JPH0988703A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

Info

Publication number
JPH0988703A
JPH0988703A JP8087137A JP8713796A JPH0988703A JP H0988703 A JPH0988703 A JP H0988703A JP 8087137 A JP8087137 A JP 8087137A JP 8713796 A JP8713796 A JP 8713796A JP H0988703 A JPH0988703 A JP H0988703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
starting
engine speed
actuator
timer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8087137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2964128B2 (ja
Inventor
Toshihiko Nishio
俊彦 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP8087137A priority Critical patent/JP2964128B2/ja
Publication of JPH0988703A publication Critical patent/JPH0988703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2964128B2 publication Critical patent/JP2964128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントロールスリーブ式の燃料噴射ポンプを
用い、各種の運転条件に応じて噴射時期を適切に制御で
きるようにした制御装置において、空ふかし時の制御を
改善する。 【解決手段】 始動操作に引き続いてエンジンが自立運
転に入った直後にアクセルが操作されると、タイマ用ア
クチュエータを駆動して加速騒音が低減するとともにト
ルクを増大するような加速時制御を行うことにより、空
ふかし時の騒音の発生やエンストを防止しながら速やか
にしかも円滑に定格運転に移行できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の制御装置
に関するものであり、特にコントロールスリーブ式の燃
料噴射ポンプを備えた内燃機関における噴射時期制御に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、噴射時期の調整は機械式タイマに
よるものが多く、機関の運転状況に応じたきめの細かい
制御は困難であった。また、このような問題点を解決す
る目的で、マイコン等を利用した制御装置によって制御
される電子タイマを用いたものもあるが、駆動用動力と
しては油圧が利用されており、油圧によってカム位相を
変化させるものが一般的であった(例えば特開昭59-1478
35号公報参照)。
【0003】しかし、油圧を用いてカム位相を調整する
構造の場合には駆動のためにかなり大きなパワーを要
し、しかも応答性が比較的悪いためきめの細かい制御を
行いにくいという問題点があった。
【0004】一方、コントロールスリーブ式の燃料噴射
ポンプは、例えば本出願人の出願に係る実公昭55-24371
号公報等によって公知であり、駆動に要するパワーが非
常に小さく、またすぐれた応答性が得られるという特長
があり、機関の運転状態に応じたきめ細かい制御が容易
となる。図2はこの種の燃料噴射ポンプの要部の構造と
噴射時期調整に関する動作原理を示すものであり、同図
の(a)は燃料吸入時、(b)は圧送開始時、(c)は圧送終了
時をそれぞれ示している。
【0005】図において、41はバレル、42はプラン
ジャ、43はプランジャ42に回動可能且つ軸方向に移
動可能に嵌挿されたコントロールスリーブであり、プラ
ンジャ42には下部に吸入ポート45と排出ポート46
を備えた縦穴44が設けられ、コントロールスリーブ4
3には、周溝47が設けられている。この周溝47には
偏心ピン48が係合しており、偏心ピン48は噴射時期
調整用のタイマラック49に噛み合う扇状の調整板50
を備え、タイマラック49はタイマラックアクチュエー
タ(図示せず)に連結されて紙面に垂直な方向に駆動され
るようになっている。従って、タイマラックアクチュエ
ータの作動に応じて偏心ピン48が偏心回動し、コント
ロールスリーブ43が軸方向に移動してプランジャ42
の吸入ポート45と排出ポート46に対するコントロー
ルスリーブ43の位置が変化し、噴射時期が調整される
のである。図中、51はカム、52はローラ、53はタ
ペットを示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
特長のあるコントロールスリーブ式の燃料噴射ポンプを
用い、各種の運転条件に応じて噴射時期を適切に制御で
きるようにした制御装置において、空ふかし時や異常時
の制御を改善することを課題としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この出願の第1の発明は、プランジャに回動可能
且つ軸方向に移動可能に嵌挿されたコントロールスリー
ブを有し、このコントロールスリーブを軸方向に移動さ
せて噴射時期を調整するようにしたコントロールスリー
ブ式の燃料噴射ポンプと、上記燃料噴射ポンプのコント
ロールスリーブを駆動する電気式のタイマ用アクチュエ
ータと、機関回転数の実際値を検出する機関回転数検出
手段と、加速時を含む各種の条件下での機関回転数と噴
射時期との望ましい関係を記憶しており、検出された機
関回転数と条件に応じて上記タイマ用アクチュエータを
駆動する制御信号を出力する制御手段、とを備えてお
り、機関始動後、機関回転数がエンジンストールに陥っ
たと判断する基準回転数を超えるとアクセル操作量の増
加を検出し、その増加量があらかじめ設定された加速認
識基準値に達している場合には加速状態であると判定
し、加速騒音を低減するとともにトルクを増大するよう
な機関回転数と噴射時期との望ましい関係から所定の噴
射時期を得るべく上記タイマ用アクチュエータを駆動し
て加速時制御を行うようにしている。
【0008】また第2の発明は、上記第1の発明と同様
にコントロールスリーブ式の燃料噴射ポンプと、上記燃
料噴射ポンプのコントロールスリーブを駆動する電気式
のタイマ用アクチュエータと、機関回転数の実際値を検
出する機関回転数検出手段と、各種の条件下での機関回
転数と噴射時期との望ましい関係を記憶しており、検出
された機関回転数と条件に応じて上記タイマ用アクチュ
エータを駆動する制御信号を出力する制御手段、とを備
えており、始動前には調量ラックアクチュエータの位置
で、始動後は調量ラックアクチュエータの位置とこの調
量ラックアクチュエータへの出力の関係からそれぞれ異
常を判定し、異常であると判定した場合には上記タイマ
用アクチュエータを駆動して、燃噴射ポンプの吸入ポー
トを閉じまたは排出ポートを開くようにコントロールス
リーブを下限または上限の位置に移動させて燃料噴射を
停止するようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は概念系統図であり、1は図2で述
べたようなコントロールスリーブ式の燃料噴射ポンプ、
2は燃料調量用の調量ラックアクチュエータ、3は噴射
時期調整用のタイマラックアクチュエータ、4,5は各
アクチュエータ用の位置センサ、6は回転数センサ、7
はアクセル位置センサ、8はアクセル、9は冷却水温セ
ンサ、10は吸気温度センサ、11は燃料温度センサ、
12はバッテリ、13はキースイッチである。なお、機
関の本体は図示してない。
【0010】調量ラックアクチュエータ2及びタイマラ
ックアクチュエータ3には、リニアソレノイド、ステッ
ピングモータ等を用いた公知の電気式アクチュエータが
用いられており、各アクチュエータ2,3の位置は、例
えば差動トランスからなる位置センサ4,5で検出され
る。また機関回転数の検出は、例えばカム軸15に取り
付けた磁性回転体16の凹溝17の動きを電磁ピックア
ップからなる回転数センサ6で検出することにより行わ
れる。
【0011】21はオペレータの指示に従い機関の運転
状態を制御する制御部である。この制御部21は例えば
マイクロコンピュータを用いて構成され、各種のアナロ
グ信号が入力されるアナログ入力ポート22、マルチプ
レクサ23、A/D変換部24、ディジタル信号が入力
されるディジタル入力ポート25、回転数センサ6から
の信号が入力される波形整形回路26、タイマ回路2
7、カウンタ28、各種の制御演算に使用されるRAM
29、制御プログラムや各種の制御用データを記憶して
いるROM30、調量ラックアクチュエータ駆動回路3
1、タイマラックアクチュエータ駆動回路32等を備
え、これらの各回路が各種の制御演算及び入出力指示を
与えるCPU33に接続されている。
【0012】なお、噴射時期は位置センサ5(差動トラ
ンスのほか、ポテンショメータ、ギャップセンサ等を用
いることもできる)により検出されるタイマラック位置
と、吸入ポートの閉じる時期との関係から算出できるほ
か、ノズルのリフト始めをピエゾ効果を利用したセンサ
により検出し、あるいは燃焼室内での着火状況をフォト
センサにより検出し、上死点信号との位相関係から算出
することもできる。この場合には、センサの出力は回転
数センサ6と同様に波形整形回路を介して入力すればよ
い。また、上述した以外の各種の状態量も各入力ポート
22,25等を介して適宜入力される。
【0013】ROM30には、定常運転状態における機
関回転数と噴射時期との望ましい関係のほか、始動時に
おける冷却水温のような始動性に影響のある環境条件に
対応した両者の関係、加速時における加速騒音及びトル
ク優先の条件下での両者の関係など、各種の運転条件に
おける機関回転数と噴射時期との望ましい関係をそれぞ
れ記憶させてある。以下数表(マップ)の場合の例につい
て説明する。
【0014】図10の(a)は、始動時に適用される始動
制御時タイマラック位置(Tss)のマップの例であり、機
関回転数(始動時、すなわち回転数0の場合も含む)の実
際値Nactsとタイマラック位置Tssとの関係が代表的な
環境条件の一つである冷却水温Twに応じて定められて
いる。なお、環境条件としては、上記の冷却水温のほ
か、吸気温度、燃料温度、バッテリ電圧等も必要に応じ
て利用することができる。
【0015】図10の(b)は、定常運転時タイマラック
位置(Tset)のマップの例である。このマップは、噴射
量(負荷)に対応する調量ラックの実際位置Ractに応じ
て定められており、騒音、NOx等の排ガス成分、燃
費、トルク等の諸特性に対して、それぞれの運転域での
目標特性を総合的に最も満足するように設定されてい
る。
【0016】また、調量ラックについても、始動に適し
た始動制御時目標調量ラック位置Rssと、負荷に応じて
所定の速度変動率で機関が運転されるような定常運転時
目標調量ラック位置Rsetが、図10の(a)(b)と同様な
マップの形でROM30に記憶させてある。
【0017】次に、図3及び図4に示す一連のフローチ
ャートを参照しながら説明する。制御はキースイッチ1
3のオン信号が入力ポート25に入力されてスタートす
る。
【0018】まず古いデータをクリヤし、冷却水温T
w、燃料温度Tf、吸気温度Ti等を認識し、更にバッテ
リ12の電圧係数MVBを認識し、上述した各マップか
ら始動制御時目標調量ラック位置Rssと始動制御時目標
タイマラック位置Tssが決定される。スタータが駆動さ
れるまでは運転状態フラグDriveとエンスト状態フラグ
Stoolはいずれも0であり、そのままステップS1及び
S2に進み、調量ラックの位置をRss、タイマラック位
置をTssとするように、CPU33から調量ラックアク
チュエータ駆動回路31及びタイマラックアクチュエー
タ駆動回路32に制御信号Qout及びToutが出力され
る。こうして調量ラックアクチュエータ2とタイマラッ
クアクチュエータ3が所定量駆動され、機関の始動に備
える。
【0019】この始動準備状態で始動前タイマPtimeが
カウントされ、始動前タイマ終了時間Pendまでにスタ
ータが駆動されないと、ステップS3に進んでエンスト
状態フラグStoolが1となり、調量ラックアクチュエー
タ2への出力Qoutとタイマラックアクチュエータ3へ
の出力Toutはオフとなって、始動準備は打ち切られ
る。上記の始動前タイマ終了時間Pendは、例えば4〜
10秒程度に選定される。一方、始動前タイマ終了時間
Pendまでにスタータが駆動されると運転状態フラグDr
iveが1となり、図4に進む。
【0020】まず、機関回転数の実際値Nactが認識さ
れるとともに、冷却水温Tw、燃料温度Tf、吸気温度T
i、バッテリ12の電圧係数MVB等の環境条件が再度
認識される。始動認識フラグStOKは、回転数Nactが始
動認識回転数Nst以上になると1となるものであり、始
動初期の回転数が低い間はステップS6からS7に進
み、調量ラック位置とタイマラック位置として始動制御
時の目標値RssとTssがそれぞれ用いられ、回転数の
上昇に伴って逐次数値が更新されながらスタータによる
駆動が継続される。上記の始動認識回転数Nstは、機関
が完爆状態となって機関が始動したと判断する基準回転
数であり、この回転数に達するとステップS8で始動認
識フラグStOKが1となり、始動制御は終了してステッ
プS9に進む。
【0021】エンスト認識回転数Nstoolは、回転数Na
ctがこれ以下になるとエンジンストールに陥ったと判断
する基準回転数であり、その場合には運転状態フラグD
riveを0、エンスト状態フラグStoolを1として図3に
戻り、ステップS4及びS5により各アクチュエータへ
の出力はオフとなる。
【0022】一方、回転数NactがNstoolより大きい場
合はステップS10に進み、アクセル8の位置から回転
数の設定値Nsetが認識され、定常運転時目標調量ラッ
ク位置Rsetと定常運転時タイマラック位置Tsetを用い
た定常運転となる。このように、タイマラックアクチュ
エータ2が環境条件に応じた適切な位置にスタータを駆
動する前にセットされるため、始動性が低下する低温時
でも初爆が早く始まって完爆までの所要時間を短縮する
ことが可能となり、バッテリの過放電による再始動不
能、未燃焼ガスや臭いガスの発生等の不都合を防止でき
るのである。
【0023】さて、第1の発明は加速時制御に関するも
のであり、上記のマップのほかに、図10の(c)のよう
な加速運転時タイマラック位置Tset′のマップが用意
される。このTset′は、アクセルを操作して加速が試
みられている時に用いられるもので、加速時の騒音を低
減するとともに大きなトルクを得られるようなマップと
なっており、例えば実験等によってあらかじめ確認され
た値に設定されている。
【0024】図5及び図6は加速運転時の制御手順を示
したものである。図5は加速状態を検出する手順であ
り、図4のステップS10のNset認識のステップが図
5の手順に置き換えられる。ここでは、まず機関回転数
の設定値Nsetについて3回前の値まで遡って比較を行
う。そして、設定値が増加している時にはその差が加速
認識基準値Nup以上であれば加速認識フラグNupcを1
とし、設定値が減少している時にはその差が減速認識基
準値Ndown以上であれば減速認識フラグNdncを1と
し、設定値に差が無いか差が基準値より小さければアク
セルは操作されていないと判断されるので、加速認識フ
ラグNupcと減速認識フラグNdncはいずれも0のままと
なる。
【0025】以上の手順で加速認識フラグNupcが1と
なった場合には、図6に示すように図10(c)の加速運
転時タイマラック位置Tset′による制御が行われる。
すなわち、図4のステップS10とステップS7のTse
tに代えてTset′が用いられるのであり、加速時の騒音
が少なく、しかも加速に適した大きなトルクが得られ
る。
【0026】一般に、始動制御が終了してステップS9
からステップS10に進んで定常運転となった直後は、
自立運転に入ったばかりで機関の暖機が不十分である。
このため、暖機を促進する目的でしばしばクラッチを切
ったままでアクセルを操作するいわゆる空ふかしが行わ
れるが、この時には上述のように加速運転時タイマラッ
ク位置Tset′による制御が行われるので、空ふかし時
の騒音を低減しながら十分なトルクを得ることが可能と
なる。従って、騒音の発生やエンジンストールを招くこ
となく暖機を行い、実際に負荷が投入される定格運転に
速やかにしかも円滑に移行することができるのである。
【0027】次に、第2の発明に係る異常時の制御につ
いて説明する。この発明は、コントロールスリーブ式の
燃料噴射ポンプではコントロールスリーブによってプラ
ンジャの燃料吸入ポートを閉じるタイミングを変えて噴
射時期を調整しており、カムのベース上の位相で吸入ポ
ートが開かない位置までコントロールスリーブを下げれ
ば、容易に燃料供給を停止できることに着目してなされ
たものであり、噴射制御系の故障の際の安全性が向上さ
れる。なお、この燃料カットは排出ポートが開く位置ま
でコントロールスリーブを上げても同様に行うことがで
きる。
【0028】図7と図8は故障診断の手順であり、図7
は図3に破線で示したステップS11の始動前診断、図
8は図4に破線で示したステップS12の始動後診断の
手順をそれぞれ示す。
【0029】ステップS11では、調量ラック位置の実
際値Ractを認識し、故障認識ラック位置Rfail1より大
きければ異常と判断して故障フラグFailを1とする。
【0030】ステップS12は運転中に所定の間隔で割
り込み処理されるものであり、調量ラックアクチュエー
タ2への出力Qoutが故障認識出力Qfail1より小さけれ
ば、アクチュエータの所要動作時間t3後に再度比較
し、やはり小さければラック位置RactをRfail1と比較
し、Qoutが小さいにもかかわらずRactが大きければ異
常と判断して故障フラグFailを1とする。一方、出力
Qoutが故障認識出力Qfail1より小さくなければ、Qou
tをQfail1より大きい第2の故障認識出力Qfail2と比
較する。そして大きければアクチュエータの所要動作時
間t3後に再度比較し、やはり大きければラック位置Ra
ctをRfail1より大きい故障認識ラック位置Rfail2と比
較し、Qoutが大きいにもかかわらずRactが小さければ
異常と判断して故障フラグFailを1とする。
【0031】図9は図4のステップS7における出力Q
outの演算手順を示したものであり、正常時にはラック
の目標位置Rsetと実際位置Ractの差からPI演算によ
り計算出力Qout′を求め、これをバッテリ12の電圧
係数MVBで補正して出力Qoutを求めるのである。電
圧係数MVBは基準電圧と実際電圧の比であり、電圧が
低い時にアクチュエータの動作が遅くなるのを補償する
ために用いられる。なお、タイマラックアクチュエータ
3に対する出力Toutについても全く同様な演算処理が
行われる。
【0032】一方、故障フラグFailが1の場合には、
タイマラックアクチュエータ3に対する出力Toutをオ
フとする。これによって燃料噴射ポンプ1のコントロー
ルスリーブは下限位置まで下がり、燃料がカットされて
機関が停止する。また同時に警報が発せられ、運転状態
フラグDriveが0となり、エンスト状態フラグStoolが
1となる。
【0033】このように、タイマラックアクチュエータ
3によってコントロールスリーブの位置を制御するの
で、例えば、回転数センサ6の劣化や断線が発生したり
噴射時期が大きく狂うなど、燃料噴射量を調整する手段
が故障して機関の制御不能が検出された場合には、確実
に機関を停止することができるのであり、再度キーでス
タータが駆動されるまで機関は停止したままとなる。こ
の場合、燃料噴射カット弁による噴射停止と併用すれば
異常時の安全性を一層向上することができる。
【0034】なお機関停止は、調量ラックアクチュエー
タ2に対する出力Qoutをオフとすることによって行う
こともできる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この出
願の発明は、駆動に要するパワーが小さく応答性が良好
なコントロールスリーブ式の燃料噴射ポンプの特長を利
用しており、第1の発明では、始動操作に引き続いて自
立運転に入った直後にアクセルが操作されると、加速騒
音を低減するとともにトルクを増大するような噴射時期
を得るべくタイマ用アクチュエータを駆動し、低騒音、
大トルクによる加速時制御を行うようにしたものであ
る。
【0036】従って、機関を始動した後に暖機を促進す
る目的でいわゆる空ふかしが行われた場合でも、オペレ
ータの意思に迅速に反応して騒音を低減しながら十分な
トルクを得ることができるのであり、騒音の発生やエン
ジンストールを招くことなく暖機を行い、実際に負荷が
投入される定格運転に速やかにしかも円滑に移行するこ
とが可能となる。
【0037】また第2の発明は、始動前には調量ラック
アクチュエータの位置で、始動後は調量ラックアクチュ
エータの位置とこの調量ラックアクチュエータへの出力
の関係からそれぞれ異常を判定し、異常であると判定し
た場合には、タイマ用アクチュエータを駆動して燃料噴
射ポンプの吸入ポートを閉じまたは排出ポートを開くよ
うにコントロールスリーブを下限または上限の位置に移
動させ、燃料噴射を停止するようにしたものである。
【0038】従って、機関が始動する以前でも異常を検
出して運転不能にすることができ、また運転中は速やか
に燃料をカットして機関を確実に停止することができる
のであり、噴射制御系の故障時の安全性を容易に向上す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態の装置の概念系統図で
ある。
【図2】同装置に用いられるコントロールスリーブ式燃
料噴射ポンプの要部の構造と動作を示した図であり、
(a)は燃料吸入時、(b)は圧送開始時、(c)は圧送終了時
をそれぞれ示している。
【図3】同装置の制御手順の一部を示すフローチャート
である。
【図4】同じく制御手順の一部を示すフローチャートで
ある。
【図5】同じく制御手順の一部を示すフローチャートで
ある。
【図6】同じく制御手順の一部を示すフローチャートで
ある。
【図7】同じく制御手順の一部を示すフローチャートで
ある。
【図8】同じく制御手順の一部を示すフローチャートで
ある。
【図9】同じく制御手順の一部を示すフローチャートで
ある。
【図10】同装置における制御用のマップを例示する図
であり、(a)は始動時制御用、(b)は定常運転時制御用、
(c)は加速時制御用をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 燃料噴射ポンプ 3 タイマラックアクチュエータ 6 回転数センサ 7 アクセル位置センサ 21 制御部 30 ROM 33 CPU 42 プランジャ 43 コントロールスリーブ 45 吸入ポート 46 排出ポート 49 タイマラック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャに回動可能且つ軸方向に移動
    可能に嵌挿されたコントロールスリーブを有し、このコ
    ントロールスリーブを軸方向に移動させて噴射時期を調
    整するようにしたコントロールスリーブ式の燃料噴射ポ
    ンプと、 上記燃料噴射ポンプのコントロールスリーブを駆動する
    電気式のタイマ用アクチュエータと、 機関回転数の実際値を検出する機関回転数検出手段と、 加速時を含む各種の条件下での機関回転数と噴射時期と
    の望ましい関係を記憶しており、検出された機関回転数
    と条件に応じて上記タイマ用アクチュエータを駆動する
    制御信号を出力する制御手段、とを備えており、 機関始動後、機関回転数がエンジンストールに陥ったと
    判断する基準回転数を超えるとアクセル操作量の増加を
    検出し、その増加量があらかじめ設定された加速認識基
    準値に達している場合には加速状態であると判定し、加
    速騒音を低減するとともにトルクを増大するような機関
    回転数と噴射時期との望ましい関係から所定の噴射時期
    を得るべく上記タイマ用アクチュエータを駆動して加速
    時制御を行うことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 プランジャに回動可能且つ軸方向に移動
    可能に嵌挿されたコントロールスリーブを有し、このコ
    ントロールスリーブを軸方向に移動させて噴射時期を調
    整するようにしたコントロールスリーブ式の燃料噴射ポ
    ンプと、 上記燃料噴射ポンプのコントロールスリーブを駆動する
    電気式のタイマ用アクチュエータと、 機関回転数の実際値を検出する機関回転数検出手段と、 各種の条件下での機関回転数と噴射時期との望ましい関
    係を記憶しており、検出された機関回転数と条件に応じ
    て上記タイマ用アクチュエータを駆動する制御信号を出
    力する制御手段、とを備えており、 始動前には調量ラックアクチュエータの位置で、始動後
    は調量ラックアクチュエータの位置とこの調量ラックア
    クチュエータへの出力の関係からそれぞれ異常を判定
    し、異常であると判定した場合には上記タイマ用アクチ
    ュエータを駆動して、燃料噴射ポンプの吸入ポートを閉
    じまたは排出ポートを開くようにコントロールスリーブ
    を下限または上限の位置に移動させて燃料噴射を停止す
    ることを特徴とする内燃機関の制御装置。
JP8087137A 1996-03-15 1996-03-15 内燃機関の制御装置 Expired - Lifetime JP2964128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8087137A JP2964128B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8087137A JP2964128B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 内燃機関の制御装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61077420A Division JP2681348B2 (ja) 1986-04-03 1986-04-03 内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0988703A true JPH0988703A (ja) 1997-03-31
JP2964128B2 JP2964128B2 (ja) 1999-10-18

Family

ID=13906589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8087137A Expired - Lifetime JP2964128B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2964128B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039443A1 (en) * 1998-12-23 2000-07-06 Caterpillar Inc. Apparatus and method for a cold start timing sweep
JP2005009854A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Thermo King Corp 温度制御装置およびそれの機能不良を判定する方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6059630B2 (ja) * 2013-09-30 2017-01-11 ヤンマー株式会社 ディーゼルエンジン
JP6050732B2 (ja) * 2013-08-30 2016-12-21 ヤンマー株式会社 ディーゼルエンジン
WO2015030117A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 ヤンマー株式会社 ディーゼルエンジン

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5820340U (ja) * 1981-07-31 1983-02-08 ヤンマーディーゼル株式会社 内燃機関の燃料噴射時期調整装置
JPS5952174U (ja) * 1982-04-22 1984-04-05 エム・ア−・エヌ・マシ−ネンフアブリ−ク・アウグスブルク−ニユルンベルク・アクチエンゲゼルシヤフト 内燃機関の燃料噴射装置
JPS59185838A (ja) * 1983-04-07 1984-10-22 Toyota Motor Corp デイ−ゼルエンジンの燃料噴射制御方法
JPS6060238A (ja) * 1983-09-12 1985-04-06 Mazda Motor Corp デイ−ゼルエンジンの燃料噴射タイミング制御装置
JPS60122247A (ja) * 1983-12-05 1985-06-29 Nippon Denso Co Ltd 燃料噴射時期制御装置
JPS6232253A (ja) * 1985-06-24 1987-02-12 ゼネラル モ−タ−ズ コ−ポレ−シヨン 燃料供給を制御する方法および燃料噴射装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5820340U (ja) * 1981-07-31 1983-02-08 ヤンマーディーゼル株式会社 内燃機関の燃料噴射時期調整装置
JPS5952174U (ja) * 1982-04-22 1984-04-05 エム・ア−・エヌ・マシ−ネンフアブリ−ク・アウグスブルク−ニユルンベルク・アクチエンゲゼルシヤフト 内燃機関の燃料噴射装置
JPS59185838A (ja) * 1983-04-07 1984-10-22 Toyota Motor Corp デイ−ゼルエンジンの燃料噴射制御方法
JPS6060238A (ja) * 1983-09-12 1985-04-06 Mazda Motor Corp デイ−ゼルエンジンの燃料噴射タイミング制御装置
JPS60122247A (ja) * 1983-12-05 1985-06-29 Nippon Denso Co Ltd 燃料噴射時期制御装置
JPS6232253A (ja) * 1985-06-24 1987-02-12 ゼネラル モ−タ−ズ コ−ポレ−シヨン 燃料供給を制御する方法および燃料噴射装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039443A1 (en) * 1998-12-23 2000-07-06 Caterpillar Inc. Apparatus and method for a cold start timing sweep
US6192868B1 (en) 1998-12-23 2001-02-27 Caterpillar Inc. Apparatus and method for a cold start timing sweep
JP2005009854A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Thermo King Corp 温度制御装置およびそれの機能不良を判定する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2964128B2 (ja) 1999-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100342840B1 (ko) 내연기관의 밸브타이밍 제어장치
EP1630365B1 (en) Intake valve control system and method for internal combustion engine
EP2035661B1 (en) Variable valve timing apparatus and control method thereof
US20050178357A1 (en) Idling speed control system and method
JP4140242B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20020174852A1 (en) Engine control method for reducing emissions during cold start and idling for vehicle
US7958858B2 (en) Variable valve timing system and method for controlling the same
JPH0151897B2 (ja)
JPH0988703A (ja) 内燃機関の制御装置
US7159546B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP2681348B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JPH11303665A (ja) ステッピングモータの制御装置
JPS6345499B2 (ja)
JP2008095519A (ja) エンジンの停止制御装置
JPH0141824B2 (ja)
JP2002235593A (ja) 内燃機関用制御装置
JP2001090581A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2005042564A (ja) 筒内燃料噴射式内燃機関の始動方法
JPS61258944A (ja) デイ−ゼル機関用電気ガバナ
JP2021099067A (ja) エンジンの制御装置
JPH0932614A (ja) 内燃機関の回転数制御装置
JPH0115691B2 (ja)
JPH03194147A (ja) エンジンの燃料制御装置
JPH02104961A (ja) 内燃エンジンの排気還流制御方法
JPS63140842A (ja) スロツトル弁制御装置