JPH0981924A - 薄膜磁気ヘッドスライダ及び静電アクチュエータ - Google Patents

薄膜磁気ヘッドスライダ及び静電アクチュエータ

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JPH0981924A
JPH0981924A JP7236910A JP23691095A JPH0981924A JP H0981924 A JPH0981924 A JP H0981924A JP 7236910 A JP7236910 A JP 7236910A JP 23691095 A JP23691095 A JP 23691095A JP H0981924 A JPH0981924 A JP H0981924A
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誉生 越川
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宏志 前多
Takahiro Imamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に対して浮上又は接触する浮上面に
有し、浮上面と平行にヘッド素子の薄膜成膜面が形成さ
れている薄膜磁気ヘッドスライダにおいて、ヘッド素子
の微小な位置決めを行うことで高密度化の可能なスライ
ダを得ることを目的とする。 【解決手段】 基板の表面、又は基板上に設けた犠牲層
の表面に、スライダ膜体を形成し、基板、又は基板及び
犠牲層を、スライダ膜体から分離してなる薄膜磁気ヘッ
ドスライダにおいて、スライダ膜体の一部を、記録媒体
の移動方向に関し直角なトラッキング方向に可動となる
ようにスライダ膜体の固定部に支持し、この可動部に、
記録媒体に対向するヘッド素子の対向磁極を設けた。或
いは、スライダ膜体の一部を、記録媒体に対して接近・
隔離するロード・アンロード方向に可動となるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に用いられる薄膜磁気ヘッドスライダ及びそれのヘッド
素子を駆動するための静電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置の小型化、高性
能化、低価格化に伴い、高性能かつ低価格の薄膜磁気ヘ
ッドの開発が望まれている。この要求を満たす方式とし
て、薄膜パターン成膜面を、浮上面と平行としたホリゾ
ンタルヘッド(プレーナヘッド)が提案されている。そ
の理由は、ホリゾンタルヘッドは、特定の形状を有する
浮上レールの形成が容易であるために安定して低浮上の
ヘッドを実現しやすいこと、機械加工部を減らしやすい
ために低価格を実現しやすいこと等による。
【0003】従来のホリゾンタル磁気ヘッドスライダの
例を以下に示す。 IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS, vol.25, p.319
0, 1989、「新薄膜ヘッド形成(A New Thin Film Head
Generation )」、J. P. Lazzari 及びP. Deroux-Dauph
in.この従来例では、シリコン基板の表面にエッチング
により窪みを形成し、その窪みに薄板磁気ヘッド素子を
形成している。シリコン基板表面が記録媒体に対向する
浮上面となるため、ヘッドの端子をスライダ背面に取り
出すために、シリコン基板を貫通するスルーホールを形
成して端子を引き出している。また、スライダ外形は機
械加工により形成している。
【0004】 IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS, vo
l.25, p.3686, 1989、「薄膜静電アクチュエータ装置の
製造に関する新研究(A New Approach to Making Thin
FilmHead-Slider Devices)」,Daniel W. Chapman.こ
の従来例では、基板上に浮上面側から先に薄膜磁気ヘッ
ド素子を形成し、絶縁膜を平坦化後、スルーホールを貫
通させたガラス基板をボンディングさせてスライダ本体
部を形成する。その後基板をエッチング除去した後、ス
ライダ外形を機械加工で切断する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記及びの従来例
では、いずれも、スライダ外形は従来通り機械加工で形
成すること、支持ばねとのアッセンブリも従来通り個別
に行うこと、さらには、基板を貫通するスルーホールを
形成して導体を埋め込むこと、ガラス基板をボンディン
グすること等の工程が必要となり、工程が複雑である。
【0006】そこで、本発明は、スルーホールを形成す
ることやガラス基板を使用することを必要とせずに、容
易に製造し得ると共に、薄膜磁気ヘッド素子のトラッキ
ング(記録媒体の移動方向と略直角なトラッキング方向
への微小移動)機構或いはロード・アンロード記録媒体
に対して接近・離隔する方向への微小移動機構を付加す
ることで、磁気ヘッド素子のより高精度の位置決めを実
現し、高記録密度の実現や信頼性の向上を測る薄膜磁気
ヘッドスライダを提供することを目的とする。
【0007】また本発明は、上記のような薄膜磁気ヘッ
ド素子において、トラッキング機構或いはロード・アン
ロード機構を付加するための駆動機構として好適な静電
アクチュエータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基板の
表面、又は該基板上に設けた犠牲層の表面に、スライダ
膜体を形成し、前記基板、又は基板及び犠牲層を、前記
スライダ膜体から分離してなる薄膜磁気ヘッドスライダ
において、スライダ膜体の一部を、記録媒体の移動方向
に関し略直角なトラッキング方向に可動となるようにス
ライダ膜体の固定部に支持したトラッキング機構を具備
し、該トラッキング機構の可動部に、少なくとも記録媒
体に対向する薄膜磁気ヘッド素子の対向磁極を設けたこ
とを特徴とする薄膜磁気ヘッドスライダが提供される。
【0009】また、本発明によれば、基板の表面、又は
該基板上に設けた犠牲層の表面に、スライダ膜体を形成
し、前記基板、又は基板及び犠牲層を、前記スライダ膜
体から分離してなる薄膜磁気ヘッドスライダにおいて、
スライダ膜体の一部を、記録媒体に対して接近・離隔す
るロード・アンロード方向に可動となるようにスライダ
膜体の固定部に支持したロード・アンロード機構を具備
し、該ロード・アンロード機構の可動部に、少なくとも
記録媒体に対向する薄膜磁気ヘッド素子の対向磁極を設
けたことを特徴とする薄膜磁気ヘッドスライダが提供さ
れる。
【0010】上記したように、本発明によれば支持ばね
全体をトラッキングさせる機構に加え、素子部のみを高
精度にトラッキングできるため、記録媒体のトラック密
度が向上できる。また、素子部のみを低浮上化できるた
め、信頼性を損なうことなく線記録密度の向上が図れ
る。更にまた、本発明によれば、互いに平行な複数の歯
を有する固定部と、これらの歯と平行な複数の歯を有す
る可動部と、該可動部を固定部に対して歯幅方向に移動
可能となるように支持する支持ばね部と、固定部と可動
部との歯間に電圧を印加することにより生ずる歯幅方向
の静電吸引力と支持ばねの複元力とが釣り合う点まで可
動部を移動させるようにした駆動力発生部とから成るこ
とを特徴とする静電アクチュエータが提供される。
【0011】本発明の静電アクチュエータにより、歯幅
方向に可動部を移動させる力が得られるので、従来の静
電アクチュエータに比べて力発生効率の高い静電アクチ
ュエータが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(a)〜(c)に本発明の薄
膜磁気ヘッドスライダの第1実施例を示す。図1(a)
は支持ばね30に装着されたスライダ10を浮上面側か
ら見た斜視図であり、図1(b)は支持ばね30に装着
する前のスライダ10自体を背面側(浮上面とは反対
側)から見た斜視図であり、図1(c)は図1(a)の
線B−B′における断面を示す図である。
【0013】記録媒体(図示せず)に対向する、スライ
ダ10の浮上面の側は、SiO2 ,Al2 3 等から成
る浮上面層11の一部が媒体側に突出しており、矢印A
方向に移動する媒体に対する流入端13から流出端14
まで延びた2つの浮上レール15を形成している。ま
た、これらの2つの浮上レール15の間の流入端13側
に中心レール17が形成されている。浮上面層11の背
面に形成されているスライダ10の本体12及び端子パ
ッド部18(図1(b))はNi等の金属をめっきして
形成してある。
【0014】素子部駆動機構部20(本実施例では、ト
ラッキング機構)は、2つの浮上レール15の間の且つ
端子パッド部18と流出端14との間の位置に、浮上面
層11の一部に形成されている。即ち、素子部駆動機構
部20の部分は、スライダ10の本体部12のめっき
(Ni等の金属)が形成されていない。スライダ10は
流入端13から流出端14までの長さは、例えば0.5
〜0.8mm、幅は0.3〜0.6mm、厚さは0.04〜
0.06mmである。
【0015】第1実施例における素子部駆動機構部、即
ちトラッキング機構部20は、図1(c)の断面図に示
すように、静電吸引力を利用したものであって、可動子
は固定部から延びた2本の平行ばね21(1本のみ示
す)とそれらの先端側に支持された素子搭載部22から
成る。可動子の平行ばね21と、それと対向する固定子
23側はNi,Cu等の金属から成る。或いは、可動子
及び固定子はそれぞれ対向する部分に金属電極を有して
おり、固定子電極23と可動子電極21との間に電圧を
印加して吸引力を発生させることによってトラッキング
を行うものである。
【0016】なお、可動子は、ヘッド素子24あるいは
素子の磁極先端24aのみを媒体(図示せず)側に突出
させ、駆動電極部21,23は媒体より離れるように設
置してある。これは、駆動部がスライダ10の浮上力に
影響を及ぼさないため、電極21,23間の電圧により
ヘッド素子24のまわりに塵埃を引きつけさせないため
である。また、図には示さないが、スライダ10の側面
外周の浮上面側端部は、スライダ10のローリングある
いはピッチング等で姿勢が変化した場合に媒体との衝突
を防ぐ、あるいは媒体との衝突の際の損傷を防ぐため、
R面取りを行うことが望ましい。
【0017】なお、ヘッドサスペンション30の端子接
続部(図示せず)に接続させる、スライダ10背面の中
央部にある端子パッド部18は2組、4個あり、1組は
ヘッド素子用、1組はトラッキング機構用である。尚、
リードヘッド素子としてMR素子を兼用した場合は、端
子は1組、2個で良い。図2(a),(b)には、トラ
ッキング機構20の変形例を示す。図2(a)の変形例
は、図1(c)に示す固定子電極部23が可動電極21
と対向する面で曲面を有しており、可動子の平行ばね2
1がこの固定電極部23の曲面に沿って変形することに
より、変位量を大きくするものである。また、図2
(b)の変形例は、可動子21及び固定子23を互いに
平行な櫛歯電極21a,23aで構成し、これらの櫛歯
の長さ方向に平行な方向に吸引力を発生させることによ
ってトラッキングを行う例である。
【0018】図3(a),(b)は、前記トラッキング
駆動機構20を一方の浮上レール15自身に組み込ん
だ、本発明の薄膜磁気ヘッドスライダの第2実施例であ
る。本実施例のように、駆動部20をレール15自体に
組み込むことによって、端子パッド18の配置面積の拡
大あるいはスライダ小型化をさらに進めることが可能と
なる。本実施例では、トラッキング駆動機構20の構造
は図1(c)、図2(a)、図2(c)に示すいずれの
構造も採用することが出来る。ただし、前述のように電
極部21,23を媒体(図示せず)から離すように、浮
上レール15の表面からやや内側(本体部12の側)に
形成し、電極間電圧による塵埃吸着や媒体との放電等を
防止するような構造とするのが望ましい。
【0019】図4(a),(b)はロード/アンロード
機構を有する本発明の薄膜磁気ヘッドスライダ(第3実
施例)を示す。このロード/アンロード機構20Aを設
ける位置は、第1実施例のように浮上レール15間であ
ってよく、また第2実施例のように浮上レール15自体
に組み込んでもよい。本実施例では、可動子のばね部2
1をスライダの浮上面層11の上側に浮上高さ方向にわ
ずかに間隔をあけて形成しており、ばね部21の先端部
にヘッド素子搭載部22を形成している。浮上面層11
側の固定側電極23と可動側電極21との間に電圧を印
加することにより、可動子21が浮上面層側11側に引
きつけられることによってヘッド素子24を媒体(図示
せず)に近づける、あるいは接触させる。なお、本機構
における電圧印加は、記録媒体の回転の開始後直ちに通
電を開始し、媒体停止の直前に通電を停止するようにし
てもよく、また、ヘッド素子24の作動に連動させて通
電の開始、停止を行なってもよい。
【0020】なお、図1〜図4に示した実施例におい
て、スライダ10の流入端13側の中央に中心レール
と、流出端近傍の両側に両側レールを設け、略三角形の
各点において浮上力発生部を形成した場合において、ト
ラッキング機構20又はロード/アンロード機構20A
はこの三角形の内側に設けるのが良い。その理由は浮上
力発生部が3点のため、スライダ本体や浮上面層を形成
する際に各層に生じる残留応力等によってスライダ自身
が変形したとしても、浮上量変動の影響をうけにくく、
これら3点を頂点とする3角形の内側に駆動機構および
ヘッド素子を配置することで、安定した浮上量を確保す
ることが出来るからである。
【0021】図5(a)及び(b)は本発明において駆
動機構として採用することのできる静電アクチュエータ
の原理を従来例と比較して説明するものである。向かい
合った二つの櫛歯の一方が固定部31であり、他方が可
動部32である。二つの櫛歯間に電圧を加えることによ
り、可動部32を固定部31に対し微小距離移動させる
ものである。このような静電アクチュエータは、例え
ば、熱酸化皮膜付シリコン基板上に絶縁層となるSi3
4 膜、犠牲層となるPSG(phosphosilicateglass
)膜、櫛歯状電極となる2μmのポリシリコン膜を成
膜し、ポリシリコンをプラズマエッチングにより所望の
形状に形成し、最後に犠牲層をウェットエンチングで除
去し、可動部32を開放するものである。
【0022】図5(a)に示す従来の静電アクチュエー
タは、可動部32側の歯を固定部31側の隣り合う歯と
歯の中間位置に配置し、向かい合う二つの櫛歯状電極の
間に電圧をかけ、櫛歯のかみ合い長さが縮まる方向に力
を発生させるものであるのに対し、図5(b)に示す本
発明による静電アクチュエータは、固定部31側の隣り
合う歯と歯の中間位置からずれた位置に可動部32側の
歯を配置し、歯面に垂直な方向の力を発生させるもので
ある。従来の静電アクチュエータと本発明によるアクチ
ュエータの相違を説明する。
【0023】従来のアクチュエータでは、固定部31側
の隣り合う歯と歯の中間位置に可動部32側の歯を配置
し、図中の水平方向(X方向)の力を発生する。その力
の大きさFxは、固定部31の歯と可動部32の歯の空
隙をg、歯の厚さをt、印加する電圧をV、真空中の誘
電率をε0 とすると、X方向の力はFx=V2 ε0 t/
gとなる。
【0024】一方、本発明による静電アクチュエータに
おける、固定部31側の歯と可動部32側の歯の間の空
隙は、狭い空隙g1 と広い空隙g2 があり、g1 で発生
するY方向(歯面に垂直方向)の力とg2 で発生するY
方向の力の差が利用できる力である。その大きさはFy
=(1/2)V2 ε0 tL(1/g1 2 −1/g2 2
である。g1 =gとし、1/g2 2 <<1/g1 2 とす
ると、Fy/Fx≒L/2gである。L>2gの時、本
発明による静電アクチュエータの方が大きな力が得られ
る。例えばg=1μmのギャップ、L=200μmの歯
を形成すれば従来例の静電アクチュエータの100倍の
力が得られる。ここで、g2 で発生する力はg1 で発生
する力を打ち消す方向に働くのでg2 はg1 に比べて大
きくした方がよいが、大きくしすぎると限られた大きさ
の中に多くの歯を設けることが出来なくなるのでg2
1 には最適値が存在する。g1 ,g2 ,wに比べてL
が十分大きい場合の発生力(Fy)とg2 /g1 の関係
は図6のようである。歯数は整数値しか取り得ないので
Lが十分に大きくない場合にはグラフは滑らかとはなら
ないが、その場合でも概ね2<g2 /g1 <3の近辺で
力は最大となる。実用的には1.5<g2 /g1 <5、
或いは1.2<g2 /g1 <10の範囲で用いるのが良
い。
【0025】図7に本発明の静電アクチュエータの実施
例を示す。外枠部分はNiめっきで形成された固定部3
1本体で、図示しない基板上に固定されている。固定部
31本体の内壁には、内周に向かって、一定間隔の互い
に平行な歯31aを、固定部31本体と同時にNiめっ
きで設ける。これらの歯31aは基板上に固定されてい
てもよいし、基板との間に隙間(図示せず)を持って設
けても良い。固定部31の枠の内側にある中央の部分は
固定部31本体と同時にNiめっきで形成された可動部
32本体で、基板との間に隙間(図示せず)を持って、
固定部31に対して相対運動可能に設けられている。ま
た、可動部32本体には、固定部31に設けられた互い
に隣合う歯31aの中心からずれた位置に、それと平行
するように複数の歯32aが設けられている。図中、可
動部32の上方および下方には基板に固定された支柱3
3が形成され、支柱33と可動部32本体の間には、可
動部32を図中の上下方向のみに運動可能とする支持ば
ね34が設けられている。固定部31の右下および、下
側の支柱からは、図示しない端子に接続するための導線
35,36をNiめっきで形成する。
【0026】二つの導線35,36の間に電圧を印加す
ると、固定部31の歯31aと可動部32の歯32aの
間に働く静電吸引力により、可動部32が上方へ吸引さ
れ、支持ばね34の復元力と釣り合う位置まで移動す
る。吸引力は電位差の二乗に比例するので極性とは関係
なく同じ方向に移動する。しかし、可動部32に載置す
る被駆動物(本発明においては薄膜磁気ヘッド)に駆動
ノイズの影響を与えないためには可動部32を接地して
用いた方がよい。
【0027】なお、過大な電圧入力があった場合に固定
部31の歯31aと可動部32の歯32aが接触して短
絡するのを防ぐために、支柱33の一部に、可動部32
との空隙を短くした部分を設け、ストッパ37としてい
る。ストッパ37、即ち支柱33は可動部32と同電位
(接地)であり、ストッパ37は可動部32と接触して
も何ら問題がない。
【0028】次に、図8及び図9を用いて本発明の静電
アクチュエータの製造方法を説明する。これらの図は図
7におけるA−A断面を示している。まず、図8におい
て、 (a)両面に熱酸化膜T−SiO2 の付いた(100)
Si基板を用いる。 (b)可動部32本体、可動部32の歯32a、および
固定部31の歯31aおよび支持ばね34を形成する部
分のみ、マスクを用いて、イオンミリング等で基板表面
上の熱酸化膜T−SiO2 を除去する。 (c)基板表面上に、犠牲層としてAl膜を蒸着または
スパッタリングにより形成する。 (d)熱酸化膜T−SiO2 を除去した部分のみ残して
それ以外の部分Al犠牲層を、イオンミリング等で除去
する。この場合においてAl犠牲層と熱酸化膜との境界
部分に少し隙間ができるようにする。 (e)めっきの下地層としてNiを全面に蒸着またはス
パッタリングにより形成する。この下地層は上記隙間に
も侵入している。
【0029】次に図9において、 (a)フォトレジストを塗布し、図7における固定部3
1、可動部32、支持ばね34、ストッパ37、支柱3
3、導線35,36等をNiめっきで形成するための陰
型をパターニングする。 (b)Niめっきにより、フォトレジストの無い部分に
Niを充填する。 (c)フォトレジストを溶剤で除去する。 (d)全面をイオンミリングすることにより、Niで覆
われていない部分の下地層を除去する。この工程は全面
イオンミリングでなく、めっきされたNiの上に同一形
状の保護用フォトレジスト(図示せず)をパターニング
してから行っても勿論よい。 (e)KOH溶液で犠牲層のAlを除去することによ
り、可動部32が基板から離れ、相対運動可能となる。
可動部32の部分は熱酸化膜T−SiO2 が除去されて
いるので基板のSiも溶け、KOH液が侵入し易くな
り、エッチング時間が短縮される。
【0030】図10に本発明の静電アクチュエータの他
の実施例を示す。本実施例が図7の実施例と異なるの
は、可動部32の歯32aの両側に等しい間隔を隔てて
固定部31の第一の歯31aと固定部31の第二の歯3
1bが設けられている点である。図に示す絶縁層38に
より、固定部31の第一の歯31aと第二の歯32bは
互いに電気的に絶縁され、異なる電圧を印加することが
できる。可動部32を電気的に接地し、固定部31の第
一の歯31aに電圧を印加すると可動部32は図の上方
へ、固定部31の第二の歯31bに電圧を印加すると可
動部32は図の下方へ移動する。本実施例の構造によ
り、可動部32は図中の上方にも下方にも移動可能とな
り、図7の実施例と比較してストロークは二倍となる。
【0031】次に図10の実施例における固定子31の
第一の歯31aおよび第二の歯31bへの電圧の印加の
例を図11(a)〜(c)に示す。力Fの方向は図中の
上向きを正とする。(a)は上向きの力を発生させる時
に第一の歯31aに正の電圧V1 をかけ、下向きの力を
発生させる時に第二の歯31bに負の電圧V2 を印加す
る例である。(b)は上向きの力を発生させる時に第一
の歯31aに正の電圧V1 をかけ、下向きの力を発生さ
せる時に第二の歯31bに正の電圧V2 を印加する。
(c)は固定部31の第一および第二の歯31a,31
bに最大電圧の1/2のオフセット電圧を印加し、互い
に逆相の電圧V1 ,V2 を重畳させて駆動する例であ
る。V1 =V0 +ΔV,V2 =V0 −ΔVと表すと、F
y∝V1 2 −V2 2 =4V0 ΔVとなり、力はΔVに比
例するようになり、制御しやすくなる。このような電圧
印加方法の優れる点は、片電源のみで駆動できる点およ
び可動部を電気的に接地した状態で駆動できる点であ
る。
【0032】本発明の静電アクチュエータの好適な応用
例として、磁気ディスク装置のヘッドスライダにおける
前述のトラッキング機構又はロード/アンロード機構の
駆動部として組み込むのが好適である。このようなヘッ
ドスライダの一例を図12に示す。このスライダ10
は、ホリゾンタル型の薄膜磁気ヘッド素子24、浮上面
層11、スライダ本体部12を一連のプロセスで形成
し、ヘッドサスペンション30にボンディングするもの
である。磁気ディスク装置ではヘッドスライダ10を搭
載したヘッドサスペンションをボイスコイルモータでシ
ークおよび位置決めをしており、これに加えてヘッドス
ライダ内に微小なアクチュエータ(この実施例では、ト
ラッキング機構)を搭載し、薄膜磁気ヘッド素子24を
高帯域で制御すれば更に位置決め精度が増し、記録密度
を高めることが可能となる。本発明では、機械加工を減
らし、製造コストを低減するため、後述のように、基板
上に犠牲層を介してホリゾンタルヘッド(別名プレーナ
ーヘッド)24、浮上面層(SiO2 )11、を形成
し、スライダ本体12をNiめっきで形成した後に犠牲
層を除去してスライダ部10を基板から分離する方法を
採用している。また、同ヘッドスライダ10において素
子部分24をトラッキング方向に微小駆動する静電アク
チュエータの駆動機構部20を有する。
【0033】図13に、このヘッドスライダ10の断面
構造を示す。基板40上に浮上面の形状に合わせた犠牲
層41をAlで形成し、その上にホリゾンタルヘッド素
子24を形成した後、浮上面層11となるSiO2 を成
膜する。この面は記録媒体(図示せず)との間の摺動面
あるいは空気潤滑面となる面である。図中、黒線で示し
た層42は、ヘッド素子、静電アクチュエータの各部と
端子を接続する導体パターン層(Au)、絶縁層(Si
2 )、およびめっき下地層(Ni)からなる。その上
に、Niめっきで静電アクチュエータの可動部43、固
定部44、支持ばね部(図7の符号34)等をスライダ
本体12や端子18と同時に成形する。この後にアクチ
ュエータ可動部43を除くスライダ本体部分のみ剛性を
増すためにめっきを追加してもよい。その後、最上面に
Auのボンディング層45を成膜、パターニングし、図
12に示すようにヘッドサスペンション30にボンディ
ングし、犠牲層41をKOH溶液で溶かすことによりヘ
ッドスライダ10を基板40から分離する。
【0034】磁気ディスク装置の再生信号は概ねmV台
であるのに対して静電アクチュエータの駆動電圧は数十
Vであり、アクチュエータの駆動による再生信号への影
響が懸念されるが、本発明においてはヘッド素子24を
搭載する可動部43は前述のように接地して用いること
が出来、また、ヘッド素子24から端子18への信号線
の配置は、可動部43の下部の絶縁層を介した導体パタ
ーンを通して、アクチュエータ可動部43と固定部44
を繋ぐ支持ばね34(図7、図10)に沿って行うこと
ができる。支持ばね34も接地されているので、信号線
は遮蔽され、ノイズを受けにくい構造をとることができ
る。
【0035】図14〜図17はトラッキング方向及びロ
ード/アンロード方向の両方向に作用する静電アクチュ
エータをヘッドスライダに組み込んだ実施例であり、い
ずれも厚さ方向を拡大したものを示している。図14は
浮上面側から見たヘッドスライダの斜視図、図15はヘ
ッドスライダ内部に組み込んだ静電アクチュエータ部の
破断図、図16及び図17はそれぞれ図14のA矢印図
である。
【0036】これらの図において、10はヘッドスライ
ダ、11は媒体に対向する浮上面層(SiO2 )、12
はスライダ本体(Ni)、15は両側レール(圧力発生
パッド)、17は中央レール(圧力発生パッド)、18
は端子、51は固定部、52はヘッド素子が設けられる
可動部、53は支柱、54は可動部52を支持する支持
ばね部、55は絶縁層、56は電極、57は両側レール
15に設けた媒体側に突出する突起、58は表面潤滑層
(DLC)である。
【0037】本実施例では、可動部52は3つの圧力発
生パッド15,17で構成される三角形の内側に配置さ
れ、固定部51に対して媒体移動方向Aに対し横方向X
(トラッキング方向)に移動可能であると共に上下方向
Z(ロード/アンロード方向)にも移動可能となるよう
に支持ばね部54に支持されている。固定部51及び可
動部52は図7の実施例と同様に平行な複数の歯51
a,52aを有し、可動部の歯52aは固定部の隣りあ
う2つの歯51aの中心からずれて配置されており、両
者間に電圧(可動部52は接地)を印加することにより
可動部52は静電吸引力と支持ばね部54の復元力とが
釣り合う位置まで固定部51に対しX方向に移動する。
【0038】可動部52は更に、可動部の平坦部に対向
して固定部に設けられた電極56に電圧を印加すること
により可動部52に作用する静電吸引力によって支持ば
ね部54に抗してZ方向にも微小移動する。従って、支
持ばね部54は可動部52をZ方向にも移動可能に支持
する。なお、図16の実施例では突起57自体を表面潤
滑材(DLC)で構成し、ヘッドスライダ10と媒体と
の潤滑性を向上させたものである。また図17の実施例
は突起部57自体は浮上面層11(SiO2 )の一部と
して形成し、それらの突起57を含む浮上面層11の全
体を表面潤滑層58(DLC)で覆ったものである。
【0039】本実施例においては、図14に示すよう
に、スライダ本体の形状と鈍角部を含む、概ね多角柱形
状とした。これは直方体から中央圧力発生パッド両側の
機能上不要な部分を削除して軽量化を図り、また、ヘッ
ドスライダのローリングやピッチング動作による媒体と
の衝突の発生確率を下げるためである。更に、スライダ
外周および圧力発生パッド外周にR面取りを施すことに
より、万一媒体との衝突が起こっても媒体へのダメージ
を僅少にすることができる。R面取りの代わりにC面取
りでも同様の効果がある。
【0040】本発明のヘッドスライダは機械加工を必要
とせず、フォトリソグラフィを主体とするプロセスで作
るため、こうした細かい形状への対応が、加工工数やコ
ストを上げることなく行える。本実施例はトラッキング
アクチュエータ、浮上方向駆動アクチュエータ、リート
/ライト共通ヘッド(インダクティブヘッド)を搭載し
た例である。2つの静電アクチュエータには可動部を共
通の電位(接地)として計3個の端子、ヘッドには2個
の端子が必要である。本実施例ではアクチュエータ可動
部をスライダ本体と同電位とし、スライダ本体をひとつ
の端子として用い、図示された4個の端子とともにそれ
ぞれヘッドサスペンション上の導体パターンに接続す
る。
【0041】図18は駆動部に圧電材料を使用したヘッ
ドスライダの一実施例を示す。スライダ内の一部にヘッ
ドを微小駆動する機構20を具備している。ヘッド駆動
部20は、先端(ヘッド搭載部22)に取りつけられて
いるヘッド部24を支えるようにビーム状に取りつけら
れている。ビームにはZnOやPZT等の圧電薄膜が積
層されており、圧電薄膜の微小変位により、ヘッドが移
動するようになっている。
【0042】ヘッド駆動部20はまた、浮上面には露出
しておらず、浮上部の上面側に位置している。ヘッド2
4は浮上面の一部にだけその磁極部分24が露出してお
り、そこで媒体面(図示せず)の読み書きが行われる。
ヘッドを移動させる駆動部20について説明する。前述
の通り、ヘッドを支えるビーム部の素子搭載部22に
は、圧電素子24が薄膜状に積層されている。
【0043】図18(d)は駆動部20のビームを拡大
して断面図で示すものであり、61は前述と同様に後工
程で除去される犠牲層(Al)、62はカーボン膜、6
3はヘッド配線、64はシールド、65は圧電下部電
極、66は圧電薄膜の材料であるZnO、67はSiO
2 層、68は圧電上部電極、69は上部保護層(SiO
2 )である。
【0044】圧電上部電極68は図示のように中心から
2分割(68a,68b)されており、圧電下部電極6
5を接地側とすると、一方の電極68aと他方の電極6
8bに逆相の電圧を印加することにより、ビーム左右に
対し逆相の微小変位が生ずる。これにより、ヘッド24
は図18(a)の矢印方向に微小変位する。圧電薄膜6
6としてはPZTも使用できるが、本実施例の場合、Z
nO膜を用いている。ZnO膜の長所は、 (1)スパッタリング等により配向性のある安定な膜が
できる。
【0045】(2)PZTに比べて、低温で膜ができ
る。(PZT600℃,ZnO200℃以下) (3)圧電性は膜の配向性によって決まり、PZTのよ
うな分極処理を必要としない。 (4)SAWフィルタ等で市販したものに使用されてい
る実績の高い膜である。がある。欠点は、以下の通りで
ある。
【0046】(1)圧電定数がPZTに比べ低い。 (2)酸、アルカリに対して容易に溶ける。 ZnO薄膜の欠点である酸、アルカリに溶けやすいこと
への対策については、犠牲層(Al)61のエッチング
の際にZnO薄膜を溶けにくくするために、図18
(d)に示すように、ZnO膜66を電極材料65,6
8やSiO2 67等で覆う構造にするのがよい。
【0047】図19は圧電材料を使用した駆動部の別実
施例を示す。この実施例では、ZnOの圧電薄膜66を
電極65,68の外側の上下からSiO2 等の膜69で
覆う構造をしている。また、圧電薄膜66に微小なボア
があると上下の電極65,68間で絶縁破壊を起こす危
険性があるため、図18(a)の実施例もしくは本実施
例のように圧電薄膜66の上面もしくは下面を電極6
5,68の内側において圧電膜66よりも薄いSiO2
等の絶縁破壊防止膜67を設けることが望ましい。
【0048】圧電膜66で形成される駆動部のビームの
幅は細くすればするほど、変位量は多くなる。即ち、Z
nO薄膜66の厚さが薄い方が、供給電圧当たりの電界
強度が増すために変位量は大きくなる。しかし、絶縁破
壊の危険性から供給電圧は±50Vが最大限度となろ
う。ビームの幅、膜厚等寸法は、ビーム部の共振周波数
と大きな関係がある。一般的にビーム部を細くすること
によって、または膜厚を薄くすることによって共振周波
数は減少する。従って、前述の変位量と共振周波数との
兼ね合いから各寸法は制約を受ける。
【0049】変位量の減少を最小限にして、浮上方向の
ビームの剛性を確保する方法として、ビーム幅中央部分
に柱状の構造物を設けることが考えられる。このような
実施例を図20に示す。ビーム幅の中央部分にのみ、N
iの柱状の構造物70を持つことにより、トラッキング
(図20の矢印X)方向の移動を阻む割合は比較的少な
いが、浮上(図20の矢印Z)方向の剛性は格段に向上
する。
【0050】図18〜図20に示した圧電膜を使用した
駆動部において、2分割した上部電極68a,68bに
逆相の電圧を印加することによって前述のようにヘッド
24をトラッキング(X)方向に微小移動させて位置決
めを行うことが出来るが、2分割の上部電極68a,6
8bに同相の電圧を印加することによって浮上(Z)方
向への微小移動も行える。
【0051】図21はトラッキング(X)方向に微小変
位させた場合であり、図22は浮上(Z)方向に微小変
位させるための動作原理を示す。図22の場合、ZnO
薄膜66を挟んだ上側層71と下側層72の膜厚を違わ
せることにより、圧電膜を含む断面において、中立軸が
圧電膜中心と一致せず、上方にずれる。この構成で圧電
膜を伸縮させると、ビームはZ方向に屈曲し、所望のZ
方向変位(ロード・アンロード方向)が得られる。上側
層71、下側層72の膜厚が同一であっても、図20の
ように柱状構造物の存在によって中立軸を上方へずらす
効果を期待できる。実際の駆動においては、トラッキン
グ補正とロード/アンロード空隙の補正の両方を行える
ようにするのが好適である。なお、図21及び図22に
おいては、説明の便宜のためビームの実際の変位量に比
べ著しく誇張して図示してある。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、ヘッドスライダの構造
および製造プロセスが簡単であり、更に、ヘッド素子部
をトラッキングさせる機構あるいはロード/アンロード
機構を組み込むことが可能となり、高性能で低価格の薄
膜磁気ヘッドスライダの提供が可能となる。また、記録
媒体の高密度化を図ることも可能となる。
【0053】また、本発明の静電アクチュエータによ
り、歯幅方向に可動部を移動させる力が得られるので、
従来の静電アクチュエータに比べて力発生効率の高い静
電アクチュエータが可能となる。これをヘッドスライダ
に搭載することにより、ヘッドスライダと静電アクチュ
エータが製造上の整合性を保って一体化され、機械加工
の必要がなく、1μm程度のストロークにわたるサブミ
クロン精度でのヘッドの位置決めを行うことのできる精
密なヘッドスライダを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜(c)は、本発明の薄膜磁気ヘッ
ドスライダの第1実施例を示すもので、(a)は浮上面
側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図、
(c)はB−B′断面でヘッド素子のトラッキング駆動
機構部を示す。
【図2】図2(a)及び(b)は、図1(c)に示した
トラッキング駆動機構部の各変形例を示す。
【図3】図3(a)及び(b)は、本発明の薄膜磁気ヘ
ッドスライダの第2実施例を示すもので、(a)は浮上
面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図で
ある。
【図4】図4(a)及び(b)は、ロード・アンロード
駆動機構部の図1(c)に対応する断面図及び長手断面
図である。
【図5】図5(a)及び(b)は、静電アクチュエータ
の従来例及び本発明の原理を示す図である。
【図6】図6は本発明の静電アクチュエータの動作を示
すグラフである。
【図7】図7は本発明の静電アクチュエータの実施例を
示す平面図である。
【図8】図8(a)〜(e)は、本発明の静電アクチュ
エータの形成工程の前半部を工程順に示す説明図であ
る。
【図9】図9(a)〜(e)は、図8の工程に続く本発
明の静電アクチュエータの形成工程の後半部を工程順に
示す説明図である。
【図10】図10は本発明の静電アクチュエータの別の
実施例を示す平面図である。
【図11】図11(a)〜(c)は、図10の実施例に
係る静電アクチュエータの電気印加の例の示す。
【図12】図12は静電アクチュエータを組み込んだヘ
ッドスライダの斜視図である。
【図13】図13は静電アクチュエータを組み込んだヘ
ッドスライダの断面図である。
【図14】図14はトラッキング方向及びロード・アン
ロード方向に微小移動する静電アクチュエータを組み込
んだヘッドスライダの斜視図である。
【図15】図15は図14のヘッドスライダのアクチュ
エータ駆動部の断面図である。
【図16】図16は図14のヘッドスライダのA矢印図
(a)である。
【図17】図17は図14のヘッドスライダのA矢印図
(b)である。
【図18】図18(a)〜(d)は駆動部に圧電材料を
使用したヘッドスライダの実施例を示し、(a)はヘッ
ドスライダを浮上面側から見た斜視図、(b)は背面
図、(c)は(a)のA−A断面図、(d)は駆動部の
拡大断面図である。
【図19】図19は圧電材料を用いた駆動部の別実施例
を示す、図18(d)に対応する拡大断面図である。
【図20】図20は圧電材料を用いた駆動部の更に別の
実施例を示す。
【図21】図21は圧電材料を用いて駆動部をトラッキ
ング方向に駆動する場合の動作を説明する図で、(a)
は上面図、(b)はビーム断面図である。
【図22】図22は圧電材料を用いて駆動部をロード・
アンロード方向に駆動する場合の動作を説明する図で、
(a)はビーム側面方向の断面図、(b)はビーム断面
図である。
【符号の説明】
10…スライダ 11…浮上面層 12…スライダ本体部 13…流入端 14…流出端 15…両側レール 17…中心レール 20…トラッキング機構部 21…平行ばね(可動側電極) 21a…可動部歯(可動側電極) 22…ヘッド搭載部 23…固定部(固定側電極) 23a…固定部歯(固定側電極) 24…ヘッド素子 30…ヘッドサスペンション 31…固定部 31a…固定部の歯(固定側電極) 32…可動部 32a…可動部の歯(可動側電極) 33…支柱 34…支持ばね 35,36…導線 37…ストッパ 40…基板 41…Al(犠牲層) 42…めっき下地、絶縁層、導体パターン層 43…可動部 44…固定部(12…スライダ本体) 45…Au(ボンディング層) 51…固定部 51a…固定側の歯 52…可動部 52a…可動側の歯 53…支柱 54…支持ばね 55…絶縁層 56…電極 57…突起 58…表面潤滑層(DLC) 61…犠牲層(Al) 62…カーボン膜 63…ヘッド配線 64…シールド 65…下部電極 66…圧電膜(ZnO) 67…SiO2 68…上部電極 69…上部保護層(SiO2 ) 70…柱状構造物(Niめっき)

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面、又は該基板上に設けた犠牲
    層の表面に、スライダ膜体を形成し、前記基板、又は基
    板及び犠牲層を、前記スライダ膜体から分離してなる薄
    膜磁気ヘッドスライダにおいて、スライダ膜体の一部
    を、記録媒体の移動方向に関し略直角なトラッキング方
    向に可動となるようにスライダ膜体の固定部に支持した
    トラッキング機構を具備し、該トラッキング機構の可動
    部に、少なくとも記録媒体に対向する薄膜磁気ヘッド素
    子の対向磁極を設けたことを特徴とする薄膜磁気ヘッド
    スライダ。
  2. 【請求項2】 基板の表面、又は該基板上に設けた犠牲
    層の表面に、スライダ膜体を形成し、前記基板、又は基
    板及び犠牲層を、前記スライダ膜体から分離してなる薄
    膜磁気ヘッドスライダにおいて、スライダ膜体の一部
    を、記録媒体に対して接近・離隔するロード・アンロー
    ド方向に可動となるようにスライダ膜体の固定部に支持
    したロード・アンロード機構を具備し、該ロード・アン
    ロード機構の可動部に、少なくとも記録媒体に対向する
    薄膜磁気ヘッド素子の対向磁極を設けたことを特徴とす
    る薄膜磁気ヘッドスライダ。
  3. 【請求項3】 記録媒体に対向するスライダ膜体の面に
    3つの圧力発生パッドが設けられ、前記可動部はこれら
    の3つの圧力発生パッドからなる3角形の内側に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッ
    ドスライダ。
  4. 【請求項4】 前記可動部を支持ばね部を介して前記固
    定部に支持すると共に、前記可動部と固定部との少なく
    とも対向する面の間に電圧を印加し、これらの対向面の
    間に作用する静電吸引力を利用して前記支持ばね部のば
    ね復元力に抗して前記可動部を前記固定部に対して駆動
    する駆動力発生部を設けたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載のヘッドスライダ。
  5. 【請求項5】 互いに平行な複数の歯を有する前記固定
    部と、これらの歯と平行な複数の歯を有する前記可動部
    と、該可動部を固定部に対して歯幅方向に移動可能とな
    るように支持する前記支持ばね部と、前記固定部と可動
    部との歯間に電圧を印加することにより生ずる歯幅方向
    の静電吸引力と前記支持ばねの復元力とが釣り合う点ま
    で可動部を移動させるようにした前記駆動力発生部とを
    具備することを特徴とする請求項4に記載のヘッドスラ
    イダ。
  6. 【請求項6】 固定部及び可動部の複数の歯がそれぞれ
    等ピッチに配置され、電圧を印加していない状態で、可
    動部の歯は固定部の歯間の中心からずれて配置されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載のヘッドスライダ。
  7. 【請求項7】 可動部の歯と固定部の隣り合う2つの歯
    との間隙比は、概ね1.2〜10倍であることを特徴と
    する請求項6に記載のヘッドスライダ。
  8. 【請求項8】 固定部は、互いに平行な複数の第1の歯
    と、該第1の歯に平行な複数の第2の歯とを有し、前記
    第1の歯は前記第2の歯から絶縁されており、可動部の
    複数の歯のそれぞれは、固定部の第1の歯と固定部の第
    2の歯との間に配置され、可動部と固定部の第1の歯と
    の間、可動部と固定部の第2の歯との間に電圧を印加し
    て歯幅方向に互いに逆向きの力或いは協働する方向の力
    を生じるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の
    ヘッドスライダ。
  9. 【請求項9】 可動部を電気的に接地したことを特徴と
    する請求項8に記載のヘッドスライダ。
  10. 【請求項10】 可動部を動かす方向に応じて、可動部
    と固定部の第1の歯との間、可動部と固定部の第2の歯
    との間に選択的に電圧を印加するようにしたことを特徴
    とする請求項8に記載のヘッドスライダ。
  11. 【請求項11】 可動部と固定部の第1の歯との間、可
    動部と固定部の第2の歯との間に、最大電圧の1/2の
    オフセット電圧を印加し、その電圧を中心として互いに
    逆相の電圧を印加するようにしたことを特徴とする請求
    項8に記載のヘッドスライダ。
  12. 【請求項12】 固定部、可動部、及び支持ばね部がす
    べて同一の金属からなることを特徴とする請求項5に記
    載のヘッドスライダ。
  13. 【請求項13】 固定部、可動部、及び支持ばね部が、
    陰型に同じ金属材料を充填して形成されたことを特徴と
    する請求項12に記載のヘッドスライダ。
  14. 【請求項14】 陰型は感光性樹脂からなり、該感光性
    樹脂の陰型に対し金属材料をめっきして、固定部、可動
    部、及び支持ばね部が形成されていることを特徴とする
    請求項13に記載のヘッドスライダ。
  15. 【請求項15】 一様に成膜された金属材料をエッチン
    グすることにより、固定部、可動部、及び支持ばね部が
    形成されていることを特徴とする請求項12又は請求項
    13に記載のヘッドスライダ。
  16. 【請求項16】 可動部は、互いに平行な複数の第1の
    歯と、該第1の歯に平行な複数の第2の歯を有すると共
    に、これらの第1及び第2歯は互いに絶縁されており、
    且つ可動部の第1の歯と第2の歯との間に固定部の歯が
    平行に位置するように配置され、可動部の第1の歯と固
    定部との間、可動部の第2の歯と固定部との間に電圧を
    印加して、歯幅方向に互いに逆向きの力或いは協働する
    方向の力を生ずるようにしたことを特徴とする請求項5
    に記載のヘッドスライダ。
  17. 【請求項17】 前記可動部を固定部に対して歯幅方向
    に移動可能に支持する手段と、及び該方向に駆動する手
    段とを設けたことを特徴とする請求項5に記載のヘッド
    スライダ。
  18. 【請求項18】 薄膜磁気ヘッドのリード線を支持ばね
    部に沿わせたことを特徴とする請求項4に記載のヘッド
    スライダ。
  19. 【請求項19】 薄膜磁気ヘッドのリード線引出しを支
    持ばね部で行うことを特徴とする請求項4に記載のヘッ
    ドスライダ。
  20. 【請求項20】 可動部の移動を規制するストッパが設
    けられ、該ストッパは可動部と同電位とされ、可動部と
    固定部との間の電気的な短絡を防止することを特徴とす
    る請求項4に記載のヘッドスライダ。
  21. 【請求項21】 前記支持ばね部は、可動部を固定部に
    対して歯幅方向に移動可能となるように支持すると共
    に、媒体面に略直交する第2の方向にも移動可能となる
    ように支持し、可動部の該第2の方向の少なくとも一方
    の側に導体部を配置し、該導体部と前記可動部との間に
    電圧を印加することにより、静電吸引力を利用して該第
    2の方向にも微小移動できるように構成したことを特徴
    とする請求項5に記載のヘッドスライダ。
  22. 【請求項22】 薄膜磁気ヘッド素子の少なくとも媒体
    対向電極は、スライダ膜体の媒体対向面に露出し、或い
    は保護層で被覆された状態で露出し、一方、前記駆動力
    発生部は該媒体対向面に露出していないことを特徴とす
    る請求項4に記載のヘッドスライダ。
  23. 【請求項23】 可動部を固定部に対して駆動する駆動
    機構が圧電素子で構成されることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のヘッドスライダ。
  24. 【請求項24】 圧電素子は、記録媒体に対するスライ
    ダの浮上方向の上下両面の電極層で圧電膜を挟んだ構造
    であることを特徴とする請求項23に記載のヘッドスラ
    イダ。
  25. 【請求項25】 上下の電極層は、圧電膜と絶縁膜とを
    挟んでいることを特徴とする請求項24に記載のヘッド
    スライダ。
  26. 【請求項26】 上下いずれか一方の電極層は2分割で
    あり、これらの2分割の電極は互いに逆相の電圧が印加
    されることを特徴とする請求項24記載のヘッドスライ
    ダ。
  27. 【請求項27】 圧電素子の材料は、ZnO又はPZT
    であることを特徴とする請求項23に記載のヘッドスラ
    イダ。
  28. 【請求項28】 上下の電極層間に配置されている圧電
    膜は上下で非対称であることを特徴とする請求項24に
    記載のヘッドスライダ。
  29. 【請求項29】 圧電素子の背面に柱状構造物が設けら
    れていることを特徴とする請求項24に記載のヘッドス
    ライダ。
  30. 【請求項30】 柱状構造物はCu,Ni等の金属から
    成ることを特徴とする請求項29に記載のヘッドスライ
    ダ。
  31. 【請求項31】 圧電素子は全体が絶縁体で覆われてい
    ることを特徴とする請求項23に記載のヘッドスライ
    ダ。
  32. 【請求項32】 互いに平行な複数の歯を有する固定部
    と、これらの歯と平行な複数の歯を有する可動部と、該
    可動部を固定部に対して歯幅方向に移動可能となるよう
    に支持する支持ばね部と、固定部と可動部との歯間に電
    圧を印加することにより生ずる歯幅方向の静電吸引力と
    支持ばねの複元力とが釣り合う点まで可動部を移動させ
    るようにした駆動力発生部とから成ることを特徴とする
    静電アクチュエータ。
  33. 【請求項33】 固定部及び可動部の複数の歯がそれぞ
    れ等ピッチに配置され、電圧を印加していない状態で、
    可動部の歯は固定部の歯間の中心からずれて配置されて
    いることを特徴とする請求項32に記載の静電アクチュ
    エータ。
  34. 【請求項34】 可動部の歯と固定部の隣り合う2つの
    歯との間隙比は、概ね1.2〜10倍であることを特徴
    とする請求項33に記載の静電アクチュエータ。
  35. 【請求項35】 固定部は、互いに平行な複数の第1の
    歯と、該第1の歯に平行な複数の第2の歯とを有し、前
    記第1の歯は前記第2の歯から絶縁されており、可動部
    の複数の歯のそれぞれは、固定部の第1の歯と固定部の
    第2の歯との間に配置され、可動部と固定部の第1の歯
    との間、可動部と固定部の第2の歯との間に電圧を印加
    して歯幅方向に互いに逆向きの力或いは協働する方向の
    力を生ずるようにしたことを特徴とする請求項32に記
    載の静電アクチュエータ。
  36. 【請求項36】 可動部を電気的に接地したことを特徴
    とする請求項35に記載の静電アクチュエータ。
  37. 【請求項37】 可動部を動かす方向に応じて、可動部
    と固定部の第1の歯との間、可動部と固定部の第2の歯
    との間に選択的に電圧を印加するようにしたことを特徴
    とする請求項35に記載の静電アクチュエータ。
  38. 【請求項38】 可動部と固定部の第1の歯との間、可
    動部と固定部の第2の歯との間に、最大電圧の1/2の
    オフセット電圧を印加し、その電圧を中心として互いに
    逆相の電圧を印加するようにしたことを特徴とする請求
    項35に記載の静電アクチュエータ。
  39. 【請求項39】 固定部、可動部、及び支持ばね部がす
    べて同一の金属からなることを特徴とする請求項32に
    記載の静電アクチュエータ。
  40. 【請求項40】 固定部、可動部、及び支持ばね部が、
    陰型に同じ金属材料を充填して形成されたことを特徴と
    する請求項39に記載の静電アクチュエータ。
  41. 【請求項41】 陰型は感光性樹脂からなり、該感光性
    樹脂の陰型に対し金属材料をめっきし、固定部、可動
    部、及び支持ばね部が形成されていることを特徴とする
    請求項40に記載の静電アクチュエータ。
  42. 【請求項42】 一様に成膜された金属材料をエッチン
    グすることにより、固定部、可動部、及び支持ばね部が
    形成されていることを特徴とする請求項39又は40に
    記載の静電アクチュエータ。
  43. 【請求項43】 可動部は、互いに平行な複数の第1の
    歯と、該第1の歯に平行な複数の第2の歯の有すると共
    に、これらの第1及び第2歯は互いに絶縁されており、
    且つ可動部の第1の歯と第2の歯との間に固定部の歯が
    平行に位置するように配置され、可動部の第1の歯と固
    定部との間、可動部の第2の歯と固定部との間に電圧を
    印加して、歯幅方向に互いに逆向きの力或いは協働する
    方向の力を生ずるようにしたことを特徴とする請求項3
    2に記載の静電アクチュエータ。
  44. 【請求項44】 薄膜磁気ヘッドのリード線を支持ばね
    部に沿わせたことを特徴とする請求項32に記載の静電
    アクチュエータ。
  45. 【請求項45】 薄膜磁気ヘッドのリード線引出しを支
    持ばね部で行うことを特徴とする請求項32に記載の静
    電アクチュエータ。
  46. 【請求項46】 可動部の移動を規制するストッパが設
    けられ、該ストッパは可動部と同電位とされ、可動部と
    固定部との間の電気的な短絡を防止することを特徴とす
    る請求項32に記載の静電アクチュエータ。
  47. 【請求項47】 前記支持ばね部は、可動部を固定部に
    対して歯幅方向に移動可能となるように支持すると共
    に、該歯幅方向に略直交する第2の方向にも移動可能と
    なるように支持し、可動部の該第2の方向の両側に導体
    部を配置し、該導体部と前記可動部との間に電圧を印加
    することにより、静電吸引力を利用して該第2の方向に
    も微小移動できるように構成したことを特徴とする請求
    項32に記載のヘッドスライダ。
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