JPH0985575A - 切削液塗布装置および切削液塗布方法 - Google Patents

切削液塗布装置および切削液塗布方法

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JPH0985575A
JPH0985575A JP24483795A JP24483795A JPH0985575A JP H0985575 A JPH0985575 A JP H0985575A JP 24483795 A JP24483795 A JP 24483795A JP 24483795 A JP24483795 A JP 24483795A JP H0985575 A JPH0985575 A JP H0985575A
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JP
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cutting fluid
nozzle
cutting
tap
tip
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JP24483795A
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Tateo Kuwabara
健郎 桑原
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Original Assignee
FUSO SEIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークへの切削液の付着を防止できて切削工
具のみに切削液を塗布できる切削液塗布装置を提供する
こと。 【解決手段】 タップ2に対応した位置に設けられた切
削液供給ノズル10と、ノズル10に切削液を供給する
切削液供給機構20とで切削液塗布装置1を構成する。
切削液供給ノズル10は、可撓性の金属パイプ12と、
このパイプ12の先端に装着された樹脂チューブ15と
を備えて構成する。金属パイプ12はタップ2の位置に
合わせて自由に折り曲げることができ、樹脂チューブ1
5の先端をタップ2に接触させて切削液を吐出できるた
め、タップ2のみに切削液が塗布される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工物(ワー
ク)にねじ切り(タップ)加工、穴あけ(ドリル)加
工、リーマ加工等の切削加工を行う際に、切削工具(刃
物)に切削液を塗布する切削液塗布装置およびこの装置
を用いた切削液塗布方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来、タップ加工時には、タップの刃先部
の冷却、潤滑のために、タップに切削油等の切削液を塗
布している。この切削液は、従来、刷毛を用いて直接タ
ップに塗布していたが、作業が煩雑であり、かつ塗布作
業に時間がかかり生産性を高めることが難しいという問
題があったため、近年では、タップから離れて配置され
たノズルからタップに向かって切削液を噴出して塗布す
る方式が用いらるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノズル
から切削液を噴出してタップに塗布した場合、タップの
みに液を塗布することは難しく、切削液が霧状に広がっ
てワーク等にも付着するという問題があった。このた
め、加工後にワークを洗浄しなければならず、工程が多
くなり作業性や生産性が低くなるとともに、洗浄液を利
用するためにコストも高くなるという問題があった。ま
た、切削液が霧状に広がるため、タップへの付着率が低
くなり、多量の切削液が必要になるという問題もあっ
た。このような問題は、タップに限らず、ドリルやリー
マ等の各種切削工具を用いた場合にも同様であった。
【0004】本発明の目的は、ワークへの切削液の付着
を防止できて切削工具のみに切削液を塗布できる切削液
塗布装置および切削液塗布方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の切削液塗布装置
は、切削工具に切削液を塗布する切削液塗布装置であっ
て、切削工具に対応した位置に設けられた切削液供給ノ
ズルと、このノズルに切削液を供給する切削液供給機構
とを備えるとともに、前記切削液供給ノズルを、可撓性
の金属パイプと、前記金属パイプの先端側に装着された
樹脂チューブとを備えて構成したことを特徴とする。
【0006】また、本発明の切削液塗布方法は、切削工
具に切削液を塗布する切削液塗布方法であって、可撓性
の金属パイプおよびこの金属パイプの先端側に装着され
た樹脂チューブを含んで切削液供給ノズルを構成し、こ
のノズルの前記樹脂チューブ先端を少なくともその先端
から出される切削液を介して切削工具に接触させた状態
で、切削液供給機構によって前記ノズルに切削液を供給
し、前記樹脂チューブ先端から切削液を流して前記切削
工具に塗布することを特徴とする。ここで、前記樹脂チ
ューブ先端を少なくともその先端から出される切削液を
介して切削工具に接触させた状態とは、樹脂チューブを
直接切削工具に接触させた状態と、樹脂チューブ先端か
ら出された一滴の切削液を表面張力などによってチュー
ブ先端から切削工具まで連続させることができる距離だ
け、樹脂チューブ先端を切削工具から離した状態とを含
むものである。従って、樹脂チューブ先端から出された
一滴の液が、樹脂チューブから離れた後でなければ切削
工具に付着しない距離まで、樹脂チューブ先端と切削工
具とを離した状態は含まない。
【0007】このような本発明によれば、ノズルの樹脂
チューブ先端をタップ等の切削工具に液を介して接触さ
せ、切削液をノズルの金属パイプから樹脂チューブを通
して吐出すると、切削工具に切削液が塗布される。この
際、樹脂チューブを直接あるいは液を介して切削工具に
接触させ、その先端(接触面)から切削液を吐出してい
るから、切削液は霧状に広がることなく液体状体のまま
切削工具のみに塗布され、ワーク等に付着しない。この
ため、ワークの洗浄工程が不要となり、工程数が削減さ
れて作業性や生産効率が向上する。さらに、工程数が減
少したり、洗浄液が不要になるとともに、切削液の切削
工具への付着率も高くなって切削液の使用量も少なくな
るため、生産コストが低減する。
【0008】また、ノズルを構成する金属パイプは可撓
性とされているので、適宜折り曲げることで切削工具に
対して樹脂チューブの位置を調整でき、樹脂チューブ先
端を確実にかつ容易に切削工具に接触させることができ
る。さらに、ノズルの先端に樹脂チューブを設け、この
樹脂チューブを切削工具に接触させているため、例えば
切削工具を駆動させながらチューブ先端を接触させるこ
ともでき、切削工具にノズルをスムーズに接触させるこ
とができて切削液の塗布作業を効率よく行うことができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、切削液塗布装置1の要
部が示され、図2には、切削液塗布装置1の全体構成を
示す概略図が示されている。切削液塗布装置1は、ワー
クWにねじ孔を加工するための切削工具であるタップ2
の数に応じて複数配置された切削液供給ノズル10と、
このノズル10に切削液を供給する切削液供給機構20
とを備えている。
【0010】切削液供給機構20は、図2に示すよう
に、切削液の収納容器21と、ノズル10に切削液を供
給する流路に設けられたバルブを開閉させる作動用の圧
縮空気を供給するとともに、その供給パターンや供給量
を制御する制御器22と、前記ノズル10を支持するノ
ズル支持装置30と、収納容器21からノズル支持装置
30に切削液を供給するチューブ23と、制御器22か
らノズル支持装置30に圧縮空気を供給するチューブ2
4とを備えて構成されている。
【0011】なお、本実施の形態では、ノズル支持装置
30は、タップ2の数や配置個所によっては複数配置す
ることがあり、その場合に各ノズル支持装置30に切削
液や圧縮空気を分岐して供給できるように、分岐ブロッ
ク25がチューブ23,24の途中に配置されている。
この分岐ブロック25は、直方体の金属ブロックからな
り、その対向する2つの側面にはそれぞれ収納容器25
および制御器22に接続されたチューブ23,24が接
続され、他の4面には、前記チューブ23に連通された
ポート26と、前記チューブ24に連通されたポート2
7とがそれぞれ1つづつ形成されている。各ポート2
6,27は、ノズル支持装置30にチューブ23,24
で連通されている。これにより、切削液および圧縮空気
の供給系統を、最大4系統に分岐できるようになってい
る。なお、使用しないポート26,27は、ねじ等で塞
いでおけばよい。
【0012】これらのノズル支持装置30や分岐ブロッ
ク25は、タッピング装置等の切削加工機のテーブル2
8やフレームの取付溝に固定されている。
【0013】ノズル支持装置30は、図3にも示すよう
に、本体31を備えている。本体31の軸中心部には、
軸方向に貫通し、中央部が小径とされ、両端部が大径と
された貫通孔31Aが形成されている。この貫通孔31
Aのノズル10側である一端側に形成されたねじ部には
弁座32を保持固定する弁座押え33と、連結ブロック
34とが螺合されている。
【0014】一方、貫通孔31Aの他端側には、前記弁
座32に嵌合される弁体35Aを有するピストンバルブ
35が配置されている。このピストンバルブ35の他端
側において、前記貫通孔31Aにはナット36が螺合さ
れ、このナット36には流量調整ボルト37が螺合され
ている。
【0015】流量調整ボルト37の中心軸に形成された
孔37Aには、前記ピストンバルブ35の他端側が嵌挿
されるとともに、付勢手段であるコイルばね38が配置
されている。また、流量調整ボルト37の先端はピスト
ンバルブ35に当接され、かつ抜け止め用のナット39
が螺合されている。流量調整ボルト37には、もう一つ
のナット40が螺合されており、ナット36,40のい
わゆるダブルナットによってボルト37の軸方向の固定
位置が調整可能に設定されている。
【0016】ピストンバルブ35と貫通孔31Aとの摺
接面には、Oリング41、Yリング42が配置されてシ
ールされている。これら各リング41,42で囲まれた
空間は、圧縮空気供給用ポート43に連通され、このポ
ート43には前記チューブ24が接続されている。ま
た、前記本体31の貫通孔31Aには、切削液供給用ポ
ート44が連通され、このポート44には前記チューブ
23が接続されている。
【0017】前記連結ブロック34には、パッキン45
を介してアタッチメント50が螺合されている。連結ブ
ロック34およびアタッチメント50には、前記弁座3
2に連通された切削液供給路34A,50Aが形成され
ている。そして、アタッチメント50には、前記切削液
供給路50Aに連通され、かつ接地する切削液供給ノズ
ル10の数(軸数)に応じて形成された連結ポート50
Bが1列に並んで形成されている。例えば、図1に示す
ように、4つのノズル10が接続される4軸のアタッチ
メント50や、図3に示す2つのノズル10が接続され
る2軸のアタッチメント50などが用いられる。
【0018】この連結ポート50Bには、切削液供給ノ
ズル10がそれぞれ接続されている。切削液供給ノズル
10は、前記アタッチメント50に螺合されたパイプ支
持基材11と、この基材11内に挿入されたステンレス
製の金属パイプ12と、このパイプ12を固定するスリ
ーブ13と、スリーブ13の固定用ナット14と、パイ
プ12の先端に装着された樹脂チューブ15と、で構成
されている。
【0019】金属パイプ12は、ステンレス製の細管
(例えば、外径0.8〜1ミリ、内径0.5〜0.6ミ
リ前後)で構成されて可撓性を有しており、曲げたり、
伸ばしたりする変形を簡単にかつ自由に行えるようにな
っている。また、樹脂チューブ15は、ポリエチレン製
の細管(例えば、外径2ミリ、内径1ミリ前後)で構成
され、その先端は、図4に示すように、タップ2の外周
に端面が密着するように斜めに切断されている。
【0020】このような本実施の形態においては、ま
ず、切削液を塗布するタップ2の数に応じた軸数のアタ
ッチメント50の用意して連結ブロック34に取り付
け、そのアタッチメント50に、各切削液供給ノズル1
0を取り付ける。なお、金属パイプ12のパイプ支持基
材11への固定は、スリーブ13の貫通孔に金属パイプ
12を挿通させ、このスリーブ13を固定用ナット14
で基材11に螺合すればよい。これにより、スリーブ1
3のテーパ面13Aが基材11に当接しているため、ナ
ット14を締め付けるに従ってスリーブ13はパイプ1
2を締め付け、パイプ12は抜け止めされる。また、タ
ップ2の数が多い場合には、複数のノズル支持装置30
を配置し、分岐ブロック25を介して各装置30に切削
液および圧縮空気を供給するとともに、各装置30にそ
れぞれ所定数の切削液供給ノズル10を取り付ければよ
い。
【0021】そして、各ノズル支持装置30をタップ2
の近傍に配置し、図1に示すように、金属パイプ12を
適宜折り曲げて、図4に示すように、樹脂チューブ15
の先端面を各タップ2に接触させる。
【0022】そして、収納容器21に切削液を供給し、
切削液をチューブ23および分岐ブロック25を通して
ポート44から本体31内に供給する。ここで、制御器
22を作動させて圧縮空気を間欠的に送ると、この圧縮
空気およびコイルばね38の作用でピストンバルブ35
が軸方向に進退し、弁座32および弁体35Aで構成さ
れるバルブが開閉され、切削液が所定量毎、例えば一滴
毎にノズル10側に送られる。すなわち、ピストンバル
ブ35は、通常は、コイルばね38の付勢力で付勢さ
れ、弁体35Aが弁座32内に嵌挿されてバルブが閉じ
られているが、各リング41,42で囲まれた空間にポ
ート43から圧縮空気を供給すると、その圧力がコイル
ばね38の付勢力に打ち勝ってピストンバルブ35が弁
座32から離れる方向に移動してバルブが開き、チュー
ブ23に接続された切削液の供給ポート44から供給さ
れる切削液がノズル10側に送られる。
【0023】なお、この切削液のノズル10側への供給
量は、ピストンバルブ35のストローク量つまり流量調
整ボルト37との当接位置で設定される。
【0024】弁座32から連結ブロック34の液供給路
34Aに送られた切削液は、アタッチメント50内で分
岐されて各ノズル10に供給され、金属パイプ12、樹
脂チューブ15を通して順次1滴づつ吐出されてタップ
2に塗布される。この際、タップ2を回転駆動させてお
けば、タップ2の全周に渡って切削液が塗布されるとと
もに、切削液は重力により下方に流れるため、樹脂チュ
ーブ15が接触された箇所より下方にあるタップ2の外
周部分全体に切削液が塗布される。
【0025】このような本実施の形態によれば、タップ
2に対して切削液供給ノズル10を直接接触させて切削
液を供給しているので、切削液が霧状に広がったりする
ことがなく、タップ2のみに塗布されて、ワークW等へ
の付着を防止できる。このため、ワークWを切削加工後
に洗浄する必要がなく、工程数を少なくできて作業性や
生産効率を向上できる。また、工程数を減少でき、洗浄
液の使用も不要にできるとともに、切削液のタップ2へ
の付着率も高くできて切削液の使用量を少なくできるた
め、製造コストも低減できる。
【0026】また、切削液供給ノズル10を可撓性の金
属パイプ12を含めて構成しているので、パイプ12を
折り曲げたり、伸ばしたりすることができ、タップ2の
位置に合わせてノズル10の先端面を確実に接触させる
ことができる。さらに、ノズル10の先端も金属製とす
ると、タップ2との接触部分が金属同士の接触になり、
タップ2にノズル10が引っかかったり、一方が破損し
たりする可能性もあるが、本実施の形態では、ノズル1
0の先端は樹脂チューブ15で構成したので、タップ2
に接触させたときに、チューブ15が弾性によって柔軟
に動作するため、タップ2に引っかかることもなく、ス
ムーズにかつ確実に接触させることができる。
【0027】さらに、ステンレス製細管の金属パイプ1
2を用いたので、多少さわっても設置位置がずれること
がなく、正確に位置決めすることができる。また、タッ
プ2の位置に合わせてパイプ12を切断することもで
き、タップ2の位置に合わせてその長さも自由に調整す
ることができる。その上、金属パイプ12は、固定用ナ
ット14を外すことでスリーブ13ごと容易に取り外す
ことができ、短くなった金属パイプ12を長いパイプ1
2に変更する場合等には、金属パイプ12およびスリー
ブ13のみを別途用意しておけば、簡単に交換すること
ができる。
【0028】また、樹脂チューブ15もポリエチレン等
の樹脂で構成されているので、カッターナイフ等で容易
に切断することができ、タップ2に接触させたことによ
って先端が磨耗したり、タップ2の位置に先端を合わせ
る場合にも容易に調整することができる。
【0029】さらに、切削液供給ノズル10の設置数を
変更する場合には、その軸数に応じたアタッチメント5
0に交換することで容易に対応することができる。この
際、アタッチメント50に取り付けるパイプ支持基材1
1、金属パイプ12、スリーブ13、固定用ナット1
4、樹脂チューブ15は、各ノズル10において同一の
ものが利用できるので、軸数つまりポート50Aの数が
異なるアタッチメント50を複数用意しておけば、タッ
プ2の数が様々であっても、確実にかつ簡単に対応する
ことができる。
【0030】また、タップ2への切削液の供給量は、流
量調整ボルト37で簡単に制御できるので、使用するタ
ップ2の種類や大きさ等に応じて適切な量を吐出して塗
布することができる。
【0031】なお、本発明は、前述の実施の形態に限定
されない。例えば、前記実施の形態では、アタッチメン
ト50に複数のポート50Aを一列に並べて形成し、切
削液供給ノズル10も一列に並べて配置していたが、図
5に示すように、ポート50Aを上下2列以上に形成し
て、ノズル10を取り付けてもよい。この場合には、特
にアタッチメント50の幅寸法を小さくできるため、切
削工具によってはこのような形態のほうが好ましい場合
もある。
【0032】また、本発明の切削液塗布装置1は、前記
実施の形態のように、ノズル10を直接タップ2に接触
させて使用する場合に限らず、例えば、図6に示すよう
に、タップ2に切削液保持カップ60を取り付け、この
カップ60内に切削液を供給するように用いてもよい。
この場合には、カップ60内に供給された切削液はカッ
プ60とタップ2との隙間からタップ2に沿って下方に
流れ、タップ2の周囲に塗布される。
【0033】さらに、切削液供給ノズル10の樹脂チュ
ーブ15先端をタップ2から僅かに離して配置してもよ
い。この樹脂チューブ15およびタップ2間は、チュー
ブ15の先端から出された1滴の切削液のほぼ直径分、
つまり切削液が表面張力によってチューブ15の先端か
らタップ2まで連続した状態に維持できる距離まで離す
ことができる。このような場合も、従来のようにタップ
から離された吐出口から切削液を噴霧するのではなく、
液状態のまま回りに飛び散ることなく切削液が供給され
るため、切削液はタップ2のみに供給され、ワークW等
への付着を防止できる。また、チューブ15の先端をタ
ップ2から離した場合でも、その間隔は小さいため、調
整時などにはチューブ15の先端がタップ2に当接する
場合もあるが、チューブ15を樹脂製としているので、
当接した場合でもタップ2およびチューブ15が破損す
ることを防止できる。
【0034】複数のノズル支持装置30を配置する場
合、前記実施の形態では、分岐ブロック25に各ノズル
支持装置30を接続して切削液や圧縮空気を分配供給し
ていたが、例えば、切削液供給用のポート44を本体3
1の両側面に形成して各ポート44間を貫通させ、一方
のポート44を収納容器21側のチューブ23に接続
し、他方のポート44を他のノズル支持装置30に接続
されたチューブ23に接続したり、図7,8に示すよう
に、他のノズル支持装置30のポート44にパッキン6
1を介して直接接続して、複数のノズル支持装置30を
直列に接続してもよい。この場合、圧縮空気は、ポート
44に二股に分岐されたジョイントを設け、ジョイント
の一方を制御器22側のチューブ24に接続し、他方を
他のノズル支持装置30に連結されたチューブ24に接
続して供給したり、図7,8に示すように、圧縮空気供
給用のポート43をポート44に平行にかつ本体31を
貫通させて形成し、ノズル支持装置30の一側面のポー
ト44にチューブ24を接続し、その他方のポート44
にパッキン61を介して他のノズル支持装置30のポー
ト44を直接接続すればよい。なお、図7,8の場合、
各ノズル支持装置30は、複数のノズル支持装置30を
貫通するボルト62およびナット63によって接続すれ
ばよい。
【0035】また、前記実施の形態では、切削液供給ノ
ズル10をアタッチメント50を介して直接ノズル支持
装置30に取り付けていたが、図7に示すように、ノズ
ル支持装置30およびアタッチメント50間に切削液を
供給するチューブ60を設けて切削液供給ノズル10側
をノズル支持装置30から分離してもよい。このように
構成すれば、タップ2などの切削工具近くに配置するノ
ズル10部分を小型化でき、切削液供給ノズル10の配
置自由度が高まるとともに、小型の機械にも取り付ける
ことができる。
【0036】金属パイプ12の直径や長さは、実施にあ
たって適宜設定すればよいが、切削液の流動性等を考慮
して、短尺の場合には細いパイプ12を用い、長尺の場
合には太いパイプ12を用いるなど、長さに応じてその
直径を変更してもよい。また、金属パイプ12はステン
レスパイプに限らず、アルミや銅などで形成してもよ
く、可撓性を有する金属であればよい。但し、前述のよ
うなステンレス細管を用いれば、折り曲げたり伸ばした
り切断することができ、かつ設置位置も確実に設定でき
て取扱いが容易である利点がある。さらに、ステンレス
細管を用いれば、繰り返し折り曲げても折れることが無
く、長期間交換することなく使用できる利点もある。ま
た、樹脂チューブ15も、ポリエチレン製に限らず、各
種の樹脂材料が用いられる。
【0037】また、切削液供給機構20も前記実施の形
態の構成に限らず、切削液を所定量毎にノズル10に供
給できる機構であれば他の機構でもよい。例えば、電磁
弁を用いて収納容器21から切削液を所定量毎にノズル
支持装置30に供給するように構成し、アタッチメント
50などにノズル10に供給する液量を調整できるニー
ドル弁などを設けて、切削液が所定量毎にノズル10つ
まりは切削工具に供給されるように構成してもよい。
【0038】さらに、前記実施の形態では、液量を調整
するピストンバルブ35などを備えたノズル支持装置3
0から供給された切削液をアタッチメント50で複数の
ノズル10に分配して供給していたが、1本のノズル1
0毎にノズル支持装置30等の所定量の液を供給する装
置を設け、各ノズル10毎に吐出量を調整できるように
構成してもよい。前記実施の形態のように、アタッチメ
ント50で複数のノズル10に液を分配供給する場合、
ノズル10の長さ寸法が異なると、吐出量も微妙に異な
り、非常に高精度の吐出量を要求される場合にその要求
精度によっては対応できない可能性もあったが、各ノズ
ル10毎に吐出量を調整できるようにすれば、ノズル1
0の長さ寸法の相違に関係なく、各ノズル10から所定
量の切削液を精度良く吐出することができる。
【0039】さらに、タップ2としてはチタンコーティ
ングされたものが好ましいが、必ずしもそれに限らな
い。また、切削工具としては、タップ2に限らず、リー
マやドリルなどの他の切削工具を用いる場合にも本発明
を利用できる。
【0040】
【発明の効果】このような本発明の切削液塗布装置およ
び切削液塗布方法によれば、ワークへの切削液の付着を
防止できて切削工具のみに切削液を塗布できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における切削液塗布装置
の使用状態を示す斜視図である。
【図2】前記実施の形態における切削液塗布装置の構成
を示す図である。
【図3】前記実施の形態における切削液供給ノズルおよ
びノズル支持装置を示す断面図である。
【図4】前記実施の形態における切削液供給ノズルの要
部を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態における切削液供給ノ
ズルの要部を示す図である。
【図6】本発明のその他の実施の形態における切削液供
給ノズルおよびタップを示す断面図である。
【図7】本発明のその他の実施の形態における切削液供
給ノズルおよびノズル支持装置の構成を示す図である。
【図8】図7に示す実施の形態におけるノズル支持装置
の構成を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 切削液塗布装置 2 切削工具であるタップ 10 切削液供給ノズル 12 金属パイプ 15 樹脂チューブ 20 切削液供給機構 21 収納容器 22 制御器 30 ノズル支持装置 31 本体 32 弁座 35 ピストンバルブ 37 流量調整ボルト 50 アタッチメント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削工具に切削液を塗布する切削液塗布
    装置であって、切削工具に対応した位置に設けられた切
    削液供給ノズルと、このノズルに切削液を供給する切削
    液供給機構とを備えるとともに、 前記切削液供給ノズルは、可撓性の金属パイプと、前記
    金属パイプの先端側に装着された樹脂チューブとを備え
    て構成されていることを特徴とする切削液塗布装置。
  2. 【請求項2】 切削工具に切削液を塗布する切削液塗布
    方法であって、可撓性の金属パイプおよびこの金属パイ
    プの先端側に装着された樹脂チューブを備えて切削液供
    給ノズルを構成し、このノズルの前記樹脂チューブ先端
    を少なくともその先端から出される切削液を介して切削
    工具に接触させた状態で、切削液供給機構によって前記
    ノズルに切削液を供給し、前記樹脂チューブ先端から切
    削液を流して前記切削工具に塗布することを特徴とする
    切削液塗布方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016124052A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ブラザー工業株式会社 工作機械

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