JPH0987429A - ゴムロール - Google Patents

ゴムロール

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JPH0987429A
JPH0987429A JP23995995A JP23995995A JPH0987429A JP H0987429 A JPH0987429 A JP H0987429A JP 23995995 A JP23995995 A JP 23995995A JP 23995995 A JP23995995 A JP 23995995A JP H0987429 A JPH0987429 A JP H0987429A
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JP
Japan
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rubber
roll
weight
conjugated diene
alkyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP23995995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Oishi
英之 大石
Akio Murakoshi
昭夫 村越
Koichi Nishimura
浩一 西村
Motofumi Oyama
元文 尾山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム−ゴム間の接着性を向上させることによ
りロール耐久性を向上させたゴムロールの提供。 【解決手段】 本発明のゴムロールは、エチレン性不飽
和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合体ゴム100 重量
部に対し、有機過酸化物を1〜15重量部および下記式を
有するアルキル置換ベンゾキノンを0.05〜5重量部配合
してなるゴム組成物で構成される。 【化1】 (式中、R1 〜R4 のうち少なくとも1つは炭素数1〜
10のアルキル基で、残りは水素である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム−ゴム間の接
着性を向上させることによりロール耐久性を向上させた
ゴムロールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムロールは、鉄芯などの金属製芯をゴ
ムで接着被覆したロールであって、一般に金属製芯にゴ
ムシートを渦巻き状に巻き付けることにより製造され
る。このゴムロールは、製紙、製鉄、印刷等の種々の用
途に使用されるものである。従来、このゴムロールのゴ
ム材料としては、耐熱性、耐薬品性に優れた水素添加ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムに代表される
エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合
体ゴムが使用されている。そして、この場合、エチレン
性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合体ゴムの
耐熱性を高めるために、加硫剤として有機過酸化物が用
いられている。
【0003】近年、ゴムロールを使用する業界では、生
産性の向上のために製造ラインのより高速化、高荷重化
がはかられており、このため、用いるゴムロールのロー
ル耐久性のいっそうの向上が要望されるようになった。
しかし、エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽
和共重合体ゴム−有機過酸化物加硫系では、ゴム−ゴム
間の接着性が十分でなく、このためロール耐久性のいっ
そうの向上が困難であった。なお、ロール耐久性とは、
ゴムロールの荷重耐久性をいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ゴム−ゴム
間の接着性を向上させることによりロール耐久性を向上
させたゴムロールを提供することを目的とする。ここ
で、ゴム−ゴム間の接着性とは、ゴムロールを構成する
一方のゴム組成物とこれと同一組成の他方のゴム組成物
との間の接着性をいう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のゴムロールは、
エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合
体ゴム100 重量部に対し、有機過酸化物を1〜15重量部
および下記式を有するアルキル置換ベンゾキノンを0.05
〜5重量部配合してなるゴム組成物で構成してなること
を特徴とする。
【0006】
【化2】 上記式中、R1 〜R4 のうち少なくとも1つは炭素数1
〜10のアルキル基で、残りは水素である。このように、
エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合
体ゴム−有機過酸化物加硫系に上記式を有するアルキル
置換ベンゾキノンを配合したために、ゴム−ゴム間の接
着性が向上し、これによりロール耐久性を向上させるこ
とが可能となる。また、エチレン性不飽和ニトリル−共
役ジエン系高飽和共重合体ゴムを用いるために、ゴムロ
ールの耐熱性、耐薬品性を良好に維持することが可能と
なる。
【0007】
【発明の実施の形態】 エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共
重合体ゴム 本発明において使用するエチレン性不飽和ニトリル−共
役ジエン系高飽和共重合体ゴムは、アクリロニトリル、
メタアクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル等
のエチレン性不飽和ニトリル10〜60重量%とブタジ
エン、イソプレン、1,3-ペンタジエン、2,3-ジメチル-
1,3- ブタジエン等の共役ジエン40〜90重量%およ
びこれらと共重合可能な他の単量体、例えばアクリル
酸、メタアクリル酸、マレイン酸、クロトン酸等のα,
β−不飽和カルボン酸、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレートのカルボン酸エステル
等0〜30重量%との共重合体における共役ジエン単位を
水素化したムーニー粘度30〜50、ヨウ素価60以下
のゴムである。
【0008】本発明においては、かかるエチレン性不飽
和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合体ゴムとして、
特に、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体における
ブタジエン単位を水素化したゴム、即ち、水素化ニトリ
ルゴムであり(以下、HNBRという)、ブタジエン単
位の80〜98%が水素化された高水素化ニトリルゴム
が好ましく用いられる。このような水素化ニトリルゴム
は、例えば、日本ゼオン(株)からゼットポールとして
入手することができる。
【0009】HNBRとしては市販品を用いればよく、
例えば、Zetpol 2030L(日本ゼオン(株) 製のHNBR
(アクリロニトリル含有量36% 、ヨウ素価57% )を用い
ることができる。 有機過酸化物 本発明で使用する有機過酸化物は、ゴムの過酸化物加硫
に一般に使用されるものであればよい。例えば、ジクミ
ルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、t-ブ
チルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、1,3-ビス(t-ブチルペルオキシイソプロピル) ベン
ゼンなどである。なかでも1,3-ビス(t-ブチルペルオキ
シイソプロピル) ベンゼンが好ましい。
【0010】 アルキル置換ベンゾキノン 本発明で使用するアルキル置換ベンゾキノンは、前記式
を有する化合物である。このアルキル置換ベンゾキノン
としては、炭素数1〜10のアルキル基が好適に用いら
れ、例えば、メチルベンゾキノン、エチルベンゾキノ
ン、ブチルベンゾキノン、オクチルベンゾキノン、2,3-
ジメチルベンゾキノン、2,5-ジメチルベンゾキノン、2,
6-ジメチルベンゾキノン、2,3,5,6-テトラメチルベンゾ
キノン等を挙げることができる。なかでもメチル-p-ベ
ンゾキノンが好ましい。
【0011】本発明のゴムロールは、前記エチレン性不
飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合体ゴム100 重
量部に対し、前記有機過酸化物を配合すると共に、前記
アルキル置換ベンゾキノンを0.05〜5重量部、好ましく
は0.1 〜3重量部配合してなるゴム組成物で構成され
る。有機過酸化物加硫剤はエチレン性不飽和ニトリル−
共役ジエン系高飽和共重合体ゴム100 重量部に対し1〜
15重量部、特に2〜10重量部配合するのが好ましい。1
重量部未満であると架橋点が少なく物性が発現しにく
く、15重量部超であると有機過酸化物残渣が熱老化に影
響を及ぼし好ましくない。なお、有機過酸化物と併用す
る共架橋剤としてトリメチロールプロパントリメタクリ
レート、トリ(2-エチルへキシル)トリメタクリレー
ト、等をゴム100重量部に対して1〜30重量部の範
囲で使用することができる。
【0012】アルキル置換ベンゾキノンの配合量を0.05
〜5重量部としたのは、0.05重量部未満ではゴム−ゴム
間の接着性が十分でなく、一方、5重量部を超えると引
張り強さ、100 %引張応力が低下し、ロール耐久性が低
下するからである。なお、上記ゴム組成物は、これらの
成分以外に、カーボンブラック、老化防止剤等の種々の
配合剤を必要に応じて含有することができる。
【0013】本発明のゴムロールを作製するには、未加
硫の上記ゴム組成物からなるゴムシートを金属製芯に渦
巻き状に巻き付け、或いはモールド内に押し出し引き続
き加硫装置で加硫を行うことによればよい。
【0014】
【実施例】表1に示す配合内容(重量部)でゴム組成物
を作製した(実施例1〜4、比較例1〜2)。このゴム
組成物につき、下記によりゴム−ゴム間の接着性を評価
した。また、このゴム組成物でゴムロールを作製し、下
記のステップ法により小型ロール耐久テストを行ってロ
ール耐久性を評価した。これらの結果を表1に示す。
【0015】ゴム−ゴム間の接着性:接着力(kgf/イン
チ) およびゴム付きによって評価した。これらの両方に
優れているのがゴム−ゴム間の接着性が良いことにな
る。なお、表1中、@RTは室温を意味する。接着力
(kgf/インチ) は、混練りロールにてシート出しした3
mm厚の未加硫ゴムシートをステッチャーロールを用いて
貼り合わせ、プレスにて160 ℃×45分加硫し、共ゴム接
着サンプルを得て、これから25mm幅のタンザク状に切断
し、これをオートグラフにて180 °ピール法で剥離する
ことにより測定した。値の大きい方が良い。
【0016】ゴム付きは、同上剥離サンプルの剥離面の
剥離状態を目視観察することにより評価した。「×」は
不良、「△」は良、「○」は最良を表わす。ステップ法 :供試ゴムロール(外径175mm 、幅180mm)を
円筒状鉄ロールに荷重をかけて押しつけ、300rpmの速度
でこれらのロールを回転させつつ、その荷重(線圧=初
期10kgf/cm) を12時間ごとに10kgf/cmずつ増加しつつ耐
久試験を行う。供試ゴムロールのロール面にクラック、
ゴム−ゴム間層剥離、材料破壊等が起こるに至った荷重
および時間を記録する。
【0017】
【表1】 表1から明らかなように、本発明のゴムロール(実施例
1〜4) は構成ゴム組成物がゴム−ゴム接着性に優れて
いることによりロール耐久性に優れていることが判る。
【0018】なお、本発明の実施態様は以下のとおりで
ある。 (1)ゴム組成物が、エチレン性不飽和ニトリル−共役
ジエン系高飽和共重合体ゴム100重量部に対して、有
機過酸化物1〜15重量部、下記式を有するアルキル置
換ベンゾキノン0.05重量%を配合してなるものであるゴ
ムロール。
【0019】
【化3】 (2)エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和
共重合体ゴムが、アクリロニトリル10〜60重量%、
ブタジエン40〜90重量%およびこれらと共重合可能
な他の単量体0〜30重量%との共重合体ゴムのブタジ
エン単位の80〜98%が水素化された高水素化ニトリ
ルゴムであるゴムロール。 (3)有機過酸化物が1,3-ビス(t-ブチルペルオキシイ
ソプロピル) ベンゼンであるゴムロール。 (4)アルキル置換ベンゾキノンが、モノアルキル置換
ベンゾキノンであるゴムロール。 (5)アルキル置換ベンゾキノンが、メチル-p-ベンゾ
キノンであるゴムロール。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
チレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合体
ゴム−有機過酸化物加硫系にアルキル置換ベンゾキノン
を配合したために、ゴム−ゴム間の接着性が向上し、こ
れによりロール耐久性を向上させることが可能となる。
また、エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和
共重合体ゴムを用いるために、ゴムロールの耐熱性、耐
薬品性を良好に維持することが可能となる。
フロントページの続き (72)発明者 西村 浩一 神奈川県川崎市川崎区夜光1−2−1 日 本ゼオン株式会社総合開発センター内 (72)発明者 尾山 元文 神奈川県川崎市川崎区夜光1−2−1 日 本ゼオン株式会社総合開発センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン
    系高飽和共重合体ゴム100 重量部に対し、有機過酸化物
    を1〜15重量部および下記式 【化1】 (式中、R1 〜R4 のうち少なくとも1つは炭素数1〜
    10のアルキル基で、残りは水素である)を有するアルキ
    ル置換ベンゾキノンを0.05〜5重量部配合してなるゴム
    組成物で構成したゴムロール。
JP23995995A 1995-09-19 1995-09-19 ゴムロール Pending JPH0987429A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006503127A (ja) * 2002-10-17 2006-01-26 バイエル・インク. 加工性を改良した水素化ニトリルゴム複合材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006503127A (ja) * 2002-10-17 2006-01-26 バイエル・インク. 加工性を改良した水素化ニトリルゴム複合材料

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