JPH0987237A - 芳香族誘導体 - Google Patents

芳香族誘導体

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JPH0987237A
JPH0987237A JP24279295A JP24279295A JPH0987237A JP H0987237 A JPH0987237 A JP H0987237A JP 24279295 A JP24279295 A JP 24279295A JP 24279295 A JP24279295 A JP 24279295A JP H0987237 A JPH0987237 A JP H0987237A
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JP
Japan
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mmol
nmr
cdcl
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Withdrawn
Application number
JP24279295A
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English (en)
Inventor
Setsuya Sashiyou
摂也 佐粧
Hiroyuki Harakawa
洋行 原川
Noriaki Kamisaka
範明 上坂
Ichiro Miki
一郎 三木
Yukako Kuno
由香子 久野
Toshiaki Kumazawa
利昭 熊沢
Susumu Sekine
進 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 強力な細胞接着阻害作用を有し、優れた抗炎
症作用などを有する新規化合物の提供。 【解決手段】 式(I) [式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は、同一または異
なって水素、低級アルキル、低級アルコキシなど、R5
は、水素、低級アルキルなど、R6 は、水素、低級アル
キルまたはカルボキシ、X1 −X2 −X3 は、CH=C
H−CH、N=CH−CHなどを表し、Z1 およびZ2
は、共に水素を表すかZ1 とZ2 が一緒になって単結合
を表し、V1 およびV2 は、共に水素を表すかV1 とV
2 が一緒になって−SO2 N(CH3 )−などを表し、
1 およびW2 は、共に水素を表すかW1 とW2 が一緒
になってOを表し、m、nおよびpは、同一または異な
って0または1、Aは、−C(O)N(R9 )−などを
表し、Bは、 などを表し、Dは、置換もしくは非置換のアリールなど
を表す]で表される芳香族誘導体またはその薬理学的に
許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細胞接着阻害活性
を有し、抗炎症剤、抗アレルギー剤、ガン転移抑制剤、
免疫抑制剤などとして有用な芳香族誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、炎症の惹起に関係する段階、即ち
血管内を流れている炎症性細胞が血管外へ浸潤し炎症部
位に遊走する過程において、炎症性細胞上および血管内
皮細胞上に発現した接着分子と総称される生体内分子が
相互に接着することが不可欠であることが明らかにされ
ている。また、この細胞接着は、免疫反応やガンの転移
などにも強く関与していることが示唆されている。従っ
て、ザ・ハンドブック・オブ・イムノファーマコロジー
・アドヒージョン・モレキュールズ(THE HAND
BOOK OF IMMUNOPHARMACOLOG
Y,ADHESION MOLECULES),アカデ
ミックプレス:ロンドン(1994年)、臨床医のため
の実験医学シリーズ,第18巻,細胞接着分子と疾患,
羊土社(1994年)などに開示されているように、細
胞接着を阻害する化合物は、炎症、アレルギー、自己免
疫疾患、ガンなどに対する治療剤として、あるいは臓器
移植時の拒絶反応の抑制剤として有用であることが期待
される。上記文献を含む種々の公知文献では、各接着分
子のモノクローナル抗体が、種々の炎症、アレルギー、
臓器移植などのモデルにおいて有効であることが明らか
にされている。しかしながら、抗体は、その抗原性や経
口吸収性の低さなどから薬剤として必ずしも満足できる
ものではない。一方、その欠点を克服すべく種々の低分
子接着阻害剤が報告されている。例えば、アニュアル・
レポーツ・イン・メディシナル・ケミストリー(An
n.Rep.Med.Chem.),第29巻,215
〜224頁(1994年)、エキスパート・オピニョン
・オン・インベスティゲイショナル・ドラッグス(Ex
p.Opin.Invest.Drugs),第3巻,
709〜724頁(1994年)にはセレクチン/糖鎖
の接着を阻害する糖類が記載されている。また、エキス
パート・オピニョン・オン・インベスティゲイショナル
・ドラッグス(Exp.Opin.Invest.Dr
ugs),第3巻,861〜869頁(1994年)、
エキスパート・オピニョン・オン・セラピューティック
・パテンツ(Exp.Opin.Ther.Paten
ts),第5巻,35〜40頁(1995年)には種々
の細胞接着阻害作用を示す低分子化合物が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強力
な細胞接着阻害作用を有し、優れた抗炎症作用、抗アレ
ルギー作用、臓器移植時の拒絶反応の抑制作用、ガン転
移抑制作用などを有する新規化合物を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、細胞接着
阻害剤、特に血管内皮細胞と好中球の接着を抑制する化
合物の創製を目的に研究を行った結果、ヒト臍帯静脈内
皮細胞 (humanumbilical vein d
erived endothelial cells,
HUVEC) と白血病細胞(HL60)の接着を強力に
阻害する化合物を見い出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0005】本発明は、式(I)
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
同一または異なって水素、低級アルキル、ヒドロキシ、
低級アルコキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニ
ル、低級アルカノイル、ハロゲン、ニトロまたは−NR
7 8 (式中、R7 およびR8は、同一または異なって
水素または低級アルキルを表す)を表し、R5 は、水
素、低級アルキル、低級シクロアルキルまたは低級シク
ロアルキルアルキルを表し、R6 は、水素、低級アルキ
ルまたはカルボキシを表し、X1 −X2 −X3 は、CH
=CH−CH、N=CH−CH、CH=N−CHまたは
CH=CH−Nを表し、Z1 およびZ2 は、共に水素を
表すかZ1 とZ2 が一緒になって単結合を表し、V1
よびV2 は、共に水素を表すかV1 とV2 が一緒になっ
て−SO2 N(CH3 )−または−CH2 O−を表し、
1 およびW2 は、共に水素を表すかW1 とW2 が一緒
になってOを表し、m、nおよびpは、同一または異な
って0または1を表し、Aは、−C(O)N(R9
−、−CH2 N(R9 )−(式中、R9 は水素または低
級アルキルを表す)、−NHC(O)NH−、−CH=
CH−または−CH2 CH2 −を表し、Bは、
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R10は、水素、低級アルキル、ヒ
ドロキシ、低級アルコキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シカルボニルまたは置換もしくは非置換のアリールを表
し、Yは、OまたはSを表す)、
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R11は、水素、低級アルキル、ヒ
ドロキシ、低級アルコキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シカルボニルまたは置換もしくは非置換のアリールを表
す)または−CH(R12)−(式中、R12は、水素、置
換もしくは非置換の低級アルキルまたは置換もしくは非
置換のアラルキルを表す)を表し、Dは、置換もしくは
非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環
基または置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表す]
で表される芳香族誘導体[以下、化合物(I)という。
他の式番号の化合物についても同様である]またはその
薬理学的に許容される塩に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】式(I)の各基の定義において、
低級アルキルおよび低級アルコキシ、低級アルコキシカ
ルボニル、低級アルカノイル、低級シクロアルキルアル
キルの低級アルキル部分としては、直鎖または分枝状の
炭素数1〜6の、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルな
どがあげられ、低級シクロアルキルおよび低級シクロア
ルキルアルキルの低級シクロアルキル部分としては、炭
素数3〜8の、例えばシクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シ
クロオクチルなどがあげられる。アリールとしては、フ
ェニル、ナフチルなどがあげられ、アラルキルとして
は、炭素数7〜15の、例えばベンジル、ナフチルメチ
ル、フェネチル、ベンズヒドリルなどがあげられる。芳
香族複素環基としては、ピリジル、ピラジニル、ピリミ
ジニル、ピリダジニル、キノリル、イソキノリル、フタ
ラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、チエニ
ル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ト
リアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリ
ル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、
プリニルなどがあげられ、脂環式複素環基としては、ピ
ロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペ
リジノ、ホモピペリジノ、ピペラジニル、ホモピペラジ
ニル、モルホリノ、チオモルホリノ、ピラニル、ピペリ
ジル、テトラヒドロフラニルなどがあげられる。ハロゲ
ンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を意味す
る。
【0013】置換アルキルの置換基としては、例えばヒ
ドロキシ、低級アルコキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シカルボニル、低級アルカノイル、カルバモイル、アミ
ノ、モノあるいはジ低級アルキルアミノなどがあげられ
る。置換基の定義において、モノあるいはジ低級アルキ
ルアミノの低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同
義であり、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル
および低級アルカノイルは、それぞれ前記と同義であ
る。置換アリール、置換アラルキル、置換芳香族複素環
基および置換脂環式複素環基の置換基としては、同一ま
たは異なって置換数1〜3の、例えば置換もしくは非置
換の低級アルキル、低級シクロアルキル、アラルキル、
ヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、低
級シクロアルコキシ、低級アルケニルオキシ、低級アル
キニルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニ
ル、低級アルカノイル、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モ
ノあるいはジ低級アルキルアミノ、メルカプト、低級ア
ルキルチオ、メチレンジオキシ、エチレンジオキシなど
があげられる。置換基の定義において、低級アルケニル
オキシにおける低級アルケニル部分としては、直鎖また
は分枝状の炭素数2〜6の、例えばビニル、プロペニ
ル、1−ブテニル、2−ブテニル、ペンテニル、2−メ
チル−2−ブテニル、ヘキセニルなどがあげられ、低級
アルキニルオキシにおける低級アルキニル部分として
は、炭素数3〜6の、例えばプロパルギル、1−ブチニ
ル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニルなどがあげら
れる。低級シクロアルコキシの低級シクロアルキル部分
は、前記低級シクロアルキルと同義であり、低級アルキ
ルチオの低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義
であり、低級アルキル、低級シクロアルキル、アラルキ
ル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、低級
アルカノイル、ハロゲンおよびモノあるいはジ低級アル
キルアミノは、それぞれ前記と同義である。置換低級ア
ルキルおよび置換低級アルコキシの置換基としては、ヒ
ドロキシ、低級アルコキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シカルボニル、アミノ、モノあるいはジ低級アルキルア
ミノなどがあげられ、低級アルコキシ、低級アルコキシ
カルボニルおよびモノあるいはジ低級アルキルアミノ
は、それぞれ前記と同義である。
【0014】化合物(I)の薬理学的に許容される塩と
しては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩など
の無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石
酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホ
ン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン
酸塩などの有機酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩などの
アルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などの
アルカリ土類金属塩、アンモニウム、テトラメチルアン
モニウムなどのアンモニウム塩、モルホリン付加塩、ピ
ペリジン付加塩などの有機アミン付加塩などがあげられ
る。
【0015】次に、化合物(I)の製造法について説明
する。方法1 化合物(I)においてAが−C(O)N(R9 )−かつ
1 とW2 が一緒になってOである化合物(Ia)は、
次の反応工程に従い製造することができる。
【0016】
【化7】
【0017】(式中、R13およびR14は同一または異な
って低級アルキルを表し、Halは塩素、臭素またはヨ
ウ素を表し、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R
9 、X 1 −X2 −X3 、Z1 、Z2 、V1 、V2 、m、
n、p、BおよびDはそれぞれ前記と同義である) R13およびR14の定義における低級アルキルは前記と同
義である。
【0018】化合物(IVa)は、公知の方法(西独特
許1,294,970、特開昭61−152673号公
報)もしくはそれに準じて得られる化合物(II)と1
〜5当量の化合物(IIIa)または化合物(III
b)とを、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウ
ム、水素化ナトリウム、tert−ブトキシカリウムな
の適当な塩基の存在下、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル類などの不活性溶
媒中、−78℃〜用いた溶媒の沸点の間の温度で1〜4
8時間反応させることにより得ることができる。
【0019】化合物(IVb)は、化合物(IVa)
を、例えばパラジウム−炭素、二酸化白金、ラネーニッ
ケルなどの適当な触媒の存在下、メタノール、エタノー
ルなどのアルコール類、酢酸エチルなどのエステル類な
どの不活性溶媒中、常圧の水素雰囲気下、室温〜60℃
の間の温度で1〜24時間かけて還元することにより得
ることができる。
【0020】化合物(V)は、化合物(IVa)、化合
物(IVb)または公知の方法(特公平6−94464
号公報)もしくはそれに準じて得られる化合物(IV
c)を、1〜10当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウムなどの適当な塩基の存在下、水を
含んだメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどの不活性溶媒中、室温〜用いた溶媒の沸
点の間の温度で処理することにより得ることができる。
【0021】化合物(VII)は、化合物(V)と公知
の方法[ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミ
ストリー(J.Heterocyclic Che
m.),第26巻,1643頁(1989年)、WO9
4−02472、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケ
ミストリー(J.Med.Chem.),第14巻,1
075頁(1971年)、特開昭50−121270号
公報]もしくはそれに準じて得られる化合物(VI)と
を縮合させることにより得ることができる。縮合の方法
としては、一般に行われる方法、例えば化合物(V)を
酸ハロゲン化物、混合酸無水物、p−ニトロフェニルエ
ステル、p−ニトロチオフェニルエステル、ペンタフル
オロフェニルエステルなどのカルボン酸の反応性誘導体
に変換した後化合物(VI)と縮合する方法、あるいは
縮合剤として1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド・塩酸塩、ヨウ化2−クロロ−1−メチ
ルピリジニウムなどを用いて化合物(V)と化合物(V
I)とを縮合する方法などがあげられる。例えば、化合
物(VII)は、化合物(V)を1〜20当量の塩化チ
オニル、塩化オキザリル、五塩化リン、オキシ塩化リ
ン、三臭化リンなどのハロゲン化剤の存在下、塩化メチ
レンなどのハロゲン化炭化水素類などの不活性溶媒中、
−78℃〜用いた溶媒の沸点の間の温度で1〜24時間
処理することにより酸ハライドを得、次いで、該酸ハラ
イドと1〜10当量の化合物(VI)とを、必要により
当量〜大過剰のトリエチルアミン、ピリジンなどの塩基
の存在下、さらに必要ならば触媒量〜2当量のジメチル
アミノピリジンなどの反応活性化剤の存在下、塩化メチ
レンなどのハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミ
ドなどのアミド類、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どのエーテル類などの不活性溶媒中、−78℃〜用いた
溶媒の沸点の間の温度で1〜24時間反応させることに
より得ることができる。
【0022】化合物(VIII)は、化合物(VII)
を用い、化合物(IVa)、化合物(IVb)あるいは
化合物(IVc)から化合物(V)を得る方法に準じて
得ることができる。化合物(Ia)は、化合物(VII
I)と公知の方法[シンセシス(Synthesi
s),651頁(1987年)、ジャーナル・オブ・ザ
・ケミカル・ソサエティー(J.Chem.So
c.),2641頁(1954年)]もしくはそれに準
じて得られる化合物(IX)とを、化合物(V)と化合
物(VI)から化合物(VII)を得る方法に準じて反
応させることにより得ることができる。例えば、化合物
(VIII)と化合物(IX)とを、1〜3当量の1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド・塩酸塩、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミドなどの縮合剤の存在下、必要により当量〜大過剰の
トリエチルアミン、ピリジンなどの塩基の存在下、さら
に必要ならば2〜4当量の1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾールなどの反応活性化剤の存在下、ジメチルホルムア
ミドなどのアミド類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などのエーテル類などの不活性溶媒中、−50℃〜室温
の間の温度で0.5〜48時間反応させることにより得
ることができる。
【0023】方法2 化合物(Ia)は、次の反応工程に従い製造することも
できる。
【0024】
【化8】
【0025】(式中、R15は低級アルキルまたは置換も
しくは非置換のアラルキルを表し、R 1 、R2 、R3
4 、R5 、R6 、R9 、R14、X1 −X2 −X3 、Z
1 、Z 2 、V1 、V2 、m、n、p、BおよびDはそれ
ぞれ前記と同義である) R15の定義における低級アルキルおよび置換もしくは非
置換のアラルキルはそれぞれ前記と同義である。
【0026】化合物(XI)は、化合物(VI)と1〜
2当量の化合物(X)とを、触媒量〜5当量のジメチル
アミノピリジンなどの適当な塩基の存在下、塩化メチレ
ン、アセトニトリルなどの不活性溶媒中、−20℃〜室
温の間の温度で反応させることにより得ることができ
る。化合物(XII)は、化合物(XI)を用い、方法
1に記載した化合物(IVa)、化合物(IVb)ある
いは化合物(IVc)から化合物(V)を得る方法に準
じて得ることができる。
【0027】化合物(XIII)は、化合物(XII)
と化合物(IX)とを、方法1に記載した化合物(VI
II)と化合物(IX)から化合物(Ia)を得る方法
に準じて反応させることにより得ることができる。化合
物(XIV)は、化合物(XIII)を通常の方法で脱
保護することにより得ることができる。例えば、R15
tert−ブチルなどの場合、化合物(XIV)は、化
合物(XIII)を、触媒量〜大過剰の塩酸、トリフル
オロ酢酸などの酸の存在下、塩化メチレン、クロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素類、酢酸エチルなどのエス
テル類などの不活性溶媒中、−20℃〜室温の間の温度
で1〜24時間処理することにより得ることができる。
また、R15がベンジルなどの場合、化合物(XIV)
は、適当な還元方法、例えばパラジウム−炭素、二酸化
白金、ラネーニッケルなどの触媒の存在下、必要により
触媒量〜大過剰の塩酸、酢酸などの酸の存在下、メタノ
ール、エタノールなどのアルコール類、酢酸エチルなど
のエステル類などの不活性溶媒中、常圧〜中圧の水素雰
囲気下、室温〜60℃の間の温度で化合物(XIII)
を処理することにより得ることができる。
【0028】化合物(Ia)は、化合物(XIV)と化
合物(V)とを、方法1に記載した化合物(V)と化合
物(VI)から化合物(VII)を得る方法に準じて反
応させることにより得ることができる。
【0029】方法3 化合物(I)においてAが−CH2 NH−かつW1 とW
2 が一緒になってOである化合物(Iba)は、次の反
応工程に従い製造することができる。
【0030】
【化9】
【0031】(式中、R16は低級アルキルを表し、
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R 13、R14、R
15、X1 −X2 −X3 、Z1 、Z2 、V1 、V2 、m、
n、p、BおよびDはそれぞれ前記と同義である) R16の定義における低級アルキルは前記と同義である。
化合物(XV)は、化合物(IV)を、通常の方法で還
元することにより得ることができる。例えば、化合物
(XV)は、化合物(IV)を、0.5〜10当量の水
素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムなどの還元剤の存在下、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフランなどのエーテル類などの不活性溶媒中、
−70℃〜用いた溶媒の沸点の間の温度で0.5〜24
時間処理することにより得ることができる。
【0032】化合物(XVI)は、化合物(XV)と化
合物(XI)の中でR9 が水素である化合物(XIa)
とを、1〜2当量のトリフェニルホスフィンおよびアゾ
ジカルボン酸ジエステルの存在下、ベンゼン、トルエン
などの芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなどのエーテル類などの不活性溶媒中、0℃〜室温
の間の温度で1〜24時間反応させることにより得るこ
とができる。
【0033】化合物(XVII)は、化合物(XVI)
を用い、方法1に記載した化合物(IVa)、化合物
(IVb)あるいは化合物(IVc)から化合物(V)
を得る方法に準じて加水分解を行い、次いで得られたカ
ルボン酸と化合物(IX)とを、方法1に記載した化合
物(VIII)と化合物(IX)から化合物(Ia)を
得る方法に準じて反応させることにより得ることができ
る。
【0034】化合物(Iba)は、化合物(XVII)
を用い、方法2に記載した化合物(XIII)から化合
物(XIV)を得る方法に準じて得ることができる。
【0035】方法4 化合物(I)においてAが−CH2 N(R9a)−(式
中、R9aはR9 の定義の中の低級アルキルを表す)かつ
1 とW2 が一緒になってOである化合物(Ibb)
は、次の反応工程に従い製造することができる。
【0036】
【化10】
【0037】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 、R9a、R14、R15、X1 −X2−X3 、Z1 、Z
2 、V1 、V2 、m、n、p、B、DおよびHalはそ
れぞれ前記と同義である) 化合物(XVIII)は、化合物(XVI)を用い、方
法2に記載した化合物(XIII)から化合物(XI
V)を得る方法に準じて得ることができる。
【0038】化合物(XX)は、化合物(XVIII)
を通常の方法でアルキル化することにより得ることがで
きる。例えば、化合物(XX)は、化合物(XVII
I)を、水素化ナトリウム、tert−ブトキシカリウ
ムなどの適当な塩基の存在下、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類などの不
活性溶媒中、−20℃〜室温の間の温度で0.5〜2時
間処理した後に、化合物(XIX)と−20℃〜室温の
間の温度で1〜24時間反応させることにより得ること
ができる。
【0039】化合物(Ibb)は、化合物(XX)を用
い、方法1に記載した化合物(IVa)、化合物(IV
b)あるいは化合物(IVc)から化合物(V)を得る
方法に準じて加水分解を行い、次いで得られたカルボン
酸と化合物(IX)とを、方法1に記載した化合物(V
III)と化合物(IX)から化合物(Ia)を得る方
法に準じて反応させることにより得ることができる。
【0040】方法5 化合物(I)においてAが−C(O)N(R9 )−かつ
1 およびW2 が共に水素である化合物(Ic)は、次
の反応工程に従い製造することができる。
【0041】
【化11】
【0042】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 、R9 、R14、X1 −X2 −X3、Z1 、Z2 、V
1 、V2 、m、n、p、BおよびDはそれぞれ前記と同
義である) 化合物(XXI)は、化合物(VII)を、水素化リチ
ウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウムな
どの適当な還元剤の存在下、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル類などの不活性溶媒中、−78〜
0℃の間の温度で0.5〜24時間かけて還元すること
により得ることができる。
【0043】化合物(XXII)は、化合物(XXI)
を酸化することにより得ることができる。酸化法として
は、一般に行われる方法、例えば塩化オキザリル/ジメ
チルスルホキシド/トリエチルアミンによる方法、1,
3−ジシクロヘキシルウレア/ジメチルスルホキシド/
ピリジン/トリフルオロ酢酸による方法などのジメチル
スルホキシドを用いる方法、酸化クロムを用いる方法な
どがあげられる。例えば、化合物(XXII)は、1〜
3当量の塩化オキザリルとジメチルスルホキシドとを、
塩化メチレンなどの不活性溶媒中、−70〜−50℃の
間の温度で5〜30分間反応させ、得られた反応活性種
を単離することなく、化合物(XXI)と同温度で20
〜40分間反応させ、次いで、2〜10当量のトリエチ
ルアミンの存在下、−50〜−20℃の間の温度で10
〜30分間処理することにより得ることができる。
【0044】化合物(XXII)の中でBが−CH(R
12)−以外の基かつnが0である化合物(XXIIa)
は、上述の酸化法に加え、化合物(XXI)の中でBが
−CH(R12)−以外の基かつnが0である化合物(X
XIa)を、当量〜大過剰の活性二酸化マンガンなどの
存在下、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、
クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン
などのハロゲン化炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサ
ンなどの炭化水素類などの不活性溶媒中、室温〜用いた
溶媒の沸点の間の温度で5〜48時間処理することによ
っても得ることができる。
【0045】化合物(Ic)は、化合物(XXII)か
ら通常の方法により得ることができる。例えば、化合物
(Ic)の中でR5 が水素である化合物(Ica)は、
化合物(XXII)と化合物(IX)の中でR5 が水素
である化合物(IXa)とを、必要により10〜100
%重量のモルキュラーシーブスの存在下、さらに必要な
らば当量〜大過剰のトリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミンなどの塩基の存在下、メタノール、エタノ
ールなどのアルコール類、ベンゼン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類などの不活性溶媒中、室温〜用いた溶媒
の沸点の間の温度で6〜24時間反応させ、次いで、
0.5〜5当量の水素化ホウ素ナトリウム、水素化シア
ノホウ素ナトリウムなどの適当な還元剤の存在下、0℃
〜室温の間の温度で30分〜24時間処理することによ
り得ることができる。また、化合物(Ic)の中でR5
が水素以外の基である化合物(Icb)は、化合物(X
XII)と化合物(IX)の中でR5 が水素以外の基で
ある化合物(IXb)とを、1〜5当量の水素化シアノ
ホウ素ナトリウムなどの適当な還元剤の存在下、メタノ
ール、エタノールなどのアルコール類などの不活性溶媒
中、酸性条件下、好ましくはpH4前後で、0℃〜室温
の間の温度で5〜24時間反応させることにより得るこ
とができる。
【0046】方法6 化合物(I)においてAが−CH2 N(R9 )−かつW
1 およびW2 が共に水素である化合物(Id)は、次の
反応工程に従い製造することができる。
【0047】
【化12】
【0048】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 、R9 、R9a、R14、R15、X1−X2 −X3 、Z
1 、Z2 、V1 、V2 、m、n、p、BおよびDはそれ
ぞれ前記と同義である) 化合物(XXIII)の中でR9 が水素である化合物
(XXIIIa)は、化合物(XVI)を方法5に記載
した化合物(VII)から化合物(XXI)を得る方法
に準じて還元し、次いで、得られた生成物を方法2に記
載した化合物(XIII)から化合物(XIV)を得る
方法に準じて脱保護することにより得ることができる。
また、化合物(XXIII)の中でR9 が低級アルキル
である化合物(XXIIIb)は、化合物(XX)を用
い、方法5に記載した化合物(VII)から化合物(X
XI)を得る方法に準じて得ることができる。
【0049】化合物(XXIV)は、化合物(XXII
I)を用い、方法5に記載した化合物(XXI)から化
合物(XXII)を得る方法に準じて得ることができ
る。化合物(Id)は、化合物(XXIV)と化合物
(IX)とを、方法5に記載した化合物(XXII)と
化合物(IX)から化合物(Ic)を得る方法に準じて
反応させることにより得ることができる。
【0050】方法7 化合物(I)においてAが−NHC(O)NH−かつW
1 とW2 が一緒になってOである化合物(Iea)およ
びAが−NHC(O)NH−かつW1 およびW 2 が共に
水素である化合物(Ieb)は、次の反応工程に従い製
造することができる。
【0051】
【化13】
【0052】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 、R14、X1 −X2 −X3 、Z1、Z2 、V1 、V
2 、m、n、p、BおよびDはそれぞれ前記と同義であ
る) 化合物(XXV)は、化合物(V)を用い、一般に行な
われる方法、例えばカルボン酸をアシルアジド経由でイ
ソシアネート化し、次いでアミンを反応させる方法、カ
ルボン酸を一級アミドに導いた後、臭素/水酸化ナトリ
ウムでイソシアネート化し、次いでアミンを反応させる
方法などにより得ることができる。例えば、化合物(X
XV)は、化合物(V)と1〜5当量のジフェニルホス
ホリルアジドとを、1〜5当量のトリエチルアミン、ジ
イソプロピルアミンなどの適当な塩基の存在下、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド
類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類などの不活性溶媒中、室温〜用いた溶媒の沸点の間
の温度で1〜7時間反応させることによりイソシアネー
トを得、次いでこれを単離することなく化合物(VI)
の中でR9 が水素である化合物(VIa)と50℃〜用
いた溶媒の沸点の間の温度で1〜3時間反応させること
により得ることができる。
【0053】化合物(Iea)は、方法1に記載した化
合物(VII)から化合物(Ia)を得る方法に準じ
て、化合物(XXV)を加水分解して化合物(XXV
I)を得、次いで化合物(XXVI)と化合物(IX)
とを反応させることにより得ることができる。化合物
(Ieb)は、化合物(XXV)を用い、方法5に記載
した化合物(VII)から化合物(Ic)を得る方法に
準じて化合物(XXV)のエステル基の還元、酸化を行
い化合物(XXVII)を得、次いで化合物(XXVI
I)と化合物(IX)との縮合、還元を行うことにより
得ることができる。
【0054】方法8 化合物(I)においてAが−CH=CH−または−CH
2 CH2 −かつBが
【0055】
【化14】
【0056】(式中、R10およびYはそれぞれ前記と同
義である)かつW1 とW2 が一緒になってOである化合
物(Ifa)およびAが−CH=CH−または−CH2
CH2−かつBが
【0057】
【化15】
【0058】(式中、R10およびYはそれぞれ前記と同
義である)かつW1 およびW2 が共に水素である化合物
(Ifb)は、次の反応工程に従い製造することができ
る。
【0059】
【化16】
【0060】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 、R10、R13、R14、X1 −X2−X3 、Z1 、Z
2 、V1 、V2 、m、n、p、DおよびHalはそれぞ
れ前記と同義である) 化合物(XXIX)は、公知の方法[ジャーナル・オブ
・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Che
m.),第32巻,1820頁(1989年)]もしく
はそれに準じて得られる化合物(XXVIII)を用
い、方法1に記載した化合物(IVa)、化合物(IV
b)あるいは化合物(IVc)から化合物(V)を得る
方法に準じて得ることができる。
【0061】化合物(XXX)は、化合物(XXIX)
の反応性誘導体とアンモニアとを反応させることにより
得ることができる。化合物(XXIX)の反応性誘導体
としては、酸ハロゲン化物、混合酸無水物、p−ニトロ
フェニルエステル、p−ニトロチオフェニルエステル、
ペンタフルオロフェニルエステルなどがあげられる。例
えば、化合物(XXX)は、化合物(XXIX)を、1
〜20当量の塩化チオニル、塩化オキザリル、五塩化リ
ン、オキシ塩化リン、三臭化リンなどのハロゲン化剤の
存在下、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素類など
の不活性溶媒中、−78℃〜用いた溶媒の沸点の間の温
度で1〜24時間処理することにより酸ハライドを得、
次いで、該酸ハライドと当量から大過剰のアンモニア水
あるいはアンモニアガスとを、塩化メチレンなどのハロ
ゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミドなどのアミド
類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類
などの不活性溶媒中、−78℃〜室温の間の温度で1〜
24時間反応させることにより得ることができる。
【0062】YがOである化合物(Ifa)は、以下の
工程により得ることができる。化合物(XXXIV)の
中でYがOである化合物(XXXIVa)は、化合物
(XXX)と化合物(XXXII)とを、必要により当
量〜大過剰のトリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミンなどの塩基の存在下、メタノール、エタノールな
どのアルコール類、ジメチルホルムアミドなどのアミド
類などの不活性溶媒中、室温〜用いた溶媒の沸点の間の
温度で2〜8時間反応させることにより得ることができ
る。ここで、原料化合物(XXXII)は、公知の方法
[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエテ
ィー(J.Am.Chem.Soc.),第77巻,6
70頁(1955年)、シンセシス(Synthesi
s),第6巻,509頁(1990年)]もしくはそれ
に準じて得られる化合物(XXXI)を、1〜1.5当
量の臭素、塩素などの適当なハロゲン化剤の存在下、四
塩化炭素、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素類な
どの不活性溶媒中、−20℃〜室温の間の温度でハロゲ
ン化することにより得ることができる。
【0063】化合物(Ifa)は、化合物(XXXIV
a)を用い、方法1に記載した化合物(VII)から化
合物(Ia)を得る方法あるいは方法7に記載した化合
物(XXV)から化合物(Ieb)を得る方法に準じて
得ることができる。YがSである化合物(Ifb)は、
以下の工程により得ることができる。化合物(XXXI
V)の中でYがSである化合物(XXXIVa)は、化
合物(XXX)を、1〜10当量の2,4−ビス(4−
メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホス
フェタン−2,4−ジスルフィド(Lawesson試
薬)などの存在下、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素類、塩化メチレン、1,2−ジクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素類などの不活性溶媒
中、室温〜用いた溶媒の沸点の間の温度で1〜24時間
処理することにより化合物(XXXIII)を得、次い
で、化合物(XXXIII)を用い、上述の化合物(X
XX)から化合物(Ifa)を得る方法に準じて得るこ
とができる。
【0064】上記製造法における中間体および目的化合
物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば濾過、
抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフ
ィーなどに付して精製単離することができる。また、中
間体においては、特に精製することなく次の反応に供す
ることも可能である。化合物(I)の塩を取得したいと
き、化合物(I)が塩の形で得られる場合には、そのま
ま精製すればよく、また、遊離の形で得られる場合に
は、化合物(I)を適当な溶媒に溶解または懸濁させ
て、適当な酸または塩基を加えることにより塩を形成さ
せ単離すればよい。
【0065】また、化合物(I)およびその薬理学的に
許容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で
存在することもあるが、これら付加物も本発明に包含さ
れる。上記製造法によって得られる化合物(I)の具体
例を第1表に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】
【表9】
【0075】
【表10】
【0076】次に、化合物(I)の薬理作用について試
験例により具体的に説明する。 試験例 細胞接着阻害作用試験 ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)は、F12K培地
(大日本製薬)に10%ウシ胎児血清[FBS; ライフ
テックオリエンタル(株)]、内皮細胞成長因子[En
dotherial cell growth sup
plement,ECGS; コスモ・バイオ(株)]
(30μg/ml)、ヘパリン(和光純薬)(100μ
g/ml)、ペニシリン(100U/ml)およびスト
レプトマイシン(100μg/ml)を添加した培地を
用いて培養した。ヒト白血病細胞(HL60)は、10
%FBS、ペニシリン(100U/ml)およびストレ
プトマイシン(100μg/ml)を添加したRPMI
−1640培地を用いて培養した。HL60細胞に3−
(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−
ジフェニルテトラゾリウムブロマイド(MTT; シグマ
社)(1mg/ml)を添加して30分間反応させて標
識した。HUVECをコラーゲンコートした96穴マイ
クロプレートで上記の条件下培養し、コンフルエントの
状態になった時点で腫瘍壊死因子(TNF)α(10U
/ml)で刺激した。刺激時に種々の濃度の薬物を添加
した。4時間後、MTT標識したHL60細胞を2×1
5 細胞添加し、さらに30分間インキュベートして細
胞を接着させた。非接着細胞を洗浄後、ジメチルスルホ
キシドを添加してMTT色素を溶解し、540nmの吸
収をマイクロプレートリーダーで測定した。阻害率は、
TNFαで刺激したHUVECに対するHL60細胞の
接着量および非刺激下のHUVECに対するHL60細
胞の接着量をそれぞれ最大接着量および最小接着量とし
て、薬剤存在下でのHL60細胞の接着量から次式に従
い算出した。
【0077】阻害率(%)=[1−(P2 −P0 )/
(P1 −P0 )]×100 P0 :非刺激下のHUVECに対するHL60細胞の接
着量 P1 :TNFαで刺激したHUVECに対するHL60
細胞の接着量 P2 :薬剤存在下でのHL60細胞の接着量 50%阻害濃度(IC50値)は、最小二乗法で近似した
曲線から求めた。
【0078】結果を第2表に示す。
【0079】
【表11】
【0080】
【表12】
【0081】第2表から明らかなように、本発明により
得られる化合物(I)またはその薬理学的に許容される
塩は、優れた細胞接着阻害作用を有している。化合物
(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そのまま
単独で投与することも可能であるが、通常各種の医薬製
剤として提供するのが好ましい。また、それら医薬製剤
は、動物および人に使用されるものである。
【0082】本発明に係わる医薬製剤は、活性成分とし
て化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を単
独で、あるいは任意の他の治療のための有効成分との混
合物として含有することができる。また、それら医薬製
剤は、活性成分を薬理学的に許容される一種もしくはそ
れ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野におい
てよく知られている任意の方法により製造される。
【0083】投与経路は、治療に際し最も効果的なもの
を使用するのが好ましく、経口または例えば、直腸内、
口腔内、皮下、筋肉内および静脈内などの非経口をあげ
ることができる。投与形態としては、カプセル剤、錠
剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤、
軟膏、テープ剤などがある。
【0084】経口投与に適当な、例えば乳剤およびシロ
ップ剤のような液体調製物は、水、ショ糖、ソルビッ
ト、果糖などの糖類、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ
油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステ
ル類などの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミ
ントなどのフレーバー類などを使用して製造できる。ま
た、カプセル剤、錠剤、散剤および顆粒剤などは、乳
糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニットなどの賦形剤、澱
粉、アルギン酸ソーダなどの崩壊剤、ステアリン酸マグ
ネシウム、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結
合剤、脂肪酸エステルなどの界面活性剤、グリセリンな
どの可塑剤などを用いて製造できる。
【0085】非経口投与に適当な製剤は、好ましくは受
容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性製剤
からなる。例えば、注射剤は、塩溶液、ブドウ糖溶液ま
たは塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体などを用
いて注射用の溶液を調製する。腸内投与のための製剤
は、通常の担体、例えばカカオ脂、水素化脂肪または水
素化カルボン酸などの担体を用いて調製され、座剤とし
て提供される。
【0086】局所製剤は、活性化合物を1種もしくはそ
れ以上の媒質、例えば鉱油、石油、多価アルコールまた
は局所医薬製剤に使用される他の基剤中に溶解または懸
濁して調製される。また、これら非経口剤においても、
経口剤で例示した希釈剤、香料、防腐剤(抗酸化剤を含
む)、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、
可塑剤などから選択される1種もしくはそれ以上の補助
成分を添加することもできる。
【0087】化合物(I)もしくはその薬理学的に許容
される塩の有効用量および投与回数は、投与形態、患者
の年令、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度に
より異なるが、通常投与量は、1日当たり、0.1〜1
0000mg/人、好ましくは1〜1000mgであ
り、投与回数は1日1回または分割して投与するのが好
ましい。
【0088】以下に、実施例および参考例を示す。
【0089】
【実施例】
実施例1 N−{4−[[2−(3−インドリル)エチルアミノ]
カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル
−2−プロペンアミド(化合物18) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸1.
39 g (3.97 mmol)のテトラヒドロフラン (THF)50 mL溶
液にトリエチルアミン2.2 mL (15.78 mmol) を加え、氷
冷下、クロロギ酸エチル0.4 mL (4.18 mmol)を滴下し、
1 時間攪拌した。次いで、トリプタミン640 mg (3.99 m
mol)のTHF 10 mL 溶液を滴下し、さらに1 時間15分攪拌
した。反応液を減圧下濃縮後、残渣に塩化メチレンを加
え、1 N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=50:1)で精製し、得られた
粗結晶をイソプロピルエーテルでトリチュレーションす
ることにより、化合物18, 1.71 g (87.7%)を白色結晶
物として得た。
【0090】 融点: 125-127 ℃ (ジイソプロピルエーテル) 元素分析: 0.2 水和物として C29H24N4O2S ・0.2H2O 計算値 (%): C 70.20, H 4.96, N 11.29 実測値 (%): C 70.15, H 5.42, N 11.04 FABMS (m/z): 493 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.61 (1H, bs), 8.07 (1H, bs),
7.66 (1H, s), 7.61 (1H,d, J = 7.9), 7.25-7.45 (11
H, m), 7.20 (1H, m), 7.12 (1H, m), 6.98 (1H,d, J =
2.3), 6.47 (1H, s), 3.69 (2H, ABq, J = 13.2, 6.
9), 3.00 (2H, t, J= 6.9). 以下の実施例2〜42では、対応するカルボン酸および
アミンを用い、実施例1とほぼ同様の方法により目的化
合物を得た。
【0091】実施例2 N−{4−[[2−(3−インドリル)エチルアミノ]
カルボニル]−2−チアゾリル}−[6,11−ジヒド
ロジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−イリ
デン]アセトアミド(化合物1:オキセピン11位におけ
る幾何異性体1:9の混合物) 融点: 166-168 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: C30H24N4O3S 計算値 (%): C 68.04, H 4.76, N 10.58 実測値 (%): C 68.28, H 5.00, N 10.37 FABMS (m/z): 521 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.10 (1H, s), 8.04 (1H, bs), 6.
7-7.7 (15H, m), 6.40 (1H, s), 5.18 (2H, bs), 3.68
(2H, q, J = 6.2), 2.96 (2H, t, J = 5.6).
【0092】実施例3 N−{4−[[2−(3−インドリル)エチルアミノ]
カルボニル]−2−オキサゾリル}−[6,11−ジヒ
ドロジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−イ
リデン]アセトアミド(化合物2:オキセピン11位にお
ける幾何異性体1:2の混合物) 融点: 133-136 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: 1 水和物として C30H24N4O4・ H2O 計算値 (%): C 68.95, H 5.01, N 10.72 実測値 (%): C 68.99, H 4.79, N 10.93 FABMS (m/z): 505 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.87 (1H, bd, J = 4.0), 8.13 (1
H, bs), 7.83および7.81(計1H, s), 7.55 (1H, d, J =
7.4), 7.05-7.40 (8H, m), 6.99 (1H, m), 6.86(3H,
m), 6.53 (1H, s), 5.29 (2H, bs), 3.64 (2H, ABq, J
= 6.9, 13.4), 2.97 (2H, t, J = 6.9).
【0093】実施例4 N−{4−[[2−(3−インドリル)エチルアミノ]
カルボニル]−2−チアゾリル}−[6−メチル−5,
5−ジオキシジベンゾ[c,f][1,2]チアゼピン
−11(6H)−イリデン]アセトアミド(化合物3:
単一の幾何異性体) 融点: 180-183 ℃ (イソプロパノール/エタノール) 元素分析: 0.5 水和物として C30H25N5O4S2・0.5H2O 計算値 (%): C 60.80, H 4.42, N 11.82 実測値 (%): C 60.81, H 4.30, N 11.50 FABMS (m/z): 584 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.50 (1H, s), 10.74 (1H, s),
7.81 (3H, m), 7.74 (1H, s), 7.66 (2H, m), 7.58 (1
H, d, J = 7.9), 7.50 (2H, m), 7.35 (3H, m),7.16 (1
H, d, J = 2.0), 7.07 (1H, m), 6.98 (1H, t, J = 6.
9), 6.85 (1H, s), 3.65 (2H, ABq, J = 13.4, 6.9),
3.31 (3H, s), 2.96 (2H, t, J = 6.9).
【0094】実施例5 N−{4−[[2−(1−メチル−2−ピロリル)エチ
ルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−[6,1
1−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6
H)−イリデン]アセトアミド(化合物4:オキセピン
11位における幾何異性体1:9の混合物) 融点: 192-193 ℃ (ジイソプロピルエーテル/酢酸エチ
ル) 元素分析: 0.2水和物として C27H24N4O3S ・0.2H2O 計算値 (%): C 66.43, H 5.04, N 11.48 実測値 (%): C 66.48, H 4.93, N 11.14 FABMS (m/z): 485 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.00 (1H, bs), 7.70 (1H, s), 7.
43 (2H, m), 7.36 (3H,m), 7.24 (2H, m), 6.94 (1H,
m), 6.86 (1H, m), 6.59 (1H, m), 6.45 (1H, s), 6.09
(1H, m), 5.95 (1H, m), 5.26 (2H, bs), 3.61 (2H, A
Bq, J = 6.9, 13.4), 3.53 (3H, s), 2.82 (2H, ABq, J
= 6.9, 13.4).
【0095】実施例6 N−{4−[[2−(1−メチル−2−ピロリジニル)
エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
[6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−
11(6H)−イリデン]アセトアミド・塩酸塩(化合
物5:オキセピン11位における幾何異性体1:6の混合
物)塩酸塩の調製 (以下の実施例においても同様にして塩を
調製した) 化合物5の遊離塩基0.76 g (1.45 mmol)をエタノールに
溶解し、3.6 M 塩酸/エタノール溶液6.1 mLを加えた。
析出した白色結晶を濾取し、エタノールで洗浄すること
により、化合物5の塩酸塩0.44 g (53.6%)を得た。
【0096】融点: 180-183 ℃ (塩酸塩: エタノール) 元素分析: 1 塩酸塩・2.5水和物として C27H28N4O3S ・
HCl ・2.5H2O 計算値 (%): C 56.88, H 6.01, N 9.83 実測値 (%): C 57.21, H 5.67, N 10.14 FABMS (m/z): 489 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 7.71 および7.67 (計1
H, s), 7.53 (1H, bt, J= 5.4), 7.39 (6H, m), 7.23
(1H, m), 7.94 (1H, m), 6.84 (1H, m), 6.59および6.2
4 (計1H, s), 5.25 (2H, bs), 3.54 (1H, m), 3.37 (1
H, m), 3.13 (1H, m), 2.35 および2.33 (計3H, s), 2.
26 (2H, m), 1.95 (2H, m), 1.74 (2H, m),1.60 (2H,
m).
【0097】実施例7 N−{4−[[2−(1−ピロリジニル)エチルアミ
ノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−[6,11−ジ
ヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−
イリデン]アセトアミド・塩酸塩(化合物6:オキセピ
ン11位における幾何異性体1:5の混合物) 融点: 178-180 ℃ (塩酸塩: エタノール) 元素分析: 1 塩酸塩・2水和物として C26H26N4O3S ・ HC
l ・2H2O 計算値 (%): C 57.08, H 5.71, N 10.24 実測値 (%): C 56.92, H 5.38, N 10.32 FABMS (m/z): 475 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 7.67 および7.64 (計1
H, s), 7.47 (1H, bt, J= 5.4), 7.31 (7H, m), 6.95
(1H, m), 6.82 (1H, m), 6.35および5.99 (計1H,s), 5.
08 (2H, bs), 3.56 (2H, ABq, J = 5.4, 11.4), 2.77
(3H, ABq, J = 5.4, 11.4), 2.69 (4H, bs), 1.88 (4H,
bs).
【0098】実施例8 N−{4−[[2−(p−トリル)エチルアミノ]カル
ボニル]−2−チアゾリル}−[6,11−ジヒドロジ
ベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−イリデ
ン]アセトアミド(化合物7:オキセピン11位における
幾何異性体1:2の混合物) 融点: 206-207 ℃ (ジイソプロピルエーテル/酢酸エチ
ル) 元素分析: C29H25N3O3S 計算値 (%): C 70.28, H 5.08, N 8.48 実測値 (%): C 70.13, H 5.27, N 8.27 FABMS (m/z): 496 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.00 および8.02 (計1H, bs), 7.7
3 および7.69 (計1H, s), 7.43 (1H, m), 7.38 (3H,
m), 7.26 (2H, m), 7.09 (4H, m), 7.06 (1H, m),6.93
(1H, m), 6.86 (1H, m), 6.48および6.19 (計1H, s),
5.27 (2H, bs), 3.60 (2H, ABq, J = 6.9, 13.2), 2.81
(2H, t, J = 6.9), 2.33 (3H, s).
【0099】実施例9 N−{4−[[2−(2−メトキシフェニル)エチルア
ミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−[6,11−
ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)
−イリデン]アセトアミド(化合物8:オキセピン11位
における幾何異性体1:2の混合物) 融点: 134-134.5 ℃ (ジイソプロピルエーテル/酢酸エ
チル) 元素分析: C29H25N3O4S 計算値 (%): C 68.08, H 4.93, N 8.21 実測値 (%): C 68.19, H 5.14, N 8.14 FABMS (m/z): 512 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.01 および8.95 (計1H, bs), 7.7
1 および7.68 (計1H, s), 7.36 (5H, m), 7.28 (1H,
m), 7.18 (1H, m), 7.11 (2H, dd, J = 1.7, 7.3),6.86
(4H, m), 6.50 および6.20 (計1H, s), 5.27 (2H, b
s), 3.78 および3.75(計3H, s), 3.61 (2H, m), 2.87
(2H, t, J = 6.9).
【0100】実施例10 N−{4−[[2−(3−メトキシフェニル)エチルア
ミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−[6,11−
ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)
−イリデン]アセトアミド(化合物9:オキセピン11位
における幾何異性体1:2.5の混合物) 融点: 164-165 ℃ (ジイソプロピルエーテル) 元素分析: C29H25N3O4S 計算値 (%): C 68.08, H 4.93, N 8.21 実測値 (%): C 68.00, H 5.17, N 8.13 FABMS (m/z): 512 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.01 および8.89 (計1H, bs), 7.7
3 および7.69 (計1H, s), 7.38 (5H, m), 7.25 (1H,
m), 7.02 (1H, bt, J = 5.9), 6.93 (1H, m), 6.86 (1
H, m), 6.77 (4H, m), 6.49 および6.19 (計1H, s), 5.
27 (2H, bs), 3.78および3.77 (計3H, s), 3.62 (2H, A
Bq, J = 6.9, 13.2), 2.83 (2H, t, J = 6.9).
【0101】実施例11 N−{4−[[2−(4−メトキシフェニル)エチルア
ミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−[6,11−
ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)
−イリデン]アセトアミド(化合物10:オキセピン11
位における幾何異性体1:2.5の混合物) 融点: 185 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテル) 元素分析: C29H25N3O4S 計算値 (%): C 68.08, H 4.93, N 8.21 実測値 (%): C 68.15, H 5.05, N 8.13 FABMS (m/z): 512 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.05 および8.97 (計1H, bs), 7.7
3 および7.69 (計1H, s), 7.38 (5H, m), 7.25 (1H,
m), 7.10 (2H, d, J = 8.6), 7.01 (1H, bt, J = 5.9),
6.93 (1H, m), 6.84 (2H, d, J = 8.6), 6.83 (1H,
m), 6.49および6.19 (計1H, s), 5.26 (2H, bs), 3.79
(3H, s), 3.59 (2H, ABq, J = 6.9, 13.2), 2.79 (2H,
t, J = 6.9).
【0102】実施例12 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−[6,
11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−11
(6H)−イリデン]アセトアミド(化合物11:オキ
セピン11位における幾何異性体1:10の混合物) 融点: 123-125 ℃ (エタノール) 元素分析: C30H27N3O5S 計算値 (%): C 66.53, H 5.02, N 7.76 実測値 (%): C 66.18, H 5.06, N 7.63 FABMS (m/z): 542 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.40 (1H, bs), 7.79 (1H, m),
7.73 (1H, s), 7.2-7.5(6H, m), 7.00 (1H, t, J = 7.
6), 6.82 (3H, m), 6.76 および6.36 (計1H, s), 6.73
(1H, m), 5.23 (2H, bs), 3.72 (6H, s), 3.50 (2H,
m), 2.50 (2H, t,J = 1.6).
【0103】実施例13 N−{4−[[(3,4−ジメトキシフェニル)メチル
アミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−[6,11
−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6
H)−イリデン]アセトアミド(化合物12:オキセピ
ン11位における幾何異性体1:4の混合物) 融点: 124.5-125 ℃ (エタノール) 元素分析: C29H25N3O5S 計算値 (%): C 66.02, H 4.78, N 7.96 実測値 (%): C 65.93, H 4.83, N 7.84 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.05 および8.95 (計1H, bs), 7.7
6 および7.72 (計1H, s), 7.38 (4H, m), 7.25 (2H,
m), 6.93 (1H, m), 6.82 (4H, m), 6.49および6.18(計1
H, s), 5.26 (2H, bs), 4.49 (2H, d, J = 5.9), 3.87
および3.86 (計3H,s), 3.84および3.83 (計3H, s).
【0104】実施例14 N−{4−[[(3,4,5−トリメトキシフェニル)
メチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
[6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−
11(6H)−イリデン]アセトアミド(化合物13:
オキセピン11位における幾何異性体1:4の混合物) 融点: 127-129 ℃ (エタノール) 元素分析: 0.5 水和物として C30H27N3O6S ・0.5H2O 計算値 (%): C 63.59, H 4.98, N 7.42 実測値 (%): C 63.31, H 4.83, N 7.38 FABMS (m/z): 558 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.11 および9.04 (計1H, bs), 7.7
7 および7.23 (計1H, s), 7.38 (4H, m), 7.25 (2H,
m), 6.93 (1H, m), 6.83 (1H, m), 6.51 (2H, s),6.50
および6.20 (計1H, s), 5.26 (2H, bs), 4.49 (2H, d,
J = 5.9), 3.84および3.83 (計3H, s), 3.82および3.81
(計6H, s).
【0105】実施例15 N−{3−[[2−(3−インドリル)エチルアミノ]
カルボニル]フェニル}−[6,11−ジヒドロジベン
ゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−イリデン]ア
セトアミド(化合物14:オキセピン11位における幾何
異性体1:4の混合物) 融点: 145-148 ℃ (ジエチルエーテル/エタノール) 元素分析: 0.5 水和物として C33H27N3O3・0.5H2O 計算値 (%): C 75.84, H 5.40, N 8.04 実測値 (%): C 75.89, H 5.59, N 7.69 FABMS (m/z): 514 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 10.70 (1H, bs), 10.16 (1H, b
s), 8.43 (1H, bt, J = 5.5), 7.80 (1H, bs), 7.68 (1
H, bd, J = 7.9), 7.57 (1H, d, J = 7.9), 7.45(3H,
m), 7.31 (5H, m), 7.14 (1H, d, J = 2.0), 7.06 (1H,
t, J = 7.4), 6.97 (2H, t, J = 7.4), 6.81 (1H, m),
6.66および6.27 (計1H, s), 5.24 (2H, bs), 3.54 (2
H, ABq, J = 6.6, 12.5), 2.95 (2H, t, J = 6.6).
【0106】実施例16 N−{4−[[2−(3−インドリル)エチルアミノ]
カルボニル]フェニル}−[6,11−ジヒドロジベン
ゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−イリデン]ア
セトアミド(化合物15:オキセピン11位における幾何
異性体1:4の混合物) 融点: 231-236 ℃ (エタノール) 元素分析: 0.4 水和物として C33H27N3O3・0.4H2O 計算値 (%): C 76.11, H 5.38, N 8.07 実測値 (%): C 76.02, H 5.43, N 8.12 FABMS (m/z): 514 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 10.79 (1H, bs), 10.34 (1H, b
s), 8.48 (1H, bt, J = 5.4), 7.79 (1H, d, J = 8.4),
7.60 (1H, d, J = 8.4), 7.58 (1H, m), 7.46 (2H,
m), 7.32 (5H, m), 7.16 (1H, d, J = 1.5), 7.00 (3H,
m), 6.80 (1H, d, J= 7.4), 6.67 および6.29 (計1H,
s), 5.31 (2H, m), 3.52 (2H, ABq, J = 7.4, 12.9),
2.94 (2H, t, J = 7.4).
【0107】実施例17 (E)−N−{4−[[2−(3−インドリル)エチル
アミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−[2−ジメ
チルアミノ−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オ
キセピン−11(6H)−イリデン]アセトアミド・塩
酸塩(化合物16) 融点: 162-166 ℃ (塩酸塩: エタノール/水) 元素分析: 1 塩酸塩・1水和物として C32H29N5O3S ・ HC
l ・ H2O 計算値 (%): C 62.18, H 5.22, N 11.33 実測値 (%): C 62.20, H 5.22, N 11.20 FABMS (m/z): 564 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 8.88 (1H, bs), 8.11
(1H, bs), 7.67 (1H, s),7.59 (1H, d, J = 7.6), 7.32
(5H, m), 7.20 (1H, m), 7.11 (2H, m), 6.96 (1H, d,
J = 2.0), 6.78 (2H, m), 6.66 (1H, d, J = 1.3), 6.
45 (1H, s), 5.14(2H, bs), 3.62 (2H, ABq, J = 6.9,
13.5), 2.90 (6H, s), 2.81 (2H, t, J =6.9).
【0108】実施例18 (E)−N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−[2−ジメチルアミノ−6,11−ジヒドロジベンゾ
[b,e]オキセピン−11(6H)−イリデン]アセ
トアミド・塩酸塩(化合物17) 融点: 163-166 ℃ (塩酸塩: エタノール) 元素分析: 1 塩酸塩・1.5水和物として C32H32N4O5S ・
HCl ・1.5H2O 計算値 (%): C 59.30, H 5.60, N 8.64 実測値 (%): C 59.26, H 5.96, N 8.34 FABMS (m/z): 585 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 8.81 (1H, bs), 7.69
(1H, s), 7.37 (4H, m),7.01 (1H, bt, J = 5.6), 6.79
(6H, m), 6.78 (1H, s), 5.21 (2H, bs), 3.87(3H,
s), 3.82 (3H, s), 3.69 (2H, ABq, J = 6.9, 13.2),
2.99 (2H, t, J = 6.9), 2.88 (6H, s).
【0109】実施例19 N−{4−[[2−(1−メチル−2−ピロリル)エチ
ルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−
ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物26)融点:
218-219 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C26H24N4O2S 計算値 (%): C 68.40, H 5.30, N 12.27 実測値 (%): C 68.04, H 5.48, N 11.95 FABMS (m/z): 457 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.08 (1H, s), 7.62 (1H, s),
7.58 (1H, bt, J = 5.4), 7.1-7.4 (10H, m), 6.72 (1
H, s), 6.57 (1H, bs), 5.97 (1H, d, J = 3.0),5.91
(1H, bs), 3.62 (2H, m), 3.57 (3H, s), 2.85 (2H, t,
J = 6.9)
【0110】実施例20 N−{4−[[2−(1−メチルピロリジニル)エチル
アミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジ
フェニル−2−プロペンアミド・塩酸塩(化合物27) 融点: 215-217 ℃ (塩酸塩: エタノール) 元素分析: 1 塩酸塩・0.4水和物として C26H28N4O2S ・
HCl ・0.4H2O 計算値 (%): C 61.93, H 5.96, N 11.11 実測値 (%): C 62.00, H 5.93, N 10.98 FABMS (m/z): 461 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 7.67 (1H, s), 7.2-7.6
(12H, m), 6.56 (1H, s), 3.53 (1H, m), 3.33 (1H,
m), 3.09 (1H, m), 2.32 (3H, s), 2.29 (1H, m),2.21
(2H, m), 1.94 (2H, m), 1.73 (1H, m), 1.59 (1H, m).
【0111】実施例21 N−{4−[[2−(1−ピロリジニル)エチルアミ
ノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェ
ニル−2−プロペンアミド・塩酸塩(化合物28)融
点: 245-247 ℃ (塩酸塩: エタノール) 元素分析: 1 塩酸塩として C25H26N4O2S ・ HCl 計算値 (%): C 62.16, H 5.63, N 11.60 実測値 (%): C 61.90, H 5.70, N 11.32 FABMS (m/z): 447 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 7.65 (1H, s), 7.2-7.5
(12H, m), 6.42 (1H, s), 3.57 (2H, ABq, J = 5.4, 1
1.4), 2.76 (2H, t, J = 5.9), 2.66 (4H, bs),1.83 (4
H, bs).
【0112】実施例22 N−{4−[(2−フェニルエチルアミノ)カルボニ
ル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プ
ロペンアミド(化合物33) 融点: 158.2-158.9 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C27H23N3O2S 計算値 (%): C 71.50, H 5.11, N 9.26 実測値 (%): C 71.47, H 5.05, N 9.40 FABMS (m/z): 454 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.59 (1H, bs), 7.67 (1H, s), 7.
45 (3H, m), 7.36 (2H,m), 7.31 (8H, m), 7.18 (2H,
m), 6.99 (1H, bt, J = 5.9), 6.52 (1H, s), 3.62 (2
H, ABq, J = 6.9, 13.2), 2.85 (2H, t, J = 6.9).
【0113】実施例23 N−{4−[[2−(2−フルオロフェニル)エチルア
ミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフ
ェニル−2−プロペンアミド(化合物34) 融点: 142.7-143 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエー
テル) 元素分析: C27H22FN3O2S 計算値 (%): C 68.77, H 4.70, N 8.91 実測値 (%): C 68.72, H 4.72, N 8.88 FABMS (m/z): 472 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.58 (1H, bs), 7.66 (1H, s), 7.
47 (3H, m), 7.25-7.45(7H, m), 7.20 (2H, m), 7.07
(2H, m), 7.04 (1H, bs), 6.53 (1H, s), 3.63 (2H, AB
q, J = 6.9, 13.2), 2.91 (2H, t, J = 6.9).
【0114】実施例24 N−{4−[[2−(3−フルオロフェニル)エチルア
ミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフ
ェニル−2−プロペンアミド(化合物35) 融点: 158.6-159.7 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエ
ーテル) 元素分析: C27H22FN3O2S 計算値 (%): C 68.77, H 4.70, N 8.91 実測値 (%): C 68.53, H 4.64, N 9.02 FABMS (m/z): 472 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.46 (1H, bs), 7.68 (1H, s), 7.
48 (1H, d, J = 2.0), 7.46 (2H, d, J = 2.0), 7.37
(2H, m), 7.32 (6H, m), 6.97 (4H, m), 6.52 (1H, s),
3.63 (2H, ABq, J = 6.9, 13.5), 2.86 (2H, t, J =
6.9).
【0115】実施例25 N−{4−[[2−(4−フルオロフェニル)エチルア
ミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフ
ェニル−2−プロペンアミド(化合物36) 融点: 179.8-180.0 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエ
ーテル) 元素分析: C27H22FN3O2S 計算値 (%): C 68.77, H 4.70, N 8.91 実測値 (%): C 68.60, H 4.62, N 8.96 FABMS (m/z): 472 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.48 (1H, bs), 7.68 (1H, s), 7.
48 (1H, d, J = 2.0), 7.46 (2H, d, J = 2.0), 7.37
(2H, m), 7.31 (5H, m), 7.15 (2H, dd, J = 8.6,5.6),
7.00 (2H, t, J = 8.6), 6.95 (1H, bt, J = 6.3), 6.
52 (1H, s), 3.60(2H, ABq, J = 6.9, 13.5), 2.83 (2
H, t, J = 6.9).
【0116】実施例26 N−{4−[[2−(2,5−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3
−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物41) 融点: 171-172 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C29H27N3O4S 計算値 (%): C 67.82, H 5.30, N 8.18 実測値 (%): C 67.83, H 5.28, N 8.20 FABMS (m/z): 514 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.49 (1H, bs), 7.65 (1H, s), 7.
46 (3H, m), 7.31 (7H,m), 7.09 (1H, bt, J = 5.9),
6.75 (2H, d, J = 3.6), 6.73 (1H, d, J = 2.6), 6.51
(1H, s), 3.73 (3H, s), 3.72 (3H, s), 3.60 (2H, AB
q, J = 6.9, 12.9), 2.85 (2H, t, J = 6.9).
【0117】実施例27 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3
−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物42) 融点: 153-153.5 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C29H27N3O4S 計算値 (%): C 67.82, H 5.30, N 8.18 実測値 (%): C 67.53, H 5.38, N 7.92 FABMS (m/z): 514 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.62 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.4
3 (3H, m), 7.35 (2H, m), 7.31 (5H, m), 6.99 (1H, b
t, J = 6.4), 6.82 (1H, d, J = 7.9), 6.75 (1H, dd,
J = 2.0, 11.4), 6.72 (1H, s), 6.52 (1H, s), 3.87
(3H, s), 3.82 (3H, s), 3.61 (2H, ABq, J = 6.9, 13.
4), 2.80 (2H, t, J = 6.9).
【0118】実施例28 (±)−[2−(3,3−ジフェニル−2−プロペノイ
ルアミノ)−4−チアゾロイル]トリプトファン(化合
物70) 融点: 141-143 ℃ (水) 元素分析: 1.2 水和物として C30H24N4O4S ・1.2H2O 計算値 (%): C 64.55, H 4.77, N 10.04 実測値 (%): C 64.57, H 4.37, N 9.83 FABMS (m/z): 537 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.53 (1H, bs), 10.94 (1H, b
s), 7.83 (1H, d, J = 7.6), 7.79 (1H, s), 7.40 (6H,
m), 7.32 (1H, d, J = 7.9), 7.27 (2H, m), 7.17 (2
H, m), 7.09 (1H, s), 7.04 (1H, t, J = 7.6), 6.91
(1H, t, J = 7.6), 6.75 (1H, s), 4.72 (1H, m), 3.31
(2H, m).
【0119】実施例29 N−{3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−4−メトキシフェニル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物7
1) 融点: 168-169 ℃ (エタノール) 元素分析: C33H32N2O5 計算値 (%): C 73.86, H 6.01, N 5.22 実測値 (%): C 74.30, H 6.04, N 5.16 FABMS (m/z): 537 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.05 (1H, dd, J = 2.6, 8.9), 7.
90 (1H, bt, J = 5.6),7.47 (3H, m), 7.33 (9H, m),
6.82 (2H, m), 6.75 (2H, m), 6.52 (1H, s), 3.87 (3
H, s), 3.84 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.67 (2H, ABq,
J = 6.3, 12.5), 2.79 (2H, t, J = 6.6).
【0120】実施例30 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−3−メトキシフェニル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物7
2) 融点: 92-95 ℃ (エタノール) 元素分析: 0.5 水和物として C33H32N2O5・0.5H2O 計算値 (%): C 72.64, H 6.10, N 5.13 実測値 (%): C 72.47, H 6.33, N 5.01 FABMS (m/z): 537 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.01 (1H, d, J = 8.6), 7.84 (1
H, bt, J = 5.6), 7.68 (1H, bs), 7.61(1H, bs), 7.45
(3H, m), 7.31 (7H, m), 6.77 (3H, m), 6.50 (1H,
s), 6.27 (1H, dd, J = 1.7, 8.6), 3.86 (3H, s), 3.8
3 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.68 (2H, ABq, J = 7.3, 1
3.5), 2.82 (2H, t, J = 6.9).
【0121】実施例31 N−{4−[[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)
エチルアミノ]カルボニル]メチル]−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合
物73) 融点: 126.6-127.2 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエ
ーテル) 元素分析: C30H29N3O4S 計算値 (%): C 68.29, H 5.54, N 7.96 実測値 (%): C 68.22, H 5.70, N 7.95 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (CDCl3: 35 ℃で測定) δ 8.81 (1H, bs), 7.37
(6H, m), 7.28 (4H, m), 6.79 (1H, d, J = 1.5), 6.7
6 (1H, d, J = 7.9), 6.63 (1H, m), 6.61 (1H,s), 6.5
9 (1H, s), 6.52 (1H, m), 3.91 (3H, s), 3.77 (3H,
s), 3.53 (2H, s), 3.55 (2H, ABq, J = 6.4, 12.9),
2.70 (2H, t, J = 6.4).
【0122】実施例32 N−{4−[[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)
エチルアミノ]カルボニル]メチル]−5−メチル−2
−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンア
ミド(化合物74) 融点: 98-103℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: 1 水和物として C31H31N3O4S ・ H2O 計算値 (%): C 66.53, H 5.94, N 7.51 実測値 (%): C 66.52, H 6.10, N 7.60 FABMS (m/z): 542 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.65 (1H, bs), 7.3-7.45 (8H,
m), 7.29 (2H, m), 6.78 (1H, d, J = 2.0), 6.76 (1H,
d, J = 8.4), 6.62 (1H, dd, J = 2.0, 8.4), 6.59 (1
H, s), 6.51 (1H, bt, J = 5.9), 3.91 (3H, s), 3.45
(2H, s), 3.43 (2H,ABq, J = 6.4, 11.9), 2.69 (2H,
t, J = 6.4), 2.22 (3H, s).
【0123】実施例33 N−{5−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−4−メチル−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合
物75) 融点: 162-164 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: C30H29N3O4S 計算値 (%): C 68.29, H 5.54, N 7.96 実測値 (%): C 68.02, H 5.82, N 7.72 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.44 (1H, bs), 7.95 (1H, bt,
J = 5.4), 7.39 (6H, m), 7.28 (2H, m), 7.17 (2H,
m), 6.83 (1H, d, J = 8.4), 6.78 (1H, d, J = 2.0),
6.72 (1H, s), 6.70 (1H, dd, J = 2.0, 8.4), 3.71 (6
H, s), 3.38 (2H,m), 2.72 (2H, t, J = 6.9), 2.46 (3
H, s).
【0124】実施例34 N−{5−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−4−フェニル−2−チアゾ
リル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化
合物76) 融点: 112-114 ℃ (イソプロパノール) 元素分析: C35H31N3O4S 計算値 (%): C 71.29, H 5.30, N 7.13 実測値 (%): C 71.33, H 5.33, N 7.02 FABMS (m/z): 590 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 10.15 (1H, bs), 7.05-7.5 (15H,
m), 6.68 (1H, d, J = 7.9), 6.54 (1H, d, J = 2.0),
6.46 (1H, dd, J = 2.0, 7.9), 6.03 (1H, s), 5.62 (1
H, bt, J = 5.4), 3.85 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.49
(2H, ABq, J = 6.9, 12.9), 2.63 (2H, t, J = 6.9).
【0125】実施例35 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3
−ジフェニルプロパンアミド(化合物85) 融点: 146-147 ℃ (ジイソプロピルエーテル) 元素分析: C29H29N3O4S 計算値 (%): C 69.55, H 5.67, N 8.15 実測値 (%): C 67.48, H 5.81, N 7.98 FABMS (m/z): 516 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.25 (1H, bs), 7.74 (1H, bt,
J = 5.9), 7.69 (1H, s), 7.29 (8H, m), 7.17 (2H,
m) 6.86 (1H, d, J = 8.3), 6.80 (1H, d, J = 1.7),
6.73 (1H, dd, J = 8.3, 1.7), 4.61 (1H, t, J = 7.
9), 3.73 (3H, s), 3.72 (3H, s), 3.50 (2H, ABq, J =
7.3, 13.2), 3.26 (2H, d, J = 7.9), 2.76 (2H, t, J
= 7.3).
【0126】実施例36 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}ジフェニ
ルアセトアミド(化合物86) 融点: 181-182 ℃ (エタノール) 元素分析: C28H27N3O4S 計算値 (%): C 67.05, H 5.43, N 8.38 実測値 (%): C 67.11, H 5.46, N 8.52 FABMS (m/z): 502 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.11 (1H, bs), 7.72 (1H, s), 7.
32 (10H, m), 7.03 (1H,bt, J = 5.6), 6.75 (2H, m),
6.70 (1H, s), 5.19 (1H, s), 3.83 (3H, s), 3.78 (3
H, s), 3.61 (2H, ABq, J = 6.9, 13.2), 2.80 (2H, t,
J = 6.9).
【0127】実施例37 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チル(メチル)アミノ]カルボニル]−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニルプロペンアミド(化合物8
8) 融点: 136-140 ℃ (エタノール) 元素分析: C30H29N3O4S 計算値 (%): C 68.29, H 5.54, N 7.96 実測値 (%): C 68.27, H 5.53, N 7.77 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.75 (1H, bs), 7.2-7.5 (11H,
m), 6.77 (2H, m), 6.55 (1H, s), 6.49 (1H, m), 3.85
(6H, s), 3.65 (2H, t, J = 7.3), 3.01 (3H, bs), 2.
82 (2H, m).
【0128】実施例38 (E)−N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3−フェニル−3−(2−ピリジル)プロペンアミド
(化合物94) 融点: 87-90 ℃ (ジイソプロピルエーテル) 元素分析: 0.4 水和物・0.3ジイソプロピルエーテル付加
物として C28H26N4O4S・0.4H2O ・0.3[(CH3)2CH]2O 計算値 (%): C 64.79, H 5.66, N 10.14 実測値 (%): C 64.80, H 5.56, N 10.11 FABMS (m/z): 515 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.04 (1H, bs), 8.65 (1H, d, J =
4.6), 7.68 (1H, s), 7.63 (1H, m), 7.48 (3H, m),
7.3-7.4 (4H, m), 7.07 (1H, m), 7.00 (1H, d, J= 7.
9), 6.8-6.85 (2H, m), 6.73 (1H, s), 3.87 (3H, s),
3.83 (3H, s), 3.6-3.7 (2H, m), 2.82 (2H, t, J = 7.
1).
【0129】実施例39 (E)−N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3−フェニル−3−(3−ピリジル)プロペンアミド
・塩酸塩(化合物95) 融点: 121-128 ℃ (エタノール/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: 1 塩酸塩・1水和物として C28H26N4O4S ・ HC
l ・ H2O 計算値 (%): C 59.32, H 4.99, N 9.54 実測値 (%): C 59.10, H 5.14, N 9.84 FABMS (m/z): 515 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 8.65 (2H, m), 7.69 (1
H, m), 7.3-7.5 (7H, m), 7.10 (1H, m), 6.76 (4H,
m), 3.8-3.9 (6H, s), 3.67 (2H, m), 3.28 (2H, m),
2.82 (2H, m), 1.14 (3H, m).
【0130】実施例40 (E)−N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3−フェニル−3−(4−ピリジル)プロペンアミド
(化合物96) 融点: 218-219 ℃ (ジイソプロピルエーテル) 元素分析: 0.3 水和物として C28H26N4O4S ・0.3H2O 計算値 (%): C 64.67, H 5.16, N 10.77 実測値 (%): C 64.80, H 5.43, N 10.62 FABMS (m/z): 515 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.62 (2H, dd, J = 1.5, 4.5), 7.
71 (1H, s), 7.47 (3H,m), 7.27 (3H, m), 7.18 (1H, d
d, J = 1.7, 4.6), 6.95 (1H, t, J = 6.3), 6.7-6.8
(3H, m), 6.63 (1H, s), 3.87 (3H, s), 3.83 (3H, s),
3.6-3.7 (2H, m), 2.82 (2H, t, J = 6.8).
【0131】実施例41 (Z)−N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3−フェニル−3−(3−ピリジル)プロペンアミド
・塩酸塩(化合物97) 融点: 197-202 ℃ (エタノール/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: 1 塩酸塩・1水和物として C28H26N4O4S ・ HC
l ・ H2O 計算値 (%): C 58.88, H 5.04, N 9.70 実測値 (%): C 59.10, H 5.14, N 9.84 FABMS (m/z): 515 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 9.63 (1H, bs), 8.68
(1H, m), 8.52 (1H, d, J= 1.7), 7.70 (1H, s), 7.61
(1H, m), 7.38 (4H, m), 7.27 (2H, m), 7.08 (1H, m),
6.76 (3H, m), 6.60 (1H, s), 3.84 (3H, s), 3.82 (3
H, s), 3.63 (2H,m), 2.80 (2H, m).
【0132】実施例42 (Z)−N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3−フェニル−3−(4−ピリジル)プロペンアミド
(化合物98) 融点: 229-233 ℃ (ジイソプロピルエーテル) 元素分析: 0.1 水和物・0.2ジイソプロピルエーテル付加
物として C28H26N4O4S・0.1H2O ・0.2[(CH3)2CH]2O 計算値 (%): C 65.33, H 5.44, N 10.44 実測値 (%): C 65.39, H 5.48, N 10.50 FABMS (m/z): 515 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.70 (1H, dd, J = 1.5, 4.5), 7.
71 (1H, s), 7.39 (3H,m), 7.27 (3H, m), 7.20 (1H, d
d, J = 1.7, 4.2), 7.05 (1H, t, J = 5.9), 6.70 (3H,
m), 6.58 (1H, s), 3.86 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.6
4 (2H, m), 2.82(2H, t, J = 6.9).
【0133】実施例43 N−{[4−[[2−(1−ベンジル−3−インドリ
ル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物2
3) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸と
参考例2で得られる1−ベンジルトリプタミン・0.5
フマル酸塩とを、実施例1に記載した方法に準じて反応
させることにより、化合物23を得た。
【0134】融点: 177.7-177.8 ℃ (酢酸エチル/ジイ
ソプロピルエーテル) 元素分析: C36H30N4O2S 計算値 (%): C 74.20, H 5.19, N 9.61 実測値 (%): C 74.11, H 5.21, N 9.56 FABMS (m/z): 583 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.31 (1H, bs), 7.91 (1H, bt,
J = 8.3), 7.71 (1H, s), 7.61 (1H, d, J = 8.3), 7.
39 (7H, m), 7.20 (10H, m), 7.09 (1H, m), 7.01 (1H,
m), 6.76 (1H, s), 5.35 (2H, s), 3.59 (2H, ABq, J
= 12.5, 6.3), 2.96 (2H, t, J = 6.9). 以下の実施例44〜46では、参考例2に記載した方法
に準じて得られる各トリプタミン誘導体を用い、実施例
1とほぼ同様の方法により目的化合物を得た。
【0135】実施例44 N−{[4−[[2−(1−メチル−3−インドリル)
エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,
3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物19) 融点: 166.3-166.8 ℃ (エタノール) 元素分析: C30H26N4O2S 計算値 (%): C 71.12, H 5.17, N 11.06 実測値 (%): C 70.84, H 5.10, N 10.97 FABMS (m/z): 507 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.35 (1H, bs), 7.92 (1H, bt,
J = 5.6), 7.73 (1H, s), 7.61 (1H, d, J = 7.9), 7.
40 (7H, m), 7.28 (2H, m), 7.16 (4H, m), 7.02(1H,
t, J = 7.3), 6.77 (1H, s), 3.74 (3H, s), 3.58 (2H,
ABq, J = 13.5,6.9), 2.94 (2H, t, J = 7.3).
【0136】実施例45 N−{4−[[2−[1−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−3−インドリル]エチルアミノ]カルボニル]−
2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プロペン
アミド・シュウ酸塩(化合物24) 融点: 166.3-166.8 ℃ (シュウ酸塩: エタノール) 元素分析: 1 シュウ酸塩として C33H33N5O2S ・(CO2H)2 計算値 (%): C 64.30, H 5.40, N 10.71 実測値 (%): C 64.32, H 5.65, N 10.86 FABMS (m/z): 654 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 9.24 (1H, bs), 7.67
(1H, s), 7.61 (1H, d, J= 7.9), 7.2-7.5 (12H, m),
7.11 (1H, m), 7.07 (1H, m), 6.98 (1H, s), 6.46 (1
H, s), 4.20 (2H, t, J = 6.9), 3.68 (2H, ABq, J =
6.6, 12.9), 3.00 (2H, t, J = 6.6), 2.79 (2H, t, J
= 6.6), 2.27 (6H, s).
【0137】実施例46 N−{4−[[2−[1−(tert−ブトキシカルボ
ニルメチル)−3−インドリル]エチルアミノ]カルボ
ニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−
プロペンアミド(化合物25) 融点: 187.7-188.8 ℃ (ジイソプロピルエーテル/酢酸
エチル) 元素分析: C35H34N4O4S 計算値 (%): C 69.29, H 5.65, N 9.23 実測値 (%): C 69.44, H 5.65, N 9.13 FABMS (m/z): 607 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.85 (1H, s), 7.66 (1H, s), 7.6
2 (1H, d, J = 7.6), 7.2-7.5 (12H, m), 7.15 (2H,
m), 6.94 (1H, s), 6.48 (1H, s), 4.68 (2H, s),3.70
(3H, s), 3.58 (2H, ABq, J = 12.9, 6.6), 3.02 (2H,
t, J = 6.6).
【0138】実施例47 N−{4−[[2−(1−シクロペンチル−3−インド
リル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物2
1) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸と
参考例3で得られる1−シクロペンチルトリプタミンと
を、実施例1に記載した方法に準じて反応させることに
より、化合物21を得た。
【0139】融点: 190-191 ℃ (エタノール) 元素分析: C34H32N4O2S 計算値 (%): C 72.83, H 5.75, N 9.99 実測値 (%): C 73.43, H 5.74, N 9.98 FABMS (m/z): 561 (M + +1)1 H NMR (CDCl3: 50 ℃で測定) δ 8.54 (1H, s), 7.67
(1H, s), 7.59 (1H, d,J = 7.9), 7.25-7.5 (11H, m),
7.21 (1H, m), 7.09 (1H, m), 7.07 (1H, m), 7.00 (1
H, s), 6.49 (1H, s), 4.75 (1H, m), 3.67 (2H, ABq,
J = 6.9, 13.4),3.00 (2H, t, J = 6.9), 2.14 (2H,
m), 1.85 (4H, m), 1.73 (2H, m). 以下の実施例48および49では、参考例3に記載した
方法に準じて得られる各トリプタミン誘導体を用い、実
施例1とほぼ同様の方法により目的化合物を得た。
【0140】実施例48 N−{4−[[2−[1−(2−プロピル)−3−イン
ドリル]エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合
物20) 融点: 134-137 ℃ (エタノール) 元素分析: C32H30N4O2S 計算値 (%): C 71.88, H 5.66, N 10.48 実測値 (%): C 71.64, H 5.57, N 10.28 FABMS (m/z): 535 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.46 (1H, bs), 7.68 (1H, s), 7.
61 (1H, d, J = 7.6), 7.15-7.45 (12H, m), 7.07 (3H,
m), 6.49 (1H, s), 4.63 (1H, m), 3.68 (2H, ABq, J
= 6.9, 13.2), 3.01 (2H, t, J = 6.9), 1.48 (6H, d,
J = 6.6).
【0141】実施例49 N−{4−[[2−(1−シクロヘキシル−3−インド
リル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物2
2) 融点: 198-201 ℃ (エタノール) 元素分析: C35H34N4O2S 計算値 (%): C 73.14, H 5.96, N 9.75 実測値 (%): C 73.43, H 5.95, N 9.68 FABMS (m/z): 575 (M + +1)1 H NMR (CDCl3: 50 ℃で測定) δ 8.58 (1H, s), 7.66
(1H, s), 7.60 (1H, d,J = 7.4), 7.2-7.5 (11H, m),
7.20 (1H, m), 7.09 (2H, m), 7.03 (1H, s), 6.49 (1
H, s), 4.15 (1H, m), 3.67 (2H, ABq, J = 6.9, 12.
9), 2.99 (2H, t, J= 6.9), 2.09 (2H, m), 1.90 (2H,
m), 1.75 (1H, m), 1.63 (2H, m), 1.48 (2H, m), 1.27
(1H, m).
【0142】実施例50 N−{4−[[2−(2−ヒドロキシ−5−メチルベン
ゾイミダゾール−1−イル)エチルアミノ]カルボニ
ル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プ
ロペンアミド(化合物29) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸と
参考例4で得られる1−(2−アミノエチル)−2−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンゾイミダゾール・0.5フマ
ル酸塩とを、実施例1に記載した方法に準じて反応させ
ることにより、化合物29を得た。
【0143】融点: 263.6-264.7 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: 0.5 水和物として C29H25N5O3S ・0.5H2O 計算値 (%): C 65.40, H 4.92, N 13.15 実測値 (%): C 65.32, H 4.77, N 13.06 FABMS (m/z): 524 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.34 (1H, bs), 10.70 (1H,
s), 8.09 (1H, bt, J = 5.9), 7.68 (1H, s), 7.39 (6
H, m), 7.29 (2H, m), 7.19 (2H, m), 7.02 (1H, d,J =
8.3), 6.78 (3H, m), 3.94 (2H, t, J = 6.3), 3.55
(2H, ABq, J = 6.3,12.2), 2.30 (3H, s).
【0144】実施例51 N−{4−[[2−(2−ヒドロキシ−6−メチルベン
ゾイミダゾール−1−イル)エチルアミノ]カルボニ
ル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プ
ロペンアミド(化合物30) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸と
参考例4に記載した方法に準じて得られる1−(2−ア
ミノエチル)−2−ヒドロキシ−6−メチルベンゾイミ
ダゾール・0.5フマル酸塩とを、実施例1に記載した
方法に準じて反応させることにより、化合物30を得
た。
【0145】融点: 257.1-258 ℃ (エタノール) 元素分析: C29H25N5O3S 計算値 (%): C 66.52, H 4.81, N 13.38 実測値 (%): C 66.18, H 4.67, N 13.28 FABMS (m/z): 524 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.36 (1H, s), 10.68 (1H, s),
8.10 (1H, bt, J = 5.6), 7.40 (6H, m), 7.28 (2H,
m), 7.19 (2H, m), 6.94 (1H, s), 6.79 (3H, m),3.94
(2H, t, J = 5.6), 3.54 (2H, m), 2.24 (3H, s).
【0146】実施例52 N−{4−[[2−(2−メルカプト−5−メチルベン
ゾイミダゾール−1−イル)エチルアミノ]カルボニ
ル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プ
ロペンアミド(化合物31) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸と
参考例4に記載した方法に準じて得られる1−(2−ア
ミノエチル)−2−メルカプト−5−メチルベンゾイミ
ダゾールとを、実施例1に記載した方法に準じて反応さ
せることにより、化合物31を得た。
【0147】融点: 275-275.5 ℃ (ジメチルホルムアミ
ド/水) 元素分析: C29H25N5O2S2 計算値 (%): C 64.54, H 4.67, N 12.98 実測値 (%): C 64.38, H 4.61, N 12.98 FABMS (m/z): 540 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6: 40 ℃で測定) δ 12.64 (1H, s), 1
2.31 (1H, s), 8.18 (1H,bt, J = 5.9), 7.67 (1H, s),
7.40 (6H, m), 7.29 (3H, m), 7.19 (2H, m), 6.98 (1
H, s), 6.94 (1H, d, J = 8.4), 6.79 (1H, s), 4.39
(2H, t, J = 5.9),3.64 (2H, ABq, J = 5.9, 12.4), 2.
35 (3H, s).
【0148】実施例53 N−{4−[[2−(5−メチルベンゾイミダゾール−
1−イル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合
物32) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸と
参考例3に記載した方法に準じて得られる1−(2−ア
ミノエチル)−5−メチルベンゾイミダゾールとを、実
施例1に記載した方法に準じて反応させることにより、
化合物32を得た。
【0149】融点: 257-257.5 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C29H25N5O2S 計算値 (%): C 68.62, H 4.96, N 13.80 実測値 (%): C 68.46, H 4.99, N 13.75 FABMS (m/z): 508 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6: 40 ℃で測定) δ 12.27 (1H, s), 8.
04 (1H, s), 8.03 (1H,bt, J = 5.9), 7.67 (1H, s),
7.48 (1H, d, J = 8.4), 7.39 (7H, m), 7.28 (2H, m),
7.19 (2H, m), 7.06 (1H, dd, J = 1.0, 7.9), 6.76
(1H, s), 4.42 (2H, t, J = 5.9), 3.72 (2H, ABq, J =
5.9, 11.9), 2.43 (3H, s).
【0150】実施例54 N−{4−[[2−(3−フルオロ−4−メトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物3
7) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸と
参考例5で得られる2−(3−フルオロ−4−メトキシ
フェニル)エチルアミン・0.5フマル酸塩とを、実施
例1に記載した方法に準じて反応させることにより、化
合物37を得た。
【0151】融点: 174.1-175.3 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C28H24FN3O3S 計算値 (%): C 68.77, H 4.70, N 8.91 実測値 (%): C 68.60, H 4.62, N 8.96 FABMS (m/z): 502 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.48 (1H, bs), 7.67 (1H, s), 7.
47 (3H, m), 7.36 (2H,m), 7.31 (5H, m), 6.92 (4H,
m), 6.53 (1H, s), 3.89 (3H, s), 3.59 (2H, ABq, J =
6.6, 13.2), 2.79 (2H, t, J = 6.6). 以下の実施例55〜68では、参考例1で得られる2−
[(3,3−ジフェニル−2−プロペノイル)アミノ]
チアゾール−4−カルボン酸および参考例5に記載した
方法に準じて得られるフェニルエチルアミン誘導体を用
い、実施例1とほぼ同様の方法により目的化合物を得
た。
【0152】実施例55 N−{4−[[2−(3−フルオロ−2−メチルフェニ
ル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物3
8) 融点: 181-184 ℃ (メタノール/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: C28H24FN3O2S 計算値 (%): C 69.26, H 4.98, N 8.65 実測値 (%): C 69.08, H 4.87, N 8.57 FABMS (m/z): 486 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.36 (1H, s), 7.69 (1H, s), 7.2
9-7.51 (10H, m), 6.90-7.12 (4H, m), 6.52 (1H, s),
3.55-3.63 (2H, m), 2.90 (2H, t, J = 7.3), 2.25 (3
H, d, J = 2.3).
【0153】実施例56 N−{4−[[2−(2,3−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3
−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物39) 融点: 172.9-173.1 ℃ (エタノール) 元素分析: C29H27N3O4S 計算値 (%): C 67.82, H 5.30, N 8.18 実測値 (%): C 67.92, H 5.23, N 8.17 FABMS (m/z): 514 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.06 (1H, bs), 7.65 (1H, s), 7.
44 (3H, m), 7.38 (2H,m), 7.30 (5H, m), 7.06 (1H, b
t, J = 5.9), 7.00 (1H, t, J = 7.9), 6.79 (2H, m),
6.52 (1H, s), 3.84 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.62 (2
H, ABq, J = 6.9,13.4), 2.89 (2H, t, J = 6.9).
【0154】実施例57 N−{4−[[2−(2,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3
−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物40) 融点: 224.3-225.1 ℃ (エタノール) 元素分析: C29H27N3O4S 計算値 (%): C 67.82, H 5.30, N 8.18 実測値 (%): C 67.56, H 5.28, N 7.99 FABMS (m/z): 514 (M + +1)1 H NMR (CDCl3+DMSO-d6) δ 11.61 (1H, s), 7.60 (1
H, s), 7.2-7.4 (11H, m), 7.04 (1H, d, J = 7.9), 6.
68 (1H, s), 6.44 (2H, m), 3.80 (3H, s), 3.79(3H,
s), 3.59 (2H, ABq, J = 6.6, 12.5), 2.82 (2H, t, J
= 6.6).
【0155】実施例58 N−{4−[[2−(3,5−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3
−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物43) 融点: 201.2-201.5 ℃ (エタノール) 元素分析: C29H27N3O4S 計算値 (%): C 67.82, H 5.30, N 8.18 実測値 (%): C 67.70, H 5.21, N 8.15 FABMS (m/z): 514 (M + +1)1 H NMR (CDCl3+DMSO-d6) δ 12.22 (1H, s), 7.64 (1
H, s), 7.63 (1H, bt, J= 6.3), 7.37 (6H, m), 7.31
(2H, m), 7.22 (2H, m), 6.74 (1H, s), 6.38 (2H, d,
J = 1.7), 6.30 (1H, s), 3.73 (6H, s), 3.59 (2H, AB
q, J = 6.6, 12.9), 2.82 (2H, t, J = 6.9).
【0156】実施例59 N−{4−[[2−(4−メトキシ−3−メチルフェニ
ル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物4
4) 融点: 168.2-168.9 ℃ (エタノール) 元素分析: 0.2 水和物として C29H27N3O4S ・0.2H2O 計算値 (%): C 69.50, H 5.51, N 8.38 実測値 (%): C 69.41, H 5.37, N 8.36 FABMS (m/z): 498 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.41 (1H, bs), 7.66 (1H, s), 7.
44 (3H, m), 7.38 (2H,m), 7.32 (5H, m), 6.98 (3H,
m), 6.51 (1H, s), 3.82 (3H, s), 3.59 (2H, ABq, J =
6.9, 13.5), 2.77 (2H, t, J = 6.9), 2.21 (3H, s).
【0157】実施例60 N−{4−[[2−(3,4−ジメチルフェニル)エチ
ルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−
ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物45) 融点: 174.8-175.3 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエ
ーテル) 元素分析: C29H27N3O2S 計算値 (%): C 72.32, H 5.65, N 8.72 実測値 (%): C 72.06, H 5.53, N 8.72 FABMS (m/z): 482 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.52 (1H, bs), 7.67 (1H, s), 7.
44 (3H, m), 7.31 (7H,m), 7.07 (1H, d, J = 7.9), 6.
99 (2H, m), 6.93 (1H, d, J = 7.9), 6.52 (1H, s),
3.60 (2H, ABq, J = 7.3, 13.4), 2.79 (2H, t, J = 7.
3), 2.25 (6H, s).
【0158】実施例61 N−{4−[[2−(2,3,4−トリメトキシフェニ
ル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物4
6) 融点: 132-134 ℃ (酢酸エチル/ヘキサン) 元素分析: C30H29N3O5S 計算値 (%): C 66.28, H 5.38, N 7.73 実測値 (%): C 66.07, H 5.38, N 7.89 FABMS (m/z): 544 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 2.83 (2H, t, J = 6.9), 3.55-3.6
2 (2H, m), 3.68 (3H, s), 3.87 (3H, s), 3.89 (3H,
s), 6.51 (3H, s), 6.63 (1H, d, J = 8.4), 6.86(1H,
d, J = 8.4), 7.10 (1H, t, J = 5.4), 7.28-7.55 (10
H, m), 7.66 (1H,s), 8.55 (1H, s).
【0159】実施例62 N−{4−[[2−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物4
7) 融点: 188.4-188.9 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエ
ーテル) 元素分析: C29H27N3O2S 計算値 (%): C 66.28, H 5.38, N 7.73 実測値 (%): C 66.24, H 5.49, N 7.61 FABMS (m/z): 544 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.56 (1H, bs), 7.69 (1H, s), 7.
45 (3H, m), 7.30 (7H,m), 7.01 (1H, bt, J = 5.9),
6.51 (1H, s), 6.42 (2H, s), 3.85 (3H, s), 3.81 (6
H, s), 3.63 (2H, ABq, J = 6.9, 13.5), 2.81 (2H, t,
J = 6.9).
【0160】実施例63 N−{4−[[2−(3,4−メチレンジオキシフェニ
ル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物4
8) 融点: 197.3-197.8 ℃ (エタノール) 元素分析: C28H23N3O4S 計算値 (%): C 67.59, H 4.66, N 8.45 実測値 (%): C 67.68, H 4.50, N 8.40 FABMS (m/z): 498 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.03 (1H, bs), 7.84 (1H, s),
7.47 (1H, t, J = 5.9), 7.37 (6H, m), 7.22 (2H,
m), 7.19 (2H, m), 6.75 (2H, m), 6.73 (1H, s),6.67
(1H, dd, J = 1.3, 7.9), 5.93 (2H, s), 3.58 (2H, AB
q, J = 6.9, 13.2), 2.80 (2H, t, J = 6.9).
【0161】実施例64 N−{4−[[2−(3,4−エチレンジオキシフェニ
ル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物4
9) 融点: 185.5-186.5 ℃ (エタノール) 元素分析: C29H25N3O4S 計算値 (%): C 68.08, H 4.93, N 8.21 実測値 (%): C 67.97, H 4.80, N 8.23 FABMS (m/z): 512 (M + +1)1 H NMR (CDCl3+DMSO-d6) δ 12.32 (1H, bs), 7.77 (1
H, bt, J = 5.9), 7.69(1H, s), 7.40 (6H, m), 7.27
(2H, m), 7.18 (2H, m), 6.77 (1H, s), 6.72 (3H, m),
4.20 (4H, s), 3.48 (2H, ABq, J = 6.6, 13.5), 2.80
(2H, t, J = 6.9).
【0162】実施例65 N−{4−[[2−(5−メトキシ−3,4−メチレン
ジオキシフェニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−
チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミ
ド(化合物50) 融点: 189.4-190.1 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエ
ーテル) 元素分析: C29H25N3O5S 計算値 (%): C 66.02, H 4.78, N 7.96 実測値 (%): C 66.09, H 4.66, N 7.98 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.48 (1H, bs), 7.67 (1H, s), 7.
47 (3H, m), 7.36 (2H,m), 7.33 (5H, m), 6.97 (1H, b
t, J = 5.9), 6.53 (1H, s), 6.40 (1H, s), 6.36 (1H,
s), 5.96 (2H, s), 3.85 (3H, s), 3.59 (2H, ABq, J
= 6.9, 13.2), 2.77 (2H, t, J = 6.9).
【0163】実施例66 N−{4−[[2−(4−メトキシ−2,3−ジメチル
フェニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合
物51) 融点: 209-211 ℃ (メタノール/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: 0.2 水和物として C30H29N3O5S ・0.2H2O 計算値 (%): C 69.93, H 5.75, N 8.16 実測値 (%): C 69.96, H 5.65, N 8.23 FABMS (m/z): 544 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.36 (1H, s), 7.68 (1H, s), 7.2
7-7.51 (10H, m), 6.95-7.02 (2H, m), 6.68 (1H, d, J
= 8.3), 6.51 (1H, s), 3.81 (3H, s), 3.5-3.6(2H,
m), 2.86 (2H, t, J = 7.4), 2.25 (3H, s), 2.18 (3H,
s).
【0164】実施例67 N−{4−[[2−(3−エトキシ−4−メトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物5
2) 融点: 146-148 ℃ (ヘキサン/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: C30H29N3O4S 計算値 (%): C 68.29, H 5.54, N 7.96 実測値 (%): C 68.37, H 5.47, N 7.99 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.41 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.2
9-7.49 (10H, m), 6.96(1H, m), 6.84 (1H, d, J = 7.
9), 6.75 (2H, m), 6.51 (1H, s), 4.05 (2H, q, J =
6.9), 3.87 (3H, s), 3.63 (2H, m), 2.80 (2H, t, J =
6.9), 1.43 (3H,t, J = 6.9).
【0165】実施例68 (±)−N−{4−[[1−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)−2−プロピルアミノ]カルボニル]−2−チア
ゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド
(化合物69) 融点: 122.8-123.0 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C30H29N3O4S 計算値 (%): C 68.29, H 5.54, N 7.96 実測値 (%): C 68.43, H 5.45, N 8.12 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.84 (1H, bs), 7.47 (3H, m), 7.
43 (1H, s), 7.32 (7H,m), 6.61 (2H, s), 6.56 (1H,
s), 4.73 (2H, bs), 3.86 および3.84 (おのおの3H, お
のおのs), 3.84 (2H, bs), 2.79 (2H, bs).
【0166】実施例69 N−{4−[[2−(3,4−ジプロポキシフェニル)
エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,
3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物58) 参考例1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−
プロペノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸と
参考例6で得られる2−(3,4−ジプロポキシフェニ
ル)エチルアミン・0.5シュウ酸塩とを、実施例1に
記載した方法に準じて反応させることにより、化合物5
8を得た。
【0167】融点: 185-187 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C33H35N3O4S 計算値 (%): C 69.57, H 6.19, N 7.38 実測値 (%): C 69.58, H 6.05, N 7.37 FABMS (m/z): 570 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.52 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.4
5 (3H, m), 7.38 (2H, m), 7.33 (5H, m), 6.80 (1H, b
t, J = 5.4), 6.83 (1H, d, J = 8.9), 6.71 (2H, m),
6.52 (1H, s), 3.96 (2H, t, J = 6.9), 3.90 (2H, t,
J = 6.9), 3.86 (3H, s), 3.61 (2H, ABq, J = 6.9, 1
3.4), 2.78 (2H, t, J = 6.9), 1.81 (4H,m), 1.04 (3
H, t, J = 7.4), 1.01 (3H, t, J = 7.4). 以下の実施例70〜79では、参考例1で得られる2−
[(3,3−ジフェニル−2−プロペノイル)アミノ]
チアゾール−4−カルボン酸および参考例6に記載した
方法に準じて得られるフェニルエチルアミン誘導体を用
い、実施例1とほぼ同様の方法により目的化合物を得
た。
【0168】実施例70 N−{4−[[2−(4−エトキシ−3−メトキシフェ
ニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}
−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物5
3) 融点: 168-170 ℃ (エタノール) 元素分析: 0.2 水和物として C30H29N3O4S ・0.2H2O 計算値 (%): C 67.83, H 5.58, N 7.91 実測値 (%): C 67.93, H 5.48, N 7.89 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.50 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.4
5 (3H, m), 7.39 (3H, m), 7.32 (4H, m), 6.98 (1H, b
t, J = 5.9), 6.83 (1H, d, J = 8.9), 6.72 (2H, m),
6.52 (1H, s), 4.09 (2H, q, J = 6.9), 3.82 (3H, s),
3.62 (2H, ABq,J = 6.9, 13.4), 2.80 (2H, t, J =
6.9), 1.46 (3H, t, J = 6.9).
【0169】実施例71 N−{4−[[2−(3,4−ジエトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3
−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物54) 融点: 141.5-141.6 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエ
ーテル) 元素分析: C31H31N3O4S 計算値 (%): C 68.74, H 5.77, N 7.76 実測値 (%): C 68.35, H 5.50, N 7.67 FABMS (m/z): 542 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.78 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.4
4 (3H, m), 7.38 (2H, m), 7.31 (5H, m), 6.98 (1H, b
t, J = 5.9), 6.82 (1H, d, J = 8.6), 6.71 (2H, m),
6.53 (1H, s), 4.07 (2H, q, J = 6.9), 4.02 (2H, q,
J = 6.9), 3.60 (2H, ABq, J = 6.9, 13.2), 2.78 (2H,
t, J = 6.9), 1.44 (3H, t, J = 6.9),1.40 (3H, t,
J = 6.9).
【0170】実施例72 N−{4−[[2−(4−エトキシ−3,5−ジメトキ
シフェニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾ
リル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化
合物55) 融点: 99-100℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: 0.3 水和物として C31H31N3O5S ・0.3H2O 計算値 (%): C 66.13, H 5.66, N 7.46 実測値 (%): C 66.22, H 5.63, N 7.41 FABMS (m/z): 558 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.64 (1H, s), 7.68 (1H, s), 7.4
5 (3H, m), 7.36 (2H, m), 7.30 (5H, m), 7.01 (1H, b
t, J = 5.4), 6.51 (1H, s), 6.41 (2H, s), 6.04 (2H,
q, J = 6.9), 3.79 (6H, s), 3.63 (2H, ABq, J = 6.
9, 13.9), 2.81 (2H, t, J = 6.9), 1.36 (3H, t, J =
6.9).
【0171】実施例73 N−{4−[[2−(3−メトキシ−4−プロポキシフ
ェニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合
物56) 融点: 144-146 ℃ (エタノール) 元素分析: C31H31N3O4S 計算値 (%): C 68.74, H 5.77, N 7.76 実測値 (%): C 68.83, H 5.77, N 7.76 FABMS (m/z): 542 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.44 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.4
5 (3H, m), 7.38 (2H, m), 7.32 (5H, m), 6.98 (1H, b
t, J = 5.9), 6.83 (1H, d, J = 8.9), 6.73 (2H, m),
6.52 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.9), 3.81 (3H, s),
3.62 (2H, ABq,J = 6.9, 13.4), 2.80 (2H, t, J = 6.
9), 1.86 (2H, m), 1.04 (3H, t, J = 7.4).
【0172】実施例74 N−{4−[[2−(4−メトキシ−3−プロポキシフ
ェニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合
物57) 融点: 137-140 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C31H31N3O4S 計算値 (%): C 68.74, H 5.77, N 7.76 実測値 (%): C 68.42, H 5.91, N 7.82 FABMS (m/z): 542 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.59 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.4
4 (3H, m), 7.38 (2H, m), 7.31 (5H, m), 6.80 (1H, b
t, J = 5.9), 6.83 (1H, d, J = 8.6), 6.72 (2H, m),
6.52 (1H, s), 3.91 (2H, t, J = 6.9), 3.86 (3H, s),
3.61 (2H, ABq,J = 6.9, 13.5), 2.79 (2H, t, J = 6.
9), 1.83 (2H, m), 1.00 (3H, t, J = 7.3).
【0173】実施例75 N−{4−[[2−(3,4−ジイソプロポキシフェニ
ル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−
3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物5
9) 融点: 132-132.3 ℃ (ジイソプロピルエーテル) 元素分析: C33H35N3O4S 計算値 (%): C 69.57, H 6.19, N 7.38 実測値 (%): C 69.36, H 6.26, N 7.48 FABMS (m/z): 570 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.78 (1H, bs), 7.66 (1H, s), 7.
46 (3H, m), 7.37 (2H,m), 7.30 (5H, m), 6.99 (1H, b
t, J = 5.9), 6.83 (1H, d, J = 7.9), 6.75 (2H, m),
6.52 (1H, s), 4.43 (2H, m), 3.60 (2H, ABq, J = 6.
9, 13.4), 2.77 (2H, t, J = 6.9), 1.32 (6H, d, J =
11.4), 1.29 (6H, d, J = 11.4).
【0174】実施例76 N−{4−[[2−(3,4−ジブトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3
−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合物60) 融点: 177.5-178 ℃ (エタノール) 元素分析: C35H39N3O4S 計算値 (%): C 70.32, H 6.58, N 7.03 実測値 (%): C 70.15, H 6.62, N 7.08 FABMS (m/z): 598 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.62 (1H, bs), 7.66 (1H, s), 7.
45 (3H, m), 7.37 (2H,m), 7.31 (5H, m), 6.98 (1H, b
t, J = 5.9), 6.83 (1H, d, J = 7.9), 6.72 (2H, m),
6.52 (1H, s), 3.99 (2H, t, J = 6.6), 3.93 (2H, t,
J = 6.6), 3.61(2H, ABq, J = 6.6, 13.2), 2.78 (2H,
t, J = 6.9), 1.75 (4H, m), 1.48 (4H,m), 0.96 (3H,
t, J = 7.6), 0.95 (3H, t, J = 7.6).
【0175】実施例77 N−{4−[[2−[3,4−ビス(2−メチルプロポ
キシ)フェニル]エチルアミノ]カルボニル]−2−チ
アゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド
(化合物61) 融点: 192-196 ℃ (エタノール) 元素分析: C35H39N3O4S 計算値 (%): C 70.32, H 6.58, N 7.03 実測値 (%): C 70.61, H 6.75, N 7.10 FABMS (m/z): 598 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.65 (1H, bs), 7.67 (1H, s), 7.
45 (3H, m), 7.35 (2H,m), 7.29 (5H, m), 6.98 (1H, b
t, J = 5.9), 6.82 (1H, d, J = 8.4), 6.70 (2H, m),
6.52 (1H, s), 3.74 (2H, d, J = 6.4), 3.69 (2H, d,
J = 6.4), 3.60(2H, ABq, J = 6.9, 13.4), 2.77 (2H,
t, J = 6.9), 2.10 (2H, m), 1.03 (6H,d, J = 6.4),
1.01 (6H, d, J = 6.4).
【0176】実施例78 N−{4−[[2−[3,4−ビス(2−プロピニルオ
キシ)フェニル]エチルアミノ]カルボニル]−2−チ
アゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド
(化合物62) 融点: 136-138 ℃ (エタノール) 元素分析: C33H27N3O4S 計算値 (%): C 70.57, H 4.85, N 7.48 実測値 (%): C 70.57, H 4.80, N 7.46 FABMS (m/z): 562 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 8.60 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.4
6 (3H, m), 7.36 (2H, m), 7.32 (5H, m), 7.02 (1H,
d, J = 8.3), 7.00 (1H, bt, J = 5.9), 6.89 (1H, d,
J = 1.7), 6.82 (1H, dd, J = 2.0, 8.3), 6.52 (1H,
s), 4.75 (2H, d, J= 2.3), 4.71 (2H, d, J = 2.3),
3.62 (2H, ABq, J = 6.9, 13.2), 2.82 (2H,t, J = 6.
9), 2.51 (1H, t, J = 2.3), 2.43 (1H, t, J = 2.3).
【0177】実施例79 N−{4−[[2−[3,4−ビス(tert−ブトキ
シカルボニルメチルオキシ)フェニル]エチルアミノ]
カルボニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル
−2−プロペンアミド(化合物63) 融点: 109-110 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: C39H43N3O8S 計算値 (%): C 65.62, H 6.07, N 5.89 実測値 (%): C 65.66, H 5.97, N 5.86 FABMS (m/z): 714 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.25 (1H, s), 7.65 (1H, s), 7.4
4 (3H, m), 7.36 (2H, m), 7.28 (5H, m), 7.02 (1H, b
t, J = 5.6), 6.83 (1H, d, J = 8.3), 6.77 (1H, dd,
J = 1.0, 9.2), 6.71 (1H, bs), 6.56 (1H, s), 4.60
(2H, s), 4.59 (2H, s), 3.59 (2H, ABq, J = 6.6, 12.
9), 2.78 (2H, t, J = 6.6), 1.46 (9H, s), 1.45 (9H,
s).
【0178】実施例80 N−{4−[[2−[3,4−ビス(カルボキシメチル
オキシ)フェニル]エチルアミノ]カルボニル]−2−
チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミ
ド・2ナトリウム塩(化合物64) 実施例79で得られた化合物63, 1.0 g (1.4 mmol)を
塩化メチレン25 mL に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢
酸 (TFA) 25 mLを加え、室温で2 時間攪拌した。溶媒を
減圧下留去後、残渣に水を加え、析出した結晶を濾取す
ることにより、N−{4−[[2−[3,4−ビス(カ
ルボキシメチルオキシ)フェニル]エチルアミノ]カル
ボニル]−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2
−プロペンアミド826 mg (粗収率98.1%)を得た。得られ
たジカルボン酸750 mg (1.05 mmol)をメタノール25 mL
に溶解し、氷冷下、ナトリウムメトキシド (28% メタノ
ール溶液)0.42 g を滴下した。析出した結晶を濾取する
ことにより、化合物64,540 mg (67.2%)を淡黄色結晶
物として得た。
【0179】融点: 297-297.5 ℃ (分解: メタノール) 元素分析: 0.5 水和物として C31H25N3O8SNa2・0.5H2O 計算値 (%): C 56.88, H 4.00, N 6.42 実測値 (%): C 56.83, H 3.88, N 6.27 FABMS (m/z): 645 (M+)1 H NMR (遊離酸: DMSO-d6) δ 12.94 (2H, bs), 12.38
(1H, s), 7.83 (1H, bt, J = 5.6), 7.72 (1H, s), 7.
40 (6H, m), 7.27 (2H, m), 7.18 (2H, m), 6.80(3H,
m), 6.77 (1H, s), 4.67 (2H, s), 4.65 (2H, s), 3.47
(2H, m), 2.74 (2H, t, J = 6.6), 1.46 (9H, s), 1.
45 (9H, s).
【0180】実施例81 Nα−(3,3−ジフェニル−2−プロペノイル)−N
−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]グリ
シンアミド(化合物77) (1)N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン
2.0 g (11.42 mmol)のテトラヒドロフラン100 mL溶液に
トリエチルアミン3.18 mL (22.82 mmol)を加え、氷冷
下、クロロギ酸エチル1.09 mL (11.40 mmol)を滴下し、
1 時間攪拌した。次いで、3,4−ジメトキシフェネチ
ルアミン1.93 mL (11.44 mmol)を滴下し、さらに1.5 時
間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残渣に塩化メチレ
ンを加え、2N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製することによ
り、Nα−(tert−ブトキシカルボニル)−N−
[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]グリシ
ンアミド3.28 g (85.0%)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 6.80 (1H, d, J = 6.9), 6.73 (1
H, dd, J = 2.0, 6.4), 6.71 (1H, s), 6.13 (1H, bs),
5.08 (1H, bs), 3.88 (3H, s), 3.86 (3H, s), 3.75
(2H, d, J = 5.9), 3.52 (2H, ABq, J = 6.9, 12.9),
2.77 (2H, t, J = 6.9), 1.43 (9H, s).
【0181】(2)(1)で得られた化合物3.28 g (9.
69 mmol)を塩化メチレン50 mL に溶解し、氷冷下、TFA
50 mL を加え、室温で2.5 時間攪拌した。反応液を減圧
下濃縮後、残渣に氷水を加え、10 N水酸化ナトリウムで
pHを12とした。塩化メチレンで抽出後、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去す
ることにより、N−[2−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)エチル]グリシンアミド1.75 g (75.8%)を黄色油状
物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.30 (1H, bs), 6.82 (1H, d, J =
6.4), 6.75 (1H, dd, J= 2.0, 6.4), 6.74 (1H, s),
3.88 (3H, s), 3.87 (3H, s), 3.53 (2H, ABq, J= 6.9,
13.4), 3.33 (2H, s), 2.79 (2H, t, J = 6.9), 1.27
(2H, bs).
【0182】(3)3,3−ジフェニルアクリル酸0.94
g (4.19 mmol)を塩化メチレン20 mLに溶解し、ピリジ
ン0.68 mL (8.41 mmol) を加えた。氷冷下、塩化チオニ
ル0.92mL (12.61 mmol)を滴下し、2 時間攪拌した。反
応液を減圧下濃縮し、トルエンで2 回共沸した。残渣を
塩化メチレン30 mL に溶解し、これを、(2)で得られ
たアミン1.0 g (4.2 mmol)、トリエチルアミン2.92 mL
(20.95 mmol)およびジメチルアミノピリジン適当量の塩
化メチレン20 mL 溶液に、氷冷下滴下した。反応混合物
を室温で一晩攪拌後、2 N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩
水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=97:3)で精製し、
得られた粗結晶を酢酸エチルでトリチュレーションする
ことにより、化合物77, 1.31 g (70.4%)を白色結晶物
として得た。
【0183】融点: 122-123 ℃ (酢酸エチル) 元素分析: C27H28N2O4 計算値 (%): C 72.95, H 6.35, N 6.30 実測値 (%): C 72.61, H 6.65, N 6.21 FABMS (m/z): 445 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 7.1-7.5 (10H, m), 6.80 (1H, d,
J = 8.4), 6.70 (2H, m), 6.38 (1H, s), 5.97 (1H, b
t, J = 3.6), 5.86 (1H, bt, J = 3.2), 3.87 (3H, s),
3.82 (3H, s), 3.73 (2H, d, J = 5.4), 3.39 (2H, AB
q, J = 6.9, 13.4), 2.70 (2H, t, J = 6.9). 以下の実施例82〜85では、対応するtert−ブト
キシカルボニルアミノ酸を用い、実施例81とほぼ同様
の方法により目的化合物を得た。
【0184】実施例82 Nα−(3,3−ジフェニル−2−プロペノイル)−N
−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−β
−アラニンアミド(化合物78) 融点: 111-112 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: C28H30N2O4 計算値 (%): C 73.34, H 6.59, N 6.11 実測値 (%): C 73.30, H 6.57, N 6.08 FABMS (m/z): 459 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 7.35 (6H, m), 7.25 (4H, m), 6.8
0 (1H, d, J = 6.4), 6.72 (1H, dd, J = 2.0, 6.4),
6.70 (1H, s), 6.33 (1H, s), 5.92 (1H, bt, J =5.9),
5.72 (1H, bt, J = 5.4), 3.87 (3H, s), 3.85 (3H,
s), 3.43 (2H, ABq, J = 6.9, 12.9), 3.37 (2H, ABq,
J = 5.9, 11.9), 2.73 (2H, t, J = 6.9),2.14 (2H, t,
J = 5.9).
【0185】実施例83 (±)−Nα−(3,3−ジフェニル−2−プロペノイ
ル)−N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチ
ル]フェニルアラニンアミド(化合物79) 融点: 121-122 ℃ (エタノール) 元素分析: C34H34N2O4 計算値 (%): C 76.38, H 6.41, N 5.24 実測値 (%): C 76.26, H 6.46, N 5.26 FABMS (m/z): 535 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 7.31 (5H, m), 7.24 (6H, m), 7.1
4 (2H, m), 7.04 (2H, m), 6.75 (1H, d, J = 7.9), 6.
60 (1H, d, J = 1.7), 6.53 (1H, dd, J = 1.7,7.9),
6.34 (1H, s), 5.74 (1H, bd, J = 7.9), 5.53 (1H, b
t, J = 5.9), 4.48(1H, dd, J = 7.9, 14.2), 3.84 (3
H, s), 3.82 (3H, s), 3.36 (1H, m), 3.24(1H, m), 2.
81 (1H, dd, J = 5.9, 13.9), 2.70 (1H, dd, J = 8.3,
13.5), 2.54 (2H, m).
【0186】実施例84 (±)−Nα−(3,3−ジフェニル−2−プロペノイ
ル)−N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチ
ル]ロイシンアミド(化合物80) 融点: 125-126 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル/ヘキサン) 元素分析: C31H36N2O4 計算値 (%): C 74.37, H 7.25, N 5.60 実測値 (%): C 74.47, H 7.41, N 5.62 FABMS (m/z): 501 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 7.40 (3H, m), 7.32 (3H, m), 7.2
0 (4H, m), 6.79 (1H, d, J = 5.4), 6.72 (1H, dd, J
= 1.5, 5.4), 6.70 (1H, s), 6.07 (1H, bt, J =5.0),
5.43 (1H, bd, J = 7.9), 4.20 (1H, dt, J = 8.4, 5.
9), 3.87 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.47 (1H, m), 3.37
(1H, m), 2.72 (2H, t, J = 6.9), 1.41(1H, m), 1.20
(1H, m), 1.08 (1H, m), 0.78 (3H, d, J = 5.9), 0.7
7 (3H, d,J = 6.4).
【0187】実施例85 (±)−Nα−(3,3−ジフェニル−2−プロペノイ
ル)−N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチ
ル]グルタミン(化合物81) 融点: 156-158 ℃ (酢酸エチル/ジイソプロピルエーテ
ル) 元素分析: C30H33N3O5 計算値 (%): C 69.88, H 6.45, N 8.15 実測値 (%): C 69.62, H 6.82, N 8.01 FABMS (m/z): 516 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 7.37 (3H, m), 7.31 (3H, m), 7.2
6 (4H, m), 6.78 (1H, d, J = 4.5), 6.70 (3H, m), 6.
46 (1H, bd, J = 7.4), 6.37 (1H, s), 6.07 (1H, bs),
5.50 (1H, bs), 4.30 (1H, m), 3.86 (3H, s), 3.83
(3H, s), 3.40 (2H, m), 2.70 (2H, t, J = 6.9), 2.04
(2H, m), 1.81 (1H, m), 1.63 (1H, m).
【0188】実施例86 N−{4−[[2−[3,4−ビス(ジメチルアミノ)
フェニル]エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリ
ル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド・2塩
酸塩(化合物67) 参考例7で得られる2−[3,4−ビス(ジメチルアミ
ノ)フェニル]エチルアミンをジメチルホルムアミド65
ml に溶解し、参考例1で得られる2−[(3,3−ジ
フェニル−2−プロペノイル)アミノ]チアゾール−4
−カルボン酸2.23 g (6.36 mmol)、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール・水和物 (HOBt・ H2O) 1.72 g (12.72 m
mol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド・塩酸塩 (WSC ・ HCl) 1.46 g
(7.63 mmol) を加え、室温で2.5 時間撹拌した。反応混
合物をクロロホルムで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧下留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することに
より、化合物67, 1.91 g (56%)を無色結晶として得
た。
【0189】 融点: 147-152 ℃ (2 塩酸塩: 酢酸エチル) 元素分析: 2 塩酸塩・2水和物として C31H35Cl2N5O2S・2
HCl ・2H2O 計算値 (%): C 57.40, H 6.06, N 10.80 実測値 (%): C 57.48, H 6.26, N 10.57 FABMS (m/z): 540 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 8.86 (1H, s), 7.67 (1
H, s), 7.2-7.5 (10H, m), 7.06 (1H, t, J = 6.0), 6.
83 (1H, d, J = 7.7), 6.73 (1H, d, J = 7.7),6.71 (1
H, s), 6.54 (1H, s), 2.77 (6H, s), 2.76 (6H, s),
2.7-2.8 (1H, m).以下の実施例87〜89では、参考例
1で得られる2−[(3,3−ジフェニル−2−プロペ
ノイル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸および参
考例7に記載した方法に準じて得られるフェニルエチル
アミン誘導体を用い、実施例86とほぼ同様の方法によ
り目的化合物を得た。
【0190】実施例87 N−{4−[[2−(3−ジメチルアミノ−4−メトキ
シフェニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾ
リル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド・塩
酸塩(化合物65) 融点: 145-148 ℃ (塩酸塩: 酢酸エチル) 元素分析: 1 塩酸塩・2.4水和物として C30H31ClN4O3S
・ HCl ・2.4H2O 計算値 (%): C 59.43, H 5.95, N 9.24 実測値 (%): C 59.48, H 5.48, N 9.16 FABMS (m/z): 527 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 9.00 (1H, s), 7.70 (1
H, s), 7.2-7.5 (10H, m), 7.02 (1H, t, J = 6.1), 6.
80 (1H, bs), 6.79 (1H, bd, J = 8.3), 6.79 (1H, d,
J = 8.3), 6.53 (1H, s), 3.87 (3H, s), 3.61 (2H, d
t, J = 6.0, 6.1),2.80 (2H, t, J = 6.0), 2.75 (6H,
s).
【0191】実施例88 N−{4−[[2−(4−ジメチルアミノ−3−メトキ
シフェニル)エチルアミノ]カルボニル]−2−チアゾ
リル}−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド・塩
酸塩(化合物66) 融点: 138-143 ℃ (塩酸塩: 酢酸エチル) 元素分析: 1 塩酸塩・1.5水和物として C30H31ClN4O3S
・ HCl ・1.5H2O 計算値 (%): C 61.06, H 5.81, N 9.49 実測値 (%): C 61.05, H 5.98, N 9.39 FABMS (m/z): 527 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 9.52 (1H, s), 7.67 (1
H, s), 7.2-7.5 (10H, m), 7.05 (1H, t, J = 6.1), 6.
88 (1H, d, J = 7.8), 6.75 (1H, dd, J = 2.0,7.8),
6.69 (1H, d, J = 2.0), 6.51 (1H, s), 3.79 (3H, s),
3.63 (2H, dt, J= 6.9, 6.9), 2.81 (2H, t, J = 7.
0), 2.76 (6H, s).
【0192】実施例89 N−{4−[[2−[3,5−ビス(ジメチルアミノ)
−4−メトキシフェニル]エチルアミノ]カルボニル]
−2−チアゾリル}−3,3−ジフェニル−2−プロペ
ンアミド・2塩酸塩(化合物68) 融点: 168-172 ℃ (2 塩酸塩: 酢酸エチル) 元素分析: 2 塩酸塩・3.6水和物として C32H35ClN5O3S
・2HCl ・3.6H2O 計算値 (%): C 53.54, H 6.41, N 10.07 実測値 (%): C 53.64, H 6.27, N 9.60 EI-MS (m/z): 569 (M + )1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 8.89 (1H, s), 7.68 (1
H, s), 7.3-7.5 (10H, m), 7.07 (1H, t, J = 5.9), 6.
54 (1H, s), 6.42 (2H, s), 3.80 (3H, s), 3.60(2H, d
t, J = 5.9, 6.0), 2.78 (12H, s), 2.7-2.8 (2H, m).
【0193】実施例90 N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−
2−[N−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)ア
ミノ]チアゾール−4−カルボキサミド・塩酸塩(化合
物82) (1)2−アミノチアゾール−4−カルボン酸エチル5.
0 g (29.04 mmol)を塩化メチレン80 mL に懸濁し、4−
ジメチルアミノピリジン (DMAP) 355 mg (2.91 mmol)を
加えた。氷冷下、ジ(tert−ブチル)ジカーボネー
ト6.3 mL (29.44mmol) の塩化メチレン10 mL 溶液を滴
下し、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残
渣にエーテルを加え、1 M 硫酸水素カリウム、飽和重曹
水、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)で精
製し、得られた粗結晶をヘキサンでトリチュレーション
することにより、2−(tert−ブトキシカルボニル
アミノ)チアゾール−4−カルボン酸エチル5.86 g (7
4.1%)を白色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 8.74 (1H, bs), 7.79 (1H, s), 4.
38 (2H, q), 1.53 (9H,s), 1.38 (3H, t).
【0194】(2)(1)で得られた化合物4.28 g (1
5.72 mmol) 、3,3−ジフェニル−2−プロペン−1
−オール3.3 g (15.69 mmol)およびトリフェニルホスフ
ィン6.17g (23.52 mmol) のテトラヒドロフラン100 mL
溶液に、ジエチルアゾジカルボキシレート (DEAD) 5.27
mL (23.50 mmol)のテトラヒドロフラン20 mL 溶液を滴
下し、室温で2 時間攪拌した。減圧下濃縮後、残渣にエ
ーテルを加え、1 M 硫酸水素カリウム、飽和重曹水、飽
和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去後、残渣にエタノールを加え、析出した
固体を濾取することにより、2−[N−(tert−ブ
トキシカルボニル)−N−(3,3−ジフェニル−2−
プロペニル)アミノ]チアゾール−4−カルボン酸エチ
ル4.28 gを得た。母液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:
7)で精製することにより、上記化合物1.01 g (先の結
晶と合わせて5.29 g: 79.8%)を得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.80 (1H, s), 7.1-7.5 (10H, m),
6.04 (1H, t, J = 5.9), 4.92 (2H, d, J = 5.9), 4.3
7 (2H, q), 1.46 (9H, s), 1.39 (3H, t).
【0195】(3)(2)で得られた化合物1.0 g (2.1
5 mmol) をメタノール20 mL に懸濁し、水酸化ナトリウ
ム0.26 g (6.5 mmol) の水2 mL溶液を加え、1 時間加熱
還流した。反応液を濃縮後、残渣を氷水に溶解し、これ
に4 N 塩酸を加え、pHを2.4 とした。析出した結晶を濾
取し、水洗、乾燥することにより、2−[N−(ter
t−ブトキシカルボニル)−N−(3,3−ジフェニル
−2−プロペニル)アミノ]チアゾール−4−カルボン
酸909 mg (96.7%)を白色結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.87 (1H, s), 7.41 (3H, m), 7.2
5 (5H, m), 7.17 (2H, m), 6.04 (1H, t, J = 6.4), 4.
85 (2H, d, J = 5.9), 1.52 (9H, s).
【0196】(4)(3)で得られた化合物854 mg (1.
96 mmol)のテトラヒドロフラン 15 mL溶液にトリエチル
アミン0.82 mL (5.88 mmol) を加え、氷冷下、クロロギ
酸エチル0.19 mL (1.99 mmol) を滴下し、0.5 時間攪拌
した。次いで、3,4−ジメトキシフェネチルアミン0.
34 mL (2.02 mmol) を滴下し、室温で一晩攪拌した。反
応液を減圧下濃縮後、残渣に塩化メチレンを加え、1 N
塩酸、1 N 水酸化ナトリウム、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去後、
残渣に塩化メチレン10 mL を加え、氷冷下、TFA 15 mL
を加え、室温で5時間攪拌した。溶媒を減圧下留去後、
残渣に氷水を加え、10 N水酸化ナトリウムでpHを12.9と
した。析出した油状物を塩化メチレンで抽出し、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製することによ
り、化合物82(遊離塩基)800 mg (81.9%)を淡褐色泡
状物として得た。このうち721 mg (1.44 mmol)をアセト
ン20 mL およびエーテル10 mL の混合溶媒に溶解し、8.
69 M 塩酸/エタノール0.2 mLを滴下した。析出した結
晶を濾取することにより、化合物82の塩酸塩620 mg
(80.1%)を得た。
【0197】融点: 144-152 ℃ (塩酸塩: アセトン/ジ
エチルエーテル) 元素分析: 1 塩酸塩として C29H29N3O3S ・ HCl 計算値 (%): C 64.97, H 5.64, N 7.84 実測値 (%): C 64.78, H 5.70, N 7.74 FABMS (m/z): 500 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 7.43 (2H, m), 7.42 (1
H, s), 7.1-7.3 (8H, m), 6.76 (3H, m), 6.13 (1H, t,
J = 6.6), 5.34 (1H, bt, J = 5.6), 3.97 (1H,dd, J
= 5.9, 6.6), 3.83 (6H, s), 3.61 (1H, ABq, J = 5.6,
7.3), 2.82 (2H, t, J = 7.3).
【0198】実施例91 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]メチル]−2−チアゾリル}−3,3−ジ
フェニル−2−プロペンアミド・塩酸塩(化合物83) (1)参考例1(1)で得られたN−(4−エトキシカ
ルボニル−2−チアゾリル)−3,3−ジフェニル−2
−プロペンアミド1.43 g (3.78 mmol)をテトラヒドロフ
ラン50 mL に懸濁させ、氷冷下、水素化リチウムアルミ
ニウム190 mg (5.01 mmol)を徐々に加え、反応混合物を
室温で一晩攪拌した。再度氷冷後、水0.4mL、10N 水酸
化ナトリウム0.2 mL、次いで水1 mLをゆっくりと加え、
1 時間攪拌した。セライトで濾過後、濾液を減圧下濃縮
し、トルエンで2 回共沸した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=3
0:1)で精製し、得られた粗結晶をエタノールから再
結晶することにより、N−(4−ヒドロキシメチル−2
−チアゾリル)−3,3−ジフェニル−2−プロペンア
ミド598 mg (47.0%)を淡黄色結晶物として得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.13 (1H, bs), 7.38 (6H, m),
7.28 (2H, m), 7.17 (2H, m), 6.85 (1H, s), 6.73 (1
H, s), 4.46 (2H, s).
【0199】(2)(1)で得られた化合物1.11 g (3.
30 mmol)をクロロホルム140 mLに溶解し、活性二酸化マ
ンガン5.73 g (65.91 mmol) を加え、1 時間加熱還流し
た。反応混合物をセライトで濾過後、濾液を減圧下濃縮
した。得られた粗結晶をイソプロパノールから再結晶す
ることにより、N−(4−ホルミル−2−チアゾリル)
−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド420 mg (3
8.2%)を淡黄色結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3: 40 ℃で測定) δ 9.78 (1H, s), 9.38
(1H, bs), 7.77 (1H, s), 7.2-7.6 (10H, m).
【0200】(3)(2)で得られた化合物364 mg (1.
09 mmol)および3,4−ジメトキシフェネチルアミン・
0.5フマル酸塩260 mg (1.09 mmol)をメタノール50 m
L に溶解し、トリエチルアミン0.5 mL (3.59 mmol)を加
え、室温で一晩攪拌した。反応液を氷冷後、水素化ホウ
素ナトリウム85 mg (2.25 mmol) を加え、さらに2 時間
攪拌した。反応混合物にアセトンを適当量加え、溶媒を
留去した。残渣に塩化メチレンを加え、飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留
去した。残渣をエタノール50 mL に溶解し、8.69 M 塩
酸/エタノール0.15 mL を加え、析出した白色結晶を濾
取することにより、化合物83, 429 mg (73.7%)を得
た。
【0201】 融点: 209-211 ℃ (塩酸塩: エタノール) 元素分析: 1 塩酸塩として C29H29N3O3S ・ HCl 計算値 (%): C 64.97, H 5.64, N 7.84 実測値 (%): C 64.73, H 5.92, N 7.63 FABMS (m/z): 500 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 7.2-7.5 (10H, m), 6.7
8 (1H, d, J = 8.6), 6.70 (2H, m), 6.66 (1H, s), 6.
51 (1H, s), 3.84 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.78(1H,
d, J = 13.2), 3.73 (1H, d, J = 10.6), 2.99 (1H,
m), 2.84 (2H, m),2.77 (2H, m).
【0202】実施例92 2−[N−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)ア
ミノ]−4−{[N−[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチル]アミノ]メチル}チアゾール・2塩酸塩
(化合物84) (1)実施例90(2)で得られた2−[N−(ter
t−ブトキシカルボニル)−N−(3,3−ジフェニル
−2−プロペニル)アミノ]チアゾール−4−カルボン
酸エチル3.5 g (7.53 mmol) をテトラヒドロフラン100
mLに溶解し、内温が-25 ℃になるまで冷却後、水素化リ
チウムアルミニウム572 mg (15.07 mmol)を3.5 時間か
けて加えた。全量添加後、反応混合物を-25 ℃でさらに
1 時間攪拌した。次いで、水1.2 mL、10N 水酸化ナトリ
ウム0.6 mLおよび水3 mLをゆっくりと加え、不溶物をセ
ライトで濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣に酢酸エ
チルを加え、飽和食塩水で洗浄し、溶媒を減圧下留去す
ることにより、2−[N−(tert−ブトキシカルボ
ニル)−N−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)
アミノ]−4−(ヒドロキシメチル)チアゾール2.93 g
(92.1%)を白色泡状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.37 (4H, m), 7.23 (6H, m), 6.7
2 (1H, s), 6.06 (1H, t, J = 6.3), 4.84 (2H, d, J =
6.3), 4.55 (2H, d, J = 0.7), 2.70 (1H, bs),1.47
(9H, s).
【0203】(2)(1)で得られた化合物2.93 g (6.
93 mmol)に塩化メチレン50 mL を加え、氷冷下、TFA 50
mL を加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下留去
後、残渣に氷水を加え、10 N水酸化ナトリウムでpHを1
2.5とした。析出した油状物を塩化メチレンで抽出後、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精
製し、得られた粗結晶をイソプロピルエーテルでトリチ
ュレーションすることにより、2−[N−(3,3−ジ
フェニル−2−プロペニル)アミノ]−4−(ヒドロキ
シメチル)チアゾール1.65 g (67.9%)を淡黄色結晶とし
て得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.1-7.4 (10H, m), 6.33 (1H, s),
6.14 (1H, t, J = 6.9), 5.53 (1H, bs), 4.50 (2H,
s), 3.92 (2H, d, J = 6.9), 2.63 (1H, bs).
【0204】(3)(2)で得られた化合物1.57 g (4.
87 mmol)をクロロホルム130 mLに溶解し、活性二酸化マ
ンガン8.5 g (97.77 mmol)を加え、室温で5.5 時間攪拌
した。反応混合物をセライトで濾過後、濾液を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧下留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=30:1)で精製
し、得られた粗結晶をメタノールでトリチュレーション
することにより、2−[N−(3,3−ジフェニル−2
−プロペニル)アミノ]−4−ホルミルチアゾール0.86
g (55.1%)をオレンジ色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 9.65 (1H, s), 7.39 (2H, m), 7.3
7 (1H, s), 7.27 (8H, m), 6.27 (1H, bs), 6.14 (1H,
t, J = 6.6), 4.07 (2H, t, J = 5.9).
【0205】(4)(3)で得られた化合物839 mg (2.
62 mmol)および3,4−ジメトキシフェネチルアミン・
0.5フマル酸塩627 mg (2.62 mmol)をメタノール30 m
L に溶解し、トリエチルアミン1.1 mL (7.89 mmol)を加
え、室温で一晩攪拌した。反応液を氷冷後、水素化ホウ
素ナトリウム200 mg (5.29 mmol)を加え、さらに2 時間
攪拌した。反応混合物にアセトンを適当量加え、溶媒を
留去した。残渣に塩化メチレンを加え、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製した。
得られた淡黄色泡状化合物 (遊離塩基 1.0 g: 81.8%)を
エタノール30 mL に溶解し、8.69 M 塩酸/エタノール
0.5 mLを加え、析出した白色結晶を濾取することによ
り、化合物84の2塩酸塩971 mg (71.0%)を得た。
【0206】 融点: 183-186 ℃ (2 塩酸塩: エタノール) 元素分析: 2 塩酸塩として C29H31N3O2S ・2HCl 計算値 (%): C 62.36, H 5.95, N 7.52 実測値 (%): C 62.25, H 6.12, N 7.40 FABMS (m/z): 486 (M + +1)1 H NMR (遊離塩基: CDCl3) δ 7.36 (3H, m), 7.25 (7
H, m), 6.73 (3H, m), 6.22 (1H, s), 6.15 (1H, t, J
= 6.6), 5.42 (1H, bs), 3.92 (2H, d, J = 6.6), 3.84
(3H, s), 3.83 (3H, s), 3.67 (2H, s), 2.88 (2H, d
d, J = 6.9, 5.9),2.77 (2H, dd, J = 6.9, 5.9), 1.95
(1H, bs).
【0207】実施例93 1−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−3−
(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)尿素(化合物
87) (1)3,3−ジフェニルアクリル酸3.0 g (13.38 mmo
l)およびトリエチルアミン5.6 mL (40.18 mmol) のトル
エン90 mL 溶液に、アルゴン雰囲気下、ジフェニルホス
ホリルアジド (DPPA) 4.56 mL (20.07 mmol)を滴下し、
室温で1 時間攪拌した。次いで、90℃で45分間攪拌後、
DMAP 160 mg (1.31 mmol) および2−アミノチアゾール
−4−カルボン酸エチル2.8 g (16.26 mmol)を加えた。
さらに6.5時間攪拌後、反応液を約50 mL まで濃縮し、
析出した結晶を濾取することにより、淡褐色の1−(4
−エトキシカルボニル−2−チアゾリル)−3−(3,
3−ジフェニル−2−プロペニル)尿素を、1,3−ビ
ス(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)尿素との混
合物として得た (合わせて3.36 g) 。該混合物にメタノ
ール150 mLおよび水酸化ナトリウム1.6 g (40 mmol) の
水 50 mL溶液を加え、4 時間加熱還流した。不溶物は
1,3−ビス(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)
尿素であり、濾取、乾燥することにより、210 mgの淡褐
色結晶として得た。一方、濾液を濃縮後、残渣を氷水に
溶解し、これに4 N 塩酸を加え、pHを2.4とした。析出
した白色結晶を濾取することにより、2−[3−(3,
3−ジフェニル−2−プロペニル)ウレイド]チアゾー
ル−4−カルボン酸2.93 g (3,3−ジフェニルアクリ
ル酸から59.9%)を得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.67 (1H, bs), 11.02 (1H, b
s), 8.25 (1H, bd, J = 11.2), 7.85 (1H, s), 7.35-7.
55 (3H, m), 7.1-7.3 (8H, m).
【0208】(2)(1)で得られた化合物1.5 g (4.1
0 mmol) をジメチルホルムアミド15 mL に溶解し、3,
4−ジメトキシフェネチルアミン0.69 mL (4.09 mmol)
、HOBt・ H2O 1.26 g (8.23 mmol)、次いでWSC ・ HCl 9
40 mg (4.90 mmol)を加え、室温で1 時間攪拌した。反
応液を濃縮後、残渣に塩化メチレンを加え、2 N 塩酸、
飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン
=1:1)で精製し、得られた粗結晶を酢酸エチル/イ
ソプロピルエーテルでトリチュレーションすることによ
り、化合物87, 1.71 g (63.1%)を白色結晶物として得
た。
【0209】融点: 228-232 ℃ (酢酸エチル/ジイソプ
ロピルエーテル) 元素分析: C29H28N4O4S 計算値 (%): C 65.89, H 5.34, N 10.60 実測値 (%): C 65.72, H 5.40, N 10.77 FABMS (m/z): 529 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 9.92 (1H, bs), 8.01 (1H, bd, J
= 9.9), 7.48 (1H, s),7.38 (1H, d, J = 10.9), 7.0-
7.3 (10H, m), 6.91 (1H, bs), 6.63 (2H, s), 6.58 (1
H, s), 3.70 (3H, s), 3.38 (3H, s), 3.35 (2H, ABq,
J = 6.6, 12.9),2.66 (2H, t, J = 6.6).
【0210】実施例94 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミノ]カルボニル]−2−チアゾリル}−N−メ
チル−3,3−ジフェニル−2−プロペンアミド(化合
物89) (1)2−メチルアミノチアゾール−4−カルボン酸エ
チル5.65 g (30.34 mmol) およびDMAP 0.37 g (3.03 mm
ol) を塩化メチレン100 mLに溶解し、氷冷下、ジ(te
rt−ブチル)ジカーボネート10.6 g (48.57 mmol) を
加え、室温で6 時間攪拌した。反応混合物を1 M 硫酸水
素カリウム水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去後、得られた粗結晶をヘキサンでトリチュレーション
することにより、2−[N−(tert−ブトキシカル
ボニル)−N−メチルアミノ]チアゾール−4−カルボ
ン酸エチル5.32 g (61%)を白色結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.79 (1H, s), 4.38 (2H, q), 3.6
2 (3H, s), 1.59 (9H, s), 1.39 (3H, t).
【0211】(2)(1)で得られた化合物5.32 g (1
8.58 mmol) をメタノール100 mLに溶解し、水酸化ナト
リウム3.7 g (92.5 mmol) の水30 mL 溶液を加え、室温
で2 時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を氷水に溶解
し、これに4 N 塩酸を加え、pHを2.0 とした。析出した
結晶を濾取し、水洗、乾燥することにより、2−[N−
(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミ
ノ]チアゾール−4−カルボン酸4.44 g (93%)を白色結
晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 9.43 (1H, bs), 7.93 (1H, s), 3.
60 (3H, s), 1.59 (9H,s).
【0212】(3)(2)で得られた化合物4.3 g (16.
65 mmol)をジメチルホルムアミド50 mL に溶解し、3,
4−ジメトキシフェネチルアミン3.37 mL (19.97 mmo
l)、 HOBt ・ H2O 5.1 g (33.3 mmol) 、次いでWSC ・ HC
l 3.2 g (16.7 mmol) を加え、室温で0.5 時間攪拌し
た。反応液を濃縮後、残渣に酢酸エチルを加え、1 M 硫
酸水素カリウム水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水で順に
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧下留去することにより、N−[2−(3,4−
ジメトキシフェニル)エチル]−2−[N−(tert
−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]チアゾー
ル−4−カルボキサミド7.11 gを淡黄色泡状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.71 (1H, s), 7.29 (1H, bt, J =
5.9), 6.81 (3H, m), 3.87 (3H, s), 3.85 (3H, s),
3.65 (2H, m), 3.48 (3H, s), 2.87 (2H, t, J =6.9),
1.59 (9H, s).
【0213】(4)(3)で得られた化合物7.11 g (<1
6.65 mmol)を塩化メチレン80 mL に溶解し、氷冷下、TF
A 80 mL を加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物を
減圧下濃縮後、残渣を氷水に溶解し、10 N水酸化ナトリ
ウム水溶液でpHを13に調整した。析出した淡黄色油状物
を塩化メチレンで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することに
より、N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチ
ル]−2−メチルアミノチアゾール−4−カルボキサミ
ド7.11 g (2工程:92%)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.38 (1H, bt, J = 5.9), 7.29 (1
H, s), 6.77 (3H, m), 5.92 (1H, bq, J = 5.0), 3.84
(3H, s), 3.83 (3H, s), 3.61 (2H, q, J = 6.9), 2.93
(3H, d, J = 5.0), 2.83 (2H, t, J = 7.3).
【0214】(5)3,3−ジフェニルアクリル酸1.23
g (5.48 mmol)およびピリジン0.9 mL(11.1 mmol)を塩
化メチレン50 mL に溶解し、氷冷下、塩化チオニル1.2
mL (16.45 mmol) を加えた。反応混合物を3 時間攪拌
後、減圧下濃縮し、トルエンで2回共沸した。残渣をア
セトニトリル50 mL に溶解し、(4)で得られた化合物
1.5 g (4.66 mmol) 、トリエチルアミン3.25 mL (23.3
mmol) および触媒量のDMAPのアセトニトリル50 mL 溶液
の中へ、氷冷下に滴下した。反応混合物を室温で12時間
攪拌後、1 N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、得られ
た粗結晶をエタノールでトリチュレーションすることに
より、化合物89, 1.27 g (48%)を白色結晶物として得
た。
【0215】融点: 146-148 ℃ (エタノール) 元素分析: C30H29N3O4S 計算値 (%): C 68.29, H 5.54, N 7.96 実測値 (%): C 68.34, H 5.63, N 7.91 FABMS (m/z): 528 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 7.75 (1H, s), 7.34 (9H, m), 7.2
2 (2H, m), 6.79 (3H, m), 6.54 (1H, s), 3.86 (3H,
s), 3.83 (3H, s), 3.70 (1H, d, J = 6.9), 3.60(1H,
d, J = 6.9), 3.53 (3H, s), 2.86 (2H, t, J = 6.9).
【0216】実施例95 N−{4−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チル(メチル)アミノ]カルボニル]−2−チアゾリ
ル}−N−メチル−3,3−ジフェニル−2−プロペン
アミド(化合物90) (1)実施例94(2)で得られた2−[N−(ter
t−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]チアゾ
ール−4−カルボン酸6.0 g (23.2 mmol) をジメチルホ
ルムアミド60 mL に溶解し、3,4−ジメトキシフェネ
チル (メチル) アミン・塩酸塩6.46 g (27.9 mmol)、 H
OBt ・ H2O 7.1 g (46.4 mmol) 、WSC ・ HCl 4.45 g (2
3.2 mmol)、次いでトリエチルアミン9.7 mL (69.6 mmo
l)を加え、室温で5 時間攪拌した。反応液を濃縮後、残
渣に塩化メチレンを加え、1 M 硫酸水素カリウム水溶
液、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エ
チル = 1 : 2) で精製し、得られた粗結晶をイソプロピ
ルエーテル/イソプロパノールでトリチュレーションす
ることにより、N−[2−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)エチル]−N−メチル−2−[N−(tert−ブ
トキシカルボニル)−N−メチルアミノ]チアゾール−
4−カルボキサミド8.73 g (86%)を白色結晶物として得
た。
【0217】(2)(1)で得られた化合物2.0 g (4.5
9 mmol) を塩化メチレン60 mL に溶解し、氷冷下、TFA
60 mL を加え、2 時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃
縮後、残渣を氷水に溶解し、10 N水酸化ナトリウム水溶
液でpHを13に調整した。析出した淡黄色油状物を塩化メ
チレンで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することにより、N
−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−N
−メチル−2−メチルアミノチアゾール−4−カルボキ
サミド1.53 g (定量的) を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 6.70 (4H, m), 6.24 (1H, bs), 3.
84 (6H, s), 3.71 (2H,bs), 3.08 (3H, s), 2.95 (3H,
s), 2.87 (2H, bs).
【0218】(3)3,3−ジフェニルアクリル酸1.26
g (5.62 mmol)およびピリジン0.9 mL(11.1 mmol)を塩
化メチレン50 mL に溶解し、氷冷下、塩化チオニル1.23
mL (16.9 mmol) を加えた。反応混合物を0.5 時間攪拌
後、減圧下濃縮し、トルエンで2回共沸した。残渣をア
セトニトリル50 mL に溶解し、(2)で得られたアミン
1.58 g (4.71 mmol)、トリエチルアミン3.28 mL (23.5
mmol) および触媒量のDMAPのアセトニトリル50 mL 溶液
の中へ、氷冷下滴下した。反応混合物を室温で15時間攪
拌後、1 N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール=99:1)で精製し、得られ
た粗結晶をエタノールでトリチュレーションすることに
より、化合物90, 309 mg (10%)を白色結晶として得
た。
【0219】融点: 108-110 ℃ (エタノール) 元素分析: C31H31N3O4S 計算値 (%): C 68.74, H 5.77, N 7.76 実測値 (%): C 68.63, H 5.90, N 7.64 FABMS (m/z): 542 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 7.36 (9H, m), 7.21 (2H, m), 6.7
5 (2H, m), 6.55 (1H, s), 6.50 (1H, m), 3.85 (3H,
s), 3.81 (2H, bs), 3.55 (3H, bs), 3.08 (3H, bs),
2.88 (2H, m).
【0220】実施例96 (E)−N−[2−(3−インドリル)エチル]−2−
(4,4−ジフェニルブタン−1,3−ジエニル)チア
ゾール−4−カルボキサミド(化合物91) (1)(E)−5,5−ジフェニル−2,4−ペンタジ
エン酸3.1 g (12.39 mmol)を塩化メチレン130 mLに溶解
し、ピリジン1 mLを加え、次いで、氷冷下塩化オキザリ
ル3.3 mL (37.83 mmol) を滴下し、室温で1 時間攪拌し
た。塩化オキザリル2.2 mL (25.22 mmol) を追加し、さ
らに20分間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、トルエンで
2 回共沸した。残渣を塩化メチレン100 mLに溶解し、こ
れを、氷冷下、飽和アンモニア/塩化メチレン200 mLに
滴下した。反応混合物を室温で一晩攪拌後、減圧下濃縮
した。残渣を酢酸エチルおよびエーテルの混合溶媒に溶
解し、2 N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去後、得られた粗結晶をイソプロピルエーテルでトリチ
ュレーションすることにより、(E)−5,5−ジフェ
ニル−2,4−ペンタジエニルカルボキサミド2.4 g (7
7.9%) を得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.1-7.5 (11H, m), 6.78 (1H, d,
J = 10.9), 6.07 (1H, d, J = 15.8), 5.58 (2H, bs).
【0221】(2)(1)で得られた化合物2.53 g (1
0.15 mmol) を1,2−ジメトキシエタン100 mLに溶解
し、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−
ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィ
ド(Lawesson試薬)2.54g (6.09 mmol)を加
え、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残渣
をシリカゲル−塩基性アルミナ(1:1)のカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム)で精製し、得られた粗
結晶をイソプロピルエーテル/ヘキサンでトリチュレー
ションすることにより、(E)−5,5−ジフェニル−
2,4−ペンタジエニルカルボチオアミド2.12 g (78.8
%)を黄色結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.2-7.5 (12H, m), 6.80 (1H, d,
J = 9.6), 6.73 (1H, bs), 6.52 (1H, d, J = 14.5).
【0222】(3)(2)で得られた化合物2.04 g (7.
69 mmol)のエタノール60 mL 溶液に、氷冷下、ブロモピ
ルビン酸エチル1.1 mL (7.89 mmol)、次いでトリエチル
アミン2.2 mL (15.78 mmol) を加え、5 時間加熱還流し
た。この間、2.5 時間後、3.5時間後に、ブロモピルビ
ン酸エチル1.1 mLを追加した。溶媒を減圧下留去後、残
渣を酢酸エチルに溶解し、2 N 塩酸、飽和重曹水、飽和
食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム)で精製した。得られた
粗結晶1.3 g (3.43mmol) 、トリエチルアミン1.4 mL (1
0.05 mmol) およびDMAP適当量の塩化メチレン30 mL 溶
液に、氷冷下、塩化メタンスルホニル0.53 mL (6.85 mm
ol) を滴下した。反応液を室温で2 時間攪拌し、次いで
減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、1 N 塩酸、
飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)で
精製し、得られた粗結晶をイソプロパノールから再結晶
することにより、(E)−2−(4,4−ジフェニルブ
タン−1,3−ジエニル)チアゾール−4−カルボン酸
エチル802 mg (33%)を白色結晶物として得た。1HNMR (C
DCl3) δ 7.98 (1H, s), 7.2-7.5 (10H, m), 7.10 (1
H, dd, J = 10.4,15.3), 6.85 (1H, d, J = 9.9), 6.70
(1H, d, J = 15.3), 4.42 (2H, q), 1.40 (3H, t).
【0223】(4)(3)で得られた化合物0.75 g (2.
07 mmol)をメタノール50 mL に懸濁し、水酸化ナトリウ
ム0.4 g (10 mmol) の水7 mL溶液を加え、室温で一晩攪
拌した。反応液を濃縮後、残渣を氷水に溶解し、これに
4 N 塩酸を加え、pHを3.0 とした。析出した結晶を濾取
し、水洗、乾燥することにより、(E)−2−(4,4
−ジフェニルブタン−1,3−ジエニル)チアゾール−
4−カルボン酸659 mg (65.4%)を淡黄色結晶物として得
た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 13.02 (1H, bs), 8.31 (1H, s),
6.9-7.6 (13H, m).
【0224】該カルボン酸およびトリプタミンを用い、
実施例1に記載した方法に準じて化合物91を得た。 融点: 162-162.5 ℃ (エタノール) 元素分析: C30H25N3OS 計算値 (%): C 75.76, H 5.30, N 8.84 実測値 (%): C 75.45, H 5.28, N 8.69 FABMS (m/z): 476 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 10.81 (1H, bs), 8.31 (1H, b
s), 8.10 (1H, s), 7.59 (1H, d, J = 7.6), 7.48 (3H,
m), 7.34 (3H, m), 7.24 (2H, m), 6.9-7.2 (6H,m),
3.55 (2H, m), 2.94 (2H, t, J = 6.9, 7.9).
【0225】実施例97 N−[2−(3−インドリル)エチル]−2−(4,4
−ジフェニルブチル)チアゾール−4−カルボキサミド
(化合物92) 5,5−ジフェニルペンタン酸を用い、実施例96に記
載した方法に準じて化合物92を得た。
【0226】融点: 122-122.5 ℃ (エタノール) 元素分析: C30H29N3OS 計算値 (%): C 75.12, H 6.09, N 8.76 実測値 (%): C 75.05, H 6.26, N 8.71 FABMS (m/z): 480 (M + +1)1 H NMR (DMSO-d6) δ 10.80 (1H, bs), 8.34 (1H, t,
J = 5.9), 8.07 (1H, s),7.60 (1H, d, J = 7.6), 7.30
(10H, m), 7.17 (3H, m), 7.07 (1H, t, J = 7.3, 7.
9), 6.96 (1H, t, J = 7.3, 7.9), 3.98 (1H, t, J =
7.6), 3.53 (2H, m), 3.03 (2H, t, J = 7.6), 2.92 (2
H, t, J = 7.6), 2.11 (2H, m), 1.64 (2H,m).
【0227】実施例98 N−[2−(3−インドリル)エチル]−2−(4,4
−ジフェニル−3−ブテニル)チアゾール−4−カルボ
キサミド(化合物93) 5,5−ジフェニル−4−ペンテン酸を用い、実施例9
6に記載した方法に準じて化合物93を得た。
【0228】融点: 123-123.5 ℃ (エタノール) 元素分析: C30H27N3OS 計算値 (%): C 75.44, H 5.70, N 8.80 実測値 (%): C 75.41, H 5.76, N 8.76 FABMS (m/z): 478 (M + +1)1 H NMR (CDCl3) δ 7.94 (1H, s), 7.91 (1H, bs), 7.
64 (1H, d, J = 7.6), 7.44 (1H, bt, J = 5.6), 7.1-
7.4 (11H, m), 7.09 (2H, m), 6.98 (1H, d, J =2.3),
6.07 (1H, t, J = 7.3), 3.75 (2H, m), 3.07 (4H, m),
2.60 (2H, q, J= 7.3).
【0229】参考例1 2−[(3,3−ジフェニル−2−プロペノイル)アミ
ノ]チアゾール−4−カルボン酸 (1)3,3−ジフェニルアクリル酸12.48 g (55.65 m
mol)を塩化メチレン230mLに溶解し、氷冷下、ピリジン9
mL (111.23 mmol)、次いで塩化チオニル12.2 mL (167.
25 mmol) を滴下し、4 時間攪拌した。減圧下濃縮後、
残渣を塩化メチレン200 mLに溶解し、これを、2−アミ
ノチアゾール−4−カルボン酸エチルエステル11.5 g
(66.78 mmol) 、トリエチルアミン38.8 mL (278.38 mmo
l) およびDMAP 680 mg (5.57 mmol) の塩化メチレン200
mL溶液に、氷冷下滴下し、一晩攪拌した。2 N 塩酸、
飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去後、得られた粗結
晶を酢酸エチル/イソプロピルエーテルでトリチュレー
ションすることにより、N−(4−エトキシカルボニル
−2−チアゾリル)−3,3−ジフェニル−2−プロペ
ンアミド18.64 g (88.5%) を淡褐色結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 9.98 (1H, bs), 7.77 (1H, s), 7.
38 (6H, m), 7.24 (4H,m), 6.44 (1H, s), 4.32 (2H,
q, J = 7.3), 1.33 (3H, t, J = 7.3).
【0230】(2)(1)で得られたエステル3.59 g
(9.49 mmol)をメタノール50 mL に懸濁し、水酸化ナト
リウム2.37 g (59.25 mmol) の水9 mL溶液を加え、60℃
で2 時間加熱した。反応液を濃縮後、残渣を氷水に溶解
し、これに4 N 塩酸を加え、pHを2.5とした。析出した
結晶を濾取し、水洗、乾燥することにより、2−
[(3,3−ジフェニル−2−プロペノイル)アミノ]
チアゾール−4−カルボン酸3.27g (98.5%)を淡褐色結
晶物として得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 12.69 (1H, bs), 12.52 (1H, b
s), 7.90 (1H, s), 7.40(6H, m), 7.28 (2H, m), 7.18
(2H, m), 6.71 (1H, s).
【0231】参考例2 1−ベンジルトリプタミン・0.5フマル酸塩 (1)トリプタミン1.0 g (6.24 mmol) をアセトン20 m
L に懸濁し、トリエチルアミン0.96 mL (6.89 mmol) お
よびジ(tert−ブチル)ジカーボネート1.47mL (6.
87 mmol) を加え、室温で3 時間攪拌した。反応液を減
圧下濃縮後、残渣を塩化メチレンに溶解し、0.5 N 塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)で精製することにより、tert−ブト
キシカルボニルトリプタミン1.39 g (85.8%)をオレンジ
色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 8.19 (1H, bs), 7.60 (1H, d, J =
7.9), 7.36 (1H, d, J= 7.9), 7.20 (1H, m), 7.11 (1
H, m), 7.01 (1H, bd, J = 2.0), 4.63 (1H, bs), 3.45
(2H, m), 2.95 (2H, t, J = 6.9), 1.44 (9H, s).
【0232】(2)(1)で得られた化合物1.22 g (4.
69 mmol)をジメチルホルムアミド50 mL に溶解し、氷冷
下、60% 水素化ナトリウム190 mg (4.75 mmol)をあらか
じめペンタンで洗浄したものを加え、30分間攪拌した。
臭化ベンジル0.56 mL (4.71 mmol) を滴下し、さらに30
分間攪拌した。反応混合物に氷を適当量加え、溶媒を減
圧下留去した。残渣をエーテル/飽和食塩水で分配後、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去す
ることにより、tert−ブトキシカルボニル−1−ベ
ンジルトリプタミン1.4 g (85.4%) を山吹色油状物とし
て得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.60 (1H, d, J = 7.3), 7.36 (1
H, d, J = 7.9), 7.0-7.4(8H, m), 6.93 (1H, bs), 5.2
4 (2H, s), 4.66 (1H, bs), 3.43 (2H, m), 2.93(2H,
t, J = 6.9), 1.42 (9H, s).
【0233】(3)(2)で得られた化合物1.4 g (3.9
9 mmol) を塩化メチレン30 mL に溶解し、氷冷下、TFA
30 mL を加え、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃
縮後、残渣に氷水を加え、10 N水酸化ナトリウムでpHを
12.8とした。塩化メチレンで抽出し、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、
残渣をイソプロパノール20 mL に溶解し、フマル酸218
mg (1.88 mmol)を加えた。析出した結晶を濾過すること
により、1−ベンジルトリプタミン・0.5フマル酸塩
674 mg (46.6%)を得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 7.57 (1H, d, J = 7.6), 7.38
(1H, d, J = 7.9), 7.17-7.34 (6H, m), 7.09 (1H, m),
7.00 (1H, m), 6.39 (2 ×0.5H, s), 5.35 (2H,s), 2.
96 (4H, m).
【0234】参考例3 1−シクロペンチルトリプタミン (1)参考例2(1)で得られたtert−ブトキシカ
ルボニルトリプタミン4.0 g (15.36 mmol)をジメチルス
ルホキシド34 mL に溶解し、乳鉢ですりつぶした水酸化
カリウム6.0 g (86%; 91.96 mmol) を加え、室温で10分
間攪拌した。次いで、p−トルエンスルホニルオキシシ
クロペンタン11.1 g (46.19 mmol) のジメチルスルホキ
シド24 mL 溶液を1 時間かけてゆっくりと滴下し、室温
で4 日間攪拌した。反応混合物を氷水400 mLに注ぎ、エ
ーテルで抽出後、エーテル層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=6:1)で精製することにより、tert−ブ
トキシカルボニル−1−シクロペンチルトリプタミン3.
22 g (63.8%)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.58 (1H, d, J = 7.9), 7.37 (1
H, d, J = 8.2), 7.20 (1H, m), 7.09 (1H, m), 7.03
(1H, s), 4.76 (1H, m), 4.61 (1H, bs), 3.44 (2H, AB
q, J = 12.9, 6.3), 2.94 (2H, t, J = 6.9), 2.17 (2
H, m), 1.90 (4H, m), 1.77 (2H, m), 1.44 (9H, s).
【0235】(2)(1)で得られた化合物を用い、参
考例2(3)に記載した方法に準じて1−シクロペンチ
ルトリプタミンを得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.59 (1H, d, J = 7.9), 7.37 (1
H, d, J = 7.9), 7.19 (1H, m), 7.09 (1H, m), 7.03
(1H, s), 4.75 (1H, m), 3.01 (2H, t, J = 6.3),2.90
(2H, t, J = 6.3), 2.17 (2H, m), 1.90 (4H, m), 1.76
(2H, m), 1.36 (2H, bs).
【0236】参考例4 1−(2−アミノエチル)−2−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンゾイミダゾール・0.5フマル酸塩 (1)4−フルオロ−3−ニトロトルエン10.08 g (64.
33 mmol)およびエタノールアミン3.9 mL (64.62 mmol)
をジメチルホルムアミド70 mL に溶解し、炭酸カリウム
13.4 g (96.95 mmol) を加え、120 ℃で2.5 時間加熱し
た。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を水/エーテルで
分配した。有機層を0.5 N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩
水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下留去し、得られた粗結晶をイソプロピルエー
テルでトリチュレーションすることにより、N−(2−
ヒドロキシエチル)−N−(4−メチル−2−ニトロフ
ェニル)アミン10.73 g (85.0%) を赤色結晶物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 8.26 (1H, bs), 8.05 (1H, d, J =
8.6), 6.66 (1H, bs),6.47 (1H, dd, J = 1.3, 8.6),
3.95 (2H, ABq, J = 5.3, 10.6), 3.50 (2H, ABq, J =
5.6, 10.6), 2.34 (3H, s), 2.08 (1H, t, J = 5.3).
【0237】(2)(1)で得られた化合物5.0 g (25.
49 mmol)をテトラヒドロフラン50 mLに溶解し、イミダ
ゾール2.6 g (38.19 mmol)を加え、次いで、氷冷下te
rt−ブチルジメチルクロロシラン5.7 g (37.82 mmol)
を加え、室温で1 時間攪拌した。イミダゾール0.52 g
(7.64 mmol)、tert−ブチルジメチルクロロシラン
1.2 g (7.96 mmol) を追加し、さらに室温で2.5 時間攪
拌した。溶媒を減圧下留去後、残渣を酢酸エチルに溶解
し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製す
ることにより、N−[2−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)エチル]−N−(4−メチル−2−ニト
ロフェニル)アミン7.9 g (99.9%) をオレンジ色油状物
として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 8.16 (1H, bs), 7.98 (1H, d, J =
1.0), 7.26 (1H, dd, J= 2.0, 8.9), 6.78 (1H, d, J
= 8.9), 3.89 (2H, t, J = 5.3), 3.41 (2H, ABq, J =
5.3, 10.6), 2.26 (3H, s), 0.91 (9H, s), 0.09 (6H,
s).
【0238】(3)(2)で得られた化合物7.8 g (25.
12 mmol)をエタノール260 mLに溶解し、10% パラジウム
−炭素400 mgをゆっくりと加え、水素雰囲気下、6 時間
攪拌した。触媒を濾去し、濾液を濃縮後、残渣をジメチ
ルホルムアミド200 mLに溶解し、カルボニルジイミダゾ
ール6.4 g (39.47 mmol)を加え、120 ℃で加熱した。溶
媒を減圧下留去後、残渣に酢酸エチルを加え、不溶物を
濾去した。濾液を1 N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で
順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧下留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製すること
により、1−[2−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)エチル]−2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ
イミダゾール3.57 g (46.4%)を白色結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 9.80 (1H, bs), 6.98 (1H, d, J =
8.2), 6.92 (1H, s), 6.86 (1H, d, J = 8.2), 3.99
(2H, m), 3.92 (2H, m), 2.37 (3H, s), 0.81 (9H, s),
-0.08 (6H, s).
【0239】(4)(3)で得られた化合物3.15 g (1
0.28 mmol) をメタノール60 mL に溶解し、4N HCl 3 mL
を加え、室温で50分間攪拌した。溶媒を減圧下留去
後、得られた粗結晶をエタノールから再結晶することに
より、2−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)
−5−メチルベンゾイミダゾール1.62 g (81.8%)を白色
結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 10.18 (1H, bs), 6.94 (1H, d, J
= 7.9), 6.86 (2H, m),4.18 (1H, t, J = 5.6), 3.97
(2H, m), 3.89 (2H, m), 2.34 (3H, s).
【0240】(5)(4)で得られた化合物1.52 g (7.
91 mmol)をピリジン30 mL に溶解し、氷冷下、塩化メタ
ンスルホニル0.92 mL (11.89 mmol)を滴下し、1 時間攪
拌した。反応混合物に氷を適当量加え、減圧下約5 mLま
で濃縮した。析出した結晶を濾取し、アセトンで洗浄す
ることにより、メタンスルホニル体2.07 g (96.7%)を得
た。このうち2.0 g (7.40 mmol) をジメチルホルムアミ
ド20 mL に溶解し、アジ化ナトリウム1.44 g (22.15 mm
ol) を加え、70℃で2.5 時間攪拌した。溶媒を減圧下留
去後、残渣を酢酸エチル/水で分配し、有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた粗
結晶をヘキサン/イソプロピルエーテル(1:3)でト
リチュレーションすることにより、1−(2−アジドエ
チル)−2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾイミダゾー
ル1.44 g (89.6%)を白色結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 10.76 (1H, bs), 6.92 (3H, m),
4.03 (2H, t, J = 5.9),3.66 (2H, t, J = 5.9), 2.36
(3H, s).
【0241】(6)(5)で得られた化合物1.34 g (6.
17 mmol)およびトリフェニルホスフィン1.94 g (7.40 m
mol)を酢酸エチル35 mL に溶解し、室温で20分間攪拌し
た。次いで、水1.2 mL (66.7 mmol)を加え、60℃で4.5
時間加熱した。反応液を減圧下濃縮し、トルエンで2 回
共沸した後、残渣をエタノール35 mL に溶解し、フマル
酸0.36 g (3.10 mmol)を加えた。析出した結晶を濾取
し、エタノールで洗浄することにより、1−(2−アミ
ノエチル)−2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾイミダ
ゾール・0.5フマル酸塩1.49 g (96.8%)を白色結晶物
として得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 7.09 (1H, d, J = 7.9), 6.94
(2H, m), 6.38 (0.5 ×2H, s), 4.07 (2H, t, J = 5.
9), 3.17 (2H, t, J = 5.9), 2.34 (3H, s).
【0242】参考例5 2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エチルア
ミン・0.5フマル酸塩 (1)3−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド4.
38 g (28.98 mmol) を氷酢酸30 mL に溶解し、ニトロメ
タン15.7 mL (289.87 mmol) および酢酸アンモニウム2.
2 g (28.54 mmol)を加え、90℃で5 時間攪拌した。反応
液に氷水を加え、10 N水酸化ナトリウム水溶液でpHを7
とした。エーテルで抽出後、エーテル層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下留去後、得られた粗結晶をエタノールから再結晶する
ことにより、(E)−1−(3−フルオロ−4−メトキ
シフェニル)−2−ニトロエテン3.35 g (58.7%)を黄色
結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.92 (1H, d, J = 13.9), 7.48 (1
H, d, J = 13.9), 7.30(2H, m), 7.02 (1H, m), 3.96
(3H, s).
【0243】(2)(1)で得られた化合物2.0 g (10.
14 mmol)のテトラヒドロフラン20 mL溶液を、氷冷下、
水素化リチウムアルミニウム770 mg (20.29 mmol) をテ
トラヒドロフラン20 mL に懸濁させた懸濁液に滴下し、
1.5 時間加熱還流した。氷冷後、水1.6 mL、10N 水酸化
ナトリウム水溶液0.8 mL、次いで水4 mLを加え、沈殿物
をセライトで濾去した。濾液を減圧下濃縮し、トルエン
で共沸した後、残渣をエタノール50 mL に溶解した。フ
マル酸590 mg (5.08 mmol)を加え、析出した淡黄色結晶
を濾過することにより、2−(3−フルオロ−4−メト
キシフェニル)エチルアミン・0.5フマル酸塩1.03 g
(44.8%)を得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 6.96 (3H, m), 6.50 (0.5×2H,
s), 3.83 (3H, s), 2.91(2H, t, J = 7.6), 2.72 (2H,
t, J = 7.6).
【0244】参考例6 2−(3,4−ジプロポキシフェニル)エチルアミン・
0.5シュウ酸塩 (1)3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド5.0 g (3
6.20 mmol)をメチルエチルケトン60 mL に溶解し、炭酸
カリウム15.0 g (108.53 mmol)およびヨウ化プロピル3
5.3 mL (361.95 mmol) を加え、12時間加熱還流した。
溶媒を減圧下留去後、残渣を酢酸エチル/水で分配し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で
精製することにより、3,4−ジプロポキシベンズアル
デヒド7.83 g (粗収率97.3%)を淡黄色油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 9.83 (1H, s), 7.42 (2H, m), 6.9
6 (1H, d, J = 7.9), 4.05 (2H, t, J = 6.4), 4.02 (2
H, t, J = 6.4), 1.88 (2H, m), 1.07 (3H, t, J= 7.
4), 1.06 (3H, t, J = 7.4).
【0245】(2)(1)で得られる化合物7.83 g (3
5.22 mmol) を氷酢酸80 mL に溶解し、ニトロメタン11.
4 mL (210.5 mmol)および酢酸アンモニウム10.9 g (14
1.41 mmol)を加え、110 ℃で6 時間攪拌した。反応液に
氷水を加え、10 N水酸化ナトリウム水溶液でpHを10とし
た。塩化メチレンで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去後、得られた粗結晶をイソプロパノール/イソプロピ
ルエーテルから再結晶することにより、(E)−1−
(3,4−ジプロポキシフェニル)−2−ニトロエテン
5.85 g (62.6%)を黄色結晶物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 7.95 (1H, d, J = 13.5), 7.50 (1
H, d, J = 13.5), 7.13(1H, dd, J = 2.0, 8.3), 7.02
(1H, d, J = 2.0), 6.89 (1H, d, J = 8.3), 4.02 (2H,
t, J = 6.6), 3.99 (2H, t, J = 6.6), 1.88 (4H, m),
1.07 (3H, t, J= 7.6), 1.04 (3H, t, J = 7.6).
【0246】(3)(2)で得られた化合物3.5 g (13.
19 mmol)のテトラヒドロフラン50 mL溶液を、氷冷下、
水素化リチウムアルミニウム1.0 g (26.35 mmol)をテト
ラヒドロフラン50 mL に懸濁させた懸濁液に滴下し、5
時間加熱還流した。氷冷後、水2 mL、10N 水酸化ナトリ
ウム水溶液1 mL、次いで水5 mLを加え、沈殿物をセライ
トで濾去した。濾液を減圧下濃縮し、トルエンで共沸し
た後、残渣をエタノール50 mL に溶解し、シュウ酸1.1
g (12.22 mmol)を加えた。析出した白色結晶を濾取する
ことにより、2−(3,4−ジプロポキシフェニル)エ
チルアミン・0.5シュウ酸塩1.38 g (35.2%)を得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 6.85 (1H, d, J = 7.9), 6.83
(1H, d, J = 2.5), 6.72(1H, bd, J = 7.9), 3.91 (4H,
m), 3.01 (2H, t, J = 6.9), 2.79 (2H, t, J =6.9),
1.73 (4H, m), 1.00 (3H, t, J = 7.4), 0.99 (3H, t,
J = 7.4).
【0247】参考例7 2−[3,4−ビス(ジメチルアミノ)フェニル]エチ
ルアミン (1)3,4−ジアミノ安息香酸5.88 g (38.65 mmol)
をジメチルホルムアミド75 ml に溶解し、室温で炭酸カ
リウム34.7 g (251.23 mmol)およびヨウ化メチル24 ml
(386.5 mmol)を加え、50℃で10.5時間撹拌した。酢酸エ
チルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=10:1)で精製することにより、3,4−ビス
(ジメチルアミノ)安息香酸メチル5.18 g (60%)を褐色
油状物質として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ 7.60 (1H, dd, J = 2.1, 8.5), 7.
56 (1H, d, J = 2.1), 6.82 (1H, d, J = 8.5), 3.86
(6H, s), 2.88 (6H, s), 2.76 (6H, s).
【0248】(2)(1)で得られた化合物600 mg (2.
70 mmol)をテトラヒドロフラン15 mlに溶解し、氷冷
下、水素化リチウムアルミニウム307 mg (8.1 mmol) を
加え、室温で2 時間撹拌した。氷冷下、水0.3 ml、15%
水酸化ナトリウム水溶液0.3 mlおよび水0.9 mlを順次加
え、室温でさらに1 時間撹拌した。沈殿物を濾去後、溶
媒を減圧下留去し、残渣をシルカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製する
ことにより、3,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンジル
アルコール502 mg (96%)を無色油状物質として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ 6.8-6.9 (3H, m), 4.60 (2H, s),
2.80 (6H, s), 2.79 (6H, s), 1.60 (1H, s).
【0249】(3)(2)で得られた化合物100 mg (0.
51 mmol)をヘキサン2.5 mlに溶解し、活性二酸化マンガ
ン221 mg (2.55 mmol)を加え、6.5 時間加熱還流した。
沈殿物を瀘別後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシルカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)で精製することにより、3,4−ビス(ジメ
チルアミノ)ベンズアルデヒド81.3 mg (83%) を無色結
晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ 9.80 (1H, s), 7.42 (1H, s), 7.4
0 (1H, d, J = 8.3), 6.89 (1H, d, J = 8.3), 2.94 (6
H, s), 2.76 (6H, s).
【0250】(4)(3)で得られた化合物1.61 g (8.
37 mmol)および酢酸アンモニウム645mg (8.37 mmol)を
ニトロメタン中6.5 時間加熱還流した。放冷後、酢酸エ
チルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去後、残
渣をシルカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
トルエン=1:1)で精製することにより、(E)−1
−[3,4−ビス(ジメチルアミノ)フェニル]−2−
ニトロエテン1.36 g (64%)を橙色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ 7.96 (1H, d, J = 13.5), 7.52 (1
H, d, J = 13.5), 7.13(1H, dd, J = 2.0, 8.6), 7.01
(1H, d, J = 2.0), 6.85 (1H, d, J = 8.6), 2.92 (6H,
s), 2.76 (6H, s).
【0251】(5)(4)で得られた化合物1.61 g (6.
36 mmol)をテトラヒドロフラン25 mlに溶解し、氷冷
下、水素化リチウムアルミニウム724 mg (19.08 mmol)
を加え、5 時間加熱還流した。放冷後、氷冷下、水0.7
ml、15% 水酸化ナトリウム水溶液0.7 mlおよび水2.1 ml
を順次加え、室温で1 時間撹拌した。沈殿物を瀘別後、
溶媒を減圧下留去することにより、2−[3,4−ビス
(ジメチルアミノ)フェニル]エチルアミンを得た。1 H NMR (CDCl3) δ 6.82 (1H, d, J = 7.9), 6.73 (1
H, dd, J = 7.9, 2.0), 6.71 (1H, d, J = 2.0), 2.94
(2H, t, J = 6.9), 2.79 (6H, s), 2.76 (6H, s),2.66
(2H, t, J = 6.8), 1.5-1.8 (2H, br).
【0252】参考例8 錠剤 常法により次の組成からなる錠剤を作成する。 化合物53 100mg 乳 糖 60mg 馬鈴薯でんぷん 30mg ポリビニルアルコール 2mg ステアリン酸マグネシウム 1mg タール色素 微量
【0253】参考例9 散剤 常法により次の組成からなる散剤を作成する。 化合物56 150mg 乳 糖 280mg
【0254】参考例10 シロップ剤 常法により次の組成からなるシロップ剤を作成する。 化合物54 100mg 精製白糖 40 g p−ヒドロキシ安息香酸エチル 40mg p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 10mg ストロベリーフレーバー 0.1cc これに水を加えて全量100ccとする。
【0255】
【発明の効果】本発明により、強力な細胞接着阻害作用
を有し、抗炎症剤、抗アレルギー剤、臓器移植時の拒絶
反応の抑制剤、ガン転移抑制剤などとして有用な芳香族
誘導体およびその薬理学的に許容される塩を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/425 AED A61K 31/425 AED 31/44 ABC 31/44 ABC ADU ADU C07C 237/22 9547−4H C07C 237/22 C07D 277/56 C07D 277/56 405/12 209 405/12 209 413/14 207 413/14 207 209 209 417/12 209 417/12 209 213 213 235 235 313 313 317 317 319 319 417/14 207 417/14 207 209 209 277 277 (72)発明者 熊沢 利昭 静岡県駿東郡長泉町下土狩1194−83 (72)発明者 関根 進 神奈川県横浜市都筑区荏田東3−1−10− 105

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は、同一または異
    なって水素、低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキ
    シ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アル
    カノイル、ハロゲン、ニトロまたは−NR7 8 (式
    中、R7 およびR8は、同一または異なって水素または
    低級アルキルを表す)を表し、R5 は、水素、低級アル
    キル、低級シクロアルキルまたは低級シクロアルキルア
    ルキルを表し、R6 は、水素、低級アルキルまたはカル
    ボキシを表し、X1 −X2 −X3 は、CH=CH−C
    H、N=CH−CH、CH=N−CHまたはCH=CH
    −Nを表し、Z1 およびZ2 は、共に水素を表すかZ1
    とZ2 が一緒になって単結合を表し、V1 およびV
    2 は、共に水素を表すかV1 とV2 が一緒になって−S
    2 N(CH3 )−または−CH2 O−を表し、W1
    よびW2 は、共に水素を表すかW1 とW2 が一緒になっ
    てOを表し、m、nおよびpは、同一または異なって0
    または1を表し、Aは、−C(O)N(R9 )−、−C
    2 N(R9 )−(式中、R9 は水素または低級アルキ
    ルを表す)、−NHC(O)NH−、−CH=CH−ま
    たは−CH2 CH2 −を表し、Bは、 【化2】 (式中、R10は、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、低
    級アルコキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル
    または置換もしくは非置換のアリールを表し、Yは、O
    またはSを表す)、 【化3】 (式中、R11は、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、低
    級アルコキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル
    または置換もしくは非置換のアリールを表す)または−
    CH(R12)−(式中、R12は、水素、置換もしくは非
    置換の低級アルキルまたは置換もしくは非置換のアラル
    キルを表す)を表し、Dは、置換もしくは非置換のアリ
    ール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換
    もしくは非置換の脂環式複素環基を表す]で表される芳
    香族誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 V1 およびV2 が共に水素である請求項
    1記載の芳香族誘導体またはその薬理学的に許容される
    塩。
  3. 【請求項3】 V1 とV2 が一緒になって−SO2
    (CH3 )−である請求項1記載の芳香族誘導体または
    その薬理学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 V1 とV2 が一緒になって−CH2 O−
    である請求項1記載の芳香族誘導体またはその薬理学的
    に許容される塩。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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