JPH0983414A - 無線電力伝送装置 - Google Patents

無線電力伝送装置

Info

Publication number
JPH0983414A
JPH0983414A JP7261004A JP26100495A JPH0983414A JP H0983414 A JPH0983414 A JP H0983414A JP 7261004 A JP7261004 A JP 7261004A JP 26100495 A JP26100495 A JP 26100495A JP H0983414 A JPH0983414 A JP H0983414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
transmission coil
assembly
coil assembly
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7261004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3398880B2 (ja
Inventor
Keiji Takano
慶二 高野
Masashi Yamamoto
昌史 山元
Motoi Arakawa
基 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP26100495A priority Critical patent/JP3398880B2/ja
Publication of JPH0983414A publication Critical patent/JPH0983414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3398880B2 publication Critical patent/JP3398880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定部カップラ及び可動部カプラの組立性が
悪く、また、防水性及び放熱性が確保できず、長期の絶
縁性の保持が不可能になって、水、油が飛散する環境で
の使用が難しいものであった。 【解決手段】 固定部カップラ1及び可動部カプラ2
を、先端部にコイルケース20を有するハウジング21
に、伝送コイルユニット22と、この伝送コイルユニッ
ト22に接続された基板組立体25とを収容すると共
に、ハウジング21の後端部にクランプケース26を取
り付けて前記基板組立体25に接続されたリード線72
を導出し且つハウジング21の内部にモールド樹脂70
を充填して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導を用い
て、非接触の二つの電気回路間で電力およびデータの伝
送を行う無線電力伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電力伝送装置においては、固定部
から可動部への電力伝送、および可動部から固定部への
データ伝送はスリップリングやコネクタなど有線で行っ
ており、可動部の繰り返し稼働によって、スリップリン
グの磨耗、コネクタの断線などの機械的寿命に起因する
トラブルが多かった。
【0003】そのため、近年非接触で電磁誘導技術を用
いた無線電力伝送装置が提案された(特開平5−596
60号公報)。この無線電力伝送装置は磁気結合してい
る一組の非接触のコイルを用い、磁力を電力伝送および
データ伝送の媒体とした装置である。
【0004】このような無線電力伝送装置は、工業用の
ターンテーブルや搬送ラインを移動するパレットとの電
力伝送およびデータ伝送に応用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の無線電力伝送装置においては、固定部カプラ及び可動
部カプラの組立性が悪く、また、防水性及び放熱性が確
保できず、長期の絶縁性の保持が不可能になって、水、
油が飛散する環境での使用が難しいという問題点があっ
た。
【0006】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るものであって、その目的とするところは、組立性が良
好になり、また、樹脂モールドにより防水性及び放熱性
を確保し、加えて長期の絶縁性の保持が可能になって、
水、油が飛散する環境での使用が可能になる無線電力伝
送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係わる無線電力伝送装置は、送電
側の電力伝送コイル組立体を有して電力を送電する送電
手段と、受信側の信号伝送コイル組立体を有して送信さ
れたデータを受信するデータ受信手段とを備え且つ送電
側の電力伝送コイル組立体と受信側の信号伝送コイル組
立体とで伝送コイルユニットを構成した固定部カプラ
と、受電側の電力伝送コイル組立体を有し且つ前記送電
手段より送電された電力を受電しこの受電電力を検出器
に供給する受電手段と、送信側の信号伝送コイル組立体
を有して前記検出器より入力された検出データを前記デ
ータ受信手段に送信するデータ送信手段とを備え且つ受
電側の電力伝送コイル組立体と送信側の信号伝送コイル
組立体とで伝送コイルユニットを構成した可動部カプラ
とを備え、前記固定部カップラ及び前記可動部カプラ
を、先端部にコイルケースを有するハウジングに、前記
伝送コイルユニットと、この伝送コイルユニットに接続
された基板組立体とを収容すると共に、前記ハウジング
の後端部にクランプケースを取り付けて前記基板組立体
に接続されたリード線を導出し且つ前記ハウジングの内
部にモールド樹脂を充填して構成したこと特徴とする。
【0008】したがって、前記固定部カップラ及び前記
可動部カプラの組立性が良好になりまた、樹脂モールド
により防水性及び放熱性を確保し、加えて長期の絶縁性
の保持が可能になって、水、油が飛散する環境での使用
が可能になる。
【0009】また、上記目的を達成するために、請求項
2の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1記載の
無線電力伝送装置において、前記伝送コイルユニット
を、前記電力伝送コイル組立体のスプールをフェライト
コアのスプール嵌合溝部に嵌合すると共に、前記スプー
ルに設けたリブを前記フェライトコアに設けた貫通孔に
貫通させてこの電力伝送コイル組立体にフェライトコア
を組み付け、前記電力伝送コイル組立体を組み付けた前
記フェライトコアを、前記信号伝送コイル組立体のコア
嵌合凹部に嵌合すると共に、前記リブを前記信号伝送コ
イル組立体に設けた圧入孔に圧入して構成した。
【0010】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記電力伝送コイ
ル組立体と前記フェライトコアと前記信号伝送コイル組
立体とを接着剤を用いることなく一体化することが容易
になり、これら3者の位置決め性と組立作業性とを向上
させることができる。
【0011】また、上記目的を達成するために、請求項
3の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項2記載の
無線電力伝送装置において、前記電力伝送コイル組立体
を、スプールの後面側に挿入溝部を有する端子保持脚を
突出形成し、前記スプールにコイルを捲回すると共に、
前記端子保持脚の挿入溝部の後端側に端子を圧入し、こ
れらの端子に前記コイルの端末を絡げて構成し、前記信
号伝送コイル組立体を、スプールの外周部に挿入溝部を
形成し、前記スプールにコイルを捲回すると共に、前記
挿入溝部の後端側に端子を圧入し、これらの端子に前記
コイルの端末が絡げて構成して、前記電力伝送コイル組
立体のコイルと前記信号伝送コイル組立体のコイルとを
前記フェライトコアを挟んで同心で内外に位置させ、前
記信号伝送コイル組立体の後方に前記端子を並べて突出
させ、前記端子のそれぞれを、前記基板組立体の基板の
表面の接続パターンに半田付けして接続した。
【0012】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記電力伝送コイ
ル組立体の端子と前記信号伝送コイル組立体の端子との
前記基板組立体の基板への接続が強固に行われると共
に、容易になって、組立作業性を向上させることができ
る。
【0013】また、上記目的を達成するために、請求項
4の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1又は請
求項2又は請求項3記載の無線電力伝送装置において、
前記伝送コイルユニットの裏側に熱遮蔽部材を配置し、
この熱遮蔽部材の一部を前記ハウジングの内面に当接さ
せた。
【0014】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記伝送コイルユ
ニットにおける前記電力伝送コイル組立体のコイルと前
記信号伝送コイル組立体のコイルの発熱による熱を熱遮
蔽部材を介して前記ハウジングに伝達(逃がして)し
て、回路部への熱による悪影響を低減させることができ
る。
【0015】また、上記目的を達成するために、請求項
5の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1又は請
求項2又は請求項3又は請求項4記載の無線電力伝送装
置において、前記クランプケースの内周部に、このクラ
ンプケースの軸方向に沿う係合溝部を一対形成し、これ
らの係合溝部をクランプケースの中心(センター位置)
Oを通る直線より一方に位置させ、前記クランプケース
の内周部に、クランプケースの中心Oを通って前記直線
に垂直な線上に位置させて発光体の監視部となる突起部
を形成した。
【0016】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記クランプケー
スに基板組立体を反対に挿入係合させることを防止する
と共に、前記クランプケースの突起部に基板組立体の裏
側に設けた発光体が自動的に正確に位置するようにな
り、この発光体の合わせが不要になり、発光体の点灯状
態を確実に見ることができる。
【0017】また、上記目的を達成するために、請求項
6の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1又は請
求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5記載の無
線電力伝送装置において、前記基板組立体の外方に、こ
の基板組立体に実装された電子部品を覆うようにして絶
縁テープを巻き、前記ハウジング内にモールド樹脂を数
回に別けて充填する場合の一回目と2回目の境界部に前
記絶縁テープを存在させた。
【0018】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記ハウジング内
にモールド樹脂を数回に別けて充填する場合、一回目と
2回目の境界部に前記絶縁テープが存在するために、モ
ールド樹脂の充填で発生した気泡を絶縁テープの中間部
に止めて、長期の使用の場合に、ハウジングとモールド
樹脂との間に水が入り、この水が気泡を伝わって基板組
立体の接続パターンに達して絶縁不良を起こすことを防
止することができる。このように絶縁テープで遮断する
ことで気泡が発生しても導通がなく長期に亘り使用が可
能になる。
【0019】また、上記目的を達成するために、請求項
7の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1又は請
求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求
項6記載の無線電力伝送装置において、前記ハウジング
の内周面の中間に、このハウジング内に充填されたモー
ルド樹脂が硬化状態で入り込む凹部を形成した。
【0020】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記ハウジング内
にモールド樹脂が充填されて硬化すると、樹脂の収縮
や、ハウジングとの線膨脹係数の差で樹脂成形部が抜け
落ちる不具合があるが、モールド樹脂が前記凹部に入り
込み、樹脂成形部が抜けない状態になる。
【0021】また、上記目的を達成するために、請求項
8の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1又は請
求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求
項6又は請求項7記載の無線電力伝送装置において、電
力伝送用の発振回路の周波数と電力伝送共振回路の周波
数を調整するためのボリューム調整器を前記ハウジング
の前記クランプケース取付側に配置した。
【0022】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、発振回路とコンデ
ンサとコイルによる共振回路を構成するが、樹脂をモー
ルドすると寄生容量が発生し、樹脂をモールドする前に
ボリューム調整しても樹脂のモールド後に再調整が必要
になる。このために、1回目のモールド樹脂を充填して
硬化した後に、ドライバー等の工具を用いて、ボリュー
ム調整器を再調整することが可能になり、コンデンサと
コイルの共振ずれを正確に微調整することができる。
【0023】また、上記目的を達成するために、請求項
9の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1又は請
求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求
項6又は請求項7又は請求項8記載の無線電力伝送装置
において、前記リード線の芯線を、前記基板組立体の基
板のスルーホールに挿通して、前記基板の裏側において
接続パターンに半田付けした。
【0024】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、水等がかかる悪環
境では、長期の使用においてリード線とモールド樹脂と
の接合部から水が入り、リード線を伝わって芯線の半田
付け部分に達するが、リード線の芯線を基板のスルーホ
ールに挿通して基板の裏側において接続パターンに半田
付けした場合には、絶縁不良になる時間を大幅に延ばす
ことができる。
【0025】また、上記目的を達成するために、請求項
10の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請
求項6又は請求項7又は請求項8又は請求項9記載の無
線電力伝送装置において、前記信号伝送コイル組立体の
コイルを一層巻きにした。
【0026】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記信号伝送のコ
イルを一層巻きにすることにより、樹脂をモールドした
時のコイル線間の寄生容量を少なくすることができる。
【0027】また、上記目的を達成するために、請求項
11の発明に係わる無線電力伝送装置は、請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請
求項6又は請求項7又は請求項8又は請求項9又は請求
項10記載の無線電力伝送装置において、前記電力伝送
コイル組立体のスプールの前面にコイルの覗き孔を設け
た。
【0028】したがって、上記した請求項1の発明の作
用と同様な作用を奏し得るばかりか、電力伝送コイル組
立体をを前記フェライトコアと前記信号伝送コイル組立
体に組み付けた後においても、覗き孔よりコイルを見る
ことができて、このコイルの巻き数を確認することがで
きる。
【0029】
【実施の形態】図1は本発明に係わる無線電力伝送装置
の送受電コイルおよびデータ送受信コイルの配置を示す
説明図である。
【0030】図1において、1は固定部カップラ、2は
回転体や移動体のような可動体(図示せず)に取り付け
られる可動部カップラである。
【0031】固定部カップラ1において、3は送電コイ
ル、4はデータ受信コイル、5は送電部、6はデータ受
信部、7はフェライトコアをそれぞれ示す。送電コイル
3および送電部5は送電手段を構成し、データ受信コイ
ル4およびデータ受信部6はデータ受信手段を構成す
る。
【0032】可動部カップラ2において、8は受電コイ
ル、9はデータ送信コイル、10は受電部、11はデー
タ送信部、12はフェライトコアをそれぞれ示す。受電
コイル8および受電部10は受電手段を構成し、データ
送信コイル9およびデータ送信部11はデータ送信手段
を構成する。
【0033】送電コイル3はフェライトコア7に内蔵さ
れ、データ受信コイル4はフェライトコア7の外側に配
置される。また受電コイル8はフェライトコア12に内
蔵され、データ送信コイル9はフェライトコア12の外
側に配置される。
【0034】上記の送受電コイルおよびデータ送受信コ
イルを有する本発明の無線電力伝送装置によれば、送電
コイル3より無線送電された電力は受電コイル8で受電
され、この受電電力を受電部によって、前記可動体に取
り付けられ、前記可動体の位置、前記可動体に物体が載
せられているか否か等を検出する検出器(図示せず)に
供給し、この検出器による検出データをデータ送信部1
1を介してデータ送信コイル9によって送信する。この
送信データはデータ受信コイル4によって受信され、デ
ータ受信部6を介して外部に出力される。
【0035】尚、ここで電力伝送周波数、すなわち送電
コイル3より送電される電力の周波数は数百kHzを使
用し、データ伝送の搬送周波数、すなわちデータ送信コ
イル9より送信されるデータの搬送周波数は、電力伝送
の搬送周波数に対して一桁離れた数MHzを使用してい
る。
【0036】また電力伝送およびデータ伝送が適正に行
われるのは、送受電コイルおよびデータ送受信コイルが
対向しており、その対向間隔が5〜10[mm]のときで
ある。
【0037】このように、送電コイル3および受電コイ
ル8をフェライトコア7、12に内蔵し、データ受信コ
イル4およびデータ送信コイル9をフェライトコア7、
12外側に配置することによって、データ受信コイル4
において、送電コイル3より電力を送電することによる
磁界の影響を受けにくくなり、データ送信コイル9より
送信された検出データの微弱な磁界を受信しやすくな
り、データ送信部11内に設けられている、データ受信
コイル4によって受信された信号から前記検出データと
送電コイル3より回り込んだ送信電力成分を分離するフ
ィルター回路(図示せず)の構成を簡略化できる。また
固定部カップラ1および可動部カップラ2をコンパクト
化できる。
【0038】次に本発明に係わる無線電力伝送装置の具
体的な構成を説明する。前記固定部カップラ1と可動部
カップラ2とはその内部構造は基板に実装される電子部
品の内容が異なり、その構成の大部分は同じであるため
に、固定部カップラ1を中心にしてその構成を説明す
る。
【0039】固定部カップラ1は、図3に示すようにコ
イルケース20と、円筒状のハウジング21と、伝送コ
イルユニット(電力伝送コイル組立体23、フェライト
コア7、信号伝送コイル組立体24)22と、基板組立
体25と、クランプケース26とから大略構成されてい
る。
【0040】前記コイルケース20は合成樹脂製のキャ
ップ形状をしており、その前端面が閉塞されており、そ
の後部に嵌合部20aを備えている。また、前記ハウジ
ング21は中空円筒状のハウジング本体21Aを有して
おり、このハウジング本体21Aの外周面にはねじ部2
7が、前部内側にはコイルケース嵌合部28が、また、
後部内側にはクランプケース嵌合部29がそれぞれ形成
してあり、また、ハウジング本体21Aの内周面の中間
には周方向に沿うリング状の凹部30が形成してある
(図8参照)。
【0041】また、前記伝送コイルユニット22は、電
力伝送コイル組立体23とフェライトコア7と信号伝送
コイル組立体24とから構成されている。すなわち、前
記電力伝送コイル組立体23は、図11乃至図13に示
すスプール31を有しており、このスプール31は、筒
状部31Aの両端部にフランジ部31B、31Cを形成
したスプール本体32を備えており、このスプール本体
32の前面側のフランジ部31Bには左右に覗き孔33
が形成してあり、また、後面側のフランジ部31Cには
左右にリブを構成する端子保持脚34が突出形成してあ
り、これらの端子保持脚34はその外面に開口する断面
アリ溝状の挿入溝部35が形成してあり、この挿入溝部
35の前端部は前記フランジ部31Cに形成した切欠き
部36を介してスプール本体32内に連通している。そ
して、前記スプール本体32の筒状部31Aにはコイル
3が捲回してあり、また、前記端子保持脚34の挿入溝
部35には、その後端側から端子38が圧入してあっ
て、これらの端子38には前記コイル3の端末が絡げて
ある。
【0042】前記信号伝送コイル組立体24は、図14
乃至図16に示すスプール39を有しており、このスプ
ール39は、筒状部39Aの内部に隔壁部39Bを設け
てこの隔壁部39Bより前方をコア嵌合凹部42にした
スプール本体41を備えており、前記筒状部39Aの外
周面部にはコイル捲回用溝部43が形成してあり、ま
た、隔壁部39Bには上下に位置させて四角形状の圧入
孔である端子保持脚挿入孔44が形成してあり、これら
の端子保持脚挿入孔44にはスプール本体41の後端に
達する枠取り45が形成されている。そして、スプール
本体41の外周部には前記端子保持脚挿入孔44の外方
に位置させて断面アリ溝状の挿入溝部46が形成してあ
り、これらの挿入溝部46の前端部は前記コイル捲回用
溝部43に達しており、挿入溝部46の後端部はスプー
ル本体41の後端面に達している。また、前記隔壁部3
9Bには左右に位置させて丸形状の孔部47が形成して
ある。
【0043】そして、前記コイル捲回用溝部43にはコ
イル4が一層捲回してあり、また、前記挿入溝部46に
は、その後端側から端子49が圧入してあって、これら
の端子49には前記コイル4の端末が絡げてある。
【0044】前記フェライトコア7は、図17及び図1
8に示すように中実円筒体状のコア本体50を有してお
り、このコア本体50の前面部には、このコア本体50
の中心を中心としたリング状のスプール嵌合溝部51が
形成してあり、このスプール嵌合溝部51の底面部の上
下には四角形状の貫通孔52が形成してある。
【0045】そして、前記電力伝送コイル組立体23の
スプール31をフェライトコア7のスプール嵌合溝部5
1に嵌合すると共に、前記端子保持脚34を貫通孔52
に貫通させてこの電力伝送コイル組立体23にフェライ
トコア7を組み付け、電力伝送コイル組立体23を組み
付けたフェライトコア7を、前記信号伝送コイル組立体
24のコア嵌合凹部42に嵌合すると共に、前記端子保
持脚34を前記端子保持脚挿入孔44に挿入(圧入)し
て前記伝送コイルユニット22が構成されている。
【0046】この場合、電力伝送コイル組立体23のコ
イル3と信号伝送コイル組立体24のコイル4とは前記
フェライトコア7を挟んで同心で内外に位置しており、
また、信号伝送コイル組立体24の後方には前記端子3
8、49がそれぞれ一対左右に並べて突出している。ま
た、前記覗き孔33から前記コイル3の巻数を見ること
ができる。
【0047】前記基板組立体25は第1の基板53と第
2の基板54とを備えており、第1の基板53の表面の
前端部の左右には接続パターン55、56がそれぞれ一
対形成してあるし、第1の基板53にコネクタ57を介
して第2の基板54が接続してある。また、第1の基板
53の後部の左右の角部は斜辺部58に成されており、
また、第1の基板53の表面の後端部にはボリューム調
整器59が実装されている。なお、第1、第2の基板5
3、54には、必要な電子部品(図示せず)がすべて実
装されている。
【0048】前記クランプケース26は透明な合成樹脂
製であり、図19乃至図22に示すように大径な嵌合部
60と、小径なリード線挿通部61と、嵌合部60とリ
ード線挿通部61との間にあって円錐状の渡り部62と
からなり、前記嵌合部60の内周部には左右に位置させ
て、クランプケース26の軸方向に沿う係合溝部63が
形成してあり、これらの係合溝部63はクランプケース
26の中心(センター位置)Oを通る水平線(直線)イ
より下方に位置している。そして、前記渡り部62には
クランプケース26の中心Oを通る垂直線ロ上に位置さ
せて内方に突出する突起部64が形成してあり、この突
起部64は第1の基板53の裏側の後部に設けた発光体
である発光ダイオード65の点灯状態を見るためのもの
である。
【0049】そして、前記伝送コイルユニット22の信
号伝送コイル組立体24の後方に突出する前記端子3
8、49のそれぞれが、第1の基板53の表面の接続パ
ターン55、56に半田付けして接続してあって、伝送
コイルユニット22に基板組立体25が連結されてい
る。そして、伝送コイルユニット22の裏側には図6に
示すように熱遮蔽部材66が配置してあり、この熱遮蔽
部材66は円筒体67の端部に閉塞板部68を配した構
成であって、この閉塞板部68が電力伝送コイル組立体
23のコイル3と信号伝送コイル組立体24のコイル4
の後方に位置している。また、基板組立体25の前部の
外方には、電子部品を覆うようにして絶縁テープ69が
巻いてある。
【0050】そして、前記ハウジング21の先部には、
これのコイルケース嵌合部28に嵌合部20aを嵌合し
てコイルケース20が装着してあり、このハウジング2
1内に前記伝送コイルユニット22と基板組立体25と
が挿入されていて、前記熱遮蔽部材66の円筒体67が
ハウジング21の内面に当接している。この状態で、ハ
ウジング21内に1回目のモールド樹脂70が充填され
て、伝送コイルユニット22と基板組立体25の一部と
熱遮蔽部材66とが硬化したモールド樹脂70で固めら
れている。この場合、1回目のモールド樹脂70の充填
は、前記絶縁テープ69の中間のレベルaまでである。
これは、1回目のモールド樹脂70の充填で発生した気
泡71を絶縁テープ69の中間部に止めるためと、第1
の基板53に実装したボリューム調整器59を再調整で
きるようにするためである(図8参照)。
【0051】このようにレベルaまで1回目のモールド
樹脂70を充填して硬化した後に、ボリューム調整器5
9を再調整し、前記クランプケース26のリード線挿通
部61にリード線72をグロメット73Aを介して挿通
して、このリード線72の芯線73を図10の(1)に
示すように第1の基板53のスルーホール74の挿通し
て基板53の裏側において芯線73を接続パターン75
に半田付けする。
【0052】そして、前記クランプケース26の係合溝
部63に第1の基板53の左、右縁部を差し込んで係合
して、クランプケース26の嵌合部60を前記ハウジン
グ21のクランプケース嵌合部29に嵌合しクランプケ
ース26のリード線挿通部61から2回目のモールド樹
脂70を充填して硬化させる。
【0053】上記した実施の形態によれば、前記固定部
カップラ1及び前記可動部カプラ2の組立性が良好にな
り、また、樹脂モールドにより防水性及び放熱性を確保
し、加えて長期の絶縁性の保持が可能になって、水、油
が飛散する環境での使用が可能になる。また、前記電力
伝送コイル組立体23と前記フェライトコア7と前記信
号伝送コイル組立体24とを接着剤を用いることなく一
体化することが容易になり、これら3者の位置決め性と
組立作業性とを向上させることができる。
【0054】前記ハウジング21内にモールド樹脂70
を2回に別けて充填する場合、一回目と2回目の境界部
に前記絶縁テープ69を存在させて、その中間のレベル
aとすることは、モールド樹脂70の充填で発生した気
泡71を絶縁テープ69の中間部に止めて、長期の使用
の場合に、ハウジング21とモールド樹脂70との間に
水が入り、この水が気泡71を伝わって基板53の接続
パターンに達して絶縁不良を起こすことを防止するよう
にするためである。このように絶縁テープ69で遮断す
ることで気泡71が発生しても導通がなく長期に亘り使
用が可能になる。
【0055】また、前記ボリューム調整器59は図9に
示すように電力伝送用の発振回路76の周波数と電力伝
送共振回路の周波数を調整するためのものである。すな
わち、図9に示すように発振回路76とコンデンサ77
とコイル3による共振回路を構成するが、上記のように
樹脂をモールドすると寄生容量78が発生し、樹脂をモ
ールドする前にボリューム調整しても樹脂のモールド後
に再調整が必要になる。このために、図8に示すように
レベルaまで1回目のモールド樹脂70を充填して硬化
した後に、ドライバー等の工具を用いて、ボリューム調
整器59を再調整するようにすれば、コンデンサ77と
コイル3の共振ずれを正確に微調整することができる。
【0056】また、前記ハウジング本体21Aの内周面
の中間には周方向に沿うリング状の凹部30が形成して
あるが、1回目のモールド樹脂70が充填されて硬化す
ると、このモールド樹脂70が前記凹部30に入り込
み、樹脂成形部が抜けない状態になる。すなわち、1回
目のモールド樹脂70が充填されて硬化すると、樹脂の
収縮や、ハウジングとの線膨脹係数の差で樹脂成形部が
抜け落ちる不具合があるが、モールド樹脂70が前記凹
部30に入り込み、樹脂成形部が抜けない状態になる。
【0057】また、前記リード線72の芯線73は、図
10の(1)に示すように第1の基板53のスルーホー
ル74に挿通された後に、基板53の裏側において接続
パターン75に半田付けされている。なお、図10の
(2)に示すものは、従来のリード線72の芯線73の
接続構造であって、この芯線73を基板53の表側に接
続パターン75に直接半田付けしている。
【0058】水等がかかる悪環境では、長期の使用にお
いてリード線72とモールド樹脂70との接合部から水
が入り、リード線72を伝わって芯線73の半田付け部
分に達するが、従来のように芯線73を基板53の表側
の接続パターン75に直接半田付けしたものでは絶縁不
良が早期に生じるのに対して、リード線72の芯線73
を基板53のスルーホール74に挿通して基板53の裏
側において接続パターン75に半田付けした場合には、
絶縁不良になる時間を大幅に延ばすことができる。
【0059】また、前記クランプケース26において、
このクランプケース26に第1の基板53を係合させる
係合溝部63を、クランプケース26の中心(センター
位置)Oを通る水平線イより下方に位置させたことによ
り、基板組立体25を反対に挿入係合させることを防止
すると共に、前記クランプケース26の突起部64に第
1の基板53の裏側の後部に設けた発光ダイオード65
が自動的に正確に位置するようになる。このために、発
光ダイオード65の合わせが不要になり、発光ダイオー
ド65の点灯状態を確実に見ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わる無線電力伝送装置によれば、送電側の電力伝送コ
イル組立体を有して電力を送電する送電手段と、受信側
の信号伝送コイル組立体を有して送信されたデータを受
信するデータ受信手段とを備え且つ送電側の電力伝送コ
イル組立体と受信側の信号伝送コイル組立体とで伝送コ
イルユニットを構成した固定部カプラと、受電側の電力
伝送コイル組立体を有し且つ前記送電手段より送電され
た電力を受電しこの受電電力を検出器に供給する受電手
段と、送信側の信号伝送コイル組立体を有して前記検出
器より入力された検出データを前記データ受信手段に送
信するデータ送信手段とを備え且つ受電側の電力伝送コ
イル組立体と送信側の信号伝送コイル組立体とで伝送コ
イルユニットを構成した可動部カプラとを備え、前記固
定部カップラ及び前記可動部カプラを、先端部にコイル
ケースを有するハウジングに、前記伝送コイルユニット
と、この伝送コイルユニットに接続された基板組立体と
を収容すると共に、前記ハウジングの後端部にクランプ
ケースを取り付けて前記基板組立体に接続されたリード
線を導出し且つ前記ハウジングの内部にモールド樹脂を
充填して構成したことにより、前記固定部カップラ及び
前記可動部カプラの組立性が良好になり、また、樹脂モ
ールドにより防水性及び放熱性を確保し、加えて長期の
絶縁性の保持が可能になって、水、油が飛散する環境で
の使用が可能になる。
【0061】また、請求項2の発明に係わる無線電力伝
送装置によれば、請求項1記載の無線電力伝送装置にお
いて、前記伝送コイルユニットを、前記電力伝送コイル
組立体のスプールをフェライトコアのスプール嵌合溝部
に嵌合すると共に、前記スプールに設けたリブを前記フ
ェライトコアに設けた貫通孔に貫通させてこの電力伝送
コイル組立体にフェライトコアを組み付け、前記電力伝
送コイル組立体を組み付けた前記フェライトコアを、前
記信号伝送コイル組立体のコア嵌合凹部に嵌合すると共
に、前記リブを前記信号伝送コイル組立体に設けた圧入
孔に圧入して構成したことにより、上記した請求項1の
発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、前記電力
伝送コイル組立体と前記フェライトコアと前記信号伝送
コイル組立体とを接着剤を用いることなく一体化するこ
とが容易になり、これら3者の位置決め性と組立作業性
とを向上させることができる。
【0062】また、請求項3の発明に係わる無線電力伝
送装置によれば、請求項2記載の無線電力伝送装置にお
いて、前記電力伝送コイル組立体を、スプールの後面側
に挿入溝部を有する端子保持脚を突出形成し、前記スプ
ールにコイルを捲回すると共に、前記端子保持脚の挿入
溝部の後端側に端子を圧入し、これらの端子に前記コイ
ルの端末を絡げて構成し、前記信号伝送コイル組立体
を、スプールの外周部に挿入溝部を形成し、前記スプー
ルにコイルを捲回すると共に、前記挿入溝部の後端側に
端子を圧入し、これらの端子に前記コイルの端末が絡げ
て構成して、前記電力伝送コイル組立体のコイルと前記
信号伝送コイル組立体のコイルとを前記フェライトコア
を挟んで同心で内外に位置させ、前記信号伝送コイル組
立体の後方に前記端子を並べて突出させ、前記端子のそ
れぞれを、前記基板組立体の基板の表面の接続パターン
に半田付けして接続したことにより、上記した請求項1
の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、前記電
力伝送コイル組立体の端子と前記信号伝送コイル組立体
の端子との前記基板組立体の基板への接続が強固に行わ
れると共に、容易になって、組立作業性を向上させるこ
とができる。
【0063】また、請求項4の発明に係わる無線電力伝
送装置によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3記
載の無線電力伝送装置において、前記伝送コイルユニッ
トの裏側に熱遮蔽部材を配置し、この熱遮蔽部材の一部
を前記ハウジングの内面に当接させたことにより、上記
した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し得るばか
りか、前記伝送コイルユニットにおける前記電力伝送コ
イル組立体のコイルと前記信号伝送コイル組立体のコイ
ルの発熱による熱を熱遮蔽部材を介して前記ハウジング
に伝達(逃がして)して、回路部への熱による悪影響を
低減させることができる。
【0064】また、請求項5の発明に係わる無線電力伝
送装置によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又
は請求項4記載の無線電力伝送装置において、前記クラ
ンプケースの内周部に、このクランプケースの軸方向に
沿う係合溝部を一対形成し、これらの係合溝部をクラン
プケースの中心(センター位置)Oを通る直線より一方
に位置させ、前記クランプケースの内周部に、クランプ
ケースの中心Oを通って前記直線に垂直な線上に位置さ
せて発光体の監視部となる突起部を形成したことによ
り、上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し
得るばかりか、前記クランプケースに基板組立体を反対
に挿入係合させることを防止すると共に、前記クランプ
ケースの突起部に基板組立体の裏側に設けた発光体が自
動的に正確に位置するようになり、この発光体の合わせ
が不要になり、発光体の点灯状態を確実に見ることがで
きる。
【0065】また、請求項6の発明に係わる無線電力伝
送装置によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又
は請求項4又は請求項5記載の無線電力伝送装置におい
て、前記基板組立体の外方に、この基板組立体に実装さ
れた電子部品を覆うようにして絶縁テープを巻き、前記
ハウジング内にモールド樹脂を数回に別けて充填する場
合の一回目と2回目の境界部に前記絶縁テープを存在さ
せたことにより、上記した請求項1の発明の効果と同様
な効果を奏し得るばかりか、前記ハウジング内にモール
ド樹脂を数回に別けて充填する場合、一回目と2回目の
境界部に前記絶縁テープが存在するために、モールド樹
脂の充填で発生した気泡を絶縁テープの中間部に止め
て、長期の使用の場合に、ハウジングとモールド樹脂と
の間に水が入り、この水が気泡を伝わって基板組立体の
接続パターンに達して絶縁不良を起こすことを防止する
ことができる。このように絶縁テープで遮断することで
気泡が発生しても導通がなく長期に亘り使用が可能にな
る。
【0066】また、請求項7の発明に係わる無線電力伝
送装置によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又
は請求項4又は請求項5又は請求項6記載の無線電力伝
送装置において、前記ハウジングの内周面の中間に、こ
のハウジング内に充填されたモールド樹脂が硬化状態で
入り込む凹部を形成したことにより、上記した請求項1
の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、前記ハ
ウジング内にモールド樹脂が充填されて硬化すると、樹
脂の収縮や、ハウジングとの線膨脹係数の差で樹脂成形
部が抜け落ちる不具合があるが、モールド樹脂が前記凹
部に入り込み、樹脂成形部が抜けない状態になる。
【0067】また、請求項8の発明に係わる無線電力伝
送装置は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求
項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7記載の無線
電力伝送装置において、電力伝送用の発振回路の周波数
と電力伝送共振回路の周波数を調整するためのボリュー
ム調整器を前記ハウジングの前記クランプケース取付側
に配置したにより、上記した請求項1の発明の効果と同
様な効果を奏し得るばかりか、発振回路とコンデンサと
コイルによる共振回路を構成するが、樹脂をモールドす
ると寄生容量が発生し、樹脂をモールドする前にボリュ
ーム調整しても樹脂のモールド後に再調整が必要にな
る。このために、1回目のモールド樹脂を充填して硬化
した後に、ドライバー等の工具を用いて、ボリューム調
整器を再調整することが可能になり、コンデンサとコイ
ルの共振ずれを正確に微調整することができる。
【0068】また、請求項9の発明に係わる無線電力伝
送装置によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又
は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又は
請求項8記載の無線電力伝送装置において、前記リード
線の芯線を、前記基板組立体の基板のスルーホールに挿
通して、前記基板の裏側において接続パターンに半田付
けしたことにより、上記した請求項1の発明の効果と同
様な効果を奏し得るばかりか、水等がかかる悪環境で
は、長期の使用においてリード線とモールド樹脂との接
合部から水が入り、リード線を伝わって芯線の半田付け
部分に達するが、リード線の芯線を基板のスルーホール
に挿通して基板の裏側において接続パターンに半田付け
した場合には、絶縁不良になる時間を大幅に延ばすこと
ができる。
【0069】また、請求項10の発明に係わる無線電力
伝送装置によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3
又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又
は請求項8又は請求項9記載の無線電力伝送装置におい
て、前記信号伝送コイルを一層巻きにしたことにより、
上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し得る
ばかりか、前記信号伝送コイル組立体のコイルを一層巻
きにすることにより、樹脂をモールドした時のコイル線
間の寄生容量を少なくすることができる。
【0070】また、請求項11の発明に係わる無線電力
伝送装置は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又は請求
項8又は請求項9又は請求項10記載の無線電力伝送装
置において、前記電力伝送コイル組立体のスプールの前
面にコイルの覗き孔を設けたことにより、上記した請求
項1の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、電
力伝送コイル組立体をを前記フェライトコアと前記信号
伝送コイル組立体に組み付けた後においても、覗き孔よ
りコイルを見ることができて、このコイルの巻き数を確
認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる無線電力伝送装置の送受電コイ
ル及びデータ送受信コイルの配置を示す説明図である。
【図2】(1)は本発明に係わる無線電力伝送装置の側
面図である。(2)は(1)のA方向からの矢視図であ
る。
【図3】本発明に係わる無線電力伝送装置の分解状態の
斜視図である。
【図4】同無線電力伝送装置の固定部カプラの一部断面
した平面図である。
【図5】図4のB方向からの矢視図である。
【図6】同無線電力伝送装置の固定部カプラの一部断面
した側面図である。
【図7】図6のC部の拡大図である。
【図8】同無線電力伝送装置の固定部カプラにおけるモ
ールド樹脂の充填を説明するための説明図である。
【図9】同無線電力伝送装置における電力伝送用の発振
回路と電力伝送共振回路とボリューム調整器とを回路図
である。
【図10】(1)は本発明の無線電力伝送装置における
リード線の基板への接続構造の説明図である。(2)は
従来の無線電力伝送装置におけるリード線の基板への接
続構造の説明図である。
【図11】電力伝送コイル組立体のスプールの正面図で
ある。
【図12】同スプールの平面図である。
【図13】同スプールの背面図である。
【図14】信号伝送コイル組立体のスプールの正面図で
ある。
【図15】同スプールの背面図である。
【図16】同スプールの一部断面した平面図である。
【図17】フェライトコアの正面図である。
【図18】同フェライトコアの一部断面した平面図であ
る。
【図19】クランプケースの正面図である。
【図20】同クランプケースの背面図である。
【図21】同クランプケースの縦断面図である。
【図22】図21のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 固定部カップラ 2 可動部カプラ 20 コイルケース 21 ハウジング 22 伝送コイルユニット 25 基板組立体 26 クランプケース 70 モールド樹脂 72 リード線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電側の電力伝送コイル組立体を有して
    電力を送電する送電手段と、受信側の信号伝送コイル組
    立体を有して送信されたデータを受信するデータ受信手
    段とを備え且つ送電側の電力伝送コイル組立体と受信側
    の信号伝送コイル組立体とで伝送コイルユニットを構成
    した固定部カプラと、 受電側の電力伝送コイル組立体を有し且つ前記送電手段
    より送電された電力を受電しこの受電電力を検出器に供
    給する受電手段と、送信側の信号伝送コイル組立体を有
    して前記検出器より入力された検出データを前記データ
    受信手段に送信するデータ送信手段とを備え且つ受電側
    の電力伝送コイル組立体と送信側の信号伝送コイル組立
    体とで伝送コイルユニットを構成した可動部カプラとを
    備え、 前記固定部カップラ及び前記可動部カプラを、先端部に
    コイルケースを有するハウジングに、前記伝送コイルユ
    ニットと、この伝送コイルユニットに接続された基板組
    立体とを収容すると共に、前記ハウジングの後端部にク
    ランプケースを取り付けて前記基板組立体に接続された
    リード線を導出し且つ前記ハウジングの内部にモールド
    樹脂を充填して構成したこと特徴とする無線電力伝送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記伝送コイルユニットを、前記電力伝
    送コイル組立体のスプールをフェライトコアのスプール
    嵌合溝部に嵌合すると共に、前記スプールに設けたリブ
    を前記フェライトコアに設けた貫通孔に貫通させてこの
    電力伝送コイル組立体にフェライトコアを組み付け、前
    記電力伝送コイル組立体を組み付けた前記フェライトコ
    アを、前記信号伝送コイル組立体のコア嵌合凹部に嵌合
    すると共に、前記リブを前記信号伝送コイル組立体に設
    けた圧入孔に圧入して構成した請求項1記載の無線電力
    伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記電力伝送コイル組立体を、スプール
    の後面側に挿入溝部を有する端子保持脚を突出形成し、
    前記スプールにコイルを捲回すると共に、前記端子保持
    脚の挿入溝部の後端側に端子を圧入し、これらの端子に
    前記コイルの端末を絡げて構成し、前記信号伝送コイル
    組立体を、スプールの外周部に挿入溝部を形成し、前記
    スプールにコイルを捲回すると共に、前記挿入溝部の後
    端側に端子を圧入し、これらの端子に前記コイルの端末
    が絡げて構成して、前記電力伝送コイル組立体のコイル
    と前記信号伝送コイル組立体のコイルとを前記フェライ
    トコアを挟んで同心で内外に位置させ、前記信号伝送コ
    イル組立体の後方に前記端子を並べて突出させ、前記端
    子のそれぞれを、前記基板組立体の基板の表面の接続パ
    ターンに半田付けして接続した請求項2記載の無線電力
    伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記伝送コイルユニットの裏側に熱遮蔽
    部材を配置し、この熱遮蔽部材の一部を前記ハウジング
    の内面に当接させた請求項1又は請求項2又は請求項3
    記載の無線電力伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記クランプケースの内周部に、このク
    ランプケースの軸方向に沿う係合溝部を一対形成し、こ
    れらの係合溝部をクランプケースの中心(センター位
    置)Oを通る直線より一方に位置させ、前記クランプケ
    ースの内周部に、クランプケースの中心Oを通って前記
    直線に垂直な線上に位置させて発光体の監視部となる突
    起部を形成した請求項1又は請求項2又は請求項3又は
    請求項4記載の無線電力伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記基板組立体の外方に、この基板組立
    体に実装された電子部品を覆うようにして絶縁テープを
    巻き、前記ハウジング内にモールド樹脂を数回に別けて
    充填する場合の一回目と2回目の境界部に前記絶縁テー
    プを存在させた請求項1又は請求項2又は請求項3又は
    請求項4又は請求項5記載の無線電力伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングの内周面の中間に、この
    ハウジング内に充填されたモールド樹脂が硬化状態で入
    り込む凹部を形成した請求項1又は請求項2又は請求項
    3又は請求項4又は請求項5又は請求項6記載の無線電
    力伝送装置。
  8. 【請求項8】 電力伝送用の発振回路の周波数と電力伝
    送共振回路の周波数を調整するためのボリューム調整器
    を前記ハウジングの前記クランプケース取付側に配置し
    た請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は
    請求項5又は請求項6又は請求項7記載の無線電力伝送
    装置。
  9. 【請求項9】 前記リード線の芯線を、前記基板組立体
    の基板のスルーホールに挿通して、前記基板の裏側にお
    いて接続パターンに半田付けした請求項1又は請求項2
    又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又
    は請求項7又は請求項8記載の無線電力伝送装置。
  10. 【請求項10】 前記信号伝送コイル組立体のコイルを
    一層巻きにした請求項1又は請求項2又は請求項3又は
    請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又は請
    求項8又は請求項9記載の無線電力伝送装置。
  11. 【請求項11】 前記電力伝送コイル組立体のスプール
    の前面にコイルの覗き孔を設けた請求項1又は請求項2
    又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又
    は請求項7又は請求項8又は請求項9又は請求項10記
    載の無線電力伝送装置。
JP26100495A 1995-09-14 1995-09-14 無線電力伝送装置 Expired - Fee Related JP3398880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26100495A JP3398880B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 無線電力伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26100495A JP3398880B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 無線電力伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0983414A true JPH0983414A (ja) 1997-03-28
JP3398880B2 JP3398880B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=17355728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26100495A Expired - Fee Related JP3398880B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 無線電力伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3398880B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014225866A (ja) * 2013-05-10 2014-12-04 アルベルト ハントマン マシネンファブリク ゲーエムベーハー ウントツェーオー.カーゲー 食品生産用の2つの装置の間のコネクタ
WO2016143505A1 (ja) * 2015-03-06 2016-09-15 株式会社オートネットワーク技術研究所 自動車用配電装置
US10607761B2 (en) 2015-02-02 2020-03-31 Ihi Corporation Attachment structure for coil devices and coil device
JP2021158744A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 矢崎エナジーシステム株式会社 コネクタ装置
JP2021158745A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 矢崎エナジーシステム株式会社 コネクタ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014225866A (ja) * 2013-05-10 2014-12-04 アルベルト ハントマン マシネンファブリク ゲーエムベーハー ウントツェーオー.カーゲー 食品生産用の2つの装置の間のコネクタ
US9419683B2 (en) 2013-05-10 2016-08-16 Albert Handtmann Maschinenfabrik Gmbh & Co. Kg Connector between two apparatuses for food production
US10607761B2 (en) 2015-02-02 2020-03-31 Ihi Corporation Attachment structure for coil devices and coil device
WO2016143505A1 (ja) * 2015-03-06 2016-09-15 株式会社オートネットワーク技術研究所 自動車用配電装置
JP2021158744A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 矢崎エナジーシステム株式会社 コネクタ装置
JP2021158745A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 矢崎エナジーシステム株式会社 コネクタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3398880B2 (ja) 2003-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0863518B1 (en) Vehicle-lamp lighting-on device
US6208238B1 (en) Electromagnetic sound generating body
US20080055814A1 (en) Lamp transformer
JP2569556Y2 (ja) 大電流チョークコイル
JP3697789B2 (ja) 非接触型電源装置
US5394479A (en) Sounding apparatus with surface mounting terminals
JP3398880B2 (ja) 無線電力伝送装置
US6249202B1 (en) Inductance element
WO2015137239A1 (ja) 無線機能付きスイッチ装置
JPH08249997A (ja) 近接センサ
JP3722985B2 (ja) 非接触移動体識別装置の質問器
JPH0974034A (ja) 無接触式電力と信号の伝送装置およびその製造方法
KR20030047408A (ko) 플라이백 트랜스포머의 블리더 저항 및 그 결합장치
US6783393B2 (en) Package for opto-electrical components
JP3672862B2 (ja) 電気音響変換器
US20080055879A1 (en) Lamp transformer
JP2007012806A (ja) 非接触給電用ピックアップ
JPH11135331A (ja) インダクタンス部品
JP4432027B2 (ja) 移動物体検出装置
JPH0112756Y2 (ja)
JP2001035725A (ja) 基板実装型トランス装置
KR200284261Y1 (ko) 프레임과 일체형으로 성형된 피씨비이에 의한 다목적부저의 터미널구조
JPS636828Y2 (ja)
JP2000081540A (ja) プラグ・ジャック式光電共用伝送装置及び光ファイバ―プラグ
JP2004296824A (ja) トランス装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees