JPH0985537A - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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Publication number
JPH0985537A
JPH0985537A JP24593395A JP24593395A JPH0985537A JP H0985537 A JPH0985537 A JP H0985537A JP 24593395 A JP24593395 A JP 24593395A JP 24593395 A JP24593395 A JP 24593395A JP H0985537 A JPH0985537 A JP H0985537A
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JP
Japan
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machining
liquid
working
tank
fine powder
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JP24593395A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Kawazu
秀俊 河津
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微粉末混入加工液の使用において加工槽内に
微粉末が沈澱し難くし、微粉末混入加工液の粉末濃度が
低下することを抑制すること。 【解決手段】 加工槽1の下部に加工液出口61を設
け、加工槽1には、加工槽1における加工液の液面高さ
を検出する液面高さ検出手段(下限フロート107、上
限フロート109)と、液面高さ検出手段により検出さ
れる液面高さに基づいて加工液出口61より排出される
加工液の流量を可変制御し、加工槽1における加工液の
液面高さを所定の値に維持する流量制御手段(小開口開
閉扉103、大開口開閉扉105)とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、放電加工装置に関
わり、特に微粉末を混入した微粉末混入加工液をを使用
する放電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は放電加工装置の従来例を示してい
る。放電加工装置は、加工槽1と、加工槽1内に配置さ
れて被加工物Wを載置される加工テーブル3と、加工テ
ーブル3上の被加工物Wに対して対向配置された工具電
極5とを有し、加工槽1内に充填された加工液の液中で
放電加工を行う。
【0003】加工槽1内の一方の側には加工槽液面高さ
を設定する堰7が設けられており、堰7によって加工槽
1内が加工テーブル3を含む加工液充填部分1aと、加
工液排出口9と直接連通する加工液排出通路部1bとに
区分されている。加工液充填部分1aの両側下部には噴
射パイプ11、13が各々固定配置されている。
【0004】放電加工装置には、加工液供給処理部とし
て、仕切り板15によって汚液槽17aと清液槽17b
とに区分されて粉末物質を含まない油系の加工液を貯容
する加工液タンク17と、金属あるいは半導体の微粉末
を混入された加工液を貯容する加工液タンク19と、加
工液冷却器21と、加工液タンク17の清液槽17bよ
り加工液を吸い上げる加工液供給ポンプ23と、加工液
供給ポンプ23より加工液冷却器21へ加工液を送る加
工液供給通路25の途中に設けられた開閉弁27と、加
工液タンク19より微粉末混入加工液を吸い上げる微粉
末混入加工液供給ポンプ29と、微粉末混入加工液供給
ポンプ29より加工液冷却器21へ微粉末混入加工液を
送る加工液供給通路31の途中に設けられた開閉弁33
と、加工液冷却器21より噴射パイプ11、13へ加工
液を送る加工液供給通路34、35の途中に設けられた
開閉弁37、39と、加工槽1の加工液排出口9より排
出される加工液を加工液タンク17の汚液槽17aに戻
す加工液戻し通路41の途中に設けられた開閉弁43
と、加工槽1の加工液排出口27より排出される微粉末
混入加工液を加工液タンク19に戻す加工液戻し通路4
5の途中に設けられた開閉弁47とが付随して設けられ
ている。
【0005】また加工液タンク17には、汚液槽17a
より加工液を吸い上げるフィルタポンプ49と、フィル
タポンプ49より加工液を与えられ、加工屑排除のため
に加工液を濾過してこれを清液槽17bに戻すフィルタ
51とが設けられている。
【0006】また加工液タンク19には、加工液タンク
19より微粉末混入加工液を吸い上げる攪拌・フィルタ
ポンプ53と、加工液タンク19の底部に配置されて攪
拌・フィルタポンプ53より加工液を与えられ、これを
加工液タンク19内に噴出する加工液攪拌用の噴射パイ
プ55と、開閉弁57によって攪拌・フィルタポンプ5
3より加工液を選択的に与えられ、微粉末分離のために
加工液を濾過してこれを加工液タンク13に戻すフィル
タ59とが設けられている。
【0007】次に動作について説明する。荒加工時に
は、開閉弁27、37、39を開いて開閉弁33を閉
じ、加工液供給ポンプ23によって加工液タンク17の
清液槽17bの加工液を加工液冷却器21を通して噴射
パイプ11、13より加工槽1の加工液充填部分1aに
供給する。加工液充填部分1aにおける加工液の液位が
堰7の上縁に達すると、加工液は、図7(a)、(b)
に示されているように、堰7を越えて加工液排出通路1
bへ溢流する。荒加工時には開閉弁43が開いて開閉弁
47が閉じられていることにより、加工液排出通路1b
の加工液、即ち排液は加工液排出口9より汚液槽17a
に戻る。
【0008】荒加工中は汚液槽17aの加工液はフィル
タポンプ49によってフィルタ51へ送られ、加工屑を
フィルタ51によって濾過除去されて清液槽17bに貯
留される。
【0009】仕上げ加工時には、開閉弁27を閉じて開
閉弁33、37、39を開き、微粉末混入加工液供給ポ
ンプ29によって加工液タンク19の微粉末混入加工液
を冷却器21を通して噴射パイプ11、13より加工槽
1の加工液充填部分1に供給する。加工液充填部分1a
における加工液の液位が堰7の上縁に達すると、加工液
は、図7(a)、(b)に示されているように、堰7を
越えて加工液排出通路1bへ溢流する。仕上げ加工時に
は開閉弁43が閉じて開閉弁47が開かれていることに
より、加工液排出通路1bの排液は加工液排出口9より
加工液タンク19に戻る。
【0010】仕上げ加工中は、加工液タンク19の底部
に微粉末が沈澱しないように、攪拌・フィルタポンプ5
3によって加工液タンク19の加工液を噴射パイプ55
へ送り、加工液を噴射パイプ55より加工液タンク19
内に噴出する。なお、このときには開閉弁57は閉じて
おく。
【0011】加工液に混入されている微粉末に使用寿命
がきた場合には、微粉末の交換のために、開閉弁57を
開き、攪拌・フィルタポンプ53によって加工液タンク
19の微粉末混入加工液をフィルタ59へ送り、フィル
タ59によって微粉末混入加工液中の微粉末を濾過除去
し、その後に新しい粉末物質を加工液タンク19に投入
する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電加工装置で
は、加工槽1の下部に固定配置されている噴射パイプ1
1、13より加工槽1の加工液充填部分1aに供給され
た加工液は、堰7を越えて加工液排出通路1bへオーバ
ーフローするから、噴射パイプ11、13より噴出した
加工液は、図7(a)、(b)に示されているように、
対向する面に当たり、上昇する。上昇に際しては流速が
遅くなっている上に、重力に逆らって流れるため、微粉
末を混入した加工液では加工液充填部分1a内に微粉末
の沈澱部dが発生する。このように、微粉末が沈澱する
と、粉末濃度が低下した加工液が堰堰7を越えて排出さ
れ、加工液タンク19に回収されるようになる。
【0013】特に図7(b)に示されているように、噴
射パイプ11による噴射位置と堰7の位置とが同じ側
(図にて右側)にあると、その反対側(図にて左側)に
微粉末の沈澱部dが発生し易い。
【0014】また従来の放電加工装置では、噴射パイプ
11、13が加工槽1の下部に固定設置されているた
め、工具電極5と被加工物Wとの間の放電加工部(加工
極間)に対応する液面高位では加工液の粉末濃度が低
く、所要の粉末濃度を有する加工液によって放電加工が
行われないことがある。
【0015】また従来の放電加工装置では、開閉弁2
7、33より加工槽1側の配管、特に加工液冷却器21
を二種類の加工液が共用するため、これの領域で二種類
の加工液が混じり合い、微粉末混入加工液では粉末濃度
が低下するという問題が生じる点である。また加工液タ
ンク17、19では、相互に液温が異なるため、一つの
加工液冷却器21では加工液タンク17と19のそれぞ
れよりの加工液の温度を適正温度に制御することが難し
いという問題も生じる。
【0016】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたもので、微粉末混入加工液の使用にお
いて加工槽内に微粉末が沈澱し難くし、また加工極間に
高粉末濃度の加工液を効率よく与え、また二種類の加工
液が混じり合うことによって微粉末混入加工液の粉末濃
度が低下することを抑制し、併せて各加工液の温度制御
を安定して行うことができる放電加工装置を得ることを
目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明による放電加工装置の加工液処理装置
は、下部に加工液出口を有する加工槽と、前記加工槽に
おける加工液の液面高さを検出する液面高さ検出手段
と、前記液面高さ検出手段により検出される液面高さに
基づいて前記加工液出口より排出される加工液の流量を
可変制御し、前記加工槽における加工液の液面高さを所
定の値に維持する流量制御手段とを有している。
【0018】したがって、この発明による放電加工装置
では、液面高さ検出手段により検出される液面高さに基
づいて流量制御手段により加工液出口より排出される加
工液の流量が可変制御され、この流量制御により加工液
出口より加工液を常時排出した状態で加工槽における加
工液の液面高さが所定値に維持される。加工液出口は加
工槽の下部にあるから、この加工液の排出は重力に逆ら
うことなく行われ、重力の方向に従って効率よく行われ
る。
【0019】次の発明による放電加工装置は、前記液面
高さ検出手段が上限/下限フロート機構により構成さ
れ、流量制御手段は、上限検出時には流量を増大し、下
限検出時には流量を減少するものである。
【0020】したがって、この発明による放電加工装置
では、上限/下限フロート機構により加工槽における加
工液の液面高さの上限と下限とが検出され、上限検出時
には流量制御手段により加工液出口よりの加工液の排出
流量が増大し、下限検出時には流量制御手段により加工
液出口よりの加工液の排出流量が減少する。これにより
加工槽における加工液の液面高さは上限高さと下限高さ
との間に維持される。
【0021】次の発明による放電加工装置は、前記加工
液出口の配置位置に対向する側に加工槽内の加工液を噴
出する加工液噴出パイプが設けられている。
【0022】したがって、この発明による放電加工装置
では、加工液噴出パイプより加工槽内に噴出された加工
液は加工液出口の配置位置に対向する側より加工液出口
へ加工槽内を横切って流れ、加工液が加工液出口とは反
対側へ流れることがなく、加工液の流れが最適化する。
【0023】次の発明による放電加工装置は、前記加工
液噴出パイプが上下動可能に設けられ、当該加工液噴出
パイプを任意の高さ位置に駆動する駆動装置を有してい
る。
【0024】したがって、この発明による放電加工装置
では、駆動手段により加工液噴出パイプが任意の高さ位
置に駆動され、この高さ位置調整により加工液噴出パイ
プよりの加工液の噴射高さ位置を最適化でき、加工極間
に高濃度の粉末混入加工液を供給することが可能にな
る。
【0025】次の発明による放電加工装置は、微粉末を
含まない加工液と微粉末を混入された微粉末混入加工液
とを切り換えて使用する放電加工装置において、微粉末
を含まない加工液を貯留する加工液タンクより加工液を
加工槽へ導く加工液通路の途中と、微粉末を混入された
微粉末混入加工液を貯留する加工液タンクより加工液を
加工槽へ導く加工液通路の途中に各々加工液冷却器が設
けられ、その各加工液冷却器が微粉末を含まない加工液
と微粉末を混入された微粉末混入加工液とを個別に冷却
するものである。
【0026】したがって、この発明による放電加工装置
では、微粉末を含まない加工液と微粉末を混入された微
粉末混入加工液とが個別の加工液冷却器により冷却さ
れ、各加工液の温調が個別に安定して行われ、併せて加
工液冷却器にて二種類の加工液が混じり合うことが回避
される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明を実施例について詳細に説明する。なお、この発明の
実施例において上述の従来例と同一構成の部分は、上述
の従来例に付した符号と同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0028】図1〜図4はこの発明の放電加工装置の実
施例を示している。図1に示されているように、加工槽
1の堰7の下端に加工液出口61が開口しており、加工
液出口61によって加工液充填部分1aと加工液排出通
路部1bとが連通している。
【0029】加工液充填部分1a内には、加工液出口6
1の配置位置(図1にて右側)に対向する側(図1にて
左側)に上下二本の加工液噴出パイプ63、65が設け
られている。下側の噴出パイプ63は水平状態で固定さ
れ、上側の加工液噴出パイプ65は水平状態で上下動可
能になっている。
【0030】加工液タンク17の加工液供給ポンプ23
は配管67によって加工液冷却器69に接続され、加工
液冷却器69は配管71、開閉弁27によって共用配管
73に接続されている。加工液タンク17の微粉末混入
加工液供給ポンプ29は配管75によって加工液冷却器
77に接続され、加工液冷却器77は配管79、開閉弁
27によって共用配管73に接続されている。
【0031】共用配管73は途中にノズル開閉弁81を
有するノズル配管83によって上下の加工液噴出パイプ
63、65に接続され、また途中に急速供給開閉弁85
を有する急速供給用配管87を接続されている。急速供
給用配管87は加工槽1の加工液充填部分1aに連通接
続されている。
【0032】図2、図3は加工液噴出パイプ65の上下
動機構の具体的構成例を示している。加工液噴出パイプ
65は、固定壁板89のスライドガイド91により上下
動可能に保持されたスライド板93に取り付けられ、加
工液供給用の可撓性ホース95を接続されている。この
可撓性ホース95は上述のノズル配管83の一部をな
す。
【0033】スライドガイド91には送りナット97が
固定されており、送りナット97には鉛直方向に設けら
れた送りねじ99がねじ係合している。送りねじ99
は、図示されていない支持機構により上下方向には移動
できない態様で、自身の中心軸線周りに回転可能に支持
され、上端に電動機101を連結されている。送りねじ
99は、電動機101により回転駆動されることによ
り、送りナット99とのねじ係合によってスライドガイ
ド91と共に加工液噴出パイプ65を任意の高さ位置に
駆動する。
【0034】加工槽1には、図4(a)、(b)に示さ
れているように、加工液出口61を第一の開口面積をも
って選択的に開口する小開口開閉扉103と、加工液出
口61を第二の開口面積をもって選択的に開口する大開
口開閉扉105が設けられている。第一の開口面積は加
工液噴出パイプ63、65より供給される加工液の流量
より少ない排出流量を設定する開口面積に設定され、第
二の開口面積は加工液噴出パイプ63、65より供給さ
れる加工液の流量より多い排出流量を設定する開口面積
に設定されている。
【0035】図4(a)、(b)に模式的に示されてい
るように、加工槽1には下限フロート107と上限フロ
ート109とが設けられている。下限フロート107と
上限フロート109とは実際にはスライド板93に設け
られており、下限フロート107は加工液噴出パイプ6
5より上方に配置され、上限フロート109は下限フロ
ート107より上方に配置されている。
【0036】下限フロート107と上限フロート109
の信号線(図示省略)は小開口開閉扉97と大開口開閉
扉99の駆動制御部(図示省略)に接続され、上限フロ
ート103による上限検出時には小開口開閉扉103を
閉じて大開口開閉扉105を開き、下限フロート107
による下限検出時には小開口開閉扉103を開いて大開
口開閉扉105を閉じる。
【0037】次に動作について説明する。荒加工時に
は、開閉弁27、43を開いて開閉弁31、47を閉
じ、加工液供給ポンプ23によって加工液タンク17よ
り加工液を加工液冷却器69を通して加工槽1へ供給
し、仕上げ加工時に時には、開閉弁27、43を閉じて
開閉弁31、47を開き、微粉末混入加工液供給ポンプ
23によって加工液タンク19より微粉末混入加工液を
加工液冷却器77を通して加工槽1へ供給する。
【0038】加工液タンク17の加工液と加工液タンク
19の微粉末混入加工液は各々個別の加工液冷却器6
9、77により冷却されるから、この各加工液の温調が
個別に安定して行われる。なお、加工液冷却器69、7
7の(各加工液の温調の基準となる)室温センサは同じ
温度の所に設置することが望ましい。
【0039】また大きな容量を持つ加工液冷却器69、
77を共用配管部から除くことが可能になり、共用配管
部の容量が減少するので、加工液の入れ換え時に二種類
の加工液が混じり合う量が低減し、微粉末混入加工液の
粉末濃度の低下が大幅に減少する。
【0040】また開閉弁27、33の配置位置を加工槽
1に極力近づけ、共用配管73の管路長を短くすること
により、共用配管部の容量を更に減少することができ、
このことによっても加工液の入れ換え時に二種類の加工
液が混じり合う量を更に低減することができる。
【0041】次に加工槽1における加工液の液面制御シ
ーケンスについて図5を参照して説明する。なお、この
液面制御シーケンスは、荒加工時と仕上げ加工時とで同
様に行われてよい。
【0042】空の加工槽1に対する加工液の供給開始時
(状態1)には、小開口開閉扉97と大開口開閉扉99
とを閉じ、ノズル開閉弁81を閉じて急速供給開閉弁8
5を開き、急速供給用配管87によって加工液を加工槽
1の加工液充填部分1aに急速充填する。
【0043】下限フロート107まで液面が上昇すれば
(状態2)、小開口開閉扉97を開き、ノズル開閉弁8
1を開いて急速供給開閉弁85を閉じ、上下の噴射パイ
プ63、65より加工液を加工槽1の加工液充填部分1
aに噴射供給する。この状態では、噴射パイプ63、6
5よる加工液の供給流量と小開口開閉扉97により開か
れた加工液排出口61よりの加工液の排出流量との差に
より加工液充填部分1aの液面が徐々に上昇していく。
【0044】上限フロート109まで液面が上昇すれば
(状態3)、小開口開閉扉97を閉じて大開口開閉扉9
9を開く。この状態では、噴射パイプ63、65よる加
工液の供給流量と大開口開閉扉99により開かれた加工
液排出口61よりの加工液の排出流量との差により加工
液充填部分1aの液面が徐々に下降していく(状態
4)。
【0045】下限フロート107まで液面が下降すれば
(状態5)、小開口開閉扉97を開いて大開口開閉扉9
9を閉じる。これにより再び液面が徐々に上昇し、状態
2へ移行する。これより以降、状態2〜5が繰り返さ
れ、加工液充填部分1aにおける加工液の液面は高さ
は、小開口開閉扉97あるいは大開口開閉扉99により
開かれた加工液排出口61よりの加工液の常時排出のも
とに下限高さと上限高さとの間に維持される。
【0046】なお、下限フロート107が上側の噴射パ
イプ65よりも上方にあるから、下限時にも噴射パイプ
65は液面下にあり、噴射パイプ65より噴射される加
工液が槽外部へ跳ね出ることがない。
【0047】加工液出口61は加工槽1の下部にあるか
ら、この加工液の排出は重力に逆らうことなく行われ、
重力の方向に従って効率よく行われる。これにより微粉
末混入加工液の使用時に、その微粉末混入加工液中の微
粉末が加工槽1の底部に沈澱することが防止され、微粉
末の沈澱によって微粉末混入加工液の粉末濃度が低減す
ることが抑制される。
【0048】加工液噴出パイプ63、65は加工液出口
61の配置位置とは反対側(対向する側)にあるから、
加工液噴出パイプ63、65より加工槽1内に噴出され
た加工液は、図1に矢印線により示されているように、
加工液出口61の配置位置に対向する側より加工液出口
61へ加工槽1(加工液充填部分1a)内を横切って流
れ、加工液が加工液出口61とは反対側へ流れることが
なく、加工液の流れが最適化する。
【0049】このことによっても微粉末混入加工液の使
用時に、その微粉末混入加工液中の微粉末が加工槽1の
底部に沈澱することが防止され、微粉末の沈澱によって
微粉末混入加工液の粉末濃度が低減することが抑制され
る。
【0050】電動機101による送りねじ99の回転に
より、スライド板93と共に噴射パイプ65が任意の高
さ位置に駆動されることにより、噴射パイプ65より任
意高さに加工液を噴射することができる。
【0051】従って被加工物Wの高さに合わせて噴射パ
イプ65の高さ位置を最適設定することで、被加工物上
面に対して高濃度の粉末混入加工液を直接的に供給でき
る。これにより被加工物上面から加工極間に高濃度の粉
末混入加工液が供給され、粉末混入加工液を使用した放
電加工が効果的に行われるようになる。
【0052】なお、加工液出口61よりの加工液の排出
流量の制御は、本実施例に示したように大小2枚の開閉
扉による以外に1枚の開閉扉の開閉高さ位置を定量的に
変えることでも可能である。また加工液入れ換え時の全
排出用にもっと大きな扉を設けることも望ましい。
【0053】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、この発明
による放電加工装置においては、加工液出口より排出さ
れる加工液の流量制御により、加工液出口より加工液を
常時排出した状態で加工槽における加工液の液面高さが
所定値に維持され、加工液出口が加工槽の下部にあるか
ら、この加工液の排出は重力に逆らうことなく重力の方
向に従って効率よく行われ、微粉末混入加工液中の微粉
末が加工槽の底部に沈澱することが防止される。これに
より微粉末の沈澱による微粉末混入加工液の粉末濃度が
低減することが抑制される。
【0054】次の発明による放電加工装置では、加工槽
における加工液の液面高さは上限高さと下限高さとの間
に維持されるから、簡単な構成で、加工槽における加工
液の液面高さが常に必要高さ範囲内に維持される。
【0055】次の発明による放電加工装置では、加工液
噴出パイプより加工槽内に噴出された加工液は加工液出
口の配置位置に対向する側より加工液出口へ加工槽内を
横切って流れ、加工液が加工液出口とは反対側へ流れる
ことがなく、加工液の流れが最適化されるから、微粉末
混入加工液中の微粉末が加工槽の底部に沈澱することが
防止され、これによっても微粉末の沈澱による微粉末混
入加工液の粉末濃度が低減することが抑制される。
【0056】次の発明による放電加工装置では、駆動手
段により加工液噴出パイプが任意の高さ位置に駆動さ
れ、この高さ位置調整により加工液噴出パイプよりの加
工液の噴射高さ位置を最適化できるから、加工極間に高
濃度の粉末混入加工液を供給することが可能になり、粉
末混入加工液を使用した放電加工が効果的に行われるよ
うになる。
【0057】次の発明による放電加工装置では、微粉末
を含まない加工液と微粉末を混入された微粉末混入加工
液とが個別の加工液冷却器により冷却され、各加工液の
温調が個別に安定して行われ、併せて加工液冷却器にて
二種類の加工液が混じり合うことが回避されるから、加
工液の入れ換え時に二種類の加工液が混じり合う量が低
減し、微粉末混入加工液の粉末濃度低下が大幅に減少す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による放電加工装置の一実施例を示す
全体構成図である。
【図2】 本発明による放電加工装置における噴射パイ
プ上下動機構の一実施例を示す平面図である。
【図3】 本発明による放電加工装置における噴射パイ
プ上下動機構の一実施例を示す正面図である。
【図4】 (a)は本発明による放電加工装置における
小開口開閉扉部分を、(b)は本発明による放電加工装
置における大開口開閉扉部分を各々示す構成図である。
【図5】 本発明による放電加工装置における加工液の
液面制御シーケンスを示す説明図である。
【図6】 従来の放電加工装置を示す全体構成図であ
る。
【図7】 (a)、(b)は従来の放電加工装置におけ
る加工液の排出流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 加工槽,3 加工テーブル,5 工具電極,7
堰,9 加工液排出口,17、19 加工液タンク,2
3 加工液供給ポンプ,27 開閉弁,29 微粉末混
入加工液供給ポンプ,33 開閉弁,41 加工液戻し
通路,43 開閉弁,45 加工液戻し通路,47 開
閉弁,49 フィルタポンプ,51 フィルタ,53
攪拌・フィルタポンプ,55 噴射パイプ,57 開閉
弁,59フィルタ,61 加工液出口,63、65 加
工液噴出パイプ,69 加工液冷却器,73 共用配
管,77 加工液冷却器,81 ノズル開閉弁,83
ノズル配管,85 急速供給開閉弁,87 急速供給用
配管,89 固定壁板,91スライドガイド,93 ス
ライド板,95 可撓性ホース,97 送りナット,9
9 送りねじ,101 電動機,103 小開口開閉
扉,105 大開口開閉扉,107 下限フロート,1
09 上限フロート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に加工液出口を有する加工槽と、 前記加工槽における加工液の液面高さを検出する液面高
    さ検出手段と、 前記液面高さ検出手段により検出される液面高さに基づ
    いて前記加工液出口より排出される加工液の流量を可変
    制御し、前記加工槽における加工液の液面高さを所定の
    値に維持する流量制御手段と、 を有していることを特徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 前記液面高さ検出手段は上限/下限フロ
    ート機構により構成され、流量制御手段は、上限検出時
    には流量を増大し、下限検出時には流量を減少すること
    を特徴とする請求項1に記載の放電加工装置。
  3. 【請求項3】 前記加工液出口の配置位置に対向する側
    に加工槽内の加工液を噴出する加工液噴出パイプが設け
    られていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    放電加工装置。
  4. 【請求項4】 前記加工液噴出パイプが上下動可能に設
    けられ、当該加工液噴出パイプを任意の高さ位置に駆動
    する駆動装置を有していることを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載の放電加工装置。
  5. 【請求項5】 微粉末を含まない加工液と微粉末を混入
    された微粉末混入加工液とを切り換えて使用する放電加
    工装置において、 微粉末を含まない加工液を貯留する加工液タンクより加
    工液を加工槽へ導く加工液通路の途中と、微粉末を混入
    された微粉末混入加工液を貯留する加工液タンクより加
    工液を加工槽へ導く加工液通路の途中に各々加工液冷却
    器が設けられ、その各加工液冷却器が微粉末を含まない
    加工液と微粉末を混入された微粉末混入加工液とを個別
    に冷却することを特徴とする放電加工装置。
JP24593395A 1995-09-25 1995-09-25 放電加工装置 Pending JPH0985537A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7468741B2 (en) * 2000-09-12 2008-12-23 Canon Kabushiki Kaisha Camera with integrated printer

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