JPH098586A - 分配器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 チューナと分配器の分配出力端子との接続を
誤った場合でも、電源供給が行えるようにした分配器を
提供する。 【構成】 複数の出力部の内、１つの出力部と入力部と
の間は直流電流が通過できるようにすることにより、複
数のチューナ３ａ、３ｂの内、電源供給用のチューナか
らの直流電流を前記コンバータ２に供給できるようにし
た電流通過型の分配器１において、分配回路の入力部１
４ａ、１４ｂを出力部１４ｃ、１４ｄと同じ数だけ設
け、各出力部１４ｃ、１４ｄと各入力部１４ａ、１４ｂ
間は直流電流が通過できるようにするとともに、各入力
部１４ａ、１４ｂに入力された受信信号は分配されて全
ての出力部１４ｃ、１４ｄから出力されるようにし、入
力端子１１と分配回路１４の複数の入力部１４ａ、１４
ｂとの間に、直流電流の通過の可否を切り換えることの
できる切換部１５を付加した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、受信電波を分配すると
ともに電流通過端子を備える電流通過型の分配器に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、図４に示すように、例えば、２分
配の電流通過型の分配器１は、入力端子１１、分配出力
端子１２ａ、１２ｂ及び分配回路１３を有してなり、分
配器１の入力端子１１は衛星放送信号あるいは衛星通信
信号等の受信用アンテナのコンバータ２に接続し、分配
器１の分配出力端子１２ａ、１２ｂは各々チューナ３
ａ、３ｂに接続して使用される。分配回路１３には１つ
の入力部１３ａと２つの出力部１３ｂ、１３ｃが設けら
れ、分配回路１３の入力部１３ａは入力端子１１に接続
され、出力部１３ｂ、１３ｃは各々分配出力端子１２
ａ、１２ｂに接続される。コンバータ２から出力される
受信信号は、入力端子１１に入力され、入力部１３ａを
介して分配回路１３に入力され、分配回路１３で分配さ
れた後、出力部１３ｂ、１３ｃから出力され、分配出力
端子１２ａ、１２ｂから分配出力として各チューナ３
ａ、３ｂに送出される。一方、チューナ３ａ、３ｂ側か
らはコンバータ２に対して電源を供給する必要があり、
チューナ３ａ、３ｂには電源供給を行うか否かを切り換
えるための切換スイッチ（図示せず）が設けられてお
り、この切換スイッチにより、一方、例えば、チューナ
３ａが電源供給を行うように設定されるとする。また、
分配回路１３は出力部１３ｂ、１３ｃと入力部１３ａ間
のいずれかの経路のみが直流電流の通過ができるように
なっている。今、例えば、出力部１３ｂと入力部１３ａ
間が直流電流の通過が可能なようになっているとする
と、チューナ３ａを、出力部１３ｂと接続される分配出
力端子１２ａにケーブル等により接続されるようにして
おけば、チューナ３ａから直流電流が分配器１を介して
コンバータ２に供給されるのである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な分配器においては、チューナ３ａ、３ｂの接続を誤っ
て、チューナ３ａを分配出力端子１２ｂに接続し、チュ
ーナ３ｂを分配出力端子１２ａに接続した場合には、コ
ンバータ２への直流電流の供給が行われないので、接続
のやり直しの必要が生じる。また、この再接続時にケー
ブルを短絡してしまって、チューナ３ａ、３ｂ内の電流
供給用の電源回路（図示せず）に損傷を与えるという問
題があった。

【０００４】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、チューナと分配器の分
配出力端子との接続を誤った場合でも、再接続の必要を
なくし、安全にかつ容易にチューナからコンバータへの
電源供給が行えるようにした分配器を提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、コンバータからの受信信号を入力する入力端子と、
該入力端子を介して入力された受信信号を入力部で取り
込み複数に分配して複数の出力部から出力する分配回路
と、該分配回路の出力部から分配出力される各受信信号
をチューナに送る分配出力端子とを有し、前記複数の出
力部の内、１つの出力部と前記入力部との間は直流電流
が通過できるようにすることにより、前記複数のチュー
ナの内、電源供給用のチューナからの直流電流を前記コ
ンバータに供給できるようにした電流通過型の分配器に
おいて、前記分配回路の入力部を出力部と同じ数だけ設
け、各出力部と各入力部間は直流電流が通過できるよう
にするとともに、各入力部に入力された受信信号は分配
されて全ての出力部から出力されるようにし、前記入力
端子と分配回路の複数の入力部との間に、直流電流の通
過の可否を切り換えることのできる切換部を付加したこ
とを特徴とするものである。

【０００６】請求項２に記載の発明は、請求項１記載の
発明において、前記入力端子に、チューナからの直流電
流が供給されたときに表示する表示部を接続したことを
特徴とするものである。

【０００７】

【作用】請求項１記載の発明は、チューナから分配出力
端子及び分配回路の出力部を介して入力され、分配回路
内を通過した直流電流の入力端子からコンバータへの供
給を切換部での切換により行うようにしているのであ
る。

【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、入力端子に接続した表示部の表示によりチ
ューナからの直流電流がコンバータに供給されているか
否かが判断できるのである。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図１は、本発明の一実施例を示す分配器の概略構成
図である。本実施例の分配器１０は、受信信号を２分配
する場合を示しており、入力端子１１、分配出力端子１
２ａ、１２ｂ及び分配回路１４及び切換部１５を有して
なる。入力端子１１は衛星放送信号あるいは衛星通信信
号等の受信用アンテナのコンバータ２に接続され、分配
出力端子１２ａ、１２ｂは各々チューナ３ａ、３ｂに接
続して使用される。分配回路１４は、入力部１４ａ、１
４ｂと出力部１４ｃ、１４ｄを有しており、入力部１４
ａから入力された受信信号と入力部１４ｂから入力され
た受信信号は、各々分配されて出力部１４ｃ、１４ｄか
ら出力されるようにするとともに、出力部１４ｃから入
力された直流電流は入力部１４ａから出力され、出力部
１４ｄから入力された供給電流は入力部１４ｂから出力
されるようになっている。切換部１５は入力部１５ａと
出力部１５ｂ、１５ｃ、１５ｄを有してなり、入力部１
５ａと出力部１５ｂ間はコンデンサＣ１、入力部１５ａ
と出力部１５ｃ間はコイルＬ、入力部１５ａと出力部１
５ｄ間はコンデンサＣ２が接続されている。入力部１５
ａは入力端子１１と接続される。また、出力部１５ｂ、
１５ｃは各々分配回路１４の入力部１４ａ、１４ｂに接
続されている。ここで、切換部１５は、例えば、紙面の
上下方向に移動することにより、図２に示すように、出
力部１５ｃ、１５ｄが各々分配回路１４の入力部１４
ａ、１４ｂに接続されるように切り換えることができる
ようになっている。

【００１０】次に、本実施例の動作を説明する。今、チ
ューナ３ｂの方がコンバータ２に対して直流電流を供給
できるように設定されているとする。コンバータ２から
出力される受信信号は、分配器１０の入力端子１１を介
して切換部１５の入力部１５ａに入力され、入力部１５
ａに入力された受信信号はコンデンサＣ１を通り、出力
部１５ｂから出力される。出力部１５ｂから出力されか
受信信号は分配回路１４の入力部１４ａに入力され、分
配回路１４で分配され、分配信号が出力部１４ｃ及び出
力部１４ｄから分配出力端子１２ａ及び分配出力端子１
２ｂを介して出力され、各々、チューナ３ａ、３ｂに送
られる。一方、チューナ３ｂからは、電源供給用の直流
電流が分配器１０の分配出力端子１２ｂから分配回路１
４の出力部１４ｄに入力される。出力部１４ｄに入力さ
れた直流電流は入力部１４ｂから出力され、切換部１５
の出力部１５ｃ、コイルＬ、入力部１５ａ及び入力端子
１１を介してコンバータ２に供給されるのである。ここ
で、もし誤って、チューナ３ａを分配出力端子１２ｂに
接続し、チューナ３ｂを分配出力端子１２ａに接続して
しまった場合を考える。この場合には、直流電流の供給
の行えるチューナ３ｂが分配出力端子１２ａに接続され
ているので、直流電流は分配回路１４を介して切換部１
５の出力部１５ｂに入力されることになり、コンデンサ
Ｃ１のためにコンバータ２へ送られることはない。従っ
て、コンバータ２への直流電流の供給が行われないこと
になる。ここで、図２に示すように、切換部１５の切り
換えを行い、分配回路１４の入力部１４ａが切り換え部
１５の出力部１５ｃに接続されるようにすれば、チュー
ナ３ｂからの直流電流はコイルＬを介してコンバータ２
に供給されることになる。

【００１１】従って、本実施例によれば、チューナ３
ａ、３ｂからのケーブルと分配器１０の分配出力端子１
２ａ、１２ｂとの接続を間違えた場合でも、ケーブルの
接続のやり直しをすることなく、切換部１５を切り換え
るだけで、コンバータ２への直流電流の供給が確実に行
えるのである。

【００１２】図３は、本発明の他の実施例を示す分配器
の概略構成図である。本実施例は、上述の実施例のもの
において、ＬＥＤと抵抗からなる表示部１６を入力端子
１１に接続したものである。本実施例においては、コン
バータ２に電源が供給されている状態のときには、ＬＥ
Ｄに電流が流れ点灯するので、コンバータ２への電源の
供給状態が表示部１６によりモニターできるのである。

【００１３】なお、以上の実施例においては、２分配を
行う分配器の例を説明したが、本発明は２分配に限定さ
れるものではない。

【００１４】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
れば、コンバータからの受信信号を入力する入力端子
と、該入力端子を介して入力された受信信号を入力部で
取り込み複数に分配して複数の出力部から出力する分配
回路と、該分配回路の出力部から分配出力される各受信
信号をチューナに送る分配出力端子とを有し、前記複数
の出力部の内、１つの出力部と前記入力部との間は直流
電流が通過できるようにすることにより、前記複数のチ
ューナの内、電源供給用のチューナからの直流電流を前
記コンバータに供給できるようにした電流通過型の分配
器において、前記分配回路の入力部を出力部と同じ数だ
け設け、各出力部と各入力部間は直流電流が通過できる
ようにするとともに、各入力部に入力された受信信号は
分配されて全ての出力部から出力されるようにし、前記
入力端子と分配回路の複数の入力部との間に、直流電流
の通過の可否を切り換えることのできる切換部を付加し
たので、チューナと分配器の分配出力端子との接続を誤
った場合でも、再接続の必要をなくし、安全にかつ容易
にチューナからコンバータへの電源供給が行える分配器
が提供できた。

【００１５】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の発明において、前記入力端子に、チューナからの直
流電流が供給されたときに表示する表示部を接続するよ
うにしたので、表示部の表示によりチューナからの直流
電流がコンバータに供給されているか否かが判断できる
ようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る分配器を示す概略構成
図である。

【図２】同上に係る切換部を切り換えた状態を示す分配
器の概略構成図である。

【図３】本発明の他の実施例に係る分配器を示す概略構
成図である。

【図４】従来の分配器を示す概略構成図である。

【符号の説明】

１０ 分配器 １１ 入力端子 １２ａ、１２ｂ 分配出力端子 １４ 分配回路 １４ａ、１４ｂ 入力部 １４ｃ、１４ｄ 出力部 １５ 切換部 １５ａ入力部 １５ｂ、１５ｃ、１５ｄ 出力部 １６ 表示部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンバータからの受信信号を入力する入
   力端子と、該入力端子を介して入力された受信信号を入
   力部で取り込み複数に分配して複数の出力部から出力す
   る分配回路と、該分配回路の出力部から分配出力される
   各受信信号をチューナに送る分配出力端子とを有し、前
   記複数の出力部の内、１つの出力部と前記入力部との間
   は直流電流が通過できるようにすることにより、前記複
   数のチューナの内、電源供給用のチューナからの直流電
   流を前記コンバータに供給できるようにした電流通過型
   の分配器において、前記分配回路の入力部を出力部と同
   じ数だけ設け、各出力部と各入力部間は直流電流が通過
   できるようにするとともに、各入力部に入力された受信
   信号は分配されて全ての出力部から出力されるように
   し、前記入力端子と分配回路の複数の入力部との間に、
   直流電流の通過の可否を切り換えることのできる切換部
   を付加したことを特徴とする分配器。
2. 【請求項２】 前記入力端子に、チューナからの直流電
   流が供給されたときに表示する表示部を接続したことを
   特徴とする請求項１記載の分配器。