JPH0989739A - 耐圧試験方法及びこれに用いる安全弁用耐圧治具の荷重制御装置 - Google Patents

耐圧試験方法及びこれに用いる安全弁用耐圧治具の荷重制御装置

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JPH0989739A
JPH0989739A JP7250545A JP25054595A JPH0989739A JP H0989739 A JPH0989739 A JP H0989739A JP 7250545 A JP7250545 A JP 7250545A JP 25054595 A JP25054595 A JP 25054595A JP H0989739 A JPH0989739 A JP H0989739A
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坂本  明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧力容器,配管,機器等の耐圧試験を安全弁に
過大変形や漏洩をきたすことなく可能とし、耐圧試験と
併せて漏洩試験の実施も可能にする。 【解決手段】圧力容器,それに付属する配管,機器の少
なくとも一つの耐圧試験時に、圧力容器等の耐圧試験対
象内の圧力Pの上昇に応じて安全弁用耐圧治具により安
全弁に複数回に分けて荷重f1,f2を段階的に加えてい
くことで、安全弁の弁体部に過大な応力を発生させるこ
となく、安全弁の耐漏洩性能を保持したまま、安全弁及
び/又は耐圧試験対象の設計圧力を超える耐圧試験圧力
にて耐圧試験を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力,原子力発電
用プラントの圧力容器やそれに付属する配管,機器等に
対する耐圧試験方法及びこれに用いる安全弁用耐圧治具
の荷重制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧力容器或いは圧力容器に付属する配
管,機器には、過圧防止のための安全弁(高温高圧用安
全弁)が設置されている。
【0003】このような圧力容器等の耐圧試験を行う場
合には、その試験対象内部に耐圧試験圧力がかけられ
る。耐圧試験圧力は、安全弁の設計圧力(安全弁が作動
すべき圧力で、通常はプラント運転時の圧力容器の設計
圧力に一致する)を超えるために(例えば安全弁の設計
圧力の1.25倍以上となる)、従来,耐圧試験を行う
場合には、一般に安全弁を取外し、これに代わって耐圧
治具(例えば耐圧栓)を安全弁取付用の管台上に直接設
置する方式が採用されている。その他、安全弁を取付け
たまま耐圧試験を行う方式として、安全弁耐圧用治具を
用いて該安全弁に安全弁設計圧力以上の荷重をかけて安
全弁を作動不能とする手法も提案されている。この安全
弁に荷重をかける方式には、安全弁頂部にボルトを取付
けて安全弁のリフトを零にするものや、スプリング式の
治具を安全弁のスプリングと直列にセットし、この治具
のスプリングにより負荷をかけることで安全弁の作動設
定圧(安全弁設計圧力)を見掛け上、増加させる方法が
ある。
【0004】ところで、圧力容器,その付属配管,機器
等の検査種目には、耐圧試験の他に安全弁の漏洩試験も
あるが、上記したような安全弁を取り外して、これに代
わる耐圧治具を安全弁取付用の管台に直接設置して耐圧
試験を行う方式は、安全弁の取付,取外しに手間を要
し、また、安全弁の漏洩試験を行う場合には、安全弁を
圧力容器等に装着して行うために、圧力容器等の耐圧試
験と安全弁の漏洩試験を同時に行うことができず、別々
に計2回の試験を実施しなければならなかった。
【0005】この点、後者のように安全弁に耐圧用治具
を用いて設計圧力以上の荷重をかけて耐圧試験を行う方
式は、安全弁を取付けたまま圧力容器等の耐圧試験と安
全弁の漏洩試験を併せて行い得るものと期待されるが、
実際には次のような問題があった。
【0006】すなわち、ボルトにより安全弁のリフトを
零にして耐圧試験を行う方法は、ボルトにより、リフト
が強制的に抑制される結果、耐圧試験時に弁棒に大きな
荷重が作用し、弁棒座屈の可能性があるため、中小口
径,中低圧力の安全弁にのみ適用可能である。
【0007】一方、スプリング式の治具を安全弁のスプ
リングと直列にセットする方法は、弁棒に生ずる荷重を
制御することが可能で、弁棒座屈の可能性がないため
に、大口径,高圧力の安全弁に適用可能である。
【0008】しかし、圧力容器に用いられる大口径,高
圧力の安全弁には弁座漏洩防止の目的のためにサーマル
リップ付弁体(サーマルリップ付弁体の特性について
は、実施例の項で後述する)が用いられているため、実
際の適用では次のような問題がある。
【0009】サーマルリップ付弁体は、実運転,実作動
圧力,全開圧力,スプリング荷重を考慮して設計されて
おり、サーマルリップ付弁体に設計スプリング荷重の
1.03倍以上の荷重をスプリング式治具を用いて掛け
る(すなわち、安全弁自身のスプリング荷重にスプリン
グ式治具の荷重を加えた弁体押付力が安全弁のスプリン
グ荷重の1.03倍以上となる)ことは、サーマルリッ
プの一部に、耐圧試験時に塑性変形を生じさせ工場出荷
前に調整された作動特性を変化させると共に、安全弁の
弁座に過大な力が加わることから行われることはなかっ
た。
【0010】その結果、大口径,サーマルリップ型の安
全弁を備えた圧力容器等の耐圧試験を上記したスプリン
グ式治具を用いて行うことは無理があるために、結局
は、耐圧試験については安全弁を取り外してこれに代わ
る耐圧治具を安全弁取付用管台に直接設置して行うこと
になり、安全弁の漏洩試験については、1.0倍負荷試
験(安全弁を設置し、安全弁の作動を防止するための安
全弁頂部にスプリング式治具を設置)が分けて行われる
例が多い。
【0011】なお、この種の耐圧試験や漏洩試験時に、
容器や配管内部に設計圧力を超える圧力を負荷する方法
として、特開平3−291546号公報にて原子炉格納
容器に関する内容が記載されている。
【0012】しかし、特開平3−291546号公報に
記載されている試験対象の原子炉格納容器は、一般の安
全弁付きの高温・高圧の圧力容器と異なり、設計圧力が
約10kg/cm2未満と低圧で、且つ原子炉格納容器それ
自体やその付属配管(原子炉格納容器と同一の流体を内
包する原子炉格納容器・第1隔離弁間の配管)には安全
弁を有しておらず、安全弁を設定圧を考慮することなく
耐圧,漏洩試験を実施できる性質のものであり、ここで
問題として取り上げた圧力容器,配管等とは耐圧試験方
法が異なる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
着目してなされ、その目的は、従来の大口径の高温・高
圧用安全弁(サーマルリップ付弁体)を有する圧力容器
やその付属配管,機器等であっても、その圧力容器,配
管,機器等の耐圧試験(例えば圧力容器の設計圧力の
1.25倍以上の耐圧試験)を安全弁を装着したままで
無理なく可能とし、さらには、耐圧試験と併せて漏洩試
験も実施することができる耐圧試験方法及び安全弁用耐
圧治具の荷重制御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基本的には、次のような耐圧試験方法を
提案する。
【0015】すなわち、圧力容器,それに付属する配
管,機器の少なくとも一つの耐圧試験時に、前記圧力容
器等の耐圧試験対象内の圧力上昇に応じて安全弁用耐圧
治具により安全弁に複数回に分けて荷重を段階的に加え
ていくことで、前記安全弁の弁体部に過大な応力を発生
させることなく、且つ前記安全弁の耐漏洩性能を保持し
たまま、前記安全弁及び/又は前記耐圧試験対象の設計
圧力を超える耐圧試験圧力にて耐圧試験を行なうことを
特徴とする。
【0016】上記のような耐圧試験方法を採用した背景
は次の通りである。
【0017】圧力容器等の耐圧試験において、安全弁の
弁座に対する弁体押付力は、安全弁のスプリング荷重を
F,安全弁用耐圧治具の荷重をf,安全弁の入口圧力
(圧力容器等の耐圧試験対象部の圧力)をP,安全弁の
弁体受圧面積をAとすれば、(F−P・A)+fで表す
ことができる。したがって、耐圧試験対象部の圧力Pが
昇圧前(Pが零の状態にある時)に荷重fを安全弁に加
えてしまうと、弁体押付力は最大のF+fとなり許容値
を超えて、安全弁の弁体に過大変形等が生じ安全弁の健
全性を損ねてしまう。そのため、安全弁用耐圧治具によ
る荷重fを圧力Pの昇圧過程でかけることになる。この
荷重fをかける時期的な目安は、蒸気用安全弁の場合、
安全弁の設計圧力Ps(換言すれば、安全弁の作動設定
圧力Psで、この圧力値は圧力容器の設計圧力PDと通
常一致する)の80%程度の圧力でも、耐圧試験媒体と
して水を用いた場合(圧力容器がプラント運転時に蒸気
圧を対象としていても、耐圧試験では簡易な水を用いる
ことが多い)には、安全弁用の耐圧治具による荷重を加
えていないと、安全弁自身のスプリング押付力Fに抗し
た浮力が上記のP・Aと相俟って作用することで、安全
弁が漏洩することもあるので、圧力Pが0.8Ps
(0.8PD)に昇圧する時点より前となる。しかし、
0.8Ps前の圧力Pの昇圧過程であっても、一度に安
全弁に安全弁用耐圧治具を用いて所定の荷重f〔ここで
のfは、圧力Pが安全弁設計圧力以上,例えば1.25
Ps以上であっても安全弁を作動させないような弁体押
付力(F−P・A)+fを確保し得るような荷重であ
る〕を加えてしまうと、安全弁用耐圧治具の発生荷重f
には、個々の治具により15%未満のばらつきがあるた
め、弁体押付力が上記の許容値を超えてしまうことがあ
る。
【0018】そこで、本発明では、安全弁用耐圧治具に
よって一度に荷重をかけるのではなく、圧力容器等の耐
圧試験対象内の圧力上昇に応じて安全弁に複数段階(2
段階以上)に分けて荷重を加えていくことで、最終的に
は安全弁設計圧力を超える荷重を耐圧試験時に確保する
ようにした。
【0019】このようにすれば、圧力容器等の耐圧試験
対象内の昇圧過程で、安全弁に圧力Pの昇圧過程に応じ
て安全弁用耐圧治具の荷重を小出しに加えることにな
る。その結果、常に弁体押付力(F−P・A)+fが安
全弁の許容値上限を超えないように抑制され、しかも、
圧力Pの昇圧過程及びそれが耐圧試験圧力PTに到達し
た後も安全弁が誤作動しない弁体押付力を確保すること
ができる。
【0020】また、このような安全弁を取付けた状態で
耐圧試験を可能にするために、その昇圧過程や耐圧試験
圧力PT段階での安全弁の流体洩れの有無を確認するこ
とで、耐圧試験と同時に安全弁の洩れ試験を可能にす
る。
【0021】さらに、上記のような耐圧試験方法を実施
する自動化装置(安全弁用耐圧治具の荷重制御装置)と
して次のようなものを提案する。
【0022】一つは、圧力容器,それに付属する配管,
機器の少なくとも一つの耐圧試験時に、前記圧力容器等
の耐圧試験対象に装備の安全弁に耐圧用の荷重を駆動機
構を介して段階的に負荷することが可能な安全弁用耐圧
治具と、前記圧力容器等の耐圧試験対象内の圧力を検出
する圧力検出手段と、前記安全弁用耐圧治具により前記
安全弁に負荷される荷重を検出する荷重検出手段と、前
記耐圧試験時に前記圧力検出手段及び荷重検出手段の検
出値に基づき、前記耐圧試験対象内の圧力上昇に応じて
前記安全弁に複数回に分けて前記耐圧用の荷重を段階的
に加えるための制御指令を、前記安全弁用耐圧治具の駆
動機構に出力する荷重制御手段とを備えて成る、安全弁
用耐圧治具の荷重制御装置である。
【0023】もう一つは、圧力容器,それに付属する配
管,機器の少なくとも一つの耐圧試験時に、前記圧力容
器等の耐圧試験対象に装備の安全弁に耐圧用の荷重を駆
動機構を介して段階的に負荷することが可能な安全弁用
耐圧治具と、前記圧力容器等の耐圧試験対象内の圧力を
検出する圧力検出手段と、前記安全弁用耐圧治具により
前記安全弁に負荷される荷重を検出する荷重検出手段
と、前記耐圧試験時に前記圧力検出手段及び荷重検出手
段の検出値を入力し、且つ予め入力しておいた安全弁の
設計圧力に基づき、この設計圧力と耐圧試験時の前記圧
力容器等の耐圧試験対象内の圧力との差から求めた値
と、前記安全弁用耐圧治具の荷重出力を弁圧面積で割っ
た値との和が、常に安全弁の設計圧力の1%以上で且つ
吹き止り圧力以下の値の範囲にあるように、前記安全弁
用耐圧治具の荷重を前記駆動機構を介して制御する荷重
制御手段とを備えて成る、安全弁用耐圧治具の荷重制御
装置である。なお、これらの装置の作用については、発
明の実施例の形態で述べる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図7
に基づき説明する。
【0025】まず、図4〜図6により、本実施例に用い
る安全弁及びその耐圧治具ついて説明する。図4は本発
明の耐圧試験法の適用対象となる圧力容器及び/或いは
その付属配管,機器等に装着される安全弁の全体断面図
及びその部分拡大断面図、図5は安全弁に耐圧治具(ス
プリング式耐圧治具)を設置した状態を示す断面図、図
6は安全弁を取付けた圧力容器系統の配置を示す説明図
である。
【0026】図4に示す安全弁20は、高温,高圧の圧
力容器に設置する大口径のスプリング式安全弁で、サー
マルリップ9付きの弁体を有しており、図6(a),
(b)に示すように、圧力容器21及び/又は圧力容器
付属の配管,機器に取付けられている。図6における圧
力容器は原子力発電プラントに使用されるもので、符号
の22が制御棒駆動装置、23が加圧ポンプ、24が再
循環ポンプであり、そのほか、各付属配管には止め弁及
び逆止め弁が配設されている。圧力容器等の耐圧試験は
上記止め弁を全て閉じて行われる。
【0027】図4に示すスプリング式の安全弁20は、
スプリング7を撓ませることにより、ばね受け11及び
弁棒3を介して弁体1に上方から初期荷重Fを与える。
一方で、弁体1の下方(入口側)に圧力容器21内(耐
圧部)の流体圧力Pが作用する。圧力Pが上昇し、弁体
受圧面積Aとの積(P・A;弁体押上力)がFを超える
と、弁座6・弁体1(サーマルリップ9)接触部からリ
ークがはじまり、弁座6の外側に設けられたロワーリン
グ5の存在によって、弁座6とロワーリング5とサーマ
ルリップ9とにはさまれた空間10の間に圧力P1が発
生し、上方への推力を得て弁リフト(開弁リフト)を得
る。このように安全弁20を開弁させる時の圧力容器2
1内の設計圧力がPDであり、このPDは安全弁20の作
動設定圧(安全弁設計圧力)Psと通常一致する。
【0028】本実施例の如く高温・高圧用の圧力容器に
設置する大口径の安全弁は、実運転時の弁座部6の熱延
び、圧力を弁座シール機能に有効に効かせるために、サ
ーマルリップ付弁体となっている。すなわち、図4
(c)に示すように、安全弁の入口側圧力Pが増加する
ときに、その圧力がリップ受圧空間12を介してサーマ
ルリップ9を弁座6側に密着させる方向に作用すること
で、シール機能が有効に働くようにしてある。
【0029】なお、図4における符号の1aはディスク
ソケット、4はアッパーリング、8は弁箱、13は非常
用の手動レバーである。
【0030】圧力容器21及び/又はその付属配管,機
器(これらを圧力容器等と称する)の耐圧試験を行う場
合には、図5に示すようなスプリング式治具(安全弁用
耐圧治具)30を安全弁20の頂部20Aに設置する。
治具30の押付棒31を安全弁20側の弁棒3頂部に当
接させることで、治具30側のスプリング32が安全弁
20のスプリング7(図4参照)と直列にセットされ
る。耐圧試験時には、治具30のスプリング32により
生じる荷重fと安全弁20自身のスプリング荷重Fとが
弁体1の押付力となって、弁座6に作用する。33は荷
重f(スプリング32の撓み量)を可変調節する操作ハ
ンドルである。
【0031】次に本発明に係る圧力容器等の耐圧試験方
法の実施形態を図1〜図3を参照して説明する。
【0032】図1は、本実施例に係る耐圧試験方法の一
例を示す説明図であって、その(a)に圧力容器等の耐
圧試験時に耐圧試験対象内部に加える圧力Pの昇圧過程
と、安全弁20にスプリング式治具30を介して付加し
た荷重f及び安全弁20自身のスプリング荷重Fとの関
係を示し、(b)に上記の荷重fをFと共に安全弁に負
荷した時の安全弁の弁座に対する弁体押付力の推移を圧
力Pの移り変わりと関係させて示してある。
【0033】図2は、本発明の比較例として示したもの
で、その(a),(b)は図1の(a),(b)に対応
させて示す説明図である。
【0034】図3は圧力容器等に適用されるサーマルリ
ップ型安全弁の特性を示す説明図である。
【0035】まず、図3(a)(b)について説明す
る。安全弁20のサーマルリップ9に弁体押付力〔弁体
押付力は安全弁のスプリング押付力F,弁体の受圧面積
A,受圧面積Aに働く安全弁の入口圧力(圧力容器等の
耐圧部に作用する圧力)P,耐圧治具の荷重fとの関係
で(F−P・A)+fで表され、プラント運転時には荷
重fが負荷されないので、弁体押付力はF−P・Aとな
る〕が作用した時、図3(a)に示すようにサーマルリ
ップ9の符号11で示す部分に最大応力が発生する。こ
の最大応力発生位置11における応力σ11は、弁体押付
力が最も大きいとき,換言すれば入口圧力Pが零のとき
に最大となる。ところで、最大応力発生位置11の応力
σ11は、図3(a)に示すようにサーマルリップ9の先
端開口15を形成し、この先端開口高さδは応力σ11
大きさに比例し、δが許容値を超えると、流体中に含ま
れる微粒のごみの噛み込みが増加する(このごみ噛み込
みの増加する領域をごみ噛みポテンシャル増加域と称す
る)。通常のプラント運転時には、運転圧力POがほゞ
0.8PDで、この時、サーマルリップ先端開口高さδ
はほとんど零となる。例えば、運転圧力POが70kg/c
m2、圧力容器設計圧力PDが90kg/cm2、安全弁が開作
動する設定圧力Psが90kg/cm2とした場合に、圧力
Pを昇圧させていくと、サーマルリップ9の応力σ11
リップ先端開口高さδは図3(a)に示すように変化す
る。圧力容器運転時のほかに耐圧試験全般に通じてσ11
とδをPが零状態にあるときの値よりも小さく確保する
ことで、サーマルリップ9の可撓性を保持したままで、
サーマルリップ9のごみ噛みポテンシャルの増加を抑制
できる。
【0036】また、図3(b)には、安全弁の入口の圧
力Pと弁体押付力との関係を示し、弁座に作用する弁体
押付力は圧力Pが零の状態のときに最大となり、P,換
言すればP・Aが大きくなるほど弁体押付力は小さくな
り、圧力PDになると安全弁が開作動し、PがPD以上に
なると、耐圧治具無しでは弁体押上状態となる。また、
弁体押付力が大きくなり過ぎた場合には、サーマルリッ
プに過大変形が生じ健全性が損なわれるので、弁体押付
力が常に圧力Pが零状態のときのレベルを超えないよう
に配慮する必要がある。
【0037】以上からすれば、圧力容器等の耐圧試験を
行う場合には、安全弁のスプリング押付力Fに加えて耐
圧治具のスプリング荷重fを負荷する場合には、圧力P
が零状態の時には荷重fを加えないで、圧力Pが上昇す
る過程で加えることが前提となる。
【0038】しかし、圧力Pの昇圧過程で荷重fを一回
で安全弁に負荷するには、次のような問題がある。
【0039】この問題を図2に比較例を用いて説明す
る。図2において、POはプラント運転時の運転圧力、
Xは設計圧力PDで開作動した安全弁が再び閉じる時の
圧力〔いわゆる吹き止り圧力で、PX=PD(1−α)で
あり、αは吹き止り圧力係数で例えばα=0.1とす
る〕、PTは圧力容器等の耐圧試験圧力である。
【0040】圧力容器等の耐圧試験を行う場合には、安
全弁の耐漏洩性能(閉状態)を耐圧試験中にも保持する
ため、安全弁に耐圧用治具を介して荷重fを加える〔こ
の時の安全弁に加わる総荷重はF+fで、耐圧試験圧力
T,例えばPT=1.25PDによっても安全弁が作動
しないように弁体押上力P・Aとの関係で(F−P・
A)+f>1.25PDとなるようにfが設定され
る〕。これを詳述すれば、耐圧試験時に安全弁が万々が
一にも誤作動することのないよう、耐圧用治具(スプリ
ング式治具)によって安全弁に荷重fを加えるが、この
荷重fの目安としては、荷重fによって変更された安全
弁の吹き止り圧力PX´〔ここで、PX´=(F+f)
(1−α)/Aである〕が圧力容器の耐圧試験圧力PT
〔ここで、PT=PD(1+β)で、βは耐圧試験のため
の超過圧力係数で通常は0.25以上である〕以上にな
るようにする。安全弁用耐圧治具によって変更された安
全弁の吹き止り圧力PX´を圧力容器の耐圧試験圧力PT
以上(火力・原子力用の圧力容器では、通常,設計圧力
Dの1.25倍以上)とするためには、安全弁用耐圧
治具によって安全弁の荷重(F+f)の設定を設計圧力
Dの(1+β)/(1−α)倍以上とする必要がある
(火力・原子力用の圧力容器では、通常,設計圧力P D
の1.39倍以上)。
【0041】比較例では、上記のようにして定めた荷重
fを、図2(a)に示すように耐圧試験の昇圧過程にお
いて、耐圧治具により一度にかける。
【0042】この荷重fをかける時期は、高温・高圧・
大口径の安全弁を有する圧力容器の耐圧試験では、試験
圧力Pが安全弁の漏洩ポテンシャルを発生する吹き止り
圧力Pxに達するより早い時期、通常、運転圧力POの約
半分に達した時期を目標に治具による荷重fの負荷を実
施している。その時期設定の具体例は次の通りである。
【0043】耐圧試験時に、スプリング式治具による荷
重fの負荷によって安全弁の吹き止り圧力がPXからPX
´に変わる。このPX´が耐圧試験圧力PT以上となるよ
うに一度に変更された場合、耐圧試験圧力PTが設計圧
力の(1+β)倍の場合、Ps・(1+β)/(1−
α)−Ps〔この式は、通常の安全弁を用いた火力原子
力の圧力容器では、β=0.25,α=0.1の場合、
設計圧力PDの0.39倍、すなわち圧力Pが0.39
D(Ps=90kg/cm2の場合35kg/cm2)となる〕
以下の圧力Pの状態で安全弁に荷重fを負荷すると、弁
体押付力(F−P・A)+fが許容値上限を超過し、安
全弁のごみ噛みポテンシャル増加及びサーマルリップ過
大変形を招く可能性がある。
【0044】さらに実際には、耐圧治具のスプリングと
その発生荷重fとの間に個々の治具にばらつきがある
(スプリング式耐圧治具でスプリングを同一量撓み変形
させた場合であっても、荷重fには15%程度未満のば
らつきがあり、このばらつきを斜線部分で示す)ため、
圧力Pが上記の0.39PDを超えた場合〔Ps・(1
+β)/(1−α)−Psを超えた場合〕でも、図2
(b)に示すように、上記した許容値上限を超えること
もあるので、これも併せて考慮すると、確実にサーマル
リップに作用する弁体押付力(F−P・A)+fが許容
値を超えないためには、Ps(1+β)/(1−α)×
1.15×1.05*−Ps,換言すればβ=0.2
5,α=0.1の場合には、0.67Ps(0.67P
Dに相当で、PD=90kg/cm2の場合には60kg/cm2
未満の圧力では、一度に圧力容器の耐圧試験に必要な荷
重を治具により、安全弁に負荷することは避ける必要が
ある(上記式において*5%のマージンを見込んである
のは、安全弁は圧力容器の頂部に取り付けられることか
ら、水頭による影響を考慮したもの)。
【0045】しかし、圧力容器の耐圧試験は、実際のプ
ラント運転時における圧力容器が蒸気等を取り扱う場合
であっても、耐圧試験に限ってその圧力媒体に簡易な水
を使用することも多々あるため、蒸気用安全弁では、弁
体が水の浮力による影響を受け、実際には設計圧力
D,吹き止り圧力PXが低下している。このため、蒸気
用安全弁は、耐圧試験時には、吹き止り圧力PXより
も、かなり低い圧力でも漏洩することが判明した(大型
の蒸気用安全弁では設定圧力Ps又はPDの約80%の
圧力でも、水を加圧流体として用いた時は漏洩に至るこ
とがあることが判っている)。このため、漏洩を抑制す
るためには、耐圧試験の早期段階で、安全弁に治具によ
る荷重を負荷する必要がある。
【0046】以上のような相反する要求を満たすため
に、本発明では、耐圧試験時の試験対象内部の圧力の上
昇に応じて、安全弁耐圧治具により安全弁に所定の荷重
fを複数段階(少なくとも2段階)に分けて増加するよ
うに負荷する。
【0047】具体例としては、耐圧試験時の昇圧過程に
おいて、圧力容器等の圧力Pが〔PD/(1−α)〕×
1.15×1.05−PDの圧力〔この圧力はβ=0.
25,α=0.1の場合、図1(a)に示す0.39P
Dに相当するもので,PD=90kg/cm2場合には30.
5kg/cm2となる〕の圧力に達した以降であって、〔P
s(1+β)/(1−α)〕×1.15×1.05−P
sの圧力〔この圧力はβ=0.25,α=0.1の場
合、図1(a)に示す0.67Psに相当するもので,
Ps=90kg/cm2場合には60kg/cm2となる〕に達す
る前の時期(図1では0.39PD〜0.67PDの範
囲)に、安全弁の吹き止り圧力PXが、実質的に圧力容
器の設計圧力PDとなるように、図1(a)の如く安全
弁用耐圧治具によって第1回目の荷重f1を負荷し、さ
らに、Ps(1+β)/(1−α)×1.15×1.0
5−Ps(Ps=90kg/cm2場合、60kg/cm2)以降
の早い時期(図1の0.67PD〜PXの範囲)に安全弁
用耐圧治具によって安全弁の吹き止り圧力が設定圧力の
1.25倍以上となるよう第2回目の荷重f2を負荷す
る。又、降圧時には、昇圧時とは逆に荷重を解放する。
以上の対策を行うことで、弁体に作用する荷重を制御し
て、サーマルリップの可撓性低下(弁体過大変形)、ご
み噛み防止を図ることができる。
【0048】すなわち、図1の(b)に示すように、耐
圧試験時に第1回目の荷重f1を0.39PD〜0.67
D(例えば、耐圧試験圧力Pが吹き止り圧力PXより充
分に低い運転圧力POの50%程度になった際)の範囲
で加えた場合、弁体押付力(F−P・A)+fが安全弁
の許容値上限(サーマルリップ過大変形領域,ごみ噛み
ポテンシャル増加域)を超えず、また、これに加えて、
0.67PD〜PXの範囲で(例えば耐圧試験圧力Pがそ
の昇圧過程において運転圧力PO付近に到達した際に)
第2回目の荷重f2を加えた場合、これにより荷重F+
f(ここでf=f1+f2)が1.25PDに勝るもので
あっても、弁体押付力(F−P・A)+fが安全弁の許
容値上限を超えず、しかも、圧力Pが耐圧試験圧力1.
25PDの時にも上記弁体押付力が充分に確保される。
【0049】したがって、本実施例の耐圧試験方法によ
れば、安全弁用耐圧治具等のスプリングの力のばらつ
き、耐圧試験媒体の浮力による影響があった場合でも、
耐圧試験の全期間を通じて、弁体押付力を確保しつつ、
これを確実に安全弁入口圧力Pが零の状態の時よりも低
い値に保つことができるので、安全弁のサーマルリップ
の過大変形を防止すると共に、サーマルリップのごみ噛
みポテンシャル増加を抑制することができる。また、安
全弁を設置して圧力容器等の耐圧試験を可能にするの
で、耐圧試験時に併せて安全弁の漏洩の検査も可能にす
るので、圧力容器及び安全弁の検査の合理化を図ること
ができる。
【0050】本発明に係る耐圧試験方法は、図5に示す
ような安全弁用耐圧治具30を用いてハンドル33の手
動操作により上記したスプリング荷重fを複数回に分け
て段階的にかけることができるが、その他にこの種の耐
圧試験を、次に述べるような装置により自動化すること
ができる。
【0051】この耐圧試験の自動化装置(安全弁用耐圧
治具の荷重制御装置)の実施形態を2例,図7及び図8
により説明する。
【0052】図7に示す安全弁用耐圧治具40は、オイ
ルシリンダ(油圧シリンダ)42により構成され、圧力
容器,それに付属する配管,機器の少なくとも一つの耐
圧試験対象の安全弁20に耐圧用の荷重を駆動機構を介
して段階的に負荷することが可能にしてある。オイルシ
リンダ42の駆動機構は、オイルタンク44,オイルポ
ンプ(油圧ポンプ)45,逆止弁46,止め弁47によ
って構成される。オイルシリンダ42は、支持棒41を
介して支持され、安全弁20の弁棒3と直列に設置され
る。オイルポンプ45と自動操作弁(止め弁)47は、
オイルシリンダ42の上流にて並列に配置され、コント
ローラ48によって制御される。
【0053】オイルシリンダ42と安全弁20側の弁棒
3との間にロードセンサ43が介在してある。ロードセ
ンサ43は、安全弁用耐圧治具40により安全弁20に
負荷される荷重を検出する荷重検出手段を構成する。
【0054】コントローラ43は荷重制御手段を構成
し、耐圧試験時に圧力検出センサ49により検出される
圧力容器等の耐圧試験対象内の圧力検出値、及びロード
センサ43の検出値に基づき、耐圧試験対象内の圧力上
昇に応じて安全弁20に複数回に分けて耐圧用の荷重を
段階的に加えるための制御指令信号を、安全弁用耐圧治
具40の駆動機構(オイルポンプ45のモータM,止め
弁47)に出力する。
【0055】この段階的に加える荷重は、例えば、図1
に示す線図同様の昇圧時期を見計らって自動的に加えら
れる。そのために、耐圧試験対象内部(耐圧部)圧力P
を検出して、耐圧部昇圧時には昇圧にともなって、自動
操作弁47を全閉した状態でオイルポンプ45をON・
OFFし、耐圧部減圧時には減圧に伴って自動操作弁4
7を開閉することで耐圧治具荷重f(例えば、オイルシ
リンダ荷重)を制御する。本実施例によれば、図1の実
施形態同様の効果を奏するほかに、耐圧試験の自動化を
図ることができる。
【0056】図8にさらに精密な荷重制御を行なう安全
弁用耐圧治具の荷重制御装置を示す。なお、図7と同一
符号は同一或いは共通する要素を示す。
【0057】本実施形態では、コントローラ48に、圧
力センサ49による検出値(耐圧部圧力P)及びロード
センサ43の検出値(荷重f)が入力される。また、安
全弁の設計圧力Psが初期設定される。
【0058】コントローラ48は、これらの入力値に基
づき次のような制御を行なう。圧力容器等の耐圧試験時
に、安全弁20のサーマルリップの健全性を確保し、且
つ安全弁20を作動させないためには、安全弁の設計圧
力Psと耐圧試験対象内の圧力Pとの差と、耐圧試験時
の安全弁の弁体に作用する荷重fと弁座面積の比(f/
A)との和が、常に安全弁の設定圧力Psの1%の圧力
以上で、安全弁の吹き止り圧力Ps(1−α)以下の範
囲内にあるように制御する。
【0059】これを式で表せば、Ps(1−α)>Ps
−P+f/A>0.01Psとなる。このような式を満
足するように耐圧試験対象内(耐圧部)の圧力Pを検出
して、耐圧試験時の圧力Pの上昇にともなって、自動操
作弁47を全閉した状態でオイルポンプ45をON・O
FFし、耐圧試験終了による耐圧部の圧力Pの減圧時に
は、その減圧に伴って自動操作弁47を開閉することで
耐圧治具荷重f(例えば、オイルシリンダ荷重)を制御
する。以上を行うことでサーマルリップの可撓性を低下
させずに、且つ弁体押付力を確保しつつ、図5に示すよ
うな手動の安全弁用耐圧治具によらず自動で、耐圧治具
荷重fを制御して、圧力容器等の耐圧試験時に図8
(b)に示すような精密な荷重制御を行うことができ
る。
【0060】なお、耐圧試験対象に複数の安全弁が設置
される圧力容器及び/又は圧力容器付属の配管・機器の
耐圧試験が行われる場合、複数の安全弁個々にオイルシ
リンダが設置され、各々の安全弁設計圧が異なる際に
は、上記式のPs(1−α)を各々の安全弁のうち最低
の吹き止り圧力以下にし、0.01Psを各々の安全弁
の最高の設計圧力Psの1%以上として、前述と同様に
荷重fを制御することで、複数の安全弁に対しても同様
に耐圧試験を行うことができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の耐圧試験
方法によれば、大口径の高温・高圧用安全弁(サーマル
リップ付弁体)を有する圧力容器やその付属配管,機器
等であっても、その圧力容器,配管,機器等の耐圧試験
(例えば圧力容器の設計圧力の1.25倍以上の耐圧試
験)を安全弁を装着したままで、安全弁に過大な弁体変
形力を加えることなく且つ弁押付力による耐漏洩性能を
確保しつつ無理なく行なうことができる。さらには、耐
圧試験と併せて漏洩試験も実施することができ、複数検
査種目にわたる試験の合理化を図ることができる。
【0062】また、本発明に係る安全弁用耐圧治具の荷
重制御装置によれば、上記の効果に加えて、耐圧試験の
自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐圧試験時の安全弁への荷重負荷
の実施形態を示す説明図。
【図2】上記実施形態に対する比較例を示す説明図。
【図3】圧力容器等の安全弁の特性を示す説明図。
【図4】上記安全弁の全体断面図及び部分断面図。
【図5】安全弁用耐圧治具の一例を示す断面図。
【図6】安全弁の使用例を示す説明図。
【図7】本発明に係る耐圧試験に用いる安全弁用耐圧治
具の荷重制御装置の実施形態を示す説明図。
【図8】本発明に係る耐圧試験に用いる安全弁用耐圧治
具の荷重制御装置の実施形態を示す説明図。
【符号の説明】
1…弁体、3…弁棒、6…弁座、7…スプリング、9…
サーマルリップ、20…安全弁、30,40…安全弁用
耐圧治具、42…油圧シリンダ、43…ロードセンサ、
45…油圧ポンプ、48…コントローラ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器,それに付属する配管,機器の
    少なくとも一つの耐圧試験時に、前記圧力容器等の耐圧
    試験対象内の圧力上昇に応じて安全弁用耐圧治具により
    安全弁に複数回に分けて荷重を段階的に加えていくこと
    で、前記安全弁の弁体部に過大な応力を発生させること
    なく、且つ前記安全弁の耐漏洩性能を保持したまま、前
    記安全弁及び/又は前記耐圧試験対象の設計圧力を超え
    る耐圧試験圧力にて耐圧試験を行なうことを特徴とする
    耐圧試験方法。
  2. 【請求項2】 前記安全弁がサーマルリップ付き弁体を
    備え、前記耐圧試験の圧力媒体として水等の液体を用
    い、前記耐圧試験時に前記安全弁に荷重をかける治具が
    前記安全弁に内装のスプリングと直列にセット可能なス
    プリングを備えた安全弁用耐圧治具である請求項1記載
    の耐圧試験方法。
  3. 【請求項3】 前記耐圧試験に併せて前記安全弁の漏洩
    試験を行う請求項1又は請求項2記載の耐圧試験方法。
  4. 【請求項4】 前記耐圧試験時に前記安全弁用耐圧治具
    により前記安全弁に複数回に分けて荷重を段階的に加え
    ていく場合に、前記圧力容器等の耐圧試験対象内部の圧
    力Pが、〔PD/(1−α)〕×1.15×1.05−
    Dから〔Ps(1+β)/(1−α)〕×1.15×
    1.05−Psの昇圧範囲にあるときと、〔Ps(1+
    β)/(1−α)〕×1.15×1.05−PsからP
    Xの昇圧範囲にあるときに、 ここで、PD;圧力容器内の設計圧力 PX;安全弁が設計圧力PDにより開動作した後、再び閉
    じるときの圧力で、この圧力PXは吹き止り圧力と称せ
    られる。 Ps;安全弁が開動作するときの設計圧力 α;吹き止り圧力係数 β;耐圧試験のための超過圧力係数 前記複数回に分けた荷重を加えていくように設定した請
    求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の耐圧試験方
    法。
  5. 【請求項5】 前記耐圧試験時に前記安全弁に荷重を複
    数回に分けて段階的に加えていく場合に、前記圧力容器
    等の耐圧試験対象内部の圧力Pが設計圧力PDの80%
    未満の範囲で、前記複数回に分けた荷重を加えていくよ
    うに設定した請求項1ないし請求項3のいずれか1項記
    載の耐圧試験方法。
  6. 【請求項6】 圧力容器,それに付属する配管,機器の
    少なくとも一つの耐圧試験時に、前記圧力容器等の耐圧
    試験対象に装備の安全弁に耐圧用の荷重を駆動機構を介
    して段階的に負荷することが可能な安全弁用耐圧治具
    と、 前記圧力容器等の耐圧試験対象内の圧力を検出する圧力
    検出手段と、 前記安全弁用耐圧治具により前記安全弁に負荷される荷
    重を検出する荷重検出手段と、 前記耐圧試験時に前記圧力検出手段及び荷重検出手段の
    検出値に基づき、前記耐圧試験対象内の圧力上昇に応じ
    て前記安全弁に複数回に分けて前記耐圧用の荷重を段階
    的に加えるための制御指令を、前記安全弁用耐圧治具の
    駆動機構に出力する荷重制御手段とを備えて成ることを
    特徴とする安全弁用耐圧治具の荷重制御装置。
  7. 【請求項7】 圧力容器,それに付属する配管,機器の
    少なくとも一つの耐圧試験時に、前記圧力容器等の耐圧
    試験対象に装備の安全弁に耐圧用の荷重を駆動機構を介
    して段階的に負荷することが可能な安全弁用耐圧治具
    と、 前記圧力容器等の耐圧試験対象内の圧力を検出する圧力
    検出手段と、 前記安全弁用耐圧治具により前記安全弁に負荷される荷
    重を検出する荷重検出手段と、 前記耐圧試験時に前記圧力検出手段及び荷重検出手段の
    検出値を入力し、且つ予め入力しておいた安全弁の設計
    圧力に基づき、この設計圧力と耐圧試験時の前記圧力容
    器等の耐圧試験対象内の圧力との差から求めた値と、前
    記安全弁用耐圧治具の荷重出力を弁圧面積で割った値と
    の和が、常に安全弁の設計圧力の1%以上で且つ吹き止
    り圧力以下の値の範囲にあるように、前記安全弁用耐圧
    治具の荷重を前記駆動機構を介して制御する荷重制御手
    段とを備えて成ることを特徴とする安全弁用耐圧治具の
    荷重制御装置。
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