JPH0977158A - 水引飾り付き箸袋 - Google Patents
水引飾り付き箸袋Info
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- JPH0977158A JPH0977158A JP22845395A JP22845395A JPH0977158A JP H0977158 A JPH0977158 A JP H0977158A JP 22845395 A JP22845395 A JP 22845395A JP 22845395 A JP22845395 A JP 22845395A JP H0977158 A JPH0977158 A JP H0977158A
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- Japan
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- water
- bag
- hole
- decoration
- chopsticks
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水引飾りに扁平ループ帯を付帯させずに、箸
袋の下端折り返し部の開き留めを確実に行い、水引飾り
付き箸袋を低コスト化する。 【解決手段】水引飾り付き箸袋30は、下端部を裏側に
折り返した紙袋31と、扁平ループ帯を持たない水引飾
り40とから成る。紙袋31の下端折り返し部31aの
重なり領域Zに第1〜第3の貫通孔A〜Cが形成されて
いる。水引飾り40は飾り結び箇所41とその両側に延
び出た帯状部41a,41bとから成る。この水引飾り
40の一方の帯状部41aは第1の貫通孔Aを通り抜
け、他方の帯状部41bは第2の貫通孔B及び第3の貫
通孔Cを潜り抜けている。水引飾り40の帯状部41
a,41bによって鎖交的に編み合わせた状態となって
ので、折り返し部31aの開き力が強くても確実に開き
留めされる。また、第1の貫通孔Aと第2の貫通孔Bと
の狭窄部位に一膳の箸20の先が挿し込まれた状態で位
置決めされるので、一対の箸同士がばらけ難くくなる。
袋の下端折り返し部の開き留めを確実に行い、水引飾り
付き箸袋を低コスト化する。 【解決手段】水引飾り付き箸袋30は、下端部を裏側に
折り返した紙袋31と、扁平ループ帯を持たない水引飾
り40とから成る。紙袋31の下端折り返し部31aの
重なり領域Zに第1〜第3の貫通孔A〜Cが形成されて
いる。水引飾り40は飾り結び箇所41とその両側に延
び出た帯状部41a,41bとから成る。この水引飾り
40の一方の帯状部41aは第1の貫通孔Aを通り抜
け、他方の帯状部41bは第2の貫通孔B及び第3の貫
通孔Cを潜り抜けている。水引飾り40の帯状部41
a,41bによって鎖交的に編み合わせた状態となって
ので、折り返し部31aの開き力が強くても確実に開き
留めされる。また、第1の貫通孔Aと第2の貫通孔Bと
の狭窄部位に一膳の箸20の先が挿し込まれた状態で位
置決めされるので、一対の箸同士がばらけ難くくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箸袋本体の下端折
り返し部を水引飾り(水引結び)で開き留めした水引飾
り付き箸袋に関する。
り返し部を水引飾り(水引結び)で開き留めした水引飾
り付き箸袋に関する。
【0002】
【従来の技術】祝宴などの膳に載る水引飾り付き箸袋
は、図6に示すように、一般に、袋表面に「寿」の文字
を付した矩形の袋紙(和紙など)を三つ折りして3枚重
ねにし、その下端部(基端部)を裏側に折り返した箸袋
本体(紙袋)1と、その下端折り返し部1aの重なり領
域Zに対し図7に示す如くの水引飾り10の扁平ループ
帯12を下から嵌め込んで下端折り返し部1aの開き留
めを行ったものである。この箸袋では紙袋1の裏面中央
上部が朱塗り面1bとなっており、この朱塗り面1bが
袋口側で、箸20を挿入するようになっている。
は、図6に示すように、一般に、袋表面に「寿」の文字
を付した矩形の袋紙(和紙など)を三つ折りして3枚重
ねにし、その下端部(基端部)を裏側に折り返した箸袋
本体(紙袋)1と、その下端折り返し部1aの重なり領
域Zに対し図7に示す如くの水引飾り10の扁平ループ
帯12を下から嵌め込んで下端折り返し部1aの開き留
めを行ったものである。この箸袋では紙袋1の裏面中央
上部が朱塗り面1bとなっており、この朱塗り面1bが
袋口側で、箸20を挿入するようになっている。
【0003】一般に、水引飾り10は、金色水引帯部G
と銀色水引帯部Sとに色分けされた数本の水引線材を用
い、編み込んだ飾り結び箇所11と扁平ループ帯12と
の連続帯となっている。扁平ループ帯12は、表側金色
水引帯部12Ga及びこれを折り曲げた裏側金色水引帯
部12Gbと、表側銀色水引帯部12Sa及びこれを折
り曲げた裏側銀色水引帯部12Sbとから成り、裏側金
色水引帯部12Gbと裏側銀色水引帯部12Sbとの色
分け境界部は金色又は銀色の隠し紙14を以て糊着けで
被覆されている。
と銀色水引帯部Sとに色分けされた数本の水引線材を用
い、編み込んだ飾り結び箇所11と扁平ループ帯12と
の連続帯となっている。扁平ループ帯12は、表側金色
水引帯部12Ga及びこれを折り曲げた裏側金色水引帯
部12Gbと、表側銀色水引帯部12Sa及びこれを折
り曲げた裏側銀色水引帯部12Sbとから成り、裏側金
色水引帯部12Gbと裏側銀色水引帯部12Sbとの色
分け境界部は金色又は銀色の隠し紙14を以て糊着けで
被覆されている。
【0004】ところで、箸袋には、上記のような水引飾
りを用いず、袋面に紙人形などの飾りを貼付して意匠を
凝らしたものも出回っているが、祝い事一般に用いるに
は意匠の点で特異過ぎ、汎用性に欠ける。また、水引飾
りにより下端折り返し部1aの開き留めは行われていな
いままであるので、開き加減を少なく見せるために折り
返し代を短くしてあるものの、配膳などの際に不如意に
下端折り返し部が捲り上がり易く、箸袋の見栄えを却っ
て悪くなる場合がある。そのような訳で、図6に示す伝
統的な箸袋が一般に用いられている。
りを用いず、袋面に紙人形などの飾りを貼付して意匠を
凝らしたものも出回っているが、祝い事一般に用いるに
は意匠の点で特異過ぎ、汎用性に欠ける。また、水引飾
りにより下端折り返し部1aの開き留めは行われていな
いままであるので、開き加減を少なく見せるために折り
返し代を短くしてあるものの、配膳などの際に不如意に
下端折り返し部が捲り上がり易く、箸袋の見栄えを却っ
て悪くなる場合がある。そのような訳で、図6に示す伝
統的な箸袋が一般に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す如くの水引飾り付き箸袋にあっては、次のような問
題点がある。
示す如くの水引飾り付き箸袋にあっては、次のような問
題点がある。
【0006】 伝統的な慶弔袋,祝儀・不祝儀袋,目
録等に付帯する水引飾りと同様に、扁平ループ帯12を
有する水引飾り10をそのまま用いているため、紙袋1
の下端折り返し部1aを扁平ループ帯12に挿し入れる
手作業が非常に面倒である。即ち、紙袋1の幅や扁平ル
ープ帯12の嵌め輪幅には不可避的に製品バラツキが生
じているため、挿し入れ操作にはきつく入り難いものも
出る。また、緩く遊びのあるものは入れ易いが、飾り結
び11が斜めに偏ってしまう場合もあり、水引飾り付き
箸袋の歩留まりが悪い。従って、このような作業性の悪
さと歩留まり低下は水引飾り付き箸袋の低コスト化の障
害となっていた。
録等に付帯する水引飾りと同様に、扁平ループ帯12を
有する水引飾り10をそのまま用いているため、紙袋1
の下端折り返し部1aを扁平ループ帯12に挿し入れる
手作業が非常に面倒である。即ち、紙袋1の幅や扁平ル
ープ帯12の嵌め輪幅には不可避的に製品バラツキが生
じているため、挿し入れ操作にはきつく入り難いものも
出る。また、緩く遊びのあるものは入れ易いが、飾り結
び11が斜めに偏ってしまう場合もあり、水引飾り付き
箸袋の歩留まりが悪い。従って、このような作業性の悪
さと歩留まり低下は水引飾り付き箸袋の低コスト化の障
害となっていた。
【0007】 水引飾り10で紙袋1の下端折り返し
片の重なり領域Zを外から締めるように束ねても、紙袋
1の箸入れ空間は上下一様幅となっているため、一膳の
箸20を入れた場合、その箸の動きには自由度があるの
で、配膳中に一揃えの箸の不離一体性が損なわれ、空き
間が開いて見苦しい位置関係になる場合が多く、配膳後
に、あらためて箸揃えを行う手間が必要である。
片の重なり領域Zを外から締めるように束ねても、紙袋
1の箸入れ空間は上下一様幅となっているため、一膳の
箸20を入れた場合、その箸の動きには自由度があるの
で、配膳中に一揃えの箸の不離一体性が損なわれ、空き
間が開いて見苦しい位置関係になる場合が多く、配膳後
に、あらためて箸揃えを行う手間が必要である。
【0008】そこで上記問題点に鑑み、本発明の第1の
課題は、水引飾りに扁平ループ帯を付帯させずに、水引
線材で箸袋本体の下端折り返し部の開きを確実に留める
ことにより、折り返し部の開き留め作業効率の改善と共
に歩留まりの向上を図り、低コスト化が可能の水引飾り
箸袋を提供することにある。
課題は、水引飾りに扁平ループ帯を付帯させずに、水引
線材で箸袋本体の下端折り返し部の開きを確実に留める
ことにより、折り返し部の開き留め作業効率の改善と共
に歩留まりの向上を図り、低コスト化が可能の水引飾り
箸袋を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の課題は、箸袋本体の
下端折り返し部の開き留めと共に、水引で一膳の箸の末
端部(先端部)の位置決めをも実現できる水引飾り箸袋
を提供することにある。
下端折り返し部の開き留めと共に、水引で一膳の箸の末
端部(先端部)の位置決めをも実現できる水引飾り箸袋
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記両課題を解決するた
め、本発明の講じた手段は、箸袋本体の下端折り返し部
の重なり領域を水引飾りで鎖交的に編み込んで開き留め
したものである。
め、本発明の講じた手段は、箸袋本体の下端折り返し部
の重なり領域を水引飾りで鎖交的に編み込んで開き留め
したものである。
【0011】即ち、本発明は、箸袋本体の下端折り返し
部の重なり領域を水引飾りで開き留めした水引飾り付き
箸袋において、上記下端折り返し部の重なり領域に少な
くとも第1及び第2の貫通孔を形成し、上記水引飾り
は、上記箸袋本体の裏側から第1の貫通孔を介して上記
箸袋本体の表側に抜け出る第1の交差領域と上記表側か
ら第2の貫通孔を介して上記裏側に抜け出る第2の交差
領域とが連結して成ることを特徴とする。
部の重なり領域を水引飾りで開き留めした水引飾り付き
箸袋において、上記下端折り返し部の重なり領域に少な
くとも第1及び第2の貫通孔を形成し、上記水引飾り
は、上記箸袋本体の裏側から第1の貫通孔を介して上記
箸袋本体の表側に抜け出る第1の交差領域と上記表側か
ら第2の貫通孔を介して上記裏側に抜け出る第2の交差
領域とが連結して成ることを特徴とする。
【0012】ここで、上記貫通孔としては、切込みスリ
ット,丸孔でも良いが、上記交差領域の抜け出し方向に
略直交する直線状縁辺を持つ異形孔であることが望まし
い。
ット,丸孔でも良いが、上記交差領域の抜け出し方向に
略直交する直線状縁辺を持つ異形孔であることが望まし
い。
【0013】その異形孔は、例えば略矩形孔とすること
ができる。
ができる。
【0014】〔作用〕下端折り返し部の重なり領域が2
つ以上の貫通孔に通した一結びの水引飾りによって鎖交
的に編み合わせた状態となっており、折り返し部の戻り
力が強くても確実に開き留めされている。このため、水
引飾りには扁平ループ帯が不要であり、煩雑な嵌め込み
操作を無くすことができる。貫通孔に水引飾りの帯部を
通す作業だけで下端折り返し部の開き留めが簡単且つ首
尾良く達成できる。
つ以上の貫通孔に通した一結びの水引飾りによって鎖交
的に編み合わせた状態となっており、折り返し部の戻り
力が強くても確実に開き留めされている。このため、水
引飾りには扁平ループ帯が不要であり、煩雑な嵌め込み
操作を無くすことができる。貫通孔に水引飾りの帯部を
通す作業だけで下端折り返し部の開き留めが簡単且つ首
尾良く達成できる。
【0015】また、2つ以上の貫通孔に水引飾りの帯部
(交差領域)を通して開き留めした状態では、袋内の下
端部がその帯部で窄められた状態になるので、袋内に箸
を挿入すると箸先の位置決め作用が発揮される。
(交差領域)を通して開き留めした状態では、袋内の下
端部がその帯部で窄められた状態になるので、袋内に箸
を挿入すると箸先の位置決め作用が発揮される。
【0016】貫通孔に水引飾りの帯部(交差領域)を通
す際、貫通孔が丸孔であると、水引同士の捩れにより重
なりなどが生じて通し難い場合がある。ここで、交差領
域の抜け出し方向に略直交する直線状縁辺を持つ異形孔
とすれば、水引線材同士の捩れが解消し、重なりなく帯
状に揃えて通すことができる。
す際、貫通孔が丸孔であると、水引同士の捩れにより重
なりなどが生じて通し難い場合がある。ここで、交差領
域の抜け出し方向に略直交する直線状縁辺を持つ異形孔
とすれば、水引線材同士の捩れが解消し、重なりなく帯
状に揃えて通すことができる。
【0017】また、貫通孔に交差領域を通すと、隙間が
残り、その隙間を介して背景色が見えてしまう場合があ
る。そこで、貫通孔を略矩形孔とすれば、帯状の交差領
域を通した場合、隙間を生じることが少なくなり、背景
色が目立たなくなる。
残り、その隙間を介して背景色が見えてしまう場合があ
る。そこで、貫通孔を略矩形孔とすれば、帯状の交差領
域を通した場合、隙間を生じることが少なくなり、背景
色が目立たなくなる。
【0018】
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0020】〔第1実施例〕図1(a)は本発明の第1
実施例に係る水引飾り付き箸袋に箸を入れた状態を示す
平面図、図1(b)はその底面図である。図2(a)は
第1実施例に係る水引飾り付き箸袋の箸袋本体を示す平
面図、図2(b)は同水引飾り付き箸袋に用いる水引飾
りを示す平面図である。
実施例に係る水引飾り付き箸袋に箸を入れた状態を示す
平面図、図1(b)はその底面図である。図2(a)は
第1実施例に係る水引飾り付き箸袋の箸袋本体を示す平
面図、図2(b)は同水引飾り付き箸袋に用いる水引飾
りを示す平面図である。
【0021】本例の水引飾り付き箸袋30は、矩形の袋
紙(和紙など)を三つ折りして3枚重ねにし、その下端
(基端)を裏側に折り返した箸袋本体(紙袋)31と、
扁平ループ帯を持たない水引飾り40とから成る。紙袋
31の下端折り返し部31aの重なり領域Zに斜め方向
に配列した第1の貫通孔(丸孔)A,第2の貫通孔(丸
孔)B及び第3の貫通孔(丸孔)Cが形成されている。
水引飾り40は帯状の水引線材を1輪旋回させて飾り結
び箇所41を留め具42で結束したもので、飾り結び箇
所41とその両側に延び出た帯状延長部41a,41b
とから成る。この水引飾り40の一方の帯状延長部41
aは第1の貫通孔Aを通り抜け交差領域を有しており、
また他方の帯状延長部41bも第2の貫通孔B及び第3
の貫通孔Cを潜り抜け交差領域を有している。飾り結び
箇所41は袋表で第1の貫通孔Aと第2の貫通孔Bとの
間に位置している。
紙(和紙など)を三つ折りして3枚重ねにし、その下端
(基端)を裏側に折り返した箸袋本体(紙袋)31と、
扁平ループ帯を持たない水引飾り40とから成る。紙袋
31の下端折り返し部31aの重なり領域Zに斜め方向
に配列した第1の貫通孔(丸孔)A,第2の貫通孔(丸
孔)B及び第3の貫通孔(丸孔)Cが形成されている。
水引飾り40は帯状の水引線材を1輪旋回させて飾り結
び箇所41を留め具42で結束したもので、飾り結び箇
所41とその両側に延び出た帯状延長部41a,41b
とから成る。この水引飾り40の一方の帯状延長部41
aは第1の貫通孔Aを通り抜け交差領域を有しており、
また他方の帯状延長部41bも第2の貫通孔B及び第3
の貫通孔Cを潜り抜け交差領域を有している。飾り結び
箇所41は袋表で第1の貫通孔Aと第2の貫通孔Bとの
間に位置している。
【0022】このように、下端折り返し部31aの重な
り領域Zが第1〜第3の貫通孔A〜Cに通した水引飾り
40の帯状延長部41a,41bによって鎖交的に編み
合わせた状態となっている。このため、折り返し部31
aの開き力が強くても確実に開き留めされる。
り領域Zが第1〜第3の貫通孔A〜Cに通した水引飾り
40の帯状延長部41a,41bによって鎖交的に編み
合わせた状態となっている。このため、折り返し部31
aの開き力が強くても確実に開き留めされる。
【0023】水引飾り40は袋端に嵌め込むための扁平
ループ帯を付帯させる必要がなく、水引飾り40自体を
安価に製造できる。折り返し部31aの開き留めのため
に、プレス孔開け工程と水引通し工程を必要としている
ものの、孔開け及び水引通しは画一的に行うことができ
るので、開き留めの不具合品の発生を無くすことがで
き、歩留まりの向上に繋がる。水引飾り自体の低コスト
化の達成と、折り返し部の開き留め作業効率の改善及び
歩留まり向上により、水引飾り付き箸袋30の大幅な低
コスト化を実現できる。
ループ帯を付帯させる必要がなく、水引飾り40自体を
安価に製造できる。折り返し部31aの開き留めのため
に、プレス孔開け工程と水引通し工程を必要としている
ものの、孔開け及び水引通しは画一的に行うことができ
るので、開き留めの不具合品の発生を無くすことがで
き、歩留まりの向上に繋がる。水引飾り自体の低コスト
化の達成と、折り返し部の開き留め作業効率の改善及び
歩留まり向上により、水引飾り付き箸袋30の大幅な低
コスト化を実現できる。
【0024】更に、水引飾り40に扁平ループ帯が不要
となるため、水引飾り自体は左右対称形状とする細工上
の制約から開放されので、水引飾りのデザイン性を高め
ることができ、箸袋の多用途化を図ることができる。
となるため、水引飾り自体は左右対称形状とする細工上
の制約から開放されので、水引飾りのデザイン性を高め
ることができ、箸袋の多用途化を図ることができる。
【0025】図1(a)に示すように、箸収納空間には
第1の貫通孔Aと第2の貫通孔Bとの間の狭窄部位が形
成され、この部位で一膳の箸20の先が挿し込まれた状
態で位置決めされる。このため、一対の箸同士がばらけ
難くくなるので、配膳後の箸揃えの手間を軽減できる。
第1の貫通孔Aと第2の貫通孔Bとの間の狭窄部位が形
成され、この部位で一膳の箸20の先が挿し込まれた状
態で位置決めされる。このため、一対の箸同士がばらけ
難くくなるので、配膳後の箸揃えの手間を軽減できる。
【0026】図3は水引飾り付き箸袋の別の箸袋本体を
示す平面図である。この箸袋本体51の下端折り返し部
の重なり領域Zに形成された貫通孔は矩形孔A′〜C′
である。図1に示すように貫通孔A〜Cが丸孔(円形
孔)であると、貫通孔A〜Cに水引飾り40の帯状延長
部(交差領域)41a,41bを通す際、孔縁が湾曲し
ているので、水引線材同士の捩れにより重なりなどが生
じて見栄え良く簡単に通すことが難しい場合がある。こ
こで、図3の貫通孔A′に示すように、交差領域の抜け
出し方向Xに略直交する直線状縁辺(孔縁)aを持つ矩
形孔とすれば、水引線材同士の捩れが解消し、重なりな
く線材同士を帯状に揃えて楽に通すことができる。
示す平面図である。この箸袋本体51の下端折り返し部
の重なり領域Zに形成された貫通孔は矩形孔A′〜C′
である。図1に示すように貫通孔A〜Cが丸孔(円形
孔)であると、貫通孔A〜Cに水引飾り40の帯状延長
部(交差領域)41a,41bを通す際、孔縁が湾曲し
ているので、水引線材同士の捩れにより重なりなどが生
じて見栄え良く簡単に通すことが難しい場合がある。こ
こで、図3の貫通孔A′に示すように、交差領域の抜け
出し方向Xに略直交する直線状縁辺(孔縁)aを持つ矩
形孔とすれば、水引線材同士の捩れが解消し、重なりな
く線材同士を帯状に揃えて楽に通すことができる。
【0027】また、図1に示すように、貫通孔A〜Cに
交差領域を通すと、隙間が空いてしまい、その隙間を介
して膳などの背景色が見えてしまう場合がある。そこ
で、貫通孔を矩形孔A′〜C′とすれば、帯状の交差領
域を通した場合、隙間を残すことが少なくなり、背景色
が目立たなくなる。
交差領域を通すと、隙間が空いてしまい、その隙間を介
して膳などの背景色が見えてしまう場合がある。そこ
で、貫通孔を矩形孔A′〜C′とすれば、帯状の交差領
域を通した場合、隙間を残すことが少なくなり、背景色
が目立たなくなる。
【0028】〔第2実施例〕図4(a)は本発明の第2
実施例に係る水引飾り付き箸袋に箸を入れた状態を示す
平面図、図4(b)はその底面図である。図5(a)は
第2実施例に係る水引飾り付き箸袋の箸袋本体を示す平
面図、図5(b)は同水引飾り付き箸袋に用いる水引飾
りを示す平面図である。
実施例に係る水引飾り付き箸袋に箸を入れた状態を示す
平面図、図4(b)はその底面図である。図5(a)は
第2実施例に係る水引飾り付き箸袋の箸袋本体を示す平
面図、図5(b)は同水引飾り付き箸袋に用いる水引飾
りを示す平面図である。
【0029】本例の水引飾り付き箸袋60は、矩形の袋
紙(和紙など)を三つ折りして3枚重ねにし、その下端
(基端)を裏側に折り返した箸袋本体(紙袋)61と、
扁平ループ帯を持たない水引飾り70とから成る。紙袋
61の下端折り返し部61aの重なり領域Zに斜め方向
に配列した第1の貫通孔M及び第2の貫通孔Nが形成さ
れている。水引飾り70は図5(b)に示す如く飾り結
びの無い色違いの5本の水引線材を用いただけのもので
ある。5本の水引線材の一端部70aを第1の貫通孔M
及び第2の貫通孔Nに通し、紙袋61の表面に巻き付け
るようにして裏側から第2の貫通孔Nに挿し込むだ状態
とする。第2の貫通孔には5本の水引線材が2度挿し込
まれている。このように、飾り結びのある水引線材を貫
通孔M,Nに通しながら飾り箇所70bを作ることがで
きる。貫通孔M,Nを飾り箇所を作るための治具孔とし
て利用することができる。勿論、折り返し部61aの開
き留めも行うことができる。
紙(和紙など)を三つ折りして3枚重ねにし、その下端
(基端)を裏側に折り返した箸袋本体(紙袋)61と、
扁平ループ帯を持たない水引飾り70とから成る。紙袋
61の下端折り返し部61aの重なり領域Zに斜め方向
に配列した第1の貫通孔M及び第2の貫通孔Nが形成さ
れている。水引飾り70は図5(b)に示す如く飾り結
びの無い色違いの5本の水引線材を用いただけのもので
ある。5本の水引線材の一端部70aを第1の貫通孔M
及び第2の貫通孔Nに通し、紙袋61の表面に巻き付け
るようにして裏側から第2の貫通孔Nに挿し込むだ状態
とする。第2の貫通孔には5本の水引線材が2度挿し込
まれている。このように、飾り結びのある水引線材を貫
通孔M,Nに通しながら飾り箇所70bを作ることがで
きる。貫通孔M,Nを飾り箇所を作るための治具孔とし
て利用することができる。勿論、折り返し部61aの開
き留めも行うことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る水引
飾り付き箸袋は、下端折り返し部の重なり領域に少なく
とも第1及び第2の貫通孔を有しており、その水引飾り
は、箸袋本体の裏側から第1の貫通孔を介して箸袋本体
の表側に抜け出る第1の交差領域と表側から第2の貫通
孔を介して裏側へ抜け出る第2の交差領域とが連結して
成ることを特徴とするので、次のような効果を奏する。
飾り付き箸袋は、下端折り返し部の重なり領域に少なく
とも第1及び第2の貫通孔を有しており、その水引飾り
は、箸袋本体の裏側から第1の貫通孔を介して箸袋本体
の表側に抜け出る第1の交差領域と表側から第2の貫通
孔を介して裏側へ抜け出る第2の交差領域とが連結して
成ることを特徴とするので、次のような効果を奏する。
【0031】 下端折り返し部の重なり領域が2つ以
上の貫通孔に通した水引飾りによって鎖交的に編み合わ
せた状態となるので、折り返し部の戻り力が強くても確
実に開き留めされる。このため、水引飾りには扁平ルー
プ帯が不要であり、また煩雑な挿し入れ操作を無くすこ
とができる。更にプレス孔開け工程と水引通し工程によ
り開き留めが達成されることになるので、開き留めの不
具合品の発生を無くすことができ、歩留まりの向上に繋
がる。水引飾りから扁平ループ帯が無くなることで、水
引飾り自体の低コスト化が図れることは勿論、折り返し
部の開き留め作業効率の改善及び歩留まり向上により、
水引飾り付き箸袋の大幅な低コスト化を実現できる。
上の貫通孔に通した水引飾りによって鎖交的に編み合わ
せた状態となるので、折り返し部の戻り力が強くても確
実に開き留めされる。このため、水引飾りには扁平ルー
プ帯が不要であり、また煩雑な挿し入れ操作を無くすこ
とができる。更にプレス孔開け工程と水引通し工程によ
り開き留めが達成されることになるので、開き留めの不
具合品の発生を無くすことができ、歩留まりの向上に繋
がる。水引飾りから扁平ループ帯が無くなることで、水
引飾り自体の低コスト化が図れることは勿論、折り返し
部の開き留め作業効率の改善及び歩留まり向上により、
水引飾り付き箸袋の大幅な低コスト化を実現できる。
【0032】飾り結びのある水引飾りを用いるのではな
く、複数の貫通孔に水引を通しながら飾り結びを編み上
げることができると同時に、折り返し部の開き留めを行
うことができ、貫通孔を飾り結びの治具孔として利用す
ることができる。更に、水引飾りに扁平ループ帯が不要
となるため、水引飾り自体は左右対称形状とする細工上
の制約から開放されので、斬新なデザインの採択自由度
が高まり、多用途の箸袋を提供できる。
く、複数の貫通孔に水引を通しながら飾り結びを編み上
げることができると同時に、折り返し部の開き留めを行
うことができ、貫通孔を飾り結びの治具孔として利用す
ることができる。更に、水引飾りに扁平ループ帯が不要
となるため、水引飾り自体は左右対称形状とする細工上
の制約から開放されので、斬新なデザインの採択自由度
が高まり、多用途の箸袋を提供できる。
【0033】また、2つ以上の貫通孔に水引飾りの帯部
(交差領域)を通して開き留めした状態では、袋内の下
端部がその交差領域で窄められた狭窄部位になるので、
袋内に箸を挿入すると箸先の自ずと位置決めされるた
め、一対の箸同士がばらけ難くくなる。
(交差領域)を通して開き留めした状態では、袋内の下
端部がその交差領域で窄められた狭窄部位になるので、
袋内に箸を挿入すると箸先の自ずと位置決めされるた
め、一対の箸同士がばらけ難くくなる。
【0034】 交差領域の抜け出し方向に略直交する
直線縁辺を持つ異形孔とすれば、貫通孔に水引飾りの帯
部(交差領域)を通す際、水引同士の捩れが解消し、重
なりなく帯状に揃えて通すことができる。
直線縁辺を持つ異形孔とすれば、貫通孔に水引飾りの帯
部(交差領域)を通す際、水引同士の捩れが解消し、重
なりなく帯状に揃えて通すことができる。
【0035】 貫通孔を略矩形孔とすれば、貫通孔に
交差領域を通しても隙間が生じ難くなり、背景色が目立
たなくなる。
交差領域を通しても隙間が生じ難くなり、背景色が目立
たなくなる。
【図1】(a)は本発明の第1実施例に係る水引飾り付
き箸袋に箸を入れた状態を示す平面図、(b)はその底
面図である。
き箸袋に箸を入れた状態を示す平面図、(b)はその底
面図である。
【図2】(a)は第1実施例に係る水引飾り付き箸袋の
箸袋本体を示す平面図、(b)は同水引飾り付き箸袋に
用いる水引飾りを示す平面図である。
箸袋本体を示す平面図、(b)は同水引飾り付き箸袋に
用いる水引飾りを示す平面図である。
【図3】第1実施例に係る水引飾り付き箸袋の別の箸袋
本体を示す平面図である。
本体を示す平面図である。
【図4】(a)は本発明の第2実施例に係る水引飾り付
き箸袋に箸を入れた状態を示す平面図、(b)はその底
面図である。
き箸袋に箸を入れた状態を示す平面図、(b)はその底
面図である。
【図5】(a)は第2実施例に係る水引飾り付き箸袋の
箸袋本体を示す平面図、(b)は同水引飾り付き箸袋に
用いる水引飾りを示す平面図である。
箸袋本体を示す平面図、(b)は同水引飾り付き箸袋に
用いる水引飾りを示す平面図である。
【図6】(a)は従来一般の水引飾り付き箸袋に箸を入
れた状態を示す平面図、(b)はその底面図である。
れた状態を示す平面図、(b)はその底面図である。
【図7】同従来例の水引飾り付き箸袋に用いる水引飾り
を示す平面図である。
を示す平面図である。
20…一膳の箸 30,60…水引飾り付き箸袋 31,51,61…箸袋本体(紙袋) 31a,61a…下端折り返し部 40,70…水引飾り 41…飾り結び箇所 41a,41b…帯状延長部 42…留め具 70a…水引線材の一端部 70b…飾り箇所 A,M…第1の貫通孔(丸孔) B,N…第2の貫通孔(丸孔) C…第3の貫通孔(丸孔) A′…第1の貫通孔(矩形孔) B′…第2の貫通孔(矩形孔) C′…第3の貫通孔(矩形孔) a…直線状縁辺(孔縁) X…交差領域の抜け出し方向 Z…重なり領域。
Claims (3)
- 【請求項1】 箸袋本体の下端折り返し部の重なり領域
を水引飾りで開き留めした水引飾り付き箸袋において、 前記下端折り返し部の重なり領域に少なくとも第1及び
第2の貫通孔を形成し、前記水引飾りは、前記箸袋本体
の裏側から第1の貫通孔を介して前記箸袋本体の表側に
抜け出る第1の交差領域と前記表側から第2の貫通孔を
介して前記裏側に抜け出る第2の交差領域とが連結して
成ることを特徴とする水引飾り付き箸袋。 - 【請求項2】 請求項1において、前記貫通孔は前記交
差領域の抜け出し方向に略直交する直線状縁辺を持つ異
形孔であることを特徴とする水引飾り付き箸袋。 - 【請求項3】 請求項2において、前記異形孔は略矩形
孔であることを特徴とする水引飾り付き箸袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22845395A JPH0977158A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 水引飾り付き箸袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22845395A JPH0977158A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 水引飾り付き箸袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0977158A true JPH0977158A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16876736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22845395A Pending JPH0977158A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 水引飾り付き箸袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0977158A (ja) |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP22845395A patent/JPH0977158A/ja active Pending
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