JPH0988776A - 燃料噴射ノズルの凍結防止方法 - Google Patents

燃料噴射ノズルの凍結防止方法

Info

Publication number
JPH0988776A
JPH0988776A JP7243177A JP24317795A JPH0988776A JP H0988776 A JPH0988776 A JP H0988776A JP 7243177 A JP7243177 A JP 7243177A JP 24317795 A JP24317795 A JP 24317795A JP H0988776 A JPH0988776 A JP H0988776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
engine
injection nozzle
fuel
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7243177A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Nakamura
淳一郎 中村
Izuru Kawahira
出 川平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP7243177A priority Critical patent/JPH0988776A/ja
Publication of JPH0988776A publication Critical patent/JPH0988776A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン停止後、極低温下で放置しておいた場
合の燃料噴射ノズルでの水分の凍結を防止する。 【解決手段】始動時に始動時冷却水温Twstを記憶し
ておき、エンジン停止時に、始動時冷却水温Twstを
読込むと共に停止時の冷却水温Twを検出し、始動時冷
却水温Twstが、インジェクタ先端に霜を付着させる
温度である第1の設定温度Ts未満(Tws<Ts;S1
1)で、しかもエンジン停止時の冷却水温Twが上記霜
が融解する第2の設定温度Tofより高いとき(Tw>
Tof;S12)、始動時に付着した霜がエンジン停止時に
融解して燃料噴射ノズルに流れ込み凝結する虞があるた
め、エンジン停止後、融解した霜が燃料噴射ノズルに流
れ込み凝結する迄の時間である第1の設定時間Tinj
が経過したとき(Time≧Tinj;S15)、燃料ポ
ンプを駆動させると共に燃料噴射弁を微小時間開弁させ
(S16)、燃料噴射ノズルからの噴射燃料により当該燃料
噴射ノズルに凝結した水分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン停止後、
インジェクタ先端に凝結する水分を除去することで燃料
噴射ノズルの凍結を防止する燃料噴射ノズルの凍結防止
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、極低温下での車輛走行では、吸
気温度や燃料温度が低く、しかもインジェクタの先端、
特に燃料噴射ノズルの周辺は燃料噴射の際の気化熱によ
り冷却されるため、水分が凍結しやすくなる。最近の燃
費向上の手段として大量のRGRガスを付加する傾向に
あるエンジンでは、吸気管内を通過する水分が増加し、
インジェクタ先端の凍結はより顕在化する。
【0003】インジェクタの先端に水分が凍結されたま
まの状態でエンジンを停止すると、この凍結された水分
がエンジンの輻射熱等によるエンジン房内温度の上昇、
及び熱伝導により融解され、やがて、燃料噴射ノズルへ
流れ込み凝結する。
【0004】もし、インジェクタの先端に凍結が起こら
ない場合でも、エンジン停止後吸気管内に多量の水分が
残留していれば、比較的温度の低いインジェクタに水分
が凝集し、やがてはインジェクタ先端を経て燃料噴射ノ
ズルに流れ込み凝結する。
【0005】このような状態で、エンジンを放置してお
くと、極低温下では燃料噴射ノズルに凝結している水分
が凍結し、燃料噴射ノズルを閉塞してしまう。燃料噴射
ノズルが一旦凍結してしまうと、融解するまでは燃料を
噴射させることができないので始動が困難となる。
【0006】この対策として、例えば特開昭63−17
0555号公報に開示されているように、インジェクタ
の先端にヒータを装着し、始動の際に、ヒータ通電によ
り燃料噴射ノズルを凍結している水分を融解することが
考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インジェクタ
の先端にヒータを装着することは、インジェクタの構造
そのものを改変することになり既存のエンジンに対応さ
せることができない。又、ヒータの温度制御をするため
の回路を別途設ける必要性から回路構成が複雑化するこ
とになりコスト高となる。更に、極低温時のバッテリ電
圧は低下しており、始動時にヒータ通電することで、ス
タータモータによる始動の際のバッテリ負担が大きくな
る。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、インジェクタの構成を変えることなく、又バッテリ
に負担をかけることなく、簡単な構造で、燃料噴射ノズ
ルの凍結を未然に防止することのできる燃料噴射ノズル
の凍結防止方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による第1の燃料噴射ノズルの凍結防止方法
は、エンジン停止後、第1の設定時間経過時にインジェ
クタの燃料噴射弁を第2の設定時間開駆動することを特
徴とする。
【0010】本発明による第2の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、始動時におけるエンジン温度を記憶し、更
にエンジン停止時のエンジン温度を検出し、始動時エン
ジン温度が第1の設定温度より低く、且つ停止時エンジ
ン温度が第2の設定温度より高いとき、エンジン停止後
第1の設定時間経過時にインジェクタの燃料噴射弁を第
2の設定時間開駆動することを特徴とする。
【0011】本発明による第3の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、エンジン停止時、エンジン温度と燃料温度
とを検出し、停止時エンジン温度が第2の設定温度より
高く、且つ停止時燃料温度が第3の設定温度より低いと
き、エンジン停止後第1の設定時間経過時にインジェク
タ燃料噴射弁を第2の設定時間開駆動することを特徴と
する。
【0012】本発明による第4の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項1乃至請求項3の何れかに記載
の燃料噴射ノズルの凍結防止方法において、エンジン停
止後燃料噴射弁を開駆動させる際に、燃料ポンプを駆動
させることを特徴とする。
【0013】本発明による第5の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項1乃至請求項3の何れかに記載
の燃料噴射ノズルの凍結防止方法において、エンジン停
止後燃料噴射弁を開駆動させる際に、燃料ポンプを予め
逆駆動させて燃料ライン中の燃料圧力を負圧状態にする
ことを特徴とする。
【0014】本発明による第6の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項1乃至請求項5の何れかに記載
の燃料噴射ノズルの凍結防止方法において、前記第1の
設定時間は、エンジン停止後少なくともインジェクタ先
端に凍結した水分が融解し燃料噴射ノズルへ流れ込み凝
結する迄に要する時間であることを特徴とする。
【0015】本発明による第7の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項1乃至請求項4及び請求項6の
何れかに記載の燃料噴射ノズルの凍結防止方法におい
て、前記第2の設定時間は、少なくとも燃料噴射ノズル
に凝結した水分を当該燃料噴射ノズルからの噴出燃料に
より除去するに必要な微小時間であることを特徴とす
る。
【0016】本発明による第8の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項5記載の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法において、前記第2の設定時間は、燃料噴射ノ
ズルに凝結した水分を燃料噴射弁開により吸引するに必
要な時間であることを特徴とする。
【0017】本発明による第9の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項1乃至請求項8の何れかに記載
の燃料噴射ノズルの凍結防止方法において、前記燃料噴
射弁の開駆動は、第2の設定時間にて複数回断続して行
うことを特徴とする。
【0018】すなわち、第1の燃料噴射ノズルの凍結防
止方法では、エンジン停止時、停止後経過時間を計時
し、第1の設定時間を経過したときインジェクタの燃料
噴射弁を、第2の設定時間だけ開駆動させて、エンジン
停止後、燃料噴射ノズルに流れ込んで凝結する水分を除
去する。
【0019】本発明による第2の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、エンジン停止時、始動時に記憶したエンジ
ン温度を読込むと共に、停止時のエンジン温度を検出
し、始動時エンジン温度が第1の設定温度より低く、し
かも停止時エンジン温度が第2の設定温度より高いと
き、始動時にインジェクタ先端等に水分が凍結、或いは
凝集しており、この凍結した水分がエンジン停止時の温
度上昇により融解して、或いは凝集した水部が蒸発せず
に燃料噴射ノズルに流れ込んで凍結する虞があるため、
エンジン停止時、停止後経過時間を計時し、第1の設定
時間を経過したときインジェクタの燃料噴射弁を、第2
の設定時間だけ開駆動させて、エンジン停止後、燃料噴
射ノズルに流れ込んで凝結する水分を除去する。
【0020】本発明による第3の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、エンジン停止時、そのときのエンジン温度
と燃料温度とを検出し、停止時エンジン温度が第2の設
定温度より高く、且つ停止時燃料温度が第3の設定温度
より低いとき、エンジン停止時のインジェクタ先端等に
は、水分が凍結、或いは凝集されており、この凍結した
水分がエンジン停止時のエンジン房内の温度上昇等によ
り融解し、或いは凝集した水部が蒸発せずに燃料噴射ノ
ズルに流れ込み、やがて凍結する虞があるため、エンジ
ン停止時、停止後経過時間を計時し、第1の設定時間を
経過したときインジェクタの燃料噴射弁を、第2の設定
時間だけ開駆動させて、エンジン停止後、燃料噴射ノズ
ルに流れ込んで凝結する水分を除去する。
【0021】本発明による第4の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記第1乃至第3の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法において、燃料噴射弁を開駆動させる際に、燃
料ポンプを駆動させることで、燃料圧力が上昇し、燃料
噴射弁を開駆動させたときの燃料噴射ノズルからの噴出
燃料により、この燃料噴射ノズルに凝結する水分を除去
し、同時に、燃料噴射ノズル周辺に噴出燃料により燃料
膜を生成する。
【0022】本発明による第5の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記第1乃至第3の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法において、燃料噴射弁開駆動の際に、燃料ポン
プを予め逆駆動させておき、燃料ライン中の燃料圧力を
負圧状態にすることで、燃料噴射弁を開駆動させたと
き、燃料噴射ノズルに凝結している水分をインジェクタ
内に吸引して除去する。
【0023】本発明による第6の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記第1乃至第5の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法において、第1の設定時間を、エンジン停止後
少なくともインジェクタ先端に凍結した水分が融解し燃
料噴射ノズルへ流れ込み凝結する迄に要する時間とする
ことで、エンジン停止後、第1の設定時間経過時に燃料
噴射弁を開駆動させることで、燃料噴射ノズルに凝結し
た水分が確実に除去される。
【0024】本発明による第7の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項1乃至請求項4及び請求項6の
何れかに記載の燃料噴射ノズルの凍結防止方法におい
て、前記第2の設定時間を、少なくとも燃料噴射ノズル
に凝結した水分を当該燃料噴射ノズルからの噴出燃料に
より除去するに必要な微小時間とすることで、噴射燃料
量を必要最小限にする。
【0025】本発明による第8の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項5記載の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法において、前記第2の設定時間を、燃料噴射ノ
ズルに凝結した水分を燃料噴射弁開により吸引するに必
要な時間とすることで、余分な空気の吸引が抑制され
る。
【0026】本発明による第9の燃料噴射ノズルの凍結
防止方法は、前記請求項1乃至請求項8の何れかに記載
の燃料噴射ノズルの凍結防止方法において、前記燃料噴
射弁の開駆動を、第2の設定時間にて複数回断続して行
うことで、燃料噴射ノズルに凝結した水分が確実に除去
される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1〜図6に本発明の第1実施
の形態を示す。まず、図5に基づき、本実施の形態で採
用するエンジン1の全体概略について説明する。図中の
符号1はエンジンで、本実施の形態では水平対向エンジ
ンを示す。このエンジン1のシリンダヘッド2の吸気ポ
ート2aに吸気マニホルド3が連通され、この吸気マニ
ホルド3の上流にサージタンク4を介してスロットル通
路5が連通されている。このスロットル通路5の上流側
には、吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられ、
このエアクリーナ7が吸入空気の取り入れ口である吸気
チャンバ8に連通されている。又、上記シリンダヘッド
2の排気ポート2bに排気マニホルド9を介して排気管
10が連通され、この排気管10の上記排気マニホルド
9の集合部直下流に触媒コンバータ11が介装され、ま
た下流端にマフラ12に連通されている。
【0028】上記スロットル通路5にスロットル弁5a
が設けられ、このスロットル弁5aをバイパスして、そ
の上流と下流とを連通するバイパス通路13にISC
(アイドル回転速度制御)弁14が介装されている。
【0029】又、上記吸気マニホルド3に、スロットル
弁下流の吸気管圧力を絶対圧で検出する絶対圧センサ1
5が吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁16を介して
連通されている。この吸気管圧力/大気圧切換ソレノイ
ド弁16は非通電時は、上記吸気マニホルド3と上記絶
対圧センサ15とを連通し、また通電時には、上記絶対
圧センサ15に大気圧を導く、すなわち、上記絶対圧セ
ンサ15では、上記吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド
弁16のON/OFF動作により、大気圧と吸気マニホ
ルド3内の吸気管圧力すなわちスロットル弁下流の吸気
管圧力とが交互に検出される。
【0030】さらに、上記吸気マニホルド3の各気筒の
吸気ポート2aの直上流側にインジェクタ17が配設さ
れている。具体的には、図6に示すように、このインジ
ェクタ17の先端17aが上記吸気マニホルド3の下流
に露呈され、この先端17aに開口する燃料噴射ノズル
17bが上記吸気ポート2aに指向されている。尚、符
号17cは、極低温下でのエンジン運転中に付着した霜
である。すなわち、極低温下でのエンジン運転では、吸
入空気及び燃料温度が低く、しかも先端17a、特に燃
料噴射ノズル17bの周辺が燃料噴射の際の気化熱によ
り冷却されるため、吸気通路を流れる吸入空気、EGR
ガス、及びブローバイガスに含まれている水分が上記先
端17aに付着し、やがて凍結して霜17cとなる。
【0031】又、上記シリンダヘッド2の各気筒毎に、
その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ18aが取付け
られ、この点火プラグ18aに点火コイル18bを介し
てイグナイタ19が接続されている。
【0032】上記インジェクタ17は、燃料ライン20
を介して燃料タンク21内に設けたインタンク式の燃料
ポンプ22に連通されている。この燃料ポンプ22から
の燃料は、上記燃料ライン20に介装した燃料フィルタ
20aを経て上記インジェクタ17、及びプレッシャレ
ギュレータ23へ圧送され、プレッシャレギュレータ2
3から上記燃料タンク21にリターンされて上記インジ
ェクタ17への燃料圧力が所定に調圧される。
【0033】又、上記吸気管6の上記エアクリーナ7の
直下流に、ホットワイヤ或はホットフィルム等を用いた
熱式の吸入空気量センサ24が介装され、上記スロット
ル弁5aに、スロットル開度センサ25aとアイドルス
イッチ25bとを内蔵したスロットルセンサ25が連設
されている。
【0034】又、上記エンジン1のシリンダブロック1
aにノックセンサ26が取付けられていると共に、この
シリンダブロック1aの左右両バンクを連通する冷却水
通路27に冷却水温Twを検出する水温センサ28が配
設され、上記排気管10の集合部の上記触媒コンバータ
11の上流にO2センサ29が配設されている。
【0035】又、上記シリンダブロック1aに支承され
たクランクシャフト1bにクランクロータ30aが軸着
され、このクランクロータ30aの外周に、電磁ピック
アップなどからなるクランク角センサ31が対設されて
いる。さらに、上記エンジン1のカムシャフト1cに連
設するカムロータ30bに、電磁ピックアップなどから
なる気筒判別用のカム角センサ32が対設されている。
上記クランク角センサ31では、上記クランクロータ3
0aの所定間隔毎に設けた突起(或いはスリット)を検
出してクランク角を表わすクランクパルスを、後述する
電子制御装置40へ出力し、電子制御装置40におい
て、クランクパルスの入力間隔時間からエンジン回転数
等を算出する。又、上記カム角センサ32では、上記カ
ムロータ30bの気筒判別用突起(或いはスリット)を
検出してカムパルスとして電子制御装置40へ出力し、
電子制御装置40で上記クランクパルス及びカムパルス
の入力パターンから噴射対象気筒、或いは点火対象気筒
等の気筒判別を行う。
【0036】一方、符号33はEGR(排気ガス還流)
制御系で、このEGR制御系33の還流管34の一端が
少なくとも1つの排気ポート2bに連通され、他端が上
記サージタンク4に連通されている。又、この還流管3
4の中途にEGR制御弁35が介装されている。このE
GR制御弁35はダイヤフラム式であり、動作室が上記
スロットル通路5の上記スロットル弁5aの直下流に制
御圧通路36を介して連通されている。さらに、この制
御圧通路36にEGRカット用ソレノイド弁37が介装
され、このEGRカット用ソレノイド弁37の開閉制御
により、EGR量が適宜設定される。尚、EGR制御系
33の制御動作は、本出願人が先に提出した、特開平5
−44581号公報等で詳述しており、ここでの説明は
省略する。又、図示しないが、エンジン1にはPCV
(クランクケース・ベンチレーション)システムが併設
されており、クランクケース内に発生したブローバイガ
スが、図示しないPCV弁を介してサージタンク4へ戻
され、吸入空気と共に燃焼室へ運ばれて再燃される。
【0037】次に、電子制御装置40の構成を図4に基
づき説明する。電子制御装置40は、燃料噴射制御、点
火時期制御、イグニッションスイッチ46をOFFした
後も必要に応じて、電子制御装置40に対して一定時間
通電状態を保持するセルフシャット制御などを行なうメ
インコンピュータ41と、ノック検出処理専用のサブコ
ンピュータ42との2つのコンピュータを中心として構
成され、各部に所定の安定化電源を供給する定電圧回路
43、上記メインコンピュータ41に接続される駆動回
路57、及びA/D変換器56、及びサブコンピュータ
42に接続される各種の周辺回路が内蔵されている。
【0038】上記定電圧回路43は、2接点を有する電
源リレー44の第1のリレー接点を介してバッテリ45
に接続されており、このバッテリ45に、上記電源リレ
ー44のリレーコイルがイグニッションスイッチ46及
びバッテリ側からリレーコイル側へ順方向のダイオード
47を介して接続され、上記イグニッションスイッチ4
6がONされて上記電源リレー44のリレー接点が閉と
なったとき制御用電源を上記各コンピュータ41,42
へ供給する。なお、上記電源リレー44の第2のリレー
接点には各アクチュエータへの電源ライン44aが接続
されている。又、上記定電圧回路43は上記バッテリ4
5に直接接続されており、イグニッションスイッチ46
のON,OFFに拘らず、常時、バックアップRAM5
1にバックアップ用の電源を供給する。
【0039】更に、上記バッテリ45には、燃料ポンプ
リレー22aのリレー接点を介して燃料ポンプ22が接
続されており、又この燃料ポンプリレー22aのリレー
コイルの一端が上記電源リレー44の第2のリレー接点
を介してバッテリ45に接続され、他端が上記駆動回路
57に接続されている。
【0040】上記メインコンピュータ41は、CPU4
8、ROM49、RAM50、バックアップRAM5
1、カウンタ・タイマ群52、シリアル通信インターフ
ェースであるSCI53、及び、I/Oインターフェー
ス54がバスライン55を介して接続されたマイクロコ
ンピュータであり、上記バックアップRAM51には、
上記イグニッションスイッチ46のON/OFFに拘ら
ず、バッテリ45に直接接続する上記定電圧回路43か
らバックアップ電源が常時供給されてデータが保持され
る。
【0041】尚、上記カウンタ・タイマ群52は、フリ
ーランカウンタ、カムパルスの入力計数用カウンタなど
の各種カウンタ、燃料噴射タイマ、点火タイマ、定期割
込みを発生させるための定期割込みタイマ、前記クラン
クパルスの入力間隔計時用タイマ、及び、システム異常
監視用のウオッチドッグタイマなどの各種タイマを便宜
上総称するものであり、上記メインコンピュータ41に
おいては、その他、各種のソフトウエアカウンタ・タイ
マが用いられる。
【0042】又、上記サブコンピュータ42も、上記メ
インコンピュータ41と同様、CPU61、ROM6
2、RAM63、カウンタ・タイマ群64、SCI6
5、及び、I/Oインターフェース66がバスライン6
7を介して接続されたマイクロコンピュータであり、上
記メインコンピュータ41とサブコンピュータ42と
は、上記SCI53,65を介してシリアル通信ライン
により互いに接続されている。
【0043】上記メインコンピュータ41のI/Oイン
ターフェース54の入力ポートには、吸入空気量センサ
24、スロットル開度センサ25a、水温センサ28、
O2センサ29、絶対圧センサ15が、A/D変換器5
6を介して接続されており、さらに、アイドルスイッチ
25b、イグニッションスイッチ46、スタータスイッ
チ39、及びクランク角センサ31、カム角センサ32
等が接続されると共に、バッテリ電圧が入力されてモニ
タされる。
【0044】又、上記I/Oインターフェース54の出
力ポートには、イグナイタ19が接続されると共に、I
SC弁14、インジェクタ17、吸気管圧力/大気圧切
換ソレノイド弁15、EGR制御弁37等の各アクチュ
エータが駆動回路57を介して接続され、更に、この駆
動回路57からセルフシャット信号線を介して上記電源
リレー44のリレーコイル(上記ダイオード47のカソ
ード側)が接続され、イグニッションスイッチ46のO
FF後も、必要に応じて電源リレー44のON状態を一
定時間保持する。
【0045】一方、上記サブコンピュータ42のI/O
インターフェース66の入力ポートに、クランク角セン
サ31、カム角センサ32が接続されると共に、A/D
変換器68、周波数フィルタ69、アンプ70を介して
ノックセンサ26が接続されており、このノックセンサ
26からのノック検出信号が上記アンプ70で所定のレ
ベルに増幅された後に上記周波数フィルタ69により必
要な周波数成分が抽出され、上記A/D変換器68にて
デジタル信号に変換されて入力される。
【0046】上記メインコンピュータ41では、各セン
サ・スイッチ類からの検出信号を処理して、燃料噴射
量、点火時間、ISC弁14及びEGR制御弁37に対
する駆動信号のデューティ比等を演算し、燃料噴射制
御、点火時期制御、アイドル回転数制御、EGR制御等
の各種制御を行い、一方、上記サブコンピュータ42で
は、エンジン回転数とエンジン負荷とに基づいてノック
センサ26からの信号のサンプル区間を設定し、このサ
ンプル区間でノックセンサ26からの信号を高速にA/
D変換して振動波形を忠実にデジタルデータに変換し、
このデータに基づきノック発生の有無を判定する。
【0047】上記サブコンピュータ42のI/Oインタ
ーフェース66の出力ポートは、上記メインコンピュー
タ41のI/Oインターフェース54の入力ポートに接
続されており、上記サブコンピュータ42でのノック判
定結果がI/Oインターフェース54に出力される。そ
して、上記メインコンピュータ41では、上記サブコン
ピュータ42からノック発生有りの判定結果が出力され
ると、SCI53を介してシリアル通信ラインよりサブ
コンピュータ42からノックデータを読込み、このノッ
クデータに基づいて直ちに該当気筒の点火時期を遅ら
せ、ノックを回避する。
【0048】ところで、インジェクタ17の先端17a
は、燃料噴射ノズル17bから噴射される燃料の気化熱
により冷却されるため、この先端17aを通過する吸入
空気、EGRガス、及びブローバイガスに含まれている
水分が付着しやすい。極低温下でのエンジン1の運転で
は、吸入空気温度及び燃料温度が低いため、上記インジ
ェクタ17の先端17aに付着した水分が凍結して霜1
7cを生成する。この霜17cは、エンジン停止後のエ
ンジン房内温度の上昇、及び熱伝導により融解し、やが
て燃料噴射ノズル17bに流れ込み凝結する。燃料噴射
ノズル17bに滞留した水分はエンジンが冷却されるに
従って凍結し、燃料噴射ノズル17bを閉塞する。燃料
噴射ノズル17bが凍結により閉塞されてしまうと、水
分が融解されるまでは再始動時させることが出来なくな
り、極低温下での始動が困難になる。これを防止するた
め、本実施の形態では、エンジン停止してから設定時間
経過後、すなわち、霜17bが融解し燃料噴射ノズル1
7bに流れ込んで凝結したとき、或いは、この凝結した
水分が凍結する前に、燃料噴射ノズル17bから燃料を
微量噴射して水分を除去することで凍結を防止してい
る。
【0049】以下、上記電子制御装置40により実行さ
れる燃料噴射ノズル凍結防止処理について、図1〜図2
のフローチャートに示す燃料噴射ノズルの凍結防止ルー
チンに従って説明する。このルーチンは、イグニッショ
ンスイッチ46をONした後、所定時間毎に実行され
る。
【0050】まず、ステップS1,S2で始動時判定を
行う。ステップS1でスタータスイッチ39がONと判
断され、且つステップS2でエンジン回転数NEが、始
動時判定回転数NSTART(例えば、500rpm)以下
と判断されたときは、始動時と判断してステップS3へ
進み、又ステップS1でスタータスイッチ39がOF
F、或いはステップS2でエンジン回転数NEが設定回
転数NSTARTより高いと判断したときは、エンジン停
止、或いは始動後と判断し、ステップS4へジャンプす
る。
【0051】イグニッションスイッチ46がON後、最
初のルーチンでは、スタータスイッチ39がOFFの状
態にあるため、ステップS1からステップS4へジャン
プする。そして、ステップS4でイグニッションスイッ
チ46がONかを判断する。イグニッションスイッチ4
6はONされているため、ステップS5へ進み、エンジ
ン回転数NEが、始動後判定回転数NSET(例えば、70
0rpm)以上かを判断する。イグニッションスイッチ
46をON後の最初のルーチンでは、エンジンは停止さ
れているため、ステップS6へ分岐し、始動後判定フラ
グFBをクリアし、ステップS8で、電源リレー44の
リレーコイルに対するI/Oポート出力値G1を1とし
て、ルーチンを抜ける。
【0052】そして、スタータスイッチ39をONする
と、上記ステップS1からステップS2へ進み、エンジ
ン回転数NEが始動時判定回転数NSTART(例えば、50
0rpm)以下かを判断する。スタータスイッチ39を
ONした直後は、エンジン回転数NEは低く、NE≦NST
ARTであるため、始動時と判断してステップS3へ進
み、現在の冷却水温Twを始動時エンジン温度である始
動時冷却水温Twstとして、メインコンピュータ41
のRAM50に格納する。同時に、タイマカウント用フ
ラグFAとタイマのカウント値Timeとを共にクリア
して、ステップS4へ進む。
【0053】ステップS4では、イグニッションスイッ
チ46がONかを判断し、ONのときはステップS5へ
進み、又、一旦ON後にOFFしたと判断したときはス
テップS9へ分岐する。始動時、イグニッションスイッ
チ46はONであるため、ステップS5へ進み、エンジ
ン回転数NEが始動後判定回転数Nset(例えば、700
rpm)以上かを判断する。始動時のエンジン回転数N
Eは低く、NE<Nsetであり、ステップS6へ進み、始
動後判定フラグFBをクリアし、ステップS8で、電源
リレー44のリレーコイルに対するI/Oポート出力値
G1を1として、ルーチンを抜ける。
【0054】その後、エンジンが独立回転し、ステップ
S1でスタータスイッチ39がOFF、或いはステップ
S2でエンジン回転数NEが始動時判定回転数NSTARTよ
り高い(NE>NSTAR)と判断されると、ステップS4
へジャンプし、イグニッションスイッチ4がONかを再
び判断する。イグニッションスイッチ46がONのとき
は、ステップS5へ進み、エンジン回転数NEと始動後
判定回転数Nsetとを比較し、NE≦Nsetのときはエン
ジン回転数NEが始動後判定回転数Nsetに達するまで、
繰り返しルーチンが実行され、やがて、エンジン回転数
NEが始動後判定回転数NSET以上になったとき(NE≧
Nset)、始動後と判断し、ステップS7へ進み、始動
後判定フラグFBをセットし、ステップS8で、電源リ
レー44のリレーコイルに対するI/Oポート出力値G
1を1として、ルーチンを抜ける。
【0055】又、イグニッションスイッチ46を一旦O
Nした後OFFすると、ステップS4からステップS9
へ分岐し、始動後判定フラグFBの値を参照する。始動
後判定フラグFBは、始動前、始動時にはクリアされる
ため(ステップS6)、始動前、或いは始動時にイグニ
ッションスイッチ46をOFFしたときは、ステップS
9からステップS17へジャンブし、電源リレー44の
リレーコイルに対するI/Oポート出力値G1を0とし
てルーチンを終了する。その結果、始動前、或いは始動
時には、イグニッションスイッチ46のOFFと同時に
電源リレー44がOFFされ、同時に、電源リレー44
の第2のリレー接点に接続する燃料ポンプリレー22a
のリレーコイル対しても通電が遮断されて、燃料ポンプ
22の駆動も停止する。
【0056】一方、エンジン始動後(NE≧Nset)、イ
グニッションスイッチ46をOFFすると、上記始動後
判定フラグFBは既にセットされているため(ステップ
S7)、上記ステップS9からステップS10へ進み、
タイマカウント用フラグFAの値を参照する。イグニッ
ションスイッチ46をOFF後、最初のルーチンでは、
上記タイマカウント用フラグFAはクリアされており
(ステップS3)、従って、ステップS11へ進む。そ
して、ステップS11,S12で燃料噴射ノズル凍結条
件を判断する。ステップS11では、始動時に記憶した
始動時冷却水温Twstと第1の設定温度Tsとを比較
する。この第1の設定温度Tsは、エンジン運転中にイ
ンジェクタ17の先端17aに霜17cが付着する可能
性のある温度で、例えば、−10℃である。又、ステッ
プS12では、イグニッションスイッチ46をOFFし
たときに読込んだ停止時エンジン温度としての停止時冷
却水温Twと第2の設定温度Tofとを比較する。この
第2の設定温度Tofは、上記インジェクタ17の先端
17aに付着した霜17cが、エンジン停止後のエンジ
ン房内温度上昇、及び熱伝導により融解する温度で、例
えば、20℃である。
【0057】そして、ステップS11,S12で、Tw
st<Ts、且つTw>Tofと判断されたとき、燃料
噴射ノズルの凍結条件成立と判断し、ステップS13へ
進む。すなわち、始動時冷却水温Twstと第1の設定
温度Tsとを比較することで、極低温下でのエンジン運
転かを判断し、極低温下でのエンジン運転においては、
吸入空気、EGRガス、及びブローバイガスに含まれて
いる水分が、燃料噴射の際の気化熱により冷却されてい
るインジェクタ17の先端17aに付着して霜17cを
生成する可能性がある。又、停止時冷却水温Twと第2
の設定温度Tofとを比較することで、エンジン停止後
の輻射熱によるエンジン房内温度の上昇、及び熱伝導に
より上記インジェクタ17の先端17aに付着した霜1
7cが融解する可能性があるかを判断することができ
る。その結果、このような条件下で、エンジンを停止し
暫く放置しておくと、上記インジェクタ17の先端17
aに付着した霜17cが、エンジン房内温度の上昇、及
び熱伝導により一旦融解し、燃料噴射ノズル17bに流
れ込み凝結し、やがて、この凝結した水分が凍結して燃
料噴射ノズル17bを閉塞する可能性がある。
【0058】一方、ステップS11でTwst≧Tsと
判断されたときは、インジェクタ17の先端17aに霜
17cが付着することが無く、又、Tw≦Tofのとき
は、極低温下でエンジン停止させた場合でもインジェク
タ17の先端17aに付着した霜17cが融解する可能
性がなく、従ってエンジン停止後放置しておいても燃料
噴射ノズル17bが凍結により閉塞されることがないの
で、ステップS17へジャンブし、電源リレー44のリ
レーコイルに対するI/Oポート出力値G1を0として
ルーチンを終了する。その結果、電源リレー44がOF
Fし、電子制御装置40に対する通電が遮断されると同
時に、燃料ポンプリレー22aがOFFして、燃料ポン
プ22の駆動が停止する。
【0059】一方、ステップS11,S12で燃料噴射
ノズル凍結条件成立と判断されて、ステップS13へ進
むと、タイマカウント用フラグFAをセットし、ステッ
プS14で、タイマのカウント値Timeをカウントア
ップして、ステップS15へ進み、このカウント値Ti
meと第1の設定時間Tinjとを比較する。この第1
の設定時間Tinjは、インジェクタ17の先端17a
に付着した霜17cがエンジン停止後、融解して燃料噴
射ノズル17bに流れ込んみ凝結する迄に要する時間
で、本実施の形態では、例えば20分の固定値としてい
るが、停止時の冷却水温度Twに応じて可変設定するよ
うにしても良い。
【0060】そして、Time<Tinjとのきは、ス
テップS8へ戻り、電源リレー44のリレーコイルに対
するI/Oポート出力値G1を1として、ルーチンを抜
ける。エンジン始動後、イグニッションスイッチ46を
OFFすると、燃料噴射が停止され、且つイグナイタ1
9に対する点火信号が出力されなくなり、エンジン1が
停止し、更に、燃料ポンプリレー22aのリレーコイル
に対するI/Oポート出力値G2が0になり、燃料ポン
プリレー22aがOFFして、燃料ポンプ22の駆動が
停止するが、電源リレー44のリレーコイルに対するI
/Oポート出力値G1が1であるため、電子制御装置4
0に対する電源は自己保持される。
【0061】そして、エンジン始動後に、イグニッショ
ンスイッチ46をOFFした後、2回目以降のルーチン
実行時には、ステップS1→ステップS4→ステップS
9を経てステップS10へ進み、始動後判定フラグFB
の値を参照する。この始動後判定フラグFBは、イグニ
ッションスイッチ46のOFF後、最初のルーチン実行
時にセットされているので、ステップS14へジャンプ
し、タイマのカウント値Timeをカウントアップし
て、ステップS15へ進む。そして、ステップS15
で、Time<Tinjのときは、Time≧Tinj
になるまで、すなわち、インジェクタ17の先端17c
に付着した霜17cが融解して燃料噴射ノズル17bに
流れ込んで凝結したと判断されるまで、上記ルーチンを
繰り返し実行し、やがてTime≧Tinjに達したと
き、ステップS16へ進み、後述する停止後噴射制御を
実行する。
【0062】そして、上記停止後噴射制御が所定に終了
したのち、ステップS17へ進み、電源リレー44のリ
レーコイルに対するI/Oポート出力値G1を0として
ルーチンを終了する。その結果、電源リレー44がOF
Fし、電子制御装置40に対する通電が遮断されると同
時に、燃料ポンプリレー22aがOFFして、燃料ポン
プ22の駆動が停止する。
【0063】上記停止後噴射制御は、図3に示す停止後
噴射制御ルーチンに従って実行される。先ず、ステップ
S21で、燃料ポンプリレー22aのリレーコイルに対
する1/Oポート出力値G2を1として、燃料ポンプリ
レー22aをONさせ、燃料ポンプ22を駆動させる。
そして、ステップS22で、全気筒のインジェクタ17
に対して、予め設定した第2の設定時間に相当するパル
ス幅Tioを駆動回路57を介して出力し、インジェク
タ17の燃料噴射弁を第2の設定時間だけ開駆動させ、
燃料噴射ノズル17bから燃料を微量噴出させた後、ル
ーチンを抜ける。尚、上記第2の設定時間は、燃料噴射
ノズル17bに凝結した水分を燃料を噴出させることで
飛散させるに十分な微小時間(30〜50msec程度)であ
る。
【0064】その結果、インジェクタ17の燃料噴射ノ
ズル17bに流れ込んで凝結した水分が微量な噴出燃料
により飛散されて除去されるので、極低温下にエンジン
1を長時間停止状態で放置しておいても、燃料噴射ノズ
ル17bが水分の凍結によって閉塞されることが無く、
極低温下に車輛を長時間放置しておいてもエンジンを確
実に始動させることができる。又、エンジン停止後に微
量な燃料を噴出させることで、燃料噴射ノズル17bの
周辺に燃料膜が生成されるため、燃料噴射ノズル17b
周辺にエンジン停止後、新たな水分が付着し難くなり、
燃料噴射ノズル17bの周辺に対する霜17cの付着も
同時に防止できる。
【0065】又、図7、図8に本発明の第2実施の形態
による燃料噴射ノズルの凍結防止ルーチンを示す。尚、
第1実施の形態と共通の構成は同一の符号を付して説明
する。
【0066】前記第1実施の形態では、始動時冷却水温
Twstによりインジェクタ17の先端17aに霜17
cが付着する可能性があるかを判断したが、本実施の形
態では、停止時の燃料温度TFuelから、インジェクタ1
7の先端17aに霜17cが付着する可能性があるかを
判断する。従って、本実施の形態では、燃料ライン20
中に温度センサ(図示せず)を設け、この温度センサを
電子制御装置40のメインコンピュータ41に設けたI
/Oインターフェース54の入力ポートに接続する。
【0067】まず、ステップS31で、イグニッション
スイッチ46の動作状態を検出し、ONのときはステッ
プS32へ進み、又、イグニッションスイッチ46を一
旦ONした後OFFした判断したときは、ステップS3
7へ分岐する。
【0068】イグニッションスイッチ21がONと判断
されてステップS32へ進むと、エンジン回転数NEが
始動後判定回転数NSET(例えば、700rpm)以上
かを判断し、NE≧NSETの始動後と判断したときは、ス
テップS33へ進み、始動後判定フラグFBをセットし
て、ステップS35へ進む。又、NE<NSETのエンジン
停止、或いは始動時と判断したときはステップS34へ
進み、始動後判定フラグFBをクリアしてステップS3
5へ進む。
【0069】ステップS35では、タイマカウント用フ
ラグFAとタイマのカウント値Timeとを共にクリア
して、イグニッションスイッチ46がOFFした後の計
時に備え、次いで、ステップS36で、電源リレー44
のリレーコイルに対するI/Oポート出力値G1を1と
して、ルーチンを抜ける。
【0070】一方、イグニッションスイッチ46をOF
Fすると、上記ステップS31からステップS37へ分
岐し、始動後判定フラグFBの値を参照し、FB=1の始
動後にイグニッションスイッチ46がOFFされたと判
断したときは、ステップS38へ進む。又、FB=0の
始動前或いは始動時にイグニッションスイッチ46をO
FFしたと判断したときはステップS45へジャンプ
し、電源リレー44のリレーコイルに対するI/Oポー
ト出力値G1を0としてルーチンを終了し、電子制御装
置40に対する通電を遮断する。
【0071】又、ステップS37からステップS38へ
進むと、タイマカウント用フラグFAの値を参照し、イ
グニッションスイッチ46をOFF後、最初のルーチン
かを判断し、FA=0のイグニッションスイッチ46を
OFF後、最初のルーチンと判断したときはステップS
39へ進み、又、FA=1の2回目以降のルーチンと判
断したときは、ステップS42へジャンプする。
【0072】イグニッションスイッチ46をOFF後、
最初のルーチンと判断してステップS39へ進むと、当
該ステップS39、及び次のステップS40で燃料噴射
ノズル凍結条件を判断する。ステップS39では、冷却
水温Twが第2の設定温度Tof(例えば、20℃)よ
り高いかを判断し、又、ステップS40では、燃料温度
TFuelが第3の設定温度TFSET未満かを判断する。尚、
上記第2の設定温度Tofは、第1実施の形態と同様の
値で又、第3の設定温度TFSETは、噴射時の燃料気化熱
によりインジェクタ17の先端17a、特に燃料噴射ノ
ズル17bの周辺に付着した水分が凍結し、霜17cを
生成する可能性のある温度で、例えば5℃である。
【0073】そして、Tw>Tof、且つTFuel<TFS
ETのとき、燃料噴射ノズル凍結条件成立と判断してステ
ップS41へ進む。すなわち、このような条件下では、
インジェクタ17の先端17aに付着した霜17cがエ
ンジン停止時のエンジン房内温度の上昇、及び熱伝導に
より融解し、その後、燃料噴射ノズル17bに流れ込ん
で凍結する可能性がある。
【0074】一方、ステップS39でTw≦Tofと判
断されたときは、インジェクタ17の先端17aに付着
した霜17cが融解する可能性が無く、又、ステップS
40でTFuel≧TFSTと判断されたときは、インジェク
タ17の先端17aに霜17cが付着していないと判断
し、ステップS45へジャンプし、電源リレー44のリ
レーコイルに対するI/Oポート出力値G1を0として
ルーチンを終了し、電子制御装置40に対する通電を遮
断する。
【0075】上記ステップS39,S40で燃料噴射ノ
ズル17bの凍結条件成立と判断されてステップS41
へ進むと、タイマカウント用フラグFAをセットし、ス
テップS42で、タイマのカウント値Timeをカウン
トアップし、イグニッションスイッチ46をOFFした
後の経過時間を計時する。
【0076】そして、ステップS43で、このカウント
値Timeが第1の設定時間Tinjに達したかを判断
し、Time<Tinjの未だ設定時間Tinjに達し
ていないときは、ステップS36へ戻り、電源リレー4
4のリレーコイルに対するI/Oポート出力値G1を1
とし、電子制御装置44に対する通電を自己保持した後
ルーチンを抜ける。
【0077】又、上記ステップS38で、FA=1のイ
グニッションスイッチ46をOFF後、2回目以降のル
ーチンと判断されて、ステップS42へジャンプする
と、上記タイマのカウント値Timeをカウントアップ
し、ステップS43で、タイマのカウント値Timeが
第1の設定時間Tinjに達したかを判断し、Time
<Tinjの未だ第1の設定時間Tinjに達していな
いと判断したときは、Time≧Tinjになるまで、
すなわち、インジェクタ17の先端17cに付着した霜
17cが融解して燃料噴射ノズル17bに流れ込んで凝
結した判断されるまで、ルーチンを繰り返し実行し、T
ime≧TinjとなったときステップS44へ進み、
始動後噴射制御を実行する。この始動後噴射制御ルーチ
ンは、前述の第1実施の形態の図3と同様であるため説
明を省略する。
【0078】そして、上記ステップS44にて、始動後
噴射制御を実行した後、ステップS45へ進み、電源リ
レー44のリレーコイルに対するI/Oポート出力値G
1を0としてルーチンを終了し、電子制御装置40に対
する通電を遮断する。。
【0079】その結果、第1実施の形態と同様、インジ
ェクタ17の燃料噴射ノズル17bに流れ込んで凝結し
た水分が、燃料噴射ノズル17bから噴出される燃料に
より凍結前に飛散され、同時に、この燃料噴射ノズル1
7bの周辺に燃料膜を生成して、新たな水分の付着を防
止する。
【0080】このように、本実施の形態では、燃料温度
TFuelを直接計測しているため、インジェクタ17の燃
料噴射ノズル17b周辺に付着した水分が凍結するかを
的確に把握することができる。
【0081】図9に本発明の第3の実施の形態による停
止後制御ルーチンを示す。尚、第1の実施の形態と共通
する構成は、同一の符号を付して説明する。前述した第
1、第2の実施の形態における停止後制御ルーチンで
は、燃料噴射ノズル17bから燃料を噴出させるために
燃料噴射弁を開駆動させる際に、燃料ポンプ22を駆動
させているが、本実施の形態では、燃料ポンプ22は駆
動させず、エンジン停止後の燃料ライン20中の残圧を
利用して燃料を噴出させるようにしている。
【0082】すなわち、停止後制御ルーチンが実行され
ると、ステップS51で、全気筒のインジェクタ17に
対して、予め設定した第2の設定時間に相当するパルス
幅Tioを駆動回路57を介して出力し、インジェクタ
17の燃料噴射弁を第2の設定時間だけ開駆動させ、燃
料噴射ノズル17bから燃料を微量噴出させた後、ルー
チンを抜ける その結果、本実施の形態では、燃料ポンプ22が駆動さ
れないので、バッテリ負荷が軽減されるばかりでなく、
エンジン停止後の燃料ポンプ等の機器の駆動音が減少さ
れるため、運転者に対して違和感を与えることが無くな
る。尚、この場合、燃料ライン20中に燃料圧力センサ
を配設し、残圧である燃料圧力に応じて上記バルブ幅T
ioを可変設定するようにしても良い。すなわち、燃料
圧力が低いときには、バルブ幅Tioによって設定され
る燃料噴出時間を延ばすことで、実質的に燃料ポンプ2
2を駆動することにより得られる燃料量とほぼ同等の燃
料を噴出させることができるようになり、燃料噴射ノズ
ル17bに凝結した水分を燃料ポンプ22を駆動するこ
となく、確実に除去することが可能になる。
【0083】図10、図11に本発明の第4の実施の形
態を示す。尚、第1の実施の形態と共通する構成は、同
一の符号を付して説明する。前述した各実施の形態で
は、燃料噴射ノズル17bから燃料を噴出することで、
この燃料噴射ノズル17bに凝結した水分を除去するよ
うにしているが、本実施の形態では、燃料ポンプ22を
逆転させ、燃料ライン20中の燃料圧力を負圧状態にす
ることで、燃料噴射弁を開駆動したとき、燃料噴射ノズ
ル17bに凝結している水分をインジェクタ17内に吸
引して除去する。
【0084】従って、本実施の形態では、燃料ポンプ2
2としてニードルローラ式、ベーン式等、可逆式ポンプ
を採用し、燃料ポンプ22の回転方向を切換える燃料ポ
ンプ切換リレー22bを燃料ポンプ22と燃料ポンプリ
レー22aとの間に介装し、この燃料ポンプ切換リレー
22bのリレーコイルの一端を駆動回路57に接続し、
他端を上記燃料ポンプリレー22aのリレー接点を介し
てバッテリ45に接続する。上記燃料ポンプ切換リレー
22bのリレーコイルが消磁されているときは、燃料ポ
ンプ22の正転端子に接続する第1のリレー接点が上記
燃料ポンプリレー22aのリレー接点に接続され、又上
記リレーコイルが励磁されると燃料ポンプ22の逆転端
子に接続する第2のリレー接点が上記燃料ポンプリレー
22aのリレー接点に接続される。
【0085】この実施の形態において、図11に示す停
止後制御ルーチンが実行されると、先ず、ステップS6
1で、燃料ポンプリレー22aのリレーコイルに対する
1/Oポート出力値G2と燃料ポンプ切換リレー22b
のリレーコイルに対するI/Oポートの出力値G3とを
それぞれ1とし、燃料ポンプリレー22aをONさせる
とともに、燃料ポンプ22の逆転端子に接続する燃料ポ
ンプ切換リレー22bの第2の接点を上記燃料ポンプリ
レー22aのリレー接点に接続する。
【0086】次いで、ステップS62で、デレイタイマ
のカウント値Tmpをカウントアップし、ステップS6
3で、このカウント値Tmpが予め設定した燃料ライン
20中の燃料圧力を燃料ポンプ22の逆駆動により負圧
にするための設定時間Tpoに達したかを判断し、未だ
第2の設定時間Tpoに達していないと判断したとき
は、Tmp≧Tpoになるまで、ルーチンを繰り返し実
行し、Tmp≧Tpoになったとき、ステップS64へ
進み、全気筒のインジェクタ17に対して、予め設定し
た第2の設定時間に相当するパルス幅Tioを駆動回路
57を介して出力し、インジェクタ17の燃料噴射弁を
第2の設定時間だけ開駆動させた後、ルーチンを抜け、
前述の燃料噴射ノズルの凍結防止ルーチンへ戻り、電源
リレー44のリレーコイルに対するI/Oポート出力値
G1を0としてルーチンを終了する。その結果、電源リ
レー44がOFFし、電子制御装置40に対する通電が
遮断されると同時に、燃料ポンプリレー22aがOFF
して、燃料ポンプ22の駆動が停止する 上記燃料噴射弁が開駆動されると、燃料ライン20中の
燃料圧力が負圧状態にあるため、燃料噴射ノズル17b
に凝結した水分が吸引されて除去される。尚、上記第2
の設定時間は、燃料噴射ノズル17bに凝結した水分を
空気の混入を防止しつつ吸引するに必要な時間で、30〜
50msec程度の微小時間である。
【0087】燃料噴射ノズル17bに凝結する水分をイ
ンジェクタ17内に吸引して除去するようにしたので、
噴出燃料により水分を除去する場合に比し、未燃ガスの
吹き抜けが無く、しかも燃料が消費されないため経済的
である。
【0088】尚、本発明は上記各実施の形態に限るもの
ではなく、例えば、燃料噴射弁の開駆動を第2の設定時
間にて複数回断続して行うようにしても良く、複数回断
続的に燃料噴射弁を開駆動することで、燃料噴射ノズル
17bに凝結した水分をより確実に除去することができ
る。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、エンジン
停止後、所定時間経過時に燃料噴射弁を所定時間開弁さ
せることで、燃料噴射ノズルに流れ込んで凝結している
水分を、燃料噴出作用、或いはインジェクタ内への吸引
作用等て除去するようにしたので、極低温下にエンジン
停止状態で放置しておいても燃料噴射ノズルが凍結によ
り閉塞されることが無く、エンジンを確実に始動させる
ことができる。従って、始動時にヒータ等を用いて燃料
噴射ノズルの凍結を融解する必要が無く、その分、バッ
テリ負荷が軽減されると共に、インジェクタにヒータを
併設するなどの改変を加える必要がないため、従来のイ
ンジェクタをそのまま使用することができて経済的であ
る。
【0090】請求項2記載の発明によれば、始動時のエ
ンジン温度が第1の設定温度より低く、停止時のエンジ
ン温度が第2の設定温度より高いときのみ、エンジン停
止後に燃料噴射ノズルに凝集した水分が凍結する虞があ
ると判断して、エンジン停止後、所定時間経過時に燃料
噴射弁を開駆動させるようにしているので、燃料噴射ノ
ズルが凍結する虞の無いときは、燃料噴射弁を開駆動さ
せる必要が無くなり、バッテリ負荷が軽減される。又、
水温センサ等、エンジン温度の代表値を検出する手段を
予め装備している車輛等では、エンジン温度を検出する
手段を新たに設ける必要が無く、従来の装備をそのまま
使用することができるので経済的である。
【0091】請求項3記載の発明によれば、停止時のエ
ンジン温度が第2の設定温度より高く、且つ燃料温度が
第3の設定温度より低いときのみ、エンジン停止後に燃
料噴射ノズルに凝集した水分が凍結する虞があると判断
して、エンジン停止後、所定時間経過時に燃料噴射弁を
開駆動させるようにしているので、燃料噴射ノズルが凍
結する虞の無いときは、燃料噴射弁を開駆動させる必要
が無くなり、バッテリ負荷が軽減される。又、エンジン
停止時の温度条件に基づいて、停止後の燃料噴射弁を開
駆動させるか否かを判断しているので、燃料噴射ノズル
が凍結する可能性をより正確に予測することができる。
【0092】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
請求項3記載の発明において、燃料噴射弁を開駆動させ
る際に、燃料ポンプを駆動させることで、常に一定の燃
料圧力が確保され、設定通りの燃料を噴出させることで
燃料噴射ノズルに凝結した水分を効率的に除去すること
ができる。又、燃料噴射ノズルから燃料を噴出させるこ
とで、この燃料噴射ノズル周辺に燃料膜が生成され、新
たな水分の付着が防止される。
【0093】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
請求項3記載の発明において、燃料噴射弁開駆動の際
に、燃料ポンプを予め逆駆動させておき、燃料ライン中
の燃料圧力を負圧状態にすることで、燃料噴射弁を開駆
動させたとき、燃料噴射ノズルに凝結している水分がイ
ンジェクタ内に吸引して除去することができる。又燃料
噴射ノズルに凝結した水分を、燃料を噴出することなく
吸引作用により除去するようにしたことで、未燃ガスの
吹き抜けが防止され、更に燃料が消費されず経済的であ
る。
【0094】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
請求項5記載の発明において、第1の設定時間を、エン
ジン停止後少なくともインジェクタ先端に凍結した水分
が融解し、燃料噴射ノズルへ流れ込み凝結する迄に要す
る時間とすることで、エンジン停止後、燃料噴射弁を開
駆動させるタイミングが的確になり、燃料噴射ノズルに
凝結した水分を、少ない燃料量でより効果的に除去する
ことができる。
【0095】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
請求項4、請求項6記載の発明において、第2の設定時
間を、少なくとも燃料噴射ノズルに凝結している水分を
燃料噴出作用により除去するに必要な微小時間とするこ
とで、最小限の燃料量で水分を効果的に除去することが
でき、経済的である。
【0096】請求項8記載の発明によれば、請求項5記
載の発明において、第2の設定時間を、燃料噴射ノズル
に凝結した水分を燃料噴射弁開により吸引するに必要な
時間とすることで、燃料噴射ノズルに凝結する水分のみ
を吸引し、余分な空気の吸引を抑制するこできる。
【0097】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
請求項8記載の発明において、燃料噴射弁の開駆動を、
第2の設定時間にて複数回断続して行うことで、燃料噴
射ノズルに凝結した水分をより確実に除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態による燃料噴射ノズル
の凍結防止ルーチンを示すフローチャート
【図2】同燃料噴射ノズルの凍結防止ルーチンを示すフ
ローチャート(続き)
【図3】同停止後噴射制御ルーチンを示すフローチャー
【図4】同電子制御系の回路構成図
【図5】同エンジンの全体概略図
【図6】同インジェクタ周辺の拡大図
【図7】本発明の第2実施の形態による燃料噴射ノズル
の凍結防止ルーチンを示すフローチャート
【図8】同燃料噴射ノズルの凍結防止ルーチンを示すフ
ローチャート(続き)
【図9】本発明の第3実施の形態による始動後噴射制御
ルーチンを示すフローチャート
【図10】本発明の第4実施の形態による電子制御系の
回路構成図
【図11】同始動後噴射制御ルーチンを示すフローチャ
ート
【符号の説明】
17 インジェクタ 21 燃料ポンプ TFSET 第3の設定温度 TFUEL 燃料温度 Tinj 第1の設定時間 Tio 第2の設定時間(パルス幅) Tof 第2の設定温度 Ts 第1の設定温度 Tw エンジン温度(冷却水温) Twst 始動時エンジン温度(始動時冷却水温)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン停止後、第1の設定時間経過時に
    インジェクタの燃料噴射弁を第2の設定時間開駆動する
    ことを特徴とする燃料噴射ノズルの凍結防止方法。
  2. 【請求項2】始動時におけるエンジン温度を記憶し、 更にエンジン停止時のエンジン温度を検出し、 始動時エンジン温度が第1の設定温度より低く、且つ停
    止時エンジン温度が第2の設定温度より高いとき、エン
    ジン停止後第1の設定時間経過時にインジェクタの燃料
    噴射弁を第2の設定時間開駆動することを特徴とする燃
    料噴射ノズルの凍結防止方法。
  3. 【請求項3】エンジン停止時、エンジン温度と燃料温度
    とを検出し、 停止時エンジン温度が第2の設定温度より高く、且つ停
    止時燃料温度が第3の設定温度より低いとき、エンジン
    停止後第1の設定時間経過時にインジェクタ燃料噴射弁
    を第2の設定時間開駆動することを特徴とする燃料噴射
    ノズルの凍結防止方法。
  4. 【請求項4】エンジン停止後燃料噴射弁を開駆動させる
    際に、燃料ポンプを駆動させることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3の何れかに記載の燃料噴射ノズルの凍結
    防止方法。
  5. 【請求項5】エンジン停止後燃料噴射弁を開駆動させる
    際に、燃料ポンプを予め逆駆動させて燃料ライン中の燃
    料圧力を負圧状態にすることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3の何れかに記載の燃料噴射ノズルの凍結防止方
    法。
  6. 【請求項6】前記第1の設定時間は、エンジン停止後少
    なくともインジェクタ先端に凍結した水分が融解し燃料
    噴射ノズルへ流れ込み凝結する迄に要する時間であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の
    燃料噴射ノズルの凍結防止方法。
  7. 【請求項7】前記第2の設定時間は、少なくとも燃料噴
    射ノズルに凝結した水分を当該燃料噴射ノズルからの噴
    出燃料により除去するに必要な微小時間であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4及び請求項6の何れかに
    記載の燃料噴射ノズルの凍結防止方法。
  8. 【請求項8】前記第2の設定時間は、燃料噴射ノズルに
    凝結した水分を燃料噴射弁開により吸引するに必要な時
    間であることを特徴とする請求項5記載の燃料噴射ノズ
    ルの凍結防止方法。
  9. 【請求項9】前記燃料噴射弁の開駆動は、第2の設定時
    間にて複数回断続して行うことを特徴とする請求項1乃
    至請求項8の何れかに記載の燃料噴射ノズルの凍結防止
    方法。
JP7243177A 1995-09-21 1995-09-21 燃料噴射ノズルの凍結防止方法 Pending JPH0988776A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7243177A JPH0988776A (ja) 1995-09-21 1995-09-21 燃料噴射ノズルの凍結防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7243177A JPH0988776A (ja) 1995-09-21 1995-09-21 燃料噴射ノズルの凍結防止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0988776A true JPH0988776A (ja) 1997-03-31

Family

ID=17099969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7243177A Pending JPH0988776A (ja) 1995-09-21 1995-09-21 燃料噴射ノズルの凍結防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0988776A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007035369A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム及び燃料電池システムの凍結防止方法
JP2013189873A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2014125909A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Toyota Motor Corp 燃料噴射装置
JP2015034519A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 マツダ株式会社 車両用エンジンの制御装置
JPWO2013186898A1 (ja) * 2012-06-14 2016-02-01 トヨタ自動車株式会社 燃料噴射装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007035369A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム及び燃料電池システムの凍結防止方法
JP2013189873A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPWO2013186898A1 (ja) * 2012-06-14 2016-02-01 トヨタ自動車株式会社 燃料噴射装置
JP2014125909A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Toyota Motor Corp 燃料噴射装置
JP2015034519A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 マツダ株式会社 車両用エンジンの制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003328821A (ja) 酸素センサの加熱制御装置
JPH0988688A (ja) 空燃比センサの活性化制御装置
JPH0988776A (ja) 燃料噴射ノズルの凍結防止方法
US20060236686A1 (en) Process for the removal of particulates from the exhaust gas of an internal combustion engine
JP2785707B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH06213035A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4883104B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2003343361A (ja) 排気再循環制御装置の異常判定方法
JP3552575B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JPH09195777A (ja) インタークーラ用冷却媒体噴射装置
JP5525549B2 (ja) 自動車の自動停止を管理する方法
JPH0626414A (ja) Ffv用エンジンの始動制御方法
JP2002161758A (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JP2000213394A (ja) エンジンの始動制御装置
JP2005002974A (ja) 排気ガスセンサのヒータ制御装置
JPH0626427A (ja) Ffv用エンジンの始動制御方法
JPH06101583A (ja) Ffv用エンジンの燃料加熱制御方法
JPH07103077A (ja) 内燃機関の排気還流制御装置
JPH06117259A (ja) インタークーラのウォータポンプ制御装置
JP2009085180A (ja) エンジンの始動時制御装置
JPH07224708A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2009197676A (ja) ブローバイガス還元装置の異常診断装置
JP2002256932A (ja) エンジンの制御装置
JP2004204741A (ja) ターボ過給機付エンジンの制御装置
JPH10212992A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置