JPH0976067A - 遠隔自動溶接装置 - Google Patents

遠隔自動溶接装置

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JPH0976067A
JPH0976067A JP23807295A JP23807295A JPH0976067A JP H0976067 A JPH0976067 A JP H0976067A JP 23807295 A JP23807295 A JP 23807295A JP 23807295 A JP23807295 A JP 23807295A JP H0976067 A JPH0976067 A JP H0976067A
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torch
welding torch
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JP23807295A
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Inventor
Yoshio Nakajima
吉男 中島
Nobuo Shibata
信雄 柴田
Hironari Kikuchi
宏成 菊池
Akiyoshi Imanaga
昭慈 今永
Mitsuaki Haneda
光明 羽田
Masahiro Kobayashi
正宏 小林
Takeo Uehara
壮夫 上原
Eiji Hino
英司 日野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】溶接線に対する溶接トーチの左右方向の位置ず
れを補正する制御装置を備える遠隔自動溶接装置で、走
行位置に対応して溶接トーチの左右方向位置を記憶し、
その記憶値を用いて、次パス溶接時における溶接トーチ
の左右方向位置を補正する溶接トーチ位置補正制御装置
6を備える。 【効果】溶接中に溶接トーチの左右位置のおおよその補
正は自動的に行われる。このため、溶接中に溶接士が行
うトーチの左右位置の補正動作がほとんどなくなり、溶
接士はトーチ左右位置の補正に神経を使う必要がなくな
る。このため、疲労の少ない溶接作業が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接線倣いのためのト
ーチ位置変更や溶接電流・溶接電圧などの溶接条件変更
を遠隔で操作できる遠隔自動溶接装置に係り、特に、ト
ーチの溶接線ならいを精度良く行うことができる自動溶
接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】配管,圧力容器などの製作では、厚板の
溶接を実施する必要があり、多層多パス溶接を行う必要
がある。また、これらの圧力容器,配管等は高温高圧で
使用される場合が多く高い溶接品質レベルが要求され
る。これらの高品質の溶接は従来長い経験を積んだ熟練
した溶接士が割れなどの溶接欠陥の少ないTIG溶接で
施工することにより実施されている。
【0003】従来の手動TIG溶接では、3〜4人の溶
接士が一グループとなり、溶接ビードの状態や溶接熱に
よる開先の変形などをみて溶接電流などの溶接条件の監
視・変更やトーチを溶接線に倣うべく溶接トーチ位置を
溶接士が最適位置に動かしていた。このため、溶接品質
が溶接士の技量に負うところが多かった。また、放射能
の被爆量の低減のために、作業時間が1〜2時間/1日
・一人に制限されることがあり、溶接作業の効率が低か
った。これらの理由から、溶接品質の向上と共に、溶接
作業の高効率化が望まれている。
【0004】従来、溶接品質を向上させると共に、溶接
作業の効率向上手段としては、特開昭54−87654 号公報
に開示されている遠隔操作式自動溶接方法等がある。
【0005】図8は従来の遠隔自動溶接装置の一例の構
成を示す斜視図である。
【0006】図8で、31は被溶接材、32は被溶接材
31に設置されたレール、33はレール32に取り付け
られた走行台車である。34は溶接トーチ、35は左右
軸駆動機構であり、溶接トーチ34を左右方向(配管の
長手方向)に駆動する。36は上下軸駆動機構であり、
溶接トーチ34を上下方向(配管の半径方向)に駆動す
る。そして、上下軸駆動機構36は走行台車33上に設
置されている。
【0007】37は溶接ワイヤであり、図示しないワイ
ヤ駆動装置により、溶接トーチ34の近くに供給され
る。38は溶接電源、39は制御盤であり、制御盤上又
は図示しないペンダント式入力装置に設けられた各種設
定器及びスイッチ類の情報に基づいて走行台車33,上
下軸駆動機構36,左右軸駆動機構35及び溶接電源3
8を制御し、被溶接材31の溶接を行う。40は制御盤
39と走行台車33などを結ぶ配線、41は溶接電源3
8と溶接トーチ34を結ぶ配線である。
【0008】次に、溶接を行う手順について説明する。
【0009】まず、溶接電流・溶接電圧などの溶接条件
や走行台車33の溶接時の走行速度及び溶接トーチのウ
ィービング幅・速度等を各種設定器により設定した後、
溶接トーチを被溶接材31の開先に位置決めする。この
時、溶接トーチの移動は走行台車33,上下軸駆動機構
36,左右軸駆動機構35用のスイッチ類を操作して行
う。いわゆる、インチング動作により、溶接トーチを位
置決めする。
【0010】そして、溶接開始ボタンを押すと、タッチ
スタート・高周波スタート等により、アークを発生させ
た後、走行台車33の走行が始まり、溶接が開始する。
溶接中、溶接士は、溶接トーチ34の近傍に設けた図示
しない監視カメラによって、溶融プールの形状や溶接ビ
ードの形状及び溶接線に対する溶接トーチ34の位置ず
れの程度を見ながら、溶接ワイヤ37の位置(上下左
右)及び溶接トーチ34の位置(左右)の監視及び補正
を、制御盤に設けたスイッチ類を操作することにより行
っている。なお、放射能被爆の危険性が無い場合は、溶
接状況を直接見ながら、ペンダント式入力装置又は走行
台車33に設けられたスイッチ類を操作することによ
り、ワイヤとトーチ位置の監視及び補正を行うことがで
きる。また、溶接トーチ34の上下位置は、通常AVC
(アーク電圧制御)機構により自動制御されている。
【0011】上述したように、遠隔自動溶接装置を用い
ると、手動TIG溶接に比べて、溶接士の人数を減らせ
ると共に溶接品質をより一定にすることができる。
【0012】また、一歩進めて、溶接線に対する溶接ト
ーチの位置ずれを非接触センサ等で自動的に検出して、
そのずれを自動的に補正することにより、溶接士の人数
をより減らすと共に、溶接品質をより一定にする手段と
しては、特開昭61−13227 号公報に開示されている多層
盛自動溶接装置等がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第2の従来例
では、溶接線を検出する検出装置の検出信頼性が乏しい
と共に、非常に高価であり、実用に供していない。
【0014】また、第1の従来例である遠隔自動溶接装
置を用いても、溶接中の溶接士の作業は多岐に渡ってい
る。特に、溶接ワイヤと溶接トーチ位置の監視及び変更
は、溶接中常時行っている必要がある。このため、溶接
作業中、溶接士は非常に神経を使うため、疲労が激し
い。その結果、溶接ワイヤや溶接トーチ位置の変更操作
を間違う,長時間の溶接作業ができないなどの問題点が
ある。ここで、溶接線に対する溶接トーチの位置ずれの
原因は、主にレールのセッティング誤差である。したが
って、位置ずれは走行位置に対してある決まった値であ
り、溶接士は、各パス毎に同じ補正動作を繰り返してい
る。
【0015】本発明の目的は、安価でかつ溶接作業が簡
単にできる遠隔自動溶接装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次に示す自動溶接装置を提案する。
【0017】すなわち、溶接電源と、溶接トーチと、溶
接トーチを3次元的に駆動する走行台車と、上下軸駆動
機構と、左右軸駆動機構と、左右軸駆動機構を動かすた
めの操作スイッチ類を有し、前記操作スイッチ類を操作
することによって、溶接線に対する溶接トーチの左右方
向の位置ずれを補正する制御装置を備える遠隔自動溶接
装置で、走行位置に対応して溶接トーチの左右方向位置
を記憶し、その記憶値を用いて、次パス溶接時における
溶接トーチの左右方向位置を補正する溶接トーチ位置補
正制御装置を備えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明によれば、溶接トーチの左右方向位置を
記憶し、その記憶値を用いて、次パス溶接時における溶
接トーチの左右方向位置を自動的に補正するので、溶接
士による溶接トーチの左右方向位置の補正はほとんどな
くなり、溶接士の作業負担が少なくなる。その結果、溶
接作業が簡単になると共に、溶接士の単純な操作ミスが
少なくなる。さらに、溶接品質が向上する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳述する。
【0020】図1ないし図3は本発明の遠隔自動溶接装
置の第1の実施例の構成を示す図であり、図1は本発明
の第1実施例の構成を示すブロック図であり、図2は溶
接トーチ位置ずれ補正装置の処理内容を示すフローチャ
ートであり、図3は第2メモリに記憶されている溶接ト
ーチ位置のずれ補正データの一例である。
【0021】図1で、1は溶接トーチ左右軸位置制御系
であり、従来技術のそれと同じである。2はトーチ左右
位置指令値であり、制御装置盤39上又はペンダント式
入力装置に設けられたスイッチ類からの信号である。3
はウィービング指令値であり、制御装置盤39上又はペ
ンダント式入力装置に設けられた設定器の設定値(ウィ
ービング幅,ウィービング速度)に基づいて、時々刻々
と溶接トーチの左右方向の移動指令値が入力される。4
は加算器であり、トーチ左右位置指令値とウィービング
指令値を加えた値、すなわち、溶接トーチの左右軸位置
指令値を減算器5へ入力する。減算器5では、溶接トー
チの左右軸位置指令値と左右軸駆動機構35に取り付け
られた検出器による溶接トーチの左右軸位置との差を計
算する。そして、その偏差が零になるように溶接トーチ
の左右軸駆動機構35を動かす。
【0022】6は溶接トーチ位置ずれ補正装置であり、
マイクロコンピュータなどで構成されている。7は第1
メモリ、8は補正データ作成回路、9は第2メモリであ
り、7〜9は溶接トーチ位置ずれ補正装置6の主な要素
である。10は走行台車33の走行位置信号であり、例
えば、走行台車33に取り付けられたエンコーダ信号で
ある。11は溶接開始信号であり、制御盤上などに設け
られたスイッチ信号である。12は溶接トーチ位置ずれ
補正装置6の出力であり、加算器13でトーチ左右位置
指令値2と加算される。
【0023】次に、図2を用いて、溶接作業時における
溶接トーチ位置ずれ補正装置6の処理内容を説明する。
なお、図2の処理は溶接開始信号がオンになった時に開
始する。また、前パスの溶接時の処理によって、図3に
示すように走行位置に対応して、溶接トーチ位置ずれ補
正値Xm が第2メモリ9に記憶されているものとして説
明する。
【0024】従来技術の項でも説明したように、まず、
溶接電流・溶接電圧などの溶接条件や走行台車33の走
行速度及び溶接トーチのウィービング幅・速度などを各
種設定器により設定した後、溶接トーチを被溶接材31
の開先に位置決めする。そして、溶接開始ボタンを押す
と、アークを発生させた後、走行台車33の走行が始ま
り、溶接が開始すると共に、溶接トーチ位置ずれ補正装
置6では図2の処理が開始する。
【0025】まず、手順14で走行台車の位置を取り込
み、その値をLC とする。次いで、手順15で図3に示
すように第2メモリ9から走行位置LC に対応するトー
チ左右位置の補正値Xm を読みだし、その値をXOFF
する。
【0026】そして、手順16でトーチ左右位置の指令
2の値Xを取り込む。次に、手順17で走行位置Lを取
り込む。次いで、手順18で取り込んだ走行位置Lに対
応して、トーチ左右位置の指令値Xを第1メモリ7に格
納する。
【0027】そして、手順19で第2メモリ9から走行
位置Lに対応するトーチ左右位置の補正値Xm を読みだ
し、XL とする。次いで、手順20でXL−XOFFの計算
を行い、その計算結果XOUT を加算器13に出力する。
溶接開始時に走行台車が動いていない間は、当然の事で
あるがXL=XOFFなので、XOUT =0となり、溶接トー
チの左右位置は動かない。次に、手順21でLC=LC
ΔLの計算を行う。
【0028】そして、手順22でLCと走行位置Lとの
比較を行う。一回目は走行位置LはLC より小さいので
処理は手順23に進み、溶接が終了したか否か判定す
る。最初は当然溶接は終了していないので処理は手順2
2に戻る。そして、走行位置LがLC と等しくまたは大
きくなるまで、手順22と手順23を繰り返す。
【0029】そして、走行台車33が進み、走行位置L
がLC と等しくまたは大きくなると、処理は手順16に
進み、トーチ左右位置の指令値Xを取り込み、手順17
で走行位置Lを取り込んだ後、手順18で走行位置Lに
対応してトーチ位置の指令値Xを第1メモリ7に格納す
る。次に、再び手順19で第2メモリ9から走行位置L
に対応するトーチ左右位置の補正値XL を読みだし、手
順20でXL−XOFFの計算を行い、その結果XOUT を加
算器13に出力する。そして、手順21でLC=LC+Δ
Lの計算を行い、L≧LCの条件が成り立つまで手順2
2と23の処理を実行する。
【0030】以上の処理手順16〜23を溶接が終了す
るまで、すなわち、溶接開始スイッチの信号がOFFに
なるまで行うと、第1メモリ7には図4に示すデータ記
憶される。図4は走行位置ΔL毎にトーチ左右位置の指
令値Xが記憶されているものであり、トーチ左右位置の
指令値Xは溶接士がトーチの左右位置移動用スイッチを
操作して与えた値である。すなわち、トーチの溶接線か
らのずれを溶接士が監視し、それを補正したものであ
る。
【0031】そして、溶接が終了すると、処理は手順2
4に移り、第1メモリ7と第2メモリ9に記憶されたデ
ータを用いて、補正データを作成し、その得られたデー
タを第2メモリ9に格納し、処理のすべてを終了する。
【0032】次に図5を用いて、第1実施例における補
正データの作成方法について説明する。図5で、(a)
の実線で示したデータは補正データ作成前の第2メモリ
9に記憶された補正データであり、破線は溶接が開始し
た時の値、すなわちXOFF を零としたときの補正データ
である。(b)は溶接が終了したときの第1メモリ7に
記憶されたトーチ左右位置指令値データである。(c)
は(a)の破線のデータと(b)のデータを加えたもの
である。なお、(b)で、走行位置0度から溶接開始位
置LC までの間のトーチ左右位置の指令値Xは、破線で
示すように溶接開始位置LC における値と同じにした。
そして、(d)は(c)のデータを最小二乗法等により
多項式近似を行い、データのスムージングを行った結果
である。
【0033】すなわち、おおよそのトーチ左右位置の補
正値である(a)に溶接士が変更したトーチ位置の移動
量を加算し新たな補正値にする。そして、非連続データ
となっている(c)のデータを多項式近似等によって滑
らかなデータに変換し、新たな補正データとする。そし
て、新たに作成された(d)の補正データを第2メモリ
9に格納し、補正データ作成処理を終了する。
【0034】図2の処理を行うことにより、溶接中に溶
接トーチの左右位置のおおよその補正は自動的に行われ
る。このため、溶接中に溶接士が行うトーチの左右位置
の補正動作がほとんどなくなり、溶接士はトーチ左右位
置の補正に神経を使う必要がなくなる。このため、疲労
の少ない溶接作業が可能となる。
【0035】また、溶接開始点における溶接トーチの左
右位置は溶接士が自由に決めることができ、かつ、溶接
中も溶接士によるトーチ補正動作が可能となっている。
その結果、溶接による配管の熱収縮等による溶接線の変
化(溶接開始位置,溶接線の軌跡変化)や振り分け溶接
にも対応することができ、非常に使い勝手のよい遠隔自
動溶接装置を構成することが出来る。
【0036】さらに、非連続データとなっている(c)
のデータを多項式近似等によって滑らかな補正データに
しているので、トーチが急に動くこと無く、極自然なト
ーチの補正を行うことができる。
【0037】次に、本発明の遠隔自動溶接装置の第2の
実施例について説明する。
【0038】図6は本発明の第2の実施例の構成を示す
ブロック図である。図6と第1実施例の構成を示すブロ
ック図(図2)で異なる点は、以下の通りであり、その
他の部分は図2と同一である。
【0039】図2の場合、第1メモリ7に記憶するデー
タは、トーチ左右位置の指令値Xである。図6の場合
は、加算器13の出力、すなわち、トーチ左右位置指令
値Xと溶接トーチ位置ずれ補正装置6の出力XOUT を加
えた値であるトーチ左右位置指令値Yを第1メモリ7に
記憶する。
【0040】従って、溶接作業時における溶接トーチ位
置ずれ補正装置6の処理内容は、図2とほとんど同じで
あり、異なる点は手順24である。
【0041】次に図7を用いて、第2実施例における補
正データの作成方法について説明する。図7で、(a)
の実線で示したデータは補正データ作成前の第2メモリ
9に記憶された補正データであり、破線は溶接が開始し
た時の値、すなわちXOFF を零としたときの補正データ
である。(b)は溶接が終了したときの第1メモリ7に
記憶されたトーチ左右位置指令値データである。そし
て、(c)は(b)のデータを最小二乗法等により多項
式近似を行い、データのスムージングを行った結果であ
る。なお、(c)で、データのスムージングを行う前の
走行位置0度から溶接開始位置LC までの間のトーチ左
右位置の指令値Yは、XOFFの値をYOFFに一致させた場
合の(a)の0〜LC の間のデータとした。
【0042】図7の方式を用いて補正データを作成する
と、溶接が終了したときに、第1メモリには、トーチ左
右位置補正データと溶接士が与えたトーチ左右位置指令
値を加えた値となっているので、補正データの作成が簡
単となる。
【0043】なお、第1及び第2実施例では第1メモリ
に記憶する信号として、トーチ左右指令値X及びYとし
たが、ウィービング指令3を加えた後の信号を用いて
も、ウィービング時におけるトーチ中心位置を演算する
ようにすれば、補正データを作成できることは明らかで
ある。また、実際のトーチ位置の信号を用いても、補正
データを作成できることは明らかである。
【0044】第1及び第2実施例では、溶接開始位置を
走行位置LC からとし、走行位置0度からLC の間の補
正データは、前パスの補正データを用いて作成したが、
溶接終了が走行位置360度以前であっても同様の方法
で、走行位置0度から360度までの補正データを作成
できることは明らかである。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、溶接中に溶接トーチの
左右位置のおおよその補正は自動的に行われる。このた
め、溶接中に溶接士が行うトーチの左右位置の補正動作
がほとんどなくなり、溶接士はトーチ左右位置の補正に
神経を使う必要がなくなる。このため、疲労の少ない溶
接作業が可能となる。
【0046】また、本発明の装置は、従来の遠隔自動溶
接装置に溶接トーチ位置ずれ補正装置6を追加するだけ
であり、非常に安価で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図。
【図2】溶接トーチ位置ずれ補正装置の処理内容を示す
フローチャート。
【図3】本発明の第1実施例における第2メモリに記憶
されている溶接トーチ位置のずれ補正データの説明図。
【図4】本発明の第1実施例における第1メモリ7にデ
ータ記憶されたトーチ左右位置の指令値Xの説明図。
【図5】本発明の第1実施例における補正データの作成
方法の説明図。
【図6】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図。
【図7】本発明の第2実施例における補正データの作成
方法の説明図。
【図8】従来の遠隔自動溶接装置の一例の構成を示す斜
視図。
【符号の説明】
1…溶接トーチ左右軸位置制御系、2…トーチ左右位置
指令値、3…ウィービング指令値、6…溶接トーチ位置
ずれ補正装置、7…第1メモリ、8…補正データ作成回
路、9…第2メモリ、10…走行位置信号、11…溶接
開始信号、12…溶接トーチ位置ずれ補正装置6の出
力、35…左右軸駆動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今永 昭慈 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 羽田 光明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 小林 正宏 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 上原 壮夫 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 日野 英司 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接電源と、溶接トーチと、前記溶接トー
    チを3次元的に駆動する走行台車と、上下軸駆動機構
    と、左右軸駆動機構と、前記左右軸駆動機構を動かすた
    めの操作スイッチ類とを有し、前記操作スイッチ類を操
    作することによって、溶接線に対する前記溶接トーチの
    左右方向の位置ずれを補正する制御装置を備える遠隔自
    動溶接装置において、走行位置に対応して前記溶接トー
    チの左右方向位置を記憶し、その記憶値を用いて、次パ
    ス溶接時における前記溶接トーチの左右方向位置を補正
    する溶接トーチ位置補正制御装置を備えたことを特徴と
    する遠隔自動溶接装置。
JP23807295A 1995-09-18 1995-09-18 遠隔自動溶接装置 Pending JPH0976067A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096169A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Toshiba Corp 遠隔操作型溶接ロボットシステム

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JP2002096169A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Toshiba Corp 遠隔操作型溶接ロボットシステム

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