JPH0989546A - 氷厚測定装置 - Google Patents
氷厚測定装置Info
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- JPH0989546A JPH0989546A JP25108895A JP25108895A JPH0989546A JP H0989546 A JPH0989546 A JP H0989546A JP 25108895 A JP25108895 A JP 25108895A JP 25108895 A JP25108895 A JP 25108895A JP H0989546 A JPH0989546 A JP H0989546A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】蓄熱槽内の熱交換パイプの周囲の氷の厚さを直
接測定することのできる、氷蓄熱装置における氷厚測定
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】内部に水を収容する蓄熱槽１０と、蓄熱槽
１０内に配置され蓄熱槽１０内の水１と熱交換する熱媒
体３を流通させる熱交換パイプ４とを備え、蓄熱槽１０
内の水１を凍結させることにより冷熱を蓄積し、凍結し
た氷を融解させることにより冷熱を放出する氷蓄熱装置
２０における、蓄熱槽１０内の氷の厚さを測定する氷厚
測定装置において、蓄熱槽１０内の熱交換パイプ４から
所定の距離を隔てて配備された温度センサ５と、温度セ
ンサ５の出力信号に基づいて熱交換パイプ４の周囲に形
成された氷２の厚さを検出する氷厚検出回路６とを備え
た。
接測定することのできる、氷蓄熱装置における氷厚測定
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】内部に水を収容する蓄熱槽１０と、蓄熱槽
１０内に配置され蓄熱槽１０内の水１と熱交換する熱媒
体３を流通させる熱交換パイプ４とを備え、蓄熱槽１０
内の水１を凍結させることにより冷熱を蓄積し、凍結し
た氷を融解させることにより冷熱を放出する氷蓄熱装置
２０における、蓄熱槽１０内の氷の厚さを測定する氷厚
測定装置において、蓄熱槽１０内の熱交換パイプ４から
所定の距離を隔てて配備された温度センサ５と、温度セ
ンサ５の出力信号に基づいて熱交換パイプ４の周囲に形
成された氷２の厚さを検出する氷厚検出回路６とを備え
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、夜間電力
のように電力料金の安い夜間に蓄熱槽内の水を凍結させ
ることにより冷熱を蓄え、電力料金の高い昼間は凍結し
た氷を融解させることにより冷熱を放出する氷蓄熱装置
における、蓄熱槽内の氷の厚さを測定する氷厚測定装置
に関するものである。
のように電力料金の安い夜間に蓄熱槽内の水を凍結させ
ることにより冷熱を蓄え、電力料金の高い昼間は凍結し
た氷を融解させることにより冷熱を放出する氷蓄熱装置
における、蓄熱槽内の氷の厚さを測定する氷厚測定装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、上記のような氷蓄熱装置は、次
に示すような氷蓄熱空調システムに組み込まれて使用さ
れる。図３は、従来の氷蓄熱装置を用いた氷蓄熱空調シ
ステムの概略構成及び氷蓄熱運転モードを示す図であ
り、図４は、従来の氷蓄熱装置を用いた氷蓄熱空調シス
テムの概略構成及び冷房運転モードを示す図である。
に示すような氷蓄熱空調システムに組み込まれて使用さ
れる。図３は、従来の氷蓄熱装置を用いた氷蓄熱空調シ
ステムの概略構成及び氷蓄熱運転モードを示す図であ
り、図４は、従来の氷蓄熱装置を用いた氷蓄熱空調シス
テムの概略構成及び冷房運転モードを示す図である。
【０００３】先ず、システムの概略構成について説明す
る。氷蓄熱空調システム３０を構成する氷蓄熱装置２０
及び複数の室内空調機等より成る負荷１３とが示されて
いる。氷蓄熱装置２０は、水を凍結させることにより冷
熱を蓄積し、凍結した氷を融解させることにより冷熱を
放出する蓄熱槽１０と、外気と熱媒体との熱交換を行う
ヒートポンプ１１と、冷却された熱媒体と水との熱交換
を行う熱交換器１２と、熱交換器１２及び蓄熱槽１０で
熱交換されて冷却された水を負荷１３に供給する２次側
ポンプ１４と、蓄熱槽１０及び熱交換器１２で熱交換の
終わった熱媒体をヒートポンプ１１に還流させる１次側
ポンプ１５と、バルブ１６，１７，１８と、三方弁１９
とが備えられている。
る。氷蓄熱空調システム３０を構成する氷蓄熱装置２０
及び複数の室内空調機等より成る負荷１３とが示されて
いる。氷蓄熱装置２０は、水を凍結させることにより冷
熱を蓄積し、凍結した氷を融解させることにより冷熱を
放出する蓄熱槽１０と、外気と熱媒体との熱交換を行う
ヒートポンプ１１と、冷却された熱媒体と水との熱交換
を行う熱交換器１２と、熱交換器１２及び蓄熱槽１０で
熱交換されて冷却された水を負荷１３に供給する２次側
ポンプ１４と、蓄熱槽１０及び熱交換器１２で熱交換の
終わった熱媒体をヒートポンプ１１に還流させる１次側
ポンプ１５と、バルブ１６，１７，１８と、三方弁１９
とが備えられている。
【０００４】次に、氷蓄熱空調システム３０の動作につ
いて説明する。水を凍結させることにより冷熱を蓄積す
る氷蓄熱運転モードでは、図３に示すように、ヒートポ
ンプ１１により冷却された熱媒体がバルブ１７を経て蓄
熱槽１０に送られ、熱媒体は蓄熱槽１０内の水と熱交換
され、熱交換を終わった熱媒体はバルブ１８を経て１次
側ポンプ１５によりヒートポンプ１１に還流される。な
お、氷蓄熱時にはバルブ１６は閉じられていて、熱媒体
は熱交換器１２には供給されない。
いて説明する。水を凍結させることにより冷熱を蓄積す
る氷蓄熱運転モードでは、図３に示すように、ヒートポ
ンプ１１により冷却された熱媒体がバルブ１７を経て蓄
熱槽１０に送られ、熱媒体は蓄熱槽１０内の水と熱交換
され、熱交換を終わった熱媒体はバルブ１８を経て１次
側ポンプ１５によりヒートポンプ１１に還流される。な
お、氷蓄熱時にはバルブ１６は閉じられていて、熱媒体
は熱交換器１２には供給されない。
【０００５】こうして、ヒートポンプ１１により製造さ
れた冷熱が、氷の形となって蓄熱槽１０内に蓄積され
る。蓄熱槽１０内の製氷量はシステムにより管理され、
目標の製氷量に達すると氷蓄熱運転は終了する。一方、
冷房運転モードにおいては、図４に示すように、ヒート
ポンプ１１により冷却された熱媒体はバルブ１６，１７
の操作により熱交換器１２に供給される。熱交換器１２
では、熱媒体の冷熱が水と熱交換され、冷却された水は
蓄熱槽１０に向かって送り出される。通常このシステム
では、蓄熱槽１０内の氷の残量と負荷１３の熱負荷状態
とに応じて三方弁１９を調整することにより、熱交換器
１２から送り込まれた水量を、蓄熱槽１０内を通過させ
蓄熱槽１０内の氷で更に熱交換させる水量と、蓄熱槽１
０をバイパスして直接三方弁１９に向かう水量とに分割
する。三方弁１９を経た水は２次側ポンプ１４により負
荷１３に送られる。負荷１３で熱交換され温水となった
水は再び熱交換器１２に還流される。
れた冷熱が、氷の形となって蓄熱槽１０内に蓄積され
る。蓄熱槽１０内の製氷量はシステムにより管理され、
目標の製氷量に達すると氷蓄熱運転は終了する。一方、
冷房運転モードにおいては、図４に示すように、ヒート
ポンプ１１により冷却された熱媒体はバルブ１６，１７
の操作により熱交換器１２に供給される。熱交換器１２
では、熱媒体の冷熱が水と熱交換され、冷却された水は
蓄熱槽１０に向かって送り出される。通常このシステム
では、蓄熱槽１０内の氷の残量と負荷１３の熱負荷状態
とに応じて三方弁１９を調整することにより、熱交換器
１２から送り込まれた水量を、蓄熱槽１０内を通過させ
蓄熱槽１０内の氷で更に熱交換させる水量と、蓄熱槽１
０をバイパスして直接三方弁１９に向かう水量とに分割
する。三方弁１９を経た水は２次側ポンプ１４により負
荷１３に送られる。負荷１３で熱交換され温水となった
水は再び熱交換器１２に還流される。
【０００６】このように、水の凍結による潜熱を利用し
て冷熱を蓄積し放出することにより、電力料金の易い夜
間に氷蓄熱運転を行い、電力料金の高い昼間に冷房運転
が行われる。なお、この氷蓄熱空調システム３０を用い
て暖房運転を行うこともできる。即ち、夜間、ヒートポ
ンプ１１により高温水を製造しそれを蓄熱槽１０に供給
して高熱を蓄積し、蓄積された高熱を昼間、放熱する。
て冷熱を蓄積し放出することにより、電力料金の易い夜
間に氷蓄熱運転を行い、電力料金の高い昼間に冷房運転
が行われる。なお、この氷蓄熱空調システム３０を用い
て暖房運転を行うこともできる。即ち、夜間、ヒートポ
ンプ１１により高温水を製造しそれを蓄熱槽１０に供給
して高熱を蓄積し、蓄積された高熱を昼間、放熱する。
【０００７】以上説明したように、この氷蓄熱空調シス
テム３０においては、氷蓄熱時の蓄熱槽１０内の製氷量
及び放冷時の蓄熱槽１０内の残氷量を正確に把握する必
要がある。例えば、氷蓄熱時に或る限度を超えて過度に
製氷が行われると体積膨張によって蓄熱槽１０の破壊を
招く恐れがあり、また、放冷時に氷の残量がわからない
と効率的な冷房運転を行うことができない。
テム３０においては、氷蓄熱時の蓄熱槽１０内の製氷量
及び放冷時の蓄熱槽１０内の残氷量を正確に把握する必
要がある。例えば、氷蓄熱時に或る限度を超えて過度に
製氷が行われると体積膨張によって蓄熱槽１０の破壊を
招く恐れがあり、また、放冷時に氷の残量がわからない
と効率的な冷房運転を行うことができない。
【０００８】そこで、例えば、蓄熱槽内の水位を検出す
ることにより蓄熱槽内の氷の量を測定する方式や、特公
平７−６９０６５号公報に開示されている方式のよう
に、蓄熱槽から放出された冷水の熱量Ｑ１から、氷蓄熱
時の運転で発生された冷熱量Ｑ２と、蓄熱槽内の水量に
水の温度上昇値を乗じて求めた熱量Ｑ３とを引いた値を
昼間に消費した氷の量とする方式などが提案されてい
る。
ることにより蓄熱槽内の氷の量を測定する方式や、特公
平７−６９０６５号公報に開示されている方式のよう
に、蓄熱槽から放出された冷水の熱量Ｑ１から、氷蓄熱
時の運転で発生された冷熱量Ｑ２と、蓄熱槽内の水量に
水の温度上昇値を乗じて求めた熱量Ｑ３とを引いた値を
昼間に消費した氷の量とする方式などが提案されてい
る。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の蓄熱槽
内の水位を検出することにより蓄熱槽内の氷の量を測定
する方式では、種々の原因により流水量が変化して水位
が不安定となることが多いため、正確な氷の量が測定す
ることが難しい。また、特公平７−６９０６５号公報に
開示されている方式では、蓄熱槽内の水位変化の不安定
さに基づく水量把握の不正確さや、蓄熱槽内の水流によ
る水温測定の困難さなどのために、演算回数が増えるに
従い計算誤差が累積し易い。
内の水位を検出することにより蓄熱槽内の氷の量を測定
する方式では、種々の原因により流水量が変化して水位
が不安定となることが多いため、正確な氷の量が測定す
ることが難しい。また、特公平７−６９０６５号公報に
開示されている方式では、蓄熱槽内の水位変化の不安定
さに基づく水量把握の不正確さや、蓄熱槽内の水流によ
る水温測定の困難さなどのために、演算回数が増えるに
従い計算誤差が累積し易い。
【００１０】また、上記の両方式共に蓄熱槽内の製氷量
及び残氷量を間接的に把握するものであり、蓄熱槽内の
個々の熱交換パイプの周囲の氷の厚さを直接測定するこ
とはできない。本発明は、上記の事情に鑑み、蓄熱槽内
の個々の熱交換パイプの周囲の氷の厚さを直接測定する
ことのできる氷厚測定装置を提供することを目的とす
る。
及び残氷量を間接的に把握するものであり、蓄熱槽内の
個々の熱交換パイプの周囲の氷の厚さを直接測定するこ
とはできない。本発明は、上記の事情に鑑み、蓄熱槽内
の個々の熱交換パイプの周囲の氷の厚さを直接測定する
ことのできる氷厚測定装置を提供することを目的とす
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の氷厚測定装置は、内部に水を収容する蓄熱槽と、
蓄熱槽内に配置され蓄熱槽内の水と熱交換する熱媒体を
流通させる熱交換パイプとを備え、その蓄熱槽内の水を
凍結させることにより冷熱を蓄積し、凍結した氷を融解
させることにより冷熱を放出する氷蓄熱装置における、
上記蓄熱槽内の氷の厚さを測定する氷厚測定装置におい
て、上記蓄熱槽内の熱交換パイプから所定の距離を隔て
て配備された温度センサと、その温度センサの出力信号
に基づいて熱交換パイプの周囲に形成された氷の厚さを
検出する氷厚検出回路とを備えたことを特徴とする。
発明の氷厚測定装置は、内部に水を収容する蓄熱槽と、
蓄熱槽内に配置され蓄熱槽内の水と熱交換する熱媒体を
流通させる熱交換パイプとを備え、その蓄熱槽内の水を
凍結させることにより冷熱を蓄積し、凍結した氷を融解
させることにより冷熱を放出する氷蓄熱装置における、
上記蓄熱槽内の氷の厚さを測定する氷厚測定装置におい
て、上記蓄熱槽内の熱交換パイプから所定の距離を隔て
て配備された温度センサと、その温度センサの出力信号
に基づいて熱交換パイプの周囲に形成された氷の厚さを
検出する氷厚検出回路とを備えたことを特徴とする。
【００１２】ここで、上記温度センサが、上記熱交換パ
イプから互いに異なる各所定の距離を隔てて複数配備さ
れており、且つ、上記氷厚検出回路が、上記複数の温度
センサからの出力信号に基づいて上記熱交換パイプの周
囲に形成された氷の厚さを検出するものであることが好
ましい。
イプから互いに異なる各所定の距離を隔てて複数配備さ
れており、且つ、上記氷厚検出回路が、上記複数の温度
センサからの出力信号に基づいて上記熱交換パイプの周
囲に形成された氷の厚さを検出するものであることが好
ましい。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図１は、本発明の氷厚測定装置の一実施形態
を示す断面図である。この氷厚測定装置は氷蓄熱装置２
０に用いられるものであり、図１に示すように、内部に
水１を収容する蓄熱槽１０と、蓄熱槽１０内へ水を供給
するための水入口８と、蓄熱槽１０内の水を排出するた
めの水出口９と、蓄熱槽１０内に配置され蓄熱槽１０内
の水１と熱交換する熱媒体３を流通させる熱交換パイプ
４とを備え、蓄熱槽１０内の水１を凍結させることによ
り冷熱を蓄積し、凍結した氷２を融解させることにより
冷熱を放出する氷蓄熱装置２０の内部に、蓄熱槽１０内
の氷の厚さを測定する氷厚測定装置が設置されている。
この氷厚測定装置は、蓄熱槽１０内の熱交換パイプ４か
ら所定の距離を隔てて配備された温度センサ５と、その
温度センサの出力信号に基づいて熱交換パイプ４の周囲
に形成された氷２の厚さを検出する氷厚検出回路６とか
ら成る。
説明する。図１は、本発明の氷厚測定装置の一実施形態
を示す断面図である。この氷厚測定装置は氷蓄熱装置２
０に用いられるものであり、図１に示すように、内部に
水１を収容する蓄熱槽１０と、蓄熱槽１０内へ水を供給
するための水入口８と、蓄熱槽１０内の水を排出するた
めの水出口９と、蓄熱槽１０内に配置され蓄熱槽１０内
の水１と熱交換する熱媒体３を流通させる熱交換パイプ
４とを備え、蓄熱槽１０内の水１を凍結させることによ
り冷熱を蓄積し、凍結した氷２を融解させることにより
冷熱を放出する氷蓄熱装置２０の内部に、蓄熱槽１０内
の氷の厚さを測定する氷厚測定装置が設置されている。
この氷厚測定装置は、蓄熱槽１０内の熱交換パイプ４か
ら所定の距離を隔てて配備された温度センサ５と、その
温度センサの出力信号に基づいて熱交換パイプ４の周囲
に形成された氷２の厚さを検出する氷厚検出回路６とか
ら成る。
【００１４】この温度センサ５の種類は特に限定される
ものではないが、測定精度の上からサーミスタ特性を有
する温度センサ５を用いることが好ましい。図１に示す
氷蓄熱装置２０は、図３及び図４に示された氷蓄熱空調
システム３０におけると同様、夜間の氷蓄熱と昼間の放
冷とが繰り返されれる。氷蓄熱時には、ヒートポンプ１
１（図３及び図４参照）で冷却された熱媒体３が矢印方
向から熱交換パイプ４に供給され、熱媒体３の冷熱が熱
交換パイプ４周囲の水１を凍結させることにより冷熱が
蓄積される。放冷時には、熱交換器１２（図３及び図４
参照）からの冷温水が水入口８から蓄熱槽１０内に供給
され、熱交換パイプ４周囲に凍結している氷２と熱交換
され冷却されて水出口９から負荷１３（図３及び図４参
照）に送られる。
ものではないが、測定精度の上からサーミスタ特性を有
する温度センサ５を用いることが好ましい。図１に示す
氷蓄熱装置２０は、図３及び図４に示された氷蓄熱空調
システム３０におけると同様、夜間の氷蓄熱と昼間の放
冷とが繰り返されれる。氷蓄熱時には、ヒートポンプ１
１（図３及び図４参照）で冷却された熱媒体３が矢印方
向から熱交換パイプ４に供給され、熱媒体３の冷熱が熱
交換パイプ４周囲の水１を凍結させることにより冷熱が
蓄積される。放冷時には、熱交換器１２（図３及び図４
参照）からの冷温水が水入口８から蓄熱槽１０内に供給
され、熱交換パイプ４周囲に凍結している氷２と熱交換
され冷却されて水出口９から負荷１３（図３及び図４参
照）に送られる。
【００１５】熱交換パイプ４周囲の氷２の厚さを測定す
るため、熱交換パイプ４から所定の距離を隔てて温度セ
ンサ５が配備されている。温度センサ５の出力信号は氷
厚検出回路６に送られ、氷厚検出回路６はその信号に基
づいて熱交換パイプ４の周囲に形成された氷２の厚さを
検出する。温度センサ５を、例えば、製氷量が目標値に
達したか否かを検出できるような位置に配備することに
より、温度センサ５の位置の水の状態が水であるか氷で
あるかが把握できるので、氷蓄熱時の熱交換パイプ４の
周囲に形成された氷２の厚さから蓄熱槽１０内の製氷量
を制御することができる。即ち、温度センサ５の温度が
０℃以上の時は製氷量は目標値に達していないことがわ
かるので蓄熱運転を継続し、温度センサ５の温度が氷点
下の時は製氷量が目標値に達したことがわかるので蓄熱
運転を終了させることにより製氷量を制御することがで
きる。
るため、熱交換パイプ４から所定の距離を隔てて温度セ
ンサ５が配備されている。温度センサ５の出力信号は氷
厚検出回路６に送られ、氷厚検出回路６はその信号に基
づいて熱交換パイプ４の周囲に形成された氷２の厚さを
検出する。温度センサ５を、例えば、製氷量が目標値に
達したか否かを検出できるような位置に配備することに
より、温度センサ５の位置の水の状態が水であるか氷で
あるかが把握できるので、氷蓄熱時の熱交換パイプ４の
周囲に形成された氷２の厚さから蓄熱槽１０内の製氷量
を制御することができる。即ち、温度センサ５の温度が
０℃以上の時は製氷量は目標値に達していないことがわ
かるので蓄熱運転を継続し、温度センサ５の温度が氷点
下の時は製氷量が目標値に達したことがわかるので蓄熱
運転を終了させることにより製氷量を制御することがで
きる。
【００１６】次に、他の実施形態について説明する。図
２は、本発明の氷厚測定装置の他の実施形態を示す断面
図である。図２に示すように、この氷厚測定装置は氷蓄
熱装置２０の内部に設置されており、蓄熱槽１０内に、
２つの温度センサ５ａ，５ｂ及び５ｃ，５ｄの２組が熱
交換パイプ４から互いに異なる各所定の距離を隔ててそ
れぞれ配備されている。これら複数の温度センサ５ａ，
５ｂ及び５ｃ，５ｄによって、それぞれの温度センサ配
備個所の温度が測定され、氷厚検出回路６が、これら複
数の温度センサ５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄからの出力信号
に基づいて蓄熱槽１０内の複数個所の氷の厚さを検出す
る。
２は、本発明の氷厚測定装置の他の実施形態を示す断面
図である。図２に示すように、この氷厚測定装置は氷蓄
熱装置２０の内部に設置されており、蓄熱槽１０内に、
２つの温度センサ５ａ，５ｂ及び５ｃ，５ｄの２組が熱
交換パイプ４から互いに異なる各所定の距離を隔ててそ
れぞれ配備されている。これら複数の温度センサ５ａ，
５ｂ及び５ｃ，５ｄによって、それぞれの温度センサ配
備個所の温度が測定され、氷厚検出回路６が、これら複
数の温度センサ５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄからの出力信号
に基づいて蓄熱槽１０内の複数個所の氷の厚さを検出す
る。
【００１７】製氷時には、熱交換パイプ４の表面の温度
が最も低く、熱交換パイプ４表面に形成された氷の温度
は熱交換パイプ４の表面から遠ざかるにつれて次第に高
温となり氷の表面の水と接する界面部分の温度は０℃と
なる。即ち、熱交換パイプ４表面に形成された氷の層に
は温度勾配が形成される。２つの温度センサ５ａ，５ｂ
の配備された２点間の距離は既知であるので、２つの温
度センサ５ａ，５ｂの配備された２点の温度を測定して
氷の層の温度勾配を求めることにより製氷中の熱交換パ
イプ４の周囲に形成されつつある氷の厚さを正確に知る
ことができる。
が最も低く、熱交換パイプ４表面に形成された氷の温度
は熱交換パイプ４の表面から遠ざかるにつれて次第に高
温となり氷の表面の水と接する界面部分の温度は０℃と
なる。即ち、熱交換パイプ４表面に形成された氷の層に
は温度勾配が形成される。２つの温度センサ５ａ，５ｂ
の配備された２点間の距離は既知であるので、２つの温
度センサ５ａ，５ｂの配備された２点の温度を測定して
氷の層の温度勾配を求めることにより製氷中の熱交換パ
イプ４の周囲に形成されつつある氷の厚さを正確に知る
ことができる。
【００１８】一方、放冷時には、製氷運転停止時は氷内
全体が０℃となるため、２つの温度センサ５ａ，５ｂの
うちの熱交換パイプ４の表面より遠い方の温度センサ５
ａが０℃以上に達した時その位置で氷が水に変化したこ
とがわかる。同様に、熱交換パイプ４の表面に近い方の
温度センサ５ｂが０℃以上に達した時その位置で氷が水
に変化したことがわかる。このように、放冷時において
も、２つの温度センサ５ａ，５ｂにより氷の残量を精度
よく測定することができる。
全体が０℃となるため、２つの温度センサ５ａ，５ｂの
うちの熱交換パイプ４の表面より遠い方の温度センサ５
ａが０℃以上に達した時その位置で氷が水に変化したこ
とがわかる。同様に、熱交換パイプ４の表面に近い方の
温度センサ５ｂが０℃以上に達した時その位置で氷が水
に変化したことがわかる。このように、放冷時において
も、２つの温度センサ５ａ，５ｂにより氷の残量を精度
よく測定することができる。
【００１９】また、温度センサ５ａ，５ｂの他に同様の
複数の温度センサ５ｃ，５ｄを温度センサ５ａ，５ｂと
異なる位置に配備することにより蓄熱槽１０内の複数個
所の氷の厚さに関する総合的な情報が得られるので、そ
の情報を用いて蓄熱槽１０内の製氷量を制御することに
より氷蓄熱装置２０を効率的に運転することができる。
複数の温度センサ５ｃ，５ｄを温度センサ５ａ，５ｂと
異なる位置に配備することにより蓄熱槽１０内の複数個
所の氷の厚さに関する総合的な情報が得られるので、そ
の情報を用いて蓄熱槽１０内の製氷量を制御することに
より氷蓄熱装置２０を効率的に運転することができる。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の氷厚測定
装置によれば、蓄熱槽内の熱交換パイプの周囲の氷の厚
さを直接測定することができるので、過度の製氷による
体積膨張によって蓄熱槽が破壊されるなどの事故を確実
に防止することができる。また、氷の厚さを直接、正確
に測定することができるので、蓄熱槽内の製氷量あるい
は残氷量を的確に制御することにより氷蓄熱装置を効率
的に運転することができる。
装置によれば、蓄熱槽内の熱交換パイプの周囲の氷の厚
さを直接測定することができるので、過度の製氷による
体積膨張によって蓄熱槽が破壊されるなどの事故を確実
に防止することができる。また、氷の厚さを直接、正確
に測定することができるので、蓄熱槽内の製氷量あるい
は残氷量を的確に制御することにより氷蓄熱装置を効率
的に運転することができる。
【図１】本発明の氷厚測定装置の一実施形態を示す断面
図である。
図である。
【図２】本発明の氷厚測定装置の他の実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図３】従来の氷蓄熱装置を用いた氷蓄熱空調システム
の概略構成及び氷蓄熱運転モードを示す図である。
の概略構成及び氷蓄熱運転モードを示す図である。
【図４】従来の氷蓄熱装置を用いた氷蓄熱空調システム
の概略構成及び冷房運転モードを示す図である。
の概略構成及び冷房運転モードを示す図である。
１ 水 ２ 氷 ３ 熱媒体 ４ 熱交換パイプ ５，５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ 温度センサ ６ 氷厚検出回路 ８ 水入口 ９ 水出口 １０ 蓄熱槽 １１ ヒートポンプ １２ 熱交換器 １３ 負荷 １４ ２次側ポンプ １５ １次側ポンプ １６，１７，１８ バルブ １９ 三方弁 ２０ 氷蓄熱装置 ３０ 氷蓄熱空調システム
Claims (2)
- 【請求項１】 内部に水を収容する蓄熱槽と、該蓄熱槽
内に配置され該蓄熱槽内の水と熱交換する熱媒体を流通
させる熱交換パイプとを備え、該蓄熱槽内の水を凍結さ
せることにより冷熱を蓄積し、凍結した氷を融解させる
ことにより該冷熱を放出する氷蓄熱装置における、前記
蓄熱槽内の氷の厚さを測定する氷厚測定装置において、 前記蓄熱槽内の熱交換パイプから所定の距離を隔てて配
備された温度センサと、 該温度センサの出力信号に基づいて前記熱交換パイプの
周囲に形成された氷の厚さを検出する氷厚検出回路とを
備えたことを特徴とする氷厚測定装置。 - 【請求項２】 前記温度センサが、前記熱交換パイプか
ら互いに異なる各所定の距離を隔てて複数配備されてお
り、且つ、 前記氷厚検出回路が、前記複数の温度センサからの出力
信号に基づいて前記熱交換パイプの周囲に形成された氷
の厚さを検出するものであることを特徴とする請求項１
記載の氷厚測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25108895A JPH0989546A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 氷厚測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25108895A JPH0989546A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 氷厚測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0989546A true JPH0989546A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17217466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25108895A Pending JPH0989546A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 氷厚測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0989546A (ja) |
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