JPH0984262A - 電源供給装置 - Google Patents

電源供給装置

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JPH0984262A
JPH0984262A JP7232963A JP23296395A JPH0984262A JP H0984262 A JPH0984262 A JP H0984262A JP 7232963 A JP7232963 A JP 7232963A JP 23296395 A JP23296395 A JP 23296395A JP H0984262 A JPH0984262 A JP H0984262A
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JP
Japan
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switch
power
power supply
signal
circuit
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JP7232963A
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Tadashi Tamura
匡 田村
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントローラへの電源供給を停止させた節電
モードでの、スイッチ操作の判断が簡単な構成で確実に
できるようにする。 【解決手段】 操作スイッチS1,S2又はS3が操作
されたとき、この操作により得られる信号を少なくとも
システム制御手段4に電源が供給されるまで保持させる
信号保持手段21,22,23を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に適
用して好適な電源供給装置に関し、特に各種記録媒体を
使用した記録又は再生装置の電源供給部に適用して好適
な電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばテープカセットを使用した
記録動作や再生動作を行う記録再生装置(テープレコー
ダ)において、記録動作や再生動作が行われてないスタ
ンバイ状態のときに、電源の各回路への供給を停止させ
て、記録スイッチや再生スイッチが操作されたときに、
電源の供給を開始させる制御を行って、スタンバイ状態
(ここでは節電モードと称する)における電源の無駄な
消費を防止することが行われている。
【0003】図4は、このような制御が行われる回路の
一例を示す図で、ここではテープカセットを使用したオ
ーディオ信号の記録及び再生が可能な記録再生装置に適
用した例を示す。この装置は装着された電池(乾電池又
は2次電池)1が、電源スイッチ2を介して電源回路3
と接続してあり、電源スイッチ2が閉じた状態のとき、
電源回路3の+側及び−側の電源入力端子3a及び3b
に電池1からの直流低圧電源が供給される。
【0004】電源回路3では、電源スイッチ2が閉状態
のときに電池1から供給される電源の変圧,安定化など
の処理を行い、所定の電圧の電源を、端子3cから装置
内の各回路に供給する。
【0005】この端子3cからの電源が供給される回路
としては、装置各部の動作制御を行うシステムコントロ
ーラ4と、電源の供給制御を行う電源制御回路5と、テ
ープ(図示せず)の駆動を行うモータなどのテープ走行
系8と、記録信号の処理や再生信号の処理を行う記録・
再生系9とがある。
【0006】システムコントローラ4は、マイクロコン
ピュータで構成され、ここでは操作スイッチとして3個
のスイッチS1,S2,S3が接続してある。ここで、
スイッチS1は記録の指示を行うスイッチであり、スイ
ッチS2は再生の指示を行うスイッチであり、スイッチ
S3はカセットのイジェクトを指示するスイッチであ
り、それぞれ開閉スイッチで構成され、各スイッチの一
端がシステムコントローラ4の対応した指令入力部に接
続してあり、他端が接地させてある。
【0007】電源制御回路5は、各スイッチS1,S
2,S3から供給される信号及びシステムコントローラ
4から供給される指令に基づいて、電池1に接続された
開閉スイッチ2の制御を行う回路であり、電池1から電
源スイッチ2を介さずに直接電源が端子5aに供給され
るようにしてあり、電池1が装置に装着されている限
り、常時電源が供給される。そして、各スイッチS1,
S2,S3の一端と接続される端子5b,5c,5dを
備え、所定レベルの直流電圧出力端子5eが、それぞれ
別の抵抗器R1,R2,R3を介して、この端子5b,
5c,5dと接続させてある。
【0008】そして電源制御回路5内では、端子5b,
5c,5dに得られる信号を、入力否定型論理和回路6
に供給し、この回路6の論理和出力を、RSフリップフ
ロップ7のS入力に供給する。ここで、入力否定型論理
和回路6は、いずれかの入力にローレベル信号“L”が
供給されるとき、ハイレベル信号“H”を出力し、全く
ローレベル信号“L”が入力されないとき、ローレベル
信号“L”を出力する論理ゲート回路である。
【0009】この入力否定型論理和回路6の出力がS入
力に供給されるRSフリップフロップ7は、システムコ
ントローラ4から端子5fを介してR入力に、リセット
指令が供給される。そして、このRSフリップフロップ
7のQ出力を、端子5gを介して電源スイッチ2の制御
部に供給し、RSフリップフロップ7のQ出力により電
源スイッチ2の開閉を制御させる。ここでのRSフリッ
プフロップ7による制御状態としては、S入力がハイレ
ベル信号“H”のとき、電源スイッチ2が閉状態とな
り、R入力がローレベル信号“L”のとき、電源スイッ
チ2が開状態となる制御が行われる。
【0010】次に、このように構成される回路の動作に
ついて説明すると、まず電源スイッチ2が開状態となっ
た節電モードになっていると想定すると、このときには
電源回路3に電池1からの電源が供給されず、電源制御
回路5にだけ電源が供給されている状態である。この状
態で、いずれかの操作スイッチS1,S2又はS3が操
作されて、何らかの操作の指示が行われたとする。例え
ば、記録の指示を行うスイッチS1が押されたとする。
このとき、端子5eから出力される所定レベルの信号
が、抵抗器R1とスイッチS1を介して接地側に流れ、
端子5bにローレベル信号“L”が得られる。
【0011】このローレベル信号“L”が端子5bに得
られると、入力否定型論理和回路6の出力がローレベル
信号“L”からハイレベル信号“H”に反転し、このハ
イレベル信号“H”がRSフリップフロップ7のS入力
に供給されて、フリップフロップ7がセットされる。こ
のようにフリップフロップ7がセットされると、電源ス
イッチ2が開状態から閉状態へと変化し、電池1からの
電源が電源回路3に供給されるようになる。
【0012】この電源回路3への電源の供給開始で、シ
ステムコントローラ4へ電源回路3で処理された所定電
圧の電源が供給されるようになり、システムコントロー
ラ4が作動するようになる。そして、この作動したとき
に操作スイッチS1が操作されて閉状態となっている
と、このスイッチS1の状態をシステムコントローラ4
が判別して、記録指示が行われたとシステムコントロー
ラ4が判断して、テープ走行系8や記録・再生系9に対
し、記録のための指令を供給して、記録動作を開始させ
る。
【0013】このように節電モード時には、いずれかの
スイッチS1,S2又はS3が操作されない限り、電源
スイッチ2が閉状態とならず、従って何らかの操作がさ
れない限り、電源制御回路5以外の回路へは電源が供給
されず、記録や再生などの実際の動作が行われない間の
無駄な電力消費を防ぐことができる。特に、図4に示し
たような電池駆動が行われる機器(ここではテープレコ
ーダ)の場合には、記録や再生が行われない期間の消費
電力は極力抑えるようにしないと、電池1を装着させた
ままで、記録や再生をしないで放置しておくだけで電池
1の残容量がなくなるので、このような節電モードを設
けることは重要である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4に示す
従来の回路の場合、節電モードで電源スイッチ2が開状
態となっている状態で、いずれかの操作スイッチS1,
S2又はS3を操作して作動させるときには、該当する
操作スイッチを比較的長く押し続けないと、システムコ
ントローラ4が、その操作を判断できず、対応した動作
が開始されない不都合があった。
【0015】即ち、例えば節電モード中に操作スイッチ
S1を押して、記録を開始させようとしたときには、ま
ず操作スイッチS1の操作で、瞬間的に電源制御回路5
内のRSフリップフロップ7のS入力にハイレベル信号
“H”が供給されて、フリップフロップ7がセットされ
て、電源スイッチ2が閉状態となって、電池1からの電
源が電源回路3に供給されるようになる。そして、この
電源回路3で安定化などの処理が施された電源がシステ
ムコントローラ4に供給されて、このシステムコントロ
ーラ4が動作状態に立ち上がり、操作スイッチS1の状
態を判断できる状態となる。ここで、最初に操作スイッ
チS1が押されてから、このシステムコントローラ4が
動作状態に立ち上がるまでには、若干の時間がかかる不
都合がある。このため、例えば操作スイッチS1が瞬間
的に押されたとすると、システムコントローラ4が立ち
上がったときには、既に操作スイッチS1が元の状態に
戻っているので、システムコントローラ4が操作スイッ
チの操作を判断することができず、どの操作スイッチが
押されたのか判らなくなってしまう。
【0016】従って、従来のこの種の節電モードを備え
た機器では、システムコントローラ4が立ち上がるまで
の時間に相当する比較的長い時間、連続して操作スイッ
チを押し続けるような操作を必要とし、瞬間的にスイッ
チを押すような操作が行われたときには、操作に対応し
た動作が行われないことが多々あった。
【0017】本発明はかかる点に鑑み、簡単な構成で、
節電モード時の操作判断が確実にできるようにすること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作スイッチ
が操作されたとき、この操作により得られる信号を少な
くともシステム制御手段に電源が供給されるまで保持さ
せる信号保持手段を設けるようにしたものである。
【0019】かかる構成によると、瞬間的に操作スイッ
チが操作された場合でも、その操作されたときの状態が
信号保持手段により保持され、システム制御手段が立ち
上がったときに、確実に操作に基づいた信号を判別でき
るようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1を
参照して説明する。この図1において、従来例で説明し
た図4に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。
【0021】図1は本例の電源供給装置を適用したテー
プカセット記録再生装置の構成図である。この装置は装
着された電池(乾電池又は2次電池)1が、電源スイッ
チ2を介して電源回路3と接続してあり、電源スイッチ
2が閉じた状態のとき、電源回路3の+側及び−側の電
源入力端子3a及び3bに電池1からの直流低圧電源が
供給される。
【0022】電源回路3では、電源スイッチ2が閉状態
のときに電池1から供給される電源の変圧,安定化など
の処理を行い、所定の電圧の電源を、端子3cから装置
内の各回路に供給する。
【0023】この端子3cからの電源が供給される回路
としては、装置各部の動作制御を行うシステムコントロ
ーラ4と、電源の供給制御(即ち電源スイッチ2の開閉
制御)を行う電源制御回路10と、テープ(図示せず)
の駆動を行うモータなどのテープ走行系8と、記録信号
の処理や再生信号の処理を行う記録・再生系9などがあ
る。
【0024】システムコントローラ4は、マイクロコン
ピュータで構成され、ここでは操作スイッチとして3個
のスイッチS1,S2,S3が接続してある。ここで、
スイッチS1は記録の指示を行うスイッチであり、スイ
ッチS2は再生の指示を行うスイッチであり、スイッチ
S3はカセットのイジェクトを指示するスイッチであ
り、それぞれ開閉スイッチで構成され、各スイッチの一
端がシステムコントローラ4の対応した指令入力部に接
続してあり、他端が接地させてある。
【0025】ここまでは、従来例で説明した構成と同じ
である。
【0026】そして本例においては、電源スイッチ2の
制御を行う電源制御回路10に、入力保持回路21,2
2,23を設けるようにした。即ち、電源制御回路10
は、各スイッチS1,S2,S3から供給される信号及
びシステムコントローラ4から供給される指令に基づい
て、電池1に接続された開閉スイッチ2の制御を行う回
路であり、電池1から電源スイッチ2を介さずに直接電
源が端子11に供給されるようにしてあり、電池1が装
置に装着されている限り、常時電源が供給される。そし
て、各スイッチS1,S2,S3の一端と接続される端
子12,13,14を備え、所定レベルの直流電圧出力
端子15が、それぞれ別の抵抗器R1,R2,R3を介
して、この端子12,13,14と接続させてある。
【0027】そして、端子12,13,14に得られる
信号を、それぞれ別の入力保持回路21,22,23に
供給する。それぞれの入力保持回路21,22,23は
同一の構成とされ、供給される信号を入力否定型RSフ
リップフロップ21a,22a,23aのS入力に供給
する。この入力否定型RSフリップフロップ21a,2
2a,23aは、S入力にローレベル信号“L”が得ら
れるとき、負論理出力Qがローレベル信号“L”にな
り、R入力にローレベル信号“L”が得られるとき、負
論理出力Qがハイレベル信号“H”になり、S入力,R
入力ともに制御してないときには、負論理出力Qがハイ
レベル信号“H”になるフリップフロップである。
【0028】そして、各フリップフロップ21a,22
a,23aのR入力には、システムコントローラ4から
端子16を介して得られるリセット信号を供給する。こ
のリセット信号は、システムコントローラ4が各スイッ
チS1,S2,S3の操作を判別したとき、この判別か
ら所定時間後にローレベル信号“L”となる信号であ
る。
【0029】また、各入力保持回路21,22,23内
のフリップフロップ21a,22a,23aの負論理出
力Qを、それぞれPNP型のトランジスタQ1,Q2,
Q3のベースに接続し、各入力保持回路21,22,2
3と接続された入力端子12,13,14を、このトラ
ンジスタQ1,Q2,Q3のエミッタに接続する。そし
て、各トランジスタQ1,Q2,Q3のコレクタを接地
する。
【0030】そして、各フリップフロップ21a,22
a,23aの負論理出力Qを、各入力保持回路21,2
2,23の出力として、入力否定型論理和回路20に供
給する。この入力否定型論理和回路20は、3つの入力
信号の内のいずれか一つでもローレベル信号“L”であ
るとき、論理出力がハイレベル信号“H”になり、入力
信号に全くローレベル信号“L”がないとき、論理出力
がローレベル信号“L”になる論理ゲートである。
【0031】そして、この入力否定型論理和回路20の
論理出力を、RSフリップフロップ17のS入力に供給
する。また、システムコントローラ4が出力するリセッ
ト指令を、端子18を介してR入力に供給する。このリ
セット指令は、システムコントローラ4が、この機器の
動作モードを節電モードとするときに、ローレベル信号
“L”が出力される指令である。
【0032】そして、このRSフリップフロップ17の
Q出力を、端子19を介して電源スイッチ2の制御部に
供給し、RSフリップフロップ17のQ出力により電源
スイッチ2の開閉を制御させる。ここでのRSフリップ
フロップ17による制御状態としては、S入力にハイレ
ベル信号“H”が供給されたとき、電源スイッチ2を閉
状態とし、R入力にローレベル信号“L”が供給された
とき、電源スイッチ2を開状態とする制御が行われる。
【0033】次に、本例の回路による動作を説明する。
まず、システムコントローラ4の制御でこの装置を節電
モードとする場合には、システムコントローラ4から端
子18を介してRSフリップフロップ17のR入力に、
ローレベル信号“L”となるリセット指令を供給する。
この指令がRSフリップフロップ17に供給されると、
このRSフリップフロップ17の出力に基づいて電源ス
イッチ2が開状態に制御され、電池1からの各回路への
電源供給が停止する。
【0034】この節電モードとなった状態で、いずれか
の操作スイッチS1,S2又はS3が押されたとする。
ここでは、記録を開始させる操作スイッチS1が押され
たとすると、このスイッチS1が押されている間は、端
子15から出力される所定レベルの信号が、抵抗器R1
とスイッチS1を介して接地側に流れ、端子12にロー
レベル信号“L”が得られる。
【0035】このローレベル信号“L”が端子12に得
られると、入力否定型RSフリップフロップ21aの出
力がローレベル信号“L”になる。ここで本例の信号保
持回路21にはトランジスタQ1が接続してあり、この
ローレベル信号“L”がトランジスタQ1のベースに供
給されると、トランジスタQ1がオン状態となり、スイ
ッチS1の状態がいずれであっても(即ちスイッチS1
が元に戻っても)、端子12の信号状態をローレベル信
号“L”に保持する。
【0036】従って、フリップフロップ21aのS入力
がローレベル信号“L”に保持され、このフリップフロ
ップ21aの出力がローレベル信号“L”に維持され、
このローレベル信号“L”が入力否定型論理和回路20
に供給されることで、この入力否定型論理和回路20の
論理出力がローレベル信号“L”からハイレベル信号
“H”に反転する。
【0037】この入力否定型論理和回路20の論理出力
がハイレベル信号“H”になることで、RSフリップフ
ロップ17のS入力にハイレベル信号“H”が供給さ
れ、このフリップフロップ17の出力に基づいて、電源
スイッチ2が閉状態に変化し、電源回路3からシステム
コントローラ4などの各回路に電源が供給されるように
なる。
【0038】そして、この電源の供給が開始されてから
システムコントローラ4が立ち上がるのに必要な時間が
経過すると、システムコントローラ4がスイッチS1,
S2,S3の状態を判断する動作を行う。このとき、ス
イッチS1に接続された入力保持回路21内のトランジ
スタQ1が導通状態となっているので、スイッチS1に
接続されたラインの電位がローレベル信号“L”とな
り、スイッチS1が操作されたことが判別される。この
ことを判別すると、システムコントローラ4は、テープ
走行系8及び記録・再生系9を対応した状態に制御し、
記録動作を開始させる。
【0039】そして、システムコントローラ4はスイッ
チの状態の判別を行った後に、電源制御回路10の端子
16を介して、各入力保持回路21内のフリップフロッ
プ21a,22a,23aに、ローレベル信号“L”と
なるリセット信号を供給する。このリセット信号の供給
で、フリップフロップ21aの出力がハイレベル信号
“H”に反転し、トランジスタQ1がオフ状態に変化す
る。
【0040】このように本例の回路によると、いずれか
のスイッチS1,S2又はS3が押されたときには、電
源制御回路10内の入力保持回路21,22又は23
で、その操作された状態を保持する動作が行われる。こ
のため、該当するスイッチが押されたのが一瞬であって
も、システムコントローラ4に電源が投入されて立ち上
がったときに、どのスイッチが押されたのか判別でき、
節電モードからスイッチ操作で電源を立ち上げたとき
に、確実に操作された動作が実行されるようになる。言
い換えれば、システムコントローラ4が立ち上がるのに
必要な時間よりも短い時間だけスイッチが押された場合
でも、その押されたスイッチをシステムコントローラ4
が判断できて、該当する動作が実行されるようになる。
この場合、本例の構成によると電源制御回路10内に、
入力保持回路をスイッチの数だけ設けるだけで良く、具
体的にはスイッチ1個につき1個のフリップフロップと
1個のトランジスタを設けるだけで良く、簡単な構成で
良好な操作性が実現できる。
【0041】なお、上述実施例ではいずれか一つのスイ
ッチが押された場合の動作について説明したが、例えば
節電モード中に複数のスイッチが押された場合の誤動作
を防止するために、電源制御回路10内に早押し判定回
路を設けて、この早押し判定回路で最も早く押されたと
判断したスイッチに接続されたラインだけ入力保持を行
うようにしても良い。
【0042】図2は、この早押し判定回路を電源制御回
路10に設けた場合の構成の一例を示す図で、スイッチ
S1,S2及びS3に接続された端子12,13及び1
4を、それぞれ3入力論理和回路31,32及び33に
供給すると共に、PNP型のトランジスタQ1,Q2及
びQ3のエミッタに接続する。そして、各論理和回路3
1,32及び33の論理出力を、それぞれ入力否定型R
Sフリップフロップ21a,22a及び23aのS入力
に供給する。そして、フリップフロップ21aの正論理
出力Qを論理和回路32及び33に供給し、フリップフ
ロップ22aの正論理出力Qを論理和回路31及び33
に供給し、フリップフロップ23aの正論理出力Qを論
理和回路31及び32に供給する。そして、各フリップ
フロップ21a,22a,23aの負論理出力Qを、入
力否定型論理和回路20に供給すると共に、トランジス
タQ1,Q2及びQ3のベースに供給する。その他の部
分は、図1の回路と同様に構成する。
【0043】このように構成することで、例えば複数の
スイッチS1,S2,S3が同時に押された場合、最も
早く押されたスイッチに接続された論理和回路からだ
け、フリップフロップのS入力にローレベル信号“L”
が供給されるようになり、他のスイッチの操作は無視さ
れる。例えば、操作スイッチS1,S2がほぼ同時に押
されて、スイッチS1の方が早く押された場合には、端
子12から最も早くローレベル信号“L”が供給され、
この端子12に接続された論理和回路31の出力がロー
レベル信号“L”になり、フリップフロップ21aの正
論理出力Qがハイレベル信号“H”になる。このハイレ
ベル信号“H”の出力が得られることで、他の論理和回
路32,33の出力はローレベル信号“L”に変化する
ことが阻止され、フリップフロップ21aの負論理出力
Q(ローレベル信号“L”)だけが入力否定型論理和回
路20に供給されると共に、トランジスタQ1だけがオ
ン状態となって、この状態が端子16に得られるリセッ
ト信号でリセットされるまで維持される。
【0044】従って、電源が投入されてシステムコント
ローラ4が立ち上がった時点では、最も早く押したスイ
ッチS1に対応したトランジスタQ1だけがオン状態と
なって、その操作状態が維持されたことになり、他のス
イッチS2,S3の操作がシステムコントローラ4が立
ち上がるまでの間にあっても無視されることになり、節
電モード時に複数の操作が同時に行われたことによる誤
動作を防止することができる。
【0045】また、上述実施例では入力保持回路のリセ
ット動作を、システムコントローラ4でスイッチ操作を
判別した後に出力されるリセット信号で行うようにした
が、他の方法でリセット動作を行うようにしても良い。
例えば、図3に示すように、電源制御回路10′とし
て、フリップフロップ17の正論理出力(又は負論理出
力)を遅延させる遅延回路34を設け、この遅延回路3
4で電源投入時にシステムコントローラ4が立ち上がる
のに必要な時間よりも若干長い時間だけ、信号を遅延さ
せる。また、必要によっては遅延回路34にインバータ
(図示せず)を接続して、フリップフロップ17の出力
を反転させる。そして、遅延されたフリップフロップ1
7の出力を、各入力保持回路21,22,23内のフリ
ップフロップ21a,22a,23aのR入力に供給し
て、各フリップフロップ21a,22a,23aをリセ
ットさせて、入力保持回路21,22,23での入力保
持動作をリセットさせる。その他の部分は、図1に示す
回路と同様に構成する。
【0046】このようにリセット動作が行われること
で、入力保持動作が行われてから、所定時間後に自動的
にリセット信号が生成されることになり、システムコン
トローラ4でリセット信号を生成処理させる必要がなく
なり、それだけシステムコントローラ4での処理ステッ
プが少なくなる効果を有する。
【0047】なお、上述した各実施例で示した論理レベ
ルの変化状態は一例を示したもので、他の論理レベル変
化で制御されるように構成しても良い。例えば、図1の
構成ではスイッチ操作に基づいて生成されたローレベル
信号“L”を保持させるようにしたが、スイッチ操作で
ハイレベル信号“H”を生成させて、このハイレベル信
号“H”を保持させて、電源スイッチを閉状態とする制
御を行うようにしても良い。
【0048】また、上述各実施例では、テープカセット
を使用して記録や再生を行う記録再生装置に適用した
が、他の機器にも適用できるものである。例えば、光磁
気ディスクなどのディスクにデータを記録するディスク
記録装置や、光磁気ディスクなどのディスクからデータ
を再生する再生装置が節電モードを備える場合にも適用
できる。さらに、その他のスイッチ操作に基づいて動作
を行う各種電子機器に節電モードを設けた場合にも適用
できることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】本発明によると、操作スイッチが操作さ
れたときの状態が信号保持手段により保持され、システ
ム制御手段が立ち上がったときに、確実に操作に基づい
た信号を判別できるようになる。このため、例えば瞬間
的に操作スイッチが操作された場合でも、その操作を判
断できるようになり、消費電力を節約したモードからの
立ち上げが簡単な操作で確実にできるようになる。
【0050】この場合、システム制御手段が操作スイッ
チの操作に基づいた信号を判断した後、このシステム制
御手段から信号保持手段に、信号の保持を解除させる指
令を送るようにしたことで、信号保持手段での保持動作
のリセットが良好に行われ、簡単な構成で良好に制御で
きるようになる。
【0051】また、電源制御手段が出力する電源の供給
を開始させる指令を遅延させる遅延手段を設けて、この
遅延手段が出力する指令を、信号の保持を解除させる指
令として信号保持手段に供給するようにしたことで、信
号保持手段での保持動作のリセットが、何らかの制御を
行うことなく自動的に行われ、確実に保持動作のリセッ
トができるようになる。
【0052】さらに、複数の操作スイッチの内の最も早
く操作されたスイッチを判別する判別手段を備えて、最
も早く操作されたと判別したスイッチの操作により得ら
れる信号だけを、信号保持手段が保持するようにしたこ
とで、複数の操作指令が同時に出力されることによる誤
動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例の回路に早押し判定回路を組み込んだ
場合の構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】従来の電源供給回路の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 電池 2 電源スイッチ 3 電源回路 4 システムコントローラ 10,10′ 電源制御回路 21,22,23 入力保持回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム制御手段と、 該システム制御手段に接続された操作スイッチと、 上記システム制御手段に選択的に電源を供給する電源供
    給手段と、 上記操作スイッチが操作されたとき、上記電源供給手段
    から上記システム制御手段への電源の供給を開始させる
    電源制御手段と、 上記操作スイッチが操作されたとき、この操作により得
    られる信号を少なくとも上記システム制御手段に電源が
    供給されるまで保持させる信号保持手段とを備えた電源
    供給装置。
  2. 【請求項2】 上記システム制御手段が上記操作スイッ
    チの操作に基づいた信号を判断した後、このシステム制
    御手段から上記信号保持手段に、信号の保持を解除させ
    る指令を送るようにした請求項1記載の電源供給装置。
  3. 【請求項3】 上記電源制御手段が出力する電源の供給
    を開始させる指令を、少なくとも上記システム制御手段
    に電源が供給されるのに要する時間だけ遅延させる遅延
    手段を備え、 該遅延手段が出力する指令を、信号の保持を解除させる
    指令として上記信号保持手段に供給するようにした請求
    項1記載の電源供給装置。
  4. 【請求項4】 上記操作スイッチとして複数のスイッチ
    を有し、 この複数のスイッチの内の最も早く操作されたスイッチ
    を判別する判別手段を備え、 該判別手段が判別したスイッチの操作により得られる信
    号だけを、上記信号保持手段が保持するようにした請求
    項1記載の電源供給装置。
JP7232963A 1995-09-11 1995-09-11 電源供給装置 Abandoned JPH0984262A (ja)

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