JPH0978072A - 廃プラスチックの分解方法及びその装置 - Google Patents

廃プラスチックの分解方法及びその装置

Info

Publication number
JPH0978072A
JPH0978072A JP7232495A JP23249595A JPH0978072A JP H0978072 A JPH0978072 A JP H0978072A JP 7232495 A JP7232495 A JP 7232495A JP 23249595 A JP23249595 A JP 23249595A JP H0978072 A JPH0978072 A JP H0978072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decomposition
oil
decomposing
temperature
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7232495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Hatake
康彦 畠
Akio Konishi
明夫 小西
Toshio Yamashita
敏雄 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP7232495A priority Critical patent/JPH0978072A/ja
Publication of JPH0978072A publication Critical patent/JPH0978072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油化不適物が混入した廃プラスチックを、こ
の油化不適物を事前に分別することなく油化処理できる
ようにする。 【解決手段】 多種類の廃プラスチックが混合し、かつ
紙、木屑、生ゴミ等の異物が混入している一般ゴミ型廃
プラスチックを無酸素、高温下でガス状に分解し、この
ガス状分解物から油分を回収するようにした廃プラスチ
ックの分解方法において、上記分解処理物を、まず、P
E、PP、PS等油分を回収するのに適したプラスチッ
クの分解反応温度より低い温度で、かつ水を添加して第
1の分解処理して異物を除去した後、ついで溶融状態で
残っている油化に適したプラスチックを、これの油分を
回収するのに適した分解温度で第2の分解処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PETや塩ビを含
む多種類の廃プラスチックが混合し、かつさらに紙、木
屑、生ゴミ等の異物が混入している一般ゴミ型の廃プラ
スチックを分解処理して、有用な原料にリサイクルでき
るようにした廃プラスチックの分解方法及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から廃プラスチックを無酸素下、常
圧で熱分解する方法があり、また特開平6−17987
7号公報にあるように、無酸素、加圧雰囲気下で加熱分
解し、これで得られた分解物から油分を分離するように
したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て、上記した一般ゴミ型の廃プラスチックを加熱分解し
た場合、この廃プラスチックに混入している油化不適物
がカーボン質となってリアクタ内で大量に析出してしま
い、伝熱性の劣化等の問題が発生する共に、残渣処理に
多大な労力を要し、さらに分解物の一部が冷却過程で固
体として析出し、管閉塞等の問題が発生する。
【0004】またPET等は分解生成物として常温で固
体のフタル酸等を析出して管閉塞等のトラブルの原因と
なっている。
【0005】そのため、前処理として、油化不適の廃プ
ラスチック、紙類、木類、生ゴミ等を選別除去してお
り、その結果、廃プラスチックの分解装置全体が大型
化、高コスト化していた。
【0006】本発明は上記のことにかんがみなれさたも
ので、本来、油化に適さないプラスチックその他を、前
処理で分解除去することにより、上記不具合を解決でき
るようにした廃プラスチックの分解方法及びその装置を
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記課題を
解決するために、本発明に係る廃プラスチックの分解方
法は、多種類の廃プラスチックが混合し、かつ紙、木
屑、生ゴミ等の異物が混入している一般ゴミ型廃プラス
チックを無酸素、高温下でガス状に分解し、このガス状
分解物から油分を回収するようにした廃プラスチックの
分解方法において、上記分解処理物を、まず、PE、P
P、PS等油分を回収するのに適したプラスチックの分
解反応温度より低い温度で、かつ水を添加して第1の分
解処理して上記異物を除去した後、ついでこの溶融状態
で残っている油化に適したプラスチックを、これの油分
を回収するのに適した分解温度で第2の分解処理する。
【0008】廃プラスチックに混合している油分を回収
するのに適していないPET等のプラスチック、さらに
紙や木屑は第1の分解処理にて分解除去される。そして
第2分解処理部ではPE、PP、PS等油分を回収する
のに適した廃プラスチックだけが分解処理される。
【0009】そのため、最終処理部である第2の分解処
理部での残渣量が少なくなり、処理後の残渣処理のため
の労力を大幅に軽減することができる。
【0010】このように、油化不適の廃プラスチックや
紙、木屑、さらに生ゴミ等が、廃プラスチックの油化処
理の前処理として分解除できることにより、一般ゴミ型
の廃プラスチックを油化処理する際に、油化不適物を分
別除去する必要がなくなり、この一般ゴミ型の廃プラス
チックの油化処理の事前処理が簡素化されると共に分解
装置全体も小型化されてコストを低減することができ
る。
【0011】そして上記第1の分解処理の温度を250
〜400℃、圧力を1〜150kg/cm2 にすると共
に、分解処理物の重量比で0.05〜5の範囲の量の水
を注入する。
【0012】これにより、一般ゴミ型の廃プラスチック
に混入している油化不適物であるPETや紙、木屑等だ
けが加水分解反応により分解処理される。そしてこの分
解反応が水の注入による加水分解反応によることにより
高効率に行なわれる。
【0013】一般に、これらPET、紙等は構成内にエ
ーテル、エステル結合等、加水分解を受けやすい結合を
有し、逆に油化に適したPE、PP、PS等はこれらの
結合を有しないため、加水分解を受けにくい。
【0014】そして上記廃プラスチックの分解方法を実
施するための分解装置は、多種類の廃プラスチックが混
合し、かつ紙、木屑、生ゴミ等の異物が混入している一
般ゴミ型廃プラスチックを無酸素、高温下でガス状に分
解し、このガス状分解物から油分を回収するようにした
廃プラスチックの分解装置において、上記分解処理物
を、まず、PE、PP、PS等油分を回収するのに適し
たプラスチックの分解反応温度より低い温度で、かつ水
を添加して分解処理する第1の分解処理部と、上記油分
を回収するのに適したプラスチックの分解温度で分解処
理する第2の分解処理物とからなり、この両分解処理部
を逆止弁装置を介して接続すると共に、第1の分解処理
部側に、この第1の分解処理物を上記逆止弁装置を介し
て第2の分解処理部の圧送する圧送手段を設けた構成と
なっている。
【0015】廃プラスチックに混入されているPETや
紙、木屑、生ゴミ等の油化不適物はまず第1の分解処理
部にて分解処理され、ついでこの第1の分解処理部で、
上記油化不適物が分解除去されて溶融状態になっている
廃プラスチックは圧送手段にて第2の分解処理部へ圧送
され、この第2の分解処理部にて油化処理される。
【0016】この装置によれば、第1の分解処理部で油
化不適物が分解除去されるので、処理しようとする廃プ
ラスチックからあらかじめ油化不適物を除去する分別作
業が不要となって油化処理の工程を簡素化することがで
きる。
【0017】また油化不適物を除去するための第1の分
解処理部と、油化不適物を除去した廃プラスチックを油
化するための第2の分解処理部とに分けられていること
により、装置全体と小型化できると共に、油化を効率よ
く、高収率に達成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明に係る廃プラスチックの分
解方法を実施するための装置を概略的に示すもので、図
1は第1リアクタ、2はこの第1リアクタに逆止弁装置
3を介して接続した第2リアクタであり、それぞれはヒ
ータ4,5にて外側から加熱されるようになっている。
【0019】第1リアクタには廃プラスチックに紙等の
異物が混入した試料を投入する試料投入口6と、この試
料投入口6から投入された試料を第1リアクタ1内に密
封すると共に、その後の加熱溶融した試料を逆止弁装置
3を介して第2リアクタ2へ圧送するためのプランジャ
7とからなっている。そしてこの第1リアクタには、第
1リアクタ1内へ水を高圧送水ポンプ8にて注入する注
水管9と、保圧弁10及び冷却装置11を介装した分解
ガス抽出管12が接続されている。
【0020】また第2リアクタ2は密閉構造となってお
り、これにも、高圧送水ポンプ8aを有する注水管9a
と、保圧弁10a及び冷却装置11aを有する分解ガス
抽出管12aが接続されている。なお、この第2リアク
タ2は実験用として、上記逆止弁装置3を介しての入口
の他に、開閉自在にした密閉蓋を有する補助投入口13
が設けてある。また各分解ガス抽出管12,12aの先
端には分解物タンク14が接続されていて、ここに油分
とガス分が分離して溜められるようになっている。
【0021】上記第1リアクタ1及び第2リアクタ2の
それぞれにはリアクタ内の雰囲気を無酸素にするため
の、例えば、窒素ガス置換装置(図示せず)が接続され
ている。
【0022】上記構成の分解装置を用いて以下の実験
1,2,3を行なった。なおこの装置における第2リア
クタ2の容量は150ミリリットルである。
【0023】各実験における試料はポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)
を2:1:2の比率で混合したペレットを使用し、また
これに混入する異物として細かく破砕した紙とポリエチ
レンテレフタレート(PET)を用いた。そして1回の
投入量として上記ペレットを30g、紙10g、PET
10gの合計50gを混合して用いた。
【0024】(実験1)第1リアクタ1の機能を停止し
た状態にておく。そして第2リアクタ2を500℃に加
熱すると共に、保圧弁10aを50kg/cm2 に設定
する。この状態で、補助投入口13より10分間隔で上
記試料を間陥的に投入し、この投入と合わせて第2リア
クタに水を2g/分連続的に注水する。
【0025】なおこの実験において、試料を投入する
と、この試料と共に第2リアクタ2は常圧になると共
に、酸素が空気として注入してしまうので、この試料の
投入の都度窒素ガス置換装置にて第2リアクタ2内を無
酸素状態に復帰させた。またこのとき、圧力も常圧にな
るが、第2リアクタ2は500℃に加熱されていること
により、水の気化及び試料の分解により直ちに昇圧され
る。
【0026】以上のようにして試料を10分間隔で投入
して加熱分解を行なったところ、分解物はガス状となっ
て分解ガス抽出管12aを経て分解物タンク14に抽出
された。
【0027】(実験1の結果)この実験で得られた分解
物の油分とガス分と第2リアクタ2内に残留した残渣の
比率は表1に示すようになり、40:20:40であっ
た。すなわち、油分の比率が小さく、特に残渣が極めて
多かった。またこの残渣がリアクタ内部や管、保圧弁部
にて堆積し、わずか6サイクルで実験続行不可能になっ
た。
【0028】なおこの一連の実験における残渣とは、第
2リアクタ2に残留した物質で、これの殆どがカーボン
である。そしてこの残渣の量は第2リアクタ2の内壁に
付着したカーボン質を機械的に回収して重量測定した。
また回収した油分の性状及び固形分、水溶解物の性状は
それぞれガスクロマトグラフにて評価した。
【0029】(実験2)第1・第2のリアクタ1,2を
用い、第1リアクタ1を300℃に加熱し、第2リアク
タ2を500℃に加熱しておく。そして両リアクタ1,
2の圧力が50kg/cm2 になるように保圧弁10,
10aを設定する。
【0030】この状態で、第リアクタ1の試料投入口6
より50gずつの試料を10分間隔で投入し、その都度
プランジャ7で密封してこの第1リアクタ1内を窒素ガ
ス置換する。そしてこの第1リアクタ1へは投入試料と
同量の50g(試料の重量比で1.0)の水を間欠的
に、あるいは連続的に注水管9より注水される。
【0031】この第1リアクタ1での試料は300℃、
50気圧で加熱されるが、この温度及び気圧では、P
E、PP、PSは熱分解されず、PETと紙だけが加水
分解される。これはPE、PP、PSは付加重合型プラ
スチックで、主鎖がC−C結合であり、加水分解は殆ど
起こらず、逆に、PETは脱水縮合プラスチックあるこ
と、及び紙はエーテル結合を有するエステル結合有機物
であることにより、加水分解を受けやすいことによる。
【0032】第1リアクタ1から分解ガスとして抽出さ
れる分解物は、異物分解物として焼却処分して廃棄す
る。
【0033】第1リアクタ1内の試料は約8分で異物が
分解除去された状態で溶融されるので、新しい試料が投
入される2分前に、この溶融試料をプランジャ7にて逆
止弁装置3を介して第2リアクタ2内へ圧送する。従っ
てこの第2リアクタ2内には10分間隔で上記溶融試料
が圧入される。
【0034】第2リアクタ2内での試料は500℃、5
0気圧で加熱され、順次無触媒状態で熱分解される。こ
のとき第2リアクタ2内へ水を2g/分(溶融試料の重
量比で約0.25)連続して注入した。分解物は高温、
高圧下及び水の含有状態で熱分解されてガス状になり、
分解ガス抽出管12aより抽出される。
【0035】(実験2の結果)この実験で得られた第2
の分解物の油分とガス分と残渣の比率は表1に示すよう
になり、65:20:15であり、油分の比率が大き
く、残渣の比率が実験1に比較して著しく減少した。
【0036】(実験3)第1リアクタ1の温度を350
℃にしたこと以外は実験2と同じ。
【0037】(実験3の結果)この実験で得られた分解
物の油分とガス分と残渣の比率は表1に示すようにな
り、75:15:10であり、油分の比率がさらに大き
く、残渣の比率が著しく減少した。
【0038】上記実験2,3は長時間連続して良好な運
転を行うことができた。そして上記実験2,3では、第
2リアクタ2による高温、高圧による熱分解の前処理と
して第1リアクタ1にて、油化に適さない異物を加水分
解処理にて除去できることにより、油分の比率が向上す
ると共に、残渣の量が、第2リアクタ2にて直接熱分解
する場合に比較して著しく減少させることができた。
【0039】
【表1】
【0040】上記実験2,3での第1リアクタ1への水
の注入量は試料の重量比で1.0にした例を示したが、
この水は試料の加水分解に必要な量だけあればよく、重
量比で0.05より多ければよい。またその上限はこれ
の気化による圧力上昇やその他の理由により重量比で5
程度にする必要がある。
【0041】また上記両実験での第2リアクタ2への水
の注入量は溶融試料の約0.25とした例を示したが、
この水は第2リアクタ2内の雰囲気に水分を添加するた
めのものであり、その注入量は上記試料の重量比で0.
01〜1.0程度が適当である。
【0042】またこの両試験における第1リアクタ1で
の温度及び圧力は、この第1リアクタ1内の廃プラスチ
ック中の油化不適物が加水分解し、しかもPE等の油化
処理しようとするプラスチックが熱分解を起こさない範
囲ということで、温度範囲は250〜400℃、圧力範
囲は1〜150kg/cm2 で設定される。
【0043】また両試験における第2リアクタ2での温
度及び圧力は、油化処理しようとするプラスチックの熱
分解が十分、かつ速い速度で行われ、また油分が軽質と
なる範囲として温度は400〜600℃、圧力は5〜2
00kg/cm2 に設定される。
【0044】なお上記実験2,3での異物としてPET
と紙を用いたが、紙と共に、あるいは紙の代わりに木く
ず、生ゴミ等を混入した場合も同様の結果を得ることが
できる。またPETと共に、あるいはこれの代わりに塩
ビを混入した場合には、この塩ビは、PE、PP、PS
等の油化に適した付加重合型プラスチックが熱分解が起
きない温度領で、脱塩酸反応が進行するため、第1リア
クタ1内での分解時に塩酸ガスとして系外へ排出処理す
るか、またはアルカリを試料と共に添加してこの第1リ
アクタ1内で中和処理する。
【0045】第1リアクタ1から第2リアクタ2の溶融
試料を圧送する手段としてはプラジャ以外にスクリュウ
その他があり、この圧送手段はプランジャに限定するも
のではない。
【0046】次に、高温、高圧下における水による異物
の分解効果についての実験を、以下の実験4,5として
示す。この実験方法は、容量10ミリリットルのステン
レスパイプに、試料と水を入れ、N2ガス置換後、両端
を封じ、所定温度に設定した溶融塩バス中に投入する。
【0047】評価方法は、内容物を1μmフィルタで濾
過し、ここに残った分を残留固形物量とした。フィルタ
を通過した分解物はガスクロマトグラフにて分析した。
【0048】(実験4)試料として1gの濾紙を用い
た。水の量は0、0.2、0.5、1.0、5.0gと
し、それぞれについて300℃にて5分間加熱した。な
お上記水の量が0の場合は常圧で実験を行なった。
【0049】その結果、水を加えない場合の残留固形物
は80%(0.8g)であるのに対して、水の量が0.
2g(密度0.02)で残留固形物が49%、以下同様
に水0.5g(密度0.05)で43%、水1.0(密
度0.1)で38%、水5.0(密度0.5)で20%
と、水の密度が多くなるに従って残留固形物の量が減少
しており、水を加えることによる分解効果が促進されて
いることが確認された。
【0050】分解物としては、グルコース、フラクトー
ス等の単糖類及びこの二糖類等のオリゴマー類、またフ
ルフラール、酢酸等、多種類の分解物が確認された。な
おこの分解物は、加熱時間、水量により、その組成、濃
度が変化することが他の実験にて確認された。
【0051】(実験5)試料として乾燥した杉のおがく
ずを用い、水の量を0g、0.5g、1gの3回とし、
その他の条件は実験4と同じ。その結果、残留固形物量
は紙の場合と略同じ結果が得られた。分解物は紙の場合
と主として同じであるが、一部異なる成生物も見られ
た。
【0052】本発明の第1の分離処理部を一般ゴミ型廃
プラスチックからPE、PP、PS等のプラスチック以
外のゴミを分別除去する前処理装置とするという用い方
も考えられる。このときには、前処理されてPE、P
P、PS以外のゴミが極く少なくなった廃プラスチック
は別途、油分回収用の分解処理装置で処理されることに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の概略的な構成説明
図である。
【符号の説明】
1,2…リアクタ 3…逆止弁装置 4,5…ヒータ 6…試料投入口 7…プランジャ 8,8a…高圧送水ポンプ 9,9a…注水管 10,10a…保圧弁 11,11a…冷却装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多種類の廃プラスチックが混合し、かつ
    紙、木屑、生ゴミ等の異物が混入している一般ゴミ型廃
    プラスチックを無酸素、高温下でガス状に分解し、この
    ガス状分解物から油分を回収するようにした廃プラスチ
    ックの分解方法において、上記分解処理物を、まず、P
    E、PP、PS等油分を回収するのに適したプラスチッ
    クの分解反応温度より低い温度で、かつ水を添加して第
    1の分解処理して上記異物を除去した後、ついで溶融状
    態で残っている油化に適したプラスチックを、これの油
    分を回収するのに適した分解温度で第2の分解処理する
    ことを特徴とする廃プラスチックの分解方法。
  2. 【請求項2】 第1の分解処理の温度を250〜400
    ℃、圧力を1〜150kg/cm2 にすると共に、分解
    処理物の重量比で0.05〜5の範囲の量の水を注入し
    たことを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの分
    解方法。
  3. 【請求項3】 多種類の廃プラスチックが混合し、かつ
    紙、木屑、生ゴミ等の異物が混入している一般ゴミ型廃
    プラスチックを無酸素、高温下でガス状に分解し、この
    ガス状分解物から油分を回収するようにした廃プラスチ
    ックの分解装置において、上記分解処理物を、まず、P
    E、PP、PS等油分を回収するのに適したプラスチッ
    クの分解反応温度より低い温度で、水を添加して分解処
    理する第1の分解処理部と、上記油分を回収するのに適
    したプラスチックの分解温度で分解処理する第2の分解
    処理物とからなり、この両分解処理部を逆止弁装置を介
    して接続すると共に、第1の分解処理部側に、この第1
    の分解処理物を上記逆止弁装置を介して第2の分解処理
    部の圧送する圧送手段を設けたことを特徴とする廃プラ
    スチックの分解装置。
JP7232495A 1995-09-11 1995-09-11 廃プラスチックの分解方法及びその装置 Pending JPH0978072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7232495A JPH0978072A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 廃プラスチックの分解方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7232495A JPH0978072A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 廃プラスチックの分解方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0978072A true JPH0978072A (ja) 1997-03-25

Family

ID=16940225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7232495A Pending JPH0978072A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 廃プラスチックの分解方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0978072A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000204376A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Ngk Insulators Ltd 混合廃プラスチックの熱分解装置
WO2003093726A1 (fr) * 2002-04-30 2003-11-13 Maosen Lin Systeme de craquage a haute temperature et a haute efficacite dote d'un accumulateur thermique pour les eaux usees et les dechets organiques

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000204376A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Ngk Insulators Ltd 混合廃プラスチックの熱分解装置
WO2003093726A1 (fr) * 2002-04-30 2003-11-13 Maosen Lin Systeme de craquage a haute temperature et a haute efficacite dote d'un accumulateur thermique pour les eaux usees et les dechets organiques
CN1318802C (zh) * 2002-04-30 2007-05-30 林茂森 储热高温裂解污水、有机物垃圾系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4260473A (en) Removal of particulates from pyrolytic oil
EP0588814B1 (en) Treatment of automobile shredder residue by vacuum pyrolysis
FI59035C (fi) Foerfarande och produkt foer omvandling av organiska aemnen medelst torrdestillation och hydrering
HU204553B (en) Process and apparatus for producing utilizable gas from waste materials
JP3367822B2 (ja) プラスチック廃棄物の油化方法及び装置
CN114507542B (zh) 一种废塑料制备轻质油品的方法及系统
AU649980B2 (en) Process for steam treating carbonaceous material
US5780696A (en) Process for recycling plastic waste
US20080179257A1 (en) Process for the Thermal Treatment of Pharmaceutical Waste Material
US6504068B1 (en) Method for converting a plastic waste into oil in a stainless steel reactor
CN116670259A (zh) 炭处理部分和与其相关联的解聚工艺
JP4768920B2 (ja) 廃プラスチックの熱分解法
JPH05245463A (ja) 混合プラスチツク廃棄物の処理方法及び処理装置
CN114507539B (zh) 一种废塑料制备低碳烯烃的方法和系统
JPH0978072A (ja) 廃プラスチックの分解方法及びその装置
JP3405904B2 (ja) 廃イオン交換樹脂の処理方法
WO2022002091A1 (zh) 废塑料处理方法和系统
WO2020230157A1 (en) Device for melting plastic waste specifically for plastic pyrolysis
JP2001323283A (ja) 廃プラスチックからの油回収方法
JPS6081286A (ja) プラスチツクから油を回収する方法及び装置
US6273923B1 (en) Catalytic vacuum distillation process
CA2576355C (en) Treatment of waste using three temperature stages within one chamber
RU2787361C1 (ru) Способ переработки легкой фракции твердых бытовых и промышленных отходов с отделением полиолефинов
KR960704646A (ko) 폐기물의 재사용을 위한, 환원을 수반하는 고온 가열법, 고온 가열-환원기
EP4186962A1 (en) Process and apparatus for producing a crude oil precursor and crude oil from organic waste

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040409

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040511

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02