JPH0982032A - ディジタルオーディオ信号の処理装置および処理方法 - Google Patents

ディジタルオーディオ信号の処理装置および処理方法

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JPH0982032A
JPH0982032A JP25712695A JP25712695A JPH0982032A JP H0982032 A JPH0982032 A JP H0982032A JP 25712695 A JP25712695 A JP 25712695A JP 25712695 A JP25712695 A JP 25712695A JP H0982032 A JPH0982032 A JP H0982032A
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克巳 松野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速再生時から通常再生動作に切り換わった
時に、二つのチャンネル間のオーディオデータのずれを
防止する。 【解決手段】 オーディオ信号処理回路13a、13b
は、左右のチャンネルのオーディオデータの再生処理を
行い、それぞれメモリを有する。再生オーディオサンプ
リングクロックCLKおよびメモリの読出しアドレスが
指示信号AFSIZEに基づいて形成される。AFSI
ZEは、1ビデオフレーム内のオーディオサンプル数を
示す。比較回路18の一致検出出力とフレーム基準信号
とが位相比較回路20に供給され、比較出力がVCO2
1に供給されることで、クロックCLKが生成される。
変速再生時から通常再生動作に切り換わった時に、処理
回路13a、13bのメモリの読出しアドレスがリセッ
トされ、左右のチャンネルの音が通常再生動作でずれる
ことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディジタ
ルビデオテープレコーダにおけるディジタルオーディオ
信号の処理装置および処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル化されたビデオ信号を
記録/再生するようなディジタルビデオテープレコーダ
が出現している。このようなディジタルビデオテープレ
コーダでは、記録時にはディジタル化されたビデオ信号
に誤り訂正符号が付された信号が磁気テープに記録され
る。この磁気テープに対する記録は、従来のアナログ方
式と同様、ヘリカルスキャンで、回転ヘッドによる傾斜
アジマス記録という方式が用いられる。この傾斜アジマ
ス記録方式とは、ギャップの延長方向が互いに異なる2
つのヘッドによってテープ上に信号を記録していく方法
である。
【0003】再生時には、このテープ上に形成された斜
めのトラックを記録時と同じように回転ヘッドでスキャ
ンすることによって再生RF信号を得ている。この再生
RF信号は、アンプ、イコライザなどを介してディジタ
ルのデータ列である再生データとされる。また、この再
生データは、再生信号と同期したクロックを生成するP
LLにも供給され、再生クロックが生成される。
【0004】実際には、ビデオ信号の1フレーム分のデ
ータが複数、例えば10フレームにわたって記録され
る。したがって、再生時にも、回転ヘッドがこの10と
ラックをスキャンすることでビデオ信号1フレーム分の
データが得られる。
【0005】当然のことながら、ディジタルビデオテー
プレコーダにおいては、ビデオデータと共にオーディオ
データも記録される。このとき、(525/60)方式
のビデオ信号におけるフィールド周波数は、59.94
Hzとされている。それに対して、オーディオデータの
サンプリング周波数は、48kHz,44.1kHzな
どとされている。したがって、1ビデオフレームの周期
とオーディオデータのサンプリング周波数とが整数比の
関係にない。
【0006】そのため、オーディオデータにおいては、
整数個のサンプル数が入る組み合わせによって平均的ビ
デオフレームとオーディオデータのサンプリング周波数
との関係が規定のものとなるようにされている。例え
ば、オーディオデータのサンプリング周波数が48kH
zの場合においては、1ビデオフレームに対してオーデ
ィオデータ1601サンプルおよび1602サンプルが
入る組み合わせが用いられる。
【0007】オーディオデータは、上述した1ビデオフ
レーム分のデータが記録される10トラックのうち、例
えば前半の5トラックには左チャンネル(L-ch)のオー
ディオデータが、後半の5トラックには右チャンネル
(R-ch)のオーディオデータが記録される。オーディオ
データは、1ビデオフレーム毎に異なるサンプル数を有
する場合があり、そのため、1ビデオフレーム中のオー
ディオデータのサンプル数の情報が記録される。これ
は、AFSIZEと称され、L-chおよびR-chそれぞれに
ついて、対応するトラックにトラック毎の所定の領域に
記録される。
【0008】そして、再生時にこのAFSIZEが読み
出され、例えばオーディオ再生処理回路におけるPLL
の手掛かりとして用いられる。すなわち、オーディオデ
ータは、ビデオフレームに対して位相が合っていなけれ
ばならないため、このAFSIZEによって再生クロッ
クの周波数を変えるのである。
【0009】再生されたオーディオデータは、再生オー
ディオ信号処理のために、L-chおよびR-chのデータがそ
れぞれ別のRAMに書き込まれる。このRAMは、例え
ば2バンク構成とされている。このRAMへの書込み
は、AFSIZEを参照して行われる。図11Aおよび
図11Bは、通常速度の再生(通常再生動作)におけ
る、それぞれL-chおよびR-chのオーディオデータがRA
Mに書き込まれた例を示す。
【0010】このように、通常速度の再生時には、例え
ばL-chの場合、L-ch用のRAMに、1フレーム10トラ
ックのうち前半5トラックに記録されたL-ch用のAFS
IZEに示されたアドレスまで、1フレーム分のL-chの
オーディオデータが書き込まれる。
【0011】また、これはR-chにおいても同様である。
図11Bに示されるように1フレーム分のR-chのオーデ
ィオデータがR-chのAFSIZEに示されたアドレスま
で書き込まれる。データの再生時には、このRAMに書
き込まれたデータから、1ビデオフレームに対してAF
SIZEで示されたアドレスまでのデータが読み出され
る。すなわち、1ビデオフレームに対するオーディオデ
ータのサンプル数は、このAFSIZEによって決めら
れる。
【0012】この場合、L-chおよびR-chのオーディオデ
ータは、同一ビデオフレームのデータである。したがっ
て、LおよびR-chのオーディオデータのサイズは等し
く、それに伴いL-chのAFSIZEおよびR-chのAFS
IZEが等しく、この通常速度による再生の場合、オー
ディオデータの再生に関しては何ら問題がない。
【0013】なお、このRAMは、1フレーム分のオー
ディオデータに対して余裕を持ったサイズとされてお
り、AFSIZEで示されたアドレス以降のアドレス
は、無効エリアとされる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディジタル
ビデオテープレコーダにおいても、従来のアナログ方式
によるビデオテープレコーダと同様、通常速度の再生と
共に、例えば高速再生(Cue,Review)といっ
たような変速速度での再生ができることが要求される。
【0015】高速再生のような変速速度での再生は、回
転ヘッドの回転数を変えずに、再生時のテープ速度を記
録時のテープ速度より速くすることによって行われる。
その結果、テープに対するヘッドの相対的な角度が変化
する。図12は、この高速再生の際のトラックに対する
ヘッド軌跡の例を示す。この図において、ヘッド軌跡
は、h,i,j,kで示される。また、テープの進行方
向は矢印で示されるように右から左であり、ヘッドのス
キャン方向は、矢印で示されるように、下方から左斜め
上方向とされている。また、上述したように、1ビデオ
フレームは、10トラックから成る。
【0016】図12に示されるように、高速再生時に
は、ヘッドの1回のスキャンについて複数のトラックが
トレースされる。この図においては、ヘッド軌跡h,
i,j,kにおいて、斜線を施された部分がヘッドの有
するアジマス角とテープ記録時のアジマス角との方向が
同じで、ヘッドのトレースによって再生RF信号が得ら
れる箇所である。
【0017】ヘッド軌跡iおよびjは、それぞれN+1
およびN+2フレームに属するトラックのみをトレース
している。これらに対して、ヘッド軌跡hは、sおよび
tで示される箇所はN+1フレームに属するトラックを
トレースしているが、uで示される箇所は、Nフレーム
に属するトラックをトレースしている。このように、高
速再生時には、ヘッドが複数のフレームに跨がってトラ
ックをトレースすることがある。
【0018】このように、複数のフレームに跨がってト
ラックをトレースする場合、AFSIZEは、最後にト
レースされたトラックから読み出されたものが有効とさ
れる。すなわち、この図12に示されるヘッド軌跡hの
例においては、sで示される箇所が最後にトレースされ
たトラックとなるので、N+1フレームのAFSIZE
が有効とされる。ところが、このヘッド軌跡hには、N
フレームのデータが混在しているため、AFSIZEに
示されるオーディオデータのサンプル数が実際に得られ
るサンプル数と異なってしまう可能性がある。
【0019】図13は、このように、高速再生におい
て、複数フレームのデータが混在している場合のオーデ
ィオデータがRAMに書き込まれた様子を示す。なお、
実際には、高速再生においては音声の再生はなされない
が、オーディオデータ自体はRAMに書き込まれる。
【0020】上述したように、L-chおよびR-chのオーデ
ィオデータは、10トラックのうち前半5トラックと後
半5トラックとに分かれて記録されている。また、上述
したように、オーディオデータは、ビデオフレーム毎に
サンプル数が異なる場合があるため、複数フレームのデ
ータが混在した場合、図13A,Bに示すように、L-ch
およびR-chとでオーディオデータのサンプル数が異なる
事態が生じる。またこの場合、AFSIZEは、ヘッド
の1回のスキャンの最後にトレースしたトラックに記録
されているものが有効となるため、実際の有効サンプル
数とAFSIZEで示されるサンプル数とが異なる場合
がある。その結果、左右のオーディオデータを再現する
ためのRAMからの読み出しアドレスにずれが生じる。
【0021】図14は、この変速再生から通常速度の再
生に遷移した際の、ビデオフレームとオーディオのサン
プルデータとの関係を示す図である。この例では、N−
2およびN−1フレームにおける高速再生時に、N−2
フレームではL-chで10サンプル,R-chで11サンプ
ル、また、N−1フレームではL-chで9サンプル,R-ch
で10サンプルのオーディオデータがあり、結果的にL-
chおよびR-chにおいて、2サンプルのデータずれが生じ
ている。
【0022】ここで、Nフレームにおいて通常速度の再
生に切り替わった場合、図に示すように、2サンプルず
れた状態のままで音声が再生されてしまう。そのため、
再生された左右の音声にずれが生じ、所謂エコーがかか
ったような再生音声となってしまうという問題点があっ
た。
【0023】したがって、この発明の目的は、高速再生
から通常速度による再生に遷移した場合において、左右
チャンネルの音声のずれが生じないようなディジタルオ
ーディオ信号の処理装置および処理方法を提供すること
にある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、ディジタルオーディオ信号と共に
記録されている、ビデオ信号の所定周期内のサンプル数
を指示する指示信号から再生ディジタルオーディオ信号
を処理するためのクロック信号を生成するための手段
と、再生されたディジタルオーディオ信号が書込まれる
と共に、指示信号によって、読出しアドレスが制御され
るメモリを有する再生信号処理手段と、変速再生状態か
ら通常再生状態に変更される時に、読出しアドレスを制
御する手段をリセットする手段とからなることを特徴と
するディジタルオーディオ信号の処理装置である。
【0025】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、所定期間がビデオフレームであり、指示信号
がビデオフレーム内のオーディオサンプル数を指示する
ものであることを特徴とする装置である。
【0026】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、再生ディジタルオーディオ信号が2チャンネ
ルの信号であり、各チャンネル毎に再生手段が設けられ
ていることを特徴とする装置である。
【0027】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、ディジタルオーディオ信号と共に記録されて
いる、ビデオ信号の所定周期内のサンプル数を指示する
指示信号から再生ディジタルオーディオ信号を処理する
ためのクロック信号を生成するステップと、再生された
ディジタルオーディオ信号をメモリに書込むと共に、指
示信号によって、メモリの読出しアドレスを制御するス
テップと、変速再生状態から通常再生状態に変更される
時に、読出しアドレスをリセットすることを特徴とする
ディジタルオーディオ信号の処理方法である。
【0028】上述したように、この発明は、読出しアド
レスを制御する手段をリセットするという簡単な処理に
よって通常再生動作に切り替わったときに、左右のチャ
ンネルの音がずれることを防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明の一実施例について以下
説明する。最初に、この発明を適用できる磁気再生装置
の具体的な一例として、回転ヘッド型のディジタルVT
Rについて説明する。図1に示すように、テープ上に斜
めトラックが形成される。T0、T1は、トラックナン
バーを示し、隣接するトラック間のアジマスが相違する
傾斜アジマス記録がなされる。図2は、1本のトラック
を示す。トラック入口側には、ITI(Insert and Tra
ck Information)なるアフレコを確実に行うためのタイ
ミングブロックが設けられる。これは、それ以降のエリ
アに書かれたデータをアフレコして書き直す場合に、そ
のエリアの位置決めを正確にするために設けられるもの
である。
【0030】この例では、コンポジットディジタルカラ
ービデオ信号が輝度信号Y、色差信号CR およびCB
らなるコンポーネント信号に変換され、コンポーネント
信号がDCT変換と可変長符号により圧縮され、回転ヘ
ッドにより磁気テープに記録される。記録方式として
は、SD方式(525ライン/60Hz、625ライン
/50Hz)とHD方式(1125ライン/60Hz、
1250ライン/50Hz)とが設定できる。
【0031】図3に示すように、SD方式の場合には、
1フレーム当たりのトラック数が10トラック(525
ライン/60Hzの場合)とされ、または、図3に示す
ように、12トラック(525ライン/60Hzの場
合)とされる。図示しないが、HD方式の場合には、1
フレーム当たりのトラック数がSD方式の倍、つまり、
20トラック(1125ライン/60Hzの場合)、ま
たは24トラック(1250ライン/50Hzの場合)
である。オーディオサンプリング周波数が44.1kHz
および48kHzの場合では、前半の5トラック(6トラ
ック)にLチャンネルのオーディオデータが記録され、
その後半の5トラック(6トラック)にRチャンネルの
オーディオデータが記録される。
【0032】図2のトラックフォーマットに示すよう
に、ITIエリアの後に、ヘッドの走査順に、オーディ
オデータ、ビデオデータおよびサブコードデータが記録
される。ビデオデータおよびオーディオデータを記録す
るエリアには、それぞれに付加情報を記録するための補
助的データ(AUX)を書込むエリアが設けられる。A
UXには、記録日時や記録時間などオーディオ、ビデオ
データ以外のデータを書込むことができる。サブコード
データ、AUX、カセットに内蔵した半導体メモリに記
録するデータは、形式を共通とされている。この形式
は、パック構造と称される。パックとは、データグルー
ブの最小単位のことである。
【0033】図5Aに示すように、一つのパックは、5
バイト(PC0〜PC4)から構成される。先頭の1バ
イト(PC0)がヘッダであり、残りの4バイトがデー
タである。ヘッダの1バイトは、上位4ビットと下位の
4ビットに分かれ、上位4ビットの上位ヘッダと下位4
ビットの下位ヘッダとからなる階層構造を形成する。図
5Bは、ヘッダバイトPC0が(01010000)と
されるオーディオAUXソースパックを示す。
【0034】このパック内のデータ例えばバイトPC1
内のデータは、以下のように規定される。 LF(1ビット):ビデオサンプリング周波数とオーデ
ィオサンプリング周波数とがロックしているかどうかを
指示する。 AFSIZE(6ビット):1ビデオフレーム内のオー
ディオフレームの大きさ(オーディオサンプル数)を指
示する。 この発明では、AFSIZEが関連している。
【0035】ビデオフレーム周波数は、(525/6
0)方式の場合では、29.97Hzである。一方、オー
ディオのサンプリング周波数が例えば48kHzの場合で
は、ビデオフレーム内のオーディオサンプル数が整数と
ならず、約1601.6となる。そこで、各ビデオフレ
ームに対して、この数に近い整数のオーディオサンプル
数を配分し、平均的なオーディオサンプル数が上述の数
に一致するようになされる。
【0036】AFSIZE(例えば525/60方式の
場合)は、図5Cに示すように規定されている。この図
5Cから分かるように、例えばサンプリング周波数が4
8kHzの場合では、1ビデオフレーム当りのオーディオ
サンプル数として1580〜1620の範囲内の数をと
りうる。そのトラック(フレーム)に記録されているオ
ーディオサンプル数がAFSIZEによって指示され
る。
【0037】オーディオデータ、ビデオデータ、サブコ
ードがそれぞれ記録されるエリアは、それぞれオーディ
オセクタ、ビデオセクタ、サブコードセクタと呼ばれ
る。これらのセクタ間には、データを記録していないギ
ャップG1、G2、G3が配される。オーディオセクタ
は、プリアンブル(プリシンクブロック)PR1、デー
タ部(14シンクブロック)およびポストアンブルPO
1(ポストシンクブロッ)からなる。
【0038】オーディオシンクブロックは、図6のよう
に、90バイトで構成される。前半の5バイトは、シン
クおよびIDデータである。オーディオデータ(72バ
イト)およびオーディオAUX(AAUX)(5バイ
ト)が1シンクブロックに含まれる。このデータが積符
号によってエラー訂正符号化される。すなわち、水平方
向に整列する77バイトに対して内符号(C1符号と称
される)の符号化がなされる。具体的には、(85,7
7)リード・ソロモン符号がC1符号として使用され、
8バイトのC1(内符号)パリティが付加される。C1
符号の系列の方向がデータの記録/再生方向である。ま
た、垂直方向に並ぶ9バイトのデータに対して、外符号
(C2符号と称される)のエラー訂正符号化がなされ
る。具体的には、(14,9)リード・ソロモン符号が
C2符号として使用され、5バイトのC2(外符号)パ
リティが付加される。
【0039】ビデオセクタは、プリアンブル(プリシン
クブロック)PR2、データ部(149シンクブロッ
ク)およびポストアンブルPO2(ポストシンクブロ
ッ)からなる。図7は、ビデオセクタの構成を示す。プ
リアンブルおよびポストアンブルの構成は、図6に示さ
れるオーディオセクタと同様である。ビデオセクタ内に
149個含まれるビデオシンクブロックは、オーディオ
シンクブロックと同様に90バイトで1シンクブロック
が構成される。
【0040】シンクブロックの先頭の5バイトは、シン
クおよびIDである。データ部は77バイトで、オーデ
ィオデータと同様の積符号のエラー訂正符号化がなさ
れ。具体的には、(85,77)リード・ソロモン符号
がC1符号として使用され、また、(149,138)
リード・ソロモン符号がC2符号として使用される。そ
して、C1(内符号)パリティ(8バイト)とC2(外
符号)パリティ(11バイト)がそれぞれ付加されてい
る。シンクブロック番号19および20の2シンクブロ
ックと、C2パリティの直前の1シンクブロックはビデ
オAUX(VAUX)専用のシンクで、77バイトのデ
ータはVAUXデータとして用いられる。VAUXおよ
びC2パリティ以外の中央部の135シンクブロック
は、圧縮されたビデオ信号のビデオデータが格納される
エリアである。
【0041】さらに、図8は、サブコードセクタの構成
を示す。サブコードセクタのプリアンブル、ポストアン
ブルには、オーディオセクタやビデオセクタと異なりプ
リシンクおよびポストシンクが存在しない。サブコード
シンクブロックは、12バイトの長さであり、その前半
の5バイトは、シンクおよびIDである。続く5バイト
はデータ部で、データ部に対しては、C1符号の符号化
のみがなされる。そして、C1パリティ(2バイト)が
付加される。このように、積符号構成は、サブコードで
は、採用されていない。これは、サブコードが主として
高速サーチ用のものであり、C2パリティを再生できる
ことが少ないからである。また、200倍程度まで高速
サーチするために、シンク長も12バイトと短くしてあ
る。サブコードシンクブロックは、1トラック当り12
シンクブロックある。
【0042】図9は、上述したディジタルVTRにこの
発明を適用した場合の再生系の構成を示す。磁気テープ
(カセットテープ)1から磁気ヘッド(回転ヘッド)2
により再生された信号が再生信号処理回路3に供給され
る。再生信号処理回路3は、再生アンプ、再生等化器等
で構成されている。再生信号処理回路3からの再生デー
タがC1デコーダ4に供給される。C1デコーダ4は、
C1符号のエラー訂正を行う。上述したC1符号の場
合、例えばシンクブロック内の3シンボルまでのエラー
を訂正する。
【0043】なお、図示しないが、このディジタルVT
Rは、マイクロプロセッサなどによるCPUで制御され
る。
【0044】C1デコーダ4の出力がTBC(時間軸補
償器)5に供給される。TBC5は、メモリを有し、再
生信号中に含まれる時間軸変動を除去する。TBC5の
出力データがフレームメモリ5に供給される。フレーム
メモリ5によって、データの順序がC2符号の順序へ変
換され、次段のC2デコーダ7において、C2復号がな
される。一例として、C2復号では、C1符号でエラー
訂正できなかった所定数までのエラーシンボルをイレー
ジャ訂正によって訂正する。
【0045】C2デコーダ7の出力データがデシャフリ
ングおよび補間処理回路8に供給される。デシャフリン
グは、記録処理においてなされているシャフリング(デ
ータの配列、順序の並び替え)を元の配列、順序に戻す
処理である。補間処理は、C1符号およびC2符号によ
って訂正できなかったエラーを修整する処理である。ビ
デオデータの場合では、例えば1フレーム前の正しいデ
ータによってエラーデータが修整される。また、デシャ
フリングおよび補間処理回路8は、メモリ9a、9bと
入力切り換えスイッチ10と出力切り換えスイッチ11
とからなる2バンク構成とされ、連続的に再生されたデ
ータを処理して、連続的に出力することが可能とされて
いる。
【0046】デシャフリングおよび補間処理回路8から
出力されるビデオ信号は、後段のビデオ信号処理系へ供
給される。また、再生オーディオ信号がスイッチング回
路12に供給され、チャンネル毎に分離されたオーディ
オデータが形成される。Lチャンネルのオーディオデー
タがオーディオ信号処理回路13aに供給され、Rチャ
ンネルのオーディオデータがオーディオ信号処理回路1
3bに供給される。これらの信号処理回路13a、13
bは、デシャフリング、時間軸伸長、AAUXの分離等
の処理を行う。これらの処理のために、各信号処理回路
には、1フレーム分の再生オーディオデータを記憶でき
るメモリが設けられており、このメモリの読出しアドレ
スがAFSIZEに基づいて生成される。
【0047】オーディオ信号処理回路13aからのLチ
ャンネルのデータがD/A変換器14aに供給され、D
/A変換器14aからアナログのLチャンネルのオーデ
ィオ信号が出力される。同様に、オーディオ信号処理回
路13bからのRチャンネルのデータがD/A変換器1
4bに供給され、D/A変換器14bからアナログのR
チャンネルのオーディオ信号が出力される。
【0048】破線で囲んで示す構成は、再生オーディオ
データの処理に必要なサンプリングクロック、メモリの
アドレスを生成するクロック、アドレス生成回路15で
ある。このクロック、アドレス生成回路15に対して
は、タイミング信号生成回路16からフレーム基準信号
が供給される。オーディオ信号処理回路13a、13b
において再生信号から分離された、オーディオサンプル
数を指示するAFSIZEがレジスタ17に取り込まれ
る。このレジスタ17は、AFSIZEが検出される毎
に最新のものに書き替えられる。
【0049】比較回路18には、レジスタ17からのA
FSIZEとカウンタ19のカウント出力とが供給さ
れ、両者の一致検出がなされる。カウンタ19は、VC
O21の出力を分周器22を介して形成されたオーディ
オサンプリング周波数のサンプリングクロックCLKを
カウントする。比較回路18は、AFSIZEで示され
るオーディオサンプル数とカウンタ19のカウント値と
の一致を検出すると、検出信号を発生する。
【0050】この比較回路18が出力する一致出力がカ
ウンタ19に対してクリアパルスとして供給され、ま
た、位相比較回路20に供給される。比較回路18が発
生する一致出力は、AFSIZEで示されるオーディオ
サンプル数毎に発生するもので、再生オーディオ信号と
同期したフレーム信号である。位相比較回路20は、こ
のフレーム信号とフレーム基準信号との位相比較を行
い、比較出力をVCO(電圧制御型発振器)21に制御
電圧として供給する。VCO21の出力信号が分周器2
2で分周されることによって、サンプリングクロックC
LKが形成される。
【0051】サンプリングクロックCLKが上述したよ
うに、カウンタ19に供給されると共に、オーディオ信
号処理回路13a、13b、D/A変換器14a、14
bにそれぞれ供給される。さらに、比較回路18からの
一致出力がオーディオ信号処理回路13a、13b内の
メモリの読出しアドレスをリセットするのに使用され
る。この読出しアドレスのリセットは、通常再生時で
は、不要で変速再生動作から通常再生動作に切り換わっ
た時に必要とされる。
【0052】上述したこの発明の一実施例では、従来の
ように、変速再生時から通常再生時に動作が変更された
時に、LチャンネルおよびRチャンネルの間で、読出し
アドレスがずれる問題を解決することができる。このこ
とについて図10を参照して説明する。
【0053】変速再生時から通常再生時に動作が変更さ
れる指示が装置全体の制御を司るCPUから送られる
と、比較回路18によってL-chのAFSIZEで示され
るオーディオサンプル数とカウンタ19のカウント値と
の一致が図14にaで示されるタイミングで検出され発
生する一致パルスによって、オーディオ信号処理回路1
3a、13bのメモリの読出しアドレスがリセットされ
る。それにより、メモリの読み出しアドレスが先頭に戻
される。また、それと共に、このディジタルVTRの動
作が実際に変速再生から通常再生に変更され、メモリア
ドレスの先頭から音声の再生が開始される。そのため、
以降の音声にはずれは生じない。
【0054】このとき、メモリのアドレスの最後に書き
込まれていた図中にbで示されている高速再生時の余っ
たサンプルデータは、オーディオ信号処理回路13a、
13bのメモリの読み出しアドレスが先頭に戻されてい
るため出力されない。
【0055】
【発明の効果】この発明では、変速再生時に、複数のフ
レームに含まれるオーディオデータが再生され、同一の
メモリに書込まれることによって、左右のチャンネルの
有効なオーディオデータのサンプル数が相違し、変速再
生動作から通常再生動作に切り換わる時に、左右のチャ
ンネルで音ずれが発生することを防止することができ
る。この発明では、メモリの読出しアドレスをリセット
するといった簡単な処理によって音ずれを防止すること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用することができるディジタルV
TRの一例のトラックパターンを示す略線図である。
【図2】1トラックのデータ配列を説明するための略線
図である。
【図3】ディジタルVTRの一例のトラックパターンを
示す略線図である。
【図4】ディジタルVTRの一例のトラックパターンを
示す略線図である。
【図5】データのパック構造の説明に用いる略線図であ
る。
【図6】オーディオセクタのデータ構造の一例を示す略
線図である。
【図7】ビデオセクタのデータ構造の一例を示す略線図
である。
【図8】サブコードセクタのデータ構造の一例を示す略
線図である。
【図9】この発明の一実施例のブロック図である。
【図10】この発明の一実施例の説明に用いる略線図で
ある。
【図11】通常再生時のオーディオデータの処理の説明
に用いる略線図である。
【図12】変速再生時の回転ヘッドのテープ走査を示す
略線図である。
【図13】変速再生時のオーディオデータの処理の説明
に用いる略線図である。
【図14】変速再生時の従来のオーディオデータの処理
の問題点の説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
13a、13b オーディオ信号処理回路 15 クロック、アドレス生成回路 17 AFSIZEが格納されるレジスタ 18 一致検出を行う比較回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ信号と関連するディジタルオーデ
    ィオ信号が記録された記録媒体からの再生信号を処理す
    るディジタルオーディオ信号の処理装置において、 ディジタルオーディオ信号と共に記録されている、ビデ
    オ信号の所定周期内のサンプル数を指示する指示信号か
    ら再生ディジタルオーディオ信号を処理するためのクロ
    ック信号を生成するための手段と、 再生されたディジタルオーディオ信号が書込まれると共
    に、上記指示信号によって、読出しアドレスが制御され
    るメモリを有する再生信号処理手段と、 変速再生状態から通常再生状態に変更される時に、上記
    読出しアドレスを制御する手段をリセットする手段とか
    らなることを特徴とするディジタルオーディオ信号の処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタルオーディオ
    信号の処理装置において、 上記所定期間がビデオフレームであり、上記指示信号が
    上記ビデオフレーム内のオーディオサンプル数を指示す
    るものであることを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタルオーディオ
    信号の処理装置において、 上記再生ディジタルオーディオ信号が2チャンネルの信
    号であり、各チャンネル毎に上記再生手段が設けられて
    いることを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 ビデオ信号と関連するディジタルオーデ
    ィオ信号が記録された記録媒体からの再生信号を処理す
    るディジタルオーディオ信号の処理方法において、 ディジタルオーディオ信号と共に記録されている、ビデ
    オ信号の所定周期内のサンプル数を指示する指示信号か
    ら再生ディジタルオーディオ信号を処理するためのクロ
    ック信号を生成するステップと、 再生されたディジタルオーディオ信号をメモリに書込む
    と共に、上記指示信号によって、上記メモリの読出しア
    ドレスを制御するステップと、 変速再生状態から通常再生状態に変更される時に、上記
    読出しアドレスをリセットすることを特徴とするディジ
    タルオーディオ信号の処理方法。
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