡42)
の回転に追随して回転軸K10を中心として出射方向を
回転させながら光学ユニツト43から出射する。ここで
この光走査装置44において、反射鏡42の第1の反射
面42Aを含む第1の平面と第2の反射面42Bを含む
第2の平面との交線(以下、これを第1の交線K11
(図6(A))と呼ぶ)を含みかつ回転軸K10と垂直
な第3の平面を考え、当該第3の平面内において第1の
交線K11とλ/4波長板41の光学軸K12が45
〔°〕の角度をもつようにλ/4波長板41を配置する
ものとする。
【0037】この場合、軸K10に沿つて光走査装置4
4の光学ユニツト43に入射する光ビームL20は、λ
/4波長板41により図6(A)においてxz平面内に
電気ベクトルの振動方向を有する直線偏光の光ビームL
21に変換され、この後上述のように反射鏡42の第1
及び第2の反射面42A、42Bにおいて反射すること
により第1及び第2の光ビームL22A、L22Bに分
割される。このとき第1の光ビームL22Aの出射方向
は、光学ユニツト43(具体的には反射鏡42)の回転
に伴つて回転軸K10を中心として回転するが、この際
反射鏡42及びλ/4波長板41が一体に回転するた
め、当該光ビームL22Aの電気ベクトルの振動面は常
にzn1 平面と直交する。
【0038】同様に、第2の光ビームL22Bの出射方
向も光学ユニツト43(具体的には反射鏡42)の回転
に伴つて回転軸K10を中心として回転するが、この際
反射鏡42及びλ/4波長板41が一体に回転するた
め、当該光ビームL22Bの電気ベクトルの振動面は常
にzn2 平面と直交する。従つてこの光走査装置44で
は、例えば被検査面が回転軸K10と垂直に配置された
被検査基板の当該被検査面を常に一定の偏光状態(S偏
光)の第1及び第2の光ビームL22A、L22Bで走
査させることができる。
【0039】(2−2)第2実施例による異物検査装置
の構成 図3及び図6との対応部分に同一符号を付して示す図7
において、50は全体として第2実施例による異物検査
装置を示し、レーザ光源11から発射された光ビームL
10をλ/4波長板12において位相変調することによ
り形成された円偏光の光ビームL11を、z方向と平行
な軸K10に沿つて光走査装置44の光学ユニツト43
に入射させる。この場合光走査装置44のλ/4波長板
41は、図6(B)に示すように、第1の交線K11を
含みかつ回転軸K10と垂直な第3の平面の平面内にお
いて第1の交線K11と光学軸K12が45〔°〕の角度
をもつように配置されている。
【0040】かくして光走査装置44の光学ユニツト4
3に入射した光ビームL11は、λ/4波長板41によ
つてx軸方向に電気ベクトルの振動方向を有する直線偏
光の光ビームL30に変換され、この後反射鏡42の第
1及び第2の反射面42A、42Bにおいて第1及び第
2の光ビームL31A、L31Bに分割された後箱体4
0の対応する窓40B、40Cを介して光学ユニツト4
3の外部に出射する。
【0041】この光走査装置44から出射した第1及び
第2の光ビームL31A、L31Bは、被検査面21A
がxy平面と平行に(すなわち回転軸K10と垂直に)
位置するようにテーブル20上に配置された被検査基板
21の当該被検査面21Aにそれぞれ入射し、それぞれ
光学ユニツト43の回転に追随してこの被検査基板21
の被検査面21Aに図8に示すような円弧状の走査線5
1を交互に形成する。なお実際には第1及び第2の光ビ
ームL31A、L31Bは被検査基板21の被検査面2
1Aを円周状に走査するが、この異物検査装置50では
異物検出時にはこのうちの図8に示す180 〔°〕の円弧
部分しか用いないため、以下においても第1及び第2の
光ビームL31A、L31Bが被検査基板21の被検査
面21Aに交互に円弧状の走査線51を形成するものと
して説明する。
【0042】この場合テーブル20は、アクチユエータ
26により第1又は第2の光ビームL31A、L31B
が被検査基板21の被検査面21Aに走査線51を形成
し終えるごとにy方向に僅かな距離ずつ順次移動するよ
うになされている。これによりこの異物検査装置50で
は、第1及び第2の光ビームL31A、L31Bが被検
査基板21の被検査面21Aの全面に亘つて交互に走査
線51を形成し得るようになされている。
【0043】一方テーブル20の上方には、図8及び図
9に示すように、第1及び第2の光ビームL31A、L
31Bが交互に検査基板21の被検査面21Aに形成す
る走査線51を斜め上方から見込むようにフオトマルチ
プライヤ等からなる複数の受光素子60〜76が等間隔
に配置されている。このとき各受光素子60〜76の受
光面60A〜76Aは、走査線51の一部からの散乱光
S(図9)を受光することができるように、走査線51
に対向して円弧状に配置されていると共に、これら各受
光素子60〜76の観測視野(測光領域)はそれぞれ両
隣の受光素子60〜76の観測視野と重複しており、こ
れにより走査線51上のいかなる点からの散乱光Sも隣
接する3つの受光素子60〜76により受光することが
できるようになされている。
【0044】さらにこれら各受光素子60〜76からそ
れぞれ出力される受光光量に応じた信号レベルの散乱光
量検出信号S10〜S26は、図10のように構成され
た信号処理部80の信号切替回路81に供給される。信
号切替回路81においては、図示しないロータリーエン
コーダから主制御部82を介して供給される光走査装置
44(図7)の光学ユニツト43(図7)の回転角度情
報S30に基づいて、17個の受光素子60〜76のう
ちの回転角度に対応する検査点からの散乱光Sを受光す
ることのできる3つの受光素子60〜76を選択し、選
択した3つの受光素子60〜76からそれぞれ出力され
た散乱光量検出信号S10〜S26をそれぞれ選択信号
S31〜S33として個別に第1〜第3のゲイン可変ア
ンプ83〜85に送出する。
【0045】この場合これら選択された3つの受光素子
60〜76から出力される散乱光量検出信号S10〜S
26の信号レベルは、測光領域内において発生する散乱
光Sの光量が一定である場合にも当該散乱光Sの発生位
置すなわち光ビームL31A、L31B(図7)の走査
位置(光学ユニツト43の回転角度ともいえる)に依存
して変化する。
【0046】このため第1〜第3のゲイン可変アンプ8
3〜85は、隣接する3つの受光素子60〜76のうち
中央の受光素子61〜75の測光領域内において発生す
る散乱光の光量が一定であるときには光学ユニツト43
の回転角度に依存することなくこの3つの受光素子60
〜76から供給される散乱光量検出信号S10〜S27
の信号レベルが同じになるように、主制御部82から供
給される光学ユニツト43の回転角度情報S34〜S3
6に基づいてそれぞれ個別に増幅率を変化させ、かくし
て得られる補正信号S37〜S39を最小値選択回路8
6に送出する。
【0047】このとき最小値選択回路86は、供給され
る補正信号S37〜S39のなかから最も小さい信号値
を求め、これを最小値信号S40として主制御部82に
送出する。また主制御部82は、この最小値に基づいて
異物の大きさを特定する。この場合異物の大きさの特定
に最小値を用いるのは、パターンエツジと異物とが共存
しているような場合にエツジからのノイズを消すためで
ある。
【0048】一方第1〜第3のゲイン可変アンプ83〜
85からそれぞれ出力される各補正信号S37〜S39
は、それぞれ対応する第1〜第3のコンパレータ87〜
89にも並列に供給される。これら第1〜第3の各コン
パレータ87〜89は、それぞれ電気的ノイズや光学的
ノイズのレベルからみて十分に高いレベルの閾値Vref2
との比較により補正信号S37〜S39を2値化し、こ
れを2値化補正信号S41〜S43としてアンドゲート
回路90に送出する。
【0049】このときアンドゲート回路90は、供給さ
れる各2値化補正信号S41〜S43が全て閾値Vref2
を越えたときに異物検出信号S44を主制御部82に送
出する。また主制御部82は、この異物検出信号S44
をトリガとして、最小値選択回路86からの最小値を取
り込み、この最小値に基づいて異物の大きさを決定し、
さらに被検査基板21の被検査面21A上の異物の位置
とともに異物の大きさ及び形状などをデイスプレイ91
に表示させる。
【0050】このようにしてこの異物検査装置50は、
テーブル20上に載置された被検査基板21の被検査面
21に付着した異物の位置やその形状等を検出し、表示
し得るようになされている。
【0051】(2−3)第2実施例の動作 以上の構成において、この異物検査装置50では、レー
ザ光源11から発射された光ビームL10をλ/4波長
板12で円偏光の光ビームL11に変換した後、これを
反射ミラー13、エキスパンダEX、レンズ14及び反
射ミラー15でなる光学系を介して回転軸K10に沿つ
て光走査装置44の光学ユニツト43に入射させる。
【0052】この光ビームL11は、光学ユニツト43
のλ/4波長板41によりその電気ベクトルの振動方向
が反射鏡42の第1及び第2の反射面42A、42Bの
両方と平行な直線偏光の光ビームL30に変換され、こ
の後これら反射鏡42の第1及び第2の反射面42A、
42Bにおいて反射して被検査基板21の被検査面21
Aに入射することにより、光学ユニツト43の回転に追
随して円弧状の走査線51を形成する。
【0053】さらにこのとき被検査基板21の被検査面
21Aにおいて発生した散乱光Sを走査線51に沿つて
円弧状に配設された複数の受光素子60〜76により受
光し、当該受光素子60〜76から出力される散乱光量
検出信号S10〜S26に基づき信号処理部80及び主
制御部82において異物の有無を検出し、検出結果をデ
イスプレイ91に表示する。従つてこの異物検査装置5
0では、第1実施例の異物検査装置10(図3)と同様
に、光学系にガルバノミラーやポリゴンミラーを用いな
い分、検査速度が制限されたり、光学性能が低下するこ
とがない。
【0054】またこの異物検査装置50では、上述のよ
うに、光走査装置44の光学ユニツト43から出射する
第1及び第2の光ビームL31A、L31Bの電気ベク
トルの振動面が光学ユニツト43の回転位置に関わらず
常にそれぞれzn1 平面又はzn2 平面に直交するた
め、これら第1及び第2の光ビームL31A、L31B
を常にS偏光波として被検査基板21の被検査面21A
に入射させることができる。従つてこの異物検査装置5
0では、第1実施例の異物検査装置10(図3)と同様
により精度良く異物を検出することができる。
【0055】さらにこの異物検査装置50では、光学ユ
ニツト43に入射する光ビームL11を第1及び第2の
光ビームL31A、L31Bの2つに分割し、これら第
1及び第2の光ビームL31A、L31Bで交互に被検
査基板21の被検査面21Aを走査するため、第1実施
例の異物検査装置10(図3)に比べてより高速に異物
検査を行うことができる。
【0056】(2−4)第2実施例の効果 以上の構成によれば、モータ1の駆動軸1Aにλ/4波
長板41と、第1及び第2の反射面42A、42Bをも
つ反射鏡42とを一体に固定した光走査装置44を設
け、当該光走査装置44に入射する円偏光の光ビームL
11をλ/4波長板によつてその電気ベクトルの振動方
向がzn1 平面(及びzn2 平面)と直交する光ビーム
L30に変換し、当該光ビーム30を反射鏡42の第1
及び第2の反射面42A、42Bによつて第1及び第2
の光ビームL31A、L31Bに分割すると共にこれら
第1及び第2の光ビームL31A、L31Bが被検査基
板21の被検査面21Aに入射するように偏向するよう
にしたことにより、被検査基板21の被検査面21Aに
入射する第1及び第2の光ビームL31A、L31Bの
偏光状態を当該被検査面21Aに対して常にS偏光とす
ると共に、これら第1及び第2の光ビームL31A、L
31Bに被検査基板21の被検査面21Aを高速走査さ
せることができ、かくして大面積を高速かつ常に一定の
偏光状態の光ビームで走査することのできる光走査装置
及び異物検査装置を実現できる。かくするにつき検査効
率及び検査精度の高い、大型基板に実用上十分に対応し
得る異物検査装置を実現できる。
【0057】(3)他の実施例 なお上述の第1及び第2実施例においては、本発明によ
る光走査装置6、44を異物検査装置10、50に適用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、この他偏光状態が一定の光ビームを被照射物の
被照射面(又は被検査物の被検査面)に入射させる必要
があるような種々の装置に適用することができる。
【0058】また上述の第1及び第2実施例において
は、レーザ光源1から発射され、光走査装置6、44に
入射する光ビームL11が被検査基板21の被検査面2
1Aに入射するように当該光ビームL11に偏向を与え
る光偏向手段として反射鏡4、44を適用するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、反射
鏡に代えて回折格子を適用するようにしても良く、光ビ
ームL11が被検査基板21の被検査面21Aに入射す
るように当該光ビームL11に偏向を与える偏向手段と
しては、この他種々の偏向手段を適用できる。
【0059】さらに上述の第1実施例においては、光走
査装置6に入射する円偏光の光ビームL11をλ/4波
長板3によつてその電気ベクトルの振動方向がzn平面
と垂直な光ビームL12に変換することにより、被検査
基板21の被検査面21Aに入射する光ビームL13が
当該被検査面21Aに対して一定の偏光状態となるよう
に調整するようにすると共に、第2実施例においては、
光走査装置44に入射する円偏光の光ビームL11をλ
/4波長板41によつてその電気ベクトルの振動方向が
zn1 平面(及びzn2 平面)と直交する光ビームL3
1に変換することにより、被検査基板21の被検査面2
1Aに入射する第1及び第2の光ビームL31A、L3
1Bが当該被検査面21Aに対して常に一定の偏光状態
となるように調整するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、被検査基板21の被検査面
21Aに入射する光ビームL13又はL31A、L31
Bが当該被検査面21Aに対して常に一定の偏光状態と
なるように光ビームL11の偏光状態を調整する偏光状
態調整手段としては、この他種々の偏光状態調整手段を
適用できる。
【0060】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、光走査装置6、44から出射する光ビームL13又
はL31A、L31Bが被検査基板21の被検査面21
Aを走査するように反射鏡4、44とλ/4波長板3、
41とを一体に回転させる回転駆動手段としてモータ1
及び箱体2、40を適用するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の回転駆動
手段を適用できる。さらに上述の第1実施例において
は、光ビームL13を被検査基板21の被検査面21A
に対して斜め方向から入射させるようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、光ビームL13が
被検査基板21の被検査面21Aにほぼ垂直に入射する
ように被検査基板21を配置するようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】上述のように第1の発明によれば、光源
から発射された光束が被照射物に入射するように光束に
偏向を与える光偏向手段と、被照射物に入射する光束が
被照射物に対して一定の偏光状態となるように光束の偏
光状態を調整する偏光状態調整手段と、光偏向手段によ
つて偏向された光束が被照射物を走査するように光偏向
手段及び偏光状態調整手段を一体に回転させる回転駆動
手段とで光走査装置を構成するようにしたことにより、
被照射物に対して光束を常に一定の偏光状態で入射させ
ると共に、この光束に被照射物を高速で走査させること
ができ、かくして大面積を一定の偏光状態の光束に高速
走査させ得る光走査装置を実現できる。
【0062】また第2の発明によれば、異物検査装置に
おいて、光源から発射された光束が被検査物の被検査面
に入射するように光束に偏向を与える光偏向手段と、被
検査物の被検査面に入射する光束が被検査物の被検査面
に対して一定の偏光状態となるように光束の偏光状態を
調整する偏光状態調整手段と、光偏向手段によつて偏向
された光束が被検査物の被検査面を走査するように光偏
向手段及び偏光状態調整手段を一体に回転させる回転駆
動手段とを設けるようにしたことにより、被検査物の被
検査面に対して光束を常に一体の偏光状態で入射させ得
ると共に、この光束に被検査物の被検査面を高速で走査
させることができ、かくして大面積を一定の偏光状態の
光束に高速走査させ得る異物検査装置を実現できる。か
くするにつき検査速度が速くかつ検査精度の高い、大型
基板に実用上十分に対応し得る異物検査装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の異物検査装置に適用する光走査装
置の構成を示す正面図及び側面図である。
【図2】図1の光走査装置を上方から透視したときの様
子を示す透視図である。
【図3】第1実施例による異物検査装置の構成を示す側
面図である。
【図4】図3の異物検査装置の構成を示す略線的な斜視
図である。
【図5】第1実施例の異物検査装置に適用する信号処理
部の構成を示すブロツク図である。
【図6】第2実施例の異物検査装置に適用する光走査装
置の構成を示す正面図及び下面図である。
【図7】第2実施例による異物検査装置の構成を示す側
面図である。
【図8】第2実施例による異物検査装置の構成を示す側
面図である。
【図9】第2実施例による異物検査装置の構成を示す側
面図である。
【図10】第2実施例の異物検査装置に適用する信号処
理部の構成を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1……モータ、1A……駆動軸、2、40……箱体、
3、41……λ/4波長板、4、42……反射鏡、4
A、42A、42B……反射面、5、43……光学ユニ
ツト、6、44……光走査装置、21……被検査基板、
21A……被検査面、22A〜22C、60〜76……
受光素子、30、80……信号処理部、82……主制御
部、S1A〜S1C、S10〜S26……散乱光量検出
信号、L10〜L13、L30〜L31B……光ビー
ム。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から発射された光束が被照射物に入射
    するように前記光束に偏向を与える光偏向手段と、 前記被照射物に入射する前記光束が前記被照射物に対し
    て一定の偏光状態となるように前記光束の偏光状態を調
    整する偏光状態調整手段と、 前記光偏向手段によつて偏向された前記光束が前記被照
    射物を走査するように前記光偏向手段及び前記偏光状態
    調整手段を一体に回転させる回転駆動手段とを具えるこ
    とを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】前記偏光状態調整手段は、前記光束が入射
    する前記光偏向手段の入射面と平行かつ前記偏光状態調
    整手段の回転軸と直交する直線に対して、当該直線を含
    み前記回転軸と直交する平面内において前記光束の偏向
    状態に応じた所定角度だけ光学軸が傾けられた波長板で
    なることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】前記光偏向手段は、入射する前記光束を前
    記回転駆動手段による回転方向に対して少なくとも2つ
    の光束に分割する光学部材を有することを特徴とする請
    求項1に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】被検査物の被検査面に付着した異物の有無
    を検査する異物検査装置において、 光束を発射する光源と、 前記光源から発射された前記光束が前記被検査物の被検
    査面に入射するように前記光束に偏向を与える光偏向手
    段と、 前記被検査物の前記被検査面に入射する前記光束が前記
    被検査物の被検査面に対して一定の偏光状態となるよう
    に前記光束の偏光状態を調整する偏光状態調整手段と、 前記光偏向手段によつて偏向された前記光束が前記被検
    査物の前記被検査面を走査するように前記光偏向手段及
    び前記偏光状態調整手段を一体に回転させる回転駆動手
    段と、 前記被検査物の前記被検査面に付着した前記異物により
    発生される前記光束の散乱光を受光し、受光した散乱光
    の強度に応じた電気信号を出力する受光手段と、 前記受光手段から供給される前記電気信号に基づいて前
    記異物を検出する信号処理手段とを具えることを特徴と
    する異物検査装置。
  5. 【請求項5】前記光偏向手段は、前記光束が前記被検査
    物の前記被検査面を円弧状に走査するように前記光束を
    偏向し、 前記受光手段は、前記光束の前記被検査物の前記被検査
    面における走査位置に沿つて円弧状に配設された複数の
    受光素子からなることを特徴とする請求項4に記載の異
    物検査装置。
JP7267741A 1995-09-21 1995-09-21 光走査装置及び異物検査装置 Pending JPH0989796A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014848A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Hitachi High-Technologies Corp 表面検査方法及び表面検査装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014848A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Hitachi High-Technologies Corp 表面検査方法及び表面検査装置

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