JPH0979702A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0979702A
JPH0979702A JP7239729A JP23972995A JPH0979702A JP H0979702 A JPH0979702 A JP H0979702A JP 7239729 A JP7239729 A JP 7239729A JP 23972995 A JP23972995 A JP 23972995A JP H0979702 A JPH0979702 A JP H0979702A
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JP
Japan
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refrigerant
capillary tube
sludge
heat exchanger
air conditioner
Prior art date
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Application number
JP7239729A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Tsuno
勝之 津野
Masanori Akutsu
正徳 阿久津
Tomohito Koizumi
友人 小泉
Mikiyasu Shinshi
幹泰 進士
Takahiro Suzuki
孝浩 鈴木
Shigeya Ishigaki
茂弥 石垣
Norio Abukawa
則男 虻川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/37Capillary tubes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B47/00Arrangements for preventing or removing deposits or corrosion, not provided for in another subclass

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャピラリチューブにおける腐食による摩耗
やスラッジの付着による詰まりを低減できる空気調和機
を提供する。 【解決手段】 本発明の空気調和機において、キャピラ
リチューブ5の内面を耐摩耗性材料による被膜5Mを形
成しているから、冷媒として混合冷媒、特にHFC系冷
媒を用いた場合でも、キャピラリチューブ5の腐食によ
る摩耗が低減できる。更に、耐摩耗性材料の被膜5Mの
ために、スラッジが付着しにくくなり詰まりが低減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒回路に冷媒に
対する固定抵抗としてのキャピラリチューブを配置した
冷媒回路を有する空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機の冷媒回路は、圧縮
機、四方切換弁、利用側熱交換器、減圧器、熱源側熱交
換器を冷媒管を接続して構成されており、減圧器として
固定抵抗を付与するキャピラリチューブを用いた構成が
公知である。
【0003】一方、冷媒回路に充填される冷媒として、
従来、塩素基を有するR12やR50を用いたが、地上
上空のオゾン層破壊の潜在性があるため、環境保全の目
的から塩素基の含有量の少ないR22(クロロジフルオ
ロメタン)のほか、塩素基を含まないR32(ジフルオ
ロメタン)、R125(ペンタフルオロエタン)、R1
34a(テトラフルオロエタン)あるいはこれらの混合
物等(以下「HFC系冷媒」という)が代替冷媒として
使用されている。
【0004】冷媒として、このようなHFC系冷媒を用
いた場合には、その潤滑油としてHFC系冷媒と相溶性
のあるエステル系潤滑油、エーテル系潤滑油、これらの
混合油などが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エステル系潤
滑油やエーテル系潤滑油は水との反応性が高く、冷媒回
路中に水があると、加水分解して、酸、アルコール等を
生成し、さらに摩耗した金属イオンと反応して金属石鹸
を生じるという問題点がある。そして、このような反応
により生じた金属石鹸は、スラッジとして冷媒中に混入
し、冷媒回路に付着して流路を狭めたり、詰まらせるほ
か、冷媒回路中における各冷媒機器に悪影響を与えると
いう不都合がある。また、冷媒管等においては、内面腐
食による摩耗が生じやすくなる。
【0006】特に、管径の細いキャピラリチューブで
は、スラッジが付着したり、腐食によよる摩耗を生じや
すいという問題点がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、キャピラリチューブにおける腐食によ
る摩耗やスラッジの付着による詰まりを低減できる空気
調和機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、特性の異なる冷媒が少なくとも2種以上混合された
混合冷媒を、圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、蒸
発器を有する冷媒回路中を循環するように構成した空気
調和機において、前記キャピラリチューブの内面を耐摩
耗性材料による被膜を形成したものである。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、冷媒
としてHFC系冷媒を用いた場合でも、キャピラリチュ
ーブの内面には、耐摩耗性材料がコーティングされてい
るので、キャピラリチューブの腐食による摩耗が低減さ
れる。更に、耐摩耗性材料の被膜のために、スラッジが
付着しにくくなり詰まりが低減される。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記耐摩耗性材をセラミック材料とし
たものである。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、セラ
ミック材料は一般に耐摩耗性に優れるとともに金属等の
スラッジが付着しにくいので、キャピラリチューブにお
ける腐食による摩耗やスラッジの付着による詰まりの低
減を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を添付図面
に基づいて説明する。
【0013】図1は、一般的な家庭用の空気調和機を示
す斜視図である。この種の空気調和機は、室内に配置さ
れる利用側ユニットAと、室外に配置される熱源側ユニ
ットBとからなり、両者は冷媒管300によりつながれ
ている。
【0014】図2は、図1に示す空気調和機の冷凍サイ
クルを示す冷媒回路図である。
【0015】1はモータ部と、このモータ部により駆動
される圧縮部とからなる圧縮機である。2は圧縮機1か
ら吐出される冷媒の脈動による振動・騒音を抑えるため
のマフラーである。3は冷房/暖房運転時の冷媒の流れ
を切り替えるための四方切換弁である。4は熱源側熱交
換器、5はキャピラリーチューブ、6はスクリーンフィ
ルター、7は利用側熱交換器、8はマフラー、9はアキ
ュームレータ、10は電磁開閉弁である。
【0016】圧縮機1から吐出される冷媒は、四方切換
弁3の切り替わり位置と電磁開閉弁10の開閉とに応じ
て、実線の矢印(冷房運転)、点線の矢印(暖房運
転)、実線中点の矢印(除霜運転)のように、3つのモ
ードに従って、流れる方向が決まる。
【0017】冷房運転時には、熱源側熱交換器4が凝縮
器として、利用側熱交換器7が蒸発器として機能する。
暖房運転時には、利用側熱交換器7が凝縮器として、熱
源側熱交換器4が蒸発器として機能する。除霜運転時
(暖房運転中)には、圧縮機1から吐出される高温の冷
媒の一部が、熱源側熱交換器4の温度を上昇させるため
に、熱源側熱交換器4に直接供給される。これにより、
熱源側熱交換器4の温度が上昇し除霜が行われる。尚、
この除霜運転が充分に機能しない時(外気温が特に低い
時など)又は更に着霜が進んだ場合には逆サイクル除霜
(実線矢印の流れ)で着霜の進行を抑制する。
【0018】図3は、空気調和機の制御回路図である。
図3の中央の一点鎖線を境にして、左側は、利用側ユニ
ットAの制御回路を示し、右側は、熱源側ユニットBの
制御回路を示している。両方の制御回路は、動力線10
0と制御線200とを介してつながれている。
【0019】利用側ユニットAには、整流回路11と、
モータ用の電源供給回路12と、制御用の電源供給回路
13と、モータ駆動回路15と、スイッチ基板17と、
受信回路18aと、表示基板18と、フラップモータ1
9とが設けられる。
【0020】整流回路11はプラグ10aによって供給
される100Vの交流電圧を整流する。モータ用の電源
供給回路12はDCファンモータ16に供給される直流
電圧を10〜36Vの電圧に調整する。このDCファン
モータ16はマイクロコンピュータ14から送られてく
る信号に応じて被調和室内に調和された空気を吹き出す
ためのものである。
【0021】制御用の電源供給回路13は、マイクロコ
ンピュータ14に供給される5Vの直流電圧を発生す
る。モータ駆動回路15は、DCファンモータ16の回
転位置情報に基づくマイクロコンピュータ14からの信
号に応答して、DCファンモータ16のステータ巻線へ
の通電タイミングを制御する。スイッチ基板17は利用
側ユニットAの操作パネルに固定され、このスイッチ基
板17にはオン/オフスイッチ、試運転スイッチ、など
が設けられている。受信回路18aは、ワイヤレスリモ
ートコントローラ60からの遠隔操作信号(例えば、オ
ン/オフ信号、冷房/暖房切り替え信号、或いは室温設
定信号など)を受信する。表示基板18は、空気調和機
の運転状態を表示する。フラップモータ19は、冷/暖
空気の吹き出し方向を変更するフラップを動かすように
機能する。
【0022】さらに、この制御回路には、室温を測定す
るための室温センサ20と、利用側熱交換器の温度を測
定するための熱交換器温度センサ21と、部屋の湿度を
測定するための湿度センサ22とが設けられる。これら
センサによって検出された測定値はA/D変換されてマ
イクロコンピュータ14に取り込まれる。マイクロコン
ピュータ14からの制御信号は、シリアル回路23と端
子板T3 とを通じて、熱源側ユニットBに送られる。ま
た、トライアック26とヒータリレー27とは、ドライ
バー24を通じてマイクロコンピュータ14により制御
され、これによってドライ運転時に使われる再加熱ヒー
タ25に供給する電力を段階的に制御する。
【0023】符号30は、空気調和機の型と特性を示す
特定データを保存した外部ROMである。これらの特定
データは、電源スイッチが入力され且つ操作が停止され
た後に、すぐに外部ROMから取り出される。電源スイ
ッチが入力されたとき、外部ROM30からの特定デー
タの取り出しが完了するまで、ワイヤレスリモートコン
トローラ60からの命令の入力、あるいはON/OFF
スイッチ又は試運転スイッチ(操作は後述する)の状態
の検知はなされない。
【0024】次に、熱源側ユニットBのコントロールサ
ーキットについて説明する。
【0025】熱源側ユニットBにおいて、端子板T´1
、T´2 、T´3 は、それぞれ利用側ユニットAに配
置された端子板T1 、T2 、T3 に接続されている。符
号31は、端子板T´1 とT´2 に平行に接続されたバ
リスタであり、32はノイズフィルタ、34はリアク
タ、35は電圧を倍にする倍電圧器、36はノイズフィ
ルタ、37は100VのAC電圧から約280VのDC
電圧を得るためのリプルフィルタである。
【0026】符号39は、端子板T´3 を介して利用側
ユニットAから供給された制御信号を変換するシリアル
サーキットであり、その変換された信号はマイクロコン
ピュータ41へ伝達される。40は、熱源側ユニットB
及び変流器(CT)33内の負荷に供給された電流を検
出する電流検出器であり、DC電圧に電流を整流し、そ
してマイクロコンピュータ41にDC電圧を付与する。
41はマイクロコンピュータ、42はマイクロコンピュ
ータ41の動作用電力を発生させるための切り替え電力
供給回路、38はマイクロコンピュータ41からの制御
信号に基づいてコンプレッサ1に供給される電力のPW
M制御を達成するモータドライバーである。モータドラ
イバー38の6個のパワートランジスタは、三相ブリッ
ジの形で接続され、いわゆるインバータユニットを構成
している。参照符号43は冷凍サイクルのコンプレッサ
1を運転するためのコンプレッサモータであり、44は
コンプレッサの咄出側の冷媒の温度を検知する咄出側温
度センサーである。45は速度が3段階に制御され、室
外熱交換器に空気をおくるファンモータであり、四方切
換弁3、電磁弁10、は前述したように冷凍サイクルの
冷媒通路を切り替えるようになっている。更に、熱源側
ユニットBには、室外温度を検出する室外温度センサ4
8が、空気取り入れ口に近接配置されており、室外熱交
換器の温度を検知する室外熱交換器温度センサ49が配
置されている。これらの温度センサ48、49によって
得られた検出値はA/D変換され且つマイクロコンピュ
ータ41に取り入れられる。
【0027】符号50は利用側ユニットAの外部ROM
30と同様な機能を有する外部ROMである。熱源側ユ
ニットBについての特有のデータは、外部ROM30で
説明したものと同様のものであるが、ROM50に収納
されている。
【0028】熱源側ユニットBと利用側ユニットAの各
制御回路における記号Fは、ヒューズである。
【0029】マイクロコンピュータ(制御部材)14と
41のそれぞれは、予めプログラムを収納したROM、
参照データを収納したRAM、そしてプログラムを演算
するCPUを、同一の容器に収納したものである(イン
テル コーポレーション販売の87C196MC(MC
Sー96シリーズ))。
【0030】次に、冷媒について説明する。
【0031】本実施の形態においては、混合冷媒も使用
することもできるが、この実施の形態では、例えば、R
ー410AやRー410Bが用いられる。Rー410A
は、2成分系の混合冷媒であり、Rー32を50Wt
%、Rー125を50Wt %の構成であり、沸点は−5
2.2℃、露点は−52.2℃である。Rー410B
は、Rー32を45Wt %、Rー125を55Wt %の
構成である。
【0032】このような組成の混合冷媒では、HCFC
ー22の従来の単一冷媒と比較した場合、所定の条件に
おける、コンプレッサの吐出温度がHCFCー22では
66.0℃に対してRー410Aでは73.6℃であ
り、凝縮圧力がHCFCー22では17.35barで
あるのに対してRー410Aでは27.30barであ
り、蒸発圧力がHCFCー22では6.79barであ
るのに対してRー410Aでは10.86barという
特性を有し、冷媒回路全体として、従来のHCFCー2
2の単一冷媒を使用する場合より高い温度であり且つ高
い圧力となり、冷媒管の内面腐食やスラッジが発生しや
すい。
【0033】また、冷媒として、Rー410AやRー4
10BのようなHFC系冷媒を用いた場合には、その潤
滑油としてHFC系冷媒と相溶性のあるエステル系潤滑
油、エーテル系潤滑油、これらの混合油などが使用され
る。エステル系潤滑油やエーテル系潤滑油は水との反応
性が高く、冷媒回路中に水があると、加水分解して、
酸、アルコール等を生成し、さらに摩耗した金属イオン
と反応して金属石鹸を生じやすい。そして、このような
反応により生じた金属石鹸は、スラッジとして冷媒中に
混入し、冷媒回路に付着して流路を狭めたり、詰まらせ
るおそれがある。特に、管径の狭いキャピラリチューブ
では、このようなスラッジ等による詰まりが生じやす
い。
【0034】一方、Rー410A及びRー410B等の
混合冷媒を用いた場合には、各成分の冷媒の沸点が近似
しているために、冷媒組成に変化が生じにくく、冷媒組
成の変化によって生じる温度グライド等の問題を考慮す
る必要がない。このために運転中における制御がしやす
くなる。
【0035】キャピラリチューブ5は、冷媒管300a
に介在されており、キャピラリチューブ5の一端部と他
端部とで接続されている。キャピラリチューブ5は、図
4に示すように、口径の小さい銅製の細管を螺旋形状に
形成したものであり、冷媒回路内において、所定の抵抗
を付与するものである。冷媒管300aの内径Dは、機
種によっても異なるが、例えば、内径5/16インチ
(7.8mm)、1/4インチ(6.25mm)、9mmの口
径の管が使用されている。
【0036】一方、キャピラリチューブ5は、例えば、
その外径dが3mmのものが使用され、その内径は1.4
乃至1.7mmである。
【0037】このキャピラリチューブ5は、銅製である
ため加工が容易であるものの、そのままでは冷媒による
摩耗が生じやすく、また、冷媒中のスラッジも付着しや
すい。
【0038】しかし、この実施の形態では、図5に示す
ように、キャピラリチューブ5の内面に耐摩耗性材料の
被膜5Mをコーティングして、冷媒による摩耗の低減
と、スラッジの付着を防止している。
【0039】このような被膜材料としては、摩耗の観点
からは、耐摩耗性を有するほかに、耐熱性及び冷媒に対
する耐腐食性を有することが望ましい。
【0040】また、スラッジの付着という観点からは、
表面張力が低く、金属や金属酸化物との反応性が低いこ
とが望ましい。
【0041】このような性質を満足する被膜材料には、
種々のものがあるが、特に、セラミック材料が取扱いや
コーティングしやすいことから望ましい。
【0042】このようなセラミック材料としては、特
に、窒化系材料が好ましく、具体的には窒化クロム(C
r N)、窒化珪素(Si 3 N4 )、窒化ホウ素
(BN)等がある。
【0043】次に、図6を参照して、キャピラリチュー
ブ5に被膜材料として窒化珪素(Si 3 N4 )を
コーティングする方法について説明する。
【0044】この実施の形態では、化学蒸着法(CV
D)、物理蒸着法(PVD)とのいずれでもよいが、こ
こでは化学蒸着法を用いた。
【0045】炉400内に、コーティングするべきキャ
ピラリチューブ5を置き、電熱器401で炉400内を
加熱する。
【0046】炉400内には、シランガス(Si 3 H
4 )とアンモニアガス(NH3)等を供給して、蒸着
により窒化珪素(Si 3 N4 )をキャピラリチュ
ーブ5に蒸着したものである。この場合には、キャピラ
リチューブ5の内面及び外面に蒸着できる。しかし、キ
ャピラリチューブ5の内側のみにガスを供給すれば、図
5に示すように、内面にのみ窒化珪素を蒸着によりコー
ティングすることができる。
【0047】コーティングする被膜の厚みは、特に限定
されず、必要に応じて適宜さだめられる。
【0048】また、被膜の形成方法としては、上述の化
学蒸着法(CVD)、物理蒸着法(PVD)のほか、被
膜液に侵漬したり、電気的に付着させる方法であっても
よい。
【0049】このようにして耐摩耗性材料を被膜したキ
ャピラリチューブ5は、図4に示すように、螺旋形状に
形成して冷媒回路内に装着される。
【0050】次に、本実施の形態における作用を説明す
る。
【0051】冷房運転時には、図2に実線矢印で示すよ
うに、圧縮機1から吐出された冷媒は、マフラー2、四
方切換弁3、熱源側熱交換器(室外熱交換器)4、キャ
ピラリチューブ5、スクリーンフィルター6、利用側熱
交換器(室外熱交換器)7、マフラー8、四方切換弁
3、アキュームレータ9の順序で冷媒回路を循環し、利
用側熱交換器7が蒸発器として機能し、キャピラリチュ
ーブ5で減圧される。暖房運転時には、破線の矢印示す
ように、圧縮機1から吐出された冷媒は、マフラー2、
四方切換弁3、マフラー8、利用側熱交換器(室外熱交
換器)7、スクリーンフィルター6、キャピラリチュー
ブ5、熱源側熱交換器(室外熱交換器)4、四方切換弁
3、アキュームレータ9の順序で冷媒回路を循環し、熱
源側熱交換器4が蒸発器として機能し、キャピラリチュ
ーブ5で減圧される。
【0052】本実施の形態では、前述の如く、2成分混
合冷媒であるRー410AやRー410Bを冷媒として
用いているので、単一冷媒を使用した場合に比較して、
冷媒管内の冷媒圧力が高い。このため、冷媒中のスラッ
ジや冷媒による腐食等のために摩耗するおそれが高い
が、キャピラリチューブの内面には、耐摩耗性材料であ
る窒化珪素の薄膜がコーティングされているので、キャ
ピラリチューブの腐食による摩耗や、冷媒中のスラッジ
による摩耗が低減される。
【0053】更に、耐摩耗性材料の被膜のために、金属
性のスラッジが付着しにくくなり詰まりが低減される。
【0054】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
【0055】例えば、耐摩耗性材料による被膜のコーテ
ィングは、キャピラリチューブ5のみに限らず、冷媒
管、コンプレッサのシリンダ、ローラ、四方弁等の他の
冷媒機器に施せば、冷媒回路全体における摩耗とスラッ
ジの発生を防止できる。
【0056】また、上述した実施の形態では、2成分の
混合冷媒である410Aまたは410Bを用いた場合を
例に説明したが、これに限らず、3成分の混合冷媒、例
えば、R134aを52Wt %、R125を25Wt
%、R32を23Wt %で混合した混合冷媒を用いても
よい。この場合にも、冷媒回路中の水が加水分解して、
酸、アルコール等を生成し、金属石鹸等のスラッジを生
じやすいことから、摩耗やスラッジの詰まりの低減に有
効である。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、キャピ
ラリチューブの内面を耐摩耗性材料による被膜を形成し
ているから、冷媒として混合冷媒、特にHFC系冷媒を
用いた場合でも、キャピラリチューブの腐食による摩耗
が低減できる。更に、耐摩耗性材料の被膜のために、ス
ラッジが付着しにくくなり詰まりが低減される。
【0058】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に加えて、前記耐摩耗性材料としてセラミック材
料を用いているので、キャピラリチューブにおける腐食
による摩耗やスラッジの付着による詰まりの低減を確実
に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用される空気調和機の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す空気調和機の冷媒回路図である。
【図3】図1に示す空気調和機の制御回路図である。
【図4】キャピラリチューブの正面図である。
【図5】キャピラリチューブの断面図である。
【図6】化学蒸着法によるコーティング方法を説明する
断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 3 四方切換弁 4 熱源側熱交換器 5 キャピラリチューブ 5M 耐摩耗性の被膜
フロントページの続き (72)発明者 進士 幹泰 大阪府守口市京阪本通2丁目5番地5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 鈴木 孝浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番地5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 石垣 茂弥 大阪府守口市京阪本通2丁目5番地5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 虻川 則男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番地5号 三洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特性の異なる冷媒が少なくとも2種以上
    混合された混合冷媒を、圧縮機、凝縮器、キャピラリチ
    ューブ、蒸発器を有する冷媒回路中を循環するように構
    成した空気調和機において、 前記キャピラリチューブの内面を耐摩耗性材料による被
    膜を形成したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記耐摩耗性材料はセラミック材料であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
JP7239729A 1995-09-19 1995-09-19 空気調和機 Pending JPH0979702A (ja)

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JP7239729A JPH0979702A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 空気調和機

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