JPH0979U - 火災感知器の導線取付金具 - Google Patents

火災感知器の導線取付金具

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JPH0979U JP860296U JP860296U JPH0979U JP H0979 U JPH0979 U JP H0979U JP 860296 U JP860296 U JP 860296U JP 860296 U JP860296 U JP 860296U JP H0979 U JPH0979 U JP H0979U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単に、しかも確実に導線を火災感知器に着脱
できる火災感知器の導線取付金具を得る。 【解決手段】刃受金具の板ばねの固定部背面に導線通路
を形成し、該固定部側縁に前記導線通路と対向する折曲
部を形成し、該折曲部を基端から先端に向かって切り起
こして舌片を形成し、該舌片の先端を前記導線通路内に
突出させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、導線を簡単に着脱できる火災感知器の導線取付金具に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベースと感知器本体とからなる火災感知器を天井面等に取り付ける場合 には、まず、ベースを天井面などに固定し、該ベースの刃金具や刃受金具などの 導電金具に螺着されている接続ねじを緩めて接続ねじと導電金具との間に隙間を 形成し、この隙間に、電源や信号を送るための導線を挟み込んで該ねじを締め付 けた後、前記ベースに感知器本体を装着している。この導線はベースの中央部の 導線通孔から取り出され、所定方向に折り曲げられた状態で固定されている。
【0003】
【考案の解決しようとする課題】
従来例の火災感知器は、前述のように、ねじを用いて導線をベースに接続して いるが、この方法では、足場を組んで天井面に火災感知器を取り付ける場合には 、天井面を見ながら上向きになってねじ止め作業をしなければならない。そのた めその作業に多くの時間と労力が必要になる。
【0004】 その上、足場上での作業のため、過失によりベースから外した接続ねじを落下 させたり、更には、遺失させたりすることがある。
【0005】 この考案は、上記事情に鑑み、簡単に、しかも確実に導線を火災感知器に着脱 できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するこの考案について述べれば、それは、刃受金具の板ばねの 固定部背面に導線通路を形成し、該固定部側縁に前記導線通路と対向する折曲部 を形成し、該折曲部を基端から先端に向かって切り起こして舌片を形成し、該舌 片の先端を前記導線通路内に突出させたことを特徴とする火災感知器の導線取付 金具である。
【0007】
【作用】
刃受金具の板ばねの固定部背面に形成される導線通路に、導線を挿入すると該 導線は、該導線通路と対向して形成された折曲部に形成された舌片を押圧しなが ら前進し、その先端が突部内壁面に衝突するとその進行を停止する。このとき、 前記導線は、板ばねと舌片により圧迫されながら挟持される。
【0008】
【実施例】
この考案の実施例を添付図面により説明するが、同一図面符号は、その名称も 機能も同一である。
【0009】 まず、図1〜図5により、第1実施例を説明する。 火災感知器のベース1の取付台2には、導電性を有する金具、即ち導電金具で ある刃受金具3の固定部3aがねじ4により固定されている。この刃受金具3は 、互いに対向する固定板5と板ばね6とからなり、この固定板5の外周縁5aは 、突部7から離れており、そのため、両者5a、7間に隙間が生じる。
【0010】 刃受金具3の固定部3aの背面の取付台2は、ベース1の中心側から外周側に 向けて導線通路9が形成され、又、該導線通路9を介して凹状の収容部10が形 成されている。従って、前記通路9の終端部8は、前記隙間により露出する。こ の通路9は、導線挿入孔11から始まり、突部7の内壁面7aまで続いている。
【0011】 収容部10は、間隔をおいて平行に2個形成され、その中に導線取付金具、例 えば、係止ばね12が収容される。この係止ばね12は、縦断面ム字状に形成し たばね板12aで、その両先端部12b、12cは、導線通路9内に突出してお り、又、一方の先端部12cは、その先端12dが内側に折り曲げられている。
【0012】 次に、この実施例の作動につき説明する。 ベース1の取付台2の収容部10に、ばね板12aを先端部12b、12cが刃 受金具3側になるようにして収容し、該取付台2に刃受金具3をねじ4により螺 着し、刃受金具背面と係止ばねの先端部12b、12cを圧接させた後、ベース 1を天井面等に固定する。
【0013】 電源や信号を送るための導線15を、導線通路9の挿入孔11に向けて折り曲 げて、その先端部15aを挿入孔11から導線通路9内に挿入すると、該先端部 15aは、刃受金具の固定板5背面に沿って前進し、ばね板12aの先端部12 bを所定方向に押圧しながら更に前進して、ばね板12aの先端部12cに突き 当たる。この時、該先端部12cの先端12dは、内側に折り曲げられているた め、導線の先端部15aは、固定板5とばね板12の先端部12cとの間に容易 に入ることができるので、該挿入作業を円滑に行うことできる。
【0014】 更に、前進すると導線の先端部15aは、突部7の内壁面7aに衝突して停止 する。この時、導線の先端部15aは、終端部8に露出するので、この終端部8 をのぞくことにより導線15が確実に挿着されたか否かを確認することができる 。
【0015】 この状態において、導線15の先端部15aは、ばね板12aの両先端部12 b、12cと固定板5とにより挟持され、又、挿入の際の該導線15の歪みに対 する復元力により、先端部15aにばね板12aの先端部12bがくい込んで確 実に固定される。
【0016】 又、該導線15を前記と逆方向に引いても、ばね板の先端部12bが起き上が り、該先端部12bと固定板5との間隔が小さくなるので、即ち、該先端部12 bがストッパの役割を果たすので、導線15が抜けることがない。
【0017】 このベース1に図示しない火災感知器本体を装着すると、取付作業は終了する 。
【0018】 次に、導線15をベース1から取り外す場合には、火災感知器をベース1から 外した後、刃受金具3の固定板5に収容部10に連通し、係止ばね12aに対向 して設けた凹部、即ち挿入口5bにドライバなどを挿入して係止ばね12aの先 端部12bを所定方向に凹圧すると、該先端部12bと導線15との係合が解け るので、導線15は、容易に引き抜くことができる。
【0019】 第2実施例を図6〜図10により説明する。 この第2実施例が第1実施例と異なる点は、係止ばねとして、傾斜ばね板20 が用いられていることである。この傾斜ばね板20は、固定端部21と、傾斜し た自由端部22とから構成されている。図9に示す様に、固定端部21は、収容 部10の溝23に嵌着され、又、自由端部22は、突部7に向かって傾斜し、即 ち、導線の挿入方向に対して上向きに傾斜し、その先端22aは、導線通路9内 に突出し、刃受金具3背面に圧接している。なお、導線通路9に導線15を挿入 すると、該導線15の先端部15aは、図10に示すように傾斜ばね板20と固 定板5とにより挟持されるが、この傾斜ばね板20の作動、第1実施例の係止ば ねと同様である。また、導線15をベース1から取り外す場合には、固定板5の 固定部3aの側縁からの延長部に設けられている挿入孔11にドライバなどを挿 入して自由端部22と導線15との係合を解く。
【0020】 第3実施例を図11〜図13により説明する。 この第3実施例が第1実施例と異なる点は、導線取付金具といて、刃受金具の 板ばね6の固定端部6aを用いていることである。この固定端部6aは、従来の ものより長くなっており、その側縁6bには、固定端部6aの背面6cの導線通 路9に向かって湾曲する折曲部30が形成されている。この折曲部30は、ばね 板で形成され、その基端31から先端32に向かって切り超こし2本の長方形状 の舌片33を形成し、該舌片33の先端33aが導線通路9内に突出するように 、その折曲角度が調節されている。この舌片の先端33aは、導線挿入方向に対 して上向きに傾斜しており、また、固定端部背面6cに圧接している。
【0021】 この折曲部30を取付台2の収容部10に嵌着し、刃受金具3の板ばね固定端 部6aの両端をねじ4、34で螺着する。この導線通路9内に導線15を挿入す ると、該導線の先端部15aは、図12に示すように、舌片33の先端33aと 板ばね6の固定端部6aとにより挟持されるが、この舌片33の作用は、前記第 1実施例の係止ばねと同様である。
【0022】 第4実施例を図14〜図16により説明する。 この第4実施例が第3実施例と異なる点は、折曲部30を内側に折り曲げて断面 山形状に形成し、その基端31側に導線通路9と連通する挿入孔11を穿設する と共に、その先端32を導線通路9内に突出するように、その折り曲げ角度を調 節したことである。この先端32は、導線挿入方向に対して上向きに傾斜してお り、また、固定端部背面6cに圧接している。
【0023】 この折曲部30を取付台2の収容部10に嵌着し、刃受金具3の固定端部6a の両端をねじ4、34で螺着する。この挿入孔11に導線15を挿入すると導線 15の先端部15aは、図15に示す様に先端32と板ばね6とにより挟持され るが、折曲部30の先端32の作用は、前記第3実施例の舌片と同様である。
【0024】 第5実施例を図17により説明する。 この第5実施例、前記各実施例と異なり、ベースを用いないで火災感知器本体 を直接天井面等に設置する所謂直付火災感知器に導線取付金具、例えば、前記係 止ばねを利用する場合である。即ち、この直付火災感知器40の場合に、本体4 1の背面42、例えば、プリント基板に収容部43を形成し、この収容部43内 に前記実施例の係止ばね12を嵌着し、前記と同様にして導線を直付火災感知器 40に着脱する。
【0025】 係止ばね12の作用は、前記実施例と同様であることは勿論である。
【0026】 なお、導電性を有する金具、即ち、導電金具として、刃受金具3の他、刃金具 等が用いられることは勿論である。
【0027】
【考案の効果】
この考案に係る火災感知器は、以上のように構成したので、導線を挿入孔に向 けて折り曲げて導線通路内に挿入すると、該導線は、係止ばねと導電金具の固定 部背面とにより挟持され、また、該導線の歪みに対する復元力により係止ばねが くい込んで確実に固定されるので、接続部分の電気的導通性が良い。
【0028】 そして、この係止ばねの先端部を所定方向に押圧すると、該先端部は導線から 離れるので、この導線を挿入方向と逆方向に引くと簡単に抜ける。
【0029】 従って、この考案の火災感知器のベースは、従来例と異なり、簡単に、しかも 、短時間に導線の着脱を行なうことができる。
【0030】 また、係止ばねが、縦断面ム字状、または、傾斜ばね板であると、導線挟持時 において、該導線を前記と逆方向に引くと、係止ばねの先端が引き起こされる。 そのため、該先端は、ストッパの役割をするので、導線の抜け防止を図ることが できる。
【0031】 さらに、この考案の火災感知器の導線取付金具は、刃受金具の板ばね固定端部 側縁に折曲部を形成し、この折曲部に舌片を形成したり、または、該折曲部を断 面山形状似形成したりして導線取付金具を形成すると、ベースに板ばね固定端部 を取り付ければ、同時に導線取付金具を取り付けたことになる。そのため、組み 立て工数の減少を図ることが出来る。
【提出日】平成8年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、導線を簡単に着脱できる火災感知器の導線取付金具に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベースと感知器本体とからなる火災感知器を天井面等に取り付ける場合 には、まず、ベースを天井面などに固定し、該ベースの刃金具や刃受金具などの 導電金具に螺着されている接続ねじを緩めて接続ねじと導電金具との間に隙間を 形成し、この隙間に、電源や信号を送るための導線を挟み込んで該ねじを締め付 けた後、前記ベースに感知器本体を装着している。この導線はベースの中央部の 導線通孔から取り出され、所定方向に折り曲げられた状態で固定されている。
【0003】
【考案の解決しようとする課題】
従来例の火災感知器は、前述のように、ねじを用いて導線をベースに接続して いるが、この方法では、足場を組んで天井面に火災感知器を取り付ける場合には 、天井面を見ながら上向きになってねじ止め作業をしなければならない。そのた めその作業に多くの時間と労力が必要になる。
【0004】 その上、足場上での作業のため、過失によりベースから外した接続ねじを落下 させたり、更には、遺失させたりすることがある。
【0005】 この考案は、上記事情に鑑み、簡単に、しかも確実に導線を火災感知器に着脱 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するこの考案について述べれば、それは、刃受金具の板ばねに おける固定部の背面に、該固定部の長さ方向と直交する導線通路を形成し、該固 定部の側縁に前記導線通路と対向する折曲部を形成し、該折曲部に前記導線通路 と連通する導線挿入孔を形成し、更に、該折曲部に導線の押さえ部を設けたこと を特徴とする火災感知器の導線取付金具である。
【0007】
【作用】
刃受金具の板ばねにおける固定部の背面に形成される導線通路に、該導線通路 に対向する折曲部に形成された導線挿入孔より導線を挿入すると、該導線の先端 は、該折曲部に形成された押さえ部を押圧しながら前進し、固定部の背面と押さ え部とによって挟持される。
【0008】
【実施例】
この考案の実施例を添付図面により説明するが、先ず実施例を理解する上で参考となる例を説明してから、実施例の説明をする。尚、 同一図面符号は、参考例 及び実施例を通じて、 その名称も機能も同一である。
【0009】 まず、図1〜図5により、第1参考例を説明する。 火災感知器のベース1の取付台2には、導電性を有する金具、即ち導電金具で ある刃受金具3の固定部3aがねじ4により固定されている。この刃受金具3は 、互いに対向する固定板5と板ばね6とからなり、この固定板5の外周縁5aは 、突部7から離れており、そのため、両者5a、7間に隙間が生じる。
【0010】 刃受金具3の固定部3aの背面の取付台2は、ベース1の中心側から外周側に 向けて導線通路9が形成され、又、該導線通路9を介して凹状の収容部10が形 成されている。従って、前記通路9の終端部8は、前記隙間により露出する。こ の通路9は、導線挿入孔11から始まり、突部7の内壁面7aまで続いている。
【0011】 収容部10は、間隔をおいて平行に2個形成され、その中に導線取付金具、例 えば、係止ばね12が収容される。この係止ばね12は、縦断面ム字状に形成し たばね板12aで、その両先端部12b、12cは、導線通路9内に突出してお り、又、一方の先端部12cは、その先端12dが内側に折り曲げられている。
【0012】 次に、この参考例の作動につき説明する。 べース1の取付台2の収容部10に、ばね板12aを先端部12b、12cが刃 受金具3側になるようにして収容し、該取付台2に刃受金具3をねじ4により螺 着し、刃受金具背面と係止ばねの先端部12b、12cを圧接させた後、ベース 1を天井面等に固定する。
【0013】 電源や信号を送るための導線15を、導線通路9の挿入孔11に向けて折り曲 げて、その先端部15aを挿入孔11から導線通路9内に挿入すると、該先端部 15aは、刃受金具の固定板5背面に沿って前進し、ばね板12aの先端部12 bを所定方向に押圧しながら更に前進して、ばね板12aの先端部12cに突き 当たる。この時、該先端部12cの先端12dは、内側に折り曲げられているた め、導線の先端部15aは、固定板5とばね板12の先端部12cとの間に容易 に入ることができるので、該挿入作業を円滑に行うことできる。
【0014】 更に、前進すると導線の先端部15aは、突部7の内壁面7aに衝突して停止 する。この時、導線の先端部15aは、終端部8に露出するので、この終端部8 をのぞくことにより導線15が確実に挿着されたか否かを確認することができる 。
【0015】 この状態において、導線15の先端部15aは、ばね板12aの両先端部12 b、12cと固定板5とにより挟持され、又、挿入の際の該導線15の歪みに対 する復元力により、先端部15aにばね板12aの先端部12bがくい込んで確 実に固定される。
【0016】 又、該導線15を前記と逆方向に引いても、ばね板の先端部12bが起き上が り、該先端部12bと固定板5との間隔が小さくなるので、即ち、該先端部12 bがストッパの役割を果たすので、導線15が抜けることがない。
【0017】 このベース1に図示しない火災感知器本体を装着すると、取付作業は終了する 。
【0018】 次に、導線15をベース1から取り外す場合には、火災感知器をベース1から 外した後、刃受金具3の固定板5に収容部10に連通し、係止ばね12aに対向 して設けた凹部、即ち挿入口5bにドライバなどを挿入して係止ばね12aの先 端部12bを所定方向に凹圧すると、該先端部12bと導線15との係合が解け るので、導線15は、容易に引き抜くことができる。
【0019】 第2参考例を図6〜図10により説明する。 この第2参考例が第1参考例と異なる点は、係止ばねとして、傾斜ばね板20 が用いられていることである。この傾斜ばね板20は、固定端部21と、傾斜し た自由端部22とから構成されている。図9に示す様に、固定端部21は、収容 部10の溝23に嵌着され、又、自由端部22は、突部7に向かって傾斜し、即 ち、導線の挿入方向に対して上向きに傾斜し、その先端22aは、導線通路9内 に突出し、刃受金具3背面に圧接している。なお、導線通路9に導線15を挿入 すると、該導線15の先端部15aは、図10に示すように傾斜ばね板20と固 定板5とにより挟持されるが、この傾斜ばね板20の作用は、第1参考例の係止 ばねと同様である。また、導線15をベース1から取り外す場合には、固定板5 の固定部3aの側縁からの延長部に設けられている挿入孔11にドライバなどを 挿入して自由端部22と導線15との係合を解く。
【0020】 次に、この考案の第1実施例を図11〜図13により説明する。 この第1実施例が第1参考例と異なる点は、導線取付金具として、刃受金具の 板ばね6の固定端部6aを用いていることである。この固定端部6aは、従来の ものより長くなっており、その側縁6bには、固定端部6aの背面6cの導線通 路9に向かって湾曲する折曲部30が形成されている。この折曲部30は、ばね 板で形成され、その基端31から先端32に向かって切り超こし2本の長方形状 の舌片33を形成し、該舌片33の先端33aが導線通路9内に突出するように 、その折曲角度が調節されている。この舌片の先端33aは、導線挿入方向に対 して上向きに傾斜しており、また、固定端部背面6cに圧接し、導線の押さえ部 を形成している。
【0021】 この折曲部30を取付台2の収容部10に嵌着し、刃受金具3の板ばね固定端 部6aの両端をねじ4、34で螺着する。この導線通路9内に導線15を挿入す ると、該導線の先端部15aは、図12に示すように、舌片33の先端33aと 板ばね6の固定端部6aとにより挟持されるが、この舌片33の作用は、前記 1参考例 の係止ばねと同様である。
【0022】 第2実施例を図14〜図16により説明する。 この第2実施例第1実施例と異なる点は、折曲部30を内側に折り曲げて断面 山形状に形成し、その基端31側に導線通路9と連通する挿入孔11を穿設する と共に、その先端32を導線通路9内に突出するように、その折り曲げ角度を調 節したことである。この先端32は、導線挿入方向に対して上向きに傾斜してお り、また、固定端部背面6cに圧接し、導線の押さえ部を形成している。
【0023】 この折曲部30を取付台2の収容部10に嵌着し、刃受金具3の固定端部6a の両端をねじ4、34で螺着する。この挿入孔11に導線15を挿入すると導線 15の先端部15aは、図15に示す様に先端32と板ばね6とにより挟持され るが、折曲部30の先端32の作用は、前記第1実施例の舌片と同様である。
【0024】 尚、図17は、第1参考例における係止ばねを火災感知器本体に設けた変更例 を示すものである。即ち、前記各参考例及び実施例と異なり 、ベースを用いない で火災感知器本体を直接天井面等に設置する所謂直付火災感知器に導線取付金具 、例えば、前記係止ばねを利用する場合である。即ち、この直付火災感知器40 の場合に、本体41の背面42、例えば、プリント基板に収容部43を形成し、 この収容部43内に前記実施例の係止ばね12を嵌着し、前記と同様にして導線 を直付火災感知器40に着脱する。
【0025】 係止ばね12の作用は、前記参考例と同様であることは勿論である。
【0026】 なお、導電性を有する金具、即ち、導電金具として、刃受金具3の他、刃金具 等が用いられることは勿論である。
【0027】
【考案の効果】
この考案に係る火災感知器の導線取付金具は、以上のように構成したので、導 線取付金具に導線を接続する際には、折曲部に形成した導線の挿入孔から導線通 路に導線を挿入すると、該導線は折曲部に設けられた押さえ部と固定部の背面と により挟持されるので、導線のねじ止めの必要はなく、導線の着脱を、簡単に、しかも、短時間に行なうことができる。
【0028】 また、刃受金具の板ばね固定端部側縁に折曲部を形成し、該折曲部に導線の挿 入孔を設けるとともに導線の係止手段を設けて導線取付金具を形成しているので 、ベースに板ばね固定端部を取り付ければ、同時に導線取付金具を取り付けたこ とになる。そのため、組み立て工数の減少を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す図で、ベースの一部を示す平
面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図4の他の状態を示す断面図である。
【図6】第2実施例を示す図で、ベースの一部を示す平
面図である。
【図7】図6のVII-VII線断面図である。
【図8】図6の正面図である。
【図9】図6のIX-IX線断面図である。
【図10】図9の他の状態を示す断面図である。
【図11】第3実施例を示す図で、ベースの断面図であ
る。
【図12】図11のXII-XII線断面図である。
【図13】図11の導線取付金具の斜視図である。
【図14】第4実施例を示す図で、ベースの縦断面図で
ある。
【図15】図14のXV-XV線断面図である。
【図16】図14の導線取付金具の斜視図である。
【図17】第5実施例を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 ベース 3 刃受金具 3a 固定部 6 板ばね 9 導線通路 10 収容部 12 係止ばね 20 傾斜ばね板 30 折曲部 33 舌片 40 直付火災感知器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 火災感知器の導線取付金具
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1参考例を示す図で、ベースの一部を示す平
面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図4の他の状態を示す断面図である。
【図6】第2参考例を示す図で、ベースの一部を示す平
面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】図6の正面図である。
【図9】図6のIX−IX線断面図である。
【図10】図9の他の状態を示す断面図である。
【図11】第1の実施例を示す図で、ベースの断面図で
ある。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【図13】図11の導線取付金具の斜視図である。
【図14】第2実施例を示す図で、ベースの縦断面図で
ある。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】図14の導線取付金具の斜視図である。
【図17】第1の参考例の変更例を示す一部断面正面図
である。
【符号の説明】 1 ベース 3 刃受金具 3a 固定部 6 板ばね 9 導線通路 10 収容部 12 係止ばね 20 傾斜ばね板 30 折曲部 33 舌片 40 直付火災感知器
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃受金具の板ばねの固定部背面に導線通路
    を形成し、該固定部側縁に前記導線通路と対向する折曲
    部を形成し、該折曲部を基端から先端に向かって切り起
    こして舌片を形成し、該舌片の先端を前記導線通路内に
    突出させたことを特徴とする火災感知器の導線取付金
    具。
  2. 【請求項2】刃受金具の板ばねの固定部背面に導線通路
    を形成し、該固定部側縁に前記導線通路と対向する折曲
    部を形成し、該折曲部を内側に折り曲げて断面山形状に
    形成し、その先端を前記導線通路内に突出させるととも
    に、その基端側に前記導線通路と連通する挿入孔を形成
    したことを特徴とする火災感知器の導線取付金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61155369U (ja) * 1985-03-18 1986-09-26
JP2019169075A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 能美防災株式会社 火災感知器

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