JPH0988646A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JPH0988646A
JPH0988646A JP7244360A JP24436095A JPH0988646A JP H0988646 A JPH0988646 A JP H0988646A JP 7244360 A JP7244360 A JP 7244360A JP 24436095 A JP24436095 A JP 24436095A JP H0988646 A JPH0988646 A JP H0988646A
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JP
Japan
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intake
valve
recirculation
burnt gas
intake port
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Application number
JP7244360A
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English (en)
Inventor
Yuji Hamai
祐治 濱井
Muneyuki Oota
統之 太田
Koichi Yamaguchi
浩一 山口
Tsutomu Iname
力 稲目
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気弁によって開閉される吸気ポートに燃料
弁を備えた4サイクルエンジンにおいて、NOX 排出量
とポンンプ損失とを低減する。 【解決手段】 膨脹行程後半から排気行程前半にかけて
の所定期間に吸気ポートを微小量開弁して、既燃ガスを
吸気ポートに還流させる手段と、エンジン回転数および
負荷の増大に応じて、既燃ガス還流時における吸気ポー
トの有効開弁面積を増大させる手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの制御装
置に関し、特に、吸気弁によって開閉される吸気ポート
に燃料噴射弁を備えた4サイクルエンジンにおいて、特
に、既燃ガスを吸気系に還流させてエミッション特性の
向上を図ったエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用エンジンでは、排気ガス浄
化の観点から、排気ガスの一部を吸気系または燃焼室に
還流して、排気ガス中のNOX の含有率を低下させるこ
とが行われている。
【0003】この排気ガス還流(以下「EGR」と略称
する)には、排気通路と吸気通路とを、途中に流量制御
弁(EGR弁)を設けたパイプで連通させ、このパイプ
を通じて排気ガスの一部を吸気系に還流する外部EGR
方式と、既燃ガスの一部を燃焼室内に残留させる内部E
GR方式とに大別される。
【0004】ところで、上記内部EGR方式の場合、既
燃ガスの一部が燃焼室内に残留するので、比較的温度の
高い残留ガスが新規混合気を加熱するため、燃料の気化
を促進させることができる。そして、この内部EGR
は、吸気行程と排気行程とのオーバーラップ期間を長く
することにより達成でき、例えば、特開平5−2723
64号公報には、吸気行程と排気行程とのオーバーラッ
プ期間を可変することによって、エンジンの運転状態に
応じた内部EGR量を得るようにしたエンジンが記載さ
れている。
【0005】一方、吸気ポートに燃料噴射弁を備えた従
来の4サイクルエンジンでは、特に冷間時において、液
状の燃料が吸気ポートの壁面に付着すことに起因して、
排気ガス中のHC含有量が多く、その低減が望まれてい
た。
【0006】ところで、排気行程とこれに続く吸気行程
との間のオーバーラップ期間には、比較的温度の高い既
燃ガスの一部が吸気ポートに超音速で還流され、この既
燃ガスが、冷間時に吸気ポートの壁面に付着した液体状
態の燃料を気化させるように作用するから、上記オーバ
ーラップ期間を長くすることにより、冷間時におけるH
C排出量を低減できることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記オ
ーバーラップ期間を長くすると、運転状態によっては燃
焼の安定性が損なわれるという問題があり、さらに、オ
ーバーラップ期間における既燃ガスの吸気ポートへの還
流が、筒内圧力が低下した排気行程の末期に行われるた
めに、オーバーラップ期間のごく初期にしか既燃ガスの
超音速流が発生せず、したがって、従来の内部EGR方
式による冷間時のHC排出量低減効果は僅かなものであ
った。
【0008】そこで、本出願人は、先に特願平6−16
0193号明細書により、還流既燃ガスの超音速流を有
効に利用して、主として冷間時におけるHC排出量低減
を図ったエンジンの制御装置を提案した。
【0009】本発明者等は、上記明細書記載の技術につ
いて、数々の実験を行なった結果、この技術は、冷間時
のみでなく、種々の運転領域において、NOX 低減およ
び燃費低減に効果があることを確認するに至った。よっ
て、本発明を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンジンの
制御装置は、請求項1に記載されているように、吸気弁
によって開閉される吸気ポートに燃料噴射弁を備えた4
サイクルエンジンの制御装置であって、図1(a),
(b)に示すように、膨脹行程後半から排気行程前半に
かけての所定期間に吸気ポートを微小量開弁して、既燃
ガスを吸気ポートに還流させる手段を備えるとともに、
エンジン回転数の増大およびエンジン負荷の増大に応じ
て、上記既燃ガス還流時における単位時間当たりの既燃
ガス還流量、すなわち、吸気ポートの有効開弁面積を増
大させる手段を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0011】その場合、吸気弁が既燃ガス還流に兼用さ
れることが好ましい。なお、図1(b)において、BD
1 は膨脹下死点、TDCは排気上死点、BDC2 は吸
気下死点である。
【0012】本発明によるエンジンの制御装置の一実施
の形態によれば、上記吸気弁が、互いに独立的に形成さ
れた第1および第2の吸気ポートにそれぞれ設けられた
第1および第2の吸気弁からなり、第1の吸気弁のみが
既燃ガス還流に兼用されるとともに、上記第1の吸気ポ
ートに開閉弁が配設され、既燃ガス還流時における吸気
ポートの有効開弁面積を増大させる手段が、上記開閉弁
の開度を増大させる手段よりなる。
【0013】また、本発明によるエンジンの制御装置の
他の実施の形態によれば、上記吸気弁が、互いに独立的
に形成された第1および第2の吸気ポートにそれぞれ設
けられた第1および第2の吸気弁からなり、該第1およ
び第2の吸気弁の双方が既燃ガス還流に兼用されるとと
もに、上記第1の吸気ポートに開閉弁が配設され、既燃
ガス還流時における吸気ポートの有効開弁面積を増大さ
せる手段が、上記開閉弁の開度を増大させる手段よりな
る。
【0014】さらに、本発明によるエンジンの制御装置
の他の実施の形態によれば、上記吸気弁が、互いに独立
的に形成された第1および第2の吸気ポートにそれぞれ
設けられた第1および第2の吸気弁からなり、既燃ガス
還流時における吸気ポートの有効開弁面積を増大させる
手段が、上記第1の吸気弁のみが既燃ガス還流に兼用さ
れる状態から上記第1および第2の吸気弁の双方が既燃
ガス還流に兼用される状態へ切換える手段よりなる。
【0015】既燃ガス還流時における上記吸気ポートの
有効開弁面積を増大させる手段は、既燃ガス還流時にお
ける既燃ガス還流に兼用される吸気弁のリフト量を増大
させる手段とすることもできる。
【0016】また、既燃ガス還流時における吸気ポート
の有効開弁面積を増大させる手段は、既燃ガス還流時に
おける上記既燃ガス還流に兼用される吸気弁のリフトタ
イミングを早める手段とすることもできる。
【0017】さらに、本発明によるエンジンの制御装置
は、請求項8に記載されているように、吸気弁によって
開閉される吸気ポートに燃料噴射弁を備えた4サイクル
エンジンの制御装置であって、膨脹行程後半から排気行
程前半にかけての所定期間に吸気ポートを微小量開弁し
て、既燃ガスを上記吸気ポートに還流させる手段を備え
るとともに、低・中負荷領域においては、上記既燃ガス
還流手段を作動させた状態で空燃比をλ≧1に制御し、
スロットルバルブ全開領域においては、上記既燃ガス還
流手段の作動を停止させた状態で空燃比をλ<1に制御
し、低・中負荷領域とスロットルバルブ全開領域との間
の負荷領域においては、上記既燃ガス還流手段の作動を
停止させた状態で空燃比をλ>1に制御する制御手段を
備えてなることを特徴とするものである。
【0018】そして、上記構成において、エンジン回転
数の増大およびエンジン負荷の増大に応じて、既燃ガス
還流時における吸気ポートの有効開弁面積を増大させる
手段を備えたものとすることができる。
【0019】この場合にも、上記吸気弁が上記既燃ガス
還流に兼用されることが好ましい。そして、上記エンジ
ンの排気通路に空燃比センサを設けることが好ましい。
また、上記エンジンの吸気通路に吸気圧センサを設ける
ことが好ましい。さらに、既燃ガスをが還流される吸気
ポートに吸気温センサを設けることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載されている発明によれ
ば、図1(b)に示すように、膨脹行程後半から排気行
程前半にかけての所定期間に吸気ポートを微小量開弁し
て、既燃ガスを吸気ポートに還流させる手段を備えてい
ることにより、図1(a)に示すように、高温の既燃ガ
スの一部が超音速で吸気ポートに還流(ブローバック)
して、燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧に衝突するか
ら、燃料の気化、霧化が促進されるとともに、多量の既
燃ガス還流により、NOX 排出量が低減される。
【0021】図2の曲線Iは外部EGRによるEGR量
(最大限度A)とポンプ損失との関係を示し、曲線IIは
通常の内部EGRによるEGR量(最大限度B)とポン
プ損失との関係を示し、曲線III は通常の内部EGRに
よるEGR量(最大限度C)とポンプ損失との関係を示
す。また、曲線IVは既燃ガス還流量に対するポンプ損失
とNOX 排出量との関係を示す。
【0022】図2から明らかなように、ブローバックに
よる既燃ガスの還流が、他の既燃ガス還流手段に比較し
て還流量を増大させることができ、これによって、ポン
プ損失およびNOX 排出量を大幅に低減することができ
る。
【0023】なお、上述した特願平6−160193号
明細書に記載された構成では、このブローバックによる
既燃ガスの還流量は、エンジン回転数の増大に伴う既燃
ガス還流期間の短縮に伴って減少し、負荷の増大に伴う
吸気圧の上昇(負圧の低下)に伴って減少するが、本発
明では、エンジン回転数および負荷の増大に応じて、既
燃ガスの還流時における吸気ポートの有効開弁面積を増
大させる手段を備えているから、エンジン回転数および
負荷の増大に拘らず、既燃ガス還流率をほぼ一定に保つ
ことができる。
【0024】そして、この既燃ガスの還流には、膨脹行
程後半から排気行程前半にかけての所定期間に開弁され
る既燃ガス還流弁を別個に設けてもよいが、吸気弁を既
燃ガス還流に兼用することにより、既燃ガス還流弁を別
個の設ける必要がなくなり、エンジンの燃焼室に対する
弁配置は変更せずに動弁機構の変更のみで本発明を実施
することができる利点がある。
【0025】また、吸気弁が、互いに独立的に形成され
た第1および第2の吸気ポートにそれぞれ設けられた第
1および第2の吸気弁からなり、かつ、第1の吸気弁の
み、または双方の吸気弁を既燃ガス還流に兼用する場合
において、既燃ガスの還流時に、第1の吸気ポートに配
設した開閉弁の開度を増大させることにより吸気ポート
の有効開弁面積を増大させるように構成した場合は、既
燃ガス還流量を連続的に制御することが可能になるか
ら、既燃ガス還流量の切換え時におけるトルクショック
の発生を抑制することができるとともに、動弁機構の切
換え手段を用いずに本発明を実施でき、低コスト化を図
ることができる。
【0026】さらに、低負荷時においては、吸気行程で
上記開閉弁を閉じて、吸気を第2の吸気ポートのみから
燃焼室内に供給することにより、燃焼室内にスワールを
生成させて、燃焼性を向上させることができる。すなわ
ち、上記開閉弁は、低負荷時に閉弁されるそれ自体は公
知のスワールコントロールバルブを兼用することが可能
である。
【0027】また、第1および第2の吸気弁の一方のみ
が既燃ガス還流に兼用される状態から、第1および第2
の吸気弁の双方が既燃ガス還流に兼用される状態へ切換
える手段によって、既燃ガスの還流時における吸気ポー
トの有効開弁面積を増大させる手段を構成した場合は、
既燃ガス還流量ゼロの状態も容易かつ確実に実現できる
利点がある。
【0028】一方、エンジンの空燃比を理論空燃比より
も大きくして(λ>1)、燃費低減のための稀薄燃焼
(リーンバーン)技術がある。その場合は、排気浄化の
ための三元触媒が使用できないため、HCおよびNOX
排出量がともに増大するおそれがあるが、本発明では、
多量の既燃ガス還流により、NOX 排出量の増大が抑制
されるとともに、高温の既燃ガスの還流により、気化、
霧化が促進されて、HC排出量の増大も抑制される。
【0029】請求項8に記載されている発明によれば、
最も頻繁に使用される低・中負荷領域において、空燃比
がλ>1となる稀薄燃焼とブローバックとを組み合わせ
ることによって、NOX およびHCの排出量を増大させ
ることなしに、稀薄燃焼による燃費低減を達成すること
ができる。
【0030】その場合も、エンジン回転数の増大および
エンジン負荷の増大に応じて、既燃ガス還流時における
吸気ポートの有効開弁面積を増大させる手段を備えるこ
とによって、エンジン回転数および負荷の増大に拘ら
ず、既燃ガス還流率をほぼ一定に保つことができる。
【0031】また、エンジンの吸気通路に吸気圧(ブー
スト)センサを設けることによって、エンジン回転数、
吸入空気量、燃料噴射量および吸気圧から算出される既
燃ガス還流量に基づいて、既燃ガス還流時における吸気
ポートの有効開弁面積を増大させる手段を制御すること
ができる。
【0032】さらに、一般にエンジンには、燃料噴射量
の演算に用いられる吸気温度を検出するための吸気温セ
ンサが設けられているが、この吸気温センサとは別個
に、既燃ガスをが還流される吸気ポートに吸気温センサ
を設けることによって、既燃ガス還流量が過大になった
場合にこれを検出して、警告を発する等の処置を速やか
にとることができる利点がある。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0034】<第1の実施の形態>図3は、本発明の第
1の実施の形態に係わるエンジンの制御装置のシステム
構成図を示し、エンジンEは、シリンダブロック1のシ
リンダボア1a内に摺動自在に収納されたピストン2
と、上記シリンダブロック1の上端に固定されたシリン
ダヘッド3とを備え、シリンダブロック1とピストン2
とシリンダヘッド3とによって燃焼室4が形成されてい
る。
【0035】シリンダヘッド3には、図4(a),
(b)に示すように、燃焼室4に開口する第1および第
2の吸気ポート5a,5bが互いに独立的に形成されて
いるとともに、これら吸気ポート5a,5bをそれぞれ
開閉する第1および第2の吸気弁7a,7bが設けられ
ている(図3では吸気ポート5bおよび吸気弁7bの図
示を省略)。また、シリンダヘッド3には、第1および
第2の排気ポート6a,6bが形成されているととも
に、これら排気ポート6a,6bをそれぞれ開閉する第
1および第2の排気弁8a,8bが装着されている(図
3では排気ポート6bおよび排気弁8bの図示を省
略)。排気ポート6a,6bは排気通路15に連通して
いる。
【0036】第1の吸気ポート5aには、この吸気ポー
ト5aを開閉する開閉弁18が配設され、この開閉弁1
8を駆動するアクチュエータ27が設けられている。1
0は燃料噴射弁で、図4(a)においては、燃料噴射弁
10が第2の吸気ポート5bに取り付けられて、この吸
気ポート5bに燃料が噴射され、図4(b)において
は、燃料噴射弁10が吸気ポート5a,5bの中間に取
り付けられて、両吸気ポート5a,5bに燃料が噴射さ
れるようになっている。
【0037】図3に示すように、吸気ポート5a,5b
はがそれらの上流側で吸気通路28に連通し、吸気通路
28は、吸気ポート5a,5bの開閉に伴う吸気エアの
脈動を緩和するために一定の容積を有するサージタンク
11が配置され、吸気通路28のサージタンク11の上
流側には、エンジンEに供給する吸気量をアクセルペダ
ル(図示は省略)の踏み込み量に応じて制御するスロッ
トルバルブ12が介設されている。また、スロットルバ
ルブ12の上流側には、エンジンEに供給される吸気量
を軽量するエアフローメータ13と、吸気系の入口部に
位置するエアクリーナ14とが配置されている。エアク
リーナ14内には吸気温センサ(図示は省略)が設けら
れている。
【0038】サージタンク11内には吸気圧センサ24
が設けられ、また、開閉弁18が設けられている吸気ポ
ート5aには、開閉弁18の下流側に別個の吸気温セン
サ25が設けられている。
【0039】本発明が適用されるエンジンは、図1に示
したように、膨脹行程後半から排気行程前半にかけての
所定期間に吸気ポート微小量開弁して、既燃ガスを吸気
ポートに還流させる手段を備えていることを特徴として
いるが、本実施の形態では、既燃ガス還流弁を別途に設
けることなしに、吸気弁を既燃ガス還流に兼用してい
る。そのため、吸気行程で開弁される第1および第2の
吸気弁7a,7bの双方または第1の吸気弁7aのみ
が、膨脹行程後半から排気行程前半にかけての所定期間
において運転状態に応じて微小量開弁されるように、吸
気弁7a,7bの動弁機構16が構成されている。
【0040】既燃ガス還流に兼用される吸気弁7aまた
は7a,7bを駆動するカムは図1(b)および図5に
示すようなカムプロフィールを有している。すなわち、
図5から明らかなように、吸気用カムシャフト30に
は、吸気行程において吸気弁を駆動するためのカム部3
1aに加えて、膨脹行程後半から排気行程前半にかけて
の所定期間において吸気弁を微小量開弁させるためのカ
ム部31bを備えたカム31が固定されている。カム部
31bによる吸気弁のリフト量は約0.6mmである。
【0041】本実施の形態においては、開閉弁18の開
度によって既燃ガス還流量が制御されるとともに、低負
荷時には、吸気行程において開閉弁18が閉弁されて第
1の吸気ポート5aが閉じられ、これにより、吸入空気
を第2の吸気ポート5bに流速を速めながら流入させ
て、燃焼室4内にスワールを発生させるように構成され
ている。すなわち、この開閉弁18は、従来のスワール
コントロールバルブによって兼用させることができる。
【0042】さらに、第1および第2の吸気弁7a,7
bの双方または第1の吸気弁7aのみが既燃ガス還流弁
として微小量開弁される期間に同期して、燃料噴射弁1
0から燃料が噴射されるように構成され、これによっ
て、燃焼室4内から第1および第2の吸気ポート5a,
5bの双方または第1の吸気ポート5aのみに超音速で
還流(ブローバック)される高温・高圧の既燃ガスが燃
料噴霧に衝突して、粗大燃料液滴をも分裂・崩壊させ、
気化を促進する。したがって、燃料の壁面付着が低減さ
れて、特に冷間時のHC排出量の低減に効果がある。ま
た、同時に多量の内部EGRが行われることにより、N
X 排出量も低減され、またポンプ損失も低減される。
【0043】上記コントロールユニット20には、アク
セルペダル(図示は省略)の踏み込み量、すなわち、エ
ンジン負荷に応じてその弁開度が変化するスロットル弁
12の開度を検出するアクセル開度センサ21からのア
クセル開度信号、エアフローメータ13からの吸気量信
号、クランク角センサ22からのクランク角信号、水温
センサ23からの水温信号、吸気通路28内の圧力を検
出する吸気圧センサ24、既燃ガスが還流される吸気ポ
ート5a内の吸気温度を検出する吸気温センサ25およ
び排気通路15に配設された空燃比センサ26等の各種
運転条件に関するデータが入力される。
【0044】コントロールユニット20には、エンジン
回転数、吸入空気量、燃料噴射量および吸気圧と既燃ガ
ス還流量との関係を表すデータが予め格納されており、
エンジンEの運転状態に基づいて上記データから既燃ガ
ス還流量を算出し、既燃ガス還流率がほぼ一定になるよ
うに開閉弁18のアクチュエータ27に指令信号を出力
して、開閉弁18の開度を制御する。また同時に、燃料
噴射弁10にパルス信号を出力して、燃料噴射弁10か
ら噴射される燃料の噴射タイミングおよび噴射期間を制
御する。
【0045】また、コントロールユニット20は、吸気
ポート5aに設けられた吸気温センサ25により、既燃
ガス還流量が過大になった場合にこれを検出して、警告
を発する等の処置をとるようになっている。
【0046】本実施の形態によれば、開閉弁18の開度
制御により、既燃ガス還流量を連続的に制御することが
可能であるから、トルクショックの発生を抑制すること
ができるとともに、複雑な動弁機構の切換え手段等を用
いずに本発明を実施することができるから、低コスト化
を図ることができる。また、吸気ポートにスワールコン
トロールバルブを備えたエンジンにおいては、このスワ
ールコントロールバルブを開閉弁18と兼用することが
可能である。
【0047】図6は、横軸にエンジン回転数を、縦軸に
エンジン負荷をとった場合の運転領域における既燃ガス
還流(ブローバック)制御(図6では「BB」と略称し
てある)と空燃比制御との組合わせ状態を示すマップで
ある。
【0048】図6において、アイドリング領域Aおよび
極低負荷・極低回転領域Bでは、ブローバックは行なわ
ず、空燃比はλ=1とする。また、低回転・低負荷領域
Cでは、ブローバックを行なうとともに、空燃比はλ=
1とする。中負荷領域および低負荷・中高回転領域Dで
は、ブローバックを行なうとともに、空燃比はλ≧1
(リーンバーン)とする。スロットルバルブ12の全開
領域Fでは、ブローバックは行なわず、空燃比はλ<1
とする(エンリッチ)。領域Dと領域Fとの間の領域E
では、ブローバックは行なわず、空燃比はλ≧1とす
る。
【0049】そして、ブローバックを行なう領域におい
ては、既燃ガス還流率がほぼ一定になるように、エンジ
ン回転数およびエンジン負荷の増大に応じて、開閉弁1
8の開度を増大させて、単位時間当たりの既燃ガス還流
量を増大、すなわち、既燃ガス還流時における有効開弁
面積を増大させている。
【0050】このように、最も頻繁に使用される低・中
負荷領域Dにおいて、空燃比がλ>1となる稀薄燃焼と
ブローバックとを組み合わせることによって、NOX
よびHCの排出量を増大させることなしに、稀薄燃焼に
よる燃費低減を達成することができる。
【0051】なお、領域Bと領域Cとの間における既燃
ガス還流、非還流の制御切換え時に、吸気通路28にお
けるスロットルバルブ12のバイパスエア量を併せて制
御すると、上記制御切換え時におけるトルクショックを
低減することができる。
【0052】すなわち、図示は省略したが、この種エン
ジンの吸気通路28には、スロットルバルブ12のバイ
バス通路が設けられ、このバイバス通路に、コントロー
ルユニット20からの指令信号によって、この通路を通
過するエア量をデューティ制御する電磁弁(アイドルス
ピードコントロールバルブ)が配設されている。そこ
で、領域Bから領域Cへの移行時にはバイパスエア量を
増大させ、領域Cから領域Bへの移行時にはバイパスエ
ア量を減少させることにより、トルクショックを低減す
ることができる。
【0053】<第2の実施の形態>図7は、本発明によ
るエンジンの制御装置の第2の実施の形態を、図3に対
応させて示すシステム構成図である。
【0054】本実施の形態においては、上述した第1の
実施の形態における開閉弁18およびそのアクチュエー
タ27を備えておらず、代わりに図8〜図14に示すよ
うな切換手段を備えた動弁機構16と、この動弁弁機構
17を油圧によって切換えるアクチュエータ17を備え
ていることを除いては、図3のものと同一の構成を有す
るので、対応する部位に同一の符号を付し、重複する説
明は省略する。
【0055】図8は、各気筒にそれぞれ設けられる動弁
機構16の一例構成を模式的に示す説明図である。
【0056】図8において、吸気側のカムシャフト30
には、吸気行程で吸気弁7a,7bをリフトさせるため
の通常の吸気用カム31を中央にして、その両側に第1
および第2のブローバック用カム32a,32bが所定
の間隔をおいて一体に形成されている。ブローバック用
カム32a,32bは図9(a)に示すようなカムプロ
フィールを有し、吸気用カム31は図9(b)に示すよ
うなカムプロフィールを有している。そして、カムシャ
フト30と平行に配置された図示しないロッカーシャフ
トに、5個のロッカーアーム34a,35a,33,3
5bおよび34bがこの順序で揺動自在に配設されてい
る。なお、図9において、BDC1 は膨脹下死点、TD
Cは排気上死点、BDC2 は吸気下死点である。
【0057】図8において左端に位置する第1のロッカ
ーアーム34aは、一方のブローバック用カム32aに
常時当接し、中央に位置する第3のロッカーアーム33
は吸気用カム31に常時当接し、右端に位置する第5の
ロッカーアーム34bは、他方のブローバック用カム3
2bに常時当接しており、これら3個のロッカーアーム
34a,33,34bは吸気弁7a,7bに係合する端
部を備えておらず、ロッカーアーム34aと33との間
に隣接して介装された第2のロッカーアーム35aが第
1の吸気弁7aに常時係合し、また、ロッカーアーム3
3と34bとの間に隣接して介装された第4のロッカー
アーム35bが第2の吸気弁7bに常時係合するように
構成されている。
【0058】ロッカーアーム34aと35aとの間に
は、両ロッカーアーム34a,35aを連動状態または
非連動状態に択一的に切換える切換手段を構成する第1
のピン結合機構36Aが設けられ、ロッカーアーム35
aと33との間には、両ロッカーアーム35a,33を
連動状態または非連動状態に択一的に切換える切換手段
を構成する第2のピン結合機構36Bが設けられ、ロッ
カーアーム33と35bとの間には、両ロッカーアーム
33,35bを連動状態または非連動状態に択一的に切
換える切換手段を構成する第3のピン結合機構36Cが
設けられ、ロッカーアーム35bと34bとの間には、
両ロッカーアーム35b,34bを連動状態または非連
動状態に択一的に切換える切換手段を構成する第4ピン
結合機構36Dが設けられている。
【0059】これら第1〜第4のピン結合機構36A〜
36Dは、油圧で作動されるピストン機能を有するピン
37をそれぞれ備えている。これらピン結合機構36A
〜36Dの構成を第1の結合機構36Aを例にとってさ
らに詳細に説明すると、ピン37は、ロッカーアーム3
4aのロッカーアーム35a側の面に開口する嵌装孔
(シリンダとして機能する)38内に摺動自在に嵌装さ
れ、この嵌装孔38に対向して、ロッカーアーム35a
側にも、上記ピン37が摺動自在に嵌入し得る嵌装孔3
9が嵌装孔38と同軸的に形成されている。これら嵌装
孔38,39の軸線はカムシャフト30の軸線と平行で
ある。嵌装孔38の底部には油室40が形成され、油室
40は油路41を通じてロッカーシャフト内の油路(図
示は省略)に連通しており、この油路が油圧供給源(図
示は省略)に接続されている。そして、油室40に油圧
が供給されないときには、図8に示すように、ロッカー
アーム34a,35aが独立的に揺動し得る非連動状態
にあるが、油室40に油圧が供給されると、ピン37の
一部分がロッカーアーム35aの嵌装孔39に挿入さ
れ、これによって、ロッカーアーム34a,35aがピ
ン37を介して結合されて連動状態に切換えられる。
【0060】残る第2〜第4のピン結合機構36B〜3
6Dも同様の構成を有するが、図8から明らかなよう
に、ロッカーアーム33に第2および第3のピン結合機
構36B,36Cの油室40が形成され、ロッカーアー
ム34bに第4のピン結合機構36Dの油室40が形成
されている。
【0061】次に、以上のような構成を有する動弁機構
16の動作に関する5つのケース(1) 〜(5) について、
図10〜図14を参照しながら説明する。なお、図10
〜図14の各図において、ブローバック用カム32a,
32bによる吸気弁7a,7bのリフト状態を左方に、
吸気用カム31による吸気弁7a,7bのリフト状態を
右方に示してある。
【0062】(1) 図10:第1、第2および第4のピン
結合機構36A,36B,36Dの油室40に油圧が供
給され、ロッカーアーム34a,35a,33が連動状
態、ロッカーアーム33,35bが非連動状態、ロッカ
ーアーム35b,34bが連動状態になる。したがっ
て、ブローバック時には吸気弁7a,7bの双方がリフ
トされる。また、吸気行程では吸気弁7aのみがリフト
されて、吸気弁7bは休止状態となり、燃焼室4内にス
ワールを発生させて、既燃ガス還流による燃焼性の悪化
を抑制する。
【0063】(2) 図11:第1〜第4のピン結合機構3
6A,36B,36C,36Dのすべての油室40に油
圧が供給され、5個のロッカーアーム34a,35a,
33,35b,34bがすべて連動状態になる。したが
って、ブローバック時にも吸気行程においても、吸気弁
7a,7bの双方がリフトされる。
【0064】(3) 図12:第1、第2ピン結合機構36
A,36Bの油室40に油圧が供給され、ロッカーアー
ム34a,35a,33が連動状態、ロッカーアーム3
3,35bが非連動状態、ロッカーアーム35b,34
bが非連動状態になる。したがって、ブローバック時に
も吸気行程においても、吸気弁7aのみがリフトされ
て、吸気弁7bは休止状態となり、吸気行程において燃
焼室4内にスワールを発生させる。
【0065】(4) 図13:第2ピン結合機構36Bの油
室40のみに油圧が供給され、ロッカーアーム35a,
33が連動状態、他は非連動状態になる。したがって、
ブローバックは行われず、吸気行程においては、吸気弁
7aのみがリフトされて、吸気弁7bは休止状態とな
り、燃焼室4内にスワールを発生させる。
【0066】(5) 図14:第2、第3ピン結合機構36
B,36Cの油室40に油圧が供給され、ロッカーアー
ム35a,33,35bが連動状態になる。したがっ
て、ブローバックは行われず、吸気行程においては、吸
気弁7a,7bの双方がリフトされる。
【0067】上記5つのケースにおける第1〜第4のピ
ン結合機構36A,36B,36C,36Dおよび吸気
弁7a,7bの動作状態を下記の表1にまとめて示す。
【0068】
【表1】
【0069】以上の5つのケースを図6に示す運転領域
A〜Fに適用してみると、先ずブローバックを行なわな
い領域A,Bでは、吸気行程では吸気弁7aのみがリフ
トされる図13の構成が適している。また、ブローバッ
クを行なわない高負荷領域E,Fでは、吸気行程におい
て吸気弁7a,7bの双方がリフトされる図14および
吸気弁7aのみがリフトされる図13(低回転側)の構
成が適している。
【0070】次に、ブローバックを行なう領域のうち、
低負荷・低回転領域である領域Cでは、ブローバック時
にも吸気行程においても、吸気弁7aのみがリフトされ
る図12の構成が的しており、中高回転・中負荷領域を
含む領域Dでは、ブローバック時には吸気弁7a,7b
の双方がリフトされる図10および図11(高回転側)
の構成が適している。
【0071】このように、本実施の形態においては、ブ
ローバック時に吸気7aのみがリフトされる状態(図1
2)から、エンジン回転数およびエンジン負荷の増大に
伴って吸気弁7a,7bの双方がリフトされる状態(図
10および図11)に切換えることによって、有効開弁
面積を増大させ、これにより、既燃ガス還流率をほぼ一
定にしている。
【0072】なお、図8〜図14に示す構成において
は、ブローバック用カム32a,32bのリフト量を同
一にしているが、ブローバック用カム32a,32bの
リフト量を互いに異ならせ、かつ、ブローバック時に単
独にリフトされる吸気弁を選択するようにすれば、さら
に有効開弁面積を細かく制御することが可能になる。
【0073】本実施の形態によれば、エンジンの運転領
域に応じて最適のブローバック切換え状態を実現するこ
とができ、特に、図13および図14に示すように、ブ
ローバックが全く行われない状態を容易かつ確実に実現
できる利点がある。
【0074】<その他の実施の形態>ブローバック時に
おいて有効開弁面積を可変することは、図15に示すよ
うに、ブローバック用カムのリフト量を変えることによ
っも達成できる。すなわち、リフト量を大にすれば、単
位時間当たりの既燃ガス還流量が増大し、有効開弁面積
を増大させることができる。このようなリフト量可変構
造はそれ自体公知であり、リフト量が回転軸線方向に変
化するテーパーカムを固定したカムシャフトを回転軸線
方向に移動させる構造を用いることによって実現可能で
ある。
【0075】また、上記有効開弁面積を可変すること
は、図16に示すように、既燃ガス還流用カムのリフト
タイミングを変えることによっても達成可能である。こ
の場合は、既燃ガス還流用カムのリフトタイミングを早
めることによって、単位時間当たりの既燃ガス還流量が
増大し、有効開弁面積を増大させることができる。この
ようなカムの位相変更構造も公知である。
【0076】さらに、図8〜図10に示す構成と、リフ
ト量可変構造と、リフトタイミング可変構造とのうちの
少なくとも2つを組み合わせてもよい。
【0077】また、図17に示すように、既燃ガス還流
用カムおよび吸気用カムのリフトタイミングを実線Iで
示す状態から鎖線IIで示す状態に遅角させることによ
り、中高回転・高負荷領域における吸気の充填効率を高
め、図6のマップに示す燃費改善領域であるブローバッ
ク領域Dの中高回転・高負荷領域側を拡大することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエンジンの制御装置の構成および
その作用を示す説明図
【図2】EGR量とポンプ損失およびNOX 排出量との
関係を示すグラフ
【図3】本発明によるエンジンの制御装置の第1の実施
の形態を示すシステム構成図
【図4】同、エンジンの吸気ポートの構成を説明する模
式的平面図
【図5】同、吸気カムの構成を示す正面図
【図6】運転領域による既燃ガス還流制御と空燃比制御
との組み合わせ状態を示すマップ
【図7】本発明によるエンジンの制御装置の第2の実施
の形態を示すシステム構成図
【図8】同、動弁機構の一例構成を示す説明図
【図9】吸気弁の開弁特性を示す特性図
【図10】既燃ガス還流時には第1および第2の吸気弁
の双方を開弁させ、吸気行程では第1の吸気弁のみを開
弁させる場合の動弁機構の動作説明図
【図11】既燃ガス還流時および吸気行程の双方で第1
および第2の吸気弁を開弁させる場合の動弁機構の動作
説明図
【図12】既燃ガス還流時および吸気行程の双方で第1
の吸気弁のみを開弁させる場合の動弁機構の動作説明図
【図13】既燃ガス還流時にはいずれの吸気弁をも開弁
させず、吸気行程で第1の吸気弁のみを開弁させる場合
の動弁機構の動作説明図
【図14】既燃ガス還流時にはいずれの吸気弁をも開弁
させず、吸気行程で第1および第2の吸気弁を開弁させ
る場合の動弁機構の動作説明図
【図15】既燃ガス還流時の有効開弁面積を可変する構
成の説明図
【図16】既燃ガス還流時の有効開弁面積を可変する構
成の説明図
【図17】燃費改善領域拡大の説明図
【符号の説明】
5a,5b 吸気ポート 7a,7b 吸気弁 16 動弁機構 17,27 アクチュエータ 18 開閉弁 20 コントロールユニット 30 カムシャフト 31 吸気用カム 32a,32b 既燃ガス還流用カム 33 ロッカーアーム 34a,34b ロッカーアーム 35a,35b ロッカーアーム 36A〜36D ピン結合機構 (切換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 69/00 360 F02M 69/00 360C (72)発明者 稲目 力 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁によって開閉される吸気ポートに
    燃料噴射弁を備えた4サイクルエンジンの制御装置であ
    って、 膨脹行程後半から排気行程前半にかけての所定期間に吸
    気ポートを微小量開弁して、既燃ガスを上記吸気ポート
    に還流させる手段と、エンジン回転数の増大およびエン
    ジン負荷の増大に応じて、上記既燃ガス還流時における
    上記吸気ポートの有効開弁面積を増大させる手段とを備
    えてなることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 上記吸気弁が上記既燃ガス還流に兼用さ
    れることを特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 上記吸気弁が、互いに独立的に形成され
    た第1および第2の吸気ポートにそれぞれ設けられた第
    1および第2の吸気弁からなり、上記第1の吸気弁のみ
    が上記既燃ガス還流に兼用されるとともに、上記第1の
    吸気ポートに開閉弁が配設され、上記既燃ガス還流時に
    おける上記吸気ポートの有効開弁面積を増大させる手段
    が、上記開閉弁の開度を増大させる手段よりなることを
    特徴とする請求項2記載のエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 上記吸気弁が、互いに独立的に形成され
    た第1および第2の吸気ポートにそれぞれ設けられた第
    1および第2の吸気弁からなり、該第1および第2の吸
    気弁の双方が上記既燃ガス還流に兼用されるとともに、
    上記第1の吸気ポートに開閉弁が配設され、上記既燃ガ
    ス還流時における上記吸気ポートの有効開弁面積を増大
    させる手段が、上記開閉弁の開度を増大させる手段より
    なることを特徴とする請求項2記載のエンジンの制御装
    置。
  5. 【請求項5】 上記吸気弁が、互いに独立的に形成され
    た第1および第2の吸気ポートにそれぞれ設けられた第
    1および第2の吸気弁からなり、上記既燃ガス還流時に
    おける上記吸気ポートの有効開弁面積を増大させる手段
    が、上記第1の吸気弁のみが上記既燃ガス還流に兼用さ
    れる状態から上記第1および第2の吸気弁の双方が上記
    既燃ガス還流に兼用される状態へ切換える手段よりなる
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】 上記既燃ガス還流時における上記吸気ポ
    ートの有効開弁面積を増大させる手段が、上記既燃ガス
    還流時における上記既燃ガス還流に兼用される吸気弁の
    リフト量を増大させる手段よりなることを特徴とする請
    求項2または5記載のエンジンの制御装置。
  7. 【請求項7】 上記既燃ガス還流時における上記吸気ポ
    ートの有効開弁面積を増大させる手段が、上記既燃ガス
    還流時における上記既燃ガス還流に兼用される吸気弁の
    リフトタイミングを早める手段よりなることを特徴とす
    る請求項2、5または6記載のエンジンの制御装置。
  8. 【請求項8】 吸気弁によって開閉される吸気ポートに
    燃料噴射弁を備えた4サイクルエンジンの制御装置であ
    って、 膨脹行程後半から排気行程前半にかけての所定期間に吸
    気ポートを微小量開弁して、既燃ガスを上記吸気ポート
    に還流させる手段を備えるとともに、低・中負荷領域に
    おいては、上記既燃ガス還流手段を作動させた状態で空
    燃比をλ≧1に制御し、スロットルバルブ全開領域にお
    いては、上記既燃ガス還流手段の作動を停止させた状態
    で空燃比をλ<1に制御し、低・中負荷領域とスロット
    ルバルブ全開領域との間の負荷領域においては、上記既
    燃ガス還流手段の作動を停止させた状態で空燃比をλ>
    1に制御する制御手段を備えてなることを特徴とするエ
    ンジンの制御装置。
  9. 【請求項9】 エンジン回転数の増大およびエンジン負
    荷の増大に応じて、上記既燃ガス還流時における上記吸
    気ポートの有効開弁面積を増大させる手段を備えてなる
    ことを特徴とする請求項8記載のエンジンの制御装置。
  10. 【請求項10】 上記吸気弁が上記既燃ガス還流に兼用
    されることを特徴とする請求項9記載のエンジンの制御
    装置。
  11. 【請求項11】 上記エンジンの排気通路に空燃比セン
    サを備えてなることを特徴とする請求項9または10項
    記載のエンジンの制御装置。
  12. 【請求項12】 上記エンジンの吸気通路に吸気圧セン
    サを備えてなることを特徴とする請求項8ないし11の
    いずれか1項記載のエンジンの制御装置。
  13. 【請求項13】 既燃ガスが還流される吸気ポートに吸
    気温センサを備えてなることを特徴とする請求項8ない
    し12のいずれか1項記載のエンジンの制御装置。
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