JPH0988823A - 軸受構造およびそれを用いた容積型機械 - Google Patents

軸受構造およびそれを用いた容積型機械

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JPH0988823A
JPH0988823A JP7238654A JP23865495A JPH0988823A JP H0988823 A JPH0988823 A JP H0988823A JP 7238654 A JP7238654 A JP 7238654A JP 23865495 A JP23865495 A JP 23865495A JP H0988823 A JPH0988823 A JP H0988823A
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shaft
bearing
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crankshaft
support
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JP7238654A
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English (en)
Inventor
Isao Hayase
功 早瀬
Yoshikatsu Tomita
好勝 富田
Kazuo Okuyama
和夫 奥山
Mineo Takahashi
岑夫 高橋
Masao Shiibayashi
正夫 椎林
Kenji Tojo
健司 東條
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/42Pumps with cylinders or pistons

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  • Compressor (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーバーハング荷重が作用する回転軸が、そ
の軸受部における軸受隙間に応じて傾斜する傾斜量を低
減し、軸と軸受との片当たりおよび軸の振れまわりを低
減する。 【構成】 複数の支持部で支えられ、その支持部から軸
方向の一方に延び出した位置に半径方向荷重の作用する
主軸と、複数の支持部で主軸を支える軸受とからなる軸
受構造において、主軸は半径方向荷重の作用する部分以
外が、互いに中心軸の偏心した少なくとも3つの軸部3
1b,31c,31dからなり、その中の少なくとも2
つの部31b,31c分が軸受32a,32bにより支
持されており、残りの軸部31dに対するそれらの軸部
のそれぞれの偏心量は、それぞれの位置での軸部と軸受
部との直径隙間の半分以下であるとともに、複数の支持
部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受であることを特
徴とする軸受構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸を支える軸受構
造に係り、特に、例えば冷凍空調用スクロール圧縮機の
軸受構造のように、半径方向荷重の作用する主軸を荷重
作用点に対して片側にのみ配置された複数の支持部で支
える方式の、いわゆるオーバーハング軸受の軸受構造お
よびそれを用いた容積型機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のオーバーハング軸受は、複数の支
持部の軸受部同士もそれに対応する軸部同士もそれぞれ
同軸に形成された構造が一般的であった。また、特開昭
64−87890号公報あるいは特開平6−31726
3号公報に記載されているように、複数の支持部の軸部
同士のみを互いに微小量だけ偏心させた構造のものもあ
るが、その際、複数の支持部の軸受はいずれも複数の完
成部材を組み立てて形成される構造であった。図16
は、特開昭64−87890号公報記載の従来技術に係
るスクロール圧縮機の縦断面図、図17は、特開平6−
317263号公報記載の従来技術に係るスクロール圧
縮機の縦断面図である。
【0003】図16に示す特開昭64−87890号公
報記載のスクロール圧縮機では、玉軸受50、玉軸受5
1、フロントエンドプレート52、フロントボス53の
それぞれの完成品を組み立てることにより2つの軸受部
を一体化する構造である。また、図17に示す特開平6
−317263号公報記載のものでは、フレーム55、
サブフレーム56、および密閉容器のそれぞれの完成品
を組み立てることにより主軸受57,副軸受58の2つ
の軸受部を一体化する構造であった。
【0004】また、特開昭64−87890号公報記載
のものでは、図16に示すように、玉軸受50,51
(ころがり軸受)を用いた構造であり、さらに、複数の
支持部の軸部同士の偏心方向が、軸端部に形成されたク
ランクピン54の偏心方向と同方向になっていた。さら
に、特開平6−317263号公報記載のものでは、図
17に示すように、駆動用モータを間に挾んだフレーム
55、サブフレーム56の2つの軸受フレームで主軸6
1が支持される構造であり、軸受スパンが大きく、質量
の大きな駆動用モータのロータ59が複数の支持部にお
ける軸部のいずれかと同軸に取付けられる構造であっ
た。そして、複数の支持部の軸部同士の偏心方向を、ク
ランクピン61aがガス圧縮荷重を受ける方向からメイ
ンのバランスウェイト62の遠心力方向に0度から40
度の角度範囲としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の一般
的構造では、まず、主軸に作用するオーバーハング荷重
を支えるためのモーメントを発生させるのに、少なくと
も2ヵ所の支持部において逆方向の支持荷重が発生しな
ければならず、それらの軸受部の直径隙間と軸受スパン
に対応した量だけ前記主軸の中心軸が必然的に傾斜す
る。その傾斜量の大きさに応じた強さで主軸と軸受との
間の片当たりが生じ、局部的な軸受面圧が増大し、摺動
部の損傷を引き起こすという問題があった。また、特開
平6−317263号公報に示されるスクロール圧縮機
のように荷重方向が回転する場合に適用しすると、前記
主軸の中心軸の傾斜方向が回転するため、主軸に取り付
けられている比較的大きな質量のモータのロータ59
(図17参照)の振れまわりの遠心力により振動が発生
するという問題があった。
【0006】これに対し、図16に示す特開昭64−8
7890号公報記載のものでは、複数の支持部の軸部同
士のみを互いに微小量だけ偏心させており、その偏心方
向のオーバーハング荷重が作用した場合に、主軸の中心
軸の傾斜が小さくても複数の支持部の互いに反対方向で
軸と軸受とが近接するようにしてオーバーハング荷重を
支えるためのモーメントを発生させ、一見、主軸と軸受
との間の片当たりの程度を十分弱くすることができるよ
うに見える。しかし実際には、複数の支持部の軸受部同
士が多数の完成部品を組み立てることにより一体化され
る構造であるため、個々の部品の加工や組立の際の各部
同軸度,直角度に対する誤差の累積により、軸受部同士
の偏心量がある程度大きくなることが避けられなかっ
た。
【0007】特に、軸部同士の偏心量は軸受との間の直
径隙間のオーダーの微小量であるので、これに比べて軸
受部同士の偏心量が大きくなる可能性は大である。した
がって、前記軸部同士の微小偏心による片当たり低減効
果と軸受部同士の偏心による片当たり増大とがキャンセ
ルしてしまい、摺動部の損傷を引き起こさない程度の十
分な片当たり低減が達成できない恐れがある。さらに、
軸受部同士の偏心量が大きいと、偏心した主軸と組み合
わせても軸の傾斜量が大きくなり、軸と軸受部とをそれ
ぞれ同軸に製作した一般的構造に比べ、むしろ片当たり
が増大してしまう危険性もある。量産に際しては、全て
の製品の信頼性を相当高い確度で保証しなければならな
いが、上記の構造では十分な片当たり低減を確実には達
成できないという問題があった。
【0008】また、図16に示す特開昭64−8789
0号公報記載の軸受は、安価で流体潤滑で使用した場合
の寿命が長いとされているすべり軸受でなく、直径隙間
をより小さくして使用するのが一般的なころがり軸受を
用いており、高価で有限寿命であるとともに、軸部同士
を偏心させることによって上記直径隙間に起因する主軸
の傾斜量が低減する効果は小さい。また、ここで、スク
ロール圧縮機のクランクシャフト54には、そのクラン
クピン部54aの偏心方向とほぼ直角方向に半径方向荷
重が作用するが、軸部同士の偏心方向はクランクピン部
54aの偏心方向と同方向であるので荷重方向と約90
度ずれており、実際に荷重方向のクランクシャフト傾斜
量を低減する効果は非常に小さい。
【0009】一方、図17に示す特開平6−31726
3号公報記載のものでも、複数の支持部の軸受部同士が
多数の完成部品を組み立てることにより一体化される構
造であり、軸受部同士の偏心量がある程度大きくなるこ
とが避けられないので、軸受部同士の偏心による片当た
り増大に起因した問題が特開昭64−87890号公報
記載のものと同様に生ずる。また、ものでは、駆動用モ
ータを間に挾んで軸受スパンが大きいので、軸受隙間に
起因した軸傾斜の問題以外に、軸の弾性変形に起因した
軸傾斜の問題が無視できなくなる。
【0010】また、図17に示す特開平6−31726
3号公報記載のものによれば、クランクピン部61aに
近い主軸受57での軸の弾性変形に起因した軸傾斜は低
減できるが、クランクピン部61aから遠い副軸受58
での弾性変形に起因した軸傾斜は逆に増大してしまうの
で、ころがり軸受が必要となり、安価で寿命の長いすべ
り軸受を使用できない場合があるという問題があつた。
また、質量の大きな駆動用モータのロータ59が複数の
支持部における軸部のいずれかと同軸に取り付けられて
いるので、軸に弾性変形が無視できる程度の十分な剛性
を持たせても、支持荷重を発生させるために、軸部を支
持部の軸受隙間の範囲で変位させているのと一緒にロー
タ59が軸受中心軸より変位し、その振れ回りによって
振動が発生するという問題があった。
【0011】さらに、図17に示す特開平6−3172
63号公報記載のものでは、軸の弾性変形に影響を与え
るガス圧縮荷重による曲げモーメントと回転質量の遠心
力による曲げモーメントとの両方を考慮して軸部同士の
偏心方向を設定しているが、軸に弾性変形が無視できる
程度の十分な剛性を持たせ場合の軸傾斜方向は、軸に作
用するオーバーハング荷重の合力方向により決まり、回
転質量の各遠心力を互いに打消し合う構成とした場合に
は、特開平6−317263号公報記載のもので設定し
ている方向と異なるので、十分な軸傾斜量低減効果が得
られないという問題があった。
【0012】さらに、図17に示すものでは、フレーム
55、サブフレーム56の2つの軸受フレームを用意
し、密閉容器を介してそれらの軸受部同士の同軸度とモ
ータのロータ59とステータ60との同軸度の両方を確
保しながら組み立てねばならず、部品点数が増え組立が
面倒であるという問題があった。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、オーバーハング荷重が作用す
る回転軸が、その軸受部における軸受隙間に応じて傾斜
する傾斜量を低減し、軸と軸受との片当りおよび軸の触
れ回りを低減し、信頼性が高く長寿命で低振動のオーバ
ーハング軸受の軸受構造を安価に提供することを目的と
する。また、本発明の他の目的は、オーバーハング軸受
を用いた機械の摺動部の機械摩擦損失を低減し、摺動条
件の苛酷度を緩和し、効率と信頼性とを向上しうる軸受
構造を用いた容積型機械を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る軸受構造の最も基本的な構成は、複数
の支持部で支えられ、その支持部から軸方向の一方に延
び出した位置に半径方向荷重の作用する主軸と、前記複
数の支持部で前記主軸を支える軸受とからなる軸受構造
において、前記複数の支持部の中の少なくとも2ヵ所の
軸受部内径は、それぞれの支持部における軸部と軸受部
との直径隙間の半分を合計した値を偏心量の上限とし
て、互いに偏心して形成されるとともに、前記複数の支
持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受としたもので
ある。ここで、直径隙間とは、すべり軸受の場合には軸
外径と軸受内径との差であり、ころがり軸受の場合には
軸受を固定した時に軸がある半径方向に前後に移動でき
る距離のことである。
【0015】また、2ヵ所の支持部の互いに偏心した軸
受部内径は、一体部材または一体に固定された後の部材
を仕上加工して形成されたものである。すなわち、上記
の軸受部同士や軸部同士を互いに偏心させて加工したり
同軸に加工したりする場合、基本的に一体の部材あるい
は複数の部材を一体に固定した後の一体化部材を用いて
偏心部や同軸部の仕上げ加工を行う。
【0016】さらに、上記目的を達成するために、本発
明に係る軸受構造の他の基本的な構成は、複数の支持部
で支えられ、その支持部から軸方向の一方に延び出した
位置に半径方向荷重の作用する主軸と、前記複数の支持
部で前記主軸を支える軸受とからなる軸受構造におい
て、前記主軸は前記半径方向荷重の作用する部分以外
が、互いに中心軸の偏心した少なくとも3つの軸部から
なり、その中の少なくとも2つの部分が前記軸受の軸受
部により支持されており、残りの軸部に対するそれらの
軸部のそれぞれの偏心量は、それぞれの位置での軸部と
軸受部との直径隙間の半分以下であるとともに、前記複
数の支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受とした
ものである。
【0017】より詳しくは、複数の支持部の軸部同士の
方を互いに偏心させた場合で、さらにその回転主軸に比
較的大きな質量が取り付けられる場合、上記の互いに偏
心させた軸部のいずれからも偏心した第3の軸部を形成
し、前記質量の重心が前記第3の軸部の中心軸上に来る
ようにする。なお、前記第3の軸部の中心軸と前記複数
の支持部に対応する軸部の中心軸との偏心量は、それぞ
れ、その支持部における軸と軸受との直径隙間の半分を
上限とする。
【0018】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明に係る軸受構造を用いた往復動式容積型機械の構
成は、電動機にクランクシャフトを介して連結するポン
プ部を有し、このポンプ部は、少なくとも、シリンダ
と、該シリンダ内を往復運動するピストンと、前記クラ
ンクシャフトの回転運動を前記ピストンの直線往復運動
に変換する機構とからなり、このクランクシャフトを支
持する複数の軸受を有するフレームを備えた往復動式容
積型機械において、半径方向荷重の作用する主軸である
クランクシャフトの回転を支持する複数の支持部の少な
くとも2ヵ所の軸受部内径は、一体部材または一体に固
定された後の部材を仕上加工して同軸に形成されたもの
であり、前記主軸の前記2ヵ所の支持部に対応する軸部
は、それぞれの位置における軸部と軸受部との直径隙間
の半分を合計した値を偏心量の上限として、互いに偏心
して形成されるとともに、前記複数の支持部の中の少な
くとも1ヵ所はすべり軸受である軸受構造を採用し、ク
ランクシャフトのクランクピン部の偏心方向を基準とし
て、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の支
持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向を、クランク
シャフトの回転方向と逆方向に0度から90度の間の9
0度の角度範囲としたものである。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明に係る軸受構造を用いたスクロール式容積型機械
の基本的な構成は、それぞれの鏡板上に渦巻状のラップ
を有し、それぞれのラップを噛み合わせてポンプ室を形
成する固定スクロールおよび旋回スクロールと、前記旋
回スクロールに公転運動を与えるクランクシャフトと、
このクランクシャフトを支持する複数の軸受を有するフ
レームと、前記旋回スクロールの自転を防止する手段と
を備えたスクロール式容積型機械において、半径方向荷
重の作用する主軸であるクランクシャフトの回転を支持
する複数の支持部の少なくとも2ヵ所の軸受部内径は、
一体部材または一体に固定された後の部材を仕上加工し
て同軸に形成されたものであり、前記クランクシャフト
の2ヵ所の支持部に対応する軸部は、それぞれの位置に
おける軸部と軸受部との直径隙間の半分を合計した値を
偏心量の上限として、互いに偏心して形成されるととも
に、前記複数の支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり
軸受である軸受構造を採用し、クランクシャフトのクラ
ンクピン部の偏心方向を基準として、荷重点に近い方の
支持部の軸部中心軸を遠い方の支持部の軸部中心軸に対
して偏心させる方向を、クランクシャフトの回転方向と
逆方向に90度から180度の間の90度の角度範囲と
したものである。
【0020】
【作用】上記技術的手段による働きは次のとおりであ
る。まず、オーバーハング軸受の複数の支持部の軸受部
同士あるいは複数の支持部の軸部同士のいずれかを互い
に軸受隙間の存在に起因して軸が傾斜しようとする方向
に偏心させ、他方を同軸に形成することにより、弾性変
形が無視できる程度に軸に剛性を持たせれば軸が実際に
傾斜しようとする方向と軸受部同士あるいは軸部同士の
偏心方向を一致させることができる。その結果、軸受に
対して軸が傾斜しなくても、あるいは、その傾斜量が小
さくても、複数の支持部のそれぞれで軸と軸受とを十分
近接させることができる。しかも、それらの近接方向は
互いに逆方向であるので、固体間接触力や潤滑油膜圧力
により、軸にモーメントが作用する。
【0021】すなわち、オーバーハング荷重を支えるた
めに不可欠な支持モーメントを発生させる際の軸傾斜量
を低減でき、それによって軸と軸受との間の片当たりが
軽減されて局部的な面圧が低下し、摺動の損傷が発生し
にくくなる。これにより、安価で流体潤滑で使用した場
合に寿命の長いすべり軸受が使用しやすくなる。また、
オーバーハング荷重の方向が回転する場合には軸傾斜方
向も回転するが、軸傾斜量が低減されるので軸に固定さ
れた質量の振れまわり半径も低減され、その遠心力によ
り発生する振動も低減される。
【0022】次に、軸受部同士や軸部同士を互いに偏心
させて加工したり同軸に加工したりする場合、複数の部
材を一体に固定した後の一体化部材や始めから一体の部
材を用いて偏心部や同軸部の加工を行なえば、その加工
精度そのものを実際に軸や軸受として使用されるとき
の、偏心量,同軸度,平行度の精度とすることができ、
複数の部品を組み立てて偏心部や同軸部を形成する場合
に比べて、精度を飛躍的に向上させることができる。な
お、上記の偏心量は、まず軸と軸受との組立性の観点か
ら、ゼロと複数の支持部における軸と軸受とのガタの半
分の合計の間という元来非常に狭い領域の中になければ
ならず、非常に高精度の加工が要求されるものである。
【0023】また、上記の軸受部同士と軸部同士の一方
の微小で高精度な偏心量による片当たり低減の効果が、
他方の同軸度の誤差による偏心や傾斜により相殺されて
しまうのを防止するため、前記同軸度に対しても上記偏
心量以上に高精度の加工が要求される。上記の手段よ
り、それらの要求に応えられる高精度の加工が可能とな
る。
【0024】さらに、オーバーハング荷重の方向が回転
する場合に、複数の支持部の軸部同士の方を互いに偏心
させると、それらの軸部は支持モーメントを発生させる
ために、必ず軸受内で偏心した状態で偏心方向を回転さ
せる旋回運動を行うが、その両者のいずれからも偏心し
た第3の軸部を形成しすることによって、前記支持部の
軸部の旋回運動の半径より小さな半径で旋回運動する軸
部を形成することができ、駆動用モータのロータ等の大
きな質量をその小さな半径で旋回運動する軸部に取り付
けることにより、その遠心力による振動を低減すること
が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1ないし図15
を参照して説明する。 〔実施例 1〕まず、本発明の第1の実施例を図1ない
し図4を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施例に係る回転機械を示す側断面図、図2は、軸傾斜方
向に対する本発明の第1の実施例の軸受部同士の偏心方
向を示す説明図、図3は、本発明の第1の実施例で流体
潤滑した場合の荷重方向に対する軸受部同士の偏心方向
を示す説明図、図4は、荷重方向が一定であるオーバー
ハング軸受の従来構造例を示す側断面図である。
【0026】まず、図4に示すオーバーハング軸受の従
来構造例を説明する。ここで図4は、送風機の基本構成
を示すものである。図4において、水平方向の主軸1
は、軸受ブロック2の2つの軸受部2a,2bで回転可
能に支持されている。軸受部2a,2bは軸受ブロック
2に自己潤滑性のある摺動材を一体に固定して形成した
軸受部である。前記主軸1には、その駆動用モータ3の
ロータ部3aと送風用のファン4とが前記軸受部2a,
2bを挾んで互いに反対側に取り付けられている。軸受
ブロック2には、前記駆動用モータ3のステータ部3b
が固定されている。なお、主軸1は前記2ヵ所の支持部
における部分同士が同軸であり、軸受ブロックの前記2
つの軸受部2a,2b同士も同軸である。
【0027】ここで、ファン4が樹脂等で作られており
軽量であると、主軸1には、比較的質量の大きなモータ
のロータ部3aの重力がオーバーハング荷重として半径
方向に作用する。そこで、主軸1は、常に図4における
反時計回転方向に傾斜し、前記2ヵ所の支持部において
主軸1と軸受部2a,2bとが片当たりし、摺動部に大
きな局部面圧を生じて損傷を起しやすくなることがわか
る。
【0028】本発明の第1の実施例を説明する。図1に
示すように、本実施例は、図4の従来構造における軸受
ブロック2の代わりに軸受ブロック5を用いたものであ
る。軸受ブロック5の2つの軸受部5a,5bは、軸受
ブロック5に自己潤滑性のある摺動材を一体に固定した
のち仕上げ加工して形成した軸受部であり、主軸1が傾
斜しなくても主軸外周に反対方向から接するように、そ
れぞれ先の図4の軸受部2a,2bに対し、軸と軸受と
の直径隙間の半分だけ上下に移動させてあり、その結
果、軸受部5a,5bは前記直径隙間の半分の合計だ
け、互いに偏心させた構成となっている。図1におい
て、Oaは軸受部5aの軸受荷重方向の前記偏心した軸
心、Obは軸受部5aの軸受荷重方向の前記偏心した軸
心を示す。
【0029】各軸受部は、オーバーハング荷重により主
軸1が傾斜しようとする方向と反対方向にあらかじめ互
いに偏心させてあることになるが、この状態では、主軸
1が傾斜しなくても、モータのロータ部3aの重力によ
るオーバーハング荷重を支えるモーメントを主軸1と軸
受部5a,5bとの接触力で発生することができ、主軸
1と軸受部5a,5bとが片当たりせず、摺動部に大き
な局部面圧が生じないので損傷が起りにくくなってい
る。
【0030】このように本実施例によれば、荷重方向が
特定の方向であるオーバーハング軸受の信頼性を向上さ
せることができるが、さらに、軸も軸受も一体の部材を
仕上げ加工しているので、軸受部同士の偏心量の効果に
対して他の部分の寸法精度の影響が小さく、上記信頼性
の向上を確実に実現することができる。なお、軸受部5
a,5bは、互いに前記直径隙間の半分の合計まで偏心
させず、それ以下の偏心量であっても、それなりに図4
の従来構造より主軸1の傾斜量を低減でき、局部面圧を
低減して摺動部の損傷を起りにくくすることができる。
【0031】また、軸受が流体潤滑されている場合に
は、軸と軸受との間に油膜が存在するので、軸受部5
a,5bの相互の偏心量が前記ガタの半分の合計以下で
あっても、主軸1の傾斜量をゼロに近付けることがで
き、局部面圧を低減して摺動部の損傷を起りにくくする
ことができる。また、ある相互の偏心量を持つ軸受部同
士は、その偏心方向とある角度をなす方向に前記偏心量
と前記角度の余弦の積だけ相互に偏心したことになるの
で、その軸受部同士の偏心方向がオーバーハング荷重に
より主軸が傾斜しようとする方向と正反対の方向でな
く、正反対の方向からのずれが例えば45度以内であれ
ば、各軸部が傾斜しようとする方向と反対方向に軸受部
を実際の偏心量の7割以上偏心させたことになり、軸傾
斜低減効果は十分残る。
【0032】すなわち、図2に示すように、オーバーハ
ング荷重によりその荷重点に近い方の支持部の軸部が遠
い方の支持部の軸部に対して半径方向に変位しようとす
る方向Aを基準として、荷重点に近い方の支持部の軸受
部中心軸を遠い方の支持部の軸受部中心軸に対して偏心
させる方向Bが、矢印に示す主軸の回転方向と逆方向に
135度≦θ≦225度の90度の角度範囲にあれば、
軸傾斜低減効果を十分発揮することができる。
【0033】また、本実施例では、オーバーハング荷重
が重力によって発生し、オーバーハング荷重により主軸
が傾斜しようとする方向は一定方向であったが、オーバ
ーハング荷重に方向性があるもののその方向がある範囲
で変動する場合は、オーバーハング荷重が最大となると
きに、荷重点に近い方の支持部の軸部が遠い方の支持部
の軸部に対して半径方向に変位しようとする方向Aを基
準として、荷重点に近い方の支持部の軸受部中心軸を遠
い方の支持部の軸受部中心軸に対して偏心させる方向B
を上記角度範囲にすれば良い。
【0034】なお、本実施例の軸受方式は無潤滑方式で
あり、オーバーハング荷重の方向と主軸が傾斜しようと
する方向とは摺動面における摩擦係数が極端に大きくな
ければほとんど一致する。しかし、流体潤滑方式を採用
した場合には、軸部からその軸受部に作用する荷重方向
と最小油膜厚み方向とは一致しないので、オーバーハン
グ荷重の方向と主軸が傾斜しようとする方向も一致しな
い。流体潤滑の場合、荷重方向に対して最小油膜厚み方
向が軸の回転方向にある角度φだけずれることが知られ
ている。
【0035】角度φの値は、「改訂版 潤滑ハンドブッ
ク(養賢堂)129頁〜130頁」によると、軸受の使
用条件を表わす指標であるゾンマーフェルト数により変
化するが、0度から90度の範囲にある。したがって、
流体潤滑方式を採用した場合に、主軸が傾斜しようとす
る方向と軸受部同士の偏心方向とを正反対の方向とする
ためには、オーバーハング荷重の方向Fを基準として、
荷重点に近い方の支持部の軸受部中心軸を遠い方の支持
部の軸受部中心軸に対して偏心させる方向Bが、図3に
示すように、主軸の回転方向と逆方向に90度≦θ≦1
80度の間の90度の角度範囲になるようにすれば良
い。
【0036】〔実施例 2〕次に、本発明の第2の実施
例を図5ないし図8を参照して説明する。図5は、荷重
方向が回転するオーバーハング軸受の従来構造例を示す
側断面図、図6は、本発明の第2の実施例である回転機
械を示す側断面図、図7は、本発明の第2の実施例を示
す他の時点の側断面図、図8は軸傾斜方向に対する本発
明の第2の実施例の軸部同士の偏心方向の説明図であ
る。
【0037】図5に示す荷重方向が回転するオーバーハ
ング軸受の従来構造例は、水平面方向の加振力を発生す
る加振機の基本構成を示すものである。垂直方向の主軸
6は軸受ブロック7の2つの軸受部7a,7bで回転可
能に支持されている。軸受部7a,7bは、軸受ブロッ
ク7に自己潤滑性のある摺動材を一体に固定したのち同
軸に仕上げ加工して形成した軸受部である。前記主軸6
には、その駆動用モータ8のロータ部8aと偏心質量9
とが前記軸受部7a,7bを挾んで互いに反対側に取り
付けられている。軸受ブロック7には、前記駆動用モー
タ8のステータ部8bが固定されている。なお、主軸6
は前記2ヵ所の支持部における部分同士が同軸であり、
軸受ブロックの前記2つの軸受部7a,7b同士も同軸
である。
【0038】ここで、主軸6は垂直方向に支持されてい
るので、駆動用モータのロータ部8a等に作用する重力
は、主軸6を傾斜させようとするモーメントにはなら
ず、偏心質量9に作用する図の半径方向の遠心力がオー
バハング荷重として主軸6を反時計回転方向に傾斜させ
ようとするモーメントを発生させる。そこで、前記2ヵ
所の支持部において主軸6と軸受部7a,7bとが片当
たりして摺動部に大きな局部面圧を生じ、軸受部7a,
7bに自己潤滑性があっても、軸受および軸の損傷を起
しやすくなる。
【0039】また、主軸6の端部に取付けられたモータ
のロータ部8aの重心は主軸6の傾斜により軸受部7
a,7bの中心軸から変位する。主軸6の傾斜方向は、
図5においては反時計回転方向であるが、偏心質量9に
作用する遠心力の方向により決定され主軸6と共に回転
するので、ロータ部8aの重心が前記変位を公転半径と
して振れ回り、余分な振動発生の要因となる。なお、主
軸6の傾斜方向が主軸6と共に回転することは、常に主
軸6の一定の場所が軸受部7a,7bと片当たりで接触
することを意味する。
【0040】図6と図7に本発明の第2の実施例の回転
機械を示す。本第2の実施例は、図5の従来構造におけ
る主軸6の代わりに主軸10を用いたものである。軸受
部7a,7bに対応する主軸10の軸部10a,10b
は、主軸10が傾斜しなくても軸受部7a,7bに内側
から接するように、それぞれの位置の軸と軸受の直径隙
間の半分の合計だけ中心軸を相対的に左右に移動させて
ある。すなわち、偏心質量9の遠心力によるオーバハン
グ荷重により主軸10が傾斜して各軸部同士が変位しよ
うとする方向に、各軸部をあらかじめ相互に偏心させて
いる。図6,7において、Oa,Obは、軸部10a,
10bにおける偏心した軸心を示す。
【0041】この状態では、主軸10が傾斜しなくて
も、偏心質量9の遠心力によるオーバーハング荷重を支
えるモーメントを主軸の軸部10a,10bと軸受部7
a,7bとの接触力で発生でき、軸部10a,10bと
軸受部7a,7bとが片当たりせず、摺動部に大きな局
部面圧が生じないので損傷が起りにくくなる。その際、
図6と図7とを比較して分かるように、オーバーハング
荷重の方向が回転しても、本第2の実施例では、軸部1
0a,10bの互いの偏心方向も同時に回転するので、
常に軸部10a,10bと軸受部7a,7bとが片当た
りせず、摺動部に大きな局部面圧は生じない。
【0042】以上のように、本実施例によれば、荷重方
向が回転するオーバーハング軸受の信頼性を向上させる
ことができるが、さらに、軸も軸受も一体の部材を仕上
げ加工しているので、軸部同士の偏心量の効果に対して
他の部分の寸法精度の影響が小さく、上記信頼性の向上
を確実に実現することができる。なお、軸部10a,1
0bの相互の偏心量は前記直径隙間の半分の合計以下の
偏心量であっても、それなりに図5の従来構造より主軸
10の傾斜量を低減でき、局部面圧を低減して摺動部の
損傷を起りにくくすることができる。
【0043】また、軸受が流体潤滑されている場合に
は、軸と軸受との間に油膜が存在するので、軸部10
a,10bの相互の偏心量が前記直径隙間の半分の合計
以下であっても、主軸10の傾斜量をゼロに近付けるこ
とができ、局部面圧を低減して摺動部の損傷を起りにく
くすることができる。また、互いにある偏心量を持つ軸
部同士は、その偏心方向とある角度をなす方向に前記偏
心量と前記角度の余弦の積だけ互いに偏心したことにな
るので、軸部同士の偏心方向と軸が傾斜しようとする方
向とのずれが45度程度以内であれば、軸部同士が傾斜
方向に軸部同士の実際の偏心量の7割以上を偏心させた
ことになり、軸傾斜低減効果は十分残る。
【0044】すなわち、図8に示すように、オーバーハ
ング荷重によりその荷重点に近い方の支持部の軸部が遠
い方の支持部の軸部に対して半径方向に変位しようとす
る方向Aを基準として、荷重点に近い方の支持部の軸部
中心軸を遠い方の支持部の軸部中心軸に対して偏心させ
る方向Bが、主軸の回転方向と逆方向に−45度≦θ≦
45度の90度の角度範囲にあれば、軸傾斜低減効果を
十分発揮できる。
【0045】また、本実施例では、オーバーハング荷重
を発生する遠心力の方向は主軸10と同期して回転する
ため、これにより主軸10が傾斜しようとする方向はそ
の主軸10に対して一定方向であったが、オーバーハン
グ荷重の方向が回転するものの主軸の回転と完全には同
期しない場合は、オーバーハング荷重が最大となるとき
に荷重点に近い方の支持部の軸部が遠い方の支持部の軸
部に対して半径方向に偏位しようとする方向Aを基準と
して、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の
支持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向Bを上記角
度範囲にすれば良い。
【0046】〔実施例 3〕上記第2の実施例の回転機
械の応用例を説明する。図9は、第2の実施例の軸受構
造を適用したスコッチヨーク形レシプロ圧縮機の縦断面
図である。クランクシャフト11は、フレーム12に固
定された二つの軸受部12a,12bで回転可能に支持
されている。フレーム12にはシリンダブロック13が
固定されており、そのピストンボア部13aにはピスト
ン14が挿入されている。ピストン14は、また、スラ
イダ15を介してクランクシャフトのクランクピン部1
1aに連結されており、クランクピン11aが公転運動
するのに連動して、ピストン14がピストンボア部13
aを往復運動するようになっている。
【0047】シリンダブロックのピストンボア部13a
の一方の開口部は、シリンダヘッド16により閉塞さ
れ、ピストンボア部13a、ピストン14、シリンダヘ
ッド16で囲まれる作動室17が形成されている。ピス
トン14には、吸入通路14aおよび吸入ポート14b
が形成されており、その吸入経路を開閉する吸入バルブ
18が取り付けられている。シリンダヘッド16には吐
出ポート16aが形成されており、それを開閉する吐出
バルブ19が取り付けられている。シリンダヘッド16
の外側にはカバ20が取り付けられ、両者の間に高圧空
間21が形成されている。
【0048】フレーム12の二つの軸受部12a,12
bを間にはさんで、クランクシャフトのクランクピン部
11aと反対側の端部には駆動用モータ22のロータ部
22aが取り付けられており、フレーム12にはステー
タ部22bが取り付けられている。これらの全体はばね
23を介して上チャンバ24と下チャンバ25とで形成
される密閉容器の中に支持されている。作動ガスは、上
チャンバ24に取り付けられた低圧配管26から密閉容
器内の低圧空間27に流入し、作動室17に吸い込まれ
て圧縮され、高圧空間21に吐出され、カバ20に取り
付けられた高圧配管28により圧縮機外へ流出する。
【0049】クランクシャフトのクランクピン部11a
には、圧縮された作動ガスの圧力がピストン14の頭部
に作用して発生する荷重が、スライダ15を介して図9
において右方向のオーバーハング荷重として作用する。
この荷重によりクランクシャフト11の主軸部11bは
時計回り方向に傾斜しようとするが、軸受部12a,1
2bを予めそれぞれの位置での軸と軸受との直径隙間の
半分だけ左右に移動させ、主軸部11bが傾斜しようと
する方向と反対方向に、前記直径隙間の半分の合計だけ
互いに偏心させてあるので、主軸部11bと軸受部12
a,12bとの片当り無しに前記オーバーハング荷重に
対する支持モーメントを発生することができ、摺動部の
損傷を起こりにくくすることができる。
【0050】その際、オーバーハング荷重の作用点に近
い方の軸受部12aの方が、より反荷重方向に位置する
ように偏心させてある。なお、軸受部12aと12bと
の相対的な偏心方向が主軸部11bの傾斜しようとする
方向と厳密に反対方向でなくても、先の実施例と同様に
主軸部11bの傾斜量を低減でき、局部面圧を低減して
それなりに摺動部の損傷を起こりにくくすることができ
る。
【0051】〔実施例 4〕次に、本発明の第4の実施
例として、容積型機械の1つであるスクロール圧縮機を
図10ないし図14を参照して説明する。図10は、本
発明の第4の実施例に係るスクロール圧縮機の縦断面
図、図11は、荷重方向およびクランクピン部偏心方向
に対する本発明の第4の実施例の軸部同士の偏心方向の
説明図、図12は、本発明の第4の実施例の主軸部を図
11のP方向から見て各部の偏心状態を誇張して示した
説明図、図13は、第4の実施例の軸受部で軸とその中
心の変位方向および荷重方向が一緒に回転する様子を示
す説明図、図14は、第4の実施例の軸受部を荷重方向
と共に回転する座標系で観察すると軸とその中心の偏位
方向および荷重方向が固定され軸受の内周面が荷重方向
に対して移動して来る様子を示す説明図である。
【0052】図10に示すスクロール圧縮機において、
クランクシャフト31は、フレーム32のボス部の2つ
の軸受部32a,32bで回転可能に支持されており、
そのクランクピン部31aには、旋回スクロール33の
軸受ボス部33aが回転可能に挿入されている。図11
と図12に示すように、クランクシャフト31はクラン
クピン部31a以外に、軸受部32a,32bに対応す
る軸部31b,31cおよびその他の軸部31dの3つ
の部分を持ち、それらの中心軸は平行で互いに偏心して
いる。図12において、Oはクランクシャフト31の軸
心、Ob,Ocは、軸部31b,31cの偏心した軸心
を示す。軸部31dに対する軸部31b,31cの偏心
量は、いずれも、各々に対応する軸受部32a,32b
との直径隙間の半分以下の微小量である。
【0053】また軸部31dに対するそれらの偏心方向
は、クランクピン部31aの偏心方向を基準として、ク
ランクピン部31aに近い軸部31bがクランクシャフ
ト31の回転方向と逆方向にθの角度方向であり、クラ
ンクピン部31aから遠い軸部31cがクランクシャフ
ト31の回転方向に180度−θの角度方向である。す
なわち、軸部31b,31cは軸部31dに対してほぼ
反対方向偏心しているが、相互の偏心量は各々に対応す
る軸受部32a,32bとの直径隙間の半分の合計以下
である。
【0054】図10に示す旋回スクロール33は円板状
の鏡板部33bとこの鏡板上に直立する渦巻状のスクロ
ールラップ33cとを持ち、同じく鏡板部34aとこの
鏡板上に直立するスクロールラップ34bとを持つ固定
スクロール34と、互いのスクロールラップを噛み合わ
せた状態で組み込まれている。固定スクロール34は、
間に旋回スクロール33を挾み込んだ状態でフレーム3
2に固定されている。さらに、フレーム32と旋回スク
ロール33との間にはオリダムリング35が組み込ま
れ、旋回スクロール33の自転運動を阻止する機能を果
たしている。
【0055】クランクシャフト31には、フレームの2
つの軸受部32a,32bを挾んでクランクピン部31
aと反対側に突き出た軸部31dに、駆動用モータ36
のロータ部36aが固定されている。上記の全体は、メ
インチャンバ37、上チャンバ38、下チャンバ39で
形成される密閉容器の中に収納され、フレーム32の外
周部がメインチャンバ37の内周部に焼嵌めされること
で固定されている。駆動用モータのステータ部36bも
その外周部がメインチャンバ37の内周部に焼嵌めさ
れ、その内周円筒面の中心軸がフレームの2つの軸受部
32a,32bの中心軸と同軸になるように固定されて
いる。
【0056】作動ガスは、まず、メインチャンバ37に
取り付けられた低圧配管40の中を通って、固定スクロ
ール34と旋回スクロール33との間の空間の外周部か
ら、スクロールラップ33c,34bおよび鏡板部33
b,34aとで形成される複数の作動室に吸入される。
各作動室は旋回スクロール33がクランクシャフト31
によって公転運動するのに伴いその容積を減少させなが
ら中央部に移動するので、作動ガスも圧縮されて昇圧し
ながら中央部に移動し、固定スクロール34の中央部に
形成された吐出ポート34cより、メインチャンバ3
7、上チャンバ38、下チャンバ39で形成される密閉
容器の空間41に吐出される。その後、メインチャンバ
37に取付られた高圧配管42から圧縮機外に流出す
る。
【0057】上記スクロール圧縮機の各作動室は、旋回
スクロール33がクランクシャフトのクランクピン部3
1aの偏心方向に変位し、ほぼその変位方向の複数の点
でスクロールラップ33cが固定スクロール部材のスク
ロールラップ34bとが接近することにより仕切られ、
個々の作動室は前記複数の接近点の中の2つを頂点とす
る三日月状の形状となる。1個の作動室の圧力により旋
回スクロールのスクロールラップ33cに作用する半径
方向荷重は、前記2つの頂点を結んだ線分の垂直2等分
線方向上にあるので、クランクピン部31aの偏心方向
とほぼ直角な方向である。これはどの作動室の圧力によ
り作用する半径方向荷重についても言えることであるの
で、それらの合計の半径方向荷重もやはりクランクピン
部31aの偏心方向とほぼ直角な方向である。
【0058】したがって、各作動室の圧力により旋回ス
クロールに作用する半径方向荷重の方向、すなわち圧縮
荷重によりクランクピン部31aに作用する半径方向荷
重の方向は、クランクシャフト31の回転と共に回転し
クランクシャフト31自身に対してほぼ固定された方向
となる。クランクピン部31aに作用する他の半径方向
荷重としては、旋回スクロール33の公転運動に伴う遠
心力があるが、本実施例ではバランスウェイト43,4
4によって打ち消されるので、クランクシャフト31の
回転を支持する軸受部32a,32bにはほとんど作用
しない。
【0059】上記の結果、図11に示すように、本実施
例ではクランクシャフト31にクランクピン部31aの
偏心方向Cを基準としてクランクピン部31aの公転運
動方向と反対方向に約90度の角度方向のオーバハング
荷重Fが作用するので、荷重点に近い支持部の軸部31
bから軸受部32aに同方向の荷重が、遠い支持部の軸
部31cから軸受部32bに逆方向の荷重がそれぞれ作
用する。したがって、前述の方向に偏心させている軸部
31b,31cの偏心方向は、いずれもそれぞれの軸受
部での荷重方向に対しクランクピン部31aの公転運動
方向と反対方向にθ−90度だけずれた方向になってい
る。
【0060】本実施例では圧縮機内の底部に貯留した潤
滑油を各摺動部に各摺動部に供給して潤滑する構造であ
るが、流体潤滑軸受の場合には荷重方向と軸の偏心方向
である最小油膜厚み方向とは一致せず、前記「改訂版
潤滑ハンドブック(養賢堂)129頁〜130頁」から
解釈すれば、荷重方向を固定した座標系で観察した場合
の最小油膜厚み方向が荷重方向に対して移動して来る壁
面の移動方向、すなわちクランクシャフト31の回転方
向と逆方向にずれる。これは、荷重方向の前後に油膜の
くさび効果による昇圧部が形成されないと、それらの合
力が荷重方向に一致できないためと解釈される。本実施
例はそのずれ角度をθ−90度と想定した場合の実施例
である。
【0061】図13は本実施例の軸受部で実際には軸3
1b,31cとそれらの中心の偏位方向Aおよび荷重方
向Fが一緒に回転する様子を示したものであるが、荷重
方向と共に回転する座標系で観察すると図14のように
軸31b,31cとそれらの中心の偏位方向Aおよび荷
重方向Fが固定され軸受32a,32bの内周面が荷重
方向に対して移動して来ることになるわけである。本実
施例では最初から上記最小油膜厚み方向、すなわちオー
バハング荷重によりクランクシャフト31が傾斜して各
軸部が偏位しようとする方向にあらかじめ各軸部を偏心
させて製作してあるので、クランクシャフト31はほと
んど傾斜する事なくオーバハング荷重を支えるための油
膜力を各軸受部で発生することができる。
【0062】したがって本実施例によれば、クランクピ
ン部31aにオーバハング荷重が作用するのに対し、こ
れを支持する軸受部32a,32bに対応する軸部31
b,31cを互いに偏心させクランクシャフト31の傾
斜量を低減しているので、軸と軸受との片当たりが緩和
され、局部面圧を低減して摺動部の損傷を起りにくくす
ることができるという効果がある。また本実施例によれ
ば、クランクピン部31aに作用するオーバハング荷重
の方向が回転するのに対しクランクシャフト31の傾斜
量が低減できるので、その端部に質量の大きな駆動用モ
ータのロータ部36aが装着されていても、軸傾斜によ
る重心の振れ回り半径を小さくできるので、振動を低減
できるという効果がある。
【0063】また本実施例によれば、軸部31b,31
cの2つの中心軸の間に中心軸を持つ軸部31dに駆動
用モータのロータ部36aが装着されおり、並進運動に
よる重心の振れ回り半径を小さくできるので、振動を一
層低減できるという効果がある。さらに本実施例によれ
ば、特開平6−317263に記載されているスクロー
ル圧縮機のようにクランクシャフトの軸受部を駆動用モ
ータの両側に設けて軸受スパンを大きくしなくても、1
つの軸受部材であるフレーム32に設けた2つの軸受部
32a,32bの比較的小さな軸受スパンのままでクラ
ンクシャフト31の傾斜量が低減できるので、低コスト
な構成になると同時に2つの軸受部の同軸度が高精度に
確保できるので上記した軸と軸受との片当たりの緩和が
確実に達成できるといういう効果がある。
【0064】なお、互いにある偏心量を持つ軸部同士
は、その偏心方向とある角度をなす方向に前記偏心量と
前記角度の余弦の積だけ互いに偏心したことになるの
で、軸部同士の偏心方向と軸が傾斜しようとする方向と
のずれが45度程度以内であれば、軸部同士が傾斜方向
に軸部同士の実際の偏心量の7割以上を偏心させたこと
になり、軸傾斜低減効果は十分残る。すなわち、図8と
同様に、オーバーハング荷重によりその荷重点に近い方
の支持部の軸部が遠い方の支持部の軸部に対して半径方
向に偏位しようとする方向Aを基準として、荷重点に近
い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の支持部の軸部中心
軸に対して偏心させる方向Bが、主軸の回転方向に45
度から主軸の回転方向と逆方向に45度の90度の角度
範囲にあれば、軸傾斜低減効果を十分発揮できる。
【0065】ところで、前記「改訂版 潤滑ハンドブッ
ク(養賢堂)129頁〜130頁」によれば、荷重方向
を基準としたときの最小油膜厚み方向は、荷重方向に移
動して来る壁面の移動方向すなわちクランクシャフト3
1の回転方向と逆方向に0度から90度に間の範囲であ
ると解釈でき、前記したようにオーバーハング荷重の方
向はクランクピン部31aの偏心方向からクランクシャ
フト31の回転方向と逆方向に約90度の角度方向であ
る。このことは、本実施例のように流体潤滑方式のすべ
り軸を採用したスクロール圧縮機では、主軸が傾斜しよ
うとする方向に軸部同士をあらかじめ偏心させるために
は、クランクピン部31aの偏心方向Cを基準として、
荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の支持部
の軸部中心軸に対して偏心させる方向Bが、図11に示
すように、主軸の回転方向と逆方向に90度≦θ≦18
0度の間の90度の角度範囲にあれば良いことを意味す
る。
【0066】ところで、上記実施例におけるスクロール
圧縮機は、現在、冷凍空調用として約1馬力クラスまで
小形のものが実用化されており、その軸直径は約15m
m程度まで細いものがある。また、滑り軸受における直
径隙間は軸直径の約千分の一程度にするのが一般的であ
るので、結局スクロール圧縮機の軸受の半径隙間には、
7〜8μmまで小さくなる可能性がある。一方、軸や軸
受の表面には、研削しても最大表面粗さで0.8μm程
度までの凹凸が存在する可能性があるのが一般的であ
る。
【0067】さて、「改訂版 潤滑ハンドブック(養賢
堂)621〜622頁」によれば、最小油膜厚みhmi
nと軸の最大表面粗さRjmaxや軸受の最大表面粗さ
Rbmaxとの間の関係に、hmin>Rjmax+R
bmaxが保証できれば、滑り軸受が安全に作動するこ
とが期待できる。Rjmax=Rbmax=0.8μm
とすれば、hmin>1.6μm、すなわち、軸受の半
径隙間(7〜8μm)に対する軸心の偏心量である偏心
率ε<0.8のときは軸と軸受との固体接触が発生せ
ず、本発明の軸同士を微小量だけ偏心させる効果は軸受
の損傷が無くなる等の顕著な改善としては現われない。
【0068】本発明の効果が顕著に現われるのは、偏心
率ε<0.8のとき、すなわち、「改訂版 潤滑ハンド
ブック(養賢堂)130頁、図4,3,13」によれ
ば、軸心の偏心方向(最小油膜厚みの方向)が荷重方向
に対して0度から50度の範囲の場合である。スクロー
ル圧縮機の場合、上記の荷重方向はクランクシャフトの
クランクピン部の偏心方向からクランクシャフトの回転
方向と逆方向に約90度の方向であるので、クランクシ
ャフトのクランクピン部の偏心方向を基準として表現す
れば、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の
支持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向をクランク
シャフトの回転方向と逆方向に約90度から140度の
間の50度の範囲としておけば、軸と軸受が接触して損
傷が発生しやすい条件下で軸と軸受との片当りを効率良
く低減し、大きな信頼性改善効果を発揮することができ
る。
【0069】もちろん、軸と軸受が接触せず損傷が発生
しない条件下であっても、本発明は軸と軸受との傾斜量
を低減できるので、軸の触れ回りは低減できる等の効果
を発揮することができる。
【0070】〔実施例 5〕図15に、本発明の第5の
実施例を示す。図15は本発明の第5の実施例の主軸部
を図12と同方向から見て各部の偏心状態を誇張して示
した図である。図15中、図12と同一符号のものは同
等部を示す。図15に示す実施例は、第4の実施例にお
ける図12に対応するものである。図15に示すクラン
クシャフト45は、フレーム46に固定されたコロ軸受
47とフレーム46の軸受部46aで回転可能に支持さ
れている。すなわち、一方がころがり軸受であり他の一
方がすべり軸受である。
【0071】クランクシャフト45はクランクピン部4
5a以外に、コロ軸受47、軸受部46aに対応する軸
部45b,45cの2つの部分を持ち、それらは中心軸
は平行で互いに偏心している。軸部45bに対する軸部
45cの偏心量は、各軸部に対応する軸受部での直径隙
間の半分の合計以下であるが、コロ軸受は直径隙間をほ
とんどゼロにして使用するのが一般的であり、上記偏心
量は実質的に軸部45cと軸受部46aとの直径隙間の
半分である。軸部45bに対する軸部45cの偏心方向
は、第4の実施例における軸部31dに対する軸部31
cの偏心方向と同一方向である。クランクシャフト45
の端部には駆動用モータ36のロータ部36aが固定さ
れているが、その部分の軸中心は前記の軸部45bと同
軸としてある。
【0072】第1ないし第4の実施例では、オーバハン
グ荷重を支えるための2つの軸受部の両方がすべり軸受
であり、両方の軸受部に直径隙間が存在することにより
軸の最大傾斜量が大きく、それを防止する効果も大きか
った。本実施例では一方の軸受部がころがり軸受で直径
隙間がほとんど存在しないが、残りの1つがすべり軸受
であるので、その部分に直径隙間が存在することにより
軸の傾斜量がある程度あり、それを防止する効果もやは
り存在する。
【0073】本実施例によれば、クランクシャフトの軸
部45b,45cを互いに偏心させているので、第4の
実施例と同様に軸と軸受との片当たりが緩和され、局部
面圧を低減して摺動部の損傷を起りにくくすることがで
き、駆動用モータのロータ部36aの重心の軸傾斜によ
る振れ回り半径を小さくして振動を低減できるという効
果がある。
【0074】また本実施例によれば、一方の軸受を直径
隙間のほとんど存在しないコロ軸受47としていること
で、これに対応する軸部45bと同軸な部分に駆動用モ
ータのロータ部36aを装着することにより、その重心
の並進運動による振れ回り半径を小さくして振動を低減
できる。すなわち、第4の実施例のクランクシャフトで
はクランクピン部以外の軸部を加工するのに互いに偏心
した3種類の中心軸回りの加工が必要であったのに対し
て、本実施例では2種類の中心軸回りの加工で良く、ク
ランクシャフトの製作が容易であるという効果がある。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、オーバーハング荷重が作用する回転軸が、その軸
受部における軸受隙間に応じて傾斜する傾斜量を低減
し、軸と軸受との片当りおよび軸の触れ回りを低減し、
信頼性が高く長寿命で低振動のオーバーハング軸受の軸
受構造を安価に提供することができる。また、本発明に
よれば、オーバーハング軸受を用いた機械の摺動部の機
械摩擦損失を低減し、摺動条件の苛酷度を緩和し、効率
と信頼性とを向上しうる軸受構造を用いた容積型機械を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る回転機械を示す側
断面図である。
【図2】軸傾斜方向に対する本発明の第1の実施例の軸
受部同士の偏心方向を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例で流体潤滑した場合の荷
重方向に対する軸受部同士の偏心方向を示す説明図であ
る。
【図4】荷重方向が一定であるオーバーハング軸受の従
来構造例を示す側断面図である。
【図5】荷重方向が回転するオーバーハング軸受の従来
構造例を示す側断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例である回転機械を示す側
断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す他の時点の側断面
図である。
【図8】軸傾斜方向に対する本発明の第2の実施例の軸
部同士の偏心方向の説明図である。
【図9】第2の実施例の軸受構造を適用したスコッチヨ
ーク形レシプロ圧縮機の縦断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係るスクロール圧縮
機の縦断面図である。
【図11】荷重方向およびクランクピン部偏心方向に対
する本発明の第4の実施例の軸部同士の偏心方向の説明
図である。
【図12】本発明の第4の実施例の主軸部を図11のP
方向から見て各部の偏心状態を誇張して示した説明図で
ある。
【図13】第4の実施例の軸受部で軸とその中心の変位
方向および荷重方向が一緒に回転する様子を示す説明図
である。
【図14】第4の実施例の軸受部を荷重方向と共に回転
する座標系で観察すると軸とその中心の偏位方向および
荷重方向が固定され軸受の内周面が荷重方向に対して移
動して来る様子を示す説明図である。
【図15】本発明の第5の実施例の主軸部を図12と同
方向から見て各部の偏心状態を誇張して示した図であ
る。
【図16】従来技術に係るスクロール圧縮機の縦断面図
である。
【図17】従来技術に係るスクロール圧縮機の縦断面図
である。
【符号の説明】
1…主軸、3…駆動用モータ、3a…ロータ部、3b…
ステータ部、4…ファン、5…軸受ブロック、5a…軸
受部、5b…軸受部、7…軸受ブロック、7a…軸受
部、7b…軸受部、8…駆動用モータ、8a…ロータ
部、8b…ステータ部、9…偏心質量、10…主軸、1
0a…軸部、10b…軸部、11…クランクシャフト、
11a…クランクピン部、12…フレーム、12a,1
2b…軸受部、13…シリンダブロック、13a…ピス
トンボア部、14…ピストン、15…スライダ、16…
シリンダヘッド、22…駆動用モータ、22a…ロータ
部、31…クランクシャフト、31a…クランクピン
部、31b,31c,31d…軸部、32…フレーム、
32a,32b…軸受部、33…旋回スクロール、34
…固定スクロール、33b,34a…鏡板部、33c,
34b…スクロールラップ部、35…オリダムリング、
36…駆動用モータ、36a…ロータ部、45…クラン
クシャフト、45a…クランクピン部、45b,45c
…軸部、46…フレーム、46a…軸受部、47…ころ
がり軸受。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 岑夫 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 日立製作所電機システム事業本部内 (72)発明者 椎林 正夫 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 東條 健司 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の支持部で支えられ、その支持部か
    ら軸方向の一方に延び出した位置に半径方向荷重の作用
    する主軸と、前記複数の支持部で前記主軸を支える軸受
    とからなる軸受構造において、 前記複数の支持部の中の少なくとも2ヵ所の軸受部内径
    は、それぞれの支持部における軸部と軸受部との直径隙
    間の半分を合計した値を偏心量の上限として、互いに偏
    心して形成されるとともに、 前記複数の支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受
    であることを特徴とする軸受構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、2ヵ所の
    支持部の互いに偏心した軸受部内径は、一体部材または
    一体に固定された後の部材を仕上加工して形成されたも
    のであることを特徴とする軸受構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のいずれか
    において、主軸に作用する半径方向荷重により、その荷
    重点に近い方の支持部の軸部が遠い方の支持部の軸部に
    対して半径方向に変位しようとする方向を基準として、
    荷重点に近い方の支持部の軸受部中心軸を遠い方の支持
    部の軸受部中心軸に対して偏心させる方向が、主軸の回
    転方向と逆方向に135度から225度の間の90度の
    角度範囲にあることを特徴とする軸受構造。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のいずれか
    において、主軸に作用する半径方向荷重が最大となると
    きに、その荷重点に近い方の支持部の軸部が遠い方の支
    持部の軸部に対して半径方向に変位しようとする方向を
    基準として、荷重点に近い方の支持部の軸受部中心軸を
    遠い方の支持部の軸受部中心軸に対して偏心させる方向
    が、主軸の回転方向と逆方向に135度から225度の
    間の90度の角度範囲にあることを特徴とする軸受構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載のいずれか
    において、複数の支持部の中のすべり軸受部は流体潤滑
    されており、主軸に作用する最大半径方向荷重の方向を
    基準として、荷重点に近い方の支持部の軸受部中心軸を
    遠い方の支持部の軸受部中心軸に対して偏心させる方向
    が、主軸の回転方向と逆方向に90度から180度の間
    の90度の角度範囲にあることを特徴とする軸受構造。
  6. 【請求項6】 複数の支持部で支えられ、その支持部か
    ら軸方向の一方に延び出した位置に半径方向荷重の作用
    する主軸と、前記複数の支持部で前記主軸を支える軸受
    とからなる軸受構造において、 前記複数の支持部の中の少なくとも2ヵ所の軸受部内径
    は、一体部材または一体に固定された後の部材を仕上加
    工して同軸に形成されたものであり、 前記主軸の前記2ヵ所の支持部に対応する軸部は、それ
    ぞれの位置における軸部と軸受部との直径隙間の半分を
    合計した値を偏心量の上限として、互いに偏心して形成
    されるとともに、 前記複数の支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受
    であることを特徴とする軸受構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のものにおいて、主軸に作
    用する半径方向荷重により、その荷重点に近い方の支持
    部の軸部が遠い方の支持部の軸部に対して半径方向に変
    位しようとする方向を基準として、荷重点に近い方の支
    持部の軸部中心軸を遠い方の支持部の軸部中心軸に対し
    て偏心させる方向が、主軸の回転方向に45度から主軸
    の回転方向と逆方向に45度の90度の間の角度範囲に
    あることを特徴とする軸受構造。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のものにおいて、複数の支
    持部の中のすべり軸受部は流体潤滑されており、主軸に
    作用する半径方向荷重の方向を基準として、荷重点に近
    い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の支持部の軸部中心
    軸に対して偏心させる方向が、主軸の回転方向と逆方向
    に0度から90度の間の90度の角度範囲にあることを
    特徴とする軸受構造。
  9. 【請求項9】 複数の支持部で支えられ、その支持部か
    ら軸方向の一方に延び出した位置に半径方向荷重の作用
    する主軸と、前記複数の支持部で前記主軸を支える軸受
    とからなる軸受構造において、 前記主軸は前記半径方向荷重の作用する部分以外が、互
    いに中心軸の偏心した少なくとも3つの軸部からなり、 その中の少なくとも2つの部分が前記軸受の軸受部によ
    り支持されており、 残りの軸部に対するそれらの軸部のそれぞれの偏心量
    は、それぞれの位置での軸部と軸受部との直径隙間の半
    分以下であるとともに、 前記複数の支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受
    であることを特徴とする軸受構造。
  10. 【請求項10】 複数の支持部で支えられ、その支持部
    から軸方向の一方に延び出した位置に半径方向荷重の作
    用する主軸と、前記複数の支持部で前記主軸を支える軸
    受とからなる軸受構造において、 前記複数の支持部の中の少なくとも2ヵ所の軸受部内径
    は、一体部材または一体に固定された後の部材を仕上加
    工して同軸に形成されたものであり、 前記主軸は前記半径方向荷重の作用する部分以外に、互
    いに中心軸の偏心した少なくとも3つの軸部からなり、 その中の少なくとも2つの部分が前記軸受部の同軸内径
    部分により支持されており、 残りの軸部に対するそれらの軸部のそれぞれの偏心量
    は、それぞれの位置での軸部と軸受部との直径隙間の半
    分以下であるとともに、 前記複数の支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受
    であることを特徴とする軸受構造。
  11. 【請求項11】 請求項9あるいは請求項10記載のい
    ずれかにおいて、主軸に作用する半径方向荷重によりそ
    の荷重点に近い方の支持部の軸部が遠い方の支持部の軸
    部に対して半径方向に変位しようとする方向を基準とし
    て、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の支
    持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向が、主軸の回
    転方向に45度から主軸の回転方向と逆方向に45度の
    間の90度の角度範囲にあり、 さらに、軸受部により支持されている2つの軸部の中心
    軸の両方に対して微小量偏心した中心軸を持つ残りの軸
    部に、比較的大きな質量が固定されていることを特徴と
    する軸受構造。
  12. 【請求項12】 請求項9あるいは請求項10記載のい
    ずれかにおいて、複数の支持部の中のすべり軸受部は流
    体潤滑されており、主軸に作用する半径方向荷重の方向
    を基準として、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を
    遠い方の支持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向
    が、主軸の回転方向と逆方向に0度から90度の間の9
    0度の角度範囲にあり、 さらに、軸受部により支持されている2つの軸部の中心
    軸の両方に対して微小量偏心した中心軸を持つ残りの軸
    部に、比較的大きな質量が固定されていることを特徴と
    する軸受構造。
  13. 【請求項13】 電動機にクランクシャフトを介して連
    結するポンプ部を有し、このポンプ部は、少なくとも、
    シリンダと、該シリンダ内を往復運動するピストンと、
    前記クランクシャフトの回転運動を前記ピストンの直線
    往復運動に変換する機構とからなり、このクランクシャ
    フトを支持する複数の軸受を有するフレームを備えた往
    復動式容積型機械において、 半径方向荷重の作用する主軸であるクランクシャフトの
    回転を支持する複数の支持部の少なくとも2ヵ所の軸受
    部内径は、一体部材または一体に固定された後の部材を
    仕上加工して同軸に形成されたものであり、前記主軸の
    前記2ヵ所の支持部に対応する軸部は、それぞれの位置
    における軸部と軸受部との直径隙間の半分を合計した値
    を偏心量の上限として、互いに偏心して形成されるとと
    もに、前記複数の支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべ
    り軸受である軸受構造を採用し、 クランクシャフトのクランクピン部の偏心方向を基準と
    して、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の
    支持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向を、クラン
    クシャフトの回転方向と逆方向に0度から90度の間の
    90度の角度範囲としたことを特徴とする往復動式容積
    型機械。
  14. 【請求項14】 それぞれの鏡板上に渦巻状のラップを
    有し、それぞれのラップを噛み合わせてポンプ室を形成
    する固定スクロールおよび旋回スクロールと、前記旋回
    スクロールに公転運動を与えるクランクシャフトと、こ
    のクランクシャフトを支持する複数の軸受を有するフレ
    ームと、前記旋回スクロールの自転を防止する手段とを
    備えたスクロール式容積型機械において、 半径方向荷重の作用する主軸であるクランクシャフトの
    回転を支持する複数の支持部の少なくとも2ヵ所の軸受
    部内径は、一体部材または一体に固定された後の部材を
    仕上加工して同軸に形成されたものであり、前記クラン
    クシャフトの2ヵ所の支持部に対応する軸部は、それぞ
    れの位置における軸部と軸受部との直径隙間の半分を合
    計した値を偏心量の上限として、互いに偏心して形成さ
    れるとともに、前記複数の支持部の中の少なくとも1ヵ
    所はすべり軸受である軸受構造を採用し、 クランクシャフトのクランクピン部の偏心方向を基準と
    して、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の
    支持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向を、クラン
    クシャフトの回転方向と逆方向に90度から180度の
    間の90度の角度範囲としたことを特徴とするスクロー
    ル式容積型機械。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のものにおいて、クラ
    ンクシャフトの複数の支持部の中の1ヵ所はころがり軸
    受であり、そのころがり軸受部に対応する軸部と同軸な
    軸部に駆動用モータのロータを固定したことを特徴とす
    るスクロール式容積型機械。
  16. 【請求項16】 それぞれの鏡板上に渦巻状のラップを
    有し、それぞれのラップを噛み合わせてポンプ室を形成
    する固定スクロールおよび旋回スクロールと、前記旋回
    スクロールに公転運動を与えるクランクシャフトと、こ
    のクランクシャフトを支持する複数の軸受を有するフレ
    ームと、前記旋回スクロールの自転を防止する手段とを
    備えたスクロール式容積型機械において、 半径方向荷重の作用する主軸であるクランクシャフトの
    回転を支持する複数の支持部の中の少なくとも2ヵ所の
    軸受部内径は、一体部材または一体に固定された後の部
    材を仕上加工して同軸に形成されたものであり、前記主
    軸は前記半径方向荷重の作用する部分以外に、互いに中
    心軸の偏心した少なくとも3つの軸部からなり、その中
    の少なくとも2つの部分が前記軸受部の同軸内径部分に
    より支持されており、残りの軸部に対するそれらの軸部
    のそれぞれの偏心量は、それぞれの位置での軸部と軸受
    部との直径隙間の半分以下であるとともに、前記複数の
    支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受である軸受
    構造を採用し、 クランクシャフトのクランクピン部の偏心方向を基準と
    して、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の
    支持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向を、クラン
    クシャフトの回転方向と逆方向に90度から180度の
    間の90度の角度範囲とし、前記クランクシャフトのク
    ランクピン以外の部分で、さらに、軸受により支持され
    ている2つの軸部の両方に対して微小量偏心した軸部
    に、駆動用モータのロータを固定したことを特徴とする
    スクロール式容積型機械。
  17. 【請求項17】 それぞれの鏡板上に渦巻状のラップを
    有し、それぞれのラップを噛み合わせてポンプ室を形成
    する固定スクロールおよび旋回スクロールと、前記旋回
    スクロールに公転運動を与えるクランクシャフトと、こ
    のクランクシャフトを支持する複数の軸受を有するフレ
    ームと、前記旋回スクロールの自転を防止する手段とを
    備えたスクロール式容積型機械において、 半径方向荷重の作用する主軸であるクランクシャフトの
    回転を支持する複数の支持部の少なくとも2ヵ所の軸受
    部内径は、一体部材または一体に固定された後の部材を
    仕上加工して同軸に形成されたものであり、前記クラン
    クシャフトの2ヵ所の支持部に対応する軸部は、それぞ
    れの位置における軸部と軸受部との直径隙間の半分を合
    計した値を偏心量の上限として、互いに偏心して形成さ
    れるとともに、前記複数の支持部の中の少なくとも1ヵ
    所はすべり軸受である軸受構造を採用し、 クランクシャフトのクランクピン部の偏心方向を基準と
    して、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の
    支持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向を、クラン
    クシャフトの回転方向と逆方向に90度から140度の
    間の50度の角度範囲としたことを特徴とするスクロー
    ル式容積型機械。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のものにおいて、クラ
    ンクシャフトの複数の支持部の中の1ヵ所はころがり軸
    受であり、そのころがり軸受部に対応する軸部と同軸な
    軸部に駆動用モータのロータを固定したことを特徴とす
    るスクロール式容積型機械。
  19. 【請求項19】 それぞれの鏡板上に渦巻状のラップを
    有し、それぞれのラップを噛み合わせてポンプ室を形成
    する固定スクロールおよび旋回スクロールと、前記旋回
    スクロールに公転運動を与えるクランクシャフトと、こ
    のクランクシャフトを支持する複数の軸受を有するフレ
    ームと、前記旋回スクロールの自転を防止する手段とを
    備えたスクロール式容積型機械において、 半径方向荷重の作用する主軸であるクランクシャフトの
    回転を支持する複数の支持部の中の少なくとも2ヵ所の
    軸受部内径は、一体部材または一体に固定された後の部
    材を仕上加工して同軸に形成されたものであり、前記主
    軸は前記半径方向荷重の作用する部分以外に、互いに中
    心軸の偏心した少なくとも3つの軸部からなり、その中
    の少なくとも2つの部分が前記軸受部の同軸内径部分に
    より支持されており、残りの軸部に対するそれらの軸部
    のそれぞれの偏心量は、それぞれの位置での軸部と軸受
    部との直径隙間の半分以下であるとともに、前記複数の
    支持部の中の少なくとも1ヵ所はすべり軸受である軸受
    構造を採用し、 クランクシャフトのクランクピン部の偏心方向を基準と
    して、荷重点に近い方の支持部の軸部中心軸を遠い方の
    支持部の軸部中心軸に対して偏心させる方向を、クラン
    クシャフトの回転方向と逆方向に90度から140度の
    間の50度の角度範囲とし、前記クランクシャフトのク
    ランクピン以外の部分で、さらに、軸受により支持され
    ている2つの軸部の両方に対して微小量偏心した軸部
    に、駆動用モータのロータを固定したことを特徴とする
    スクロール式容積型機械。
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