JPH098599A - 縦結合二重モードｓａｗフィルタ - Google Patents
縦結合二重モードｓａｗフィルタInfo
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- JPH098599A JPH098599A JP17405495A JP17405495A JPH098599A JP H098599 A JPH098599 A JP H098599A JP 17405495 A JP17405495 A JP 17405495A JP 17405495 A JP17405495 A JP 17405495A JP H098599 A JPH098599 A JP H098599A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明はＳＡＷ共振子を入出力端子に直列に挿
入した１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタが有す
る欠点を除去することを目的とする。 【構成】圧電基板上に３個のＩＤＴ電極をこれらＩＤＴ
が励振または受信するＳＡＷの伝搬方向に沿って配置
し、さらにその両側に反射器を設け、励振したＳＡＷの
振動エネルギーを前記３個のＩＤＴ内に閉じ込めるとと
もにこれら各振動の前記ＩＤＴ間における音響結合によ
って発生する１次および３次の振動モードを利用する二
重モードフィルタの電気信号を入力または出力する両方
の端子に直列に共振子をその共振子の反共振周波数がフ
ィルタの通過帯域高域側の減衰域と重なるよう接続し、
入力側共振子の共振周波数と出力側共振子の共振周波数
とを異ならせることによって高域側の帯域外減衰量の大
きなＳＡＷフィルタを実現するものである。
入した１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタが有す
る欠点を除去することを目的とする。 【構成】圧電基板上に３個のＩＤＴ電極をこれらＩＤＴ
が励振または受信するＳＡＷの伝搬方向に沿って配置
し、さらにその両側に反射器を設け、励振したＳＡＷの
振動エネルギーを前記３個のＩＤＴ内に閉じ込めるとと
もにこれら各振動の前記ＩＤＴ間における音響結合によ
って発生する１次および３次の振動モードを利用する二
重モードフィルタの電気信号を入力または出力する両方
の端子に直列に共振子をその共振子の反共振周波数がフ
ィルタの通過帯域高域側の減衰域と重なるよう接続し、
入力側共振子の共振周波数と出力側共振子の共振周波数
とを異ならせることによって高域側の帯域外減衰量の大
きなＳＡＷフィルタを実現するものである。
Description
【０００１】
【産業上利用分野】本発明は弾性表面波（ＳＡＷ）フィ
ルタ、殊に広帯域低損失で高域側の阻止域減衰量の大き
な縦結合２重モード（リーキー）ＳＡＷフィルタに関す
る。
ルタ、殊に広帯域低損失で高域側の阻止域減衰量の大き
な縦結合２重モード（リーキー）ＳＡＷフィルタに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ＶＨＦ〜ＵＨＦ帯の高周波領域において
使用する広帯域低損失のフィルタとしては従来から一方
向性インタディジタルトランスジューサ（ＩＤＴ）を利
用したトランスバーサルＳＡＷフィルタあるいはマルチ
ＩＤＴを用いたＳＡＷフィルタが広く用いられてきた。
前者はフィルタの周波数特性に対する設計の自由度が高
いという利点はあるが、フィルタ素子に移相器の付加を
必要としたり（グループ型一方向性ＩＤＴあるいは３相
一方向性ＩＤＴを用いる場合）製造の歩留りに問題を生
じたりする欠陥がある上、励振したＳＡＷの方向性損失
が少なくなくフィルタの低損失化の点でも満足すべきも
のではなかった。
使用する広帯域低損失のフィルタとしては従来から一方
向性インタディジタルトランスジューサ（ＩＤＴ）を利
用したトランスバーサルＳＡＷフィルタあるいはマルチ
ＩＤＴを用いたＳＡＷフィルタが広く用いられてきた。
前者はフィルタの周波数特性に対する設計の自由度が高
いという利点はあるが、フィルタ素子に移相器の付加を
必要としたり（グループ型一方向性ＩＤＴあるいは３相
一方向性ＩＤＴを用いる場合）製造の歩留りに問題を生
じたりする欠陥がある上、励振したＳＡＷの方向性損失
が少なくなくフィルタの低損失化の点でも満足すべきも
のではなかった。
【０００３】一方、後者のマルチＩＤＴを利用したＳＡ
Ｗフィルタは９組以上のＩＤＴを並べれば方向性損失も
１ｄＢ以下となりフィルタの低損失化は実現できるが、
電極対数の増大によりフィルタ素子サイズが大型化する
だけでなくＩＤＴ内部におけるＳＡＷの反射の増大に起
因するスプリアスが多数出現しフィルタの阻止域減衰量
が不足するという欠陥があった。
Ｗフィルタは９組以上のＩＤＴを並べれば方向性損失も
１ｄＢ以下となりフィルタの低損失化は実現できるが、
電極対数の増大によりフィルタ素子サイズが大型化する
だけでなくＩＤＴ内部におけるＳＡＷの反射の増大に起
因するスプリアスが多数出現しフィルタの阻止域減衰量
が不足するという欠陥があった。
【０００４】また、これらの問題を解決する方法として
高結合圧電基板である６４°ＹカットＸ方向伝搬ＬｉＮ
ｂＯ3（ニオブ酸リチウム）を利用した１次３次縦結合
二重モードＳＡＷフィルタがある（例えば特開平５−２
６７９９０）。前記公報には各ＩＤＴの相隣接する最内
側電極指中心間隔をλ／４（λはＩＤＴの電極指周期）
として広帯域化を図ったものが開示されている。この１
次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタは、ＩＤＴが励
起または受信するＳＡＷの伝搬方向に沿って３つのＩＤ
Ｔを近接配置しそれらの両側に反射器を設け励起したＳ
ＡＷをＩＤＴ内に閉じこめると共に前記ＩＤＴ間の音響
結合によって発生する１次および３次モードの波動を利
用したＳＡＷフィルタにおいて前述のようにＩＤＴ間隔
を設定したものである。
高結合圧電基板である６４°ＹカットＸ方向伝搬ＬｉＮ
ｂＯ3（ニオブ酸リチウム）を利用した１次３次縦結合
二重モードＳＡＷフィルタがある（例えば特開平５−２
６７９９０）。前記公報には各ＩＤＴの相隣接する最内
側電極指中心間隔をλ／４（λはＩＤＴの電極指周期）
として広帯域化を図ったものが開示されている。この１
次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタは、ＩＤＴが励
起または受信するＳＡＷの伝搬方向に沿って３つのＩＤ
Ｔを近接配置しそれらの両側に反射器を設け励起したＳ
ＡＷをＩＤＴ内に閉じこめると共に前記ＩＤＴ間の音響
結合によって発生する１次および３次モードの波動を利
用したＳＡＷフィルタにおいて前述のようにＩＤＴ間隔
を設定したものである。
【０００５】しかし、この１次３次縦結合二重モードＳ
ＡＷフィルタは通過帯域より高周波数側の阻止域減衰量
が十分とれないという欠陥があった。これはＩＤＴのト
ランスバーサル特性に起因して必然的に生ずる特性であ
って、これまではそれを解消する適切な方法が見出され
ていなかった。
ＡＷフィルタは通過帯域より高周波数側の阻止域減衰量
が十分とれないという欠陥があった。これはＩＤＴのト
ランスバーサル特性に起因して必然的に生ずる特性であ
って、これまではそれを解消する適切な方法が見出され
ていなかった。
【０００６】そのため、例えば９００ＭＨｚ帯の自動車
電話の送信受信のＲＦフィルタとして用いる際にはチャ
ンネルが極めて隣接しているため通過帯域より高周波側
の減衰量がスペックを満足しないという不具合があっ
た。
電話の送信受信のＲＦフィルタとして用いる際にはチャ
ンネルが極めて隣接しているため通過帯域より高周波側
の減衰量がスペックを満足しないという不具合があっ
た。
【０００７】この不具合をなくすために高結合基板であ
る６４°ＹカットＸ方向伝搬ＬｉＮｂＯ3を利用した１
次３次二重モードＳＡＷフィルタにおいて、図４のよう
にフィルタの入出力端子に１ポート共振子を直列に接続
する構成により、共振子の反共振周波数と通過帯域の高
域側の減衰量を上げたい部分の周波数を合わせることに
よって通過帯域の高域側の阻止域減衰量を改善する方法
が提案されている。（例えば１９９４年電子情報通信学
会秋季大会講演論文集Ａ−１１、Ａ−２２９）
る６４°ＹカットＸ方向伝搬ＬｉＮｂＯ3を利用した１
次３次二重モードＳＡＷフィルタにおいて、図４のよう
にフィルタの入出力端子に１ポート共振子を直列に接続
する構成により、共振子の反共振周波数と通過帯域の高
域側の減衰量を上げたい部分の周波数を合わせることに
よって通過帯域の高域側の阻止域減衰量を改善する方法
が提案されている。（例えば１９９４年電子情報通信学
会秋季大会講演論文集Ａ−１１、Ａ−２２９）
【０００８】図４において、１は圧電基板であり、この
圧電基板１の表面にＳＡＷの伝搬方向に沿って電極指周
期λの入力ＩＤＴ２と出力ＩＤＴ３、３及び該ＩＤＴ
２、３、３の両側に反射器４、４を設け、励起したＳＡ
ＷをＩＤＴ２、３、３内に閉じこめると共に前記ＩＤＴ
間の音響結合によって発生する１次および３次モードの
波動を利用したＳＡＷフィルタと、前記入出力ＩＤＴ
２、３、３によって発生するＳＡＷの伝搬方向に沿って
電極指周期λ１（ただしλ＞λ１）のＩＤＴ５、６及び
該ＩＤＴ５、６の両側に夫々反射器７、７、８、８を設
けＳＡＷを前記ＩＤＴ５、６内に閉じこめる１ポートＳ
ＡＷ共振子を共振子の反共振周波数がフィルタの通過域
高域側の減衰域と重なるよう接続電極９、１０で前記フ
ィルタに直列に接続した構成を示している。
圧電基板１の表面にＳＡＷの伝搬方向に沿って電極指周
期λの入力ＩＤＴ２と出力ＩＤＴ３、３及び該ＩＤＴ
２、３、３の両側に反射器４、４を設け、励起したＳＡ
ＷをＩＤＴ２、３、３内に閉じこめると共に前記ＩＤＴ
間の音響結合によって発生する１次および３次モードの
波動を利用したＳＡＷフィルタと、前記入出力ＩＤＴ
２、３、３によって発生するＳＡＷの伝搬方向に沿って
電極指周期λ１（ただしλ＞λ１）のＩＤＴ５、６及び
該ＩＤＴ５、６の両側に夫々反射器７、７、８、８を設
けＳＡＷを前記ＩＤＴ５、６内に閉じこめる１ポートＳ
ＡＷ共振子を共振子の反共振周波数がフィルタの通過域
高域側の減衰域と重なるよう接続電極９、１０で前記フ
ィルタに直列に接続した構成を示している。
【０００９】しかしながら、上記構成の圧電基板として
ＬｉＮｂＯ3と異なる他の高結合基板である３６゜Ｙカ
ットＸ方向伝搬ＬｉＴａＯ3（タンタル酸リチウム）を
用い、電極膜厚を最適とされている電極指周期λの３〜
５％で１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタを構成
すると通過帯域の高域側の減衰量が改善されないという
欠点があった。
ＬｉＮｂＯ3と異なる他の高結合基板である３６゜Ｙカ
ットＸ方向伝搬ＬｉＴａＯ3（タンタル酸リチウム）を
用い、電極膜厚を最適とされている電極指周期λの３〜
５％で１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタを構成
すると通過帯域の高域側の減衰量が改善されないという
欠点があった。
【００１０】図５に３６゜ＹカットＸ方向伝搬ＬｉＴａ
Ｏ3基板上に電極材料をアルミニウム、電極膜厚を電極
指周期λの３．５％として構成した１次３次縦結合二重
モードＳＡＷフィルタの入出力端子に同一共振周波数の
共振子を共振子の反共振周波数がフィルタの通過域高域
側の減衰域と重なるよう直列に接続した１．５ＧＨｚ帯
フィルタの特性を示す。同図に示すようにフィルタの通
過帯域の高域側周波数ｆ２付近にスプリアスが発生して
いる。
Ｏ3基板上に電極材料をアルミニウム、電極膜厚を電極
指周期λの３．５％として構成した１次３次縦結合二重
モードＳＡＷフィルタの入出力端子に同一共振周波数の
共振子を共振子の反共振周波数がフィルタの通過域高域
側の減衰域と重なるよう直列に接続した１．５ＧＨｚ帯
フィルタの特性を示す。同図に示すようにフィルタの通
過帯域の高域側周波数ｆ２付近にスプリアスが発生して
いる。
【００１１】フィルタの通過帯域の高域側に発生するス
プリアスは、図６に示すフィルタの入出力端子に直列に
接続しているＳＡＷ共振子のスプリアスに依存するもの
であり、入出力共振子の周波数特性には、反共振周波数
ｆ１付近の高周波側にこの共振子の電極指周期λ１に依
存するスプリアスｆ２が現われており、前記電極指周期
がλ１のＳＡＷ共振子を１次３次縦結合二重モードＳＡ
Ｗフィルタの入出力端子に直列に接続した場合は前記入
出力共振子のスプリアスが同一周波数で重なるため、図
５に示すように通過域の高域側の減衰域にこのＳＡＷ共
振子のスプリアス特性に起因するスプリアスが発生し、
フィルタの通過帯域の高域側の減衰量が改善されないと
いう欠点があった。
プリアスは、図６に示すフィルタの入出力端子に直列に
接続しているＳＡＷ共振子のスプリアスに依存するもの
であり、入出力共振子の周波数特性には、反共振周波数
ｆ１付近の高周波側にこの共振子の電極指周期λ１に依
存するスプリアスｆ２が現われており、前記電極指周期
がλ１のＳＡＷ共振子を１次３次縦結合二重モードＳＡ
Ｗフィルタの入出力端子に直列に接続した場合は前記入
出力共振子のスプリアスが同一周波数で重なるため、図
５に示すように通過域の高域側の減衰域にこのＳＡＷ共
振子のスプリアス特性に起因するスプリアスが発生し、
フィルタの通過帯域の高域側の減衰量が改善されないと
いう欠点があった。
【００１２】
【発明の目的】本発明は上述した如きＳＡＷ共振子を入
出力端子に直列に挿入した１次３次縦結合二重モードＳ
ＡＷフィルタが有する欠点を除去する為になされたもの
であって、広帯域低損失で高域側の帯域外減衰量の大き
なＳＡＷフィルタを提供することを目的とする。
出力端子に直列に挿入した１次３次縦結合二重モードＳ
ＡＷフィルタが有する欠点を除去する為になされたもの
であって、広帯域低損失で高域側の帯域外減衰量の大き
なＳＡＷフィルタを提供することを目的とする。
【００１３】
【発明の概要】上述の目的を達成するため本発明に係わ
る１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタは、圧電基
板上に３個のＩＤＴ電極をこれらＩＤＴが励振または受
信するＳＡＷの伝搬方向に沿って配置し、さらにその両
側に反射器を設け、励振したＳＡＷの振動エネルギーを
前記３個のＩＤＴ内にほぼ閉じ込めるとともにこれら各
振動の前記ＩＤＴ間における音響結合によって発生する
１次および３次の振動モードを利用する二重モードフィ
ルタの電気信号を入力または出力する両方の端子に直列
に共振子をその共振子の反共振周波数がフィルタの通過
帯域高域側の減衰域と重なるよう接続したフィルタにお
いて、入力側共振子の共振周波数と出力側共振子の共振
周波数とを異ならせることによって高域側の帯域外減衰
量の大きなＳＡＷフィルタを実現するものである。
る１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタは、圧電基
板上に３個のＩＤＴ電極をこれらＩＤＴが励振または受
信するＳＡＷの伝搬方向に沿って配置し、さらにその両
側に反射器を設け、励振したＳＡＷの振動エネルギーを
前記３個のＩＤＴ内にほぼ閉じ込めるとともにこれら各
振動の前記ＩＤＴ間における音響結合によって発生する
１次および３次の振動モードを利用する二重モードフィ
ルタの電気信号を入力または出力する両方の端子に直列
に共振子をその共振子の反共振周波数がフィルタの通過
帯域高域側の減衰域と重なるよう接続したフィルタにお
いて、入力側共振子の共振周波数と出力側共振子の共振
周波数とを異ならせることによって高域側の帯域外減衰
量の大きなＳＡＷフィルタを実現するものである。
【００１４】
【発明の実施例】以下、本発明を実施例を示す図面に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
【００１５】図１は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。
る。
【００１６】１は圧電基板であり、この圧電基板１の表
面にＳＡＷの伝搬方向に沿って電極指周期λの入力ＩＤ
Ｔ２と出力ＩＤＴ３、３及び該ＩＤＴ２、３、３の両側
に反射器４、４を設け、励起したＳＡＷをＩＤＴ２、
３、３内に閉じこめると共に前記ＩＤＴ間の音響結合に
よって発生する１次および３次モードの波動を利用した
ＳＡＷフィルタと、前記入出力ＩＤＴ２、３、３によっ
て発生するＳＡＷの伝搬方向に沿って電極指周期λ１
（ただしλ＞λ１）のＩＤＴ５、電極指周期λ２（ただ
しλ＞λ２，λ１≠λ２）のＩＤＴ６及び該ＩＤＴ５、
６の両側に夫々反射器７、７、８、８を設けＳＡＷを前
記ＩＤＴ５、６内に閉じこめる１ポートＳＡＷ共振子を
共振子の反共振周波数がフィルタの通過域高域側の減衰
域と重なるよう接続電極９、１０で前記フィルタに直列
に接続した構成を示している。
面にＳＡＷの伝搬方向に沿って電極指周期λの入力ＩＤ
Ｔ２と出力ＩＤＴ３、３及び該ＩＤＴ２、３、３の両側
に反射器４、４を設け、励起したＳＡＷをＩＤＴ２、
３、３内に閉じこめると共に前記ＩＤＴ間の音響結合に
よって発生する１次および３次モードの波動を利用した
ＳＡＷフィルタと、前記入出力ＩＤＴ２、３、３によっ
て発生するＳＡＷの伝搬方向に沿って電極指周期λ１
（ただしλ＞λ１）のＩＤＴ５、電極指周期λ２（ただ
しλ＞λ２，λ１≠λ２）のＩＤＴ６及び該ＩＤＴ５、
６の両側に夫々反射器７、７、８、８を設けＳＡＷを前
記ＩＤＴ５、６内に閉じこめる１ポートＳＡＷ共振子を
共振子の反共振周波数がフィルタの通過域高域側の減衰
域と重なるよう接続電極９、１０で前記フィルタに直列
に接続した構成を示している。
【００１７】即ち、本発明はフィルタの通過域高域側の
減衰域で入力側共振子の反共振周波数と出力側共振子の
スプリアスを重ね合わせるように、入力側共振子のＩＤ
Ｔ５の電極指周期λ１と出力側共振子のＩＤＴ６の電極
指周期λ２がλ１≠λ２となるよう構成することを特徴
とするものである。
減衰域で入力側共振子の反共振周波数と出力側共振子の
スプリアスを重ね合わせるように、入力側共振子のＩＤ
Ｔ５の電極指周期λ１と出力側共振子のＩＤＴ６の電極
指周期λ２がλ１≠λ２となるよう構成することを特徴
とするものである。
【００１８】前述の如く構成することにより、フィルタ
の通過域高域側の減衰域でＳＡＷ共振子の反共振周波数
付近のスプリアスが重なることがなくなり、結果として
通過域高域側の減衰量が改善される。
の通過域高域側の減衰域でＳＡＷ共振子の反共振周波数
付近のスプリアスが重なることがなくなり、結果として
通過域高域側の減衰量が改善される。
【００１９】図２に例えば３６゜ＹカットＸ方向伝搬Ｌ
ｉＴａＯ3基板上に電極材料をアルミニウム、電極膜厚
を電極指周期λの３．５％とし、共振子の反共振周波数
がフィルタの通過域高域側の減衰域と重なるよう入力端
子に接続した共振子の電極指周期λ１、出力端子に接続
した共振子の電極指周期λ２を下記式（１）
ｉＴａＯ3基板上に電極材料をアルミニウム、電極膜厚
を電極指周期λの３．５％とし、共振子の反共振周波数
がフィルタの通過域高域側の減衰域と重なるよう入力端
子に接続した共振子の電極指周期λ１、出力端子に接続
した共振子の電極指周期λ２を下記式（１）
【００２０】
【数２】
【００２１】となるよう構成した１．５ＧＨｚ帯で通過
帯域Δｆ＝３０〜４０ＭＨｚの１次３次縦結合２重モー
ドＳＡＷフィルタ特性を示す。また、図３（ａ）に前記
フィルタの入力端子側に直列に接続したＳＡＷ共振子の
周波数特性、図３（ｂ）に前記フィルタの出力端子側に
直列に接続したＳＡＷ共振子の周波数特性を示す。
帯域Δｆ＝３０〜４０ＭＨｚの１次３次縦結合２重モー
ドＳＡＷフィルタ特性を示す。また、図３（ａ）に前記
フィルタの入力端子側に直列に接続したＳＡＷ共振子の
周波数特性、図３（ｂ）に前記フィルタの出力端子側に
直列に接続したＳＡＷ共振子の周波数特性を示す。
【００２２】フィルタの入力端子側に接続したＳＡＷ共
振子のスプリアスの周波数と出力端子側に接続したＳＡ
Ｗ共振子の反共振周波数、即ち図３（ａ）のスプリアス
の周波数ｆ２と図３（ｂ）の反共振周波数ｆ３を一致す
るよう構成することによって、図２に示す如くフィルタ
特性の高域側通過域を改善することができ、従来構成の
同一の共振周波数のＳＡＷ共振子を直列に接続したもの
に比べて通過域高域側の減衰量を１０ｄＢ程度改善す
る。
振子のスプリアスの周波数と出力端子側に接続したＳＡ
Ｗ共振子の反共振周波数、即ち図３（ａ）のスプリアス
の周波数ｆ２と図３（ｂ）の反共振周波数ｆ３を一致す
るよう構成することによって、図２に示す如くフィルタ
特性の高域側通過域を改善することができ、従来構成の
同一の共振周波数のＳＡＷ共振子を直列に接続したもの
に比べて通過域高域側の減衰量を１０ｄＢ程度改善す
る。
【００２３】尚、前記実施例では縦結合二重モードＳＡ
Ｗフィルタの入出側共振子のＩＤＴ電極指周期をλ１、
出力側共振子のＩＤＴ電極指周期をλ２としたとき、λ
１とλ２の比が前記式（１）となるように構成したが、
フィルタの入力端子に接続したＳＡＷ共振子のスプリア
スと、出力端子に接続したＳＡＷ共振子の反共振周波数
がほぼ一致するよう構成すればよく、下記式（２）
Ｗフィルタの入出側共振子のＩＤＴ電極指周期をλ１、
出力側共振子のＩＤＴ電極指周期をλ２としたとき、λ
１とλ２の比が前記式（１）となるように構成したが、
フィルタの入力端子に接続したＳＡＷ共振子のスプリア
スと、出力端子に接続したＳＡＷ共振子の反共振周波数
がほぼ一致するよう構成すればよく、下記式（２）
【００２４】
【数３】
【００２５】を満たすよう構成すれば通過域高域側の減
衰量が大きいフィルタを実現することができる。
衰量が大きいフィルタを実現することができる。
【００２６】更に前記実施例は入力側共振子のスプリア
スと出力側共振子の反共振周波数を重ね合わせるよう構
成したが、入力側共振子の反共振周波数と出力側共振子
のスプリアスが重なるように入力側共振子の電極指周期
をλ２、出力側共振子の電極指周期をλ１と構成しても
同じ効果を得ることができる。また縦結合二重モードＳ
ＡＷフィルタのＩＤＴ３、３を入力とし、ＩＤＴ２を出
力とした場合においても入力端子に接続したＳＡＷ共振
子と出力端子に接続したＳＡＷ共振子の電極指周期が異
なるよう構成すれば、一方のスプリアスと他方の反共振
周波数が重なり合うので同じ効果を得ることは自明であ
ろう。
スと出力側共振子の反共振周波数を重ね合わせるよう構
成したが、入力側共振子の反共振周波数と出力側共振子
のスプリアスが重なるように入力側共振子の電極指周期
をλ２、出力側共振子の電極指周期をλ１と構成しても
同じ効果を得ることができる。また縦結合二重モードＳ
ＡＷフィルタのＩＤＴ３、３を入力とし、ＩＤＴ２を出
力とした場合においても入力端子に接続したＳＡＷ共振
子と出力端子に接続したＳＡＷ共振子の電極指周期が異
なるよう構成すれば、一方のスプリアスと他方の反共振
周波数が重なり合うので同じ効果を得ることは自明であ
ろう。
【００２７】尚、以上本発明を日本のデジタル携帯電話
用１．５ＧＨｚ帯ＲＦフィルタに適用したものを例とし
て説明したが、本発明はこれのみに限定されるものでは
なく、３６゜ＹカットＸ方向伝搬ＬｉＴａＯ3基板を利
用した他の周波数帯のＲＦフィルタであってもよい。
用１．５ＧＨｚ帯ＲＦフィルタに適用したものを例とし
て説明したが、本発明はこれのみに限定されるものでは
なく、３６゜ＹカットＸ方向伝搬ＬｉＴａＯ3基板を利
用した他の周波数帯のＲＦフィルタであってもよい。
【００２８】
【発明の効果】本発明は以上説明した如く構成するもの
であるから９００ＭＨｚ〜２ＧＨｚ程度までの公衆通信
無線装置等のＲＦフィルタの通過帯域の高域側の阻止域
減衰量を大きくする上で著しい効果を発揮する。
であるから９００ＭＨｚ〜２ＧＨｚ程度までの公衆通信
無線装置等のＲＦフィルタの通過帯域の高域側の阻止域
減衰量を大きくする上で著しい効果を発揮する。
【図１】本発明に係わる入出力端子に異なった周波数の
直列共振子を接続した１次３次縦結合二重モードＳＡＷ
フィルタの一実施例を示す構成図
直列共振子を接続した１次３次縦結合二重モードＳＡＷ
フィルタの一実施例を示す構成図
【図２】本発明のに係わる入出力端子に異なった周波数
の直列共振子を接続した１次３次縦結合二重モードＳＡ
Ｗフィルタ特性を示す図
の直列共振子を接続した１次３次縦結合二重モードＳＡ
Ｗフィルタ特性を示す図
【図３】（ａ）及び（ｂ）は本発明のフィルタに係る入
出力端子に直列に接続したＳＡＷ共振子の周波数特性を
示す図であって、（ａ）は入力側共振子の周波数特性、
（ｂ）は出力側共振子の周波数特性を示す図
出力端子に直列に接続したＳＡＷ共振子の周波数特性を
示す図であって、（ａ）は入力側共振子の周波数特性、
（ｂ）は出力側共振子の周波数特性を示す図
【図４】従来の、入出力端子に同一周波数の直列共振子
を接続した１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタを
示す構成図
を接続した１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタを
示す構成図
【図５】従来の、入出力端子に同一周波数の直列共振子
を接続した１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタ特
性を示す図
を接続した１次３次縦結合二重モードＳＡＷフィルタ特
性を示す図
【図６】従来構成のフィルタの入出力端子に直列に接続
したＳＡＷ共振子の周波数特性を示す図
したＳＡＷ共振子の周波数特性を示す図
１……圧電基板 ２……入力ＩＤＴ ３……出力ＩＤＴ ４……反射器 ５、６……ＳＡＷ共振子のＩＤＴ ７、８……ＳＡＷ共振子の反射器 ９、１０……接続電極
Claims (6)
- 【請求項１】圧電基板上に３個のＩＤＴ電極をこれらＩ
ＤＴが励振または受信するＳＡＷの伝搬方向に沿って配
置し、さらにその両側に反射器を設け、励振したＳＡＷ
の振動エネルギーを前記３個のＩＤＴ内にほぼ閉じ込め
るとともにこれら各振動の前記ＩＤＴ間における音響結
合によって発生する１次および３次の振動モードを利用
する二重モードフィルタの電気信号を入力または出力す
る両方の端子に直列に共振子をその共振子の反共振周波
数がフィルタの通過帯域高域側の減衰域と重なるよう接
続したフィルタにおいて、入力側共振子の共振周波数と
出力側共振子の共振周波数とが異なることを特徴とする
縦結合二重モードＳＡＷフィルタ。 - 【請求項２】前記入出力共振子の何れか一方の共振子の
ＩＤＴ電極指周期をλ１、他方の共振子のＩＤＴ電極指
周期をλ２としたとき、λ１とλ２の比が 【数１】 を満たすよう構成したことを特徴とする請求項１記載の
縦結合二重モードＳＡＷフィルタ。 - 【請求項３】前記電気信号を入出力する端子に挿入する
直列共振子を前記フィルタと同一の圧電基板に形成した
ことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の縦結合二
重モードＳＡＷフィルタ。 - 【請求項４】前記共振子を圧電基板上に１個のＩＤＴと
該ＩＤＴが励振するＳＡＷの伝搬方向に沿ってＩＤＴの
両側に反射器を設けた１ポートＳＡＷ共振子としたこと
を特徴とする請求項１又は請求項２又は請求項３記載の
縦結合２重モードＳＡＷフィルタ。 - 【請求項５】前記共振子の電極膜厚を電極指周期λの３
〜５％としたことを特徴とする請求項１又は請求項２又
は請求項３又は請求項４記載の縦結合２重モードＳＡＷ
フィルタ。 - 【請求項６】前記圧電基板を３６゜ＹカットＸ方向伝搬
ＬｉＴａＯ3基板としたことを特徴とする請求項１又は
請求項２又は請求項３又は請求項４又は請求項５記載の
縦結合二重モードＳＡＷフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17405495A JPH098599A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 縦結合二重モードｓａｗフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17405495A JPH098599A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 縦結合二重モードｓａｗフィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH098599A true JPH098599A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15971818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17405495A Pending JPH098599A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 縦結合二重モードｓａｗフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH098599A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0998039A1 (en) * | 1997-07-18 | 2000-05-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Surface acoustic wave filter |
| US6556100B2 (en) | 2000-08-31 | 2003-04-29 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Surface acoustic wave filter with a passband formed by a longitudinally coupled filter and a resonator inductance |
| KR100402067B1 (ko) * | 2001-04-06 | 2003-10-17 | 엘지이노텍 주식회사 | 이중모드 공진기 결합형 표면탄성파 필터 |
| US6781483B2 (en) | 2000-12-15 | 2004-08-24 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Surface acoustic wave filter |
| US6828879B2 (en) * | 2001-02-16 | 2004-12-07 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Longitudinal coupled multiple mode surface acoustic wave filter |
| KR100691600B1 (ko) * | 2005-04-28 | 2007-03-12 | 후지쓰 메디아 데바이스 가부시키가이샤 | 탄성 표면파 필터 및 분파기 |
| JP2018026803A (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-15 | 株式会社村田製作所 | 高周波モジュール |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP17405495A patent/JPH098599A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP1717953A3 (en) * | 2005-04-28 | 2011-09-28 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Surface accoustic wave filter and duplexer using the same |
| JP2018026803A (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-15 | 株式会社村田製作所 | 高周波モジュール |
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