JPH0985193A - 樹脂製品の塗装前処理方法及び塗装前処理装置 - Google Patents
樹脂製品の塗装前処理方法及び塗装前処理装置Info
- Publication number
- JPH0985193A JPH0985193A JP24733095A JP24733095A JPH0985193A JP H0985193 A JPH0985193 A JP H0985193A JP 24733095 A JP24733095 A JP 24733095A JP 24733095 A JP24733095 A JP 24733095A JP H0985193 A JPH0985193 A JP H0985193A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin product
- cleaning
- hot water
- pure water
- bumper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 設備及び工程の簡素化並びにランニングコス
トの低減が得られ、しかも安全性及び環境保護に優れる
樹脂製品の塗装前処理方法及び塗装前処理装置を提供す
る 【解決手段】 塗装を施すべき樹脂製品に温度40〜6
0℃の温水を294〜490kPaの圧力で約60秒吹
き付けて樹脂製品を洗浄する温水スプレ洗浄工程S1
と、純水を吹き付けて樹脂製品を洗浄する純水スプレ洗
浄工程S2と、樹脂製品に表面調整剤を吹き付ける表面
調整工程S3と、エアブロにより樹脂製品の水切りを行
う第1及び第2のエアブロ工程S4、S5と、樹脂製品
を乾燥せしめる乾燥炉工程S6とを有し、工程S1から
順次S6までの工程を行う樹脂製品の塗装前処理方法及
び塗装前処理装置。
トの低減が得られ、しかも安全性及び環境保護に優れる
樹脂製品の塗装前処理方法及び塗装前処理装置を提供す
る 【解決手段】 塗装を施すべき樹脂製品に温度40〜6
0℃の温水を294〜490kPaの圧力で約60秒吹
き付けて樹脂製品を洗浄する温水スプレ洗浄工程S1
と、純水を吹き付けて樹脂製品を洗浄する純水スプレ洗
浄工程S2と、樹脂製品に表面調整剤を吹き付ける表面
調整工程S3と、エアブロにより樹脂製品の水切りを行
う第1及び第2のエアブロ工程S4、S5と、樹脂製品
を乾燥せしめる乾燥炉工程S6とを有し、工程S1から
順次S6までの工程を行う樹脂製品の塗装前処理方法及
び塗装前処理装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂製品の塗装前処
理方法及び塗装前処理装置に関する。
理方法及び塗装前処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車用ウレタンバンパ等
の合成樹脂材から形成される樹脂製品の塗装前処理とし
て樹脂製品の表面を洗浄する際には、樹脂や有機化合物
の溶解性に富み、素材表面の離型剤やWBL(Weak
ly Boundary Layer)と称される有機
物からなる脆弱層の除去に効果があり、かつ素材中のエ
チレンプロピレンラバなどのゴム成分を膨潤することに
より素材表面に微細な凹凸をつけ、塗膜密着性を向上さ
せるエッチング機能を有するトリクロロエタン(以下T
CEと称す)等の塩素系有機溶剤を利用する蒸気洗浄装
置が広く利用されている。
の合成樹脂材から形成される樹脂製品の塗装前処理とし
て樹脂製品の表面を洗浄する際には、樹脂や有機化合物
の溶解性に富み、素材表面の離型剤やWBL(Weak
ly Boundary Layer)と称される有機
物からなる脆弱層の除去に効果があり、かつ素材中のエ
チレンプロピレンラバなどのゴム成分を膨潤することに
より素材表面に微細な凹凸をつけ、塗膜密着性を向上さ
せるエッチング機能を有するトリクロロエタン(以下T
CEと称す)等の塩素系有機溶剤を利用する蒸気洗浄装
置が広く利用されている。
【0003】このTCE等の塩素系有機溶剤を利用する
洗浄装置としては、例えば実開昭61−51986号公
報に示される先行技術がある。
洗浄装置としては、例えば実開昭61−51986号公
報に示される先行技術がある。
【0004】この先行技術は合成樹脂材料から形成され
た樹脂製品が移送されるトンネル状の洗浄室に樹脂製品
の洗浄ゾーンを中央にしてその前後にセッティングゾー
ンを形成し、洗浄ゾーンの樹脂製品が通過する両側部位
にライザ管を配置せしめ、樹脂製品をセッティングゾー
ン、洗浄ゾーン、セッティングゾーンと順に通過させ、
洗浄ゾーンでライザ管から噴射されるTCE等の塩素系
有機溶剤が樹脂製品に吹き付けられる。その際樹脂製品
の表面に付着している離型剤等のワックス分は塩素系有
機溶剤の溶解力によって除去され、かつ、塵埃等の固形
物はライザ管から吹き付けられる塩素系有機溶剤の衝撃
力、所謂スプレ衝撃によって除去されるというものであ
る。
た樹脂製品が移送されるトンネル状の洗浄室に樹脂製品
の洗浄ゾーンを中央にしてその前後にセッティングゾー
ンを形成し、洗浄ゾーンの樹脂製品が通過する両側部位
にライザ管を配置せしめ、樹脂製品をセッティングゾー
ン、洗浄ゾーン、セッティングゾーンと順に通過させ、
洗浄ゾーンでライザ管から噴射されるTCE等の塩素系
有機溶剤が樹脂製品に吹き付けられる。その際樹脂製品
の表面に付着している離型剤等のワックス分は塩素系有
機溶剤の溶解力によって除去され、かつ、塵埃等の固形
物はライザ管から吹き付けられる塩素系有機溶剤の衝撃
力、所謂スプレ衝撃によって除去されるというものであ
る。
【0005】一方、地球環境保護が叫ばれる中でオゾン
層破壊物質はモントリオール改定議定書により全廃が決
定され、オゾン層破壊物質にはエアコン等で使用される
特定フロンの他にTCEも含まれている。
層破壊物質はモントリオール改定議定書により全廃が決
定され、オゾン層破壊物質にはエアコン等で使用される
特定フロンの他にTCEも含まれている。
【0006】この対策としてTCE洗浄に替わる方法と
して油類のケン化乳化、分散、スプレ衝撃性等の洗浄に
優れるアルカリの薬剤洗浄(以下アルカリ洗浄と称す
る)或いは、油類の乳化、分散、スプレ衝撃性に優れる
酸の薬剤洗浄(以下酸洗浄と称する)がある。
して油類のケン化乳化、分散、スプレ衝撃性等の洗浄に
優れるアルカリの薬剤洗浄(以下アルカリ洗浄と称す
る)或いは、油類の乳化、分散、スプレ衝撃性に優れる
酸の薬剤洗浄(以下酸洗浄と称する)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記アルカリ洗浄或い
は酸洗浄にあってはオゾン層廃壌物質となるTECを用
いることなく樹脂製品の塗装前処理としての洗浄が可能
になる。しかしこれら前処理方法では薬剤を使用するこ
とから安全性確保及び環境保護のため排水処理等の付帯
設備が必要であり、更に薬剤スプレ洗浄後、薬剤を完全
に洗い流すため多段階の洗浄工程も必要となる等設備占
有面積、設備、投資額、ランニングコスト等の増大を招
いている。
は酸洗浄にあってはオゾン層廃壌物質となるTECを用
いることなく樹脂製品の塗装前処理としての洗浄が可能
になる。しかしこれら前処理方法では薬剤を使用するこ
とから安全性確保及び環境保護のため排水処理等の付帯
設備が必要であり、更に薬剤スプレ洗浄後、薬剤を完全
に洗い流すため多段階の洗浄工程も必要となる等設備占
有面積、設備、投資額、ランニングコスト等の増大を招
いている。
【0008】従って本発明の目的は、オゾン層破壊物質
であるTCEを用いる塗装前処理方法に替わり、かつ設
備及び工程の簡素化並びにランニングコストの低減が得
られ、しかも安全性及び環境保護に優れる樹脂製品の塗
装前処理方法及び塗装前処理装置を提供することにあ
る。
であるTCEを用いる塗装前処理方法に替わり、かつ設
備及び工程の簡素化並びにランニングコストの低減が得
られ、しかも安全性及び環境保護に優れる樹脂製品の塗
装前処理方法及び塗装前処理装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による樹脂製品の塗装前処理方法は、塗装を施すべき
樹脂製品の表面に温度40〜60℃の温水を294〜4
90kPaの圧力で60秒以上吹き付けて樹脂製品を洗
浄するものであり、また塗装を施すべき樹脂製品の表面
に温度40〜60℃の温水を294〜490kPaの圧
力で60秒以上吹き付けて樹脂製品を洗浄する温水スプ
レ洗浄工程と、温水スプレ洗浄工程で洗浄した樹脂製品
に純水を吹き付けて樹脂製品を洗浄する純水スプレ洗浄
工程と、純水スプレ洗浄工程で洗浄した樹脂製品をエア
ブロにより水切りするエアブロ工程と、エアブロ工程で
水切りした樹脂製品を乾燥炉体により乾燥せしめる乾燥
炉工程とを有するものである。一方本発明による樹脂製
品の塗装前処理装置は、塗装を施すべき樹脂製品に温水
を吹き付けて洗浄する温水洗浄装置と、温水洗浄装置で
洗浄した樹脂製品に純水を吹き付けて洗浄する純水洗浄
装置と、純水洗浄装置で洗浄した樹脂製品にエアブロを
施して水切りするエアブロ装置と、エアブロ装置で水切
りした樹脂製品を乾燥せしめる乾燥炉装置とが順次連接
し、かつ上記塗装を施すべき樹脂製品をワーク支持具を
介して支持して上記連接する各装置内を順次搬送するコ
ンベヤを具備するものである。
明による樹脂製品の塗装前処理方法は、塗装を施すべき
樹脂製品の表面に温度40〜60℃の温水を294〜4
90kPaの圧力で60秒以上吹き付けて樹脂製品を洗
浄するものであり、また塗装を施すべき樹脂製品の表面
に温度40〜60℃の温水を294〜490kPaの圧
力で60秒以上吹き付けて樹脂製品を洗浄する温水スプ
レ洗浄工程と、温水スプレ洗浄工程で洗浄した樹脂製品
に純水を吹き付けて樹脂製品を洗浄する純水スプレ洗浄
工程と、純水スプレ洗浄工程で洗浄した樹脂製品をエア
ブロにより水切りするエアブロ工程と、エアブロ工程で
水切りした樹脂製品を乾燥炉体により乾燥せしめる乾燥
炉工程とを有するものである。一方本発明による樹脂製
品の塗装前処理装置は、塗装を施すべき樹脂製品に温水
を吹き付けて洗浄する温水洗浄装置と、温水洗浄装置で
洗浄した樹脂製品に純水を吹き付けて洗浄する純水洗浄
装置と、純水洗浄装置で洗浄した樹脂製品にエアブロを
施して水切りするエアブロ装置と、エアブロ装置で水切
りした樹脂製品を乾燥せしめる乾燥炉装置とが順次連接
し、かつ上記塗装を施すべき樹脂製品をワーク支持具を
介して支持して上記連接する各装置内を順次搬送するコ
ンベヤを具備するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明における樹脂製品の
塗装前処理方法及び塗装前処理装置の一実施形態を樹脂
製品がポリプロピレンからなるバンパである場合を例に
説明する。
塗装前処理方法及び塗装前処理装置の一実施形態を樹脂
製品がポリプロピレンからなるバンパである場合を例に
説明する。
【0011】図1は本塗装処理方法の処理条件を決定す
るために用いられる温水洗浄実験装置1の概要を示す説
明図であって、同図(a)は概略断面図であり、図面
(b)はA−A線に沿う断面図である。
るために用いられる温水洗浄実験装置1の概要を示す説
明図であって、同図(a)は概略断面図であり、図面
(b)はA−A線に沿う断面図である。
【0012】温水洗浄実験装置1はブース2とタンク3
とを有し、ブース2の天板2aには樹脂製品であるバン
パ(図示せず)を懸吊するためのハンガ4が設けられ、
コンベヤが作動することによりバンパを支持したハンガ
4がブース2の一端から搬入されブース2内を通過して
他端から搬出されるようになっている。更にバンパが懸
吊される両側部及び上方部には複数のスプレライザ5が
配設されており、スプレライザ5には多数のノズル5a
が形成されている。またブース2の底部は、その下方に
配設されたタンク3に連通し、タンク3内には温水が収
容されている。
とを有し、ブース2の天板2aには樹脂製品であるバン
パ(図示せず)を懸吊するためのハンガ4が設けられ、
コンベヤが作動することによりバンパを支持したハンガ
4がブース2の一端から搬入されブース2内を通過して
他端から搬出されるようになっている。更にバンパが懸
吊される両側部及び上方部には複数のスプレライザ5が
配設されており、スプレライザ5には多数のノズル5a
が形成されている。またブース2の底部は、その下方に
配設されたタンク3に連通し、タンク3内には温水が収
容されている。
【0013】ブース2の近傍には温水を導く供給管6が
配設されており、その一端はタンク3に接続されるとと
もに他端はブース2内に配設されるスプレライザ5に接
続されている。そして供給管6のタンク3側にはバルブ
7が設けられていて、供給管6内を通過してスプレライ
ザ5のノズル5aから噴射される温水の供給量が調節で
きるようになっている。
配設されており、その一端はタンク3に接続されるとと
もに他端はブース2内に配設されるスプレライザ5に接
続されている。そして供給管6のタンク3側にはバルブ
7が設けられていて、供給管6内を通過してスプレライ
ザ5のノズル5aから噴射される温水の供給量が調節で
きるようになっている。
【0014】また供給管6の途中には温水をタンク3か
ら供給管6を通過させてスプレライザ5に圧送するポン
プ8が設けられ、かつタンク3内には温水を加温するヒ
ータ9が設けられている。
ら供給管6を通過させてスプレライザ5に圧送するポン
プ8が設けられ、かつタンク3内には温水を加温するヒ
ータ9が設けられている。
【0015】そしてバンパを洗浄する際にはヒータ9に
よってタンク3内の温水を所定の温度に加温するととも
にポンプ8を作動させ、タンク3に収容された洗浄液と
なる温水を供給管6を介してブース2内のスプレライザ
5に供給し、ブース2内に懸吊されたバンパにノズル5
aから吹き付ける、その際バンパの表面に付着している
離型剤等のワックス分及び塵埃等の固定分はスプレライ
ザ5のノズル5aから吹き付けられる温水の衝撃力、即
ちスプレ衝撃によって除去される。
よってタンク3内の温水を所定の温度に加温するととも
にポンプ8を作動させ、タンク3に収容された洗浄液と
なる温水を供給管6を介してブース2内のスプレライザ
5に供給し、ブース2内に懸吊されたバンパにノズル5
aから吹き付ける、その際バンパの表面に付着している
離型剤等のワックス分及び塵埃等の固定分はスプレライ
ザ5のノズル5aから吹き付けられる温水の衝撃力、即
ちスプレ衝撃によって除去される。
【0016】このように構成され温水洗浄実験装置1に
よるバンパの温水洗浄を図2に実験工程図で示すように
実際に使用される量産塗装ラインを用いて行った。
よるバンパの温水洗浄を図2に実験工程図で示すように
実際に使用される量産塗装ラインを用いて行った。
【0017】現行のTCEを用いる量産ライン工程の概
要は、図2に示すように、工程aで成形されたバンパ
は、工程bにおいて所定量ストックされる。所定量スト
ックされたバンパは工程cによって前処理用ハンガに取
付けられて前処理用ブースに搬入され、工程dにおいて
TCEを用いた洗浄を行った後、次の工程eにより赤外
乾燥炉によって乾燥させることによりバンパの塗装前処
理を完了する。
要は、図2に示すように、工程aで成形されたバンパ
は、工程bにおいて所定量ストックされる。所定量スト
ックされたバンパは工程cによって前処理用ハンガに取
付けられて前処理用ブースに搬入され、工程dにおいて
TCEを用いた洗浄を行った後、次の工程eにより赤外
乾燥炉によって乾燥させることによりバンパの塗装前処
理を完了する。
【0018】次に工程f、g、hにおいてバンパを前処
理用ハンガから取外し、必要個所にマスキングを施して
塗装ラインへ搬入する。
理用ハンガから取外し、必要個所にマスキングを施して
塗装ラインへ搬入する。
【0019】塗装ラインに搬入されたバンパは工程jに
よってワイプされて塗装ブースに搬入され、工程j、
k、lにおいて順次プライマ塗装、上塗り塗装及び焼付
が施され、塗装が完了したバンパは工程mにて検査され
て工程nで塗装工程が完了する。
よってワイプされて塗装ブースに搬入され、工程j、
k、lにおいて順次プライマ塗装、上塗り塗装及び焼付
が施され、塗装が完了したバンパは工程mにて検査され
て工程nで塗装工程が完了する。
【0020】実験工程では、工程c及びdに替えて温水
洗浄工程A等がある。上記同様工程aで成形され、工程
bで所定個数ストックされたバンパは温水洗浄工程Aで
洗浄される。
洗浄工程A等がある。上記同様工程aで成形され、工程
bで所定個数ストックされたバンパは温水洗浄工程Aで
洗浄される。
【0021】温水洗浄工程Aは実験装置ハンガ取り付け
工程o、温水スプレ洗浄工程p、純水スプレ洗浄工程q
を有し、実験装置ハンガ取り付け工程oにおいて、バン
パは温水洗浄実験装置1のハンガ4に懸吊され、次の温
水プレス洗浄工程pにおいてスプレライザ5に開口する
ノズル5aから吹き付けられる温水によってバンパは洗
浄され、続く純水スプレ洗浄工程qで工水から脱塩水、
即ち純水へ置換してバンパを洗浄し、工程rでハンガ4
から取外し、エアブロ工程sでエアブロを施した後乾燥
炉工程eへ移行する。
工程o、温水スプレ洗浄工程p、純水スプレ洗浄工程q
を有し、実験装置ハンガ取り付け工程oにおいて、バン
パは温水洗浄実験装置1のハンガ4に懸吊され、次の温
水プレス洗浄工程pにおいてスプレライザ5に開口する
ノズル5aから吹き付けられる温水によってバンパは洗
浄され、続く純水スプレ洗浄工程qで工水から脱塩水、
即ち純水へ置換してバンパを洗浄し、工程rでハンガ4
から取外し、エアブロ工程sでエアブロを施した後乾燥
炉工程eへ移行する。
【0022】これら温水スプレ洗浄工程p、純水スプレ
洗浄工程q及びエアブロ工程sについて具体的に述べる
と、温水洗浄工程Aにおける温水スプレ洗浄工程pにお
いて、 A、温水洗浄の処理条件 温水温度:40℃及び60℃の2水準 吹き付け圧力:392kPa及び490kPaの2
水準 吹き付け時間:60秒 B.バンパ汚染条件 通常生産状態での汚染条件である通常品として通常
ライン品、屋内10日ストック品、初期成形品の3水準 特殊汚染品として射出成形機に使用する油類のうち
特に洗浄性に厳しい潤滑剤付着品と防錆剤付着品の2水
準及び屋外放置されたバンパは油やけ、塵埃、雨水跡の
付着により洗浄性が厳しい傾向にあることから屋外放置
10日間の屋外ストック品の1水準 の条件で各々温水洗浄を行い洗浄性を比較し、かつ同時
に洗浄溶液温度70℃、吹き付け圧力98kPa、吹き
付け時間60秒の洗浄条件によるアルカリ洗浄及び洗浄
溶液温度70℃、吹き付け圧力137kPa、吹き付け
時間60秒の洗浄条件による酸洗浄を各汚染条件のバン
パに施し、各々の洗浄方法について塗装後の外観、1次
密着性としての耐碁盤目試験、2次密着性としての耐ブ
リスタ及び耐碁盤目試験を評価基準とする洗浄性を比較
し、その結果表1に示す洗浄性比較表を得た。
洗浄工程q及びエアブロ工程sについて具体的に述べる
と、温水洗浄工程Aにおける温水スプレ洗浄工程pにお
いて、 A、温水洗浄の処理条件 温水温度:40℃及び60℃の2水準 吹き付け圧力:392kPa及び490kPaの2
水準 吹き付け時間:60秒 B.バンパ汚染条件 通常生産状態での汚染条件である通常品として通常
ライン品、屋内10日ストック品、初期成形品の3水準 特殊汚染品として射出成形機に使用する油類のうち
特に洗浄性に厳しい潤滑剤付着品と防錆剤付着品の2水
準及び屋外放置されたバンパは油やけ、塵埃、雨水跡の
付着により洗浄性が厳しい傾向にあることから屋外放置
10日間の屋外ストック品の1水準 の条件で各々温水洗浄を行い洗浄性を比較し、かつ同時
に洗浄溶液温度70℃、吹き付け圧力98kPa、吹き
付け時間60秒の洗浄条件によるアルカリ洗浄及び洗浄
溶液温度70℃、吹き付け圧力137kPa、吹き付け
時間60秒の洗浄条件による酸洗浄を各汚染条件のバン
パに施し、各々の洗浄方法について塗装後の外観、1次
密着性としての耐碁盤目試験、2次密着性としての耐ブ
リスタ及び耐碁盤目試験を評価基準とする洗浄性を比較
し、その結果表1に示す洗浄性比較表を得た。
【0023】
【表1】
【0024】この比較結果から温度40〜60℃、圧力
392〜490kPaの条件下で60秒間の温水スプレ
洗浄を施すことにより洗浄前での有機溶剤ワイプを要す
ることなく通常品のバンパであれば略十分な洗浄効果が
得られることが確認でき、かつ洗浄性が厳しい上記特殊
汚染品であっても洗浄前に有機溶剤によるワイプを実施
することにより十分な洗浄効果が得られることが確認さ
れる。
392〜490kPaの条件下で60秒間の温水スプレ
洗浄を施すことにより洗浄前での有機溶剤ワイプを要す
ることなく通常品のバンパであれば略十分な洗浄効果が
得られることが確認でき、かつ洗浄性が厳しい上記特殊
汚染品であっても洗浄前に有機溶剤によるワイプを実施
することにより十分な洗浄効果が得られることが確認さ
れる。
【0025】また温水洗浄後のバンパ表面の水滴は、そ
のまま乾燥させると、水滴中に含まれる可溶性塩類、コ
ロイド成分等の不純物が凝集し、水跡による塗装外観不
良が発生する危険率が高くなり、この水跡を防ぐ対策と
して工程qにより工水から純水に置換する純水スプレ洗
浄が施される。
のまま乾燥させると、水滴中に含まれる可溶性塩類、コ
ロイド成分等の不純物が凝集し、水跡による塗装外観不
良が発生する危険率が高くなり、この水跡を防ぐ対策と
して工程qにより工水から純水に置換する純水スプレ洗
浄が施される。
【0026】バンパ1本あたり使用する純水吹き付け量
は、表2に純水吹付実験結果を示すように1L以上の純
水の吹き付けであれば水跡による塗装外観不良による異
常はなくなり良好な結果が得られ、この際、純水の温度
差による性能差はないことが確認される。
は、表2に純水吹付実験結果を示すように1L以上の純
水の吹き付けであれば水跡による塗装外観不良による異
常はなくなり良好な結果が得られ、この際、純水の温度
差による性能差はないことが確認される。
【0027】
【表2】
【0028】一方塗装前処理設備の占有面積の縮少の観
点から乾燥工程の短縮化は必要不可欠であり、純水スプ
レ洗浄後、表面調整工程を導入することによって対処す
ることにより結果的に乾燥時間を約1/2まで短縮し得
ることが確認された。
点から乾燥工程の短縮化は必要不可欠であり、純水スプ
レ洗浄後、表面調整工程を導入することによって対処す
ることにより結果的に乾燥時間を約1/2まで短縮し得
ることが確認された。
【0029】表面調整工程は、純水で希釈した非イオン
系界面活性剤を純水スプレ洗浄したバンパ素材表面にス
プレし、水滴の表面張力を例えば0.035N/m以下
に下げ、水滴を薄い水膜にて乾燥時間を短縮する工程で
ある。しかしこの表面調整となる非イオン系界面活性剤
を高濃度で使用した場合、乾燥時間の短縮化が図れる
が、薬剤凝集跡による塗装外観不良やブリスタの発生率
が高くなる傾向がある。この対策として工程sにおける
エアブロの際バンパ表面の凹部にはエアコンプレッサに
よりエアを吹き付けるエアノズルによって、また平面部
は強い風速が得られるターボファンによるエアの吹き付
け、即ちエアナイフにより施すことにより良好な水切り
と次の工程eにおける赤外乾燥炉での乾燥時間の短縮が
得られる。
系界面活性剤を純水スプレ洗浄したバンパ素材表面にス
プレし、水滴の表面張力を例えば0.035N/m以下
に下げ、水滴を薄い水膜にて乾燥時間を短縮する工程で
ある。しかしこの表面調整となる非イオン系界面活性剤
を高濃度で使用した場合、乾燥時間の短縮化が図れる
が、薬剤凝集跡による塗装外観不良やブリスタの発生率
が高くなる傾向がある。この対策として工程sにおける
エアブロの際バンパ表面の凹部にはエアコンプレッサに
よりエアを吹き付けるエアノズルによって、また平面部
は強い風速が得られるターボファンによるエアの吹き付
け、即ちエアナイフにより施すことにより良好な水切り
と次の工程eにおける赤外乾燥炉での乾燥時間の短縮が
得られる。
【0030】表3は工程s及び工程eにおける水切り乾
燥条件と塗装品質の乾燥実験結果を示し、表面調整剤が
低使用濃度である0.1%であっても工程sにおけるエ
アブロをスプレノズル或いはエアナイフにより施すこと
により略良好な乾燥結果と塗装品質の確保が得られ、更
に工程sにおけるエアブロをスプレノズル及びエアナイ
フにより行うことにより良好な乾燥結果と塗装品質の確
保が得られる。
燥条件と塗装品質の乾燥実験結果を示し、表面調整剤が
低使用濃度である0.1%であっても工程sにおけるエ
アブロをスプレノズル或いはエアナイフにより施すこと
により略良好な乾燥結果と塗装品質の確保が得られ、更
に工程sにおけるエアブロをスプレノズル及びエアナイ
フにより行うことにより良好な乾燥結果と塗装品質の確
保が得られる。
【0031】
【表3】
【0032】本実施形態における温水洗浄による塗装前
処理方法とTCEによる洗浄、アルカリ洗浄及び酸洗浄
を比較すると、代替工法の概要を表4に示すように、本
実施形態による温水洗浄による塗装前処理工程は温水ス
プレ洗浄工程後、純水スプレ洗浄工程、表面調整工程、
エアブロ工程及び乾燥炉工程と全洗浄工程が少なく、そ
のための設備の簡素化が図れ設備投資及びランニングコ
ストが極めて小である。
処理方法とTCEによる洗浄、アルカリ洗浄及び酸洗浄
を比較すると、代替工法の概要を表4に示すように、本
実施形態による温水洗浄による塗装前処理工程は温水ス
プレ洗浄工程後、純水スプレ洗浄工程、表面調整工程、
エアブロ工程及び乾燥炉工程と全洗浄工程が少なく、そ
のための設備の簡素化が図れ設備投資及びランニングコ
ストが極めて小である。
【0033】
【表4】
【0034】これに対し、アルカリ或いは酸の薬剤洗浄
であるアルカリ洗浄及び酸洗浄にあってはアルカリ或い
は酸による本洗浄に続いて工水による第1、第2の洗浄
工程、純水による洗浄工程、表面調整工程、エアブロ工
程及び乾燥炉工程と全洗浄工程が多く、多段階にわたる
洗浄を要することからラインにおける全工程長が長く、
そのため設備に要する占有面積が大であり、かつ大きな
設備投資費及びランニングコストを必要とする。温水洗
浄に要する設備投資費及びランニングコストを100と
したときのアルカリ洗浄に要する設備投資費及びランニ
ングコストの各々の指数値は各々192及び116であ
り、酸洗浄に要する設備投資費及びランニングコストの
各指数値は各々200及び116であって、温水洗浄に
おける洗浄方法は、設備投資費及びランニングコストに
おいても極めて優れたものである。
であるアルカリ洗浄及び酸洗浄にあってはアルカリ或い
は酸による本洗浄に続いて工水による第1、第2の洗浄
工程、純水による洗浄工程、表面調整工程、エアブロ工
程及び乾燥炉工程と全洗浄工程が多く、多段階にわたる
洗浄を要することからラインにおける全工程長が長く、
そのため設備に要する占有面積が大であり、かつ大きな
設備投資費及びランニングコストを必要とする。温水洗
浄に要する設備投資費及びランニングコストを100と
したときのアルカリ洗浄に要する設備投資費及びランニ
ングコストの各々の指数値は各々192及び116であ
り、酸洗浄に要する設備投資費及びランニングコストの
各指数値は各々200及び116であって、温水洗浄に
おける洗浄方法は、設備投資費及びランニングコストに
おいても極めて優れたものである。
【0035】更にTCEによる洗浄においてはバンパ素
材表面に介在する紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止
剤、タルクなどの添加剤の除去効果がありかつエッチン
グ効果を有することから塗膜密着性向上効果(アンカ効
果)としての機能を有する。
材表面に介在する紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止
剤、タルクなどの添加剤の除去効果がありかつエッチン
グ効果を有することから塗膜密着性向上効果(アンカ効
果)としての機能を有する。
【0036】一方アルカリ洗浄、酸洗浄については表5
に示す機能比較のように表面改質効果である添加剤の除
去効果を有するが、エッチング効果はない。しかし、汚
染物除去性である素材表面の離型剤、機械油及び塵埃除
去については表5に示すように、温水洗浄では機械油に
対する洗浄性に劣る傾向にあるが他の離型剤等の有機系
汚染物除去については効果があり、特に塵埃等の無機系
の汚れについてはスプレ洗除であることから蒸気洗浄で
あるTCE洗浄よりも優れている。
に示す機能比較のように表面改質効果である添加剤の除
去効果を有するが、エッチング効果はない。しかし、汚
染物除去性である素材表面の離型剤、機械油及び塵埃除
去については表5に示すように、温水洗浄では機械油に
対する洗浄性に劣る傾向にあるが他の離型剤等の有機系
汚染物除去については効果があり、特に塵埃等の無機系
の汚れについてはスプレ洗除であることから蒸気洗浄で
あるTCE洗浄よりも優れている。
【0037】
【表5】
【0038】塗膜密着性については表6に塗膜性能を示
すように、アルカリ洗浄、酸洗浄及び温水洗浄の各洗浄
法にあっては耐候劣化後の塗膜性及び耐ガソリン性にお
いてTCE洗浄に比べて劣る傾向にあるものの耐碁盤目
試験である1次密着性及び耐ブリスタ乃至耐碁盤目試験
からなる2次密着性では塗膜剥離はなく良好である。
すように、アルカリ洗浄、酸洗浄及び温水洗浄の各洗浄
法にあっては耐候劣化後の塗膜性及び耐ガソリン性にお
いてTCE洗浄に比べて劣る傾向にあるものの耐碁盤目
試験である1次密着性及び耐ブリスタ乃至耐碁盤目試験
からなる2次密着性では塗膜剥離はなく良好である。
【0039】
【表6】
【0040】一方バンパ素材であるポリプロピレン素材
とプライマ塗料の密着強度の指数であるピーリング強度
(塗膜幅1cm当たりの180°剥離強度)は表7に示
すように、アルカリ、酸、温水の各洗浄はTCE洗浄と
比較して約20%弱の密着強度低下が認められる。
とプライマ塗料の密着強度の指数であるピーリング強度
(塗膜幅1cm当たりの180°剥離強度)は表7に示
すように、アルカリ、酸、温水の各洗浄はTCE洗浄と
比較して約20%弱の密着強度低下が認められる。
【0041】
【表7】
【0042】この対策として工程jで使用されるプライ
マ塗料の改良によりTCE洗浄と同等の密着性能を確保
する。一般にバンパ素材となるポリプロピレン素材用の
プライマ塗料は非極性でぬれ性の低いポリプロピレン素
材側と極性のある上塗り塗料との両方に親和性を持つ塩
素化ポリオレフィンが使用されている。
マ塗料の改良によりTCE洗浄と同等の密着性能を確保
する。一般にバンパ素材となるポリプロピレン素材用の
プライマ塗料は非極性でぬれ性の低いポリプロピレン素
材側と極性のある上塗り塗料との両方に親和性を持つ塩
素化ポリオレフィンが使用されている。
【0043】ここで密着性向上のためプライマ樹脂を図
3に示すように極性部(極性基)と非極性部(炭化水素
鎖)の分子間距離を大きくし、極性部と非極性部が配向
を容易にした。
3に示すように極性部(極性基)と非極性部(炭化水素
鎖)の分子間距離を大きくし、極性部と非極性部が配向
を容易にした。
【0044】また一般にプライマ塗料のポリオレフィン
樹脂の塩素化(変性)はポリオレフィン樹脂を有機溶剤
に分散させ塗料化する目的で行われており、塩素化量を
変動させることによって有機溶剤に対する溶解度の制御
が可能であることから、耐ガソリン性向上手段としては
塩素化量を低減してガソリンへの溶解度を小さくするこ
とにより対処可能である。但し、図4に示すように、極
端に塩素化量を低減するとプライマ塗料の貯蔵安定性、
作業性等の性能低下を招くため、目標性能と塗料性能の
均衡を考慮しながら塩素化量の最適化を図ることにより
達成される。
樹脂の塩素化(変性)はポリオレフィン樹脂を有機溶剤
に分散させ塗料化する目的で行われており、塩素化量を
変動させることによって有機溶剤に対する溶解度の制御
が可能であることから、耐ガソリン性向上手段としては
塩素化量を低減してガソリンへの溶解度を小さくするこ
とにより対処可能である。但し、図4に示すように、極
端に塩素化量を低減するとプライマ塗料の貯蔵安定性、
作業性等の性能低下を招くため、目標性能と塗料性能の
均衡を考慮しながら塩素化量の最適化を図ることにより
達成される。
【0045】このようにして密着性及び耐ガソリン性の
向上したプライマ塗料と温水洗浄との組み合せにより表
8に示すようにTCE洗浄と同等の密着強度、耐候劣化
後の密着性等の密着性、耐ガソリン性が確保できた。
向上したプライマ塗料と温水洗浄との組み合せにより表
8に示すようにTCE洗浄と同等の密着強度、耐候劣化
後の密着性等の密着性、耐ガソリン性が確保できた。
【0046】
【表8】
【0047】図5は上記実験結果における洗浄条件及び
乾燥条件をベースに展開した量産設備における樹脂製
品、特にバンパ用塗装前処理装置の概要を示す平面図で
あり、かつ温水洗浄工程図であって、順に温水スプレ洗
浄工程S1、純水スプレ洗浄工程S2、表面調整工程S
3を有する洗浄ゾーンと、第1エアブロ工程S4、第2
エアブロ工程S5、乾燥炉工程S6を有する乾燥ゾーン
とにより構成されている。
乾燥条件をベースに展開した量産設備における樹脂製
品、特にバンパ用塗装前処理装置の概要を示す平面図で
あり、かつ温水洗浄工程図であって、順に温水スプレ洗
浄工程S1、純水スプレ洗浄工程S2、表面調整工程S
3を有する洗浄ゾーンと、第1エアブロ工程S4、第2
エアブロ工程S5、乾燥炉工程S6を有する乾燥ゾーン
とにより構成されている。
【0048】図6は図5のI−I線に沿う概略断面図、
図7は図5のII−II線に沿う断面図であって表9は
各工程における処理条件を示す量産処理条件一覧表であ
る。
図7は図5のII−II線に沿う断面図であって表9は
各工程における処理条件を示す量産処理条件一覧表であ
る。
【0049】
【表9】
【0050】各温水スプレ洗浄工程S1、純水スプレ洗
浄工程S2、表面調整工程S3、第1エアブロ工程S
4、第2エアブロ工程S5、乾燥炉工程S6の各工程に
対応して各々温水洗浄装置10、純水洗浄装置21、表
面調整装置23、第1エアブロ装置25、第2エアブロ
装置26及び乾燥炉装置として熱風循環炉30が設けら
れ、温水洗浄装置10、純水洗浄装置21及び表面調整
装置23が連続して直線状に連接される一方、これに対
向するように第2エアブロ装置26及び熱風循環炉30
が直線状に連接され、表面調整装置23と第2エアブロ
装置26が第1エアブロ装置25によって連接され、全
体が平面視略コ字状に配置され、装置全長の短縮化を図
っている。
浄工程S2、表面調整工程S3、第1エアブロ工程S
4、第2エアブロ工程S5、乾燥炉工程S6の各工程に
対応して各々温水洗浄装置10、純水洗浄装置21、表
面調整装置23、第1エアブロ装置25、第2エアブロ
装置26及び乾燥炉装置として熱風循環炉30が設けら
れ、温水洗浄装置10、純水洗浄装置21及び表面調整
装置23が連続して直線状に連接される一方、これに対
向するように第2エアブロ装置26及び熱風循環炉30
が直線状に連接され、表面調整装置23と第2エアブロ
装置26が第1エアブロ装置25によって連接され、全
体が平面視略コ字状に配置され、装置全長の短縮化を図
っている。
【0051】図7に示すように温水洗浄装置10はトン
ネル状に形成され、この温水洗浄装置10の両端は解放
されておりその一方は入口10aであって、他方は出口
10bであって、出口10bは純水洗浄装置21に連続
されている。
ネル状に形成され、この温水洗浄装置10の両端は解放
されておりその一方は入口10aであって、他方は出口
10bであって、出口10bは純水洗浄装置21に連続
されている。
【0052】温水洗浄装置10は中央部に長手方向即ち
バンパWの搬送方向に沿って通過溝11aが形成される
区画壁11によって搬送室12と洗浄室13とに上下に
区分している。搬送室12の天板12aには前記通過溝
11aに沿ってコンベヤ14が配設され、かつコンベヤ
14の下方を覆うよう断面L字状の遮蔽板15が天板1
2aに設けられている。
バンパWの搬送方向に沿って通過溝11aが形成される
区画壁11によって搬送室12と洗浄室13とに上下に
区分している。搬送室12の天板12aには前記通過溝
11aに沿ってコンベヤ14が配設され、かつコンベヤ
14の下方を覆うよう断面L字状の遮蔽板15が天板1
2aに設けられている。
【0053】コンベヤ14の下部には遮蔽板15の先端
を迂回して通過溝11aから垂下するワーク支持具16
が懸装され、ワーク支持具16の下端にバンパWを支持
するように形成されている。そしてコンベヤ14が作動
することにより、バンパWを支持したワーク支持具16
が入口10aから洗浄室13内に搬入され、洗浄室13
内を通過して出口10bから搬出されて純水洗浄装置2
1へ搬送される。
を迂回して通過溝11aから垂下するワーク支持具16
が懸装され、ワーク支持具16の下端にバンパWを支持
するように形成されている。そしてコンベヤ14が作動
することにより、バンパWを支持したワーク支持具16
が入口10aから洗浄室13内に搬入され、洗浄室13
内を通過して出口10bから搬出されて純水洗浄装置2
1へ搬送される。
【0054】洗浄室13にはバンパWが通過する両側部
位及び上側部位に複数のスプレライザ17が配設されて
おり、そのスプレライザ17には多数個のノズル17a
が形成されている。また洗浄室13の底部13aは漏斗
状に形成され、その下端は連結管18により洗浄室13
の下方に配設される温水タンク19に接続されている。
なお図中22は純水洗浄装置21へ供給する純水を貯留
する純水タンク、24は表面調整装置23へ供給する表
面調整剤を貯留する表面調整剤タンクである。
位及び上側部位に複数のスプレライザ17が配設されて
おり、そのスプレライザ17には多数個のノズル17a
が形成されている。また洗浄室13の底部13aは漏斗
状に形成され、その下端は連結管18により洗浄室13
の下方に配設される温水タンク19に接続されている。
なお図中22は純水洗浄装置21へ供給する純水を貯留
する純水タンク、24は表面調整装置23へ供給する表
面調整剤を貯留する表面調整剤タンクである。
【0055】図5及び7において符号30は熱風循環炉
であって、熱風循環炉30はトンネル状に形成され、そ
の両端は開放され、一方は第2エアブロ装置26に接続
される入口30aであって他方は出口30bである。
であって、熱風循環炉30はトンネル状に形成され、そ
の両端は開放され、一方は第2エアブロ装置26に接続
される入口30aであって他方は出口30bである。
【0056】熱風循環炉30の天板30cには中央部に
長手方向に沿って前記コンベヤ14が延設されており、
天板30cには更にコンベヤ14の下方を覆うとともに
コンベヤ14に懸装される前記ワーク支持具16の移動
を許容する断面L字状の遮蔽板31が設けられている。
そしてコンベヤ14の作動に伴ってバンパWを支持した
ワーク支持具16が第2エアブロ装置26から入口30
aを過て熱風循環炉30内に搬入され、熱風循環炉30
内を通過して出口30bから搬出される。
長手方向に沿って前記コンベヤ14が延設されており、
天板30cには更にコンベヤ14の下方を覆うとともに
コンベヤ14に懸装される前記ワーク支持具16の移動
を許容する断面L字状の遮蔽板31が設けられている。
そしてコンベヤ14の作動に伴ってバンパWを支持した
ワーク支持具16が第2エアブロ装置26から入口30
aを過て熱風循環炉30内に搬入され、熱風循環炉30
内を通過して出口30bから搬出される。
【0057】熱風循環炉30にはバンパWが通過する両
側部位及び上下部位に複数の熱風ダクト31が配設さ
れ、熱風ダクト31には多数の熱風吹出口31aが形成
されている。
側部位及び上下部位に複数の熱風ダクト31が配設さ
れ、熱風ダクト31には多数の熱風吹出口31aが形成
されている。
【0058】このように構成された塗装前処理装置によ
ってバンパWに塗装前処理を施す際には、コンベヤ14
から垂下するワーク支持具16に懸吊するバンパWをコ
ンベヤ14の作動により上記各工程S1、S2‥‥S5
に従って温水洗浄装置10の入口10aから順次温水洗
浄装置10、純水洗浄装置21、表面調整装置23、第
1エアブロ装置25、第2エアブロ装置26、熱風循環
炉30へ搬送され、その間にバンパWに塗装前処理を施
して熱風循環炉30の出口30bから搬出されて次の工
程に移行する。
ってバンパWに塗装前処理を施す際には、コンベヤ14
から垂下するワーク支持具16に懸吊するバンパWをコ
ンベヤ14の作動により上記各工程S1、S2‥‥S5
に従って温水洗浄装置10の入口10aから順次温水洗
浄装置10、純水洗浄装置21、表面調整装置23、第
1エアブロ装置25、第2エアブロ装置26、熱風循環
炉30へ搬送され、その間にバンパWに塗装前処理を施
して熱風循環炉30の出口30bから搬出されて次の工
程に移行する。
【0059】コンベヤ14によって温水洗浄装置10の
入口10aから搬入されたバンパWが温水洗浄装置10
の洗浄室13内を搬送される間に、温水タンク19に貯
留された60℃の温水がスプレライザ17を介してノズ
ル17aから392kPaの圧力で塗装が施されるべき
バンパWの表面に吹き付けられ、バンパWの表面に付着
している離型剤等のワックス分及び塵埃等を温水の溶解
力及びスプレ衝撃により除去する。
入口10aから搬入されたバンパWが温水洗浄装置10
の洗浄室13内を搬送される間に、温水タンク19に貯
留された60℃の温水がスプレライザ17を介してノズ
ル17aから392kPaの圧力で塗装が施されるべき
バンパWの表面に吹き付けられ、バンパWの表面に付着
している離型剤等のワックス分及び塵埃等を温水の溶解
力及びスプレ衝撃により除去する。
【0060】またバンパWに向けて吹き付けられた温水
及び、バンパWの表面に付着した温水は漏斗状に形成さ
れた底部13aから連結管18を通過して温水タンク1
9に回収される。
及び、バンパWの表面に付着した温水は漏斗状に形成さ
れた底部13aから連結管18を通過して温水タンク1
9に回収される。
【0061】一方バンパWに吹き付けられて飛散したミ
ストは区画壁11及び遮蔽板15によって阻まれてコン
ベヤ14への付着が阻止乃至軽減され、コンベヤ14の
安定使用及び耐久性の向上を図り、かつ通過溝11aに
設けられる水切用シール材の廃止を可能にして装置及び
保守整備の簡素化を得る。区画壁11及び遮蔽板15等
に付着したミストは結露して液体となって底部13aに
落下して連結管18を介して温水タンク19に回収され
る。
ストは区画壁11及び遮蔽板15によって阻まれてコン
ベヤ14への付着が阻止乃至軽減され、コンベヤ14の
安定使用及び耐久性の向上を図り、かつ通過溝11aに
設けられる水切用シール材の廃止を可能にして装置及び
保守整備の簡素化を得る。区画壁11及び遮蔽板15等
に付着したミストは結露して液体となって底部13aに
落下して連結管18を介して温水タンク19に回収され
る。
【0062】温水タンク19に回収された温水は加温さ
れてスプレライザ17に供給されて前記と同様にワーク
支持具16に支持されバンパWの向けてノズル17aか
ら吹き付けられるいわゆる循環方式が採られている。
れてスプレライザ17に供給されて前記と同様にワーク
支持具16に支持されバンパWの向けてノズル17aか
ら吹き付けられるいわゆる循環方式が採られている。
【0063】ワーク支持具16によって移送されつつ温
水によって洗浄されたバンパWは、純水洗浄装置21に
移送される。そして純水洗浄装置21内を移送される間
に純水タンク22に貯留された60℃の純水が68.6
kPaの圧力でバンパWの表面に吹き付けられ、バンパ
W表面に付着する温水及びこの付着した温水中に含まれ
る可溶性塩類、コロイド成分等の不純物を洗浄除去す
る。なおバンパWに吹き付ける純水は、純水の使用量削
減を目的に循環して使用される純水とフレッシュと称さ
れる未使用の純水との併用がなされる。
水によって洗浄されたバンパWは、純水洗浄装置21に
移送される。そして純水洗浄装置21内を移送される間
に純水タンク22に貯留された60℃の純水が68.6
kPaの圧力でバンパWの表面に吹き付けられ、バンパ
W表面に付着する温水及びこの付着した温水中に含まれ
る可溶性塩類、コロイド成分等の不純物を洗浄除去す
る。なおバンパWに吹き付ける純水は、純水の使用量削
減を目的に循環して使用される純水とフレッシュと称さ
れる未使用の純水との併用がなされる。
【0064】ワーク支持具16によって純水洗浄装置2
1内を移送されつつ純水洗浄がなされたバンパWは表面
調整装置23に移送され、表面調整装置23内を移送さ
れる間に非イオン系界面活性剤を純水で1%に希釈した
室温の表面調整剤を圧力68.6kPaでバンパWの表
裏両面にスプレして水滴の表面張力を低下させる。
1内を移送されつつ純水洗浄がなされたバンパWは表面
調整装置23に移送され、表面調整装置23内を移送さ
れる間に非イオン系界面活性剤を純水で1%に希釈した
室温の表面調整剤を圧力68.6kPaでバンパWの表
裏両面にスプレして水滴の表面張力を低下させる。
【0065】続いてコンベヤ14によるワーク支持具1
6の移動によってバンパWを第1エアブロ装置25及び
第2エアブロ装置26へ移送し、第1エアブロ装置25
内を移送するバンパWの表面にエアコンプレッサによる
室温で圧力294kPaのエア吹き付け、即ちエアノズ
ルにより水切り乾燥を施し、続く第2エアブロ装置26
内を移送する間にバンパWの表面に強い風速が得られる
ターボファンによる室温で圧力294kPaのエア吹き
付け、即ちエアナイフによる水切り乾燥を施す。
6の移動によってバンパWを第1エアブロ装置25及び
第2エアブロ装置26へ移送し、第1エアブロ装置25
内を移送するバンパWの表面にエアコンプレッサによる
室温で圧力294kPaのエア吹き付け、即ちエアノズ
ルにより水切り乾燥を施し、続く第2エアブロ装置26
内を移送する間にバンパWの表面に強い風速が得られる
ターボファンによる室温で圧力294kPaのエア吹き
付け、即ちエアナイフによる水切り乾燥を施す。
【0066】第1、第2のエアブロ装置25、26によ
り水切り乾燥されたバンパWは、コンベヤ14によって
熱風循環炉30の入口30aから熱風循環炉30内へ搬
送され、出口30bから搬出され次の工程に移行する。
り水切り乾燥されたバンパWは、コンベヤ14によって
熱風循環炉30の入口30aから熱風循環炉30内へ搬
送され、出口30bから搬出され次の工程に移行する。
【0067】コンベヤ14によって熱風循環炉30内を
搬送される間にバンパWの表裏両面に75℃の熱風を熱
風ダクト31の熱風吹出口31aから吹き付け、バンパ
Wを乾燥せしめ、出口30bから搬出して次の工程へ移
送する。
搬送される間にバンパWの表裏両面に75℃の熱風を熱
風ダクト31の熱風吹出口31aから吹き付け、バンパ
Wを乾燥せしめ、出口30bから搬出して次の工程へ移
送する。
【0068】以上説明では、自動車のバンパに塗装前処
理を施す場合を例に説明したが、他の樹脂製品の塗装前
処理に広く適用し得る。
理を施す場合を例に説明したが、他の樹脂製品の塗装前
処理に広く適用し得る。
【0069】
【発明の効果】以上説明した本発明による樹脂製品の塗
装前処理方法及び塗装前処理装置によれば、塗装前の樹
脂製品に温水を吹き付けて洗浄することにより樹脂素材
に付着する油類、塵埃等が除去され、TCE等のオゾン
層破壊物質及び酸、アルカリ等の薬剤を使用することな
く樹脂製品の塗装前処理としての機能が充分に達成され
ることから安全性及び環境保護に優れ、かつ酸、アルカ
リ等による薬剤洗浄後の使用薬剤等を洗い流す洗浄工程
が不要となり全工程長の短縮が図れ、薬剤使用による排
水処理等の付帯設備が不要であることと相俟って設備の
簡素化が得られ、更にランニングコスト及び設備占有面
積の削減が可能になる等の本発明特有の効果を有し、広
分野における樹脂製品の塗装前処理に貢献すること大な
るものである。
装前処理方法及び塗装前処理装置によれば、塗装前の樹
脂製品に温水を吹き付けて洗浄することにより樹脂素材
に付着する油類、塵埃等が除去され、TCE等のオゾン
層破壊物質及び酸、アルカリ等の薬剤を使用することな
く樹脂製品の塗装前処理としての機能が充分に達成され
ることから安全性及び環境保護に優れ、かつ酸、アルカ
リ等による薬剤洗浄後の使用薬剤等を洗い流す洗浄工程
が不要となり全工程長の短縮が図れ、薬剤使用による排
水処理等の付帯設備が不要であることと相俟って設備の
簡素化が得られ、更にランニングコスト及び設備占有面
積の削減が可能になる等の本発明特有の効果を有し、広
分野における樹脂製品の塗装前処理に貢献すること大な
るものである。
【図1】温水洗浄実験装置の概要を示す説明図であっ
て、(a)は概略断面図、(b)は(a)のA−A線断
面図である。
て、(a)は概略断面図、(b)は(a)のA−A線断
面図である。
【図2】実験工程図である。
【図3】プライマ樹脂の説明図である。
【図4】プライマ樹脂の耐ガソリン性と塩素化量の関係
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図5】塗装前処理装置の概要を示す平面図である。
【図6】図5のI−I線断面図である。
【図7】図5のII−II線断面図である。
10 温水洗浄装置 11 区画壁 11a 通過溝 12 搬送室 12a 天板 14 コンベヤ 15 遮蔽板 16 ワーク支持具 17 スプレライザ 21 純水洗浄装置 23 表面調整装置 25 第1エアブロ装置 26 第2エアブロ装置 30 熱風循環炉 S1 温水スプレ洗浄工程 S2 純水スプレ洗浄工程 S3 表面調整工程 S4 第1エアブロ工程 S5 第2エアブロ工程 S6 乾燥炉工程 W バンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 文男 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 塗装を施すべき樹脂製品の表面に温度4
0〜60℃の温水を294〜490kPaの圧力で60
秒以上吹き付けて樹脂製品を洗浄することを特徴とする
樹脂製品の塗装前処理方法。 - 【請求項2】 塗装を施すべき樹脂製品の表面に温度4
0〜60℃の温水を294〜490kPaの圧力で60
秒以上吹き付けて樹脂製品を洗浄する温水スプレ洗浄工
程と、温水スプレ洗浄工程で洗浄した樹脂製品に純水を
吹き付けて樹脂製品を洗浄する純水スプレ洗浄工程と、
純水スプレ洗浄工程で洗浄した樹脂製品をエアブロによ
り水切りするエアブロ工程と、エアブロ工程で水切りし
た樹脂製品を乾燥炉体により乾燥せしめる乾燥炉工程と
を有することを特徴とする樹脂製品の塗装前処理方法。 - 【請求項3】 純水スプレ洗浄工程とエアブロ工程との
間に純水スプレ洗浄工程で洗浄した樹脂製品に界面活性
剤からなる表面調整剤を吹き付ける表面調整工程を有す
る請求項2に記載の樹脂製品の塗装前処理方法。 - 【請求項4】 塗装を施すべき樹脂製品に温水を吹き付
けて洗浄する温水洗浄装置と、温水洗浄装置で洗浄した
樹脂製品に純水を吹き付けて洗浄する純水洗浄装置と、
純水洗浄装置で洗浄した樹脂製品にエアブロを施して水
切りするエアブロ装置と、エアブロ装置で水切りした樹
脂製品を乾燥せしめる乾燥炉装置とが順次連接し、かつ
上記塗装を施すべき樹脂製品をワーク支持具を介して支
持して上記連接する各装置内を順次搬送するコンベヤを
具備することを特徴とする樹脂製品の塗装前処理装置。 - 【請求項5】 温水洗浄装置及びこれに連接する純水洗
浄装置と、乾燥炉装置とがエアブロ装置を介して対向配
置する請求項4に記載の樹脂製品の塗装前処理装置。 - 【請求項6】 純水洗浄装置とエアブロ装置との間に純
水洗浄装置で洗浄した樹脂製品に界面活性剤からなる表
面調整剤を吹き付ける表面調整装置が介在する請求項4
または5に記載の樹脂製品の塗装前処理装置。 - 【請求項7】 温水洗浄装置が、温水洗浄装置の天板に
樹脂製品の搬送方向に沿って配設されるコンベヤと、コ
ンベヤから懸吊されるワーク支持具の移動を許容する通
過溝を有して温水洗浄装置内を搬送室と洗浄室とに上下
に区画する区画壁と、ワーク支持具の移動を許容してコ
ンベヤの下方を覆う天板に設けられた遮蔽板とを具備す
る請求項4〜6のいずれか1つに記載の樹脂製品の塗装
前処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24733095A JPH0985193A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 樹脂製品の塗装前処理方法及び塗装前処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24733095A JPH0985193A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 樹脂製品の塗装前処理方法及び塗装前処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0985193A true JPH0985193A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17161805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24733095A Pending JPH0985193A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 樹脂製品の塗装前処理方法及び塗装前処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0985193A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015123377A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-06 | 株式会社滋賀山下 | 洗浄機構、洗浄ブロー装置及び洗浄装置 |
KR102466018B1 (ko) * | 2022-01-27 | 2022-11-16 | 에너지닥터 주식회사 | 에너지 절감을 위한 도장설비 제어 시스템 |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP24733095A patent/JPH0985193A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015123377A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-06 | 株式会社滋賀山下 | 洗浄機構、洗浄ブロー装置及び洗浄装置 |
KR102466018B1 (ko) * | 2022-01-27 | 2022-11-16 | 에너지닥터 주식회사 | 에너지 절감을 위한 도장설비 제어 시스템 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100589306B1 (ko) | 도장 시스템 | |
US7238235B2 (en) | Adhesion promoter application system and process | |
US4676261A (en) | Hot tank spray washer and controls | |
JP4676227B2 (ja) | 塗装設備 | |
US5922399A (en) | Coating line system and method of repairing coating defect | |
US3192677A (en) | Abrasive impingement cleaning process | |
CN103586185A (zh) | 码头车涂装工艺 | |
JPH0985193A (ja) | 樹脂製品の塗装前処理方法及び塗装前処理装置 | |
CN201586619U (zh) | 涂装前处理蒸汽/废液回收装置 | |
CN211613649U (zh) | 一种清洗设备 | |
CN212349256U (zh) | 一种轴承座清洗线 | |
WO2017010504A1 (ja) | 電着塗装システム、及び、電着塗装方法 | |
US9422629B2 (en) | Method of treating rolled steel article | |
KR20210012183A (ko) | 커플링 세척장치 | |
JP2631434B2 (ja) | エアーフラッシャー | |
JPH0512285Y2 (ja) | ||
KR20130060831A (ko) | 엔진 로커커버 세척 장치 및 방법 | |
JP3268122B2 (ja) | 金属帯の洗浄方法 | |
JP2022128959A (ja) | 花粉除去方法及び花粉除去装置 | |
KR100314530B1 (ko) | 도장 공정 전용 에어 공급 장치 | |
JPS6082695A (ja) | 前処理工程における水切り乾燥方法 | |
JPH0517192Y2 (ja) | ||
JPH0731919A (ja) | 焼付塗装方法および装置 | |
JPH0413028B2 (ja) | ||
CN118719629A (zh) | 用于轴承的清洁设备及其控制方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040121 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040311 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040701 |