JPH0989266A - マイクロ波加熱装置 - Google Patents
マイクロ波加熱装置Info
- Publication number
- JPH0989266A JPH0989266A JP7276091A JP27609195A JPH0989266A JP H0989266 A JPH0989266 A JP H0989266A JP 7276091 A JP7276091 A JP 7276091A JP 27609195 A JP27609195 A JP 27609195A JP H0989266 A JPH0989266 A JP H0989266A
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- JP
- Japan
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- microwave
- insulating material
- microwave oven
- heated
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、マイクロ波加熱装置において加熱中
に被加熱物を連続的に測温し、マイクロ波出力を制御す
ることのできるマイクロ波加熱装置を提供する。 【解決手段】電子レンジ５の回転テーブル７上にスラス
トベアリングを回転テーブル７中心からずらした位置に
中心を置き、さらにその上に断熱材１を置く。断熱材１
中心部からセラミックチューブおよび石英保護管を電子
レンジ奥面にあけた測温孔８を貫通し電子レンジ庫外ま
で出し、その先端に放射温度計を設置する。電子レンジ
５を運転すると、回転テーブル７が回転し、断熱材１は
時計回転方向の場合断熱材回転軌跡１０ａ、１０ｂ、１
０ｃと円を描きながら電子レンジ５庫内のマイクロ波電
界強度の強弱分布を通過しながら回転する。そして断熱
材１内の被加熱物が加熱され、その温度を放射温度計９
で測定する。その測定温度信号により、電子レンジのマ
イクロ波出力をＯＮ−ＯＦＦ、あるいは連続出力する。
に被加熱物を連続的に測温し、マイクロ波出力を制御す
ることのできるマイクロ波加熱装置を提供する。 【解決手段】電子レンジ５の回転テーブル７上にスラス
トベアリングを回転テーブル７中心からずらした位置に
中心を置き、さらにその上に断熱材１を置く。断熱材１
中心部からセラミックチューブおよび石英保護管を電子
レンジ奥面にあけた測温孔８を貫通し電子レンジ庫外ま
で出し、その先端に放射温度計を設置する。電子レンジ
５を運転すると、回転テーブル７が回転し、断熱材１は
時計回転方向の場合断熱材回転軌跡１０ａ、１０ｂ、１
０ｃと円を描きながら電子レンジ５庫内のマイクロ波電
界強度の強弱分布を通過しながら回転する。そして断熱
材１内の被加熱物が加熱され、その温度を放射温度計９
で測定する。その測定温度信号により、電子レンジのマ
イクロ波出力をＯＮ−ＯＦＦ、あるいは連続出力する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波加熱装
置に関し、回転テーブルを具備し、容器あるいは断熱材
等の内部に被加熱物を入れて、さらにマイクロ波加熱室
内の電界強度の強弱を回転移動しながら加熱するものの
連続測温装置と出力制御装置を具備したマイクロ波加熱
装置に関する。
置に関し、回転テーブルを具備し、容器あるいは断熱材
等の内部に被加熱物を入れて、さらにマイクロ波加熱室
内の電界強度の強弱を回転移動しながら加熱するものの
連続測温装置と出力制御装置を具備したマイクロ波加熱
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、マイクロ波加熱装置を使った電子
レンジ等で被加熱物を加熱すると電子レンジ内のマイク
ロ波電界強度ムラのため、加熱ムラが発生していた。そ
の後、種々改善され回転テーブルを具備し、電界強度の
強弱分布を通過させることにより加熱ムラが減少した。
さらに、加熱ムラを改善するため、マイクロ波を反射す
るフィンを回転させたり、マイクロ波を攪拌放射させた
りしている。また、加熱の具合を程よくさせるため、非
接触温度センサ、排気温センサ、重量センサ、回転テー
ブルを具備するものとして電子レンジ、マイクロ波加熱
装置があり、これらのマイクロ波出力を制御するための
温度測定は被加熱物の表面を測定している。マイクロ波
の特徴として、金属類はアーク放電が生じるため、ま
た、ステンレスはマイクロ波を反射してしまうため、加
熱炉の温度測定には、一般的な熱電対は使用が困難であ
る。マイクロ波加熱は、被加熱物自体が加熱するため、
熱電対で測温するためにはステンレス保護管を被加熱物
に接触あるいは内部に突き刺して測温したとしてもステ
ンレス保護管の耐熱温度である約１１００℃までしか計
測出来ず、セラミックス加熱等の高温域の使用にはあま
り好ましくない。もう一つ加熱炉の温度測定に一般的な
放射温度計は非接触であるためマイクロ波の領域の外側
から測定することが出来るのでマイクロ波加熱装置の測
温に向いている。マイクロ波加熱では、２．４５ＧＨ
ｚ、６ＧＨｚ、２８ＧＨｚ、５４ＧＨｚ等が使われてい
るが、２８ＧＨｚは電界強度のピッチが約１１ｍｍであ
り、２８ＧＨｚ以上はほぼ均熱加熱と言えるが、それ以
下の周波数の場合はマイクロ波加熱の場合、被加熱物の
形状、マイクロ波吸収の程度、加熱室形状、マイクロ波
出力容量および方法等の加熱の条件の違いにより、加熱
具合がいろいろと異なり、温度ムラも発生しやすく様々
である。
レンジ等で被加熱物を加熱すると電子レンジ内のマイク
ロ波電界強度ムラのため、加熱ムラが発生していた。そ
の後、種々改善され回転テーブルを具備し、電界強度の
強弱分布を通過させることにより加熱ムラが減少した。
さらに、加熱ムラを改善するため、マイクロ波を反射す
るフィンを回転させたり、マイクロ波を攪拌放射させた
りしている。また、加熱の具合を程よくさせるため、非
接触温度センサ、排気温センサ、重量センサ、回転テー
ブルを具備するものとして電子レンジ、マイクロ波加熱
装置があり、これらのマイクロ波出力を制御するための
温度測定は被加熱物の表面を測定している。マイクロ波
の特徴として、金属類はアーク放電が生じるため、ま
た、ステンレスはマイクロ波を反射してしまうため、加
熱炉の温度測定には、一般的な熱電対は使用が困難であ
る。マイクロ波加熱は、被加熱物自体が加熱するため、
熱電対で測温するためにはステンレス保護管を被加熱物
に接触あるいは内部に突き刺して測温したとしてもステ
ンレス保護管の耐熱温度である約１１００℃までしか計
測出来ず、セラミックス加熱等の高温域の使用にはあま
り好ましくない。もう一つ加熱炉の温度測定に一般的な
放射温度計は非接触であるためマイクロ波の領域の外側
から測定することが出来るのでマイクロ波加熱装置の測
温に向いている。マイクロ波加熱では、２．４５ＧＨ
ｚ、６ＧＨｚ、２８ＧＨｚ、５４ＧＨｚ等が使われてい
るが、２８ＧＨｚは電界強度のピッチが約１１ｍｍであ
り、２８ＧＨｚ以上はほぼ均熱加熱と言えるが、それ以
下の周波数の場合はマイクロ波加熱の場合、被加熱物の
形状、マイクロ波吸収の程度、加熱室形状、マイクロ波
出力容量および方法等の加熱の条件の違いにより、加熱
具合がいろいろと異なり、温度ムラも発生しやすく様々
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】セラミックスの熱処理
等に２８ＧＨｚ未満のマイクロ波加熱を利用しようとす
るときには、この加熱ムラは従来技術では電界強度ムラ
がまだあり、均熱加熱をするためには非常に難しい。こ
のため、電界強度ムラを抑えるためには、被加熱物を測
温しながらマイクロ波出力をコントロールする必要があ
る。被加熱物の加熱温度をコントロールできなければ被
加熱物の加熱温度ムラが生じ、サーマルショックによる
割れ、カケ等が発生する。セラミックスの加熱の場合、
非常に高温なので、加熱室内温度の上昇を防止するた
め、断熱材が必要となり、断熱材の中心にある被加熱物
の断熱効果を落とさずに温度測定することが重要であ
る。
等に２８ＧＨｚ未満のマイクロ波加熱を利用しようとす
るときには、この加熱ムラは従来技術では電界強度ムラ
がまだあり、均熱加熱をするためには非常に難しい。こ
のため、電界強度ムラを抑えるためには、被加熱物を測
温しながらマイクロ波出力をコントロールする必要があ
る。被加熱物の加熱温度をコントロールできなければ被
加熱物の加熱温度ムラが生じ、サーマルショックによる
割れ、カケ等が発生する。セラミックスの加熱の場合、
非常に高温なので、加熱室内温度の上昇を防止するた
め、断熱材が必要となり、断熱材の中心にある被加熱物
の断熱効果を落とさずに温度測定することが重要であ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】マイクロ波加熱装置にお
いて加熱室内に設けた回転テーブル上にスラストベアリ
ングを回転テーブル中心から距離を置いて設置する。そ
の上に被加熱物を入れた容器を置き、天井あるいは側面
に穴をあけ、容器からその穴を通過して電子レンジ庫外
に向けて測温用チューブを差し込み、チューブ先端には
放射温度計を取付けることによって、回転テーブルを回
転させると被加熱物が円軌道を描きながらマイクロ波加
熱装置内の電界強度ムラの強弱分布を移動しながら温度
上昇し、放射温度計で加熱中も被加熱物の同じ点を連続
的に測温しようとするものである。
いて加熱室内に設けた回転テーブル上にスラストベアリ
ングを回転テーブル中心から距離を置いて設置する。そ
の上に被加熱物を入れた容器を置き、天井あるいは側面
に穴をあけ、容器からその穴を通過して電子レンジ庫外
に向けて測温用チューブを差し込み、チューブ先端には
放射温度計を取付けることによって、回転テーブルを回
転させると被加熱物が円軌道を描きながらマイクロ波加
熱装置内の電界強度ムラの強弱分布を移動しながら温度
上昇し、放射温度計で加熱中も被加熱物の同じ点を連続
的に測温しようとするものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の作用を図２に基づいて説
明する。電子レンジ５の回転テーブル７上にスラストベ
アリングを、回転テーブル７中心からずらした位置に中
心を置き、さらにその上に断熱材１を置く。断熱材１中
心部からセラミックスチューブおよび石英保護管を電子
レンジ奥面にあけた測温孔８を貫通し電子レンジ庫外ま
で出し、その先端に放射温度計を設置する。電子レンジ
５を運転すると回転テーブル７が回転し、断熱材１は時
計回転方向の場合断熱材回転軌跡１０ａ、１０ｂ、１０
ｃと円を描きながら電子レンジ５庫内のマイクロ波電界
強度の強弱分布を通過しながら回転する。そして断熱材
１内の被加熱物が加熱され、その温度を放射温度計９で
測定する。その測定温度記号により、電子レンジのマイ
クロ波出力をＯＮ−ＯＦＦ、あるいは連続出力する。
明する。電子レンジ５の回転テーブル７上にスラストベ
アリングを、回転テーブル７中心からずらした位置に中
心を置き、さらにその上に断熱材１を置く。断熱材１中
心部からセラミックスチューブおよび石英保護管を電子
レンジ奥面にあけた測温孔８を貫通し電子レンジ庫外ま
で出し、その先端に放射温度計を設置する。電子レンジ
５を運転すると回転テーブル７が回転し、断熱材１は時
計回転方向の場合断熱材回転軌跡１０ａ、１０ｂ、１０
ｃと円を描きながら電子レンジ５庫内のマイクロ波電界
強度の強弱分布を通過しながら回転する。そして断熱材
１内の被加熱物が加熱され、その温度を放射温度計９で
測定する。その測定温度記号により、電子レンジのマイ
クロ波出力をＯＮ−ＯＦＦ、あるいは連続出力する。
【０００６】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。セラミ
ックスの焼結は１０００℃を越える温度が必要で、設備
費用も数十万円を越える費用となる。このセラミックス
を焼結させるため、市販の電子レンジのマイクロ波出力
を可変させる装置を追加して改造した。電子レンジの回
転テーブル上にマイクロ波を良く透過するテフロン製ス
ラストベアリングを回転テーブル中心からずらした位置
に中心を置き、さらにその上に断熱材を置く。断熱材中
心部からセラミックチューブおよび石英保護管を電子レ
ンジ奥面にあけた測温孔を貫通させて電子レンジ庫外ま
で出し、その先端に放射温度計を設置する。電子レンジ
を運転すると回転テーブル７が回転し、断熱材１は円を
描きながら電子レンジ庫内のマイクロ波電界強度の強弱
分布を通過しながら回転する。そして断熱材内の被加熱
物が加熱され、その温度を放射温度計で測定する。その
測定温度信号により電子レンジのマイクロ波出力をＯＮ
−ＯＦＦ出力し、セラミックスの加熱温度をコントロー
ルした。この結果、従来の電気加熱炉よりも時間で約半
分、電力で約１０分の１でセラミックスを焼結出来た。
ックスの焼結は１０００℃を越える温度が必要で、設備
費用も数十万円を越える費用となる。このセラミックス
を焼結させるため、市販の電子レンジのマイクロ波出力
を可変させる装置を追加して改造した。電子レンジの回
転テーブル上にマイクロ波を良く透過するテフロン製ス
ラストベアリングを回転テーブル中心からずらした位置
に中心を置き、さらにその上に断熱材を置く。断熱材中
心部からセラミックチューブおよび石英保護管を電子レ
ンジ奥面にあけた測温孔を貫通させて電子レンジ庫外ま
で出し、その先端に放射温度計を設置する。電子レンジ
を運転すると回転テーブル７が回転し、断熱材１は円を
描きながら電子レンジ庫内のマイクロ波電界強度の強弱
分布を通過しながら回転する。そして断熱材内の被加熱
物が加熱され、その温度を放射温度計で測定する。その
測定温度信号により電子レンジのマイクロ波出力をＯＮ
−ＯＦＦ出力し、セラミックスの加熱温度をコントロー
ルした。この結果、従来の電気加熱炉よりも時間で約半
分、電力で約１０分の１でセラミックスを焼結出来た。
【０００７】
【発明の効果】このように本発明は、電子レンジ庫内で
移動する被加熱物を連続的に測温することにより、マイ
クロ波出力を制御可能とさせるもので、温度調整機能を
付加することにより、被加熱物の加熱調整が細かくコン
トロール出来、加熱効率のアップ、得率のアップ、均質
性のアップに効果が大きい。特にセラミックスの熱処理
には温度コントロールが重要なので、セラミックスの熱
処理には寄与すること大である。
移動する被加熱物を連続的に測温することにより、マイ
クロ波出力を制御可能とさせるもので、温度調整機能を
付加することにより、被加熱物の加熱調整が細かくコン
トロール出来、加熱効率のアップ、得率のアップ、均質
性のアップに効果が大きい。特にセラミックスの熱処理
には温度コントロールが重要なので、セラミックスの熱
処理には寄与すること大である。
【図１】本発明の断熱材を示した断面図である。
【図２】本発明の構成を示した第三角法の図である。
１．断熱材 ２．セラミックチューブ ３．石英保護管 ４．テフロンスラストベアリング ５．電子レンジ ６．電子レンジ扉 ６．電子レンジ扉 ７．回転テーブル ８．測温孔 ９．放射温度計 １０．断熱材回転移動軌跡
Claims (2)
- 【請求項１】 回転テーブルを設けたマイクロ波加熱装
置において、加熱室内の回転テーブル上にスラストベア
リングと断熱箱と断熱箱から伸びたチューブ先端に放射
温度計とを組み合わせた装置を具備し、加熱中も同一点
を連続的に測温する連続測温装置を具備したことを特徴
とするマイクロ波加熱装置。 - 【請求項２】 連続測温による温度信号からマイクロ波
出力を制御する出力制御装置を具備したことを特徴とす
る請求項１のマイクロ波加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7276091A JPH0989266A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | マイクロ波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7276091A JPH0989266A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | マイクロ波加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0989266A true JPH0989266A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17564685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7276091A Withdrawn JPH0989266A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | マイクロ波加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0989266A (ja) |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP7276091A patent/JPH0989266A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |