JPH0982494A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

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JPH0982494A
JPH0982494A JP7232286A JP23228695A JPH0982494A JP H0982494 A JPH0982494 A JP H0982494A JP 7232286 A JP7232286 A JP 7232286A JP 23228695 A JP23228695 A JP 23228695A JP H0982494 A JPH0982494 A JP H0982494A
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JP
Japan
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plasma
forming means
electrons
discharge tube
vacuum container
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Pending
Application number
JP7232286A
Other languages
English (en)
Inventor
Katanobu Yokogawa
賢悦 横川
Tetsuo Ono
哲郎 小野
Kazunori Tsujimoto
和典 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のプラズマ処理装置では困難な、プラズ
マ内の状態制御(解離種および励起種とその組成比等)
を高精度かつプラズマ生成パラメータとは独立に行うこ
とを実現する。解離種およびその組成等を制御すること
で、例えば高速エッチングと高選択比を両立するような
高精度なエッチングを可能とするようなプラズマ処理装
置を提供する。 【構成】 真空排気手段101とガス導入手段102を
有する真空容器103に鍋状絶縁体で形成された放電管
104と、該放電管の周辺部と上部にそれぞれ独立なプ
ラズマ形成手段105と、該放電管内部の周辺部近傍に
イオンまたは電子を加速する加速電極107を設置し、
該放電管上部のプラズマ形成手段で形成されたプラズマ
に、該放電管周辺部のプラズマ形成手段で形成したプラ
ズマから該加速電極によりイオンまたは電子を加速して
注入する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原料ガスをプラズマ化
し、半導体材料のエッチングや膜堆積等の加工を行うプ
ラズマ処理装置およびプラズマ処理方法にかかり、プラ
ズマ内の解離種および励起種とその組成比等をプラズマ
の生成パラメータとは独立に制御可能とし、例えば高速
加工と高選択比を両立するようなエッチング等高精度な
加工を広い条件範囲で実現できる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマ処理装置は、例えばヒタチ
レヒ゛ュ-,Vol44,(1995)p91.に記されている装置に代表され
る。該従来装置は基本的に1つの気相に対し、単一のプ
ラズマ形成手段が設置されている。これらプラズマ処理
装置では導入ガス種あるいは圧力、電磁波の供給電力あ
るいは磁場の強度および分布等によりプラズマの状態が
制御される。また最近ではアフ゜ライト゛ フシ゛ックス レター,Vol63,
(1993)p2044.に記されていいる装置に代表される様に、
プラズマ形成に用いる電磁波の電力を数マイクロ秒程度
の周期で変調させることにより、プラズマ内の電子温度
を制御する方式が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した2例の従来装
置中、先に述べた装置ではプラズマ内の状態(解離種お
よび励起種とその組成比等)を電磁波電力等のプラズマ
生成パラメータと独立に任意で制御することは不可能で
ある。後述した装置はある程度独立してプラズマ内電子
温度を可変にできるが、投入電磁波電力と完全に独立な
制御は困難である。また後述した装置の電子温度制御で
は平均的な電子温度を制御しているのみである。実際の
原子あるいは分子の解離等に影響を与える電子のエネル
ギーは数十〜百数十eV程度であり、電子温度分布の高
エネルギー側における極端部の相当する。よって平均的
電子温度を制御しても実際に有効な解離制御は困難であ
る。さらに変調投入電磁波電力によう制御では投入電力
の立上り時期に電子温度が高温化する領域があり、平均
的に電子温度を低下させても該高温化時の効果が影響
し、プラズマ中の解離種を制御する場合の適応範囲が狭
い可能性がある。本発明は、上記した従来のプラズマ処
理装置では困難な、プラズマ内の状態制御を高精度かつ
プラズマ生成パラメータとは独立に行うことを実現す
る。これにより広い範囲で解離種およびその組成等のプ
ラズマの内部状態制御が可能となり、高精度なエッチン
グや膜堆積等の加工を可能とするプラズマ処理装置を提
供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、真空排気手
段とガス導入手段を有する鍋状絶縁体でプラズマ形成部
が形成された真空容器と、該真空容器の周辺部と上部に
それぞれ独立なプラズマ形成手段と、該真空容器内部の
周辺部近傍にイオンまたは電子を加速する加速電極を設
置し、該真空容器上部のプラズマ形成手段で形成された
プラズマに、該真空容器周辺部のプラズマ形成手段で形
成したプラズマから該加速電極によりイオンまたは電子
を加速して注入する構造とした。
【0005】
【作用】真空容器上部に設置したプラズマ形成手段によ
り形成されたプラズマ中に周辺から電子あるいはイオン
を注入することで、該プラズマ中でのイオン化効率また
は励起効率を制御する。これにより注入する電子または
イオンの量とエネルギーをパラメータとして、真空容器
上部のプラズマ形成手段のパラメータとは独立にプラズ
マ内の状態制御(解離種および励起種とその組成比等)
が可能となる。また図6に示すように、本装置によりプ
ラズマ内の状態を制御する電子あるいはイオンのエネル
ギーは引き出し電極により最も解離に有効なエネルギー
(数十〜百数十eV)に設定できるため、従来装置では
困難な極精密な解離種および励起種とその組成比制御が
可能となる。さらに真空容器上部のプラズマ形成手段の
みではプラズマの均一性が中央部が高くなる山型の分布
となるが、本発明による周辺部からの電子またイオンの
供給によるイオン化でプラズマ分布が均一化される。
【0006】
【実施例】
〈実施例1〉図1に本発明の基本構成図を示す。図1の
実施例では真空排気手段およびガス導入手段101を有
する真空容器102に石英で形成された鍋状の放電管1
03が設置され、該放電管103の上部と周辺部にそれ
ぞれ誘導結合方式によりプラズマを形成するためのコイ
ル状アンテナ104が設置されている。該コイル状アン
テナ104にはそれぞれ独立に高周波電源105(周波
数13.56メガヘルツ)が接続されている。さらに放
電管103内部の周辺部にはグラファイトで形成された
円筒状の引き出し電極群106が設置されている。該引
き出し電極群106は3重構造であり、各層に施された
電子またはイオン引き出し用孔107が一致するよう同
軸状に設置されている。また該引き出し電極群106の
各層にはそれぞれ独立に直流あるいはパルス状の電圧が
印加される構造となっている。
【0007】次に図1の実施例の動作を説明する。真空
容器内にガス導入手段101により原料ガスが投入され
る。該ガスは放電管103の上部と周辺部それぞれのコ
イル状アンテナ104に給電される高周波電力によりプ
ラズマ化される。上部コイルにより形成されたプラズマ
108と周辺部コイルにより形成されたプラズマ109
は引き出し電極群106により電気的に独立しており、
それぞれの電位は各プラズマに接する引き出し電極によ
り決まる。図2に引き出し詳しい説明図は図2に示す。
同芯円状に配置された各引き出し電極は各電極の孔20
4が一致するよう配置されている。引き出し電極最外周
部に位置する電極201の電位を−数十ボルトから数百
ボルトとし、中間の電極202および一番内側の電極2
03をアース電位付近とすることで周辺部のプラズマ1
09より電子が引き出され放電管の中央部にむけ放出さ
れる。このとき放出される電子のエネルギーは最外周部
の電極201と一番内側の電極203の電位差できま
り、また引き出される量は最外周部の電極201と中間
の電極202との電位差で決まる。これにより引き出す
電子のエネルギーと量をある程度独立に調節することが
できる。引き出し電極群106により引き出された電子
は上部コイルにより形成されたプラズマ108に入射さ
れる。入射した電子は上部コイルから供給される電磁波
とは別にプラズマ108内気体のイオン化や励起を引き
起こし、プラズマ108のイオン化率や励起効率を変化
させる。この機構によりプラズマの生成パラメータには
上部コイルからの電磁波電力以外に入射電子のエネルギ
ーと量が加わり、該3種のパラメータを制御することに
より従来装置では困難なプラズマ内の解離種あるいは励
起種およびその組成等が制御可能となる。これにより、
エッチング等の表面処理に該プラズマを用いた場合、エ
ッチング速度等他の特性をあまり変えずエッチングの材
料選択性のみを制御することなどができ、エッチング等
表面処理を高精度化できる。図1の実施例では引き出し
電極群107により引き出す粒子を電子としたが、引き
出し電極群106の最外周部の電極電位をプラス数十ボ
ルトから数百ボルトとし、イオンを引き出しても同様の
効果があることは言うまでもない。また図1の実施例で
は引き出し電極群106を3重構成としたが、2重構成
でも基本的に同様な効果がある。図1の実施例では引き
出し電極群106に印加する各電圧を直流としたが、
0.1マイクロ秒から1秒までのいずれかの周期でパル
ス状に電圧を印加し、パルス状の電子またはイオン注入
をさせることでプラズマ内の電子温度の減衰や電子密度
の減衰あるいは解離等各時定数の違いを用いてプラズマ
の制御を行うことも可能である。このパルス状の電子ま
たはイオン注入により前記した上部コイルからの電磁波
電力と入射電子あるいはイオンのエネルギーおよび量と
いった3種のパラメータに加え、該入射電子あるいはイ
オンの入射時間とその間隔といった時間パラメータを増
やしたことになり、より高精度なプラズマ制御が可能と
なる。
【0008】〈実施例2〉図3の実施例は鍋状放電管3
01の上部に設置するプラズマ形成手段をコイル状アン
テナ302に13.56メガヘルツの高周波電流を印加
する誘導結合方式とし、周辺部に設置するプラズマ形成
手段を2.45ギガヘルツのマイクロ波による表面波励
起方式により行った場合の実施例である。表面波励起方
式では鍋状放電管301の周辺に、該放電管301と接
する面が開放した導波管303を設置し、マイクロ波領
域の電磁波を該放電管301の材質(本実施例では石
英)の全反射角より大きな角度で入射させる。すると電
磁波は導波管303に沿いながら放電管301の円周方
向に伝パンする。この伝パン中に該放電管301の内側
にしみだした電磁波の近接場でプラズマが形成される。
鍋状放電管301上部のプラズマ形成手段で形成された
プラズマ内の解離種または励起種およびその組成の制御
は図1の実施例と同様に表面波励起方式により形成され
た周辺部のプラズマから円筒状の引き出し電極群308
により引き出された電子またはイオンにより行われる。
図3の実施例では放電管301を電磁波の伝パン部とし
たが、同様の構造で導波管303の開放面の反対側に誘
電体を設置し、外誘電体に電磁波を全反射角度以上で入
射させる構成としても同様の効果があることはいうまで
もない。また図3の実施例でのプラズマ形成手段を鍋状
放電管301の上部と周辺部で入れ替えても同様の効果
があることはいうまでもない。
【0009】〈実施例3〉図4の実施例は鍋状放電管4
01の上部に設置するプラズマ形成手段を磁場発生手段
402と2.45ギガヘルツのマイクロ波発生手段40
3により構成する。周辺部のプラズマ形成手段は図1の
実施例と同様なコイル状アンテナ404に13.56メ
ガヘルツの高周波電流を印加する誘導結合方式である。
磁場とマイクロ波により形成されたプラズマ内の解離種
または励起種およびその組成の制御は図1の実施例と同
様にコイル状アンテナ404により形成された周辺部の
プラズマから円筒状の引き出し電極群411により引き
出された電子またはイオンにより行われる。
【0010】図1至乃4の実施例では誘導結合方式でプ
ラズマを形成する場合13.56MHzの高周波電界を
用いたが、ほぼ同様の装置構成で1から900MHzの
高周波を用いても同様の効果があることは言うまでもな
い。数百MHzと高周波の周波数を高くすることで低ガ
ス圧力時におけるプラズマの着火性および安定性の向上
が期待できる。
【0011】図1至乃4の実施例において被加工試料に
各プラズマ生成とは独立に100kHzから20MHz
の高周波電界を容量素子を介し印加することで、被加工
試料に入射するイオンのエネルギーを制御できることは
いうまでもない。
【0012】図1至乃4の実施例では引き出し電極の材
質をグラファイトとしたが、他にチタン、モリブデン、
タングステン、ステンレス、アルミニュウム、シリコ
ン、シリコンカーバイトを用いても同様効果があること
は言うまでもない。
【0013】図1至乃4の実施例では鍋状の放電管の材
質を石英としたが、他に酸化アルミニュウム、窒化シリ
コン、窒化ボロンを用いても同様効果があることは言う
までもない。また図1至乃4の実施例では鍋状の放電管
を前記各材質で一体形成する場合を記したが、金属性フ
レームに上部と周辺部が石英等の材質を施した構造の放
電管でも同様の効果があることは言うまでもない。
【0014】図1至乃4の実施例では引き出し電極群を
円筒状としたが、多角形の柱状構造でも同様の効果があ
ることは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】真空容器上部に設置したプラズマ形成手
段により形成されたプラズマ中に周辺から電子あるいは
イオンを円筒状引き出し電極群により注入する。これに
より該プラズマ中でのイオン化効率または励起効率を注
入する電子またはイオンの量およびエネルギーで制御す
る。注入する電子またはイオンの量とエネルギーをパラ
メータとして、真空容器上部のプラズマ形成手段のパラ
メータとは独立にプラズマ内の状態制御(解離種および
励起種とその組成比等)が可能となる。また真空容器上
部のプラズマ形成手段のみではプラズマの均一性が中央
部が高くなる山型の分布となるが、本発明による周辺部
からの電子またイオンの供給によるイオン化でプラズマ
分布が均一化される。さらに真空容器上部のプラズマ形
成手段による気体のイオン化に周辺部から供給される電
子またはイオンによるイオン化機構を付加することで高
密度なプラズマ形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図および実施例1を示す図で
ある。
【図2】本発明の引き出し電極部の説明図。
【図3】本発明の実施例2を示す図である。
【図4】本発明の実施例3を示す図である。
【図5】プラズマ内電子温度分布の模式図。
【符号の説明】
101…ガス導入手段、102…真空容器、103…放
電管、104…コイル状アンテナ、105…高周波電
源、106…円筒状引き出し電極群、107…電子また
はイオン引き出し用孔、108…プラズマ、109…周
辺部プラズマ、110…マッチング回路、111…試料
バイアス用高周波電源、112…試料台、113…被加
工試料、201…外側電極、202…中間電極、203
…内側電極、204…電子またはイオン引き出し用孔、
301…放電管、302…コイル状アンテナ、303…
導波管、304…高周波電源、305…マイクロ波発生
手段、306…マッチング回路、307…試料バイアス
用高周波電源、308…円筒状引き出し電極群、309
…ガス導入手段、310…試料台、311…被加工試
料、401…放電管、402…マイクロ波発生手段、4
03…磁場発生手段、404コイル状アンテナ、405
…導波管、406…石英窓、407…高周波電源、40
8…ガス導入手段、409…マッチング回路、410…
試料バイアス用高周波電源、411…円筒状引き出し電
極、412…試料台、413…被加工試料。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空排気手段とガス導入手段を有する真空
    容器と、該真空容器の周辺部および上部にそれぞれ設け
    られた独立な第1及び第2のプラズマ形成手段と、該第
    1のプラズマ形成手段で形成されたプラズマに、該第2
    のプラズマ形成手段で形成されたプラズマのイオンまた
    は電子を加速して注入する手段を有することを特徴とす
    るプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】前記第1または第2のプラズマ形成手段が
    コイル状アンテナに1メガヘルツから900メガヘルツ
    の高周波電流を印加し、誘導結合方式によりプラズマを
    形成する構成であることを特徴とする請求項1記載のプ
    ラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のプラズマ処理装置を用い
    て、真空容器内に導入されたガスの解離種または励起種
    およびそれらの比率を制御したプラズマを形成し、該プ
    ラズマにより半導体材料のエッチングまたは膜堆積を行
    うことを特徴とするプラズマ処理方法。
JP7232286A 1995-09-11 1995-09-11 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Pending JPH0982494A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11288798A (ja) * 1998-01-22 1999-10-19 Kokusai Electric Co Ltd プラズマ生成装置
US6475334B1 (en) 1999-07-06 2002-11-05 Nec Corporation Dry etching device and dry etching method
KR100835355B1 (ko) * 2006-07-25 2008-06-04 삼성전자주식회사 플라즈마를 이용한 이온주입장치
JP2008147384A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Sharp Corp ドライエッチング装置
JP2015046645A (ja) * 2011-10-31 2015-03-12 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビームエッチング装置

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