JP3520888B2 - 熱現像型ジアゾ第二原図用シート - Google Patents
熱現像型ジアゾ第二原図用シートInfo
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- JP3520888B2 JP3520888B2 JP13430896A JP13430896A JP3520888B2 JP 3520888 B2 JP3520888 B2 JP 3520888B2 JP 13430896 A JP13430896 A JP 13430896A JP 13430896 A JP13430896 A JP 13430896A JP 3520888 B2 JP3520888 B2 JP 3520888B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- styrene
- diazo
- coupler
- acrylic acid
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明又は半透明の
原稿と重ねて露光し、潜像を形成した後その潜像を熱で
現像する熱現像型ジアゾ複写材料に関し、特に熱現像型
ジアゾ第二原図用シートに関する。更に詳しく述べるな
らば、長期間保存していても地肌かぶりが無く、また低
い温度の熱で発色する熱現像型ジアゾ第二原図用シート
に関するものである。
原稿と重ねて露光し、潜像を形成した後その潜像を熱で
現像する熱現像型ジアゾ複写材料に関し、特に熱現像型
ジアゾ第二原図用シートに関する。更に詳しく述べるな
らば、長期間保存していても地肌かぶりが無く、また低
い温度の熱で発色する熱現像型ジアゾ第二原図用シート
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ジアゾ第二原図用シートは、
工業用図面の複写を行う際、原図の汚損を防止し、或い
は、図面修正の書き換えの手間を省くために広く利用さ
れている。ジアゾ第二原図用シート上に第二原図の画像
を形成するための方式としては、アンモニアガスと水蒸
気の充満した雰囲気中を通して現像する所謂乾式法、ま
た第二原図用シートのジアゾ感光面に微量のアルカリ性
現像液を塗布することによって現像する所謂半乾式法等
がある。乾式法は、アンモニアを現像剤として使用する
ため臭気の問題があり、アンモニアを外部に漏らさない
ようにするため複写機が大型になる。半乾式法は、乾式
法の複写機に比べてコンパクトにできるが現像液を使用
するため液の補充や廃棄に手間がかかる、コピー直後ま
だ湿っているためすぐに加筆できない等の問題がある。
また、このような現像液を使用しない熱現像型ジアゾ複
写材料も知られている。そしてこのタイプは一般に紙、
フィルム等の支持体上にジアゾ化合物、カップリング成
分及び発色助剤を主成分とする感光層を設け、発色助剤
として尿素、トリクロル酢酸ソーダ等を使用したもので
一般に、180〜200℃の加熱により現像されるが、
その現像機構は加熱により分解発生するアルカリを利用
したものである。また低温現像化の試みとして発色助剤
として高級脂肪酸アミド等の熱可融性物質が使用されて
いるが、その現像機構は加熱溶融によるジアゾ化合物と
カップリング成分の活性化を利用したものである。
工業用図面の複写を行う際、原図の汚損を防止し、或い
は、図面修正の書き換えの手間を省くために広く利用さ
れている。ジアゾ第二原図用シート上に第二原図の画像
を形成するための方式としては、アンモニアガスと水蒸
気の充満した雰囲気中を通して現像する所謂乾式法、ま
た第二原図用シートのジアゾ感光面に微量のアルカリ性
現像液を塗布することによって現像する所謂半乾式法等
がある。乾式法は、アンモニアを現像剤として使用する
ため臭気の問題があり、アンモニアを外部に漏らさない
ようにするため複写機が大型になる。半乾式法は、乾式
法の複写機に比べてコンパクトにできるが現像液を使用
するため液の補充や廃棄に手間がかかる、コピー直後ま
だ湿っているためすぐに加筆できない等の問題がある。
また、このような現像液を使用しない熱現像型ジアゾ複
写材料も知られている。そしてこのタイプは一般に紙、
フィルム等の支持体上にジアゾ化合物、カップリング成
分及び発色助剤を主成分とする感光層を設け、発色助剤
として尿素、トリクロル酢酸ソーダ等を使用したもので
一般に、180〜200℃の加熱により現像されるが、
その現像機構は加熱により分解発生するアルカリを利用
したものである。また低温現像化の試みとして発色助剤
として高級脂肪酸アミド等の熱可融性物質が使用されて
いるが、その現像機構は加熱溶融によるジアゾ化合物と
カップリング成分の活性化を利用したものである。
【0003】しかしながら、従来のものは、保存中にプ
レカップリングが徐々に進み、好ましくない着色が発生
することがあった。このため特開昭57−42042
号、特開昭57−45094号、特開昭57−1250
91号等に開示されているように、ジアゾ化合物、カッ
プリング成分及びアルカリ発生剤の内いずれか1種或い
は3種類とも不連続粒子の形で存在させることにより、
成分間の接触を防ぎ、プレカップリングを防止すること
が行なわれているが、記録材料の生保存性が未だ充分で
はなかった。さらに、特開昭57−44141号、特開
昭59−190886号等に開示されているように、ジ
アゾ化合物、カップリング成分及びアルカリ発生剤の内
いずれかをカプセル化することにより他の成分と隔離す
ることが知られており、特にジアゾ化合物を内包したマ
イクロカプセルを利用した第二原図用シートが特開平3
−44633号に開示されているが、これらの方法も生
保存性及び熱発色性を充分満足するものではなく、ま
た、潜像を形成するジアゾ化合物を粒子状のカプセルに
しているため、解像力が低いという問題があった。
レカップリングが徐々に進み、好ましくない着色が発生
することがあった。このため特開昭57−42042
号、特開昭57−45094号、特開昭57−1250
91号等に開示されているように、ジアゾ化合物、カッ
プリング成分及びアルカリ発生剤の内いずれか1種或い
は3種類とも不連続粒子の形で存在させることにより、
成分間の接触を防ぎ、プレカップリングを防止すること
が行なわれているが、記録材料の生保存性が未だ充分で
はなかった。さらに、特開昭57−44141号、特開
昭59−190886号等に開示されているように、ジ
アゾ化合物、カップリング成分及びアルカリ発生剤の内
いずれかをカプセル化することにより他の成分と隔離す
ることが知られており、特にジアゾ化合物を内包したマ
イクロカプセルを利用した第二原図用シートが特開平3
−44633号に開示されているが、これらの方法も生
保存性及び熱発色性を充分満足するものではなく、ま
た、潜像を形成するジアゾ化合物を粒子状のカプセルに
しているため、解像力が低いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の乾式
又は湿式タイプと同等の初期画像品質及び画像の信頼性
を維持し、従来の現像剤を使用することによる不具合の
ない熱現像方式で、かつこの方式で課題となる地肌のか
ぶりが生じない、長期の生保存性に優れた熱現像型ジア
ゾ第二原図用シートを提供することを目的とする。
又は湿式タイプと同等の初期画像品質及び画像の信頼性
を維持し、従来の現像剤を使用することによる不具合の
ない熱現像方式で、かつこの方式で課題となる地肌のか
ぶりが生じない、長期の生保存性に優れた熱現像型ジア
ゾ第二原図用シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、片面又
は両面マット加工したプラスチックフィルムからなる透
明又は半透明支持体上にジアゾ化合物を含有する感光層
と、カップラー成分、スチレン−アクリル酸共重合体又
はスチレン−アクリル酸共重合体とイソブチレン−無水
マレイン酸共重合体の混合物又はスチレン−アクリル酸
共重合体とスチレン−無水マレイン酸共重合体との混合
物を含有するカップラー層より成る熱現像型ジアゾ第二
原図用シートにおいて、該カップラー層が、該カップラ
ー成分として下記一般式(I)と下記一般式( II )で表
される化合物を含有すると共に、炭酸グアニジンを含有
することを特徴とする熱現像型ジアゾ第二原図用シート
が提供される。
は両面マット加工したプラスチックフィルムからなる透
明又は半透明支持体上にジアゾ化合物を含有する感光層
と、カップラー成分、スチレン−アクリル酸共重合体又
はスチレン−アクリル酸共重合体とイソブチレン−無水
マレイン酸共重合体の混合物又はスチレン−アクリル酸
共重合体とスチレン−無水マレイン酸共重合体との混合
物を含有するカップラー層より成る熱現像型ジアゾ第二
原図用シートにおいて、該カップラー層が、該カップラ
ー成分として下記一般式(I)と下記一般式( II )で表
される化合物を含有すると共に、炭酸グアニジンを含有
することを特徴とする熱現像型ジアゾ第二原図用シート
が提供される。
【化1】
〔式中、R1はアルキル基、未置換のアリール基、ある
いはアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子で置換
されたアリール基を、Xはアルキル基又はアルコキシ基
を、Yはアシル基、ベンゾイル基又はシアノ基を示し、
nは0〜2の整数を表わす。〕
いはアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子で置換
されたアリール基を、Xはアルキル基又はアルコキシ基
を、Yはアシル基、ベンゾイル基又はシアノ基を示し、
nは0〜2の整数を表わす。〕
【化2】
〔式中、R 2は置換もしくは無置換のアリール基を示
す。〕また、本発明によれば、片面又は両面マット加工
したプラスチックフィルムからなる透明又は半透明支持
体上にジアゾ化合物を含有する感光層と、下記一般式
(I)で表されるカップラー成分、炭酸グアニジン、ス
チレン−アクリル酸共重合体又はスチレン−アクリル酸
共重合体とイソブチレン−無水マレイン酸共重合体の混
合物又はスチレン−アクリル酸共重合体とスチレン−無
水マレイン酸共重合体との混合物を含有するカップラー
層を設け、該支持体の反対側にジアゾ化合物を含有する
感光層と、下記一般式(II)で表されるカップラー成
分、炭酸グアニジン、スチレン−アクリル酸共重合体又
はスチレン−アクリル酸共重合体とイソブチレン−無水
マレイン酸共重合体の混合物又はスチレン−アクリル酸
共重合体とスチレン−無水マレイン酸共重合体との混合
物を含有するカップラー層より成る感光感熱層を設けた
ことを特徴とする熱現像型ジアゾ第二原図用シートが提
供される。
す。〕また、本発明によれば、片面又は両面マット加工
したプラスチックフィルムからなる透明又は半透明支持
体上にジアゾ化合物を含有する感光層と、下記一般式
(I)で表されるカップラー成分、炭酸グアニジン、ス
チレン−アクリル酸共重合体又はスチレン−アクリル酸
共重合体とイソブチレン−無水マレイン酸共重合体の混
合物又はスチレン−アクリル酸共重合体とスチレン−無
水マレイン酸共重合体との混合物を含有するカップラー
層を設け、該支持体の反対側にジアゾ化合物を含有する
感光層と、下記一般式(II)で表されるカップラー成
分、炭酸グアニジン、スチレン−アクリル酸共重合体又
はスチレン−アクリル酸共重合体とイソブチレン−無水
マレイン酸共重合体の混合物又はスチレン−アクリル酸
共重合体とスチレン−無水マレイン酸共重合体との混合
物を含有するカップラー層より成る感光感熱層を設けた
ことを特徴とする熱現像型ジアゾ第二原図用シートが提
供される。
【化1】
〔式中、R1はアルキル基、未置換のアリール基、ある
いはアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子で置換
されたアリール基を、Xはアルキル基又はアルコキシ基
を、Yはアシル基、ベンゾイル基又はシアノ基を示し、
nは0〜2の整数を表わす。〕
いはアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子で置換
されたアリール基を、Xはアルキル基又はアルコキシ基
を、Yはアシル基、ベンゾイル基又はシアノ基を示し、
nは0〜2の整数を表わす。〕
【化2】
〔式中、R2は置換もしくは無置換のアリール基を示
す。〕また、該カップラー層又は/及び該感光層に融点
が60から150℃の熱可融性物質を含有させたことを
特徴とする上記熱現像型ジアゾ第二原図用シートが提供
される。
す。〕また、該カップラー層又は/及び該感光層に融点
が60から150℃の熱可融性物質を含有させたことを
特徴とする上記熱現像型ジアゾ第二原図用シートが提供
される。
【0006】
【発明の実施の形態】一般に、ジアゾ複写材料は、ジア
ゾ化合物を溶解した溶液を支持体に塗布乾燥するので、
解像性の高い画像が得られる。乾式又は湿式タイプの感
光紙はジアゾ化合物とカップラー成分が接触していても
酸性助剤を添加しているので保存中のプレカップリング
が防止されるが、熱現像方式ではこの酸性助剤を中和す
る現像剤を使用しないのでそのままでは発色しなくなっ
てしまう欠点があり、そこで別の方法でプレカップリン
グを防止する方法が必要となる。このため従来では、カ
ップラー成分は水に不溶の化合物を使用してジアゾ化合
物との接触を少なくする方法等が採用されていたが、こ
れだけでは不十分であった。本発明は、かかる欠点を解
消するために、カップラー粒子を膜形成可能な樹脂で被
覆する方法を採用することを主たる特徴としている。
ゾ化合物を溶解した溶液を支持体に塗布乾燥するので、
解像性の高い画像が得られる。乾式又は湿式タイプの感
光紙はジアゾ化合物とカップラー成分が接触していても
酸性助剤を添加しているので保存中のプレカップリング
が防止されるが、熱現像方式ではこの酸性助剤を中和す
る現像剤を使用しないのでそのままでは発色しなくなっ
てしまう欠点があり、そこで別の方法でプレカップリン
グを防止する方法が必要となる。このため従来では、カ
ップラー成分は水に不溶の化合物を使用してジアゾ化合
物との接触を少なくする方法等が採用されていたが、こ
れだけでは不十分であった。本発明は、かかる欠点を解
消するために、カップラー粒子を膜形成可能な樹脂で被
覆する方法を採用することを主たる特徴としている。
【0007】すなわち、本発明者らは、カルボン酸又は
ジカルボン酸無水物からなるモノマーを構成成分とする
共重合体樹脂、好ましくはそのアンモニウム塩をカップ
ラー層に含有させ、カップラー層を塗布乾燥するとカッ
プラー成分の周りに水不溶の膜が形成され、カップラー
成分とジアゾ化合物との接触が妨げられ、保存時のプレ
カップリングが防止される、という知見を得た。また、
遮光性の高い第二原図用シートとして使用するには、カ
ップリング成分はまず、ジアゾ化合物とカップリングし
たときに分光スペクトルでジアゾ化合物の吸収波長域に
吸収を持つ染料を形成するたとえば、活性メチレン基を
有する化合物であることが必要であるが、通常の活性メ
チレン基を有する化合物は、一般のナフトール系カップ
ラーに比較するとカップリング速度が速いため地肌かぶ
りを生じやすい傾向があり、そのため地肌かぶりを抑え
るためには、水に対する溶解度がさらに低い化合物が有
効であることを知見し、更に鋭意検討した結果、前記一
般式(I)で表される活性メチレン基を有する化合物が
水に対する溶解度が耐く、しかも第二原図用としての優
れた発色特性を有していることを掴み、本発明を完成す
るに至った。ジアゾ化合物と本発明の一般式(I)で表
されるカップラーとがカップリングすると、ジアゾ化合
物と同じ吸収波長域に吸収を持つ染料を生成するので、
遮光率は非常に優れているが、目視的には茶色系の薄い
色であるため、できた第二原図を修正する場合、作業が
少しやりにくくなる。そこで、目視的にはっきり識別で
きる染料を生成することができるカップラーを併用する
ことにより、第二原図の修正作業が容易になる。その目
的のカップラー化合物として、一般式(II)で表される
化合物は保存性も優れており、また発色色調が青色であ
るので容易に画像を識別することができる。
ジカルボン酸無水物からなるモノマーを構成成分とする
共重合体樹脂、好ましくはそのアンモニウム塩をカップ
ラー層に含有させ、カップラー層を塗布乾燥するとカッ
プラー成分の周りに水不溶の膜が形成され、カップラー
成分とジアゾ化合物との接触が妨げられ、保存時のプレ
カップリングが防止される、という知見を得た。また、
遮光性の高い第二原図用シートとして使用するには、カ
ップリング成分はまず、ジアゾ化合物とカップリングし
たときに分光スペクトルでジアゾ化合物の吸収波長域に
吸収を持つ染料を形成するたとえば、活性メチレン基を
有する化合物であることが必要であるが、通常の活性メ
チレン基を有する化合物は、一般のナフトール系カップ
ラーに比較するとカップリング速度が速いため地肌かぶ
りを生じやすい傾向があり、そのため地肌かぶりを抑え
るためには、水に対する溶解度がさらに低い化合物が有
効であることを知見し、更に鋭意検討した結果、前記一
般式(I)で表される活性メチレン基を有する化合物が
水に対する溶解度が耐く、しかも第二原図用としての優
れた発色特性を有していることを掴み、本発明を完成す
るに至った。ジアゾ化合物と本発明の一般式(I)で表
されるカップラーとがカップリングすると、ジアゾ化合
物と同じ吸収波長域に吸収を持つ染料を生成するので、
遮光率は非常に優れているが、目視的には茶色系の薄い
色であるため、できた第二原図を修正する場合、作業が
少しやりにくくなる。そこで、目視的にはっきり識別で
きる染料を生成することができるカップラーを併用する
ことにより、第二原図の修正作業が容易になる。その目
的のカップラー化合物として、一般式(II)で表される
化合物は保存性も優れており、また発色色調が青色であ
るので容易に画像を識別することができる。
【0008】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明においては、スチレン−アクリル酸共重合体、イソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体及びスチレン−無水マ
レイン酸共重合体等が使用されるが、保存性付与効果か
らみてTgが60℃以上のスチレン−アクリル酸共重合
体の使用が好ましい。また、スチレン−アクリル酸共重
合体とイソブチレン−無水マレイン酸共重合体又はスチ
レン−無水マレイン酸共重合体との混合物も使用され
る。このような混合樹脂を用いた場合、単独樹脂に使用
した場合に比較し、発色性が同等であるにも拘らず、保
存時のプレカップリングをさらに抑制することができ、
地肌かぶりも減少する。その理由は定かでないが、スチ
レン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩水溶液とイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合アンモニウム塩水溶
液とを混合したときに溶液濃度が濃い場合ゲル化が生じ
て、白濁し、この現象より、カップラー成分を分散した
この樹脂混合水溶液を支持体の上に塗布乾燥すると、ア
ンモニア及び水の蒸発と共にゲル化が促進され、カップ
ラー成分の周りに堅固な膜が形成されることによるもの
と思われる。この場合、樹脂の混合比は、スチレン−ア
クリル酸共重合体1重量部に対してイソブチレン−無水
マレイン酸共重合体又はスチレン−無水マレイン酸共重
合体0.01〜2重量部、好ましくは0.1〜1重量部
である。また、通常上記の共重合体樹脂は、アンモニア
水溶液に溶解し、アンモニウム塩として使用される。前
記共重合体樹脂の使用量は、カップラー成分1重量部に
対して、0.1〜10.0重量部、好ましくは0.5〜
4.0重量部である。
明においては、スチレン−アクリル酸共重合体、イソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体及びスチレン−無水マ
レイン酸共重合体等が使用されるが、保存性付与効果か
らみてTgが60℃以上のスチレン−アクリル酸共重合
体の使用が好ましい。また、スチレン−アクリル酸共重
合体とイソブチレン−無水マレイン酸共重合体又はスチ
レン−無水マレイン酸共重合体との混合物も使用され
る。このような混合樹脂を用いた場合、単独樹脂に使用
した場合に比較し、発色性が同等であるにも拘らず、保
存時のプレカップリングをさらに抑制することができ、
地肌かぶりも減少する。その理由は定かでないが、スチ
レン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩水溶液とイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合アンモニウム塩水溶
液とを混合したときに溶液濃度が濃い場合ゲル化が生じ
て、白濁し、この現象より、カップラー成分を分散した
この樹脂混合水溶液を支持体の上に塗布乾燥すると、ア
ンモニア及び水の蒸発と共にゲル化が促進され、カップ
ラー成分の周りに堅固な膜が形成されることによるもの
と思われる。この場合、樹脂の混合比は、スチレン−ア
クリル酸共重合体1重量部に対してイソブチレン−無水
マレイン酸共重合体又はスチレン−無水マレイン酸共重
合体0.01〜2重量部、好ましくは0.1〜1重量部
である。また、通常上記の共重合体樹脂は、アンモニア
水溶液に溶解し、アンモニウム塩として使用される。前
記共重合体樹脂の使用量は、カップラー成分1重量部に
対して、0.1〜10.0重量部、好ましくは0.5〜
4.0重量部である。
【0009】本発明においては、このカップラー層に、
発色促進剤として水溶性の炭酸グアニジンを添加するこ
とにより、上記共重合体樹脂による地肌かぶり防止効果
を阻害せずに熱発色性を向上することができる。すなわ
ち、一般に、無機アルカリ、有機アミン等の塩基性物質
を併用するとその膜形成が不十分となり、保存中に地肌
かぶりが生じ、逆に尿素等の塩基性の弱い物質では、地
肌かぶりはほとんど生じないものの、発色が不十分とな
るが、発色促進剤として水溶性の炭酸グアニジン塩を使
用したときは、このような欠点が回避され、発色性を維
持しながら生保存性においても地肌かぶりがほとんど発
生しない。また、その使用量は、カップラー成分1重量
部に対して、0.1〜10重量部が好ましくは0.2〜
3.0重量部である。
発色促進剤として水溶性の炭酸グアニジンを添加するこ
とにより、上記共重合体樹脂による地肌かぶり防止効果
を阻害せずに熱発色性を向上することができる。すなわ
ち、一般に、無機アルカリ、有機アミン等の塩基性物質
を併用するとその膜形成が不十分となり、保存中に地肌
かぶりが生じ、逆に尿素等の塩基性の弱い物質では、地
肌かぶりはほとんど生じないものの、発色が不十分とな
るが、発色促進剤として水溶性の炭酸グアニジン塩を使
用したときは、このような欠点が回避され、発色性を維
持しながら生保存性においても地肌かぶりがほとんど発
生しない。また、その使用量は、カップラー成分1重量
部に対して、0.1〜10重量部が好ましくは0.2〜
3.0重量部である。
【0010】また、本発明では熱応答性を促進するた
め、融点が60から150℃の熱可融性物質を併用する
ことが好ましい。熱可融性物質は溶融時カップラー成分
又は上記の樹脂を溶解する作用のある物質であり、その
具体例としては、例えば2−トリブロムエタノール、
2,2−ジメチルトリメチレングリコール、1,2−シ
クロヘキサンジオール等のアルコール誘導体、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタン
酸ワックス、カルナバロウ等のワックス、モノステアリ
ン、トリステアリン等の高級脂肪酸エステル、その他ポ
リエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ベヘ
ニルアルコール等の高級アルコール、高級多価アルコー
ル、高級ケトン等が挙げられる。特に下記一般式で表さ
れる有機酸アミド誘導体は溶融時上記の溶解作用が大き
く、カップリング反応を効率的に進行させ、発色反応を
促進するので好ましく使用される。 R3−CONH−R4 (式中、R3は炭素数8から22のアルキル基又はアリ
ール基を、R4は水素、炭素数1から18のアルキル基
又はアリール基を表わす。) 具体例としては、例えばラウリル酸アミド、ステアリン
酸アミド、ベヘン酸アミド、ステアリン酸メチロールア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド等の高級脂肪酸
アミド誘導体、安息香酸ステアリルアミド、2−ナフト
エ酸ラウリルアミド、ミリスチン酸アニリド、ステアリ
ン酸アニリド等が挙げられる。
め、融点が60から150℃の熱可融性物質を併用する
ことが好ましい。熱可融性物質は溶融時カップラー成分
又は上記の樹脂を溶解する作用のある物質であり、その
具体例としては、例えば2−トリブロムエタノール、
2,2−ジメチルトリメチレングリコール、1,2−シ
クロヘキサンジオール等のアルコール誘導体、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタン
酸ワックス、カルナバロウ等のワックス、モノステアリ
ン、トリステアリン等の高級脂肪酸エステル、その他ポ
リエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ベヘ
ニルアルコール等の高級アルコール、高級多価アルコー
ル、高級ケトン等が挙げられる。特に下記一般式で表さ
れる有機酸アミド誘導体は溶融時上記の溶解作用が大き
く、カップリング反応を効率的に進行させ、発色反応を
促進するので好ましく使用される。 R3−CONH−R4 (式中、R3は炭素数8から22のアルキル基又はアリ
ール基を、R4は水素、炭素数1から18のアルキル基
又はアリール基を表わす。) 具体例としては、例えばラウリル酸アミド、ステアリン
酸アミド、ベヘン酸アミド、ステアリン酸メチロールア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド等の高級脂肪酸
アミド誘導体、安息香酸ステアリルアミド、2−ナフト
エ酸ラウリルアミド、ミリスチン酸アニリド、ステアリ
ン酸アニリド等が挙げられる。
【0011】本発明において、上記構成により保存中の
地肌かぶりは改良されるが、感光層等に対する擦れ等の
圧力により、保存中にその個所だけが発色する、いわゆ
る、擦れかぶり現象を防止するために、ジアゾ化合物を
含有する層とカップラー成分を含有する層の間にカルボ
キシル基を有するモノマーを構成成分とする共重合体樹
脂及び/又は融点が60から150℃の熱可融性物質を
含有する中間層を設けることが好ましい。
地肌かぶりは改良されるが、感光層等に対する擦れ等の
圧力により、保存中にその個所だけが発色する、いわゆ
る、擦れかぶり現象を防止するために、ジアゾ化合物を
含有する層とカップラー成分を含有する層の間にカルボ
キシル基を有するモノマーを構成成分とする共重合体樹
脂及び/又は融点が60から150℃の熱可融性物質を
含有する中間層を設けることが好ましい。
【0012】ここでカルボキシル基を有するモノマーを
構成成分とする共重合体樹脂と融点が60から150℃
の熱可融性物質としては、前述した材料が使用できる。
この構成の中間層を用いることにより、熱応答性を損な
わず、上記の圧力による擦れかぶりを防止することが可
能となる。
構成成分とする共重合体樹脂と融点が60から150℃
の熱可融性物質としては、前述した材料が使用できる。
この構成の中間層を用いることにより、熱応答性を損な
わず、上記の圧力による擦れかぶりを防止することが可
能となる。
【0013】本発明で用いる前記一般式(I)で表され
るカップラー成分としては、例えば、以下のものが挙げ
られる。4−ベンゾイルアミノ−2,5−ジエトキシ−
アセトアセトアニリド、4−ベンゾイルアミノ−2,5
−ジメトキシ−ベンゾイルアセトアニリド、4−(2′
−クロルベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシ−ア
セトアセトアニリド、4−ベンゾイルアミノ−(2′−
クロルベンゾイル)アセトアニリド、4−ベンゾイルア
ミノ−アセトアセトアニリド、4−ベンゾイルアミノ−
2,5−ジエトキシ−シアノアセトアニリド、4−(p
−メチルベンゾイルアミノ)−アセトアセトアニリド、
4−ベンゾイルアミノ−2,5−ジブトキシ−アセトア
セトアニリド、4−(p−メトキシベンゾイルアミノ)
−2,5−ジエトキシ−アセトアセトアニリド、4−
(p−メトキシベンゾイルアミノ)−2−クロロ−5−
ブトキシ−アセトアニリド、4−(3′,5′ジメチル
ベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシ−ベンゾイル
アセトアニリド。なお、これらの化合物は、ジアゾ化合
物とカップリング反応した時に、通常黄色系のアゾ染料
を形成する。
るカップラー成分としては、例えば、以下のものが挙げ
られる。4−ベンゾイルアミノ−2,5−ジエトキシ−
アセトアセトアニリド、4−ベンゾイルアミノ−2,5
−ジメトキシ−ベンゾイルアセトアニリド、4−(2′
−クロルベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシ−ア
セトアセトアニリド、4−ベンゾイルアミノ−(2′−
クロルベンゾイル)アセトアニリド、4−ベンゾイルア
ミノ−アセトアセトアニリド、4−ベンゾイルアミノ−
2,5−ジエトキシ−シアノアセトアニリド、4−(p
−メチルベンゾイルアミノ)−アセトアセトアニリド、
4−ベンゾイルアミノ−2,5−ジブトキシ−アセトア
セトアニリド、4−(p−メトキシベンゾイルアミノ)
−2,5−ジエトキシ−アセトアセトアニリド、4−
(p−メトキシベンゾイルアミノ)−2−クロロ−5−
ブトキシ−アセトアニリド、4−(3′,5′ジメチル
ベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシ−ベンゾイル
アセトアニリド。なお、これらの化合物は、ジアゾ化合
物とカップリング反応した時に、通常黄色系のアゾ染料
を形成する。
【0014】また、本発明で用いる前記一般式(II)で
表されるカップラー成分としては、例えば、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸ステアリルアミド、2−ヒドロキ
シ−3−ナフトエ酸ラウリルアミド、2−ヒドロキシ−
3−ナフトエ酸−2’−エタノールアミド、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸−3’−モルホリノプロピルアミ
ド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−3’−N,N−
ジメチルプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフト
エ酸アニリド(ナフトールAS)、2−ヒドロキシ−3
−ナフトエ酸−4’−メチルフェニルアミド(ナフトー
ルAS−D)、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4’
−メトキシフェニルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフ
トエ酸−4’−クロロフェニルアミド、2−ヒドロキシ
−3−ナフトエ酸−2’−メチルフェニルアミド、2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2’,6’−ジメチルフ
ェニルアミド、等が挙げられる。
表されるカップラー成分としては、例えば、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸ステアリルアミド、2−ヒドロキ
シ−3−ナフトエ酸ラウリルアミド、2−ヒドロキシ−
3−ナフトエ酸−2’−エタノールアミド、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸−3’−モルホリノプロピルアミ
ド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−3’−N,N−
ジメチルプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフト
エ酸アニリド(ナフトールAS)、2−ヒドロキシ−3
−ナフトエ酸−4’−メチルフェニルアミド(ナフトー
ルAS−D)、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4’
−メトキシフェニルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフ
トエ酸−4’−クロロフェニルアミド、2−ヒドロキシ
−3−ナフトエ酸−2’−メチルフェニルアミド、2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2’,6’−ジメチルフ
ェニルアミド、等が挙げられる。
【0015】本発明において、保存性の観点からみて、
カップラーとして、水に不溶又は難溶性のカップラーの
使用が好ましい。このようなカップラーとしては、例え
ば、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸ステアリルアミ
ド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸ラウリルアミド、
ナフトールAS、ナフトールAS−D等が挙げられる。
この系のカップラー成分は熱可融性物質である有機酸ア
ミド誘導体と混合してDSCを測定すると共融化が見ら
れ、互いに相溶性が良いと推測される。本発明における
カップラー成分の全使用量は、ジアゾ化合物1重量部に
対して0.1〜15.0重量部、好ましくは0.8〜
8.0重量部である。0.1重量部より少ないと発色不
足が生じ、逆に15.0重量部より多いと保存時好まし
くないかぶりが生じる。また、熱可融性物質は、カップ
ラー成分1重量部に対して0.1〜10.0重量部、好
ましくは0.5〜5.0重量部使用する。0.1重量部
より少ないと発色不足が生じ、逆に10.0重量部より
多いと感触性が悪くなる。
カップラーとして、水に不溶又は難溶性のカップラーの
使用が好ましい。このようなカップラーとしては、例え
ば、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸ステアリルアミ
ド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸ラウリルアミド、
ナフトールAS、ナフトールAS−D等が挙げられる。
この系のカップラー成分は熱可融性物質である有機酸ア
ミド誘導体と混合してDSCを測定すると共融化が見ら
れ、互いに相溶性が良いと推測される。本発明における
カップラー成分の全使用量は、ジアゾ化合物1重量部に
対して0.1〜15.0重量部、好ましくは0.8〜
8.0重量部である。0.1重量部より少ないと発色不
足が生じ、逆に15.0重量部より多いと保存時好まし
くないかぶりが生じる。また、熱可融性物質は、カップ
ラー成分1重量部に対して0.1〜10.0重量部、好
ましくは0.5〜5.0重量部使用する。0.1重量部
より少ないと発色不足が生じ、逆に10.0重量部より
多いと感触性が悪くなる。
【0016】本発明で使用されるジアゾ化合物は、一般
式ArN2 +X-で示されるジアゾニウム塩である(式
中、Arは置換或いは無置換の芳香族部分を表し、Ar
N2 +はジアゾニウムカチオンを表し、X-は酸アニオン
を表す。)。ジアゾ化合物の具体例としては、例えば、
4−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾフ
ェニルモルホリン、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジ
ル−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−2−フェノキシ
−5−クロロ−N,N−ジベンジルアニリン、4−ジア
ゾ−2,5−ジブトキシ−N,N−ジブチルアニリン、
4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−
ヒドロキシエチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブ
トキシフェニルピペラジン、4−ジアゾ−2,5−ジエ
トキシフェニルピロリジン、4−ジアゾ−2,5−ジプ
ロポキシフェニルピペリジン、4−ジアゾ−2,5−ジ
エトキシ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾ−1
−ベンゾイルアミノ−2,5−ジブトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(4’−メトキシベンゾイルアミノ)−
2’5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メチルベンゾイルア
ミノ)−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(3’−クロルベンゾイルアミノ)−2,5−ジエ
トキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メトキシベ
ンゾイルアミノ)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(3’−メチルベンゾイルアミノ)−2,
5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェニルメ
ルカプト−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ
−1−(4’−トルイルメルカプト)−2,5−ジエト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェ
ニルメルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(4’−クロルフェニルメルカプト)−
2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’
−トルイルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−(3’−メトキシフェニルメルカ
プト)−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(2’−トルイルメルカプト)−2,5−ジブトキ
シベンゼン、4−ジアゾ−1−フェノキシ−2,5−ジ
ブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシ
フェノキシ)−2,5−ジエトキシベンゼンなどの塩化
物の塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化錫等の複塩、及び
前記硫酸、ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸な
どの酸アニオンの塩などが挙げられる。
式ArN2 +X-で示されるジアゾニウム塩である(式
中、Arは置換或いは無置換の芳香族部分を表し、Ar
N2 +はジアゾニウムカチオンを表し、X-は酸アニオン
を表す。)。ジアゾ化合物の具体例としては、例えば、
4−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾフ
ェニルモルホリン、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジ
ル−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−2−フェノキシ
−5−クロロ−N,N−ジベンジルアニリン、4−ジア
ゾ−2,5−ジブトキシ−N,N−ジブチルアニリン、
4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−
ヒドロキシエチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブ
トキシフェニルピペラジン、4−ジアゾ−2,5−ジエ
トキシフェニルピロリジン、4−ジアゾ−2,5−ジプ
ロポキシフェニルピペリジン、4−ジアゾ−2,5−ジ
エトキシ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾ−1
−ベンゾイルアミノ−2,5−ジブトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(4’−メトキシベンゾイルアミノ)−
2’5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メチルベンゾイルア
ミノ)−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(3’−クロルベンゾイルアミノ)−2,5−ジエ
トキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メトキシベ
ンゾイルアミノ)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(3’−メチルベンゾイルアミノ)−2,
5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェニルメ
ルカプト−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ
−1−(4’−トルイルメルカプト)−2,5−ジエト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェ
ニルメルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(4’−クロルフェニルメルカプト)−
2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’
−トルイルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−(3’−メトキシフェニルメルカ
プト)−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(2’−トルイルメルカプト)−2,5−ジブトキ
シベンゼン、4−ジアゾ−1−フェノキシ−2,5−ジ
ブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシ
フェノキシ)−2,5−ジエトキシベンゼンなどの塩化
物の塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化錫等の複塩、及び
前記硫酸、ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸な
どの酸アニオンの塩などが挙げられる。
【0017】本発明の熱現像型ジアゾ第二原図用シート
における支持体としては、片面又は両面マット加工した
プラスチックフィルムからなる透明又は半透明のものが
用いられる。プラスチックフィルムとしては、現像工程
での加熱に対して変形が少なく、寸法安定性の優れた材
料が好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等のポリ
エステルフィルム、三酢酸セルロース等のセルロース系
フィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン等のポリオレフィンフィルム、ポリイミドフィルム等
が挙げられる。
における支持体としては、片面又は両面マット加工した
プラスチックフィルムからなる透明又は半透明のものが
用いられる。プラスチックフィルムとしては、現像工程
での加熱に対して変形が少なく、寸法安定性の優れた材
料が好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等のポリ
エステルフィルム、三酢酸セルロース等のセルロース系
フィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン等のポリオレフィンフィルム、ポリイミドフィルム等
が挙げられる。
【0018】支持体の厚みは、20〜200μmが適当
である。また、マット加工としては、サンドプラストや
エンボス等により表面を粗面化する方法、或いは酸など
により表面をエッチングする方法がある。また結着剤と
微粒子粉末を含む層からなるマット層を設ける方法があ
る。後者は画像濃度及び光感度を高くする或いは筆記性
等を改良する目的で優れており、そのマット層中に使用
する微粒子粉末としては、無機微粒子粉末あるいは有機
微粒子粉末のいずれもが使用できる。無機微粒子粉末の
具体例としては、シリカ、アルミナ、カオリン、タル
ク、チタン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム等があり、有機微粒子粉末の具体例と
しては、スチレン樹脂粒子、尿素−ホルマリン縮合物樹
脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子等がある。
である。また、マット加工としては、サンドプラストや
エンボス等により表面を粗面化する方法、或いは酸など
により表面をエッチングする方法がある。また結着剤と
微粒子粉末を含む層からなるマット層を設ける方法があ
る。後者は画像濃度及び光感度を高くする或いは筆記性
等を改良する目的で優れており、そのマット層中に使用
する微粒子粉末としては、無機微粒子粉末あるいは有機
微粒子粉末のいずれもが使用できる。無機微粒子粉末の
具体例としては、シリカ、アルミナ、カオリン、タル
ク、チタン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム等があり、有機微粒子粉末の具体例と
しては、スチレン樹脂粒子、尿素−ホルマリン縮合物樹
脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子等がある。
【0019】結着剤としては、ポリビニルアルコール、
ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デンプン及
びその誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂、ポリエス
テル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、塩化
ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂等が使用され
る。
ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デンプン及
びその誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂、ポリエス
テル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、塩化
ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂等が使用され
る。
【0020】本発明においては、支持体の上に感光層又
はカップラー層の塗布液を塗布する場合、結着剤が使用
される。このような結着剤としては、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デン
プン及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂、ポ
リエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂が使
用できる。また、塗布の順序は先にカップラー層液を塗
布した後、その上に感光層液を塗布しても、或いはその
逆の順序で層を構成しても構わない。
はカップラー層の塗布液を塗布する場合、結着剤が使用
される。このような結着剤としては、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デン
プン及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂、ポ
リエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂が使
用できる。また、塗布の順序は先にカップラー層液を塗
布した後、その上に感光層液を塗布しても、或いはその
逆の順序で層を構成しても構わない。
【0021】本発明の熱現像型ジアゾ複写材料では、上
述した発色成分の他に、通常のジアゾ系感熱記録材料に
適用されている各種添加物、保存性向上剤としてナフタ
レン−モノスルホン酸ナトリウム、ナフタレン−ジスル
ホン酸ナトリウム、ナフタレン−トリスルホン酸ナトリ
ウム、スルホサリチル酸、硫酸カドミウム、硫酸マグネ
シウム、塩化カドミウム、塩化亜鉛などが使用できる。
また酸化防止剤としてチオ尿素、尿素など、溶解剤とし
てカフェイン、テオフィリンなど、酸安定性としてクエ
ン酸、酒石酸、硫酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロ
リン酸などを用いることができ、その他にサポニンを小
量添加することができる。
述した発色成分の他に、通常のジアゾ系感熱記録材料に
適用されている各種添加物、保存性向上剤としてナフタ
レン−モノスルホン酸ナトリウム、ナフタレン−ジスル
ホン酸ナトリウム、ナフタレン−トリスルホン酸ナトリ
ウム、スルホサリチル酸、硫酸カドミウム、硫酸マグネ
シウム、塩化カドミウム、塩化亜鉛などが使用できる。
また酸化防止剤としてチオ尿素、尿素など、溶解剤とし
てカフェイン、テオフィリンなど、酸安定性としてクエ
ン酸、酒石酸、硫酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロ
リン酸などを用いることができ、その他にサポニンを小
量添加することができる。
【0022】また、光定着型感熱記録の第二原図用シー
トとして使用する場合は、熱ヘッドに対するステイッキ
ングの防止や走行性を改良する目的で填料を加えたり、
保護層を設けてもよい。例えば、填料としては、スチレ
ン樹脂微粒子、尿素−ホルマリン縮合物樹脂微粒子、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、チタン、タルク、カオリン、シリカ、アルミナ等の
有機、無機系の固体微粒子が挙げられる。また、本発明
においては、同様の目的で、金属石鹸類も使用すること
ができる。
トとして使用する場合は、熱ヘッドに対するステイッキ
ングの防止や走行性を改良する目的で填料を加えたり、
保護層を設けてもよい。例えば、填料としては、スチレ
ン樹脂微粒子、尿素−ホルマリン縮合物樹脂微粒子、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、チタン、タルク、カオリン、シリカ、アルミナ等の
有機、無機系の固体微粒子が挙げられる。また、本発明
においては、同様の目的で、金属石鹸類も使用すること
ができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0024】実施例1
下記の組成からなるカップラー分散液を調合し、片面マ
ット加工した75μmのPETフィルムの表面にワイヤ
バーを用いて塗布乾燥し、付着量8g/m2のカップラ
ー層を形成した。 4−ベンゾイルアミノ−2,5−ジエトキシ−シアノアセト アニリドの分散液(20%)(黄色発色カップラー) 10g スチレン−アクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製ジョンクリル679) ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニルアルコール水溶液(10%) 10g 炭酸グアニジン 1.5g 水 トータル 100g 上記のカップラー層の上に下記の組成からなる感光層溶
液をワイヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量0.8g/
m2の感光層を形成した。 4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼン 塩化物・1/2塩化亜鉛 1.2g 酒石酸 1g カフェイン 2g イソプロパノール 5g サポニン 0.1g 水 92.9g 上記のようにして、本発明の熱現像型ジアゾ第二原図用
シートを作成した。
ット加工した75μmのPETフィルムの表面にワイヤ
バーを用いて塗布乾燥し、付着量8g/m2のカップラ
ー層を形成した。 4−ベンゾイルアミノ−2,5−ジエトキシ−シアノアセト アニリドの分散液(20%)(黄色発色カップラー) 10g スチレン−アクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製ジョンクリル679) ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニルアルコール水溶液(10%) 10g 炭酸グアニジン 1.5g 水 トータル 100g 上記のカップラー層の上に下記の組成からなる感光層溶
液をワイヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量0.8g/
m2の感光層を形成した。 4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼン 塩化物・1/2塩化亜鉛 1.2g 酒石酸 1g カフェイン 2g イソプロパノール 5g サポニン 0.1g 水 92.9g 上記のようにして、本発明の熱現像型ジアゾ第二原図用
シートを作成した。
【0025】実施例2
実施例1のカップラー層塗布液のスチレン−アクリル酸
アンモニウム共重合体水溶液(20%)の代わりにスチ
レン−無水マレイン酸アンモニウム共重合体水溶液(2
0%)(クラレ社製SMA−3000)を使用し、ま
た、黄色カップラーを4−(4′−エトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジメトキシアセトアセトアニリドに
代えた以外は同様に操作して本発明の熱現像型ジアゾ第
二原図用シートを作成した。
アンモニウム共重合体水溶液(20%)の代わりにスチ
レン−無水マレイン酸アンモニウム共重合体水溶液(2
0%)(クラレ社製SMA−3000)を使用し、ま
た、黄色カップラーを4−(4′−エトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジメトキシアセトアセトアニリドに
代えた以外は同様に操作して本発明の熱現像型ジアゾ第
二原図用シートを作成した。
【0026】実施例3
下記の組成からなるカップラー分散液を調合し、片面マ
ット加工した75μmのPETフィルムの表面にワイヤ
バーを用いて塗布乾燥し、付着量8g/m2のカップラ
ー層を形成した。 ナフトールAS分散液(20%)(青色発色カップラー) 5g 4−(4′−メチルベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシ− ベンゾイルアセトアニリドの分散液(20%) (黄色発色カップラー) 10g スチレン−アクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製ジョンクリル679) イソブチレン−無水マレイン酸アンモニウム 共重合体水溶液(20%) 10g ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニルアルコール水溶液(10%) 10g 炭酸グアニジン 1.5g 水 トータル 100g 上記のカップラー層の上に実施例1の感光層溶液をワイ
ヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量0.8g/m2の感
光層を形成し、本発明の熱現像型ジアゾ第二原図用シー
トを作成した。
ット加工した75μmのPETフィルムの表面にワイヤ
バーを用いて塗布乾燥し、付着量8g/m2のカップラ
ー層を形成した。 ナフトールAS分散液(20%)(青色発色カップラー) 5g 4−(4′−メチルベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシ− ベンゾイルアセトアニリドの分散液(20%) (黄色発色カップラー) 10g スチレン−アクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製ジョンクリル679) イソブチレン−無水マレイン酸アンモニウム 共重合体水溶液(20%) 10g ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニルアルコール水溶液(10%) 10g 炭酸グアニジン 1.5g 水 トータル 100g 上記のカップラー層の上に実施例1の感光層溶液をワイ
ヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量0.8g/m2の感
光層を形成し、本発明の熱現像型ジアゾ第二原図用シー
トを作成した。
【0027】実施例4
下記の組成からなるカップラー分散液を調合し、実施例
1で作成したシートの裏面にワイヤバーを用いて塗布乾
燥し、付着量3.0g/m2のカップラー層を形成し
た。 ナフトールAS分散液(20%)(青色発色カップラー) 15g スチレン−アクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製ジョンクリル679) イソブチレン−無水マレイン酸アンモニウム共重合体 水溶液(20%)(クラレ社製イソバン104) 10g ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニルアルコール水溶液(10%) 10g 炭酸グアニジン 1.5g 水 トータル 100g 上記のカップラー層の上に実施例1の感光層溶液をワイ
ヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量0.25g/m2の
感光層を形成し、本発明の熱現像型ジアゾ第二原図用シ
ートを作成した。
1で作成したシートの裏面にワイヤバーを用いて塗布乾
燥し、付着量3.0g/m2のカップラー層を形成し
た。 ナフトールAS分散液(20%)(青色発色カップラー) 15g スチレン−アクリル酸アンモニウム共重合体水溶液(20%) 30g (ジョンソンポリマー社製ジョンクリル679) イソブチレン−無水マレイン酸アンモニウム共重合体 水溶液(20%)(クラレ社製イソバン104) 10g ステアリン酸アミド分散液(20%) 30g シリカ粉末 1g ポリビニルアルコール水溶液(10%) 10g 炭酸グアニジン 1.5g 水 トータル 100g 上記のカップラー層の上に実施例1の感光層溶液をワイ
ヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量0.25g/m2の
感光層を形成し、本発明の熱現像型ジアゾ第二原図用シ
ートを作成した。
【0028】比較例1
実施例1のカップラー層分散液中の4−ベンゾイルアミ
ノ−2,5−ジエトキシ−シアノアセトアニリドの代わ
りにベンゾイルアセトアニリドを用いた以外は同様に操
作して、熱現像型ジアゾ複写材料を得た。
ノ−2,5−ジエトキシ−シアノアセトアニリドの代わ
りにベンゾイルアセトアニリドを用いた以外は同様に操
作して、熱現像型ジアゾ複写材料を得た。
【0029】比較例2
実施例1のカップラー層分散液中のスチレン−アクリル
酸アンモニウム共重合体水溶液を除いた以外は同様に操
作して、熱現像型ジアゾ複写材料を得た。
酸アンモニウム共重合体水溶液を除いた以外は同様に操
作して、熱現像型ジアゾ複写材料を得た。
【0030】比較例3
実施例1のカップラー層分散液中の炭酸グアニジンの代
わりに炭酸カリウムを用いた以外は同様に操作して、熱
現像型ジアゾ複写材料を得た。
わりに炭酸カリウムを用いた以外は同様に操作して、熱
現像型ジアゾ複写材料を得た。
【0031】以上作成した熱現像型ジアゾ第二原図用シ
ートを原稿と重ねて富士写真フィルム製コピアート10
0で露光・現像したところ、黄色又は緑青色の画像が得
られた。次にその露光・現像した第二原図用シートを原
稿として、株式会社リコー製SDE感光紙と重ねて株式
会社リコー製SD−750複写機でコピーした。その画
像部の濃度をマクベス濃度計914で測定した。また、
SDE感光紙をSD−750複写機で露光無し、現像の
みでコピーした。そのときの画像部の濃度も同様に測定
した。前者の濃度値の後者の濃度値に対する比率を遮光
性の度合とした。生保存性を試験するため、各サンプル
を50℃50%RHの環境に24時間放置して強制劣化
させた後取り出し、上記の複写機で全面露光し、地肌部
の濃度をマクベス濃度計914で測定した。これを強制
劣化しないで、同様に処理して測定した地肌部の濃度と
比較した。
ートを原稿と重ねて富士写真フィルム製コピアート10
0で露光・現像したところ、黄色又は緑青色の画像が得
られた。次にその露光・現像した第二原図用シートを原
稿として、株式会社リコー製SDE感光紙と重ねて株式
会社リコー製SD−750複写機でコピーした。その画
像部の濃度をマクベス濃度計914で測定した。また、
SDE感光紙をSD−750複写機で露光無し、現像の
みでコピーした。そのときの画像部の濃度も同様に測定
した。前者の濃度値の後者の濃度値に対する比率を遮光
性の度合とした。生保存性を試験するため、各サンプル
を50℃50%RHの環境に24時間放置して強制劣化
させた後取り出し、上記の複写機で全面露光し、地肌部
の濃度をマクベス濃度計914で測定した。これを強制
劣化しないで、同様に処理して測定した地肌部の濃度と
比較した。
【0032】
【表1】
*実施例1,2、比較例1,2,3は黄色フィルターで
実施例3と4の現像された第2原図の画像は緑青色で、
画像が容易に識別され、黒色フィルターで測定した。
【0033】
【発明の効果】本発明の熱現像型ジアゾ第二原図用シー
トは、従来の乾式又は湿式タイプと同等の初期画像品質
及び画像の信頼性を維持し、従来の現像剤を使用するこ
とによる不具合のない熱現像方式で、かつこの方式で課
題となる地肌のかぶりが生じない、長期の生保存性に優
れたものである。
トは、従来の乾式又は湿式タイプと同等の初期画像品質
及び画像の信頼性を維持し、従来の現像剤を使用するこ
とによる不具合のない熱現像方式で、かつこの方式で課
題となる地肌のかぶりが生じない、長期の生保存性に優
れたものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 片面又は両面マット加工したプラスチッ
クフィルムからなる透明又は半透明支持体上にジアゾ化
合物を含有する感光層と、カップラー成分、スチレン−
アクリル酸共重合体又はスチレン−アクリル酸共重合体
とイソブチレン−無水マレイン酸共重合体の混合物又は
スチレン−アクリル酸共重合体とスチレン−無水マレイ
ン酸共重合体との混合物を含有するカップラー層より成
る熱現像型ジアゾ第二原図用シートにおいて、該カップ
ラー層が、該カップラー成分として下記一般式(I)と
下記一般式( II )で表される化合物を含有すると共に、
炭酸グアニジンを含有することを特徴とする熱現像型ジ
アゾ第二原図用シート。 【化1】 〔式中、R1は置換もしくは未置換のアリール基又はア
ルキル基を示し、Xはアルキル基又はアルコキシ基を示
し、Yはアシル基、ベンゾイル基又はシアノ基を示し、
nは0〜2の整数を表わす。〕 【化2】 〔式中、R 2は置換もしくは無置換のアリール基を示
す。〕 - 【請求項2】 片面又は両面マット加工したプラスチッ
クフィルムからなる透明又は半透明支持体上にジアゾ化
合物を含有する感光層と、下記一般式(I)で表される
カップラー成分、炭酸グアニジン、スチレン−アクリル
酸共重合体又はスチレン−アクリル酸共重合体とイソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体の混合物又はスチレン
−アクリル酸共重合体とスチレン−無水マレイン酸共重
合体との混合物を含有するカップラー層を設け、該支持
体の反対側にジアゾ化合物を含有する感光層と、下記一
般式(II)で表されるカップラー成分、炭酸グアニジ
ン、スチレン−アクリル酸共重合体又はスチレン−アク
リル酸共重合体とイソブチレン−無水マレイン酸共重合
体の混合物又はスチレン−アクリル酸共重合体とスチレ
ン−無水マレイン酸共重合体との混合物を含有するカッ
プラー層より成る感光感熱層を設けたことを特徴とする
熱現像型ジアゾ第二原図用シート。 【化1】 〔式中、R1は置換もしくは未置換のアリール基又はア
ルキル基を示し、Xはアルキル基又はアルコキシ基を示
し、Yはアシル基、ベンゾイル基又はシアノ基を示し、
nは0〜2の整数を表わす。〕 【化2】 〔式中、R2は置換もしくは無置換のアリール基を示
す。〕 - 【請求項3】 該カップラー層又は/及び該感光層に融
点が60から150℃の熱可融性物質を含有させたこと
を特徴とする請求項1又は請求項2の熱現像型ジアゾ第
二原図用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13430896A JP3520888B2 (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | 熱現像型ジアゾ第二原図用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13430896A JP3520888B2 (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | 熱現像型ジアゾ第二原図用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09297371A JPH09297371A (ja) | 1997-11-18 |
JP3520888B2 true JP3520888B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=15125266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13430896A Expired - Fee Related JP3520888B2 (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | 熱現像型ジアゾ第二原図用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3520888B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-01 JP JP13430896A patent/JP3520888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09297371A (ja) | 1997-11-18 |
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