JPH0976880A - 車両用多重通信システムにおける警報装置及び盗難防止装置 - Google Patents

車両用多重通信システムにおける警報装置及び盗難防止装置

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JPH0976880A
JPH0976880A JP23713995A JP23713995A JPH0976880A JP H0976880 A JPH0976880 A JP H0976880A JP 23713995 A JP23713995 A JP 23713995A JP 23713995 A JP23713995 A JP 23713995A JP H0976880 A JPH0976880 A JP H0976880A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 警報動作中に通信エラーが生じた場合におい
て、所定期間の警報動作実行後、自動的にこの警報動作
を停止する車両用多重通信システムにおける警報装置及
び盗難防止装置を提供する。 【解決手段】 多重通信機能を有する複数の多重通信ユ
ニット(10〜40)を車両内の各所に設けるとともに各多重
通信ユニット(10〜40)を多重バスライン(BL)で相互接続
することにより多重通信システムを構成し、各多重通信
ユニット(10〜40)の少なくとも1つの多重通信ユニット
(10)からの警報命令に基づき他の多重通信ユニット(30)
により警報動作を実行するように構成した車両用多重通
信システムにおける警報装置において、他の多重通信ユ
ニット(30)は、警報動作実行時において、警報命令を発
生した多重通信ユニット(10)から警報解除命令が送出さ
れなかった場合に、警報動作を強制的に停止する警報動
作停止手段(30a1)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチ、負荷な
どが接続されるとともに各々が多重通信機能を有する複
数の電子ユニット(多重通信ユニット)を車両内部(車
内)の各所に設け、これらの電子ユニットを多重バスラ
インで相互接続し、この多重バスラインを介して制御デ
ータを電子ユニット間で送受することにより、スイッチ
などからの信号の入力と負荷への信号の出力とを制御す
るようにした車両用多重通信システムに係り、特に、車
両の操作機構等に対する異常を検出することにより車両
の異常、とりわけ盗難を防止するための警報を発生する
車両用多重通信システムにおける警報装置及び盗難防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トークン(送信権)を複数のノード(上
述した電子ユニットに相当)間で順番に巡回させサイク
リック通信を行うトークンパッシング方式は、トークン
を保持したノードのみが多重バスラインにアクセス(送
信)することができるようにされているので、各ノード
に送信の機会を均等に与えることができるとともに、ノ
ード間の通信を確実にかつ高速に行うことができるとい
う特徴を有する。
【0003】このようなトークンパッシング方式は、上
述した特徴を有することから車両用の多重通信システム
に好適に適用されている。このトークンパッシング方式
を採用した車両用多重通信システムの一例を、図を参照
して説明する。この車両用多重通信システムは、図7に
示すように、第1のノード(電子ユニット)N1 、第2
のノード(電子ユニット)N2 及び第3のノード(電子
ユニット)N3 と、これらの各ノード(電子ユニット)
間を相互接続する多重バスラインBLとを有している。
各ノードN1 乃至N3 には、各種スイッチ、センサある
いはモータといった負荷(いずれも不図示)が接続され
ている。また、前記第2のノードN2 には警報を発生す
るための機構としてのホーン(不図示)が接続されてい
る。
【0004】この多重通信システムにおいては、例えば
図8に示すように、まず第1のノードN1 がトークンア
ドレスを2にして多重バスラインBLにデータを送信
し、これによりこのトークンを受信した第2のノードN
2 が次にトークンアドレスを3にして多重バスラインB
Lにデータを送信する。そして、このトークンを受信し
た第3のノードN3 がトークンアドレスを1にして多重
バスラインBLにデータを送信することにより、このト
ークンを受信したノードN1 が次にデータを送信する。
【0005】このような動作を繰り返し実行することに
より、多重バスラインBL上にはトークンアドレス1〜
3のデータが順番に繰り返し存在することになる。以上
のように、各ノードN1 乃至N3 は、次にトークンを渡
すノードのトークンアドレスを送出するようにして送信
対象となるノードを切り換えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した車両用多重通
信システムにおいては、第1乃至第3のノードN1 乃至
3 に接続された各種スイッチあるいは負荷に対して異
常が生じた場合あるいは異常操作がなされた場合には、
この異常あるいは異常操作を検出するとともに第2のノ
ードN2 に接続されたホーンにより警報を実行するよう
に構成されていた。
【0007】例えば、第1のノードN1 に接続された各
種スイッチあるいは負荷についての異常あるいは異常操
作を検出した場合には、この第1のノードN1 は第2の
ノードN2 に対して警報命令を送信する。この警報命令
を受信した第2のノードN2 は、ホーンに動作信号を送
出して警報音を発生するなどの警報動作を実行する。そ
して、この警報動作は、第1のノードN1 から第2のノ
ードN2 に対して警報解除命令が送信されるまで継続し
て実行される。
【0008】従って、この従来の車両用多重通信システ
ムにおいては、各ノードN1 乃至N 3 間における通信異
常が生じた場合、各ノードN1 乃至N3 を相互接続する
多重バスラインBLに断線が生じた場合、あるいは、各
ノードN1 乃至N3 自身に動作異常が生じた場合には、
通信エラーとなり正常にデータを送受できなくなってし
まう。
【0009】このような通信エラーが警報動作中に生じ
た場合には、第2のノードN2 に対して警報解除命令を
送信することができず、第2のノードN2 は警報動作を
実行し続けてしまうことになる。この場合、警報の要因
が解除されたとしても警報動作は解除されず警報動作が
継続的に実行されてしまう。また、一般に、このような
警報動作は、周囲の人間にその異常を知らしめるために
行う動作であるので、ある程度の期間実行させることに
よりその目的は達成される。
【0010】従って、長期間の警報動作の実行は、周囲
の迷惑になるとともに車載のバッテリに対するバッテリ
あがりの要因となってしまう。よって本発明は、上述し
た従来の問題点に鑑み、警報動作中に通信エラーが生じ
た場合において、所定期間の警報動作実行後、自動的に
この警報動作を停止する車両用多重通信システムにおけ
る警報装置及び盗難防止装置を提供することを主たる課
題とし、さらに使い勝手を向上した装置を提供すること
を他の課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明によりなされた車両用多重通信システムにお
ける警報装置は、図1の基本構成図に示すように、多重
通信機能を有する複数の多重通信ユニット(10、2
0、30、40)を車両内の各所に設けるとともに各多
重通信ユニット(10、20、30、40)を多重バス
ライン(BL)で相互接続することにより多重通信シス
テムを構成し、前記各多重通信ユニット(10、20、
30、40)の少なくとも1つの多重通信ユニット(1
0)からの警報命令に基づき他の多重通信ユニット(3
0)により警報動作を実行するように構成した車両用多
重通信システムにおける警報装置において、前記他の多
重通信ユニット(30)は、警報動作実行時において、
警報命令を発生した多重通信ユニット(10)から警報
解除命令が送出されなかった場合に、警報動作を強制的
に停止する警報動作停止手段(30a1)を有している
ことを特徴としている。
【0012】また、前記他の多重通信ユニット(30)
は、前記警報命令を発生した多重通信ユニット(10)
からの警報命令の受信時点から計時動作を開始する計時
手段(30f)を有し、前記警報動作停止手段(30a
1)は、前記計時手段(30f)が所定時間を計時した
時点で前記警報解除命令が送出されなかった場合に、警
報動作を強制的に停止することを特徴としている。
【0013】また、本発明によりなされた車両用多重通
信システムにおける盗難防止装置は、同じく図1の基本
構成図に示すように、上述した警報装置と、車両の操作
機構に対する操作を検出する操作検出手段(10a1)
とを有し、前記警報装置は、前記操作検出手段からの操
作信号に基づき、異常操作が認められた場合に警報動作
を実行するように構成したことを特徴としている。
【0014】また、前記操作検出手段(10a1)は、
検出した操作状態が所定の判定条件を満足した場合に警
戒状態に移行し、前記警報装置は、前記操作検出手段
(10a1)が警戒状態にあるときのみ警報動作を実行
するように構成したことを特徴としている。
【0015】また、前記操作検出手段(10a1)は、
車両の施錠状態を検出し施錠情報として出力する施錠検
出手段(10a2)を有し、当該施錠検出手段(10a
2)からの施錠情報に基づき車両が所定の施錠状態とな
った場合に前記警戒状態に移行することを特徴としてい
る。
【0016】上記構成において、多重通信システム中の
少なくとも1つの多重通信ユニット(10)は、接続さ
れたスイッチあるいは負荷の異常あるいは異常操作を検
出した場合に警報命令を多重バスライン(BL)に送出
する。この送出された警報命令は、警報動作を実行する
負荷が接続された多重通信ユニット(30)が受信し、
これによりこの多重通信ユニット(30)は警報動作を
開始する。そして、この多重通信ユニット(30)に設
けられた警報動作停止手段(30a1)は、警報命令を
送出した多重通信ユニット(10)からの警報解除命令
を監視し、この多重通信ユニット(10)から警報解除
命令が送出されなかったと判断した場合に、多重通信ユ
ニット(30)による警報動作を強制的に停止させる。
【0017】すなわち、警報動作を実行する多重通信ユ
ニット自身に、自らが行っている警報動作を強制的に停
止する手段を設けたので、警報動作中に通信エラーが生
じ、警報解除命令の受信が不能となった場合において
も、この警報動作を停止させることが可能となる。
【0018】また、警報動作を実行する多重通信ユニッ
ト(30)に設けられた計時手段(30f)は、多重通
信ユニット(10)からの警報命令が受信された時点か
ら計時を開始する。そして、前記警報動作停止手段(3
0a1)は、警報命令を送出した多重通信ユニット(1
0)からの警報解除命令と、計時手段(30d)による
計時時間とを監視し、前記警報解除命令が規定の計時時
間内に送出されなかった場合に、何らかの異常が生じた
と判定して多重通信ユニット(30)により実行されて
いる警報動作を強制的に停止する。
【0019】すなわち、警報動作を実行する多重通信ユ
ニット自身に、警報動作を実行している期間を計時する
手段を設け、この警報動作の実行期間が所定の期間を越
えても警報動作は解除されなかった場合に自らが行って
いる警報動作を強制的に停止するように構成したので、
警報動作中に通信エラーが生じた場合において、所定期
間の警報動作実行後、自動的にこの警報動作を停止する
ことが可能になる。
【0020】また、操作検出手段(10a1)は、車両
の操作機構に対する操作、例えば車両内部に配された機
構に対する操作、ドアあるいはトランクに対する施錠操
作などを監視する。さらに、この操作検出手段(10a
1)は、上記監視している操作状態が所定の判定条件を
充足した場合に、警報を必要とする可能性のある警戒状
態に移行する。そして、警報装置は、前記操作検出手段
(10a1)が警戒状態にあるときのみ警報動作を実行
する。
【0021】すなわち、通常状態と警戒状態とを区別す
るとともに警戒状態においてのみ警報動作を実行するよ
うに構成したので、無用な警報動作を実行することがな
くなる。さらに、車両の施錠状態を監視し、この施錠状
態が所定の状態、より詳細には車内が無人となる可能性
の高い施錠状態となったことを検出し、この所定の施錠
状態を検出した場合に警戒状態に移行するように構成し
たので、通常状態において誤って警報動作を実行するこ
とがなくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。図2は、本発明による車
両用多重通信システムにおける警報装置及び盗難防止装
置が適用される車両内多重通信システムの具体例を示す
ブロック図である。本具体例では車体系の多重通信シス
テムに適用した場合の例を示しており、同図において、
10は第1の電子ユニット、20は第2の電子ユニッ
ト、30は第3の電子ユニット、40は第4の電子ユニ
ットである。そして、これらの各電子ユニット10乃至
40は、各々が多重通信機能を有する多重通信ユニット
として機能し、多重バスラインBLにより相互接続され
ている。なお、図示した構成では、多重バスラインBL
によって相互接続されている電子ユニットは4つである
が、その他の電子ユニットも同様にして接続することが
可能である。
【0023】上記第1の電子ユニット10は、主に車内
に配されたスイッチや負荷が接続される電子ユニット
で、車内に配された操作スイッチ群として構成される第
1スイッチ部11と、ドアのロック/アンロックをキー
操作無しで遠隔操作により行うための遠隔操作スイッチ
機構(キーレスエントリ機構)として構成される遠隔ス
イッチ部12と、運転席側のドアに対するロック機構と
して構成される第1実負荷13と、運転席を除く他席側
のドアに対するロック機構として構成される第2実負荷
14とがそれぞれ接続されている。
【0024】上記第1スイッチ部11を構成するスイッ
チとしては、次のスイッチがある。すなわち、第1スイ
ッチ部11は、車両の付属品すなわちアクセサリ(AC
C)に対する電源の供給を制御するACCスイッチ、エ
ンジンの始動/停止を制御するイグニッションスイッ
チ、運転席側のドアの開閉状態を検出する運転席ドアス
イッチ、運転席側の後部ドア(運転席側後方ドア)の開
閉状態を検出する運転席後ドアスイッチ、車内に配置さ
れ運転席側後方ドアのロック用の操作スイッチとして機
能する運転席後ドアロックスイッチ、車両の前部エンジ
ンルームを覆い保護する板状部材であるフードの開閉状
態を検出するフードスイッチ、車両の後部トランクルー
ムを覆うトランクカバーの開閉状態を検出するトランク
スイッチ、前記トランクカバーが有するキーシリンダに
設けられ、キー操作によるロック/アンロック(ロック
解除)を検出するトランクキースイッチ、トランクカバ
ーの開閉状態を検出するトランクスイッチを有している
(いずれも不図示)。
【0025】上記遠隔スイッチ部12は、例えばイグニ
ッションキーに内蔵された送信機からのコード信号を受
信する受信機として構成され、このコード信号に基づ
き、全ドアをロックするための全ロック制御信号、運転
席側のドアのみをアンロック状態にする運転席アンロッ
ク制御信号、運転席側のドアを除く他のドアをアンロッ
ク状態にする他席アンロック制御信号を送出する。
【0026】そして、上記第1実負荷13すなわち運転
席側のドアに対するロック機構は、第1の電子ユニット
10からのロック制御信号及びアンロック制御信号によ
り、この運転席側のドアをロック状態としたり、あるい
はアンロック状態としたりする。また、上記第2実負荷
14すなわち他席側のドアに対するロック機構は、第1
の電子ユニット10からのロック制御信号及びアンロッ
ク制御信号により、この他席側のドアをロック状態とし
たり、あるいはアンロック状態としたりする。
【0027】上記第2の電子ユニット20は、主に運転
席側のドアのロック状態を制御する電子ユニットで、運
転席側のドアのロック用のスイッチ群として構成される
第2スイッチ部21が接続されている。この第2スイッ
チ部21は、車内に配置され運転席側のドアのロック用
の操作スイッチとして機能する運転席ドアロックスイッ
チ、運転席側のドアの外側面に配されたキーシリンダに
設けられ、キー操作によるロックを検出する運転席ドア
キーロックスイッチ、同じくキーシリンダに設けられ、
キー操作によるアンロックを検出する運転席ドアキーア
ンロックスイッチを有している(いずれも不図示)。
【0028】上記第3の電子ユニット30は、主に助手
席側のドアのロック状態を制御する電子ユニットで、助
手席側のドアのロック用のスイッチ群として構成される
第3スイッチ部31、警報のために動作させる機構とし
て構成される第3実負荷32が接続されている。
【0029】この第3スイッチ部31は、助手席側のド
アの開閉状態を検出する助手席ドアスイッチ、助手席側
の後部ドア(助手席側後方ドア)の開閉状態を検出する
助手席後ドアスイッチ、車内に配置され助手席側のドア
のロック用の操作スイッチとして機能する助手席ドアロ
ックスイッチ、同じく車内に配置され助手席側後方ドア
のロック用の操作スイッチとして機能する助手席後ドア
ロックスイッチ、助手席側のドアの外側面に配されたキ
ーシリンダに設けられ、キー操作によるロックを検出す
る助手席ドアキーロックスイッチ、同じくキーシリンダ
に設けられ、キー操作によるアンロックを検出する助手
席キーアンロックスイッチを有している(いずれも不図
示)。
【0030】そして、上記第3実負荷32すなわち警報
のために動作させる機構は、警報音を発生するホーンの
動作/非動作を制御するホーンリレー、ヘッドライトの
オン/オフを制御するヘッドライトリレー、エンジン始
動を行うスタータの動作/非動作を制御するスタータリ
レーを有している(いずれも不図示)。
【0031】上記第4の電子ユニット40は、主に車両
のインストルメントパネルなどに設けられた各種インジ
ケータを制御する電子ユニットで、各種インジケータと
して構成される第4実負荷41が接続されている。すな
わち、この第4実負荷41は、各種ウォーニング情報を
表示するウォーニングランプとして構成されている。
【0032】そして、上述した第1の電子ユニット10
は、より詳細には図3に示す構成を有している。すなわ
ち、この第1の電子ユニット10は、制御プログラムを
格納したROM10bとデータエリア及びワークエリア
を有するRAM10cを内蔵し、制御プログラムに従っ
て動作するCPU10aを有している。そして、このC
PU10aは多重バスラインBLにデータを送出する出
力ポートOB と、多重バスラインBLからデータを入力
する入力ポートIB とを有し、これらは各バッファアン
プ10d及び10eを介して多重バスラインBLに接続
されている。
【0033】また、CPU10aは、入力ポートIA1
Anと、出力ポートOA1〜OAnとを有し、入力ポートI
A1〜IAnには、車内に配された操作スイッチ群としての
第1スイッチ部11及びキーレスエントリ機構としての
遠隔スイッチ部12が接続され、出力ポートOA1〜OAn
には、運転席側ドアロック機構としての第1実負荷13
及び他席側ドアロック機構としての第2実負荷14が接
続される。
【0034】そして、上記第2の電子ユニット20及び
第4の電子ユニット40は、上述した第1の電子ユニッ
ト10とその基本的な構成を同一にしている。すなわ
ち、第1の電子ユニット10とこれらの第2の電子ユニ
ット20及び第4の電子ユニット40との差異は、図3
における入力ポートIA1〜IAn及び出力ポートOA1〜O
Anに接続されたスイッチ部及び実負荷の種類が異なって
いるのみであるので、上述した第1の電子ユニット10
の説明をもってこれらの第2の電子ユニット20及び第
4の電子ユニット40の説明に代えることとする。
【0035】また、第3の電子ユニット30は、より詳
細には図4に示す構成を有している。すなわち、この第
3の電子ユニット30は、制御プログラムを格納したR
OM30bとデータエリア及びワークエリアを有するR
AM30cと警報動作の経過時間を計時する警報タイマ
30dを内蔵し、制御プログラムに従って動作するCP
U30aを有している。この警報タイマ30dは、多重
通信ラインBLを介して入力される警報解除命令(後述
する警報開始送信データの「OFF」状態を示す信号)
が、通信エラーなどにより入力されなかった場合におい
て警報動作を強制終了させるためのカウンタ手段として
機能する。
【0036】そして、このCPU30aは、先に説明し
た第1の電子ユニット10と同様に多重バスラインBL
にデータを送出する出力ポートOB と、多重バスライン
BLからデータを入力する入力ポートIB とを有し、こ
れらは各バッファアンプ30e及び30fを介して多重
バスラインBLに接続されている。
【0037】また、CPU30aは、入力ポートIA1
Anと、出力ポートOA1〜OA3とを有し、入力ポートI
A1〜IAnには、助手席側ドアロック用スイッチ群として
構成される第3スイッチ部31が接続され、出力ポート
A1〜OA3には、警報のための機構としての第3実負荷
32が接続されている。すなわち、出力ポートOA1には
第3実負荷32を構成するホーンリレー32aが接続さ
れ、出力ポートOA2にはヘッドライトリレー32bが接
続され、出力ポートOA3にはスタータリレー32cが接
続されている。
【0038】そして、このホーンリレー32aは不図示
のホーンに対するスイッチ手段として機能し、このホー
ンリレー32aが接続状態にあるときホーンが鳴動す
る。同様にヘッドライトリレー32bは不図示のヘッド
ライトに対するスイッチ手段として機能し、このヘッド
ライトリレー32bが接続状態にあるときヘッドライト
が点灯する。また、スタータリレー32cは不図示のス
タータマグネットスイッチ(スタータの要部)に接続さ
れスタータによるエンジンの始動を可能としたり不能と
したりする。
【0039】そして、このように構成された多重通信シ
ステムでは、従来技術で説明したものと同様なトークン
パッシング方法により通信動作を実行する。すなわち、
第1の電子ユニット10がトークンアドレスを第2の電
子ユニット20として多重バスラインBLにデータを送
信し、次にこのトークンを受信した第2の電子ユニット
20がトークンアドレスを第3の電子ユニット30とし
て多重バスラインBLにデータを送信し、さらにこの第
3の電子ユニット30がトークンアドレスを第4の電子
ユニット40としてデータを送信し、そして第4の電子
ユニット40がトークンアドレスを第1の電子ユニット
10としてデータを送信する。このような動作を繰り返
し実行することにより送信対象となる電子ユニット10
乃至40を切り換えている。
【0040】次に、上述した構成を有する具体例の動作
を、各電子ユニットのCPUが制御プログラムにしたが
って行う処理を示すフローチャートを参照して説明す
る。なお、以下説明する動作においては、上述したトー
クンパッシング方式により各電子ユニット間におけるデ
ータの送受がなされているものとする。
【0041】この具体例においては、まず図5のステッ
プS110にて警戒条件取得処理を行う。この警戒条件
取得処理は、車両の操作機構に対する操作状態を取得す
る処理のことである。より詳細には、この警戒条件取得
処理では、キー不使用すなわち手動ロック動作によるロ
ック状態の取得、キーを使用したロック動作によるロッ
ク状態の取得、キーレスエントリ機構(遠隔スイッチ部
12)を使用したロック動作によるロック状態の取得を
行う。
【0042】引き続くステップS111では、上記ステ
ップS110にて取得したロック状態に基づいて警戒条
件を充足するか否かを判定する。すなわち、このステッ
プS111では、次の状態が検出された場合に条件が充
足したと判定する。
【0043】第1の状態として、運転席のドアあるいは
助手席側のドアが開放された状態(第1スイッチ部11
の運転席ドアスイッチあるいは第3スイッチ部31の助
手席ドアスイッチからの出力に基づき検出)において、
運転席ドアロックスイッチあるいは助手席ドアロックス
イッチの操作によりそのドアがロック状態(第2スイッ
チ部21の運転席ドアロックスイッチあるいは第3スイ
ッチ部31の助手席ドアロックスイッチからの出力に基
づき検出)となり、その後所定時間(例えば0.5秒以
内)に全ドアがロック状態(第1スイッチ部11の運転
席後ドアロックスイッチと、第2スイッチ部21の運転
席ドアロックスイッチと、第3スイッチ部31の助手席
ドアロックスイッチ及び助手席後ドアロックスイッチか
らの出力に基づき検出)となった場合に条件充足と判定
する。(手動ロック動作によるロック状態の判定) なお、この判定における所定時間の計時は、各電子ユニ
ットが有するRAM或いは不図示のタイマによりなされ
ている(以後の説明においても同様)。
【0044】第2の状態として、車外よりキー操作によ
るドアロック動作がなされ(第2スイッチ部21の運転
席ドアキーロックスイッチ、第3スイッチ部31の助手
席ドアキーロックスイッチからの出力に基づき検出)、
その後所定時間(例えば0.5秒以内)に全ドアがロッ
ク状態(第1の電子ユニット10の運転席後ドアロック
スイッチ、第2スイッチ部21の運転席ドアロックスイ
ッチ、第3スイッチ部31の助手席ドアロックスイッチ
及び助手席後ドアロックスイッチからの出力に基づき検
出)となった場合に条件充足と判定する。(キーを使用
したロック動作によるロック状態の判定)
【0045】第3の状態として、遠隔操作(遠隔スイッ
チ部12による)によりドアロックがなされ、その後所
定時間(例えば0.5秒以内)に全ドアがロック状態
(上述した運転席後ドアロックスイッチ、運転席ドアロ
ックスイッチ、助手席ドアロックスイッチ及び助手席後
ドアロックスイッチからの出力に基づき検出)となった
場合に条件充足と判定する。(キーレスエントリ機構を
使用したロック動作によるロック状態の判定)
【0046】そして、このステップS111では、上述
した第1乃至第3の状態のいずれかが検出された場合に
警戒条件充足(Y)と判定してステップS112に移行
し、第1乃至第3の状態のいずれも検出されなかった場
合に警戒条件非充足(N)と判定して次動作周期におけ
る警戒条件の取得を行う(RTS)。そして、ステップ
S112では、警戒条件を充足したことを受けて警戒セ
ット状態とし、ステップS120に移行する。なお。こ
の警戒セット状態から所定時間(例えば20秒)が経過
すると自動的に警戒セット状態から警戒状態に移行す
る。
【0047】ステップS120では、警戒解除条件取得
処理を行う。このステップS120の警戒解除条件取得
処理は、上記ステップS112にて警戒状態が設定され
た場合における、車両の操作機構に対する操作状態を取
得する処理のことで、車内の操作機構の操作状態の取
得、ドアあるいはトランクのロック機構の操作状態の取
得、遠隔操作によるロック解除操作状態の取得を行う。
【0048】引き続くステップS121では、上記ステ
ップS120でにて取得した操作状態に基づいて警戒解
除条件を充足するか否かを判定する。すなわち、このス
テップS121では、次の状態が検出された場合に条件
充足と判定する。
【0049】第1の状態として、キーによりACCスイ
ッチあるいはイグニッションスイッチがオン状態(第1
スイッチ部11のACCスイッチ及びイグニッションス
イッチからの出力に基づき検出)となった場合に条件充
足と判定する。第2の状態として、上記ステップS12
2で警戒セット状態とされ、この状態移行直後から所定
時間以内(例えば20秒以内)すなわち警戒状態移行以
前に運転席側のドアあるいは助手席側のドアがアンロッ
ク(ロック解除)とされた場合(第2スイッチ部21の
運転席ドアロックスイッチあるいは第3スイッチ部31
の助手席ドアロックスイッチからの出力に基づき検出)
に条件充足と判定する。
【0050】第3の状態として、キー操作により車外か
らドアがアンロックとされた場合(第2スイッチ部21
の運転席ドアキーロックスイッチ、第3スイッチ部31
助手席ドアキーロックスイッチからの出力に基づき検
出)に条件充足と判定する。第4の状態として、キーを
用いてトランクのロック状態が解除(第1スイッチ部1
1のトランクキースイッチにより検出)され、このロッ
ク状態の解除から所定時間以内(例えば2秒以内)にト
ランクカバーが開状態となった場合(第1スイッチ部1
1のトランクスイッチからの出力に基づき検出)に条件
充足と判定する。第5の状態として、遠隔操作(遠隔ス
イッチ部12による)によるドアのアンロック操作がな
された場合(遠隔スイッチ部12からの運転席アンロッ
ク制御信号、他席アンロック制御信号基づき検出)に条
件充足と判定する。
【0051】第6の状態として、運転席のドアあるいは
助手席側のドアが開放された状態において、運転席ドア
ロックスイッチあるいは助手席ドアロックスイッチの操
作によりそのドアがロック状態とされ、さらにそのドア
を閉じた際(第1スイッチ部11の運転席ドアスイッ
チ、第3スイッチ部31の助手席ドアスイッチからの出
力に基づき検出)に、ドアが閉じられてから所定時間以
内(例えば2秒以内)にこのドアロックが解除されてア
ンロック状態となった場合(第2スイッチ部21の運転
席ドアロックスイッチあるいは第3スイッチ部31の助
手席ドアロックスイッチからの出力に基づき検出)に条
件充足と判定する。
【0052】第7の状態として、運転席のドアあるいは
助手席側のドアが開放された状態において、運転席ドア
ロックスイッチあるいは助手席ドアロックスイッチの操
作によりそのドアがロック状態とされ、さらにそのドア
を閉じた際(第1スイッチ部11の運転席ドアスイッ
チ、第3スイッチ部31の助手席ドアスイッチからの出
力に基づき検出)に、ドアロックのまま半ドア(不完全
な閉状態)となった場合〔第1スイッチ部11の運転席
ドアスイッチあるいは第3スイッチ部31の助手席ドア
スイッチからの出力に基づき、当該スイッチからの出力
が「開」から「閉」状態に移行後、所定時間以内(例え
ば2秒以内)に「閉」から「開」状態に移行した場合〕
には条件充足と判定する。
【0053】そして、このステップS121では、上述
した第1乃至第7の状態のいずれかが検出された場合に
警戒解除条件充足(Y)と判定してステップS141に
移行し、第1乃至第7の状態のいずれも検出されなかっ
た場合に警戒解除条件非充足(N)と判定してステップ
S130に移行する。
【0054】ステップS130では警報条件取得処理を
行う。この警報条件取得処理は実際に警報を発生するか
否かを判定するにあたり、車両の操作機構に対する操作
状態を取得する処理のことである。より詳細には、この
警報条件取得処理では、ドア、トランクカバーあるいは
フードの開閉状態の取得を行う。
【0055】引き続くステップS131では、上記ステ
ップS130にて取得した操作状態の情報に基づいて警
報条件を充足するか否かを判定する。すなわち、このス
テップS131では、次の状態が検出された場合に警報
条件が充足したと判定する。
【0056】第1の状態として、警戒状態に移行した時
点から所定時間(例えば2秒)経過後、いずれかのドア
が開状態となった場合(第1スイッチ部11の運転席ド
アスイッチ及び運転席後ドアスイッチ、第3スイッチ部
31の助手席ドアスイッチ及び助手席後ドアスイッチか
らの出力に基づき検出)に条件充足と判定する。
【0057】第2の状態として、警戒状態に移行した時
点から所定時間(例えば2秒)経過後の期間、トランク
カバーの閉状態が継続された場合(第1スイッチ部11
のトランクスイッチからの出力に基づき検出)におい
て、全ドアが閉状態とされかつロック状態が継続され
(第1スイッチ部11の運転席ドアスイッチ及び運転席
後ドアスイッチ、第3スイッチ部31の助手席ドアスイ
ッチ及び助手席後ドアスイッチ、第1スイッチ部11の
運転席後ドアロックスイッチ、第2スイッチ部21の運
転席ドアロックスイッチ、第3スイッチ部31の助手席
ドアロックスイッチ及び助手席後ドアロックスイッチか
らの出力に基づき検出)かつトランクカバーが開状態と
なった場合(上記トランクスイッチからの出力に基づき
検出)に条件充足と判定する。
【0058】第3の状態として、警戒状態に移行した時
点から所定時間(例えば2秒)経過後の期間、車両のエ
ンジンルームを覆うフードの閉状態が継続された場合
(第1スイッチ部11のフードスイッチからの出力に基
づき検出)において、全ドアが閉状態とされかつロック
状態が継続され(上記運転席ドアスイッチ及び運転席後
ドアスイッチ、助手席ドアスイッチ及び助手席後ドアス
イッチ、運転席後ドアロックスイッチ、運転席ドアロッ
クスイッチ、助手席ドアロックスイッチ及び助手席後ド
アロックスイッチからの出力に基づき検出)かつフード
が開状態となった場合(上記フードスイッチからの出力
に基づき検出)に条件充足と判定する。
【0059】そして、このステップS131では、上述
した第1乃至第3の状態のいずれかが検出された場合に
警報条件充足(Y)と判定してステップS140に移行
し、第1乃至第3の状態のいずれも検出されなかった場
合に警報条件非充足(N)と判定してステップS141
に移行する。
【0060】上記ステップS140では警報条件が充足
されたことを受けて、警報条件が非充足となった電子ユ
ニット(この具体例においては、第1の電子ユニット1
0あるいは第3の電子ユニット30が相当)は、警報を
発生することを示す警報開始送信データをON(発生)
にする。またステップS141にでは警報条件が非充足
であることを受けて、対象となる電子ユニット(電子ユ
ニット10あるいは30)は、この警報開始送信データ
をOFF(非発生)にする。そして、これらのステップ
S140あるいはS141にて警報開始送信データをO
N状態あるいはOFF状態とした後、ステップS150
に移行する。
【0061】ステップS150では、第3の電子ユニッ
ト30における警報実行処理を行う。この警報実行処理
は、具体的には、図6のフローチャートによりなされ
る。以下、この図6のフローチャートを参照して説明す
る。
【0062】この警報実行処理では、まずステップS2
10にて、警報開始か否かを判定する。このステップS
210の判定処理は、対象となる電子ユニットすなわち
自ら(第3の電子ユニット30)あるいは第1の電子ユ
ニット10からの警報開始送信データに基づきなされ、
少なくとも一方の電子ユニットからの警報開始送信デー
タが「OFF」状態から「ON」状態に変化した場合に
開始(Y)と判定してステップS211に移行し、その
他の場合すなわち「ON」状態あるいは「OFF」状態
が継続していた場合、また「ON」状態から「OFF」
状態に変化した場合に非開始(N)と判定してステップ
S213に移行する。
【0063】そして、ステップS211では警報開始を
示す開始フラグをRAM30cのワークエリアに設定
(例えば「0」から「1」に設定)し、引き続くステッ
プS212では警報タイマ30dに任意の警報終了期間
に相当するカウント値をセットする。このカウント値は
警報解除命令が、通信エラーなどにより入力されなかっ
た場合において警報動作を強制終了させるための規定時
間(例えば3分)として与えられる。そして、このステ
ップS211の処理が終了するとステップS220に移
行する。
【0064】一方、上記ステップS210で非開始
(N)と判定された場合には、ステップS213に移行
し、このステップS213にて警報開始送信データが
「ON」状態であるか「OFF」状態であるかを判定す
る。そして、警報開始送信データが「ON」状態(Y)
であった場合には、前状態を維持してステップS220
に移行し、警報開始送信データが「OFF」状態(N)
であった場合には、ステップS214に移行して上述し
た開始フラグをOFF(例えば「0」)にした後にステ
ップS220に移行する。
【0065】ステップS220では、開始フラグが「O
N」状態であるか「OFF」状態であるかの判定をRA
M30cのワークエリアを参照することにより行う。そ
して、このステップS220で開始フラグが「ON」状
態(Y)であった場合には、警報動作を実行(開始ある
いは継続)すると判定してステップS230に移行す
る。また、開始フラグが「OFF」状態(N)であった
場合には、警報動作を非実行(実行不要あるいは停止)
すると判定してステップS240に移行する。
【0066】ステップS230では、警報動作を実行す
ることを受けて警報タイマ30dのカウント値すなわち
警報終了まで残期間情報を取得する。そして、この警報
タイマ30dのカウント値がゼロより大きい値すなわち
警報期間が残っている場合(N)にはステップS231
にて警報タイマのカウント値をデクリメント(−1)し
た後、ステップS232にて警報動作を実行する。ま
た、この警報タイマ30dのカウント値がゼロ以下すな
わち警報期間が終了した場合(Y)には、何らかの要因
により通信エラーが生じたものとみなしてステップS2
33にて開始フラグを「OFF」状態に変更し、この警
報実行処理を終了(リターン)し、図5のフローチャー
トにおけるステップS160に移行する。
【0067】上記ステップS232の警報動作について
さらに詳しく説明すると、この警報動作では、第3実負
荷32を構成するホーンリレー32a及びヘッドライト
リレー32bに間欠的な駆動命令を送出することによ
り、ホーンを間欠的に鳴動させるとともにヘッドライト
を間欠的に点灯させる。同時に、スタータリレー32c
を駆動することによりスタータマグネットスイッチに対
する通電を遮断し、エンジンの始動を不能な状態とす
る。そして、このような警報動作を実行するとこの警報
実行処理を終了(リターン)する。
【0068】一方、上記ステップS220で開始フラグ
が「OFF」状態(N)であった場合には、ステップS
240に移行して警報タイマ30dのカウント値として
ゼロをセット(強制OFF)する。そして、引き続くス
テップS241にて上述した警報動作(S232)を停
止する。そして警報動作を停止するとこの警報実行処理
を終了(リターン)する。
【0069】以上説明した警報実行処理(S150)に
続いて実行されるステップS160では、警報動作が停
止状態にあるか否かを判定する。このステップS160
の判定は、上述した開始フラグの状態に基づきなされ、
この開始フラグが「OFF」状態であった場合に停止
(Y)と判定してステップS170に移行する。(な
お、この停止の判定には処理の不実行も含まれてい
る。) また、この開始フラグが「ON」状態であった場合に継
続(N)と判定して上述したステップS120に移行
し、このステップS120の警戒解除条件取得処理以降
の処理を再度実行する。
【0070】そして、ステップS170では、警報動作
の終了あるいは不実行を受けて警戒状態にある場合には
この警戒状態を解除する。そして、このステップS17
0で一連の動作を終了して、再度、S110からの処理
を実行することにより次周期における動作を実行する
(RTS)。
【0071】以上の説明から明らかなように、この具体
例においては、まず車両に配された操作機構の操作状態
を監視することにより警戒状態に移行するか否かを判定
し(ステップS110乃至S112)、この警戒状態に
おいて、警戒状態の解除条件が満たされたか否かを判定
し(ステップS120及びS121)、警戒状態の解除
条件が充足しなかった場合(ステップS121でN)に
は、警報を発生するか否かを判定する(ステップS13
0乃至S141)とともにこの判定結果に基づいて警報
実行処理を行っている(ステップS150)。
【0072】このように、車両に配された操作機構の操
作状態、車両の操作機構に対する操作、例えば車両内部
に配された機構に対する操作、ドアあるいはトランクに
対する施錠操作などを監視(本発明の基本構成における
操作検出手段10a1に相当)し、この監視結果に基づ
いて通常状態と警戒状態とを区別するとともに警戒状態
においてのみ警報動作を実行するように構成したので、
無用な警報動作を実行することがなくなる。
【0073】そして、この警報実行処理においては、警
報開始を判定し(ステップS210)、警報開始の場合
(ステップS210でY)には警報タイマに予め規定さ
れた警報の強制終了時間をセットし(ステップS21
2)、警報動作を実行する(ステップS232)。この
警報動作の実行に伴い警報タイマのセット時間(カウン
ト値)は順次減少される(ステップS231)。
【0074】また、この警報動作は警報解除条件が充足
した場合(ステップS121でY)、警報条件が非充足
となった場合(ステップS131でN)に通常の処理動
作により停止され(ステップS213でN、ステップS
220でN)、上記規定の強制終了時間が経過しても警
報が停止されなかった場合(ステップS230でY)に
は、何らかの要因により通信エラーが生じたものとみな
して、この警報動作を強制的に終了させる(ステップS
233→次周期のステップS220でN→ステップS2
41、本発明の基本構成における警報動作停止手段30
a1に相当)。
【0075】このように、警報動作を実行する第3の多
重通信ユニット30自身に、警報動作を実行している期
間を計時する警報タイマ30d(本発明の基本構成にお
ける計時手段30fに相当)を設け、警報動作の実行期
間が所定の期間を越えても警報動作は解除されなかった
場合に自らが行っている警報動作を強制的に停止するよ
うに構成したので、警報動作中に通信エラーが生じた場
合において、所定期間の警報動作実行後、自動的にこの
警報動作を停止することが可能になる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。すなわち、警報動作を実行する多重
通信ユニット自身に、自らが行っている警報動作を強制
的に停止する手段を設けたので、警報動作中に通信エラ
ーが生じ、警報解除命令の受信が不能となった場合にお
いても、この警報動作を停止させることが可能となる。
【0077】また、警報動作を実行する多重通信ユニッ
ト自身に、警報動作を実行している期間を計時する手段
を設け、この警報動作の実行期間が所定の期間を越えて
も警報動作は解除されなかった場合に自らが行っている
警報動作を強制的に停止するように構成したので、警報
動作中に通信エラーが生じた場合において、所定期間の
警報動作実行後、自動的にこの警報動作を停止すること
が可能になる。
【0078】また、通常状態と警戒状態とを区別すると
ともに警戒状態においてのみ警報動作を実行するように
構成したので、無用な警報動作を実行することがなくな
る。
【0079】また、車両の施錠状態を監視し、この施錠
状態が所定の状態、より詳細には車内が無人となる可能
性の高い施錠状態となったことを検出し、この所定の施
錠状態を検出した場合に警戒状態に移行するように構成
したので、通常状態において誤って警報動作を実行する
ことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明する図である。
【図2】本発明が適用される車両内多重通信システムの
具体例を説明するブロック図である。
【図3】第1の電子ユニットの構成を説明するブロック
図である。
【図4】第3の電子ユニット30の構成を説明するブロ
ック図である。
【図5】具体例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図6】具体例の警報実行処理を説明するフローチャー
トである。
【図7】従来装置の構成を説明する図である。
【図8】トークンパッシング方式の手順を説明する図で
ある。
【符号の説明】
10 第1の電子ユニット 10a CPU 10b ROM 10c RAM 11 第1スイッチ部 12 遠隔スイッチ部 13 第1実負荷 14 第2実負荷 20 第2の電子ユニット 21 第2スイッチ部 30 第3の電子ユニット 30a CPU 30b ROM 30c RAM 30d 警報タイマ 31 第3スイッチ部 32 第3実負荷 32a ホーンリレー 32b ヘッドライトリレー 32c スタータリレー 40 第4の電子ユニット 41 第4実負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08B 25/10 G08B 25/10 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重通信機能を有する複数の多重通信ユ
    ニットを車両内の各所に設けるとともに各多重通信ユニ
    ットを多重バスラインで相互接続することにより多重通
    信システムを構成し、前記各多重通信ユニットの少なく
    とも1つの多重通信ユニットからの警報命令に基づき他
    の多重通信ユニットにより警報動作を実行するように構
    成した車両用多重通信システムにおける警報装置におい
    て、 前記他の多重通信ユニットは、 警報動作実行時において、警報命令を発生した多重通信
    ユニットから警報解除命令が送出されなかった場合に、
    警報動作を強制的に停止する警報動作停止手段を有して
    いることを特徴とする車両用多重通信システムにおける
    警報装置。
  2. 【請求項2】 前記他の多重通信ユニットは、 前記警報命令を発生した多重通信ユニットからの警報命
    令の受信時点から計時動作を開始する計時手段を有し、 前記警報動作停止手段は、前記計時手段が所定時間を計
    時した時点で前記警報解除命令が送出されなかった場合
    に、警報動作を強制的に停止することを特徴とする請求
    項1記載の車両用多重通信システムにおける警報装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の警報装
    置と、 車両の操作機構に対する操作を検出する操作検出手段と
    を有し、 前記警報装置は、前記操作検出手段からの操作信号に基
    づき、異常操作が認められた場合に警報動作を実行する
    ように構成したことを特徴とする車両用多重通信システ
    ムにおける盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 前記操作検出手段は、検出した操作状態
    が所定の判定条件を満足した場合に警戒状態に移行し、 前記警報装置は、前記操作検出手段が警戒状態にあると
    きのみ警報動作を実行するように構成したことを特徴と
    する請求項3記載の車両用多重通信システムにおける盗
    難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記操作検出手段は、車両の施錠状態を
    検出し施錠情報として出力する施錠検出手段を有し、当
    該施錠検出手段からの施錠情報に基づき車両が所定の施
    錠状態となった場合に前記警戒状態に移行することを特
    徴とする請求項4記載の車両用多重通信システムにおけ
    る盗難防止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6885289B1 (en) 2000-06-27 2005-04-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Onboard device abnormal connection notification system and onboard device
JP2011117933A (ja) * 2009-11-02 2011-06-16 Kenichi Matsunaga 地震予知装置
JP5657114B2 (ja) * 2011-06-22 2015-01-21 株式会社日立製作所 運行管理システムおよび警報出力システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011117933A (ja) * 2009-11-02 2011-06-16 Kenichi Matsunaga 地震予知装置
JP5657114B2 (ja) * 2011-06-22 2015-01-21 株式会社日立製作所 運行管理システムおよび警報出力システム

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