JPH0979618A - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JPH0979618A
JPH0979618A JP23722295A JP23722295A JPH0979618A JP H0979618 A JPH0979618 A JP H0979618A JP 23722295 A JP23722295 A JP 23722295A JP 23722295 A JP23722295 A JP 23722295A JP H0979618 A JPH0979618 A JP H0979618A
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ice
water
water injection
ice heat
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JP23722295A
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English (en)
Inventor
Eiji Sekiya
矢 英 士 関
Kazuichi Iwasaki
崎 和 市 岩
Sanae Sekida
田 早 苗 関
Takayuki Marume
目 隆 之 丸
Hajime Shingu
宮 肇 新
Motoki Iwakata
片 基 樹 岩
Hitoshi Umetsu
津 仁 梅
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Toshiba Corp
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題と解決手段】 蓄熱槽中の氷と暖かい戻り水との
熱交換を効率的に行え、熱負荷への冷熱の供給特性が向
上させることができる氷蓄熱装置を提供する。氷蓄熱槽
(1)に氷(4)と冷水(2)を収容し、氷蓄熱槽
(1)の冷水(2)または氷スラリーを熱負荷(9)へ
送出して冷熱を熱負荷(9)へ供給し熱負荷(9)から
の戻り水(10)を氷蓄熱槽(1)へ戻す氷蓄熱装置に
おいて、戻り水(10)を氷蓄熱槽(1)の所定の局部
領域へ注水する少なくとも1個の集中注水手段(12)
を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は氷蓄熱装置に係り、
特に氷蓄熱槽からの冷熱取り出し速度の向上を図る氷蓄
熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昼間冷房負荷が高負荷となる時間帯に対
処する目的と、深夜の余剰電力を活用する目的で、深夜
電力で水槽内の水を冷やしたり(冷水蓄熱)、凍らせた
り(氷蓄熱)しておき、その冷熱で昼間の冷房を行う技
術がある。特に過密な都市部では、冷房負荷に対して十
分な大きさの水槽を設置することが容易ではないため、
蓄熱密度の大きな氷蓄熱への要望が多くなって来た。
【0003】氷蓄熱の方式は数多くあり、例えば文献
「エネルギー・資源」Vol.11, No.4,P.341 〜346(1990/
7)にてそれらを知ることができるが、技術的にはまだ
要求を十分満足できているとは言い難く、技術的課題の
ひとつは蓄熱槽内に蓄えられている冷熱の取り出し速度
を向上させることである。
【0004】これら多くの方式の中でもダイナミック型
(動的製氷)は、流動的な氷を氷蓄熱槽内に蓄えるもの
で、蓄熱槽内の一部の場所あるいは蓄熱槽外で製造した
氷を蓄熱槽内に送り込んで行けるため、スタティック型
(静的製氷)のように蓄熱槽内全域に亘る製氷構造が不
要であり、特に大容量の氷蓄熱装置に適するとみられて
いる。またダイナミック型の氷は細かく流動的なので、
水との熱交換特性にも優れているから、冷熱の取り出し
速度の点でも有利である。
【0005】ダイナミック型(動的製氷)氷蓄熱装置の
基本的な概念を図20に示す。これは上記文献ではP.34
3 の直接接触熱交換(関西電力・三井造船)の方式に類
似したものであり、また特開平4−236032号とし
ても知られている。
【0006】図20において、氷蓄熱槽101内の水1
02は、冷凍機103により冷却され、氷104となっ
て氷蓄熱槽101に蓄えられる。冷凍機103による水
102の冷却の仕方は、上記文献に示すように多くの方
式があるが、本図では一例として熱媒体105を介して
氷発生装置106で水102を冷やし氷104を製造す
る。氷蓄熱槽101に蓄えられた冷熱は、水102の形
態で冷水取水口107から冷水ポンプ108により熱負
荷109に送られ、冷熱を放出した後、氷蓄熱槽101
に戻る。
【0007】なお、本図では氷発生装置106が水10
2の内部にあり水中で氷104を発生させているが、氷
発生装置106が水面上にあり大気中で製氷して、でき
た氷104を水102の中に落とすという方式もある。
【0008】このような冷熱蓄熱方式にあっては、熱負
荷109からの温度が上がった戻り水110が、氷蓄熱
槽101内で速やかに温度低下しないと、暖かな状態の
ままで再び熱負荷109に回ってしまうので、ゆっくり
と、少量ずつしか冷熱を供給できない。深夜の余剰電力
の時間帯以外の時間に十分ゆっくりと冷熱供給する場合
には、特に問題はないが、例えば午後の暑い盛りの2時
間に集中的に冷熱を供給するというような要求に対して
は、氷蓄熱槽101内での水102と氷104との熱交
換を良くして、冷熱の取り出し速度を向上させる必要が
ある。
【0009】図20に示す従来の装置では、熱負荷10
9からの暖かい戻り水110は、一般に氷蓄熱槽101
の水面上に広く散水されるが、氷蓄熱槽101内の氷1
04に水道(みずみち)111が生じると、散水された
戻り水110が優先的にこの水道111を通って冷水取
水口107に回ってしまい、氷104との熱交換が十分
行われぬ暖かい状態のまま熱負荷109に供給されるこ
とになる。
【0010】これは、氷蓄熱槽101の水面面積に比べ
て、戻り水110の流量が小さいため、氷蓄熱槽101
内の水102の流れが極めて緩やかなことに起因する。
【0011】戻り水110と氷104の熱交換に関する
工夫として図21に示すような案があり、これは特開平
6−272917号として提案されている。
【0012】図21の(a)は側面図、(b)は平面図
である。これによれば、図示していない過冷却器などの
製氷装置により製氷された氷202を冷却源として蓄え
るための蓄熱槽203と、その蓄熱槽203内の氷20
2を2次側負荷204からの暖かい戻り水により解氷す
るための解氷装置205と、解氷により得られた冷水を
再び2次側負荷204に戻すための取水口206を有す
る取水装置207とから構成されている。
【0013】そして、解氷装置205は、蓄熱槽203
の一方の面の上方に配置された配管208とその配管2
08に適当なピッチで取り付けられたノズルのような複
数の噴き出し口209(噴流ノズル)から構成される。
【0014】このように構成することにより、2次側負
荷204により昇温した戻り水を水面近傍の水中におい
て速い速度で蓄熱槽203内の氷202に向けて噴き出
すことが可能である。この結果、噴流ノズル209から
噴き出される噴流が直接激しく氷202に衝突すること
により、解氷が生じる。また同時に、噴流により蓄熱槽
203内の水が攪拌され循環流が生じ、その循環流によ
り間接的に解氷が生じる。そして、以上の作用により解
氷効率を高めることができるとされている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ダイナミック型の方式
による氷はスタティック型の方式のものに比べ、水との
熱交換特性が良いとは言え、上記の提案にもあるよう
に、冷熱の取り出し速度、言い換えれば解氷特性につい
ては、さらなる特性の向上が望まれている。
【0016】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、氷蓄熱槽からの冷熱の取り出し速度
を向上させた氷蓄熱装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の氷蓄熱装置は、氷蓄熱槽に氷と冷水を収容
し、前記氷蓄熱槽の冷水または氷スラリーを熱負荷へ送
出して冷熱を熱負荷へ供給し熱負荷からの戻り水を前記
氷蓄熱槽へ戻す氷蓄熱装置において、前記戻り水を前記
氷蓄熱槽の所定の局部領域へ注水する少なくとも1個の
集中注水手段を備えることを特徴とする。
【0018】また、好適には前記集中注水手段による注
水を制御する注水制御手段を備える。
【0019】また、前記戻り水を前記氷蓄熱槽の広い領
域に分散散水させる分散散水手段を備える。
【0020】また、前記注水制御手段は、前記集中注水
手段と前記分散散水手段とを同時にあるいは個別に使用
可能に制御する。
【0021】また、前記注水制御手段は、前記熱負荷へ
送出される冷水の供給温度と前記熱負荷からの戻り水の
戻り温度とに基づき前記集中注水手段と前記分散散水手
段とを使い分けるように制御する。
【0022】また、前記集中注水手段は、前記氷蓄熱槽
中の水または氷中に浮き上がり可能な材料で形成されて
おり、前記氷蓄熱槽の水面上への氷の盛り上がりに対し
て常に氷上に存在するように支持されている。
【0023】また、複数の前記集中注水手段が前記戻り
水を前記氷蓄熱槽の異なる所定の局部領域へ放出するよ
うに配設され、複数の前記集中注水手段は互いに異なる
容量、形状あるいは構造を有する。
【0024】また、複数の前記集中注水手段が前記戻り
水を前記氷蓄熱槽の異なる所定の局部領域へ放出するよ
うに配設され、前記注水制御手段は、前記氷蓄熱槽内の
温度状況および氷の分布状況についての計測結果に基づ
き、各々の前記集中注水手段による注水を制御する。
【0025】また、複数の前記集中注水手段が前記戻り
水を前記氷蓄熱槽の異なる所定の局部領域へ放出するよ
うに配設され、前記注水制御手段は、各々の前記集中注
水手段の注水時間を可変に制御可能である。
【0026】また、前記集中注水手段は、注水方向ある
いは噴流形状を可変にする構造を有する。
【0027】また、前記注水制御手段は、前記集中注水
手段の注水方向または噴流形状を所定時間毎に変更可能
に制御する。
【0028】また、前記注水制御手段は、前記氷蓄熱槽
内の温度状況および氷の分布状況を計測結果に基づき、
前記集中注水手段の注水方向あるいは噴流形状を制御す
る。
【0029】また、前記熱負荷をバイパスするバイパス
配管と、このバイパス配管を開閉する流量調整弁とを備
え、前記注水制御手段は、前記氷蓄熱槽内の温度状況お
よび氷の分布状況の計測結果に基づき前記流量調整弁の
開度を制御可能である。
【0030】また、前記氷蓄熱槽内の冷水を前記氷蓄熱
槽内の水面近傍で噴出するための循環注水手段と、前記
氷蓄熱槽内の冷水を循環注水手段へ循環供給する循環ポ
ンプとを備える。
【0031】また、互いに連通する複数の前記氷蓄熱槽
を備え、一部の前記氷蓄熱槽には前記集中注水手段が配
設され、他の前記氷蓄熱槽には前記分散散水手段が配設
されている。
【0032】また、前記氷蓄熱槽内の温度分布は、光フ
ァイバー内の散乱光に基づき計測される。
【0033】また、前記氷蓄熱槽内の氷の分布は、水面
からの反射光に基づき計測される。
【0034】また、前記氷蓄熱槽内の前記氷蓄熱槽内の
温度分布を計測するための温度計測手段が、前記注水制
御手段の配設方向に沿って配設されている。
【0035】上述のような本発明では、熱負荷からの暖
まった戻り水は、氷蓄熱槽内の限定された水域に集中的
に戻すので、氷蓄熱槽内には局部的に激しい流れが生
じ、そのため氷が氷蓄熱槽内で流動するなどの結果、氷
と水の熱交換が促進され、戻り水もまた冷たい水とよく
混合するので、冷水取出口に至るまでに十分冷えた状態
となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施形態例について説明する。図1は本発明の基本的概念
を示す図である。図1において、氷蓄熱槽1には氷4と
冷水である水2が収容されている。氷蓄熱槽1の冷水2
は熱負荷9へ送出され、水2の冷熱が熱負荷9へ供給さ
れる。熱負荷9からの戻り水10は氷蓄熱槽1へ戻され
る。
【0037】氷蓄熱槽1の上方部には、戻り水10を氷
蓄熱槽1の所定の局部領域へ注水する少なくとも1個の
集中注水手段としての集中注水ノズル12が配設されて
いる。集中注水ノズル12による注水は、注水制御手段
によって制御される。
【0038】本発明では、熱負荷9からの暖まった戻り
水10は、集中注水ノズル12によって氷蓄熱槽1内の
限定された水域に集中的に戻す。この結果、氷蓄熱槽1
内の戻り水10の注水点近傍には大きな水流が生じ、注
水された戻り水10は周囲の水2と良く混合する。
【0039】そして、この攪拌作用により、氷4と水2
の熱交換も促進されるので、全体として熱負荷9への冷
熱供給が効果的に行われる。
【0040】このように本発明では、戻り水10により
氷蓄熱槽1内が攪拌されるので、氷蓄熱槽1内に攪拌機
などの機構を設ける必要もなく、そのための動力も必要
としない。
【0041】なお、氷発生装置6は図1では水2中にあ
り、水2中で製氷を行うような構成とているが、氷発生
装置6が水面上にあって、氷4を水面上で製造して水2
中に落下させる方式もあり、この後者の構成であって
も、本発明は同様に適用可能である。
【0042】以上のように本発明の実施形態例によれ
ば、戻り水10を氷蓄熱槽1の所定の局部領域へ注水す
る集中注水ノズル12を設けたので、熱負荷9からの暖
かい戻り水10は氷蓄熱槽1内に広く分散散水されるの
ではなく、特定の局部領域に集中的に注水されるので、
氷蓄熱槽1内の水2が攪拌され、水2と氷4の熱交換が
促進される他、戻り水10も効果的に混合されるので、
水2が暖かい状態のまま熱負荷9に循環するという問題
が解決され、従って、熱負荷9への冷熱の供給特性が改
善される。
【0043】次に以下に、本発明の他の実施形態例ある
いはより具体的な実施形態例について説明する。
【0044】図2は、図1に示した基本的概念に基づく
具体的な実施形態例を示す。図2において、氷蓄熱槽1
には、広い水域に分散的に散水させるための分散散水ノ
ズル11と、限定された水域に集中的に注水するための
集中注水ノズル12が設置されている。熱負荷9からの
暖まった戻り水10は、注水制御手段を構成する弁13
a,13bの操作により、これらのノズル11、12を
通して氷蓄熱槽1に戻される。
【0045】熱負荷9の熱需要が低い状態では、氷蓄熱
槽1からは少しずつ冷熱を取り出せば良いので、分散散
水ノズル11を用いて満遍なく散水し、氷蓄熱槽1内の
氷4を全体的にゆっくりと溶かせば良い。
【0046】熱負荷9の熱需要が高い状態では、氷蓄熱
槽1からは急速に冷熱を取り出す必要があるので、集中
注水ノズル12を用いて氷蓄熱槽1内の一部の水域に集
中的に注水する。その結果、氷蓄熱槽1内には大きな水
流が生じ、戻り水10は効果的に冷却されるので、高い
熱需要にも対応可能である。
【0047】本実施形態例によれば、従来からある分散
散水ノズル11と本発明の集中注水ノズル12を使い分
けることにより、効果的な熱交換が可能となる。
【0048】次に、図3を参照して他の実施形態例を説
明する。
【0049】分散散水ノズル11と集中注水ノズル12
は別々に動作しなければならないものではない。図3に
示すように、大規模な氷蓄熱装置で、氷蓄熱槽1が複数
あるような場合には、例えば氷蓄熱槽1aの方から集中
的に冷熱を供給していたとして、氷蓄熱槽1a内の氷4
aが残り少なくなったときには、氷蓄熱槽1aの方の集
中注水ノズル12aを用いても氷蓄熱槽1aでは対応が
つかなくなる。このような状態に達したら、氷蓄熱槽1
bの集中注水ノズル12bに切り替えて、氷蓄熱槽1b
の方に戻り水10を集中注水すれば良いが、氷蓄熱槽1
aの方にも未だ氷4aが少しは残っているので、戻り水
10の一部は分散散水ノズル11aを用いて氷蓄熱槽1
aに分散散水することにより、氷蓄熱槽1aの方も最後
まで冷熱を使い切ることができる。
【0050】本実施形態例によれば、従来からある分散
散水ノズル11と本発明の集中注水ノズル12を使い分
けることにより、効果的な熱交換が可能となる。
【0051】次に、、図4を参照して他の実施形態例を
説明する。
【0052】図4において、熱負荷9からの戻り水10
は、分散散水ノズル11と集中注水ノズル12のいずれ
にも供給されるが、熱負荷9への配管と戻り水10の配
管にそれぞれ温度検出器14A,14Bを設け、これら
の温度を勘案して分水制御装置を構成する制御装置15
が両ノズル11、12を使い分けるようになっている。
【0053】温度検出器14Aによる熱負荷9への供給
温度が、温度検出器14Bによる熱負荷9からの戻り水
10の温度に近く、熱負荷9にとって満足できる温度で
なければ、戻り水10は集中注水ノズル12に供給す
る。
【0054】本実施形態例によれば、熱負荷9への冷水
供給温度と戻り温度を計測することにより分散散水ノズ
ル11と集中注水ノズル12の使い分けを判断するの
で、自動的な運用が可能となる。
【0055】次に、図5を参照してさらに他の実施形態
例を説明する。
【0056】集中注水ノズル12は氷蓄熱槽1に1個だ
けに限る必要はない。図5において、氷蓄熱槽1の大き
さや、冷熱の要求される取り出し速度などに応じて、図
5のごとく複数の集中注水ノズル12が配設されてい
る。その場合注水ノズル12入口の弁13の開閉操作で
同時にも個別にも使用可能とすることができる。
【0057】複数の集中注水ノズル12の設置場所も氷
蓄熱槽1に均等に配置する必要はなく、氷蓄熱槽1の形
状や冷水取水口7の位置等を勘案して疎密のある配置と
することで良い。
【0058】集中注水ノズル12は、図2〜図5に示す
ように、水面より上方に設置される。集中注水ノズル1
2を水面より上方に設置すれば、該集中注水ノズル12
から落下する戻り水10により水面が波立つが、氷4は
水2より密度が小さいため水2に浮かぶので、氷4の水
面付近が水2と動的に接触することになり、熱伝達が促
進される。
【0059】また、集中注水ノズル12は必ずしも水面
より上方に設置する必要はない。図6は水面よりも下方
に設置する例である。
【0060】ここでは集中注水ノズル12を水中に設置
し、氷蓄熱槽1の水2の内部に戻り水10を注水するの
で、水2は攪拌され、その結果水2と氷4の間に相対運
動が生じ、水2と氷4の熱伝達が促進される。
【0061】特に、氷発生装置6が水中にある場合に
は、その付近に氷4が残り易いので、氷発生装置6と関
係付けて、水中に集中注水ノズル12を設置すれば、効
果的である。
【0062】以上説明したように、図5あるいは図6に
示すように、複数の集中注水ノズル12が配設されてい
るので、氷蓄熱槽1内の氷4の位置や量により最適な注
水が可能となる。
【0063】次に、図7を参照して本発明の他の実施形
態例について説明する。
【0064】図7において、集中注水ノズル12は水2
または氷4に沈まない重量で構成しており、注水配管と
の接続は可撓性の材料、もしくは可撓性の構造としてい
る。この重量と可撓性機構16のため、集中注水ノズル
12は図7(a)のように水面に浮いた状態に保持され
ているが、製氷が進み、氷4が水面上に盛り上がって来
ると、今度は図7(b)のように氷4の上に転がった状
態となる。
【0065】本実施形態例によれば、集中注水ノズル1
2は氷4に対して自由に状態を変え得るので、配管や集
中注水ノズル12自身が折れたり曲がったりすることが
ない。また、集中注水ノズル12から戻り水10が放水
されるときは、氷4に対して直接放水されるので、解氷
特性も良くなる。
【0066】次に、図8を参照して、図5に示した形態
例の変形例に相当する他の実施形態例について説明す
る。
【0067】複数の集中注水ノズル12は、その数に関
する分だけ操作の自由度があるわけである。そこで戻り
水10はどのノズルに供給してどのノズルに供給しない
かであるが、本実施形態例では氷蓄熱槽1の内部に複数
の温度検出器14と氷検出器17を配置し、その信号を
制御装置15に入れ、制御装置15が氷蓄熱槽1内の温
度分布および氷分布を算出して、戻り水10をどのノズ
ルに供給するべきか判断し、注水制御手段を構成する弁
13を開閉する。
【0068】本実施形態例によれば、氷蓄熱槽1内の水
2の温度と氷4の状態に応じて集中注水ノズル12への
注水を操作するので、効果的な熱交換が可能となる。
【0069】次に、図9を参照して、図5に示した形態
例の他の変形例に相当する実施形態例について説明す
る。
【0070】図9において、複数の集中注水ノズル12
は、同一仕様のものに限る必要はない。氷蓄熱槽1の形
状や冷水取水口7の位置、それぞれのノズルの位置等を
勘案して、それぞれ容量、形状、構造等を変えることが
考えられる。
【0071】特に、氷発生装置6が水中にある場合に
は、その付近に氷4が残り易いので、氷発生装置6と関
係付けて、水中に集中注水ノズル12を設置すれば、効
果的である。
【0072】本実施形態例によれば、集中注水ノズル1
2はそれぞれの設置場所ごとに相応しい仕様としている
ので、氷蓄熱槽1内の氷4の位置や量に対して最適な注
水が可能となる。
【0073】次に、図10を参照して、図8あるいは図
9に示した例の変形例を説明する。
【0074】図8において、タイマー18を用いて、複
数の集中注水ノズル12を個別または同時に注水したり
注水の停止をしたりするようになっている。特に注水を
パルス状に行えば、水2中に脈動が生じ、水2と氷4の
熱交換が促進される。
【0075】次に、図11を参照して他の実施形態例に
ついて説明する。
【0076】複数の集中注水ノズル12は、氷蓄熱槽1
内の温度分布や氷4の存在位置に応じて注水状態を変化
し得る方が、氷蓄熱槽1から熱負荷9への冷熱の供給特
性が良い。
【0077】そこで、集中注水ノズル12を、注水方向
あるいは噴流形状を可変にする構造を有するようにし、
注水方向や噴流形状が可変なものを用いれば、特に氷4
の量が少なくなって来た状態の時に、氷4のある位置を
狙って集中的に注水することが可能になる。
【0078】なお、図11に示す噴流の各種変化は、水
流により機能する機械的タイマー機構などを集中注水ノ
ズル12自身に持たせることにより、特別な制御装置1
5を設けなくとも実施可能である。
【0079】本実施形態例によれば、集中注水ノズル1
2は注水方向や噴流形状を可変としているので、氷蓄熱
槽1内の氷4の位置や量に対して最適な注水が可能とな
る。
【0080】次に、図12を参照して、図11に示す集
中注水ノズル12を使用した実施形態例を示す。注水方
向や噴流形状が可変の集中注水ノズル12の可変操作は
次のようにして行われる。本実施態様例では氷蓄熱槽1
内部の複数の場所の温度を計測する複数の温度検出器1
4と、氷4の位置を検出する複数の氷検出器17が設置
されており、これらの検出器による計測信号は注水制御
手段を構成する制御装置15に送られる。それぞれの集
中注水ノズル12には、注水方向や噴流形状を可変に制
御する可変装置19が設けられている。制御装置15
は、氷蓄熱槽1内の温度分布や氷分布を算出して、それ
ぞれの集中注水ノズル12の可変装置19に信号を送
り、それぞれの注水状態を操作する。
【0081】本実施形態例によれば、氷蓄熱槽1内の水
2の温度と氷4の状態に応じて集中注水ノズル12の可
変装置を操作するので、効果的な熱交換が可能となる。
【0082】次に、図13を参照して、他の実施形態例
について説明する。
【0083】本実施形態例では、熱負荷9をバイパスす
るバイパス配管20と、バイパス配管20を介して氷蓄
熱槽1へ戻される冷水の量を調整する流量調整弁21と
が設けられている。
【0084】流量調整弁21は、注水制御手段を構成す
る制御装置15によって制御され、制御装置15は、複
数の温度検出器14と複数の氷検出器17による計測結
果に基づき流量調整弁21を制御するようになってい
る。
【0085】バイパス配管20を介して氷蓄熱槽1へ戻
される冷水は、熱負荷9により温度の上がった戻り水1
0と異なり加熱されていない。従って、バイパス配管2
0を介して氷蓄熱槽1へ戻される冷水の量と、戻り水1
0の量との組み合わせによって集中注水ノズル12によ
って注水される水の温度が調節される。
【0086】本実施形態例によれば、バイパス配管20
と流量調整弁21とを設け、制御手段15によって流量
調整弁21を制御するようにし、氷蓄熱槽1内の水2の
温度と氷4の状態に応じて集中注水ノズル12の可変装
置を操作するので、効果的な熱交換が可能となる。
【0087】次に、図14を参照して他の実施形態例に
ついて説明する。
【0088】本実施形態例では、集中注水ノズル12の
他に、氷蓄熱槽1内の冷水2を氷蓄熱槽1内の水面近傍
で水平方向に噴出するための循環注水手段としての循環
ノズル23と、氷蓄熱槽1内の冷水2を循環ノズル23
へ循環供給する循環ポンプ22とを備えている。
【0089】制御装置15は、複数の温度検出器14と
複数の氷検出器17による計測結果に基づき、集中注水
ノズル12による戻り水10の注水を制御するととも
に、循環ポンプ22の制御を介して循環ノズル23によ
る冷水2の注水を制御する。
【0090】循環ノズル23により氷蓄熱槽1内の冷水
2を氷蓄熱槽1内の水面近傍で水平方向に噴出すること
により、水面に覆う氷4を氷蓄熱槽1内の特定の領域に
吹き流す。このような構成とすることにより、氷4は、
集中注水ノズル12にとって都合の良い位置に集められ
るので、集中注水ノズル12の注水効果が向上する。
【0091】また、このような構成とすることにより、
集中注水ノズル12の個数や機能を削減できる可能性が
ある。
【0092】次に、図15を参照して他の実施形態例に
ついて説明する。
【0093】“従来の技術”の項で述べたように、ダイ
ナミック型の製氷方式で得られる流動性のある氷の解氷
特性を向上させることにある。ところで、この流動性の
ある氷は、その粒子が小さいため、とかく含水率が大く
なり、必然的に氷蓄熱槽1内の水2の割合が大きくなり
がちである。すなわち、氷蓄熱にとって重要な氷充填率
(IPF:Ice Packing Facter)が小さくなりがちであ
る。
【0094】一方、スタティック型で得られるような、
固く固まった氷は含水率が少ないので、氷充填率を高め
られる傾向があるが、水との熱交換が良くない、すなわ
ち解氷特性が良くないので、冷熱を急速に取り出すこと
が困難である。
【0095】本実施形態例では、氷蓄熱槽1が複数ある
場合、もし1基だけの場合には内部を仕切ることにより
複数の構成として、各槽を連通させ、冷水取水口7に対
して上流側には含水率が少ない固い氷を、下流側には含
水率が多くても解氷特性の良い氷を蓄え、両者の長所を
生かし、短所を補うようにしたものである。
【0096】図15において、氷蓄熱槽1aには含水率
が少ない固い氷4,4′を、氷蓄熱槽1bには流動性の
ある微細な氷4を蓄えるような構成とする。氷4,4′
の製氷過程は本特許には直接関係ないので、図15では
製氷装置は図示していないが、それぞれどのような方式
のものでも良い。
【0097】本実施形態例では含水率が少ない固い塊
(急速解氷には不適)の氷4′を蓄える(即ち高い氷充
填率)氷蓄熱槽1aには集中注水ノズル12を、流動性
のある微細な(急速解氷には最適)の氷4を蓄える(即
ち低い氷充填率)氷蓄熱槽1bには分散散水ノズル11
を使い、システム全体としての氷充填率と解氷特性を向
上させる。
【0098】図15のような構成とすることにより、熱
負荷9からの暖まった戻り水10は解氷特性に劣る氷蓄
熱槽1aに戻り、集中注水ノズル12にて難解氷性の氷
4′に向かって集中的に放水されるので、その解氷特性
は改善される。また、氷蓄熱槽1aで一旦氷4′と熱交
換した水2′が連通孔31を通って氷蓄熱槽1bに回
り、そこでも解氷性に優れた氷4と熱交換をするので、
十分温度の低下しないまま冷水取水口7に直行するとい
う心配はなくなる。
【0099】本実施形態例によれば、複数の氷蓄熱槽1
b,1bの各々の氷4,4′の性状に応じて注水方式を
選定するので、システム全体としての氷充填率と解氷特
性を向上させることができる。
【0100】次に、図16を参照して、図8、図12、
図13および図14に示す実施形態例において機器の設
置方法に関わる具体例について説明する。
【0101】氷蓄熱槽1内の温度分布や氷分布を槽内全
域に亘って計測するには、槽内全域に温度等の検出器を
設置しなければならない。そこでこれらを槽内の各位置
に保持する手段が必要になる。この手段をわざわざ講じ
る代わりに、ここでは温度検出器14を集中注水ノズル
12に添わせて設置している。集中注水ノズル12は氷
蓄熱槽1に対して平面的に分布配置されるので、温度検
出器14をこれに添わせるのは効果的である。
【0102】温度検出器14の支持材24は、氷4の製
造が進んで水面から盛り上がって来る場合にも、過度の
応力を受けないよう、可撓性の材料または構造としても
良い。
【0103】次に、図17を参照して、図8、図12、
図13、図14および図16に示す実施形態例におい
て、氷蓄熱槽1内の温度計測に関わる他の具体例を説明
する。
【0104】氷蓄熱槽1内の温度を計測するには、図6
のように温度検出器14を設置することでもよいが、温
度検出器14は設置されたその位置の温度しか測定しな
いので、氷蓄熱槽1内全域に亘って温度分布を知るため
には、広さ方向に温度検出器14をばら蒔くことにな
り、それら多数の施工は大規模な工事作業となるし、温
度信号の信号ケーブルの敷設処理も大工事である。
【0105】そこで、温度計測の一手法として光ファイ
バーを使用し、図17に示すように温度を計測したい道
筋に沿って光ファイバー25を通し、監視・制御装置2
6に繋いでおく。監視・制御装置26から、光ファイバ
ー25にパルス光を送ると、光ファイバー25の中でラ
マン散乱光が発生し、監視・制御装置26に戻って行く
が、この散乱光の強度は温度と相関関係があるので、パ
ルス光を発信した後のラマン散乱光の時間的変化を監視
すれば、ラマン散乱光の強度から温度が、戻り時間から
その温度の位置が判断できる。
【0106】この手法によれば、氷蓄熱槽1に光ファイ
バー25を張り巡らすだけで、広さ方向の温度分布が計
測できるので、本発明のように広範囲に亘って温度分布
を知りたい場合には都合がよい。
【0107】光ファイバー25は、氷蓄熱槽1の底面も
しくはその近傍に張り巡らすことでも良いが、必要に応
じて各水位や水面の部分に設置することでもよい。光フ
ァイバー25による温度計測法と他温度測定方法を併用
することも考えられる。
【0108】次に、図18を参照して、図8、図12、
図13、図14、図16および図17に示す実施形態例
において氷蓄熱槽1内の氷の存在位置を検出する他の具
体例を説明する。
【0109】氷検出器17は、氷蓄熱槽1内の氷4の状
態が判断可能な信号を出せるものであれば、これと決ま
った方式である必要はない。光や超音波の伝わり具合に
より検出する方式や、氷4に押されると接点が閉じるよ
うな方式など、さまざまな方式が考えられ、氷検出器1
7の設置場所はその方式に応じて決められる。
【0110】ここでは、水面からの光の反射により水面
に存在する氷4の分布を検出するもので、光源27から
の光28が水面で反射して受光器29に入るようになっ
ている。受光器29の受ける光31は、反射点に氷4が
あるかないかでそのスペクトル成分や反射強度偏光の様
子が異なるので、受光器29の受ける光28を解析する
ことにより、水面に存在する氷4の分布を知ることがで
きる。
【0111】光源27と受光器29は、氷蓄熱槽1の形
状や規模に応じて必要個数設置すればよく、それぞれ位
置や方向が可変なものでもよい。
【0112】また、光源27からの光28は、通常の可
視光でよいが、偏光した光やレーザ光でもよい。
【0113】また、図19は、氷蓄熱槽1内の氷の存在
量を検出する他の具体例を示すものであり、抵抗式の水
面計30で氷蓄熱槽1の水位を計測することにより、氷
蓄熱槽1内の氷4の量を算出する。以上説明した実施形
態例において、氷蓄熱槽の冷水を熱負荷へ送出する場合
を示したが、冷水を熱負荷へ送出する場合に限らず、冷
と氷片との混合流体である氷スラリーを熱負荷へ送出す
るようにしてもよい。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、戻り水を氷蓄熱槽の所定の局部領域へ注水する集
中注水手段を設けたので、熱負荷からの暖かい戻り水は
氷蓄熱槽内に広く分散散水されるのではなく特定の局部
領域に集中的に注水され、氷蓄熱槽内の冷水が攪拌さ
れ、冷水と氷の熱交換が促進される他に戻り水も効果的
に混合されるので、戻り水が暖かい状態のまま熱負荷に
循環するということがなくなり、熱負荷への冷熱の供給
特性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による氷蓄熱装置の基本的構成を示す断
面図。
【図2】図1の基本的概念に基づく一実施形態例を示す
断面図。
【図3】同他の実施形態例を示す断面図。
【図4】同他の実施形態例を示す断面図。
【図5】同他の実施形態例を示す断面図。
【図6】同他の実施形態例を示す断面図。
【図7】本発明による氷蓄熱装置における集中注水ノズ
ルの一実施例を示す図であり、氷が水面から多く浮上し
ていない場合(a)と多く浮上している場合(b)を示
す断面図。
【図8】図1の基本的概念に基づく他の実施形態例を示
す断面図。
【図9】同他の実施形態例を示す断面図。
【図10】同他の実施形態例を示す断面図。
【図11】注水方向あるいは噴流形状を可変にする構造
を有する集中注水ノズルの各変形状態とそれに伴う注水
形態を示す図。
【図12】図1の基本的概念に基づく他の実施形態例を
示す断面図。
【図13】同他の実施形態例を示す断面図。
【図14】同他の実施形態例を示す断面図(a)と対応
する平面図(b)。
【図15】同他の実施形態例を示す断面図。
【図16】同他の実施形態例を示す断面図。
【図17】同他の実施形態例を示す断面図。
【図18】氷蓄熱槽内の氷の存在位置を検出する具体例
を説明する断面図。
【図19】氷蓄熱槽1内の氷の存在量を検出する具体例
を示す断面図。
【図20】従来の氷蓄熱装置の概略構成を示す断面図。
【図21】従来の氷蓄熱装置において、戻り水と氷の熱
交換に関する従来例を説明する断面図(a)と対応する
平面図(b)。
【符号の説明】
1 氷蓄熱槽 2 水 3 冷凍機 4 氷 5 熱媒体 6 氷発生装置 7 冷水取水口 8 冷水ポンプ 9 熱負荷 10 戻り水 13a,13b 弁 11 分散散水ノズル 12 集中注水ノズル 14 温度検出器 15 制御装置 16 可撓性機構 17 氷検出器 18 タイマ 19 可変装置 20 バイパス配管 21 流量調整弁 22 循環ポンプ 23 循環ノズル 24 支持材 25 光ファイバ 26 監視・制御装置 27 光源 28 光 29 受光器 30 抵抗式水面計 31 連通孔 111 水道(みずみち)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 田 早 苗 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 丸 目 隆 之 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 新 宮 肇 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 岩 片 基 樹 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 梅 津 仁 東京都港区西新橋三丁目7番1号 東芝プ ラント建設株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】氷蓄熱槽に氷と冷水を収容し、前記氷蓄熱
    槽の冷水または氷スラリーを熱負荷へ送出して冷熱を熱
    負荷へ供給し熱負荷からの戻り水を前記氷蓄熱槽へ戻す
    氷蓄熱装置において、前記戻り水を前記氷蓄熱槽の所定
    の局部領域へ注水する少なくとも1個の集中注水手段を
    備えることを特徴とする氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】前記集中注水手段による注水を制御する注
    水制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の氷
    蓄熱装置。
  3. 【請求項3】前記戻り水を前記氷蓄熱槽の広い領域に分
    散散水させる分散散水手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載の氷蓄熱装置。
  4. 【請求項4】前記注水制御手段は、前記集中注水手段と
    前記分散散水手段とを同時にあるいは個別に使用可能に
    制御することを特徴とする請求項3に記載の氷蓄熱装
    置。
  5. 【請求項5】前記注水制御手段は、前記熱負荷へ送出さ
    れる冷水の供給温度と前記熱負荷からの戻り水の戻り温
    度とに基づき前記集中注水手段と前記分散散水手段とを
    使い分けるように制御することを特徴とする請求項4に
    記載の氷蓄熱装置。
  6. 【請求項6】前記集中注水手段は、前記氷蓄熱槽中の水
    または氷中に浮き上がり可能な材料で形成されており、
    前記氷蓄熱槽の水面上への氷の盛り上がりに対して常に
    氷上に存在するように支持されていることを特徴とする
    請求項1に記載の氷蓄熱装置。
  7. 【請求項7】複数の前記集中注水手段が前記戻り水を前
    記氷蓄熱槽の異なる所定の局部領域へ放出するように配
    設され、複数の前記集中注水手段は互いに異なる容量、
    形状あるいは構造を有することを特徴とする請求項1に
    記載の氷蓄熱装置。
  8. 【請求項8】複数の前記集中注水手段が前記戻り水を前
    記氷蓄熱槽の異なる所定の局部領域へ放出するように配
    設され、前記注水制御手段は、前記氷蓄熱槽内の温度状
    況および氷の分布状況についての計測結果に基づき、各
    々の前記集中注水手段による注水を制御することを特徴
    とする請求項2に記載の氷蓄熱装置。
  9. 【請求項9】複数の前記集中注水手段が前記戻り水を前
    記氷蓄熱槽の異なる所定の局部領域へ放出するように配
    設され、前記注水制御手段は、各々の前記集中注水手段
    の注水時間を可変に制御可能であることを特徴とする請
    求項2に記載の氷蓄熱装置。
  10. 【請求項10】前記集中注水手段は、注水方向あるいは
    噴流形状を可変にする構造を有することを特徴とする請
    求項1または請求項2のいずれかに記載の氷蓄熱装置。
  11. 【請求項11】前記注水制御手段は、前記集中注水手段
    の注水方向または噴流形状を所定時間毎に変更可能に制
    御することを特徴とする請求項10に記載の氷蓄熱装
    置。
  12. 【請求項12】前記注水制御手段は、前記氷蓄熱槽内の
    温度状況および氷の分布状況を計測結果に基づき、前記
    集中注水手段の注水方向あるいは噴流形状を制御するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の氷蓄熱装置。
  13. 【請求項13】前記熱負荷をバイパスするバイパス配管
    と、このバイパス配管を開閉する流量調整弁とを備え、
    前記注水制御手段は、前記氷蓄熱槽内の温度状況および
    氷の分布状況の計測結果に基づき前記流量調整弁の開度
    を制御可能であることを特徴とする請求項2に記載の氷
    蓄熱装置。
  14. 【請求項14】前記氷蓄熱槽内の冷水を前記氷蓄熱槽内
    の水面近傍で噴出するための循環注水手段と、前記氷蓄
    熱槽内の冷水を循環注水手段へ循環供給する循環ポンプ
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載の氷蓄熱装
    置。
  15. 【請求項15】互いに連通する複数の前記氷蓄熱槽を備
    え、一部の前記氷蓄熱槽には前記集中注水手段が配設さ
    れ、他の前記氷蓄熱槽には前記分散散水手段が配設され
    ていることを特徴とする請求項3に記載の氷蓄熱装置。
  16. 【請求項16】前記氷蓄熱槽内の温度分布は、光ファイ
    バー内の散乱光に基づき計測されることを特徴とする請
    求項5、請求項8、請求項12、請求項13のいずれか
    に記載の氷蓄熱装置。
  17. 【請求項17】前記氷蓄熱槽内の氷の分布は、水面から
    の反射光に基づき計測されることを特徴とする請求項
    5、請求項8、請求項12、請求項13のいずれかに記
    載の氷蓄熱装置。
  18. 【請求項18】前記氷蓄熱槽内の温度分布を計測するた
    めの温度計測手段が、前記注水制御手段の配設方向に沿
    って配設されていることを特徴とする請求項5、請求項
    8、請求項12、請求項13、請求項16のいずれかに
    記載の氷蓄熱装置。
JP23722295A 1995-09-14 1995-09-14 氷蓄熱装置 Withdrawn JPH0979618A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033279A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Tokyo Denki Univ 氷蓄熱装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033279A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Tokyo Denki Univ 氷蓄熱装置

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