JPH0980680A - 熱現像型ジアゾ複写記録材料 - Google Patents

熱現像型ジアゾ複写記録材料

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JPH0980680A
JPH0980680A JP7234527A JP23452795A JPH0980680A JP H0980680 A JPH0980680 A JP H0980680A JP 7234527 A JP7234527 A JP 7234527A JP 23452795 A JP23452795 A JP 23452795A JP H0980680 A JPH0980680 A JP H0980680A
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diazo
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JP7234527A
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Masanori Toshimoto
正則 利元
Naoto Shimoda
直人 霜田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、従来の熱現像型ジアゾ複写記録材
料の欠点を解消することを課題とするもので、具体的に
は発色画像濃度が向上されていて、さらに高速記録のた
めの熱応答性に優れるているとともに、複写記録材料の
長期保存の点でも問題のない熱現像型ジアゾ複写記録材
料を提供するものである。 【構成】 本発明は、支持体上にジアゾ化合物、カプラ
ー、およびカルボン酸を構成単位として含む共重合体樹
脂、ジカルボン酸の無水物を構成単位として含む共重合
体樹脂とを含有する複写記録層を設けた熱現像ジアゾ複
写記録材料において、疎水性塩基を複写記録層に含有す
ることを特徴とする熱現像型ジアゾ複写記録材料であ
る。さらに、前記複写記録層が、ジアゾ化合物を含有す
る層あるいはカプラーを含有する層が別層となる積層型
であることを特徴とする熱現像型ジアゾ複写記録材料で
あるか、前記複写記録層に融点が60℃から150℃の
熱可融性物質を含有させたことを特徴とする熱現像型ジ
アゾ複写記録材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明または半透明の原
稿と重ねて露光し潜像を形成した後、その潜像を熱で現
像するか、更にはサーマルヘッド等の熱記録手段による
発色記録後、光定着を行ないうる熱現像型ジアゾ複写記
録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱現像型ジアゾ複写記録材料は一般に
紙、フィルム等の支持体上にジアゾ化合物、カップリン
グ成分及び発色助剤を主成分とする感光層を設けたもの
で、発色助剤として尿素、トリクロル酢酸ソーダ等が使
用されている。この種のジアゾ複写記録材料はいずれも
180〜200℃の加熱により現像発色されるが、その
現像発色機構は加熱により分解発生するアルカリを利用
したものである。また、低温現像化(90〜130℃)
の試みとして発色助剤に高級脂肪酸アミド等の熱可融性
物質が使用されているが、その現像発色機構は加熱溶融
によるジアゾ化合物とカップリング成分の活性化を利用
したものである。
【0003】しかしながら、従来の熱現像型ジアゾ複写
記録材料は、保存中にプレカップリングが徐々に進み、
好ましくない着色が発生することがあった。このため特
開昭57−42042号、特開昭57−45094号、
特開昭57−125091号等の公報には、ジアゾ化合
物、カップリング成分及びアルカリ発生剤のうちいずれ
か1種を不連続粒子の形で存在させることにより、各成
分間の接触を防いでプレカップリングを防止することが
提案されている。だが、これら熱現像型ジアゾ複写記録
材料では生保存性に支障をきたすといった欠陥が見受け
られた。
【0004】さらに、特開昭57−44141号、特開
昭59−190886号公報等に開示されているよう
に、ジアゾ化合物、カップリング成分及びアルカリ発生
剤のいずれかを、カプセル化することにより他の成分と
隔離する解決策も提案されているが、未だ生保存性及び
熱発色性の両方を満足するに到っていない。また、特公
平4ー3315号公報には、塩基を含有する現像剤層に
アルカリ可溶性で、かつ酸性で不溶化する樹脂を使用す
ることが開示されているが、樹脂が塩基と混在すめため
不溶化が不十分になり、生保存時のプレカップリングを
防止することができない。同様に、特公平4ー6557
号公報には、ジアゾ化合物を含む感光層と水不溶性のグ
アニジン誘導体とアルカリ可溶性樹脂(スチレンーアク
リル酸共重合体、ジイソブテンー無水マレイン酸共重合
体)を現像剤層に単独に含有する熱現像型ジアゾ複写記
録材料が提案されているが、感光層中の酸成分によって
不溶化するため樹脂の析出が早く、コントロールが出来
ないため結果的に隔離が十分にできなくなり、やはり生
保存性及び熱発色性の両方を満足するに到っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の熱現
像型ジアゾ複写記録材料の欠点を解消することを課題と
するもので、具体的には発色画像濃度が向上されてい
て、さらに高速記録のための熱応答性に優れるていると
ともに、複写記録材料の長期保存の点でも問題のない熱
現像型ジアゾ複写記録材料を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上にジ
アゾ化合物、カプラー、およびカルボン酸を構成単位と
して含む共重合体樹脂、ジカルボン酸の無水物を構成単
位として含む共重合体樹脂とを含有する複写記録層を設
けた熱現像ジアゾ複写記録材料において、疎水性塩基を
複写記録層に含有することを特徴とする熱現像型ジアゾ
複写記録材料である。さらに、前記複写記録層が、ジア
ゾ化合物を含有する層あるいはカプラーを含有する層が
別層となる積層型であることを特徴とする熱現像型ジア
ゾ複写記録材料であるか、前記複写記録層に融点が60
℃から150℃の熱可融性物質を含有させたことを特徴
とする熱現像型ジアゾ複写記録材料である。また、前記
複写記録層に含有されるカップラー粒子径が0.1ミク
ロンから5ミクロンの範囲にあることを特徴とする熱現
像型ジアゾ複写記録材料。あるいはカルボン酸を構成単
位として含む共重合体樹脂がスチレンーアクリル酸共重
合体であり、、ジカルボン酸の無水物を構成単位として
含む共重合体樹脂がイソブチレンー無水マレイン酸共重
合体であることを特徴とする熱現像型ジアゾ複写記録材
料か、疎水性塩基の粒子径が0.1ミクロンから50ミ
クロンの範囲にあることを特徴とする熱現像型ジアゾ複
写記録材料及び、上記共重合体樹脂の塩がアンモニゥム
塩であることを特徴とする熱現像型ジアゾ複写記録材料
である。
【0007】本発明は、特に支持体上に少なくともジア
ゾ化合物を含有する感光層と、少なくともカップリング
成分及びカルボン酸又はジカルボン酸無水物を構成単位
として含む共重合体樹脂を含有するカップラー層からな
る熱現像型ジアゾ複写記録材料において、該記録層に疎
水性塩基化合物を含有させることによって、上記の課題
を解決することが可能となった。熱現像型ジアゾ複写記
録材料での保存中のプレカップリングを防止する方法の
一つとしてジアゾ化合物とカップリング成分の隔離があ
り、隔離の手段としてそれぞれを別々の層に含有させ
る、さらには両者あるいはどちらか一方を、膜形成可能
な樹脂で被覆する。
【0008】本発明は膜形成可能な樹脂として、ジカル
ボン酸無水物を構成単位として含む共重合体樹脂を使用
し、好ましくは、そのアンモニゥム塩をカップラー調合
液に使用すると、塗布乾燥後に水不溶性の膜が形成され
てジアゾ化合物との接触が妨げられる。しかし、モノカ
ルボン酸無水物を構成単位として含む共重合体樹脂のア
ンモニゥム塩の場合は、乾燥工程でアンモニアを抜けず
水不溶性の膜が形成されない。基本的には酸性成分で不
溶化することになり、形成膜がゲル化し積層状態が不十
分となり、保存中に地肌カブリを生ずる。
【0009】次に、複写記録層に疎水性塩基化合物を加
えた場合の効果は、膜形成後のカルボン酸またはジカル
ボン酸の無水物を構成単位として含む共重合体樹脂の再
溶解を防ぐためのものであり、中性では疎水性であって
も強酸で塩を作る物は、結果的に水溶性となり好ましく
ない。例えば、ベンズイミダゾールや1,2ージグアニ
ジンがそうである。
【0010】本発明で使用する疎水性塩基化合物の一例
を挙げれば、1,2,3ートリフェニルグアニジン、
1,2ージシクロヘキシルグアニジン、2ーヘプタデシ
ルイミダゾール、2ーベンジルイミダゾール、4ーフェ
ニルイミダゾール、2ーフェニルー4ーメチルイミダゾ
ール、2ーウンデシルイミダゾリン、1,2ージフェニ
ルー4,4ージメチルー2ーイミダゾリン、N,N’ー
ジベンジルピペラジン、4,4’ージチオモルホリン、
2ーアミノベンゾチアゾールなどがある。これらの疎水
性塩基化合物は2種以上併用することもできる。
【0011】カルボン酸又はジカルボン酸無水物を構成
単位として含む共重合体樹脂としては、例えば、スチレ
ンーアクリル酸共重合体、イソブチレンー無水マレイン
酸共重合体、スチレンー無水マレイン酸共重合体が挙げ
られ、これらの使用量は、カップリング成分1重量部に
対して、上記の共重合体樹脂を0.1〜10.0重量
部、好ましくは、0.5〜4.0重量部である。また、
疎水性塩基化合物の使用割合は、0.1〜10.0重量
部、好ましくは、0.2〜3.0重量部である。スチレ
ンーアクリル酸共重合体を使用する場合、そのTgは、
保存性を示す地肌カブリと関係があり、実用的な保存性
を考慮すると、Tgが60℃以上のスチレンーアクリル
酸共重合体が良い。また、分子量が3500〜1000
0のものが好ましい。スチレンーアクリル酸共重合体を
使用した場合は、さらにイソブチレンー無水マレイン酸
共重合体またはスチレンー無水マレイン酸共重合体を併
用することで、さらに地肌カブリを改善することが出来
る。スチレンーアクリル酸共重合体1重量部に対して、
イソブチレンー無水マレイン酸共重合体またはスチレン
ー無水マレイン酸共重合体を0.01〜2.0重量部、
好ましくは0.01〜1.0重量部の割合で併用する。
【0012】本発明の熱現像型ジアゾ複写記録材料の熱
現像性(熱発色性)を改善するために、複写記録層に
は、融点が60℃から150℃の熱可融性物質を含有さ
せることができる。熱可融性物質としては融解時にカッ
プリング成分あるいは本発明の特定の共重合体樹脂を溶
解する作用がある物質であり、例えば、2ートリブロム
エタノール、2,2ージメチルトリメチレングリコー
ル、1,2ーシクロヘキサンジオール等のアルコール誘
導体、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、モンタン酸ワックス、カルバナロウ等のワック
ス、モノステアリン、トリステアリン等の高級脂肪酸エ
ステル、その他、ポリエチレングリコール、ポリエチレ
ンオキサイド、ベヘニルアルコール等の高級アルコー
ル、高級多価アルコール、高級ケトン等が挙げられる。
特に、下記一般式(I)で表わされる有機酸アミド誘導
体は、溶融時に溶解作用が大きいのでカップリング反応
が効率的に進み発色が促進される。
【0013】
【化1】一般式(I) R1−CONH−R2 (R1は炭素数8〜22のアルキル基または、アリール
基を表わし、R2は水素、炭素数1〜18のアルキル基
または、アリール基を表わす。) 上記の化合物の具体例としては、ラウリル酸アミド、ベ
ヘン酸アミド、ステアリン酸メチロールアミド、エチレ
ンビスステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド誘導
体、安息香酸ステアリルアミド、ミリスチン酸アニリ
ド、ステアリン酸アニリド等がある。
【0014】本発明の熱現像型ジアゾ複写記録材料に
は、また、複写記録面を圧力を加えて擦ると、その擦っ
た部分が発色する、いわゆる圧力発色現象を生ずる。こ
の現象を防ぐため、ジアゾ化合物を含有する感光層とカ
ップリング成分を含有するカップラー層との間に、少な
くともカルボン酸又はジカルボン酸無水物を構成単位と
して含む共重合体樹脂及び/または融点が60℃〜15
0℃の熱可融性物質から構成される中間層を設けること
が有効である。ここでカルボン酸又はジカルボン酸無水
物を構成単位として含む共重合体樹脂または熱可融性物
質は、前述した材料を使用できる。このような中間層を
用いることにより、熱現像性、熱発色性を損なわずに前
述の圧力発色現象を防ぐことができる。
【0015】本発明において使用されるカップリング成
分としては、一般の2成分型のジアゾ複写材料のものが
使用でき、より好ましくは水不溶性のものがよい。例え
ば、レゾルシン、フロログルシン、2,5−ジメチルー
4ーモモルホリノメチルフェノール、3ーヒドロキシシ
アノアセトアニリド、パラスルホアセトアニリド、1ー
ベンゾイルルアミノー8ーヒドロキシナフタレンー3,
6ージスルホンアミド、2,2ージヒドロキシナフタレ
ン、2,7ージヒドロキシナフタレンー3,6ージスル
ホン酸ソーダ、2,3ージヒドロキシナフタレンー6ー
スルホン酸、2,5ージヒドロキシナフタレンースルホ
ン酸ソーダ、1ーヒドロキシナフタレンー4ースルホン
酸ソーダ、1ーアミノー3ーヒドロキシナフタレンー
3,6ージスルホン酸ソーダ、1ーアミノー3ーヒドロ
キシナフタレンー3,6ージスルホンアミド、ナフトー
ルAS、ナフトールASーD、2ーヒドロキシナフタレ
ンー3ービグアナイド、2ーヒドロキシー3ーナフトエ
酸モルホリノプロピルアミド、2ーヒドロキシー3ーナ
フトエ酸エタノールアミド、2ーヒドロキシー3ーナフ
トエ酸ーN,N−ジメチルアミノモルホリノプロピルア
ミド、2,4,2’,4’−テトラヒドロキシジフェニ
ル、2,4,2’,4’−テトラヒドロキシジフェニル
スルホキシド等が挙げられる。上述の系のカップリング
成分は、熱可融性物質である有機酸アミド誘導体と混合
してDSCを測定すれば、共融化が認められるために相
互に相溶性が良いと推測される。
【0016】本発明におけるカップリング成分は、サン
ドミルで0.1ミクロンから5ミクロンの範囲に微粉砕
して使用する。0.1ミクロン以下では粉砕に時間が掛
かり効率的でなく、5ミクロンを越えると熱感度が低下
すると云う問題が発生する。カップリング成分はジアゾ
化合物1重量部に対して0.1〜15.0重量部、好ま
しくは0.8〜8.0重量部の割合で使用する。0.1
重量部より少ないと発色性、現像性が不十分となり、1
5.0重量部を越えると保存時に地肌カブリを生ずるこ
とになる。熱可融性物質はカップリング成分1重量部に
対して0.1〜10.0重量部、好ましくは0.5〜
5.0重量部の割合で使用する。0.1重量部より少な
いと発色性、現像性が不十分となり、10.0重量部を
越えると複写記録材料の感触が不快なものとなり好まし
くない。
【0017】本発明で使用されるジアゾ化合物は、下記
一般式(II)で示されるジアゾニゥム塩である。
【化2】一般式(II) ArN2+X- (式中、Arは置換或いは無置換の芳香族部分を表わ
し、ArN2+X-はジアゾニゥムカチオンを表わし、X-
は酸アニオンを表わす)。
【0018】ジアゾ化合物の具体例としては、例えば、
4−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾフ
ェニルモルホリン、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジ
ル−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブト
キシ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5
−ジブトキシ−N−ベンジル−N−オキシエチルアニリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルピペラジ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルピロリジ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルピペリ
ジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−N,N−ジメ
チルアニリン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4´
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4´−メトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4´−メチルベンゾイルアミノ)−2,5−ジプ
ロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3´−クロルベ
ンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(3´−メトキシベンゾイルアミノ)−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3´
−メチルベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベン
ゼン、4−ジアゾ−1−フェニルメルカプト−2,5−
ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4´−トル
イルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(4´−メトキシフェニルメルカプト)−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4´
−クロルフェニルメルカプト)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(3´−トルイルメルカプ
ト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
(3´−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−ジプ
ロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(2´−トルイル
メルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジア
ゾ−1−フェノキシ−2,5−ジブトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(4´−メトキシフェノキシ)−2,5
−ジエトキシベンゼン等の塩化物の塩化亜鉛、塩化カド
ミウム、塩化錫の複塩、及び前記ジアゾ化合物の硫酸、
ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸などの無機酸
の塩などが挙げられる。
【0019】本発明の熱現像型ジアゾ複写記録材料は、
紙又はプラスチックフィルム等の支持体上に、複写記録
層を形成させるが、該層の塗布液を支持体に塗布する場
合は結着剤を使用して塗工する。結着剤としては、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼ
ラチン、デンプン及びその誘導体、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水
溶性樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、
塩化ビニルーアクリル酸エステル共重合体、エチレンー
酢酸ビニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂が使用で
きる。複写記録層は、ジアゾ化合物を含有する感光層と
カップリング成分を含有するカップラー層の別層型とし
て形成するが、塗布の順序は先にカップラー層形成液を
塗布した後、その上にジアゾ感光層形成液を塗布して
も、またその逆の順序でも構わない。
【0020】本発明の熱現像型ジアゾ複写記録材料に
は、さらに、画像濃度及び光感度を高めるため、あるい
は筆記性等を改良する目的で支持体と複写記録層との間
に、微粒子粉末と結着剤から構成されるプレコート層を
設けることもできる。プレコート層に使用する微粒子粉
末は、無機微粒子粉末、有機微粒子粉末が使用でき、無
機微粒子粉末の具体例としては、シリカ、アルミナ、カ
オリン、タルク、チタン、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム等があり、また有機微粒
子粉末としては、スチレン樹脂微粒子、尿素−ホルマリ
ン縮合物樹脂微粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子等が使
用される。結着材としては、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デンプン及び
その誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキシルメチ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂、ポリ酢酸
ビニル、ポリアクリル酸エカテル、塩化ビニルーアクリ
ル酸エステル共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体
等の各種エマルジョン樹脂が挙げられる。
【0021】本発明の熱現像型ジアゾ複写記録材料の複
写記録層、あるいはその他の層に、通常の感光性複写材
料で使用されている各種添加物が添加される、例えば、
保存向上剤として添加されるナフタレンーモノスルホン
酸ナトリウム、ナフタレンージスルホン酸ナトリウム、
ナフタレンートリスルホン酸ナトリウム、スルホサリチ
ル酸、硫酸カトミニウム、硫酸マグネシウム、塩化カド
ミニウム、塩化亜鉛等がある。
【0022】酸化防止剤として、チオ尿素、尿素等、溶
解剤としてカフェイン、デオフェリンなど、酸安定剤と
して、クエン酸、酒石酸、硫酸、シュウ酸、ホウ酸、リ
ン酸、ピロリン酸などが含有される。その他にサポニン
を少量添加することができる。更にまた、本発明の熱現
像型ジアゾ複写記録材料を光定着型感熱記録材料として
使用する場合は、熱ヘッドに対するスティッキングの防
止や走行性を改良する目的で填料を加えることができ
る。例えば、、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、チタン、タルク、カオリン、シリ
カ、アルミナ等の有機系や無機系の固体微粒子である。
また同様の目的で、金属石鹸類も使用することができ
る。
【0023】本発明の熱現像型ジアゾ複写記録材料は、
各種の感熱記録の分野、特に、高速記録の要求されるフ
ァクシミリや電子計算機などの出力記録用紙として有利
に応用することができ、しかも本発明の場合、記録紙の
表面に記録された文字や画像は、加熱により画像形成
後、露光により未反応のジアゾ化合物を分解させること
により定着させることができる。また、本発明の複写記
録材料は、その定着性を利用し、有価証券や商品券、入
場券、証明書、伝票などに対する必要事項の記録や、そ
れらの作成に応用することができる。以下、本発明の具
体的説明のために、実施例を挙げる。
【0024】
【実施例】
実施例1 下記の組成からなるカップラー分散液を調合し、上質紙
の表面にワイヤーバーを用いて塗布乾燥し、付着量4.
5g/m2のカップラー層を形成した。 ナフトールAS分散液(20%D50 0.4ミクロン) 15g スチレンーアクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製 ジョンクリル682 Tg 57℃) イソブチレンー無水マレイン酸アンモニウム共重合体水溶液 30g (20%) ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニールアルコール水溶液(10%) 10g 1,2,3ートリフェニルグアニジン(D50 10ミクロン) 1.5g 水 残部 合計 100g 上記のカップラー層の上に、下記組成の感光層形成液を
ワイヤーバーを用いて塗布乾燥し、付着量0.25g/
2の感光層を形成した。 4ージアゾー1ーモルホリノー2,5ージブトキシベンゼン 1.5g 塩化物・1/2塩化亜鉛 酒石酸 1g イソプロピルアルコール 5g サポニン 1.1g 水 92.9g 上記のようにして、本発明の熱現像型ジアゾ複写記録材
料を作成した。
【0025】実施例2 実施例1で使用されたカップラー層形成液中のスチレン
ーアクリル酸アンモニウム共重合体水溶液に代え、Tg
60℃のスチレンーアクリル酸アンモニウム共重合体
水溶液(20% ジョンソンポリマー社製 ジョンクリ
ル680)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本
発明の熱現像型ジアゾ複写記録材料を作成した。
【0026】実施例3 下記の組成からなるカップラー分散液を調合し、上質紙
の表面にワイヤーバーを用いて塗布乾燥し、付着量4.
5g/m2のカップラー層を形成した。 ナフトールAS分散液(20%D50 0.4ミクロン) 15g スチレンー無水マレイン酸アンモニウム共重合体水溶液 30g (20% クラレ社製 SMA3000) スチレンーアクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製 ジョンクリル679 Tg 80℃) ベヘン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニールアルコール水溶液(10%) 10g 2ーヘプタデシルイミダゾール(D50 5ミクロン) 1.5g 水 残部 合計 100g 上記のカップラー層の上に、実施例1の感光層形成液を
ワイヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量0.25g/m
2の感光層を形成し、本発明の熱現像型ジアゾ複写記録
材料を作成した。
【0027】実施例4 実施例1の感光層形成液を、上質紙の表面にワイヤバー
を用いて塗布乾燥し、付着量0.30g/m2の感光層
を形成した。上記の感光層の上に、下記組成からなるカ
ップラー分散液をワイヤバーを用いて塗布乾燥し、付着
量4.5g/m2のカップラー層を形成した。 ナフトールAS分散液(20%D50 1ミクロン) 15g スチレンーアクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製 ジョンクリル679 Tg 85℃) イソブチレンー無水マレイン酸アンモニウム共重合体水溶液 30g (20%) ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニールアルコール水溶液(10%) 10g 4ーフェニルグアニジン 1.5g 水 残部 合計 100g 上記のようにして、本発明の熱現像型ジアゾ複写記録材
料を作成した。
【0028】実施例5 下記組成からなるカップラー分散液を調合し、ついで、
該分散液を上質紙の表面にワイヤーバーを用いて塗布乾
燥することで、付着量4.5g/m2のカップラー層を
形成した。 ナフトールAS分散液(20%D50 2ミクロン) 15g スチレンーアクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製 ジョンクリル679) イソブチレンー無水マレイン酸アンモニウム共重合体水溶液 10g (20%) ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニールアルコール水溶液(10%) 10g 2ーウンデシルイミダゾール(D50 2ミクロン) 1.5g 水 残部 合計 100g 上記のカップラー層の上に、実施例1の感光層形成液を
ワイヤーバーを用いて塗布乾燥することで、付着量0.
25g/m2の感光層を形成し、本発明の熱現像型ジア
ゾ複写記録材料を作成した。
【0029】実施例6 下記組成からなるカップラー分散液を調合し、ついで、
該分散液を上質紙の表面にワイヤーバーを用いて塗布乾
燥することで、付着量3g/m2のカップラー層を形成
した。 ナフトールAS分散液(20%D50 2ミクロン) 15g スチレンーアクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製 ジョンクリル679) イソブチレンー無水マレイン酸アンモニウム共重合体水溶液 10g (20% クラレ社製 イソバン104) ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニールアルコール水溶液(10%) 10g 1,2ージフェニルー4,4ージメチルー2ーイミダゾリン 1.5g (D50 50ミクロン) 水 残部 合計 100g 上記のカッブラー層形成液の上に、下記組成の中間層形
成のための分散液を、ワイヤーバーを用いて塗布乾燥す
ることで、付着量1.5g/m2の中間層を形成した。 スチレンーアクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製 ジョンクリル679) ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g 上記のカップラー層の上に、実施例1の感光層形成液を
ワイヤーバーを用いて塗布乾燥することで、付着量0.
25g/m2の感光層を形成し、本発明の熱現像型ジア
ゾ複写記録材料を作成した。
【0030】比較例1 実施例1のカップラー層形成のための分散液において、
炭酸グアニジンを除いた以外は、実施例1と同様にして
処理操作して、比較用の熱現像型ジアゾ複写記録材料を
作成した。
【0031】比較例2 実施例1のカップラー層形成のための分散液において、
スチレンーアクリル酸アンモニウムを除いた以外は、実
施例1と同様にして処理操作して、比較用の熱現像型ジ
アゾ複写記録材料を作成した。
【0032】比較例3 実施例1のカップラー層形成のための分散液において、
塩基の代わりに炭酸カリウムを用いた以外は、実施例1
と同様にして処理操作して、比較用の熱現像型ジアゾ複
写記録材料を作成した。
【0033】比較例4 実施例1のカップラー層形成のための分散液において、
スチレンーアクリル酸アンモニウムの代わりに水酸化カ
リウムを用いた以外は、実施例1と同様にして処理操作
して、比較用の熱現像型ジアゾ複写記録材料を作成し
た。上述の通りに作成した熱現像型ジアゾ複写記録材料
と原稿を重ねて、富士写真フィルム社製の熱現像型複写
機コピアートで画像露光および現像を行ったところ、青
色画像が得られた。該画像の濃度をマクベス濃度計91
4で測定した。また、生保存性をを試験するために、各
サンプルを50℃50%RHの環境下に24時間放置し
て強制劣化をさせた後、取り出した各サンプルを上記の
複写機にて全面露光し、地肌部の濃度をマクベス濃度計
914 で測定した。一方、強制劣化しないで、同様に
処理して測定したサンプルと前記の強制劣化したサンプ
ルとで、それぞれの地肌部の濃度を比較した。また、強
制劣化する前に、各サンプルの表面を角を丸めた棒で擦
り、試験後その部分のかぶり程度を目視にて評価した。
それぞれのテスト結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、熱現像型ジアゾ複写記
録材料の発色画像濃度を向上させるとともに、高速記録
のための熱応答性に優れたものとすることができ、さら
に複写記録材料の長期保存においても実用上、問題のな
い熱現像型ジアゾ複写記録材料とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/18 101S 111

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にジアゾ化合物、カプラー、お
    よびカルボン酸を構成単位として含む共重合体樹脂、ジ
    カルボン酸の無水物を構成単位として含む共重合体樹脂
    とを含有する複写記録層を設けた熱現像ジアゾ複写記録
    材料において、疎水性塩基を複写記録層に含有すること
    を特徴とする熱現像型ジアゾ複写記録材料。
  2. 【請求項2】 複写記録層が、ジアゾ化合物を含有する
    層あるいはカプラーを含有する層が別層となる積層型で
    あることを特徴とする請求項1記載の熱現像型ジアゾ複
    写記録材料。
  3. 【請求項3】 複写記録層に融点が60℃から150℃
    の熱可融性物質を含有させたことを特徴とする請求項1
    記載の熱現像型ジアゾ複写記録材料。
  4. 【請求項4】 複写記録層に含有されるカップラー粒子
    径が0.1ミクロンから5ミクロンの範囲にあることを
    特徴とする請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写記録材
    料。
  5. 【請求項5】 カルボン酸を構成単位として含む共重合
    体樹脂がスチレンーアクリル酸共重合体であり、、ジカ
    ルボン酸の無水物を構成単位として含む共重合体樹脂が
    イソブチレンー無水マレイン酸共重合体であることを特
    徴とする請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写記録材料。
  6. 【請求項6】 疎水性塩基の粒子径が0.1ミクロンか
    ら50ミクロンの範囲にあることを特徴とする熱現像型
    ジアゾ複写記録材料。
  7. 【請求項7】 共重合体樹脂の塩がアンモニゥム塩であ
    ることを特徴とする請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写
    記録材料。
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