JPH0981884A - フィールド計器用コミュニケータ - Google Patents

フィールド計器用コミュニケータ

Info

Publication number
JPH0981884A
JPH0981884A JP23365995A JP23365995A JPH0981884A JP H0981884 A JPH0981884 A JP H0981884A JP 23365995 A JP23365995 A JP 23365995A JP 23365995 A JP23365995 A JP 23365995A JP H0981884 A JPH0981884 A JP H0981884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communicator
signal
field instrument
transmission
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23365995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Noguchi
博史 野口
Makoto Kogure
誠 小暮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP23365995A priority Critical patent/JPH0981884A/ja
Publication of JPH0981884A publication Critical patent/JPH0981884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】伝送路の負荷抵抗に対する使用範囲を拡大した
通信が可能なフィールド計器用コミュニケータを提供す
る。 【構成】フィールド計器用コミュニケータの通信回路に
おいて、送信レベルを可変可能な送信変調回路部27を
備え、また、受信感度を可変可能な受信アンプ回路部2
8を備えた、コミュニケータ自身で自動的に送信レベル
および受信感度を選択できるようにした。 【効果】負荷抵抗の使用範囲を拡大したフィールド計器
用コミュニケータが提供できるという効果がある。ま
た、信頼性の高い通信ができるという効果、また、シス
テム拡張による負荷抵抗の変動に対して、使用者が負荷
抵抗を意識することなく容易に対応が可能なフィールド
計器用コミュニケータが提供できるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィールド計器と上位
受信計器とを結ぶ伝送路に接続して、フィールド計器と
通信するフィールド計器用コミュニケータに係り、特に
該通信回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】フィールド計器と呼ばれている計器類
は、多種多様なセンサを内蔵して、各種プラントの圧
力,流量,温度,水位などの物理量を検出し、その値を
電気信号に変換し、伝送路を介して上位にある受信計器
へ伝送している。この電気信号の伝送は規格として統一
されており、フィールド計器が伝送路上にDC4〜20
mAのアナログ電流信号を出力して、上位にある受信計
器がそのアナログ電流信号を受信するものとなってい
る。また、一般的には、フィールド計器から上位計器へ
のアナログ信号の一方向伝送である。
【0003】近年、半導体集積技術の向上により、マイ
クロプロセッサ内蔵のフィールド計器が実用化されてい
る。これによれば、前記伝送路上でのアナログ信号伝送
のほかに、双方向のディジタル信号による通信を行い、
フィールド計器のレンジ設定,自己診断などを遠隔操作
できるようにし、フィールド計器の保守性向上へと進ん
できている。たとえば、この種の装置に関するものとし
て、特開昭58−48198号公報,特開昭59−201535号公報
などが知られている。
【0004】具体的な例を図6を用いて説明する。図6
では、フィールド計器への電源供給とフィールド計器か
らのアナログ信号伝送を同一の2線式伝送路を介して行
う装置構成の例を示している。フィールド計器1は外部
電源4から供給される電力により動作し、検出した物理
量に対応した電流を伝送路に流す定電流源として働き、
アナログ電流信号ILを出力する。上位受信計器3は、
伝送路に直列に挿入された抵抗RLを流れるアナログ電
流信号ILを、抵抗RLの両端の電位差を検出すること
により受信し、フィールド計器1の指示値として使用す
る。コミュニケータ2は、フィールド計器1と上位受信
計器3,外部電源4との間の伝送路上の任意の位置に接
続され、フィールド計器1とディジタル信号で双方向の
通信を行っている。
【0005】この通信方式としては、アナログ信号値に
影響を与えないような信号形式のディジタル信号をアナ
ログ電流信号上に重畳して通信する方式,アナログ信号
とディジタル信号を時分割で切り換えて信号伝送する方
式などが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、送信信号を電流で送り、受信信号を電圧で受
ける方式であるため、伝送路に直列に接続された負荷抵
抗の値に比例して受信信号の電圧レベルが変動する。し
たがって、正確に通信するためには、受信信号の電圧レ
ベルをある範囲に限定しなければならないことから、前
記負荷抵抗の使用範囲が限定されることになる。これに
反して、上位受信計器の入力負荷抵抗は、多値に渡り存
在し、かつ、接続される受信計器が1台とは限らず複数
台接続される場合が少なからずある。このことにより、
負荷抵抗の使用範囲より小さい値の負荷抵抗の受信計器
が接続されている場合は、そのままの状態ではコミュニ
ケータが使用できないため、不足している抵抗値を別途
伝送路に直列に挿入しなければならないという煩わしさ
がある。また、上位側に受信計器を追加するなどのシス
テムの拡張を考えた場合、負荷抵抗の使用範囲の制限か
ら拡張が限定され、困難であるという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点を鑑みてなされたも
のであり、負荷抵抗の使用範囲を拡大し、システムの拡
張に対応し、かつ、信頼性の高い通信ができるフィール
ド計器用コミュニケータを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フィールド計器からのアナログ電流信号
を上位受信計器へ伝送する一対の2線式伝送路に接続し
て、前記フィールド計器との間で、前記アナログ電流信
号に重畳させたディジタル信号で通信するコミュニケー
タにおいて、コミュニケータからの重畳させるディジタ
ル信号の送信信号レベルを可変する回路を備えたことで
ある。
【0009】また、本発明は、フィールド計器からの重
畳されたディジタル信号を受信する回路に、受信感度を
可変する回路を備えたことである。
【0010】また、本発明は、コミュニケータからの重
畳させるディジタル信号の電流信号の大きさを複数段階
に切り換える回路で構成したことである。
【0011】また、本発明は、2線式伝送路の線間電圧
の変位を増幅するアンプのゲインを複数段階に切り換え
る回路で構成したことである。
【0012】また、本発明は、上記ディジタル信号の受
信可否を判定する手段を備え、該判定結果に対応してデ
ィジタル信号の送信信号レベル可変と、受信信号に対す
る受信感度の可変を行うようにしたことである。
【0013】
【作用】以上のように構成したフィールド計器用コミュ
ニケータによれば、ディジタル送信信号レベル、すなわ
ち、ディジタル信号電流値を実際に接続されている負荷
抵抗値に応じて切り換えることができ、フィールド計器
側の受信電圧レベル範囲に合わせ込むことができる。ま
た、フィールド計器側のディジタル送信電流値が一定で
あっても、コミュニケータ側の受信感度を実際に接続さ
れている負荷抵抗値に応じて切り換えることができるの
で、負荷抵抗の使用範囲が拡大できる。また、ディジタ
ル信号の受信可否を判定し、コミュニケータ自体で自動
的に最適な送信信号レベルおよび受信感度を選択できる
ので、保守作業などで一時的に伝送路の負荷抵抗が変動
した場合にも、容易に通信可能な状態にすることができ
る。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照し、以下説明
する。
【0015】図1は、本発明のフィールド計器用コミュ
ニケータの一実施例を示す構成図である。
【0016】図1において、コミュニケータ2は、2線
式差圧伝送器などに代表されるフィールド計器1の伝送
路に接続され、伝送路の他端には、外部電源4と受信計
器3の入力負荷抵抗が直列に接続される。フィールド計
器1は、外部電源4から供給される電力で動作し、各種
プラントにおける圧力,流量,温度,水位などの物理量
を内蔵センサにより検出してその物理量に対応したアナ
ログ電流信号DC4〜20mAを伝送路上に出力する。
受信計器3は、フィールド計器1が出力したアナログ電
流信号DC4〜20mAが入力負荷抵抗に流れることに
よって生じる電圧降下を測定し、測定値として指示する
などの処理を行う。ここで、外部電源4の電源電圧をE
〔V〕,受信計器3の入力負荷抵抗をRL〔Ω〕,アナ
ログ電流信号をIL〔A〕とすると、伝送路の両端間の
電圧VL〔V〕は(数1)で示せれる。
【0017】
【数1】 VL〔V〕=E〔V〕−IL〔A〕・RL〔Ω〕 …(数1) コミュニケータ2は、内部電源20,マイクロプロセッ
サ21,ROM22,RAM23,表示器24,キー入
力部25,通信インタフェース26,送信変調回路部2
7,受信アンプ回路部28,受信バンドパスフィルタ回
路部29,受信コンパレータ回路部2A,受信波形整形
回路部2Bで構成している。内部電源20はコミュニケ
ータ2全体を駆動する電力を供給する。マイクロプロセ
ッサ21は、ROM22に格納されたプログラムに従
い、コミュニケータ2の動作を統括的に制御する。RA
M23はマイクロプロセッサ21が演算処理したデータ
などを格納している。表示器24およびキー入力部25
は、コミュニケータの使用者が操作するマンマシン部で
あり、使用目的の対象であるフィールド計器1のレンジ
設定,自己診断などの情報を表示したり、変更のための
入力操作をしたりする部位である。通信インタフェース
26は、フィールド計器1と通信するための各種信号を
処理する部位であり、通信媒体が2線式伝送路であるこ
とから、一般的には調歩同期方式のシリアル通信信号や
通信制御信号を処理する。送信変調回路部27は、通信
インタフェース26からのベースバンドの送信信号を伝
送路上のアナログ信号値に影響を与えないような信号形
式の通信信号に変調する回路であり、ここで変調された
送信信号が直流カットのための結合コンデンサC1を介
して、伝送路上にアナログ電流信号に重畳する形で送出
される。受信アンプ回路部28は、伝送路の線間電圧の
変化分を直流カットのための結合コンデンサC1を介し
て受け、以降の回路で取扱い易くするように増幅する。
増幅した伝送路の線間電圧の変化分の中から通信の受信
信号に使用している周波数成分を受信バンドパスフィル
タ回路部29で抽出し、受信周波数以外のノイズ成分を
除去する。さらに、受信コンパレータ回路部2Aによ
り、抽出した受信周波数成分があらかじめ規定したレベ
ルにてしきい値判定し、受信周波数と同相のノイズをカ
ットする。さらに、受信コンパレータ回路部2Aの出力
信号を受信波形整形回路部2Bがベースバンドの受信信
号の形になるように波形整形して通信インタフェース2
6へ入力する。
【0018】送信変調回路部27の詳細な構成例と動作
を図1および図2により以下説明する。
【0019】通信インタフェース26からは、送信クロ
ック信号SCK,送信データ信号TXD、および送信レ
ベル切換信号LEVELが出力される。送信データ信号
TXDは論理0または論理1を送信クロック信号SCK
の立上りに同期して変化するシリアル通信信号であり、
調歩同期方式の場合一般的には、論理0のスタートビッ
トで始まり、次に、7ビットあるいは8ビット構成のデ
ータビット、続いて、偶数もしくは奇数のパリティビッ
ト、最後に、論理1のストップビットといった一連のビ
ット列で1語を構成したものである。送信クロック信号
SCKは定められた1ビットタイムの周期を持つデュー
ティ50%のクロック信号である。送信レベル切換信号
LEVELは、論理0で送信レベル“LOW”,論理1
で送信レベル“HIGH”に切り換えるための信号であ
る。なお、本実施例では、送信レベルを“LOW”と
“HIGH”の2段階に切り換える例を説明するが、3
段階以上の多段切り換えにしても一向に構わない。
【0020】次に送信変調回路部27の内部構成を説明
する。送信クロック信号SCKはノア・ゲートNOR1
の入力端と、インバータINV1を介してノア・ゲート
NOR2の入力端に接続し、また、送信データ信号TXDは
ノア・ゲートNOR1とノア・ゲートNOR2のそれぞ
れもう一方の入力端に接続している。これにより、送信
データ信号TXDが論理0の時、送信クロック信号SC
Kの前半周期は論理0となり、後半周期は論理1となる
TX1信号と、逆に、送信クロック信号SCKの前半周
期は論理1となり、後半周期は論理0となるTX2信号
を造る。また、送信データ信号TXDが論理1の時、ノ
ア・ゲートNOR1,NOR2のそれぞれ片方の入力端
が論理1となるので、TX1信号とTX2信号は論理0
のまま変化しない。TX1信号は図1のように抵抗R8
を介して、NPNトランジスタQ4のベース端子に接続
し、また、インバータINV2,R1とR2の抵抗回
路,演算増幅器OP1,PNPトランジスタQ1,ダイ
オードD1,抵抗R5,抵抗R9,アナログスイッチ回
路SW1で構成した定電流回路に接続している。同様
に、TX2信号は、抵抗R7を介して、NPNトランジ
スタQ3のベース端子に接続し、また、インバータIN
V3,R3とR4の抵抗回路,演算増幅器OP2,PNPト
ランジスタQ2,ダイオードD2,抵抗R6,抵抗R1
0,アナログスイッチ回路SW2で構成した定電流回路
に接続している。また、アナログスイッチ回路SW1,
SW2は、送信レベル切換信号LEVELで開閉するよ
うにしており、LEVEL信号が論理0で開,論理1で
閉となる。
【0021】送信レベル切換信号LEVELが論理0の
場合を説明すると、まず、TX1信号とTX2信号が共
に論理0の時、Q4,Q3がOFF状態になり、また、
INV2,INV3の出力が“H”レベルとなってOP1,
OP2の入力端子電圧が(非反転端子>反転端子)とな
るため、Q1,Q2もOFF状態になる。よって、それ
ぞれの定電流回路は非活性状態となり、結合コンデンサ
C1に電荷を充電しない。
【0022】次に、TX1信号が論理0でTX2信号が
論理1の時、Q1,Q4はOFF状態になるが、TX2
信号に接続した定電流回路が活性状態となり、Q3がO
N状態になる。この時に結合コンデンサC1を充電する
充電電流Iα1 は、(数2)に示す値に制御され、Vc
c→D2→R6→Q2→D4→RL→E→C1→Q3→
GNDのループを形成する。
【0023】
【数2】
【0024】VD2:ダイオードD2の順方向電圧 したがって、充電電流Iα1 は、伝送路上に流れるアナ
ログ電流ILに加算する方向に働き、この時点で伝送路
上に流れる電流IL′は(数3)に示す値になる。
【0025】
【数3】 IL′=IL+Iα1 …(数3) 次に、TX1信号が論理1でTX2信号が論理0の時、
Q2,Q3はOFF状態になるが、TX1信号に接続し
た定電流回路が活性状態となり、Q4がON状態にな
る。この時に結合コンデンサC1を充電する充電電流I
β1 は、(数4)に示す値に制御され、Vcc→D1→
R5→Q1→D3→C1→E→RL→Q4→GNDのル
ープを形成する。
【0026】
【数4】
【0027】VD1:ダイオードD1の順方向電圧 したがって、充電電流Iβ1 は、伝送路上に流れるアナ
ログ電流ILに減算する方向に働き、この時点で伝送路
上に流れる電流IL′は(数5)に示す値になる。
【0028】
【数5】 IL′=IL−Iβ1 …(数5) ここで、VD2=VD1とし、R1=R3,R2=R
4,R5=R6となる抵抗値を選べば、充電電流は、I
α1 = Iβ1となり、また、アナログ電流信号ILに対
し極端に影響を与えないような充電電流となるように定
数を選べば、送信データ信号TXDが論理0の間、伝送
路上に正負の方向に同じ振幅を持つ図2のような小振幅
方形波を得る。これによって、通常、アナログ電流信号
を検出する受信計器3側において、簡単な1次遅れ程度
のフィルタを持てば、通信信号による振幅の変動が相殺
され、その指示値に通信による影響を与えないものとな
る。
【0029】このように送出したコミュニケータからの
送信信号は、伝送路の線間電圧VLとしてフィールド計
器1が受信するが、線間電圧VLの振幅は、前述の(数
1)に示すように電流信号ILの振幅と負荷抵抗RLに
よって決まる。負荷抵抗RLは、それぞれの伝送ループ
固有の値であり、その大きさによっては当然の如く通信
が不可能な線間電圧VLの振幅しか得られない場合があ
る。
【0030】そこで、送信レベル切換信号LEVELが
論理1の場合を説明すると、充電電流の大きさを決める
抵抗R6およびR5と並列に抵抗R10およびR9がそ
れぞれ挿入される形になるため、前述の(数2),(数
3),(数4),(数5)に代入し、(数6),(数7),(数
8),(数9)で示される。
【0031】
【数6】
【0032】
【数7】 IL′=IL+Iα2 …(数7)
【0033】
【数8】
【0034】
【数9】 IL′=IL−Iβ2 …(数9) ここで、前述同様、VD2=VD1とし、R1=R3,
R2=R4,R5=R6,R9=R10となる抵抗値を
選べば、充電電流は、Iα2 =Iβ2 となり、また、例
えば、簡単のためにR5=R6=R9=R10となる抵
抗値を選べば、Iα2 =2Iα1 となり、送信データ信
号TXDが論理0の間、伝送路上に正負の方向に同じ振
幅を持ち、かつ、2倍振幅の方形波を得る。これによ
り、負荷抵抗RLが小さい場合も通信が可能な線間電圧
VLの振幅が得られる。
【0035】これまでに説明した送信変調回路部27の
工夫は、フィールド計器1の受信可能範囲を拡大するた
めの工夫であるが、本実施例では、フィールド計器1の
送信レベルが一定であっても、コミュニケータ2が負荷
抵抗RLが小さくても受信できるように、受信アンプ回
路部28にも工夫を加えており、図1および図3により
以下説明する。
【0036】受信アンプ回路部28は、抵抗R11,R
12,R13,R14,R15,R16とアナログスイ
ッチSW3,SW4と演算増幅器OP3とで構成した差
動アンプ回路と、抵抗R17,R18と演算増幅器OP
4とで構成したバイアス回路で構成している。アナログ
スイッチSW3,SW4は、通信インタフェース26か
ら出力する受信ゲイン切換信号GAINによって開閉す
るようにしており、受信ゲイン切換信号GAINが論理
0でSW3,SW4が開,論理1でSW3,SW4が閉
となるようにしている。また、受信ゲイン切換信号GA
INが論理0で受信ゲイン“LOW”,論理1で受信ゲ
イン“HIGH”である。なお、本実施例では、受信ゲ
インを“LOW”と“HIGH”の2段階に切り換える
例を説明するが、3段階以上の多段切り換えにしても一
向に構わない。
【0037】まず、受信ゲイン切換信号GAINが論理
0の場合を説明する。受信アンプ回路部28は、伝送路
の線間電圧VLの変動を結合コンデンサC1を介して受
信する。演算増幅器OP3とその他抵抗で構成した差動
アンプは、例えば、簡単のために、R11=R12,R
15=R16とすると、(数10)に示すゲインを持
つ。
【0038】
【数10】
【0039】また、抵抗R17,R18と演算増幅器O
P4のバイアス回路は、差動アンプの非反転入力端子に
印加しているので、伝送路の線間電圧VLの変動ΔVL
は、受信アンプ回路部28より(数11)に示すVRX
に増幅される。
【0040】
【数11】
【0041】なお、バイアス電圧分は、受信回路の単一
電源化を目的として印加しているものであり、正負両電
源が供給できる場合は不要である。増幅した伝送路の線
間電圧の変化分ΔVLの中から通信の受信信号に使用し
ている周波数成分を受信バンドパスフィルタ回路部29
で抽出し、受信周波数以外のノイズ成分を除去する。さ
らに、受信コンパレータ回路部2Aにより、抽出した受
信周波数成分があらかじめ規定したレベルにてしきい値
判定し、受信周波数と同相のノイズをカットする。さら
に、受信コンパレータ回路部2Aの出力信号を受信波形
整形回路部2Bがベースバンドの受信信号の形になるよ
うに波形整形して受信データ信号RXDを得る。
【0042】次に、受信ゲイン切換信号GAINが論理
1の場合は、アナログスイッチSW3,SW4が閉となるの
で、差動アンプのゲインは(数12)に示す値になる。
【0043】
【数12】
【0044】ただし、R11=R12,R13=R1
4,R15=R16 また、簡単のために、R11=R13とすれば、|G2
|=2|G1|となり、伝送路の線間電圧変化に対して
前述の2倍の受信感度を得る。よって、負荷抵抗RLが
小さい場合もコミュニケータ2はフィールド計器1から
の通信信号を受信できるようになる。
【0045】以上説明してきたことをグラフで表すと、
図4のようになる。図4の(a)は、送信レベル“LO
W”,受信ゲイン“LOW”の場合の通信可能範囲を示
しており、図4の(b)は、送信レベル“HIGH”,
受信ゲイン“HIGH”の場合の通信可能範囲を示して
いる。このことから明らかなように、本実施例のように
することによって、負荷抵抗の使用範囲を拡大したフィ
ールド計器用コミュニケータが提供できるという効果が
ある。
【0046】さらに、本実施例では、図5に示すフロー
チャートのように通信制御する。まず、初めに送信レベ
ル“LOW”,受信ゲイン“LOW”に切り換えてコミ
ュニケータから送信し、送信終了後、フィールド計器か
らの通信応答に対する受信タイマをセットする。その
後、フィールド計器からの通信応答が受信タイマのタイ
ムアップ時間以内に、かつ、正常に通信応答が受信でき
た場合は、その受信データを処理する。次に、フィール
ド計器からの通信応答が受信タイマのタイムアップ時間
以内に得られなかった場合や、フィールド計器からの通
信応答が正常なものでなかった場合は、負荷抵抗が図4
の(a)の使用範囲を逸脱したものと見なし、送信レベ
ルあるいは受信ゲインを“HIGH”に切り換えて再度
送信処理を実行する。その後、同様にフィールド計器か
らの通信応答が受信タイマのタイムアップ時間以内に、
かつ、正常に通信応答が受信できた場合は、その受信デ
ータを処理し、逆にフィールド計器からの通信応答が受
信タイマのタイムアップ時間以内に得られなかった場合
や、フィールド計器からの通信応答が正常なものでなか
った場合は、異常処理として通信エラーのメッセージを
出力するなど使用者に対して対応をアナウンスする。こ
のような通信制御を行えば、一時的に通信が不能となっ
た場合、例えば負荷抵抗が通信可否の境界付近にあった
場合など、コミュケータ自身で自動的に送信レベルおよ
び受信ゲインを切り換えて、通信をするに最適な状態を
選択できることから、信頼性の高い通信ができるという
効果、また、システム拡張による負荷抵抗の変動に対し
て、使用者が負荷抵抗を意識することなく容易に対応が
可能なフィールド計器用コミュニケータが提供できると
いう効果がある。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
負荷抵抗の使用範囲を拡大したフィールド計器用コミュ
ニケータが提供できるという効果がある。また、信頼性
の高い通信ができるという効果、また、システム拡張に
よる負荷抵抗の変動に対して、使用者が負荷抵抗を意識
することなく容易に対応が可能なフィールド計器用コミ
ュニケータが提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のフィールド計器用コミ
ュニケータの構成図である。
【図2】本発明による一実施例の送信タイムチャート図
である。
【図3】本発明による一実施例の受信タイムチャート図
である。
【図4】(a)および(b)は本発明による一実施例の
効果を示す説明図である。
【図5】本発明による一実施例の通信制御方法のフロー
チャート図である。
【図6】従来および本発明に適用されるフィールド計器
用コミュニケータの運用説明図である。
【符号の説明】
1…フィールド計器、2…コミュニケータ、3…受信計
器、4…外部電源、20〜2B…コミュニケータの内部
構成要素、20…内部電源、21…マイクロプロセッ
サ、22…ROM、23…RAM、24…表示器、25
…キー入力部、26…通信インタフェース部、27…送
信変調回路部、28…受信アンプ回路部、29…受信バ
ンドパスフィルタ回路部、2A…受信コンパレータ回路
部、2B…受信波形整形回路部、R1〜R18…抵抗、
D1〜D4…ダイオード、Q1〜Q4…トランジスタ、
INV1〜INV3…インバータ、NOR1〜NOR2
…ノア・ゲート、OP1〜OP4…演算増幅器、SW1
〜SW4…アナログスイッチ、C1…結合コンデンサ、
RL…負荷抵抗、E…外部電源電圧、IL…伝送路電
流、VL…伝送路線間電圧、IαおよびIβ…充電電
流、LEVEL…送信レベル切換信号、SCK…送信ク
ロック信号、TXD…送信データ信号、RXD…受信デ
ータ信号、GAIN…受信ゲイン切換信号、TX1〜T
X2…送信波生成信号、VRX…受信アンプ回路出力電
圧、STA…スタートビット、P…パリティビット、S
TP…ストップビット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールド計器からのアナログ電流信号を
    上位受信計器へ伝送する一対の2線式伝送路に接続し
    て、前記フィールド計器との間で、前記アナログ電流信
    号に重畳させたディジタル信号で通信するコミュニケー
    タにおいて、コミュニケータからの重畳させるディジタ
    ル信号の送信信号レベルを可変する回路を備えたことを
    特徴とするフィールド計器用コミュニケータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフィールド計器用コミュニ
    ケータにおいて、フィールド計器からの重畳されたディ
    ジタル信号を受信する回路に、受信感度を可変する回路
    を備えたことを特徴とするフィールド計器用コミュニケ
    ータ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のフィールド計器用コミュニ
    ケータにおいて、コミュニケータからの重畳させるディ
    ジタル信号の電流信号の大きさを複数段階に切り換える
    回路で構成したフィールド計器用コミュニケータ。
  4. 【請求項4】請求項2記載のフィールド計器用コミュニ
    ケータにおいて、2線式伝送路の線間電圧の変位を増幅
    するアンプのゲインを複数段階に切り換える回路で構成
    したフィールド計器用コミュニケータ。
  5. 【請求項5】請求項1,2記載のフィールド計器用コミ
    ュニケータにおいて、上記ディジタル信号の受信可否を
    判定する手段を備え、該判定結果に対応してディジタル
    信号の送信信号レベル可変と、受信信号に対する受信感
    度の可変を行うようにしたフィールド計器用コミュニケ
    ータ。
JP23365995A 1995-09-12 1995-09-12 フィールド計器用コミュニケータ Pending JPH0981884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23365995A JPH0981884A (ja) 1995-09-12 1995-09-12 フィールド計器用コミュニケータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23365995A JPH0981884A (ja) 1995-09-12 1995-09-12 フィールド計器用コミュニケータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0981884A true JPH0981884A (ja) 1997-03-28

Family

ID=16958521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23365995A Pending JPH0981884A (ja) 1995-09-12 1995-09-12 フィールド計器用コミュニケータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0981884A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013014752A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 富士通株式会社 無線装置
JP2013066055A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Azbil Corp 受信回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013014752A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 富士通株式会社 無線装置
CN103718467A (zh) * 2011-07-26 2014-04-09 富士通株式会社 无线装置
JP5610078B2 (ja) * 2011-07-26 2014-10-22 富士通株式会社 無線装置
JP2013066055A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Azbil Corp 受信回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4806905A (en) Transmitter for transmitting on a two-wire transmitting line
US8217782B2 (en) Industrial field device with reduced power consumption
EP2296279A3 (en) Clock data recovery with selectable phase control
JPH0650557B2 (ja) フィールド計器の通信方式
KR970024752A (ko) 내장된 자기 시험 기능을 이용한 지터 허용한계 측정 및 방법
JPH10503039A (ja) 現場装備型送信機用電源
US20060015670A1 (en) Apparatus for detecting connection of a peripheral unit to a host system
CA1173927A (en) Communication system and method
US20070236839A1 (en) Power supply particularly for a meter-bus
WO1999004226A1 (fr) Capteur dote d'une fonction de reglage
JPH0981884A (ja) フィールド計器用コミュニケータ
WO2001056031A3 (en) Full swing voltage input/full swing voltage output bi-directional repeaters for high resistance or high capacitance bi-directional signal lines and methods therefor
JPS62179097A (ja) 2線式発信器
CN100437416C (zh) 用于提供针对控制变量的控制值的选择信号的电路
TW202005257A (zh) 對外四線馬達控制系統及其資料燒錄方法與線路
JPH0964796A (ja) フィールドバスの通信方式
JPH05113379A (ja) 圧力・差圧伝送器
JP2647273B2 (ja) 伝送器
JPH0824394B2 (ja) 伝送装置
JPH07209050A (ja) 2線式電磁流量計
KR100494572B1 (ko) 브릿지 기능을 이용한 이종 미디어 소스 디바이스의 제어방법
JP2791148B2 (ja) 2線式信号伝送装置
JPH0575465A (ja) フイールド機器用a/d変換器
CN101321205B (zh) 通信端口控制电路
JPH07123031A (ja) フィールド機器の通信方式、及びその装置