JPH0984637A

JPH0984637A - 組立式収納家具

Info

Publication number: JPH0984637A
Application number: JP24778195A
Authority: JP
Inventors: Shumei Hashimoto; 周明橋本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-09-26
Filing date: 1995-09-26
Publication date: 1997-03-31
Anticipated expiration: 2015-09-26
Also published as: JP2875973B2

Abstract

(57)【要約】【課題】縦パネル１と横パネル２の接合強度が高く
て、しかも容易にパネル板に組立て分解が可能な組立式
収納家具を提供する。【解決手段】横パネル２の端面に、上下一対のフック
片１１を有するフック部材３を埋め込み固定し、このフ
ック部材３を、縦パネル１の表面に固定した、上下一対
の受け片７を有する受け部材４に引っ掛けて、フック部
材３を受け部材４に引っ掛けた状態で、フック片１１の
先端面が受け部材４のベース部６に当接し、受け片７の
先端面がフック部材３の埋め込みベース１０に当接する
ようにし、さらに、フック部材３の上下のフック片１１
の間にロック部材１９を挿入することにより、縦パネル
１と横パネル２とが強固に接合されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、縦パネルと横パ
ネルを接合して組立てる組立式収納家具に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術とその課題】従来の大型の収納家具は、リ
サイクル及びリニューアルを行い難く、組立て分解がで
きないものがほとんどである。

【０００３】このため、従来は、収納家具の寸法を組替
えることができないので、収納条件が変化したとき、そ
の条件に収納家具を適用させようとしても、使用するこ
とができず、また仕上げの変更も容易でないため、古い
収納家具が粗大ゴミになると共に、部材の再利用ができ
ないという問題があった。

【０００４】また、大型の収納家具は、商品保管費や運
搬費が高くつくという問題もある。

【０００５】また、従来、組立式の家具もあるが、従来
のものは安っぽく、構造的にも、縦パネルと横パネルの
接合強度が不十分で、大型で、耐久性、耐震性のある強
度の高い組立てが行えないものであった。

【０００６】そこで、この発明は、パネル方式で、リサ
イクル、リニューアルが容易で内部の収納スペースの変
更が容易な組立式の収納家具を提供しようとするもので
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、所要の間口をあけて垂直に設置され
る複数の縦パネルと、対向する縦パネル間に水平に設置
される複数の横パネルとからなり、横パネルの端面に固
定したフック部材を、縦パネルの対向面に固定した受け
部材に引っ掛けて縦パネルと横パネルを組立てる組立式
収納家具において、縦パネルの対向面に固定される受け
部材を、縦パネルの表面に固定されるベース部と、この
ベース部の表面に、上下に所要の間隔をあけて突設さ
れ、かつ上面が開口する一対の受け片とによって形成
し、横パネルの端面に固定されるフック部材を、横パネ
ルの端面に埋め込まれて固定される埋め込みベースと、
受け部材の一対の受け片に対して引っ掛かる、埋め込み
ベースの表面に突設された上下一対のフック片とによっ
て形成し、横パネルの端面に、縦パネルに固定された受
け部材の上方の受け片が、横パネルの端面に固定された
フック部材の上下のフック片の間を前後方向に通過可能
にするスライド溝を形成し、横パネルの端面のフック部
材の固定個所に、横パネルの裏面側に開口する受け片差
し込み用開口を形成したものである。

【０００８】また、横パネルの端面に固定されたフック
部材の上下のフック片を、縦パネルの表面に固定された
受け部材の上下の受け片に引っ掛けた状態で、フック部
材の上下のフック片の間に、ロック部材を差し込むこと
もできる。

【０００９】

【作用】上記の構成を採用することにより、対向する縦
パネルの受け部材の位置に合わせて、横パネルを水平に
して、縦パネルの受け部材の上方の受け片を、横パネル
の端面のスライド溝に嵌め入れながら、横パネルを縦パ
ネル間に差し込み、差し込んだ横パネルを水平状態のま
ま下方に押し下げると、横パネルのフック部の上下のフ
ック片がそれぞれ、縦パネルの受け部材の上下の受け片
に引っ掛かって縦パネルと横パネルとが直角に接合され
る。

【００１０】この後、ロック部材をフック部材の上下の
フック片の間に挿入することにより、受け部材に引っ掛
けられたフック部材の上方への抜け出しを防止できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】この発明に係る組立収納家具は、
所要の間口をあけて垂直に設置される複数の縦パネル１
と、対向する縦パネル１間に水平に設置される複数の横
パネル２とからなる。

【００１２】上記縦パネル１と横パネル２の素材として
は、木製、ハードボード、パーティクルボードあるいは
フラシュパネル等や不燃や準不燃等の仕様に適合する材
料を使用することができる。また、高級塩ビ化粧シート
等の木目柄や大理石柄で容易にパネル状態にできるた
め、リニューアルも容易にできる。

【００１３】上記縦パネル１と横パネル２は、横パネル
１の端面に固定したフック部材３を、縦パネル１の対向
面に固定した受け部材４に引っ掛けて組立てるようにな
っている。

【００１４】上記縦パネル１の対向面に固定される受け
部材４は、縦パネル１にビス５によって固定される４角
形の板状のベース部６と、このベース部６の表面に上下
に所要の間隔をあけて突設された、上面が開口する受け
孔８を形成するコ字形の一対の受け片７とからなる。こ
の受け部材４は、縦パネル１の対向面の前後の側縁部に
２個、または必要により中央部分等に水平に並ぶように
固定され、縦パネル１の固定部分には、受け部材４を固
定するビス５が螺合する雌ねじ部材９が埋め込まれてい
る。

【００１５】一方、横パネル２の端面に固定されるフッ
ク部材３は、横パネル２の端面に埋め込まれて固定され
る埋め込みベース１０と、上記受け部材４の上下一対の
受け片７に引っ掛かる、埋め込みベース１０の表面に突
設された上下一対のフック片１１とからなる。上記埋め
込みベース１０は、角柱形に形成され、中心に固定用ボ
ルト１２の挿通孔１３が形成されている。フック片１１
は、先端が下方に屈曲する鉤形に形成され、上下一対の
フック片１１の間隔は、その間に受け部材４の上方の受
け片７が嵌まる間隔に形成され、上下一対のフック片１
１の間に、受け部材４の上方の受け片７を嵌め入れた状
態でフック部材３を下方に落とし込めば、上下のフック
片１１の先端の屈曲部が受け部材４の上下の受け片７、
受け孔８にそれぞれ嵌まって、フック片１１の先端面が
受け部材４のベース部６に当接し、受け部材４の受け片
７の先端面がフック部材３の埋め込みベース１０に当接
するようになっている。

【００１６】横パネル２の端面には、上記フック部材３
の埋め込みベース１０を埋め込むための四角形の埋め込
み孔１４が形成されている。この埋め込み孔１４の深さ
は、埋め込み孔１４に、埋め込みベース１０を収容した
状態で、フック部材３のフック片１１の先端面が、横パ
ネル２の端面に面一になって突出しない深さになってい
る。

【００１７】また、横パネル２の端面には、図２に示す
ように、横パネル２を、対向する縦パネル１の間に、横
パネル２の端面を縦パネル１に突き合わせた状態で前方
から水平にスライドさせながら挿し入れられるように、
縦パネル１の表面に突出する受け部材４の上方の受け片
７が、横パネル２の端面に固定されたフック部材３の上
下一対のフック片１１の間を前後方向に通過可能なスラ
イド溝１５が形成されている。このスライド溝１５の後
端には、横パネル２の後方側面に開口する開口部１６が
形成され、この開口からスライド溝１５内に受け部材４
の受け片７の挿入が可能になっている。一方、スライド
溝１５の前端には、当たり壁１７が形成され、この当た
り壁１７に、縦パネル１の前縁部に固定された受け部材
４の受け片７が当たるまで、横パネル２を対向する縦パ
ネル１間に水平に差し込めるようになっており、横パネ
ル２の当たり壁１７が縦パネル１の受け片７が当たった
位置で、横パネル２のフック部材３と、縦パネル１の受
け部材４とが上下に合致するようになっている。

【００１８】上記横パネル２の端面に埋め込み固定され
たフック部材３の下方のフック片１１を、縦パネル１に
固定した受け部材４の下方の受け片７に落とし込めるよ
うに、横パネル２の端面のフック部材３の固定位置に
は、フック片挿入用開口１８が横パネル２の裏面側に開
口するように形成されている。また、このフック片挿入
用開口１８は、フック部材３の上下一対のフック片１１
を、受け部材４の上下一対の受け片７に落とし込んだ状
態で、上下一対のフック片１１間に、ロック部材１９を
側方から差し込めるように、フック部材３の側方位置の
スライド溝１５に連続するように設けられている。ま
た、地板用に使用する横パネル２については、ロック部
材１９を横パネル２の裏面側から挿入することができな
いので、横パネル２の表面側に、スライド溝１５に連続
するロック部材挿入用開口２０を形成している。また、
地板用に使用する横パネル２には、組立て状態から分解
するときに、横パネル２の持上げを容易にするために、
表面に押込回転式の取っ手２６を形成している。また、
ロック部材挿入用開口２０及びフック片挿入用開口１８
は、適宜、遮蔽板２８によって開口を塞ぐようにしても
よい。

【００１９】上記ロック部材１９は、上下一対のフック
片１１の間に挿し込まれるロック部２１と、このロック
部２１に着脱自在に取付けられる取手部２２とからな
る。この取手部２２は、例えば磁石鋼によって形成して
いる。

【００２０】上記横パネル２の端面に形成した埋め込み
孔１４の内底面には、固定用ボルト１２の挿通孔２３で
形成され、この挿通孔２３の中間部分を横切るように、
横パネル２の裏面側からナット挿入孔２４が形成され、
このナット挿入孔２４にナット２５を挿入し、このナッ
ト２５に埋め込みベース１０の固定用ボルト１２を螺合
することによって、埋め込みベース１０が埋め込み孔１
４に固定されるようになっている。

【００２１】上記フック部材３及び受け部材４は、鋼や
アルミ合金または強化プラスチック等によって形成され
ている。

【００２２】上記のように構成される縦パネル１と横パ
ネル２の組立て手順は、次の通りである。

【００２３】まず、木製又は金属製の台輪２７上に、縦
パネル１を、横パネル２の左右の幅に合わせてダボによ
り垂直に起立させた状態で、縦パネル１の受け部材４の
位置に合わせて、横パネル２を水平にして、横パネル２
の端面のスライド溝１５の後端の開口部１６から縦パネ
ル１の受け部材４の上方の受け片７をスライド溝１５及
び下方のフック片１１の周辺部を受け片７の間に挿入す
る。スライド溝１５の前端の当たり壁１７に縦パネル１
の前端縁に位置する受け部材４の受け片７が当たるま
で、横パネル２を対向する縦パネル１間に差し込むと、
横パネル２のフック部材３の上下のフック片１１の間
に、縦パネル１の受け部材４の上方の受け片７が位置す
るので、この位置で、横パネル２を水平状態のまま下方
に押し下げると、受け部材４の下方の受け片７が横パネ
ル２の受け片差し込み用開口１８を通過して、横パネル
２のフック部材３の上下のフック片１１がそれぞれ、縦
パネル１の受け部材４の上下の受け片７に引っ掛かる。
この状態で、上下のフック片１１の先端面が受け部材４
のベース部６に当接し、受け部材４の上下の受け片７の
先端面がフック部材３の埋め込みベース１０に当接する
ため、ガタ付きのない、極めて高い接合強度が得られ
る。

【００２４】そして、この後、ロック部材２２を持っ
て、横パネル２の裏面側に開口するフック片挿入用開口
１８の側方部分からロック部材１９のロック部２１を、
受け部材４に引っ掛けられたフック部材３の上下のフッ
ク片１１の間に挿入すると、受け部材４に引っ掛けられ
たフック部材３が上方に抜け出ないので、地震のときな
どでもフック部材３と受け部材４との接合状態を強固に
維持できる。このロック部材１９の挿入は、地板用の横
パネル２の場合は、横パネル２の表面側に開口するロッ
ク部材挿入用開口２０から行う。また、ロック部材１９
は、ロック部２１と取手部２２と別体で着脱自在に構成
されているので、ロック部２１を、フック部材３の上下
のフック片１１の間に差し込んだ後、取手部２２を取り
外しておけば、取手部２２が組立後に見えず、体裁がよ
い。

【００２５】上記縦パネル１と横パネル２の組立て途中
に適宜、周りの溝に嵌め込まれる背板Ａやハンガーパイ
プＢ等を縦パネル１間に嵌め入れ、最後に扉Ｃや引出し
Ｄや棚等をセットするとを取付けると組立てが完了す
る。

【００２６】また、必要に応じて、天井と天板との間
に、くさび型の桟木を詰めて、耐震性を向上させたり、
壁との間の隙間に木製又はプラスチック製の目地棒を埋
めて、体裁を向上させることもできる。

【００２７】

【発明の効果】上記のように、この発明の組立て収納家
具は、垂直に縦パネル間、横パネルを水平状態で前方か
ら差し入れて、下方に少し落し込むという簡単な作業で
組立てが行える。

【００２８】したがって、パネルの状態で商品保管、並
びに運搬が行えるので、商品保管費、運搬費を著しく低
減できる。

【００２９】また、収納スペースの間口を拡げるため、
中間の縦パネルも撤去することができる等組替えも簡単
に行えるので、部材の再利用、転用によって、資源の有
効利用が図れる。

【００３０】さらに、横パネルの端面に、フック部材を
埋め込み固定すると共に、縦パネルの表面に突出する受
け部材が前後方向に通過可能なスライド溝を形成して、
横パネルの端面が縦パネルの表面にぴったりと突き合わ
されるようになっている。しかも、フック部材は、上下
に一対のフック片を有し、この上下のフック片が、受け
部材の上下の受け片に引っ掛かるようになっている。し
たがって、縦パネルと横パネルの接合強度が極めて高
く、接合状態の体裁も良好である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る組立式収納家具の一形態を示す
斜視図

【図２】横パネルの全体と縦パネルの一部を示す斜視図

【図３】横パネルの端面の一部と縦パネルの一部を示す
側面図

【図４】横パネルと縦パネルの接合部分の断面図

【図５】フック部材と受け部材を取り外した状態を下方
から見た斜視図

【符号の説明】

１縦パネル２横パネル３フック部材４受け部材５ビス６ベース部７受け片８受け孔９雌ねじ部材１０埋め込みベース１１フック片１２固定用ボルト１３挿通孔１４埋め込み孔１５スライド溝１６開口部１７当たり壁１８フック片挿入用開口１９ロック部材２０ロック部材挿入用開口２１ロック部２２取手部２３挿通孔２４ナット挿入孔２５ナット２６取っ手２７台輪２８遮蔽板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所要の間口をあけて垂直に設置される複
数の縦パネルと、対向する縦パネル間に水平に設置され
る複数の横パネルとからなり、横パネルの端面に固定し
たフック部材を、縦パネルの対向面に固定した受け部材
に引っ掛けて縦パネルと横パネルを組立てる組立式収納
家具において、縦パネルの対向面に固定される受け部材
を、縦パネルの表面に固定されるベース部と、このベー
ス部の表面に、上下に所要の間隔をあけて突設され、か
つ上面が開口する一対の受け片とによって形成し、横パ
ネルの端面に固定されるフック部材を、横パネルの端面
に埋め込まれて固定される埋め込みベースと、受け部材
の一対の受け片に対して引っ掛かる、埋め込みベースの
表面に突設された上下一対のフック片とによって形成
し、横パネルの端面に、縦パネルに固定された受け部材
の上方の受け片が、横パネルの端面に固定されたフック
部材の上下のフック片の間を前後方向に通過可能にする
スライド溝を形成し、横パネルの端面のフック部材の固
定個所に、横パネルの裏面側に開口する受け片差し込み
用開口を形成したことを特徴とする組立式収納家具。
【請求項２】横パネルの端面に固定されたフック部材
の上下のフック片を、縦パネルの表面に固定された受け
部材の上下の受け片に引っ掛けた状態で、フック部材の
上下のフック片の間に、ロック部材を差し込むことを特
徴とする請求項１記載の組立式収納家具。